JP2000077809A - メッキ封止したテーパー状スルーホールを有するプリント配線 板及び製造法 - Google Patents

メッキ封止したテーパー状スルーホールを有するプリント配線 板及び製造法

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JP2000077809A
JP2000077809A JP10281870A JP28187098A JP2000077809A JP 2000077809 A JP2000077809 A JP 2000077809A JP 10281870 A JP10281870 A JP 10281870A JP 28187098 A JP28187098 A JP 28187098A JP 2000077809 A JP2000077809 A JP 2000077809A
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hole
plating
tapered
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wiring board
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Hirobumi Yasui
博文 安井
Hideaki Sako
秀明 酒向
Yoshimasa Ikeda
吉正 池田
Akimasa Tanaka
章雅 田中
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NIPPON CIRCUIT KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】貫通スルーホールの穴埋めは、液体レジスト塗
工時に行われたり、別工程にて液体レジスト塗工前に行
われている。しかし、穴埋めした樹脂が陥没したり、脱
落したりする問題が発生する。又、製品となった後も穴
埋め樹脂は水分を透過するため、半導体パッケージに使
用された場合、ポップコーン現象の原因にもなる。 【解決手段】本発明は、レーザー加工により、テーパー
状貫通スルーホールを作り、テーパー状貫通スルーホー
ル3を、メッキ加工により、絶縁基材の表裏銅箔2の導
通をさせると同時に、小穴の端部をメッキ金属で封止し
たスルーホールを有するプリント配線板及び製造法であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する分野】本発明は、電子機器、電気機器、
コンピューター、通信機器等に用いられるピングリッド
アレイ、ボールグリッドアレイ、チップサイズパッケー
ジ、MCM等に使用するプリント配線板及び製造法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体素子の高集積化に伴って、プリン
ト配線板の高密度化が必要となっている。特に上記分野
で用いられるプリント配線板においては、多層化、配線
パターンの細線化ばかりでなく、プリント配線板のメッ
キ加工された貫通スルーホールの微小化、高密度化が急
激に進んでいる。即ち、従来用いられてきたドリルによ
る貫通スルーホールの形成から、レーザー照射による貫
通スルーホールの形成が試みられている。メッキ加工さ
れた貫通スルーホールは、実装される部品への影響を防
止するため、例えば、水分の侵入を防ぐために、絶縁性
樹脂で穴埋めすることが行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】貫通スルーホールの穴
埋めは、液体レジスト塗工時に行われたり、別工程にて
液体レジスト塗工前に行われている。しかし、穴埋めし
た樹脂が陥没したり、脱落したりする問題が発生する。
又、製品となった後も穴埋め樹脂は水分を透過するた
め、半導体パッケージに使用された場合、ポップコーン
現象の原因にもなっている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1は、レ
ーザー加工により形成されたテーパー状貫通スルーホー
ルの内壁面及び小径の端部を、メッキ加工により金属で
メッキ及び封止し、表裏及び/又は内層回路を接続させ
たテーパー状スルーホールを有するプリント配線板であ
る。本発明の請求項2は、テーパー状貫通スルーホール
の小径端部の径が、5〜70μmで、大径端部の径が、
小径端部の径より10μm以上大きく、最大200μm
であることを特徴とする請求項1記載のプリント配線板
である。本発明の請求項3は、メッキ加工が、無電解メ
ッキ、無電解メッキ又はダイレクトメッキと電気メッキ
であることを特徴とする請求項1記載のプリント配線板
の製造法である。本発明の請求項4は、メッキ加工によ
る封止金属が、金、銀、銅、ニッケル、パラジュウムか
ら選ばれた金属であることを特徴とする請求項3記載の
プリント配線板の製造法である。本発明の請求項5は、
メッキ封止されたテーパー状スルーホールを絶縁性物質
で被覆することを特徴とする請求項1記載のプリント配
線板の製造法である。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明に使用する絶縁基材は、エ
ポキシ樹脂、ビスマレイミドトリアジン、ポリイミド、
PPO等の積層板或いはガラス繊維或いはガラス布入り
積層板である。又、フイルム状の絶縁材料でも使用でき
る。プリント配線板或いは半導体パッケージとして使用
されている絶縁材料であれば使用出来る。又、両面板で
も、多層板でも、使用することができる。
【0006】積層板の貫通スルーホールとなる場所に、
レーザー加工により、テーパー状の貫通スルーホールを
作り、メッキ加工により、テーパー状の貫通スルーホー
ルの絶縁基材の表裏の銅箔を接続させると同時に、小径
の端部をメッキ金属で封止したスルーホールを有するプ
リント配線板に関する。積層板のスルーホールを形成す
る部分の銅箔を、レジストを用いてエッチングにより除
去して(例えば、特開昭61−74791)、あるい
は、スルーホールを形成する部分の銅層の表面を黒化処
理(例えば、特開昭61−99596)等をして、レー
ザー加工により、テーパー状の貫通スルーホールを成形
する。レーザー加工は、波長10.6あるいは9.3μ
mの炭酸ガスなどのレーザー穴あけ機を用いて行なう。
この時の貫通スルーホール断面形状が、テーパー状(貫
通スルーホールの立体形状が円錐台形状)となるように
照射エネルギー、パルス数、マスク径をコントロールす
る。形成されたテーパー状貫通スルーホールの小径端部
の径が、5〜70μmで、大径端部の径が、小径端部の
径より10μm以上大きく、且つ、最大200μmであ
ることを特徴とする。
【0007】テーパー状貫通スルーホールの小径端部の
径が、5μmより小さいと、メッキ加工の際、メッキ液
を攪拌したり、振動したりしても、その小径の穴の内部
に、メッキ液を連続して供給することが難しい。又、メ
ッキ金属で封止ができても、絶縁基材の表裏の銅箔ある
いは表裏の銅箔に形成されているパターン間を接続させ
るメッキ層の小径部の断面積が、小さくなり過ぎて接続
信頼性が低下する。一方、70μmより大きいと、通常
のメッキ加工において、小径端部が封止出来ないとか、
メッキ厚が厚くなり、精度の良いパターン形成が出来に
くいあるいはパターン間を導通してしまうと言うこと
で、問題となることもある。一方、テーパー状の貫通ス
ルーホールの大径端部の径は、200μmより大きい
と、穴径が大きすぎて、又、ランド径を含めた径が大き
くなり過ぎるため高密度化を阻害する結果となり実用上
問題となる。
【0008】レーザーによる穴加工後、メッキ加工、例
えば、無電解メッキ、無電解メッキ又はダイレクトメッ
キと電気メッキを行う。メッキ加工に用いられる金属
は、金、銀、銅、ニッケル、パラジュウムから選ばれた
金属である。メッキ加工のやり易さ、後工程のことを考
慮すると、銅メッキが好ましい。メッキ時に液の攪拌を
十分行う等の操作により、テーパー状の貫通スルーホー
ルの内壁面に、メッキ金属層を均一に形成すると同時
に、小径の端部を、メッキ金属で封止し、表裏及び/又
は内層回路と接続する。メッキ厚は、場所によって多少
異なるが、スルーホール内壁で5〜30μmである。
【0009】この時、メッキ加工の条件は、基材によっ
て違うので、一律には言えないが、普通に行われている
方法で達成できる。電気メッキの場合、電流密度を上げ
すぎると、メッキ厚が必要以上に厚くなったり、均一性
が悪くなったりして、後工程の回路形成時に、精度の良
いパターンにならないことがある。
【0010】メッキ、表層銅箔のパターニング後には、
通常、絶縁性物質で貫通スルーホールの被覆及び/又は
充填が行われるが、本発明におけるメッキ封止されたテ
ーパー状スルーホールに使用される絶縁性物質は、一般
に使用されているレジストが使用でき、封止されたスル
ーホールとの接着性、耐熱性を考慮して、熱硬化性エポ
キシ樹脂、紫外線硬化性エポキシ樹脂等が揚げられる。
又、これらのレジストは、液体状、フイルム状であるこ
とを問わない。
【0011】このようにして形成された、プリント配線
板は、半導体を塔載したパッケージとしても用いられ
る。
【0012】
【実施例】本発明は、公知方法(例えば、C.F.クー
ムズ編、安達芳夫、島田良乙共訳“プリント回路ハンド
ブック”近代科学社)に準じて、実施した。理解を容易
にするため、図面1、図面2、図面3でもって、説明す
る。本発明に使用した絶縁基材1は、両面に12μmの
銅箔2を有する、厚さ0.2mmのガラス布入りBT
(ビスマレイミドトリアジン)両面銅張積層板を使用し
【図面1】(A)。特開昭61−99596の方法を参
考にして、スルーホールとなる位置を黒化処理して、レ
ーザー穴あけ機(波長:9.3μmの炭酸ガスレーザ
ー;出力70W:パルス回数5:1パルス毎に、マスク
の径を100μmから35μmに絞る)によりテーパー
状の貫通スルーホール3を成形する。テーパー状の貫通
スルーホールの断面形状は、小径は35μm、大径は1
00μmの円錐台形になっていた
【図面1】(B)。次に、無電解メッキ4
【図面2】(A)、電気メッキ5で、メッキ銅を析出さ
せた。メッキ時に電流密度(電流5A/基板dm)を
コントロールすることにより、テーパー状の貫通スルー
ホールの内壁面をメッキ処理して銅層を形成すると同時
に、小径の端部を、メッキ銅で封止し、表裏の銅箔を接
続した
【図面2】(B)。メッキ厚は、場所によって多少異な
っていたが、ホール内壁部で15〜28μmになってい
た。その断面をカットして調べてみると、銅メッキされ
たテーパー状貫通スルーホールは、完全にメッキ封止さ
れ、封止されたスルーホールの構造は、丸みのあるU字
型の構造7になっていて、接続性においても、導電性に
おいても、全く問題がないことが分かった。無電解メッ
キ4と電気メッキ5のメッキ厚は、全面、19〜31μ
mの銅が、銅箔層2上に、均一にメッキされていた。レ
ーザー加工により形成されたテーパー状貫通スルーホー
ルの内壁面及び小径の端部を、メッキ加工により銅でメ
ッキ及び封止したテーパー状スルーホールを有するプリ
ント配線板が形成されていることを確認することが出来
た。又、PCT試験(121℃、2気圧、4時間)によ
り、銅箔のクラックの発生を調べたが、クラックの発生
は全く認められなかった。メッキ封止したテーパー状ス
ルーホールを有する両面積層板に、ドライフイルムをラ
ミネート、露光、エッチング、剥離し回路を形成し、レ
ジスト塗工8をして、プリント配線回路板を作成するこ
とが出来た
【図面3】。
【0013】
【発明の効果】テーパー状の貫通スルーホールの小径端
面を、メッキにより封止することにより、完全に水分の
侵入を防ぐことが出来る。また、表裏パターンの導通を
同一のメッキにより施すことができ、接続信頼性を向上
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】両面板(A)、黒化処理の位置5(B),テー
パー状貫通スルーホール(C)の形成の工程図
【図2】テーパー状貫通スルーホールの無電解メッキ
(A),電解メッキによる、メッキ銅で封止されたテー
パー状スルーホール(B)の形成の工程図
【図3】メッキ銅で封止されたテーパー状スルーホール
を有する両面板を、エッチングによるパターン、レジス
ト形成されたプリント回路配線板
【符号の説明】 1 絶縁層 2 銅箔 3 テーパー状貫通スルーホール 4 無電解メッキ 5 電気メッキ 6 メッキ封止されたテーパー状スルーホール 7 U字型の構造 8 硬化レジスト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 章雅 愛知県豊田市神池町2丁目1236番地 日本 サーキット工 業株式会社内 Fターム(参考) 5E314 AA25 AA27 AA32 BB02 BB06 BB12 CC01 FF05 FF08 GG01 GG09 5E317 AA24 BB01 BB02 BB03 BB11 BB12 BB13 BB14 BB15 CC31 CC32 CC33 CD17 CD23 CD31 GG11 GG20

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】レーザー加工により形成されたテーパー状
    貫通スルーホールの内壁面及び小径の端部を、メッキ加
    工により金属でメッキ及び封止し、表裏及び/又は内層
    回路を接続させたテーパー状スルーホールを有するプリ
    ント配線板
  2. 【請求項2】テーパー状貫通スルーホールの小径端部の
    径が、5〜70μmで、大径端部の径が、小径端部の径
    より10μm以上大きく、最大200μmであることを
    特徴とする請求項1記載のプリント配線板
  3. 【請求項3】メッキ加工が、無電解メッキ、無電解メッ
    キ又はダイレクトメッキと電気メッキであることを特徴
    とする請求項1記載のプリント配線板の製造法
  4. 【請求項4】メッキ加工による封止金属が、金、銀、
    銅、ニッケル、パラジュウムから選ばれた金属であるこ
    とを特徴とする請求項3記載のプリント配線板の製造法
  5. 【請求項5】メッキ封止されたテーパー状スルーホール
    を絶縁性物質で被覆することを特徴とする請求項1記載
    のプリント配線板の製造法
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