JP2000063251A

JP2000063251A - 口腔用組成物

Info

Publication number: JP2000063251A
Application number: JP24113098A
Authority: JP
Inventors: Toshiaki Kobayashi; 利彰小林; Eiji Nishinaga; 英司西永
Original assignee: Lion Corp
Current assignee: Lion Corp
Priority date: 1998-08-12
Filing date: 1998-08-12
Publication date: 2000-02-29

Abstract

(57)【要約】【解決手段】シルクパウダーとデキストラナーゼとを
含有することを特徴とする口腔用組成物。【効果】本発明の口腔用組成物は、歯垢の再付着抑制
効果が高いものである。

Description

【発明の詳細な説明】【０００１】【発明の属する技術分野】本発明は、歯垢再付着抑制効
果の高い口腔用組成物に関する。【０００２】【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
歯磨剤にデキストラナーゼを配合することは、特開昭４
８−５６８３４号、特開昭４８−５６８３６号公報にお
いて提案されている。しかしながら、一度口腔清掃をし
た後の歯垢再付着を抑制する効果についてはなお検討の
余地があり、歯垢の再付着抑制効果を高めた口腔用組成
物の開発が望まれている。【０００３】【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】本
発明者は、上記要望に応えるため、歯垢の再付着抑制効
果を高めた口腔用組成物について鋭意検討を行った結
果、意外にもシルクパウダーとデキストラナーゼとを組
み合わせることにより、口腔内清掃を行い、歯垢を除去
した後において、これを放置しておいた場合、シルクパ
ウダー、デキストラナーゼをそれぞれ単独で配合した口
腔用組成物は歯垢の再付着を抑制する効果が十分でない
にも拘らず、歯垢の再付着を顕著に抑制することができ
ることを知見し、本発明をなすに至ったものである。【０００４】なお、シルクパウダーは、従来より食品、
化粧品関係に使用されているが、デキストラナーゼとの
組み合わせで歯牙への歯垢再付着抑制効果を与えること
は知られていない。【０００５】以下、本発明につき更に詳しく説明する
と、本発明の口腔用組成物は、シルクパウダーとデキス
トラナーゼとを含有する。【０００６】ここで、シルクパウダーは、カイコガＢｏ
ｍｂｙｘｍｏｒｉＢｏｍｂｙｃｉｄａｅの繭から得
られる絹繊維より得たフィブロインの粉体であるが、山
繭蛾の繭から得られたもの、更に、産地は国内に限ら
ず、中国産、アメリカ産等も同様に使用することができ
る。【０００７】シルクパウダーとしては、Ｂｒｏｏｋｓ社
製のＦｉｂｒｏ−ｓｉｌｋｐｏｗｄｅｒ、グンセ産業
（株）の中国産のシルクパウダー等が使用できる。【０００８】上記シルクパウダーの平均粒径は、特に制
限されるものではないが、平均粒径が０．０１〜５００
μｍのものが好ましく、更に好ましくは０．０１〜２０
μｍである。【０００９】上記シルクパウダーは１種又は２種以上を
組み合わせて使用できるが、その配合量は組成物全体の
０．０１〜５０％（重量％、以下同じ）、より好ましく
は０．１〜３０％であることがよい。【００１０】一方、デキストラナーゼとしては、ケトミ
ウム属、ペニシリウム属、アスペルギルス属、スピカリ
ア属、ラクトバチルス属、セルビブリオ属等に属する公
知のデキストラナーゼ生成菌より公知の方法により得ら
れるデキストラナーゼは勿論、他の微生物により生産さ
れるデキストラナーゼも使用することができる。デキス
トラナーゼの配合量は、組成物全体の０．０１〜１０
％、特に０．０５〜５％とすることが好ましい。【００１１】本発明の口腔用組成物は、練歯磨等の歯磨
剤、歯肉マッサージクリーム、局所塗布剤、洗口剤、ト
ローチ剤、チューインガム等の様々な剤型とすることが
可能である。この場合、本発明の口腔用組成物には、上
述した成分以外にも通常の口腔用組成物に使用される各
種基剤成分を配合することができる。例えば歯磨剤の場
合には、研磨剤、粘結剤、粘稠剤、甘味剤、香料などを
常用量で配合し得る。【００１２】例えば、研磨剤としては、リン酸水素カル
シウム・２水和物、第３リン酸カルシウム、炭酸カルシ
ウム、ピロリン酸カルシウム、水酸化アルミニウム、無
水ケイ酸、ケイ酸アルミニウム、不溶性メタリン酸ナト
リウム、第３リン酸マグネシウム、炭酸マグネシウム、
硫酸カルシウム、ベントナイト、ケイ酸ジルコニウム、
ポリメタクリル酸メチル、その他の合成樹脂等の１種又
は２種以上を本発明の効果を損なわない範囲で配合し得
る。【００１３】また、粘結剤としては、カラギーナン、カ
ルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセルロー
ス、ヒドロキシエチルセルロース等のセルロース誘導
体、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリ
コール等のアルギン酸誘導体、キサンタンガム、ジュエ
ランガム、トラガントガム、カラヤガム等のガム類、ポ
リビニルアルコール、ポリアクリル酸ナトリウム、カル
ボキシビニルポリマー等の合成粘結剤、シリカゲル、ビ
ーガム、ラポナイト等の無機粘結剤等の１種又は２種以
上を配合し得る。【００１４】また、保湿剤としては、グリセリン、ソル
ビット、プロピレングリコール、ポリエチレングリコー
ル、キシリトール、マルチトール、ラクチトール等の多
価アルコールの１種又は２種以上を配合し得る。【００１５】界面活性剤としては、ラウリル硫酸ナトリ
ウム等のアニオン性界面活性剤、ラウリン酸デカグリセ
リル、ミリスチン酸ジエタノールアミド等の非イオン性
界面活性剤、ベタイン系等の両性界面活性剤を配合し得
る。【００１６】香料成分としては、メントール、アネトー
ル、カルボン、オイゲノール、リモネン、ｎ−デシルア
ルコール、シトロネロール、α−テルピネオール、シネ
オール、リナロール、エチルリナロール、ワニリン、チ
モール、ペパーミント油、スペアミント油、ウインター
グリーン油、丁字油、ユーカリ油等の香料を単独で又は
組み合わせて配合し得るほか、サッカリンナトリウム、
ステビオサイド、グリチルリチン、ペリラルチン、ソー
マチン等の甘味剤を配合し得る。【００１７】また、本発明においては、クロルヘキシジ
ン、ベンゼトニウムクロライド、ベンザルコニウムクロ
ライド、セチルピリジニウムクロライド、デカニウムク
ロライドなどの陽イオン性殺菌剤、トリクロサン、ヒノ
キチオール、ビオゾールなどのフェノール性化合物、ム
タナーゼ、リゾチーム、アミラーゼ、プロテアーゼ、溶
菌酵素、スーパーオキサイドディスムターゼなどの酵
素、ビタミンＥ、ビタミンＢ₆などのビタミン類、モノ
フルオロリン酸ナトリウム、モノフルオロリン酸カリウ
ムなどのアルカリ金属モノフルオロリン酸塩、フッ化ナ
トリウム、フッ化第１錫などのフッ化物、トラネキサム
酸、イプシロンアミノカプロン酸、アルミニウムクロル
ヒドロキシルアラントイン、ジヒドロコレスタノール、
グリチルリチン酸類、グリチルレチン酸、ビサボロー
ル、グリセロフォスフェート、クロロフィル、塩化ナト
リウム、水溶性無機リン酸化合物などの公知の有効成分
を１種又は２種以上配合し得る。【００１８】【発明の効果】本発明の口腔用組成物は、歯牙への歯垢
の再付着を抑制する効果が高いものである。【００１９】【実施例】以下、実施例と比較例を示して本発明を具体
的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるも
のではない。なお、下記の例で％は重量％を示す。【００２０】［実施例１、比較例１〜３］表１に示す練
歯磨組成物を調製し、下記方法により歯垢の再付着抑制
効果を調べた。結果を表１に示す。実験方法刷掃は１日２回以上、試験期間は２週間、評価方法はｐ
ＨＰで歯垢の再付着抑制効果を画像解析にて検討した。【００２１】【表１】【００２２】【表２】【００２３】表２の結果より、シルクパウダーは、優れ
た歯垢の再付着抑制効果を示し、シルクパウダーとデキ
ストラナーゼの組み合わせにより更に付着抑制率が向上
することが明らかになった。【００２４】以下、処方例を示す。なお、下記の例にお
いて、デキストラナーゼは１３０００ｕ／ｇのものを使
用し、シルクパウダーとしては、グンセ産業（株）の中
国産シルクパウダー食品用を使用した。【００２５】［実施例２］歯磨シリカ１８．０重量％増粘性シリカ５．０ポリエチレングリコール４００３．０８５％グリセリン８．０カルボキシメチルセルロースナトリウム１．２ラウリル硫酸ナトリウム１．２フッ化ナトリウム０．２３デキストラナーゼ０．１シルクパウダー０．１香料１．２水残計１００．０重量％【００２６】［実施例３］歯磨リン酸カルシウム２水和物３５．０重量％増粘性シリカ３．０プロピレングリコール３．０アルギン酸ナトリウム０．８キサンタンガム０．４ラウリル硫酸ナトリウム１．０モノフルオロリン酸ナトリウム０．７６デキストラナーゼ０．３シルクパウダー３香料１．０水残計１００．０重量％【００２７】［実施例４］歯磨シリカ１０．０重量％増粘性シリカ３．０ポリエチレングリコール４００５．０７０％ソルビット５．０カラギーナン（イオタ）０．５キサンタンガム０．５ラウリル硫酸ナトリウム１．３ミリスチン酸ジエタノールアミド１．０フッ化ナトリウム０．２３デキストラナーゼ０．２シルクパウダー１３香料１．０水残計１００．０重量％【００２８】［実施例５］歯磨水酸化アルミニウム４２．０重量％増粘性シリカ２．０プロピレングリコール５．０アルギン酸ナトリウム１．０ラウリル硫酸ナトリウム１．２モノフルオロリン酸ナトリウム０．７６デキストラナーゼ０．５シルクパウダー４．６香料１．０水残計１００．０重量％【００２９】［実施例６］歯磨リン酸カルシウム２水和物４０．０重量％増粘性シリカ２．０プロピレングリコール３．０８５％グリセリン２０．０カラギーナン（イオタ）０．４キサンタンガム０．８ラウリル硫酸ナトリウム１．２モノフルオロリン酸ナトリウム０．７６デキストラナーゼ０．１シルクパウダー２．１香料１．２水残計１００．０重量％【００３０】［実施例７］歯磨シリカ１５．０重量％増粘性シリカ３．０プロピレングリコール３．０カルボキシメチルセルロースナトリウム１．２ラウリル硫酸ナトリウム１．０フッ化ナトリウム０．２３デキストラナーゼ０．３シルクパウダー５香料１．０水残計１００．０重量％【００３１】［実施例８］歯磨水酸化アルミニウム４０．０重量％増粘性シリカ３．０プロピレングリコール５．０アルギン酸ナトリウム０．３カラギーナン（イオタ）０．３ラウリル硫酸ナトリウム０．５ミリスチン酸ジエタノールアミド１．２モノフルオロリン酸ナトリウム０．７６デキストラナーゼ０．４シルクパウダー０．５香料１．２水残計１００．０重量％【００３２】［実施例９］歯磨シリカ２０．０重量％増粘性シリカ３．０ポリエチレングリコール４００００．３アルギン酸ナトリウム０．６キサンタンガム０．５ラウリル硫酸ナトリウム０．８フッ化ナトリウム０．２３デキストラナーゼ０．２シルクパウダー１．８香料１．０水残計１００．０重量％【００３３】［実施例１０］洗口剤エタノール１０．０重量％グリセリン２０．０ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油（ＥＯ：６０）０．０５香料０．８デキストラナーゼ０．１シルクパウダー０．０１フッ化ナトリウム０．２３水残計１００．０重量％【００３４】［実施例１１］ガムガムベース２０．０重量％シロップ５．０グリセリン１．５デキストラナーゼ０．２シルクパウダー０．０１香料１．０ソルビット残計１００．０重量％

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続きＦターム(参考） 4C083 AB172 AB222 AB292 AB472 AC102 AC122 AC132 AC432 AC642 AC782 AC862 AD042 AD092 AD192 AD272 AD302 AD352 AD451 AD452 AD471 AD472 CC41 DD22 DD23 EE32 EE36

Claims

【特許請求の範囲】【請求項１】シルクパウダーとデキストラナーゼとを
含有することを特徴とする口腔用組成物。