JPH09294428A - 乗用作業機 - Google Patents

乗用作業機

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JPH09294428A
JPH09294428A JP10890696A JP10890696A JPH09294428A JP H09294428 A JPH09294428 A JP H09294428A JP 10890696 A JP10890696 A JP 10890696A JP 10890696 A JP10890696 A JP 10890696A JP H09294428 A JPH09294428 A JP H09294428A
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JP
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lifting
state
work
working device
machine body
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JP10890696A
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Tatsuji Ochi
竜児 越智
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Kubota Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 機体に苗植付装置を備えた場合には後進時に
苗植付装置を上昇させ、機体に防除装置を備えた場合に
は後進時に防除装置の上昇を阻止する。 【解決手段】 走行機体の後端位置にシフトシリンダ8
の駆動で昇降作動するリンク機構に対して苗植付装置を
連結した場合には走行機体の後進操作と連係して苗植付
装置を上限まで上昇作動させる自動上昇手段Jを備え、
防除装置を連結した場合には自動昇降手段Jの機能を停
止させて該自動上昇手段Jによる防除装置の上昇を阻止
する阻止機構Kを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、走行機体の後端位
置にアクチュエータの駆動で昇降作動する昇降機構を備
え、この昇降機構に対して着脱自在に作業装置を連結す
ると共に、走行機体を後進させる操作と連係して昇降機
構によって作業装置を上昇作動させる自動上昇手段を備
えた乗用作業機の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上記のように構成された乗用作業
機として特開平7‐123817号公報に示されるもの
が存在し、この従来例では変速装置が後進位置に切換え
られたことの検知に基づいて機体後部に連結された作業
装置を自動的に上限まで上昇させる制御系を備えて構成
されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】又、この種の作業機で
は、田植え作業を行う場合には走行機体に苗植付装置を
連結し、苗の植付後には稲の成長程度に応じて肥料や薬
剤の散布、あるいは、除草作業を行う目的から稲の管理
を行う作業装置を走行機体に連結して作業を行うことも
考えられている。更に、このように稲の管理を行う作業
装置を連結して作業を行う場合には作業装置の下面が稲
に接触しない程度の対地高さを維持する状態で作業を行
うことになる。
【0004】しかし、前述のように機体が後進する際に
作業装置が自動的に上限まで上昇するものでは、例え
ば、条合わせを行うために走行機体を後進させた場合に
も作業装置が上限まで上昇するので、機体を前進させる
際には必ず作業装置を下降させる操作を必要とする点で
改善の余地があった。
【0005】本発明の目的は、必要な場合には機体の後
進と連動して作業装置を自動的に上限まで上昇させ、不
必要な場合には機体を後進させても作業装置を上昇させ
ることのない乗用作業機を合理的に構成する点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の特徴(請
求項1)は冒頭に記したように、走行機体の後端位置に
アクチュエータの駆動で昇降作動するよう備えた昇降機
構に対して着脱自在に作業装置を連結すると共に、走行
機体を後進させる操作と連係して昇降機構によって作業
装置を上昇作動させる自動上昇手段を備えた乗用作業機
において、前記自動上昇手段を機能させて該自動上昇手
段による作業装置の上昇を許す状態と、前記自動上昇手
段の機能を停止させて該自動上昇手段による作業装置の
上昇を阻止する状態とに切換自在な阻止機構を備えてい
る点にあり、その作用は次の通りである。
【0007】本発明の第2の特徴(請求項2)は、阻止
機構が、圃場面に接地した状態で作業が行われる接地型
の作業装置を前記昇降機構に連結した際には、これを検
出して前記自動上昇手段による作業装置の上昇を許し、
走行機体に対して所定の高さを維持する状態で作業が行
われる持上げ型の作業装置を連結した際には、これを検
出して前記自動上昇手段による作業装置の上昇を阻止す
るよう作業装置の種類を判別するセンサ手段と連係して
構成されている点にあり、その作用は次の通りである。
【0008】本発明の第3の特徴(請求項3)は、前記
阻止機構を機能させる状態と、機能を停止させる状態と
に切換自在なスイッチ機構を備えている点にあり、その
作用は次の通りである。
【0009】〔作用〕上記第1の特徴によると、走行機
体の後進時に作業装置の上昇を必要とする場合には、自
動上昇手段を機能させるよう阻止機構を切換操作するこ
とで走行機体を後進させる操作と連係して作業装置を自
動的に上限まで上昇させるものとなり、又、走行機体の
後進時に作業装置の上昇を必要としない場合には、自動
上昇手段を機能を停止させるよう阻止機構を切換操作す
ることで走行機体を後進させる操作を行っても作業装置
を上昇させることがない。
【0010】上記第2の特徴によると、接地型の作業装
置を走行機体に備えた場合には、阻止機構のセンサ手段
がこれを検出すると共に、阻止手段が自動昇降手段を機
能させるので走行機体を後進させる操作の検出と連係し
て自動的に作業装置を上限まで上昇させるものとなる。
又、持上げ型の作業装置を走行機体に備えた場合には阻
止機構のセンサ手段がこれを検出すると共に、阻止手段
が自動昇降手段の機能を停止させるので走行機体を後進
させる操作を行っても作業装置を上昇させる制御は行わ
れない。
【0011】上記第3の特徴によると、スイッチ機構の
操作で阻止機能を機能させた場合には走行機体を後進さ
せる操作と検出と連係して自動的に作業装置を上限まで
上昇させるものとなり、スイッチ機構の操作で阻止機構
の機能を停止した場合には走行機体を後進させても作業
装置を上昇させることが無い。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1に示すように、ステアリング
操作される駆動型の前車輪1、及び、駆動型の後車輪2
を備えた走行機体3の前部にエンジン4を搭載すると共
に、この走行機体3の後部にエンジン4からの動力が伝
えられる静油圧式の無段変速装置5、及び、ミッション
ケース6を配置し、又、走行機体3の中央部に運転座席
7を配置し、走行機体3の後端部に対しアクチュエータ
としてのリフトシリンダ8で駆動昇降する昇降機構とし
てのリンク機構9を介して接地型の作業装置Aとしての
苗植付装置Anを連結して乗用作業機の一例として田植
機を構成する。
【0013】前記運転座席7の右側部に苗植付装置An
の昇降制御とクラッチ機構Cの入り切り操作とを行う昇
降レバー10を備え、又、運転座席7の前方位置のステ
アリングハンドル11の左側部には無段変速装置5を変
速操作する主変速レバー12を備え、運転座席7の左側
部には前記ミッションケース6の内部のギヤ変速系を変
速操作する副変速レバー13を備えている。尚、前記ク
ラッチ機構Cは、前記ミッションケース6に内蔵され、
このミッションケース6から苗植付装置Anに対して伝
動軸14を介して動力を伝える入り状態と動力を遮断す
る切り状態とに切換え自在に構成されている。尚、主変
速レバー12は、停止位置(中立位置)から前方側に操
作することで機体を前進側に増速し、停止位置(中立位
置)から後方側に操作することで機体の後進側に増速す
るよう、停止位置、前進域、後進域夫々に操作自在に構
成され、又、副変速レバー13は、路上走行を行う場合
など高速の変速状態を得る前側の移動位置と、作業用の
低速の変速状態を得る後側の植付位置とに操作自在に構
成されている。
【0014】苗植付装置Anは前記リンク機構の後端位
置に前後向き姿勢の軸芯X周りでローリング自在に支持
されると共に、マット状苗Wを載置する苗載せ台15、
前記伝動軸14からの動力が伝えられる伝動ケース1
6、この伝動ケース16からチェーンケース17を介し
て伝えられる動力で回転するロータリケース18、この
ロータリケース18に一対ずつ備えられた植付アーム1
9、複数の整地フロート20を備えて複数条植用に構成
されている。又、走行機体3の前部の左右両側部に圃場
面に倒伏する作用姿勢と上方に持ち上げられる非作用姿
勢とに切換自在なラインマーカ21を備えている。
【0015】図2に示すように、ステアリングハンドル
11のポスト部の右側面には強制昇降レバー22を備え
ており、この強制昇降レバー22は、略水平姿勢となる
中立位置「N」と、この中立位置「N」を基準にその端
部を上方に変位させた上昇位置「U」と、その端部を下
方に変位させた下降位置「D」と、その端部を前方に変
位させた左マーカ操作位置「L」とのその端部を後方側
に変位させた右マーカ操作位置「R」との十字方向の位
置に操作自在で、かつ、非操作時には中立位置「N」に
バネ(図示せず)で復帰して保持されるよう構成されて
いる。
【0016】図4に示すように、前記運転座席7の側部
にはコントロールボックス26を配置してあり、このボ
ックス26には、自動昇降手段としてのバックアップ機
構を機能させる状態と機能させない状態とに切換するよ
うノブ27で操作されるスイッチ機構(請求項3)とし
ての選択スイッチ28、ダイヤル29で操作されるモー
ド切換用の作業スイッチ30、苗植付装置Anの昇降制
御感度を設定するようダイヤル31で操作されるポテン
ショメータ型の制御感度設定器32、苗植付装置Anの
ローリング姿勢を設定するようダイヤル33で操作され
るポテンショメータ型のローリング角設定器34、走行
機体3に対する苗植付装置Anのローリング姿勢を変更
する機能を有すると共に中立姿勢に復帰するようバネ付
勢されたノブ35で操作される強制ローリングスイッチ
36、苗植付Anのローリング作動モードを示す発光ダ
イオード型のモードランプ37夫々を備えている。尚、
選択スイッチ28は「入」位置と「切」位置とに切換自
在に構成され、前記ダイヤル29は「田植」位置と「防
除」位置とに切換自在に構成され、リンク機構9に苗植
付装置Anを連結した場合には該ダイヤル24を「田
植」位置に設定し、リンク機構9の後述する防除装置A
bを連結した場合には該ダイヤル29を「防除」位置に
設定することで制御モードを切換え得るものとなってい
る。
【0017】又、苗植付装置Anにはローリング姿勢を
計測するローリングセンサ39を備えると共に、苗植付
装置Anのローリング姿勢を設定する電動式のローリン
グモータ40を備えている(図7参照、具体構造は詳述
せず)。又、前記複数の整地フロート20は後部位置に
形成された横向き軸芯P周りで揺動自在に支持され、こ
れらのうち左右方向での中央位置のものの軸芯P周りで
の揺動姿勢を計測するフロートセンサ41を備え(図7
を参照、具体構造は詳述せず)、前記自動昇降制御はフ
ロートセンサ41からのフィードバック信号が前記感度
設定器32で設定された値に維持されるように苗植付装
置Anを昇降制御する。
【0018】昇降レバー10は図3に示すようにガイド
42に形成された経路に沿って操作するよう構成され、
苗植付装置Anを連結した状態で、かつ、前記ダイヤル
29を「田植」位置に設定した状態では、該昇降レバー
10を経路内の「下降」位置より前方側に設定すると苗
植付装置Anを下降させ、「上昇」位置より後方側に設
定すると苗植付装置Anを上昇させ、「中立」位置に設
定すると苗植付装置Anをそのレベルに維持するよう制
御系と連係し、又、該昇降レバー10を「入」位置に設
定するとクラッチ機構Cを入り操作すると共に、苗植付
装置Anに備えた整地フロート20が接地する状態で所
定の対圃場高さを維持するよう自動昇降制御が行われ、
「切」位置に設定するとクラッチ機構Cを切り操作し、
更に、該昇降レバー10を「自動」位置に設定すると前
記強制昇降レバー22の操作に従って苗植付装置Anの
昇降を許容すると同時に苗植付装置Anの上昇時にはク
ラッチ機構Cの自動的な切り操作を可能にする。
【0019】図7に示すように制御系が構成され、この
制御系ではマイクロプロセッサ(図示せず)を備えた制
御装置44に対して前記主変速レバー12の操作位置を
検出する主変速センサ45、前記副変速レバー13の操
作位置を検出する副変速センサ46、前記昇降レバー1
0の操作位置を計測するポテンショメータ型のレバーセ
ンサ47、前記強制昇降レバー22が上昇位置「U」あ
るいは下降「D」に操作されたこと検出する昇降スイッ
チ48、前記選択スイッチ28、前記作業スイッチ3
0、前記制御感度設定器32、前記ローリング角設定器
34、前記強制ローリングスイッチ36、前記ローリン
グセンサ39、前記フロートセンサ41夫々からの信
号、及び、リンク機構9の揺動角に基づいて作業装置A
の対機体高さを計測するポテンショメータ型のリンクセ
ンサ49、前記クラッチ機構Cの状態を判別するクラッ
チセンサ50からの信号を入力する系を備えると共に、
前記リフトシリンダ8を制御する電磁弁51、前記クラ
ッチ機構Cを操作する電動式のクラッチモータ52、前
記ローリングモータ40、前記モードランプ37夫々に
信号を出力する系を備えいる(ラインマーカ21の制御
系は図示せず)。
【0020】又、この田植機では苗植付装置Anに代え
て図5、図6に示す如く、薬剤を散布する持上げ型の作
業装置Aとしての防除装置Abをリンク機構9の後端に
連結することも可能に構成されている。この防除装置A
bは、液状の薬剤を貯留するタンク55と、走行機体3
から伝動軸14を介して伝えられる動力で駆動されるコ
ンプレッサー56と、コンプレッサー56からの圧縮空
気とタンク55からの薬剤を送り込まれる左右一対の噴
霧アーム57,57とを備えて構成され、この噴霧アー
ム57,57は図6に示す如く、水平方向に張り出す作
業姿勢と、端部が上方に向かう格納姿勢に切換自在に構
成されると共に、所定間隔で噴霧ノズル57Aが形成さ
れている。
【0021】前記制御系では走行機体3に苗植付装置A
nを連結して作業を行う場合には、整地フロート20が
圃場面Sに接地する状態となることから、走行機体3を
後進させた場合には自動上昇手段としてのバックアップ
機構を機能させて自動的に苗植付装置Anを強制的に上
限まで上昇させ、かつ、クラッチ機構Cを切り操作する
ことで整地フロート20等が畦に接触する現象を回避し
得るものとなっており、又、苗植付装置Anに代えて防
除装置Abを連結した場合には、この防除装置Abが圃
場面Sから上方に持上げた状態で作業を行うものである
ことから、走行機体3を後進させた場合には、バックア
ップ機構の機能を停止させて防除装置Abの強制的な上
昇を阻止すると共にクラッチ機構Cの切り操作も阻止し
得るよう構成されている。
【0022】図8に示すように、作業装置の強制昇降制
御の動作が設定され、この制御では作業スイッチ30の
ダイヤル29の操作位置が「田植」位置にあって、昇降
レバー10が「自動」位置にあれば(#101、#10
2ステップ)、リンクセンサ49とフロートセンサ41
とからの信号に基づいて作業装置Aの高さを判別して作
業高さにある場合には強制昇降レバー22の上昇位置
「U」への操作を昇降スイッチ48からの信号に基づい
て判別した場合、若しくは、選択スイッチ28が「入」
位置にある状態で主変速レバー12が後進位置に操作さ
れたことを主変速センサ45が検出した場合には(#1
03〜#106ステップ)、クラッチ機構Cの切り操作
を行うと共に、電磁弁51の駆動で作業装置A(苗植付
装置An)の上昇を開始し、リンクセンサ49で上限に
達したことを判別すると電磁弁51を中立位置に戻して
上昇作動を停止するものとなっている(#107〜#1
10ステップ)。
【0023】又、#103ステップで作業装置Aが上限
まで上昇していることを判別した場合には、強制昇降レ
バー22の下降位置「D」への操作を昇降スイッチ48
からの信号に基づいて判別した場合に電磁弁51の駆動
で作業装置A(苗植付装置An)の下降を開始し、フロ
ートセンサ41で自動昇降制御が可能となる作業高さま
で下降したことを判別すると電磁弁51を中立位置に戻
して下降作動を停止するものとなっている。尚、この制
御動作のうち#101ステップで請求項1の阻止機構K
が構成され、#106、#108〜#110ステップで
請求項1の自動上昇手段Jが構成されている。
【0024】このように走行機体3に苗植付装置Anを
備え作業スイッチ30を「植付」位置に設定した場合に
は、昇降レバー10を「自動」位置に設定し、選択スイ
ッチを「入」位置に設定しておくことで、走行機体3を
後進させるため主変速レバー12を後進位置に操作す
る、あるいは、強制昇降レバー22を上昇位置「U」に
操作することで苗植付装置Anを自動的に上限まで上昇
し得るものであり、何れの形態での上昇であっても上昇
作動時にはクラッチ機構Cが切り操作され、又、上昇の
後には強制昇降レバー22を下降位置Dに操作すること
で苗植付装置Anを自動昇降制御の高さまで下降させる
ものとなっている。更に、選択スイッチ28を「切」位
置に操作した場合、あるいは、走行機体3に防除装置A
bを連結して作業スイッチ30を「防除」位置に設定し
た場合には昇降レバー10が自動位置にあっても主変速
レバー12を後進位置に操作しても、強制昇降レバー2
2を上昇位置Uに操作しても作業装置A(防除装置A
b)の強制上昇が行われずクラッチ機構Cも切り操作さ
れることがない。
【0025】図9のフローチャートに示すように、苗植
付装置Anのローリング制御の動作は、主変速レバー1
2が前進位置あるいは停止位置にあり、副変速レバー1
3が「植付」位置にあり、昇降レバー10が「植付」あ
るいは「下降」あるいは「自動」位置にあり、リンクセ
ンサ49が上限以外の高さを検出し、ローリングセンサ
39の計測値が適正域にある場合にあるかを判別し、こ
の全ての条件が成立した場合には(#201、#202
ステップ)、モードランプ37を点灯させると共に、ロ
ーリング角設定器34からの信号を目標ローリング姿勢
に設定した状態でローリングセンサ39からの信号に基
づいて苗植付装置Anの姿勢が目標ローリング姿勢に達
するようローリングモータ40を駆動する自動ローリン
グ作動を行う(#203〜#206ステップ)。又、条
件が成立しない場合にはモードランプ37を消灯させる
と共に、エンジン始動用のキースイッチ(図示せず)の
ON操作から10秒以上経過している場合にのみ、強制
ローリングスイッチ36が操作された側に向けてローリ
ングモータ40を駆動する強制ローリング作動を行うよ
うになっている。
【0026】つまり、このローリング制御では作業を行
う際の操作される操作具の操作位置に基づいて作業状態
にあることを判別した場合にのみ自動ローリング作動を
可能にするものであり、1つの操作具でも非作業位置に
ある場合には任意の操作による強制ローリング操作を可
能にするものとなっている。更に、強制ローリングスイ
ッチ36はエンジン始動用のキースイッチのON操作と
同時によって、センサ類の調節を行う制御モード(詳述
せず)への切換に兼用されており、この制御モードへの
切換時に苗植付装置Anがローリング作動を行わないよ
うにキースイッチのON操作から10秒を経過するまで
は強制ローリング作動を行わないようにも構成されてい
る。
【0027】〔別実施の形態〕本発明は上記実施の形態
以外に、次のように構成することも可能である。尚、以
下の別実施の形態では実施の形態に記したものと同じ機
能を有するものには実施の形態と同じ番号、符号を附し
ている。
【0028】(イ)図10に示すように、フロートセン
サ41から制御装置44へ信号を伝える経路に分離自在
なコネクタ61を備え、このコネクタ61より制御装置
44の側に信号経路62にプルアップ抵抗63を備える
ことで、コネクタ61を分離した場合にはプルアップ抵
抗63から印加される電圧によって信号経路62の電圧
を略電源電圧まで上昇させるよう構成し、苗植付装置A
nを走行機体3から分離して防除装置Abが連結した場
合には、この状態をフロートセンサ41からの信号系の
電圧に基づいて判別できるよう構成し、更に、図11の
フローチャートに示すように、フロートセンサ41から
の信号系の電圧に基づいて走行機体3を後進させる操作
と連係した作業装置Aの上昇が行われない制御動作を設
定することも可能である(#301〜#314ステッ
プ)。
【0029】尚、この(イ)の別実施の形態では前記実
施の形態の強制昇降ルーチンと比較して作業装置Aの種
類を判別するために、フロートセンサ41の信号経路6
2の電圧値を判断する#301ステップを実施の形態の
作業スイッチの状態を判断するステップ(#101ステ
ップ)に代えて備えただけのものであり、この#101
ステップで請求項1の阻止機構Kが構成されると共に、
この#101ステップとプルアップ抵抗63とで請求項
2のセンサ手段Lが構成されている。
【0030】(ロ)センサ手段Lとしてリンク機構9に
対して連結される作業装置Aに形成された部材との接当
によって、リンク機構9に連結された作業装置Aが接地
型のものであるか、持上げ型のものであるかを判別する
スイッチで構成することも可能である。
【0031】(ハ)持上げ型の作業装置として粉状の薬
剤を散布するもの、あるいは、圃場面の雑草の除去を行
うもの、圃場面に排水用の溝を形成するものを構成する
ことも可能である。
【0032】
【発明の効果】従って、必要な場合には機体の後進と連
動して作業装置を自動的に上限まで上昇させ、不要な場
合には機体を後進させても作業装置を上昇させることの
ない乗用作業機が合理的に構成された(請求項1)。
又、接地型の作業装置と持上げ型の作業装置との選択と
連係して走行機体の後進時の作業装置の自動上昇と非上
昇との切換が自動的に行われ(請求項2)、又、作業者
が任意にスイッチ機構を操作することで走行機体の後進
時に作業装置を上昇させる制御形態と上昇させない制御
形態とに切換得るものとなった(請求項3)。
【図面の簡単な説明】
【図1】田植機の全体側面図
【図2】強制昇降レバーの配置を示す側面図
【図3】昇降レバーの操作経路を示す平面図
【図4】コントロールボックスの平面図
【図5】走行機体に連結した状態の防除装置の側面図
【図6】走行機体に連結した状態の防除装置の後面図
【図7】制御系のブロック回路図
【図8】強制昇降ルーチンのフローチャート
【図9】ローリング制御のフローチャート
【図10】別実施の形態(イ)の特徴部分を表すブロッ
ク回路図
【図11】別実施の形態(イ)の強制昇降ルーチンのフ
ローチャート
【符号の説明】
3 走行機体 8 アクチュエータ 9 昇降機構 28 スイッチ機構 A 作業装置 J 自動上昇手段 K 阻止機構 L センサ手段 S 圃場面

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行機体の後端位置にアクチュエータの
    駆動で昇降作動する昇降機構を備え、この昇降機構に対
    して着脱自在に作業装置を連結すると共に、走行機体を
    後進させる操作と連係して昇降機構によって作業装置を
    上昇作動させる自動上昇手段を備えた乗用作業機であっ
    て、 前記自動上昇手段を機能させて該自動上昇手段による作
    業装置の上昇を許す状態と、前記自動上昇手段の機能を
    停止させて該自動上昇手段による作業装置の上昇を阻止
    する状態とに切換自在な阻止機構を備えている乗用作業
    機。
  2. 【請求項2】 阻止機構が、圃場面に接地した状態で作
    業が行われる接地型の作業装置を前記昇降機構に連結し
    た際には、これを検出して前記自動上昇手段による作業
    装置の上昇を許し、走行機体に対して所定の高さを維持
    する状態で作業が行われる持上げ型の作業装置を連結し
    た際には、これを検出して前記自動上昇手段による作業
    装置の上昇を阻止するよう作業装置の種類を判別するセ
    ンサ手段と連係して構成されている請求項1記載の乗用
    作業機。
  3. 【請求項3】 前記阻止機構を機能させる状態と、機能
    を停止させる状態とに切換自在なスイッチ機構を備えて
    いる請求項1又は2記載の乗用作業機。
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JP (1) JPH09294428A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002253006A (ja) * 2001-03-05 2002-09-10 Kubota Corp 田植機の操作装置
JP2006304649A (ja) * 2005-04-27 2006-11-09 Kubota Corp 施肥装置付き田植機
JP2008173136A (ja) * 2008-04-07 2008-07-31 Kubota Corp 水田作業機の作業装置昇降構造
JP2014226094A (ja) * 2013-05-23 2014-12-08 ヤンマー株式会社 作業車輌

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