JP2000061370A - 噴出操作機構 - Google Patents

噴出操作機構

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JP2000061370A
JP2000061370A JP10270457A JP27045798A JP2000061370A JP 2000061370 A JP2000061370 A JP 2000061370A JP 10270457 A JP10270457 A JP 10270457A JP 27045798 A JP27045798 A JP 27045798A JP 2000061370 A JP2000061370 A JP 2000061370A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 2ウェイのノズル部を一つの噴出操作機構で
選択式に使用できるようにし、また噴出終了時の液切れ
を良くする。 【解決手段】 通常噴出用の短尺ノズル部42とこれよ
りも長い例えば隙間噴出用の長尺ノズル部41とを備え
たロータリー(可動出力部)40を操作回動部20に取
り付け、短尺ノズル部42の使用時にはロータリー40
がトリガーレバー20dに当接するようにした。トリガ
ーレバー20dを引くと内容物は長尺ノズル部41から
噴出する。短尺ノズル部42の使用時、ロータリー40
の操作部40bを引くとトリガーレバー20dを押圧し
て内容物が噴出する。ステム60と連通する操作回動部
20を容器本体カバー10へ板バネ11で取り付け、こ
の板バネ11に操作回動部20を支持する機能とこれを
復帰させる機能とを持たせた。噴出操作終了時には板バ
ネ11の弾性力によって操作回動部20が元の位置に復
帰して、噴出が液切れ良く終了する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外部空間やステム
と連通する操作可動部のトリガーレバーを引いて殺虫剤
などの各種内容物を外部に噴出させる噴出操作機構に関
し、特に2ウェイのノズル部からなる回動出力部を操作
可動部の出力側に取り付けて選択的に使用することによ
り、トリガーレバーを用いた、通常の噴出操作と、隙間
等の狭い場所に対する噴出操作とを個々に行なえる噴出
操作機構に関する。
【0002】また、板バネを用いて操作可動部を容器本
体のカバーに取り付け、噴出操作終了時にはこの板バネ
の作用で操作可動部や容器本体側のステムを迅速に復帰
させるようにして、いわゆる「キレ」の良い噴出操作機
構に関する。
【0003】
【従来の技術】図9は、従来のトリガータイプのエアゾ
ール容器における噴出操作機構を示す説明図であり、5
0は噴出ヘッド、51はカバー、51aはカバーに形成
した保持リブ、52は操作可動部、52aは内容物の流
入口、52bは縦通路、52cは横通路、52dはトリ
ガーレバー、52eは操作可動部52の枢支軸、53は
ノズル孔部材、53aは噴出用通路、噴出孔53b、6
0はステム、61はマウンテンキャップ、62は容器本
体をそれぞれ示している。
【0004】ここで、縦通路52b、横通路52cなど
が形成された操作可動部52は、内容物の流入口52a
がステム60に取り付けられ、横通路52cの内容物の
出口側には噴出用通路53aや噴出孔53bを備えたノ
ズル孔部材53が嵌合している。また、操作可動部52
はその枢支軸52eがリブ51aに保持されてカバー5
1に取り付けられた状態となっている。したがって、ト
リガーレバー52dの操作により操作可動部52は枢支
軸52eを中心に回動する。
【0005】トリガーレバー52dを操作していない状
態では、ステム60は容器本体62内のハウジングに設
けたコイル状のバネ(図示省略)の弾性力によって図の
上方に付勢され、ステム60の一部に設けた弁(図示省
略)が閉じた状態になっている。
【0006】トリガーレバー52dを引くと、操作可動
部52が枢支軸52eを支点として反時計方向に回動
し、ステム60はバネの弾性力に抗して前傾しながら下
方に移動する。その結果、弁が閉じた状態から開いた状
態となるので、容器本体62の内容物はステム60、縦
通路52b、横通路52c、ノズル孔部材53の噴出用
通路53aを通って噴出孔53bから外部に噴出され
る。
【0007】トリガーレバー52dの操作を終了する
と、容器本体62内のバネの弾性力によりステム60は
略上方向に移動して元の位置に復帰するとともに、操作
可動部52も時計方向に移動して元の位置に復帰し、弁
が閉じて噴出を停止する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来のト
リガーレバーを用いた操作可動部は、先ず2ウェイのノ
ズル部を切り換えて通常の噴出動作と隙間などの狭い場
所やある一定の場所に対する噴出動作などを選択的に設
定することを対象にしていないので、利便性にかけると
いう問題点があった。
【0009】また、トリガーレバーの操作終了時、容器
本体側に設けたステム付勢用のバネの弾性力によって操
作可動部が元の位置に戻ることになるので、バネにかか
る負担が大きくなり、ステムの復帰動作が緩慢になり、
その結果、弁が閉じるまでに時間がかかり噴出動作終了
時の液切れが悪くなるという問題点があった。
【0010】また、操作可動部の復帰をもっぱら容器本
体側に設けたステム用バネの弾性力に頼っている状態な
ので、これが磨耗し易いという問題点があった。
【0011】そこで、本発明では、第1のノズル部とこ
れよりも長い第2のノズル部を備えた回動出力部をトリ
ガーレバー付き操作可動部に取付けて、通常の噴出動作
と、隙間等の狭い場所に集中して噴出する動作などをト
リガーレバー付き噴出操作機構で設定できるようにする
ことを目的とする。
【0012】また、ステムと連通する操作可動部を、容
器本体のカバーに設けた板バネで保持して、当該板バネ
に操作可動部の保持機能と弾性復帰機能とを持たせ、引
き操作終了後に利用者がトリガーレバーを離したときに
はこの板バネで操作可動部を元の位置に復帰させて容器
本体内のステム用復帰バネにかかる負担を軽減すること
により、第1および第2のノズル部を備えて重量が大き
くなっている操作可動部の場合にも、ステムの復帰が俊
敏に行われるようにして噴出動作終了時の「キレ」が良
い噴出操作機構とするとともに、耐久性に優れた噴出操
作機構とすることを目的とする。
【0013】また、この板バネがトリガーレバーの引き
操作時に本来の変形態様からねじれた状態にならないよ
うにして、使用モードにおけるの第1および第2のノズ
ル部が左右方向にずれないようにすることを目的とす
る。なお、本明細書では、トリガーレバーの引き操作時
において、板バネが本来の変形態様とは異なる状態にね
じれることを示す用語として「ねじれ」,「ねじれる」
などを用いる。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明はこれらの課題を
次のようにして解決する。 (1)容器本体側のステムと連通する通路部を備えた操
作可動部のトリガーレバーを引くことにより、容器本体
の内容物を噴出させる噴出操作機構において、前記操作
可動部に、第1のノズル部およびこれよりも長い第2の
ノズル部からなる回動出力部を、当該ノズル部のそれぞ
れが選択的に前記通路部に連通するような形で取付け
る。 (2)前記(1)において、記第1のノズル部と前記通
路部とを連通させた状態のとき、前記回動出力部を前記
トリガーレバーに当接させる。 (3)前記(1),(2)において、前記操作可動部
を、容器本体のカバーに設けた板バネで保持し、前記ト
リガーレバーの引き操作終了時には前記操作可動部が当
該板バネの作用によって復帰させる。 (4)前記(3)において、前記トリガーレバーの引き
操作時に前記板バネがその本来の変形態様とは異なる状
態にねじれるのを防止するための支持部を、前記板バネ
と前記カバーとの間に設ける。
【0015】本発明は、前記(1)のように、第1のノ
ズル部とこれより長い第2のノズル部を設けた2ウェイ
の回動出力部をトリガーレバー付きの操作可動部に取り
付け、当該ノズル部の一方を選択して容器本体側のステ
ムと連通させるようにしているので、第1のノズル部を
用いた通常の噴出動作と、第2のノズル部を用いた隙間
等に対する噴出動作とを、単一のトリガーレバに対する
引き操作によって設定できる。
【0016】また、前記(2)のように、第1のノズル
部と通路部とを連通させた状態では回動出力部がトリガ
ーレバーに当接するようにしているので、利用者がこの
回動出力部を操作することによりトリガーレバーも連動
し、その結果、利用者がトリガーレバー自体を引いたと
きと同様に操作可動部が動作して第1のノズル部から容
器本体の内容物が噴出する。
【0017】また、前記(3)のように、容器本体のカ
バーに設けた板バネで操作可動部を保持している。この
板バネは、操作可動部に対する保持機能と噴出操作終了
後の復帰機能を有している。
【0018】したがって、噴出操作終了の際、容器本体
側のステム復帰用バネ(例えばコイルバネ)はステムの
みを略上方に復帰させればよく、さらには板バネもステ
ム復帰用弾性体として作用するので、複数のノズル部を
備えた操作可動部の場合にもステム復帰用バネにかかる
負担が軽減され、ステムの復帰動作が俊敏に行われて、
トリガーレバーの操作終了から弁の閉塞までの時間が短
縮され、噴出動作終了時の液切れがよくなる。
【0019】また、前記(4)のように、トリガーレバ
ーの引き操作時に板バネが本来の変形態様とは異なる状
態にねじれることを防止する、例えば引き操作前の、板
バネのカバー側縁部(直線部)と直交する仮想平面上に
設定した、当該縁部以外の可動部分の法線が、引き操作
によって当該仮想平面から外れてしまうように変形する
ことを防止する、ための支持部を設けているので、利用
者からみて、トリガーレバーの引き操作時に第1または
第2のノズル部が左右方向へずれることを解消できる。
【0020】
【発明の実施の形態】図1乃至図8を用いて、本発明の
実施の形態を説明する。図1は長尺ノズル部の選択時で
トリガーレバーを引いていない不使用モード、図2およ
び図3は回動出力部(ロータリー)および操作可動部、
図4は図1の噴出操作機構のトリガーレバーを引いた使
用モード、図5は短尺ノズル部の選択時でトリガーレバ
ーを引いていない不使用モード、図6は図5の噴出操作
機構のトリガーレバーを引いた使用モード、図7および
図8は操作可動部を保持する板バネにねじれ防止用の支
持部を設けた状態、をそれぞれ示している。
【0021】これらの図において、1は噴出操作機構、
10は合成樹脂製のカバー、10aは板バネ11のカバ
ー側基部、11はカバー10と一体成型された板バネ、
11aは板バネ11の下端側部分、11bはカバー10
や板バネ11と一体成型された変形可能な弾性体で、ト
リガーレバー操作時の板バネ11のねじれを防止するた
めの平板状支持部、11cはカバー10や板バネ11と
一体成型された変形可能な弾性体で、トリガーレバー操
作時の板バネ11のねじれを防止するための梁状支持
部、20は合成樹脂製の操作可動部(ロータリーホル
ダ)、20a内容物の流入側開口部、20bは縦通路、
20cは横通路、20dはトリガーレバー、20eは板
バネ11を嵌めるための溝部、20fはチップ30を挿
入して取り付けるための空間部、20gはロータリー
(回動出力部)40の挿入部、20hはロータリー40
の凸部40dが係合する凹部、20iはロータリー挿入
部20gのテーパ面30はチップ、30aはチップ30
の内容物通路、30bはチップの先端部、40は短尺ノ
ズル部(第1のノズル部)と長尺ノズル部(第2のノズ
ル部)とを備え、操作可動部20に取り付けられる合成
樹脂製のロータリー(回動出力部)、40aは操作可動
部20に対するロータリー40の基部、40bはロータ
リー40を回動するときの操作部、40cは基部40a
に設けた一対の凸部、40dは一対の凸部40cの操作
可動部側に形成したテーパ面、40eは基部40aに形
成され、長尺ノズル部(第2のノズル部)を構成する入
口側通路、40fは基部40aに形成され、短尺ノズル
部(第1のノズル部)42を取り付けるための孔部、4
0gは押圧部、40hは噴出パイプ41の保持部、40
iは短尺ノズル部42を用いる場合の噴出操作時にトリ
ガーレバー20dと当接する端部、41は長尺ノズル部
(第2のノズル部)を構成する噴出パイプ42は短尺ノ
ズル部(第1のノズル部)、42aは通常噴出用通路、
60は容器本体62のスプリング(図示省略)によって
上方向に付勢されステム、61はマウンテンキャップ、
62は容器本体、をそれぞれ示している。
【0022】噴出操作機構1は、 ・容器本体62のカバー10 ・ステム60と連通する縦通路20bおよび横通路20
cやトリガーレバー20dを有し、カバー10に板バネ
11で取り付けられている操作可動部20 ・短尺ノズル部(第1のノズル部)42と、入口側通路
40eおよび噴出パイプ41などからなる長尺ノズル部
(第2のノズル部)とを備え、操作可動部20に取り付
けられるロータリー40 などで構成されている。
【0023】操作可動部20の流入側開口部20aには
ステム60が嵌合し、溝部20eには板バネ11が入り
込んでいる。また、横通路20cの出口側にはチップ3
0が嵌まり、ロータリー40の保持部40hには噴出パ
イプ41が保持され、孔部40fには短尺ノズル部42
が挿入されている。
【0024】図2および図3に示すように、ロータリー
40は、操作可動部20の通路出口側に取り付けられて
短尺ノズル部および長尺ノズル部の切換え時の回動中心
となる基部40aや、トリガーレバー20dに似た形状
の押圧部40gを有する操作部40bからなる。
【0025】基部40aの側面には凸部40cおよびテ
ーパ面40dが形成されている。操作可動部20の挿入
部20gのテーパ面20iに基部40aを入れて図示の
右方向にスライドさせたとき、その凸部40cがいった
ん内側に少し変形してから操作可動部20の凹部20h
に入り込み、ロータリー40は操作可動部20と一体に
なって、凹部20hを中心に回動可能な状態になる。
【0026】基部40aの内部には、長尺ノズル部を構
成する入口側通路40eと、短尺ノズル部42を取り付
けるための孔部40fとが略直交する形で設けてあり、
ロータリー40の操作部40bに対する回動操作によっ
て、これらの入口側通路および孔部のいずれか一方がチ
ップ30の先端部30bと連通状態になる。
【0027】チップ30は、その先端部30bでロータ
リー40を受けるとともに、内容物を横通路20cから
隙間用噴出用空間部40eや通常用噴出用空間部42a
に送るときの径の調整機能を有している。
【0028】操作部40bはトリガーレバー20dと当
接する端部40iや、押圧部40g、噴出パイプ41の
保持部40hを有している。なお、ロータリー40や操
作可動部20はいくらかの弾性を持った合成樹脂製のも
のである。
【0029】操作可動部20の凹部20hは貫通孔であ
って、その縦断面は図示のように円形になっている。こ
の凹部20hと回動可能な形で嵌合するロータリー40
の凸部40cの縦断面は任意の多角形または円形であ
る。
【0030】操作可動部20の凹部20hの中で回動す
るロータリー40の凸部40cを長尺ノズル部の略水平
状態と略垂直状態とにそれぞれ保持するための手法とし
ては、 ・これらの各状態のときにのみ凹部20hと凸部40c
とが係合するようなクリック作用部をそれぞれに設け
る、 ・凹部20hと凸部40cとの摩擦作用を用いる、など
がある。
【0031】図1の長尺ノズル部選択時には、ロータリ
ー40に取り付けた噴出パイプ41が略水平状態にな
り、縦通路20b−横通路20c−チップ30の内容物
通路30a−ロータリー40の基部40aに形成した入
口側通路40e−チップ30を迂回する形の連絡通路−
噴出パイプ41の噴出経路が確保される。
【0032】図1の状態でトリガーレバー20dを引く
と、図4に示すように、操作可動部20および板バネ1
1が当該板バネのカバー側基部10aを軸にして反時計
方向に傾動する。
【0033】これにともない、ステム60が容器本体6
2内のスプリング(図示省略)の弾性力に抗して下方に
押圧され、弁が開くので、容器本体62の内容物は縦通
路20b−横通路20c−内容物通路30a−入口側通
路40e−前記連絡通路−噴出パイプ41を通って外部
空間に噴出する。
【0034】トリガーレバー20dの引き操作を終了す
ると、操作可動部20は板バネ11の作用によって元の
位置に復帰し、ステム60は板バネ11と容器本体62
内のスプリングとの作用で俊敏に復帰して弁を閉塞する
ので、液切れがよい。
【0035】図5は、図1の噴出操作機構のロータリー
40をその端部40iがトリガーレバー20dに当接す
るまで回動させて、噴出パイプ41を略垂直にした状態
である。このとき、縦通路20b−横通路20c−チッ
プ30の内容物通路30a−ロータリー40の基部40
aに形成した通常噴出用通路42aの噴出経路が確保さ
れる。
【0036】図5の状態でロータリー40の押圧部40
gを引くと、図6に示すように、ロータリー40の端部
40iがトリガーレバー20dを押圧し、操作可動部2
0および板バネ11が前傾して反時計方向に回動する。
【0037】これにともない、ステム60が前述のよう
に下方に押圧され、弁が開くので、容器本体62の内容
物は縦通路20b−横通路20c−内容物通路30a−
通常噴出用通路42aを通って外部空間に噴出する。
【0038】ロータリー40の押圧部40gの引き操作
を終了すると、長尺ノズル部を使用するときのトリガー
レバー20dの引き操作終了時と同じように、操作可動
部20は板バネ11によって元の位置に復帰し、ステム
60は板バネ11と容器本体62内のスプリングとの作
用で俊敏に復帰して弁を閉塞する。
【0039】図7および図8は、板バネ11の左右の端
部それぞれとカバー10との間に、トリガーレバー操作
時の板バネ11のねじれをより確実に防止するための平
板状支持部11b,梁状支持部11cを一体形成した状
態を示している。なお、平板状支持部11bや梁状支持
部11cはいくらかの弾性を持った合成樹脂製のもので
ある。
【0040】板バネ11は当該支持部とカバー側基部1
0aとでカバー10に固定された状態になるので、トリ
ガーレバー20dを引いて操作可動部20がA方向に傾
動するときに、板バネ11の、溝部20eに対応する部
分が捩じれることはない。
【0041】すなわち、操作可動部20の当該傾動時
に、ロータリー40がその左右方向(A方向と直交する
方向)にねじれて、噴出パイプ(長尺ノズル部)41や
短尺ノズル部42の向きがずれることを、より確実に防
止できる。
【0042】操作可動部20がA方向に傾動することに
よってその溝部20e側の部分がいわば競り上がるよう
な状態になり、板バネ11や平板状支持部11b,梁状
支持部11cにはB方向の力が作用する。
【0043】その結果、図7(b)および図8(b)で
示すように、操作可動部20の溝部20eの底面と板バ
ネ11との間に若干の隙間が生じ、板バネ11および平
板状支持部11b,梁状支持部11cは、C方向にたわ
んで板バネ11の下端側部分11aとカバー10との間
に固定された状態になる。このときの平板状支持部11
bおよび梁状支持部11cの一部は外方へ膨らみ、また
は内方へ凹んでいる。
【0043】トリガーレバー20dの引き操作を終了す
ると、操作可動部20およびロータリー40は、板バネ
11のC方向とは逆方向への弾性復帰力によって図7
(a)および図8(a)の状態に復帰する。
【0044】なお、本発明の噴出操作機構において、 ・短尺ノズル部42および長尺ノズル部(入口側通路4
0e,噴出パイプ41)のそれぞれが操作可動部20
(チップ30)の内容物通路30aと連通するときの、
当該ノズル部のチップ30に対する角度をどのように設
定するか、 ・ロータリー40に短尺ノズル部42および長尺ノズル
部を何本設けるか、 ・長尺ノズル部の入口側通路40eと噴出パイプ41と
の間の連絡通路をチップ30を迂回する形で設けるか、
またはチップ30に形成するか、 ・平板状支持部11bや梁状支持部11cの形状をどの
ようにするか、 ・平板状支持部11bや梁状支持部11cを板バネ11
のどの部分に、どの方向で設けるか、 ・平板状支持部11bを図7の垂直状のものにするか、
または水平状のものにするか、などは任意である。
【0045】
【発明の効果】本発明は、このように、第1のノズル部
とこれより長い第2のノズル部を設けた2ウェイの回動
出力部をトリガーレバー付きの操作可動部に取り付け、
当該ノズル部の一方を選択して容器本体側のステムと連
通させるようにしているので、第1のノズル部を用いた
通常の噴出動作と、第2のノズル部を用いた隙間等に対
する噴出動作とを、単一のトリガーレバーに対する引き
操作によって設定可能である。
【0046】また、第1のノズル部を選択したときには
回動出力部とトリガーレバーとが当接するようにしてい
るので、利用者の回動出力部に対する操作によってトリ
ガーレバー付きの操作可動部が動作することになり、噴
出操作機構の利便性を高めることができる。
【0047】また、容器本体のカバーに設けた板バネで
トリガーレバー付きの操作可動部を保持することによ
り、この板バネに、操作可動部の支持機能と、噴出動作
終了後の操作可動部の復帰機能とを持たせている。
【0048】そのため、引き操作を解除したとき、容器
本体側のステム復帰用バネ(例えばコイルバネ)はステ
ムのみを略上方に復帰させればよく、さらには当該板バ
ネもステム復帰用弾性体として作用するので、複数のノ
ズル部を備えて重量が比較的大きな操作可動部の場合に
もステム復帰用バネにかかる負担を軽減し、ステムの復
帰動作を俊敏に行なって、噴出動作終了時の液切れをよ
り確実なものにすることができる。
【0049】また、トリガーレバーの引き操作時に板バ
ネが本来の変形態様とは異なる状態にねじれるのを防止
するための支持部を設けているので、利用者の意図した
方向へ内容物を確実に噴出させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の、長尺ノズル部の選択時でトリガーレ
バーを引いていない不使用モードを示す説明図である。
【図2】本発明の、回動出力部(ロータリー)と操作可
動部を示す斜視図である。
【図3】本発明の、回動出力部(ロータリー)と操作可
動部を示す断面図である。
【図4】本発明の、図1の噴出操作機構のトリガーレバ
ーを引いた使用モードを示す説明図である。
【図5】本発明の、短尺ノズル部の選択時でトリガーレ
バーを引いていない不使用モードを示す説明図である。
【図6】本発明の、図5の噴出操作機構のトリガーレバ
ーを引いた使用モードを示す説明図である。
【図7】本発明の、操作可動部を保持する板バネにねじ
れ防止用の平板状支持部を設けた状態を示す説明図であ
る。
【図8】本発明の、操作可動部を保持する板バネにねじ
れ防止用の梁状支持部を設けた状態を示す説明図であ
る。
【図9】従来の、噴出操作機構を示す説明図である。
【符号の説明】
1:噴出操作機構 10:カバー 10a:板バネ11のカバー側基部 11:板バネ 11a:板バネ11の下端側部分 11b:板バネ11のねじれを防止するための平板状支
持部 11c:板バネ11のねじれを防止するための梁状支持
部 20:操作可動部(ロータリーホルダ) 20a:内容物の流入側開口部 20b:縦通路 20c:横通路 20d:トリガーレバー 20e:板バネを嵌めるための溝部 20f:チップ30を嵌めるための空間部 20g:ロータリー(回動出力部)40の挿入部 20h:ロータリー40の凸部40dが係合する凹部 20i:ロータリー挿入部20gのテーパ面 30:チップ 30a:内容物通路 30b:先端部 40:ロータリー(回動出力部) 40a:操作可動部20に対する基部 40b:ロータリー40を回動するときの操作部 40c:基部40aに設けた一対の凸部 40d:一対の凸部40cの操作可動部側に形成したテ
ーパ面 40e:長尺ノズル部(第2のノズル部)を構成する入
口側通路 40f:短尺ノズル部(第1のノズル部)42を取り付
けるための孔部 40g:押圧部 40h:噴出パイプ41の保持部 40i:トリガーレバー20dと当接する端部 41:長尺ノズル部(第2のノズル部)を構成する噴出
パイプ 42:短尺ノズル部(第1のノズル部) 42a:通常噴出用通路 50:噴出ヘッド 51:カバー 51a:保持リブ 52:操作可動部 52a:内容物の流入口 52b:縦通路 52c:横通路 52d:トリガーレバー 52e:枢支軸 53:ノズル孔部材 53a:噴出用通路 53b:噴出孔 60:ステム 61:マウンテンキャップ 62:容器本体

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器本体側のステムと連通する通路部を
    備えた操作可動部のトリガーレバーを引くことにより、
    容器本体の内容物を噴出させる噴出操作機構において、 前記操作可動部に、第1のノズル部およびこれよりも長
    い第2のノズル部からなる回動出力部を、当該ノズル部
    のそれぞれが選択的に前記通路部に連通するような形で
    取付けた、ことを特徴とする噴出操作機構。
  2. 【請求項2】 前記第1のノズル部と前記通路部とを連
    通させた状態のとき、前記回動出力部が前記トリガーレ
    バーに当接する、ことを特徴とする請求項1記載の噴出
    操作機構。
  3. 【請求項3】 前記操作可動部を、容器本体のカバーに
    設けた板バネで保持し、前記トリガーレバーの引き操作
    終了時には前記操作可動部が当該板バネの作用によって
    復帰する、ことを特徴とする請求項1または2記載の噴
    出操作機構。
  4. 【請求項4】 前記トリガーレバーの引き操作時に前記
    板バネがその本来の変形態様とは異なる状態にねじれる
    のを防止するための支持部を、前記板バネと前記カバー
    との間に設けた、ことを特徴とする請求項3記載の噴出
    操作機構。
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