JP2000266997A - 撮影レンズおよびこれを用いるカメラ - Google Patents

撮影レンズおよびこれを用いるカメラ

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JP2000266997A
JP2000266997A JP7552499A JP7552499A JP2000266997A JP 2000266997 A JP2000266997 A JP 2000266997A JP 7552499 A JP7552499 A JP 7552499A JP 7552499 A JP7552499 A JP 7552499A JP 2000266997 A JP2000266997 A JP 2000266997A
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JP
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lens
object side
curvature
photographing
image
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JP7552499A
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English (en)
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Kazumi Koike
和己 小池
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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  • Structure And Mechanism Of Cameras (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 生産適性に優れ、像面照度が明るく、かつ諸
収差の変動を抑えた2群2枚構成の撮影レンズを提供す
る。 【解決手段】 撮影レンズ30は、正の屈折力を有し、
物体側に凸面を向けたメニスカス状の第1レンズ31
と、絞り33と、正の屈折力を有し、物体側に凹面を向
けたメニスカス状の第2レンズ32とからなる。第2レ
ンズ32は、両面32a,32bが非球面状に形成され
る。第1レンズ31の焦点距離をf1、第2レンズ32
の焦点距離をf2、第1レンズ31の物体側のレンズ面
31aの曲率半径をR1、像側のレンズ面31bの曲率
半径をR2としたときに、「|f1|>f2」,「R1
>R2」なる各条件を満たすようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、低価格帯のカメラ
に好適な2群2枚構成の撮影レンズと、これを用いるカ
メラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在、写真撮影用のカメラとしては用途
や機能に応じて非常に多くの種類のものが販売されてい
る。最近では、手軽に写真撮影を楽しむことができるよ
うに、本出願人によりレンズ付きフイルムユニットが製
造、販売されている。レンズ付きフイルムユニットは、
撮影レンズやシャッタ装置などの撮影機構を組み込んだ
ユニット本体に予め未露光の写真フイルムを内蔵させた
もので、購入したその場ですぐに写真撮影ができ、撮影
後にもそのまま現像取扱い店に出せばよいという簡便性
から、一般に広く利用されている。
【0003】レンズ付きフイルムユニットは、低価格で
提供できることを利点としており、可能な限りローコス
トで製造する必要性から、非常に簡単な構成となってい
る。例えば撮影レンズは、一定径の絞り開口が形成され
たレンズホルダー上に位置決め保持されており、より多
くの撮影機会において標準的な撮影が行えるようにピン
ト設定されている。そして、35mm幅の写真フイルム
を内蔵するレンズ付きフイルムユニットでは、対角半画
角が34°、撮影レンズの焦点距離が32mm、Fナン
バーが9.5程度となるように構成される。また、24
mm幅の写真フイルムを内蔵するものでは、対角半画角
が35°、撮影レンズの焦点距離が24mm、Fナンバ
ーが9.5程度となるように構成される。
【0004】このようなレンズ付きフイルムユニットや
低価格帯のカメラに搭載される撮影レンズは、一般に1
〜2枚のレンズから構成され、最近では収差補正に有利
である点から2群2枚構成のものが主に用いられてい
る。2群2枚構成の撮影レンズとしては、2枚のメニス
カスレンズを各レンズの凹面を向かい合わせにして配置
したものや、物体側に正のメニスカスレンズを、像側に
両凸レンズを配置したものが多く用いられている。
【0005】レンズの成形性や光学的精度を考慮した場
合、レンズ面の形状は、非球面状に形成するよりも球面
状に形成する方が有利である。ところが、2枚のメニス
カスレンズから構成される撮影レンズにおいて、各レン
ズの全てのレンズ面を球面状に形成すると、球面収差が
増大しすぎてこれを補正することが難しくなるばかり
か、Fナンバーを11程度にするのが限度で、像面照度
が非常に暗くなるという問題がある。そこで、このよう
な撮影レンズを用いるときには一般に、物体側に配置さ
れるレンズの物体側のレンズ面、又はこの物体側のレン
ズ面と像側に配置されるレンズの像側のレンズ面とを非
球面状に形成するようにしている。これによれば、球面
収差を良好に補正することができるとともに、Fナンバ
ーを9程度にまで向上することができる。
【0006】一方、像側に正の両凸レンズを配置する撮
影レンズの場合、球面収差の補正は容易であるが、反
面、像面湾曲が悪化して像面周辺部での像の劣化が著し
い。このため、上記の撮影レンズと同様に、物体側に配
置されるレンズの物体側のレンズ面を非球面状に形成す
ることで、像面湾曲の悪化を抑えるようにしている。
【0007】また、米国特許5627684号公報や米
国特許5689376号公報には、像側に配置されるレ
ンズの両面、又はこの両面と物体側に配置されるレンズ
の物体側のレンズ面とを非球面状に形成することで、諸
収差のバランスを良好な状態に保つようにした撮影レン
ズが記載されている。
【0008】物体側に配置されるレンズの物体側のレン
ズ面を非球面状に形成した撮影レンズでは、球欠的像面
湾曲の補正の効果が弱かった。このため、上記従来の撮
影レンズを用いるカメラでは、結像面となるフイルム面
の左右方向を物体側に向けて凹状に湾曲させ、像面湾曲
を緩和するようにしている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、フイルム面
を凹状に湾曲させると画像にマイナス方向への歪みが生
じるので、撮影レンズのディストーションを意図的にプ
ラス方向に残さなくてはならない。このため、従来の撮
影レンズでは、倍率の色収差が増して、これを補正する
ことが困難であった。
【0010】また、上記の撮影レンズはいずれも、2枚
のレンズが異なる材料を用いて作製されるため、生産効
率が悪く、製造コストの上昇を招いている。
【0011】本発明は、上記事情を考慮してなされたも
ので、生産適性に優れ、像面照度が明るく、かつ諸収差
の変動を抑えた2群2枚構成の撮影レンズを提供するこ
とを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の撮影レンズは、物体側から順に、正の屈折
力を有し、物体側に凸面を向けたメニスカス状の第1レ
ンズと、絞りと、正の屈折力を有し、物体側に凹面を向
けたメニスカス状の第2レンズとから構成し、第1レン
ズと第2レンズとを同一の材料により作製するととも
に、第2レンズの両面を非球面状に形成し、さらに、第
1レンズの焦点距離をf1、第2レンズの焦点距離をf
2、第1レンズの物体側のレンズ面の曲率半径をR1、
像側のレンズ面の曲率半径をR2としたときに、 |f1|>f2 R1>R2 なる各条件を満たすようにするものである。
【0013】なお、諸収差をより良好な状態に補正する
ために、第1レンズの像側のレンズ面を非球面状に形成
してもよい。また、第1レンズおよび第2レンズの成形
材料として、樹脂を用いるのが生産適性を向上するうえ
で好ましい。
【0014】また、本発明のカメラは、一定の距離に焦
点を合わせた状態で撮影レンズを位置決め,保持した固
定焦点型のカメラであって、撮影レンズにより被写体像
を結像させるフイルム面を、その長手方向が物体側に向
けて凹状となるように湾曲させるとともに、撮影レンズ
として、物体側から順に、正の屈折力を有し、物体側に
凸面を向けたメニスカス状の第1レンズと、絞りと、正
の屈折力を有し、物体側に凹面を向けたメニスカス状の
第2レンズとからなり、第1レンズと第2レンズとが同
一の材料により作製されるとともに、第2レンズの両面
が非球面状に形成され、さらに、第1レンズの焦点距離
をf1、第2レンズの焦点距離をf2、第1レンズの物
体側のレンズ面の曲率半径をR1、像側のレンズ面の曲
率半径をR2としたときに、 |f1|>f2 R1>R2 なる各条件を満たすレンズを用いるものである。
【0015】
【作用】2枚のメニスカスレンズを各レンズの凹面を向
かい合わせにして配置し、像側に位置する第2レンズの
両面を非球面状に形成するとともに、 |f1|>f2 R1>R2 なる各条件を満たすことで、諸収差のバランスを良好な
状態に保つことができるとともに、像面照度が明るい撮
影レンズを得ることができる。第1レンズの物体側のレ
ンズ面を非球面状に形成することがないので、球欠的像
面湾曲の悪化が抑えられ、フイルム面の湾曲量を大きく
しなくても像面湾曲を緩和することが可能となる。これ
により、フイルム面の湾曲に起因して横線に発生する負
の歪曲収差が抑えられるので、撮影レンズのディストー
ションのプラス側への補正量が減少し、倍率の色収差の
発生が抑えられる。
【0016】また、第1レンズと第2レンズとを同一材
料によって作製することで、成形適性が向上し、製造コ
ストの低減を図ることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】図11は、本発明の撮影レンズを
内蔵するレンズ付きフイルムユニットのユニット本体の
構成を示すものである。ユニット本体10は、本体基部
11と、この本体基部11を前後から覆うように被せら
れる前カバー12および後カバー13とから構成されて
いる。本体基部11の両側部には、カートリッジ本体1
4を収納するカートリッジ室15と、カートリッジ本体
14から全て引き出してロール状にした写真フイルム1
6を収納するフイルムロール室17とが設けられ、これ
らの間には、写真フイルム16の露光範囲を規定するた
めのアパーチャー18が形成されている。アパーチャー
18の前面には、撮影レンズ30や、ファインダー光学
系,フイルムコマ止め機構,およびシャッタ機構等を一
体に組み付けてユニット化した露光ユニット19が取り
付けられ、前カバー12と後カバー13とによって挟持
される。
【0018】後カバー13には、アパーチャー18と対
面する部分にフイルム支持面21が形成されており、こ
のフイルム支持面21と本体基部11との隙間によっ
て、カートリッジ室15とフイルムロール室17とを連
絡するフイルム走行路22が形成される。そして、写真
フイルム16は、撮影が行われるごとにフイルムロール
室17側からカートリッジ室15側に向けて走行され、
露光済み部分がカートリッジ本体14内に巻き込まれる
とともに、未露光部分がアパーチャー18の背面側に位
置決めされる。なお、写真フイルム16の幅は24mm
であり、アパーチャー18によって規定される露光画面
の大きさが16.7mm×30.2mmとなっている。
【0019】アパーチャー18およびフイルム支持面2
1は、写真フイルム16の走行方向が物体側に向けて凹
状となるように湾曲している。これにより、アパーチャ
ー18の背面側に位置決めされる写真フイルム16のフ
イルム面も物体側に向けて凹状に湾曲する。
【0020】図1は、撮影レンズ30のレンズ構成を示
すものである。撮影レンズ30は、物体側より順に、正
の屈折力を有し、物体側に凸面を向けたメニスカス状の
第1レンズ31と、絞り33と、正の屈折力を有し、物
体側に凹面を向けたメニスカス状の第2レンズ32とか
ら構成される。この撮影レンズ30は、第1レンズ31
と第2レンズ32とが同一材料により作製される。本実
施形態においては、2枚のレンズ31,32を樹脂を用
いて作製した。
【0021】第2レンズ32は、その両面32a,32
bが非球面状に形成される。また、撮影レンズ30は、
第1レンズ31の焦点距離をf1、第2レンズ32の焦
点距離をf2、第1レンズ31の物体側のレンズ面31
aの曲率半径をR1、像側のレンズ面31bの曲率半径
をR2としたときに、 |f1|>f2 R1>R2 なる各条件を満たすように構成される。
【0022】『第1実施例』第1実施例では、絞り33
と第2レンズ32との間に、軸外光束の光路を規制する
ための遮光板35を設けている。また、像面となるフイ
ルム面の左右方向を曲率半径R300で湾曲させてい
る。
【0023】第1実施例の撮影レンズの仕様は次のとお
りである。 f= 23.58mm f1= 52.935mm f2= 32.52mm ω= 34.4° Fno= 8.0
【0024】上記データ中、fは撮影レンズ30全体で
の合成焦点距離、f1は第1レンズ31の焦点距離、f
2は第2レンズ32の焦点距離、ωは対角半画角、Fno
はFナンバーを表している。
【0025】第1実施例の撮影レンズのレンズデータを
次の表1に示す。なお、面番号iは物体側から順に各レ
ンズのレンズ面に付した番号で、面間隔Dは次の面との
間のレンズ厚みあるいは空気間隔を表している(単位は
mm)。また前述したように、像面となるフイルム面
は、その長手方向のみが物体側に向けて凹状に湾曲して
いるので、この像面は厳密には球面ではない。このた
め、本実施形態においては像面の対角方向における曲率
を求め、これを像面の曲率半径として表示した。
【0026】
【表1】
【0027】表1中の記号「*」は、非球面を表す。非
球面は、条件式 Z=ch2 /[1+√{1−(1+K)c2 2 }]+
Ah4 +Bh6 +Ch8 +Dh10 を満たすように形成されている。なお、式中cは曲率半
径の逆数(=1/R)、hは光軸からの光線の高さを表
す。非球面係数を表2に示す。
【0028】
【表2】
【0029】この第1実施例では、 |f1|= 52.935 f2= 32.52 R1= 4.11055 R2= 4.09778 であり、 |f1|>f2 R1>R2 の各条件を満たしている。
【0030】第1実施例の撮影レンズの収差図を図2に
示す。図中の(A)は球面収差を、(B)は像面湾曲
を、(C)はディストーションをそれぞれ表している。
なお、(A)の球面収差図における符号d,gは、それ
ぞれd線(587.6nm),g線(435.8nm)
に対する収差を表し、(B)の像面湾曲における符号
S,Tは、それぞれ球欠的像面,子午的像面に対する収
差を表す。また、曲率半径Rで球面状をした像面の湾曲
を測定し、結果を(B)の像面湾曲の図中に符号Fとし
て併記した。
【0031】『第2実施例』図3は、撮影レンズの構成
の第2実施例を示すものであり、図中の符号は図1に示
した第1実施例と共通に用いた。この第2実施例では、
第1実施例と同じレンズ構成とし、絞り33と第2レン
ズ32との間の遮光板35を除去した。また、像面とな
るフイルム面の左右方向を曲率半径R300で湾曲させ
ている。
【0032】第2実施例の撮影レンズの仕様は次のとお
りである。 f= 23.58mm f1= 85.95mm f2= 24.68mm ω= 34.5° Fno= 8.0
【0033】この撮影レンズのレンズデータ及び非球面
係数を表3及び表4に示す。
【0034】
【表3】
【0035】
【表4】
【0036】この第2実施例では、 |f1|= 85.95 f2= 24.68 R1= 5.318 R2= 4.876 であり、 |f1|>f2 R1>R2 の各条件を満たしている。
【0037】第2実施例の撮影レンズの収差図を図4に
示す。
【0038】『第3実施例』図5は、撮影レンズの構成
の第3実施例を示すものである。この第3実施例では、
第2レンズ32の両面32a,32bに加え、第1レン
ズ31の像側のレンズ面31bも非球面状に形成した。
また、この実施例では、像面となるフイルム面を平坦面
とした。
【0039】第3実施例の撮影レンズの仕様は次のとお
りである。 f= 23.5mm f1=−226.3mm f2= 18.42mm ω= 34.2° Fno= 8.0
【0040】この撮影レンズのレンズデータ及び非球面
係数を表5及び表6に示す。
【0041】
【表5】
【0042】
【表6】
【0043】この第3実施例では、 |f1|=226.3 f2= 18.42 R1= 3.800 R2= 3.132 であり、 |f1|>f2 R1>R2 の各条件を満たしている。
【0044】第3実施例の撮影レンズの収差図を図6に
示す。
【0045】『第4実施例』図7は、撮影レンズの構成
の第4実施例を示すものである。この第4実施例では、
第3実施例の撮影レンズと同じレンズ構成とし、像面と
なるフイルム面を平坦面としている。
【0046】第4実施例の撮影レンズの仕様は次のとお
りである。 f= 23.00mm f1=314.24mm f2= 20.96mm ω= 35.2° Fno= 8.0
【0047】この撮影レンズのレンズデータ及び非球面
係数を表7及び表8に示す。
【0048】
【表7】
【0049】
【表8】
【0050】この第4実施例では、 |f1|=314.24 f2= 20.96 R1= 3.811 R2= 3.333 であり、 |f1|>f2 R1>R2 の各条件を満たしている。
【0051】第4実施例の撮影レンズの収差図を図8に
示す。
【0052】『第5実施例』図9は、撮影レンズの構成
の第5実施例を示すものである。この第5実施例では、
第3実施例および第4実施例と同じレンズ構成とし、絞
り33と第2レンズ32との間に遮光枠36を配置し
た。また、像面となるフイルム面の左右方向を曲率半径
R200で湾曲させている。
【0053】第5実施例の撮影レンズの仕様は次のとお
りである。 f= 21.00mm f1=194.33mm f2= 19.64mm ω= 38.13° Fno= 8.5
【0054】この撮影レンズのレンズデータ及び非球面
係数を表9及び表10に示す。
【0055】
【表9】
【0056】
【表10】
【0057】この第5実施例では、 |f1|=194.33 f2= 19.64 R1= 3.830 R2= 3.371 であり、 |f1|>f2 R1>R2 の各条件を満たしている。
【0058】第5実施例の撮影レンズの収差図を図10
に示す。
【0059】なお、上記第1実施例及び第5実施例で
は、遮光板35及び遮光枠36を、それぞれ絞り33と
第2レンズ32との間に配置したが、これらは遮光板3
3と逆の位置に配置しても同等の光学性能を得ることが
できる。
【0060】また、上記実施例ではいずれも、露光画面
の大きさを16.7mm×30.2mmとした場合につ
いて説明したが、露光画面の大きさと焦点距離との比率
がほぼ等しい範囲内であれば、上記とは異なる大きさの
露光画面への撮影光学系として使用することが可能であ
る。この場合、各実施例のレンズデータを比例倍して用
いればよい。
【0061】また、本発明の撮影レンズは、レンズ付き
フイルムユニットに内蔵させる場合に限定されるもので
はなく、固定焦点型のあらゆるカメラに用いることが可
能である。
【0062】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、像側に
位置する第2レンズの両面を非球面状に形成するととも
に、第1レンズ及び第2レンズの焦点距離と、第1レン
ズのレンズ面の曲率とを調整することで、諸収差のバラ
ンスを良好な状態に保つことができるとともに、像面照
度が明るい撮影レンズを得ることができる。第1レンズ
の物体側のレンズ面を非球面状に形成することがないの
で、球欠的像面湾曲の悪化が抑えられ、フイルム面の湾
曲量を大きくしなくても像面湾曲を緩和することが可能
となる。これにより、フイルム面の湾曲に起因して発生
するマイナス方向への歪みが抑えられるので、撮影レン
ズのディストーションのプラス方向への補正量が小さく
なり、倍率の色収差の発生が抑えられる。
【0063】また、第1レンズと第2レンズとを同一材
料によって作製することで、成形適性が向上し、製造コ
ストの低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の撮影レンズの第1実施例を示すレンズ
構成図である。
【図2】図1に示した撮影レンズの収差図であり、
(A)は球面収差を、(B)は像面湾曲を、(C)はデ
ィストーションをそれぞれ表している。
【図3】本発明の撮影レンズの第2実施例を示すレンズ
構成図である。
【図4】図3に示した撮影レンズの収差図であり、
(A)は球面収差を、(B)は像面湾曲を、(C)はデ
ィストーションをそれぞれ表している。
【図5】本発明の撮影レンズの第3実施例を示すレンズ
構成図である。
【図6】図5に示した撮影レンズの収差図であり、
(A)は球面収差を、(B)は像面湾曲を、(C)はデ
ィストーションをそれぞれ表している。
【図7】本発明の撮影レンズの第4実施例を示すレンズ
構成図である。
【図8】図7に示した撮影レンズの収差図であり、
(A)は球面収差を、(B)は像面湾曲を、(C)はデ
ィストーションをそれぞれ表している。
【図9】本発明の撮影レンズの第5実施例を示すレンズ
構成図である。
【図10】図9に示した撮影レンズの収差図であり、
(A)は球面収差を、(B)は像面湾曲を、(C)はデ
ィストーションをそれぞれ表している。
【図11】本発明の撮影レンズを内蔵するレンズ付きフ
イルムユニットのユニット本体の構成を示す概略図であ
る。
【符号の説明】
10 ユニット本体 16 写真フイルム 18 アパーチャー 30 撮影レンズ 31 第1レンズ 32 第2レンズ 33 絞り

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物体側から順に、正の屈折力を有し、物
    体側に凸面を向けたメニスカス状の第1レンズと、絞り
    と、正の屈折力を有し、物体側に凹面を向けたメニスカ
    ス状の第2レンズとからなり、前記第1レンズと第2レ
    ンズとが同一の材料により作製されるとともに、第2レ
    ンズの両面が非球面状に形成され、さらに、第1レンズ
    の焦点距離をf1、第2レンズの焦点距離をf2、第1
    レンズの物体側のレンズ面の曲率半径をR1、像側のレ
    ンズ面の曲率半径をR2としたときに、 |f1|>f2 R1>R2 なる各条件を満たすことを特徴とする撮影レンズ。
  2. 【請求項2】 前記第1レンズの像側のレンズ面が非球
    面状に形成されることを特徴とする請求項1記載の撮影
    レンズ。
  3. 【請求項3】 前記第1レンズおよび第2レンズの成形
    材料として、樹脂が用いられることを特徴とする請求項
    1または2記載の撮影レンズ。
  4. 【請求項4】 一定の距離に焦点を合わせた状態で撮影
    レンズを位置決め,保持した固定焦点型のカメラにおい
    て、 前記撮影レンズにより被写体像を結像させるフイルム面
    を、その長手方向が物体側に向けて凹状となるように湾
    曲させるとともに、 撮影レンズとして、物体側から順に、正の屈折力を有
    し、物体側に凸面を向けたメニスカス状の第1レンズ
    と、絞りと、正の屈折力を有し、物体側に凹面を向けた
    メニスカス状の第2レンズとからなり、前記第1レンズ
    と第2レンズとが同一の材料により作製されるととも
    に、第2レンズの両面が非球面状に形成され、さらに、
    第1レンズの焦点距離をf1、第2レンズの焦点距離を
    f2、第1レンズの物体側のレンズ面の曲率半径をR
    1、像側のレンズ面の曲率半径をR2としたときに、 |f1|>f2 R1>R2 なる各条件を満たすレンズを用いることを特徴とするカ
    メラ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7729062B2 (en) 2006-11-21 2010-06-01 Enplas Corporation Imaging lens and imaging device including the imaging lens
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WO2016072294A1 (ja) * 2014-11-05 2016-05-12 コニカミノルタ株式会社 遠赤外線用光学系,撮像光学装置及びデジタル機器
JP2017049532A (ja) * 2015-09-04 2017-03-09 オリンパス株式会社 結像光学系、撮像装置及びカプセル内視鏡
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