JP2000078904A - 作業車の昇降制御装置 - Google Patents

作業車の昇降制御装置

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JP2000078904A
JP2000078904A JP10250681A JP25068198A JP2000078904A JP 2000078904 A JP2000078904 A JP 2000078904A JP 10250681 A JP10250681 A JP 10250681A JP 25068198 A JP25068198 A JP 25068198A JP 2000078904 A JP2000078904 A JP 2000078904A
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lifting
lowering
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working
lift arm
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JP10250681A
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English (en)
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Kenji Yoshikawa
研治 吉川
Yoshiaki Sugimoto
吉昭 杉本
Nobuyuki Okabe
伸行 岡部
Akihiro Asada
朝田  晃宏
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポジションセンサなどが故障した故障緊急時
や、リフトアームの基準状態を現出する基準状態現出時
における作業装置リフトアームの昇降操作を容易に行え
るようにする。 【解決手段】 運転座席6の近側に配備されたポジショ
ン設定器11の操作位置に基づいて、その操作位置とポ
ジションセンサ12により検出される作業装置10の高
さ位置とが合致するように作業装置10の昇降を制御す
るポジション制御モードを備えた作業車の昇降制御装置
において、所定のモード切り換え操作に伴って、ポジシ
ョン設定器11の上限側操作領域を上昇操作領域Uに、
上限側操作領域以外の操作領域を中立領域Nに切り換え
て、ポジション設定器11を、作業装置10を最上端位
置に向けて連続的に上昇操作するアップスイッチとして
機能させる手動制御モードを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、運転座席の近側に
配備されたポジション設定器の操作位置に基づいて、そ
の操作位置とポジションセンサにより検出される作業装
置の高さ位置とが合致するように前記作業装置の昇降を
制御するポジション制御モードを備えた作業車の昇降制
御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上記のような作業車の昇降制御装置は、
ポジション設定器や上限設定器などの操作位置に基づく
作業装置(リフトアーム)の目標高さ位置と、リフトア
ームの上下揺動角度から作業装置の高さ位置を検出する
ポジションセンサにより検出される作業装置の高さ位置
とが合致する(ポジション設定器や上限設定器などで設
定された制御目標値の不感帯幅内にポジションセンサか
らの検出値が収まる)ように作業装置の昇降を制御する
ポジション制御を行えるように構成されている。従来、
このような作業車の昇降制御装置において、ポジション
センサなどの故障により、ポジション制御による作業装
置の昇降操作が不可能になった状態で作業装置の昇降操
作を行う場合、あるいは、ポジションセンサやポジショ
ン設定器及び上限設定器などの自己診断又は微調節を行
う際にリリーフ弁が作動する最上端位置(ポジション制
御による制御上の上限位置よりも上方の機械的な上限位
置)までリフトアームを上昇させたリフトアームの基準
状態を現出する場合には、車体の作業装置連結部近くに
配備された外部昇降スイッチの操作で作業装置(リフト
アーム)を昇降させるようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、外部昇
降スイッチは、車体に対する作業装置の付け替え作業を
行う際に、作業装置連結部近くの外部からでも作業装置
(リフトアーム)の昇降操作が行えるように、車体の作
業装置連結部近くに配備された外部操作用のものである
ことから、外部昇降スイッチの操作で作業装置(リフト
アーム)を昇降させるためには、運転座席から降りて外
部昇降スイッチの配設箇所である車体の作業装置連結部
近くまで移動しなければならないことから、ポジション
センサなどが故障した故障緊急時や、リフトアームの基
準状態を現出する基準状態現出時における作業装置(リ
フトアーム)の昇降操作が煩わしいものとなっていた。
【0004】本発明の目的は、ポジションセンサなどが
故障した故障緊急時や、リフトアームの基準状態を現出
する基準状態現出時における作業装置(リフトアーム)
の昇降操作を容易に行えるようにすることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のうちの請求項1記載の発明では、運転座席
の近側に配備されたポジション設定器の操作位置に基づ
いて、その操作位置とポジションセンサにより検出され
る作業装置の高さ位置とが合致するように前記作業装置
の昇降を制御するポジション制御モードを備えた作業車
の昇降制御装置において、所定のモード切り換え操作に
伴って、前記ポジション設定器の上限側操作領域を上昇
操作領域に、前記上限側操作領域以外の操作領域を中立
領域に切り換えて、前記ポジション設定器を、前記作業
装置を最上端位置に向けて連続的に上昇操作するアップ
スイッチとして機能させる手動制御モードを備えた。
【0006】〔作用〕上記請求項1記載の発明による
と、リフトアームの上下揺動角度から作業装置の高さ位
置を検出するポジションセンサなどの故障により、ポジ
ション制御による作業装置の昇降操作が不可能になった
場合や、ポジションセンサやポジション設定器及び上限
設定器などの自己診断又は微調節を行う際にリリーフ弁
が作動する最上端位置までリフトアームを上昇させたリ
フトアームの基準状態を現出する場合には、所定のモー
ド切り換え操作を行って手動制御モードに切り換えるこ
とによって、運転座席の近側に配備されたポジション設
定器をアップスイッチとして機能させることができるの
で、運転座席に着座した状態のままでも、ポジション設
定器の操作によって作業装置(リフトアーム)を上昇さ
せることができるようになる。
【0007】これによって、作業途中にポジションセン
サなどが故障した故障緊急時には、運転座席に着座した
ままでのポジション設定器の操作で、作業装置を作業高
さ位置(接地高さ位置)から非作業高さ位置(非接地高
さ位置)に向けて上昇させることができるので、作業車
を作業地から容易に脱出させることができるようにな
る。又、リフトアームの基準状態を現出する基準状態現
出時には、運転座席に着座したままでのポジション設定
器の操作で、リフトアームをその基準状態であるリリー
フ弁が作動する最上端位置まで上昇させることができる
ようになる。
【0008】しかも、ポジション設定器を有効利用する
ことによって、作業装置(リフトアーム)を最上端位置
に向けて連続的に上昇操作するアップスイッチを新たに
設ける必要がないので、構成の簡素化や製造コストの低
減化を図る上において有利にすることができるようにな
る。
【0009】〔効果〕従って、構成の簡素化や製造コス
トの低減化を図りながらも、ポジションセンサなどが故
障した故障緊急時や、リフトアームの基準状態を現出す
る基準状態現出時における作業装置(リフトアーム)の
昇降操作を、運転座席に着座した状態のままで容易に行
えるようになった。
【0010】本発明のうちの請求項2記載の発明では、
運転座席の近側に配備されたポジション設定器の操作位
置に基づいて、その操作位置とポジションセンサにより
検出される作業装置の高さ位置とが合致するように前記
作業装置の昇降を制御するポジション制御モードを備え
た作業車の昇降制御装置において、所定のモード切り換
え操作に伴って、前記ポジション設定器の上限側操作領
域を上昇操作領域に、下限側操作領域を下降操作領域
に、上限側操作領域と下限側操作領域の間の中間操作領
域を中立領域に切り換えて、前記ポジション設定器を、
前記作業装置を最上端位置もしくは最下端位置に向けて
連続的に昇降操作するアップ・ダウンスイッチとして機
能させる手動制御モードを備えた。
【0011】〔作用〕上記請求項2記載の発明による
と、リフトアームの上下揺動角度から作業装置の高さ位
置を検出するポジションセンサなどの故障により、ポジ
ション制御による作業装置の昇降操作が不可能になった
場合や、ポジションセンサやポジション設定器及び上限
設定器などの自己診断又は微調節を行う際にリリーフ弁
が作動する最上端位置までリフトアームを上昇させたリ
フトアームの基準状態を現出する場合には、所定のモー
ド切り換え操作を行って手動制御モードに切り換えるこ
とによって、運転座席の近側に配備されたポジション設
定器をアップ・ダウンスイッチとして機能させることが
できるので、運転座席に着座した状態のままでも、ポジ
ション設定器の操作によって作業装置(リフトアーム)
を昇降させることができるようになる。
【0012】これによって、作業途中にポジションセン
サなどが故障した故障緊急時には、運転座席に着座した
ままでのポジション設定器の操作で作業装置を所望の高
さ位置に向けて昇降させることができるので、作業装置
を作業高さ位置(接地高さ位置)から非作業高さ位置
(非接地高さ位置)に向けて上昇させるようにすれば作
業車を作業地から容易に脱出させることができるように
なり、又、作業装置を所望の作業高さ位置に向けて昇降
させるようにすれば作業を継続させることも可能にな
る。一方、リフトアームの基準状態を現出する基準状態
現出時には、運転座席に着座したままでのポジション設
定器の操作で、リフトアームをその基準状態であるリリ
ーフ弁が作動する最上端位置まで容易に上昇させること
ができるようになる。
【0013】しかも、ポジション設定器を有効利用する
ことによって、作業装置(リフトアーム)を最上端位置
に向けて連続的に上昇操作するアップスイッチや、作業
装置(リフトアーム)を最下端位置に向けて連続的に下
降操作するダウンスイッチを新たに設ける必要がないの
で、構成の簡素化や製造コストの低減化を図る上におい
て有利にすることができるようになる。
【0014】又、例えば、アップスイッチとダウンスイ
ッチとを設けた場合には、それらのスイッチを押し間違
えることによって作業装置(リフトアーム)を簡単に逆
方向に昇降させる虞が生じ易くなるのであるが、上記請
求項2記載の発明では、ポジション設定器の操作領域
を、上昇操作領域と中立領域と下降操作領域とに割り当
てて、作業装置(リフトアーム)の昇降操作に方向性を
持たせるようにしていることによって、作業装置(リフ
トアーム)を逆方向に昇降させる虞が生じ難くなる。
【0015】〔効果〕従って、構成の簡素化や製造コス
トの低減化を図りながらも、ポジションセンサなどが故
障した故障緊急時や、リフトアームの基準状態を現出す
る基準状態現出時における作業装置(リフトアーム)の
昇降操作を、運転座席に着座した状態のままで容易に行
えるようになった。殊に、ポジションセンサなどが故障
した故障緊急時でも作業の継続が可能となる作業性に優
れたものとなった。
【0016】本発明のうちの請求項3記載の発明では、
上記請求項1又は2記載の発明において、前記手動制御
モードに切り換えた時点で、前記ポジション設定器の操
作位置が前記中立領域以外の操作領域である場合には、
一旦、その操作位置を前記中立領域に操作しない限り、
前記作業装置の昇降操作を行わないように構成した。
【0017】〔作用〕上記請求項3記載の発明による
と、所定のモード切り換え操作を行って手動制御モード
に切り換えた時点で、ポジション設定器の操作位置が中
立領域以外の操作領域にあったとしても、その操作位置
に基づいて作業装置(リフトアーム)が不測に昇降する
ことを防止できるようになる。
【0018】〔効果〕従って、手動制御モードへ切り換
えた際の作業装置(リフトアーム)の不測の昇降による
他物との接触などを未然に回避できるようになった。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0020】図1には、作業車の一例である農用トラク
タの全体側面が示されており、このトラクタは、エンジ
ン1、ミッションケース2、左右一対の前輪3と後輪
4、ステアリングホイール5、及び、運転座席6、など
を備えて構成されるとともに、その後部に配備された油
圧式のリフトシリンダ7の作動により昇降揺動するリフ
トアーム8に、3点リンク機構9を介して、ロータリ耕
耘装置やプラウなどの作業装置10が昇降自在に連結さ
れるようになっている。尚、図1では、作業装置10と
してロータリ耕耘装置を例示している。
【0021】図2に示すように、トラクタには、予め設
定された作業装置10(リフトアーム8)の制御上での
昇降範囲内において、ポテンショメータからなるポジシ
ョン設定器11の操作位置に基づいて、その操作位置
と、作業装置10の高さ位置としてポテンショメータか
らなるポジションセンサ12により検出されるリフトア
ーム8の昇降操作角とが合致する(ポジション設定器1
1により設定された制御目標値の不感帯幅内にポジショ
ンセンサ12からの検出値が収まる)ように作業装置1
0の昇降を制御するポジション制御を行うポジション制
御モードや、プラウなどによる牽引作業時に牽引負荷に
応じて自動的に作業装置10を昇降させて一定の牽引力
を維持するドラフト制御を行うドラフト制御モードなど
を備えた昇降制御装置13が搭載されている。ポジショ
ン設定器11は、運転座席6の右横側方に前後揺動操作
可能に配備されたポジションレバー14を介して運転座
席6から操作されるようになっている。
【0022】図2及び図3に示すように、運転座席6の
右横側方には、ポジションレバー14を操作案内するガ
イド溝15Aが形成された操作パネル15を配設してい
る。この操作パネル15には、昇降制御装置13の制御
モードをポジション制御モードとドラフト制御モードと
に切り換えるモード切換スイッチ16、自動復帰型の押
しボタンスイッチからなる上昇スイッチ17と下降スイ
ッチ18、ドラフト制御モードにおいて牽引負荷の変化
量に対する作業装置10の動き量を調節する際に使用さ
れるポテンショメータからなるドラフト比設定器19、
作業装置10(リフトアーム8)の制御上での上限位置
を設定するポテンショメータからなる上限設定器20、
及び、リフトアーム8(作業装置10)の下降速度を設
定するポテンショメータからなる下降速度設定器21、
などが配備されている。ちなみに、昇降制御装置13
は、ポジション制御モード及びドラフト制御モードにお
いて上昇スイッチ17の押し操作が行われると、リフト
アーム8(作業装置10)を上限設定器20にて設定さ
れた上限位置まで上昇させるポジション制御を行うよう
になっている。又、ポジション制御モードにおいて下降
スイッチ18の押し操作が行われると、リフトアーム8
(作業装置10)をポジション設定器11にて設定され
た下限位置まで下降させるポジション制御を行うように
なっている。一方、ドラフト制御モードにおいて下降ス
イッチ18の押し操作が行われると、リフトアーム8
(作業装置10)をドラフト制御高さまで下降させ、か
つ、下降スイッチ18の押し操作が継続されると、その
間、リフトアーム8(作業装置10)を自重下降状態と
し、下降スイッチ18の押し操作が解除されると、リフ
トアーム8(作業装置10)をドラフト制御高さに復帰
させるドラフト制御を行うようになっている。
【0023】尚、図3に示す符号22は、ポジションレ
バー14との接当によりポジションレバー14の下降方
向への操作を規制するレバーストッパであり、符号23
は、そのレバーストッパ22をガイド溝15Aに沿って
移動させることによって、ポジションレバー14により
操作されるポジション設定器11の下限設定位置を変更
する下限設定ダイヤルである。
【0024】図2及び図3に示すように、昇降制御装置
13には、上昇スイッチ17と下降スイッチ18とを押
しながらキー操作式のメインスイッチ24をオン操作す
る所定のモード切り換え操作を行うことによって、ポジ
ション設定器11の上限側操作領域であるポジションレ
バー14の走行ロック位置(図3におけるポジションレ
バー14の上限設定位置である「9」の操作位置を超え
た操作位置で、ガイド溝15Aに突設された係止片15
aにより走行時におけるポジションレバー14の下降方
向への不意の操作が防止される操作位置)Lを上昇操作
領域Uに、下限側操作領域であるポジションレバー14
の「0」〜「1」に亘る操作位置を下降操作領域Dに、
上限側操作領域と下限側操作領域の間の中間操作領域で
あるポジションレバー14の「2」〜「9」に亘る操作
位置を中立領域Nに切り換えて、ポジション設定器11
を、上昇操作領域Uに操作している間だけ作業装置10
(リフトアーム8)を最上端位置(図外のリリーフバル
ブが作動する機械的な上限位置)に向けて連続的に上昇
させ、又、下降操作領域Dに操作している間だけ作業装
置10(リフトアーム8)を最下端位置に向けて連続的
に下降させるアップ・ダウンスイッチとして機能させる
手動制御モードが備えられている。又、昇降制御装置1
3は、手動制御モードに切り換えた時点で、ポジション
設定器11の操作位置が中立領域N以外の操作領域であ
る上昇操作領域U又は下降操作領域Dにある場合には、
一旦、その操作位置を中立領域Nに操作しない限り、作
業装置10(リフトアーム8)の昇降操作を行わないよ
うに構成されている。
【0025】つまり、ポジションセンサ12などの故障
により、ポジション制御による作業装置10の昇降操作
が不可能になった場合には、上述した所定のモード切り
換え操作を行い、昇降制御装置13の制御モードを手動
制御モードに切り換えて、運転座席6の近側に配備され
たポジション設定器11をアップ・ダウンスイッチとし
て機能させることによって、ポジション設定器11の操
作で作業装置10(リフトアーム8)を最上端位置もし
くは最下端位置に向けて連続的に昇降させることができ
るようになっており、これによって、作業途中にポジシ
ョンセンサ12などが故障した故障緊急時でも、運転座
席6に着座した状態のままで、ポジション設定器11の
操作で作業装置10を作業高さ位置(接地高さ位置)か
ら非作業高さ位置(非接地高さ位置)に向けて上昇させ
るようにすればトラクタを作業地から容易に脱出させる
ことができるようになり、又、ポジション設定器11の
操作で作業装置10を所望の作業高さ位置と非作業高さ
位置とに亘って昇降させるようにすれば作業を継続させ
ることもできるようになっている。
【0026】しかも、ポジション設定器11を有効利用
することによって、作業装置10(リフトアーム8)を
最上端位置もしくは最下端位置に向けて連続的に昇降操
作するアップ・ダウンスイッチを新たに設ける必要がな
いので、構成の簡素化や製造コストの低減化を図る上に
おいて有利にすることができるようになっている。
【0027】又、昇降制御装置13は、手動制御モード
に切り換えた時点でポジション設定器11の操作位置が
上昇操作領域U又は下降操作領域Dにある場合には、一
旦、その操作位置を中立領域Nに操作しない限り、作業
装置10(リフトアーム8)の昇降操作を行わないこと
から、その操作位置に基づいて作業装置10(リフトア
ーム8)が不測に昇降することを防止でき、もって、手
動制御モードへ切り換えた際の作業装置10(リフトア
ーム8)の不測の昇降による他物との接触などを未然に
回避できるようになっている。
【0028】図2に示すように、昇降制御装置13に
は、リフトアーム8、ポジションレバー14、ドラフト
比設定器19、上限設定器20、及び、下降速度設定器
21、などを基準状態に設定した状態で下降スイッチ1
8を押しながらメインスイッチ24をオン操作すること
によって、ポジションセンサ12や各設定器11,19
〜21などの点検を行う自己診断モード、並びに、リフ
トアーム8、ポジションレバー14、ドラフト比設定器
19、上限設定器20、及び、下降速度設定器21、な
どを基準状態に設定した状態で上昇スイッチ17を押し
ながらメインスイッチ24をオン操作することによっ
て、ポジションセンサ12や各設定器11,19〜21
などの微調節(零点調節)を行う微調節モードが備えら
れている。ちなみに、リフトアーム8の基準状態は最上
端位置に位置する状態であり、ポジションレバー14の
基準状態は操作位置「9」に位置させた状態であり、ド
ラフト比設定器19の基準状態はセンタクリック位置で
あり、上限設定器20の基準状態は操作位置「高」に位
置させた状態であり、下降速度設定器21の基準状態は
操作位置「速」に位置させた状態である。
【0029】つまり、自己診断モードや微調節モードを
行う際には、リフトアーム8を、制御上の上限位置より
も上方のリリーフ弁が作動する最上端位置に位置させる
上昇操作を行う必要があるが、この上昇操作も、上昇ス
イッチ17と下降スイッチ18とを押しながらメインス
イッチ24をオン操作する所定のモード切り換え操作を
行い、昇降制御装置13の制御モードを手動制御モード
に切り換えて、運転座席6の近側に配備されたポジショ
ン設定器11をアップ・ダウンスイッチとして機能させ
ることによって、ポジション設定器11の操作でリフト
アーム8を最上端位置に向けて連続的に上昇させること
ができるようになっており、これによって、リフトアー
ム8の基準状態を現出する基準状態現出時には、運転座
席6に着座した状態のままで、ポジション設定器11を
操作することによって、リフトアーム8をその基準状態
であるリリーフ弁が作動する最上端位置まで容易に上昇
させることができるようになっている。
【0030】ちなみに、自己診断モードにおいては、下
降スイッチ18を押しながらメインスイッチ24をオン
操作するモード切り換え操作の段階で、自己診断用の第
1ランプ25のみが一回点滅して消灯することによっ
て、自己診断モードへの切り換え操作の完了を確認する
ことができ、その確認後、下降スイッチ18の押し操作
を解除することによって自己診断モードが実行されるよ
うになっている。そして、設定不良、部品不良、又は、
組付け不良がある場合には、不良箇所に応じた回数だけ
第1ランプ25が繰り返し点滅する(例えば、不良箇所
がポジションセンサ12である場合は第1ランプ25が
2回点滅する)ようになっている。又、異常がない場合
には、第1ランプ25が連続点灯するようになってい
る。尚、自己診断モードの終了は、第1ランプ25によ
る表示を確認した後、メインスイッチ24をオフ操作す
ることによって行えるようになっている。
【0031】一方、微調節モードにおいては、上昇スイ
ッチ17を押しながらメインスイッチ24をオン操作す
るモード切り換え操作の段階で、微調節用の第2ランプ
26のみが一回点滅して消灯することによって、微調節
モードへの切り換え操作の完了を確認することができ、
その確認後、上昇スイッチ17の押し操作を解除するこ
とによって微調節モードが実行されるようになってい
る。そして、設定不良、部品不良、又は、組付け不良が
ある場合には、不良箇所に応じた回数だけ第2ランプ2
6が繰り返し点滅する(例えば、不良箇所がポジション
センサ12である場合は第2ランプ26が2回点滅す
る)ようになっている。又、異常がない場合には、第2
ランプ26が連続消灯するようになっており、この異常
がない状態で再度上昇スイッチ17を3秒以上押し続け
ると、基準状態でのポジションセンサ12や各設定器1
1,19〜21などの出力電圧を昇降制御装置13に記
憶させることができ、その記憶が正常に行われた場合に
は、第2ランプ26が連続点灯するようになっている。
尚、微調節モードの終了は、第2ランプ26の点灯を確
認した後、メインスイッチ24をオフ操作することによ
って行えるようになっている。
【0032】〔別実施形態〕以下、本発明の別実施形態
を列記する。 作業車としては芝刈機や田植機などであってもよ
い。 手動制御モードに切り換えるための所定のモード切
り換え操作は種々の変更が可能なものである。 昇降制御装置13としては、所定のモード切り換え
操作により手動制御モードに切り換えるのに伴って、図
4に示すように、ポジション設定器11の上限側操作領
域であるポジションレバー14の走行ロック位置Lを上
昇操作領域Uに、上限側操作領域以外の操作領域である
ポジションレバー14の「0」〜「9」に亘る操作位置
を中立領域Nに切り換えて、ポジション設定器11を、
作業装置10を最上端位置(図外のリリーフバルブが作
動する機械的な上限位置)に向けて連続的に上昇操作す
るアップスイッチとして機能させるように構成されたも
のであってもよい。 ポジション設定器11をアップ・ダウンスイッチ又
はアップスイッチとして機能させる際における上昇操作
領域U、下降操作領域D(アップ・ダウンスイッチとし
て機能させる場合のみ)、及び、中立領域Nの割当て
は、種々の変更が可能なものである。 作業車としては、作業装置連結部近くの外部からの
操作で作業装置10(リフトアーム8)を昇降させる外
部昇降スイッチを備えたものであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】耕耘装置を連結した農用トラクタの全体側面図
【図2】昇降制御構成を示すブロック図
【図3】上昇操作領域と下降操作領域と中立領域の割当
てを示す操作パネルの平面図
【図4】別実施形態での上昇操作領域と中立領域の割当
てを示す操作パネルの平面図
【符号の説明】
6 運転座席 10 作業装置 11 ポジション設定器 12 ポジションセンサ D 下降操作領域 N 中立領域 U 上昇操作領域
フロントページの続き (72)発明者 岡部 伸行 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内 (72)発明者 朝田 晃宏 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内 Fターム(参考) 2B304 KA08 KA16 LA02 LA06 LB05 LB15 MA03 PA01 PA08 PA11 PB05

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 運転座席の近側に配備されたポジション
    設定器の操作位置に基づいて、その操作位置とポジショ
    ンセンサにより検出される作業装置の高さ位置とが合致
    するように前記作業装置の昇降を制御するポジション制
    御モードを備えた作業車の昇降制御装置であって、 所定のモード切り換え操作に伴って、前記ポジション設
    定器の上限側操作領域を上昇操作領域に、前記上限側操
    作領域以外の操作領域を中立領域に切り換えて、前記ポ
    ジション設定器を、前記作業装置を最上端位置に向けて
    連続的に上昇操作するアップスイッチとして機能させる
    手動制御モードを備えてある作業車の昇降制御装置。
  2. 【請求項2】 運転座席の近側に配備されたポジション
    設定器の操作位置に基づいて、その操作位置とポジショ
    ンセンサにより検出される作業装置の高さ位置とが合致
    するように前記作業装置の昇降を制御するポジション制
    御モードを備えた作業車の昇降制御装置であって、 所定のモード切り換え操作に伴って、前記ポジション設
    定器の上限側操作領域を上昇操作領域に、下限側操作領
    域を下降操作領域に、上限側操作領域と下限側操作領域
    の間の中間操作領域を中立領域に切り換えて、前記ポジ
    ション設定器を、前記作業装置を最上端位置もしくは最
    下端位置に向けて連続的に昇降操作するアップ・ダウン
    スイッチとして機能させる手動制御モードを備えてある
    作業車の昇降制御装置。
  3. 【請求項3】 前記手動制御モードに切り換えた時点
    で、前記ポジション設定器の操作位置が前記中立領域以
    外の操作領域である場合には、一旦、その操作位置を前
    記中立領域に操作しない限り、前記作業装置の昇降操作
    を行わないように構成してある請求項1又は2記載の作
    業車の昇降制御装置。
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