JP4280623B2 - 画像形成方法及び画像形成ユニット - Google Patents

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本発明は電子写真法、静電記録法等を利用した記録方法に用いられる画像形成方法や画像形成ユニットに関するものである。詳しくは、予め静電潜像担持体上に現像剤像を形成後、転写材上に転写させて画像形成する複写機、プリンター、ファックス等の画像形成装置に用いられる画像形成方法や画像形成ユニットに関する。
近年、電子写真法を用いた機器は、従来の複写機に加え、例えば、プリンターやファックスのごとき装置や、更にその複合機にも適用されている。
そしてこれら機器に用いられる現像方式としては、一成分現像方式と二成分現像方式に大別されるが、近年は小型化に有利な一成分現像方式が多くなってきている。一成分現像方式は、一成分現像剤(以下「トナー」とも呼ぶ)を使用し、層厚規制部材(以下「ブレード」とも呼ぶ)とトナー粒子の摩擦、及び現像剤担持体(以下「現像ローラ」とも呼ぶ)とトナー粒子の摩擦によりトナー粒子に電荷を与えると同時に現像ローラ上に薄く均一に塗布し、現像ローラと静電潜像担持体(以下「ドラム」とも呼ぶ)とが対向した現像領域にトナーを搬送してドラム上の静電潜像を現像し、トナー画像として顕像化する。
この一成分現像方式は、ガラスビーズや鉄粉、フェライト等のキャリア粒子が必要な二成分現像方式とは異なり、キャリア粒子が不要のため、現像装置自体を小型化、軽量化できる。さらに二成分現像方式は、現像剤中のトナー濃度を一定に保つ必要があるため、トナー濃度を検知し必要量のトナーを補給する装置が必要であり、現像装置の大型化、重量化を招く。この点においても一成分現像方式は小型化、軽量化に有利である。また、一成分現像方式の中も磁性一成分現像方式と非磁性一成分現像方式に分けられるが、フルカラー化においてはカラー現像剤は磁性粉の使用が困難なことから、トナーとしては非磁性トナーが使用されるようになってきた。
また、一成分現像装置に関してはドラムと現像ローラを接触させて現像する接触現像と、一定間隔を空け、現像ローラからドラム上の静電潜像にトナーを静電的に飛翔させることにより現像を行うジャンピング現像があるが、ジャンピング現像の方がドラムと現像ローラとの接触が無い為にトナーの劣化防止に有利であり、このことは耐久試験後半の画像劣化によるカブリやがさつき等を防止するのに非常に有効である。
しかしながら、この方式では交流電界を印加する事による「トナー飛散」や「カブリ」、トナー飛散やカブリが悪化することによる「クリーニング不良」、現像剤像後端部に現像剤が集まり、当該部位の画像濃度が他の部位に比較して濃く現像されてしまう「掃き寄せ」、トナーの帯電ムラにより葉脈状にスジが発生してしまう「濃色縦スジ」等の画像欠陥が発生しやすい。
これらの画像欠陥に対して、非磁性一成分トナーの凝集度を制御し、気流規制部材を配設してトナー飛散を改善する方法(例えば、特許文献1参照)が提示されているが、掃き寄せや濃色縦スジに関してはほとんど改善されていなかった。また、掃き寄せを改善する方法として板状部材を挿入して直流バイアスを印加し、掃き寄せの改善を試みる方法も開示されているが(例えば、特許文献2参照)、濃色縦スジを解消するまでには至っていなかった。
特開平06−19297号公報(第8頁) 特登録03366968号公報(第4頁)
本発明は、非磁性一成分ジャンピング現像方式における画像形成方法や画像形成ユニットにおいて、掃き寄せ、カブリ、トナー飛散、クリーニング不良、濃色縦スジと呼ばれる画像欠陥を改善し、それを改善する為に現像領域に挿入している部材(以下「遮蔽部材」とも呼ぶ)による濃度薄や遮蔽部材へのトナー付着を起こさない画像形成方法や画像形成ユニットを提供することを目的とする。
上記の目的は以下の本発明によって達成される。
すなわち本発明は、ドラム上の静電潜像を、前記ドラムと一定間隔を保った現像ローラに直流電圧を重畳した交流電圧を印加することによって、該現像ローラ上のトナーにより現像する画像形成方法であって、現像を行う領域内には該ドラム上流側の現像をする領域の一部を遮るように設定された部材を有し、該トナーは、少なくとも結着樹脂、着色剤、離型剤を含有するトナー粒子と無機微粒子とを少なくとも有する非磁性一成分現像剤であり、凝集度が5以上40以下、帯電量の絶対値が20mC/kg以上70mC/kg以下であることを特徴とする画像形成方法や画像形成ユニットによって達成される。
本発明によると、特定の画像形成方法や画像形成ユニットにおいて発生する画像欠陥に関して、そのとき挿入している遮蔽部材による画像濃度薄や遮蔽部材へのトナー付着を発生させずに、掃き寄せ、カブリ、トナー飛散、クリーニング不良、濃色縦スジと呼ばれる画像欠陥を改善することが出来る。
本発明者が鋭意検討を行った結果、ドラム上の静電潜像を、前記ドラムと一定間隔を保った現像ローラに直流電圧を重畳した交流電圧を印加することによって、該現像ローラ上のトナーにより現像する画像形成方法であって、現像を行う領域内には該ドラム上流側の現像をする領域の一部を遮るように設定された部材を有し、該トナーは、少なくとも結着樹脂、着色剤、離型剤を含有するトナー粒子と無機微粒子とを少なくとも有する非磁性一成分現像剤であり、凝集度が5以上40以下、帯電量の絶対値が20mC/kg以上70mC/kg以下である事を特徴とする画像形成方法及び画像形成ユニットを用いることにより、そのとき挿入している遮蔽部材による濃度薄や遮蔽部材へのトナー付着を発生させずに掃き寄せ、カブリ、トナー飛散、クリーニング不良、濃色縦スジと呼ばれる画像欠陥を改善することが出来ることを見出し、本発明に至った。
以下に詳細を説明する。
本発明に用いられる画像形成方法及び画像形成ユニットには、ジャンピング現像法が用いられる。ジャンピング現像法とは、現像ローラとドラムとの最接近部である現像領域で、現像ローラとドラムとの間に印加された直流バイアスを重畳した交流バイアス電圧によりトナーが現像ローラとドラムとの間を往復運動し、最終的に潜像パターンに応じて選択的にドラム表面に移行付着し、顕像化されるものである。
上記ジャンピング現像においては、現像位置における現像ローラとドラムとの間にはギャップ(以下、「SDギャップ」という)を有している。SDギャップは現像ローラ軸に回転可能に支持されたドラム突き当てコロによって、100〜500μmに設定されることが好ましく、より好ましくは300μm以下である。SDギャップが100μm未満であると電界が現像ローラからドラムへリークし易くなり、潜像を現像することが難しくなる。また、500μm以上であるとトナーがドラムに飛翔し難くなり、画像濃度薄やトナー飛散、掃き寄せが悪化しやすくなる傾向がある。
本発明に用いられる現像ローラとしては、使用されるトナーの種類等に応じて適切な形態のものを用いれば良いが、例えばアルミに高硬度な樹脂をコートしたものや、金属ローラの表面を高分子弾性体でコーティングしたり、金属芯金に高分子弾性体を一体成型したりして形成されている現像ローラが好ましく、中でも高分子弾性体を使用したものはトナーの劣化が抑えられるために好ましく、アルミに樹脂コートをしたものも品質の安定性やコストに優れるので好適に用いられる。
前記現像ローラにおける高分子弾性体としては、弾性を有する様々な高分子組成物が用いられ、例えばEPDM(エチレン−プロピレン−ジエン三元共重合体)、ウレタン、シリコーンゴム、ニトリルブタジエンゴム、クロロプレンゴム、スチレンブタジエンゴム、ブタジエンゴムなどから選択された樹脂や、それら樹脂に電気抵抗調整材料として導電性微粒子、例えばカーボン、酸化チタン等を分散混合した物や、上述した樹脂にイオン性導電材料、例えば過塩素酸ナトリウム、過塩素酸カルシウム、塩化ナトリウム等の無機イオン性導電物質を用いた電気的抵抗調整樹脂が用いられる。
また、アルミに樹脂コートしたものは、フェノール樹脂中にカーボン、グラファイトを分散してスリーブに必要な導電性を維持しつつ硬度を上げたものであり、アルミに素管に樹脂を吹き付け法にて10〜20μm程度塗布することにより作製される。これらの現像ローラの表面の粗さはRz=1〜8μm、かつRa=0.1〜1.2であることが望ましい。
本発明に用いられる画像形成方法及び画像形成ユニットは、現像ローラと、該現像ローラに直接又は間接的に接触して現像ローラ上のトナー層の層厚を規制するブレードとを有する。該ブレードについても、その形態については特に限定されないが、現像ローラに接触して設けられ現像ローラに担持されるトナーを規制して現像ローラ上におけるトナーコート量を制御するブレードであることが好ましい。このようなブレードとしては、可撓性の板状部材や、SUS、リン青銅等の金属板等、公知のブレードが用いられる。
本発明に使用されるドラムはSe系でもアモルファスシリコン系でも使用可能であるが、フィルミングやドラム削れ等の高画質化や安全性の関係から有機感光体を使用することが好ましい。
有機感光体を形成する樹脂としては各種ポリカーボネート樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリアリレート樹脂、ポリフェニレンエーテルアクリル樹脂、フェノール樹脂、アルキッド樹脂、ジアリールフタレート樹脂、エポキシ樹脂、塩化ビニール樹脂、メタクリル酸エステル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリフェニレンオキシド樹脂、ポリスルホン樹脂等などを用いることが出来るが、ドラム表面層に用いられる結着樹脂の主成分としては、ポリカーボネート樹脂かポリアリレート樹脂がより好ましい。その理由として、ポリカーボネート樹脂やポリアリレート樹脂は構造上、他の電子写真感光体の表面層に使われる一般的な樹脂と比較して、機械的強度が高いことが考えられる。加えて、トナーや放電生成物との親和性も低く抑えられ、融着防止にも有効である。
また、本発明の画像形成方法及び画像形成ユニットにおいては、現像位置における現像ローラとドラムとの間にトナーの飛翔を制限するような遮蔽部材を用いることが必要である。この遮蔽部材は現像ローラとドラムとの間の、ドラムの回転上流部の方から樽型電界に規制を加えるように取り付けられていることが必要であり、より好ましくは現像領域において現像ローラとドラムの中心を結ぶ線を遮らない程度まで規制されているものが好ましい。この現像領域の模式図の例を図2で説明する。
図2において101はドラム、102は現像ローラを表し、そこの矢印はそれぞれの回転方向を表している。また、103はドラムと現像ローラの中心を結ぶ線(最接近部)であり、αは現像領域、Hは電気力線、(a)は電気力線がほぼ直線である範囲、(b)と(c)は樽型電界中で電気力線が現像領域外側に向かって弧を描いている範囲を表す。この図中で遮蔽部材はdの方向から現像領域に挿入されていることが必要であり、その中でも遮蔽部材の先端がβの範囲であることが、濃度薄を回避しつつ掃き寄せやトナー飛散を低減させるためには好ましい。またこのとき、遮蔽部材はドラム上の現像領域にドラムに接するように設置されているものが掃き寄せを低減させるのに非常に効果的である。
この遮蔽部材は薄板状やフィルム状のものが現像領域に挿入する為には好ましい。このときの遮蔽部材の材質はSUS板やリン青銅板等のような金属薄板のものでも、PETやPE、PPフィルム等の樹脂フィルムでも構わないし、金属薄板のような剛性を持ったものを樹脂等でコートしたものや表面処理したものでも使用可能であるが、その中でもドラムに当接させたときにドラムに傷をつけないことから樹脂フィルムや樹脂コート部材の様な絶縁性弾性部材が好ましく、中でも剛性、耐薬品性、熱安定性、寸法変化や吸湿をし難いという観点からPP、PE、PET、PVF等のフィルム及びそれらを使ったコート部材がより好ましい。
本発明における画像形成ユニットはこれらの構成からなり、具体的にはドラムと現像ローラと、その間にある遮蔽部材が上述のように配置されているものであり、尚且つ本発明のトナーが現像ローラに供給可能な状態であることを指し、ドラムや現像ローラ、遮蔽部材がそれぞれ着脱可能でも、一体構成でも、現像時に前記のように配置されていれば良い。
本発明に使用される画像形成方法及び画像形成ユニットは上記要件を満たしていれば様々な形態において使用可能であり、複写機やプリンター、FAX等の本体に一体化されている現像装置でも、ドラムとクリーナー、現像ローラ、トナー貯蔵容器が一体化されたプロセスカートリッジでも、現像ローラとトナー貯蔵容器を一体化したプロセスカートリッジとドラムユニットが別々になっている現像装置等、本発明を満足する現像装置であればいずれでも使用可能である。その画像形成ユニットの例を図1に示す。
本発明に用いられる画像形成ユニットは、ドラム5と、該ドラムに接触するローラ状帯電付与部材2を有し、該ローラ状部材2に直流電圧を印加することにより前記ドラム5表面を一定電位に帯電処理する帯電手段と、帯電処理された前記ドラムに静電潜像を記録する露光手段(不図示)と、前記ドラム5上の静電潜像を、前記ドラム5と一定間隔を保った現像ローラ3に直流電圧を含む交流電圧(バイアス)を印加することによって、該現像ローラ3上のトナーにより現像処理する現像手段とを有し、その現像領域内には遮蔽部材1が挿入されている。トナー容器7には非磁性一成分トナー4が充填されていて、ブレード6によって均一に帯電され、現像ローラ3に薄く均一にコートされて現像に供される構成になっている。
ちなみに図1の現像装置にはドラム上をクリーニングする部材8が設置されていて、掻き取られた転写残のトナーは容器9に入る構成となっている。
このような画像形成ユニットはブラック単色のみの画像形成装置にも使用可能であるが、非磁性トナーということもあり、フルカラーのマシンに好適に用いる事ができる。このとき、画像形成装置はタンデム型のような、画像形成ユニットが直列に配置されたものでも、ドラムを1つだけ使用するロータリー型でも、中間転写を用いるものでも、遮蔽部材が規定位置に設定できる構成のものであれば好適に使用することが可能である。
本発明に用いられる画像形成ユニットは、コロナ放電の様に非接触でドラム表面を帯電させる非接触帯電方式のものと、ブラシやローラ状の部材をドラムに接触させ、これに電圧を印加してドラム表面を帯電させる接触帯電方式ものに大別されるが、本発明には接触してドラム表面を帯電させる帯電部材を有することが好ましい。このような構成によれば、放電によってドラム表面を帯電させる際のオゾンの発生を防止することができ、更に、より低い電圧でのドラム表面の帯電が可能であることから、環境面及び省電力化及びドラムの劣化防止の観点から好ましい。
このような帯電部材としては、例えば芯金と、この芯金周面に形成される導電性の弾性層とを有する帯電ローラや、導電性スリーブと、この導電性スリーブ周面に磁力を発生させるマグネットロール等の磁力発生手段と、導電性スリーブ上に担持される導電性の磁性粒子とを有する磁気ブラシ帯電部材等の、公知の接触帯電部材が用いられる。
また、本発明に用いられる画像形成ユニットには、前記ドラムや後述する現像装置のほかにも、様々な手段や部材等の構成要素を有することが可能である。例えば、本発明に用いられる画像形成装置は、クリーナーレスシステムにも好適に用いることが可能であるが、ドラムに接触して設けられドラム上の転写残トナーを除去するクリーニング部材を有することも可能である。このような構成によれば、一つの画像形成プロセスが終了し、次の画像形成プロセスが始まる前に、ドラム表面をクリーニングすることができ、帯電不良や潜像形成の阻害等に伴う画像不良を防止する上で好ましい。
このようなクリーニング部材としては、例えばゴム等の弾性ブレードや、回転自在なロール状のブラシ部材、弾性層によって表面が形成されるロール部材等、公知のクリーニング部材が用いられる。クリーニング部材は、一般に、ドラムに向けて開口する廃トナー容器の開口部に設けられ、除去した転写残トナーを廃トナー容器内に収容する。
本発明に用いられるトナー供給部材は、ブレードの現像ローラ表面との当接部に対し現像ローラの回転方向上流側に当接され、かつ回転可能に支持されている。この構造としては、発泡骨格状スポンジ構造や芯金上にレーヨン、ナイロン等の繊維を植毛したファーブラシ構造のものが、現像ローラへのトナーの供給および未現像トナーの剥ぎ取りの点から好ましく、その中でも材質としてはシリコーンゴム、ウレタンゴム、SBRゴム等のゴム部材やポリプロピレン、ポリ塩化ビニル等のプラスチックからなる基材を発泡させ、導電性を付与した発泡弾性体によるトナー供給ローラ等が好適に用いられる。このトナー供給ローラの現像ローラに対する当接幅としては、1〜8mmが好ましく、また現像ローラに対してその当接部において相対速度を持たせることがより好ましい。
トナーを収容する容器に関しては、撹拌装置やトナー供給ローラを具備したものであっても、後からトナーの補給が可能となっている構成のものでも、公知のものが使用可能である。
本発明において、トナーは少なくとも結着樹脂、着色剤、離型剤を含有するトナー粒子と無機微粒子とを少なくとも有し、凝集度が5以上40以下、帯電量の絶対値が20mC/kg以上70mC/kg以下である非磁性一成分現像剤である。
本発明のトナーは無機や有機の微粒子を外添してトナーの凝集度を調整することによって、より好適に前記弊害を抑制できる。本発明のトナーの凝集度に関しては、後述する測定方法に基づいた測定により5以上40以下の値のトナーが好適に用いられ、更に好ましくは10以上30以下である。前記トナーの凝集度を上記範囲にすることによる画像弊害良化の原因は定かではないが、凝集度を変えることによるトナーの流動性の変化が、ブレードでのトナーへの帯電付与や現像時のトナー飛翔に好適に影響しているものと考えられる。
本発明のトナーの帯電量はトナー粒子自体の帯電量や外添剤の量や付着強度、画像形成ユニットの構成により調整が出来、後述する帯電量測定法による現像剤担持体上のトナーの帯電量の絶対値が20mC/kg以上70mC/kg以下である範囲が好適に用いられ、より好ましくは30mC/kg以上60mC/kg以下である。帯電量が20mC/kg未満であるとカブリやトナー飛散、濃色縦スジが発生し、トナー漏れを起こす恐れもあり、好ましくない。また、70mC/kgより大きいときにはカブリや画像濃度薄、クリーニング不良が起こり易くなり、好ましくない。
本発明のトナーにおいて、平均円形度は0.960以上0.995以下の範囲が好ましい。平均円形度が0.960未満であるとカブリやトナー飛散、画像濃度薄が劣り、掃き寄せも若干劣る。逆に平均円形度が0.995より大きくなると帯電部材汚染やクリーニング不良、トナー飛散が悪くなり好ましくない。平均円形度に関しては0.970以上0.990以下が上記弊害に対して、より好適に用いられる。
本発明では、現像ローラ上のトナーの載り量が0.30mg/cm2以上0.60mg/cm2以下が好ましい。載り量が0.30mg/cm2未満であると画像濃度薄が発生し、好ましくない。また、0.60mg/cm2より多いとカブリや濃色縦スジ、飛散が発生する為、好ましくない。測定方法は、後述する帯電量測定法により、吸引トナー量Mを現像ローラ上のトナー被覆部の吸引面積で割ることによって単位面積当りのトナーの載り量が求められる。
本発明では、トナーの外添剤として無機微粒子をトナー表面に含有させることが可能である。
無機微粒子としてはマグネシウム、亜鉛、アルミニウム、チタン、コバルト、ジルコニウム、マンガン、セリウム、ストロンチウム等の酸化物粉体及びチタン酸カルシウム、チタン酸マグネシウム、チタン酸ストロンチウム、チタン酸バリウム等の複合金属酸化物粉体等、ホウ素、珪素、チタニウム、バナジウム、ジルコニウム、モリブデン、タングステン等の炭化物、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウム、バリウム等の炭酸塩、硫酸塩、燐酸塩等を上げることが出来る。
この中でも流動性向上のためにはシリカ微粒子が好ましく、帯電性保持のためにはマグネシウムをトナー表面に含有させることが好ましい。
尚、シリカ微粒子のうち特に好ましいものは、ケイ素ハロゲン化合物の蒸気相酸化により生成されたいわゆる乾式法又はヒュームドシリカと称される乾式シリカ、及び水ガラス等から製造されるいわゆる湿式シリカの両方が使用可能であるが表面及びシリカ微粒子の内部にあるシラノール基が少なく、またNa2O,SO3 2-等の製造残査のない乾式シリカの方が好ましい。
また、乾式シリカにおいては製造工程において例えば、塩化アルミニウム、又は塩化チタンなど他の金属ハロゲン化合物をケイ素ハロゲン化合物と共に用いることによってシリカと他の金属酸化物の複合微粒子を得ることも可能であり、それらも包含する。
本発明に用いられるシリカ微粒子は、必要に応じて、疎水化、摩擦帯電性の制御などの目的のために、シランカップリング剤、有機ケイ素化合物等の処理剤で表面処理されていても良く、その方法も公知の方法が用いられ、シリカ粒子と反応あるいは物理吸着する処理剤で表面処理される。
そのような処理剤としては、例えば、ヘキサメチルジシラザン、卜リメチルシラン、トリメチルクロルシラン、トリメチルエトキシシラン、ジメチルジクロルシラン、メチルトリクロルシラン、アリルジメチルクロルシラン、アリルフェニルジクロルシラン、ベンジルジメチルクロルシラン、ブロムメチルジメチルクロルシラン、α−クロルエチルトリクロルシラン、β−クロルエチルトリクロルシラン、クロルメチルジメチルクロルシラン、トリオルガノシリルメルカプタン、トリメチルシリルメルカプタン、トリオルガノシリルアクリレート、ビニルジメチルアセトキシシラン、ジメチルエトキシシラン、ジメチルジメトキシシラン、ジフェニルジエトキシシラン、ヘキサメチルジシロキサン、1,3−ジビニルテトラメチルジシロキサン、1,3−ジフェニルテトラメチルジシロキサン、及び1分子当り2から12個のシロキサン単位を有し末端に位置する単位にそれぞれ1個宛のSiに結合した水酸基を含有するジメチルポリシロキサン等がある。これらは1種あるいは2種以上の混合物で用いられる。
本発明の外添剤に用いられるマグネシウムにおいてはハイドロタルサイト類化合物が好ましい。ハイドロタルサイト類化合物は下記構造式のものである。
Mg1-XAlX(OH)2(CO3X/2・mH2O(0<X≦0.5)
このハイドロタルサイト類化合物が有効な理由は定かではないが、その帯電特性が大きく影響しているものと思われる。このとき、添加量としてはトナー粒子100質量部に対して0.01質量部以上3質量部以下が帯電特性やトナーの凝集度を調整する上で好ましい。
本発明に用いられる無機微粒子は、シリコーンオイルによって表面処理されたものを用いても良い。シリコーンオイルの表面処理法は公知のものが用いられるが、例えば無機微粉体とシリコーンオイルとをヘンシェルミキサー等の混合機を用いて直接混合しても良いし、ベースとなる微粉体にシリコーンオイルを噴霧する方法を用いても良い。
或いは適当な溶剤にシリコーンオイルを溶解或いは分散させた後、無機微粉体を加えて混合し、溶剤を除去する方法でも良い。また、本発明に使用されるシリコーンオイルとしては公知のものが用いられ、例えばジメチルシリコーンオイル、メチルフェニルシリコーンオイル、α−メチルスチレン変性シリコーンオイル、クロムフェニルシリコーンオイル、フッ素変性シリコーンオイル等が用いられる。
本発明のトナーには、同様の目的で有機粒子や複合粒子を添加することもできる。このような有機粒子や複合粒子としては、例えばポリアミド樹脂粒子、シリコーン樹脂粒子、シリコーンゴム粒子、ウレタン粒子、メラミン−ホルムアルデヒド粒子、アクリル粒子等の樹脂粒子;ゴム、ワックス、脂肪酸系化合物、樹脂等と金属、金属酸化物、金属塩、カーボンブラック等の無機粒子とからなる複合粒子;ポリフッ化エチレン、ポリフッ化ビニリデン等のフッ素樹脂;フッ化カーボン等のフッ素化合物;ステアリン酸亜鉛等の脂肪酸金属塩;脂肪酸、脂肪酸エステル等の脂肪酸誘導体;硫化モリブデン、アミノ酸及びアミノ酸誘導体等が挙げられる。
なお上記は外添剤として使用することが可能であり、トナー粒子の製造後における任意の時点で外添することができる。例えばトナー粒子の分級や球形化を行う工程でトナー粒子に外添することもできる。
本発明のトナーは、非磁性一成分ジャンピング現像において、掃き寄せ、トナー飛散、カブリ、クリーニング不良、遮蔽部材へのトナーの付着、濃度薄、濃色縦スジと呼ばれる画像欠陥の改善が可能なため、高画質を要求されるフルカラー用に最適である。
本発明のトナーの製造方法は特に限定されないが、粒径分布の制御が容易で、尚且つ球形トナーが得やすい、いわゆる重合トナーが好適に用いられる。
次に、重合トナーの中でも、懸濁重合法における本発明のトナーの製造方法について説明する。
まず重合性単量体中に、ワックス、極性樹脂、着色剤、荷電制御剤、重合開始剤、その他の添加剤を加え、ホモジナイザー、超音波分散機等によって均一に溶解または分散せしめた単量体系を、分散安定剤を含有する水相中に通常の撹拌機またはホモジナイザー、ホモミキサー等により分散せしめる。この際、好ましくは単量体液滴が所望の現像剤粒子のサイズを有するように、撹拌速度、時間を調整し造粒する。その後は、分散安定剤の作用により、粒子状態が維持され、且つ粒子の沈降が防止される程度の撹拌を行なえばよい。重合温度は40℃以上、一般的には50℃〜90℃の温度に設定して行なうのがよい。また、重合反応後半に昇温してもよく、さらに、現像剤定着時の臭いの原因等になる未反応重合性単量体、副生成物等を除去するために、反応後半または反応終了時に一部水系媒体を留去してもよい。反応終了後、生成した現像剤粒子を洗浄、濾過により回収し乾燥する。懸濁重合法においては、通常単量体系100質量部に対して水300質量部〜3000質量部を分散媒として使用するのが好ましい。
トナーの粒度分布制御や粒径の制御は、造粒時の系のpH調整、難水溶性の無機塩や保護コロイド作用をする分散剤の種類や添加量を変える方法や、機械的装置条件、例えばローターの周速、パス回数、撹拌羽根形状等の撹拌条件や、容器形状または水溶液中での固形分濃度等を制御することにより行なえる。
本発明に用いられる重合性単量体としては、スチレン、o−(m−、p−)メチルスチレン、m−(p−)エチレンスチレン等のスチレン系単量体;(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸オクチル、(メタ)アクリル酸ドデシル、(メタ)アクリル酸ステアリル、(メタ)アクリル酸ベヘニル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸ジメチルアミノエチル、(メタ)アクリル酸ジエチルアミノエチル等の(メタ)アクリル酸エステル系単量体;ブタジエン、イソプレン、シクロヘキサン、(メタ)アクリロニトリル、アクリル酸アミド等の単量体が好ましく用いられる。
また重合時に添加する極性樹脂としては、スチレン(メタ)アクリル酸の共重合体、マレイン酸共重合体、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂が好ましく用いられる。
更に、本発明のトナーには硫黄原子が含まれることが好ましく、製法としては硫黄原子を有する樹脂またはその単体を添加することが、トナーの作り易さや帯電の安定性等の性能面から好ましい。
本発明のトナーにおいては、後述のX線光電子分光分析によりトナー粒子表面に存在する硫黄原子量の好適な範囲を規定することが可能である。具体的には、X線光電子分光分析により測定されるトナー表面に存在する炭素元素の含有量(A)に対する結合エネルギー166〜172eVにピークトップを有する硫黄元素の含有量(E)の比(E/A)が0.0003〜0.0050の範囲が好ましく、用いられる酸化鉄の平均粒径や、結着樹脂中に含まれる硫黄原子量、用いられる硫黄原子を有する重合体量により好適な範囲に制御することが可能である。0.0003未満では十分な帯電量を得られない傾向が強まり、0.0050を超えると帯電量の湿度依存性が得られにくくなる。
本発明に用いられる硫黄原子を有する樹脂を製造するための含硫黄単量体としては、スチレンスルホン酸、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、2−メタクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、ビニルスルホン酸、メタクリルスルホン酸等或いは、下記構造を有するマレイン酸アミド誘導体、マレイミド誘導体、スチレン誘導体がある。
Figure 0004280623
本発明に係る硫黄原子を有する樹脂は、上記単量体の単重合体であっても構わないが、上記単量体と他の単量体との共重合体であっても構わない。上記単量体と共重合体をなす単量体としては、ビニル系重合性単量体があり、単官能性重合性単量体或いは多官能性重合性単量体を使用することが出来る。
本発明のトナーの円形度を得る上では、上記単量体のうちスルホン酸を有する共重合体が好ましく、スルホン酸基含有(メタ)アクリルアミドがより好ましい。
本発明では、定着オフセット防止のために、前記凝集トナーで使用したものと同様に、ワックスを添加することが可能である。
本発明で使用されるワックスとしては、パラフィンワックス、ポリオレフィンワックス、フィッシャートロプッシュワックス、アミドワックス、高級脂肪酸、エステルワックス及びこれらの誘導体、またはこれらのグラフト/ブロック化合物等が好ましく用いられる。
本発明で使用される重合開始剤としては、例えば2,2’−アゾビス−(2,4−ジメチルバレロニトリル)、2,2’−アゾビスイソブチルニトリル、1,1’−アゾビス(シクロヘキサン−1−カルボニトリル)、2,2’−アゾビス−4−メトキシ−2,4−ジメチルバレロニトリル、アゾビスイソブチルニトリル等のアゾ系重合開始剤、ベンゾイルペルオキシド、メチルエチルケトンペルオキシド、ジイソプロピルペルオキシカーボネート、クメンヒドロキシペルオキシド、2,4−ジクロロベンゾイルペルオキシド、ラウロイルペルオキシド等の過酸化物系重合開始剤が用いられる。
該重合開始剤の添加量は、目的とする重合度により変化するが一般的には単量体100質量部に対して0.5質量部以上20.0質量部以下の添加量で用いられる。重合開始剤の種類は重合法により若干異なるが、10時間半減期温度を参考に単独または混合し利用される。
懸濁重合を利用する場合に用いる分散剤としては、例えば無機系酸化物として、リン酸三カルシウム、リン酸マグネシウム、リン酸アルミニウム、リン酸亜鉛、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、メタ珪酸カルシウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、ベントナイト、シリカ、アルミナ、磁性体、フェライト等が挙げられる。また有機系化合物としては、例えばポリビニルアルコール、ゼラチン、メチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、エチルセルロース、カルボキシメチルセルロースのナトリウム塩、デンプン等が水相に分散させて使用される。
これらの分散剤は、重合性単量体100質量部に対して0.2〜2.0質量部を使用するのが好ましい。
これらの分散剤は市販のものをそのまま用いてもよいが、細かい均一な粒度を有する分散粒子を得るために、分散媒中にて高速撹拌下にて該無機化合物を生成させて得ることもできる。例えばリン酸カルシウムの場合、高速撹拌下において、リン酸ナトリウム水溶液と塩化カルシウム水溶液を混合することで懸濁重合法に好ましい分散剤を得ることができる。
またこれらの分散剤の微細化のために、0.001〜0.100質量部の界面活性剤を併用してもよい。具体的には市販のノニオン、アニオン、カチオン型の界面活性剤が使用でき、例えば、ドデシル硫酸ナトリウム、テトラデシル硫酸ナトリウム、ペンタデシル硫酸ナトリウム、オクチル硫酸ナトリウム、オレイン酸ナトリウム、ラウリル酸ナトリウム、ステアリン酸カリウム、オレイン酸カルシウム等が好ましく用いられる。
本発明におけるトナーには、着色剤としてカーボンブラック、マグネタイト等の黒色着色剤の他に、以下に示すイエロー/マゼンタ/シアン着色剤等あらゆる顔料及び/又は染料を用いることができる。
例えば本発明に係るトナーをフルカラー用トナーとして使用する場合には、次の様なものが挙げられる。
マゼンタ用着色顔料としてはC.I.ピグメントレッド1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,12,13,14,15, 16,17,18,19,21,22,23,30,31,32,37,38,39,40,41,48,49,50,51,52,53,54,55,57,58,60,63,64,68,81,83,87,88,89,90,112,114,122,123,163,202,206,207,209;C.I.ピグメントバイオレット19;C.I.バットレッド1,2,10,13,15,23,29,35が挙げられる。
顔料単独使用でもかまわないが、染料と顔料と併用してその鮮明度を向上させた方がフルカラー画像の画質の点からより好ましい。
マゼンタ用染料としては例えば、C.I.ソルベントレッド1,3,8,23,24,25,27,30,49,81,82,83,84,100,109,121;C.I.ディスパースレッド9;C.I.ソルベントバイオレット8,13,14,21,27;C.I.ディスパースバイオレット1などの油溶染料、C.I.ベーシックレッド1,2,9,12,13,14,15,17,18,22,23,24,27,29,32,34,35,36,37,38,39,40;C.I.ベーシックバイオレット1,3,7,10,14,15,21,25,26,27,28の如き塩基性染料が挙げられる。
シアン用着色顔料としては、C.I.ピグメントブルー2,3,15,16,17;C.I.バットブルー6;C.I.アシッドブルー45又はフタロシアニン骨格にフタルイミドメチル基を1〜5個置換した銅フタロシアニン顔料が挙げられる。
シアン用染料としてはC.I.ソルベントブルー63、67、70;ソルベントグリーン28等が挙げられる。
イエロー用着色顔料としてはC.I.ピグメントイエロー1,2,3,4,5,6,7,10,11,12,13,14,15,16,17,23,65,73,83;C.I.バットイエロー1,3,20等が挙げられる。
イエロー用染料としてはC.I.ソルベントイエロー93、162;C.I.ディスパースイエロー201等が挙げられる。
本発明の一成分トナーにはトナーの帯電量を制御する為に荷電制御剤を使用することが可能である。荷電制御剤としては、例えばトナーを正帯電性に制御する場合は、脂肪酸金属塩等による変性物;トリブチルベンジジルアンモニウム−1−ヒドロキシ−4−ナフトスルホン酸塩、テトラブチルアンモニウムテトラフルオロボレート等の4級アンモニウム塩、及びこれらの類似体であるホスホニウム塩等のオニウム塩;アミン及びポリアミン系化合物;高級脂肪酸の金属塩;アセチルアセトン金属錯体;ジブチルスズオキサイド、ジオクチルスズオキサイド、ジシクロヘキシルスズオキサイド等のジオルガノスズオキサイド;ジブチルスズボレート、ジオクチルスズボレート、ジシクロヘキシルスズボレート等のジオルガノスズボレート等を添加する。また、負帯電性に制御する場合は、有機金属錯体、キレート化合物が有効で、サリチル酸、ナフトエ酸、ダイカルボン酸、それらの誘導体の金属化合物、スルホン酸を側鎖に持つ高分子化合物、ホウ素化合物、尿素化合物、珪素化合物、カリックスアレンやモノアゾ金属錯体、アセチルアセトン金属錯体、芳香族ヒドロキシカルボン酸、芳香族ジカルボン酸系の金属錯体を用いることができる。
前記荷電制御剤の使用量は、結着樹脂100質量部に対して0.1〜15.0質量部であり、好ましくは0.1〜10.0質量部である。
本発明の非磁性一成分トナーには粉砕法によるトナーも使用可能であるが、円形度を好適な範囲にすることや、トナー中の硫黄原子による帯電量調整効果が現れ難いこともあり、好ましくは前記のような重合トナーである。
次に、本発明の構成と解決する課題との関係について詳細に説明する。
まず、「掃き寄せ」の発生原因に関しては以下のように考えている。
図2の現像時において、トナーは電気力線Hに沿ってドラムと現像ローラの間を飛翔するが、そのときに現像領域bとcのところでは、トナーはドラムから現像ローラ、現像ローラからドラムへのベクトルの他に現像領域外へ向かうベクトルも持ち、何度も往復するうちにトナーは現像領域の端部に集まってしまう。但しこのとき、ドラムの進行方向は矢印のようになっている為、現像領域cのところではトナーが集まることは無い。ところが、現像領域bのところにおいて、静電潜像での画像の末端が通過する際には、その画像末端にトナーが集中してしまう為に掃き寄せという画像欠陥が発生すると考えられる。そのために遮蔽部材を現像領域のd方向からβの範囲に先端が来るように設置することにより掃き寄せが解消されていると考えている。そのとき、遮蔽部材の設置位置はドラムに近ければ近いほど掃き寄せ防止に効果がある。更に付帯効果として、現像領域が減少するためかSDギャップ間の乱気流が抑制される為かは不明であるが、本遮蔽部材を設置することによりカブリ、トナー飛散、濃色縦スジが若干良化する。しかしながら弊害として、現像領域が減少することによる画像濃度薄や、遮蔽部材へのトナー付着が発生し、その付着によるボタ落ちや縦スジ等の画像弊害が発生してしまう。これに対してトナーの凝集度を5以上40以下、帯電量の絶対値を20mC/kg以上70mC/kg以下にすることによりトナーが均一に帯電されて適正に現像される為に、カブリ、トナー飛散、クリーニング不良、濃色縦スジが解消され、画像濃度薄や遮蔽部材へのトナー付着が抑制されることを見出した。
「濃色縦スジ」に関しては、均一に帯電しなかったトナー粒子の内、帯電が若干弱いトナー粒子が現像中に画像の一定部分に集まり、画像中に濃い縦スジのように現れてきてしまう現象であると考えている。
このとき、本発明のトナーを使用して濃色縦スジが良化する理由としては、トナーの凝集度を5以上40以下、帯電量の絶対値を20mC/kg以上70mC/kg以下にすることによりトナーが均一に帯電されて適正に現像される為に、現像時にトナーが集まり難いと考えている。またこのとき、トナーの平均円形度や現像ローラ上のトナーの載り量、外添剤としてのハイドロタルサイト添加、硫黄成分の含有はトナーの均一帯電性がより一層高まる為に、濃色縦スジ等の画像弊害を抑制するのにより好ましい。更に、上記は遮蔽部材へのトナー付着もより抑制される為に、組み合わせたときの画像弊害抑制効果がとても大きい。
次に、本発明のトナーの測定法について説明する。
本発明において円形度とは、フロー式粒子像測定装置で計測されるトナーの個数基準の円相当径−円形度スキャッタグラムにおいて計測されるものであり、本発明では「FPIA−1000型」(東亜医用電子社製)を用いて測定を行い、下式を用いて算出した。
円形度=粒子像と同じ投影面積を持つ円周長/粒子投影像の周囲長
ここで、「粒子投影面積」とは二値化されたトナー粒子像の面積である。
具体的な測定方法としては、容器中に予め不純固形物等を除去したイオン交換水10mlを用意し、その中に分散剤として界面活性剤、好ましくはアルキルベンゼンスルホン酸塩を加えた後、更に測定試料を0.02g加え、均一に分散させる。分散させる手段としては、超音波分散機「UH−50型」(エスエムテー社製)に振動子として5Φのチタン合金チップを装着したものを用い、5分間分散処理を行い、測定用の分散液とする。その際、該分散液の温度が40℃以上とならないように適宜冷却する。
トナーの形状測定には、前記フロー式粒子像測定装置を用い、測定時のトナー粒子濃度が3000〜1万個/μlとなる様に該分散液濃度を再調整し、トナー粒子を1000個以上計測する。計測後、このデータを用いてトナーの平均円形度を求める。
本発明において使用する凝集度の測定は、パウダーテスター(細川ミクロン社製)を用いる。振動台に下から390メッシュ、200メッシュ、100メッシュの順でフルイを重ねてセットする。この重ねたフルイの上にトナー粒子(着色樹脂粒子)5gを静かに乗せ、次に15秒間振動を加える。その後各フルイ上に残ったトナー粒子の質量を測定して下記式により凝集度を求める。
凝集度(%)=(a+b×3/5+c/5)/5×100
a:100メッシュ上トナー粒子質量(g)
b:200メッシュ上トナー粒子質量(g)
c:390メッシュ上トナー粒子質量(g)
現像ローラ上の帯電量測定法については、円筒濾紙を有する吸引可能な帯電量測定容器を用い、現像剤坦持体表面の形状に沿った金属製の吸引口を取付け、画像形成直後(5分以内が好ましい)の現像ローラ表面上のトナー層を過不足無く一様に吸引出来るように吸引圧を調整し現像剤を吸引する。この時吸引された現像剤質量をM(g)として、Qm=CV/Mにより計算される。また、そのときの現像剤の載り量は現像剤質量m(mg)をそのとき吸引した面積(cm2)で割ることにより求められる。
トナー粒子表面に存在する炭素元素の含有量(A)に対する硫黄元素の含有量(E)の比(E/A)は、以下のようにESCA(X線光電子分光分析)により表面組成分析を行うことにより測定できる。
本発明では、ESCAの装置および測定条件は、下記の通りである。
使用装置:PHI社製 1600S型 X線光電子分光装置
測定条件:X線源 MgKα(400W)
分光領域 800μmφ
本発明では、測定された各元素のピーク強度から、PHI社提供の相対感度因子を用いて表面原子濃度を算出した。
本測定はトナーを超音波洗浄し、トナー粒子表面に付着している外添剤を除去した後、磁気力にて分離し、乾燥し測定することが好ましい。
次に、画像の評価は以下のように判断した。
(1)掃き寄せ
A:非常に良好 全く発生せず
B:良好 濃度差は認められるものの、目視で違和感の無いもの
C:実用上問題なし よく見れば分かるもの
D:やや難あり 目視ですぐ判別できるもの
(2)濃色縦スジ
A:非常に良好 全く発生せず
B:良好 目視で軽微な濃度ムラ程度のもの
C:実用上問題なし よく見れば葉脈状のスジが認められるもの
D:やや難あり 葉脈のようなスジ状の濃色部が見た目ですぐ判別できるもの
(3)トナー飛散
A:非常に良好 全く飛散せず
B:良好 僅かに飛散している(凝視しないと見にくいレベル)
C:実用上問題なし トナーが飛散しているのが目視で確認できるレベル
D:やや難あり 現像カートリッジ周辺にトナーが飛散している
(4)画像カブリ
「REFLECTMETER MODEL TC−6DS」(東京電色社製)により測定したプリントアウト画像の白地部分の白色度と転写紙の白色度の差から、カブリ濃度(%)を算出し、耐久評価終了時の画像カブリを評価した。フィルターは、シアンの場合はアンバーライト、イエローの場合はブルー、マゼンタ及びブラックではグリーンフィルターを用いた。
A:非常に良好 0.5%未満
B:良好 0.5%以上乃至1.0%未満
C:実用上問題なし 1.0%以上乃至1.5%未満
D:やや難あり 1.5%以上
(5)画像濃度薄
通常の複写機用普通紙(75g/m2)の転写材を用いて、画出し試験においてベタ画像を出力し、その濃度を5点平均で測定することにより評価した。尚、画像濃度は「マクベス反射濃度計 RD918」(マクベス社製)を用いて、原稿濃度が0.00の白地部分の画像に対する相対濃度を測定した。
A:非常に良好 1.40以上
B:良好 1.35以上、1.40未満
C:実用上問題なし 1.00以上、1.35未満
D:やや難あり 1.00未満
(6)遮蔽部材へのトナー付着
遮蔽部材へのトナーの付着量(目視)とそのときの評価画像から判断した
A:非常に良好 ほとんど付着無し
B:良好 付着は認められるが使用上問題ないレベル
C:実用上問題なし 若干のトナー堆積が認められるもの
D:やや難あり 画像上に、堆積トナーによる縦スジが現れたり、堆積トナーが落ちたと思われるボタ落ちが発生しているもの
(7)クリーニング不良
A:非常に良好 全く発生せず
B:良好 発生しているが軽微なもの
C:実用上問題なし 発生はしているが、間欠プリントでは発生しないもの
D:やや難あり 明らかに発生しているもの
本発明では、Cランク以上が許容範囲内である。
以下、本発明を製造例及び実施例により具体的に説明するが、これは本発明をなんら限定するものではない。
(極性重合体の製造例)
還流管,撹拌機,温度計,窒素導入管,滴下装置及び減圧装置を備えた加圧可能な反応容器に、溶媒としてメタノール250質量部、2−ブタノン150質量部及び2−プロパノール100質量部、モノマーとしてスチレン82質量部、アクリル酸2−エチルヘキシル10質量部、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸8質量部を添加して撹拌しながら還流温度まで加熱した。重合開始剤であるt−ブチルペルオキシ−2−エチルヘキサノエート1部を2−ブタノン20部で希釈した溶液を30分かけて滴下して5時間撹拌を継続し、更にt−ブチルペルオキシ−2−エチルヘキサノエート1質量部を2−ブタノン20質量部で希釈した溶液を30分かけて滴下して、更に5時間撹拌して重合を終了した。さらに、温度を維持したまま脱イオン水を500質量部添加し、有機層と水層の界面が乱れないように毎分80〜100回転で2時間撹拌した後に、30分静置し分層した後に、水層を廃棄し有機層に無水硫酸ナトリウムを添加し、脱水した。
次に、重合溶媒を減圧留去した後に得られた重合体を150メッシュのスクリーンを装着したカッターミルを用いて100μm以下に粗粉砕した。得られた極性重合体はTg約75℃であった。
(トナーA製造例)
イオン交換水400質量部に、0.1M−Na3PO4水溶液450質量部を投入し、50℃に加温した後、TK式ホモミキサー(特殊機化工業製)を用いて、10,000rpmにて撹拌した。これに1.0M−CaCl2水溶液68質量部を添加し、リン酸カルシウム塩を含む水系媒体を得た。
一方、
スチレン 80質量部
n−ブチルアクリレート 19質量部
C.I.ピグメントブルー15:3 5質量部
極性重合体 1質量部
飽和ポリエステル 10質量部
(酸価10mgKOH/g,ピーク分子量11,000)
エステルワックス(吸熱ピーク=66℃) 12質量部
サリチル酸アルミニウム化合物 1質量部
(ボントロンE−88:オリエント化学社製)
ジビニルベンゼン 0.2質量部
上記処方を60℃に加温し、TK式ホモミキサー(特殊機化工業製)を用いて、5000rpmにて均一に溶解・分散した。これに、重合開始剤2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)3.5質量部を溶解し、重合性単量体組成物を調製した。
前記水系媒体中に上記重合性単量体組成物を投入し、60℃,N2雰囲気下において、TK式ホモミキサーにて10000rpmで撹拌し、重合性単量体組成物を造粒した。
その後、パドル撹拌翼で撹拌しつつ、5時間経過時に昇温速度40℃/Hrで80℃に昇温し5時間反応させた。重合反応終了後、減圧下で残存モノマーを留去し、冷却後、塩酸を加えpHを1.4にし、6時間撹拌することで燐酸カルシウム塩を溶解した。
この後、ろ過、イオン交換水による水洗、乾燥をして、トナー粒子aを得た。
このトナー粒子100質量部に対し、疎水性シリカ微粉体(アエロジル社製R972)1.2質量部、ハイドロタルサイト類化合物(平均一次粒径0.4μm、MgO/Al23モル比=4.3)0.1質量部をヘンシェルミキサー(三井鉱山社製)で5分間乾式混合して、本発明のトナーAとした。表1にトナーの物性値を示す。
(トナーB製造例)
外添する疎水性シリカ(アエロジル社製R972)の量を1.7質量部としたこと以外はトナーAと同様にして作製し、トナーBとした。表1にトナーの物性値を示す。
(トナーC製造例)
外添する疎水性シリカ(アエロジル社製R972)の量を0.8質量部としたこと以外はトナーAと同様にして作製し、トナーCとした。表1にトナーの物性値を示す。
(トナーD製造例)
使用するサリチル酸アルミニウム化合物の量を0.5質量部としてトナー母体bを作製した。そのトナー母体bを用いる以外はトナーAと同様にしてトナーDを得た。トナーDの物性については表1に示す。
(トナーE製造例)
使用するサリチル酸アルミニウム化合物の量を2.5質量部としてトナー母体cを作製した。そのトナー母体cを用いる以外はトナーAと同様にしてトナーEを得た。トナーEの物性については表1に示す。
(トナーF製造例)
スチレン−アクリル酸ブチル共重合体 100質量部
(Mw:12万 Mn:6000 St/BA:78/22 Tm:126℃)
C.I.ピグメントブルー15:3 5質量部
ステアリン酸ステアリルワックス(DSCのメインピーク60℃) 10質量部
サリチル酸アルミニウム化合物 2質量部
(ボントロンE−88:オリエント化学社製)
極性重合体 1質量部
上記材料を予備混合した後に、130℃に設定した二軸混練押し出し機によって溶融混練を行った。混練物を冷却後、粗粉砕をし、ジェット気流を用いた粉砕機によって微粉砕をし、更にDS分級機(日本ニューマチック社製)を用いて分級し、最後にハイブリダイゼーションシステム(奈良機械製作所製)で5分間の球形化処理を行い、トナー母体dを作った。そのトナー母体dを用いる以外はトナーAと同様にしてトナーFを得た。トナーFの物性については表1に示す。
(トナーG製造例)
トナー母体aをスプレードライヤーで160℃の気相中に分散させることより形状を調整したこと以外はトナーAと同様にしてトナーGを得た。トナーGの物性については表1に示す。
(トナーH製造例)
外添するハイドロタルサイトの量を0.005質量部としたこと以外はトナーAと同様にして作製し、トナーHとした。表1にトナーの物性値を示す。
(トナーI製造例)
外添するハイドロタルサイトの量を3.1質量部としたこと以外はトナーAと同様にして作製し、トナーIとした。表1にトナーの物性値を示す。
(トナーJ製造例)
極性重合体の添加量を0.1質量部としたこと以外はトナーAと同様にして作製し、トナーJとした。表1にトナーの物性値を示す。
(トナーK製造例)
極性重合体の添加量を4.0質量部としたこと以外はトナーAと同様にして作製し、トナーKとした。表1にトナーの物性値を示す。
(トナーL製造例)
ハイブリダイゼーションシステムを行わなかったこと以外はトナーFと同様にしてトナーLを得た。表1にトナーの物性値を示す。
(トナーM製造例)
トナー母体aをスプレードライヤーで200℃の気相中に分散させることより形状を調整したこと以外はトナーAと同様にしてトナーMを得た。表1にトナーの物性値を示す。
(トナーN製造例)
外添するハイドロタルサイト類化合物を使用しなかったこと以外はトナーAと同様にして作製し、トナーNとした。表1にトナーの物性値を示す。
(トナーO製造例)
極性重合体を使用せずにトナー母体gを作製したこと以外はトナーAと同様にして作製し、トナーOとした。表1にトナーの物性値を示す。
(トナーP製造例)
外添する疎水性シリカ(アエロジル社製R972)の量を2.1質量部としたこと以外はトナーAと同様にして作製し、トナーPとした。表1にトナーの物性値を示す。
(トナーQ製造例)
外添する疎水性シリカ(アエロジル社製R972)の量を0.5質量部としたこと以外はトナーAと同様にして作製し、トナーQとした。表1にトナーの物性値を示す。
(トナーR製造例)
使用するサリチル酸アルミニウム化合物の量を0.1質量部としてトナー母体hを作製した。そのトナー母体hを用いる以外はトナーAと同様にしてトナーRを得た。トナーRの物性については表1に示す。
(トナーS製造例)
使用するサリチル酸アルミニウム化合物の量を4.0質量部としてトナー母体iを作製した。そのトナー母体iを用いる以外はトナーAと同様にしてトナーSを得た。トナーSの物性については表1に示す。
Figure 0004280623
<実施例1>
評価機として、LBP−2260(キヤノン社製)を以下のように改造したものを使用して評価した。
評価機の現像器構成に関しては、オリジナルのカートリッジに対して図1のようにドラムと現像ローラの間にPET製の遮蔽部材(フィルム厚:0.05mm)が入るように設置し(遮蔽部材の先端がドラムと現像ローラの最接近部より0.5mm上になるようにし、その先端はドラムに当接させる)、トナーAを300g充填した。更に、現像ローラには直流と交流の重畳電圧をかけ、ジャンピング現像を行った。また、そのときの交番電界はピーク間の電圧で1900V、周波数3000Hzで行った。
また現像ローラは、十点平均表面粗さRz=8.3μm、中心線表面粗さRa=0.8μmの、アルミ素管に樹脂コートしたものを使用した。
尚、試験評価時のイエロートナーは、トナーAの着色剤をC.I.ピグメントイエロー17に代えたものを用い、マゼンタトナーは着色剤をC.I.ピグメントレッド122に代えたもの、ブラックトナーは着色剤をカーボンブラック(デグサ社:Printex L6)に代えたものをシアントナーAと同様に作製し、同時に評価した。以下、トナーB以降も同様に色材を変更して4色作製して同時評価を行った。
試験環境に関しては、高温高湿環境(30℃,80%RH)および低温低湿環境(15℃,10%RH)の両環境下にて2%の印字比率の画像を10000枚までプリントアウトし、その際、1000枚ごとにベタ白、ベタ黒、ハーフトーン画像及びそれらの複合画像を出力し、低温低湿環境下におけるその画像上の画像濃度薄、遮蔽部材へのトナー付着の評価を行った。また、高温高湿環境下における画像では掃き寄せ、濃色縦スジ、トナー飛散、カブリ、クリーニング不良の評価を行った。トナーの帯電量及び現像ローラ上のトナーの載り量に関しては23℃,60%RH環境にて測定をした。
結果を表2に示す。
参考例1
遮蔽部材をSUS板(板厚:0.05mm)に変えたこと以外は実施例1と同様にして評価した。結果は表2に示す。
<実施例3>
トナーBを使用したこと以外は実施例1と同様にして評価した。結果は表2に示す。
<実施例4>
トナーCを使用したこと以外は実施例1と同様にして評価した。結果は表2に示す。
<実施例5>
トナーDを使用したこと以外は実施例1と同様にして評価した。結果は表2に示す。
<実施例6>
トナーEを使用したこと以外は実施例1と同様にして評価した。結果は表2に示す。
<実施例7>
トナーFを使用したこと以外は実施例1と同様にして評価した。結果は表2に示す。
<実施例8>
トナーGを使用したこと以外は実施例1と同様にして評価した。結果は表2に示す。
<実施例9>
現像ローラの表面粗さを、十点平均表面粗さRz=6.5μm、中心線表面粗さRa=0.5μmにしたこと以外は実施例1と同様にして評価した。結果は表2に示す。
<実施例10>
現像ローラの表面粗さを、十点平均表面粗さRz=9.8μm、中心線表面粗さRa=1.2μmにしたこと以外は実施例1と同様にして評価した。結果は表2に示す。
<実施例11>
トナーHを使用したこと以外は実施例1と同様にして評価した。結果は表2に示す。
<実施例12>
トナーIを使用したこと以外は実施例1と同様にして評価した。結果は表2に示す。
<実施例13>
トナーJを使用したこと以外は実施例1と同様にして評価した。結果は表2に示す。
<実施例14>
トナーKを使用したこと以外は実施例1と同様にして評価した。結果は表2に示す。
参考例2
遮蔽部材をドラムに当接させなかったこと以外は実施例1と同様にして評価した。結果は表2に示す。
<実施例16>
トナーLを使用したこと以外は実施例1と同様にして評価した。結果は表2に示す。
<実施例17>
トナーMを使用したこと以外は実施例1と同様にして評価した。結果は表2に示す。
<実施例18>
トナーNを使用したこと以外は実施例1と同様にして評価した。結果は表2に示す。
<実施例19>
トナーOを使用したこと以外は実施例1と同様にして評価した。結果は表2に示す。
<比較例1>
遮蔽部材を使用しなかったこと以外は実施例1と同様にして評価した。結果は表2に示す。
<比較例2>
トナーPを使用したこと以外は実施例1と同様にして評価した。結果は表2に示す。
<比較例3>
トナーQを使用したこと以外は実施例1と同様にして評価した。結果は表2に示す。
<比較例4>
トナーRを使用したこと以外は実施例1と同様にして評価した。結果は表2に示す。
<比較例5>
トナーSを使用したこと以外は実施例1と同様にして評価した。結果は表2に示す。
Figure 0004280623
本発明に用いられる現像ユニットの一例を示すものである。 本発明に用いられる現像装置における現像領域の一例を示すものである。
符号の説明
1 遮蔽部材
2 接触帯電部材
3 現像ローラ
4 非磁性一成分トナー
5 ドラム
6 ブレード
7 トナー容器
8 クリーニング部材
9 転写残トナー容器
101 ドラム
102 現像ローラ
103 ドラムと現像ローラの再接近部
(a) 電気力線がほぼ直線である範囲
(b) 電気力線が現像領域外に向かって弧を描いている範囲
(c) 電気力線が現像領域外に向かって弧を描いている範囲
H 電気力線
d 遮蔽部材の挿入方向
α 現像領域
β 遮蔽部材の先端位置の好適な範囲

Claims (15)

  1. 静電潜像担持体上の静電潜像を、前記静電潜像担持体と一定間隔を保った現像剤担持体に直流電圧を重畳した交流電圧を印加することによって、該現像剤担持体上の現像剤により現像する画像形成方法であって、
    現像を行う領域内には該静電潜像担持体上流側の現像をする領域の一部を遮るように静電潜像担持体に当接させて設定された遮蔽部材を有し、
    該遮蔽部材は、絶縁性弾性部材であり、
    該現像剤は、少なくとも結着樹脂、着色剤、離型剤を含有するトナー粒子と無機微粒子とを少なくとも有する非磁性一成分現像剤であり、凝集度が5以上40以下、帯電量の絶対値が20mC/kg以上70mC/kg以下であることを特徴とする画像形成方法。
  2. 現像剤の平均円形度が0.960以上0.995以下であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成方法。
  3. 現像剤担持体上の現像剤の載り量が0.30mg/cm2以上0.60mg/cm2以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成方法。
  4. 無機微粒子として少なくともハイドロタルサイト類化合物が含まれることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の画像形成方法。
  5. 現像剤の結着樹脂中に少なくとも硫黄原子が含まれることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の画像形成方法。
  6. 現像剤がイエロ−トナー、マゼンタトナー、シアントナー、ブラックトナーから構成される、フルカラーの画像を形成することを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の画像形成方法。
  7. 静電潜像担持体上の静電潜像を、前記静電潜像担持体と一定間隔を保った現像剤担持体に直流電圧を重畳した交流電圧を印加することによって、該現像剤担持体上の現像剤により現像する画像形成ユニットであって、
    現像を行う領域内には該静電潜像担持体上流側の現像をする領域の一部を遮るように静電潜像担持体に当接させて設定された遮蔽部材を有し、
    該遮蔽部材は、絶縁性弾性部材であり、
    該現像剤は、少なくとも結着樹脂、着色剤、離型剤を含有するトナー粒子と無機微粒子とを少なくとも有する非磁性一成分現像剤であり、凝集度が5以上40以下、帯電量の絶対値が20mC/kg以上70mC/kg以下であることを特徴とする画像形成ユニット。
  8. 現像剤の平均円形度が0.960以上0.995以下であることを特徴とする請求項に記載の画像形成ユニット。
  9. 現像剤担持体上の現像剤の載り量が0.30mg/cm2以上0.60mg/cm2以下であることを特徴とする請求項又はに記載の画像形成ユニット。
  10. 無機微粒子として少なくともハイドロタルサイト類化合物が含まれることを特徴とする請求項乃至のいずれかに記載の画像形成ユニット。
  11. 現像剤の結着樹脂中に少なくとも硫黄原子が含まれることを特徴とする請求項乃至10のいずれかに記載の画像形成ユニット。
  12. 現像剤がイエロ−トナーであることを特徴とする請求項乃至11のいずれかに記載の画像形成ユニット。
  13. 現像剤がマゼンタトナーであることを特徴とする請求項乃至11のいずれかに記載の画像形成ユニット。
  14. 現像剤がシアントナーであることを特徴とする請求項乃至11のいずれかに記載の画像形成ユニット。
  15. 現像剤がブラックトナーであることを特徴とする請求項乃至11のいずれかに記載の画像形成ユニット。
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