JP2000050486A - 集積回路用保護装置 - Google Patents

集積回路用保護装置

Info

Publication number
JP2000050486A
JP2000050486A JP10210944A JP21094498A JP2000050486A JP 2000050486 A JP2000050486 A JP 2000050486A JP 10210944 A JP10210944 A JP 10210944A JP 21094498 A JP21094498 A JP 21094498A JP 2000050486 A JP2000050486 A JP 2000050486A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
terminal
switching element
semiconductor
integrated circuit
external signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10210944A
Other languages
English (en)
Inventor
Yushi Imai
今井  祐志
Susumu Ueda
進 上田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP10210944A priority Critical patent/JP2000050486A/ja
Publication of JP2000050486A publication Critical patent/JP2000050486A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 面積を過剰に要することなく、より高いサー
ジ電圧の耐圧規格を満たすことが可能な集積回路用保護
装置を提供する。 【解決手段】 抵抗13,ツェナーダイオード14及び
トランジスタ16を、半導体基板上19において絶縁分
離用トレンチ23により互いに電気的に絶縁された状態
で集積回路用保護装置16を形成し、入力端子12に正
極性のサージ電圧Vs+が印加されると、ツェナーダイオ
ード14が順方向に導通することで抵抗13を介してサ
ージ電圧Vs+を吸収し、負極性のサージ電圧Vs-が印加
された場合には、サージ電圧Vs-が電源Vddの電圧から
ツェナー電圧Vz 分下回るとトランジスタ16にベース
電流が流れてオン状態となり、電源端子15と入力端子
12との間が導通してサージ電圧Vs-を吸収することで
ICを保護する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体集積回路の
外部信号端子に静電気ノイズ等によるサージ電圧が印加
された場合に、半導体集積回路を保護するように動作す
る集積回路用保護装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の集積回路用保護装置の構成例を図
6に示す。半導体集積回路たるIC1の外部信号端子た
る例えば入力端子2にはダイオード3のアノードが接続
され、そのダイオード3のカソードは電源端子4を介し
て電源Vddに接続されている。また、入力端子2にはダ
イオード5のカソードが接続され、そのダイオード5の
アノードはグランド端子6を介してグランドに接続され
ている。即ち、ダイオード3及び5がIC1の保護回路
を構成している。
【0003】そして、入力端子1に電源Vddの電位にダ
イオード3の順方向電圧VF を加えたものよりも大なる
静電気ノイズがサージ電圧として印加されると、ダイオ
ード3が導通することで静電気ノイズを電源Vddへと逃
がし、IC1の内部回路を保護するようになっている。
【0004】また、入力端子1にグランドの電位よりダ
イオード5の順方向電圧VF を減じたものよりも負方向
で大なる静電気ノイズがサージ電圧として印加される
と、ダイオード5が導通することで静電気ノイズをグラ
ンドへと逃がし、IC1の内部回路を保護するようにな
っている。
【0005】以上の構成では、サージ電圧の極性に応じ
てダイオード3,5が夫々対応するようになっている
が、IC1の仕様上、静電気ノイズをグランド若しくは
電源Vddの一方側へ逃がすことが禁止されている場合が
ある。斯様な場合には、図7または図8に示すように、
ダイオード3,5の一方側のみを設けて対応しなければ
ならない。
【0006】そして、図7の場合には、正極性のサージ
電圧に応じてダイオード3が順方向に導通し、負極性の
サージ電圧に応じてダイオード3が逆方向にブレークダ
ウンして対処するようになっている。また、図8の場合
には、正極性のサージ電圧に応じてダイオード5が逆方
向にブレークダウンし、負極性のサージ電圧に応じてダ
イオード5が順方向に導通することで対処する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、IC1が例
えば自動車のECU(Electronic Control Unit) の内部
に搭載されている場合、IC1は、ICについて定めら
れてる静電気ノイズの耐圧規格を満たせば良い。ICに
ついて定められてる耐圧規格(静電気印加装置のプロー
ブ容量/プローブ抵抗/耐圧)としては、例えば、人体
モデルとして(150pF/1.5kΩ/±1kV以
上)が、また、マシンモデルとしては(200pF/0
Ω/±200V以上)が定められており、以上のような
ダイオード3,5のみで構成される保護回路でも規格を
満たすことは十分に可能である。
【0008】しかしながら、最近、自動車においては、
ECUをできるだけ共通化した上で多様な仕様に対応す
るためや、ハーネスを削減したいという要請などに応じ
て、例えば、ISCV(Idle Speed Control Vulbe)駆動
用のアクチュエータなどを制御するICをECUより分
離して、アクチュエータと一体に構成する場合がある。
斯様な場合には、当該ICは、ICの耐圧規格よりも厳
しいECUについて定められている静電気ノイズの耐圧
規格(150pF/150Ω/±10kV〜25kV以
上)を満たす必要がある。
【0009】このECUの耐圧規格をダイオード3又は
5のみで構成される保護回路で満たそうとすると、特に
逆方向にブレークダウンする場合に対処するためダイオ
ード3又は5を極めて大形に構成する必要がある。その
ために、保護回路に要する面積がICの耐圧規格の対応
する場合に比して例えば数10倍となり、実現性が困難
となってしまう。
【0010】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、面積を過剰に要することなく、より
高いサージ電圧の耐圧規格を満たすことが可能な集積回
路用保護装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の集積回路
用保護装置によれば、半導体集積回路の外部信号端子に
正極性のサージ電圧が印加されると、整流素子が順方向
に導通することでサージ電圧を吸収して半導体集積回路
を保護する。また、外部信号端子に負極性のサージ電圧
が印加された場合には、スイッチング素子制御回路が半
導体スイッチング素子をオン状態にする。すると、半導
体スイッチング素子は電源端子と外部信号端子との間を
導通させるので、逆方向に導通した場合に整流素子に流
れる電流を半導体スイッチング素子に分担させた状態で
半導体集積回路を保護することができる。
【0012】また、請求項5記載の集積回路用保護装置
によれば、半導体集積回路の外部信号端子に負極性のサ
ージ電圧が印加されると、整流素子が順方向に導通する
ことでサージ電圧を吸収し、外部信号端子に正極性のサ
ージ電圧が印加された場合には、スイッチング素子制御
回路が半導体スイッチング素子をオン状態にすることで
外部信号端子とグランド端子との間が導通されるので、
請求項1と同様に、逆方向に導通した場合に整流素子に
流れる電流を半導体スイッチング素子に分担させること
ができる。
【0013】従って、例えば、半導体集積回路の仕様
上、サージ電圧のグランド側に対する回り込みを禁止若
しくは不能とする制限がある場合に、ダイオードのよう
な整流素子を順,逆の両方向に導通させる構成に比して
必要とする回路面積を縮小することができ、全体を小形
化することが可能となる。
【0014】そして、何れの場合も、半導体スイッチン
グ素子及びスイッチング素子制御回路を構成する各素子
を、半導体基板上に互いに電気的に絶縁された状態で形
成することで、各素子間に寄生素子が形成されることが
ないので、サージ電圧に対する耐圧を向上させることが
できる。
【0015】請求項2記載の集積回路用保護装置によれ
ば、外部信号端子に正極性のサージ電圧が印加される
と、ツェナーダイオードが順方向に導通することで抵抗
を介してサージ電圧が吸収される。また、外部信号端子
に負極性のサージ電圧が印加された場合には、サージ電
圧がツェナー電圧を超えるとトランジスタにベース電流
が流れてオン状態となり、電源端子と外部信号端子との
間が導通してサージ電圧が吸収される。
【0016】また、請求項6記載の集積回路用保護装置
によれば、外部信号端子に負極性のサージ電圧が印加さ
れると、ツェナーダイオードが順方向に導通してサージ
電圧が吸収される。また、外部信号端子にツェナー電圧
を超える正極性のサージ電圧が印加されると、トランジ
スタにベース電流が流れてオン状態となり、外部信号端
子とグランド端子との間が導通してサージ電圧が吸収さ
れる。従って、何れの場合も、ツェナー電圧の設定によ
りトランジスタを確実にオンさせることができる。
【0017】請求項3記載の集積回路用保護装置によれ
ば、半導体スイッチング素子を構成する各半導体領域の
内、外部信号端子に接続される領域及び電源端子に接続
される領域を夫々櫛歯状に形成して互いに噛み合うよう
に対向した状態で配置し、両者の領域間にスイッチング
制御端子に対応する領域を配置する。
【0018】また、請求項7記載の集積回路用保護装置
によれば、半導体スイッチング素子を構成する各半導体
領域の内、外部信号端子に接続される領域及びグランド
端子に接続される領域を夫々櫛歯状に形成して互いに噛
み合うように対向した状態で配置し、両者の領域間にス
イッチング制御端子に対応する領域を配置する。
【0019】従って、半導体スイッチング素子における
PN接合の面積が大となり、オン状態となった場合に電
界が領域の一部に集中することを抑制し得て、サージ電
圧の吸収を効率良く行うことができると共に、半導体ス
イッチング素子の破壊などを防止することができる。
【0020】請求項4又は8記載の集積回路用保護装置
によれば、外部信号端子と電源端子(請求項4)又はグ
ランド端子(請求項8)とを、各半導体領域の櫛歯部分
の根元に配置するので、サージ電圧の吸収時において、
外部信号端子と電源端子又はグランド端子との間に流れ
る電流経路を極力均等にして、配線の焼損を防止するこ
とができる。
【0021】請求項9記載の集積回路用保護装置によれ
ば、半導体スイッチング素子及びスイッチング素子制御
回路を構成する各素子を、トレンチ分離によって互いに
電気的に絶縁された状態で形成するので、絶縁を極めて
良好に行うことができ、サージ電圧に対する耐圧を一層
向上させることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1実施例につい
て図1乃至図3を参照して説明する。電気的構成を示す
図3において、半導体集積回路たるIC11の外部信号
端子として、例えば外部より信号が入力される入力端子
12には、抵抗13を介してツェナーダイオード(整流
素子)14のアノードが接続されており、そのツェナー
ダイオード14のカソードは、電源端子15を介して電
源Vddに接続されている。
【0023】抵抗13とツェナーダイオード14との共
通接続点には、NPN型のトランジスタ(半導体スイッ
チング素子)16のベースが接続されており、トランジ
スタ16のコレクタ及びエミッタは、電源Vdd及び入力
端子12に夫々接続されている。尚、抵抗13及びツェ
ナーダイオード14は、スイッチング素子制御回路17
を構成しており、それらにトランジスタ16を加えたも
のが集積回路用保護装置(以下、単に保護装置と称す)
18を構成している。また、一例として、抵抗13の抵
抗値は1kΩ程度,ツェナーダイオード14のツェナー
電圧Vz は24V程度となるように設定されるものとす
る。
【0024】図1及び図2は、保護装置18をSOI基
板(半導体基板)19上に形成した場合の断面を模式的
に示すものである。図1において、SOI基板19は、
例えば単結晶シリコン基板からなる支持基板20上に、
シリコン酸化膜21を介してN型の単結晶シリコン層2
2を設けた構造となっており、この単結晶シリコン層2
2には、リング形状をなす絶縁分離用トレンチ23によ
り他の素子形成領域から分離された状態の3つの島状シ
リコン層22a,22b及び22cが形成されている。
尚、絶縁分離用トレンチ23は、絶縁分離用のシリコン
酸化膜24及びポリシリコン25により埋め戻された状
態となっている。
【0025】図1中左方に位置する島状シリコン層22
aには、P型拡散層26を形成することにより抵抗13
を形成している。また、中央に位置する島状シリコン層
22bにおいては、右方にPウェル27を形成し、その
Pウェル27の内部と外部とに夫々N+層28,29を
形成する。そして、更にPウェル27の内部にP+層3
0を形成することでNPN型のトランジスタを構成し、
そのトランジスタのコレクタに相当するN+層29とベ
ースに相当するP+層30とをアルミニュウム電極など
により接続することで、ツェナーダイオード14を成
す。
【0026】図1中右方に位置する島状シリコン層22
cには、トランジスタ16を形成する。図2は、トラン
ジスタ16のエミッタ,コレクタ及びベース夫々の領域
のレイアウトを概略的に示す平面図であり、図1には、
図2のA−A′断面を示している。先ず、ベース(スイ
ッチング制御端子)16BとなるPウェル(半導体領
域)31を形成する。それから、Pウェル31の内部
に、ベース16Bのコンタクト領域となるP+層32を
形成する。
【0027】次に、Pウェル31の内部にエミッタ16
EとなるN+層(半導体領域)33を形成すると共に、
Pウェル31の外部にコレクタ16CとなるN+層(半
導体領域)34を形成する。図2に示すように、N+層
33,34は、夫々櫛歯状に形成されており、両者の櫛
歯部分33a,34aが互いに噛み合うように対向した
状態で配置されている。
【0028】そして、噛み合うように配置された両者の
櫛歯部分33a,34aの間に、ベース16Bの領域が
配置されている。また、N+層33の櫛歯部分33aの
根元33bの略中央部には、入力端子12をなすパッド
が形成されており、N+層34の櫛歯部分34aの根元
34bの略中央部には、電源端子15をなすパッドが形
成されている。
【0029】抵抗13の一方の端子13aは、トランジ
スタ16のエミッタ16Eと共に入力端子12に接続さ
れ、他方の端子13bは、ツェナーダイオード14のア
ノードたるN+層29及びトランジスタ16のベース1
6Bに接続されている。ツェナーダイオード14のカソ
ードたるN+層28は、トランジスタ16のコレクタ1
6Cと共に電源端子15を介して電源Vddに接続されて
いる。尚、具体的には図示しないが、保護装置18は、
SOI基板19上においてIC11と一体に構成されて
いる。
【0030】次に、本実施例の作用について説明する。
入力端子12に正極性のサージ電圧Vs+が印加された場
合には、その電圧Vs+が、電源Vddの電圧(例えば、5
V)にツェナーダイオード14の順方向電圧VF (例え
ば、0.7V)を加えたものを上回れば、即ち、Vs+>
Vdd+VFであればツェナーダイオード14が順方向に
導通する。すると、入力端子12から抵抗13を介して
電源Vdd方向にサージ電流が流れることでサージ電圧は
吸収され、IC11は保護される。
【0031】一方、入力端子12に負極性のサージ電圧
Vs-が印加された場合には、その電圧Vs-が、電源Vdd
の電圧よりもツェナー電圧Vz 分下回ると、即ち、Vs-
<Vdd−Vzであれば、ツェナーダイオード14は逆方
向に導通する。そして、電源Vddから抵抗13を介して
入力端子12方向にサージ電流が流れる。すると、トラ
ンジスタ15はベース電流が流れてオン状態となり、サ
ージ電流はトランジスタ15にも分流して流れるように
なり、サージ電圧は吸収されてIC11は保護される。
【0032】以上のように本実施例によれば、入力端子
12に正極性のサージ電圧Vs+が印加されると、ツェナ
ーダイオード14が順方向に導通することで抵抗13を
介してサージ電圧Vs+を吸収し、負極性のサージ電圧V
s-が印加された場合には、サージ電圧Vs-が電源Vddの
電圧からツェナー電圧Vz 分下回るとトランジスタ16
にベース電流が流れてオン状態となり、電源端子15と
入力端子12との間が導通してサージ電圧Vs-を吸収す
ることでIC11を保護する。従って、ツェナーダイオ
ード14が逆方向に導通した場合に流れる電流をトラン
ジスタ16に分担させた状態でIC11を保護すること
ができる。
【0033】従って、例えば、IC11の仕様上、サー
ジ電圧のグランド側に対する回り込みを禁止若しくは不
能とする制限がある場合に、従来のようにダイオードの
みからなる保護回路を順,逆の両方向に導通させる構成
に比して、必要とする回路面積を縮小することができ、
全体を小形化することが可能となる。
【0034】一例として、ICの規格に対応する保護回
路のダイオードの面積を1とした場合、抵抗13は約
0.1,ツェナーダイオード14は約0.2,トランジ
スタ16は約7.7程度の面積比率で構成することがで
き、トータルで約8となる。従って、図7に示すよう
に、ダイオード3のみでECUの規格を満たすのに必要
な面積比32に比較して、1/4程度の面積で保護装置
18を構成することができる。
【0035】そして、抵抗13,ツェナーダイオード1
4及びトランジスタ16を、半導体基板上19において
絶縁分離用トレンチ23により互いに電気的に絶縁され
た状態で形成したので、サージ電圧が印加された場合に
各素子間に寄生素子が形成されることがなく、サージ電
圧に対する耐圧を向上させることができる。
【0036】また、本実施例によれば、トランジスタ1
6において、入力端子12に接続されるエミッタ16E
に対応するN+層33及び電源端子15に接続されるコ
レクタ16Cに対応するN+層34を夫々櫛歯状に形成
して互いに噛み合うように対向した状態で配置し、両者
の領域間にベース16Bに対応するPウェル31を配置
した。従って、トランジスタ16におけるPN接合の面
積が大となり、トランジスタ16がオン状態となった場
合に電界が領域の一部に集中することを抑制し得て、サ
ージ電圧の吸収を効率良く行うことができると共に、ト
ランジスタ16の破壊などを防止することができる。
【0037】更に、入力端子12と電源端子15とを、
エミッタ16Eに対応するN+層33及びコレクタ16
Cに対応するN+層34の櫛歯部分の根元に配置したの
で、サージ電圧の吸収時において、入力端子12と電源
端子15との間に流れる電流経路を極力均等にして、配
線の焼損などを防止することができる。
【0038】図4は本発明の第2実施例を示すものであ
る。第2実施例の構成は、半導体集積回路たるIC35
が、電源Vddに対するサージ電圧の回り込みが禁止され
ている場合であり、入力端子(外部信号端子)36とグ
ランド端子37との間に保護装置38を配置したものと
なっている。
【0039】入力端子36には、ツェナーダイオード
(整流素子)39のアノードが接続されており、そのツ
ェナーダイオード39のカソードは、抵抗40及びグラ
ンド端子37を介してグランドに接続されている。ツェ
ナーダイオード39と抵抗40との共通接続点には、N
PN型のトランジスタ(半導体スイッチング素子)41
のベースが接続されており、トランジスタ41のコレク
タ及びエミッタは、入力端子36及びグランド端子37
に夫々接続されている。
【0040】尚、ツェナーダイオード39及び抵抗40
は、スイッチング素子制御回路42を構成しており、そ
れらにトランジスタ41を加えたものが保護装置38を
構成している。また、具体的には図示しないが、保護装
置38は、第1実施例の保護装置18と同様に、半導体
基板上に各素子がトレンチ分離により互いに絶縁された
状態で形成されている。
【0041】次に、第2実施例の作用について説明す
る。入力端子36に負極性のサージ電圧Vs-が印加され
た場合には、その電圧Vs-が、グランド電位(0V)か
らツェナーダイオード39の順方向電圧VF 分下回る
と、即ち、 Vs-<−VF であればツェナーダイオード39が順方向に導通する。
すると、グランドから抵抗40を介して入力端子36方
向にサージ電流が流れることでサージ電圧は吸収され、
IC35は保護される。
【0042】一方、入力端子36に正極性のサージ電圧
Vs+が印加された場合には、その電圧Vs+が、グランド
電位よりもツェナー電圧Vz 分上回ると、即ち、 Vs+>Vz であれば、ツェナーダイオード39は逆方向に導通す
る。そして、入力端子36から抵抗40を介してグラン
ド方向にサージ電流が流れる。すると、トランジスタ4
1はベース電流が流れてオン状態となり、サージ電流は
トランジスタ41にも分流するようになり、サージ電圧
は吸収されてIC35は保護される。
【0043】以上のように第2実施例によれば、入力端
子36に負極性のサージ電圧Vs-が印加されると、ツェ
ナーダイオード39が順方向に導通することで抵抗40
を介してサージ電圧Vs-を吸収し、正極性のサージ電圧
Vs+が印加された場合には、サージ電圧Vs+がツェナー
電圧Vz より上回るとトランジスタ41はベース電流が
流れてオン状態となり、入力端子36とグランド端子3
7との間が導通してサージ電圧Vs-を吸収することでI
C11を保護する。
【0044】従って、ツェナーダイオード39が逆方向
に導通した場合に流れる電流をトランジスタ41に分担
させた状態でIC35を保護することができるので、I
C35の仕様上、サージ電圧の電源Vdd側に対する回り
込みを禁止若しくは不能とする制限がある場合に、従来
のダイオードのみからなる保護装置を順,逆の両方向に
導通させる構成に比して、必要とする回路面積を縮小す
ることができ、全体を小形化することが可能となる。
【0045】図5は本発明の第3実施例を示すものであ
り、第1実施例と同一部分には同一符号を付して説明を
省略し、以下異なる部分についてのみ説明する。第3実
施例は、第1実施例のIC11に対して、保護装置43
のトランジスタ(半導体スイッチング素子)44がPN
P型である場合の構成例である。
【0046】この場合、トランジスタ44のエミッタ
は、電源端子15に接続されており、コレクタは、入力
端子12に接続されている。そして、抵抗13とツェナ
ーダイオード14との接続順は、第1実施例に対して逆
になっており、ツェナーダイオード14のアノードは入
力端子12に接続され、カソードは、抵抗13を介して
電源端子15に接続されている。そして、両者の共通接
続点は、トランジスタ44のベースに接続されている。
尚、抵抗13及びツェナーダイオード14は、スイッチ
ング素子制御回路45を構成している。
【0047】次に、第3実施例の作用について説明す
る。入力端子12に正極性のサージ電圧が印加される場
合の動作は第1実施例と同様である。入力端子12に負
極性のサージ電圧が印加され、ツェナーダイオード14
が逆方向に導通した場合は、電源Vddから抵抗13を介
してサージ電流が流れる。すると、トランジスタ44の
ベース電位が低下してベース電流が流れ、トランジスタ
44はオン状態となり、サージ電流はトランジスタ44
にも分流するようになる。以上のように構成された第3
実施例によれば、第1実施例と同様の効果が得られる。
【0048】本発明は上記し且つ図面に記載した実施例
にのみ限定されるものではなく、次のような変形または
拡張が可能である。整流素子はツェナーダイオードに限
ることなく、その他のダイオードであっても良い。ま
た、半導体スイッチング素子は、バイポーラトランジス
タに限ることなく、FETやIGBTなどを用いても良
い。第2実施例についても、第3実施例と同様にPNP
型のトランジスタを用いて保護装置を構成しても良い。
【0049】各素子をトレンチ分離によって絶縁するも
のに限らず、LOCOS酸化膜などで絶縁しても良い。
外部信号端子は入力端子に限らず、出力端子、或いは入
出力端子であっても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例における集積回路用保護装
置の半導体構造の断面を模式的に示す図
【図2】トランジスタのエミッタ,コレクタ,ベースを
構成する各半導体領域のレイアウトを概略的に示す平面
【図3】集積回路用保護装置の電気的構成を示す図
【図4】本発明の第2実施例を示す図3相当図
【図5】本発明の第3実施例を示す図3相当図
【図6】従来技術を示す図3相当図(その1)
【図7】図3相当図(その2)
【図8】図3相当図(その3)
【符号の説明】
11はIC(半導体集積回路)、12は入力端子(外部
信号端子)、13は抵抗、14はツェナーダイオード
(整流素子)、15は電源端子、16はトランジスタ
(半導体スイッチング素子)、16Bはベース(スイッ
チング制御端子)、17はスイッチング素子制御回路、
18は集積回路用保護装置、19はSOI基板(半導体
基板)、23は絶縁分離用トレンチ、31はPウェル
(半導体領域)、33及び34はN+層(半導体領
域)、35はIC(半導体集積回路)、36は入力端子
(外部信号端子)、37はグランド端子、38は集積回
路用保護装置、39はツェナーダイオード(整流素
子)、40は抵抗、41はトランジスタ(半導体スイッ
チング素子)、42はスイッチング素子制御回路、43
は集積回路用保護装置、44はトランジスタ(半導体ス
イッチング素子)、45はスイッチング素子制御回路を
示す。
フロントページの続き Fターム(参考) 5F038 AR01 AZ10 BH02 BH04 BH05 BH06 BH13 CA02 EZ06 EZ20 5G004 AA04 AB02 BA07 DA04 DB00 DC00 5J032 AA03 AB11 AC18

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オン状態になることにより半導体集積回
    路の電源端子と外部信号端子との間を導通させる半導体
    スイッチング素子と、 前記電源端子と前記外部信号端子との間に接続され、当
    該外部信号端子に正極性のサージ電圧が印加されると順
    方向に導通する整流素子を含んで構成されると共に、前
    記外部信号端子に負極性のサージ電圧が印加されると前
    記半導体スイッチング素子をオン状態にするスイッチン
    グ素子制御回路とを備え、 前記半導体スイッチング素子及び前記スイッチング素子
    制御回路を構成する各素子は、半導体基板上に互いに電
    気的に絶縁された状態で形成されていることを特徴とす
    る集積回路用保護装置。
  2. 【請求項2】 前記半導体スイッチング素子は、前記電
    源端子と前記外部信号端子との間に接続されるトランジ
    スタで構成され、 前記スイッチング素子制御回路は、整流素子たるツェナ
    ーダイオードと抵抗との直列回路で構成され、 前記ツェナーダイオードと前記抵抗との共通接続点が前
    記トランジスタのベースに接続されて構成されているこ
    とを特徴とする請求項1記載の集積回路用保護装置。
  3. 【請求項3】 前記半導体スイッチング素子を構成する
    各半導体領域について、前記外部信号端子に接続される
    領域及び前記電源端子に接続される領域を夫々櫛歯状に
    形成すると共に、両者の櫛歯部分が互いに噛み合うよう
    に対向した状態で配置し、両者の領域の間に前記半導体
    スイッチング素子のスイッチング制御端子に対応する領
    域を配置したことを特徴とする請求項1又は2記載の集
    積回路用保護装置。
  4. 【請求項4】 前記外部信号端子と電源端子とを、各半
    導体領域の櫛歯部分の根元に配置したことを特徴とする
    請求項3記載の集積回路用保護装置。
  5. 【請求項5】 オン状態になることにより半導体集積回
    路の外部信号端子とグランド端子との間を導通させる半
    導体スイッチング素子と、 前記外部信号端子と前記グランド端子との間に接続さ
    れ、当該外部信号端子に負極性のサージ電圧が印加され
    ると順方向に導通する整流素子を含んで構成されると共
    に、前記外部信号端子に正極性のサージ電圧が印加され
    ると前記半導体スイッチング素子をオン状態にするスイ
    ッチング素子制御回路とを備え、 前記半導体スイッチング素子及び前記スイッチング素子
    制御回路を構成する各素子は、半導体基板上に互いに電
    気的に絶縁された状態で形成されていることを特徴とす
    る集積回路用保護装置。
  6. 【請求項6】 前記半導体スイッチング素子は、前記外
    部信号端子と前記グランド端子との間に接続されるトラ
    ンジスタで構成され、 前記スイッチング素子制御回路は、整流素子たるツェナ
    ーダイオードと抵抗との直列回路で構成され、 前記ツェナーダイオードと前記抵抗との共通接続点が前
    記トランジスタのベースに接続されていることを特徴と
    する請求項5記載の集積回路用保護装置。
  7. 【請求項7】 前記半導体スイッチング素子を構成する
    各半導体領域について、前記外部信号端子に接続される
    領域及び前記グランド端子に接続される領域を夫々櫛歯
    状に形成すると共に、両者の櫛歯部分が互いに噛み合う
    ように対向した状態で配置し、両者の領域の間に前記半
    導体スイッチング素子のスイッチング制御端子に対応す
    る領域を配置したことを特徴とする請求項5又は6記載
    の集積回路用保護装置。
  8. 【請求項8】 前記外部信号端子と前記グランド端子と
    を、各半導体領域の櫛歯部分の根元に配置したことを特
    徴とする請求項7記載の集積回路用保護装置。
  9. 【請求項9】 前記半導体スイッチング素子及び前記ス
    イッチング素子制御回路を構成する各素子は、トレンチ
    分離によって互いに電気的に絶縁された状態で形成され
    ていることを特徴とする請求項1乃至8の何れかに記載
    の集積回路用保護装置。
JP10210944A 1998-07-27 1998-07-27 集積回路用保護装置 Pending JP2000050486A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10210944A JP2000050486A (ja) 1998-07-27 1998-07-27 集積回路用保護装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10210944A JP2000050486A (ja) 1998-07-27 1998-07-27 集積回路用保護装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000050486A true JP2000050486A (ja) 2000-02-18

Family

ID=16597689

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10210944A Pending JP2000050486A (ja) 1998-07-27 1998-07-27 集積回路用保護装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000050486A (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100433691B1 (ko) * 2000-05-15 2004-05-31 엔이씨 일렉트로닉스 코포레이션 Esd보호장치 및 그것의 제조방법
JP2006147742A (ja) * 2004-11-18 2006-06-08 Toyota Motor Corp 保護回路
KR100660860B1 (ko) 2005-02-11 2006-12-26 삼성전자주식회사 서지 전압으로 인한 집적 회로의 오동작 방지용 장치 및 방법
JP2007234688A (ja) * 2006-02-28 2007-09-13 Hitachi Ltd 過電圧保護回路を備えた半導体装置
US7352548B2 (en) 2001-09-06 2008-04-01 Fuji Electric Co., Ltd. Composite integrated semiconductor device
JP2011036013A (ja) * 2009-07-31 2011-02-17 Fuji Electric Systems Co Ltd 半導体集積回路の保護装置および保護方法
US7948725B2 (en) 2001-09-06 2011-05-24 Fuji Electric Systems Co., Ltd. Composite integrated semiconductor device
WO2011104922A1 (ja) * 2010-02-26 2011-09-01 三菱電機株式会社 サージ吸収回路およびこれを用いた電子機器
JP2012023912A (ja) * 2010-07-16 2012-02-02 Ricoh Co Ltd 電圧クランプ回路およびこれを用いた集積回路
WO2016051959A1 (ja) * 2014-09-29 2016-04-07 日立オートモティブシステムズ株式会社 電子制御装置
JP2020137137A (ja) * 2019-02-12 2020-08-31 ローム株式会社 クランプ回路

Cited By (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100433691B1 (ko) * 2000-05-15 2004-05-31 엔이씨 일렉트로닉스 코포레이션 Esd보호장치 및 그것의 제조방법
US7352548B2 (en) 2001-09-06 2008-04-01 Fuji Electric Co., Ltd. Composite integrated semiconductor device
US7948725B2 (en) 2001-09-06 2011-05-24 Fuji Electric Systems Co., Ltd. Composite integrated semiconductor device
JP2006147742A (ja) * 2004-11-18 2006-06-08 Toyota Motor Corp 保護回路
JP4506424B2 (ja) * 2004-11-18 2010-07-21 トヨタ自動車株式会社 保護回路
KR100660860B1 (ko) 2005-02-11 2006-12-26 삼성전자주식회사 서지 전압으로 인한 집적 회로의 오동작 방지용 장치 및 방법
JP2007234688A (ja) * 2006-02-28 2007-09-13 Hitachi Ltd 過電圧保護回路を備えた半導体装置
JP2011036013A (ja) * 2009-07-31 2011-02-17 Fuji Electric Systems Co Ltd 半導体集積回路の保護装置および保護方法
CN102771026A (zh) * 2010-02-26 2012-11-07 三菱电机株式会社 浪涌吸收电路以及使用该浪涌吸收电路的电子设备
WO2011104922A1 (ja) * 2010-02-26 2011-09-01 三菱電機株式会社 サージ吸収回路およびこれを用いた電子機器
US8582273B2 (en) 2010-02-26 2013-11-12 Mitsubishi Electric Corporation Surge absorbing circuit and electric device using the same
JP5436656B2 (ja) * 2010-02-26 2014-03-05 三菱電機株式会社 電子機器
KR101408537B1 (ko) * 2010-02-26 2014-06-17 미쓰비시덴키 가부시키가이샤 서지 흡수 회로 및 이를 이용한 전자 기기
JP2012023912A (ja) * 2010-07-16 2012-02-02 Ricoh Co Ltd 電圧クランプ回路およびこれを用いた集積回路
WO2016051959A1 (ja) * 2014-09-29 2016-04-07 日立オートモティブシステムズ株式会社 電子制御装置
JP2016068650A (ja) * 2014-09-29 2016-05-09 日立オートモティブシステムズ株式会社 電子制御装置
CN106660499A (zh) * 2014-09-29 2017-05-10 日立汽车系统株式会社 电子控制装置
US20170222432A1 (en) * 2014-09-29 2017-08-03 Hitachi Automotive Systems, Ltd. Electronic control device
JP2020137137A (ja) * 2019-02-12 2020-08-31 ローム株式会社 クランプ回路
JP7257164B2 (ja) 2019-02-12 2023-04-13 ローム株式会社 クランプ回路

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2000050486A (ja) 集積回路用保護装置
JP2928285B2 (ja) 集積可能なアクティブダイオード
JP3183020B2 (ja) 保護回路を内蔵した絶縁ゲート型半導体装置
JP3883697B2 (ja) 過電圧の保護回路
JPH08181219A (ja) 半導体集積回路装置
JP3443791B2 (ja) 半導体装置
US6304423B1 (en) Input protection circuit for a semiconductor device
JPH06351171A (ja) 自動車に使用する三相オルタネータ用保護装置
JPH0521721A (ja) 半導体装置のゲート保護装置
JPH08321588A (ja) 静電気放電保護回路
JPH10289977A (ja) 複合半導体装置
US7542255B2 (en) Input protection circuit
EP0903828A1 (en) Improved device for the protection of an integrated circuit against electrostatic discharges
JPS6146989B2 (ja)
JP3577808B2 (ja) 半導体集積装置
JPH0888326A (ja) 半導体装置の静電気保護構造
JP3082714B2 (ja) 半導体装置
JPH01186664A (ja) 入力回路
JPS58186959A (ja) 半導体装置
JPS6348190B2 (ja)
JPH07302876A (ja) 静電破壊保護回路
JPH04321773A (ja) 自動車用パワー集積回路
JPH08213552A (ja) 半導体集積回路
JPH07288925A (ja) 入力保護回路
JPS58202573A (ja) 半導体集積回路装置