JP2000062321A - 光記録媒体 - Google Patents

光記録媒体

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JP2000062321A
JP2000062321A JP10247865A JP24786598A JP2000062321A JP 2000062321 A JP2000062321 A JP 2000062321A JP 10247865 A JP10247865 A JP 10247865A JP 24786598 A JP24786598 A JP 24786598A JP 2000062321 A JP2000062321 A JP 2000062321A
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JP10247865A
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Yasunobu Ueno
泰伸 植野
Tsutomu Sato
勉 佐藤
Tatsuya Tomura
辰也 戸村
Noboru Sasa
登 笹
Hiroaki Fukuda
浩章 福田
Yasuhiro Azuma
康弘 東
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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    • G11B7/00Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
    • G11B7/24Record carriers characterised by shape, structure or physical properties, or by the selection of the material
    • G11B7/241Record carriers characterised by shape, structure or physical properties, or by the selection of the material characterised by the selection of the material
    • G11B7/242Record carriers characterised by shape, structure or physical properties, or by the selection of the material characterised by the selection of the material of recording layers
    • G11B7/244Record carriers characterised by shape, structure or physical properties, or by the selection of the material characterised by the selection of the material of recording layers comprising organic materials only
    • G11B7/246Record carriers characterised by shape, structure or physical properties, or by the selection of the material characterised by the selection of the material of recording layers comprising organic materials only containing dyes
    • G11B2007/24612Record carriers characterised by shape, structure or physical properties, or by the selection of the material characterised by the selection of the material of recording layers comprising organic materials only containing dyes two or more dyes in one layer

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  • Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)
  • Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来システムに比べて短波長に発振波長を有
する半導体レーザを用いる、DVD−Rディスクシステ
ムに適用可能な耐光性・保存安定性に優れた光記録媒体
を提供するとともに、CD−Rディスクシステムで記録
した情報がDVD−Rディスクシステムで再生が可能と
なるCD−R媒体を提供する。 【解決手段】 第1基板1上に下引き層3を介して記録
層2が形成され、その上に金属反射層6、保護層4、接
着層8、第2基板(保護基板)7の順に設けられ、さら
に第1基板1下にハードコート層5が形成されている光
記録媒体であって、記録層2が、所定のアゾ化合物と2
価又は3価の金属又はその塩とからなるアゾ金属キレー
ト化合物を含有する材料で形成されている点に特徴があ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、データ用大容量追
記光ディスク(大容量追記型コンパクトディスク、DV
D−R)に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、次世代大容量光ディスクとしてD
VD−Rの開発が進められている。記録容量の向上の要
素技術には、記録ピット微小化のための記録材料開発、
MPEG2に代表される画像圧縮技術の採用、記録ピッ
ト読みとりのための半導体レーザの短波長化等の技術開
発が必要である。
【0003】これまで赤色波長域の半導体レーザとして
は、バーコードリーダ、計測器用に670nm帯のAl
GaInPレーザダイオードが商品化されているのみで
あったが、光ディスクの高密度化に伴い、赤色レーザが
本格的に光ストレージ市場で使用されつつある。DVD
ドライブの場合、光源として635nm帯と650nm
帯のレーザダイオードの2つの波長で規格化されてい
る。高密度記録のためには、波長はより短波長化が望ま
しく、追記メディア用ドライブとしては波長635nm
が好ましい。一方、再生専用のDVD−ROMドライブ
は波長が約650nmで商品化されている。
【0004】ところで従来、以下の(情報記録用)追記
型記録媒体(WORM)が提案されている。 (1)シアニン色素を記録材料に用いたものとしては、
特開昭57−82093、特開昭58−56892、特
開昭58−112790、特開昭58−114989、
特開昭59−85791、特開昭60−83236、特
開昭60−89842、特開昭61−25886の各号
公報に開示されたものがある。 (2)フタロシアニン色素を記録材料に用いたものとし
ては、特開昭61−150243、特開昭61−177
287、特開昭61−154888、特開昭61−24
609、特開昭62−39286、特開昭63−379
91、特開昭63−39888の各号公報に開示された
ものがある。
【0005】また、追記型コンパクトディスク(CD−
R)に係る従来技術では、 (1)シアニン色素+金属反射層を記録材料に用いたも
のとして、特開平1−159842、特開平2−426
52、特開平2−13656、特開平2−168446
の各号公報に開示されたものがある。 (2)また、フタロシアニン色素+金属反射層を記録材
料に用いたものとして特開平1−176585、特開平
3−215466、特開平4−113886、特開平4
−226390、特開平5−1272、特開平5−17
1052、特開平5−116456、特開平5−968
60、特開平5−139044、特開平5−13904
4の各号公報に開示されたものがある。 (3)さらに、アゾ金属キレート色素+金属反射層を記
録材料に用いたものとして、特開平4−46186、特
開平4−141489、特開平4−361088、特開
平5−279580、特開平7−51673、特開平7
−161069、特開平7−37272、特開平7−7
1867、特開平8−231866、特開平8−295
811、特開平9−277703、特開平10−366
93の各号公報に開示されたものがある。
【0006】さらに、DVDシステムで再生のみが可能
な追記型コンパクトディスクに係る従来技術では、 (1)CD−R記録材料と短波長吸収アゾ色素との混合
材料を記録材料に用いたものとして、特開平8−156
408、特開平8−310121、特開平9−3939
4、特開平9−40659の各号公報に開示されたもの
がある。 (2)また、CD−R記録材料と短波長吸収アザヌレン
色素との混合材料を記録材料に用いたものとして、特開
平8−276662、特開平8−287513の各号公
報に開示されたものがある。 (3)さらに、CD−R記録材料と、その他の短波長吸
収色素との混合材料を記録材料に用いたものとして、特
開平8−169182、特開平8−310129、特開
平8−324117の各号公報に開示されたものがあ
る。
【0007】さらに、大容量追記型コンパクトディスク
(DVD−R)に係る従来技術では、(1)シアニン色
素/金属反射層を記録材料に用いたものや、(2)特開
平8−198872、特開平8−209012、特開平
8−283263の各号公報に開示された、イミダゾー
ル系アゾメチン色素+金属反射層を記録材料に用いたも
のが知られている。
【0008】このような状況下で最も好ましいDVD−
Rメディアは、波長約650nmで記録、再生が可能で
かつ波長約650nmでも再生が可能なメディアであ
る。しかしながら、耐光性、保存安定性に優れ650n
m以下のレーザを用いた光ピックアップで記録、再生が
可能な記録材料は未だに開発されていない。
【0009】現在のCD−Rディスクシステムは、使用
レーザの発振波長が770〜790nmで記録、再生が
行えるように構成されている。CD−Rは記録層に68
0〜750nmに最大吸収波長を有する色素を用い、そ
の光学定数及び膜厚構成から770〜790nmに高い
反射率が得られるように設定してあるため、700nm
以下の波長域では反射率は極めて低く、レーザ波長の短
波長化に対応できず現在のCD−Rシステムで記録、再
生している情報が、DVD−Rディスクシステムでは再
生できない事態を招く。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記従来シス
テムに比べて、短波長に発振波長を有する半導体レーザ
を用いるDVD−Rディスクシステムに適用可能な耐光
性、保存安定性に優れた光記録媒体中の記録材料を提供
するとともに、CD−Rディスクシステムで記録した情
報が、DVD−Rディスクシステムで再生が可能となる
CD−R媒体用の記録材料を提供することを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者らが検討した結
果、特定の構造を有する色素を主成分とする記録層とす
ることにより、発振波長700nm以下の半導体レーザ
を用いる次世代大容量光ディスクシステムに適用可能な
ことを見いだした。また、本発明の化合物を現在のCD
−R用記録材料として用いられている有機色素と混合し
て用いることにより、700nm以下の波長域にも高い
反射率を得ることが可能であることを見いだし本発明に
至った。
【0012】請求項1に係る光記録媒体は、基板上に少
なくとも記録層を設けてなる光記録媒体において、前記
記録層は、一般式が下記[化1]で示されるアゾ化合物
と、2価又は3価の金属又はその塩とからなるアゾ金属
キレート化合物を少なくとも一種類含有することを特徴
とする。
【0013】
【化1】
【0014】(上記[化1]において、Xはヒドロキシ
基又はその誘導体、カルボキシ基又はその誘導体、アミ
ノ基又はその誘導体、アミド基又はその誘導体、スルホ
基又はその誘導体、スルホンアミド基又はその誘導体の
いずれかを表す。R1 ,R2はそれぞれ独立に水素原
子、置換又は未置換のアルキル基、置換又は未置換のフ
ェニル基のいずれかを表し、R1 とR2 は連結して環を
形成していても良い。R3 〜R8 はそれぞれ独立に水素
原子、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、水酸基、カ
ルボキシ基、置換又は未置換のアルキル基、置換又は未
置換のフェニル基、置換又は未置換のアルコキシ基、置
換又は未置換のアリールオキシ基、置換又は未置換のカ
ルバモイル基、置換又は未置換のアシル基、置換又は未
置換のアルコキシカルボニル基、置換又は未置換のアリ
ールオキシカルボニル基、置換又は無置換のアルケニル
基、置換又は未置換のアミノ基のいずれかを表し、R3
とR 4 、R4 とR1 又はR2 、R5 とR1 又はR2 は連
結して環を形成していても良い。)
【0015】請求項2に係る光記録媒体は、請求項1に
おいて、アゾ金属キレート化合物を構成する金属原子が
クロム、鉄、コバルト、ニッケル、銅より選ばれること
を特徴とする。
【0016】請求項3に係る光記録媒体は、請求項1又
は2において記録層が、アゾ金属キレート化合物と、6
80〜750nmに最大吸収波長を有する色素との混合
物を含んでなることを特徴とする。
【0017】請求項4に係る光記録媒体は、請求項3に
おいて、680〜750nmに最大吸収波長を有する色
素がシアニン色素、フタロシアニン色素又はアゾ金属キ
レート化合物であることを特徴とする。
【0018】請求項5に係る光記録媒体は、請求項1〜
4のいずれか一つの項において、記録層上に反射層が形
成され、該反射層は金、銀、アルミニウム、金を主成分
とする合金、銀を主成分とする合金、アウミニウムを主
成分とする合金のいずれからなることを特徴とする。
【0019】請求項6に係る光記録媒体は、請求項1,
2又は5において、記録再生波長が630〜690nm
であることを特徴とする。
【0020】請求項7に係る光記録媒体は、請求項3,
4又は5において、記録波長が770〜810nmであ
り、再生波長が770〜810nm及び630〜690
nmであることを特徴とする。
【0021】請求項8に係る光記録媒体は、請求項1〜
7のいずれか一つの項において、第1基板上に直接又は
下引き層を介して記録層が形成され、さらに反射層、保
護層又は第2基板が設けられていることを特徴とする。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。前記[化1]において、Xはヒドロキシ基
又はその誘導体、カルボキシ基又はその誘導体、アミノ
基又はその誘導体、アミド基又はその誘導体、スルホ基
又はその誘導体、スルホンアミド基又はその誘導体のい
ずれかを表し、R1 ,R2 はそれぞれ独立に水素原子、
置換又は未置換のアルキル基、置換又は未置換のフェニ
ル基のいずれかを表し、R1 とR2 は連結して環を形成
していても良い。R3〜R8 はそれぞれ独立に水素原
子、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、水酸基、カル
ボキシ基、置換もしくは未置換のアルキル基、置換又は
未置換のフェニル基、置換又は未置換のアルコキシ基、
置換又は未置換のアリールオキシ基、置換又は未置換の
カルバモイル基、置換又は未置換のアシル基、置換又は
未置換のアルコキシカルボニル基、置換又は未置換のア
リールオキシカルボニル基、置換又は無置換のアルケニ
ル基、置換又は未置換のアミノ基のいずれかを表し、R
3 とR4 、R4 とR1 又はR2 、R5 、とR1 又はR2
は連結して環を形成していても良い。
【0023】前記ハロゲン原子の具体例としては、フッ
素、塩素、臭素、ヨウ素等が挙げられる。
【0024】前記アルキル基の具体例としては、メチル
基、エチル基、n−プロピル基、n−ブチル基、n−ペ
ンチル基、n−ヘキシル基、n−ヘプチル基、n−オク
チル基、n−ノニル基、n−デシル基等の一級アルキル
基、イソブチル基、イソアミル基、2−メチルブチル
基、2−メチルペンチル基、3−メチルペンチル基、4
−メチルペンチル基、2−エチルブチル基、2−メチル
ヘキシル基、3−メチルヘキシル基、4−メチルヘキシ
ル基、5−メチルヘキシル基、2−エチルペンチル基、
3−エチルペンチル基、2−メチルヘプチル基、3−メ
チルヘプチル基、4−メチルヘプチル基、5−メチルヘ
プチル基、2−エチルヘキシル基、3−エチルヘキシル
基、イソプロピル基、sec−ブチル基、1−エチルプ
ロピル基、1−メチルブチル基、1,2−ジメチルプロ
ピル基、1−メチルヘプチル基、1−エチルブチル基、
1,3−ジメチルブチル基、1,2−ジメチルブチル
基、1−エチル−2−メチルプロピル基、1−メチルヘ
キシル基、1−エチルヘプチル基、1−プロピルブチル
基、1−イソプロピル−2−メチルプロピル基、1−エ
チル−2−メチルブチル基、1−エチル−2−メチルブ
チル基、1−プロピル−2−メチルプロピル基、1−メ
チルヘプチル基、1−エチルヘキシル基、1−プロピル
ペンチル基、1−イソプロピルペンチル基、1−イソプ
ロピル−2−メチルブチル基、1−イソプロピル−3−
メチルブチル基、1−メチルオクチル基、1−エチルヘ
プチル基、1−プロピルヘキシル基、1−イソブチル−
3−メチルブチル基等の二級アルキル基、ネオペンチル
基、tert−ブチル基、tert−ヘキシル基、te
rt−アミル基、tert−オクチル基等の三級アルキ
ル基、シクロヘキシル基、4−メチルシクロヘキシル
基、4−エチルシクロヘキシル基、4−tert−ブチ
ルシクロヘキシル基、4−(2−エチルヘキシル)シク
ロヘキシル基、ボルニル基、イソボルニル基(アダマン
タン基)等のシクロアルキル基等が挙げられる。
【0025】更に、これら一級及び二級アルキル基は、
水酸基、ハロゲン原子、ニトロ基、カルボキシ基、シア
ノ基、置換又は未置換のアリール基、置換又は未置換の
複素環残基等を以て置換されていてもよく、また酸素、
硫黄、窒素等の原子を介して前記のアルキル基で置換さ
れていてもよい。酸素を介して置換されているアルキル
基としては、メトキシメチル基、メトキシエチル基、エ
トキシメチル基、エトキシエチル基、ブトキシエチル
基、エトキシエトキシエチル基、フェノキシエチル基、
メトキシプロピル基、エトキシプロピル基、ピペリジノ
基、モルホリノ基等が、硫黄を介して置換されているア
ルキル基としては、メチルチオエチル基、エチルチオエ
チル基、エチルチオプロピル基、フェニルチオエチル基
等が、窒素を介して置換されているアルキル基として
は、ジメチルアミノエチル基、ジエチルアミノエチル
基、ジエチルアミノプロピル基等がそれぞれ挙げられ
る。
【0026】前記フェニル基は、水酸基、ハロゲン原
子、ニトロ基、カルボキシ基、シアノ基、置換又は未置
換のアリール基、置換又は未置換の複素環残基等を以て
置換されていてもよく、また酸素、硫黄、窒素等の原子
を介して前記のアルキル基で置換されていてもよい。
【0027】前記アルコキシ基は、酸素原子に直接置換
又は未置換のアルキル基が結合されているものであれば
よく、アルキル基の具体例としては前述の具体例を挙げ
ることができる。
【0028】前記アリールオキシ基は、酸素原子に直接
置換又は未置換のアリール基が結合されているものであ
ればよく、アリールの具体例としては前述の具体例を挙
げることができる。
【0029】前記カルバモイル基は、カルバモイル基の
窒素原子に直接それぞれ独立して水素原子、置換又は未
置換のアルキル基、置換又は未置換のアリール基が結合
されているものであればよく、アルキル基、アリール基
の具体例としては前述の具体例を挙げることができる。
【0030】前記アルコキシカルボニル基は、アルコキ
シカルボニル基の酸素原子に直接置換又は未置換のアル
キル基が結合されているものであればよく、アルキル基
の具体例としては前述の具体例を挙げることができる。
【0031】前記アリールオキシカルボニル基は、アリ
ールオキシカルボニル基の酸素原子に直接置換又は未置
換のアリール基が結合されているものであればよく、ア
リール基の具体例としては前述の具体例を挙げることが
できる。
【0032】前記アシル基は、アシル基のカルボニル炭
素原子に直接置換又は未置換のアルキル基、置換又は未
置換のアリール基が結合されているものであればよく、
アルキル基、アルール基の具体例としては前述の具体例
を挙げることができる。
【0033】前記アミノ基は、窒素原子に直接置換又は
未置換のアルキル基、置換又は未置換のアリール基が結
合されているものであればよく、アルキル基、アリール
基の具体例としては前述の具体例を挙げることができ
る。
【0034】前記アリール基の具体例としては、フェニ
ル基、ペンタレニル基、インデニル基、ナフチル基、ア
ズレニル基、ヘプタレニル基、ビフェニレニル基、フェ
ナレニル基、フェナントレニル基、アントラセニル基、
トリフェニレニル基、ピレニル基等が挙げられる。
【0035】前記複素環残基の具体例としては、インド
リル基、フリル基、チエニル基、ピリジル基、ピペリジ
ル基、キノリル基、イソキノリル基、ピペリジノ基、モ
ルホリノ基、ピロリル基等が挙げられる。
【0036】R1 とR2 が連結して環を形成したアミノ
基の具体例としては、ピペリジノ基、モルホリノ基、ピ
ロリジル基、ピペラジル基、イミダゾリジル基、ピラゾ
リジル基、インドリニル基、イソインドリニル基、ピロ
リル基、インドリル基、イソインドリル基、カルバゾリ
ル基等が挙げられる。
【0037】2価又は3価の金属原子の具体例として
は、チタン、バナジウム、クロム、マンガン、鉄、コバ
ルト、ニッケル、銅、ジリコニウム、ニオブ、モリブデ
ン、テクネニウム、ルテニウム、ロジウム、パラジウム
等が挙げられ、特に、クロム、鉄、コバルト、ニッケ
ル、銅のアゾ金属キレート化合物は、光記録材料として
光学特性が優れている。
【0038】[記録体の構成]本発明の光記録媒体は、
断面構造が図1〜図4に示されるような通常の追記型光
ディスクとすることができるし、これらを2枚貼り合わ
せた、いわゆるエアーサンドイッチ構造または密着貼合
わせ構造とすることもできる。また、断面構造が図5〜
図7に示されるようなCD−R用メディアの構造として
もよい。さらに本発明では、図8〜図9に示すようなD
VD−R用の断面構造とすることもできる。なお、図5
と同一構造のDVD−Rとしてもよい。
【0039】すなわち、図1の光記録媒体では、基板1
上に記録層2のみが積層されている。図2の光記録媒体
では、基板1上に下引き層3を介して記録層2が積層さ
れている。図3の光記録媒体では、図2のものにおいて
記録層2上に保護層4が積層されている。図4の光記録
媒体では、図3のものにおいて基板1下にハードコート
層5が積層されている。
【0040】図5の光記録媒体では、基板1上に記録層
2、金属反射層6、保護層4の順に積層されている。図
6の光記録媒体では、基板1上に下引き層3、記録層
2、金属反射層6、保護層4の順に積層されている。図
7の光記録媒体では、図6のものにおいて基板1下にハ
ードコート層5を積層した形態になっている。
【0041】図8の光記録媒体では、基板1上に記録層
2、金属反射層6、保護層4、接着層8、保護基板7の
順に積層されている。図9の光記録媒体では、基板1上
に下引き層3、記録層2、金属反射層6、保護層4、接
着層8、保護基板7の順に積層され、基板1下にハード
コート層5が積層されている。
【0042】[各層の必要特性及び構成材料例]本発明
に係る記録媒体では、第1基板上に直接又は下引き層を
介して記録層を設け、さらに反射層、保護層又は第2基
板を設けたもの、例えば図8又は図9に示すような、第
1基板(基板1)と第2基板(保護基板7)とを記録層
2を介して接着剤(接着層8)で貼り合わせた構造を基
本構造とする。記録層2は有機色素層単層でもよく、反
射率を高めるため有機色素層と金属反射層との積層でも
良い。記録層2と基板1間には、下引き層3あるいは保
護層を介して層成してもよく、機能向上のためそれらを
積層化した構成でも良い。最も普通に用いられるのは、
図8に示すような、第1基板1/有機色素層2/金属反
射層6/保護層4/接着層8/第2基板7からなる積層
構造である。
【0043】<基板>基板側より記録再生を行う場合に
のみ、基板は使用レーザ光に対して透明でなければなら
ず、記録層側から記録再生を行う場合には、透明である
必要はない。従って本発明では、基板を1層しか用いな
い場合は、上記第2基板のみが透明であればよく、上記
第1基板の透明、不透明は問わない。
【0044】基板材料としては例えば、ポリエステル、
アクリル樹脂、ポリアミド、ポリカーボネート樹脂、ポ
リオレフィン樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポ
リイミド等のプラスチック、ガラス、セラミックあるい
は金属等を用いることができる。尚、基板を1層しか用
いない場合、あるいは基板2枚をサンドイッチ状で用い
る場合は、上記第1基板の表面にトラッキング用の案内
溝や案内ピット、さらにアドレス信号等のプレフォーマ
ットが形成されている必要がある。
【0045】<中間層>下引き層等を含め基板、記録
層、反射層、保護層以外に設けられた層をここでは中間
層と呼ぶことにする。この中間層は(a)接着性の向
上、(b)水、又はガス等のバリアー、(c)記録層の
保存安定性の向上、(d)反射率の向上、(e)溶剤か
らの基板や記録層の保護、(f)案内溝・案内ピット・
プレフォーマット等の形成等を目的として使用される。
【0046】(a)の目的に対しては高分子材料、例え
ばアイオノマー樹脂、ポリアミド樹脂、ビニル系樹脂、
天然樹脂、天然高分子、シリコーン、液状ゴム等の種々
の高分子物質、シランカップリング剤等を用いることが
できる。(b)(c)の目的に対しては、前記高分子材
料以外に無機化合物として、例えばSiO2 ,Mg
2 ,SiO,TiO2 ,ZnO,TiN,SiN等が
用いられる。金属又は半金としては例えばZn,Cu,
Ni,Cr,Ge,Se,Au,Ag,Al等を用いる
ことができる。
【0047】また、(d)の目的に対しては金属、例え
ばAl,Ag等や、金属光沢を有する有機薄膜、例えば
メチン染料、キサンテン系染料等を用いることができ
る。(e)(f)の目的に対しては紫外線硬化樹脂、熱
硬化樹脂、熱可塑性樹脂等を用いることができる。下引
き層の膜厚は0.01〜30μm、好ましくは0.05
〜10μmとする。
【0048】<記録層>記録層はレーザ光の照射により
何らかの光学的変化を生じさせ、その変化により情報を
記録できるものであって、この記録層中には本発明の色
素が含有されていることが必要で、記録層の形成にあた
って本発明の色素を1種、又は2種以上の組合わせで用
いてもよい。さらに、本発明の前記色素は光学特性、記
録感度、信号特性等の向上の目的で他の有機色素及び金
属、金属化合物と混合又は積層化しても良い。
【0049】有機色素の具体例としては、ポリメチン色
素、ナフタロシアニン系、フタロシアニン系、スクアリ
リウム系、クロコニウム系、ピリリウム系、ナフトキノ
ン系、アントレキノン(インダンスレン)系、キサンテ
ン系、トリフェニルメタン系、トリフェニルメタン系、
アズレン系、テトレヒドロコリン系、フェナンスレン
系、トリフェノチアジン系染料、及び金属キレート化合
物等が挙げられ、前記の染料を単独で用いてもよいし、
2種以上の組み合わせにしてもよい。
【0050】また、前記染料中に金属又は金属化合物、
例えばIn,Te,Bi,Se,Sb,Ge,Sn,A
l,Be,TeO2 ,SnO,As,Cd等を分散混合
あるいは積層の形態で用いることもできる。さらに、前
記染料中に高分子材料例えば、アイオノマー樹脂、ポリ
アミド系樹脂、ビニル系樹脂、天然高分子、シリコー
ン、液状ゴム等の種々の材料又はシランカップリング剤
等を分散混合して用いてもよいし、あるいは特性改良の
目的で安定剤(例えば遷移金属錯体)、分散剤、難燃
剤、滑剤、帯電防止剤、界面滑性剤、可塑剤等と併用す
ることもできる。
【0051】記録層の形成は蒸着、スパッタリング、C
VDまたは溶剤塗布等の通常の手段によって行うことが
できる。塗布法を用いる場合には前記染料等を有機溶媒
等に溶解してスプレー、ローラーコーティング、ディッ
ピング又はスピンコーティング等の慣用のコーティング
法によって行われる。
【0052】用いられる有機溶剤としては一般にメタノ
ール、エタノール、イソプロパノール等のアルコール
類、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン
等のケトン類、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N
−ジメチルアセトアミド等のアミド類、ジメチルスルホ
キシド等のスルホキシド類、テトラヒドロフラン、ジオ
キサン、ジエチルエーテル、エチレングリコールモノメ
チルエーテル等のエーテル類、酢酸メチル、酢酸エチル
等のエステル類、クロロホルム、塩化メチレン、ジクロ
ロエタン、四塩化炭素、トリクロロエタン等の脂肪族ハ
ロゲン化炭化水素類、あるいはベンゼン、キシレン、モ
ノクロロベンゼン、ジクロロベンゼン等の芳香族類、メ
トキシエタノール、エトキシエタノール等のセロソルブ
類、ヘキサン、ペンタン、シクロヘキサン、メチルシク
ロヘキサン等の炭化水素類等を用いることができる。記
録層の膜厚は100Å〜10μm、好ましくは200Å
〜2000Åとする。
【0053】<金属反射層>反射層の材料としては単体
で高反射率の得られ、かつ腐蝕されにくい金属、半金属
等が挙げられる。材料例としてはAu,Ag,Cr,N
i,Al,Fe,Sn等が挙げられるが、反射率・生産
性の点からAu,Ag,Alが最も好ましく、これらの
金属、半金属は単独で使用しても良く、2種の合金とし
ても良い。膜形成法としては蒸着、スパッタリング等が
挙げられ、膜厚は50Å〜5000Å、好ましくは10
0Å〜3000Åとする。
【0054】<保護層、基板表面ハードコート層>保護
層、又は基板面ハードコート層は(a)記録層(反射吸
収層)を傷、ホコリ、汚れ等から保護する、(b)記録
層(反射吸収層)の保存安定性の向上、(c)反射率の
向上等を目的として使用される。これらの目的に対して
は、前記中間層に示した材料を用いることができる。ま
た、無機材料として、SiO,SiO2 等も用いること
ができ、有機材料としてポリメチルアクリレート、ポリ
カーボネート、エポキシ樹脂、ポリスチレン、ポリエス
テル樹脂、ビニル樹脂、セルロース、脂肪族炭化水素樹
脂、芳香族炭化水素樹脂、天然ゴム、スチレンブタジエ
ン樹脂、クロロプレンゴム、ワックス、アルキッド樹
脂、乾性油、ロジン等の熱軟化性、熱溶融性樹脂も用い
ることができる。
【0055】前記材料のうち保護層、又は基板表面ハー
ドコート層に最も好ましい例としては、生産性に優れた
紫外線硬化樹脂が挙げられる。保護層又は基板面ハード
コート層の膜厚は0.01〜30μmが適当で、より好
ましくは0.05〜10μmである。本発明において、
前記下中間層、保護層、及び基板面ハードコート層には
記録層の場合と同様に安定剤、分散剤、難燃剤、滑剤、
帯電防止剤、界面活性剤、可塑剤等を含有させることが
できる。
【0056】また、680nm〜750nmに吸収最大
波長を有する色素と本発明の色素を混合して短波長対応
CD−R媒体を構成する場合には、上記従来技術の説明
欄に挙げた特許公報に記載の色素を、そのまま使用する
ことができる。
【0057】680nm〜750nmに吸収最大波長の
ある色素の好ましい例としては、(1)一般式が下記
[化2]で示されるシアニン色素、(2)一般式が下記
[化3]で示されるフタロシアニン色素、(3)一般式
が下記[化4]で示されるフタロシアニン色素、(4)
一般式が下記[化5]で示されるアゾ金属キレート化合
物が挙げられる。
【0058】
【化2】
【0059】(ただし、R1 ,R2 ,R3 ,R4 は炭素
数1〜3のアルキル基、R5 ,R6は炭素数1〜6の置
換又は未置換アルキル基、Xは酸アニオンである。ま
た、芳香環は他の芳香環と縮合されていてもよいし、ア
ルキル、ハロゲン、アルコキシ基又はアシル基で置換さ
れていてもよい。)
【0060】
【化3】
【0061】(ただし、M1 はNi,Pd,Cu,Z
n,Co,Mn,Fe,TiO又はVOである。X1
4 はα位の−OR,−SR又は水素原子であって、す
べてが水素原子となることはない。上記Rは炭素数3〜
12の置換もしくは未置換の直鎖、分岐のアルキル基、
シクロアルキル基、又は置換もしくは未置換のアリール
基であり、X1 〜X4 以外のベンゼン環の置換基は水素
又はハロゲンである。)
【0062】
【化4】
【0063】(ただし、M2 はSi,In又はSnであ
る。X5 〜X8 はα位の−OR,−SR又は水素原子で
あって、すべてが水素原子となることはない。上記Rは
炭素数3〜12の置換もしくは未置換の直鎖、分岐のア
ルキル基、シクロアルキル基、又は置換もしくは未置換
のアリール基である。Y1 ,Y2 は−OSiRaRbR
c,−OCORa又は−OPORaRbである。Ra,
Rb,Rcは炭素数1〜10のアルキル基又はアリール
基であり、X5 〜X8 以外のベンゼン環の置換基は水素
又はハロゲンである。)
【0064】
【化5】
【0065】(ただし、このアゾ金属キレート化合物
は、前記[化1]示されるアゾ化合物と金属とのアゾ金
属キレート化合物の1種又は2種以上であり、上記金属
の好ましい例としてはNi,Pt,Pd,Co,Cu,
Zn等が挙げられる。また、Aはこれが結合している炭
素原子及び、窒素原子と一緒になって複素環を形成する
残基を表し、Bはそれが結合している2つの炭素原子と
一緒になって芳香環又は、複素環を形成する残基を表
し、Xは活性水素を有する基を表す。)
【0066】ここで、本発明の色素と前記具体例を含む
680nm〜750nmに吸収最大波長を有する色素と
の混合比は、本発明の色素/680nm〜750nmに
吸収を有する色素=10/100〜90/100、好ま
しくは20/100〜40/100であり、記録層厚み
は500Å〜5μm、好ましくは1000Å〜5000
Åである。
【0067】
【実施例】実施例1 厚さ0.6mmの射出成形ポリカーボネート基板上に、
フォトポリマーにて深さ1400Å、半値幅0.35μ
m、トラックピッチ1.0μmの案内溝を形成した。こ
の基板上に、構造式が図10に示される化合物例No.
1のメチルセルソルブ溶液をスピンナー塗布し、厚さ5
00Åの記録層を形成し、記録媒体とした。
【0068】実施例2〜6 後記する実施例7において、上記化合物例No.1の代
わりに、構造式が図10に示される化合物例No.2,
3,4,5,6を単独で用い(例えば、実施例2では化
合物例No.2)、実施例1と全く同様にして記録媒体
を作製した。
【0069】比較例1 実施例1で上記化合物例No.1の代わりに、構造式が
下記[化6]で示される化合物(以下、比較例1化合物
という)を用い、実施例1と全く同様にして記録媒体を
作製した。
【0070】
【化6】
【0071】実施例1〜6及び比較例1で作製した光記
録媒体の反射率(%)及びC/N(dB)について下記
条件で評価した。評価結果を下記[表1]に示す。
【0072】 <記録条件> ・レーザ発振波長 :635nm ・記録周波数 :1.25MHz ・光記録線速 :3.0m/sec <再生条件> ・レーザ発振波長 :635nm ・再生パワー :0.6〜0.9mWの連続光 ・スキャニングパンド幅:30KHz <耐光テスト条件> ・耐光テスト :4万LuxのXe光を20時間連続照射 ・保存テスト :85℃×85%の雰囲気に500時間放置
【0073】
【表1】
【0074】実施例7 深さ1400Å、半値幅0.35μm、トラックピッチ
1.0μmの案内溝を有する厚さ0.6mmの射出形成
ポリカーボネート基板上に、図10に示す化合物例N
o.7をメチルシクロヘキサン、2−メトキシエタノー
ル、メチルエチルケトンの混合溶液に溶解した液をスピ
ンナー塗布し、厚さ800Åの有機色素層を形成し、次
いでスパッタ法により、金からなる膜厚2000Åの反
射層を設け、さらにその上にアクリル系フォトポリマー
にて5μmの保護層を設け記録媒体とした。
【0075】実施例8〜12 実施例7において上記化合物例No.7に代わりに、そ
れぞれ構造式が図11に示される化合物例No.8,
9,10,11,12を単独で用い、実施例7と全く同
様にして記録媒体を得た。
【0076】比較例2 実施例7において有機薄膜として、化合物例No.7の
代わりに上記の比較例1化合物を用いて記録媒体とし
た。
【0077】実施例7〜12及び比較例2で作製した光
記録媒体の反射率(%)及び再生波形について下記の記
録条件で評価した。評価結果を下記[表2]に示す。 <記録条件>発振波長635nm、ビーム径1.0μm
の半導体レーザ光を用い、トラッキングしながらEFM
信号(線速3.0m/sec、最短マーク長0.4μ
m)を記録し、発振波長650nmの半導体レーザの連
続光(再生パワー0.7mW)で再生し、再生波形を観
察した。
【0078】
【表2】
【0079】実施例13 深さ1500Å、半値幅0.40μm、トラックピッチ
1.1μmの案内溝を有する厚さ1.2mmの射出形成
ポリカーボネート基板上に、上記比較例1化合物と図1
1に示す化合物例No.13とを、重量比(1/1)の
メチルシクロヘキサン、2−メトキシエタノール、メチ
ルエチルケトン、テトラヒドロフラン混合溶媒に溶解
し、スピンナー塗布して厚さ1700Åの有機色素層
(記録層)を形成し、次いでスパッタ法により膜厚20
00Åの金からなる反射層を形成し、さらにその上にア
クリル系フォトポリマーで5μmの保護層を設け記録媒
体とした。
【0080】実施例14〜16 実施例13において化合物例No.13の代わりに、そ
れぞれ図11、図12に示す化合物例No.14,1
5,16を用い、実施例13と全く同様にして記録媒体
を得た。
【0081】実施例17〜20 実施例13において化合物例No.13の代わりに、そ
れぞれ図12に示す化合物例No.17,18,19,
20を、比較例1化合物の代わりに、構造式が下記[化
7]で示される化合物(以下、比較例2化合物という)
をそれぞれ用いた以外は実施例13と全く同様にして記
録媒体を得た。
【0082】
【化7】
【0083】比較例3,4 実施例13において有機色素層を、それぞれ比較例1化
合物のみ、比較例2化合物のみを用いて形成し、実施例
13と同様に記録媒体を得た。
【0084】実施例13〜20及び比較例3,4で作製
した光記録媒体について、反射率(%)及び再生波形を
下記の記録条件で評価した。評価結果を下記[表3]に
示す。 <記録条件>発振波長780nm、ビーム系1.6μm
の半導体レーザを用い、トラッキングしながらEFM信
号を記録(線速1.4m/sec)し、同じレーザ及び
発振波長650nm、ビーム径1.0μmの半導体レー
ザの連続光で再生し、再生波形を観察した。
【0085】
【表3】
【0086】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、請求項
1,2に記載の光記録媒体では、一般式が上記[化1]
で示されるアゾ化合物と、2価又は3価の金属又はその
塩とからなるアゾ金属キレート化合物を含有する記録層
を基板上に形成したことにより、700nm以下の波長
域のレーザ光で記録、再生が可能で耐光性、保存安定性
に優れた光記録媒体を提供することができる。また、こ
れらの光記録媒体は、大容量光カードとして有効に応用
することができる。
【0087】請求項3,4に記載の光記録媒体では記録
層が、アゾ金属キレート化合物と、680〜750nm
に最大吸収波長を有する色素との混合物を含んでいるた
め、現状システムでのCD−Rとして有効に使用でき、
かつ次世代の大容量光ディスクシステムになっても、記
録された情報の再生が可能となる光記録媒体(現行シス
テムで記録、再生可能で、かつ高密度光ディスクシステ
ムでも再生可能)が提供できる。
【0088】請求項5に記載の光記録媒体では、記録層
上に反射層が形成され、該反射層が金、銀、アルミニウ
ム、金を主成分とする合金、銀を主成分とする合金、ア
ウミニウムを主成分とする合金のいずれからなるため高
反射率かつ、高い信頼性をもつな光記録媒体を生産性良
く提供することができる。
【0089】請求項6に記載の光記録媒体では、記録再
生波長が630〜690nmであるため、追記型DVD
−Rメディアとして有効に使用することができる。ま
た、請求項7に記載の光記録媒体によれば、記録波長が
770〜810nmであり、再生波長が770〜810
nm及び630〜690nmであるため、現行CD−R
システムで記録されたメディアを高密度記録媒体システ
ムで再生することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る追記型光記録媒体の構成例を示す
模式断面図である。
【図2】本発明に係る追記型光記録媒体の別の構成例を
示す模式断面図である。
【図3】本発明に係る追記型光記録媒体の更に別の構成
例を示す模式断面図である。
【図4】本発明に係る追記型光記録媒体の更に別の構成
例を示す模式断面図である。
【図5】本発明に係るCD−R用光記録媒体の構成例を
示す模式断面図である。
【図6】本発明に係るCD−R用光記録媒体の別の構成
例を示す模式断面図である。
【図7】本発明に係るCD−R用光記録媒体の更に別の
構成例を示す模式断面図である。
【図8】本発明に係るDVD−R用光記録媒体の構成例
を示す模式断面図である。
【図9】本発明に係るDVD−R用光記録媒体の別の構
成例を示す模式断面図である。
【図10】本発明の実施例1〜7において記録層形成に
用いた化合物の構造式を示す図である。
【図11】本発明の実施例8〜15において記録層形成
に用いた化合物の構造式を示す図である。
【図12】本発明の実施例16〜20において記録層形
成に用いた化合物の構造式を示す図である。
【符号の説明】
1 基板 2 記録層 3 下引き層 4 保護層 5 ハードコート層 6 金属反射層 7 保護基板 8 接着層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 笹 登 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 福田 浩章 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 東 康弘 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 Fターム(参考) 2H111 EA03 EA12 EA22 EA25 EA31 EA32 EA39 EA40 EA43 FA01 FA12 FA14 FA15 FA23 FB42 FB43 FB45 5D029 JA04 JB47 JC17

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に少なくとも記録層を設けてなる
    光記録媒体において、前記記録層は一般式が下記[化
    1]で示されるアゾ化合物と、2価又は3価の金属又は
    その塩とからなるアゾ金属キレート化合物を少なくとも
    一種類含有することを特徴とする光記録媒体。 【化1】 (上記[化1]において、Xはヒドロキシ基又はその誘
    導体、カルボキシ基又はその誘導体、アミノ基又はその
    誘導体、アミド基又はその誘導体、スルホ基又はその誘
    導体、スルホンアミド基又はその誘導体のいずれかを表
    す。R1 ,R2はそれぞれ独立に水素原子、置換又は未
    置換のアルキル基、置換又は未置換のフェニル基のいず
    れかを表し、R1 とR2 は連結して環を形成していても
    良い。R3 〜R8 はそれぞれ独立に水素原子、ハロゲン
    原子、ニトロ基、シアノ基、水酸基、カルボキシ基、置
    換又は未置換のアルキル基、置換又は未置換のフェニル
    基、置換又は未置換のアルコキシ基、置換又は未置換の
    アリールオキシ基、置換又は未置換のカルバモイル基、
    置換又は未置換のアシル基、置換又は未置換のアルコキ
    シカルボニル基、置換又は未置換のアリールオキシカル
    ボニル基、置換又は無置換のアルケニル基、置換又は未
    置換のアミノ基のいずれかを表し、R3 とR 4 、R4
    1 又はR2 、R5 とR1 又はR2 は連結して環を形成
    していても良い。)
  2. 【請求項2】 請求項1において、アゾ金属キレート化
    合物を構成する金属原子がクロム、鉄、コバルト、ニッ
    ケル、銅より選ばれることを特徴とする光記録媒体。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において記録層が、アゾ
    金属キレート化合物と、680〜750nmに最大吸収
    波長を有する色素との混合物を含んでなることを特徴と
    する光記録媒体。
  4. 【請求項4】 請求項3において、680〜750nm
    に最大吸収波長を有する色素がシアニン色素、フタロシ
    アニン色素又はアゾ金属キレート化合物であることを特
    徴とする光記録媒体。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか一つの項におい
    て、記録層上に反射層が形成され、該反射層は金、銀、
    アルミニウム、金を主成分とする合金、銀を主成分とす
    る合金、アウミニウムを主成分とする合金のいずれから
    なることを特徴とする光記録媒体。
  6. 【請求項6】 請求項1,2又は5において、記録再生
    波長が630〜690nmであることを特徴とする光記
    録媒体。
  7. 【請求項7】 請求項3,4又は5において、記録波長
    が770〜810nmであり、再生波長が770〜81
    0nm及び630〜690nmであることを特徴とする
    光記録媒体。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれか一つの項におい
    て、第1基板上に直接又は下引き層を介して記録層が形
    成され、さらに反射層、保護層又は第2基板が設けられ
    ていることを特徴とする光記録媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000055136A1 (fr) * 1999-03-16 2000-09-21 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Composes azoiques metalliques et supports d'enregistrement optiques

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