JP2000052517A - 複層二軸配向ポリエステルフィルム - Google Patents
複層二軸配向ポリエステルフィルムInfo
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- JP2000052517A JP2000052517A JP10220466A JP22046698A JP2000052517A JP 2000052517 A JP2000052517 A JP 2000052517A JP 10220466 A JP10220466 A JP 10220466A JP 22046698 A JP22046698 A JP 22046698A JP 2000052517 A JP2000052517 A JP 2000052517A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 走行時の剥離帯電性が低く、透明性に優れる
とともに印刷インキや各種コ−ティング加工性に優れた
二軸配向ポリエステルフィルムを提供する。 【解決手段】 内層のヘ−ズが1.0%以下、表面層の
最大粗さSRmax(μm)、および、高さ0.25μ
m以上の突起数SPc(個/0.1mm2 )が下記式を
満足することを特徴とする複層二軸配向ポリエステルフ
ィルム。 1.00≦SRmax≦3.00 30≦SPc≦150
とともに印刷インキや各種コ−ティング加工性に優れた
二軸配向ポリエステルフィルムを提供する。 【解決手段】 内層のヘ−ズが1.0%以下、表面層の
最大粗さSRmax(μm)、および、高さ0.25μ
m以上の突起数SPc(個/0.1mm2 )が下記式を
満足することを特徴とする複層二軸配向ポリエステルフ
ィルム。 1.00≦SRmax≦3.00 30≦SPc≦150
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、走行時の剥離帯電
性が低く、透明性に優れた複層二軸配向ポリエステルフ
ィルムに関するものである。
性が低く、透明性に優れた複層二軸配向ポリエステルフ
ィルムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】ポリエチレンテレフタレ−トフィルムに
代表される二軸配向ポリエステルフィルムは、透明性、
寸法安定性、機械的性質、電気的性質、耐薬品性等の性
能に優れているため、包装用途や各種の工業用途に利用
されている。
代表される二軸配向ポリエステルフィルムは、透明性、
寸法安定性、機械的性質、電気的性質、耐薬品性等の性
能に優れているため、包装用途や各種の工業用途に利用
されている。
【0003】ポリエステルフィルムは上記のような優れ
た特性を有しているが、ポリエステル樹脂自身が高い電
気絶縁性を有するため、極めて帯電しやすく、静電気の
発生による種々の問題が発生していた。特に、印刷、コ
−ティング等の加工時に発生する走行剥離帯電は、溶剤
使用環境下では火災の発生等の危険があり、また、印刷
インキやコ−ティング剤のはじき等の問題を生じること
がある。
た特性を有しているが、ポリエステル樹脂自身が高い電
気絶縁性を有するため、極めて帯電しやすく、静電気の
発生による種々の問題が発生していた。特に、印刷、コ
−ティング等の加工時に発生する走行剥離帯電は、溶剤
使用環境下では火災の発生等の危険があり、また、印刷
インキやコ−ティング剤のはじき等の問題を生じること
がある。
【0004】このような問題の対策として、フィルム表
面に帯電防止剤を塗布する方法がある。この方法によ
り、帯電防止性を付与することはできるが、皮膜の耐久
性に問題があり、反復摩擦や水洗により帯電防止剤が脱
落したり、フィルムをロ−ル状に巻き取った際に帯電防
止剤が移行したり、ブロッキングするなどの問題があっ
た。
面に帯電防止剤を塗布する方法がある。この方法によ
り、帯電防止性を付与することはできるが、皮膜の耐久
性に問題があり、反復摩擦や水洗により帯電防止剤が脱
落したり、フィルムをロ−ル状に巻き取った際に帯電防
止剤が移行したり、ブロッキングするなどの問題があっ
た。
【0005】また、ポリエステル樹脂に金属粉、酸化ス
ズ・アンチモン系導電剤、アニオン系界面活性剤、ポリ
スチレンスルホン酸等の帯電防止剤を、重合時や溶融成
型時に練り込む方法があるが、金属系添加剤の場合には
フィルムの透明性が低下したり、また、有機系添加剤の
場合には前記のような移行の問題があった。また、この
ような練り込みによる方法は、帯電防止剤がフィルム表
面にブリ−ドアウトしてその効果が発現されるが、ブリ
−ドアウトの量が少ない場合は帯電防止効果が不足し、
一方、ブリ−ドアウトの量が多い場合には各種の加工適
性が低下したり、フィルム間のブロッキングの問題があ
った。
ズ・アンチモン系導電剤、アニオン系界面活性剤、ポリ
スチレンスルホン酸等の帯電防止剤を、重合時や溶融成
型時に練り込む方法があるが、金属系添加剤の場合には
フィルムの透明性が低下したり、また、有機系添加剤の
場合には前記のような移行の問題があった。また、この
ような練り込みによる方法は、帯電防止剤がフィルム表
面にブリ−ドアウトしてその効果が発現されるが、ブリ
−ドアウトの量が少ない場合は帯電防止効果が不足し、
一方、ブリ−ドアウトの量が多い場合には各種の加工適
性が低下したり、フィルム間のブロッキングの問題があ
った。
【0006】フィルム走行時の静電気障害の対策として
有効な方法として、フィルム表面を除電する方法がある
が、この方法だけでは除電効果は十分ではないのが現状
である。
有効な方法として、フィルム表面を除電する方法がある
が、この方法だけでは除電効果は十分ではないのが現状
である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
状況に鑑み、フィルム加工時の走行剥離帯電性が低く、
しかも透明性に優れた二軸配向ポリエステルフィルムを
提供しようとするものである。
状況に鑑み、フィルム加工時の走行剥離帯電性が低く、
しかも透明性に優れた二軸配向ポリエステルフィルムを
提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、このよう
な課題を解決するために鋭意検討の結果、フィルムの内
層の部分ヘ−ズが1.0%以下とし、フィルム表面層の
微粒子の突起の発生状況をコントロールすることによ
り、透明性に優れ、かつ、走行剥離帯電性の小さいフィ
ルムが得られることを見出し本発明に到達した。
な課題を解決するために鋭意検討の結果、フィルムの内
層の部分ヘ−ズが1.0%以下とし、フィルム表面層の
微粒子の突起の発生状況をコントロールすることによ
り、透明性に優れ、かつ、走行剥離帯電性の小さいフィ
ルムが得られることを見出し本発明に到達した。
【0009】すなわち、本発明の要旨は、次のとおりで
ある。内層のヘ−ズが1.0%以下、表面層の最大粗さ
SRmax(μm)、および、高さ0.25μm以上の
突起の数SPc(個/0.1mm2 )が下記式を満足す
ることを特徴とする複層二軸配向ポリエステルフィル
ム。 1.00≦SRmax≦3.00 30≦SPc≦150
ある。内層のヘ−ズが1.0%以下、表面層の最大粗さ
SRmax(μm)、および、高さ0.25μm以上の
突起の数SPc(個/0.1mm2 )が下記式を満足す
ることを特徴とする複層二軸配向ポリエステルフィル
ム。 1.00≦SRmax≦3.00 30≦SPc≦150
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。
する。
【0011】本発明におけるポリエステルとしては、ポ
リエチレンテレフタレ−ト(PET)が好ましいが、本
発明の効果が損なわれない範囲において、イソフタル
酸、ナフタレンジカルボン酸、アジピン酸、セバシン酸
等の他のジカルボン酸成分や、1,4−ブタンジオ−
ル、ネオペンチルグリコ−ル、ポリテトラメチレングリ
コ−ル、ビスフェノ−ルA等の他のグリコ−ル成分を共
重合してもよく、またこれらの成分を2種類以上併用し
てもよい。また、ポリブチレンテレフタレ−ト(PB
T)、ポリエチレンナフタレ−ト(PEN)、ポリシク
ロヘキシレンジメチレンテレフタレ−ト(PCT)等の
他のポリエステルとブレンドして用いることもできる。
リエチレンテレフタレ−ト(PET)が好ましいが、本
発明の効果が損なわれない範囲において、イソフタル
酸、ナフタレンジカルボン酸、アジピン酸、セバシン酸
等の他のジカルボン酸成分や、1,4−ブタンジオ−
ル、ネオペンチルグリコ−ル、ポリテトラメチレングリ
コ−ル、ビスフェノ−ルA等の他のグリコ−ル成分を共
重合してもよく、またこれらの成分を2種類以上併用し
てもよい。また、ポリブチレンテレフタレ−ト(PB
T)、ポリエチレンナフタレ−ト(PEN)、ポリシク
ロヘキシレンジメチレンテレフタレ−ト(PCT)等の
他のポリエステルとブレンドして用いることもできる。
【0012】本発明におけるフィルムの表面突起を付与
する粒子としては、ポリエステルに対して不活性なもの
であり、シリカ、酸化チタン、炭酸カルシウム、酸化マ
グネシウム、アルミナ等の無機系微粒子が好ましく、特
に実質的に球形のシリカが好ましい。また、粒子の表面
には、シランカップリング剤処理や、アクリル酸、アク
リル酸エステル等のアクリル系化合物を添着させる方法
による化学的処理、およびコロナ処理等の物理的処理が
施されていてもよい。
する粒子としては、ポリエステルに対して不活性なもの
であり、シリカ、酸化チタン、炭酸カルシウム、酸化マ
グネシウム、アルミナ等の無機系微粒子が好ましく、特
に実質的に球形のシリカが好ましい。また、粒子の表面
には、シランカップリング剤処理や、アクリル酸、アク
リル酸エステル等のアクリル系化合物を添着させる方法
による化学的処理、およびコロナ処理等の物理的処理が
施されていてもよい。
【0013】粒子の直径は特に限定されないが、平均粒
子径が0.005〜5μm、より好ましくは0.5〜3
μmであり、特に前記粒子径のシリカが走行時の剥離帯
電性を抑える上で有効である。また、表面層の粒子の含
有量は、0.005〜0.7重量%、好ましくは0.0
2〜0.5重量%である。
子径が0.005〜5μm、より好ましくは0.5〜3
μmであり、特に前記粒子径のシリカが走行時の剥離帯
電性を抑える上で有効である。また、表面層の粒子の含
有量は、0.005〜0.7重量%、好ましくは0.0
2〜0.5重量%である。
【0014】また、本発明の二軸配向ポリエステルフィ
ルムには、酸化防止剤、熱安定剤、滑剤、紫外線吸収
剤、核生成剤等の無機系または有機系添加剤が添加され
ていてもよい。
ルムには、酸化防止剤、熱安定剤、滑剤、紫外線吸収
剤、核生成剤等の無機系または有機系添加剤が添加され
ていてもよい。
【0015】本発明の二軸配向ポリエステルフィルム
は、内層の部分ヘ−ズが1.0%以下であることが必要
である。この部分ヘ−ズが1.0%より高いとフィルム
の透明性が低下して本発明の目的を達成することができ
ない。
は、内層の部分ヘ−ズが1.0%以下であることが必要
である。この部分ヘ−ズが1.0%より高いとフィルム
の透明性が低下して本発明の目的を達成することができ
ない。
【0016】本発明の二軸配向ポリエステルフィルム
は、表面層の最大粗さSRmax(μm)が1.00〜
3.00μm、より好ましくは1.30〜2.00μm
であることが必要である。SRmaxが1.00μm未
満であると、走行時の剥離帯電性が高くなり、また、S
Rmaxが3.00μmを超えるとフィルムの透明性や
フィルム表面の光沢性が損なわれる。
は、表面層の最大粗さSRmax(μm)が1.00〜
3.00μm、より好ましくは1.30〜2.00μm
であることが必要である。SRmaxが1.00μm未
満であると、走行時の剥離帯電性が高くなり、また、S
Rmaxが3.00μmを超えるとフィルムの透明性や
フィルム表面の光沢性が損なわれる。
【0017】本発明の二軸配向ポリエステルフィルム
は、フィルム表面の0.1mm2 当たりに存在する高さ
0.25μm以上の突起数(SPc)が30〜150、
より好ましくは40〜70であることが必要である。S
Pcが30未満であると、フィルム表面の動摩擦係数が
大きくなり、走行時の剥離帯電性が高くなり、また、S
Pcが150より多いとフィルムの透明性やフィルム表
面の光沢性が低下してしまう。
は、フィルム表面の0.1mm2 当たりに存在する高さ
0.25μm以上の突起数(SPc)が30〜150、
より好ましくは40〜70であることが必要である。S
Pcが30未満であると、フィルム表面の動摩擦係数が
大きくなり、走行時の剥離帯電性が高くなり、また、S
Pcが150より多いとフィルムの透明性やフィルム表
面の光沢性が低下してしまう。
【0018】本発明の二軸配向ポリエステルフィルム
は、印刷インキや各種コ−ティング剤との密着性、およ
び熱硬化性樹脂系接着剤による接着力をさらに向上させ
るために表面に物理的、化学的処理が施されていてもよ
い。
は、印刷インキや各種コ−ティング剤との密着性、およ
び熱硬化性樹脂系接着剤による接着力をさらに向上させ
るために表面に物理的、化学的処理が施されていてもよ
い。
【0019】次に、本発明の複層二軸配向ポリエステル
フィルムの製造方法について述べる。本発明の二軸配向
ポリエステルフィルムを構成するポリエステルは、直接
エステル化またはエステル交換反応を経る重縮合反応に
より得ることができる。不活性粒子は、エステル化工程
が終了してから実質的に重縮合反応に入る任意の時期に
添加することにより、高濃度の不活性粒子を含有するマ
スターチップを製造する。次に、このマスターチップと
不活性粒子を含有しないポリエステルチップとを混合し
十分乾燥させた後、押出機に供給して温度260〜29
0℃でスリット状のダイスから溶融共押出しし、静電荷
を印加しながら表面温度20〜80℃の冷却ドラムに接
触させて冷却し未延伸フィルムを作る。この際、冷却は
急冷固化することが好ましく、急冷固化が不十分である
と、フィルムの結晶化が進行して白化し、透明性が悪く
なったり、延伸が困難となる場合がある。次に、未延伸
フィルムを逐次または同時二軸延伸する。逐次二軸延伸
法を用いる場合には、温度70〜120℃で長手方向
(MD)に段階的に2〜5倍延伸し、続いて温度70〜
150℃で幅方向(TD)に2〜5倍延伸した後、熱固
定することによって製造することができる。本発明にお
いては、総延伸倍率を8〜20倍で行うのが、前記表面
突起を得るのに有効である。また、熱固定温度は150
〜240℃でわずかに弛緩を与えつつ、1〜60秒間処
理するのが好ましい。
フィルムの製造方法について述べる。本発明の二軸配向
ポリエステルフィルムを構成するポリエステルは、直接
エステル化またはエステル交換反応を経る重縮合反応に
より得ることができる。不活性粒子は、エステル化工程
が終了してから実質的に重縮合反応に入る任意の時期に
添加することにより、高濃度の不活性粒子を含有するマ
スターチップを製造する。次に、このマスターチップと
不活性粒子を含有しないポリエステルチップとを混合し
十分乾燥させた後、押出機に供給して温度260〜29
0℃でスリット状のダイスから溶融共押出しし、静電荷
を印加しながら表面温度20〜80℃の冷却ドラムに接
触させて冷却し未延伸フィルムを作る。この際、冷却は
急冷固化することが好ましく、急冷固化が不十分である
と、フィルムの結晶化が進行して白化し、透明性が悪く
なったり、延伸が困難となる場合がある。次に、未延伸
フィルムを逐次または同時二軸延伸する。逐次二軸延伸
法を用いる場合には、温度70〜120℃で長手方向
(MD)に段階的に2〜5倍延伸し、続いて温度70〜
150℃で幅方向(TD)に2〜5倍延伸した後、熱固
定することによって製造することができる。本発明にお
いては、総延伸倍率を8〜20倍で行うのが、前記表面
突起を得るのに有効である。また、熱固定温度は150
〜240℃でわずかに弛緩を与えつつ、1〜60秒間処
理するのが好ましい。
【0020】二軸延伸ポリエステルフィルムの厚みは、
通常、9〜50μm、より好ましくは10〜25μmで
ある。
通常、9〜50μm、より好ましくは10〜25μmで
ある。
【0021】このようにして得られた二軸配向ポリエス
テルフィルムは、走行時の剥離帯電性が低いために高速
加工に適し、また、透明性に優れるため、コ−ティング
加工や包装用途等に好適に用いることができる。
テルフィルムは、走行時の剥離帯電性が低いために高速
加工に適し、また、透明性に優れるため、コ−ティング
加工や包装用途等に好適に用いることができる。
【0022】
【実施例】次に、本発明を実施例により具体的に説明す
る。なお、実施例に用いた評価方法は、次のとおりであ
る。
る。なお、実施例に用いた評価方法は、次のとおりであ
る。
【0023】(1)SRmax(μm)およびSPc
(個/0.1mm2 ) JIS−B8601に準じて、小坂研究所社製三次元粗
さ測定器SE−3AKを用いて測定した。
(個/0.1mm2 ) JIS−B8601に準じて、小坂研究所社製三次元粗
さ測定器SE−3AKを用いて測定した。
【0024】(2)走行剥離帯電量(kV) 1000mm幅にスリットした6000m巻のフィルム
〔巻硬度700(パロテスタ−値)〕を、小型スリッタ
−にて200m/minで巻き返した際(環境:23
℃、35%RH)の巻き出し部分の剥離帯電量を、春日
電機社製デジタル静電電位測定器にて測定した。なお、
測定は幅方向に3箇所、さらに巻き返しの始め、中間、
終わりの3回行い、その最大値を剥離帯電量とした。
〔巻硬度700(パロテスタ−値)〕を、小型スリッタ
−にて200m/minで巻き返した際(環境:23
℃、35%RH)の巻き出し部分の剥離帯電量を、春日
電機社製デジタル静電電位測定器にて測定した。なお、
測定は幅方向に3箇所、さらに巻き返しの始め、中間、
終わりの3回行い、その最大値を剥離帯電量とした。
【0025】(3)ヘ−ズHz(%) ASTM D−1003に準じて、東京電色社製ヘ−ズ
メ−タ−で測定した。この値が低いフィルムほど良好な
透明性を示す。
メ−タ−で測定した。この値が低いフィルムほど良好な
透明性を示す。
【0026】(4)光沢度(%) ASTM D−523に準じて、村上色彩技術研究所社
製グロスメ−タ−(GM−3D)にて測定した。
製グロスメ−タ−(GM−3D)にて測定した。
【0027】(5)動摩擦係数(μk ) ASTM D−1894に準じて、島津製作所社製オ−
トグラフにて測定した。この値の低いフィルムほど滑り
性が良好でハンドリングが容易である。
トグラフにて測定した。この値の低いフィルムほど滑り
性が良好でハンドリングが容易である。
【0028】実施例1 平均粒子径1.5μmのシリカ粒子を0.8重量%含有
する極限粘度1.39(20℃、フェノール/テトラク
ロルエタン=50/50、0.5g/dl)のPETの
マスタ−チップと、シリカ粒子を添加しない極限粘度
1.38のPETとを、フィルムの各層におけるシリカ
粒子の添加量が表1に示した量となるように混合し十分
に乾燥した後、押出機に供給して温度270℃で溶融共
押出して未延伸フィルムを製造した。次に、この未延伸
フィルムを90℃で縦方向に3.7倍延伸し、続いて1
20℃で横方向に4.0倍延伸し、その後、横方向の弛
緩率を4.0%とし、230℃で10秒間熱処理し、二
軸配向ポリエステルフィルムを得た。表1に示したよう
に、得られたフィルムの性能は、走行剥離帯電量、光沢
度において優れた性能を有していた。
する極限粘度1.39(20℃、フェノール/テトラク
ロルエタン=50/50、0.5g/dl)のPETの
マスタ−チップと、シリカ粒子を添加しない極限粘度
1.38のPETとを、フィルムの各層におけるシリカ
粒子の添加量が表1に示した量となるように混合し十分
に乾燥した後、押出機に供給して温度270℃で溶融共
押出して未延伸フィルムを製造した。次に、この未延伸
フィルムを90℃で縦方向に3.7倍延伸し、続いて1
20℃で横方向に4.0倍延伸し、その後、横方向の弛
緩率を4.0%とし、230℃で10秒間熱処理し、二
軸配向ポリエステルフィルムを得た。表1に示したよう
に、得られたフィルムの性能は、走行剥離帯電量、光沢
度において優れた性能を有していた。
【0029】実施例2〜4および比較例1〜4 シリカ粒子の平均粒子径、添加量を表1に示したように
変更した以外は、実施例1と同様にして二軸配向ポリエ
ステルフィルムを得た。得られたフィルムの性能を表1
に示した。比較例1では、SRmaxおよびSPc共に
本発明において規定した数値より小さかったため、走行
剥離帯電量が大きくなった。比較例2では、SPcが本
発明において規定した数値より小さかったため、走行剥
離帯電量が大きくなった。比較例3では、SRmaxお
よびSPc共に本発明において規定した数値の範囲内で
あったが、内層のヘーズが本発明において規定した数値
より高かったため、光沢度の低いフィルムしか得られな
かった。比較例4では、SRmaxが本発明において規
定した数値より小さかったため、走行剥離帯電量が大き
くなった。
変更した以外は、実施例1と同様にして二軸配向ポリエ
ステルフィルムを得た。得られたフィルムの性能を表1
に示した。比較例1では、SRmaxおよびSPc共に
本発明において規定した数値より小さかったため、走行
剥離帯電量が大きくなった。比較例2では、SPcが本
発明において規定した数値より小さかったため、走行剥
離帯電量が大きくなった。比較例3では、SRmaxお
よびSPc共に本発明において規定した数値の範囲内で
あったが、内層のヘーズが本発明において規定した数値
より高かったため、光沢度の低いフィルムしか得られな
かった。比較例4では、SRmaxが本発明において規
定した数値より小さかったため、走行剥離帯電量が大き
くなった。
【0030】
【表1】
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、フィルム走行時の剥離
帯電性が低く、透明性に優れた二軸配向ポリエステルフ
ィルムを提供することができる。このフィルムは、離型
剤コ−ト、ハ−ドコ−ト、帯電防止コ−ト、接着剤コ−
ト等の各種のコ−ティング加工用のフィルムとして好適
に利用することができ、その応用範囲は極めて広い。
帯電性が低く、透明性に優れた二軸配向ポリエステルフ
ィルムを提供することができる。このフィルムは、離型
剤コ−ト、ハ−ドコ−ト、帯電防止コ−ト、接着剤コ−
ト等の各種のコ−ティング加工用のフィルムとして好適
に利用することができ、その応用範囲は極めて広い。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木本 敦司 京都府宇治市宇治樋ノ尻31−3 ユニチカ 株式会社宇治プラスチック工場内 (72)発明者 杉崎 亮 京都府宇治市宇治樋ノ尻31−3 ユニチカ 株式会社宇治プラスチック工場内 Fターム(参考) 4F100 AA20A AA20B AK41A AK41B BA02 BA16 DD07A DE01A DE01B EH20 EJ38 EJ38A GB15 JG03 JK06 JN01 JN01A JN21 YY00A
Claims (1)
- 【請求項1】 内層のヘ−ズが1.0%以下、表面層の
最大粗さSRmax(μm)、および、高さ0.25μ
m以上の突起数SPc(個/0.1mm2 )が下記式を
満足することを特徴とする複層二軸配向ポリエステルフ
ィルム。 1.00≦SRmax≦3.00 30≦SPc≦150
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10220466A JP2000052517A (ja) | 1998-08-04 | 1998-08-04 | 複層二軸配向ポリエステルフィルム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10220466A JP2000052517A (ja) | 1998-08-04 | 1998-08-04 | 複層二軸配向ポリエステルフィルム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000052517A true JP2000052517A (ja) | 2000-02-22 |
Family
ID=16751568
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10220466A Pending JP2000052517A (ja) | 1998-08-04 | 1998-08-04 | 複層二軸配向ポリエステルフィルム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000052517A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2014084008A1 (ja) * | 2012-11-27 | 2014-06-05 | 東レフィルム加工株式会社 | ハードコートフィルムおよび透明導電性フィルム |
JP2016168688A (ja) * | 2015-03-11 | 2016-09-23 | 住友ベークライト株式会社 | 離型フィルム |
Citations (9)
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