JPH047148A - 感熱孔版印刷原紙用フィルム及びその製造方法 - Google Patents

感熱孔版印刷原紙用フィルム及びその製造方法

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JPH047148A
JPH047148A JP10982090A JP10982090A JPH047148A JP H047148 A JPH047148 A JP H047148A JP 10982090 A JP10982090 A JP 10982090A JP 10982090 A JP10982090 A JP 10982090A JP H047148 A JPH047148 A JP H047148A
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base paper
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JP10982090A
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Seizo Aoki
青木 精三
Takashi Mimura
尚 三村
Kenji Tsunashima
研二 綱島
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Original Assignee
Toray Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、キセノンフラッシュランプやサーマルヘッド
等による熱を受けることにより穿孔製版される感熱孔版
印刷原紙用フィルム及びその製造方法に関する。
[従来の技術] 感熱孔版印刷原紙としては、通常感熱孔版印刷原紙用フ
ィルムと多孔性支持体とを接着剤て張り合せたものが使
用され、感熱孔版印刷原紙用フィルムとしては、塩化ビ
ニル、塩化ビニリデン共重合体フィルムやポリプロピレ
ンフィルム、ポリエチレンテレフタレートフィルムか使
用され、多孔性支持体としては、薄葉紙やテトロン紗等
が使用されてきた。
また、その他として特公昭60−1198号公報に示さ
れているように、フィルムの幅方向に融点又は軟化温度
の2℃以上異なる2種の高分子が交互に配列した構造の
ものか提案されてきた。
しかしなからこれらには次のような欠点かあった。
l)塩化ビニルや塩化ビニリデン共重合体フィルムを感
熱孔版印刷原紙用フィルムとして用いた場合、印刷後の
文字か鮮明にてない。
2)ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレートフィ
ルムては文字は鮮明なものは得られるか、ベタ印刷は鮮
明なものか得られない。
3)またいずれも印刷部分にa淡か出る。
4)また部分的に文字の太さのムラを生しる。
5)感度か悪く、黒色の薄い文字か出ない。
6)多孔性支持体との接着に用いる接着剤により感度、
解像度の低下か生しる。
また、二軸延伸ポリエステルフィルムは、絶縁体である
ために静電気による帯電か著しく、後加工においてシワ
等の原因となったり、ゴミ等が付着して穿孔不良の原因
となる。
さらに、二軸延伸ポリエステルフィルムの表面は高度に
配向しているため、接着剤の接着性に乏しいという欠点
を有している。
[発明か解決しようとする課題] 従って、本発明の目的は、上記欠点を解決せしめ、文字
印刷及びへ夕印刷共に鮮明て印刷ムラかなく、かつ易接
着性及び帯電防止性に優れた感熱孔版印刷原紙用フィル
ムを提供することである。
[課題を解決するための手段] 本発明者らは、鋭意研究の結果、熱可塑性樹脂から成る
二軸延伸フィルムを感熱孔版印刷原紙用フィルムに用い
、該フィルムに配向したスルホン酸基を有するポリマー
層を積層することにより文字印刷及びベタ印刷共に鮮明
て印刷ムラかなく、かつ易接着性、帯電防止性に優れた
感熱孔版印刷原紙か得られることを見出し、この発明を
完成した。
すなわち、本発明は、熱可塑性樹脂から成る二輪延伸フ
ィルムの片面に少なくとも表層に配向したスルホン酸基
を有するポリマー層を有する感熱孔版印刷原紙用フィル
ムを提供する。
さらにまた、本発明は、熱可塑性樹脂から成るフィルム
の片面に、アクリル系重合体(I)とスルホン化ポリス
チレン及び/又はその塩(II)から成り、その重量比
(I)/(II)か9515〜5/95である樹脂を塗
布後、少なくとも一方向に延伸することを特徴とする、
塗布層の厚みが0.001〜5終■である感熱孔版印刷
原紙用フィルムの製造方法を提供する。
[発明の効果コ 熱可塑性樹脂から成る二軸延伸フィルムに配向したスル
ホン酸基を有するポリマー層を設けた本発明の感熱孔版
印刷原紙により、次のような優れた効果を得ることかて
きる。
(1)文字及びベタ印刷共に鮮明な製版、印刷か可能と
なる。
(2)文字及びベタ印刷て、太さムラ、濃淡ムラのない
製版、印刷か可能となる。
(3)感度か著しく向上する。
また、スルホン酸基を有するポリマー層を設けたことに
より次のような効果か得られる。
(4)多孔性支持体との接着に優れ、接着剤による感度
及び解像度の低下を防止てきる。
(5)帯電防止性に優れ、ゴミ等の付着による穿孔不良
か防止てき、かつ感度低下をおこさない。
また、生産性の面ては次のような効果か得られる。
(6)延伸性に優れ、長期安定製膜か可能である。
(7)巻き取り性、帯電防止性に優れ、シワの防止や迷
い巻き等が防止てきる。
[発明の詳細な説明コ 本発明の感熱孔版印刷原紙用フィルムは、熱可塑性樹脂
から成る二軸延伸フィルム(以下、感熱フィルムと言う
)にスルホン酸基を有するボリマー層を積層して成るも
のである。
本発明における感熱フィルムとは、閃光照射やサーマル
ヘッドと接触された時、被印刷原紙の文字等の部分か穿
孔される部分を形成するものである。該感熱フィルムと
しては、ポリプロピレン共重合体、ポリエステル共重合
体、ポリアミド共重合体及びこれらの共重合体とそれぞ
れのホモポリマーとのフレンド等の周知の熱可塑性樹脂
を用いることかできる。また、上記の熱可塑性樹脂に融
解エネルギーや融解開始温度を低下させる成分を共重合
したり、フレンドしたり、多層積層したりすることもて
きる。例えば、ポリプロピレンの場合、エチレンやラテ
ン−1等を共重合したものや、共重合したものをホモポ
リマーとフレンドしたものても良い。
また、ポリエチレンテレフタレートては、ジエチレンク
リコール、イソフタル酸、アジピン酸、セバシン酸等を
共重合したものや、共重合したものをポリエチレンテレ
フタレートにブレンドしたちの等か挙げられる。
本発明において感熱フィルムは、二輪延伸されている必
要かあり、−軸延伸や未延伸フィルムては穿孔のムラを
生し、印刷後も欠落部分を生しる。なお、二軸延伸の程
度は特に限定されないか、面配向係数か0.90〜0.
98のものか本発明にとっては好ましい。
本発明において感熱フィルムは、融解エネルギーΔHu
か好ましくは3〜11 cal/g 、より好ましくは
5〜10 cal/gである。融解エネルギーか3 c
al/g未満ては原紙(原稿)との引っ付きを起こすと
共に鮮明な文字印刷かてきない。なお、Δ)Iuを5 
cal/g以上とすることにより鮮明な文字印刷か可能
となる。一方、Δl(uか11 cal/gを越えると
、欠落部分を生した文字となり、ベタ印刷、感度及び濃
淡の表現性の悪いものとなる。なお、ΔHuを10 c
al/g以下とした場合、穿孔時間の短縮か可能となり
生産性か向上する。
本発明において感熱フィルムは、融解終了温度と融解開
始温度の差(ΔTs)か好ましくは50〜100℃、よ
り好ましくは60〜90℃である。
ΔT+sか50°C未満では、ベタ印刷か不鮮明で、か
つ濃淡ムラを生したものとなる。なお、ΔT■を60°
C以上とした場合、濃淡ムラか完全になくなり好ましい
。一方、61層か100℃を越えるものでは文字印刷時
、太さムラを生しるため好ましくない。なお、ΔT■を
90℃以下とすることによりベタ印刷の原紙とのサイズ
の対応性かよくなる。
また、本発明において感熱フィルムの特性、すなわち中
心線平均粗さ、最大粗さ及び突起個数を後述の範囲とし
た時、本発明の効果かより顕著に発現するのて好ましい
本発明において感熱フィルムの中心線平均粗さ(Ra)
は、好ましくは0.05〜0.3延■、より好ましくは
0.09〜0.25p■である。中心線平均粗さかo、
osg鵬未満ては、巻き取りか全く困難となり折れシワ
か入り歩止りか悪くなる。また、Raか0.3μIを越
えると、不透明となり過ぎて感度か大幅に低下する。
本発明において感熱フィルムは、最大粗さ(Rt)か好
ましくは0.5〜4.0 gm 、より好ましくは0.
8〜3.5μ■である。最大粗さかO,S−1未満ては
、滑り性か悪くなり、縦シワ等が入り巻き取り性か悪く
なる。また、4.0μ−を越える場合は、フィルム破れ
を生して生産性が低下する。
本発明において感熱フィルムは、1μ■φ以上の突起個
数か好ましくは 2,000〜10,000個/■2、
より好ましくは2,500〜8,000個/膳虐2であ
る。2,000個/mm2未満ては、滑り性が悪くなり
、10,000個/mm2を越えるものでは透明性が低
下し感度の低下をまねく。
マタ、8μ■φ〜20μ−φの突起個数は、好ましくは
20〜1,000個/i+m2、より好ましくは50〜
800個/l112ノものか良い。20個/as2未満
ては滑り性か悪くなり、巻き取り時にフィルムか蛇行し
巻き取り性か悪くなる。また、x 、aaa個/mm2
を越えるものては、フィルム破れを生して生産性か低下
する。
さらに1本発明において感熱フィルムはフィルムの融点
から(融点−20°C)の範囲内て熱収縮率か好ましく
は10%以上、より好ましくは2゜%以上であるのか好
ましく、10%未満では製版感度か悪くなるため実用上
問題を生しることがある。しかしながら、150℃以下
の熱収縮率は、15%以下であるのか好ましく、15%
を越えるものでは後加工時にシワの発生を生しるため好
ましくない。
本発明において感熱フィルムの厚みは特に限定されない
か、0.5〜10μmか好ましく、0.7〜5.0終鳳
のものかより好ましい、厚みが薄くなり過ぎると、不鮮
明で濃淡ムラかてやすく、厚くなり過ぎると欠落部分を
生じたり太さムラを生したりする傾向にある。
本発明において、感熱フィルムの表面形態、すなわち表
面粗さ、突起数、突起径を上記の好ましい範囲とするに
は、後述の製造方決において押出しに供される熱可塑性
樹脂として不活性粒子を含んだマスターポリマーを作り
主成分のポリマーとブレンドすることか望ましい。この
場合、マスターポリマーか主成分のポリマーより融点か
10〜100℃、好ましくは20〜80℃高いものて、
及び/又は極限粘度か0.2〜1.0高いものか好まし
い、なおかつ主成分ポリマーとマスターポリマーは互い
にある程度以上相溶性のあることか好ましい。
さらに、特定の表面形態は、押出し時の剪断応力やフィ
ルターの目付、押出し条件等によってもある程度はコン
トロールてきることは言うまてもない。
本発明に用いられる不活性粒子としては、元素周期表第
1IA、I[[B、IVA、IVB族の元素の酸化物も
しくは無m塩から選ばれた粒子1例えば合成又は天然品
として得られる炭酸カルシウム、湿式シリカ(二酸化ケ
イ素)、乾式シリカ(二酸化ケイ素)、ケイ酸アルミニ
ウム(カオリナイト)、硫酸バリウム、リン酸カルシウ
ム、タルク、二酸化チタン、酸化アルミニラ・ム、水酸
化アルミニウム、ケイ酸カルシウム等か挙げられる。
上記不活性粒子の粒子平均径か0.1〜3gmであるこ
とか好ましい。
さらに、該不活性粒子のマスターチップ濃度は、好まし
くは0.5〜lO重量%、さらに好ましくは1.0〜7
.0重量%であるのか特定の表面形態を作る上から好ま
しい。
感熱フィルム中の不活性粒子濃度も粒子種、粒径等によ
っても変わるが、0.05〜2.0重量%、好ましくは
0.1〜1.0重量%であることか特定の表面形態を得
る上で好ましい。
本発明において感熱フィルムには、閃光照射する波長域
に吸収ピークをもつ添加剤等を添加しても良い。
次に、感熱フィルムである熱可塑性樹脂から成る二軸延
伸フィルムの表層に配向したスルホン酸基を付与するた
めには、スルホン酸基を有するポリマーを単独あるいは
他の化合物と混合した組成物を熱可塑性樹脂からなるフ
ィルム(以下、単に熱可塑性樹脂フィルムという)にコ
ーティングした後、特定の条件て延伸することにより達
成てきる。
すなわち、スルホン酸基を有するポリマーとしては、−
5(hX基を有するスルホン酸又はその塩を有するポリ
マーて、代表的なものとして、O3X の形てアクリル酸、アクリル酸エステル、メタクリル酸
、メタクリル酸エステル又はスチレンと共重合したもの
、および のみから成るポリマー、又は を各種のポリエステルのジカルボン酸の一部あるいは全
部として使用したポリマー等を挙げることかてきる。
たたし、ここていうXはH′″、 Na′″、 Li’
″NH4”、K″″等のカチオン性イオンから選ばれる
ものて、中ても本発明の場合、特にNH,”、H゛Li
″″か特に好ましい。
また、ポリマー中のスルホン酸基含有モノマーの導入率
は、配向して耐水性、耐アルカリ性を有する易接着性を
得るため、また穿孔感度の低下を起さないためには、4
0〜100モル%か好ましい。スルホン酸基含有モノマ
ーを有したポリマーの平均分子量は1重量平均て100
0〜500万、好ましくは2000〜100万程度であ
る。
スルホン酸基をモノマーとして含有した樹脂は、それを
単独て熱可塑性樹脂フィルムの表層にコーティングした
りすることも可能だか、本発明の場合、特に他の樹脂と
混合して使用するのか好ましい。熱可塑性樹脂フィルム
上にコーティングする場合、水溶性あるいは水分散性の
ポリマー例えばポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、
ポリアミド系樹脂、ウレタン系樹脂、ビニル系樹脂、ツ
タジエン系樹脂、エポキシ系樹脂、シリコーン系樹脂あ
るいはそれらの混合物、クラフト化物などの変性物など
を熱可塑性、熱硬化性を問わず挙げることかてきる。
水溶性あるいは水分散性の樹脂としてポリウレタン、ポ
リエステル、アクリル樹脂を使用することか接着性、透
明性の点から好適である。特にスルホン酸基として上記
したスルホン化ポリスチレン及びその塩をポリエステル
系重合体と混合して使用することか、帯電防止性、透明
性、易接着性、穿孔性に優れ、かつ塗膜に亀裂か生しな
い感熱孔版印刷用原紙を得られるので好ましい。
好適であるポリウレタンの具体例としては、ポリウレタ
ンかカルボン酸塩基、スルホン酸塩基硫酸半エステル塩
基の少なくとも一種類を有するもの、中てもアンモニウ
ム塩となったものを挙げることかできる。
好適であるポリエステルの具体例としては、5スルホソ
シウムイソフタソツクアシトを0.5〜20モル%共重
合したポリエステルやポリエチレンクリコール又はエチ
レンオキシド、プロピレンオキシドを1〜30モル%共
重合したものを挙げることかできる。中でも、酸成分と
してテレフタル酸、イソフタル酸、ナフタレンジカルボ
ン酸、ジフェニルジカルボン酸、アジピン酸の少なくと
も1種を、またアルコール成分としてエチレンクリコー
ルあるいはヘキシレンクリコール、1.4−ブタンジオ
ール、ジエチレンクリコール、ネオペンチルクリコール
、テトラメチレンクリコール、ポリエチレンクリコール
の少なくとも1種を持ち、5重量%希釈時の水溶液や水
分散液の粘度か3〜6 cpsなるポリエステルを使用
した場合、接着性、帯電防止性、穿孔性に優れるため特
に好ましい。特に融解エネルギーか3〜11 cal/
g、融解終了温度と融解開始温度の差が50〜100℃
であるポリエステルか穿孔性か良好となるのて特に好ま
しい。
次にアクリル系樹脂としては、アルキルアクリレートあ
るいはアルキルメタクリレートを主要な成分とするもの
を挙げることかてき、該成分30〜99.9モル%とこ
れらと共重合可能てかっ官能基を有する接着性の向上の
ためのビニル単量体成分70〜0.1モル%を含有する
水溶性あるいは水分散性樹脂て数平均分子量で20万〜
100万、好ましくは30〜80万の樹脂か好ましい。
アクリル系樹脂中のアクリルア、クリレートあるいはア
ルキルメタクリレートが30モル%以上であることか塗
布形成性、塗膜の強度、耐プロウキンク性か良好になる
点て好ましい。アクリル系樹脂中のアクリルアクリレー
トあるいはアクリルメタクリレートか99.9モル%以
下であるのか好ましいのは、共重合成分として特定の官
能基を有する化合物をアクリル系樹脂に導入することに
より水溶化、水分散化し易くすると共にその状態を長期
にわたり安定にするためてあり、さらに塗布層と熱可塑
性樹脂フィルム層との接着性の改善、塗布層内ての反応
による塗布層の強度、耐水性、耐薬品性の改善、さらに
感熱フィルムと多孔性支持体との接着性の改善等をはか
ることかてきるからである。
アルキルアクリレートあるいはアルキルメタクリレート
のアクリル基の例としては、メチル基エチル基、n−プ
ロピル基、イソプロピル基n−ツチル基、イソブチル基
、t−ツチル基、2−エチルヘキシル基、ラウリル基、
ステアリル基、シクロヘキシル基等を挙げることかでき
る。
アクリルアクリレートあるいはアクリルメタクリレート
と共重合可能てかっ官能基を有するビニル単量体は、樹
脂に親水性を付与して樹脂の水分散性を良好にしたり、
あるいは樹脂とポリエステルフィルムや下塗り層上に設
ける多孔性支持体との接着性を良好にする官能基を有す
るものか好ましい。好ましい官能基とは、カルボキシル
基又はその塩、酸無水物基、スルホン酸基又はその塩、
アミド基又はアルキロール化されたアミド基、アミノ基
(置換アミノ基を含む)又はアルキロール化されたアミ
ノ基あるいはそれらの塩、水酸基エポキシ基等である。
特に接着性、水溶性、水分散性の点て好ましいものは、
カルボキシル基又はその塩、酸無水物基、エポキシ基等
である。これらの基は樹脂中に二種以上含有されていて
も良い。
アルキルアクリレートあるいはアルキルメタクリレート
と共重合する官能基を有するビニル系単量体は、反応性
官能基、自己架橋性官能基、親木性基等の官能基を有す
る下記の化合物類か使用てきる。
カルボキシル基又はその塩、あるいは酸無水物基を有す
る化合物としては、アクリル酸、メタクリル酸、イタコ
ン酸、マレイン酸、フマル酸、クロトン酸、これらのカ
ルボン酸のナトリウム等との金属塩、アンモニウム塩あ
るいは無水マレイン酸等が挙げられる。
スルホン酸基又はその塩を有する化合物としては、ビニ
ルスルホン酸、スチレンスルホン酸、これらのスルホン
酸のナトリウム塩等との金属塩、アンモニウム塩等が挙
げられる。
アミド基あるいはアルキロール化されたアミド基を有す
る化合物としては、アクリルアミド、メタクリルアミド
、N−メチルメタクリルアミドメチロール化アクリルア
ミド、メチロール化メタクリルアミド、ウレイドビニル
エーテル、β−ウレイドイソフチルビニルエーテル、ウ
レイドエチルアクリレート等か挙げられる。
アミノ基あるいはアルキロール化されたアミノ基あるい
はそれらの塩を有する化合物としては、ジエチルアミノ
エチルビニルエーテル、2−アミノエチルビニルエーテ
ル、3−アミノプロピルビニルエーテル、2−アミノツ
チルビニルエーテル、ジメチルアミノエチルメタクリレ
ート、ジメチルアミノエチルビニルエーテル、それらの
アミノ基をメチロール化したもの、ハロゲン化アルキル
、ジメチル硫酸、サルトン等により4級塩化したもの等
か挙げられる。
水酸基を有する化合物としては、β−ヒドロキシエチル
アクリレート、β−ヒドロキシエチルメタクリレート、
β−ヒドロキシプロピルアクリレート、β−ヒドロキシ
フロビルメタクリレート、β−ヒドロキシビニルエーテ
ル、5−ヒドロキシペンチルビニルエーテル、6−ヒド
ロキシへキシルビニルエーテル、ポリエチレングリコー
ルモノアクリレート、ポリエチレンクリコールモノメタ
クリレート、ポリプロピレングリコールモノアクリレー
ト、ポリプロピレングリコールメタクリレート等が挙げ
られる。
エポキシ基を有する化合物としては、クリシシルアクリ
レート、クリシシルメタクリレート等か挙げられる。
さらに、上記以外に次に示すような化合物を併用しても
良い。すなわち、アクリロニトリル、メタクリレートリ
ル、スチレン類、フチルビニルエーテル、マレイン酸モ
ノあるいはジアルキルエステル、フマル酸モノあるいは
ジアルキルエステル、イタコン酸モノあるいはジアルキ
ルエステル、メチルビニルケトン、塩化ビニル、塩化ビ
ニリデン、酢酸ビニル、ビニルピリシン、ビニルピロリ
ドン、ビニルトリエトキシシラン等か挙げられるか、こ
れらに限定されるものではない。
アクリル系樹脂は、界面活性剤を含有していても良いか
、アクリル系樹脂に含有されている低分子量体の界面活
性剤か製膜過程で凝縮され、粒子と粒子の界面に蓄積さ
れたり、塗布層の機械的強度、耐水性、積層体との接着
性に問題を生しる場合かある。このような場合には、界
面活性剤を含有しないいわゆるソープフリー重合による
重合物を利用てきる。
しかしその中ても、メチルメタクリレートとメチルアク
リレートの35/65〜65/35(モル比)の共重合
体を幹ポリマーとし、−COOHl−CH20Hを各々
1〜5重量%導入した水分散性アクリルか特に好ましい
スルホン酸又はその基を有するポリマー(B)の他の全
ポリマー(A)への重量混合比率の目安は、5〜95%
の範囲の時か本発明に好ましくなる場合が多い。これは
5重量%より少ない場合、接着性改良効果と帯電防止性
か不十分であるため好ましくなく、一方95重量%より
多い場合、塗膜強靭性か乏しくなるため好ましくない。
特に、10重量%〜30重量%である場合、耐アルカリ
性、接着性、塗膜強靭性と帯電防止性のバランスか良好
てあり好ましいのである。
塗布層の固着性(ブロッキング性)、耐熱性、耐溶剤性
、機械的強度の改良のため架橋剤としてメチロール化あ
るいはアルキロール化した尿素系、メラミン系、アクリ
ルアミド系、ポリアミド系等の樹脂、エポキシ化合物、
アジリジン化合物、ブロックポリイソシアネート、ビニ
ル化合物等の反応性化合物を塗布層に含有せしめても良
い。
また、本発明における塗布層には、必要に応して消泡剤
、塗布性架橋剤、増粘剤、有機系潤滑剤、無機系粒子、
酸化防止剤、紫外線吸収剤、発泡剤、染料、顔料等を含
有せしめても良い。
また、必要に応じて、塗布層中に無機粒子を添加しても
良いか、その代表例を挙げれば、好ましくは平均粒径1
μm以下、さらに好ましくは0.5川層以下、特に好ま
しくは0.2μ園以下のもので、具体的にはカオリン、
シリカ、シリカゾル炭酸カルシウム、酸化チタン、バリ
ウム塩、アルミナ、硫化モリブデン、カーボンブラック
、ジルコニウム類等が挙げられるか、これらに限定され
るものてはない。
しかしその中ても膨潤性を示す層状ケイ酸塩を使用する
場合、易滑性、塗膜強靭性の面から好適である。膨潤性
を示す層状ケイ酸塩としては、モンモリロナイト、バー
ミキュライト、ヘクトライト、テニオライト、テトラシ
リシックマイカ等を挙げることかてきるか、透明性の点
から合成されたテニオライト、ヘクトライト、テトラシ
リシックマイカか好ましい。
さらに、該スルホン酸基含有層に任意の添加剤、例えば
熱安定剤、フロラキング防止剤等を含有させても良いこ
とは明らかである。
しかし、スルホン酸基を有するポリマー(B)を他のポ
リマー(A)と混合して熱可塑性樹脂フィルムに塗布し
て表層にスルホン酸基を有する積層フィルムを得るたけ
ては、本発明の目的を達し得ない。
スルホン酸基及び/又はその塩の配向度は5〜100、
好ましくは10〜80の範囲にあることにより、優れた
接着性を有した感熱孔版印刷原紙用フィルムを得ること
かてきる。配向度か5未満、好ましくは10未満である
と、接着性か大幅に低下し、実用上の接着強度かてない
。一方、配向度が100.好ましくは80を越えると1
表層に小さなりラックか入り、突起や凹みか生しるよう
になり透明性や帯電防止性を低下させる。
スルホン酸基を配向させるには、任意の延伸条件ては達
成てきず、ある特定の条件下で延伸することにより達成
てきる。スルホン酸基の配向はスルホン酸基の結合して
いる主鎖、例えばビニルポリマー等か延伸により感熱フ
ィルム面内に平行に膜面配向すると共に、極性の強いス
ルホン酸基か密度高く配向しているためにスルホン酸基
も面内を配向するようになる。しかもこのとき延伸させ
る条件を特定の条件下にしておかないとスルホン酸基は
フィルム表面に垂直に配向しない。
本発明の効果をより顕著に発現させるには、例えばスル
ホン酸基を含有した液を塗布後、延伸する過程において
、塗布膜中に水か存在しない状態て延伸するのか好まし
く、そのために塗剤の濃度を高くしたり、予熱時間を充
分にとったり、フィルム破れやネッキンク延伸等の欠点
の生しない範囲で延伸温度を高くしたり、延伸速度を速
くする等の方法をとるのか有効である。具体的には塗剤
濃度は好ましくは3〜20重量%、さらに好ましくは5
〜10重量%である。延伸温度は好ましくは98〜18
0℃、更に好ましくは110〜150℃である。延伸速
度は延伸温度によって適宜選択する必要かあり、例えば
3,000%/分〜400.000%/分程度かよい。
さらに、延伸工程中には、水分か存在していることも大
切である。具体的には、延伸工程中を加圧水中、あるい
は加圧スチーム存在下て延伸することによって達成てき
る。そのときの湿度としては、延伸されるフィルム表層
ての値として10%RH以上、好ましくは25%RH以
上であることか必要である。すなわち、塗布膜中には水
分は存在しないか、該塗lri膜の表層のみに延伸時水
分か存在することによりスルホン酸基か選択的に強く配
向するのである。
スルホン酸基を有する塗布層の厚みは特に限定されない
か、好ましくは0.001〜5終■、さらに好ましくは
0.O1〜0.4 gm 、最も好ましくは0.04〜
0.2μmである場合、接着性、帯電防止性の点から好
適である。
次に、本発明の感熱孔版印刷原紙用フィルムの製造方法
について説明するか、かがる例に限定されるものてはな
い。
最初に、感熱フィルムを成形する。
熱可塑性樹脂、例えばエチレンテレフタレート・インフ
タレートコポリマーに不活性粒子を添加したマスターポ
リマーをフレンドしたものを押出機に供給し、270〜
290°CてTタイより溶融押出し回転する冷却ロール
(温度20〜70°C)に巻き付けてキャストする。こ
のフィルムを加熱し長平方向に延伸し20〜50°Cの
ロール群て冷却して一軸延伸フィルムを得ることかてき
る。
上記のようにして得られた一軸延伸フィルム上に所定の
スルホン酸基を含有した塗布層を設けた後、充分予熱工
程で脱水し98〜180°Cの加圧スチームて加湿しな
から横方向に延伸する。フィルム上に塗布する前に必要
に応して空気中その他種々の雰囲気中てコロナ放電処理
を施しておいても良い。また、ウレタン樹脂、エポキシ
樹脂等の公知のアンカー処理剤を用いてアンカー処理を
施しても良いか、通常は特に必要てない。塗布の方法は
特に限定されず、押出ラミネート法、メルトコーティン
グ法を用いても良いか、高速て薄膜コートすることか可
能であるという理由から水あるいは各種溶媒に分散した
塗料をクラビアコート法、リバースコート法、キスコー
ト法、タイコート法、メタリンクバーコード法等により
塗布するのか好適である。
また、この時の延伸条件は使用する原料の種類や共重合
量により異なるか、装置との粘着を起こしたりフィルム
の透明性か悪化するのて、装置を非粘着材質化する等の
手法を採用することか好ましい。
こうして得られた二軸延伸フィルムは、フィルムの平面
性、寸法安定性を付与するためにテンター内て150〜
230°Cの熱固定を行なった後、均一に徐冷し室温ま
て冷まして巻きとり、本発明の感熱孔版印刷原紙用フィ
ルムを得ることかてきる。
本発明の感熱孔版印刷原紙用フィルムは、従来と同様、
多孔性支持体と積層されて感熱孔版印刷原紙として用い
られる。多孔性支持体としては従来と同様に和紙やテト
ロン紗等を用いることかてきるか、多孔質のものてあれ
ば特に限定されるものてはない、なお、多孔性支持体は
、ポリマー層上に積層される。
[特性の測定方法及び評価方法コ (1)融解エネルギー [ΔHu (cal/g)]P
ERKIN ELMER社製DSC−2fiを用イテ、
感熱フィルムの融解時の面積から求める。
この面積は、昇温することによりベースラインから吸収
側にずれ、ざらに昇温を続けるとベースラインの位置ま
て戻るまての面積てあり、融解開始温度位置から終了位
置まてを直線で結び、この面積(a)を求める。同しD
SCの条件てIn(インジウム)を測定し、この面積(
b)を6.8cal/gとして次の式により求める。
a/bX6.8=ΔHu  (cal/g)(2)融解
終了温度と融解開始温度の羨 [67m(℃)] (1)と同一のDSC−2型を用いてベースラインの位
置から吸収側にずれ始める温度を融解開始温度(T+)
とし、ベースラインの位置に戻る温度を融解終了温度(
T2)とし次式より求める。
T2−T、=ΔTヨ (’C) なお、それぞれのベースラインの位置か判定しにくいも
のは、それぞれのラインに接線を引き、この線と離れ始
める温度及び戻る温度て求める。
また、ΔHu = Ocal/gの時は67mは■とす
る。
(3)中心線平均粗さ(Ra) JIS BO601に従って、触針式表面粗さ計を用い
て測定する。なお、カットオフは、0.25■■、測定
長は4■腫とする。
(4)最大粗さ(Rt) JIS 80601に従って、触針式表面粗さ計を用い
て測定する。測定長を41として測定する時の最大の山
と最深の谷の距離を表わす。
(5)突起径と突起個数 試料フィルムにA1を厚さ約1000人で蒸着し観察試
料とする。この試料を顕微鏡(反射法)及びイメージア
ナライジンクコンピュータ(ケンフリッシ・インストル
メント社製)を用いて拡大し、かつ突起にコントラスト
をつけた像(拡大倍率=358倍)により、突起の大き
さ(突起径)は突起の占める面積を円に換算した時の直
径(円相光径)て表わす。
(6)平均粒子径 無機粒子をエタノールスラリーとして延伸沈降式流度分
布測定装置CAPA−500(堀場製作所製)を用いて
測定する。
(7)文字印刷の評価 ■文字の鮮明さの評価 JIS第1水準の文字を文字サイズ2.0mm角の原紙
(原稿)とし、本発明の感熱孔版印刷原紙を”プリント
ごっこ”製版、印刷機(理想科学工業(株)製)を用い
て製版し、印刷したものを次の様にして評価する。
A:原紙と同様に見えるもの B:原紙と異なり線か部分的に切れたり、くっついたり
しているか、判読は可能なもの C:殆ど判読ができない状態まて切れたり、くっついた
りしているもの ■文字の欠落の評価 ■と同様の製版、印刷を行ない、文字の欠は方を評価す
る。
×:明らかに欠けた部分のあるもの ○・全く欠けた部分かないもの △:完全な欠落状態ではないが僅かに(判読可能な範囲
て)欠けたもの ■文字の太さムラの評価 ■と同様の製版、印刷機を用いて文字サイズ0.5園園
角の文字を印刷し、その印刷状態を肉眼で評価する。
原紙(原稿)の文字に比べ明らかに文字の太ささムラの
あるものを外観か悪く使えないものとしてx印、太さム
ラのないものを外観か良く使用可能としてO印て示す。
■文字の太さの評価 ■と同様に製版、印刷し、文字の太さの変化について肉
眼て評価する。
原稿の太さに比較し明らかに太くなったり、細くなった
りしたものを使用てきないものとしてX印で示し、太さ
の変化のないものを○印で示す。
また、僅かに太くなったり、細くなったりしているか使
用可能なものを△印て示す。
(8)ベタ印刷の評価 ■ベタ印刷の鮮明さの評価 ・(丸て中か黒く塗り酒されたもの)てl〜5■φの原
紙を用いて、(7)と同様の製版、印刷したものを次の
様に評価する。
原紙のサイズを基準として、その輪郭の凹凸(部分的な
)て判定する。原紙のサイズより200uLm以上凹凸
のてきたものを外観悪く不鮮明とし×印て、50JLm
以下の凹凸のものを鮮明なものとしO印て示す。この中
間のものを△印て示す。
使い方によってはΔ印のものても使用可能である。
■ベタ印刷の原紙サイズとの対応性 ■と同様に印刷し、全方向(0と180゜45″と22
5@の位置て)のサイズを評価し、原紙のサイズとの大
きさの対応性を評価する。原紙サイズに比べ5004m
m以上能るもの(大きいとき、小さいときもある)を対
応性か悪くX印て示し、50 gm以下のものを対応性
か良いものとし○印て示す。その中間のものを△印て示
すか、用途によっては使用可能なものである。
■ベタ印刷の濃淡ムラの評価 ■と同様に印刷し、ベタ印刷の濃淡ムラかあるかないか
を肉眼て評価する。濃淡ムラのあるものを×印て、ない
ものを○印て示す。
(9)感度の評価 鉛筆硬度5H14H13H12H,Hの5種類を用意し
、押しつけ圧150gて文字を書いたものを原稿とし、
この原稿を用いてその文字か判読てきるか否かて評価す
る。5Hて書いた時か最も薄いものとなり、感度か最も
良く、Hになるに従い黒色か濃くなるため感度か悪くな
る。
(10)耐久性 前述した印刷機で感熱フィルムか破損するまてに刷れる
枚数(耐久枚数という)て表わす。
(11)面配向係数 感熱フィルムの厚み方向の屈折率(Nz)と該感熱フィ
ルムを融点より50°C高い温度て5分間保った(たた
し、面か凹凸にならない様にガラス板にはさむ)フィル
ムの厚み方向の屈折率(Nzo)を求め、下記式により
求める。
面配向係数= Nz / Nz。
屈折率の測定は、アツベの屈折計を用いる。
(12)延伸性 ステンターての延伸による破れを評価する。
8時間以下て破れを起こすものを延伸性か悪いものとし
てX印て示し、72時間以上破れないものを延伸性か良
いものとしてO印で示す。また、この中間のものを生産
性は落ちるか実用上使用可能なものと判断し△印て示す
(13)巻取性 ワインダーての巻取りての状態を肉眼て判定する0判定
基準は下記の通っである。
○ 折れシワ、折れシワにはならないが長手方向に入る
縦シワ、折れシワにはならないか横方向に入る横シワ、
迷い巻き(0,5mm以下)等が全く起こらないもの △、折れシワにはならないか縦シワや横シワか僅かに入
るか、巻き返し等て支障をきたさないもの及び迷い巻き
1.0mm以下のもの折れシワを起こしたり折れシワに
はならないか縦シワ、横シワを起こし巻き返して支障を
きたすもの又は迷い巻きか1,0■を越えるもの (14)帯電防止性 超絶縁抵抗計MODEL−VE−40(川口電機工業(
株)製)にて印加電圧100vての20℃60%RHに
おける表面抵抗を測定する。
(15)スルホン酸あるいはスルホン酸塩の濃度島津X
線光電子分光ESCA750を用いて以下に示す測定条
件て、最表層100人におけるC1、に対するS2P 
 の相対強度比て表わす。
−測定条件− 励起X線、−gにα1,2線(1253,6eV)X線
出力+8kV、30mA 温度 20℃ 真空度 10−’ Pa (16)スルホン酸基の配向度 フィルム面内てFT−I R−ATR法により長手方向
と幅方向の垂直2方向に測定した差スペクトルの吸光度
を1000倍した値を用いる。すなわち、高屈折率媒体
として内部反射回数25回のGe板を利用し、’a i
 l ks社のATR装置にセットし、これをFT−I
 R−ATR法により長手方向と幅方向との1450c
m−’の吸光度の差が0になるように差スペクトルを求
める。試料は20X45mmの長方形にサンプリングし
、これをGe板に圧着し入射面に対し垂直な偏光をスペ
クトルを測定する。ベースラインは1450cm−1と
1000c■−1との吸光値から直線を引いて求める。
配向の吸光度は1155am−’のハントを用いる。
FT−I R−ATRの測定条件は次の通りである。
装置: I F S −85(Bruker製FT−I
R)光源:クローハ−(SiC) 検出器:DTGS(Deutrium Triglyc
ine 5ulfate)ビームスプリッター:Geコ
ート/KBr(分解能・4C「1、積算回数・1024
、アポタイセーション゛三角形 位相補正: Mertz法 セロフイリンク、2) 付属装置: ATR測定用付属装置(Model−9、
宥11ks製) I  RE   G  e  (52,5x 20X 
2鳳m)偏光子 ワイヤークリ ッ ト型 (Specac製) (17)透明性 5EP−H−2型温度計(日本精密光学(株)製)を用
いJ I S−に−6714−58に基づいて求めた曇
値(%)。
(18)塗膜の厚み 塗膜を設けた二軸延伸フィルムの厚み方向の断面写真を
光学顕微鏡て観察し、塗布層の厚みを測定した。厚みは
フィルムの幅方向に10点サすフリングした平均値とす
る。
(19)塗膜の密着性 塗膜層に一辺2−層の基盤目を100個入れ、市販のセ
ロハン粘着テープにチハン(株)製)を上に張り付け9
0°C方向に剥離し、剥離後の塗膜層のます目のフィル
ム側の残存率て評価を行なう。100個残存したものを
◎、80個以上100個未満残存したものを○、50個
以上80個未満残存したものを△、50個未満を×とす
る。
(20)塗膜の亀裂の有無 塗布層を設けたフィルムの塗膜面にアルミ蒸着を施し、
微分干渉法によって光学顕微鏡て塗膜面の亀裂の状態を
観察する。亀裂の全くないものを○、微細な亀裂のある
ものを△、粗大な亀裂のあるものを×として評価する。
(21)電荷減衰半減期 スタティックオネストメーター・タイプ54104(去
月商会製)を用い、放電電圧10KVて二軸延伸フィル
ムの塗膜面に帯電後、20°C160%RHにおける電
荷減衰値(秒)て評価する。
[実施例] 以下、本発明を実施例に基づいて説明するか、本発明の
実施例はこれらに限られるものではない。
実施例1 極限粘度0.6のポリエチレンテレフタレート樹脂を押
出機に供給し、280°CてTダイより溶融押出し回転
する冷却ロール(温度70℃)に巻き付けてキャストし
、このフィルムを90℃に加熱し長平方向に4.5倍延
伸し、空気中てコロナ放電処理を行なった後、次に示す
水溶性塗布剤を塗布した。
アクリル系重合体(A)、メチルメタクリレート/エチ
ルアクリレート(50150)モル%に官能基としてカ
ルボキシル基、メチロール基を各2.5重量部導入した
アクリル系重合体(平均分子量50万)を用いた。
スルホン化ポリスチレン及び/又はその塩(B):SO
□O−X基のX−イオンとしてH+を有し、分子量約7
万のスルホン化ポリスチレンな用いた。
(A)/(B)の重量比率を80/20とし水て6重量
%に希釈し、更に無機粒子として平均粒径(+、12.
■のコロイタルシリカを塗剤中の固形分に対し重量比て
0.3部添加したものを塗剤とした。
塗剤をグラビアコーターて二軸延伸後の厚みが0.07
 g簡になるように塗布後、110℃て十分に予熱工程
で水分を乾燥させたのち、生スチームて雰囲気温度を1
45°Cに加熱及び加湿させて幅方向にテンター内て4
.5倍延伸し、続いて210℃て熱処理を行い、厚さ2
.0pmのフィルムを得た。
得られた感熱孔版印刷原紙用フィルムの特性を表1に、
塗布層の特性を表3に示す。
実施例2〜7 原料として極限粘度0.6のエチレン・テレフタレート
・イソフタレート・コポリマーを用いた以外は実施例1
と同様の手法を用いた。実施例2〜7はそれぞれ順にポ
リエチレン・イソフタレートか2.5.5.0.10.
15.20.25 Mo2S(7)割合て共重合された
ものを原料として用いた。フィルムの厚みは2.OJi
mてあり、実施例5.6.7は長手方向の延伸温度を7
0°C1熱処理温度を170°Cとした。その他の条件
は実施例1と同様にした。 このようにして得られた感
熱フィルムは、実施例1と同様にして塗布層を積層した
得られた感熱孔版印刷原紙用フィルムの特性を表1に示
す。
実施例8 ポリエチレンテレフタレート樹脂にイソフタレート25
重量%共重合したものを70重量%ブレンドしたものを
原料として用いる以外はその他の条件は実施例7と同一
条件て製膜した。
このようにして得られた感熱フィルムは、実施例1と同
様にして塗布層を積層した。
得られた感熱孔版印刷原紙用フィルムの特性を表1に示
す。この結果から明らかな様に、融解エネルギーか3〜
11 cal/gの範囲てかつΔT■か50〜100℃
の範囲を示す二軸延伸フィルムであると、文字印刷、へ
夕印刷共に特に優れたものか得られる。
9〜10.     1〜2 ポリプロピレンにエチレンを4重量%共重合したエチレ
ンプロピレンコポリマーを用いて、280°Cの押出し
温度て押出様より押出し、Tタイて60°Cのキャステ
ィングドラム上にキャストした。このフィルムを130
”Cに加熱し長平方向に5.0倍延伸した。さらに延伸
条件を160’Cて幅方向に8倍延伸とした以外は実施
例1と同様にして塗布層を積層し、実施例9のフィルム
を得た。
比較例1はキャスト工程まてのフィルムに、比較例2は
長手方向延伸後の工程まてのフィルムに塗布層を積層し
たものである。それぞれ57zmの厚みとした。実施例
1Oはポリプロピレンホモポリマーを実施例9と同一の
条件て製膜した。
得られた感熱孔版印刷原紙用フィルムの特性は表2に示
す。この結果から明らかな様に、未延伸のフィルムては
、全く感熱孔版印刷原紙用フィルムとして使えないこと
か分かる。また、−軸延伸フィルムも文字、ベタ印刷と
もまた問題であるか、印刷のムラかひどく実用上使用困
難である。グまた。未延伸フィルム及び−軸延伸フィル
ム共に塗布層のスルホン酸基か配向しない、帯電防止性
及び易接着性の悪いものである。
比較例3 実施例1て用いた幅方向延伸条件を変更する以外は実施
例1と同様にしてフィルムを作製した。
得られたフィルムの特性を表3に示す。スルホン酸か表
層て配向していないと接着性か弱くなり、実用的てない
表  3 実施例11 極限粘度0.62のポリエチレンテレフタレート樹脂を
押出機に供給し、280°CてTタイより溶融押出し回
転する冷却ロール(温度60°C)に巻き付けてキャス
トし、このフィルムを80℃に加熱し長手方向に3.5
倍延伸し、空気中てコロナ放電処理を行なった後、次に
示す水溶性塗布剤を塗布した。
アクリル系重合体(A)  メチルメタクリレート/エ
チルアクリレート(50150)モル%に官能基として
カルボキシル基、メチロール基を各2.5重量部導入し
たアクリル系重合体(平均分子量50万)を用いた。
スルホン化ポリスチレン及び/又はその塩(B ) :
 5O20−X’″基のX“イオンとしてH◆を有し、
分子量約7万のスルホン化ポリスチレンな用いた。
(A)/ (B)の重量比率を93/7とし、水で4重
量%に希釈し、更に無機粒子として平均粒径0.12g
■のコロイタルシリカを塗剤中の固形分に対し重量比て
0,3部添加したものを塗剤とした。
塗剤をタラビアコーターて二軸延伸後の厚みが0.07
gm ニなるように塗布後、110”C10m1分て幅
方向にテンター内て3.5倍延伸し、続いて220℃て
熱処理を行い、厚さ2.0gmのフィルムを得た。
得られたフィルムの特性を表4に示す。
実施例12〜15 (A)/ (B)の比率を変えた以外は実施例11と同
様にして感熱孔版印刷原紙用フィルムを得た。
得られたフィルムの特性は表4に示す。
実施例16〜18 (A)/ (B)の比率を80/20とし、塗膜厚みを
変えた以外は実施例11と同様にして感熱孔版印刷原紙
用フィルムを得た。
得られたフィルムの特性を表4に示す。なお、表4て示
した文字、ベタ印刷性および感度は塗膜有無により、前
述した評価ランクか変化ない時を良好とし○て示し 変化あるものは不良としてX 印て示した。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)熱可塑性樹脂から成る二軸延伸フィルムの片面に
    少なくとも表層に配向したスルホン酸基を有するポリマ
    ー層を有する感熱孔版印刷原紙用フィルム。
  2. (2)二軸延伸フィルムの融解エネルギーが3〜11c
    al/g、融解終了温度と融解開始温度の差が50〜1
    00℃である請求項1記載の感熱孔版印刷原紙用フィル
    ム。
  3. (3)二軸延伸フィルムの中心線平均粗さ(Ra)が0
    .05〜0.3μm、最大粗さ(Rt)が0.5〜4.
    0μmであり、かつ直径1μm以上の突起個数が 2,000〜10,000個/mm^2で、さらに8〜
    20μmφの突起個数が20〜1,000個/mm^2
    である請求項1または2記載の感熱孔版印刷原紙用フィ
    ルム。
  4. (4)ポリマー層のスルホン酸基の表層濃度が0.00
    2〜2.0%である請求項1ないし3のいずれか1項に
    記載の感熱孔版印刷原紙用フィルム。
  5. (5)熱可塑性樹脂から成るフィルムの片面に、アクリ
    ル系重合体( I )とスルホン化ポリスチレン及び/又
    はその塩(II)から成り、その重量比( I )/(II)
    が95/5〜5/95である樹脂を塗布後、少なくとも
    一方向に延伸することを特徴とする、塗布層の厚みが0
    .001〜5μmである請求項1ないし4のいずれか1
    項に記載の感熱孔版印刷原紙用フィルムの製造方法。
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