JP2000054429A - 油圧作業機 - Google Patents

油圧作業機

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JP2000054429A
JP2000054429A JP10227294A JP22729498A JP2000054429A JP 2000054429 A JP2000054429 A JP 2000054429A JP 10227294 A JP10227294 A JP 10227294A JP 22729498 A JP22729498 A JP 22729498A JP 2000054429 A JP2000054429 A JP 2000054429A
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Japan
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control valve
hydraulic
working machine
hydraulic working
hydraulic oil
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JP10227294A
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English (en)
Inventor
Katsumi Tanigawa
勝美 谷川
Koji Nishimura
孝治 西村
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Hokuetsu Industries Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Hokuetsu Industries Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 運転室16にコントロールバルブ20より生
じた熱や作動音が直接伝わることを防止すると共に、コ
ントロールバルブ20及び配管29の保守・点検作業を
容易とする。 【解決手段】 上部旋回体12の一側部前方端に、弧状
を成す上部旋回体12の内壁面に配管接続側面20aを
沿わせてコントロールバルブ20を配置する共に、平面
視において前記コントロールバルブ20の設けられた位
置と重ならない位置に運転室16を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばバックホー等の
油圧作業機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】各種の作業に使用される油圧作業機は、
掘削機やクレーン等、適用される作業に適した各種作業
装置を備えると共に、該作業装置に圧油を給排するコン
トロールバルブを備えている。
【0003】これらの油圧作業機にあっては、基台上に
配設された収納体の収納室内に掘削機やクレーン等の各
種作業装置を作動させるためのエンジン、油圧ポンプ、
コントロールバルブ、作動油タンク等の各種機器を配置
して前記掘削機やクレーン等の作業機を駆動し得るよう
構成されていると共に、さらにその用途に応じてクロー
ラやタイヤ及びこれらを駆動する走行モータ等の走行手
段を基台に設けて走行機能を付加したもの、前記作業装
置を駆動する各種機器が収納された収納体を作業装置及
び運転室と共に旋回可能に構成した旋回機能を備えたも
の、また、前記機能の双方を備えたもの等、各種の油圧
作業機が存在する。
【0004】なお本明細書において、前述のように走行
手段を設けた基台を特に「下部走行体」と、旋回可能に
構成された収納体を「上部旋回体」として説明する。
【0005】このような油圧作業機のうち、走行機能及
び旋回機能の双方を備えた油圧作業機の例として、バッ
クホーを例に取り説明すると、以下の通りである。
【0006】図7及び図8に示すようにバックホー10
は、走行モータや該走行モータにより駆動されるクロー
ラ15,15等の走行手段を備える下部走行体14上に
旋回可能に設けられた上部旋回体12を備えている。
【0007】そして、この上部旋回体12内に上部カバ
ー13により画定された収納室内にエンジン27と、こ
のエンジン27により駆動される油圧ポンプ21と、こ
の油圧ポンプ21へ供給される作動油を貯溜する作動油
タンク25等の機器を収納している。
【0008】前記上部カバー13内に収納されたエンジ
ン27により駆動された油圧ポンプ21により、作動油
タンク25内の作動油を上部旋回体12の前端に取り付
けられた作業装置を構成するブーム31、及び該ブーム
31の先に連結される図示せざるアーム、バケット、さ
らに、下部走行体14の前端に取り付けられた排土板3
8等を作動させるための油圧シリンダ(ブームシリンダ
34,アームシリンダ35,バケットシリンダ36,ス
イングシリンダ39,排土板シリンダ等)や、前記クロ
ーラ15,15を駆動する左右の走行モータ、上部旋回
体12を旋回させる旋回モータ23等の油圧モータに供
給し得るよう構成している。
【0009】そして、前記バックホー10の前記各部を
所望の通りに動作させるために、前記各油圧シリンダや
各油圧モータと油圧ポンプ21間を連通する配管中にコ
ントロールバルブ20を設け、上部旋回体12内に形成
された運転室16内に配置された操作レバー等によりコ
ントロールバルブ20を作動させて、前記各油圧シリン
ダや油圧モータの作動油の給排を制御し、バックホー1
0に所望の動作を与えている(図6参照)。
【0010】前述のように、コントロールバルブ20は
前記ブーム31、及び該ブーム31に連結された図示せ
ざるアーム、バケット、及び下部走行体14に設けられ
た排土板を作動させるための油圧シリンダ、上部旋回体
12を旋回させる旋回モータ23や、走行手段であるク
ローラ15,15を駆動する図示せざる走行モータ等に
対する作動油の給排制御を行い、前記運転室16に設け
られた操作レバー等の操作により作動する。このコント
ロールバルブ20は操作レバーと比較的近接した位置に
配置することで、両者間のリンク機構等を簡易な構造と
できること等から、従来の油圧作業機10における例え
ば小型のバックホーでは上部旋回体12内のスペースの
制約があることから、コントロールバルブ20を運転室
16の下部に配置して、操作レバーとコントロールバル
ブ20の配置位置を近接させて限られたスペースを有効
に活用している(図7参照)。
【0011】しかし、前述のコントロールバルブ20
は、油圧ポンプ21から吐出した作動油が給排されるこ
とにより熱や作動音を生ずるために、従来のようにコン
トロールバルブ20を運転室16の下部に設けている
と、該コントロールバルブ20の熱によって運転室16
内が暑くなると共に、コントロールバルブ20から発生
する作動音が運転室16内に漏洩するため騒音が大きく
なり作業環境が低下するという問題点を有する。
【0012】このような問題点を解消するために、例え
ば特開平8−246500号公報に掲載されている小旋
回型の小型のバックホーである油圧作業機は、平面視に
おいて上部旋回体12の前側部外方寄りの位置で前後に
作動油タンク25及び燃料タンク26を配置し、この作
動油タンク25及び燃料タンク26と、運転室16との
間であって上部旋回体12の旋回軸回りの近傍の位置に
存在するスペースを利用して前後方向に向けてコントロ
ールバルブ20を搭載している(図8参照)。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記特開平8
−246500号公報に記載のバックホーにあっては、
上部旋回体12の側壁とコントロールバルブ20間に作
動油タンク25及び燃料タンク26が配置されているの
で、上部旋回体12の側壁に窓等を設けても作動油タン
ク25及び燃料タンク26が邪魔となつてコントロール
バルブ20を保守点検することが難しい。そのため、該
コントロールバルブ20及びコントロールバルブ20に
連結された配管29の保守点検は、例えば上部カバー1
3の天板に設けた、開閉扉により被蓋される窓を介して
行われることとなるが、コントロールバルブ20に多段
に配管29が接続されている場合、前記窓より見て奥ま
った位置でコントロールバルブ20と接続されている下
段の配管29の点検等が困難であったり、コントロール
バルブ20の保守・点検をしやすくするために作動油タ
ンク25及び燃料タンク26と運転室16との間のコン
トロールバルブ20を収納する空間を広くとると上部旋
回体12が大きくなるという問題を有する。
【0014】さらに、前述のように構成された従来の油
圧作業機にあっては、平面視において依然としてコント
ロールバルブ20が上部旋回体12の中心に比較的近い
位置に配置されているため、平面視においてコントロー
ルバルブ20と運転室16とが重ならない位置に該運転
室16を配置すると、幅方向における運転室16の大き
さが制約されるという問題を有している。
【0015】加えて、前記特開平8−246500号公
報に記載のバツクホー10によれば、図8に示すように
コントロールバルブ20は平面視において運転室16と
は重ならない位置に配置されてはいるものの、コントロ
ールバルブ20と上部カバー13の内壁間に配置されて
いる作動油タンク25、燃料タンク26の存在によりコ
ントロールバルブ20は運転室16に比較的近い位置に
配置されることとなるため、コントロールバルブ20よ
り生じた熱によって運転室16が暑くなり易く、また作
動音が運転室16内に漏洩し易いという問題点を有して
いる。
【0016】本発明は、上記従来技術の欠点を解消する
ためになされたものであり、コントロールバルブの熱、
作動音が運転室へ影響することを抑えることができると
共に、収納体(油圧作業機がバックホーのように旋回機
能を備える場合には上部旋回体)を大きくすることなく
コントロールバルブ及び該コントロールバルブに連結さ
れた配管の保守・点検等の作業を容易に行うことができ
る油圧作業機を提供することを目的とする。
【0017】さらに、本発明は、比較的広い運転室を備
えつつ、前記目的を達成することのできる油圧作業機を
提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の油圧作業機は、油圧により作動する作業装
置と、前記作業装置の作動油を貯溜する作動油タンク2
5と、前記作動油を前記作業装置に給排するコントロー
ルバルブ20を備え、前記作動油タンク25及びコント
ロールバルブ20を収納する収納室及び運転室16の形
成された収納体を基台上に配置する、例えばバックホー
10等の油圧作業機において、前記コントロールバルブ
20を前記油圧作業機の平面視において前記運転室16
と重ならない位置で、且つ前記収納室の外周を成す前記
収納体12の内壁に該コントロールバルブの配管接続側
面20aを対向して可及的に隣接して配置すると共に、
前記作動油タンク25を、前記コントロールバルブ20
の配管接続側面20aと相対する取付側面20bに隣接
して前記収納室の中央側に配置したことを特徴とする
(請求項1)。
【0019】前記構成の油圧作業機において、前記コン
トロールバルブ20は、前記作動油タンクの側面25a
に固定することができ(請求項2)、好ましくは、前記
コントロールバルブ20はその長さ方向を油圧作業機の
高さ方向と一致させて配置する(請求項3)。
【0020】また、前記コントロールバルブ20の配管
接続側面20aが対向する位置の収納体の側壁に開口部
17a,17bを形成すると共に、この開口部に開閉扉
12a又はカバー12bを設けることもできる(請求項
4)。
【0021】なお、前記油圧作業機は、前記基台に前記
油圧作業機(バックホー10)を走行可能と成すクロー
ラ15,15、走行モータ等より成る走行手段を設けて
下部走行体14とすることもでき(請求項5)、また、
前記収納体を基台(又は前記下部走行体14)上に旋回
可能に配置して、上部旋回体12とすることもできる
(請求項6)。
【0022】前記収納体を旋回可能に構成して上部旋回
体12とした場合、好ましくは前記上部旋回体12の一
端側に前記作業装置を配置すると共に、少なくとも前記
上部旋回体12の他端の旋回軌道が、基台(又は前記下
部走行体14)の幅内にほぼ収まるよう構成する(請求
項7)。
【0023】さらに、前記上部旋回体12を平面視にお
いて略円弧状の一部を中心線と直交する方向の切欠線で
切断した切欠円弧状と成し、前記コントロールバルブ2
0を前記上部旋回体12の前記切欠線近傍で、且つ弧状
の内壁面に沿って配置することもできる(請求項8)。
【0024】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につ
き、添付図面を参照しながら説明する。
【0025】本発明は、各種の油圧作業機について適用
可能であり、本実施形態にあっては、油圧作業機として
小旋回型の小型のバックホー10を例にとり説明する。
【0026】なお、本発明の油圧作業機(バックホー1
0)が、前記従来技術における油圧作業機(バックホー
10)と同様に、基台14、収納体12、各種作業装置
を備えること、及び走行手段を備えた基台を特に「下部
走行体」と、旋回機能を備えた収納体を特に「上部旋回
体」と説明する点については、前述の従来技術における
説明と同様である。
【0027】このバックホー10は、図示せざる走行モ
ータ及び該走行モータにより駆動されるクローラ15,
15等の走行手段を備えた基台たる下部走行体14と、
該下部走行体14上に旋回可能に設けられた収納体たる
上部旋回体12、および前記上部旋回体12の前端に取
り付けられたブーム31、アーム32及びバケット33
からなる作業装置とを備えている。
【0028】前記ブーム31は、支軸31aを介してブ
ーム支持体37に上下方向に揺動自在に軸支されると共
に、該ブーム支持体37が、支軸31bを介して前記上
部旋体12の前側に左右横方向に揺動自在に軸支され、
さらに、このブーム31の先端に支軸32aを介してア
ーム32が、該アーム32の先端には、さらに支軸33
aを介してバケット33が揺動自在に軸支されている。
【0029】前記ブーム31、アーム32、バケット3
3、ブーム支持体37には、それぞれ前記ブーム31、
アーム32、バケット33を揺動する油圧シリンダ(ブ
ームシリンダ34,アームシリンダ35,バケットシリ
ンダ36、及び図4に示すスイングシリンダ39)が連
結されており、前記各油圧シリンダへ作動油が供給され
ることにより前記ブーム31、アーム32、バケット3
3、ブーム支持体37が揺動して、掘削作業を行い得る
よう構成されている。
【0030】また、下部走行体14の前端に排土板38
が取り付けられており、排土板シリンダ(図示せず)に
より排土板38を上下方向に揺動可能としている。
【0031】さらに、旋回機能を備える油圧作業機につ
いての実施形態である本実施形態にあっては、前記上部
旋回体12を旋回可能と成す旋回モータ23が設けられ
ており(図4参照)、該旋回モータ23へ作動油が供給
されることにより、上部旋回体12を所望の方向に旋回
する。
【0032】この上部旋回体12は、運転室16と、上
部カバー13により画定され、掘削機やクレーン等の作
業装置を駆動するための各種機器が収納される収納室を
備え、前記収納室内に後述のコントロールバルブ20、
作動油タンク25、エンジン27等、前記作業装置を作
動するための各機器が収納されている。
【0033】この上部旋回体12は、平面視において四
角形、その他の多角形、円形等種々の形状とすることが
できるが、本実施形態にあっては、上部旋回体12を旋
回したときに、少なくとも上部旋回体12の後端が障害
物に干渉しなよう図2に示すように平面視において下部
走行体14の幅、すなわち左右クローラ15,15の外
端距離と略同一の直径を有する円弧の前側を中心線と直
交する方向の切欠線で直線状に切断した略切欠円弧状に
形成し、直線状に切欠いた切欠部の略中央にはブーム支
持体取付部41を突設している。
【0034】そして、上部旋回体12内には、図4に示
すように平面視において左側に偏って運転者が搭乗する
運転室16を設け、また、上部旋回体12内に形成され
た上部カバー13内に作動油が充填された作動油タンク
25、該作動油タンク25内の作動油を前述の油圧シリ
ンダ(ブームシリンダ34,アームシリンダ35,バケ
ットシリンダ36、スイングシリンダ39)、油圧モー
タ(旋回モータ23,左右走行モータ)に供給する油圧
ポンプ21、該油圧ポンプ21を駆動するエンジン2
7、および、前述の油圧ポンプ21の吐出口と配管にて
連通され、油圧ポンプ21から供給された作動油を油圧
シリンダや油圧モータへ給排制御するコントロールバル
ブ20、及び、前記上部旋回体12を旋回するための前
述の旋回モータ23とブーム支持体37を左右横方向に
揺動するためのスイングシリンダ39が配置されてい
る。
【0035】図4において、前記各機器のうちエンジン
27は、上部旋回体12内の後方位置に、前記上部旋回
体12の左右方向を長さ方向として配置され、エンジン
の左側には油圧ポンプ21が連結され、エンジンの右側
には冷却ファン43が連結されると共に、この冷却ファ
ン43に対向してオイルクーラ45及びラジエータ47
が配置される。また、前記上部旋回体12内の右側前方
端には、弧状を成す前記上部旋回体12の内壁面に沿っ
てコントロールバルブ20を配置している。
【0036】このコントロールバルブ20は、前記油圧
シリンダなどに作動油を供給する配管29の配管接続側
面20aを前記弧状の内壁面に沿って配置すると共に、
コントロールバルブ20の長さ方向をバックホー10の
高さ方向と一致させて配置する。
【0037】前記コントロールバルブ20の配管接続側
面20aと相対する取付側面20b側には、作動油タン
ク25が配置されており、本実施形態にあっては、この
作動油タンク25は前記コントロールバルブ20の取付
側面20bと略平行に配置された側面25aを有する略
三角形に形成され、前記コントロールバルブ20の配置
後の上部カバー13内に形成された収納室内の空き空間
の形状に適合した形状として小スペース化を図ってい
る。
【0038】前記コントロールバルブ20は、前記上部
旋回体12の底壁や内壁に直接又はコントロールバルブ
取付用板等を介して固定することもできるが、本実施形
態にあつては、前記作動油タンク25を前記上部旋回体
の底壁に固定し、この作動油タンク25の側面25aに
形成したコントロールバルブ取付部にコントロールバル
ブ20の取付側面20bを対向して固定している。
【0039】コントロールバルブ20の配管接続側面2
0aには、作動油の給排用のポートが形成され、このポ
ートに後述の各配管29の入出力端がそれぞれ連結され
ている。
【0040】上部旋回体12の弧状の内壁面に対向する
コントロールバルブ20の配管接続側面20aには、前
述の油圧シリンダ(ブームシリンダ34,アームシリン
ダ35,バケットシリンダ36、スイングシリンダ3
9、排土板シリンダ)や、旋回モータ23、走行モータ
等の油圧モータ等に連結される複数の配管29が連結さ
れており、このコントロールバルブ20より延設された
複数の配管29が、前記コントロールバルブ20と上部
旋回体12の内壁間に設けた空隙、すなわち上部旋回体
12の内壁に沿って前方に向かって形成されるホースル
ートに配置されている。
【0041】そして、これらの配管29は、前記上部旋
回体12の前側においてそれぞれ接続される各機器に向
かって分岐され、そのうちの一部は上部旋回体12の旋
回中心近傍に位置する旋回モータ23に、また、他の一
部は上部旋回体12の前側方向に延設されてブームシリ
ンダ34,アームシリンダ35,バケットシリンダ36
に連結される。
【0042】運転室16には図1に示すようにコントロ
ールバルブ20を作動させる操作レバー18を配置し、
この操作レバー18の操作によってバックホー10に所
望の動作を行わせる。本実施形態にあつてはコントロー
ルバルブ20の配管接続側面20aと取付側面20b以
外の2つの側面20c,20dにおいて前記操作レバー
18をパイロット配管28を介してコントロールバルブ
20に接続し、操作レバーの操作を油圧でコントロール
バルブ20に伝達するようになっている。
【0043】図1に示すようにコントロールバルブ20
の配管接続側面20aが対向する上部カバー13の側壁
には、外部から該コントロールバルブ20を目視できる
開口部17a,17bが形成されると共に、この開口部
17a,17bを塞ぐ開閉扉12aやカバー12b等を
設けている。
【0044】本実施形態のバックホー10にあっては、
図4に示すように平面視において、前記コントロールバ
ルブ20と運転室16とが重ならない位置で、前記コン
トロールバルブ20と運転室16との間に作動油タンク
25を配置しているので、作動油タンク25は図6に示
すようにコントロールバルブ20から排出された後でク
ーラで冷却された作動油が貯溜されていて、この作動油
によりコントロールバルブ20で発生した熱や作動音を
断熱及び遮音し、図4において前記作動油タンク25の
左側に配置されている運転室に熱や作動音の伝達をしに
くくする。
【0045】また、前記コントロールバルブ20を上部
旋回体12の内壁面に該コントロールバルブの配管接続
側面20aを対向して配置したので、上部カバー13を
外すと上部旋回体12の外側からコントロールバルブ2
0及び配管等を点検等でき、さらに、コントロールバル
ブ20の配管接続側面20aが対向する前記上部カバー
13の側壁に開口部17a,17bとこの開口部17
a,17bを塞ぐ開閉扉12aやカバー12bを設ける
と、上部カバー13を外さずに開閉扉12aの開閉ない
しはカバー12bの取り外しにより容易にコントロール
バルブ20の保守・点検を行うことができ、従来のよう
な保守点検用の空間を設ける必要がない。特にコントロ
ールバルブ20の長さ方向をバックホーの高さ方向と一
致させて配置したり〔図5(B)参照〕、コントロール
バルブ20を作動油タンク25の側面に固定すると、上
部旋回体12の内壁とコントロールバルブ20とがより
近接配置でき、平面視においてコントロールバルブ20
の配置空間を縮小することができる。
【0046】さらに、前述のように平面視においてコン
トロールバルブ20の配置空間が縮小すると、平面視に
おける上部旋回体12の大きさを同一にして、その縮小
した空間に相当する空間分、運転室16を広くすること
ができる。そして、例えば上部旋回体12上の空間に制
限が多い小型のバックホー10においては、大型のバッ
クホー用に設計された運転席をこの小型のバックホー1
0に転用することができるため、部品の共通化が図れ
る。
【0047】尚、本発明の別の実施形態を図5(A)に
示す。図5(A)に示す実施形態にあっては、運転室1
6の配置位置が図5(A)中左側に偏って配置されてい
る点においては図4に示す実施形態と共通するものであ
るが、コントロールバルブ20を前記収納体12の後方
位置に配置している。
【0048】また、図5(A)中、前記運転室16の右
側にその長さ方向を前後方向としてエンジン27を配置
している。
【0049】なお、上部カバー13により画定される収
納室内において、エンジン27の一端〔図5(A)にお
いて前端〕には冷却ファンが連結されると共に、この冷
却ファンに対向してオイルクーラ及びラジエータが配置
されている点、及びエンジン27の他端〔図5(A)に
おいて後端〕には、油圧ポンプ21が連結されている
点、及び収納室の中央側においてコントロールバルブ2
0に隣接して作動油タンク25が配置されている点、平
面視においてコントロールバルブ20と運転室16とが
重ならない位置にそれぞれ配置されている点、及び上部
旋回体12内の各機器の動作については、前記図4に示
す実施形態と共通である。
【0050】以上のように形成した図5(A)に示す実
施形態にあっては、運転室16にコントロールバルブ2
0で発生した熱や作動音の伝達をしにくくし、また、コ
ントロールバルブ20の保守・点検を容易に行うことが
でき、コントロールバルブ20の配置空間を縮小し運転
室16を広くすることができる。
【0051】なお、本発明の実施形態では運転室16を
天井及び前後左右の壁で覆われたキャビンタイプのもの
を一例として図示しているが(図1〜図3)、壁が無い
タイプや天井を支柱で支えたキャノピータイプの運転室
も本発明に包含される。
【0052】以上、本発明の実施形態を、油圧作業機の
一例としてバックホーを例にあげて説明したが、本発明
は、油圧により駆動する作業装置を備える油圧作業機で
あれば前記バックホーに限定されることなく、クレーン
や高所作業車等の各種の油圧作業機に応用することがで
きる。
【0053】また、前述の実施形態にあっては、前記油
圧作業機の一例として走行手段を備えた基台である下部
走行体14と、且つ旋回機能を備えた収納体である上部
旋回体12を備えるバックホー10を油圧作業機の一例
として説明したが、走行機能を備えない油圧作業機、旋
回機能を備えない油圧作業機及び前記いずれの機能をも
備えていない油圧作業機等、各種油圧作業機に応用する
ことができる。
【0054】この場合には、それぞれの機能に応じて走
行モータ、旋回モータ、クローラ等を省略することがで
きる。
【0055】
【発明の効果】以上のように構成された本発明の油圧作
業機は、コントロールバルブを平面視において前記運転
室と重ならない位置で、かつ前記収納室の外周を形成す
る前記収納体の内壁に該コントロールバルブの配管接続
側面を対向して配置するとともに、収納室の中央側にお
いてコントロールバルブに隣接して作動油タンクを配置
することにより、作動油タンク及び作動油タンク内に貯
溜された作動油が断熱材ないしは遮音材として作用し、
コントロールバルブの熱が運転室へ影響することを抑え
ることができると共に、作動音が運転室内へ影響するこ
とを抑えることができ、従って、運転室内の環境を良好
なものとすることができた。
【0056】また、コントロールバルブを収納室の内壁
に該コントロールバルブの配管接続側面を対向して配置
することで、コントロールバルブは常に収納体の側壁近
くに配置されることとなり、コントロールバルブ の保
守点検等が容易であると共に、収納体内にコントロール
バルブの保守点検用の空間が不要となる。そのため、従
来は実施困難であった小型の油圧作業機と、大型の油圧
作業機間で、運転室の形状を容易に共用することができ
る。
【0057】また、このようにコントロールバルブと隣
接して作動油タンクを配置する場合には、作動油タンク
の側面に前記コントロールバルブを固定することによ
り、コントロールバルブ及び作動油タンクを小スペース
内に配置することができる。
【0058】さらに、コントロールバルブの長さ方向を
油圧作業機の高さ方向として配置することにより、平面
視においてコントロールバルブを小スペース内に配置す
ることができる。
【0059】さらに、コントロールバルブの高さ方向と
油圧作業機の高さ方向を一致させると、平面視において
コントロールバルブの配置スペースを縮小できたり、コ
ントロールバルブの配管接続側面が対向する位置の収納
体の側壁に開口部を形成すると共に、この開口部に開閉
扉やカバーを設けることによりメンテナンスがし易くな
る。
【0060】なお、前記収納体を基台上に旋回可能に配
置することにより、また、前記基台に走行手段を設ける
ことにより、旋回機能ないし走行機能を備える油圧作業
機に前述の各効果を与えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の油圧作業機の一実施形態を示すバッ
クホーの右側面図。
【図2】 本発明の油圧作業機の一実施形態を示すバツ
クホーの平面図。
【図3】 本発明の油圧作業機の一実施形態を示すバッ
クホーの背面図。
【図4】 本発明の油圧作業機の一実施形態を示すバッ
クホーの上部旋回体の平面透視図。
【図5】 本発明の油圧作業機の別の実施形態を示す図
であり、(A)はバックホーの上部旋回体の平面透視
図、(B)はバックホーの高さ方向を長さ方向として配
置されたコントロールバルブの斜視図。
【図6】 バツクホーの油圧回路の概略図。
【図7】 従来のバックホーの平面図。
【図8】 従来のバックホーの平面図。
【符号の説明】
10 油圧作業機(バックホー) 12 収納体(上部旋回体) 12a 開閉扉 12b カバー 13 上部カバー 14 基台(下部走行体) 15 クローラ 16 運転室 17a,17b 開口部 18 操作レバー 20 コントロールバルブ 20a 配管接続側面(コントロールバルブの) 20b 取付側面(コントロールバルブの) 21 油圧ポンプ 23 旋回モータ 25 作動油タンク 25a 側面(作動油タンクの) 25b 側面(作動油タンクの) 26 燃料タンク 27 エンジン 28 パイロット配管 29 配管 31 ブーム 31a,31b,32a,33a 支軸 32 アーム 33 バケット 34 ブームシリンダ 35 アームシリンダ 36 バケットシリンダ 37 ブーム支持体 38 排土板 39 スイングシリンダ 41 ブーム支持取付部 43 冷却ファン 45 オイルクーラ 47 ラジエタ 49 ブラケット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西村 孝治 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 Fターム(参考) 2D015 BA01 BA04

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油圧により作動する作業装置と、前記作
    業装置の作動油を貯溜する作動油タンクと、前記作動油
    を前記作業装置に給排するコントロールバルブを備え、
    前記作動油タンク及びコントロールバルブを収納する収
    納室及び運転室の形成された収納体を基台上に配置した
    油圧作業機において、 前記コントロールバルブを前記油圧作業機の平面視にお
    いて前記運転室と重ならない位置で、且つ前記収納室の
    外周を成す前記収納体の内壁に該コントロールバルブの
    配管接続側面を対向して可及的に隣接して配置すると共
    に、 前記作動油タンクを、前記コントロールバルブの配管接
    続側面と相対する取付側面に隣接して前記収納室の中央
    側に配置したことを特徴とする油圧作業機。
  2. 【請求項2】 前記作動油タンクの側面に前記コントロ
    ールバルブを固定した請求項1記載の油圧作業機。
  3. 【請求項3】 前記コントロールバルブの長さ方向を油
    圧作業機の高さ方向と一致させて配置した請求項1又は
    2記載の油圧作業機。
  4. 【請求項4】 前記コントロールバルブの配管接続側面
    が対向する位置の収納体の側壁に開口部を形成すると共
    に、この開口部に開閉扉又はカバーを設けたことを特徴
    とする請求項1〜3いずれか1項記載の油圧作業機。
  5. 【請求項5】 前記基台は、前記油圧作業機を走行可能
    と成す走行手段を備える請求項1〜4いずれか1項記載
    の油圧作業機。
  6. 【請求項6】 前記収納体を前記基台上に旋回可能に配
    置した請求項1〜5いずれか1項記載の油圧作業機。
  7. 【請求項7】 前記収納体の一端側に前記作業装置を配
    置すると共に、少なくとも前記収納体の他端の旋回軌道
    が、基台の幅内にほぼ収まるよう構成した請求項6記載
    の油圧作業機。
  8. 【請求項8】 前記収納体は平面視において略円弧状の
    一部を中心線と直交する方向の切欠線で切断した切欠円
    弧状を成し、前記コントロールバルブを前記収納体の前
    記切欠線近傍で、且つ弧状の内壁面に沿って配置したこ
    とを特徴とする請求項6又は7記載の油圧作業機。
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