JP2956176B2 - 艶消ポリエステルフイルム - Google Patents
艶消ポリエステルフイルムInfo
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- Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)
- Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
Description
関する。
性、耐熱性、透明性および耐薬品性を有することから、
転写箔用、建材用、表示板用、ラベル用等の広い用途に
使用されている。
に不活性な粒子を添加し二軸延伸する方法が有効であ
る。しかしながら、単にかかる方法を採用しただけで
は、フィルムの巾方向に艶消斑が生じ、問題となってい
た。
ある特定粒径の微粒子をある特定量含有し、かつ、ある
特定の物性を有するフィルムが優れた艶消効果を有する
ことを見いだし、本発明を完成するに至った。
粒子を0.1〜5重量%含有する二軸延伸ポリエステルフ
ィルムであって、下記式〜を同時に満足することを
特徴とする艶消ポリエステルフィルムに存する。
そのエステルと、エチレングリコールを主たる出発原料
として得られるポリエステルを指すが、他の第三成分を
含有していてもよい。この場合、ジカルボン酸成分とし
て、例えばイソフタル酸、フタル酸、2,6−ナフタレン
ジカルボン酸、テレフタル酸、アジピン酸、セバシン
酸、p−オキシエトキシ安息香酸等のオキシカルボン酸
成分の一種または二種以上を用いることが可能である。
グリコール成分としては、エチレングリコール、プロピ
レングリコール、ブタンジオール、1,4−シクロヘキサ
ンジメタノール、ネオペンチルグリコール等の一種また
は二種以上を用いることができる。いずれにしても本発
明のポリエステルは繰り返し構造単位の80%以上がエチ
レンテレフタレート単位を有するポリエステルであるこ
とが好ましい また、ポリエステルに任意の添加剤、例えば、熱安定
剤、ブロッキング防止剤、酸化防止剤、着色剤、帯電防
止剤、紫外線吸収剤などを含有させてもよい。
のポリマー、例えばポリカーボネート、ポリオレフィ
ン、ポリアミド等を本発明の要旨を越えない範囲、例え
ば全体の30wt%であれば添加、混合してもよい。このよ
うに、他種のポリマーを添加、混合することによりフィ
ルム表面を粗面化し、好適な表面光沢性、筆記性を与え
る方法も、本発明を具現化するための一手法として挙げ
られる。
有機、無機等の微粒子を含有させることも好ましく、必
要に応じて安定剤、着色剤、酸化防止剤、消泡剤、静電
防止剤等の添加剤をフィルム中に含有するものであって
もよい。フィルムに滑り性、表面光沢性を付与する微粒
子としては、カオリン、クレー、炭酸カルシウム、酸化
ケイ素、テレフタル酸カルシウム、酸化アルミニウム、
酸化チタン、リン酸カルシウム、フッ化リチウム、カー
ボンブラック等の公知の不活性外部粒子、ポリエステル
樹脂の溶融製膜に際して不溶な高融点有機化合物、架橋
ポリマーおよびポリエステル合成時に使用する金属化合
物触媒、例えばアルカリ金属化合物、アルカリ土類金属
化合物などによってポリエステル製造時にポリマー内部
に形成される内部粒子が挙げられる。
させる微粒子としては、酸化ケイ素の微粒子を主体とす
るものが好ましく、該粒子の含有により、所望の表面光
沢性、筆記性が効率良く付与させる。
粒子、例えば酸化チタンを含有することも好ましい態様
の一つである。
0.5〜10μmの範囲である。平均粒径が0.5μm未満の場
合、所望の表面光沢性を持つフィルムが得られず不適当
である。また、平均粒径が10μmを超えると、フィルム
表面の凹凸が大き過ぎ実用的でない。フィルム中に含ま
れる微粒子の平均粒径は、好ましくは1.0〜10μm、さ
らに好ましくは1.5〜10μm、特に好ましくは2.0〜7.0
μmの範囲である。
重量%の範囲である。微粒子の含有量が0.1重量%未満
では、艶消効果が期待できず、含有量が5重量%を超え
ると、フィルム表面が粗面化し実用上好ましくないもの
となる。微粒子の含有量は、好ましくは0.2〜4重量
%、さらに好ましくは0.4〜3.5重量%の範囲である。
くは0.50以上、さらに好ましくは0.60以上である。フィ
ルムの極限粘度が0.50未満の場合、十分な機械的強度を
有するフィルムが得られず好ましくない。
沢度Gs(60゜)の平均値▲▼は10〜90%であること
が必要である。▲▼が10%未満では、フィルム表面
が粗面化するため、実用的でない。一方、▲▼が90
%を超える場合、艶消し効果が不十分である。▲▼
は好ましくは、10〜60%、さらに好ましくは10〜40%の
範囲である。
▼、最大値GsMaxおよび最小値GsMinは、下記式を
満足する必要がある。
では、艶消斑が著しく実用に供することができない。
(GsMax−GsMin)/▲▼は、好ましくは0.18以下、
さらに好ましくは0.15以下である。(GsMax−GsMin)/
▲▼は、通常フィルム中央部よりも両端部の方が大
きくなる。
40〜80Åの範囲であることが必要である。好ましくは45
〜75Åの範囲、さらに好ましくは50〜70Åの範囲であ
る。
よって測定される(100)回折ピークの半価幅よりShell
erの式を用いて得られる微結晶サイズである。
フィルムの耐熱性および強度に深く関係しており、微結
晶サイズ(X100)が40Å未満のフィルムでは、フィルム
の耐熱性が低下し、好ましくない。また、微結晶サイズ
(X100)が80Åを超えるフィルムでは、フィルムの強度
が低下し、半面性が悪化すると共に艶消斑が悪化する。
と横方向の破断強度の比FB MD/FB TDは、下記式を満足
することが必要である。
〜30の範囲、特に好ましくは10〜29の範囲である。
悪化するため艶消斑が悪化する。
斑が大きくなるため不適当である。
破断強度FB MDと横方向破断強度FB TDとの比FB MD/FB TD値
は、好ましくは、0.50以上、さらに好ましくは0.50〜1.
5、特に好ましくは0.60〜1.0の範囲である。FB MD/FB TD
値が0.50未満の場合、フィルムの縦方向の強度が低下
し、平面性が悪化するため艶消斑が生じる。
均粗さ(Ra)は、好ましくは0.05〜0.5μm、さらに好
ましくは0.1〜0.4μmの範囲である。Raが0.5μmを超
えるフィルムでは、表面光沢性が低下し好ましくない。
一方、Raが0.05μm未満のフィルムでは、表面光沢性が
不十分であり好ましくない。
箔用、建材用、表示板用、ラベル用等などのベースフィ
ルムの厚さは、通常、5〜500μmの範囲であり、好ま
しくは5〜300μm、さらに好ましくは5〜200μmの範
囲である。
2層以上の多層化フィルムであってよく、例えば、強度
を向上させたり、低ベース化を行うために微粒子をほと
んど含有しない層を積層することができる。
が、本発明の構成要件を満足する限り、以下の例示に特
に限定されるものではない。
するポリエステルを常法の手段で乾燥し、押出機を通し
て溶融押出しをする。押出しに際しては、Tダイ法、チ
ューブラ法等、既存のどの手法を採用しても構わない。
際に静電印加法を用いることにより、厚さ斑の優れた無
定形シートを得ることができる。
は縦方向にロールによって1段階、好ましくは多段階で
スーパードロー延伸して、次に第一軸方向と直角方向に
90〜150℃の温度で2.5〜5.0倍延伸し、180〜250℃、好
ましくは200〜240℃の範囲で1秒〜10分間熱固定する。
び/または熱処理出口のクーリングゾーンにて横方向お
よび/または縦方向に0.1〜30%の弛緩を行うことが好
ましい。特に横方法に5〜30%の弛緩を行うことが好ま
しい。また、熱処理工程において、二段熱処理を行って
もよい。
防止性、滑り性、離型性を付与するために、フィルムの
片面または両面に塗布層を形成したり、コロナ放電処理
等を施したりしてもよい。
が、本発明はその要旨を越えない限り、これらの実施例
に限定されるものではない。
る。
用いて、JISZ−8741の方法に準じて光沢度を測定した。
入射角、反射角60度における黒点標準板の反射率を基準
に試料の反射率を求め光沢度とした。測定方位は30゜間
隔で全方位測定し、光沢度の最大値、最小値および平均
値を求めた。
測定し、20=26゜付近の(100)面のピークの半価幅を
求め、次式(Shhellerの式)を用い、微結晶サイズX100
を算出した。なお、X線出力は30kv15mAとした。
型を用いて、温度23℃、湿度50%RHに調節された室内に
おいて、長さ50mm、幅15mmの試料フィルムを、200mm/mi
nの速度で引張り、次式に従いFB値を求めた。
の黒色の塩ビシートおよび本発明のポリエステルフィル
ムを貼り付け、目視にて建材用フィルムとしての適性を
以下の基準で評価した。
がりである。
消斑がある。
上問題がある。あるいは製品に艶消感がない。
するポリエチレンテレフタレート(A)と添加粒子を含
有しないポリエチレンテレフタレート(B)とを50:50
の割合(重量比)で混合し、常法により乾燥した後、28
5℃で押出し、急冷して無定形シートとした。
し、次いで横方向に115℃で4.5倍延伸した後、235℃で
熱固定を行い、25μmのフィルムを得た。
エチレンテレフタレート(B)とを75:25の割合(重量
比)で混合し、常法により乾燥した後、285℃で押出
し、急冷して無定形シートとした。
膜し、平均厚み25μmのフィルムを得た。
倍延伸した後、横方向に115℃で4.0倍延伸して、235℃
で熱固定を行い、平均厚み25μmのフィルムを得た。
にして延伸製膜を行い、平均厚み25μmのフィルムを得
た。
ものの、フィルムの巾方向の艶消斑が大きく好ましくな
い。一方、実施例1および2のフィルムは巾方向の艶消
斑が小さく、優れた表面光沢性を有するフィルムであ
る。
性を有するフィルムであり、特に広幅の艶消フィルムが
要求される用途、例えば建材用の艶消フィルムとして好
適であり、その工業的価値は高い。
Claims (1)
- 【請求項1】平均粒径0.5〜10μmの微粒子を0.1〜5重
量%含有する二軸延伸ポリエステルフィルムであって、
下記式〜を同時に満足することを特徴とする艶消ポ
リエステルフィルム。 10≦▲▼≦90 ・・・・・ (GsMax−GsMin)/▲▼≦0.20 ・・・・・ 40≦X100≦80 ・・・・・ 2.5≦(X100−35)・FB MD/FB TD≦30 ・・・・・
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23834090A JP2956176B2 (ja) | 1990-09-07 | 1990-09-07 | 艶消ポリエステルフイルム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23834090A JP2956176B2 (ja) | 1990-09-07 | 1990-09-07 | 艶消ポリエステルフイルム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04117431A JPH04117431A (ja) | 1992-04-17 |
JP2956176B2 true JP2956176B2 (ja) | 1999-10-04 |
Family
ID=17028750
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23834090A Expired - Fee Related JP2956176B2 (ja) | 1990-09-07 | 1990-09-07 | 艶消ポリエステルフイルム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2956176B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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CN102382425B (zh) * | 2011-08-17 | 2013-04-17 | 佛山杜邦鸿基薄膜有限公司 | 一种用于家具涂层转移的亚光pet薄膜 |
-
1990
- 1990-09-07 JP JP23834090A patent/JP2956176B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04117431A (ja) | 1992-04-17 |
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