JP2000075541A - トナ―、二成分系現像剤、画像形成方法及び装置ユニット - Google Patents

トナ―、二成分系現像剤、画像形成方法及び装置ユニット

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JP2000075541A
JP2000075541A JP1992099A JP1992099A JP2000075541A JP 2000075541 A JP2000075541 A JP 2000075541A JP 1992099 A JP1992099 A JP 1992099A JP 1992099 A JP1992099 A JP 1992099A JP 2000075541 A JP2000075541 A JP 2000075541A
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fine powder
inorganic fine
particles
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Yuji Moriki
裕二 森木
Hiroaki Kawakami
宏明 川上
Shinya Yanai
信也 谷内
Michihisa Magome
道久 馬籠
Kenji Okado
岡戸  謙次
Tatsuhiko Chiba
建彦 千葉
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Abstract

(57)【要約】 【課題】長期に渡る使用においてもトナー劣化が生じる
ことなく、画像濃度安定性及び精細部再現性に優れ、カ
ブリの生じない画像が得られるトナーを提供する 【解決手段】トナー粒子と、外添剤微粉末とを有するト
ナーにおいて、該トナーは、フロー式粒子像分析装置に
よって測定される粒子の円形度分布及び円相当径による
粒度分布において、0.950〜0.995の平均円形
度を有し、円相当径3.0〜9.0μmの領域に極大値
Xを有し、円相当径0.60〜2.00μmの領域に極
大値Yを有し、円相当径0.60μm以上2.00μm
未満の粒子を8.0〜30.0個数%含有しており、該
外添剤微粉末は、該トナー粒子上で、一次粒子の個数平
均長径が1mμm以上30mμm未満の無機微粉末
(A)及び粒子が複数合一することにより生成された形
状係数SF−1が150より大きく、且つ個数平均長径
が30〜600mμmの非球形状無機微粉末(B)を有
している

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真法、静電
記録法、磁気記録法又はトナージェット方式記録法など
を利用した記録方法に用いられるトナーに関するもので
ある。詳しくは、本発明は、予め静電潜像担持体上にト
ナー像を形成後、転写材上に転写させて画像形成する、
複写機、プリンター及びファックスの如き画像形成装置
に用いられる静電荷像現像用トナー、該トナーを用いた
二成分系現像剤、画像形成方法及び装置ユニットに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、露光光学系によって感光体ド
ラム上に静電潜像を形成し、該静電潜像を現像装置によ
ってトナー現像した後、前記トナー像を記録紙に転写し
て定着させる画像形成装置が知られている。
【0003】上記現像装置で現像に使用される現像剤に
は、一成分系現像剤と二成分系現像剤とがある。一成分
系現像剤は、トナー粒子同士、あるいは適切な帯電部材
との摩擦によってトナー粒子は、帯電し、現像装置の現
像スリーブによって運ばれ、感光体面上に潜像部に付着
し、トナー像を形成する。
【0004】ところで、前記トナー像の形成において、
例えば現像器を長期間静置することにより、現像剤の流
動性が低下すると、特に一成分系現像剤においては、ト
ナーの粒子間における付着力が強くなる為トナー粒子の
帯電が満足に行われず、その結果潜像画像が均一である
のにも拘わらず可視画像が不均一になる現象、いわゆる
「ムラ」が出たり、「かすれ」が生じることがあった。
これを防ぐ方法として、現像剤を前もって現像装置内で
撹拌し、流動性を付与する方法が従来から広く用いられ
ている。
【0005】しかしながら、現像剤の過度な撹拌はトナ
ー劣化を促進し、現像剤寿命が短くなる要因となってい
た。
【0006】二成分系現像剤は、磁性のキャリア粒子と
非磁性の合成樹脂製のトナー粒子とが適度な混合比で混
合されたものであり、キャリア粒子との混合によってト
ナー粒子は帯電し、現像装置の現像スリーブによって運
ばれ、感光体表面上の潜像部に付着し、トナー像を形成
する。このような二成分系現像剤を用いた現像方法とし
ては、例えば、特開昭55−32060号公報及び特開
昭59−165082号公報に、キャリア粒子とトナー
粒子からなる二成分系現像剤により、内部に磁石を配置
した現像スリーブの表面に磁気ブラシを形成させ、微少
な現像間隙を保持して対向させた感光ドラムにこの磁気
ブラシを摺擦または近接させ、そして現像スリーブと感
光ドラム間(S−D間)に連続的に交互電界を印加する
ことによって、トナー粒子の現像スリーブ側から感光ド
ラム側への転位及び逆転位を繰り返し行わせて現像を行
う、所謂磁気ブラシ現像法が開示されている。
【0007】このような二成分系現像剤を用いた磁気ブ
ラシ現像法においては、トナー粒子は、キャリア粒子と
の混合によって摩擦帯電電荷が付与されるが、トナー粒
子に比べてキャリア粒子は比重が高いことから、混合時
にキャリア粒子との摺擦によってトナー粒子は高い機械
的歪力を受けることになり、よって繰り返し現像操作を
行なっていくと、トナー劣化が促進する傾向にある。
【0008】上述したトナー劣化が生じた場合に、具体
的には、長期に渡る使用によって、定着画像の濃度が変
化する;非画像部にトナー粒子の一部が付着するいわゆ
る「カブリ」が生じる;画像の精細再現性が悪化する;
という現象が起こるものである。
【0009】本発明者らは鋭意検討の結果、上記トナー
劣化には以下の三つの現象が関係していることを明らか
にした。
【0010】第一の現象は、トナー粒子の破損、微粒子
化である。
【0011】一般的に使用される粉砕法トナーに代表さ
れる、個々の粒子形状が凹凸形で且つ個々に形状が異な
るトナーを長期に渡り現像装置内で撹拌した場合には、
トナー粒子と現像剤担持体、あるいはトナー粒子同士の
衝突により、トナー粒子、特にその凸部が破損し、微粒
子化していることが明らかとなった。
【0012】第二の現像は、外添剤粒子のトナー粒子表
面への埋没である。
【0013】粉砕法トナーのような、個々の粒子形状が
凹凸で且つ個々に形状が異なるトナーを用いた場合に
は、トナー表面の凸部においては外添剤粒子として用い
た微粒子がトナー粒子表面に埋没しているが、凹部にお
いては外添剤の埋没は認められなかった。一方、例えば
重合法トナーに代表される、粒子形状が球状であるトナ
ー粒子を用いた場合には、トナー粒子の破損、微粒子化
は認められないものの、外添剤として添加した微粒子が
トナー粒子表面に均一に埋没されていることが明らかと
なった。
【0014】第三の現象は、トナー粒子の帯電特性の不
均一化である。
【0015】従来公知である一般的なトナー粒子を用
い、その帯電分布を測定したところ、長期に渡りトナー
粒子を現像装置内で撹拌した場合には、撹拌前と比べ帯
電分布が広がることが明らかとなった。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の問題
点を解決することを目的とする。
【0017】本発明は、長期に渡る使用においてもトナ
ー劣化が生じることなく、画像濃度安定性及び詳細部再
現性に優れ、カブリの生じない画像が得られるトナー、
該トナーを用いた二成分系現像剤、画像形成方法及び装
置ユニットを提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的は、以下の本発
明の構成により達成することができる。
【0019】本発明は、結着樹脂及び着色剤を含有する
トナー粒子と、外添剤微粉末とを少なくとも有するトナ
ーにおいて、該トナーは、フロー式粒子像分析装置によ
って測定される粒子の円形度分布及び円相当径による粒
度分布において、0.950乃至0.995の平均円形
度を有し、円相当径3.0乃至9.0μmの領域に極大
値Xを有し、円相当径0.60乃至2.00μmの領域
に極大値Yを有し、円相当径0.60μm以上2.00
μm未満の粒子を8.0乃至30.0個数%含有してお
り、該外添剤微粉末は、該トナー粒子上で、一次粒子の
個数平均長径が1mμm以上30mμm未満の無機微粉
末(A)及び粒子が複数合一することにより生成された
形状係数SF−1が150より大きく、且つ個数平均長
径が30乃至600mμmの非球形状無機微粉末(B)
を少なくとも有していることを特徴とするトナーに関す
る。
【0020】本発明は、結着樹脂及び着色剤を少なくと
も含有するトナー粒子及び外添剤微粉末を有するトナー
とキャリアとを有する二成分系現像剤において、該トナ
ーは、フロー式粒子像分析装置によって測定される粒子
の円形度分布及び円相当径による粒度分布において、
0.950乃至0.995の平均円形度を有し、円相当
径3.0乃至9.0μmの領域に極大値Xを有し、円相
当径0.60乃至2.00μmの領域に極大値Yを有
し、円相当径0.60μm以上2.00μm未満の粒子
を8.0乃至30.0個数%含有しており、該外添剤微
粉末は、該トナー粒子上で、一次粒子の個数平均長径が
1mμm以上30mμm未満の無機微粉末(A)及び粒
子が複数合一することにより生成された形状係数SF−
1が150より大きく、且つ個数平均長径が30乃至6
00mμmの非球形状無機微粉末(B)を少なくとも有
していることを特徴とする二成分系現像剤に関する。
【0021】本発明は、(I)静電潜像を担持するため
の潜像担持体を帯電する帯電工程;(II)帯電された
潜像担持体に静電潜像を形成する潜像形成工程;(II
I)該潜像担持体の静電潜像をトナーにより現像してト
ナー画像を形成する現像工程;及び(IV)該潜像担持
体上に形成されたトナー画像を転写材に転写する転写工
程;を有する画像形成方法において、該トナーは、結着
樹脂及び着色剤を少なくとも含有するトナー粒子及び外
添剤微粉末を有しており、該トナーは、フロー式粒子像
分析装置によって測定される粒子の円形度分布及び円相
当径による粒度分布において、0.950乃至0.99
5の平均円形度を有し、円相当径3.0乃至9.0μm
の領域に極大値Xを有し、円相当径0.6乃至2.00
μmの領域に極大値Yを有し、円相当径0.60μm以
上2.00μm未満の粒子を8.0乃至30.0個数%
含有しており、該外添剤微粉末は、該トナー粒子上で、
一次粒子の個数平均長径が1mμm以上30mμm未満
の無機微粉末(A)及び粒子が複数合一することにより
生成された形状係数SF−1が150より大きく、且つ
個数平均長径が30乃至600mμmの非球形無機微粉
末(B)を少なくとも有していることを特徴とする画像
形成方法に関する。
【0022】本発明は、画像形成装置本体に着脱可能に
装着される装置ユニットにおいて、該装置ユニットは、
結着樹脂及び着色剤を含有するトナー粒子と外添剤微粉
末とを少なくとも有する一成分系現像剤としてのトナ
ー;該一成分系現像剤を収容するための現像容器;及び
該現像容器に収容されている一成分系現像剤を担持し、
且つ現像領域に搬送するための現像剤担持体を有してお
り、該トナーは、フロー式粒子像分析装置によって測定
される粒子の円形度分布及び円相当径による粒度分布に
おいて、0.950乃至0.995の平均円形度を有
し、円相当径3.0乃至9.0μmの領域に極大値Xを
有し、円相当径0.60乃至2.00μmの領域に極大
値Yを有し、円相当径0.60μm以上2.00μm未
満の粒子を8.0乃至30.0個数%含有しており、該
外添剤微粉末は、該トナー粒子上で、一次粒子の個数平
均長径が1mμm以上30mμm未満の無機微粉末
(A)及び粒子が複数合一することにより生成された形
状係数SF−1が150より大きく、且つ個数平均長径
が30乃至600mμmの非球形状無機微粉末(B)を
少なくとも有していることを特徴とする装置ユニットに
関する。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明者らが鋭意研究を行なった
結果、特定の円形度分布及び円相当径による特定の粒度
分布を有するトナーに用いる外添剤微粉末として、特定
の形状及び特定の個数平均長径を有する微粉末を少なく
とも2種用いることによって、長期に渡る使用において
もトナー劣化が生じることなく、画像濃度安定性、精細
部再現性に優れ、カブリの生じない画像が得られること
を見い出した。
【0024】上記の効果の得られる理由について、その
詳細は不明であるが、以下のように推察される。
【0025】本発明者らは鋭意検討の結果、現像剤劣化
には以下の三つの現象が関係していることを明らかにし
た。
【0026】第一の現象は、トナー粒子の凸部破損及び
微粒子化である。第二の現象は、外添剤のトナー粒子表
面への埋没である。第三の現象は、トナー粒子の帯電特
性の不均一化である。
【0027】上記の諸現象をふまえ、本発明に至ったも
のである。
【0028】本発明の形態について、以下に更に詳細に
述べる。
【0029】本発明のトナーは、フロー式粒子像測定装
置によって測定される円相当径による粒度分布におい
て、平均円形度が0.950〜0.995、好ましくは
0.960〜0.995であることが好ましい。ここに
フロー式粒子像測定装置とは粒子撮像の画像解析を統計
的に行う装置であり、平均円形度は該装置を用い次式に
よって求められた円形度の相加平均によって算出され
る。
【0030】
【外1】
【0031】上式において、粒子投影像の周囲長とは、
二値化された粒子像のエッジ点を結んで得られる輪郭線
の長さであり、相当円の周囲長とは、二値化された粒子
像と同じ面積を有する円の外周の長さである。
【0032】トナーの平均円形度が0.950未満で
は、トナー粒子同士、あるいはトナー粒子とトナー担持
体の如きトナーに電荷を付与する部材との摩擦が大きく
なるため、トナー粒子の破損、微粒子化が生じ、カブリ
抑制、高精細性に劣る画像となる。トナーの平均円形度
が0.995を超える場合では、摩擦による帯電が行わ
れにくいトナーとなり、均一性に劣る画像となる。
【0033】本発明のトナーは、フロー式粒子像測定装
置によって測定される円相当径による粒度分布におい
て、円相当径3.0〜9.0μmに極大値Xを有し、円
相当径0.60〜2.00μmに極大値Yを有し、円相
当径0.60以上2.00μm未満の粒子を8.0〜3
0.0個数%含有していることが良い。ここで極大値Y
を構成する粒子は、流動性を適正な値にまで低下させる
役割を担っている。
【0034】フロー式粒子像測定装置によって測定され
る粒子の円相当径による粒度分布において、単一のピー
クのみ有する球状トナーは過剰に流動性が良いトナーと
なるため、初期においてトナーの摩擦帯電が充分に行わ
れず、初期画像にムラが生じる。円相当径0.60μm
以上2.00μm未満の粒子の含有量が8.0個数%未
満の場合にも過剰に流動性がよいトナーとなるため、初
期画像にムラが生じる。円相当径0.60μm以上2.
00μm未満の粒子の含有量が30.0個数%を超える
場合には流動性低下効果が過剰に働き、流動性の悪いト
ナーとなるため、長期放置後の初期画像ががさついたも
のとなる。
【0035】なお、上記効果は、画像形成方法として中
間転写体を用いた場合に、より顕著となることから好ま
しい。その詳細な機構は不明であるが、例えばカラート
ナーを用いフルカラー画像を中間転写体上に形成する場
合においては、トナーの流動性を適切な値にすること
で、駆動系から生じる微細振動の影響が受け難くなり、
中間転写体上のトナー像が不精細なものとなるのを防止
しているものと思われる。
【0036】本発明において、円相当径による粒度分布
における極大値XおよびYを得るための方法、および
0.60μm以上2.00μm未満の円相当径を有する
粒子の含有量を調整する方法としては、特に限定される
ものではないが、例えば、トナー劣化に関して悪影響を
及ぼさない粒子を適宜添加する方法;重合法によりトナ
ー粒子を製造する際に副生成させた乳化粒子を全量用い
る方法;湿式分級、風力分級のような分級方法を用いて
副生成された乳化粒子の一部を除去することにより、一
部の乳化粒子を用いる方法を用いることが可能である。
【0037】本発明において、上述した特定の平均円形
度を有するトナーを製造する方法としては、例えば、粉
砕法により製造されたトナー粒子を球形化処理する際の
球形化処理条件をコントロールしてトナーを製造する方
法、及び重合法によりトナー粒子を製造する際の重合条
件をコントロールしてトナーを製造する方法が挙げられ
る。
【0038】粉砕法により製造されたトナー粒子を球形
化処理する方法としては、結着樹脂及び着色剤、さらに
必要により離型剤及び荷電制御剤の如きトナー構成材料
をヘンシェルミキサー及びメディア分散機の如き乾式混
合機を用いて均一に分散混合させ、得られた混合物を加
圧ニーダー及びエクストルーダーの如き混練機を用いて
溶融混練し、得られた混練物を冷却後、ハンマーミルの
如き分級機を用いて粗粉砕し、得られた粗粉砕物をジェ
ット気流下でターゲットに衝突させて微粉砕させる微粉
砕機を用いて微粉砕し、更に分級機を用いて粗粉及び微
粉を分級により除去し粒度分布を調整する。粒度分布が
調整された粒子は、例えば、トナー粒子を水中に分散さ
せて加熱する湯浴法;トナー粒子を熱気流中を通過させ
る熱処理法;又はトナー粒子を機械的エネルギーによる
衝撃力を付与する機械的衝撃法;によって球形化処理が
施される。この球形化処理を施す際の処理温度、処理時
間、及び処理エネルギーの如き処理条件を適宜コントロ
ールすることにより、トナーの円形度を調整することが
できる。
【0039】重合法によりトナー粒子を製造する方法と
しては、重合性単量体中に着色剤、さらに必要により離
型剤及び荷電制御剤の如きトナー構成材料を重合開始剤
と共に加え、ホモジナイザー及び超音波分散機の如き混
合機によって均一に溶解又は分散せしめた単量体組成物
を、分散安定剤を含有する水相中で、ホモミキサーによ
り分散せしめる。単量体組成物からなる液滴が所望のト
ナー粒子のサイズが得られた段階で、造粒を停止する。
その後は分散安定剤の作用により、粒子状態が維持さ
れ、且つ粒子の沈降が防止される程度の撹拌を行えば良
い。重合温度は40℃以上、一般的には50〜90℃の
温度に設定して重合を行う。トナーの用結着樹脂の分子
量分布を調整する目的で、重合反応後半に昇温しても良
く、更に、未反応の重合性単量体、副生成物を除去する
ために反応後半、又は、反応終了後に一部水系媒体を留
去しても良い。反応終了後、生成したトナー粒子を洗浄
・ろ過により回収し、乾燥する。懸濁重合法において
は、通常単量体組成物100重量部に対して水300〜
3000重量部を分散媒として使用するのが好ましい。
【0040】上記の重合法でトナー粒子を製造する際の
分散安定剤の種類及び量、撹拌条件、水相のpH及び重
合温度の如き重合条件をコントロールすることにより、
トナーの円形度を調整することができる。
【0041】本発明において、トナーの円相当径の円形
度分布及び円相当径による粒度分布は、フロー式粒子像
分析装置FPIA−1000(東亜医用電子社製)を用
いて以下の通り測定される。
【0042】測定は、フィルターを通して微細なごみを
取り除き、その結果として10-3cm3 の水中に測定範
囲(例えば、円相当径0.60μm以上159.21μ
m未満)の粒子数が20個以下のイオン交換水に界面活
性剤(好ましくは和光純薬製コンタミノン)を0.1〜
0.5重量%加えて調整した溶液約10ml(20℃)
に、測定試料を約0.02g加えて均一に分散させて試
料分散液を調製した。分散させる手段としては、株式会
社エステムテー社製の超音波分散機UH−50(振動子
は5φのチタン合金チップ)を用いた。分散時間は5分
間以上とし、その際、分散媒の温度が40℃以上になら
ないように適宜冷却した。上記フロー式粒子像分析装置
を用い、0.60μm以上159.21μm未満の円相
当径を有する粒子の粒度分布及び円形度分布を測定す
る。
【0043】測定の概略は、東亜医用電子社(株)発行
のFPIA−1000のカタログ(1995年6月
版)、測定装置の操作マニュアル及び特開平8−136
439号公報に記載されているが、以下の通りである。
【0044】試料分散液は、フラットで扁平な透明フロ
ーセル(厚み約200μm)の流路(流れ方向に沿って
広がっている)を通過させる。フローセルの厚みに対し
て交差して通過する光路を形成するように、ストロボと
CCDカメラが、フローセルに対して、相互に反対側に
位置するように装着される。試料分散液が流れている間
に、ストロボ光がフローセルを流れている粒子の画像を
得るために1/30秒間隔で照射され、その結果、それ
ぞれの粒子は、フローセルに平行な一定範囲を有する2
次元画像として撮影される。それぞれの粒子の2次元画
像の面積から、同一の面積を有する円の直径を円相当径
として算出する。さらにそれぞれの粒子の2次元画像と
同一面積を持つ円(相当円)の周囲長をそれぞれの粒子
の2次元画像の周囲長で割って、それぞれの粒子の円形
度を算出する。
【0045】結果(頻度%及び累積%)は、表1に示す
通り、0.06〜400μmの範囲を226チャンネル
(1オクターブに対し30チャンネルに分割)に分割し
て得ることができる。実際の測定では、円相当径が0.
60μm以上159.21μm未満の範囲で粒子の測定
を行う。
【0046】
【表1】
【0047】本発明のトナーは、トナー粒子及び外添剤
微粉末とを有しており、外添剤微粉末は、トナー粒子上
で、単独又は凝集した状態で存在している無機微粉末
(A)と、粒子が複数合一することにより生成された非
球形状無機微粉末(B)とを少なくとも有していること
により、トナーの摩擦帯電量分布がシャープになり、ト
ナーの流動性が向上し、且つ耐久によるトナー劣化が抑
制される。
【0048】すなわち、無機微粉末(A)は、トナー粒
子表面上を適度に移動することにより、トナー粒子表面
の電荷を均一化させて、トナーの帯電量分布をシャープ
にし、且つトナーの流動性を向上させるように作用し、
非球形状無機微粉末(B)は、トナー粒子のスペーサー
として機能することにより、無機微粉末(A)のトナー
粒子への埋没を抑制するよう作用するものである。
【0049】一般に、表面に凹凸が少なく球形に近いト
ナー粒子は、現像スリーブの如きトナーに摩擦帯電電荷
を付与するための部材と接触した場合、トナー粒子表面
に外添されている外添剤微粉末の逃げる場所が少なく、
トナー粒子表面に埋没され易く、トナー劣化が生じ易
い。
【0050】本発明のトナーは、上述した通り、平均円
形度が0.950乃至0.995である球形に近いトナ
ーであるが、外添剤微粉末として、無機微粉末(A)と
非球形状無機微粉末(B)とをトナー粒子表面上に有し
ていることから、非球形状無機微粉末(B)とをトナー
粒子表面上に有していることから、非球形状無機微粉末
(B)により、無機微粉末(A)のトナー粒子表面への
埋没が有効に抑制される。
【0051】無機微粉末(A)は、トナー粒子上での一
次粒子の個数平均長径が1mμm以上30mμm未満、
好ましくは1mμm乃至25mμmであることが、トナ
ーの帯電量分布及びトナーの流動性を良好に向上させる
ことができる点で良い。
【0052】無機微粉末(A)の一次粒子の個数平均長
径が1mμm未満の場合には、無機微粉末(A)がトナ
ー表面に容易に埋没してしまうため、長期に渡る使用に
伴いトナー劣化が生じるものとなる。
【0053】無機微粉末(A)の一次粒子の個数平均長
径が30mμm以上の場合には、トナー粒子表面の電荷
を均一化させる能力に劣り、トナーの帯電量分布がブロ
ードなものとなるため、トナー飛散、カブリ等の問題が
生じ易い。
【0054】無機微粉末(A)は、トナー粒子上での一
次粒子の長径と短径との比(長径/短径)が好ましくは
1.0乃至1.5、より好ましくは1.0乃至1.3で
あることが、無機微粉末(A)をトナー粒子表面に分散
させる際に、好ましい形態で均一に分散させることがで
きる点で良い。
【0055】無機微粉末(A)の一次粒子の長径と短径
が、1.5を超える場合には、無機微粉末(A)の凝集
力が過剰となるため、広く用いられる撹拌混合機を使用
して無機微粉末(A)をトナー粒子表面上に好ましい形
態で均一に分散させることが困難となる。
【0056】無機微粉末(A)は、トナー粒子上での一
次粒子の形状係数SF−1が好ましくは100乃至13
0、より好ましくは100乃至125であることが、ト
ナー粒子上で適度に移動してトナーに良好な流動性を付
与できる点で良い。
【0057】無機微粉末(A)の一次粒子の形状係数S
F−1が130を超える場合には、無機微粉末(A)が
トナー粒子表面上を適度に移動する能力が低下するた
め、濃度均一性や精細静電荷像現像用トナーに劣る画像
となる。
【0058】本発明における形状係数を示すSF−1と
は、日立製作所性FE−SEM(S−4700)を用い
粒子像を100個無作為にサンプリングし、その画像情
報はインターフェースを介してニコレ社製画像解析装置
(Luzex 3)を導入し解析を行い、下式より算出
した値を定した。
【0059】
【外2】 〔式中、MXLNGは粒子の絶対最大長を示し、ARE
Aは粒子の投影面積を示す。〕
【0060】無機微粉末(A)の一次粒子の形状係数S
F−1の測定は、FE−SEMによるトナーの10万倍
の拡大写真を用いて行う。
【0061】無機微粉末(A)は、BET法での窒素吸
着による比表面積(BET比表面積)が好ましくは50
乃至150m2 /g、より好ましくは60乃至140m
2 /gであることが、トナー粒子の帯電性を安定に保ち
易い点で良い。
【0062】無機微粉末(A)のBET比表面積が50
2 /g未満の場合には、無機微粉末(A)がトナー粒
子表面より離脱し易くなってしまい、トナー飛散、カブ
リ等の問題が生じ易くなる。また、画像濃度が均一性に
も劣るものとする。
【0063】無機微粉末(A)のBET比表面積が15
0m2 /gを超える場合には、特に高湿下に長期に渡っ
て放置した場合、トナーの帯電性が不安定になり、トナ
ー飛散、カブリ等の問題が生じ易くなる。
【0064】本発明において、粉体のBET比表面積の
測定は、QUANTACHROME社製比表面積計オー
トソーブ1を使用し以下の通り行う。
【0065】測定サンプル約0.1gをセル中に秤取
し、温度40℃、真空度1.0×10-3mmHgで、1
2時間以上脱気処理を行う。その後、液体窒素により冷
却した状態で窒素ガスを吸着し多点法により値を求め
る。
【0066】本発明に用いられる非球形状無機微粉末
(B)は、トナー粒子上での形状係数SF−1が、好ま
しくは150より大きく、より好ましくは190より大
きく、さらに好ましくは200より大きいことが、トナ
ー粒子上で非球形状無機微粉末(B)が移動し難く、且
つトナー粒子への無機微粉末(A)の埋没を良好に抑制
できる点で良い。
【0067】非球形状無機微粉末(B)の形状係数SF
−1が、150以下の場合には、トナー粒子表面に非球
形状無機微粉末(B)自体が埋没し易くなることから、
無機微粉末(A)のトナー粒子への埋没抑制効果が低下
する。
【0068】非球形状無機微粉末(B)のトナー粒子上
での形状係数SF−1の測定は、SF−SEMによるト
ナーの5万倍の拡大写真を用いて行う。
【0069】非球形状無機微粉末(B)の形状として
は、単なる棒状あるいは芯状の非球形状ではなく、図1
0に示すような粒子が複数合一することにより生成され
たものであることが、無機微粉末(A)のトナー粒子へ
の埋没抑制の点で有効である。その理由は、粒子が複数
合一することにより生成された非球形状無機微粉末
(B)は、屈曲部を有する形状であるがゆえに、非球形
状無機微粉末(B)がトナー粒子に埋没してしまうのを
防ぐと共に、非球形状無機微粉末(B)がトナー粒子上
でスペーサーとして機能し、無機微粉末(A)のトナー
粒子への埋没を抑制するためと思われる。
【0070】さらに、非球形状無機微粉末(B)は、個
数平均長径が30乃至600mμm、好ましくは20乃
至300mμm、より好ましくは35乃至300mμm
であることが、トナー粒子上でスペーサーとして良好に
機能することができる点で良い。
【0071】非球形状無機微粉末(B)の個数平均長径
が30mμm未満の場合には、無機微粉末(A)単独で
の添加効果と類似したものとなり、無機微粉末(A)の
埋没を抑制することが困難となる。
【0072】非球形状無機微粉末(B)の個数平均長径
が60mμmを超える場合には、トナー粒子と非球形状
無機微粉末(B)との摺擦により、トナー粒子表面に無
機微粉末(A)が埋没されるようになり、トナー劣化が
生じ易い。
【0073】非球形状無機微粉末(B)のトナー粒子上
での長径と短径との非(長径/短径)が、好ましくは
1.7以上、より好ましくは2.0以上、さらに好まし
くは3.0以上であることが、トナー粒子表面への無機
微粉末(A)の埋没抑制効果が高い点で良い。
【0074】非球形状無機微粉末(B)の長径/短径が
1.7未満の場合には、非球形状無機微粉末(B)は屈
曲構造に乏しいものとなるため、非球形状無機微粉末
(B)自体がトナー粒子表面に埋没し易くなり、無機微
粉末(A)のトナー粒子への埋没抑制効果が低下する。
【0075】さらに、非球形状無機微粉末(B)は、該
トナー粒子上で、好ましくは20mμm乃至200mμ
m、より好ましくは30mμm乃至200mμmのフェ
レ径最小幅を有する一次粒子が複数合一することにより
生成されたものであることが、トナー粒子表面への無機
微粉末(A)の埋没抑制効果が高い点で良い。
【0076】非球形状無機微粉末(B)の合一粒子を構
成する一次粒子の平均フェレ径最小幅が20mμm未満
の場合には、非球形状無機微粉末(B)の凝集性が増大
するため、広く用いられている撹拌混合機を使用して比
球形状無機微粉末(B)をトナー粒子表面上に均一に分
散させることが困難となる。
【0077】非球形状無機微粉末(B)の合一粒子を構
成する一次粒子の平均フェレ径最小幅が200mμmを
超える場合には、屈曲構造が乏しくなるのに加えて、ト
ナー粒子と非球形状無機微粉末(B)との摺擦で、トナ
ー粒子表面に無機微粉末(A)が埋没しはじめるように
なり、好ましくない。
【0078】非球形状無機微粉末(B)は、BET法で
の窒素吸着による比表面積(BET比表面積)が、好ま
しくは20乃至90m2 /g、より好ましくは25乃至
70m2 /gであることが、無機微粉末(A)の添加効
果を妨げない点で良い。
【0079】非球形状無機微粉末(B)のBET被表面
積が20m2 /g未満の場合には、広く用いられている
撹拌混合機を使用しての撹拌操作の際に、非球形状無機
微粉末(B)によって無機微粉末(A)がトナー粒子表
面上に既に埋め込まれてしまうため、無機微粉末(A)
の添加効果が低減する。
【0080】非球形状無機微粉末(B)のBET比表面
積が90m2 /gを超える場合には、非球形状無機微粉
末(B)の細孔内部に無機微粉末(A)が取り込まれて
しまい、無機微粉末(A)の添加効果が低減する。
【0081】本発明においては、トナーの電子顕微鏡拡
大写真において、0.5μm×0.5μmの面積当たり
の単独又は凝集した状態で存在している無機微粉末
(A)の一次粒子の合計が平均で好ましくは20個以
上、より好ましくは25個以上トナー粒子の表面上に存
在しており、1.0μm×1.0μmの面積当たり非球
形状無機微粉末(B)が平均で、好ましくは1乃至20
個、さらに好ましくは2乃至18個トナー粒子の表面上
に存在していることが良い。尚、トナー粒子の表面上に
存在している無機微粉末(A)の一次粒子の合計数は、
単独で存在している一次粒子と凝集体を構成している一
次粒子との総数を意味する。
【0082】トナー粒子上に存在する無機微粉末(A)
の一次粒子の合計が平均で20個未満の場合には、流動
性に劣るトナーとなり、均一性に劣る画像となる。
【0083】本発明における外添剤微粉末の個数平均長
径、長径と短径との比、平均フェレ径最小幅及びトナー
粒子表面における外添剤微粉末の存在個数の測定は、以
下の通り行う。
【0084】無機微粉末(A)の各数値の測定は、走査
型電子顕微鏡FE−SEM(日立製作所製 S−470
0)により10万倍に拡大したトナー粒子表面の写真を
撮影し、その拡大写真を用いて長径1乃至40mμmの
粒子を測定対象として行うが、一次粒子の長径及び短径
の測定においては、後述する通り拡大倍率を10万部乃
至50万倍の範囲で適宜行う。
【0085】無機微粉末(A)の一次粒子の平均長径
は、拡大写真において無機微粉末(A)の一次粒子の長
径を10視野にわたり測定し、その平均値を平均長径と
する。さらに、同様にして無機微粉末(A)の一次粒子
の短径の平均値を平均短径として求め、平均長径と平均
短径との比を無機微粉末(A)の一次粒子の長径と短径
との比(長径/短径)として算出した。尚、無機微粉末
(A)の一次粒子の輪郭に接するように引いた平行線の
うち、その平行線間が最大となる平行線間の距離を長径
とし、平行線間が最小となる平行線間の距離を短径とす
る。
【0086】尚、無機微粉末(A)の長径及び短径の測
定時に測定径が実測スケールで1mm以下の場合には、
トナー粒子表面の拡大写真の拡大倍率を50万倍の範囲
まで適宜拡大して測定する。
【0087】トナー粒子表面における無機微粉末(A)
の存在個数は、トナー粒子表面0.5μm×0.5μm
(10万倍の拡大写真において50mm×50mm)の
面積当たりの無機微粉末(A)の一次粒子の個数を、拡
大写真10視野で数え、その平均値を算出することによ
り求めた。無機微粉末(A)の個数をカウントする際に
は、拡大写真の中心部の0.5μm×0.5μmに相当
する部分に存在する無機微粉末(A)を対象とし、凝集
している無機微粉末(A)に関しては、凝集体を構成す
る一次粒子の個数を数えた。
【0088】非球形状無機微粉末(B)の各数値の測定
は、走査型電子顕微鏡FE−SEM(日立製作所製 S
−4700)により5万倍に拡大したトナー粒子表面の
写真を撮影し、その拡大写真を用いて長径20mμm以
上の粒子を測定対象として行った。
【0089】非球形状無機微粉末(B)の平均長径は、
拡大写真において非球形状無機微粉末(B)の長径を1
0視野にわたり測定し、その平均値平均長径とする。さ
らに、同様にして非球形状無機微粉末(B)の短径の平
均値を平均短径として求め、平均長径と平均短径との比
を非球形状無機微粉末(B)の長径と短径との比(長径
/短径)として算出した。尚、非球形状無機微粉末
(B)の輪郭に接するように引いた平行線のうち、その
平行線間が最大となる平行線間の距離を長径とし、平行
線間が最小となる平行線間の距離を短径とする。
【0090】トナー粒子表面における非球形状無機微粉
末(B)の存在個数は、トナー粒子表面1.0μm×
1.0μm(5万倍の拡大写真において50mm×50
mm)の面積当たりの非球形状無機微粉末(B)の個数
を、拡大写真10視野で数え、その平均値を算出するこ
とにより求めた。非球形状無機微粉末(B)の個数をカ
ウントする際には、拡大写真の中心部の1.0μm×
1.0μmに相当する部分に存在する非球形状無機微粉
末(B)を対象とした。
【0091】非球形状無機微粉末(B)の合一粒子を構
成する一次粒子の平均フェレ径最小幅は、拡大写真にお
いて非球形状無機微粉末(B)を複数視野にわたり20
個以上サンプリングし、サンプリングした非球形状無機
微粉末(B)の合一粒子を構成する一次粒子のフェレ径
最小幅を測定できる視野内のものは全て測定し、その平
均値を平均フェレ径最小幅とする。尚、非球形状無機微
粉末(B)の合一粒子を構成する一次粒子の輪郭に接す
るように引いた2本の平行線間の最小となる距離をフェ
レ径最小幅とする。
【0092】走査型電子顕微鏡拡大写真による無機微粉
末(A)と非球形状無機微粉末(B)との識別は、無機
微粉末の粒子形状が明確に差がある場合には、走査型電
子顕微鏡拡大写真における粒子形状の違いにより判断す
る方法、又は無機微粉末の組成差がある場合には、X線
マイクロアナライザーにより指定した特定の元素のみを
検出することにより無機微粉末(A)と非球形状無機微
粉末(B)とを別々に検出することで判断する方法を用
いることができる。
【0093】本発明においては、無機微粉末(A)およ
び/または非球形状無機微粉末(B)がシリコーンオイ
ルを含有していることが好ましい。シリコーンオイルで
該無機微粉末を処理することにより、該無機微粉末の疎
水性が向上すると共に、非磁性一成分現像方式において
は帯電部材が該無機微粉末により傷つけられることでト
ナーの帯電特性が不均一になることを防止することが出
来る。このとき、シリコーンオイルは該無機微粉末より
極小量滲み出し、潤滑剤としての役割を果たしているも
のであると推察される。
【0094】本発明においては、無機微粉末(A)およ
び/または非球形状無機微粉末(B)が無機化合物であ
ることが好ましい。無機微粉末(A)が有機化合物であ
る場合には、長期に渡る使用に伴い、変形してトナー粒
子表層に固着しやすい形状となる。一方、非球形状無機
微粉末(B)が有機化合物である場合には、帯電部材と
の摩擦によって変形あるいは崩壊してしまい、スペーサ
ー粒子としての働きに劣るものとなる。
【0095】本発明に用いられる無機微粉末(A)及び
(B)としては従来公知のものを用いることが出来る
が、帯電安定性、現像性、流動性、保存性向上のため、
シリカ、アルミナ、チタニアあるいはそれらの副酸化物
から選ばれることが好ましい。なかでも、特にシリカ
が、出発材料あるいは温度の如き酸化条件により、ある
程度任意に、一次粒径化、あるいは一次粒子の合一化を
コントロールできる点で、より好ましい。例えば、かか
るシリカは硅素ハロゲン化物やアルコキシドの蒸気相酸
化により生成されたいわゆる乾式法またはヒュームドシ
リカと称される乾式法シリカ及びアルコキシド、水ガラ
スから製造される湿式シリカの両者が使用可能である
が、表面及びシリカ微粉体の内部にあるシラノール基が
少なく、またNa2 O、SO3 2-の如き製造残査の少な
い乾式シリカの方が好ましい。
【0096】非球形状無機微粉末(B)は、特に以下の
ような製法で製造されることが好ましい。
【0097】シリカ微粉末を例とした場合、ケイ素ハロ
ゲン化合物を気相酸化することにより、シリカ微粉末を
生成し、得られたシリカ微粉末を疎水化処理することに
より非球状のシリカ微粉末を製造する。特に気相酸化の
際、シリカの一次粒子が合一する程度の高温で焼成する
ことが好ましい。
【0098】このような非球形状無機微粉末(B)は、
一次粒子同士が合一した合一粒子を分級により比較的粗
い粒子を採取し、トナー粒子上での存在状態における個
数平均長径の条件を満たすように粒度分布を調整したも
のを用いることが特に好ましい。
【0099】本発明のトナーは、トナー粒子100重量
部に対し、無機微粉末(A)を好ましくは0.1乃至3
重量部、より好ましくは0.2乃至2重量部有すること
が良く、非球形状無機微粉末(B)を好ましくは0.1
乃至3重量部、より好ましくは0.2乃至1.5重量部
有することが良い。
【0100】トナーが有する無機微粉末(A)の量が
0.1重量部未満の場合には、トナーに十分な流動性を
付与することができなくなるため、均一性に劣る画像と
なる。
【0101】トナーが有する無機微粉末(A)の量が3
重量部を超える場合には、無機微粉末(A)がトナー粒
子表面より遊離し、無機微粉末(A)の凝集体を多数形
成するため、紙上カブリ、細線表現性に劣る画像とな
る。
【0102】トナーが有する非球形状無機微粉末(B)
の量が0.1重量部未満の場合には、非球形状無機微粉
末(B)の添加効果が十分に発揮されず、長期に渡る使
用に伴い画像均一性が低下する。
【0103】トナーが有する非球形状無機微粉末(B)
の量が3重量部を超える場合には、非球形状無機微粉末
(B)がトナー粒子表面より遊離し、非球形状無機微粉
末(B)の凝集体を多数形成するため、紙上カブリ、細
線表現性に劣る画像となる。
【0104】本発明のトナーには、必要に応じて上記無
機微粉末(A)及び非球形状無機微粉末(B)に加え
て、さらに他の微粒子を外添剤として添加することがで
きる。
【0105】このような微粒子には一般的に外添剤とし
て広く知られている有機あるいは無機の微粒子を用いる
ことが可能である。
【0106】無機微粒子としては例えば金属酸化物(酸
化アルミニウム、酸化チタン、チタン酸ストロンチウ
ム、酸化セリウム、酸化マグネシウム、酸化クロム、酸
化錫、酸化亜鉛)・窒化物(窒化ケイ素)・炭化物(炭
化ケイ素)・金属塩(硫酸カルシウム、硫酸バリウム、
炭酸カルシウム)・脂肪酸金属塩(ステアリン酸亜鉛、
ステアリン酸カルシウム)・カーボンブラック・シリカ
を用いることが出来る。有機微粒子としては、例えば乳
化重合法やスプレードライ法による、スチレン、アクリ
ル酸、メチルメタクリレート、ブチルアクリレート、2
−エチルヘキシルアクリレートの如きトナー用結着樹脂
に用いられるモノマー成分の単独重合体あるいは共重合
体を用いることが出来る。
【0107】本発明のトナーに用いられる微粒子には、
疎水性を高め環境特性を更に向上させる、粒径、形状制
御の操作性を向上させる目的で、シランカップリング処
理を行う、アルミナ被膜を微粒子表面に形成する表面処
理を微粒子に対しおこなうことができる。
【0108】具体的には、シランカップリング剤として
は、ヘキサメチルジシラザンまたは、下記式(1)で示
されるものが挙げられる。
【0109】
【外3】
【0110】上記の式(1)で示される化合物として
は、例えば代表的にはジメチルジクロルシラン、トリメ
チルクロルシラン、アリルジメチルクロルシラン、アリ
ルフェニルジクロルシラン、ベンジルジメチルクロルシ
ラン、ビニルトリエトキシシラン、γ−メタクリルオキ
シプロピルトリメトキシシラン、ビニルトリアセトキシ
シラン、ジビニルクロルシラン、ジメチルビニルクロル
シランを挙げることが出来る。
【0111】シランカップリング剤処理の方法として
は、微粉体を撹拌によりクラウド状としたものに気化し
たシランカップリング剤を反応させる乾式法、又は、微
粉体を溶媒中に分散させシランカップリング剤を滴下反
応させる湿式法のいずれでも処理することが出来る。
【0112】アルミナ被膜を形成させる方法としては、
水溶液中または溶媒中で、塩化アルミニウム、硝酸アル
ミニウム、硝酸アルミニウム等を添加し、微粒子を浸
漬、乾燥する方法、あるいは含水アルミナ、含水アルミ
ナ−シリカ、含水アルミナ−チタニア、含水アルミナー
チタニア−シリカ、または含水アルミナ−チタニア−シ
リカ−酸化亜鉛を添加し、その水溶液に微粒子を浸漬、
乾燥する方法によって実施することができる。
【0113】本発明のトナーに含有されるトナー粒子
は、少なくとも結着樹脂及び着色剤を含む。
【0114】本発明に係るトナーの結着樹脂としては、
ポリスチレン、ポリビニルトルエンの如きスチレン及び
その置換体の単重合体;スチレン−プロピレン共重合
体、スチレン−ビニルトルエン共重合体、スチレン−ビ
ニルナフタリン共重合体、スチレン−アクリル酸メチル
共重合体、スチレン−アクリル酸エチル共重合体、スチ
レン−アクリル酸ブチル共重合体、スチレン−アクリル
酸オクチル共重合体、スチレン−アクリル酸ジメチルア
ミノエチル共重合体、スチレン−メタクリル酸メチル共
重合体、スチレン−メタクリル酸エチル共重合体、スチ
レン−メタクリル酸ブチル共重合体、スチレン−メタク
リル酸ジメチルアミノエチル共重合体、スチレン−ビニ
ルメチルエーテル共重合体、スチレン−ビニルエチルエ
ーテル共重合体、スチレン−ビニルメチルケトン共重合
体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−イソプ
レン共重合体、スチレン−マレイン酸共重合体、スチレ
ン−マレイン酸エステル共重合体の如きスチレン系共重
合体、ポリメチルメタクリレート;ポリブチルメタクリ
レート;ポリ酢酸ビニル;ポリエチレン;ポリプロピレ
ン;ポリビニルブチラール;ポリアクリル酸樹脂;ロジ
ン;変性ロジン;テルペン樹脂;フェノール樹脂;脂肪
族又は脂環族炭化水素樹脂;芳香族系石油樹脂;パラフ
ィンワックス;カルナバワックスが挙げられる。これら
は、単独あるいは混合して使用できる。
【0115】本発明に係るトナーに用いられる着色剤
は、黒色着色剤としてカーボンブラック,磁性体,以下
に示すイエロー/マゼンタ/シアン着色剤を用い黒色に
調色されたものが利用される。
【0116】イエロー着色剤としては、縮合アゾ化合
物,イソインドリノン化合物,アンスラキノン化合物,
アゾ金属錯体,メチン化合物,アリルアミド化合物に代
表される化合物が用いられる。具体的には、C.I.ピ
グメントイエロー12、13、14、15、17、6
2、74、83、93、94、95、109、110、
111、128、129、147、168、180が好
適に用いられる。
【0117】マゼンタ着色剤としては、縮合アゾ化合
物、ジケトピロロピロール化合物、アンスラキノン、キ
ナクリドン化合物、塩基染料レーキ化合物、ナフトール
化合物、ベンズイミダゾロン化合物、チオインジゴ化合
物、ペリレン化合物が用いられる。具体的には、C.
I.ピグメントレッド2、3、5、6、7、23、4
8:2、48:3、48:4、57:1、81:1、1
22、144、146、166、169、177、18
4、185、202、206、220、221、254
が特に好ましい。
【0118】シアン着色剤としては、銅フタロシアニン
化合物及びその誘導体、アンスラキノン化合物、塩基染
料レーキ化合物等が利用できる。具体的には、C.I.
ピグメントブルー1、7、15、15:1、15:2、
15:3、15:4、60、62、66等が特に好適に
利用できる。
【0119】これらの着色剤は、単独又は混合し更には
固溶体の状態で用いることができる。
【0120】本発明の着色剤は、カラートナーの場合、
色相角,彩度,明度,耐候性,OHP透明性,トナー中
への分散性の点から選択される。該着色剤の添加量は、
樹脂100重量部に対し1〜20重量部添加して用いら
れる。
【0121】本発明のトナーには、必要に応じて荷電制
御剤を用いることができる。
【0122】本発明に用いられる荷電制御剤としては、
公知のものが利用できるが、カラートナーの場合には、
特に、無色でトナーの帯電スピードが速く且つ一定の帯
電量を安定して維持できる荷電制御剤が好ましい。
【0123】具体的化合物としては、ネガ系としてサリ
チル酸、ナフトエ酸、ダイカルボン酸、それらの誘導体
の金属化合物、スルホン酸、カルボン酸を側鎖に持つ高
分子型化合物、ホウ素化合物、尿素化合物、ケイ素化合
物、カリークスアレーンが挙げられ、ポジ系として四級
アンモニウム塩、該四級アンモニウム塩を側鎖に有する
高分子型化合物、グアニジン化合物、イミダゾール化合
物が挙げられる。
【0124】荷電制御剤は結着樹脂100重量部に対し
0.5〜10重量部が好ましい。しかしながら本発明に
おいて荷電制御剤の添加は必須ではなく、二成分現像方
法を用いた場合においては、キャリアとの摩擦帯電を利
用し、非磁性一成分ブレードコーティング現像方法を用
いた場合においてもブレード部材やスリーブ部材との摩
擦帯電を積極的に利用することで、トナー中に必ずしも
荷電制御剤を含む必要はない。
【0125】本発明のトナーには、必要に応じて低軟化
点物質としてワックスを用いることができる。
【0126】本発明のトナーに用いられる低軟化点物質
としては、パラフィンワックス、ポリオレフィンワック
ス、マイクロクリスタリンワックス、フィッシャートロ
ピッシュワックスの如きポリメチレンワックス、アミド
ワックス、高級脂肪酸、長鎖アルコール、エステルワッ
クス及びこれらのグラフト化合物、ブロック化合物の如
き誘導体が挙げられる。これらは低分子量成分が除去さ
れたDSC吸熱曲線の最大吸熱ピークがシャープなもの
が好ましい。
【0127】好ましく用いられるワックスとしては、炭
素数15〜100個の直鎖状のアルキルアルコール、直
鎖状脂肪酸、直鎖状酸アミド、直鎖状エステルあるい
は、モンタン系誘導体が挙げられる。これらワックスか
ら液状脂肪酸の如き不純物を予め除去してあるものも好
ましい。
【0128】さらに、好ましく用いられるワックスは、
アルキレンを高圧下でラジカル重合或いは低圧下でチー
グラー触媒またはその他の触媒を用いて重合した低分子
量のアルキレンポリマー;高分子量のアルキレンポリマ
ーを熱分解して得られるアルキレンポリマー;アルキレ
ンを重合する際に副生する低分子量アルキレンポリマー
を分離精製したもの;一酸化炭素及び水素からなる合成
ガスからアーゲ法により得られる炭化水素ポリマーの蒸
留残分から、あるいは、蒸留残を水素添加して得られる
合成炭化水素から、特定の成分を抽出分別したポリメチ
レンワックスが挙げられる。これらワックスには酸化防
止剤が添加されていても良い。
【0129】本発明に使用される低軟化点物質は、DS
C吸熱曲線において、40〜90℃(さらに好ましくは
45〜85℃)の領域に吸熱メインピークを有すること
が好ましい。さらに、吸熱メインピークは、半値幅が1
0℃以内(より好ましくは5℃以内)であるシャープメ
ルト性の低軟化点物質が好ましい。特に、低軟化点物質
が炭素数15〜45個の長鎖アルキルアルコールと、炭
素数15〜45個の長鎖アルキルカルボン酸とのエステ
ル化合物を主成分とするエステルワックスが、OHP用
シートでの透明性と、定着時の低温定着性及び耐高温オ
フセット性の点で好ましい。
【0130】本発明において、DSCの測定には、例え
ばパーキンエレマー社製DSC−7を用いる。装置検出
部の温度補正はインジウムと亜鉛の融点を用い、熱量の
補正についてはインジウム融解熱を用いる。サンプルは
アルミニウム製パンを用い対照用に空パンをセットし、
昇温温度10℃/min.で20℃から200℃まで昇
温し、測定を行った。
【0131】低軟化点物質は、トナー粒子中に結着樹脂
100重量部に対して、好ましくは3乃至40重量部、
より好ましくは5乃至35重量部含油されていることが
良い。
【0132】低軟化点物質の含有量が5重量部未満の場
合には、十分な耐高温オフセット性が得られ難く、さら
に記録材の両面への画像定着時に、2回目(裏面)の定
着時に1回目(表面)の画像のオフセットが生じること
がある。
【0133】低軟化点物質の含有量が40重量部を超え
る場合には、トナーの製造時に粉砕法でトナー粒子を製
造する場合には、トナー製造装置内へのトナー成分の融
着が生じやすく、重合法でトナー粒子を製造する場合に
は、造粒時に造粒性が低下すると共に、トナー粒子同士
の合一が生じ易い。
【0134】本発明において、懸濁重合法によってトナ
ー粒子を得る場合、係る重合性単量体としては、スチレ
ン,o(m−、p−)−メチルスチレン,m(p−)−
エチルスチレンの如きスチレン系単量体;(メタ)アク
リル酸メチル,(メタ)アクリル酸エチル,(メタ)ア
クリル酸プロピル,(メタ)アクリル酸ブチル,(メ
タ)アクリル酸オクチル,(メタ)アクリル酸ドデシ
ル,(メタ)アクリル酸ステアリル,(メタ)アクリル
酸ベヘニル,(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル,
(メタ)アクリル酸ジメチルアミノエチル,(メタ)ア
クリル酸ジエチルアミノエチルの如き(メタ)アクリル
酸エステル系単量体;ブタジエン,イソプレン,シクロ
ヘキセン,(メタ)アクリロニトリル,アクリル酸アミ
ドの如きエン系単量体が好ましく用いられる。これら
は、単独または一般的には出版物ポリマーハンドブック
第2版III−p139〜192(John Wile
y&Sons社製)に記載の理論ガラス転移温度(T
g)が、40〜80℃を示すように単量体を適宜混合し
用いられる。理論ガラス転移温度が40℃未満の場合に
は、トナーの保存安定性や現像剤の耐久安定性の面から
問題が生じ、一方80℃を超える場合は定着点の上昇を
もたらし、特にフルカラートナーの場合においては各色
トナーの混色が不十分となり色再現性に乏しく、更にO
HP画像の透明性を著しく低下させ高画質の面から好ま
しくない。
【0135】懸濁重合法を用いてトナー粒子を得る方法
においては、重合単量体の重合反応を阻害無く行わせし
めるという観点から、極性樹脂を同時に添加するが特に
好ましい。本発明に用いられる極性樹脂としては、スチ
レンと(メタ)アクリル酸の共重合体,マレイン酸共重
合体,ポリエステル樹脂,エポキシ樹脂が好ましく用い
られる。極性樹脂は、単量体と反応しうる不飽和基を分
子中に含まないものが特に好ましい。
【0136】本発明で使用される重合開始剤として、例
えば、2,2′−アゾビス−(2,4−ジメチルバレロ
ニトリル)、2,2′−アゾビスイソブチロニトリル、
1,1′−アゾビス(シクロヘキサン−1−カルボニト
リル)、2,2′−アゾビス−4−メトキシ−2,4−
ジメチルバレロニトリル、アゾビスイソブチロニトリル
の如きアゾ系重合開始剤;ベンゾイルペルオキシド、メ
チルエチルケトンペルオキシド、ジイソプロピルペルオ
キシカーボネート、クメンヒドロペルオキシド、2,4
−ジクロロベンゾイルペルオキシド、ラウロイルペルオ
キシドの如き過酸化物系重合開始剤が用いられる。
【0137】トナー粒子の粒度分布制御や粒径の制御
は、難水溶性の無機塩又は保護コロイド作用をする分散
剤の種類又は添加量を変える方法、機械的装置条件、例
えばローターの周速、パス回数及び攪拌羽根形状の如き
攪拌条件、容器形状、又は水溶液中での固形分濃度を制
御する方法により成し遂げることができる。
【0138】本発明においては、シェル部分が重合によ
り合成された重合体によって形成され、コア部が低軟化
点物質で形成されたコア/シェル構造を有するトナー粒
子であることが、トナーの耐ブロッキング性を低下させ
ることなくトナーの定着性を向上させることができ、さ
らにトナー粒子中からの残存モノマーの除去が容易に行
うことができることから好ましい。
【0139】本発明においてトナー粒子の断層面を観察
する具体的方法としては、常温硬化性のエポキシ樹脂中
にトナー粒子を十分分散させた後、温度40℃の雰囲気
中で2日間硬化させ、得られた硬化物を四三酸化ルテニ
ウム、必要により四三酸化オスミウムを併用し染色を施
した後、ダイヤモンド歯を備えたミクロトームを用い薄
片状のサンプルを切り出し、透過電子顕微鏡(TEM)
を用いトナー粒子の断層形態を観察した。本発明におい
ては、用いるコア部を構成する低軟化点物質とシェル部
を構成する樹脂との若干の結晶化度の違いを利用して材
料間のコントラストを付けるため四三酸化ルテニウム染
色法を用いることが好ましい。
【0140】本発明のトナーは、トナーを有する一成分
系現像剤として、又はトナーとキャリアを混合して二成
分系現像剤として使用することができる。
【0141】本発明のトナーを二成分系現像剤として使
用する場合には、キャリアとしては、例えば表面酸化又
は未酸化の鉄、ニッケル、銅、亜鉛、コバルト、マンガ
ン、クロム、希土類の如き酸性金属、それらの合金、そ
れらの酸化物及びフェライトが使用できる。その製造方
法として特別な制約はない。
【0142】更に、帯電調整等の目的で上記キャリア粒
子の表面を樹脂を有する被覆材で被覆することも好まし
い。その方法としては、樹脂を有する被覆材を溶剤中に
溶解もしくは懸濁せしめて塗布し、キャリアに付着せし
める方法又は単に粉体で混合する方法の如き従来公知の
方法がいずれも適用できるが、被覆層の安定のために
は、被覆材を溶剤中に溶解して塗布する方法の方が好ま
しい。
【0143】上記キャリアの表面への被覆材としては、
トナー材料により異なるが、例えば、アミノアクリレー
ト樹脂、アクリル樹脂、或いはそれらの樹脂とスチレン
系樹脂との共重合体、シリコーン樹脂、ポリエステル樹
脂、フッ素樹脂、ポリテトラフルオロエチレン、モノク
ロロトリフルオロエチレン重合体、ポリフッ化ビニリデ
ンが好適に使用されるが、必ずしもこれに制約されるも
のではない。これら化合物の被覆量は、キャリアの帯電
付与特定が満足する様に適宜決定すれば良いが、一般に
は総量でキャリアに対し、好ましくは0.1〜30重量
%、より好ましくは0.3〜20重量%であることが良
い。
【0144】本発明に用いられるキャリアの材質として
は、98%以上のCu−Zn−Fe(組成比〔5〜2
0〕:〔5〜20〕:〔30〜80〕)の組成からなる
フェライト粒子等が代表的なものであるが、その性能を
損なうものでなければ何ら制約のあるものではない。さ
らに結着樹脂、金属酸化物、磁性金属酸化物から構成さ
れる樹脂キャリアの如き形態のものであっても構わな
い。
【0145】上述のキャリアとトナー粒子の混合比率
は、二成分系現像剤中のトナー濃度として2〜9重量
%、好ましくは3〜8重量%にすると良好な結果が得ら
れる。トナー濃度が2重量%未満では画像濃度が低く実
用不可となり、9重量%を超えるとカブリや機内飛散が
増加し、現像剤の耐用寿命が短くなる。
【0146】次に、本発明のトナーを用いた画像形成方
法及び装置ユニットに関して図面を用いて説明する。
【0147】図1および図8には、本発明の画像形成方
法を中間転写体を用いて多重トナー像を記録材に一括転
写する画像形成装置の概略図を示す。
【0148】図1には、本発明の画像形成方法を中間転
写ドラムを用いて、多重トナー像を記録材に一括転写す
る画像形成装置の概略図を示す。
【0149】潜像担持体としての感光体ドラム1の表面
に、帯電部材としての帯電バイアス電圧が印加された回
転可能な帯電ローラー2を回転させながら接触させて、
感光体ドラム表面を均一に一次帯電し、露光手段として
の光源装置Lより発せられたレーザー光Eにより、感光
体ドラム1上に第1の静電潜像を形成する。形成された
第1の静電潜像は、回転可能なロータリーユニット24
に設けられている第1の現像器としてブラック現像器4
Bk中のブラックトナーにより現像され、ブラックトナ
ー像を形成する。感光体ドラム1上に形成されたブラッ
クトナー像は、中間転写ドラムの導電性支持体に印加さ
れる転写バイアス電圧の作用により、中間転写ドラム5
上に静電的に一次転写される。次に、上記と同様にして
感光体ドラム1の表面に第2の静電潜像を形成し、ロー
タリーユニット24を回転して、第2の現像器としての
イエロー現像器4Y中のイエロートナーにより現像して
イエロートナー像を形成し、ブラックトナー像が一次転
写されている中間転写ドラム5上にイエロートナー像を
静電的に一次転写する。同様にして、第3の静電潜像及
び第4の静電潜像をロータリーユニット24を回転し
て、第3の現像器としてのマゼンタ現像器4M中のマゼ
ンタトナー及び第4の現像器としてシアン現像器4C中
のシアントナーにより、順次現像及び一次転写を行っ
て、中間転写ドラム5上に各色のトナー像をそれぞれ一
次転写する。中間転写ドラム5上に一次転写された多重
トナー像は、記録材Pを介して反対側に位置する第2の
転写装置8からの転写バイアス電圧の作用により、記録
材Pの上に静電的に一括に二次転写される。記録材P上
に二次転写された多重トナー像は加熱ローラー及び加圧
ローラーを有する定着装置3により記録材Pに加熱定着
される。転写後に感光体ドラム1の表面上に残存する転
写残トナーは、感光体ドラム1の表面に当接するクリー
ニングブレードを有するクリーナーで回収され、感光体
ドラム1はクリーニングされる。
【0150】感光体ドラム1から中間転写ドラム5への
一次転写は、第1の転写装置としての中間転写ドラム5
の導電性支持体に、図示しない電源よりバイアスを付与
することで転写電流が得られ、トナー画像の転写が行わ
れる。
【0151】中間転写ドラム5は、剛体である導電性支
持体5aと、表面を覆う弾性層5bよりなる。
【0152】導電性支持体5aとしては、アルミニウ
ム、鉄、銅及びステンレス等の金属や合金、及びカーボ
ンや金属粒子等を分散した導電性樹脂等を用いることが
でき、その形状としては円筒状や、円筒の中心に軸を貫
通したもの、円筒の内部に補強を施したもの等が挙げら
れる。
【0153】弾性層5bとしては、特に制約されるもの
ではないが、スチレン−ブタジエンゴム、ハイスチレン
ゴム、ブタジエンゴム、イソプレンゴム、エチレン−プ
ロピレン共重合体、ニトリルブタジエンゴム(NB
R)、クロロプレンゴム、ブチルゴム、シリコーンゴ
ム、フッ素ゴム、ニトリルゴム、ウレタンゴム、アクリ
ルゴム、エピクロロヒドリゴン及びノルボルネンゴム等
のエラストマーゴムが好適に用いられる。ポリオレフィ
ン系樹脂、シリコーン樹脂、フッ素系樹脂、ポリカーボ
ネート等の樹脂およびこれらの共重合体や混合物を用い
ても良い。
【0154】また、弾性層のさらに表面に、潤滑性、は
っ水性の高い滑剤粉体を任意のバインダー中に分散した
表面層を設けても良い。
【0155】滑剤は特に制限はないが、各種フッ素ゴ
ム、フッ素エラストマー、黒鉛やグラファイトにフッ素
を結合したフッ化炭素及びポリテトラフルオロエチレン
(PTFE)、ポリフッ化ビニルデン(PVDF)、エ
チレン−テトラフルオロエチレン共重合体(ETFE)
及びテトラフルオロエチレン−パ−フルオロアルキルビ
ニルエーテル共重合体(PFA)等のフッ素化合物、シ
リコーン樹脂粒子、シリコーンゴム、シリコーンエラス
トマー等のシリコーン系化合物、ポリエチレン(P
E)、ポリプロピレン(PP)、ポリスチレン(P
S)、アクリル樹脂、ポリアミド樹脂、フェノール樹脂
及びエポキシ樹脂等が好ましく用いられる。
【0156】また、表面層のバインダー中に、抵抗を制
御するために導電剤を適時添加しても良い。導電剤とし
ては、各種の導電性無機粒子及びカーボンブラック、イ
オン系導電剤、導電性樹脂及び導電性粒子分散樹脂等が
挙げられる。
【0157】中間転写ドラム5上の多重トナー像は、第
2の転写装置8により記録材P上に一括に二次転写され
るが、転写手段8としてはコロナ帯電器による非接触静
電転写手段或いは転写ローラー及び転写ベルトを用いた
接触静電転写手段が使用可能である。
【0158】定着装置3としては、加熱ローラー3aと
加圧ローラー3bを有する熱ローラー定着装置に替え
て、記録材P上のトナー像に接するフィルムを加熱する
ことにより、記録材P上のトナー像を加熱し、記録材P
に多重トナー像を加熱定着するフィルム加熱定着装置を
用いることもできる。
【0159】図1に示した画像形成装置が用いている中
間転写体としての中間転写ドラムに代えて、中間転写ベ
ルトを用いて多重トナー像を記録材に一括転写すること
も可能である。中間転写ベルトの構成について、図8に
示す。
【0160】感光ドラム1上に形成担持されたトナー画
像は、感光ドラム1と中間転写ベルト10とのニップ部
を通過する過程で、一次転写ローラー12から中間転写
ベルト10に印加される一次転写バイアスにより形成さ
れる電界により、中間転写ベルト10の外周面に順次一
次転写される。
【0161】感光ドラム1から中間転写ベルト10への
第1〜第4色のトナー画像の順次重畳転写のための一次
転写バイアスは、トナーとは逆極性で、バイアス電源1
4から印加される。
【0162】感光ドラム1から中間転写ベルト10への
第1〜第3色のトナー画像の一次転写工程において、二
次転写ローラー13b及び中間転写ベルトクリーナー9
は中間転写ベルト10から離間することも可能である。
【0163】13bは二次転写ローラーで、二次転写対
向ローラー13aに対応し平行に軸受させて中間転写ベ
ルト10の下面部に離間可能な状態に配設してある。
【0164】中間転写ベルト10上に転写された合成カ
ラートナー画像の転写材Pへの転写は、二次転写ローラ
ー13bが中間転写ベルト10に当接されると共に、中
間転写ベルト10と二次転写ローラー13bとの当接ニ
ップに所定のタイミングで転写材Pが給送され、二次転
写バイアスがバイアス電源16から二次転写ローラー1
3bに印加される。この二次転写バイアスにより中間転
写ベルト10から転写材Pへ合成カラートナー画像が二
次転写される。
【0165】転写材Pへの画像転写終了後、中間転写ベ
ルト10にはクリーニング用帯電部材9が当接され、感
光ドラム1とは逆極性のバイアスをバイアス電源15か
ら印加することにより、転写材Pに転写されずに中間転
写ベルト10上に残留しているトナー(転写残トナー)
に感光ドラム1と逆極性の電荷が付与される。
【0166】前記転写残トナーは、感光ドラム1とのニ
ップ部およびその近傍において感光ドラム1に静電的に
転写されることにより、中間転写体がクリーニングされ
る。
【0167】中間転写ベルトは、ベルト形状の基層と基
層の上に設けられる表面処理層よりなる。なお、表面処
理層は複数の層により構成されていても良い。
【0168】基層及び表面処理層には、ゴム、エラスト
マー、樹脂を使用することができる。例えばゴム、エラ
ストマーとしては、天然ゴム、イソプレンゴム、スチレ
ン−ブタジエンゴム、ブタジエンゴム、ブチルゴム、エ
チレン−プロピレンゴム、エチレン−プロピレンターポ
リマー、クロロプレンゴム、クロロスルホン化ポリエチ
レン、塩素化ポリエチレン、アクリロニトリルブタジエ
ンゴム、ウレタンゴム、シンジオタクチック1,2−ポ
リブタジエン、エピクロロヒドリンゴム、アクリルゴ
ム、シリコーンゴム、フッ素ゴム、多流化ゴム、ポリノ
ルボルネンゴム、水素化ニトリルゴム及び熱可塑性エラ
ストマー(例えばポリスチレン系、ポリオレフィン系、
ポリ塩化ビニル系、ポリウレタン系、ポリアミド系、ポ
リエステル系及びフッ素樹脂系等)等からなる群より選
ばれる1種類あるいは2種類以上を使用することができ
る。ただし、上記材料に限定されるものではない。ま
た、樹脂としては、ポリエレフィン系樹脂、シリコーン
樹脂、フッ素系樹脂、ポリカーボネート等の樹脂を使用
することができる。これら樹脂の共重合体や混合物を用
いても良い。
【0169】基層としては上述のゴム、エラストマー、
樹脂をフィルム状にして使用することができる。また、
これらの物質を、織布形状、不織布形状、糸状、フィル
ム形状をした芯体層の片面あるいは両面に上述のゴム、
エラストマー、樹脂を被覆、浸漬、噴霧したものを使用
しても良い。
【0170】芯体層を構成する材料は、例えば綿、絹、
麻及び羊毛等の天然繊維;キチン繊維、アルギン酸繊維
及び再生セルロース繊維等の再生繊維;アセテート繊維
等の半合成繊維;ポリエステル繊維、ナイロン繊維、ア
クリル繊維、ポリオレフィン繊維、ポリビニルアルコー
ル繊維、ポリ塩化ビニル繊維、ポリ塩化ビニリデン繊
維、ポリウレタン繊維、ポリアルキルパラオキシベンゾ
エート繊維、ポリアセタール繊維、アラミド繊維、ポリ
フロロエチレン繊維及びフェノール繊維等の合成繊維;
炭素繊維、硝子繊維及びボロン繊維等の無機繊維;鉄繊
維及び銅繊維等の金属繊維からなる群より選ばれる1種
あるいは2種以上を用いることができる。もちろん、上
記材料に限定されるものではない。
【0171】さらに、中間転写体の抵抗値を調節するた
めに基層および表面処理層中に導電剤を添加しても良
い。導電剤としては特に限定されるものではないが、例
えば、カーボン、アルミニウムやニッケル等の金属粉
末;酸化チタン等の金属酸化物;及び4級アンモニウム
塩含有ポリメタクリル酸メチル、ポリビニルアニリン、
ポリビニルピロール、ポリジアセチレン、ポリエチレン
イミン、含硼素高分子化合物及びポリピロール等の導電
性高分子化合物;等からなる群より選ばれる1種あるい
は2種以上を用いることができる。ただし、上記導電剤
に限定されるものではない。
【0172】また、中間転写体表面の滑り性を上げ、転
写性を向上するために必要に応じて滑剤を添加しても良
い。
【0173】滑剤は特に制限はないが、各種フッ素ゴ
ム、フッ素エラストマー、黒鉛やグラファイトにフッ素
を結合したフッ化炭素及びポリテトラフルオロエチレン
(PTFE)、ポリフッ化ビニルデン(PVDF)、エ
チレン−テトラフルオロエチレン共重合体(ETFE)
及びテトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビ
ニルエーテル共重合体(PFA)等のフッ素化合物;シ
リコーン樹脂、シリコーンゴム、シリコーンエラストマ
ー等のシリコーン系化合物;ポリエチレン(PE);ポ
リプロピレン(PP);ポリスチレン(PS);アクリ
ル樹脂;ポリアミド樹脂;フェノール樹脂;及びエポキ
シ樹脂;等が好ましく用いられる。
【0174】次に、複数画像形成部にて各色のトナー画
像をそれぞれ形成し、これを同一転写材に順次重ねて転
写するようにした画像形成方法を図2をもとに説明す
る。
【0175】ここでは、第1,第2第3および第4の画
像形成部29a ,29b ,29c ,29d が並設されて
おり、各画像形成部はそれぞれ専用の静電潜像保持体、
いわゆる感光ドラム19a ,19b ,19c および19
d を具備している。
【0176】感光ドラム19a 乃至19d はその外周側
に潜像形成手段23a ,23b ,23c および23d
現像部17a ,17b ,17c および17d 、転写用放
電部24a ,24b ,24c および24d 、ならびにク
リーニング部18a ,18b,18c および18d が配
置されている。
【0177】このような構成にて、先ず、第1画像形成
部29a の感光ドラム19a 上に潜像形成手段23a
よって原稿画像における、例えばイエロー成分色の潜像
が形成される。該潜像は現像手段17a のイエロートナ
ーを有する現像剤で可視画像とされ、転写部24a
て、転写材としての記録材Sに転写される。
【0178】上記のようにイエロー画像が転写材Sに転
写されている間に、第2画像形成部29b ではマゼンタ
成分色の潜像が感光ドラム19b 上に形成され、続いて
現像手段17b のマゼンタトナーを有する現像剤で可視
画像とされる。この可視画像(マゼンタトナー像)は、
上記の第1画像形成部29a での転写が終了した転写材
Sが転写部24b に搬入されたときに、該転写材Sの所
定位置に重ねて転写される。
【0179】以下、上記と同様な方法により第3、第4
の画像形成部29c ,29d によってシアン色,ブラッ
ク色の画像形成が行われ、上記同一の転写材Sに、シア
ン色,ブラック色を重ねて転写するのである。このよう
な画像形成プロセスが終了したならば、転写材Sは定着
部22に搬送され、転写材S上の画像を定着する。これ
によって転写材S上には多色画像が得られるのである。
転写が終了した各感光ドラム19a ,19b ,19c
よび19d はクリーニング部18a ,18b ,18c
よび18d により残留トナーを除去され、引き続き行わ
れる次の潜像形成のために供せられる。
【0180】なお、上記画像形成装置では、転写材とし
ての記録材Sの搬送のために、搬送ベルト25が用いら
れており、図2において、転写材Sは右側から左側へ搬
送され、その搬送過程で、各画像形成部29a ,29
b ,29c および29d における各転写部24a ,24
b ,24c および24d を通過し、転写をうける。
【0181】この画像形成方法において、転写材を搬送
する搬送手段として加工の容易性及び耐久性の観点から
テトロン繊維のメッシュを用いた搬送ベルトおよびポリ
エチレンテレフタレート系樹脂、ポリイミド系樹脂、ウ
レタン系樹脂の如き薄い誘電体シートを用いた搬送ベル
トが利用される。
【0182】転写材Sが第4画像形成部29d を通過す
ると、AC電圧が除電器20に加えられ、転写材Sは除
電され、ベルト25から分離され、その後、定着器22
に入り、画像定着され、排出口26から排出される。
【0183】なお、この画像形成方法では、その画像形
成部にそれぞれ独立した静電潜像保持体を具備してお
り、転写材はベルト式の搬送手段で、順次、各静電潜像
保持体の転写部へ送られるように構成してもよい。
【0184】また、この画像形成方法では、その画像形
成部に共通する静電潜像保持体を具備してなり、転写材
は、ドラム式の搬送手段で、静電潜像保持体の転写部へ
繰返し送られて、各色の転写をうけるように構成しても
よい。
【0185】しかしながら、この搬送ベルトでは、体積
抵抗が高いため、カラー画像形成装置におけるように、
数回の転写を繰り返す過程で、搬送ベルトが帯電量を増
加させて行く。このため、各転写の都度、転写電流を順
次増加させないと、均一な転写を維持できない。
【0186】本発明トナーは転写性が優れているので、
転写を繰返す毎に搬送手段の帯電が増しても、同じ転写
電流で各転写におけるトナーの転写性を均一化でき、良
質な高品位画像が得られることになる。
【0187】更に他の実施形態のフルカラー画像を形成
するための画像形成方法を図3に基づいて説明する。
【0188】感光ドラム33上に適当な手段で形成され
た静電潜像は、矢印の方向へ回転する回転現像ユニット
39に取り付けられた現像手段としての現像器36中の
第1の現像剤により可視化される。感光体ドラム33上
のカラートナー画像は、グリッパー47によって転写ド
ラム48上に保持されている転写材としての記録材S
に、転写帯電器44により転写される。転写後に感光ド
ラム33の表面上に残存する転写残トナーは、感光ドラ
ム33の表面に当接するクリーニングブレードを有する
クリーナー38で回収され、感光ドラム33はクリーニ
ングされる。
【0189】転写帯電器44には、コロナ帯電器又は接
触帯電器が利用され、転写帯電器14にコロナ帯電器が
使われる場合には、−10kV〜+10kVの電圧が印
加され、転写電流は−500μA〜+500μAであ
る。転写ドラム48の外周面には保持部材が張設され、
この保持部材はポリフッ化ビニリデン樹脂フィルムやポ
リエチレンテレフタレートの如きフィルム状誘電体シー
トによって構成される。例えば、厚さ100μm〜20
0μm、体積抵抗1012〜1014Ω・cmのシートが用
いられる。
【0190】次に2色目として回転現像ユニットが回転
し、現像器35が感光ドラム33に対向する。そして現
像器35中の第2の現像剤により現像され、このトナー
画像も前記と同一の転写材としての記録材S上に重ねて
転写される。
【0191】更に3色目、4色目も同様に行われる。こ
のように転写ドラム48は転写材としての記録材Sを把
持したまま所定回数だけ回転し所定色数のトナー像が多
重転写される。静電転写するための転写電流は、一色目
<二色目<三色目<四色目の順に高めることが感光ドラ
ム上に残る転写残留トナーを少なくするために好まし
い。
【0192】一方、転写電流を高くすると、転写画像を
乱すので好ましくない。ところが本発明のトナーは転写
性に優れているので、多重転写する際の二色目、三色
目、四色目もしっかりと転写することができる。したが
って、何色目の画像もきちんと形成され、めりはりの利
いた多色画像が得られる。更に、フルカラー画像におい
ては、色再現に優れた美しい画像が得られる。しかも転
写電流をそれほど高める必要もなくなるので転写工程に
おける画像の乱れを少なくすることができる。また記録
材Sを転写ドラム48から分離する際に、分離帯電器4
5により除電するが、転写電流が大きいと、記録材Sの
転写ベルトへの静電吸着が大きくなり、分離する際の電
流を大きくしないと分離できなくなる。そうすると、転
写電流とは逆極性であるので、トナー像の乱れや転写材
上からのトナーの飛散を生じ、画像形成装置機内を汚し
てしまう。本発明のトナーは転写が容易であるので、分
離電流を大きくせずとも良く、分離を容易にすることが
でき、結果として分離時の画像の乱れや、トナー飛散を
防止することができる。したがって本発明のトナーは、
多重転写工程を有する多色画像、フルカラー画像を形成
する画像形成方法に特に好ましく用いられる。
【0193】多重転写された記録材Sは、分離帯電器4
5により転写ドラム48より分離され、シリコーンオイ
ルを含浸しているウェッブを有する加熱加圧ローラー定
着器32で定着され、定着時に加色混合されることによ
り、フルカラー複写画像となる。
【0194】多重現像一括転写方法について、フルカラ
ー画像形成装置を例にして図4に基づいて説明する。
【0195】感光ドラム103上に帯電器102とレー
ザー光を用いた露光部101で形成された静電潜像は現
像器104,105,106及び107により順次トナ
ーを現像して可視化される。現像プロセスにおいては、
非接触現像方法が好ましく用いられる。非接触現像方法
によれば現像器中の現像剤層が像形成体の表面を擦るこ
とがないので、2回目以降の現像工程において先行の現
像工程で形成された像を乱すことなく現像を行うことが
できる。
【0196】感光ドラム103上に形成された多色多重
画像、フルカラー画像は転写帯電器109により転写材
としての記録材Sに転写される。転写工程においては、
静電転写方法が好ましく用いられ、コロナ放電転写方法
又は接触転写方法が利用される。コロナ放電転写方法
は、転写材としての記録材Sを介しコロナ放電を生じさ
せる転写帯電器109を像に対向するように配置し、転
写材としての記録材Sの背面からコロナ放電を作用させ
静電的に転写する方法である。接触転写方法とは、転写
材としての記録材Sを介し、転写ローラー、転写ベルト
を像形成体に接触させてローラーにバイアスを印加させ
るか、ベルトの背面から静電的に転写する方法である。
この静電転写方法により感光ドラム103の表面に担持
された多色トナー像が一括して転写材としての記録材S
に転写される。このような一括転写方式では、転写する
トナー量が多いので、転写残量が多くなり、転写ムラが
発生しやすくなり、フルカラー画像においては色ムラを
生じやすくなる。
【0197】しかしながら本発明のトナーは転写性に優
れており、多色画像においてはどの色もきちんと形成さ
れる。フルカラー画像においては色再現性に優れた美し
い画像が得られる。さらに、低電流でも転写効率が良い
ので、転写時における画像の乱れを少なくすることがで
きる。更に、分離も容易になるので、分離時の画像の乱
れトナー飛散も低減できる。さらに、離型性にも優れる
ので接触転写手段においても良好な転写性を示す。した
がって、本発明のトナーは、多重現像一括転写工程を有
する画像形成方法にも好ましく用いられる。
【0198】多色トナー像が一括転写された記録材S
は、感光ドラム103から分離され熱ローラー定着器1
12で定着されることにより多色画像となる。
【0199】転写後に感光ドラム103の表面上に残存
する転写残トナーは、感光ドラム103の表面に当接可
能に配置されているクリーニングブレードを有するクリ
ーナー108で回収され、感光ドラム103はクリーニ
ングされる。このクリーナー108のクリーニングブレ
ードは、通常は感光ドラム103の表面と離間にあり、
感光ドラム103から転写材としての記録材Sに転写が
行われる際に感光ドラム103の表面に当接するように
可動するものである。
【0200】図5は、中間転写ドラムを用い中間転写ド
ラム上に一次転写された4色のカラートナー画像を記録
材に一括して二次転写する際の二次転写手段として、転
写ベルトを用いた画像形成装置の説明図である。
【0201】図5に示す装置システムにおいて、現像器
244−1、244−2、244−3、244−4に、
それぞれシアントナーを有する現像剤、マゼンタトナー
を有する現像剤、イエロートナーを有する現像剤及びブ
ラックトナーを有する現像剤が導入され、感光体241
に形成された静電荷像を現像し、各色トナー像が感光体
241上に形成される。感光体241はa−Se、Cd
s、ZnO2 、OPC、a−Siの様な光導電絶縁物質
層を持つ感光ドラムもしくは感光ベルトである。感光体
241は図示しない駆動装置によって矢印方向に回転さ
れる。
【0202】感光体241としては、アモルファスシリ
コン感光層、又は有機系感光層を有する感光体が好まし
く用いられる。
【0203】有機感光層としては、感光層が電荷発生物
質及び電荷輸送性能を有する物質を同一層に含有する、
単一層型でもよく、又は、電荷輸送層を電荷発生層を成
分とする機能分離型感光層であっても良い。導電性基体
上に電荷発生層、次いで電荷輸送層の順で積層されてい
る構造の積層型感光層は好ましい例の一つである。
【0204】有機感光層の結着樹脂はポリカーボネート
樹脂、ポリエステル樹脂、アクリル系樹脂が特に、転写
性、クリーニング性が良く、クリーニング不良、感光体
へのトナーの融着、外添剤のフィルミングが起こりにく
い。
【0205】帯電工程では、コロナ帯電器を用いる感光
体241とは非接触である方式と、ローラー等を用いる
接触型の方式がありいずれのものも用いられる。効率的
な均一帯電、シンプル化、低オゾン発生化のために図5
に示す如く接触方式のものが好ましく用いられる。
【0206】帯電ローラー242は、中心の芯金242
bとその外周を形成した導電性弾性層242aとを基本
構成とするものである。帯電ローラー242は、感光体
241面に押圧力をもって圧接され、感光体241の回
転に伴い従動回転する。
【0207】帯電ローラーを用いた時の好ましいプロセ
ス条件としては、ローラーの当接圧が5〜500g/c
mで、直流電圧に交流電圧を重畳したものを用いた時に
は、交流電圧=0.5〜5kVpp、交流周波数=50
Hz〜5kHz、直流電圧=±0.2〜±1.5kVで
あり、直流電圧を用いた時には、直流電圧=±0.2〜
±5kVである。
【0208】この他の帯電手段としては、帯電ブレード
を用いる方法や、導電性ブラシを用いる方法がある。こ
れらの接触帯電手段は、高電圧が不必要になったり、オ
ゾンの発生が低減するといった効果がある。
【0209】接触帯電手段としての帯電ローラー及び帯
電ブレードの材質としては、導電性ゴムが好ましく、そ
の表面に離型性被膜をもうけても良い。離型性被膜とし
ては、ナイロン系樹脂、PVDF(ポリフッ化ビニリデ
ン)、PVDC(ポリ塩化ビニリデン)などが適用可能
である。
【0210】感光体上のトナー像は、電圧(例えば、±
0.1〜±5kV)が印加されている中間転写ドラム2
45に転写される。転写後の感光体表面は、クリーニン
グブレード248を有するクリーニング手段249でク
リーニングされる。
【0211】中間転写ドラム245は、パイプ状の導電
性芯金245bと、その外周面に形成した中抵抗の弾性
体層245aからなる。芯金245bは、プラスチック
のパイプに導電性メッキをほどこしたものでも良い。
【0212】中抵抗の弾性体層245aは、シリコーン
ゴム、テフロンゴム、クロロプレンゴム、ウレタンゴ
ム、EPDM(エチレンプロピレンジエンの3元共重合
体)などの弾性材料に、カーボンブラック、酸化亜鉛、
酸化スズ、炭化ケイ素の如き導電性付与材を配合分散し
て電気抵抗値(体積抵抗率)を105 〜1011Ω・cm
の中抵抗に調整した、ソリッドあるいは発泡肉質の層で
ある。
【0213】中間転写ドラム245は感光体241に対
して並行に軸受けさせて感光体241の下面部に接触さ
せて配設してあり、感光体241と同じ周速度で矢印の
反時計方向に回転する。
【0214】感光体241の面に形成担持された第1色
のトナー像が、感光体241と中間転写ドラム245と
が接する転写ニップ部を通過する過程で中間転写ドラム
245に対する印加転写バイアスで転写ニップ域に形成
された電界によって、中間転写ドラム245の外面に対
して順次に中間転写されていく。
【0215】必要により、着脱自在なクリーニング手段
280により、転写材へのトナー像の転写後に、中間転
写ドラム245の表面がクリーニングされる。中間転写
ドラム上にトナー像がある場合、トナー像を乱さないよ
うにクリーニング手段280は、中間転写体表面から離
される。
【0216】中間転写ドラム245に対して並行に軸受
けさせて中間転写ドラム245の下面部に接触させて転
写手段が配設され、転写手段247は例えば転写ローラ
ー又は転写ベルトであり、中間転写ドラムと同じ周速度
で矢印の時計方向に回転する。転写手段は直接中間転写
ドラムと接触するように配設されていても良く、またベ
ルト等が中間転写ドラムと転写手段との間に接触するよ
うに配置されても良い。
【0217】転写ローラーの場合、中心に芯金とその外
周を形成した導電性弾性層とを基本構成とするものであ
る。
【0218】中間転写ドラム及び転写ローラーとして
は、一般的な材料を用いることが可能である。中間転写
ドラムの弾性層の体積固有抵抗値よりも転写ローラーの
弾性層の体積固有抵抗値をより小さく設定することで転
写ローラーへの印加電圧が軽減でき、転写材上に良好な
トナー像を形成できると共に転写材の中間転写体への巻
き付きを防止することができる。特に中間転写体の弾性
層の体積固有抵抗値が転写ローラーの弾性層の体積固有
抵抗値より10倍以上であることが特に好ましい。
【0219】中間転写ドラム及び転写ローラーの硬度
は、JIS K−6301に準拠し測定される。本発明
に用いられる中間転写ドラムは、10〜40度の範囲に
属する弾性層から構成されることが好ましく、一方、転
写ローラーの弾性層の硬度は、中間転写ドラムの弾性層
の硬度より硬く41〜80度の値を有するものが中間転
写ドラムへの転写材の巻き付きを防止する上で好まし
い。中間転写ドラムと転写ローラーの硬度が逆になる
と、転写ローラー側に凹部が形成され、中間転写ドラム
への転写材の巻き付きが発生しやすい。
【0220】図5では中間転写ドラム245の下方に
は、転写ベルト247が配置されている。転写ベルト2
47は、中間転写ドラム245の軸に対して並行に配置
された2本のローラー、すなわちバイアスローラー24
7aとテンションローラー247cに掛け渡されてお
り、駆動手段(不図示)によって駆動される。転写ベル
ト247は、テンションローラー247c側を中心にし
てバイアスローラー247a側が矢印方向に移動可能に
構成されていることにより、中間転写ドラム245に対
して下方から矢印方向に接離することができる。バイア
スローラー247aには、二次転写バイアス源247d
によって所望の二次転写バイアスが印加されており、一
方、テンションローラー247cは接地されている。
【0221】次に、転写ベルト247であるが、本実施
の形態では、熱硬化性ウレタンエラストマーにカーボン
を分散させ厚さ約300μm、体積抵抗率108 〜10
12Ω・cm(1kV印加時)に制御した上に、フッ素ゴ
ム20μm、体積抵抗率1015Ω・cm(1kV印加
時)に制御したゴムベルトを用いた。その外径寸法は周
長80×幅300mmのチューブ形状である。
【0222】上述の転写ベルト247は、前述のバイア
スローラー247aとテンションローラー247cによ
って約5%延ばす張力印加がなされている。
【0223】転写手段247は中間転写ドラム245と
等速度或は周速度に差をつけて回転させる。転写材24
6は中間転写ドラム245と転写手段247との間に搬
送されると同時に、転写手段247にトナーが有する摩
擦電荷と逆極性のバイアスを二次転写バイアス源247
dから印加することによって、中間転写ドラム245上
のトナー像が転写材246の表面側に転写される。
【0224】転写用回転体の材質としては、帯電ローラ
ーと同様のものも用いることができ、好ましい転写のプ
ロセス条件としては、ローラーの当接圧が5〜500g
/cmで、直流電圧が±0.2〜±10kVである。
【0225】例えば、バイアスローラー247aの導電
性弾性層247a1 はカーボン等の導電材を分散させた
ポリウレタン、エチレン−プロピレン−ジエン系三元共
重合体(EPDM)等の体積抵抗106 〜1010Ω・c
m程度の弾性体でつくられている。芯金247a2 には
定電圧電源によりバイアスが印加されている。バイアス
条件としては、±0.2〜±10kVが好ましい。
【0226】次いで転写材246は、ハロゲンヒータ等
の発熱体を内蔵させた加熱ローラーとこれと押圧力をも
って圧接された弾性体の加圧ローラーとを基本構成とす
る定着器281へ搬送され、加熱ローラーと加圧ローラ
ー間を通過することによってトナー像が転写材に加熱加
圧定着される。フィルムを介してヒータにより定着する
方法を用いても良い。
【0227】上記の図1乃至図5に示す現像装置(現像
器)には、一成分系現像剤を用いる一成分系現像方法と
トナー及びキャリアを有する二成分系現像剤を用いる二
成分系現像方法とが適用できる。
【0228】非磁性トナーとして、本発明のトナーを有
する一成分系非磁性現像剤を用いる現像方法を図6に示
す概略構成図に基づいて説明する。
【0229】現像装置170は、非磁性トナーとしての
非磁性一成分系現像剤176を収容する現像容器17
1、現像容器171に収容されている一成分系非磁性現
像剤176を担持し、現像領域に搬送するための現像剤
担持体172、現像剤担持体上に一成分系非磁性現像剤
を供給するための供給ローラー173、現像剤担持体上
の現像剤層厚を規制するための現像剤層厚規制部材とし
ての弾性ブレード174、現像容器171内の一成分系
非磁性現像剤176を攪拌するための攪拌部材175を
有している。
【0230】169は静電潜像を担持するための潜像担
持体であり、潜像形成は図示しない電子写真プロセス手
段または静電記録手段によりなされる。172は現像剤
担持体としての現像スリーブであり、アルミニウムある
いはステンレスからなる非磁性スリーブからなる。
【0231】現像スリーブは、アルミニウム、ステンレ
スの粗管をそのまま用いてもよいが、好ましくはその表
面をガラスビーズで吹きつけて均一に荒らしたものや、
鏡面処理したもの、あるいは樹脂でコートしたものがよ
い。なかでも、スリーブ表面を樹脂でコートする方法
は、樹脂中に各種粒子を分散させることで、スリーブ表
面荒さや導電性を調整することや、スリーブ表面に滑性
を付与することが簡便に行えるため、好適に用いられ
る。
【0232】スリーブ表面をコートするのに用いられる
樹脂および樹脂に添加される各種粒子については特に限
定されるものではないが、樹脂としてはステンレス系樹
脂、ビニル系樹脂、ポリエーテルスルホン樹脂、ポリカ
ーボネート樹脂、ポリフェニレンオキサイド樹脂、ポリ
アミド樹脂、フッ素樹脂、繊維素系樹脂、アクリル系樹
脂等の熱可塑性樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹
脂、アルキッド樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、
ポリウレタン樹脂、尿素樹脂、シリコーン樹脂及びポリ
イミド樹脂等の熱或いは光硬化性樹脂が好適に用いられ
る。
【0233】また、添加する各種粒子としてはPMM
A、アクリル樹脂、ポリブタジエン樹脂、ポリスチレン
樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブタジエ
ン、又はこれらの共重合体、ベンゾグアナミン樹脂、フ
ェノール樹脂、ポリアミド樹脂、ナイロン、フッ素系樹
脂、シリコーン樹脂、エポキシ系樹脂、ポリエステル樹
脂等の樹脂粒子;ファーネスブラック、ランプブラッ
ク、サーマルブラック、アセチレンブラック、チャンネ
ルブラック等のカーボンブラック;酸化チタン、酸化す
ず、酸化亜鉛、酸化モリブデン、チタン酸カリ、酸化ア
ンチモン及び酸化インジウム等の金属酸化物;アルミニ
ウム、銅、銀及びニッケル等の金属、グラファイト、金
属繊維及び炭素繊維等の無機系充填剤が好適に用いられ
る。
【0234】一成分系非磁性現像剤176は現像容器1
71に貯蔵されており、供給ローラー173によって現
像剤担持体172上へ供給される。供給ローラー173
はポリウレタンフォームの如き発泡材より成っており、
現像剤担持体に対して、順または逆方向に0でない相対
速度をもって回転し、現像剤の供給とともに、現像剤担
持体172上の現像後の現像剤(未現像現像剤)のはぎ
取りも行っている。現像剤担持体172上に供給された
二成分系非磁性現像剤は現像剤層厚規制部材としての弾
性ブレード174によって均一かつ薄層に塗布される。
【0235】弾性塗布ブレードと現像剤担持体との当接
圧力は、現像スリーブ母線方向の線圧として0.3〜2
5kg/m、好ましくは0.5〜12kg/mが有効で
ある。当接圧力が0.3kg/mより小さい場合、一成
分系非磁性現像剤の均一塗布が困難となり、一成分系非
磁性現像剤の帯電量分布がブロードとなりカブリや飛散
の原因となる。当接圧力が25kg/mを超えると、一
成分系非磁性現像剤に大きな圧力がかかり、一成分系非
磁性現像剤が劣化するため、一成分系非磁性現像剤の凝
集が発生するなど好ましくない。また、現像剤担持体を
駆動させるために大きなトルクを要するため好ましくな
い。即ち、当接圧力を0.3〜25kg/mに調整する
ことで、本発明のトナーを用いた一成分系非磁性現像剤
の凝集を効果的にほぐすことが可能になり、さらに一成
分系非磁性現像剤の帯電量を瞬時に立ち上げることが可
能になる。
【0236】弾性ブレードとしては、シリコーンゴム、
ウレタンゴム、NBRの如きゴム弾性体;ポリエチレン
テレフタレート、ポリアミドの如きエラストマー;ステ
ンレス、鋼、リン青銅の如き金属弾性体が使用でき、さ
らにそれらの複合体であっても使用できる。好ましく
は、バネ弾性を有するSUSまたはリン青銅の金属薄板
上にウレタン、シリコーン等のゴム材料やポリアミドエ
ラストマー等の各種エラストマーを射出成型して設けた
ものが良い。
【0237】この非磁性一成分現像方法において、ブレ
ードにより現像スリーブ上に一成分系非磁性現像剤を薄
層コートする系においては、十分な画像濃度を得るため
に、現像スリーブ上の一成分系非磁性現像剤層の厚さを
現像スリーブと潜像担持体との対抗間隙αよりも小さく
し、この間隙に交番電場を印加することが好ましい。す
なわち図6に示すバイアス電源により、現像スリーブ1
72と潜像担持体169との間に交番電場または交番電
場に直流電場を重畳した現像バイアスを印加することに
より、現像スリーブ上から像担持体上への一成分系非磁
性現像剤の移動を容易にし、更に良質の画像を得ること
ができる。
【0238】本発明においては、潜像担持体と現像剤担
持体との間隙αは、例えば50〜500μmに設定さ
れ、現像剤担持体上に担持される現像剤層の層厚は、例
えば40〜400μmに設定されることが好ましい。
【0239】現像スリーブは潜像担持体に対し、100
〜200%の周速で回転される。交番バイアス電圧は、
ピークトゥーピークで0.1kV以上、好ましくは0.
2〜3.0kV、更に好ましくは0.3〜2.0kVで
用いるのが良い。交番バイアス周波数は、1.0〜5.
0kHz、好ましくは1.0〜3.0kHz、更に好ま
しくは1.5〜3.0kHzで用いられる。交番バイア
ス波形は、矩形波、サイン波、のこぎり波、三角波の如
き波形が適用できる。さらに、正、逆の電圧、時間の異
なる非対称交流バイアスも利用できる。直流バイアスを
重畳するのも好ましい。
【0240】次に非磁性トナーとしての本発明のトナー
とキャリアとから構成される二成分現像剤を用いる現像
方法を図7に示す概略構成図に基づいて説明する。
【0241】現像装置120は、二成分系現像剤128
を収納する現像容器126、現像容器126に収納され
ている二成分系現像剤128を担持し、現像領域に搬送
するための現像剤担持体としての現像スリーブ121、
現像スリーブ121上に形成される現像剤層の層厚を規
制するための現像剤層厚規制手段としての現像ブレード
127を有している。
【0242】現像スリーブ121は、非磁性のスリーブ
基体122内にマグネット123を内包している。
【0243】現像容器126の内部は、隔壁130によ
って現像室(第1室)R1 と攪拌室(第2室)R2 と区
画され、攪拌室R2 の上方には隔壁130を隔ててトナ
ー貯蔵室R3 が形成されている。現像室R1 及び攪拌室
2 内には現像剤128が収容されており、トナー貯蔵
室R3 内には補給用トナー(非磁性トナー)129が収
容されている。なお、トナー貯蔵室R3 には補給口13
1が設けられ、補給口131を経て消費されたトナーに
見合った量の補給用トナー129が攪拌室R2内に落下
補給される。
【0244】現像室R1 内には搬送スクリュー124が
設けられており、この搬送スクリュー124の回転駆動
によって現像室R1 内の現像剤128は、現像スリーブ
121の長手方向に向けて搬送される。同様に、貯蔵室
2 内には搬送スクリュー125が設けられ、搬送スク
リュー125の回転によって、補給口131からの攪拌
室R2 内に落下したトナーを現像スリーブ121の長手
方向に沿って搬送する。
【0245】現像剤128は、非磁性トナーと磁性キャ
リアとを有した二成分系現像剤である。
【0246】現像容器126の感光ドラム119に近接
する部位には開口部が設けられ、該開口部から現像スリ
ーブ121が外部に突出し、現像スリーブ121と感光
ドラム119との間には間隙が設けられている。非磁性
材にて形成される現像スリーブ121には、バイアスを
印加するためのバイアス印加手段132が配置されてい
る。
【0247】スリーブ基体122に固定された磁界発生
手段としてのマグネットローラー、即ち磁石123は、
上述したように、現像磁極S1 とその下流に位置する磁
極N3 と、現像剤128を搬送するための磁極N2 、S
2 、N1 とを有する。磁石123は、現像磁極S1 が感
光体ドラム119に対向するようにスリーブ基体122
内に配置されている。現像磁極S1 は、現像スリーブ1
21と感光ドラム119との間の現像部の近傍に磁界を
形成し、該磁界によって磁気ブラシが形成される。
【0248】現像スリーブ121の上方に配置され、現
像スリーブ121上の現像剤128の層厚を規制する現
像剤層規制ブレード127は、アルミニウム、SUS3
16の如き非磁性材料で作製される。非磁性ブレード1
27の端部と現像スリーブ121面との距離Aは300
〜1000μm、好ましくは400〜900μmであ
る。この距離Aが300μmより小さいと、磁性キャリ
アがこの間につまり現像剤層にムラを生じやすいと共
に、良好な現像を行うのに必要な現像剤を塗布すること
ができず濃度の薄いムラの多い現像画像しか得られない
という問題点がある。現像剤中に混在している不用粒子
による不均一塗布(いわゆるブレードづまり)を防止す
るためには、400μm以上が好ましい。距離Aが10
00μmより大きいと現像スリーブ121上へ塗布され
る現像剤量が増加し所定の現像剤層厚の規制が行えず、
感光ドラム119への磁性キャリア粒子の付着が多くな
ると共に現像剤の循環、非磁性の現像剤層及び規制ブレ
ード127による現像剤規制力が弱まりトナーのトリボ
が不足しカブリやすくなるという問題点がある。
【0249】この二成分系現像装置120の現像は、交
番電界を印加しつつ、トナーと磁性キャリアとにより、
構成される磁気ブラシを像担持体(例えば、感光体ドラ
ム)119に接触している状態で現像を行う。この磁気
ブラシと像担持体とが接触することによって、転写後、
像担持体上に担持されている転写残トナーは、磁気ブラ
シに取り込まれ現像室R1 に回収される。現像剤担持体
(現像スリーブ)121と感光体ドラム119の距離
(S−D間距離)Bは100〜1000μmであること
がキャリア付着防止及びドット再現性の向上において良
好である。100μmより狭いと現像剤の供給が不十分
になりやすく、画像濃度が低くなり、1000μmを越
えると磁石S1 からの磁力線が広がり磁気ブラシの密度
が低くなり、ドット再現性に劣ったり、キャリアを拘束
する力が弱まりキャリア付着が生じやすくなる。
【0250】交番電界のピーク間の電圧は500〜50
00Vが好ましく、周波数は500〜10000Hz、
好ましくは500〜3000Hzであり、それぞれプロ
セスに適宜選択して用いることができる。この場合、波
形としては三角波、矩形波、正弦波、あるいはDuty
比を変えた波形から選択して用いることができる。印加
電圧が、500Vより低いと十分な画像濃度が得られに
くく、非画像部のカブリトナーを良好に回収することが
できない場合がある。印加電圧が5000Vを超える場
合には磁気ブラシを介して、静電像を乱してしまい、画
質低下を招く場合がある。
【0251】良好に帯電したトナーを有する二成分系現
像剤を使用することで、カブリ取り電圧(Vback)
を低くすることができ、感光体の一次帯電を低めること
ができるために感光体寿命を長寿命化できる。Vbac
kは、現像システムにもよるが150V以下、より好ま
しくは100V以下が良い。
【0252】コントラスト電位としては、十分画像濃度
が出るように200V〜500Vが好ましく用いられ
る。
【0253】周波数が500Hzより低いとプロセスス
ピードにも関係するが、キャリアへの電荷注入が起こる
ためキャリア付着、あるいは潜像を乱すことで画質を低
下させる場合がある。周波数が10000Hzを超える
と電界に対してトナーが追随できず画質低下を招きやす
い。
【0254】十分な画像濃度を出し、ドット再現性に優
れ、かつキャリア付着のない現像を行うために、現像ス
リーブ121上の磁気ブラシの感光体ドラム119との
接触幅(現像ニップC)を好ましくは3〜8mmにする
ことである。現像ニップCが3mmより狭いと十分な画
像濃度とドット再現性を良好に満足することが困難であ
り、8mmより広いと、現像剤のパッキングが起き機械
の動作を止めてしまったり、またキャリア付着を十分に
押さえることが困難になる。現像ニップの調整方法とし
ては、現像剤規制部材127と現像スリーブ121との
距離Aを調整したり、現像スリープ121と感光ドラム
119との距離Bを調整することでニップ幅を適宜調整
する。
【0255】上記の二成分系現像剤を用いる現像方式
は、転写後に感光体ドラム上に残存する転写残トナー
を、転写工程における転写部と帯電工程における帯電部
との間及び帯電部と現像工程における現像部との間に、
感光体ドラムの表面に当接するクリーニング部材を設け
ずに、現像工程において現像装置が回収する現像同時ク
リーニングを行うことができる。
【0256】現像同時クリーニング方式においては、潜
像担持体の移動方向に対して、現像部、転写部及び帯電
部の順で位置しており、転写部と帯電部との間及び帯電
部と現像部との間に、潜像担持体の表面に当接して潜像
担持体の表面に存在する転写残トナーを除去するための
クリーニング部材を有していない。
【0257】現像同時クリーニング方式を用いた画像形
成方法について、現像工程において、トナーの帯電極性
と潜像担持体の静電潜像の帯電極性が同極性で現像を行
う反転現像を例に挙げて説明すると、マイナス帯電性の
感光体及びマイナス帯電性のトナーを用いた場合、その
転写工程において、プラス極性の転写部材によって可視
化された像を転写材に転写することになるが、転写材の
種類(厚み、抵抗、誘電率の違い)と画像面積の関係に
より、転写残余のトナーの帯電極性がプラスからマイナ
スまで変動する。しかし、マイナス帯電性の感光体を帯
電する際のマイナス極性の帯電部材により、感光体表面
と共に転写残余のトナーまでもが、転写工程においてプ
ラス極性に振れていたとしても、一様にマイナス側へ帯
電極性を揃えることが出来る。それゆえ、現像時に一様
にマイナス極性に帯電したトナー粒子が感光体表面に存
在していても、現像方法として反転現像を用いた場合、
マイナスに帯電された転写残余のトナーは、トナーの現
像されるべき明部電位部には残り、トナーの現像される
べきでない暗部電位には残らず、現像電界の関係上、現
像剤の磁気ブラシ又は現像剤担持体の方に引き寄せら
れ、残留しない。
【0258】次に本発明の装置ユニットについて図6を
用いて説明する。
【0259】本発明の装置ユニットは、画像形成装置本
体(例えば、複写機、レーザービームプリンター、ファ
クシミリ装置)に脱離可能に装着される。
【0260】図6に示した実施形態では、装置ユニット
は、現像装置170であり、現像装置170が画像形成
装置本体に脱離可能に装着される。
【0261】従って、装置ユニットとしては、現像剤1
76、現像容器171、現像剤担持体172、供給ロー
ラ173、現像剤層厚規制部材174及び撹拌部材17
5を有するものであるが、本発明の装置ユニットとして
は、少なくとも現像剤176、現像容器171及び現像
剤担持体172を有していれば良い。
【0262】さらに装置ユニットとしては、潜像担持
体、クリーニング部材又は帯電部材を一体に有していて
も良い。
【0263】本発明の画像形成方法をファクシミリのプ
リンターに適用する場合には、光像露光Lは受信データ
をプリントするための露光になる。図11はこの場合の
一例をブロック図で示したものである。
【0264】コントローラ91は画像読取部90とプリ
ンター99を制御する。コントローラ91の全体はCP
U97により制御されている。画像読取部からの読取デ
ータは、送信回路93を通して相手局に送信される。相
手局から受けたデータは受信回路92を通してプリンタ
ー99に送られる。画像メモリには所定の画像データが
記憶される。プリンタコントローラ98はプリンター9
9を制御している。94は電話である。
【0265】回線95から受信された画像(回線を介し
て接続されたリモート端末からの画像情報)は、受信回
路92で復調された後、CPU97は画像情報の複号処
理を行い順次画像メモリ96に格納される。そして、少
なくとも1ページの画像がメモリ96に格納されると、
そのページの画像記録を行う。CPU97は、メモリ9
6より1ページの画像情報を読み出しプリンタコントロ
ーラ98に複合化された1ページの画像情報を送出す
る。プリンタコントローラ98は、CPU97からの1
ページの画像情報を受け取るとそのページの画像情報記
録を行うべく、プリンタ99を制御する。
【0266】尚、CPU97は、プリンタ99による記
録中に、次のページの受信を行っている。
【0267】
【実施例】以上の様に、画像の受信と記録が行われる。
【0268】以下本発明を実施例により具体的に説明す
るが、これは本発明をなんら限定するものではない。
【0269】実施例1 イオン交換水700重量部に、0.1M−Na3 PO4
水溶液450重量部を投入し、50℃に加温した後、T
K式ホモミキサー(特殊機化工業製)を用いて、10,
000rpmにて撹拌した。これに1.0M−CaCl
2 水溶液70重量部を徐々に添加し、リン酸カルシウム
塩を含む水系媒体を得た。 (モノマー)スチレン 170重量部 n−ブチルアクリレート 30重量部 (着色剤)C.I.ピグメントブルー15:3 15重量部 (荷電制御剤)サリチル酸金属化合物 2重量部 (極性樹脂)飽和ポリエステル 20重量部 (酸化10,ピーク分子量;15,000) (離型剤)ベヘニルステアレート 30重量部 (架橋剤)ジビニルベンゼン 0.5重量部
【0270】上記処方を50℃に加温し、TK式ホモミ
キサー(特殊機化工業製)を用いて、9000rpmに
て均一に溶解、分散した。これに、重合開始剤2,2’
−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)5重量
部を溶解し、重合性単量体組成物を調製した。
【0271】前記水系媒体中に上記重合性単量体組成物
を投入し、50℃,N2 雰囲気下において、TK式ホモ
ミキサーにて8000rpmで撹拌し、重合性単量体組
成物を造粒した。
【0272】その後、パドル撹拌翼で撹拌しつつ、2時
間で60℃に昇温し、4時間後、昇温速度40℃/H
r.で70℃に昇温し5時間反応させた。重合反応終了
後、減圧下で残存モノマーを留去し、冷却後、塩酸を加
えリン酸カルシウム塩を溶解させて、シアントナー粒子
(1−a)を含む懸濁液を得た。
【0273】得られたシアントナー粒子(1−a)を東
亜医用電子株式会社製のフロー式粒子像測定装置を用い
て円形度分布及び粒度分布を測定したところ、平均円形
度0.970であり、円相当径6.1μmに極大値Xを
有し、円相当径0.60μm以上2.00μm未満の範
囲には極大値Yを有していなかった。円相当径0.60
μm以上2.00μm未満の粒子の含有量は4個数%で
あった。
【0274】一方、イオン交換水500重量部に、スチ
レンモノマー7重量部及び水溶性開始剤として過硫酸カ
ルシウム3重量部を加え、パドル撹拌翼で撹拌しつつ7
0℃に昇温し24時間ソープフリー重合を行い、微粒子
重合体(1−b)を含む懸濁液を得た。
【0275】得られた微粒子重合体(1−b)を東亜医
用電子株式会社製のフロー式粒子像測定装置を用いて円
形度分布及び粒度分布を測定したところ、平均円形度
0.972であり、円相当径0.8μmのみに極大値を
有しており、円相当径0.60μm以上2.00μm未
満の粒子の含有量が72個数%であった。
【0276】微粒子重合体(1−b)を含む懸濁液を、
シアントナー粒子(1−a)を含む懸濁液に全量加え、
室温にてパドル撹拌翼で2時間撹拌した後、ろ過、水
洗、乾燥をして、重量平均粒径6.5μmのシアントナ
ー粒子(1)を得た。
【0277】このシアントナー粒子(1)100重量部
に対し、シリコーンオイル表面処理したBET比表面積
が110m2 /gのシリカ微粉末(A−1)を1.0重
量部、シリコーンオイル及びカップリング剤で表面処理
したBET比表面積が50m2 /gのシリカ微粉末(B
−1)を0.5重量部加えた後、三井鉱山社製ヘンシェ
ルミキサーを用い、均一に撹拌してシアントナー(1)
を得、これを非磁性一成分系現像剤(1)とした。
【0278】上記シリカ微粉末(B−1)は、市販のシ
リカ微粉体NAX50(日本アエロジル社製)100重
量部に対して、ジメチルシリコーンオイル10重量部で
表面処理を行い、風力分級を行って、比較的に粗い粒子
を採取して粒度分布を調整したものである。このシリカ
微粉末(B−1)は、透過型電子顕微鏡(TEM)によ
る10万倍の拡大写真及び走査型電子顕微鏡(SEM)
による10万倍の拡大写真において、平均一次粒径40
mμmの一次粒子が複数合一した粒子であることが確認
された。この拡大写真から確認されたシリカ微粉末(B
−1)の粒子形状を図10に示す。
【0279】シアントナー(1)の走査型電子顕微鏡に
よる拡大写真において、トナー粒子上に存在するシリカ
微粉末(A−1)の一次粒子の形状係数SF−1(10
万倍の拡大写真)が117であり、同様にトナー粒子上
に存在するシリカ微粉末(B−1)の形状係数SF−1
(5万倍の拡大写真)が290であった。
【0280】さらに、シアントナー(1)の走査型電子
顕微鏡による50万倍の拡大写真において、シリカ微粉
末(A−1)の一次粒子は、個数平均長径が7.35m
μmであり、長径/短径が1.1であり、10万倍の拡
大写真において0.5μm×0.5μmの面積当たり1
22個存在していることが確認された。シアントナー
(1)の走査型電子顕微鏡による5万倍の拡大写真にお
いて、シリカ微粉末(B−1)は、個数平均長径が15
2mμmであり、長径/短径が3.2であり、1.0μ
m×1.0μmの面積当たり6個存在していることが確
認された。
【0281】さらに、シアントナー(1)の走査型電子
顕微鏡による10万倍の拡大写真において、シリカ微粉
末(B−1)を構成する一次粒子のフェレ径最小幅の平
均値(平均フェレ径最小幅)は、42mμmであった。
【0282】シアントナー(1)を東亜医用電子株式会
社製のフロー式粒子像測定装置を用いて円形度分布及び
粒度分布を測定したところ、平均円形度0.970であ
り、円相当径6.1μmに極大値Xを有し、円相当径
0.8μmに極大値Yを有し、円相当径0.60μm以
上2.00μm未満の粒子の含有量が24個数%であっ
た。
【0283】得られた現像剤を、市販のキヤノンLBP
−2030を図1で示すように改造した改造機を用い、
各々の評価項目について5000枚通紙を行い、評価し
た。
【0284】LBP−2030の改造機は、図1に示す
通り、現像装置として、ブラック現像器4Bk、イエロ
ー現像器4Y、マゼンタ現像器4M及びシアン現像器4
Cとして、図6に示す非磁性一成分系現像剤を用いる非
磁性一成分系現像方式の現像装置170をそれぞれ脱離
可能に装着したロータリーユニット4を用い、中間転写
ドラム5上に一次転写された各カラートナーによる多重
トナー像を記録材Pに一括に二次転写した後記録材Pに
加熱定着する構成であり、さらに定着器9も以下の構成
に改造したものである。
【0285】定着器9の定着ローラー9aはアルミニウ
ムの芯軸を2種の層で覆ったものを用いた。下層部には
弾性層として高温加硫シリコーンゴム(HTVシリコー
ンゴム)を用いた。弾性層の厚さは2.1mmであり、
ゴム硬度は3°(JIS−A)であった。上層部には離
型層としてテトラフルオロエチレン−ペルフルオロアル
キルビニルエーテル共重合体(PFA)をスプレーコー
トにより薄膜化したものを用いた。薄膜の厚さは20μ
mであった。
【0286】定着器9の加圧ローラー9bも、定着ロー
ラー9aと同様、芯軸上を下層シリコーンゴム弾性層、
上層フッ素樹脂型層で覆う構造であり、同等の材料、厚
さ、物性値より成るものを用いた。
【0287】定着部のニップ幅は9.5mm、定着圧は
2.00×105 Paとし、スタンバイ時の定着ローラ
ー表面温度を180℃に設定した。定着オイルの塗布機
構は除去した。
【0288】中間転写ドラム5は、アルミニウム円筒の
表層に、弾性層としてNBRとエピクロロヒドリンゴム
の混合物を厚さ5mmで被覆したものを用いた。
【0289】上記のLBP−2030の改造機のシアン
現像器4Cに上記の非磁性一成分系現像剤(1)を16
0g充填し、記録材Pとして市販のCLCペーパーA4
(キヤノン販売社販売、埋量:81.4g/m2 )をト
レイ7にセットし、連続通紙テストを以下の条件で行っ
た。
【0290】・一次帯電条件:図示しない電源から帯電
ローラー2に、−600Vの直流電圧と、1150Hz
の正弦波で振幅2kVppの交流電圧を重畳させた帯電
バイアス電圧を印加した。帯電ローラー2に電圧を印加
することにより、絶縁体の感光ドラム1に対して放電に
より電荷を移動させて一様に帯電を行った。
【0291】・潜像形成条件:一様に帯電された感光ド
ラム1上にレーザ光Eを照射露光し、静電潜像を形成し
た。露光された部分の表面電位は−200Vになるよう
にレーザ光強度を設定した。
【0292】・現像条件:図1中4Cのシアン現像器
に、−350Vの直流電圧と、2300Hzの正弦波で
振幅1.8kVppの交流電圧を重畳させた現像バイア
ス電圧を印加せしめ、現像スリーブと感光ドラム1との
間(間隙300μm)に交番電界を形成し、現像スリー
ブ上のトナー(トナー層厚170μm)を飛翔させて現
像を行った。
【0293】・一次転写条件:感光ドラム1上に現像器
4Cにより形成されたトナー画像を中間転写体5に一次
転写するため、アルミニウム製ドラム5aに一次転写バ
イアス電圧として+300Vの直流電圧を印加した。
【0294】・二次転写条件:中間転写体5上に一次転
写されたトナー画像を記録材Pに二次転写するため、転
写手段8に二次転写バイアスとして+2000Vの直流
電圧を印加した。
【0295】評価は、初期及び各耐久枚数での画像濃度
及びベタ画像の画像濃度安定性、初期の紙上カブリ量、
及び各耐久枚数での線細再現性について以下の通りに行
った。
【0296】画像濃度 全ベタ画像を1枚印刷し、得られた全ベタ画像から無作
為に選んだ10ヵ所の画像濃度を反射式濃度計(TOK
YO DENSHOKU CO.,LTD 社製 RE
FLECTOMETER ODEL TC−6DS)を
用いて測定した。
【0297】これを3回行い、合計30ヵ所の画像濃度
を測定し、得られた数値の相加平均値を初期画像の濃度
とした。
【0298】上記記載の評価方法を用い、印刷枚数が1
000毎時、3000毎時、及び5000枚時の画像に
ついても、同様の方法で各耐久枚数での画像濃度の評価
を行った。
【0299】ベタ画像の画像濃度安定性 温度20℃、湿度30%の環境において全ベタ画像を1
枚印刷し、得られた全ベタ画像から無作為に選んだ10
ヵ所の画像濃度を反射式濃度計(TOKYODENSH
OKU CO.,LTD社製REFLECTOMETE
R ODELTC−6DS)を用いて測定した。
【0300】これを3回行い、合計30ヵ所の画像濃度
を測定し、得られた数値の最大値と最小値の差を計算し
て以下のようにその程度を表記した。 a:最大値と最小値の差が0.2以下 b:最大値と最小値の差が0.2超0.4以下 c:最大値と最小値の差が0.4超0.6以下 d:最大値と最小値の差が0.6超0.8以下 e:最大値と最小値の差が0.8超
【0301】上記評価において、最大値と最小値の差が
小さいほど、初期画像にかすれやムラがなく、画像濃度
安定性に優れた良好な画像である。
【0302】上記の評価を印刷枚数が1000枚時、3
000枚時、及び5000枚時の画像についても、同様
の方法で各耐久枚数でのベタ画像の画像濃度安定性の評
価を行った。
【0303】紙上カブリ量 記録材として市販のCLCペーパーA4(キヤノン販売
社販売、埋量:81.4g/m2 )を用いてベタ白画像
部を有する画像をプリントし、反射式濃度計(TOKY
O DENSHOKU CO.,LTD社製 REFL
ECTOMETER ODEL TC−6DS)を用い
てプリント後のベタ白部の反射濃度とプリント前の用紙
の反射濃度を測定した。
【0304】プリント後の白地部反射濃度最悪値(D
s)とプリント前の用紙の反射濃度平均値(Dr)の差
(Ds−Dr)を紙上カブリ量とした。
【0305】紙上カブリ量2%以下は実質的に紙上カブ
リの無い良好な画像であり、5%を超えると紙上カブリ
の目立つ不鮮明な画像である。 a:5000枚プリント終了時に、紙上カブリ量2%以
下 b:3000枚プリント終了時に紙上カブリ量5%未満
であり、5000枚プリント終了時に、紙上カブリ量5
%以上 c:1000枚プリント終了時に紙上カブリ量5%未満
であり、3000枚プリント終了時に、紙上カブリ量5
%以上 d:500枚プリント終了時に紙上カブリ量5%未満で
あり、1000枚プリント終了時に、紙上カブリ量5%
以上 e:500枚プリント終了時に、紙上カブリ量5%以上
【0306】細線再現性 細線再現性の評価は、図9に示すような縞状の潜像画像
を形成し、定着後の画像について評価を行った。
【0307】図9は、解像度600dpiにおける潜像
部幅が4ドット(170μm)であり、非潜像部幅が1
0ドット(420μm)の潜像画像である。
【0308】上記縞状の潜像画像を連続して1,000
枚形成し、1,000枚目の定着画像を用い、画像部か
ら無作為に5点を選び、5点の画像部幅の平均値と、理
論潜像部幅(170μm)との差の絶対値で評価した。 a:0μm以上30μm以下 b:30μm超60μm以下 c:60μm超90μm以下 d:90μm超
【0309】上記の評価を、印刷枚数が3000枚時、
及び5000枚時の画像についても行った。
【0310】トナーの各種物性を表2に示し、評価結果
を表4に示す。
【0311】実施例2 実施例1で用いたシリカ微粉末(B−1)0.5重量部
に代えて、表面処理をしていないBET比表面積が81
2 /gのシリカ微粉末(B−2)0.4重量部を用い
ることを除いては、実施例1と同様にして表2に示す各
種物性を有するシアントナー(2)を得、これを非磁性
一成分系現像剤(2)とした。
【0312】この非磁性一成分系現像剤(2)を用いて
実施例1と同様にして評価を行った。
【0313】評価結果を表4に示す。
【0314】実施例3 実施例1で用いたシリカ微粉末(A−1)1.0重量部
及びシリカ微粉末(B−1)0.5重量部に代えて、シ
リコーンオイルで表面処理をしたBET比表面積が14
5m2 /gのアルミナ微粉末(A−2)1.0重量部及
びシリコーンオイルで表面処理をしたBET比表面積が
70m2 /gのシリカ微粉末(B−3)0.6重量部を
用いることを除いては、実施例1と同様にして表2に示
す各種物性を有するシアントナー(3)を得、これを非
磁性一成分系現像剤(3)とした。
【0315】この非磁性一成分系現像剤(3)を用いて
実施例1と同様にして評価を行った。
【0316】評価結果を表4に示す。
【0317】実施例4 実施例1で用いたシリカ微粉末(B−1)0.5重量部
に代えて、ヘキサメチルジシラザン及びジメチルシリコ
ーンオイルの順で表面処理をしたBET比表面積が73
2 /gのシリカ微粉末(B−4)0.6重量部を用い
ることを除いては、実施例1と同様にして表2に示す各
種物性を有するシアントナー(4)を得、これを非磁性
一成分系現像剤(4)とした。
【0318】この非磁性一成分系現像剤(4)を用いて
実施例1と同様にして評価を行った。
【0319】評価結果を表4に示す。
【0320】実施例5 実施例1で用いたシリカ微粉末(A−1)1.0重量部
及びシリカ微粉末(B−1)0.5重量部に代えて、表
面処理をしていないBET比表面積が141m2 /gの
シリカ微粉末(A−3)0.8重量部及びヘキサメチル
ジシラザン及びジメチルシリコーンオイルの順で表面処
理をしたBET比表面積が60m2 /gのシリカ微粉末
(B−5)0.6重量部を用いることを除いては、実施
例1と同様にして表2に示す各種物性を有するシアント
ナー(5)を得、これを非磁性一成分系現像剤(5)と
した。
【0321】この非磁性一成分系現像剤(5)を用いて
実施例1と同様にして評価を行った。
【0322】評価結果を表4に示す。
【0323】実施例6 実施例1で用いたシリカ微粉末(B−1)0.5重量部
に代えて、表面処理をしていないBET比表面積が86
2 /gの酸化チタン微粉末(B−6)0.6重量部を
用いることを除いては、実施例1と同様にして表2に示
す各種物性を有するシアントナー(6)を得、これを非
磁性一成分系現像剤(6)とした。
【0324】この非磁性一成分系現像剤(6)を用いて
実施例1と同様にして評価を行った。
【0325】評価結果を表4に示す。
【0326】実施例7 実施例1で用いたシリカ微粉末(A−1)1.0重量部
及びシリカ微粉末(B−1)0.5重量部に代えて、シ
リカ微粉末(A−1)1.3重量部及びシリコーンオイ
ルで表面処理したBET比表面積が60m2 /gのシリ
カ微粉末(B−7)0.6重量部を用いることを除いて
は、実施例1と同様にして表2に示す各種物性を有する
シアントナー(7)を得、これを非磁性一成分系現像剤
(7)とした。
【0327】この非磁性一成分系現像剤(7)を用いて
実施例1と同様にして評価を行った。
【0328】評価結果を表4に示す。
【0329】実施例8 実施例1で用いたシリカ微粉末(A−1)1.0重量部
及びシリカ微粉末(B−1)0.5重量部に代えて、シ
リカ微粉末(A−1)4.0重量部及びシリカ微粉末
(B−1)0.5重量部を用いることを除いては、実施
例1と同様にして表2に示す各種物性を有するシアント
ナー(8)を得、これを非磁性一成分系現像剤(8)と
した。
【0330】この非磁性一成分系現像剤(8)を用いて
実施例1と同様にして評価を行った。
【0331】評価結果を表4に示す。
【0332】実施例9 実施例1で用いたシリカ微粉末(A−1)1.0重量部
及びシリカ微粉末(B−1)0.5重量部に代えて、シ
リカ微粉末(A−1)0.7重量部及びシリカ微粉末
(B−1)3.6重量部を用いることを除いては、実施
例1と同様にして表2に示す各種物性を有するシアント
ナー(9)を得、これを非磁性一成分系現像剤(9)と
した。
【0333】この非磁性一成分系現像剤(9)を用いて
実施例1と同様にして評価を行った。
【0334】評価結果を表4に示す。
【0335】実施例10 実施例1で用いたシリカ微粉末(A−1)1.0重量部
及びシリカ微粉末(B−1)0.5重量部に代えて、シ
リカ微粉末(A−1)2.4重量部及びシリカ微粉末
(B−1)1.7重量部を用いることを除いては、実施
例1と同様にして表2に示す各種物性を有するシアント
ナー(10)を得、これを非磁性一成分系現像剤(1
0)とした。
【0336】この非磁性一成分系現像剤(10)を用い
て実施例1と同様にして評価を行った。
【0337】評価結果を表4に示す。
【0338】実施例11 イオン交換水700重量部に、0.1M−Na3 PO4
水溶液450重量部を投入し、50℃に加温した後、T
K式ホモミキサー(特殊機化工業製)を用いて、10,
000rpmにて撹拌した。これに1.0M−CaCl
2 水溶液70重量部を徐々に添加し、リン酸カルシウム
塩を含む水系媒体を得た。 (モノマー)スチレン 175重量部 n−ブチルアクリレート 25重量部 (着色剤)C.I.ピグメントブルー15:3 15重量部 (荷電制御剤)ボントロンE−84(オリエント化学製) 3重量部 (極性樹脂)飽和ポリエステル 20重量部 (酸化10,ピーク分子量;15,000) (離型剤)ベヘニルステアレート 30重量部 (架橋剤)ジビニルベンゼン 1.5重量部
【0339】上記処方を50℃に加温し、TK式ホモミ
キサー(特殊機化工業製)を用いて、9000rpmに
て均一に溶解、分散した。これに、重合開始剤2,2′
−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)5重量
部を溶解し、重合性単量体組成物を調製した。
【0340】前記水系媒体中に上記重合性単量体組成物
を投入し、50℃,N2 雰囲気下において、TK式ホモ
ミキサーにて8500rpmで撹拌し、重合性単量体組
成物を造粒した。
【0341】その後、パドル撹拌翼で撹拌しつつ、2時
間で60℃に昇温し、4時間後、昇温速度40℃/H
r.で70℃に昇温し5時間反応させた。重合反応終了
後、減圧下で残存モノマーを留去し、冷却後、塩酸を加
えてリン酸カルシウム塩を溶解させた後、ろ過、水洗、
乾燥をして、重量平均粒径6.5μmのシアントナー粒
子(2−a)を得た。
【0342】シアントナー粒子(2−a)を東亜医用電
子株式会社製のフロー式粒子像測定装置を用いて円形度
分布及び粒度分布を測定したところ、平均円形度0.9
73であり、円相当径1.0μmに極大値Xを有し、円
相当径6.9μmに極大値Yを有し、円相当径0.60
μm以上2.00μm未満の粒子の含有量は41個数%
であった。
【0343】このシアントナー粒子(2−a)を風力分
級を行い、比較的細かい粒子を除去してシアントナー粒
子(2)を得た。
【0344】このシアントナー粒子(2)100重量部
に対し、実施例1と同様にシリカ微粉末(A−1)1.
0重量部及びシリカ微粉末(B−1)0.5重量部を加
えた後、三井鉱山社製ヘンシェルミキサーを用い、均一
に撹拌して表2に示す各種物性を有するシアントナー
(11)を得、これを非磁性一成分系現像剤(11)と
した。
【0345】シアントナー(11)を東亜医用電子株式
会社製のフロー式粒子像測定装置を用いて円形度分布及
び粒度分布を測定したところ、平均円形度0.970で
あり、円相当径1.0μmに極大値Xを有し、円相当径
6.5μmに極大値Yを有し、円相当径0.60μm以
上2.00μm未満の粒子の含有量は18個数%であっ
た。
【0346】この非磁性一成分現像剤(11)を用いて
実施例1と同様にして評価を行った。
【0347】評価結果を表4に示す。
【0348】比較例1 四つ口フラスコに、窒素置換した水180重量部とポリ
ビニルアルコールの0.2重量%水溶液20重量部を投
入したのちに、スチレン75重量部、アクリル酸−n−
ブチル25重量部、ベンゾイルパーオキサイド3.0重
量部、ジビニルベンゼン0.01重量部を加え、撹拌し
懸濁液とした。この後、フラスコ内を窒素で置換した後
に、80℃に昇温し同温度に10時間保持し重合反応を
行った。
【0349】該重合体を水洗した後に、温度を65℃に
保ちつつ減圧環境にて乾燥し樹脂を得た。得られた樹脂
を88重量部、含金属アゾ染料を4重量部、C.I.ピ
グメントブルー15:3を12重量部、パラフィンワッ
クス10重量部を固定槽式乾式混合機により混合し、ベ
ント口を吸引ポンプに接続し吸引しつつ、二軸押し出し
機にて溶融混練を行った。
【0350】この溶融混練物を、ハンマーミルにて粗砕
し1mmメッシュパスのトナー組成物の粗砕物を得た。
さらに、この粗砕物を機械式粉砕機により、体積平均径
20〜30μmまで粉砕を行った後に、旋回流中の粒子
間衝突を利用したジェットミルにて粉砕を行い、表面改
質機において、熱的及び機械的な剪断力により、トナー
組成物を改質し、多段割分級機により、分級を行い重量
平均粒径7.0μmのシアントナー粒子(3)を得た。
【0351】得られたシアントナー粒子(3)100重
量部に対し、実施例1と同様にシリカ微粉末(A−1)
1.0重量部及びシリカ微粉末(B−1)0.5重量部
を加えた後、三井鉱山社製ヘンシェルミキサーを用い、
均一に撹拌して表3に示す各種物性を有するシアントナ
ー(12)を得、これを非磁性一成分系現像剤(12)
とした。
【0352】この非磁性一成分系現像剤(12)を用い
て実施例1と同様にして評価を行った。
【0353】評価結果を表4に示す。
【0354】比較例2 実施例1で用いたシリカ微粉末(A−1)1.0重量部
及びシリカ微粉末(B−1)0.5重量部に代えて、シ
リカ微粉末(B−1)のみ0.8重量部用いることを除
いては、実施例1と同様にして表3に示す各種物性を有
するシアントナー(13)を得、これを非磁性一成分系
現像剤(13)とした。
【0355】この非磁性一成分系現像剤(13)を用い
て実施例1と同様にして評価を行った。
【0356】評価結果を表4に示す。
【0357】比較例3 実施例1で用いたシリカ微粉末(A−1)1.0重量部
及びシリカ微粉末(B−1)0.5重量部に代えて、シ
リカ微粉末(A−1)のみ1.4重量部用いることを除
いては、実施例1と同様にして表3に示す各種物性を有
するシアントナー(14)を得、これを非磁性一成分系
現像剤(14)とした。
【0358】この非磁性一成分系現像剤(14)を用い
て実施例1と同様にして評価を行った。
【0359】評価結果を表4に示す。
【0360】比較例4 実施例1で用いたシリカ微粉末(B−1)0.5重量部
に代えて、ヘキサメチルジシラザン及びジメチルシリコ
ーンオイルの順で表面処理をしたBET比表面積が38
2 /gのシリカ微粉末(B−10)0.5重量部を用
いることを除いては、実施例1と同様にして表3に示す
各種物性を有するシアントナー(15)を得、これを非
磁性一成分系現像剤(15)とした。
【0361】この非磁性一成分系現像剤(15)を用い
て実施例1と同様にして評価を行った。
【0362】評価結果を表4に示す。
【0363】比較例5 実施例1で用いたシリカ微粉末(A−1)及びシリカ微
粉末(B−1)をいずれも用いず、シアントナー粒子
(1)をそのまま用いて表3に示す各種物性を有するシ
アントナー(16)を得、これを非磁性一成分系現像剤
(16)とした。
【0364】この非磁性一成分系現像剤(16)を用い
て実施例1と同様にして評価を行ったところ、トナーの
機内飛散が顕著に生じ、さらに初期及び1000枚時の
画像濃度、ベタ画像の両像安定性、紙上カブリ量及び細
線再現性のいずれの評価項目においても、著しく悪い結
果であったため、1000枚時で評価を中止した。
【0365】評価結果を表4に示す。
【0366】比較例6 実施例1において、シアントナー粒子(1)の製造条件
において、微粒子重合体(1−b)を含む懸濁液を用い
ることなくシアントナー粒子(1−a)を含む懸濁液の
みをろ過、水洗、乾燥をして、実施例1と同様にしてシ
アントナー粒子(4)を得た。
【0367】得られたシアントナー粒子(4)100重
量部に対し、実施例1と同様にシリカ微粉末(A−1)
1.0重量部及びシリカ微粉末(B−1)0.5重量部
を加えた後、三井鉱山社製ヘンシェルミキサーを用い、
均一に撹拌して表3に示す各種物性を有するシアントナ
ー(17)を得、これを非磁性一成分系現像剤(17)
とした。
【0368】この非磁性一成分系現像剤(17)を用い
て実施例1と同様にして評価を行った。
【0369】評価結果を表4に示す。
【0370】 比較例7 (モノマー)スチレンモノマー 7重量部 ジビニルベンゼン 0.2重量部 (開始剤)過硫酸カリウム 4重量部
【0371】イオン交換水500重量部中に、上記原料
を加えパドル撹拌翼で撹拌しつつ60℃に昇温し72時
間ソープフリー重合を行い、微粒子重合体(5−b)を
含む懸濁液を得た。
【0372】微粒子重合体(5−b)を東亜医用電子株
式会社製のフロー式粒子像測定装置を用いて円形度分布
及び粒度分布を測定したところ、平均円形度0.972
であり、円相当径2.6μmのみに極大値を有してお
り、円相当径0.60μm以上2.00μm未満の粒子
の含有量が37個数%であった。
【0373】実施例1で用いた微粒子重合体(1−b)
の代わりに微粒子重合体(5−b)をシアントナー粒子
(1−a)を含む懸濁液中に全量添加することを除いて
は、実施例1と同様にしてシアントナー粒子(5)を得
た。
【0374】得られたシアントナー粒子(5)100重
量部に対し、実施例1と同様にシリカ微粉末(A−1)
1.0重量部及びシリカ微粉末(B−1)0.5重量部
を加えた後、三井鉱山社製ヘンシェルミキサーを用い、
均一に撹拌して表3に示す各種物性を有するシアントナ
ー(18)を得、これを非磁性一成分系現像剤(18)
とした。
【0375】この非磁性一成分系現像剤(18)を用い
て実施例1と同様にして評価を行った。
【0376】評価結果を表4に示す。
【0377】比較例8 実施例1で用いたシリカ微粉末(B−1)0.5重量部
に代えて、シリカ微粉末(B−1)の分級条件を比較的
に細かい粒子を採取するように変更して粒度分布を調整
したBET比表面積が110m2 /gのシリカ微粉末
(B−8)0.5重量部を用いることを除いては、実施
例1と同様にして表3に示す各種物性を有するシアント
ナー(19)を得、これを非磁性一成分系現像剤(1
9)とした。
【0378】この非磁性一成分系現像剤(19)を用い
て実施例1と同様にして評価を行った。
【0379】評価結果を表4に示す。
【0380】比較例9 実施例1で用いたシリカ教粉末(B−1)0.5重量部
に代えて、シリカ微粉末(B−1)の分級条件をより粗
い粒子のみを採取できるように分級操作を繰り返すよう
に変更して粒度分布を調製したBET比表面積が22m
2 /gのシリカ微粉末(B−9)0.5重量部を用いる
ことを除いては、実施例1と同様にして表3に示す各種
物性を有するシアントナー(20)を得、これを非磁性
一成分系現像剤(20)とした。
【0381】この非磁性一成分系現像剤(20)を用い
て実施例1と同様にして評価を行った。
【0382】評価結果を表4に示す。
【0383】
【表2】
【0384】
【表3】
【0385】
【表4】
【0386】実施例12 実施例1で用いたC.I.ピグメントブルー15:3に
加えて、C.I.ピグメントレッド122を11重量
部、C.I.ピグメントイエロー17を14重量部及び
カーボンブラックを10重量部それぞれ用いることを除
いては、実施例1と同様にしてマゼンタトナー粒子
(6)、イエロートナー粒子(7)及びブラックトナー
粒子(8)をそれぞれ製造した。
【0387】実施例1で用いたLBP−2030改造機
を用い、シアン現像器4Cに実施例1で用いた非磁性一
成分系現像剤(1)を160g充填し、マゼンタ現像器
4Mに上記の非磁性一成分系現像剤(21)を160g
充填し、イエロー現像器4Yに上記の非磁性一成分系現
像剤(22)を160g充填し、ブラック現像器4Bk
に上記の非磁性一成分系現像剤(23)を160g充填
した。
【0388】画像形成は、以下の条件で行なった。
【0389】・一次帯電条件:図1において図示しない
電源から帯電ローラー2に、−600Vの直流電圧と、
1150Hzの正弦波で振幅2kVppの交流電圧を重
畳させた帯電バイアス電圧を印加した。帯電ローラー2
に電圧を印加することにより、絶縁体の感光ドラム1に
対して放電により電荷を移動させて一様に帯電を行なっ
た。
【0390】・潜像形成条件:一様に帯電された感光ド
ラム1上にレーザ光Eを照射露光し、静電潜像を形成し
た。露光された部分の表面電位は−200Vになるよう
にレーザ光強度を設定した。
【0391】イエロー、マゼンタ、シアン及びブラック
の色順で現像を行い、順次中間転写ドラム上に各色のト
ナー像を一次転写し、中間転写ドラム上に一次転写され
た4色の多重トナー像を記録材上に一括して二次転写
し、この4色の多重トナー像を記録材に加熱定着してフ
ルカラー画像を形成した。
【0392】・現像条件:図1中のイエロー現像器4
Y、マゼンタ現像器4M、シアン現像器4C及びブラッ
ク現像器4Bkのそれぞれに、図1中4Yのイエロー現
像器に、−350Vの直流電圧と、2300Hzの正弦
波で振幅2kVppの交流電圧を重畳させたものを印加
せしめ、現像スリーブと感光ドラム1との間(間隙30
0μm)に交番電界を形成し、現像スリーブ上のトナー
(トナー層厚170μm)を飛翔させて現像を行った。
【0393】・一次転写条件:現像器4Yにより現像さ
れたトナー画像を中間転写体5に一次転写するために
は、アルミニウム製のドラム5aに印加する一次転写バ
イアス電圧を+100Vの直流電圧とした。現像器4M
により現像されたトナー画像を中間転写体5に一次転写
するためには、アルミニウム製のドラム5aに印加する
一次転写バイアス電圧を+200Vの直流電圧とした。
現像器4Cにより現像されたトナー画像を中間転写体5
に一次転写するためには、アルミニウム製のドラム5a
に印加する一次転写バイアス電圧を+300Vの直流電
圧とした。現像器4Bkにより現像されたトナー画像を
中間転写体5に一次転写するためには、アルミニウム製
のドラム5aに印加する一次転写バイアス電圧を+40
0Vとした。
【0394】二次転写条件:中間転写体5上に一次転写
された4色のフルカラートナー画像を記録材Pに一括し
て二次転写するため、転写手段8に二次転写バイアス電
圧として+2000Vの直流電圧を印加した。
【0395】その結果、5000枚通紙によっても、定
着画像の画像濃度、紙上カブリ抑制及び細線再現性がい
ずれも優れており、色調再現性に優れたフルカラー画像
を安定して得ることができた。
【0396】実施例13 図2に示す画像形成装置の現像部17a、17b、17
c及び17dに図6に示す非磁性一成分系現像剤を用い
る非磁性一成分系現像方式の現像装置170をそれぞれ
用いたフルカラー画像形成装置を用い、実施例1で製造
した非磁性一成分系現像剤(1)及び実施例12で製造
した非磁性一成分系現像剤(21)、(22)及び(2
3)を用いてフルカラー画像の形成を行った。
【0397】現像部17aの現像器には、非磁性一成分
系現像剤(21)を充填し、現像部17bの現像器に
は、非磁性一成分系現像剤(1)を充填し、現像部17
cの現像器には、非磁性一成分系現像剤(22)を充填
し、現像部17dの現像器には、非磁性一成分系現像剤
(23)を充填し、ブラック、シアン、マゼンタ及びイ
エローの色順で静電潜像の現像及び転写材としての記録
剤への転写を以下の条件で順次行って、記録材上に4色
の多重トナー像を形成し、記録材に加熱定着してフルカ
ラー画像を形成した。
【0398】感光体に形成した静電潜像:−150V 現像バイアス電圧:直流成分;−300V、交流成分;
2000Hz、振幅1.8kVpp 感光体ドラムと現像スリーブとの距離:300μm 現像スリーブ上の現像剤層厚:170μm 現像バイアス電圧:転写部24a;+100V、転写部
24b;+170V、転写部24c;+240V、転写
部24d;+310V
【0399】その結果、20000枚の長期に渡る通紙
によっても、定着画像の画像濃度、紙上カブリ抑制及び
細線再現性に優れており、色調再現性に優れたフルカラ
ー画像を安定して得ることができた。
【0400】実施例14 図5に示す画像形成装置の現像器244−1、244−
2、244−3及び244−4に図6に示す非磁性一成
分系現像剤を用いる非磁性一成分系現像方式の現像装置
170をそれぞれ用いたフルカラー画像形成装置を用
い、実施例1で製造した非磁性一成分系現像剤(1)及
び実施例12で製造した非磁性一成分系現像剤(2
1)、(22)及び(23)を用いてフルカラー画像の
形成を行った。
【0401】現像器244−1の現像器には、非磁性一
成分系現像剤(23)を充填し、現像器244−2に
は、非磁性一成分系現像剤(21)を充填し、現像器2
44−3には、非磁性一成分系現像剤(1)を充填し、
現像器244−4には、非磁性一成分系現像剤(22)
を充填し、ブラック、マゼンタ、シアン及びイエローの
色順で現像を行い、順次中間転写ドラム上に各色のトナ
ー像を転写し、中間転写ドラム上に転写された4色の多
重トナー像を記録材に一括転写し、記録材に加熱定着し
てフルカラー画像を形成した。
【0402】中間転写ドラム:帯電体;アルミニウム、
弾性層;ステレン−ブタジエンゴム、厚さ5mm 一次帯電条件:直流成分;−600V、交流成分;20
00Hz、振幅1.8kVpp 感光体に形成した静電潜像:−250V 現像バイアス電圧:直流成分;−400V、交流成分;
2000Hz、振幅1.8kVpp 感光体ドラムと現像スリーブとの距離:300μm 現像スリーブ上の現像剤層厚:170μm 一次転写条件:転写部24a;直流電圧+100V、転
写部24b;直流電圧+150V、転写部24c;直流
電圧+200V、転写部24d;直流電圧+250V 二次転写条件:直流電圧+2000V
【0403】その結果、15000枚の長期に渡る通紙
によっても、定着画像の画像濃度、紙上カブリ抑制及び
細線再現性に優れており、色調再現性に優れたフルカラ
ー画像を安定して得ることができた。
【0404】
【発明の効果】本発明によれば、長期耐久においても現
像剤が劣化することがなく画像濃度安定性、精細部再現
性に優れ、カブリの生じない画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のトナーを用いた画像形成方法を実施し
得る画像形成装置の説明図である。
【図2】本発明のトナーを用いた他の画像形成方法を実
施し得る画像形成装置の説明図である。
【図3】本発明のトナーを用いた他の画像形成方法を実
施し得る画像形成装置の説明図である。
【図4】本発明のトナーを用いた他の画像形成方法を実
施し得る画像形成装置の説明図である。
【図5】本発明のトナーを用いた他の画像形成方法を実
施し得る画像形成装置の説明図である。
【図6】本発明のトナーを用いる非磁性一成分系現像方
法を用いる現像装置の説明図である。
【図7】本発明のトナーを用いる二成分系現像方法を用
いる現像装置の説明図である。
【図8】図1で示す画像形成装置のドラム状の中間転写
体に代えてベルト状の中間転写体を用いた画像形成装置
の説明図である。
【図9】精細部画像の表現性を評価するために用いたパ
ターンを示す。
【図10】非球形状無機微粉末(B)の粒子形状を示す
模式図である。
【図11】本発明の画像形成装置をファクシミリ装置の
プリンターに適用した場合のブロック図である。
【符号の説明】
1 感光体ドラム(潜像担持体) 2 帯電ローラー 3 芯金(中間転写体手段) 4 (4Y,4M,4C,4Bk)現像器 5 中間転写体 6 クリーニング機構 7 トレイ 8 転写手段 9 定着器 9a 定着ローラー 9b 加圧ローラー L 光源装置 E レーザー光 119 感光ドラム(潜像担持体) 120 現像装置 121 現像スリーブ(現像剤担持体) 122 スリーブ基体 123 マグネット 124 搬送スクリュー 125 搬送スクリュー 126 現像容器 127 現像ブレード 128 現像剤 129 補給用トナー 130 隔壁 131 補給口 169 潜像担持体 170 現像装置 171 現像容器 172 現像スリーブ(現像剤担持体) 173 供給ローラー 174 弾性ブレード(現像剤層厚規制部材) 175 攪拌部材 176 非磁性一成分現像剤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03G 15/08 507L (72)発明者 谷内 信也 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 馬籠 道久 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 岡戸 謙次 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 千葉 建彦 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内

Claims (99)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 結着樹脂及び着色剤を含有するトナー粒
    子と、外添剤微粉末とを少なくとも有するトナーにおい
    て、 該トナーは、フロー式粒子像分析装置によって測定され
    る粒子の円形度分布及び円相当径による粒度分布におい
    て、0.950乃至0.995の平均円形度を有し、円
    相当径3.0乃至9.0μmの領域に極大値Xを有し、
    円相当径0.60乃至2.00μmの領域に極大値Yを
    有し、円相当径0.60μm以上2.00μm未満の粒
    子を8.0乃至30.0個数%含有しており、 該外添剤微粉末は、該トナー粒子上で、一次粒子の個数
    平均長径が1mμm以上30mμm未満の無機微粉末
    (A)及び粒子が複数合一することにより生成された形
    状係数SF−1が150より大きく、且つ個数平均長径
    が30乃至600mμmの非球形状無機微粉末(B)を
    少なくとも有していることを特徴とするトナー。
  2. 【請求項2】 該トナーは、フロー式粒子像分析装置に
    よって測定される粒子の円形度分布において、0.96
    0乃至0.995の平均円形度を有していることを特徴
    とする請求項1に記載のトナー。
  3. 【請求項3】 該無機微粉末(A)は、該トナー粒子上
    で、一次粒子が1mμm乃至25mμmの個数平均長径
    を有していることを特徴とする請求項1又は2に記載の
    トナー。
  4. 【請求項4】 該無機微粉末(A)は、該トナー粒子上
    で、一次粒子が1.0乃至1.5の長径と短径との比
    (長径/短径)を有していることを特徴とする請求項1
    乃至3のいずれかに記載のトナー。
  5. 【請求項5】 非球形状無機微粉末(B)は、該トナー
    粒子上で、30mμm乃至300mμmの個数平均長径
    を有していることを特徴とする請求項1乃至4のいずれ
    かに記載のトナー。
  6. 【請求項6】 該トナー粒子上で、該非球形状無機微粉
    末(B)は、30mμm乃至200mμmのフィレ径最
    小幅の平均値を有する一次粒子が複数合一することによ
    り生成されたものである請求項1乃至5のいずれかに記
    載のトナー。
  7. 【請求項7】 該無機微粉末(A)は、50乃至150
    2 /gのBET法での窒素吸着による比表面積を有し
    ていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記
    載のトナー。
  8. 【請求項8】 該非球形状無機微粉末(B)は、20乃
    至90m2 /gのBET法での窒素吸着による比表面積
    を有していることを特徴とする請求項1乃至7のいずれ
    かに記載のトナー。
  9. 【請求項9】 該無機微粉末(A)は、該トナー粒子上
    で、100乃至125の形状係数SF−1を有している
    ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載のト
    ナー。
  10. 【請求項10】 該非球形状無機微粉末(B)は、該ト
    ナー粒子上で、190より大きい形状係数SF−1を有
    していることを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに
    記載のトナー。
  11. 【請求項11】 該非球形状無機微粉末(B)は、該ト
    ナー粒子上で、200より大きい形状係数SF−1を有
    していることを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに
    記載のトナー。
  12. 【請求項12】 該トナー粒子上で、該無機微粉末
    (A)は、一次粒子が単独又は凝集した状態で存在して
    おり、 該トナーの電子顕微鏡拡大写真において、0.5μm×
    0.5μmの面積当たり単独又は凝集した状態で存在し
    ている該無機微粉末(A)の一次粒子の合計が平均で2
    0個以上、及び1.0μm×1.0μmの面積当たり非
    球形状無機微粉末(B)が平均で1乃至20個、該トナ
    ー粒子の表面上に存在していることを特徴とする請求項
    1に記載のトナー。
  13. 【請求項13】 該トナー粒子上で、該無機微粉末
    (A)は、一次粒子が単独又は凝集した状態で存在して
    おり、 該トナーの電子顕微鏡拡大写真において、0.5μm×
    0.5μmの面積当たり単独又は凝集した状態で存在し
    ている該無機微粉末(A)の一次粒子の合計が平均で2
    5個以上、及び1.0μm×1.0μmの面積当たり非
    球形状無機微粉末(B)が平均で2乃至18個、該トナ
    ー粒子の表面上に存在していることを特徴とする請求項
    1に記載のトナー。
  14. 【請求項14】 該トナーは、該トナー100重量部中
    に該無機微粉末(A)を0.1乃至3.0重量部有して
    いることを特徴とする請求項1乃至13のいずれかに記
    載のトナー。
  15. 【請求項15】 該トナーは、該トナー100重量部中
    に該非球形状無機微粉末(B)を0.1乃至3.0重量
    部有していることを特徴とする請求項1乃至14のいず
    れかに記載のトナー。
  16. 【請求項16】 該無機微粉末(A)及び該非球形状無
    機微粉末(B)は、シリカ、アルミナ、チタニア及びそ
    れらの副酸化物からなるグループから選択される微粒子
    を有していることを特徴とする請求項1乃至15のいず
    れかに記載のトナー。
  17. 【請求項17】 該無機微粉末(A)及び該非球形状無
    機微粉末(B)は、シリカ微粒子を有していることを特
    徴とする請求項1乃至15のいずれかに記載のトナー。
  18. 【請求項18】 該無機微粉末(A)及び該非球形状無
    機微粉末(B)は、シリコーンオイルを有していること
    を特徴とする請求項1乃至17のいずれかに記載のトナ
    ー。
  19. 【請求項19】 該トナー粒子は、重合性モノマー及び
    着色剤を少なくとも含有する重合性モノマー組成物を重
    合開始剤の存在下で、液媒体中で重合する重合法によっ
    て製造されたものであることを特徴とする請求項1乃至
    18のいずれかに記載のトナー。
  20. 【請求項20】 該トナー粒子は、重合性モノマー及び
    着色剤を少なくとも含有する重合性モノマー組成物を重
    合開始剤の存在下で、水系媒体中で懸濁重合する重合法
    によって製造されたものであることを特徴とする請求項
    1乃至18のいずれかに記載のトナー。
  21. 【請求項21】 該トナーは、非磁性トナーであること
    を特徴とする請求項1乃至20のいずれかに記載のトナ
    ー。
  22. 【請求項22】 該トナーは、一成分系現像剤として用
    いられることを特徴とする請求項1乃至20のいずれか
    に記載のトナー。
  23. 【請求項23】 該トナーは、非磁性トナーであり、該
    非磁性トナーは、非磁性一成分系現像剤として用いられ
    ることを特徴とする請求項1乃至20のいずれかに記載
    のトナー。
  24. 【請求項24】 結着樹脂及び着色剤を少なくとも含有
    するトナー粒子及び外添剤微粉末を有するトナーとキャ
    リアとを有する二成分系現像剤において、 該トナーは、フロー式粒子像分析装置によって測定され
    る粒子の円形度分布及び円相当径による粒度分布におい
    て、0.950乃至0.995の平均円形度を有し、円
    相当径3.0乃至9.0μmの領域に極大値Xを有し、
    円相当径0.60乃至2.00μmの領域に極大値Yを
    有し、円相当径0.60μm以上2.00μm未満の粒
    子を8.0乃至30.0個数%含有しており、 該外添剤微粉末は、該トナー粒子上で、一次粒子の個数
    平均長径が1mμm以上30mμm未満の無機微粉末
    (A)及び粒子が複数合一することにより生成された形
    状係数SF−1が150より大きく、且つ個数平均長径
    が30乃至600mμmの非球形状無機微粉末(B)を
    少なくとも有していることを特徴とする二成分系現像
    剤。
  25. 【請求項25】 該トナーは、フロー式粒子像分析装置
    によって測定される粒子の円形度分布において、0.9
    60乃至0.995の平均円形度を有していることを特
    徴とする請求項24に記載の二成分系現像剤。
  26. 【請求項26】 該無機微粉末(A)は、該トナー粒子
    上で、一次粒子が1mμm乃至25mμmの個数平均長
    径を有していることを特徴とする請求項24又は25に
    記載の二成分系現像剤。
  27. 【請求項27】 該無機微粉末(A)は、該トナー粒子
    上で、一次粒子が1.0乃至1.5の長径と短径との比
    (長径/短径)を有していることを特徴とする請求項2
    4乃至26のいずれかに記載の二成分系現像剤。
  28. 【請求項28】 非球形状無機微粉末(B)は、該トナ
    ー粒子上で、30mμm乃至300mμmの個数平均長
    径を有していることを特徴とする請求項24乃至27の
    いずれかに記載の二成分系現像剤。
  29. 【請求項29】 該トナー粒子上で、該非球形状無機微
    粉末(B)は、30mμm乃至200mμmのフィレ径
    最小幅の平均値を有する一次粒子が複数合一することに
    より生成されたものである請求項24乃至28のいずれ
    かに記載の二成分系現像剤。
  30. 【請求項30】 該無機微粉末(A)は、50乃至15
    0m2 /gのBET法で窒素吸着による比表面積を有し
    ていることを特徴とする請求項24乃至29のいずれか
    に記載の二成分系現像剤。
  31. 【請求項31】 該非球形状無機微粉末(B)は、20
    乃至90m2 /gのBET法での窒素吸着による比表面
    積を有していることを特徴とする請求項24乃至30の
    いずれかに記載の二成分系現像剤。
  32. 【請求項32】 該無機微粉末(A)は、該トナー粒子
    上で、100乃至125の形状係数SF−1を有してい
    ることを特徴とする請求項24乃至31のいずれかに記
    載の二成分系現像剤。
  33. 【請求項33】 該非球形状無機微粉末(B)は、該ト
    ナー粒子上で、190より大きい形状係数SF−1を有
    していることを特徴とする請求項24乃至32のいずれ
    かに記載の二成分系現像剤。
  34. 【請求項34】 該非球形状無機微粉末(B)は、該ト
    ナー粒子上で、200より大きい形状係数SF−1を有
    していることを特徴とする請求項24乃至32のいずれ
    かに記載の二成分系現像剤。
  35. 【請求項35】 該トナー粒子上で、該無機微粉末
    (A)は、一次粒子が単独又は凝集した状態で存在して
    おり、 該トナーの電子顕微鏡拡大写真において、0.5μm×
    0.5μmの面積当り単独又は凝集した状態で存在して
    いる該無機微粉末(A)の一次粒子の合計が平均で20
    個以上、及び1.0μm×1.0μmの面積当たり非球
    形状無機微粉末(B)が平均で1乃至20個、該トナー
    粒子の表面上に存在していることを特徴とする請求項2
    4に記載の二成分系現像剤。
  36. 【請求項36】 該トナー粒子上で、該無機微粉末
    (A)は、一次粒子が単独又は凝集した状態で存在して
    おり、 該トナーの電子顕微鏡拡大写真において、0.5μm×
    0.5μmの面積当り単独又は凝集した状態で存在して
    いる該無機微粉末(A)の一次粒子の合計が平均で25
    個以上、及び1.0μm×1.0μmの面積当たり非球
    形状無機微粉末(B)が平均2乃至18個、該トナー粒
    子の表面上に存在していることを特徴とする請求項24
    に記載の二成分系現像剤。
  37. 【請求項37】 該トナーは、該トナー100重量部中
    に該無機微粉末(A)を0.1乃至3.0重量部有して
    いることを特徴とする請求項24乃至36のいずれかに
    記載の二成分系現像剤。
  38. 【請求項38】 該トナーは、該トナー100重量部中
    に該非球形状無機微粉末(B)を0.1乃至3.0重量
    部有していることを特徴とする請求項24乃至37のい
    ずれかに記載の二成分系現像剤。
  39. 【請求項39】 該無機微粉末(A)及び該非球形状無
    機微粉末(B)は、シリカ、アルミナ、チタニア及びそ
    れらの副酸化物からなるグループから選択される微粒子
    を有していることを特徴とする請求項24乃至38のい
    ずれかに記載の二成分系現像剤。
  40. 【請求項40】 該無機微粉末(A)及び該非球形状無
    機微粉末(B)は、シリカ微粒子を有していることを特
    徴とする請求項24乃至38のいずれかに記載の二成分
    系現像剤。
  41. 【請求項41】 該無機微粉末(A)及び該非球形状無
    機微粉末(B)は、シリコーンオイルを有していること
    を特徴とする請求項24乃至40のいずれかに記載の二
    成分系現像剤。
  42. 【請求項42】 該トナー粒子は、重合性モノマー及び
    着色剤を少なくとも含有する重合性モノマー組成物を重
    合開始剤の存在下で、液媒体中で重合する重合法によっ
    て製造されたものであることを特徴とする請求項24乃
    至41のいずれかに記載の二成分系現像剤。
  43. 【請求項43】 該トナー粒子は、重合性モノマー及び
    着色剤を少なくとも含有する重合性モノマー組成物を重
    合開始剤の存在下で、水系媒体中で懸濁重合する重合法
    によって製造されたものであることを特徴とする請求項
    24乃至42のいずれかに記載の二成分系現像剤。
  44. 【請求項44】 該トナーは、非磁性トナーであること
    を特徴とする請求項24乃至41のいずれかに記載のト
    ナー。
  45. 【請求項45】 (I)静電潜像を担持するための潜像
    担持体を帯電する帯電工程;(II)帯電された潜像担
    持体に静電潜像を形成する潜像形成工程;(III)該
    潜像担持体の静電潜像をトナーにより現像してトナー画
    像を形成する現像工程;及び(IV)該潜像担持体上に
    形成されたトナー画像を転写材に転写する転写工程;を
    有する画像形成方法において、 該トナーは、結着樹脂及び着色剤を少なくとも含有する
    トナー粒子及び外添剤微粉末を有しており、 該トナーは、フロー式粒子像分析装置によって測定され
    る粒子の円形度分布及び円相当径による粒度分布におい
    て、0.950乃至0.995の平均円形度を有し、円
    相当径3.0乃至9.0μmの領域に極大値Xを有し、
    円相当径0.6乃至2.00μmの領域に極大値Yを有
    し、円相当径0.60μm以上2.00μm未満の粒子
    を8.0乃至30.0個数%含有しており、 該外添剤微粉末は、該トナー粒子上で、一次粒子の個数
    平均長径が1mμm以上30mμm未満の無機微粉末
    (A)及び粒子が複数合一することにより生成された形
    状係数SF−1が150より大きく、且つ個数平均長径
    が30乃至600mμmの非球形無機微粉末(B)を少
    なくとも有していることを特徴とする画像形成方法。
  46. 【請求項46】 該トナーは、フロー式粒子像分析装置
    によって測定される粒子の円形度分布において、0.9
    60乃至0.995の平均円形度を有していることを特
    徴とする請求項45に記載の画像形成方法。
  47. 【請求項47】 該無機微粉末(A)は、該トナー粒子
    上で、一次粒子が1mμm乃至25mμmの個数平均長
    径を有していることを特徴とする請求項45又は46に
    記載の画像形成方法。
  48. 【請求項48】 該無機微粉末(A)は、該トナー粒子
    上で、一次粒子が1.0乃至1.5の長径と短径との比
    (長径/短径)を有していることを特徴とする請求項4
    5乃至47のいずれかに記載の画像形成方法。
  49. 【請求項49】 非球形状無機微粉末(B)は、該トナ
    ー粒子上で、30mμm乃至300mμmの個数平均長
    径を有していることを特徴とする請求項45乃至48の
    いずれかに記載の画像形成方法。
  50. 【請求項50】 該トナー粒子上で、該非球形状無機微
    粉末(B)は、30mμm乃至200mμmのフィレ径
    最小幅の平均値を有する一次粒子が複数合一することに
    より生成されたものである請求項45乃至49のいずれ
    かに記載の画像形成方法。
  51. 【請求項51】 該無機微粉末(A)は、50乃至15
    0m2 /gのBET法での窒素吸着による比表面積を有
    していることを特徴とする請求項45乃至50のいずれ
    かに記載の画像形成方法。
  52. 【請求項52】 該非球形状無機微粉末(B)は、20
    乃至90m2 /gのBET法での窒素吸着による比表面
    積を有していることを特徴とする請求項45乃至51の
    いずれかに記載の画像形成方法。
  53. 【請求項53】 該無機微粉末(A)は、該トナー粒子
    上で、100乃至125の形状係数SF−1を有してい
    ることを特徴とする請求項45乃至52のいずれかに記
    載の画像形成方法。
  54. 【請求項54】 該非球形状無機微粉末(B)は、該ト
    ナー粒子上で、190より大きい形状係数SF−1を有
    していることを特徴とする請求項45乃至53のいずれ
    かに記載の画像形成方法。
  55. 【請求項55】 該非球形状無機微粉末(B)は、該ト
    ナー粒子上で、200より大きい形状係数SF−1を有
    していることを特徴とする請求項45乃至53のいずれ
    かに記載の画像形成方法。
  56. 【請求項56】 該トナー粒子上で、該無機微粉末
    (A)は、一次粒子が単独又は凝集した状態で存在して
    おり、 該トナーの電子顕微鏡拡大写真において、0.5μm×
    0.5μmの面積当たり単独又は凝集した状態で存在し
    ている該無機微粉末(A)の一次粒子の合計が平均で2
    0個以上、及び1.0μm×1.0μmの面積当たり非
    球形状無機微粉末(B)が平均で1乃至20個、該トナ
    ー粒子の表面上に存在していることを特徴とする請求項
    45に記載の画像形成方法。
  57. 【請求項57】 該トナー粒子上で、該無機微粉末
    (A)は、一次粒子が単独又は凝集した状態で存在して
    おり、 該トナーの電子顕微鏡拡大写真において、0.5μm×
    0.5μmの面積当たり単独又は凝集した状態で存在し
    ている該無機微粉末(A)の一次粒子の合計が平均で2
    5個以上、及び1.0μm×1.0μmの面積当たり非
    球形状無機微粉末(B)が平均で2乃至18個、該トナ
    ー粒子の表面上に存在していることを特徴とする請求項
    45に記載の画像形成方法。
  58. 【請求項58】 該トナーは、該トナー100重量部中
    に該無機微粉末(A)を0.1乃至3.0重量部有して
    いることを特徴とする請求項45乃至57のいずれかに
    記載の画像形成方法。
  59. 【請求項59】 該トナーは、該トナー100重量部中
    に該非球形状無機微粉末(B)を0.1乃至3.0重量
    部有していることを特徴とする請求項45乃至58のい
    ずれかに記載の画像形成方法。
  60. 【請求項60】 該無機微粉末(A)及び該非球形状無
    機微粉末(B)は、シリカ、アルミナ、チタニア及びそ
    れらの副酸化物からなるグループから選択される微粒子
    を有していることを特徴とする請求項45乃至59のい
    ずれかに記載の画像形成方法。
  61. 【請求項61】 該無機微粉末(A)及び該非球形状無
    機微粉末(B)は、シリカ微粒子を有していることを特
    徴とする請求項45乃至59のいずれかに記載の画像形
    成方法。
  62. 【請求項62】 該無機微粉末(A)及び該非球形状無
    機微粉末(B)は、シリコーンオイルを有していること
    を特徴とする請求項45乃至61のいずれかに記載の画
    像形成方法。
  63. 【請求項63】 該トナー粒子は、重合性モノマー及び
    着色剤を少なくとも含有する重合性モノマー組成物を重
    合開始剤の存在下で、液媒体中で重合する重合法によっ
    て製造されたものであることを特徴とする請求項45乃
    至62のいずれかに記載の画像形成方法。
  64. 【請求項64】 該トナー粒子は、重合性モノマー及び
    着色剤を少なくとも含有する重合性モノマー組成物を重
    合開始剤の存在下で、水系媒体中で懸濁重合する重合法
    によって製造されたものであることを特徴とする請求項
    45乃至62のいずれかに記載の画像形成方法。
  65. 【請求項65】 該トナーは、非磁性トナーであること
    を特徴とする請求項45乃至46のいずれかに記載の画
    像形成方法。
  66. 【請求項66】 該トナーは、一成分系現像剤として用
    いられることを特徴とする請求項45乃至64のいずれ
    かに記載の画像形成方法。
  67. 【請求項67】 該トナーは、非磁性トナーであり、該
    非磁性トナーは、非磁性一成分系現像剤として用いられ
    ることを特徴とする請求項45乃至64のいずれかに記
    載の画像形成方法。
  68. 【請求項68】 該トナーは、非磁性トナーであり、該
    非磁性トナーは、キャリアと混合して二成分系現像剤と
    して用いられることを特徴とする請求項45乃至64の
    いずれかに記載の画像形成方法。
  69. 【請求項69】 該転写材は、記録材であり、該潜像担
    持体上に形成されているトナー画像は、該記録材に直接
    転写され、該記録材上に転写されたトナー画像は、該記
    録材に定着されることを特徴とする請求項45乃至68
    のいずれかに記載の画像形成方法。
  70. 【請求項70】 該転写材は、中間転写体であり、該潜
    像担持体上に形成されているトナー画像は、該中間転写
    体に一次転写され、該中間転写体上に一次転写されたト
    ナー画像は、記録材に二次転写され、該記録材上に二次
    転写されたトナー画像は、該記録材に定着されることを
    特徴とする請求項45乃至68のいずれかに記載の画像
    形成方法。
  71. 【請求項71】 該画像形成方法は、 (i)静電潜像を担持するための潜像担持体を帯電する
    帯電工程; (ii)帯電された潜像担持体に静電潜像を形成する潜
    像形成工程; (iii)該潜像担持体の静電潜像をシアントナー、マ
    ゼンタトナー及びイエロートナーからなるグループから
    選択されるカラートナーにより現像してカラートナー画
    像を形成する現像工程;及び (iv)該潜像担持体上に形成されたカラートナー画像
    を転写材に転写する転写工程; を有しており、上記(i)乃至(iv)の工程を2回以
    上順次他の色のカラートナーを用いて繰返し、該転写材
    上に多色のカラートナー画像を形成するカラー画像形成
    方法であって、 該シアントナーは、少なくとも結着樹脂とシアン着色剤
    とを含有するシアントナー粒子及び該外添剤微粉末を有
    しており、 該マゼンタトナーは、少なくとも結着樹脂とマゼンタ着
    色剤とを含有するマゼンタトナー粒子及び該外添剤微粉
    末を有しており、 該イエロートナーは、少なくとも結着樹脂とイエロー着
    色剤とを含有するイエロートナー粒子及び該外添剤微粉
    末を有していることを特徴とする請求項45乃至70の
    いずれかに記載の画像形成方法。
  72. 【請求項72】 該シアントナー、該マゼンタトナー、
    該イエロートナーに加えて、ブラックトナーの4色のト
    ナーを用い、上記(i)乃至(iv)の工程を4回順次
    他の色のトナーを用いて繰返し、該転写材上に4色のカ
    ラートナー画像を形成するフルカラー画像形成方法であ
    って、 該ブラックトナーは、少なくとも結着樹脂とブラック着
    色剤とを含有するブラックトナー粒子及び該外添剤微粉
    末を有することを特徴とする請求項71に記載の画像形
    成方法。
  73. 【請求項73】 該画像形成方法は、転写工程後に、該
    潜像担持体の表面に残存しているトナーを回収するため
    のクリーニング工程をさらに有していることを特徴とす
    る請求項45乃至72のいずれかに記載の画像形成方
    法。
  74. 【請求項74】 該クリーニング工程は、転写工程後で
    あり且つ現像工程前に、該潜像担持体表面に当接するク
    リーニング部材によって該潜像担持体表面のクリーニン
    グが行われる現像前クリーニング方式が用いられること
    を特徴とする請求項73に記載の画像形成方法。
  75. 【請求項75】 該現像前クリーニング方式において、
    該クリーニング工程は、転写工程後であり且つ帯電工程
    前に行なわれることを特徴とする請求項74に記載の画
    像形成方法。
  76. 【請求項76】 該転写工程での転写部、該帯電工程で
    の帯電部及び該現像工程での現像部は、該潜像担持体の
    移動方向に沿って、該転写部、該帯電部及び該現像部の
    順に配置されており、該転写部と該帯電部との間及び該
    帯電部と該現像部との間には、いずれも該潜像担持体表
    面に当接して該潜像担持体表面に残存するトナーを回収
    するためのクリーニング部材が存在しておらず、 該クリーニング工程は、現像工程時に、該トナーを保有
    している現像装置が該潜像担持体に担持されている静電
    潜像を該トナーにより現像すると共に、該潜像担持体表
    面に残存しているトナーを該現像装置が回収することに
    よって該潜像担持体表面のクリーニングが行われる現像
    同時クリーニング方式が用いられることを特徴とする請
    求項73に記載の画像形成方法。
  77. 【請求項77】 画像形成装置本体に着脱可能に装着さ
    れる装置ユニットにおいて、 該装置ユニットは、結着樹脂及び着色剤を含有するトナ
    ー粒子と外添剤微粉末とを少なくとも有する一成分系現
    像剤としてのトナー;該一成分系現像剤を収容するため
    の現像容器;及び該現像容器に収容されている一成分系
    現像剤を担持し、且つ現像領域に搬送するための現像剤
    担持体を有しており、 該トナーは、フロー式粒子像分析装置によって測定され
    る粒子の円形度分布及び円相当径による粒度分布におい
    て、0.950乃至0.995の平均円形度を有し、円
    相当径3.0乃至9.0μmの領域に極大値Xを有し、
    円相当径0.60乃至2.00μmの領域に極大値Yを
    有し、円相当径0.60μm以上2.00μm未満の粒
    子を8.0乃至30.0個数%含有しており、 該外添剤微粉末は、該トナー粒子上で、一次粒子の個数
    平均長径が1mμm以上30mμm未満の無機微粉末
    (A)及び粒子が複数合一することにより生成された形
    状係数SF−1が150より大きく、且つ個数平均長径
    が30乃至600mμmの非球形状無機微粉末(B)を
    少なくとも有していることを特徴とする装置ユニット。
  78. 【請求項78】 該トナーは、フロー式粒子像分析装置
    によって測定される粒子の円形度分布において、0.9
    60乃至0.995の平均円形度を有していることを特
    徴とする請求項77に記載の装置ユニット。
  79. 【請求項79】 該無機微粉末(A)は、該トナー粒子
    上で、一次粒子が1mμm乃至25mμmの個数平均長
    径を有していることを特徴とする請求項77又は78に
    記載の装置ユニット。
  80. 【請求項80】 該無機微粉末(A)は、該トナー粒子
    上で、一次粒子が1.0乃至1.5の長径と短径との比
    (長径/短径)を有していることを特徴とする請求項7
    7乃至79のいずれかに記載の装置ユニット。
  81. 【請求項81】 非球形状無機微粉末(B)は、該トナ
    ー粒子上で、30mμm乃至300mμmの個数平均長
    径を有していることを特徴とする請求項77乃至80の
    いずれかに記載の装置ユニット。
  82. 【請求項82】 該トナー粒子上で、該非球形状無機微
    粉末(B)は、30mμm乃至200mμmのフィレ径
    最小幅の平均値を有する一次粒子が複数合一することに
    より生成されたものである請求項77乃至81のいずれ
    かに記載の装置ユニット。
  83. 【請求項83】 該無機微粉末(A)は、50乃至15
    0m2 /gのBET法での窒素吸着による比表面積を有
    していることを特徴とする請求項77乃至82のいずれ
    かに記載の装置ユニット。
  84. 【請求項84】 該非球形状無機微粉末(B)は、20
    乃至90m2 /gのBET法での窒素吸着による比表面
    積を有していることを特徴とする請求項77乃至83の
    いずれかに記載の装置ユニット。
  85. 【請求項85】 該無機微粉末(A)は、該トナー粒子
    上で、100乃至125の形状係数SF−1を有してい
    ることを特徴とする請求項77乃至84のいずれかに記
    載の装置ユニット。
  86. 【請求項86】 該非球形状無機微粉末(B)は、該ト
    ナー粒子上で、190より大きい形状係数SF−1を有
    していることを特徴とする請求項77乃至85のいずれ
    かに記載の装置ユニット。
  87. 【請求項87】 該非球形状無機微粉末(B)は、該ト
    ナー粒子上で、200より大きい形状係数SF−1を有
    していることを特徴とする請求項77乃至85のいずれ
    かに記載の装置ユニット。
  88. 【請求項88】 該トナー粒子上で、該無機微粉末
    (A)は、一次粒子が単独又は凝集した状態で存在して
    おり、 該トナーの電子顕微鏡拡大写真において、0.5μm×
    0.5μmの面積当たり単独又は凝集した状態で存在し
    ている該無機微粉末(A)の一次粒子の合計が平均で2
    0個以上、及び1.0μm×1.0μmの面積当たり非
    球形状無機微粉末(B)が平均で1乃至20個、該トナ
    ー粒子の表面上に存在していることを特徴とする請求項
    77に記載の装置ユニット。
  89. 【請求項89】 該トナー粒子上で、該無機微粉末
    (A)は、一次粒子が単独又は凝集した状態で存在して
    おり、 該トナーの電子顕微鏡拡大写真において、0.5μm×
    0.5μmの面積当たり単独又は凝集した状態で存在し
    ている該無機微粉末(A)の一次粒子の合計が平均で2
    5個以上、及び1.0μm×1.0μmの面積当たり非
    球形状無機微粉末(B)が平均2乃至18個、該トナー
    粒子の表面上に存在していることを特徴とする請求項7
    7に記載の装置ユニット。
  90. 【請求項90】 該トナーは、該トナー100重量部中
    に該無機微粉末(A)を0.1乃至3.0重量部有して
    いることを特徴とする請求項77乃至89のいずれかに
    記載のトナー。
  91. 【請求項91】 該トナーは、該トナー100重量部中
    に該非球形状無機微粉末(B)を0.1乃至3.0重量
    部有していることを特徴とする請求項77乃至90のい
    ずれかに記載の装置ユニット。
  92. 【請求項92】 該無機微粉末(A)及び該非球形状無
    機微粉末(B)は、シリカ、アルミナ、チタニア及びそ
    れらの副酸化物からなるグループから選択される微粒子
    を有していることを特徴とする請求項77乃至91のい
    ずれかに記載の装置ユニット。
  93. 【請求項93】 該無機微粉末(A)及び該非球形状無
    機微粉末(B)は、シリカ微粒子を有していることを特
    徴とする請求項77乃至91のいずれかに記載の装置ユ
    ニット。
  94. 【請求項94】 該無機微粉末(A)及び該非球形状無
    機微粉末(B)は、シリコーンオイルを有していること
    を特徴とする請求項77乃至93のいずれかに記載の装
    置ユニット。
  95. 【請求項95】 該トナー粒子は、重合性モノマー及び
    着色剤を少なくとも含有する重合性モノマー組成物を重
    合開始剤の存在下で、液媒体中で重合する重合法によっ
    て製造されたものであることを特徴とする請求項77乃
    至94のいずれかに記載の装置ユニット。
  96. 【請求項96】 該トナー粒子は、重合性モノマー及び
    着色剤を少なくとも含有する重合性モノマー組成物を重
    合開始剤の存在下で、水系媒体中で懸濁重合する重合法
    によって製造されたものであることを特徴とする請求項
    77乃至94のいずれかに記載の装置ユニット。
  97. 【請求項97】 該トナーは、非磁性トナーであること
    を特徴とする請求項77乃至96のいずれかに記載の装
    置ユニット。
  98. 【請求項98】 該装置ユニットは、該一成分系現像
    剤、該現像容器及び該現像剤担持体に加えて、静電潜像
    を担持するための潜像担持体、該潜像担持体を一次帯電
    するための帯電部材、該潜像担持体の表面をクリーニン
    グするためのクリーニング部材からなるグループから選
    択される一種以上のメンバーをさらに有していること特
    徴とする請求項77乃至97のいずれかに記載の装置ユ
    ニット。
  99. 【請求項99】 該装置ユニットは、該一成分系現像
    剤、該現像容器及び該現像担持体に加えて、静電潜像を
    担持するための潜像担持体として電子写真用感光体をさ
    らに有していることを特徴とする請求項77乃至97の
    いずれかに記載の装置ユニット。
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