JP2000231766A - 磁気記録媒体、サーボ信号復調方法及び磁気記録再生装置 - Google Patents

磁気記録媒体、サーボ信号復調方法及び磁気記録再生装置

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JP2000231766A
JP2000231766A JP3319299A JP3319299A JP2000231766A JP 2000231766 A JP2000231766 A JP 2000231766A JP 3319299 A JP3319299 A JP 3319299A JP 3319299 A JP3319299 A JP 3319299A JP 2000231766 A JP2000231766 A JP 2000231766A
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JP
Japan
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signal
head
servo
servo burst
magnetic recording
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JP3319299A
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English (en)
Inventor
Yasuaki Ban
泰明 伴
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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  • Moving Of The Head To Find And Align With The Track (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ヘッド位置ずれ検出感度が低い、またサーボ
バースト信号の磁気記録媒体上で占める面積を削減でき
ない。 【解決手段】 サーボバースト1A1,1A2がトラッ
クピッチ11と同じ間隔でトラック幅方向12に隣接し
て記録され、トラック幅方向12に隣接しているそれら
サーボバースト1A1,1A2が互いに180°位相を
異ならせることにより、磁気ヘッド15の径方向の位置
ずれに対し、トラックピッチ11と同じ周期で振幅の変
化する信号が得られ高精度な位置決めが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特にヘッドの位置
決め制御を行うためのサーボ情報を記録した磁気記録媒
体に加え、サーボ情報を再生し、位置決め信号として復
調するサーボ信号復調方法及びサーボ信号を復調してヘ
ッドの位置決めを行う磁気記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年磁気ディスク装置は、記録密度の向
上に伴ってデータ面サーボ方式を用いるようになってき
た。データ面サーボ方式は、サーボ情報信号をデータを
記録する面に記録し、ヘッドの位置決め制御に用いる方
式である。
【0003】ここで本発明に関連の強い、サーボバース
ト信号パターンとそれを用いてヘッドずれ位置信号を求
めるサーボ復調方法について一例をあげて説明する。
【0004】図29は、磁気記録媒体上に記録されたサ
ーボバーストパターンとそれをトラックピッチとほぼ同
じトラック幅の磁気ヘッド293で再生したときの信号
振幅の変化を示している。サーボバースト信号部292
はトラック幅方向に消去部291を挟んで1トラックピ
ッチおきに記録されており、ヘッドの走行方向には29
A、29B、29C、29Dの4つのパターンがある。
そして、29Aと29Bおよび29Cと29Dは互いに
1トラックピッチずれて記録されていて、29Bと29
Cは互いに1/2トラックピッチずれて記録されてい
る。
【0005】29rA、29rB、29rC、29rD
は、磁気ヘッドのトラック幅方向の位置と、それぞれサ
ーボバースト29A、29B、29C、29Dを磁気ヘ
ッド293で再生したときの再生信号振幅の変化を示し
ている。各サーボバースト信号の再生振幅が図29
(b)のようにヘッドの位置によって変化するため、ヘ
ッドの位置ずれ信号として用いることができる。サーボ
バースト信号の再生振幅の最大値をSBM、トラックピ
ッチをTPとすると例えばサーボバースト29Aの再生
信号による位置ずれ検出感度Sは S=SBM/TP
となる。ここではさらにサーボバースト29Aの再生信
号振幅29rAとサーボバースト29Bの再生信号振幅
29rBの差29rE=29rA−29rBをとり、サ
ーボバースト29Cの再生信号振幅29rCとサーボバ
ースト29Dの再生信号振幅29rDの差29rF=2
9rD−29rCをとる。そして、29rFの符号に従
って29rEを反転すると、1トラック周期のヘッド位
置ずれ信号29rGが得られる。実際にヘッドの位置決
めを行うときには、例えばヘッド位置ずれ信号が0にな
るように位置決めすればよい。ここにあげたサーボ復調
方法では、ヘッド位置ずれ信号をAとBの振幅の差で求
めるため、一つのバースト信号振幅を用いる場合の2倍
の位置ずれ検出感度が得られる。すなわち、位置ずれ検
出感度SはS=2SBM/TPとなる。
【0006】このようなデータ面サーボ方式は、データ
面がサーボ面を兼ねているため、ディスクの熱変形など
に強く、記録密度の向上に適している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、さらな
る高密度化を求める場合、より検出感度の高いサーボ復
調方法が求められる。
【0008】この問題に対し、例えば特開平10−83
639は、MRヘッドのトラック幅方向の感度分布を考
慮したサーボ復調方式とする事で、従来のサーボバース
トパターンで、より精度良くヘッド位置ずれ信号を得る
ことを目的としている。しかし、この方式でもヘッド位
置ずれ信号の検出感度は、従来のサーボバーストパター
ンによって規定されており、飛躍的な解決には至ってい
ない。
【0009】一方、データ面サーボ方式は、サーボ信号
がデータ面を占めるため、これによりディスク面あたり
の記録容量の向上を制限されている。この問題に対し、
例えば特開平6−96544は、トラックナンバーの記
録の仕方を工夫することでトラックナンバーの記録領域
を削減する事を目的としている。また、特開平10−1
62511は、AGCを固定するための信号の記録領域
を削減することを目的としている。これらではいずれも
ヘッド位置ずれ信号を求めるためのサーボバースト信号
の削減には成功していない。
【0010】本発明は、従来のこのような課題を考慮
し、ヘッド位置ずれ検出感度を高めることができ、ある
いはサーボバースト信号のディスク上で占める面積を削
減することができる磁気記録媒体、サーボ信号復調方法
及び磁気記録再生装置を提供することを目的とするもの
である。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、サーボバース
ト信号がトラックピッチと同じ間隔でトラック幅方向に
隣接して記録されたサーボバーストパターンであり、ト
ラック幅方向に隣接しているサーボバースト信号が互い
に180°位相が異なっていることを特徴とする。この
構成によれば、ヘッドの径方向の位置ずれに対し、トラ
ックピッチと同じ周期で振幅の変化する信号が得られ、
従来例における位置ずれ検出感度に対し2倍の検出感度
を実現し、磁気ヘッドの高精度な位置決めを可能とす
る。
【0012】また本発明は、ヘッドのトラックセンター
が(N+1/4)倍、(N+1/2)倍、(N+3/
4)倍またはN倍(N:整数)だけずれた2つのヘッド
からの再生信号を用いてサーボバースト信号を復調する
ことを特徴とする。この構成によれば、2つのサーボバ
ーストパターンから4つのサーボバースト信号が得られ
るため、サーボバーストパターンを削減でき、ディスク
面あたりの記録容量を向上させることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に、本発明をその実施の形態
を示す図面に基づいて説明する。 (実施の形態1)図1は、本発明にかかる実施の形態1
における磁気記録媒体上に記録されたサーボバーストパ
ターンの概略図である。トラックピッチ11とほぼ同じ
幅の1A1及び1A2の2つのバースト信号がトラック
幅方向に隣接して交互に記録されている。サーボバース
ト1A1及び1A2は同じ波長の信号であって、トラッ
ク幅方向12及びヘッド走行方向13に互いに180°
位相が異なるように記録されている。図1では磁化の向
き14を媒体面内方向として記載しているが、媒体の磁
化方向は、垂直方向や斜め方向であってもよい。また、
磁化反転の数についても省略して記載している。
【0014】いずれか一方のサーボバーストパターンに
ヘッドが完全に重なっているとき、最大の再生振幅SB
Mが得られる。今サーボバースト1A1に重なっていた
状態から磁気ヘッド15の位置がずれたとすると、1A
1からの再生信号が減少する。さらに、隣接するサーボ
バーストパターン1A2からの信号は、1A1と180
°位相が異なるため、1A1の信号を打ち消す作用が働
く。このため、ヘッドのトラック幅TWのうち、1A1
に重なっている部分をTW1、1A2に重なっている幅
を1A2とすると、ヘッドからの再生振幅は SBM×
|TW1−TW2|/TW となり、バースト部再生振
幅16が得られる。図1のバースト部再生振幅16は、
サーボバースト部をトラックピッチとおよそ同一のトラ
ック幅の磁気ヘッド15で再生するときに、磁気ヘッド
15がトラック幅方向に位置ずれしたときの振幅値の変
化を示している。振幅値はヘッドの位置ずれに対し、T
P/2の周期で変化する。この時の位置ずれ検出感度
は、S=SBM/(TP/2)=2SBM/TP とな
る。これは従来例の図29で示したサーボバーストパタ
ーンAによる位置ずれ検出感度の2倍の感度である。以
上のように本実施の形態1の磁気記録媒体によれば、位
置ずれ検出感度の高いヘッド位置ずれ信号を得ることが
できる。 (実施の形態2)図2(a)は、本発明にかかる実施の
形態2における磁気記録媒体上に記録されているサーボ
バーストパターンの概略図である。これは実施の形態1
で示したサーボバーストパターンをヘッドの走行方向に
2A、2B、2C、2Dの4つを一組として記録した構
成となっている。なお図2(a)では、各バーストの磁
化方向及び位相関係は省略して記している。そしてサー
ボバーストパターン2Aに対し、サーボバーストパター
ン2Bが1/4トラックピッチだけトラック幅方向にず
れており、サーボバーストパターン2Bに対し、サーボ
バーストパターン2Cが1/4トラックピッチ分だけト
ラック幅方向にずれており、サーボバーストパターン2
Cに対しサーボバーストパターン2Dが1/4トラック
ピッチだけトラック幅方向にずれている。それぞれのパ
ターンのヘッド走行方向における記録順序は図2(a)
と異なっていてもよい。また、図2(a)のバーストパ
ターン2A、2B、2C、2Dで、白抜きの部分と塗り
つぶし部分は、トラック幅方向に隣接するバーストが1
80°位相が異なることを示しているが、2A、2B、
2C、2Dバースト相互において、白抜き部分どうしあ
るいは塗りつぶし部分どうしの位相関係に相関がある必
要はない。
【0015】図3は、本発明の磁気記録再生装置の一例
として磁気ディスク装置の概略構造を示したものであ
る。磁気ディスク31は複数枚あってもよく、スピンド
ルモータ36によって回転する。磁気ヘッド15もディ
スク面の数に応じて複数個あってもよい。磁気ヘッド1
5はアクチュエータ33に連なるアーム32によって支
持されており、ボイスコイルモータ34に代表される駆
動手段によってアクチュエータ33を駆動することによ
って磁気ヘッド15のトラック幅方向すなわちディスク
の径方向にヘッドを移動させる。サーボ領域35は、デ
ィスク上に複数個記録されている。それぞれは円弧状ま
たは直線状であり、ディスクの周方向には離散的に記録
されている。図3には記載していないが、ディスク上に
は同心円またはスパイラル状の複数のトラックがあり、
サーボ領域35の信号を元にしてヘッドの位置決めを行
う。
【0016】図4は、サーボ領域35の構成を示したも
のである。トラックナンバー信号領域44にはディスク
面内のトラック位置を識別するためのトラックナンバー
を記録する。インデックス信号領域43にはトラック1
周のなかの何番目のサーボ領域であるかを示すためのイ
ンデックスを記録する。トラックナンバー及びインデッ
クスは、トラック内における位置を特定するために用い
る。マーク信号領域42は、バーストタイミングなどの
各種タイミング信号を生成するためのタイミング基準信
号を記録する。消去領域46はサーボ領域35とそれ以
外の部分であるデータ領域とのギャップの役割を果た
す。そして、本実施の形態における4つのサーボバース
トパターンは、サーボバースト信号領域45に記録す
る。
【0017】図5は、本発明における基本的な磁気記録
再生装置のサーボ系のブロック図である。ヘッド切替回
路51は、複数の磁気ヘッド15のなかから所望のヘッ
ドに切り替える機能を有している。プリアンプ52は、
AGCアンプ53とイコライザ54からなり、磁気ヘッ
ド15からの再生信号はAGCアンプ53で増幅され
る。AGCアンプ53は磁気ヘッド15の再生出力のむ
らを吸収するためにゲインコントロール機能を有してい
るが、サーボバースト信号領域45の各部での再生信号
振幅を固定されたゲインで検出するために、選択された
ヘッドがAGC信号領域41を再生している間にAGC
アンプ53のゲインを調整し、マーク信号領域42の再
生により、ゲインを固定する。イコライザ54は、ノイ
ズの影響を低減するフィルタ機能をもつ。タイミング生
成手段としてのバーストタイミング生成回路55は、マ
ーク信号領域42で再生した信号からサーボバースト信
号領域45における識別タイミングを生成する。本実施
の形態においては4つのサーボバースト信号部を用いて
ヘッド位置ずれ量を検出するので4つのタイミングを生
成する。そして振幅検出手段としてのサンプルホールド
回路56は、バーストタイミング生成回路55からのタ
イミング信号により、それぞれのバースト信号部を区別
し、それらの振幅を検出する。検出した振幅値はA/D
変換器57でデジタル値に変換され、マイクロプロセッ
サ58に入力される。サーボ信号復調手段としてのマイ
クロプロセッサ58は、各バーストの振幅値を用いて、
ヘッドの位置ずれ量を算出する。そして、算出された位
置ずれ量からアクチュエータの制御量を求め、これに基
づきボイスコイルモータ34の駆動電流量を求める。求
めた駆動電流量はD/A変換器59を経てモータ駆動回
路5Aに入力し、ボイスコイルモータ34を駆動する。
【0018】ここで、モータ駆動回路5A及びボイスコ
イルモータ34などが位置変更手段を構成している。
【0019】次に、各バーストの振幅値を用いて、ヘッ
ドの位置ずれ量を算出するサーボ信号復調方法を説明す
る。
【0020】図6は、本実施の形態におけるサーボ信号
復調方法を説明するフローチャートである。
【0021】ステップ61:サンプルホールド回路56
にて検出され、A/D変換器57でデジタル値に変換し
たバースト信号の振幅値2rA、2rB、2rC、2r
Dを得る。
【0022】ステップ62:2rE=2rA−2rCを
演算する。
【0023】ステップ63:2rF=2rD−2rBを
演算する。
【0024】ステップ62とステップ63の順は逆でも
よい。
【0025】ステップ64:2rF>0のときはステッ
プ65に進み、そうでないときは、ステップ66に進
む。
【0026】ステップ65:2rH=2rEとし、ヘッ
ド位置ずれ信号を得て終了する。
【0027】ステップ66:2rG=−1×2rEを演
算する。
【0028】ステップ67:2rH=2rG+2Qを演
算し、ヘッド位置ずれ信号を得て終了する。2Qは2r
Eの最大レベルに設定すればよい。
【0029】図2(b)の2rA、2rB、2rC、2
rDは、それぞれバーストパターン2A、2B、2C、
2Dをトラックピッチとおよそ同一のトラック幅の磁気
ヘッド15で再生するときに磁気ヘッド15がトラック
幅方向に位置ずれしたときの再生信号振幅値の変化を示
している。実施の形態1で説明したように2rA、2r
B、2rC、2rDは、ヘッドの位置ずれに対し、TP
/2の周期で変化する。そしてサーボバースト間のトラ
ック幅方向の位置ずれに従って、振幅値2rAに対し、
振幅値2rBが1/4トラックピッチだけトラック幅方
向にずれており、振幅値2rBに対し、振幅値2rCが
1/4トラックピッチ分だけトラック幅方向にずれてお
り、振幅値2rCに対し振幅値2rDが1/4トラック
ピッチだけトラック幅方向にずれている。また、図6の
フローチャートの各ステップにおける信号2rE、2r
F、2rG、2rHの磁気ヘッド15がトラック幅方向
に位置ずれしたときの変化も図2(b)中に示してい
る。2rHが1トラックピッチ周期で変化するヘッド位
置ずれ信号となっている。このようにして得られたヘッ
ド位置ずれ信号と位置ずれ信号の基準値との差からヘッ
ドの位置ずれ量を求め、アクチュエータの制御量を求
め、これに基づいたボイスコイルモータ34の駆動電流
量を求めてヘッドの位置を制御する。位置ずれ信号の基
準値は、その近傍で直線性のよい特性が得られやすい値
とすべきであって、例えば(2rHの最大振幅)×1/
4または(2rHの最大振幅)×3/4のレベルとすれ
ばよい。
【0030】また、図6では、2rAと2rCの組み合
わせを2rEの算出に用い、2rBと2rDの組み合わ
せを2rFの算出に用いたが、逆であってもよい。
【0031】また、図6の各ステップにおいて減算信号
と被減算信号の関係は逆であってもよい。
【0032】本実施の形態では、ヘッドの位置ずれに対
し、ヘッド位置ずれ信号2rHは振幅が4×SBMでト
ラックピッチTPの周期で変化する。すなわち位置ずれ
検出感度Sは、S=4SBM/TP となる。これは従
来例の図29で示したサーボバーストパターンAによる
位置ずれ検出感度の4倍の感度である。以上のように本
実施の形態によれば、位置ずれ検出感度の高いヘッド位
置ずれ信号を得ることができ、これを用いてヘッドの位
置決めを行うことでより高精度にヘッドの位置決めを行
うことができる。 (実施の形態3)図7は、本発明の実施の形態3を示
し、上述の実施の形態2に示した磁気記録媒体と磁気記
録再生装置の構成において、実施の形態2と異なるサー
ボ信号復調方法を説明するフローチャートである。
【0033】ステップ71:サンプルホールド回路56
にて検出され、A/D変換器57でデジタル値に変換し
たバースト信号の振幅値2rA、2rB、2rC、2r
Dを得る。
【0034】ステップ72:8rE=2rA+2rBを
演算する。
【0035】ステップ73:8rF=2rC+2rDを
演算する。
【0036】ステップ72とステップ73は順序が逆で
もよい。
【0037】ステップ74:8rG=8rE−8rFを
演算する。
【0038】ステップ75:8rH=2rB−2rDを
演算する。
【0039】ステップ75は、ステップ72〜74と相
前後してもよい。
【0040】ステップ76:8rH>0のときはステッ
プ77に進み、そうでないときは、ステップ78に進
む。
【0041】ステップ77:8rJ=8rGとする。
【0042】ステップ78:8rI=8P−8rGを演
算する。8Pは8rGの振幅の1/2のレベルとすれば
よい。
【0043】ステップ79:8rJ=8rI+8Qを演
算する。8Qは、8rIの最大レベルとすればよい。
【0044】図7のフローチャートの各ステップにおけ
る信号8rE、8rF、8rG、8rHの磁気ヘッド1
5がトラック幅方向に位置ずれしたときの変化も図8
(b)中に示している。
【0045】図8(a)は、図2(a)の4つのサーボ
バーストパターンをヘッドの走行方向について記録され
ている順番を変更したものであって、フローチャートの
各ステップにおける信号の磁気ヘッド15がトラック幅
方向に位置ずれしたときの変化とサーボバーストパター
ンとの位置関係を示すために掲載している。8rJが1
トラックピッチ周期で変化するヘッド位置ずれ信号とな
っている。このようにして得られたヘッド位置ずれ信号
と位置ずれ信号の基準値との差からヘッドの位置ずれ量
を求め、アクチュエータの制御量を求め、これに基づい
たボイスコイルモータ34の駆動電流量を求めてヘッド
の位置を制御する。位置ずれ信号の基準値は、その近傍
で直線性のよい特性が得られやすい値とすべきであっ
て、例えば(8rJの最大振幅)×1/4または(8r
Jの最大振幅)×3/4の値とすればよい。
【0046】また、図7では、2rAと2rBの組み合
わせを8rEの算出に用い、2rCと2rDの組み合わ
せを8rFの算出に用いたが、逆であってもよい。ま
た、8rGの反転判断基準信号である8rHの演算に2
rBと2rDを用いたが、2rAと2rCを用いてもよ
い。
【0047】そして、図7の各ステップにおいて減算信
号と被減算信号の関係は逆であってもよい。
【0048】本実施の形態では、ヘッドの位置ずれに対
し、ヘッド位置ずれ信号8rJは振幅が4×SBMでト
ラックピッチTPの周期で変化する。ここで特に直線性
のよい部分に着目すると、8rJは、1/4トラックピ
ッチで2×SBMだけ変化する特性を持つ。従ってこの
領域における位置ずれ検出感度Sは、S=2SBM/
(TP/4)=8×SBM/TP となる。これは従来
例の図29で示したサーボバーストパターンAによる位
置ずれ検出感度の8倍の感度である。以上のように本実
施の形態によれば、位置ずれ検出感度の高いヘッド位置
ずれ信号を得ることができ、これを用いてヘッドの位置
決めを行うことでより高精度にヘッドの位置決めを行う
ことができる。 (実施の形態4)図9は、本発明の実施の形態4におけ
る一体型磁気ヘッドを媒体に対向する面からみた図で、
構造的な要素は省略し、互いの相対的な配置を示してい
る。共通の支持体98に再生可能であってトラック幅9
6及び97が互いに略同一でかつトラックピッチとほぼ
同じ幅である2つの磁気ヘッド91及び92が支持さ
れ、それら2つのヘッドのトラックセンターの間隔95
がトラックピッチの(N+1/2)倍(N:整数)だけ
ずれている。なお、磁気ヘッド91及び92の位置ずれ
の方向は図9と逆であってもよい。また、磁気ヘッド9
1及び92は、MRヘッドでも誘導型ヘッドでもよい。
トラックセンター93及び94は、各々の実効的な再生
トラック幅の中心である。トラック幅96及び97は、
MRヘッドの場合MR素子の幅であり、誘導型ヘッドの
場合はギャップを形成する2つの磁極の幅に相当する。
そして、トラック幅96及び97の中心は、各々のヘッ
ドのトラックセンター93及び94とほぼ一致する。
【0049】図9の磁気ヘッドで図10(a)のサーボ
バーストパターンを再生するときに一体型磁気ヘッドが
トラック幅方向に位置ずれしたときの再生振幅値の変化
を図10(b)に示している。図10(a)のサーボバ
ーストパターン10Aは、トラックピッチとほぼ同じ幅
のサーボバースト信号部102が消去部101を挟んで
トラック幅方向12に1トラックピッチおきに記録され
ており、10rA1はヘッド91による再生振幅の変化
であり、10rA2は、ヘッド92による再生振幅の変
化である。位置ずれは、磁気ヘッド91の位置を基準と
して記載している。図10(b)のように、図9の磁気
ヘッドによれば、1つのサーボバーストでトラック幅方
向12に1/2トラックピッチずれた特性の信号が得ら
れるため、磁気記録媒体上のサーボバーストパターンを
減らすことができる。
【0050】図11(a)のサーボバーストパターンを
図9の一体型磁気ヘッドで再生するときの一体型磁気ヘ
ッドがトラック幅方向に位置ずれしたときの再生振幅値
の変化が図11(b)である。図11(a)のサーボバ
ーストパターンは、トラックピッチとほぼ同じ幅のサー
ボバースト信号部102が消去部101を挟んでトラッ
ク幅方向12に1トラックピッチおきに記録されてお
り、ヘッドの走行方向13に11A、11Bの2つのパ
ターンが記録されている。そしてそれら2つのバースト
は、互いに1トラックピッチずれて記録されている。図
11(b)の再生信号振幅11rA1は、磁気ヘッド9
1でバースト11Aを再生したときの再生振幅を示して
いる。再生信号振幅11rA2は、磁気ヘッド92でバ
ースト11Aを再生したときの再生振幅を示している。
再生信号振幅11rB1は、磁気ヘッド91でバースト
11Bを再生したときの再生振幅を示している。再生信
号振幅11rB2は、磁気ヘッド92でバースト11B
を再生したときの再生振幅を示している。バーストパタ
ーン11Aと11Bがトラック幅方向12に1トラック
ピッチずれているため、信号振幅11rA1と11rB
1及び11rA2と11rB2は、トラック幅方向に1
トラックピッチずれた特性となる。そして、磁気ヘッド
91と92が互いにトラック幅方向12にN+1/2
(N:整数)だけずれているため、11rA1と11r
A2及び11rB1と11rB2は互いにトラック幅方
向に1/2トラックピッチずれた特性となる。
【0051】図12は、本実施の形態における磁気記録
再生装置のサーボ系のブロック図である。ヘッド切替回
路121は、複数の磁気記録媒体に対応して設置された
一体型磁気ヘッド9Aのなかから所望のヘッドに切り替
える機能と、選択した一体型磁気ヘッド9Aの内の2つ
のヘッドからの信号をプリアンプ122a及び122b
に振り分ける機能を有している。2つのヘッドそれぞれ
に対してプリアンプ122a,122b、サンプルホー
ルド回路126a,126b、A/D変換器127a,
127bを用意するのは、2つのヘッドが同時にサーボ
バースト部を再生する場合のためである。そして、磁気
記録媒体の熱膨張などによる変形に関わらず、精度よい
位置決め信号を得るには、磁気記録媒体上の2つのバー
ストパターンは近接して記録されていることが望まし
い。同様に、2つの磁気ヘッドについてもヘッド走行方
向の距離は近い方が望ましい。従って、2つのヘッドが
同時にサーボバースト部を再生することが望ましいと言
える。
【0052】プリアンプ122aは、AGCアンプ12
3aとイコライザ124aからなり、ヘッドからの再生
信号はAGCアンプ123aで増幅される。AGCアン
プ123aはヘッドの再生出力のむらを吸収するために
ゲインコントロール機能を有しているが、サーボバース
ト信号領域45(図4参照)の各部での再生信号振幅を
固定されたゲインで検出するために、選択されたヘッド
がAGC信号領域41を再生している間にAGCアンプ
123aのゲインを調整し、マーク信号領域42の再生
により、ゲインを固定する。イコライザ124aは、ノ
イズの影響を低減するフィルタ機能をもつ。プリアンプ
122bも同様にAGCアンプ123b及びイコライザ
124bからなり、一体型磁気ヘッド9Aのもう一方の
ヘッドに対し、プリアンプ122aと同様の働きをす
る。
【0053】バーストタイミング生成回路125は、マ
ーク信号領域42で再生した信号からサーボバースト信
号領域45における識別タイミングを生成する。本実施
の形態においては一体型磁気ヘッド9Aの2つのヘッド
が、2つのサーボバースト信号部を再生した信号を用い
てヘッド位置ずれ量を検出するので合計4つのタイミン
グを生成する。図13にバーストタイミングを示す。タ
イミング信号131は、図13でリーディングヘッドで
ある磁気ヘッド91に対応したタイミング信号である。
タイミング信号132は、図13でトレーリングヘッド
である磁気ヘッド92に対応したタイミング信号であ
る。これらのタイミング信号はリーディングヘッドであ
る磁気ヘッド91を基準とした時間軸で表示している。
タイミングディレイ133はリーディングヘッドとトレ
ーリングヘッドが、ヘッドの走行方向13にも位置ずれ
していることによって、それぞれのヘッドがバースト信
号に至る時間にずれが発生することを補償するためのも
のである。もちろん、リーディングヘッドとトレーリン
グヘッドのヘッド走行方向13に関する位置ずれが小さ
く、タイミングディレイ133が無視できる場合には、
それぞれのヘッドに対して共通のタイミング信号を用い
てもよい。
【0054】そしてサンプルホールド回路126a,1
26bは、バーストタイミング生成回路125からのタ
イミング信号により、それぞれのバースト信号部を区別
し、それらの振幅を検出する。検出した振幅値はA/D
変換器127a,127bでデジタル値にそれぞれ変換
され、マイクロプロセッサ128に入力される。マイク
ロプロセッサ128は、各バーストの振幅値を用いて、
ヘッドの位置ずれ量を算出する。そして、算出された位
置ずれ量からアクチュエータの制御量を求め、これに基
づいたボイスコイルモータ34の駆動電流量を求める。
求めた駆動電流量はD/A変換器129を経てモータ駆
動回路12Aに入力し、ボイスコイルモータ34を駆動
する。
【0055】次に、各バーストの再生信号の振幅値を用
いて、ヘッドの位置ずれ量を算出するサーボ信号復調方
法を説明する。
【0056】図14は、本実施の形態におけるサーボ信
号復調方法を説明するフローチャートである。
【0057】ステップ141:サンプルホールド回路に
て検出され、A/D変換器でデジタル値に変換したバー
スト信号の振幅値11rA1、11rA2、11rB
1、11rB2を得る。
【0058】ステップ142:11rC=11rA1−
11rB1を演算する。
【0059】ステップ143:11rD=11rA2−
11rB2を演算する。
【0060】ステップ142とステップ143の順は逆
でもよい。
【0061】ステップ144:11rD>0のときはス
テップ145に進み、そうでないときは、ステップ14
6に進む。
【0062】ステップ145:11rE=11rCと
し、ヘッド位置ずれ信号を得て終了する。
【0063】ステップ146:11rE=−1×11r
Cとし、ヘッド位置ずれ信号を得て終了する。
【0064】図14のフローチャートの各ステップにお
ける信号11rC、11rD、11rEの一体型磁気ヘ
ッド9Aがトラック幅方向に位置ずれしたときの変化を
図11(b)中に示している。11rEが1トラックピ
ッチ周期で変化するヘッド位置ずれ信号となっている。
このようにして得られたヘッド位置ずれ信号と位置ずれ
信号の基準値との差からヘッドの位置ずれ量を求め、ア
クチュエータの制御量を求め、これに基づいたボイスコ
イルモータ34の駆動電流量を求めてヘッドの位置を制
御する。位置ずれ信号の基準値は、その近傍で直線性の
よい特性が得られやすい値とすべきであって、例えば
(11rEの最大振幅)×1/2のレベルとすればよ
い。
【0065】また、図14では、11rA1と11rB
1の組み合わせを11rCの算出に用い、11rA2と
11rB2の組み合わせを11rDの算出に用いたが、
逆であってもよい。
【0066】また、図14の各ステップにおいて減算信
号と被減算信号の関係は逆であってもよい。信号振幅1
1rEの特性は、従来例の図29で示した信号振幅と同
じ特性を持つ。以上のように本実施の形態によれば、従
来のバースト信号の半分である2つのバースト信号で従
来と同じ位置ずれ信号を得ることができる。すなわち、
位置ずれ検出感度を低下させることなく、磁気記録媒体
上においてバースト信号の占める面積を半分にすること
ができ、データ領域の専有面積が拡大し記録容量の大き
い磁気記録再生装置が実現できる。 (実施の形態5)図15は、本発明の実施の形態5にお
ける一体型磁気ヘッドを媒体に対向する面からみた図
で、構造的な要素は省略し、互いの相対的な配置を示し
ている。共通の支持体158に再生可能であってトラッ
ク幅156及び157が互いに略同一でかつトラックピ
ッチとほぼ同じ幅である2つの磁気ヘッド151及び1
52が支持され、それら2つのヘッドのトラックセンタ
ーの間隔155がトラックピッチのN倍(N:整数)だ
けずれている。なお、磁気ヘッド151及び152の位
置ずれの方向は図15と逆であってもよい。また、磁気
ヘッド151及び152は、MRヘッドでも誘導型ヘッ
ドでもよい。トラックセンター153及び154は、各
々の実効的な再生トラック幅の中心である。トラック幅
156及び157は、MRヘッドの場合MR素子の幅で
あり、誘導型ヘッドの場合はギャップを形成する2つの
磁極の幅に相当する。そして、トラック幅156及び1
57の中心はほぼ各々のヘッドのトラックセンターと一
致する。
【0067】図15の磁気ヘッドで図16(a)のサー
ボバーストパターンを再生するときに一体型磁気ヘッド
がトラック幅方向12に位置ずれしたときの再生振幅値
の変化を図16(b)に示している。図16(a)のサ
ーボバーストパターンは、図10(a)のサーボバース
トパターンと同じバーストパターンである。16rA1
はヘッド151による再生振幅の変化であり、16rA
2は、ヘッド152による再生振幅の変化である。位置
ずれは、磁気ヘッド151の位置を基準として記載して
いる。図16(b)のように、図15の一体型磁気ヘッ
ド15Aによれば、1つのサーボバーストでトラック幅
方向12に1トラックピッチずれた特性の信号が得られ
るため、磁気記録媒体上のサーボバーストパターンを減
らすことができる。
【0068】図17(a)のサーボバーストパターンを
図15の一体型磁気ヘッドで再生するときの一体型磁気
ヘッドがトラック幅方向12に位置ずれしたときの再生
振幅値の変化が図17(b)である。図17(a)のサ
ーボバーストパターンは、トラックピッチとほぼ同じ幅
のサーボバースト信号部102が消去部101を挟んで
トラック幅方向12に1トラックピッチおきに記録され
ており、ヘッドの走行方向13に17A、17Bの2つ
のパターンが記録されている。そしてそれら2つのバー
ストは、互いに1/2トラックピッチずれて記録されて
いる。図17(b)の再生信号振幅17rA1は、磁気
ヘッド151でバースト17Aを再生したときの再生振
幅を示している。再生信号振幅17rA2は、磁気ヘッ
ド152でバースト17Aを再生したときの再生振幅を
示している。再生信号振幅17rB1は、磁気ヘッド1
51でバースト17Bを再生したときの再生振幅を示し
ている。再生信号振幅17rB2は、磁気ヘッド152
でバースト17Bを再生したときの再生振幅を示してい
る。バーストパターン17Aと17Bがトラック幅方向
12に1/2トラックピッチずれているため、信号振幅
17rA1と17rB1及び17rA2と17rB2
は、トラック幅方向に1/2トラックピッチずれた特性
となる。そして、磁気ヘッド151と152が互いにト
ラック幅方向12にNトラックピッチ(N:整数)だけ
ずれているため、17rA1と17rA2及び17rB
1と17rB2は互いにトラック幅方向に1トラックピ
ッチずれた特性となる。
【0069】本実施の形態における磁気記録再生装置の
サーボ系のブロックは、基本的に図12と同様の構成と
機能でよい。ヘッド切替回路121は、複数の磁気記録
媒体に対応して設置された一体型磁気ヘッド15Aのな
かから所望のヘッドに切り替える機能と、選択した一体
型磁気ヘッド15Aの内の2つのヘッドからの信号をプ
リアンプ122a及び122bに振り分ける。そして、
その他のブロックについても磁気ヘッド151及び15
2の再生信号を処理する。また、本実施の形態において
は、ヘッド位置ずれ信号を得るために、磁気ヘッド15
1と152の再生信号振幅の間で演算を行うため、同じ
記録信号に対する磁気ヘッド151と152の再生出力
が異なっているとヘッド位置ずれ信号に誤差が発生す
る。これに対しては、例えばバーストタイミング生成回
路125にAGC領域タイミング信号を発生する機能を
追加し、サンプルホールド回路126a,126bでバ
ーストタイミング生成回路125からのタイミング信号
により、AGC信号領域41における再生信号を区別
し、AGC信号領域41における再生振幅を検出する。
検出した振幅値はA/D変換器127a,127bでデ
ジタル値に変換され、マイクロプロセッサ128に入力
される。マイクロプロセッサ128は、各磁気ヘッドの
振幅値を比較し、それらが同じになるようにAGCアン
プ123a及び123bまたはそれらのいずれか一方を
調整し、そのゲインでAGCのゲインを固定して各々の
ヘッドがサーボバースト部に至るようにする。
【0070】次に、各バーストの再生信号の振幅値を用
いて、ヘッドの位置ずれ量を算出するサーボ信号復調方
法を説明する。
【0071】図18は、本実施の形態におけるサーボ信
号復調方法を説明するフローチャートである。
【0072】ステップ181:サンプルホールド回路に
て検出され、A/D変換器でデジタル値に変換したバー
スト信号の振幅値17rA1、17rA2、17rB
1、17rB2を得る。
【0073】ステップ182:17rC=17rA1−
17rA2を演算する。
【0074】ステップ183:17rD=17rB1−
17rB2を演算する。
【0075】ステップ182とステップ183の順は逆
でもよい。
【0076】ステップ184:17rD>0のときはス
テップ185に進み、そうでないときは、ステップ18
6に進む。
【0077】ステップ185:17rE=17rCと
し、ヘッド位置ずれ信号を得て終了する。
【0078】ステップ186:17rE=−1×17r
Cとし、ヘッド位置ずれ信号を得て終了する。
【0079】図18のフローチャートの各ステップにお
ける信号17rC、17rD、17rEの一体型磁気ヘ
ッド15Aがトラック幅方向に位置ずれしたときの変化
を図17(b)中に示している。17rEが1トラック
ピッチ周期で変化するヘッド位置ずれ信号となってい
る。このようにして得られたヘッド位置ずれ信号と位置
ずれ信号の基準値との差からヘッドの位置ずれ量を求
め、アクチュエータの制御量を求め、これに基づいたボ
イスコイルモータの駆動電流量を求めてヘッドの位置を
制御する。位置ずれ信号の基準値は、その近傍で直線性
のよい特性が得られやすい値とすべきであって、例えば
(17rEの最大振幅)×1/2のレベルとすればよ
い。
【0080】また、図18では、17rA1と17rA
2の組み合わせを17rCの算出に用い、17rB1と
17rB2の組み合わせを17rDの算出に用いたが、
逆であってもよい。
【0081】また、図18の各ステップにおいて減算信
号と被減算信号の関係は逆であってもよい。
【0082】信号振幅17rEの特性は、従来例の図2
9で示した信号振幅と同じ特性を持つ。以上のように本
実施の形態によれば、従来のバースト信号の半分である
2つのバースト信号で従来と同じ位置ずれ信号を得るこ
とができる。すなわち、位置ずれ検出感度を低下させる
ことなく、磁気記録媒体上においてバースト信号の占め
る面積を半分にすることができ、データ領域の専有面積
が拡大し記録容量の大きい磁気記録再生装置が実現でき
る。 (実施の形態6)図19は、本発明の実施の形態6にお
ける一体型磁気ヘッドを媒体に対向する面からみた図
で、構造的な要素は省略し、互いの相対的な配置を示し
ている。共通の支持体198に再生可能であってトラッ
ク幅196及び197が互いに略同一でかつトラックピ
ッチとほぼ同じ幅である2つの磁気ヘッド191及び1
92が支持され、それら2つのヘッドのトラックセンタ
ーの間隔195がトラックピッチのN+1/4倍(N:
整数)だけずれている。なお、磁気ヘッド191及び1
92の位置ずれの方向は図19と逆であってもよい。ま
た、磁気ヘッド191及び192は、MRヘッドでも誘
導型ヘッドでもよい。トラックセンター193及び19
4は、各々の実効的な再生トラック幅の中心である。ト
ラック幅196及び197は、MRヘッドの場合MR素
子の幅であり、誘導型ヘッドの場合はギャップを形成す
る2つの磁極の幅に相当する。そして、トラック幅19
6及び197の中心はほぼ各々のヘッドのトラックセン
ターと一致する。
【0083】図19の磁気ヘッドで図20(a)のサー
ボバーストパターンを再生するときに一体型磁気ヘッド
がトラック幅方向12に位置ずれしたときの再生振幅値
の変化を図20(b)に示している。図20(a)のサ
ーボバーストパターン20Aは、図1(a)のサーボパ
ターンと同じパターンであって、各バーストの磁化方向
及び位相関係を省略して記している。20rA1はヘッ
ド191による再生振幅の変化であり、20rA2は、
ヘッド192による再生振幅の変化である。位置ずれ
は、磁気ヘッド191の位置を基準として記載してい
る。図20(b)のように、図19の一体型磁気ヘッド
によれば、1つのサーボバーストでトラック幅方向に1
/4トラックピッチずれた特性の信号が得られるため、
磁気記録媒体上のサーボバーストパターンを減らすこと
ができる。
【0084】図21(a)のサーボバーストパターンを
図19の一体型磁気ヘッドで再生するときの一体型磁気
ヘッドがトラック幅方向に位置ずれしたときの再生振幅
値の変化が図21(b)である。図21(a)のサーボ
バーストパターンは、図1で示したサーボバーストパタ
ーンをヘッドの走行方向に21A、21Bの2つを一組
として記録した構成となっている。なお図21(a)で
は、各バーストの磁化方向及び位相関係は省略して記し
ている。そしてサーボバーストパターン21Aに対し、
サーボバーストパターン21Bが1/2トラックピッチ
だけトラック幅方向12にずれている。それぞれのパタ
ーンのヘッド走行方向13における記録順序は図21
(a)と異なっていてもよい。また、図21(a)のバ
ーストパターン21A、21Bで、白抜きの部分と塗り
つぶし部分は、トラック幅方向に隣接するバーストが1
80°位相が異なることを示しているが、21A、21
Bのバースト相互において、白抜き部分どうしあるいは
塗りつぶし部分どうしの位相関係に相関がある必要はな
い。
【0085】図21(b)の再生信号振幅21rA1
は、磁気ヘッド191でバースト21Aを再生したとき
の再生振幅を示している。再生信号振幅21rB1は、
磁気ヘッド191でバースト21Bを再生したときの再
生振幅を示している。再生信号振幅21rA2は、磁気
ヘッド192でバースト21Aを再生したときの再生振
幅を示している。再生信号振幅21rB2は、磁気ヘッ
ド192でバースト21Bを再生したときの再生振幅を
示している。バーストパターン21Aと21Bがトラッ
ク幅方向に1/2トラックピッチずれているため、信号
振幅21rA1と21rB1及び21rA2と21rB
2は、互いにトラック幅方向に1/2トラックピッチず
れた特性となる。そして、磁気ヘッド191と192が
互いにトラック幅方向にN+1/4トラックピッチ
(N:整数)だけずれているため、21rA1と21r
A2及び21rB1と21rB2は互いにトラック幅方
向に1/4トラックピッチずれた特性となる。
【0086】本実施の形態における磁気記録再生装置の
サーボ系のブロックは、基本的に図12と同様の構成と
機能でよい。ヘッド切替回路121は、複数の磁気記録
媒体に対応して設置された一体型磁気ヘッド19Aのな
かから所望のヘッドに切り替える機能と、選択した一体
型磁気ヘッド19Aの内の2つのヘッドからの信号をプ
リアンプ122a及び122bに振り分ける機能を有す
る。そして、その他のブロックについても磁気ヘッド1
91及び192の再生信号を処理する。また、本実施の
形態においても、ヘッド位置ずれ信号を得るために、磁
気ヘッド191と192の再生信号振幅の間で演算を行
うため、同じ記録信号に対する磁気ヘッド191と19
2の再生出力が異なっているとヘッド位置ずれ信号に誤
差が発生する。従って、実施の形態5で述べたように、
AGC信号領域41における2つの磁気ヘッドからの再
生出力を同じにする機能を付加することが望ましい。
【0087】次に、各バーストの振幅値を用いて、ヘッ
ドの位置ずれ量を算出するサーボ信号復調方法を説明す
る。
【0088】図22は、サーボ信号復調方法を説明する
フローチャートである。
【0089】ステップ221:サンプルホールド回路に
て検出され、A/D変換器でデジタル値に変換したバー
スト信号の振幅値21rA、21rA2、21rB1、
2rB2を得る。
【0090】ステップ222:21rE=21rA1−
21rB1を演算する。
【0091】ステップ223:21rF=21rA2−
21rB2を演算する。
【0092】ステップ222とステップ223の順は逆
でもよい。
【0093】ステップ224:21rF>0のときはス
テップ225に進み、そうでないときは、ステップ22
6に進む。
【0094】ステップ225:21rH=21rEと
し、ヘッド位置ずれ信号を得て終了する。
【0095】ステップ226:21rG=−1×21r
Eを演算する。
【0096】ステップ227:21rH=21rG+2
1Qを演算し、ヘッド位置ずれ信号を得て終了する。2
1Qは21rEの最大レベルに設定すればよい。
【0097】図22のフローチャートの各ステップにお
ける信号21rE、21rF、21rG、21rHの一
体型磁気ヘッド19Aがトラック幅方向に位置ずれした
ときの変化を図21(b)中に示している。21rHが
1トラックピッチ周期で変化するヘッド位置ずれ信号と
なっている。このようにして得られたヘッド位置ずれ信
号と位置ずれ信号の基準値との差からヘッドの位置ずれ
量を求め、アクチュエータの制御量を求め、これに基づ
いたボイスコイルモータの駆動電流量を求めてヘッドの
位置を制御する。位置ずれ信号の基準値は、その近傍で
直線性のよい特性が得られやすい値とすべきであって、
例えば(21rHの最大振幅)×1/4または(21r
Hの最大振幅)×3/4のレベルとすればよい。
【0098】また、図22では、21rA1と21rB
1の組み合わせを2rEの算出に用い、21rA2と2
1rB2の組み合わせを21rFの算出に用いたが、逆
であってもよい。
【0099】また、図22の各ステップにおいて減算信
号と被減算信号の関係は逆であってもよい。
【0100】ヘッドの位置ずれに対し、ヘッド位置ずれ
信号21rHは振幅が4×SBMでトラックピッチTP
の周期で変化する。すなわち位置ずれ検出感度Sは、S
=4SBM/TP となる。これは従来例の図29で示
したサーボバーストパターンAによる位置ずれ検出感度
の4倍の感度である。以上のように本実施の形態によれ
ば、従来のバースト信号の半分である2つのバースト信
号で、位置ずれ検出感度の高いヘッド位置ずれ信号を得
ることができ、これを用いてヘッドの位置決めを行うこ
とで、データ領域の専有面積が拡大して記録容量を多く
する事ができるだけでなく、より高精度にヘッドの位置
決めを行うことができる。
【0101】なお、本実施の形態においては、共通の支
持体198に再生可能であってトラック幅196及び1
97が互いに略同一でかつトラックピッチとほぼ同じ幅
である2つの磁気ヘッド191及び192が支持され、
2つのヘッドのトラックセンターの間隔195がトラッ
クピッチのN+1/4倍(N:整数)だけずれている場
合について述べたが、2つのヘッドのトラックセンター
の間隔195がトラックピッチのN+3/4倍(N:整
数)だけずれている場合でも同様に実施可能である。例
えば、磁気ヘッド191のトラックセンターに対して磁
気ヘッド192のトラックセンターがN+3/4倍
(N:整数)だけずれている場合、図21(b)の21
rA2は、磁気ヘッド192がバースト21Bを再生し
たときの特性となり、21rB2は磁気ヘッド192が
バースト21Aを再生したときの特性となる。 (実施の形態7)図23は、本発明の実施の形態7を示
し、前述の実施の形態6に示した磁気記録媒体と磁気ヘ
ッドと磁気記録再生装置の構成において、実施の形態6
と異なるサーボ信号復調方法を説明するフローチャート
である。
【0102】ステップ231:サンプルホールド回路に
て検出され、A/D変換器でデジタル値に変換したバー
スト信号の振幅値21rA1、21rA2、21rB
1、21rB2を得る。
【0103】ステップ232:24rE=21rA1+
21rA2を演算する。
【0104】ステップ233:24rF=21rB1+
21rB2を演算する。ステップ232とステップ23
3は順序が逆でもよい。
【0105】ステップ234:24rG=24rE−2
4rFを演算する。
【0106】ステップ235:24rH=21rA2−
21rB2を演算する。
【0107】ステップ235は、ステップ232〜23
4と相前後してもよい。
【0108】ステップ236:24rH>0のときはス
テップ237に進み、そうでないときは、ステップ23
8に進む。
【0109】ステップ237:24rJ=24rGとす
る。
【0110】ステップ238:24rI=24P−24
rGを演算する。24Pは24rGの振幅の1/2のレ
ベルとすればよい。
【0111】ステップ239:24rJ=24rI+2
4Qを演算する。24Qは、24rIの最大レベルとす
ればよい。
【0112】図23のフローチャートの各ステップにお
ける信号24rE、24rF、24rG、24rHの一
体型磁気ヘッド19Aがトラック幅方向に位置ずれした
ときの変化を図24(b)中に示している。
【0113】図24(a)は、図21(a)の4つのサ
ーボバーストパターンをヘッドの走行方向について記録
されている順番を変更したものであって、フローチャー
トの各ステップにおける信号の一体型磁気ヘッド19A
がトラック幅方向に位置ずれしたときの変化とサーボバ
ーストパターンとの位置関係を示すために掲載してい
る。24rJが1トラックピッチ周期で変化するヘッド
位置ずれ信号となっている。このようにして得られたヘ
ッド位置ずれ信号と位置ずれ信号の基準値との差からヘ
ッドの位置ずれ量を求め、アクチュエータの制御量を求
め、これに基づいたボイスコイルモータの駆動電流量を
求めてヘッドの位置を制御する。位置ずれ信号の基準値
は、その近傍で直線性のよい特性が得られやすい値とす
べきであって、例えば(24rJの最大振幅)×1/4
または(24rJの最大振幅)×3/4の値とすればよ
い。なお、本実施の形態においても、ヘッド位置ずれ信
号を得るために、磁気ヘッド191と192の再生信号
振幅の間で演算を行うため、同じ記録信号に対する磁気
ヘッド191と192の再生出力が異なっているとヘッ
ド位置ずれ信号に誤差が発生する。従って、実施の形態
5で述べたように、AGC信号領域41における2つの
磁気ヘッドからの再生出力を同じにする機能を付加する
ことが望ましい。
【0114】また、図23では、21rA1と21rA
2の組み合わせを24rEの算出に用い、21rB1と
21rB2の組み合わせを24rFの算出に用いたが、
逆であってもよい。また、24rGの反転判断基準信号
である24rHの演算に21rA2と21rB2を用い
たが、21rA1と21rB1を用いてもよい。
【0115】また、図23の各ステップにおいて減算信
号と被減算信号の関係は逆であってもよい。
【0116】ヘッドの位置ずれに対し、ヘッド位置ずれ
信号24rJは振幅が4×SBMでトラックピッチTP
の周期で変化する。ここで特に直線性のよい部分に着目
すると、24rJは、1/4トラックピッチで2×SB
Mだけ変化する特性を持つ。従ってこの領域における位
置ずれ検出感度Sは、S=2SBM/(TP/4)=8
×SBM/TPとなる。これは従来例の図29で示した
サーボバーストパターンAによる位置ずれ検出感度の8
倍の感度である。以上のように本実施の形態によれば、
位置ずれ検出感度の高いヘッド位置ずれ信号を得ること
ができ、これを用いてヘッドの位置決めを行うことでよ
り高精度にヘッドの位置決めを行うことができる。
【0117】なお、本実施の形態においては、共通の支
持体198に再生可能であってトラック幅196及び1
97が互いに略同一でかつトラックピッチとほぼ同じ幅
である2つの磁気ヘッド191及び192が支持され、
2つのヘッドのトラックセンターの間隔195がトラッ
クピッチのN+1/4倍(N:整数)だけずれている場
合について述べたが、2つのヘッドのトラックセンター
の間隔195がトラックピッチのN+3/4倍(N:整
数)だけずれている場合でも同様に実施可能である。例
えば、磁気ヘッド191のトラックセンターに対して磁
気ヘッド192のトラックセンターがN+3/4倍
(N:整数)だけずれている場合、図21(b)の21
rA2は、磁気ヘッド192がバースト21Bを再生し
たときの特性となり、21rB2は磁気ヘッド192が
バースト21Aを再生したときの特性となる。 (実施の形態8)図25(a)のサーボバーストパター
ンは、本実施の形態におけるサーボバーストとパターン
であって、図1で示したサーボバーストパターンをヘッ
ドの走行方向に25A、25Bの2つを一組として記録
した構成となっている。なお図25(a)では、各バー
ストの磁化方向及び位相関係は省略して記している。そ
してサーボバーストパターン25Aに対し、サーボバー
ストパターン25Bが1/4トラックピッチだけトラッ
ク幅方向12にずれている。それぞれのパターンのヘッ
ド走行方向13における記録順序は図25(a)と異な
っていてもよい。また、図25(a)のバーストパター
ン25A、25Bで、白抜きの部分と塗りつぶし部分
は、トラック幅方向に隣接するバーストが180°位相
が異なることを示しているが、25A、25Bのバース
ト相互において、白抜き部分どうしあるいは塗りつぶし
部分どうしの位相関係に相関がある必要はない。
【0118】図25(a)のサーボバーストパターンを
図9の一体型磁気ヘッドで再生するときの一体型磁気ヘ
ッドがトラック幅方向に位置ずれしたときの再生振幅値
の変化が図25(b)である。図25(b)の再生信号
振幅25rA1は、磁気ヘッド91でバースト25Aを
再生したときの再生振幅を示している。再生信号振幅2
5rB1は、磁気ヘッド91でバースト25Bを再生し
たときの再生振幅を示している。再生信号振幅25rA
2は、磁気ヘッド92でバースト25Aを再生したとき
の再生振幅を示している。再生信号振幅25rB2は、
磁気ヘッド92でバースト25Bを再生したときの再生
振幅を示している。バーストパターン25Aと25Bが
トラック幅方向に1/4トラックピッチずれているた
め、信号振幅25rA1と25rB1及び25rA2と
25rB2は、互いにトラック幅方向に1/4トラック
ピッチずれた特性となる。そして、磁気ヘッド91と9
2が互いにトラック幅方向にN+1/2トラックピッチ
(N:整数)だけずれているため、25rA1と25r
A2及び25rB1と25rB2は互いにトラック幅方
向に1/2トラックピッチずれた特性となる。
【0119】本実施の形態における磁気記録再生装置の
サーボ系のブロックは、基本的に図12と同様の構成と
機能でよい。ヘッド切替回路121は、複数の磁気記録
媒体に対応して設置された一体型磁気ヘッド9Aのなか
から所望のヘッドに切り替える機能と、選択した一体型
磁気ヘッド9Aの内の2つのヘッドからの信号をプリア
ンプ122a及び122bに振り分ける機能を有する。
そして、その他のブロックについても磁気ヘッド91及
び92の再生信号を処理する。また、本実施の形態にお
いても、ヘッド位置ずれ信号を得るために、磁気ヘッド
91と92の再生信号振幅の間で演算を行うため、同じ
記録信号に対する磁気ヘッド91と92の再生出力が異
なっているとヘッド位置ずれ信号に誤差が発生する。従
って、実施の形態5で述べたように、AGC信号領域4
1における2つの磁気ヘッドからの再生出力を同じにす
る機能を付加することが望ましい。
【0120】次に、各バーストの振幅値を用いて、ヘッ
ドの位置ずれ量を算出するサーボ信号復調方法を説明す
る。
【0121】図26は、サーボ信号復調方法を説明する
フローチャートである。
【0122】ステップ261:サンプルホールド回路に
て検出され、A/D変換器でデジタル値に変換したバー
スト信号の振幅値25rA1、25rA2、25rB
1、25rB2を得る。
【0123】ステップ262:25rE=25rA1−
25rA2を演算する。
【0124】ステップ263:25rF=25rB2−
25rB1を演算する。
【0125】ステップ262とステップ263の順は逆
でもよい。
【0126】ステップ264:25rF>0のときはス
テップ265に進み、そうでないときは、ステップ26
6に進む。
【0127】ステップ265:25rH=25rEと
し、ヘッド位置ずれ信号を得て終了する。
【0128】ステップ266:25rG=−1×25r
Eを演算する。
【0129】ステップ267:25rH=25rG+2
5Qを演算し、ヘッド位置ずれ信号を得て終了する。2
5Qは25rEの最大レベルに設定すればよい。
【0130】図26のフローチャートの各ステップにお
ける信号25rE、25rF、25rG、25rHの一
体型磁気ヘッド9Aがトラック幅方向に位置ずれしたと
きの変化を図25(b)中に示している。25rHが1
トラックピッチ周期で変化するヘッド位置ずれ信号とな
っている。このようにして得られたヘッド位置ずれ信号
と位置ずれ信号の基準値との差からヘッドの位置ずれ量
を求め、アクチュエータの制御量を求め、これに基づい
たボイスコイルモータの駆動電流量を求めてヘッドの位
置を制御する。位置ずれ信号の基準値は、その近傍で直
線性のよい特性が得られやすい値とすべきであって、例
えば(2rHの最大振幅)×1/4または(2rHの最
大振幅)×3/4のレベルとすればよい。
【0131】また、図26では、25rA1と25rA
2の組み合わせを25rEの算出に用い、25rB1と
25rB2の組み合わせを25rFの算出に用いたが、
逆であってもよい。
【0132】また、図26の各ステップにおいて減算信
号と被減算信号の関係は逆であってもよい。
【0133】ヘッドの位置ずれに対し、ヘッド位置ずれ
信号25rHは振幅が4×SBMでトラックピッチTP
の周期で変化する。すなわち位置ずれ検出感度Sは、S
=4SBM/TPとなる。これは従来例の図29で示し
たサーボバーストパターンAによる位置ずれ検出感度の
4倍の感度である。以上のように本実施の形態によれ
ば、従来のバースト信号の半分である2つのバースト信
号で、位置ずれ検出感度の高いヘッド位置ずれ信号を得
ることができ、これを用いてヘッドの位置決めを行うこ
とで、データ領域の専有面積が拡大して記録容量を多く
する事ができるだけでなく、より高精度にヘッドの位置
決めを行うことができる。 (実施の形態9)図27は、本発明の実施の形態9を示
し、前述の実施の形態8に示した磁気記録媒体と磁気ヘ
ッドと磁気記録再生装置の構成において、実施の形態8
と異なるサーボ信号復調方法を説明するフローチャート
である。
【0134】ステップ271:サンプルホールド回路に
て検出され、A/D変換器でデジタル値に変換したバー
スト信号の振幅値25rA1、25rA2、25rB
1、25rB2を得る。
【0135】ステップ272:28rE=25rA1+
25rB1を演算する。
【0136】ステップ273:28rF=25rA2+
25rB2を演算する。ステップ272とステップ27
3は順序が逆でもよい。
【0137】ステップ274:28rG=28rE−2
8rFを演算する。
【0138】ステップ275:28rH=25rB1−
25rB2を演算する。
【0139】ステップ275は、ステップ272〜27
4と相前後してもよい。
【0140】ステップ276:28rH>0のときはス
テップ277に進み、そうでないときは、ステップ27
8に進む。
【0141】ステップ277:28rJ=28rGとす
る。
【0142】ステップ278:28rI=28P−28
rGを演算する。28Pは28rGの振幅の1/2のレ
ベルとすればよい。
【0143】ステップ279:28rJ=28rI+2
8Qを演算する。28Qは、28rIの最大レベルとす
ればよい。
【0144】図27のフローチャートの各ステップにお
ける信号28rE、28rF、28rG、28rHの一
体型磁気ヘッド9Aがトラック幅方向に位置ずれしたと
きの変化を図28(b)中に示している。
【0145】図28(a)は、図21(a)の4つのサ
ーボバーストパターンをヘッドの走行方向について記録
されている順番を変更したものであって、フローチャー
トの各ステップにおける信号の一体型磁気ヘッド9Aが
トラック幅方向に位置ずれしたときの変化とサーボバー
ストパターンとの位置関係を示すために掲載している。
28rJが1トラックピッチ周期で変化するヘッド位置
ずれ信号となっている。このようにして得られたヘッド
位置ずれ信号と位置ずれ信号の基準値との差からヘッド
の位置ずれ量を求め、アクチュエータの制御量を求め、
これに基づいたボイスコイルモータの駆動電流量を求め
てヘッドの位置を制御する。位置ずれ信号の基準値は、
その近傍で直線性のよい特性が得られやすい値とすべき
であって、例えば(28rJの最大振幅)×1/4また
は(28rJの最大振幅)×3/4の値とすればよい。
なお、本実施の形態においても、ヘッド位置ずれ信号を
得るために、磁気ヘッド91と92の再生信号振幅の間
で演算を行うため、同じ記録信号に対する磁気ヘッド9
1と92の再生出力が異なっているとヘッド位置ずれ信
号に誤差が発生する。従って、実施の形態5で述べたよ
うに、AGC信号領域41における2つの磁気ヘッドか
らの再生出力を同じにする機能を付加することが望まし
い。
【0146】また、図27では、25rA1と25rB
1の組み合わせを28rEの算出に用い、25rA2と
25rB2の組み合わせを28rFの算出に用いたが、
逆であってもよい。また、28rGの反転判断基準信号
である28rHの演算に25rB1と25rB2を用い
たが、25rA1と25rA2を用いてもよい。
【0147】また、図27の各ステップにおいて減算信
号と被減算信号の関係は逆であってもよい。
【0148】ヘッドの位置ずれに対し、ヘッド位置ずれ
信号28rJは振幅が4×SBMでトラックピッチTP
の周期で変化する。ここで特に直線性のよい部分に着目
すると、28rJは、1/4トラックピッチで2×SB
Mだけ変化する特性を持つ。従ってこの領域における位
置ずれ検出感度Sは、S=2SBM/(TP/4)=8
×SBM/TP となる。これは従来例の図29で示し
たサーボバーストパターンAによる位置ずれ検出感度の
8倍の感度である。以上のように本実施の形態によれ
ば、位置ずれ検出感度の高いヘッド位置ずれ信号を得る
ことができ、これを用いてヘッドの位置決めを行うこと
でより高精度にヘッドの位置決めを行うことができる。
【0149】なお、これまでの実施の形態において、各
バーストの信号振幅をA/D変換してデジタル値に変換
して、マイクロプロセッサによってヘッドの位置ずれ信
号を算出することとしてきたが、バースト信号振幅をア
ナログ信号のまま、加算器、減算器、反転器、レベルシ
フト回路を組み合わせて演算処理してヘッド位置ずれ信
号を得ることも可能であることはいうまでもない。
【0150】また、実施の形態1、2、3、6、7、
8、9における磁気記録媒体上のサーボパターンは、隣
接するサーボパターンの位相が180°異なっている。
通常のサーボトラックライタでサーボパターンを記録す
る場合、隣接するサーボパターンの記録タイミングの精
度がとれず位相差を正確に180°にする事は困難であ
る。そして、位相差がずれていると位置決め精度の向上
効果が最大限に得られない可能性がある。これに対し、
例えば特開平10−40544に記載のマスター担体を
作成して磁気ディスクに転写する方法や、特開平10−
83640に記載のように磁気ディスク状にフォトリソ
グラフィ技術により凹凸を形成する方法によりサーボパ
ターンを記録することで隣接するパターンの位相差を精
度よく記録でき、位置決め精度の向上を最大限に図れ
る。
【0151】また、上記各実施の形態では、データ面サ
ーボ方式の磁気ディスク装置を例にあげて説明したが、
データ面とは別に設けたディスク面にサーボ信号を記録
するデータ面サーボ方式にも本発明を応用することが可
能である。
【0152】また、磁気記録再生装置として磁気ディス
ク装置を例にあげて説明したが、例えば磁気テープ装置
のようなそのほかの磁気記録再生装置であっても、磁気
記録媒体上にサーボバーストパターンを記録し、サーボ
バースト信号の再生信号からヘッド位置ずれ信号を求
め、それを元にヘッドと媒体の相対位置を制御する装置
に本発明を応用できる。
【0153】
【発明の効果】以上述べたところから明らかなように本
発明は、サーボバースト信号がトラックピッチと同じ間
隔でトラック幅方向に、交互に180°位相が異なるよ
うに隣接して記録されているサーボバーストパターンを
備えているので、ヘッドの径方向の位置ずれに対し、ト
ラックピッチと同じ周期で振幅の変化する信号が得ら
れ、従来例における位置ずれ検出感度に対しより高い検
出感度を実現でき、高精度な位置決め精度が可能とにな
るという長所を有する。
【0154】また、ヘッドのトラックセンターが(N+
1/4)倍、(N+1/2)倍、(N+3/4)倍、ま
たはN倍(N:整数)だけずれた2つのヘッドからの再
生信号を用いてサーボバースト信号を復調することによ
り、2つのサーボバースト信号でも4つの信号が得られ
るためサーボバースト信号を削減でき、ディスク面あた
りの記録容量を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】同図(a)は、本発明の実施の形態1における
サーボバーストパターンの構成図、同図(b)は、同図
(a)のサーボバーストパターンを磁気ヘッドで再生し
たときの信号振幅のヘッド位置ずれによる変化を説明す
る図である。
【図2】同図(a)は、本発明の実施の形態2における
サーボバーストパターンの構成図、同図(b)は、同図
(a)のサーボバーストパターンを磁気ヘッドで再生し
たときの信号振幅のヘッド位置ずれによる変化を説明す
る図である。
【図3】本発明の実施の形態における磁気記録再生装置
の構造を示す図である。
【図4】本発明の実施の形態におけるサーボ領域の構成
図である。
【図5】本発明の実施の形態における磁気記録再生装置
のサーボ系のブロック図である。
【図6】本発明の実施の形態2におけるサーボ信号復調
方法を説明するフロー図である。
【図7】本発明の実施の形態3におけるサーボ信号復調
方法を説明するフロー図である。
【図8】同図(a)は、本発明の実施の形態3における
サーボバーストパターンを示す図、同図(b)は、同図
(a)のサーボバーストパターンを磁気ヘッドで再生し
たときの信号振幅のヘッド位置ずれによる変化を示す図
である。
【図9】本発明の実施の形態4における一体型磁気ヘッ
ドの配置図である。
【図10】同図(a)は、同実施の形態4における一体
型磁気ヘッドの作用を説明するサーボバーストパターン
の構成図、同図(b)は、そのサーボバーストパターン
を図9の一体型磁気ヘッドで再生したときの信号振幅の
ヘッド位置ずれによる変化を説明する図である。
【図11】同図(a)は、同実施の形態4におけるサー
ボバーストパターンの構成図、同図(b)は、そのサー
ボバーストパターンを図9の一体型磁気ヘッドで再生し
たときの信号振幅のヘッド位置ずれによる変化を説明す
る図である。
【図12】同実施の形態4における磁気記録再生装置の
サーボ系のブロック図である。
【図13】同実施の形態4におけるバースト信号を区別
するためのタイミング図である。
【図14】同実施の形態4におけるサーボ信号復調方法
を説明するフロー図である。
【図15】本発明の実施の形態5における一体型磁気ヘ
ッドの配置図である。
【図16】同図(a)は、同実施の形態5における一体
型磁気ヘッドの作用を説明するサーボバーストパターン
の構成図、同図(b)は、そのサーボバーストパターン
を図15の一体型磁気ヘッドで再生したときの信号振幅
のヘッド位置ずれによる変化を説明する図である。
【図17】同図(a)は、同実施の形態5におけるサー
ボバーストパターンの構成図、同図(b)は、そのサー
ボバーストパターンを図15の一体型磁気ヘッドで再生
したときの信号振幅のヘッド位置ずれによる変化を説明
する図である。
【図18】同実施の形態5におけるサーボ信号復調方法
を説明するフロー図である。
【図19】本発明の実施の形態6における一体型磁気ヘ
ッドの配置図である。
【図20】同図(a)は、同実施の形態6における一体
型磁気ヘッドの作用を説明するサーボバーストパターン
の構成図、同図(b)は、そのサーボバーストパターン
を図19の一体型磁気ヘッドで再生したときの信号振幅
のヘッド位置ずれによる変化を説明する図である。
【図21】同図(a)は、同実施の形態6におけるサー
ボバーストパターンの構成図、同図(b)は、そのサー
ボバーストパターンを図19の一体型磁気ヘッドで再生
したときの信号振幅のヘッド位置ずれによる変化を説明
する図である。
【図22】同実施の形態6におけるサーボ信号復調方法
を説明するフロー図である。
【図23】本発明の実施の形態7におけるサーボ信号復
調方法を説明するフロー図である。
【図24】同図(a)は、同実施の形態7におけるサー
ボバーストパターンの構成図、同図(b)は、そのサー
ボバーストパターンを図19の一体型磁気ヘッドで再生
したときの信号振幅のヘッド位置ずれによる変化を説明
する図である。
【図25】同図(a)は、本発明の実施の形態8におけ
るサーボバーストパターンの構成図、同図(b)は、そ
のサーボバーストパターンを図9の一体型磁気ヘッドで
再生したときの信号振幅のヘッド位置ずれによる変化を
説明する図である。
【図26】同実施の形態8におけるサーボ信号復調方法
を説明するフロー図である。
【図27】本発明の実施の形態9におけるサーボ信号復
調方法を説明するフロー図である。
【図28】同図(a)は、同実施の形態9におけるサー
ボバーストパターンの構成図、同図(b)は、そのサー
ボバーストパターンを図9の一体型磁気ヘッドで再生し
たときの信号振幅のヘッド位置ずれによる変化を説明す
る図である。
【図29】同図(a)は、従来のサーボバーストパター
ンの構成図、同図(b)は、そのサーボバーストパター
ンを磁気ヘッドで再生したときの信号振幅のヘッド位置
ずれによる変化を説明する図である。
【符号の説明】
2Q、8Q、21Q、24Q、25Q 信号レベルシフ
ト基準 5A、12A モータ駆動回路 8P、24P 信号反転基準 9A、15A、19A 一体型磁気ヘッド 11 トラックピッチ 12 トラック幅方向 13 ヘッド走行方向 14 磁化の向き 15、91、92、151、152、293 磁気ヘッ
ド 31 磁気ディスク 33 アクチュエータ 34 ボイスコイルモータ 35 サーボ領域 41 AGC信号領域 45 サーボバースト信号領域 51、121 ヘッド切替回路 52、122a、122b プリアンプ 55、125 バーストタイミング生成回路 56、126a、126b サンプルホールド回路 57、127a、127b A/D変換器 58、128 マイクロプロセッサ 59、129 D/A変換器 101、291 消去部 102、292 サーボバースト信号部 131、132 タイミング信号 133 タイミングディレイ

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サーボバースト信号がトラックピッチと
    同じ間隔でトラック幅方向に、交互に180°位相が異
    なるように隣接して記録されているサーボバーストパタ
    ーンを備えたことを特徴とする磁気記録媒体。
  2. 【請求項2】 サーボバースト信号がトラックピッチと
    同じ間隔でトラック幅方向に、交互に180°位相が異
    なるように隣接して記録されているサーボバーストパタ
    ーンが、ヘッドの走行方向にA、B、C、Dの4つを一
    組として記録され、前記サーボバーストパターンAに対
    し前記サーボバーストパターンBが1/4トラックピッ
    チだけトラック幅方向にずれており、前記サーボバース
    トパターンBに対し、前記サーボバーストパターンCが
    1/4トラックピッチ分だけトラック幅方向にずれてお
    り、前記サーボバーストパターンCに対し前記サーボバ
    ーストパターンDが1/4トラックピッチだけトラック
    幅方向にずれていることを特徴とする磁気記録媒体。
  3. 【請求項3】 サーボバースト信号がトラックピッチと
    同じ間隔でトラック幅方向に、交互に180°位相が異
    なるように隣接して記録されているサーボバーストパタ
    ーンが、ヘッドの走行方向にA、Bの2つを一組として
    記録され、前記サーボバーストパターンAに対し前記サ
    ーボバーストパターンBが1/2トラックピッチだけト
    ラック幅方向にずれていることを特徴とする磁気記録媒
    体。
  4. 【請求項4】 サーボバースト信号がトラックピッチと
    同じ間隔でトラック幅方向に、交互に180°位相が異
    なるように隣接して記録されているサーボバーストパタ
    ーンが、ヘッドの走行方向にA、Bの2つを一組として
    記録され、前記サーボバーストパターンAに対し前記サ
    ーボバーストパターンBが1/4トラックピッチだけト
    ラック幅方向にずれていることを特徴とする磁気記録媒
    体。
  5. 【請求項5】 共通の支持体上に設けられ、トラック幅
    が互いに実質上同一で、かつトラックピッチと実質上同
    一の2つの磁気ヘッドを備え、前記2つの磁気ヘッドの
    トラックセンターが前記トラックピッチの(N+1/
    2)倍(N:整数)だけずれていることを特徴とする一
    体型磁気ヘッド。
  6. 【請求項6】 共通の支持体上に設けられ、トラック幅
    が互いに実質上同一で、かつトラックピッチと実質上同
    一の2つの磁気ヘッドを備え、前記2つの磁気ヘッドの
    トラックセンターが前記トラックピッチのN倍(N:整
    数)だけずれていることを特徴とする一体型磁気ヘッ
    ド。
  7. 【請求項7】 共通の支持体上に設けられ、トラック幅
    が互いに実質上同一で、かつトラックピッチと実質上同
    一の2つの磁気ヘッドを備え、前記2つの磁気ヘッドの
    トラックセンターが前記トラックピッチの(N+1/
    4)または(N+3/4)倍(N:整数)だけずれてい
    ることを特徴とする一体型磁気ヘッド。
  8. 【請求項8】 磁気ヘッドのトラック幅方向の位置ずれ
    により信号振幅が1トラックピッチ周期で変化する信号
    を前記磁気ヘッドで再生することによって、トラック幅
    方向に順に1/4トラックピッチずつずれた特性をもつ
    4つの信号を得、その得た4つの信号振幅を用い、互い
    に1/2トラックピッチずれた特性を持つ2組の信号振
    幅で差信号を2組とり、そのうちの一方の差信号を符号
    判断信号とし、その符号判断信号の信号振幅レベルに従
    って、もう一方の前記差信号を反転するかまたは反転し
    ないで、反転しない場合はそのまま、反転した場合はレ
    ベルシフトしてヘッド位置ずれ信号を得ることを特徴と
    するサーボ信号復調方法。
  9. 【請求項9】 磁気ヘッドのトラック幅方向の位置ずれ
    により信号振幅が1トラックピッチ周期で変化する信号
    を前記磁気ヘッドで再生することによって、トラック幅
    方向に順に1/4トラックピッチずつずれた特性をもつ
    4つの信号を得、その得た4つの信号振幅を用い、互い
    に1/4トラックピッチずれた特性を持つ2組の信号振
    幅から和信号を2組とってその和信号の差である差信号
    1をとり、前記4つの信号振幅のうちトラック幅方向に
    互いに1/2トラックピッチずれた特性をもつ信号から
    差信号2をとり、その差信号2の信号振幅レベルに従っ
    て、前記差信号1を反転するかまたは反転しないで、反
    転しない場合はそのまま、反転した場合はレベルシフト
    してヘッド位置ずれ信号を得ることを特徴とするサーボ
    信号復調方法。
  10. 【請求項10】 前記1/4トラックピッチずつずれた
    特性をもつ4つの信号は、請求項2に記載の前記磁気記
    録媒体上のA、B、C、Dの4つのサーボバーストパタ
    ーンを前記磁気ヘッドで再生した信号を用いることを特
    徴とする請求項8、または9に記載のサーボ信号復調方
    法。
  11. 【請求項11】 前記1/4トラックピッチずつずれた
    特性をもつ4つの信号は、請求項3に記載の前記磁気録
    媒体上の2つのサーボバーストパターンA、Bを請求項
    7に記載の前記一体型磁気ヘッドで再生して得られる4
    つの信号を用いることを特徴とする請求項8、または9
    に記載のサーボ信号復調方法。
  12. 【請求項12】 前記1/4トラックピッチずつずれた
    特性をもつ4つの信号は、請求項4に記載の前記磁気録
    媒体上の2つのサーボバーストパターンA、Bを請求項
    5に記載の前記一体型磁気ヘッドで再生して得られる4
    つの信号を用いることを特徴とする請求項8、または9
    に記載のサーボ信号復調方法。
  13. 【請求項13】 磁気記録媒体上にサーボバースト信号
    がトラック幅方向に消去部を挟んで1トラックピッチお
    きに記録されたサーボバーストパターンが、ヘッドの走
    行方向にA、B2つが互いに1トラックピッチずれて記
    録されており、その2つのサーボバーストパターンを請
    求項5に記載の前記一体型磁気ヘッドで再生し、前記磁
    気ヘッドの2つの内一方が再生した信号をそれぞれrA
    1、rB1とし、もう一方が再生した信号をrA2、r
    B2とするとき、rA1とrB1の差信号とrA2とr
    B2の差信号を得、前記差信号のいずれかを符号判断信
    号とし、もう一方をヘッド位置ずれ信号とし、前記符号
    判断信号の信号振幅レベルに従って、前記ヘッド位置ず
    れ信号を反転するか又はしないままでヘッド位置ずれ信
    号を得ることを特徴とするサーボ信号復調方法。
  14. 【請求項14】 磁気記録媒体上にサーボバースト信号
    がトラック幅方向に消去部を挟んで1トラックピッチお
    きに記録されたサーボバーストパターンが、ヘッドの走
    行方向にA、B2つが互いに1/2トラックピッチずれ
    て記録されており、その2つのサーボバーストパターン
    を請求項6に記載の前記一体型磁気ヘッドで再生し、前
    記磁気ヘッドの2つの内一方が再生した信号をそれぞれ
    rA1、rB1とし、もう一方が再生した信号をrA
    2、rB2とするとき、rA1とrA2の差信号とrB
    1とrB2の差信号を得、前記差信号のいずれかを符号
    判断信号とし、もう一方をヘッド位置ずれ信号とし、前
    記符号判断信号の信号振幅レベルに従って、前記ヘッド
    位置ずれ信号を反転するか又はしないままでヘッド位置
    ずれ信号を得ることを特徴とするサーボ信号復調方法。
  15. 【請求項15】 請求項2に記載の前記磁気記録媒体を
    再生可能な磁気ヘッドと、前記磁気記録媒体上の4つの
    サーボバーストパターンを再生した信号を各々区別して
    再生信号振幅を検出する振幅検出手段と、請求項10に
    記載の前記サーボ信号復調方法によりヘッド位置信号を
    発生するサーボ信号復調手段と、前記磁気ヘッドと前記
    磁気記録媒体の相対的な位置を変更する位置変更手段と
    を備えたことを特徴とする磁気記録再生装置。
  16. 【請求項16】 サーボバースト信号がトラック幅方向
    に消去部を挟んで1トラックピッチおきに記録されたサ
    ーボバーストパターンが、ヘッドの走行方向に2つ互い
    に1トラックピッチずれて記録されている磁気記録媒体
    の再生に用いる請求項5に記載の前記一体型磁気ヘッド
    と、前記磁気記録媒体上の2つのサーボバーストパター
    ンを前記一体型磁気ヘッドの各々で再生した信号を各々
    区別するタイミングを生成するタイミング生成手段と、
    そのタイミング生成手段の生成したタイミングに従って
    前記磁気記録媒体上の2つのサーボバーストパターンを
    前記一体型磁気ヘッドの各々で再生して得られる4つの
    再生信号振幅を検出する振幅検出手段と、請求項13に
    記載の前記サーボ信号復調方法によりヘッド位置信号を
    発生するサーボ信号復調手段と、前記一体型磁気ヘッド
    と前記磁気記録媒体の相対的な位置を変更する位置変更
    手段とを備えたことを特徴とする磁気記録再生装置。
  17. 【請求項17】 サーボバースト信号がトラック幅方向
    に1トラックピッチおきに記録されたサーボバーストパ
    ターンが、ヘッドの走行方向にA、B2つ互いに1トラ
    ックピッチずれて記録されている磁気記録媒体の再生に
    用いる請求項6に記載の前記一体型磁気ヘッドと、前記
    磁気記録媒体上の2つのサーボバーストパターンを前記
    一体型磁気ヘッドの各々で再生した信号を各々区別する
    タイミングを生成するタイミング生成手段と、そのタイ
    ミング生成手段の生成したタイミングに従って前記磁気
    記録媒体上の2つのサーボバーストパターンを前記一体
    型磁気ヘッドの各々で再生して得られる4つの再生信号
    振幅を検出する振幅検出手段と、請求項14に記載の前
    記サーボ信号復調方法によりヘッド位置信号を発生する
    サーボ信号復調手段と、前記一体型磁気ヘッドと前記磁
    気記録媒体の相対的な位置を変更する位置変更手段とを
    備えたことを特徴とする磁気記録再生装置。
  18. 【請求項18】 請求項3に記載の前記磁気記録媒体の
    再生に用いる請求項7に記載の前記一体型磁気ヘッド
    と、前記磁気記録媒体上の2つのサーボバーストパター
    ンを前記一体型磁気ヘッドの各々で再生した信号を各々
    区別するタイミングを生成するタイミング生成手段と、
    そのタイミング生成手段の生成したタイミングに従って
    前記磁気記録媒体上の2つのサーボバーストパターンを
    前記一体型磁気ヘッドの各々で再生して得られる4つの
    再生信号振幅を検出する振幅検出手段と、請求項11に
    記載の前記サーボ信号復調方法によりヘッド位置信号を
    発生するサーボ信号復調手段と、前記一体型磁気ヘッド
    と前記磁気記録媒体の相対的な位置を変更する位置変更
    手段とを備えたことを特徴とする磁気記録再生装置。
  19. 【請求項19】 請求項4に記載の前記磁気記録媒体の
    再生に用いる請求項5に記載の前記一体型磁気ヘッド
    と、前記磁気記録媒体上の2つのサーボバーストパター
    ンを前記一体型磁気ヘッドの各々で再生した信号を各々
    区別するタイミングを生成するタイミング生成手段と、
    そのタイミング生成手段の生成したタイミングに従って
    前記磁気記録媒体上の2つのサーボバーストパターンを
    前記一体型磁気ヘッドの各々で再生して得られる4つの
    再生信号振幅を検出する振幅検出手段と、請求項12に
    記載の前記サーボ信号復調方法によりヘッド位置信号を
    発生するサーボ信号復調手段と、前記一体型磁気ヘッド
    と前記磁気記録媒体の相対的な位置を変更する位置変更
    手段とを備えたことを特徴とする磁気記録再生装置。
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CN106340311B (zh) * 2015-07-10 2019-11-08 株式会社东芝 盘装置、控制器及盘装置的控制方法

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