JP2000052144A - カービックカップリングの製作方法及び装置 - Google Patents
カービックカップリングの製作方法及び装置Info
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- JP2000052144A JP2000052144A JP10227273A JP22727398A JP2000052144A JP 2000052144 A JP2000052144 A JP 2000052144A JP 10227273 A JP10227273 A JP 10227273A JP 22727398 A JP22727398 A JP 22727398A JP 2000052144 A JP2000052144 A JP 2000052144A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 カービックカップリングを製作する際の作業
工数を大幅に低減させる。 【解決手段】 ベッド１の左右位置に、ワークヘッド２
とスイベルテーブル３を対峙させて配置する。ワークヘ
ッド２を縦送り機構４と横送り機構５により前後、左右
方向へ移動できるようにする。スイベルテーブル３上
に、カップ状の超硬フェイスミル８を駆動するモータ９
と、カップ状のＣＢＮ砥石１０を駆動するモータ１１と
を、１８０度逆向きに設置する。ワークヘッド２に把持
させた環状のワーク６の端面部を、超硬フェイスミル８
で粗加工した後、ＣＢＮ砥石１０で一気に仕上げ加工す
る。
工数を大幅に低減させる。 【解決手段】 ベッド１の左右位置に、ワークヘッド２
とスイベルテーブル３を対峙させて配置する。ワークヘ
ッド２を縦送り機構４と横送り機構５により前後、左右
方向へ移動できるようにする。スイベルテーブル３上
に、カップ状の超硬フェイスミル８を駆動するモータ９
と、カップ状のＣＢＮ砥石１０を駆動するモータ１１と
を、１８０度逆向きに設置する。ワークヘッド２に把持
させた環状のワーク６の端面部を、超硬フェイスミル８
で粗加工した後、ＣＢＮ砥石１０で一気に仕上げ加工す
る。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明はカービックカップリ
ングの製作方法及び装置に関するものである。
ングの製作方法及び装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】冠歯車として知られるカービックカップ
リングを製作する場合、従来では、所謂、ドレス法によ
るカービック研削盤が用いられている。これは、環状の
ワークに対し軸心がずれるように配置したカップ状の砥
石で、上記ワークの端面に所定数の歯を切削形成して行
くものである。
リングを製作する場合、従来では、所謂、ドレス法によ
るカービック研削盤が用いられている。これは、環状の
ワークに対し軸心がずれるように配置したカップ状の砥
石で、上記ワークの端面に所定数の歯を切削形成して行
くものである。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来工
法では、インフィードのワンサイクル毎に砥石のドレス
サイクルが入るため、完成までには長時間を要する問題
があり、又、歯合わせの精度が出ないと、ワーク中心と
砥石中心との間のホリゾンタル寸法や、ドレス機構、サ
イクル数までも微調整しなければならず、そのため、ク
ーポン加工を省けないのが現状であり、多大な工数を要
する問題がある。
法では、インフィードのワンサイクル毎に砥石のドレス
サイクルが入るため、完成までには長時間を要する問題
があり、又、歯合わせの精度が出ないと、ワーク中心と
砥石中心との間のホリゾンタル寸法や、ドレス機構、サ
イクル数までも微調整しなければならず、そのため、ク
ーポン加工を省けないのが現状であり、多大な工数を要
する問題がある。
【０００４】そこで、本発明は、微調整やドレスを不要
として、工数を大幅に低減させることができるようなカ
ービックカップリングの製作方法及び装置を提供しよう
とするものである。
として、工数を大幅に低減させることができるようなカ
ービックカップリングの製作方法及び装置を提供しよう
とするものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、環状のワークの端面部を、該ワークを間
欠的に回転させながら、カップ状の超硬フェイスミルで
順次異なる２つの位置を同時に切削して行くことによ
り、周方向に所定数の歯を形成する粗加工を行い、しか
る後、粗加工によって形成された各歯に対し、カップ状
のＣＢＮ砥石で順次異なる２つの位置の歯を跨いで片面
宛を同時に研削して行く仕上げ加工を行うことにより、
カービックカップリングを製作するカービックカップリ
ング製作方法とし、又、ベッド上に、左右方向の一側面
に環状のワークを回転可能に把持しているワークヘッド
と、上面を旋回面としているスイベルテーブルとを、相
対的に前後方向及び左右方向へ移動調整可能となるよう
に左右に対峙させて配置し、且つ上記スイベルテーブル
の旋回面上に、カップ状の超硬フェイスミルを駆動する
駆動装置とカップ状のＣＢＮ砥石を駆動する駆動装置と
を、角度を１８０度異ならせて逆向きに設置した構成を
有するカービックカップリングの製作装置とする。
決するために、環状のワークの端面部を、該ワークを間
欠的に回転させながら、カップ状の超硬フェイスミルで
順次異なる２つの位置を同時に切削して行くことによ
り、周方向に所定数の歯を形成する粗加工を行い、しか
る後、粗加工によって形成された各歯に対し、カップ状
のＣＢＮ砥石で順次異なる２つの位置の歯を跨いで片面
宛を同時に研削して行く仕上げ加工を行うことにより、
カービックカップリングを製作するカービックカップリ
ング製作方法とし、又、ベッド上に、左右方向の一側面
に環状のワークを回転可能に把持しているワークヘッド
と、上面を旋回面としているスイベルテーブルとを、相
対的に前後方向及び左右方向へ移動調整可能となるよう
に左右に対峙させて配置し、且つ上記スイベルテーブル
の旋回面上に、カップ状の超硬フェイスミルを駆動する
駆動装置とカップ状のＣＢＮ砥石を駆動する駆動装置と
を、角度を１８０度異ならせて逆向きに設置した構成を
有するカービックカップリングの製作装置とする。
【０００６】超硬フェイスミルで粗加工した後、仕上げ
加工にＣＢＮ砥石を採用することにより、クーポン加
工、中間での一切のドレスを廃止できるため、作業工数
を大幅に低減できることになる。
加工にＣＢＮ砥石を採用することにより、クーポン加
工、中間での一切のドレスを廃止できるため、作業工数
を大幅に低減できることになる。
【０００７】又、ワークヘッドとスイベルテーブルとを
上下方向に並べることにより、装置の据付スペース面で
有利となる。
上下方向に並べることにより、装置の据付スペース面で
有利となる。
【０００８】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
を参照して説明する。
【０００９】図１及び図２（イ）（ロ）（ハ）並びに図
３（イ）（ロ）（ハ）は本発明のカービックカップリン
グの製作装置の実施の一形態を示すもので、ベッド１上
の左右位置に、ワークヘッド２とスイベルテーブル３と
を対峙させて配置して、上記ワークヘッド２を、縦送り
機構４と横送り機構５を介して前後方向（矢印Ｘ方向）
と左右方向（矢印Ｙ方向）へ移動できるように組み付け
ると共に、上記スイベルテーブル３を位置固定し、且つ
上記ワークヘッド２には、スイベルテーブル３への対峙
面となる左右方向の一側面に、環状のワーク６を把持す
るチャック７を、図示しない駆動装置により回転可能に
取り付け、又、上記スイベルテーブル３の上面の旋回面
３ａ上には、カップ型の超硬フェイスミル８を低速で回
転駆動する駆動装置としてのモータ９と、カップ型のＣ
ＢＮ（ｃｕｂｉｃ ｂｏｒｒｏｎｎｉｔｒｉｄｅ：立方
晶窒化ホウ素）砥石１０を回転駆動する駆動装置として
のモータ１１とを、周方向に角度を１８０度異ならせて
逆向きに設置し、スイベルテーブル３を１８０度回転さ
せることにより、超硬フェイスミル８とＣＢＮ砥石１０
のいずれかがワーク６に対向するようにする。
３（イ）（ロ）（ハ）は本発明のカービックカップリン
グの製作装置の実施の一形態を示すもので、ベッド１上
の左右位置に、ワークヘッド２とスイベルテーブル３と
を対峙させて配置して、上記ワークヘッド２を、縦送り
機構４と横送り機構５を介して前後方向（矢印Ｘ方向）
と左右方向（矢印Ｙ方向）へ移動できるように組み付け
ると共に、上記スイベルテーブル３を位置固定し、且つ
上記ワークヘッド２には、スイベルテーブル３への対峙
面となる左右方向の一側面に、環状のワーク６を把持す
るチャック７を、図示しない駆動装置により回転可能に
取り付け、又、上記スイベルテーブル３の上面の旋回面
３ａ上には、カップ型の超硬フェイスミル８を低速で回
転駆動する駆動装置としてのモータ９と、カップ型のＣ
ＢＮ（ｃｕｂｉｃ ｂｏｒｒｏｎｎｉｔｒｉｄｅ：立方
晶窒化ホウ素）砥石１０を回転駆動する駆動装置として
のモータ１１とを、周方向に角度を１８０度異ならせて
逆向きに設置し、スイベルテーブル３を１８０度回転さ
せることにより、超硬フェイスミル８とＣＢＮ砥石１０
のいずれかがワーク６に対向するようにする。
【００１０】上記超硬フェイスミル８は、ブローチイン
サートの不等ピッチの如く、ワーク６の端面部に対し１
つの切削刃８ａが抜ける前に次の切削刃８ａが断続せず
に接するように、カービック諸元から計算した不等ピッ
チとした不等刃超硬フェイスミルカッターとしてあり、
超硬カッター用軸受（テーパーベアリング）を用いて支
承させるようにしてある。
サートの不等ピッチの如く、ワーク６の端面部に対し１
つの切削刃８ａが抜ける前に次の切削刃８ａが断続せず
に接するように、カービック諸元から計算した不等ピッ
チとした不等刃超硬フェイスミルカッターとしてあり、
超硬カッター用軸受（テーパーベアリング）を用いて支
承させるようにしてある。
【００１１】又、上記ＣＢＮ砥石１０は、集中度管理さ
れたＧＥ５００を使用し、その都度ドレス修正しなくて
も直角度が正確に出るフランジ付きとして、フランジ先
端のコニカル部１０ａで研削できるようにし、且つ１／
２０テーパーのスピンドル機構に支持させるようにして
ある。
れたＧＥ５００を使用し、その都度ドレス修正しなくて
も直角度が正確に出るフランジ付きとして、フランジ先
端のコニカル部１０ａで研削できるようにし、且つ１／
２０テーパーのスピンドル機構に支持させるようにして
ある。
【００１２】ワークヘッド２のチャック７に把持させた
ワーク６を加工してカービックカップリングを製作する
場合は、再現性や他の部品との位置合わせを可能とすべ
く、ワーク６の中心と超硬フェイスミル８（又はＣＢＮ
砥石１０）の中心とのホリゾンタル寸法Ｌ（縦送り機構
４によるワークヘッド２の前後方向位置）と、ワーク６
の割出し（チャック７によるワーク６の回転角度）とを
ＮＣにより設定した状態において、ワーク６を間欠的に
回転させながら、超硬フェイスミル８で順次異なる２つ
の位置を同時に切削（転削）して行くことにより、周方
向に多数の歯６ａを形成する粗加工を行い、しかる後、
各歯６ａに対し、ＣＢＮ砥石１０で順次異なる２つの位
置の歯６ａを跨いで片面宛を同時に研削して行く仕上げ
加工を行うようにする。
ワーク６を加工してカービックカップリングを製作する
場合は、再現性や他の部品との位置合わせを可能とすべ
く、ワーク６の中心と超硬フェイスミル８（又はＣＢＮ
砥石１０）の中心とのホリゾンタル寸法Ｌ（縦送り機構
４によるワークヘッド２の前後方向位置）と、ワーク６
の割出し（チャック７によるワーク６の回転角度）とを
ＮＣにより設定した状態において、ワーク６を間欠的に
回転させながら、超硬フェイスミル８で順次異なる２つ
の位置を同時に切削（転削）して行くことにより、周方
向に多数の歯６ａを形成する粗加工を行い、しかる後、
各歯６ａに対し、ＣＢＮ砥石１０で順次異なる２つの位
置の歯６ａを跨いで片面宛を同時に研削して行く仕上げ
加工を行うようにする。
【００１３】詳述すると、先ず、スイベルテーブル３の
操作により、超硬フェイスミル８を、ワークヘッド２に
取り付けてあるワーク６に対向させた状態とし、且つ上
述した如く、ワーク６の前後方向の位置が設定してある
状態において、上記超硬フェイスミル８をモータ９の駆
動で回転させ、ワークヘッド２を横送り機構５の操作に
より右方に移動させてワーク６を超硬フェイスミル８に
押し付けるようにする。これにより、ワーク６は図２
（イ）（ロ）に示す如く、超硬フェイスミル８と接する
周方向の異なる２つの位置が切削されることになる。
操作により、超硬フェイスミル８を、ワークヘッド２に
取り付けてあるワーク６に対向させた状態とし、且つ上
述した如く、ワーク６の前後方向の位置が設定してある
状態において、上記超硬フェイスミル８をモータ９の駆
動で回転させ、ワークヘッド２を横送り機構５の操作に
より右方に移動させてワーク６を超硬フェイスミル８に
押し付けるようにする。これにより、ワーク６は図２
（イ）（ロ）に示す如く、超硬フェイスミル８と接する
周方向の異なる２つの位置が切削されることになる。
【００１４】ワーク６の周方向の２つの位置が切削され
ると、横送り機構５の操作によってワークヘッド２を一
旦左方へ後退させ、その位置で、チャック７を介しワー
ク６を所定角度だけ回転させ、再びワークヘッド２を右
方へ前進させて、ワーク６の周方向の別の２つの位置を
超硬フェイスミル８で切削させるようにし、以後同様な
操作を繰り返すようにする。これにより、図２（ハ）に
示す如く、ワーク６の端面部に所定数の歯６ａが所定の
ピッチで形成される。
ると、横送り機構５の操作によってワークヘッド２を一
旦左方へ後退させ、その位置で、チャック７を介しワー
ク６を所定角度だけ回転させ、再びワークヘッド２を右
方へ前進させて、ワーク６の周方向の別の２つの位置を
超硬フェイスミル８で切削させるようにし、以後同様な
操作を繰り返すようにする。これにより、図２（ハ）に
示す如く、ワーク６の端面部に所定数の歯６ａが所定の
ピッチで形成される。
【００１５】上述のようにして粗加工が終了すると、次
に、スイベルテーブル３の旋回面３ａを１８０度回転さ
せて、ＣＢＮ砥石１０をワーク６に対向させるように
し、該ＣＢＮ砥石１０をモータ１１の駆動で回転させた
状態として、粗加工の場合と同様な手順でワーク６の押
し付け、後退、回転を繰り返すようにさせる。これによ
り、仕上げ加工として、図３（イ）（ロ）に示す如く、
ワーク６に形成された歯６ａに対し、ＣＢＮ砥石１０の
コニカル部１０ａで異なる２つの位置のまたぎ歯の片面
宛を同時に研削して行くことにより、図３（ハ）に示す
如く、各歯６ａの両面を研削するようにさせる。
に、スイベルテーブル３の旋回面３ａを１８０度回転さ
せて、ＣＢＮ砥石１０をワーク６に対向させるように
し、該ＣＢＮ砥石１０をモータ１１の駆動で回転させた
状態として、粗加工の場合と同様な手順でワーク６の押
し付け、後退、回転を繰り返すようにさせる。これによ
り、仕上げ加工として、図３（イ）（ロ）に示す如く、
ワーク６に形成された歯６ａに対し、ＣＢＮ砥石１０の
コニカル部１０ａで異なる２つの位置のまたぎ歯の片面
宛を同時に研削して行くことにより、図３（ハ）に示す
如く、各歯６ａの両面を研削するようにさせる。
【００１６】このように、本発明では、粗加工、仕上げ
加工の順で一気に加工を行うので、微調整やドレスを不
要とすることができ、又、クーポン加工を不要とするこ
とができ、これにより、作業工数を従来工法に比して１
／２以下にすることができ、しかも、ホリゾンタル寸法
Ｌやワーク割出しをＮＣとすることにより、一様な品質
の製品を精度よく製作することができる。
加工の順で一気に加工を行うので、微調整やドレスを不
要とすることができ、又、クーポン加工を不要とするこ
とができ、これにより、作業工数を従来工法に比して１
／２以下にすることができ、しかも、ホリゾンタル寸法
Ｌやワーク割出しをＮＣとすることにより、一様な品質
の製品を精度よく製作することができる。
【００１７】次に、図４は本発明の他の実施の形態を示
すもので、ベッド１上に、４本の支柱１２と各支柱１２
の上端間に配した支持フレーム１３とからなる門型の架
構１４を設けて、上記支持フレーム１３の下面に、スイ
ベルテーブル３を、旋回面３ａが内方に向いて横向きに
なるように取り付け、且つ該スイベルテーブル３の旋回
面３ａに、図１に示したと同様に超硬フェイスミル８を
取り付けたモータ９とＣＢＮ砥石１０を取り付けたモー
タ１１とを逆向きに設置し、又、上記ベッド１上の中央
部に、ワーク６をチャック７によって把持するようにし
たワークヘッド２を、縦送り機構又は横送り機構の如き
水平送り機構１５と昇降機構１６を介して組み付け、下
向き配置とした超硬フェイスミル８とＣＢＮ砥石１０の
水平方向の回転でワーク６を加工できるようにしたもの
である。
すもので、ベッド１上に、４本の支柱１２と各支柱１２
の上端間に配した支持フレーム１３とからなる門型の架
構１４を設けて、上記支持フレーム１３の下面に、スイ
ベルテーブル３を、旋回面３ａが内方に向いて横向きに
なるように取り付け、且つ該スイベルテーブル３の旋回
面３ａに、図１に示したと同様に超硬フェイスミル８を
取り付けたモータ９とＣＢＮ砥石１０を取り付けたモー
タ１１とを逆向きに設置し、又、上記ベッド１上の中央
部に、ワーク６をチャック７によって把持するようにし
たワークヘッド２を、縦送り機構又は横送り機構の如き
水平送り機構１５と昇降機構１６を介して組み付け、下
向き配置とした超硬フェイスミル８とＣＢＮ砥石１０の
水平方向の回転でワーク６を加工できるようにしたもの
である。
【００１８】図４に示すように構成すると、図１に示し
たものよりも装置全体の据付スペースを小さくすること
ができる。
たものよりも装置全体の据付スペースを小さくすること
ができる。
【００１９】なお、図１の実施の形態では、ワークヘッ
ド２を前後方向と左右方向へ移動できるようにし、図４
の実施の形態では、ワークヘッド２を水平方向と上下方
向へ移動できるようにした場合を示したが、ワークヘッ
ド２は固定として、スイベルテーブル３側を移動できる
ようにしてもよいこと、その他本発明の要旨を逸脱しな
い範囲内において種々変更を加え得ることは勿論であ
る。
ド２を前後方向と左右方向へ移動できるようにし、図４
の実施の形態では、ワークヘッド２を水平方向と上下方
向へ移動できるようにした場合を示したが、ワークヘッ
ド２は固定として、スイベルテーブル３側を移動できる
ようにしてもよいこと、その他本発明の要旨を逸脱しな
い範囲内において種々変更を加え得ることは勿論であ
る。
【００２０】
【発明の効果】以上述べた如く、本発明によれば、次の
如き優れた効果を発揮する。 (1) 環状のワークの端面部を、該ワークを間欠的に回転
させながら、カップ状の超硬フェイスミルで順次異なる
２つの位置を同時に切削して行くことにより、周方向に
所定数の歯を形成する粗加工を行い、しかる後、粗加工
によって形成された各歯に対し、カップ状のＣＢＮ砥石
で順次異なる２つの位置の歯を跨いで片面宛を同時に研
削して行く仕上げ加工を行うことにより、カービックカ
ップリングを製作するカービックカップリングの製作方
法としてあるので、粗加工、仕上げ加工の順で一気に加
工することにより、カップ砥石を用いた従来工法に比し
て作業工数を大幅に低減することができる。 (2) ベッド上に、左右方向の一側面に環状のワークを回
転可能に把持しているワークヘッドと、上面を旋回面と
しているスイベルテーブルとを、相対的に前後方向及び
左右方向へ移動調整可能となるように左右に対峙させて
配置し、且つ上記スイベルテーブルの旋回面上に、カッ
プ状の超硬フェイスミルを駆動する駆動装置とカップ状
のＣＢＮ砥石を駆動する駆動装置とを、角度を１８０度
異ならせて逆向きに設置した構成を有するカービックカ
ップリングの製作装置としてあるので、ホリゾンタル寸
法とワーク割出しをＮＣにより設定することにより、微
調整を行うことなく一様な品質の製品を精度よく製作す
ることができ、又、ＣＢＮ砥石の採用によりドレスを不
要とすることができるので、作業能率向上の面で特に有
利となる。 (3) ベッド上に、上面に環状のワークを回転可能に把持
するワークヘッドを配置し、又、上記ベッドの上方に支
持フレームを設けると共に、該支持フレームの下面に、
旋回面が内方横向きとなるようにスイベルテーブルを取
り付けて、該スイベルテーブルと上記ワークヘッドと
を、相対的に水平方向と上下方向へ移動調整可能となる
ように構成し、且つ上記スイベルテーブルの旋回面に、
カップ状の超硬フェイスミルを駆動する駆動装置とカッ
プ状のＣＢＮ砥石を駆動する駆動装置とを、角度を１８
０度異ならせて逆向きに設置した構成を有するカービッ
クカップリングの製作装置とすることにより、ワークヘ
ッドと工具が上下に並ぶので、据付スペースの面で更に
有利となる。
如き優れた効果を発揮する。 (1) 環状のワークの端面部を、該ワークを間欠的に回転
させながら、カップ状の超硬フェイスミルで順次異なる
２つの位置を同時に切削して行くことにより、周方向に
所定数の歯を形成する粗加工を行い、しかる後、粗加工
によって形成された各歯に対し、カップ状のＣＢＮ砥石
で順次異なる２つの位置の歯を跨いで片面宛を同時に研
削して行く仕上げ加工を行うことにより、カービックカ
ップリングを製作するカービックカップリングの製作方
法としてあるので、粗加工、仕上げ加工の順で一気に加
工することにより、カップ砥石を用いた従来工法に比し
て作業工数を大幅に低減することができる。 (2) ベッド上に、左右方向の一側面に環状のワークを回
転可能に把持しているワークヘッドと、上面を旋回面と
しているスイベルテーブルとを、相対的に前後方向及び
左右方向へ移動調整可能となるように左右に対峙させて
配置し、且つ上記スイベルテーブルの旋回面上に、カッ
プ状の超硬フェイスミルを駆動する駆動装置とカップ状
のＣＢＮ砥石を駆動する駆動装置とを、角度を１８０度
異ならせて逆向きに設置した構成を有するカービックカ
ップリングの製作装置としてあるので、ホリゾンタル寸
法とワーク割出しをＮＣにより設定することにより、微
調整を行うことなく一様な品質の製品を精度よく製作す
ることができ、又、ＣＢＮ砥石の採用によりドレスを不
要とすることができるので、作業能率向上の面で特に有
利となる。 (3) ベッド上に、上面に環状のワークを回転可能に把持
するワークヘッドを配置し、又、上記ベッドの上方に支
持フレームを設けると共に、該支持フレームの下面に、
旋回面が内方横向きとなるようにスイベルテーブルを取
り付けて、該スイベルテーブルと上記ワークヘッドと
を、相対的に水平方向と上下方向へ移動調整可能となる
ように構成し、且つ上記スイベルテーブルの旋回面に、
カップ状の超硬フェイスミルを駆動する駆動装置とカッ
プ状のＣＢＮ砥石を駆動する駆動装置とを、角度を１８
０度異ならせて逆向きに設置した構成を有するカービッ
クカップリングの製作装置とすることにより、ワークヘ
ッドと工具が上下に並ぶので、据付スペースの面で更に
有利となる。
【図１】本発明のカービックカップリングの製作装置の
実施の一形態を示す概略斜視図である。
実施の一形態を示す概略斜視図である。
【図２】粗加工の状態を示すもので、（イ）はワークと
超硬フェイスミルとの配置関係を示す概略図、（ロ）は
（イ）のＡ−Ａ方向矢視図、（ハ）は（イ）のＢ−Ｂ方
向矢視図である。
超硬フェイスミルとの配置関係を示す概略図、（ロ）は
（イ）のＡ−Ａ方向矢視図、（ハ）は（イ）のＢ−Ｂ方
向矢視図である。
【図３】仕上げ加工の状態を示すもので、（イ）はワー
クとＣＢＮ砥石との配置関係を示す概略図、（ロ）は
（イ）のＣ−Ｃ方向矢視図、（ハ）は（イ）のＤ−Ｄ方
向矢視図である。
クとＣＢＮ砥石との配置関係を示す概略図、（ロ）は
（イ）のＣ−Ｃ方向矢視図、（ハ）は（イ）のＤ−Ｄ方
向矢視図である。
【図４】本発明の他の実施の形態を示す概略図である。
１ ベッド ２ ワークヘッド ３ スイベルテーブル ３ａ 旋回面 ６ ワーク ６ａ 歯 ８ 超硬フェイスミル ９ モータ（駆動装置） １０ ＣＢＮ砥石 １１ モータ（駆動装置） １３ 支持フレーム
Claims (3)
- 【請求項１】 環状のワークの端面部を、該ワークを間
欠的に回転させながら、カップ状の超硬フェイスミルで
順次異なる２つの位置を同時に切削して行くことによ
り、周方向に所定数の歯を形成する粗加工を行い、しか
る後、粗加工によって形成された各歯に対し、カップ状
のＣＢＮ砥石で順次異なる２つの位置の歯を跨いで片面
宛を同時に研削して行く仕上げ加工を行うことにより、
カービックカップリングを製作することを特徴とするカ
ービックカップリング製作方法。 - 【請求項２】 ベッド上に、左右方向の一側面に環状の
ワークを回転可能に把持しているワークヘッドと、上面
を旋回面としているスイベルテーブルとを、相対的に前
後方向及び左右方向へ移動調整可能となるように左右に
対峙させて配置し、且つ上記スイベルテーブルの旋回面
上に、カップ状の超硬フェイスミルを駆動する駆動装置
とカップ状のＣＢＮ砥石を駆動する駆動装置とを、角度
を１８０度異ならせて逆向きに設置した構成を有するこ
とを特徴とするカービックカップリングの製作装置。 - 【請求項３】 ベッド上に、上面に環状のワークを回転
可能に把持するワークヘッドを配置し、又、上記ベッド
の上方に支持フレームを設けると共に、該支持フレーム
の下面に、旋回面が内方横向きとなるようにスイベルテ
ーブルを取り付けて、該スイベルテーブルと上記ワーク
ヘッドとを、相対的に水平方向と上下方向へ移動調整可
能となるように構成し、且つ上記スイベルテーブルの旋
回面に、カップ状の超硬フェイスミルを駆動する駆動装
置とカップ状のＣＢＮ砥石を駆動する駆動装置とを、角
度を１８０度異ならせて逆向きに設置した構成を有する
ことを特徴とするカービックカップリングの製作装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10227273A JP2000052144A (ja) | 1998-08-11 | 1998-08-11 | カービックカップリングの製作方法及び装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10227273A JP2000052144A (ja) | 1998-08-11 | 1998-08-11 | カービックカップリングの製作方法及び装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
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Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002079421A (ja) * | 2000-09-04 | 2002-03-19 | Honda Motor Co Ltd | 歯溝加工方法 |
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-
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