JP2000081568A - アナモフィックアタッチメントレンズ - Google Patents

アナモフィックアタッチメントレンズ

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JP2000081568A
JP2000081568A JP10249002A JP24900298A JP2000081568A JP 2000081568 A JP2000081568 A JP 2000081568A JP 10249002 A JP10249002 A JP 10249002A JP 24900298 A JP24900298 A JP 24900298A JP 2000081568 A JP2000081568 A JP 2000081568A
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JP
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lens
axis
anamorphic attachment
refractive power
curvature
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JP10249002A
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English (en)
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Kenichi Sato
佐藤  賢一
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Fujinon Corp
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Fuji Photo Optical Co Ltd
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Publication date
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    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B13/00Optical objectives specially designed for the purposes specified below
    • G02B13/08Anamorphotic objectives
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B3/00Simple or compound lenses
    • G02B3/02Simple or compound lenses with non-spherical faces
    • G02B3/06Simple or compound lenses with non-spherical faces with cylindrical or toric faces

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Lenses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 両面が同一方向にのみ屈折力を有し曲率半径
の符号が等しいシリンドリカル面からなる1枚のアフォ
ーカルなレンズにより、被写体の縦横倍率を互いに異な
るように結像させ、実際よりスリムにあるいはふくよか
に写すことができるアナモフィックアタッチメントレン
ズを得る。 【構成】 マスタ部1の物体側に配され、両面が光軸と
Y軸を含む平面内でのみ屈折力を有し、物体側に凸シリ
ンドリカル面、像面側に凹シリンドリカル面を向けたア
フォーカルなアナモフィックアタッチメントレンズで、
以下の各条件式(1)〜(2)を満足する。 1.0<Yγ<1.1……(1) 0.05<D/R
Y1<0.50……(2) ここで、 Yγ:Y軸方向における角倍率 D:
レンズの中心厚 RY1:物体側の面の光軸とY軸を含む平面内でにおけ
る曲率半径

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シリンドリカルレ
ンズを用いたアナモフィックアタッチメントレンズに関
し、特にスチルカメラのレンズ系の物体側に配置され、
被写体の縦横倍率が互いに異なるように結像させて画像
に特殊な効果を与えることができるアナモフィックアタ
ッチメントレンズに関するものである。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】スチ
ルカメラに様々なアタッチメントレンズを取り付けるな
どして、特殊効果を施した写真を撮ることは従来から行
われていることである。しかし、レンズ付きフィルムの
普及や顔写真シール作成機の流行にも見られるように、
近年、写真を撮ることは一般の人の日常生活に広く浸透
している。また、ただ実際どおりの被写体の様子を撮影
するだけでなく、撮影した写真の上にペン書きを施した
り、デジタル化してさらに加工を施して楽しむことも一
般的に行われるようになってきている。
【0003】このような現象を背景に、一般の人も手軽
に、特殊効果を施した写真を撮りたいという要望も生じ
ている。この特殊効果とはたとえば、上下、左右方向で
倍率が互いに異なる像を形成することにより、被写体の
太った人物をスマートに写す、あるいはその逆に被写体
を実際よりも太ったように写すというようなことであ
る。
【0004】上述のような特殊効果を得ることができる
アタッチメントレンズの従来技術としては、たとえば特
開昭57−8514号公報や特開平7−333497号
公報記載のものがある。これらはいずれも2枚のシリン
ドリカルレンズにより構成され、角倍率0.9〜1.3
程度で上下方向と左右方向の倍率が互いに異なる像を形
成することができるアタッチメントレンズであるが、硝
材はガラスを想定したレンズでもあり、構成の簡易さや
コンパクト性において一般の人が手軽に利用するカメラ
に用いるには未だ不十分である。
【0005】本発明はこのような事情に鑑みなされたも
ので、簡易な構成で、被写体の縦横倍率を互いに異なる
ように結像させるアナモフィックアタッチメントレンズ
を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係るアナモフィ
ックアタッチメントレンズは、所定方向にのみ屈折力を
有し物体側に凸状のシリンドリカル面と、該凸状のシリ
ンドリカル面と同一方向に屈折力を有し像面側に凹状の
シリンドリカル面よりなる1つのレンズからなり、アフ
ォーカルで、以下の各条件式(1)〜(2)を満足する
ように構成されてなることを特徴とするものである。
【0007】 1.0 < Yγ <1.1 ……(1) 0.05< D/RY1 <0.50 ……(2) ここで、 Yγ :アナモフィックアタッチメントレンズが屈折力
を有する方向における角倍率 D :レンズの中心厚 RY1 :物体側の面の屈折力を有する方向における曲
率半径
【0008】また、本発明に係るアナモフィックアタッ
チメントレンズは、所定方向にのみ屈折力を有し物体側
に凹状のシリンドリカル面と、該凹状のシリンドリカル
面と同一方向に屈折力を有し像面側に凸状のシリンドリ
カル面を備え、そのいずれか一方の面をアナモフィック
非球面とされた1つのレンズからなり、アフォーカル
で、以下の各条件式(3)〜(4)を満足するように構
成されてなることを特徴とするものである。
【0009】 0.9 < Xγ < 1.0 ……(3) −0.2 < D/RX1 <−0.03 ……(4) ここで、 Xγ :アナモフィックアタッチメントレンズが屈折力
を有する方向における角倍率 D :レンズの中心厚 RX1 :物体側の面の屈折力を有する方向における曲
率半径 なお、前記「角倍率」とは、このアナモフィックアタッ
チメントレンズにおいて倍率が変化しない方向における
角倍率を1として、この方向に直交し倍率が変化する方
向における角倍率のことを意味する。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例について図
面を用いて説明する。
【0011】<実施例1>図1および図2は、本発明の
実施例1に係るアナモフィックアタッチメントレンズ
の、光軸とX軸を含む平面内および光軸とY軸を含む平
面内におけるレンズ構成図である。
【0012】図1および図2に示すとおり、本実施例1
に係るアナモフィックアタッチメントレンズLはマス
タ部1の物体側に配され、物体側より順に、物体側に凸
面を向け光軸とY軸を含む平面内で正の屈折力を有する
凸状のシリンドリカル面と、像面側に凹面を向け光軸と
Y軸を含む平面内で負の屈折力を有する凹状のシリンド
リカル面を有する1枚のシリンドリカルレンズからな
る。なお、図1および図2中Aは光軸を示す。
【0013】ここで、マスタ部1は1枚のマスタレンズ
からなる結像レンズとなっており、被写体情報を担
持した光束は絞り3の開口部を通り結像面(フィルム
面)2上で結像される。結像面2は物体側を凹面とし、
曲率半径R=−80(mm)を有するY軸シリンドリカ
ル面となっている。また、本実施例1に係るレンズはア
フォーカルな光学系とされているので、アタッチメント
レンズとしてマスタ部1と結像面2の位置関係を変更す
ることなく取り付けることができる。
【0014】また、本実施例1のアナモフィックアタッ
チメントレンズは、以下の各条件式(1)〜(2)を満
足するように構成されてなる。
【0015】 1.0 < Yγ <1.1 ……(1) 0.05< D/RY1 <0.50 ……(2) ここで、 Yγ :アナモフィックアタッチメントレンズが屈折力
を有するY軸方向における角倍率 D :アナモフィックアタッチメントレンズの中心厚 RY1 :物体側の面の、光軸とY軸を含む平面内にお
ける曲率半径
【0016】ここで、条件式(1)は角倍率の範囲であ
り、本実施例1に係るアナモフィックアタッチメントレ
ンズにおいては、倍率が変化しないX軸方向における角
倍率を1として、この方向に直交し倍率が変化するY軸
方向における角倍率を示している。すなわち、条件式
(1)によれば、X軸方向における倍率1に対して、Y軸
方向において10%未満の拡大率で拡大された画像を得
ることができる。この上限値を上回ると、各レンズ面の
パワーが強くなり、収差の発生量が増大し、好ましくな
い。また、この下限値を下回ると、Y軸方向において画
像が縮小されることになる。ここで拡大率が10%未満
となっていることは、経験上からも、特に人物を写した
ときに不自然な写真にならない範囲ということができ
る。
【0017】条件式(2)は、第1面の曲率半径に対す
るレンズの中心厚の数値範囲を規定している。この上限
値を上回ると、レンズが厚くなりすぎ製造適性が悪化す
る。また、この下限値を下回るとレンズが薄くなりすぎ
る。レンズが薄くなると一般的にも加工が難しく精度を
とり難くなることに加え、本実施例1に係るレンズはア
フォーカルな光学系とされているため、レンズが薄くな
るとレンズの曲率を大きくする必要が生じ、製造適性が
悪化する。
【0018】上述したように、条件式(1)に規定する
範囲により、本実施例1に係るアナモフィックアタッチ
メントレンズにおいてはY軸方向においてのみ6.45
%の拡大率で拡大された画像を得ることができる。すな
わち、本実施例1において結像面のフィルムをカメラの
一般使用方向に従って横長の矩形とし、立っている人物
を撮影すれば、画像は上下方向においてのみ6.45%
の拡大率で拡大され、この人物は実物よりスリムに見え
る。
【0019】なお、フィルムを上述のとおり横長の矩形
とし、立っている人物を撮影した場合、画像が実物より
スリムに見えるという点でほぼ同様の効果を得る方法と
しては、X軸方向において縮小するという方法もある。
しかしながら、以下に述べるように、Y軸方向において
拡大する方がX軸方向において縮小するよりも有利な点
がある。
【0020】すなわち、同じ大きさの結像面に実物より
スリムに見えるように結像させる場合、長辺方向(X軸
方向)において縮小するためには、X軸方向において、
より画角の大きい範囲の光束まで利用して、求める大き
さの結像面の大きさに縮小することになる。それに比
べ、短辺方向(Y軸方向)を拡大し長辺方向はフラット
なままにした場合は利用する光束は画角の小さい範囲内
ですむ。
【0021】したがって、一般にレンズ中心部を透過す
る光束よりも画角の大きいレンズ周辺部を透過する光束
の方が収差の影響を受けやすいので、本実施例1のよう
にY軸方向において拡大する方が利用する光束が画角の
小さい範囲内に収まり、収差の発生は少なく、性能的に
有利である。
【0022】さらに、画角が小さくてすむ分シリンドリ
カルレンズの精度を必要とする部分が狭いので、短辺方
向に拡大する方がレンズ加工が容易になりコストも低下
する。
【0023】なお、本実施例1に係るアナモフィックア
タッチメントレンズはシリンドリカルレンズ1枚という
簡易な構成であるため、光学系への組込みが容易でコン
パクト性も高い。さらに、このレンズをプラスチック材
料によって製造するならば、軽量で安価なレンズとする
ことができる。
【0024】また、本実施例1に係るアナモフィックア
タッチメントレンズは、両面ともに曲率半径Rが正で、
マスタレンズLと似たような形状を持ったレンズであ
るため、マスタレンズLに近接して配置する場合のコ
ンパクト性にも優れている。
【0025】表1に、本実施例1の各レンズ面の光軸と
X軸を含む平面内における曲率半径R(mm)、光軸
とY軸を含む平面内における曲率半径R(mm)、マ
スタ部1の各レンズ面の曲率半径R、各レンズの軸上面
間隔(各レンズの中心厚および各レンズ間の空気間隔)
D(mm)、各レンズのd線における屈折率Nおよび
アッベ数νを示す。また、表1の下段には本実施例1
におけるマスタ部1のFナンバ、マスタ部1を含む全系
の光軸とX軸を含む平面内および光軸とY軸を含む平面
内における焦点距離f、f、ならびに条件式(1)
〜(2)に対応する値を示す。なお、表1および以下の
表2において、各記号に対応させた数字は物体側から順
次増加するようになっている。
【0026】
【表1】
【0027】表1に示すように、本実施例1は条件式
(1)〜(2)を全て満足しており1枚のレンズによる
簡易な構成で、X軸方向の倍率は変化させずにY軸方向
の倍率のみ変化させて結像させることのできるアナモフ
ィックアタッチメントレンズであることが明らかであ
る。
【0028】<実施例2>図3および図4は、本発明の
実施例2に係るアナモフィックアタッチメントレンズ
の、光軸とX軸を含む平面内および光軸とY軸を含む平
面内におけるレンズ構成図である。
【0029】図3および図4に示すとおり、本実施例2
に係るアナモフィックアタッチメントレンズLはマス
タ部1の物体側に配され、物体側より順に、物体側に凹
面を向け光軸とX軸を含む平面内で負の屈折力を有する
凹状のシリンドリカル面と、像面側に凸面を向け光軸と
X軸を含む平面内で正の屈折力を有する凸状のシリンド
リカル面を有する1枚のシリンドリカルレンズからな
る。なお、このシリンドリカルレンズの物体側の凹状シ
リンドリカル面は、下記に示す非球面式により表される
アナモフィック非球面形状とされている。なお、図3お
よび図4中Aは光軸を示す。
【0030】
【数1】
【0031】また、実施例1と同様に、マスタ部1は1
枚のマスタレンズLからなる結像レンズとなってお
り、被写体情報を担持した光束は絞り3の開口部を通り
結像面(フィルム面)2上で結像される。結像面2は物
体側を凹面とし、曲率半径R=−80(mm)を有する
Y軸シリンドリカル面となっている。また、本実施例2
に係るレンズはアフォーカルな光学系とされているの
で、アタッチメントレンズとしてマスタ部1と結像面2
の位置関係を変更することなく取り付けることができ
る。
【0032】さらに、本実施例2のアナモフィックアタ
ッチメントレンズは、以下の各条件式(3)〜(4)を
満足するように構成されてなる。
【0033】 0.9 < Xγ < 1.0 ……(3) −0.2 < D/RX1 <−0.03 ……(4) ここで、 Xγ :アナモフィックアタッチメントレンズが屈折力
を有するX軸方向における角倍率 D :アナモフィックアタッチメントレンズの中心厚 RX1 :物体側の面の、光軸とX軸を含む平面内にお
ける曲率半径
【0034】ここで、条件式(3)は角倍率の範囲であ
り、本実施例2に係るアナモフィックアタッチメントレ
ンズにおいては、倍率が変化しないY軸方向における角
倍率を1として、この方向に直交し倍率が変化するX軸
方向における角倍率を示している。すなわち、条件式
(3)によれば、Y軸方向における倍率1に対して、X軸
方向において10%未満の縮小率で縮小された画像を得
ることができる。この下限値を下回ると、各レンズ面の
パワーが強くなり、収差の発生量が増大し好ましくな
い。また、この上限値を上回ると、X軸方向において画
像が拡大されることになる。ここで縮小率が10%未満
となっていることは、経験上からも、特に人物を写した
ときに不自然な写真にならない範囲ということができ
る。
【0035】条件式(4)は、第1面の曲率半径に対す
るレンズの中心厚の数値範囲を規定している。この下限
値を下回ると、レンズが厚くなりすぎ製造適性が悪化す
る。また、この上限値を上回るとレンズが薄くなりすぎ
る。レンズが薄くなると一般的にも加工が難しく精度を
とり難くなることに加え、本実施例2に係るレンズはア
フォーカルな光学系とされているため、レンズが薄くな
るとレンズの曲率を大きくする必要が生じ、製造適性が
悪化する。
【0036】上述したように、条件式(3)に規定する
範囲により、本実施例2に係るアナモフィックアタッチ
メントレンズにおいてはX軸方向においてのみ95%に
縮小された画像を得ることができる。すなわち、本実施
例2において結像面のフィルムをカメラの一般使用方向
に従って横長の矩形とし、立っている人物を撮影すれ
ば、画像はX軸方向においてのみ95%に縮小され、こ
の人物は実物よりスリムに見える。
【0037】本実施例2に係るアナモフィックアタッチ
メントレンズによれば、Y軸方向の倍率を変化させずに
X軸方向に縮小させることにより、実施例1と実質的に
ほぼ同様に、被写体の人物が実物よりスリムに見えるよ
うな画像効果を得ることができる。1枚構成でプラスチ
ックでの製造が可能という簡易化およびコンパクト化に
係る点は実施例1とほぼ同様であるので、Y軸方向の倍
率を変化させないことが重要となる場合は、本実施例2
に係るアナモフィックアタッチメントレンズを用いるこ
とが有効となる。
【0038】表2に、本実施例2の各レンズ面の光軸と
X軸を含む平面内における曲率半径R(mm)、光軸
とY軸を含む平面内における曲率半径R(mm)、マ
スタ部1の各レンズ面の曲率半径R、各レンズの軸上面
間隔(各レンズの中心厚および各レンズ間の空気間隔)
D(mm)、各レンズのd線における屈折率Nおよび
アッベ数νを示す。また、表2の中段には本実施例2
におけるマスタ部1のFナンバ、マスタ部1を含む全系
の光軸とX軸を含む平面内および光軸とY軸を含む平面
内における焦点距離f、f、ならびに条件式(3)
〜(4)に対応する値を示し、下段にはこの実施例2に
おける上記非球面式に示される非球面の各定数K、
、A、A、A10の値を示す。
【0039】
【表2】
【0040】表2に示すように、本実施例2は条件式
(3)〜(4)を全て満足しており1枚のレンズによる
簡易な構成で、Y軸方向の倍率は変化させずにX軸方向
の倍率のみ変化させて結像させることのできるアナモフ
ィックアタッチメントレンズであることが明らかであ
る。
【0041】図5および図6は、本実施例1および実施
例2に係るアナモフィックアタッチメントレンズの諸収
差(球面収差、非点収差、およびディストーション)を
示す収差図である。図5および図6において、上段はX
軸方向における諸収差図であり、下段はY軸方向におけ
る諸収差図である。なお、これらの収差図においてωは
半画角を示す。図5および図6に示すように、本実施例
1および実施例2に係るアナモフィックアタッチメント
レンズは、収差の発生を抑えた良好な性能のアナモフィ
ックアタッチメントレンズであることが明らかである。
【0042】なお、本発明のアナモフィックアタッチメ
ントレンズは、予めフィルムの一般使用方向に対してア
ナモフィックアタッチメントレンズの倍率が変化する方
向を固定して使用することができる。すなわち、本実施
例1および実施例2のアナモフィックアタッチメントレ
ンズのY軸方向がフィルムの上下(短辺)方向と一致する
ように固定的に配置されている場合、一般使用方向で撮
影すれば立っている人物を実際よりスマートに写すこと
ができる。また、カメラの縦横を持ち替えて光軸を中心
としてこの光学系全体を90度回転させれば、その逆に
実際よりも太っているように写す効果を持たせることも
できる。
【0043】また、本発明のアナモフィックアタッチメ
ントレンズだけが、アナモフィックアタッチメントレン
ズと結像面の相対的な縦横方向が上述の方向から光軸を
中心に90度回転するように構成することもできる。こ
のようにすれば結像面の縦横方向を一定にしたまま、被
写体が縦長や横長に写るようにワンタッチで変換して撮
り分けることができる。
【0044】なお、本発明のアナモフィックアタッチメ
ントレンズとしては、上記実施例のものに限られるもの
ではなく種々の態様の変更が可能であり、例えば各レン
ズの曲率半径Rおよびレンズ間隔(もしくはレンズ厚)
Dを適宜変更することが可能である。
【0045】また、本発明のアナモフィックアタッチメ
ントレンズの利用は上記実施例のマスタレンズおよびフ
ィルムとの組合せに限られるものではなく、例えばマス
タレンズを適宜変更したり、上記実施例とはサイズや縦
横比の異なるフィルムと組み合わせて用いることが可能
である。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るアナ
モフィックアタッチメントレンズによれば、アフォーカ
ルで両面の曲率半径の符号が等しい1枚のシリンドリカ
ルレンズという簡易な構成でありながら、一方向の画角
のみを変化させ、上下方向と左右方向との倍率が互いに
異なる像を形成することができるアナモフィックアタッ
チメントレンズを得ることができる。これにより、たと
えば、人物を被写体として実際よりも痩せているように
写したり、太っているように写すことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1に係るアナモフィックアタッチメント
レンズの光軸とX軸を含む平面内における構成を示す図
【図2】実施例1に係るアナモフィックアタッチメント
レンズの光軸とY軸を含む平面内における構成を示す図
【図3】実施例2に係るアナモフィックアタッチメント
レンズの光軸とX軸を含む平面内における構成を示す図
【図4】実施例2に係るアナモフィックアタッチメント
レンズの光軸とY軸を含む平面内における構成を示す図
【図5】実施例1に係るアナモフィックアタッチメント
レンズの各収差図
【図6】実施例2に係るアナモフィックアタッチメント
レンズの各収差図
【符号の説明】
〜L レンズ RX1〜RX2、RY1〜RY2、R〜R 曲率
半径 D〜D 軸上面間隔 A 光軸 1 マスタ部 2 結像面(フィルム面) 3 絞り

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定方向にのみ屈折力を有し物体側に凸
    状のシリンドリカル面と、該凸状のシリンドリカル面と
    同一方向に屈折力を有し像面側に凹状のシリンドリカル
    面よりなる1つのレンズからなり、アフォーカルで、以
    下の各条件式(1)〜(2)を満足するように構成され
    てなることを特徴とするアナモフィックアタッチメント
    レンズ。 1.0 < Yγ <1.1 ……(1) 0.05< D/RY1 <0.50 ……(2) ここで、 Yγ :アナモフィックアタッチメントレンズが屈折力
    を有する方向における角倍率 D :レンズの中心厚 RY1 :物体側の面の屈折力を有する方向における曲
    率半径
  2. 【請求項2】 所定方向にのみ屈折力を有し物体側に凹
    状のシリンドリカル面と、該凹状のシリンドリカル面と
    同一方向に屈折力を有し像面側に凸状のシリンドリカル
    面を備え、そのいずれか一方の面をアナモフィック非球
    面とされた1つのレンズからなり、アフォーカルで、以
    下の各条件式(3)〜(4)を満足するように構成され
    てなることを特徴とするアナモフィックアタッチメント
    レンズ。 0.9 < Xγ < 1.0 ……(3) −0.2 < D/RX1 <−0.03 ……(4) ここで、 Xγ :アナモフィックアタッチメントレンズが屈折力
    を有する方向における角倍率 D :レンズの中心厚 RX1 :物体側の面の屈折力を有する方向における曲
    率半径
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