JP2000089049A - 光通信用高分子材料およびその製造方法 - Google Patents

光通信用高分子材料およびその製造方法

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JP2000089049A
JP2000089049A JP25856698A JP25856698A JP2000089049A JP 2000089049 A JP2000089049 A JP 2000089049A JP 25856698 A JP25856698 A JP 25856698A JP 25856698 A JP25856698 A JP 25856698A JP 2000089049 A JP2000089049 A JP 2000089049A
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Shinko Kamikawa
真弘 上川
Takeshi Koyano
武 小谷野
Hiroo Miyamoto
裕生 宮本
Kiminori Maeno
仁典 前野
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 PMMAよりも耐熱性および低吸水性に優れ
た高分子材料。 【解決手段】 下記(1)、(2)および(3)で表さ
れる繰り返し単位のうちの一種または二種以上の繰り返
し単位を含んでいる。 【化16】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、光通信用高分子
材料、特に、耐熱性に優れ、かつ吸収性の低い光通信用
高分子材料に関する。
【0002】
【従来の技術】通信分野においては、大容量でかつ高速
の通信を実現するため、伝送路の光化や光回路用部品の
開発が大きな課題となっている。
【0003】従来、例えば、光回路用部品を構成する材
料には、ガラスや無機結晶材料が用いられていた。しか
しながら、これらの材料は高価で、しかも加工が困難で
あった。
【0004】そのため、近年、ガラスや無機結晶材料よ
りも、価格が安く加工の容易な例えばPMMA(ポリメ
チルメタクリレート)などの高分子材料(ポリマーとも
称する。)が用いられてきている。このような材料を用
いれば、これまでよりも面積が広くて可撓性に優れたフ
ィルム状の光導波路を形成することができる。また、機
能性化合物や官能基をこの高分子材料中に導入すること
によって機能性導波路を形成することができる。
【0005】このような光導波路等の光回路用部品を構
成する材料は、光信号として用いられる光源波長域にお
ける透明性を有している必要がある。また、この材料
は、光伝送路を構成する材料となるため、屈折率を制御
することのできる材料でなければならない。
【0006】屈折率を制御でき、かつ高透明性を示す高
分子材料として、PMMA(ポリメチルメタクリレー
ト)、またはポリイミド、またはポリカーボネート、ま
たはエポキシ樹脂等が挙げられる。また、これらの中で
特にPMMAは、透明性および加工性に優れた材料で、
しかも複屈折が生じにくい材料である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、PMM
Aのガラス転移点は100℃前後と低い。このため、こ
のような高分子材料を用いて光回路用部品を構成する場
合、製造工程中に行われるはんだ処理等での熱によっ
て、この材料は簡単に軟化してしまうおそれがある。
【0008】また、PMMAの吸水率はおよそ2%とい
う高い値を示している。光回路用部品を構成する材料が
水分を吸収してしまうと、材料の屈折率が変化してしま
う。これにより、光通信において伝送ミスが起きる原因
となるおそれがある。
【0009】このため、PMMAよりも耐熱性および低
吸水性に優れた高分子材料の出現が望まれていた。
【0010】
【課題を解決するための手段】このため、この発明にか
かる発明者等は鋭意研究および実験の結果、以下に示す
新規な光通信用高分子材料を見いだした。その光通信用
高分子材料は、下記(1)、(2)および(3)で表さ
れる繰り返し単位のうちの一種または二種以上の繰り返
し単位を含んでいる。
【0011】
【化5】
【0012】(1)、(2)および(3)式中のR1、
R2、R4、R5、R7およびR8のそれぞれは、置換
若しくは非置換のアルキレン基、または置換若しくは非
置換のフェニレン基である。そして、互いに同じでも、
一部異なっても、全部異なっても良い。また、R3、R
6およびR9は、置換若しくは非置換のアルキル基、ま
たは置換若しくは非置換のフェニル基である。これら
は、互いに同じでも、一部異なっても、全部異なっても
良い。
【0013】なお、ここでいう置換アルキル基、置換ア
ルキレン基、置換フェニル基、置換フェニレン基とは、
アルキル基、ハロゲン、水酸基およびニトロ基等から選
ばれる任意の基を含む基である。例えば、置換アルキル
基としては、−CF3 、−C25 、−CCl3 、−C
2 OH、および−CH2 NO2 などが挙げられる。ま
た、置換アルキレン基としては、−CF2 −、−C2
2 −、−CHOH−、および−CHNO2 −等が挙げら
れる。また、置換フェニル基としては、ペンタフルオロ
フェニル、クロロフェニル、水酸化フェニルおよびニト
ロ化フェニル等が挙げられる。また、置換フェニレン基
としては、テトラフルオロフェニレン、クロロフェニレ
ン、水酸化フェニレン、およびニトロ化フェニレン等が
挙げられる。
【0014】また、(1)〜(3)式中のx1〜x12
のそれぞれは、水素、または重水素、またはハロゲン原
子であり、互いが同じでも、一部異なっても、全部異な
ってもよい。
【0015】また、上記(3)中のAは、上記(1)お
よび(2)で示される繰り返し単位のうちのいずれか一
方、若しくは両方で構成されている。この(3)式で示
される繰り返し単位中には、環状の構造が形成されてい
る。
【0016】この発明の光通信用高分子材料として、例
えば、上記(1)、(2)および(3)で示される繰り
返し単位がランダムに共重合している材料を用いても良
い。
【0017】この発明によれば、後述する実験結果から
明らかなように、従来用いられていた高分子材料であ
る、例えばPMMAに比べて、耐熱性に優れ、かつ吸水
率の低い高分子材料を得ることができる。このため、こ
のような高分子材料を用いて光回路用部品を製造すれ
ば、製造工程中に行われる熱処理に対する耐久性を向上
させることができる。また、この材料はPMMAよりも
吸水率が低いため、光回路用部品を構成している高分子
材料が水分を吸収して屈折率が変化してしまうおそれを
低減することができる。
【0018】また、(1)、(2)および(3)式中の
R1、R2、R4、R5、R7およびR8をエチレン基
とし、R3、R6およびR9をフェニル基とし、かつx
1〜x12のそれぞれを水素とするのがよい。この材料
は、PMMAよりも耐熱性が高く、かつ吸水性の低い高
分子材料となる。ここで、エチレン基とは、炭素数2の
アルキレン基のことを称している。
【0019】また、R1、R2、R4、R5、R7およ
びR8を重水素化エチレン基とし、R3、R6およびR
9を重水素化フェニル基とし、かつx1〜x12のそれ
ぞれを重水素とするのがよい。この高分子材料は、近赤
外域での、炭素と水素との間の結合に起因する吸収がな
いため、光通信で用いられている近赤外域の透明性をよ
り高くすることができる。このため、この高分子材料は
光通信用材料としてより好適な材料である。
【0020】また、上述したような高分子材料は、下記
(4)で表される単量体を重合して製造されたものであ
る。
【0021】
【化6】
【0022】上記(4)のR10およびR11は、置換
若しくは非置換のアルキレン基、または置換若しくは非
置換のフェニレン基であり、互いが同じでも、一部異な
っても、全部異なっても良い。また、R12は、置換若
しくは非置換のアルキル基、または置換若しくは非置換
のフェニル基であるのがよい。そして、x13〜x16
は水素、または重水素、またはハロゲン原子であり、互
いが同じでも、一部異なっても、全部異なっても良い。
【0023】この単量体の重合は、ビニル重合である。
このため、例えば熱、光および放射線等のエネルギーを
単量体に与えることによって重合が起こる。従って塊状
重合、溶液重合、懸濁重合、または乳化重合等の任意好
適な重合方法を用いることができる。そして、これらの
重合方法を用いて、単量体は光重合、ラジカル重合また
はイオン重合等により重合する。
【0024】上記(4)で示される単量体を重合するこ
とによって得られる高分子材料は、PMMAよりもガラ
ス転移点が高く、また、吸水率が低い。このため、耐熱
性を向上させることができ、水分を吸収することによる
屈折率の変化を防ぐことができる。
【0025】また、上記(4)のR10およびR11が
エチレン基であり、R12がフェニル基であり、x13
〜x16のそれぞれが水素であるのがよい。このような
構造であれば、入手しやすい材料でかつ容易な工程で上
記単量体を形成することができる。
【0026】また、好ましくは、上記(4)の、R10
およびR11が重水素化エチレン基であり、R12が重
水素化フェニル基であり、かつx13〜x16のそれぞ
れが重水素であるのがよい。この単量体を重合させて製
造される光通信用高分子材料は、優れた耐熱性を有し、
かつ吸水性が低い。そして、この高分子材料は重水素化
ポリマーであるために、近赤外域におけるC−H結合に
起因する吸収がなくなる。よって、光通信で用いられる
波長帯である近赤外域の光に対する透明性を向上させる
ことができる。
【0027】また、光通信用高分子材料を製造するにあ
たり、上記(4)で示される単量体を形成する工程と、
単量体を重合させる工程とを含んでいる。
【0028】例えば、メタクリル酸ハロゲン化物と下記
(5)で示されるジオールとを反応させることにより、
上記単量体を形成するのがよい。
【0029】
【化7】
【0030】メタクリル酸ハロゲン化物のハロゲン原子
が結合している炭素原子とジオールの一方のヒドロキシ
ル基とが反応する。これによりハロゲン化水素が脱離
し、同時にエステル結合が形成される。また、同様にジ
オールのもう一方のヒドロキシル基と他のメタクリル酸
ハロゲン化物とが反応する。よって、2分子のメタクリ
ル酸ハロゲン化物と1分子のジオールとから、上記
(4)で示される単量体であって、x13〜x16が水
素である単量体1分子が形成される。
【0031】この単量体に対して、例えば紫外線を照射
してラジカル重合させることによって、高分子材料が得
られる。
【0032】この発明の光通信用高分子材料は、上記単
量体を重合させることによって、得られるが、重合方法
や重合条件を変えることによって、分子量が5,000
〜1,000,000のものが得られる。この高分子材
料を、光通信用部品を構成する材料として用いるために
は、分子量の範囲を10,000以上、かつ800,0
00以下とするのが好ましい。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、この発明の高分子材料の実
施の形態について、説明する。なお、以下の説明で用い
る使用材料、使用装置、また使用材料の使用量、高分子
材料の形成工程中の温度、圧力等の数値的条件は、この
発明の範囲内の好適な一例に過ぎない。従って、この高
分子材料がこれらの条件を備えて形成されると限定され
るものではない。
【0034】<第1の実施の形態>第1の実施の形態と
して、この発明の、下記(1)、(2)および(3)で
表される繰り返し単位のうちの一種もしくは二種以上の
繰り返し単位を含む光通信用高分子材料を、例えば以下
のようにして形成する。
【0035】
【化8】
【0036】まず、下記(4)で示される単量体を形成
する。
【0037】
【化9】
【0038】なお、x13、x14、x15およびx1
6は水素、または重水素、またはハロゲン原子のうちか
ら選ばれる一種とする。これらは、互いが同じでも、一
部異なっても、全部異なっても良い。
【0039】この単量体の形成材料として、ハロゲン化
アシルと下記(5)で示されるジオールとを用意する。
式(5)中のR10およびR11は、置換若しくは非置
換のアルキレン基、または置換若しくは非置換のフェニ
レン基であり、互いが同じでも、一部異なっても、全部
異なっても良い。そして、R12を置換若しくは非置換
のアルキル基、または置換若しくは非置換のフェニル基
とする。また、ハロゲン化アシルについては、(4)で
示される単量体中のx13〜x16に導入される原子に
よって、下記(6−a)で示されるハロゲン化アシルお
よび(6−b)で示されるハロゲン化アシルから選ばれ
る1種または2種以上のハロゲン化アシルを用意する。
例えば、(4)で示される単量体中のx13〜x16が
全部異なる場合、x13とx15とが異なる場合、およ
びx14とx16とが異なる場合には、下記(6−a)
および(6−b)で示される2種以上のハロゲン化アシ
ルを用意する。また、(4)で示される単量体中のx1
3とx15とが同じで、かつx14とx16とが同じで
ある単量体を形成する場合、およびx13〜x16が全
部同じである単量体を形成する場合には、(6−a)で
示されるハロゲン化アシルと(6−b)で示されるハロ
ゲン化アシルとは同種のハロゲン化アシルとなる。この
ため、(6−a)または(6−b)で示される1種のハ
ロゲン化アシルを用意すればよい。
【0040】
【化10】
【0041】このハロゲン化アシルとジオールとを溶媒
中で、かつトリエチルアミン(TEA)の存在下で攪拌
して、反応させる。この反応機構を図1に模式的に示
す。ハロゲン化アシル中のハロゲン原子(X)が結合し
ている炭素(C)と、ジオール中のヒドロキシル基(−
OH)とが反応する。これにより、ハロゲン化水素(H
X)が発生する。溶媒中のトリエチルアミン(C2
53 Nは、このハロゲン化水素(HX)と反応して溶
媒に不溶な塩〔(C253+ HX-]をつくる。よ
って、発生したハロゲン化水素(HX)は塩となって析
出し、溶媒中からなくなるために、ハロゲン化アシルと
ジオールとの反応は促進される。この反応によって、上
記(4)に示される単量体が形成される(図1)。
【0042】反応の終了した溶液を濾過して、このろ液
から上記(4)で示す単量体を抽出する。
【0043】次に、抽出された単量体を重合させて高分
子材料を得る。
【0044】単量体中に重合開始剤を加えた後、不活性
雰囲気若しくは真空中で単量体に対して光を照射する。
重合開始剤としては、例えばベンゾインエチルエーテ
ル、過酸化ベンゾイル、またはジベンゾイルスルフィド
を用いる。また、不活性雰囲気は、窒素ガス雰囲気また
は希ガス雰囲気とする。また、単量体に照射する光は、
重合開始剤から活性種を生じさせる程度のエネルギーを
与えることのできる光を用いる。例えば紫外線を用いる
のがよい。
【0045】重合開始剤を含む単量体に紫外線を照射す
ることによって、重合開始剤が活性化してラジカルとな
る。このラジカルに単量体が結合して、連鎖反応によっ
て高重合体へ成長していく。このような重合方法で重合
すると、分子量が10,000〜100,000の高分
子材料が得られる。紫外線照射を不活性雰囲気若しくは
真空中で行うのは、成長中の高分子ラジカルと、大気中
の酸素や水分とが反応することによって重合が阻害され
るのを防ぐためである。
【0046】このようにして、上記(1)、(2)およ
び(3)で表される繰り返し単位のうちの一種または二
種以上の繰り返し単位を含む高分子材料が得られる。
【0047】
【実施例】以下、実施例により、この発明をさらに詳細
に説明する。なお、以下の説明で用いる使用材料、使用
装置、また使用材料の使用量や工程中で述べる温度、圧
力、膜厚、各部の寸法などの数値的条件は、この発明の
範囲内の一例に過ぎない。従ってこの発明はこれら条件
に何ら限定されるものではない。
【0048】ここでは、上記(1)、(2)および
(3)で示される繰り返し単位のうちのいずれか一種若
しくは二種以上の繰り返し単位を含むこの発明の高分子
材料として、R1、R2、R4、R5、R7およびR8
がエチレン基であり、R3、R6およびR9がフェニル
基であり、x1〜x12のそれぞれが水素である、下記
(7)、(8)および(9)で示される繰り返し単位の
うち一種若しくは二種以上の単位を含む高分子材料を例
に挙げて説明する。なお、(9)中のAは、下記(7)
および下記(8)で示される繰り返し単位のうちいずれ
か一方、若しくは両方で構成されている。
【0049】
【化11】
【0050】上記(7)、(8)または(9)で示され
る高分子材料は、下記(10)で示される単量体を重合
することにより得られる。
【0051】
【化12】
【0052】よって、この例の高分子材料の製造は、ま
ず、上記(10)で示される単量体を形成する。
【0053】単量体の材料として、ここでは上記(6−
a)式で示されるハロゲン化アシルであるメタクリル酸
クロライド11.5g(0.110mol)と、上記
(5)式で示されるジオールであるN−フェニルジエタ
ノールアミン10.0g(0.055mol)を用意す
る。また、トリエチルアミン(TEA)11.1g
(0.110mol)と、溶媒としてのテトラヒドロフ
ラン(THF)200mlを用意する。
【0054】THF中にN−フェニルジエタノールアミ
ンとTEAとを加え、溶解する。この溶液を攪拌しなが
ら、溶液中にメタクリル酸クロライドを滴下する。その
後、この溶液を40℃の温度で2時間攪拌することによ
って、N−フェニルジエタノールアミンとメタクリル酸
クロライドとを反応させる(図2)。図2に示すよう
に、メタクリル酸クロライド中の塩素と結合している炭
素と、N−フェニルジエタノールアミン中のヒドロキシ
ル基とが反応する。これにより、単量体が形成される。
そして、この反応により塩酸(HCl)が発生する。
【0055】反応溶液中には、TEAが存在している。
このTEAは発生したHClと反応して塩酸塩を生成す
る。そして、この塩酸塩はTHFには不溶であるため
に、反応溶液は白濁する(図2)。
【0056】次に、反応終了後の溶液を濾過することに
よって、塩酸塩を除去する。そして、ろ液中に水とエー
テルとを加え、分液ろうとを用いて分液を行う。このと
き、生成された単量体は有機相(エーテル相)中に溶出
されている。続いて、この有機相を濃縮した後、乾燥さ
せることによって、上記(10)で示される単量体と思
われる化合物が得られる。なお、この化合物は13.7
gで(目的の単量体であるとすれば0.043mol)
得られ、その収率は78%となる。
【0057】このようにして合成された化合物をNMR
装置を用いて同定する。次のような結果が得られる。な
お、この説明を下記の(11)式を参照して行う。
【0058】NMR装置としてJEOL社製のα−40
0(型番)を用いる。また、1 H−NMR測定用のサン
プルとして上記合成した化合物3mgを重クロロホルム
0.6mlに溶解したものを用いる。
【0059】NMR測定により得られたチャート中に、
化学シフト値δ=1.93の位置を中心としてピーク面
積比が6のシングレットのピークが生じ、化学シフト値
δ=3.69の位置を中心としてピーク面積比が4のト
リプレットのピークが生じ、化学シフト値δ=4.32
の位置を中心としてピーク面積比が4のトリプレットの
ピークが生じ、化学シフト値δ=5.57の位置を中心
としてピーク面積比が2のシングレットのピークが生
じ、化学シフト値δ=6.09の位置を中心としてピー
ク面積比が2のシングレットのピークを生じ、化学シフ
ト値δ=6.79の位置を中心としてピーク面積比が2
のダブレットのピークが生じ、化学シフト値δ=7.2
4の位置を中心としてピーク面積比が3のダブレットの
ピークが生じていた。
【0060】これらピークは、下記の(11)式に示す
単量体中の各プロトン(a)〜(g)に、以下のように
対応している。
【0061】すなわち、化学シフト値δ=1.93の位
置を中心として生じるピークは、下記(11)式中の
(a)で示した6つのプロトンに起因するピークであ
る。また、化学シフト値δ=3.69の位置を中心とし
て生じるピークは、下記(11)式中の(b)で示した
4つのプロトンに起因するピークである。また、化学シ
フト値δ=4.32の位置を中心として生じるピーク
は、下記(11)式中の(c)で示した4つのプロトン
に起因するピークである。また、化学シフト値δ=5.
57の位置を中心として生じるピークは、下記(11)
式中の(d)で示す2つのプロトンに起因するピークで
ある。また、化学シフト値δ=6.09の位置を中心と
して生じるピークは、下記(11)式中の(e)で示す
2つのプロトンに起因するピークである。また、化学シ
フト値δ=6.79の位置を中心として生じるピーク
は、下記(11)式中の(f)で示す2つのプロトンに
起因するピークである。また、化学シフト値δ=7.2
4の位置を中心として生じるピークは、下記(11)式
中の(g)で示す3つのプロトンに起因するピークであ
る。
【0062】
【化13】
【0063】このNMRデータから、上記合成した化合
物が上記(10)で示される単量体であることが同定で
きる。
【0064】次に、この単量体を重合させて、高分子材
料を製造する。この例では、光を用いたラジカル重合に
よって単量体を重合させる。
【0065】ここでは、単量体2g(6.3mmol)
と、重合開始剤であるベンゾインエチルエーテル0.0
2gとを、蒸留精製したベンゼン10gに溶解させる。
この溶液を塗布液として用いて、シリコン基板上にスピ
ンコート法により成膜する。このスピンコートは、30
00回転/分の回転速度で、かつ1分の回転時間で行っ
た。これにより、シリコン基板上に約5μmの厚さの単
量体の膜が形成される。
【0066】次に、窒素雰囲気下で、1KW(キロワッ
ト)の超高圧水銀灯を用いて、上述した単量体の膜の表
面から25cm離れた位置から、この膜に対して紫外線
を20分間照射することにより、ラジカル重合させて、
高分子材料を形成する。
【0067】これにより、分子量10,000〜10
0,000の高分子材料が得られる。
【0068】この高分子材料に対して、上記単量体に対
して行ったと同様の1 H−NMR測定を行う。高分子材
料3mgを重クロロホルム0.6mlに溶解したものを
測定溶液とする。NMR測定の結果、単量体の測定結果
で得られていた化学シフト値δ=5.57の位置のピー
クおよびδ=6.09の位置のピークが消失している以
外は、単量体の測定結果とほとんど同じ化学シフト値の
位置にピークが生じていた。
【0069】このNMR測定の結果から、得られた高分
子材料が、上記(7)、(8)および(9)で示される
繰り返し単位のうち一種若しくは二種以上の繰り返し単
位を含む高分子材料であることが分かる。
【0070】次に、得られた高分子材料の熱に対する特
性を調べるために、熱分析装置を用いて熱分析測定を行
う。なお、熱分析装置として、理学電気株式会社製のR
igaku THERMOFLEX TAS300(商
品名)を用いる。
【0071】ここでは、TG(熱重量)−DTA(示差
熱分析)を行う。
【0072】この結果、約200℃で吸熱のピークが見
られる。
【0073】吸熱のピークは相転移を表している。よっ
て、この高分子材料の相転移温度は、PMMAのガラス
転移温度より高い温度であり、約200℃まで熱による
相転移が見られないことから、耐熱性が向上していると
言える。
【0074】また、この高分子材料の吸水特性を調べる
ために、恒温恒湿装置を用いて吸水率測定を行う。な
お、恒温恒湿装置として、デックス2700(カトー社
製)を用いる。装置内の湿度を90%にし、かつ温度を
90℃にして、この環境下に高分子材料を100時間放
置する。放置後の吸水率を測定したところ、0.9%で
あった。
【0075】従来、光通信用高分子材料として用いられ
ていたPMMAの、上記と同様にして測定した吸水率の
値が2.0%であるため、この実施例では、PMMAと
比べて大幅に吸水率の低い高分子材料を得ることができ
た。
【0076】また、この高分子材料の屈折率を測定した
ところ、1.50であり、PMMAよりも若干高い値を
示した。また、偏光モードを示すTE(Transverse Ele
ctric Wave)モードおよびTM(Transverse Magnetic
Wave)モードにおける屈折率は等しかった。このため、
複屈折を生じることのない材料であることが分かった。
これにより、この高分子材料は、光通信用部品に用い
て好適な材料であると言える。
【0077】また、上述した方法で単量体を形成した
後、この単量体を酸性雰囲気下で重水と反応させると、
単量体に含まれる水素が重水素となり、重水素化された
単量体が得られる。この重水素化された単量体を上記と
同様にラジカル重合させれば上記(1)、(2)および
(3)で示される繰り返し単位のうち一種若しくは二種
以上の繰り返し単位を含む高分子材料でR1、R2、R
4、R5、R7およびR8が重水素化エチレン基であ
り、R3、R6およびR9が重水素化フェニル基で、x
1〜x12が重水素であるような高分子材料が得られ
る。
【0078】このような重水素化された高分子材料は、
PMMAよりも耐熱性に優れ、かつ吸水率が低い。さら
に、この高分子材料の分子内にはC−H結合がない。こ
のため、光通信で用いられる波長域(近赤外域)におけ
るC−H結合に起因する吸収がない。従って、近赤外域
での光の損失を低減することができるために透明性を向
上させることができる。
【0079】
【発明の効果】上述した説明からも明らかなように、こ
の発明の高分子材料によれば、下記(1)、(2)およ
び(3)で表される繰り返し単位のうちの一種または二
種以上の繰り返し単位を含んでいる。
【0080】
【化14】
【0081】式中のR1、R2、R4、R5、R7およ
びR8のそれぞれは、置換若しくは非置換のアルキレン
基、または置換若しくは非置換のフェニレン基である。
そして、これらの基が互いに同じでも、一部異なって
も、全部異なっても良い。また、R3、R6およびR9
は、置換若しくは非置換のアルキル基、または置換若し
くは非置換のフェニル基である。(1)〜(3)式中の
x1〜x12のそれぞれは、水素、または重水素、また
はハロゲン原子であり、互いが同じでも、一部異なって
も、全部異なってもよい。また、上記(3)中のAは、
上記(1)および(2)で示される繰り返し単位のうち
のいずれか一方、若しくは両方で構成されている。この
(3)式で示される繰り返し単位中には、環状の構造が
形成されている。
【0082】この発明の高分子材料は、PMMAに比べ
て、耐熱性に優れ、かつ吸水率の低い高分子材料であ
る。このため、このような高分子材料を用いて光回路用
部品を製造すれば、製造工程中に行われる熱処理に対す
る耐久性を向上させることができる。また、この材料は
PMMAよりも吸水率が低いため、光回路用部品を構成
している高分子材料が水分を吸収して屈折率が変化して
しまうおそれを回避することができる。
【0083】また、光通信用高分子材料を製造するにあ
たり、下記(4)で示される単量体を形成する工程と、
単量体を重合させる工程とを含んでいる。
【0084】
【化15】
【0085】例えば、メタクリル酸ハロゲン化物と下記
(5)で示されるジオールとを反応させることにより、
単量体を形成するのがよい。
【0086】
【化16】
【0087】メタクリル酸ハロゲン化物のハロゲン原子
が結合している炭素原子とジオールの一方のヒドロキシ
ル基とが反応する。これによりハロゲン化水素が脱離
し、同時にエステル結合が形成される。また、同様にジ
オールのもう一方のヒドロキシル基と他のメタクリル酸
ハロゲン化物とが反応する。よって、2分子のメタクリ
ル酸ハロゲン化物と1分子のジオールとから、上記
(4)のx13〜x16が水素である単量体1分子が形
成される。
【0088】この単量体に対して、例えば紫外線を照射
してラジカル重合させることによって、従来よりも耐熱
性に優れ、かつ吸水率の低い高分子材料が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態の説明に供する、ハロゲ
ン化アシルとジオールとの反応機構を模式的に示す図で
ある。
【図2】この発明の実施例の説明に供する、N−フェニ
ルジエタノールアミンとメタクリル酸クロライドとの反
応機構を模式的に示す図である。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // G02B 1/04 G02B 6/12 M (72)発明者 宮本 裕生 東京都港区虎ノ門1丁目7番12号 沖電気 工業株式会社内 (72)発明者 前野 仁典 東京都港区虎ノ門1丁目7番12号 沖電気 工業株式会社内 Fターム(参考) 2H047 PA02 PA15 PA28 RA00 TA35 TA36 4J100 AL66P AL71P BA03P BA28P BA31P BA41P BB01P BB07P BB12P BC43P CA01 JA32

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記(1)で表される繰り返し単位、下
    記(2)で表される繰り返し単位および下記(3)で表
    される繰り返し単位のうちの一種若しくは二種以上の繰
    り返し単位を含む光通信用高分子材料(ただし、下記
    (1)〜(3)のR1、R2、R4、R5、R7および
    R8のそれぞれは、置換若しくは非置換のアルキレン
    基、または置換若しくは非置換のフェニレン基であり、
    互いが同じでも、一部異なっても、全部異なっても良
    く、R3、R6およびR9のそれぞれは、置換若しくは
    非置換のアルキル基、または置換若しくは非置換のフェ
    ニル基であり、互いが同じでも、一部異なっても、全部
    異なっても良く、x1〜x12それぞれは、水素、また
    は重水素、またはハロゲン原子であり、互いが同じで
    も、一部異なっても、全部異なっても良く、下記(3)
    中、Aは、下記(1)および下記(2)で示される繰り
    返し単位のうちいずれか一方、若しくは両方で構成され
    ている。)。 【化1】
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の光通信用高分子材料に
    おいて、 前記R1、R2、R4、R5、R7およびR8がエチレ
    ン基であり、前記R3、R6およびR9がフェニル基で
    あり、かつ前記x1〜x12のそれぞれが水素である光
    通信用高分子材料。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の光通信用高分子材料に
    おいて、 前記R1、R2、R4、R5、R7およびR8が重水素
    化エチレン基であり、前記R3、R6およびR9が重水
    素化フェニル基であり、かつ前記x1〜x12のそれぞ
    れが重水素である光通信用高分子材料。
  4. 【請求項4】 下記(4)で表される単量体を重合して
    製造される光通信用高分子材料(ただし、下記(4)の
    R10およびR11は、置換若しくは非置換のアルキレ
    ン基、または置換若しくは非置換のフェニレン基であ
    り、互いが同じでも、一部異なっても、全部異なっても
    良く、R12は、置換若しくは非置換のアルキル基、ま
    たは置換若しくは非置換のフェニル基であり、x13〜
    x16のそれぞれは、水素、または重水素、またはハロ
    ゲン原子であり、互いが同じでも、一部異なっても、全
    部異なっても良い。)。 【化2】
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の光通信用高分子材料に
    おいて、 前記R10およびR11がエチレン基であり、前記R1
    2がフェニル基であり、かつ前記x13〜x16のそれ
    ぞれが水素であることを特徴とする光通信用高分子材
    料。
  6. 【請求項6】 請求項4に記載の光通信用高分子材料に
    おいて、 前記R10およびR11が重水素化エチレン基であり、
    前記R12が重水素化フェニル基であり、かつ前記x1
    3〜x16のそれぞれが重水素であることを特徴とする
    光通信用高分子材料。
  7. 【請求項7】 光通信用高分子材料を製造するに当た
    り、 下記(4)で示される単量体を形成する工程と、 前記単量体を重合させる工程とを含むことを特徴とする
    光通信用高分子材料の製造方法。 【化3】
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の光通信用高分子材料の
    製造方法において、 メタクリル酸ハロゲン化物と下記(5)で示されるジオ
    ールとを反応させることにより、前記単量体を形成する
    ことを特徴とする光通信用高分子材料の製造方法(ただ
    し、下記(5)のR10およびR11は、置換若しくは
    非置換のアルキレン基、または置換若しくは非置換のフ
    ェニレン基であり、互いが同じでも、一部異なっても、
    全部異なっても良く、R12は置換若しくは非置換のア
    ルキル基、または置換若しくは非置換のフェニル基であ
    る。)。 【化4】
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