JP2926796B2 - 磁気ディスク装置 - Google Patents

磁気ディスク装置

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JP2926796B2
JP2926796B2 JP29485989A JP29485989A JP2926796B2 JP 2926796 B2 JP2926796 B2 JP 2926796B2 JP 29485989 A JP29485989 A JP 29485989A JP 29485989 A JP29485989 A JP 29485989A JP 2926796 B2 JP2926796 B2 JP 2926796B2
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  • Moving Of Head For Track Selection And Changing (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はハードディスク,フレキシブルディスクなど
の磁気ディスク装置のうち、複数のヘッドキャリッジと
それをシークするための複数のシーク機構を備え、各ヘ
ッドキャリッジ毎に記録再生回路,変復調回路,制御回
路を設け、各ヘッドキャリッジ上の磁気ヘッドを高精度
で位置決めしたうえで、並行して記録差制できるように
した磁気ディスク装置に関する。
〔従来の技術〕
現在実用されている磁気ディスク装置では、第3図に
示すように磁気ヘッド2を保持するヘッドキャリッジを
シークさせるシーク機構3は一つのスピンドル当り一つ
である。図において、1はディスク媒体、12はスピンド
ルモーター、13はジンバルばねである。
この磁気ディスク装置では、第4図に示すように、ア
クセス要求があった後、まず目的のシリンダーまでヘッ
ドを移動(シーク)し、次に目的のセクターがヘッドの
ところに来るまで待って、記録再生を行う。
第3図に示すような従来の磁気ディスク装置では、記
録再生したいセクターがヘッドの下に来るまでの待ち時
間はディスクの回転周期によって決まり、回転周期がそ
の最大値となる。したがって、この回転待ち時間を短く
するにはディスクの回転数を速くしなければならない。
また、シーク機構が一組だけなので、たくさんのディス
クアクセスが集中したときも一つずつ順番に読み書きし
ていかなければならない。
それに対し、ヘッドキャリッジとそれをシークするた
めの機構を多数設け、各磁気ヘッドで並行して記録再生
できるようにして、回転町時間を短縮したり、ディスク
上の異なるセクターの読み書きを並行して行いディスク
アクセスのスループットを上げることが考えられる。
第5図はその構成例で、三組のヘッドキャリッジとシ
ーク機構3を備え、キャリッジ毎にヘッド2が設けら
れ、それぞれ記録再生アンプ,変復調回路に接続され、
三組のヘッド系で並行して同じディスク媒体1上のデー
タを読み書きすることができる。このようにして、回転
待ち時間を小さくするとともに、アクセスのスループッ
トを上げることができる。
〔発明が解決しようとする課題〕
現在使われているサーボ面サーボ技術を用いて、第5
図に示すような装置のヘッドのトラッキングサーボを行
う場合、各ヘッドシーク機構上のヘッドすべてが記録再
生系のオフトラック特性から要求される精度で取り付け
られていなければならない。
第6図はサーボ面サーボによる装置の構成を示したも
のである。一番上のサーボ面にトラックピッチの間隔で
f1,f2など波長の異なる信号10−1,10−2が何種類か書
き込んであり、サーボ面上のサーボヘッド2−1でそれ
を再生し、再生増幅器5で増幅後、フィルター6−1,6
−2で各周波数成分を分離し、検波器7で振幅を取り出
して、比較増幅器8により比較し、その信号を用いて、
ボイスコイルモーターなどのシーク機構3を制御する。
これによりヘッドはf1サーボ信号とf2サーボ信号の中央
に位置決めされる。データを記録再生するヘッド2−2
は、サーボヘッドと同じヘッドシーク機構の可動子に固
定されており、サーボ信号と同じトラックピッチでヘッ
ド位置決めができる。
しかしながら、この様なサーボ面サーボ方式では、ヘ
ッドシーク機構が複数存在する場合、各々のシーク機構
上のサーボヘッドとデータ記録再生ヘッドのトラック方
向の位置が各ヘッドキャリッジで相対的に完全に一致し
ていないと、あるシーク機構上のヘッドで書き込んだデ
ータに対して他のシーク機構上のヘッドがオフトラック
してしまい、読めなくなることがある。また、大きくト
ラックからはずれなくとも、あるシーク機構上のヘッド
で書き込み、別のシーク機構上のヘッドでオーバーライ
トし、最初のシーク機構上でのヘッドで読みだそうとし
たときに、第7図のように、オフトラックにより最初に
書き込んだ信号21とオーバーライトした信号22が一緒に
再生され、読みだしエラーを発生させる可能性がある。
このようなエラーの発生を避けるためには、オフトラ
ックの最大値をトラック幅の20分の1以下にしなくては
ならない。したがって、トラック密度が2000TPIの装置
であれば、トラック幅は10μm程度なので、オフトラッ
クは0.5μm以下に抑えられなければならないというこ
とである。このような高精度でのヘッドの取り付けは困
難を極める。さらに、たとえその様な取り付けが行えた
としても、それぞれのヘッドキャリッジの温度が異なれ
ば熱膨脹により0.5μm程度のトラックずれなら容易に
発生してしまう。
本発明の目的は、このようなサーボ面サーボでの高精
度のヘッド取り付けが要求されるという欠点を除去せし
めて、ヘッドの取り付け精度が緩く、ヘッドの支持機構
の熱膨脹が問題とならない、アクセススループットの大
きな磁気ディスク装置を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、複数のヘッドキャリッジとそれをシークす
るための複数のシーク機構を備え、各ヘッドキャリッジ
毎に記録再生回路,変復調回路,制御回路を設け、各ヘ
ッドキャリッジ上の磁気ヘッドで同一ディスク記録面に
並行して記録再生できるようにした磁気ディスク装置に
おいて、 データ記録面に一定角度おきに離散的に記録したサー
ボ信号を有するディスク媒体を備え、 前記サーボ信号によりヘッド位置決めを行い、データ
を読み書きするのと同じディスク媒体面に書かれたサー
ボ信号を同じヘッドを用いて検出することを特徴とす
る。
この場合、データ記録面に離散的に記録したサーボ信
号とサーボ面のサーボ信号を併用してヘッド位置決めを
行うこともできる。
また本発明は、複数のヘッドキャリッジとそれをシー
クするための複数のシーク機構を備え、各ヘッドキャリ
ッジ毎に記録再生回路,変復調回路,制御回路を備え、
各ヘッドキャリッジ上の磁気ヘッドで同一ディスク記録
面上に並行して記録再生できるようにした磁気ディスク
装置において、 データ記録層の下に記録したサーボ信号を有するディ
スク媒体を備え、 前記サーボ信号によりヘッド位置決めを行うことを特
徴とする。
〔作用〕
本発明においては、セクターサーボもしくはベリード
サーボを用いることにより、データを読み書きするのと
同じディスク媒体面に書かれたサーボ信号を同じヘッド
を用いて検出するので、サーボ面サーボのようなサーボ
ヘッドとデータ記録再生ヘッドの間の相対的な取り付け
誤差によるオフトラックや、ディスク媒体やヘッド支持
機構の熱膨脹によるオフトラックを除去することができ
る。
〔実施例〕
次に、本発明の実施例について図面を参照して説明す
る。
第1図はセクターサーボによりヘッド位置決めを行う
装置の構成を示す図である。ディスク媒体1のデータ記
録面に、一定角度おきに燐酸的にf1成分のサーボ信号10
−1とf2成分のサーボ信号10−2をトラックピッチで記
録しておき、磁気ヘッド2によりそれらの信号をまたぐ
ように再生し、再生増幅器5で再生後、フィルター6−
1,6−2にて各周波数成分を分離し、検波器7にて振幅
を取り出し、比較増幅器8で振幅差を取り出し、それが
なくなるように制御回路9にてシーク機構3を制御す
る。なお、図中11はデータを示している。
この例では、位置信号は時間的に離散的にしか得られ
ず、サンプル制御となるので、A/D変換してマイクロプ
ロセッサーにより制御した方が良好な制御特性にでき
る。
また、この例では周波数を変えたサーボ信号により制
御しているが、ダイビットパターンを用いることもでき
る。
本実施例の磁気ディスク装置では、位置信号をデータ
面から得ているため、シーク機構間でヘッドの取り付け
に誤差があっても、それによるオフトラックの発生はな
い。
このセクターサーボによりヘッド位置決めを行う磁気
ディスク装置では、得られるサーボ信号が時間的に離散
化しているため、シーク途中で何トラック分移動したの
か検出するためにはある程度ゆっくりシークしなければ
ならない。ところが、これはアクセス時間の増大を招
く。そこで、数トラック以上シークするときにはサーボ
面サーボを用いて目標トラックの近傍までゆき、そこで
セクターサーボに切り換えて、目標トラックに位置決め
するとシークの高速化が図れる。
第2図はベリードサーボによりヘッド位置決めを行う
磁気ディスク装置の原理を示す図である。ディスク媒体
1の記録層の深い部分に低周波のサーボ信号10−1,10−
2を書き込んでおき、それを表層のデータ11と一緒に記
録再生増幅器4で再生し、帯域通過フィルター6−1,6
−2によりサーボ信号の各周波数成分を取り出し、高域
フィルター6−3によりデータ信号を分離する。取り出
されたサーボ信号によりシーク機構の位置制御を行う。
この磁気ディスク装置でも、位置信号をデータ面から
得ているため、シーク機構間でヘッドの取り付けに誤差
があっても、それによるオフトラックの発生はない。
いずれの磁気ディスク装置においても、2000TPIに対
し、通常工程の数μm程度のヘッド取り付け精度で読み
書きが行えた。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明によれば、回転待ち時間
が短く、ディスクアクセスのスループットが大きな磁気
ディスク装置を、超高精度のヘッド取り付け技術なし
で、提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はセクターサーボによる本発明の実施例の構成を
示す図、 第2図はベリードサーボによる本発明の実施例の構成を
示す図、 第3図は従来技術の構成を示す図、 第4図は磁気ディスクのアクセス時間を説明するための
図、 第5図は複数のヘッドキャリッジを有する磁気ディスク
装置の構成を示す図、 第6図は通常のサーボ面サーボによるヘッド位置制御系
の構成を示す図、 第7図はオフトラックオーバーライトの発生機構を説明
するための図である。 1……ディスク媒体 2……磁気ヘッド 2−1……サーボ用ヘッド 2−2……データ用ヘッド 3……シーク機構 4……記録再生増幅器 5……再生増幅器 6……フィルター 6−1……通過周波数f1の帯域通過フィルター 6−2……通過周波数f2の帯域通過フィルター 6−3……高域フィルター 7……検波器 8……比較増幅器 9……制御回路 10−1……記録周波数f1のサーボ信号の磁化領域 10−2……記録周波数f2のサーボ信号の磁化領域 11……記録データの磁化領域 12……スピンドルモーター 13……ジンバルばね 21……最初に書き込んだ信号の磁化領域 22……オーバーライトした信号の磁化領域

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のヘッドキャリッジとそれをシークす
    るための複数のシーク機構を備え、各ヘッドキャリッジ
    毎に記録再生回路,変復調回路,制御回路を設け、各ヘ
    ッドキャリッジ上の磁気ヘッドで、同一ディスク記録面
    上に並行して記録再生できるようにした磁気ディスク装
    置において、 データ記録面に一定角度おきに離散的に記録したサーボ
    信号を有するディスク媒体を備え、 前記サーボ信号によりヘッド位置決めを行い、データを
    読み書きするのと同じで媒体面上に書かれたサーボ信号
    を同じヘッドを用いて検出することを特徴とする磁気デ
    ィスク装置。
  2. 【請求項2】複数のヘッドキャリッジとそれをシークす
    るための複数のシーク機構を備え、各ヘッドキャリッジ
    毎に記録再生回路,変復調回路,制御回路を設け、各ヘ
    ッドキャリッジ上の磁気ヘッドで、同一ディスク記録面
    上に並行して記録再生できるようにした磁気ディスク装
    置において、 データ記録層の下に記録したサーボ信号を有するディス
    ク媒体を備え、 前記サーボ信号によりヘッド位置決めを行うことを特徴
    とする磁気ディスク装置。
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