JP2000048739A - 偏向ヨーク - Google Patents

偏向ヨーク

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JP2000048739A
JP2000048739A JP10216716A JP21671698A JP2000048739A JP 2000048739 A JP2000048739 A JP 2000048739A JP 10216716 A JP10216716 A JP 10216716A JP 21671698 A JP21671698 A JP 21671698A JP 2000048739 A JP2000048739 A JP 2000048739A
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horizontal deflection
deflection
current
coils
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Takehiro Misonoo
丈裕 御園生
Takahiro Suzuki
孝洋 鈴木
Shigemi Oguchi
茂巳 小口
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Original Assignee
Sony Corp
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    • H01J29/00Details of cathode-ray tubes or of electron-beam tubes of the types covered by group H01J31/00
    • H01J29/46Arrangements of electrodes and associated parts for generating or controlling the ray or beam, e.g. electron-optical arrangement
    • H01J29/70Arrangements for deflecting ray or beam
    • H01J29/701Systems for correcting deviation or convergence of a plurality of beams by means of magnetic fields at least
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    • H01J29/70Arrangements for deflecting ray or beam
    • H01J29/72Arrangements for deflecting ray or beam along one straight line or along two perpendicular straight lines
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    • H01J29/762Deflecting by magnetic fields only using saddle coils or printed windings

Abstract

(57)【要約】 【課題】 画歪補正コイルから誘起される誘導電流を抑
制するため、強い磁気結合を有する二つのコイルを、上
下の水平偏向コイルに直列接続すると、上下非対称のミ
スコンバーゼンス補正が機能しなくなる。 【解決手段】 陰極線管の管軸を中心とした環状の画歪
補正コイルを有し、水平偏向コイルインダクタンスより
大きいインダクタンスを有するコイル51、53が上側
水平偏向コイル57と下側水平偏向コイル59とのそれ
ぞれに直列に結線され、且つ一対のこのコイル51、5
3が互いに逆位相である偏向ヨーク41において、一対
のコイル51、53に対して強い磁気結合を有するバイ
アスコイル55を設ける。このバイアスコイル55に、
水平偏向電流の一部を流して、バイアスコイル55に流
し込んだ電流に応じた非対称な電流を、上側水平偏向コ
イル57と下側水平偏向コイル59とに流す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画歪(画回転)補
正コイルを有した偏向ヨークに関し、更に詳しくは、画
歪補正コイルを用いての画回転以外の画歪補正と、水平
偏向コイル内の非対称電流によるミスコンバーゼンス補
正とを両立可能にする偏向ヨークに関するものである。
【0002】
【従来の技術】偏向ヨークには、画歪(画回転)補正コ
イルの設けられているものがある。図11は画歪補正コ
イルを備えた従来の偏向ヨークの全体を示す斜視図、図
12は図11の偏向ヨークのコイル及びコアのみを示し
た側面図である。水平偏向コイルボビン1には、上下一
対のサドル型水平偏向コイル3が巻かれている。水平偏
向コイル3の外側には、垂直偏向コイルボビン5に巻か
れた左右一対のサドル型垂直偏向コイル7が巻かれてい
る。
【0003】垂直偏向コイル7の更に外側には、フェラ
イト製のDYコア9が装着されている。これら水平、垂
直偏向コイルのスクリーン側には、偏向ヨーク外周に沿
った環状(円形、多角形等)の画歪補正コイル11が取
り付けられている。なお、図中、13は調節ツマミ、1
5は調整コイル、17は裏カバー、19は前カバーを示
す。
【0004】この画歪補正コイル11は、φ0.2乃至
φ0.4mm程度のナイロンコート線を数百ターン巻線
したものである。画歪補正コイル11は、直流電流を流
すことで陰極線管上に映し出された画像の管軸回りの回
転を補正する目的で一般に用いられる。
【0005】ところで、この画歪補正コイル11に、垂
直偏向周期に同じ又は任意の周期の三角波電流や、任意
波形の交番電流を流し込むことで、偏向画歪を補正する
際に生ずるミスコンバーゼンスについて対策することが
行われている。この対策の一つとして図13に示すよう
に、強い磁気結合を持つコイル21を上下二つの水平偏
向コイル23、25のそれぞれに直列接続するものがあ
る。
【0006】このような偏向ヨーク27では、上下二つ
の水平偏向コイル23、25に直列に結線されたコイル
21が、誘導電流にとってのみ大きなインダクタンスを
持つことになる。従って、画歪補正コイル11に三角波
電流が流れることで、偏向コイルに誘導電流が誘起され
ると、この誘導電流が、上側水平偏向コイル23と下側
水平偏向コイル25とに直列に結線されたコイル21の
インダクタンスによって抑制される。これにより、偏向
電流にはほとんど影響を与えることなく、画歪補正コイ
ルから誘起される誘導電流のみが抑制され、この結果、
ミスコンバーゼンスの変化を減少させることが期待でき
た。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た強い磁気結合を有する二つのコイルを、上下の水平偏
向コイルに直列接続すると、以下に述べる新たな問題を
招くこととなった。即ち、図13に示す回路では、通
常、上下のバランスコイル29、31のインダクタンス
を調整すれば、コイル21及び上下のバランスコイル2
9、31のトータルのインダクタンスが、上下でそれぞ
れ変化する。
【0008】従って、上下でそれぞれ変化したトータル
のインダクタンスにより、上下の水平偏向コイルに流れ
る電流は変化する。ところが、図13に示した回路で
は、上下の水平偏向コイルと上下のバランスコイルとの
間で直列に接続されているコイル21が、強い磁気結合
を有し、且つ逆位相に接続されているため、コイル21
に直列接続されたコイル全体に流れる電流変化を互いに
打ち消し、上下の電流をバランスさせるように働いてし
まう。
【0009】このことは、従来より行われている上下非
対称のミスコンバーゼンス補正を、機能させなくする新
たな問題を発生させた。即ち、図14(a)に示すよう
に、上下水平偏向コイルに磁界の非対称が生じている
と、上下水平偏向コイル磁場非対称による図14(b)
に示すミスコンバーゼンスが発生する。このような場
合、従来では、図14(c)に示すように、上下水平偏
向コイルに流れる電流のバランスを変化させることで、
図14(d)に示すように、水平偏向コイルの磁界バラ
ンスがとれるようになり、その結果、ミスコンバーゼン
スをなくすことができた。ところが、上述の強い磁気結
合を有したコイルを設けた場合には、上下のバランスコ
イルのインダクタンスを調整しても、上下の水平偏向コ
イルに流れる電流のバランスを変える(崩す)ことがで
きないため、上下磁界の非対称によるミスコンバーゼン
スを補正できなくなってしまう。つまり、非対称な電流
を抑制するコイルを設けたため、非対称な電流によって
ミスコン補正する方法が使用できなくなってしまうので
ある。
【0010】本発明は上記状況に鑑みてなされたもの
で、画歪補正コイルを用いての画回転以外の画歪補正
と、水平偏向コイル内の非対称電流によるミスコンバー
ゼンス補正とが両立可能になる偏向ヨークを提供するこ
とを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明に係る請求項1の偏向ヨークは、一対のサドル
型水平偏向コイルと、一対のサドル型又はトロイダル型
の垂直偏向コイルとを有するとともに、これら偏向コイ
ルのスクリーン側に、陰極線管の管軸を中心とした環状
の画歪補正コイルを有し、水平偏向コイルインダクタン
スより大きいインダクタンスを有するコイルが上側水平
偏向コイルと下側水平偏向コイルとのそれぞれに直列に
結線され、且つ一対の該コイルが互いに逆位相である偏
向ヨークにおいて、前記一対のコイルに対して強い磁気
結合を有するバイアスコイルを設け、該バイアスコイル
に、水平偏向電流の一部を流して、該バイアスコイルに
流し込んだ電流に応じた非対称な電流を前記上側水平偏
向コイルと前記下側水平偏向コイルとに流すことを特徴
とする。
【0012】この偏向ヨークでは、バイアスコイルに、
水平偏向電流の一部が流れ込むと、一対のコイルのコア
内部に磁束を発生させようとする。この時、上側水平偏
向コイル、下側水平偏向コイルに結線された一対のコイ
ルにはコアの内部に磁束を発生させない方向に誘導電流
が流れる。この誘導電流は、上側水平偏向コイル、下側
水平偏向コイルに流れる偏向電流のバランスを変える。
これによって、上側水平偏向コイルと下側水平偏向コイ
ルとから発生する磁界バランスが変化する。
【0013】請求項2の偏向ヨークは、前記バイアスコ
イルに、偏向ヨークの外部から電流を流して、任意の非
対称な電流を前記上側水平偏向コイルと前記下側水平偏
向コイルとに流すことを特徴とする。
【0014】この偏向ヨークでは、バイアスコイルに、
偏向ヨークの外部から任意の非対称な電流が流れ、上側
水平偏向コイルと下側水平偏向コイルとに流れる電流の
バランスが変化する。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る好適な実施の
形態を図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明に
係る偏向ヨークの第一実施形態を示す結線図、図2は図
1のコイル結線に用いる水平偏向コイル内部誘導電流抑
制用コイルの外観図、図3は水平偏向コイル内部誘導電
流抑制用コイルの高インピーダンス結線例と、低インピ
ーダンス結線例とを(a)(b)に示した説明図であ
る。
【0016】この実施形態に係る偏向ヨーク41には、
水平偏向コイル内部に発生する誘導電流を抑制するため
の図2に示す水平偏向コイル内部誘導電流抑制用コイル
(誘導電流抑制用コイル)43が設けられる。この誘導
電流抑制用コイル43は、直径10乃至30mm程度の
リング状のコア45(例えば、フェライトコア)に、φ
0.15×7本程度の撚り線47、49を、二本同時に
巻線してある。また、巻き数は、5乃至20ターン程度
としている。これらコア45、撚り線47、49の線
材、巻き数等の仕様は、使用される条件によって変化さ
れる。
【0017】誘導電流抑制用コイル43は、撚り線4
7、49により形成した一対のコイル51、53のそれ
ぞれの端子T1、T2、T3、T4を、図3に(a)に
示す結線にすると、コア45内部の磁束が、一対のコイ
ル51、53から同方向に発生するため、0.5乃至3
mH程度の高いインダクタンスを得ることができる。
【0018】図3(b)に示すように、一対のコイル5
1、53の相異なる側の端子T1、T4同士、T3、T
2同士を結線すると、コア45内部に発生する磁束は、
互いに相反する向きとなるため、1μH以下程度の低い
インダクタンスになる。
【0019】この誘導電流抑制用コイル43のコア45
には、2乃至6ターン程度のバイアスコイル55が巻線
されている。このバイアスコイル55の両端は、端子T
5、T6に接続されている。
【0020】偏向ヨーク41は、この誘導電流抑制用コ
イル43を、図1に示すような結線で、水平偏向コイル
に接続してある。偏向ヨーク41は、図1に示す一対の
サドル型水平偏向コイル(上側水平偏向コイル57、下
側水平偏向コイル59)を有している。また、これら偏
向コイルのスクリーン側には、陰極線管の管軸を中心
に、不図示の環状(円形、多角形等)の画歪補正コイル
を取り付けてある。
【0021】上側水平偏向コイル57と下側水平偏向コ
イル59とは、一端同士が結線されている。上側水平偏
向コイル57の他端は、コイル51の端子T1に結線さ
れる。下側水平偏向コイル59の他端は、コイル53の
端子T4に結線される。コイル51、53は、水平偏向
コイルインダクタンスの4乃至20倍程度のインダクタ
ンスを有し、インダクタンスが互いに逆位相となる。コ
イル51の端子T3とコイル53の端子T2とは、水平
偏向コイルに流れる電流の一部を流すように、水平偏向
コイルの低電位側に結線されたコイルブリッジ61に結
線される。
【0022】このコイルブリッジ61は、直列結線した
一対の可変インダクタ61a、61bと、同じく直列結
線した一対の可変インダクタ61c、61dとを並列結
線して構成される。コイルブリッジ61は、並列回路の
一端をコイル51、53の端子T3、T2に結線すると
ともに、他端を漏洩磁界キャンセルコイル63に結線す
る。また、可変インダクタ61a、61bの結線部はバ
イアスコイル55の端子T6に結線され、可変インダク
タ61c、61dの結線部はバイアスコイル55の端子
T5に結線される。
【0023】従って、コイルブリッジ61が可変インダ
クタ61a、61b、61c、61dにより構成される
ことで、バイアスコイル55にはどちらの向きにも電流
が流れる。つまり、バイアスコイル55は、どちらの向
きにも機能するようになっている。
【0024】次に、このように構成された偏向ヨーク4
1の作用を説明する。バイアスコイル55に電流が流れ
ないようにコイルブリッジ61のインダクタンスがバラ
ンスしている時は、コア45内の磁界のバランスを保つ
ように各コイル51、53に電流が流れる。通常、コイ
ル51、53の巻数は等しく巻かれるため、各コイル5
1、53に流れる電流もまた等しくなる。
【0025】偏向電流にとって、誘導電流抑制用コイル
43はほとんどインダクタンスを持たない抵抗体と考え
られるため、抵抗体の発熱によって消費される電力以外
は、影響を与えることはない。一方、画歪補正コイルか
ら誘起する誘導電流にとっては、誘導電流抑制用コイル
43は大きなインダクタンスを持つため、誘導電流の流
れを抑制するかたちで働くことになる。即ち、誘導電流
抑制用コイル43は、偏向電流にはほとんど影響を与え
ることなく、画歪補正コイルから誘起される誘導電流の
みを抑制することになる。
【0026】ここで、コイルブリッジ61のバランスを
崩すようにコイルブリッジ61のインダクタンスを変化
させると、バイアスコイル55には水平偏向電流の一部
が流れ込む。これにより、バイアスコイル55は、誘導
電流抑制用コイル43のコア45内部に磁束を発生させ
ようとする。この時、上側水平偏向コイル57、下側水
平偏向コイル59に結線された誘導電流抑制用コイル4
3にはコア45の内部に磁束を発生させない方向に誘導
電流が流れる。この誘導電流は、上側水平偏向コイル5
7、下側水平偏向コイル59に流れる偏向電流のバラン
スを変える。
【0027】これによって、上側水平偏向コイル57と
下側水平偏向コイル59とから発生する磁界バランスが
変化する。この結果、誘導循環電流を抑制する効果と、
ミスコンバーゼンスを補正する効果とが同時に達成可能
となる。
【0028】次に、上述の第一実施形態の偏向ヨークの
変形例1、変形例2を説明する。図4は本発明に係る偏
向ヨークの第一実施形態の変形例1を示す結線図、図5
は図4の回路に流れる偏向電流及びバイアスコイル電流
を時間に対する電流変化量で示した波形図、図6はXV
ミスコンパターンを示す説明図である。なお、図1に示
した部材と同一の部材には、同一の符号を付して重複す
る説明は省略するものとする。
【0029】この変形例1による偏向ヨーク69では、
上述のコイルブリッジ61に代えて、可飽和リアクタ複
合ブリッジ71を用いてある。可飽和リアクタ複合ブリ
ッジ71は、コイルブリッジ61の構成要素であった可
変インダクタ61a、61d(図1参照)を、可飽和リ
アクタ73a、73dに代えてある。この可飽和リアク
タ73a、73dは、インダクタ75と、マグネットバ
イアス77とから構成されている。他の構成は、上述の
偏向ヨーク41と同様である。この偏向ヨーク69によ
れば、可飽和リアクタ73a、73dによって、可飽和
リアクタ複合ブリッジ71にはパラボラ状電流を発生さ
せることができる。このパラボラ状電流を用いて可飽和
リアクタ複合ブリッジ71から図5(b)に示す波形の
電流をバイアスコイル55に流すことで、偏向電流を図
5(a)に示す波形へ補正することができる。これによ
り、図6に示す、所謂、XVと呼ばれるミスコンパター
ンの補正が可能になる。
【0030】図7は本発明に係る偏向ヨークの第一実施
形態の変形例2を示す結線図、図8は図7の回路に流れ
る偏向電流、バイアスコイル電流及び垂直偏向電流を時
間に対する電流変化量で示した波形図、図9はPQVミ
スコンパターンを示す説明図である。なお、図1に示し
た部材と同一の部材には、同一の符号を付して重複する
説明は省略するものとする。この変形例2による偏向ヨ
ーク79では、上述のコイルブリッジ61に代えて、可
飽和リアクタ複合ブリッジ81を用いてある。可飽和リ
アクタ複合ブリッジ81は、コイルブリッジ61の構成
要素であった可変インダクタ61b、61d(図1参
照)を、可飽和リアクタ83b、83dに代えてある。
この可飽和リアクタ83b、83dは、インダクタ85
と、マグネットバイアス87とからなり、且つ垂直偏向
電流によりバイアス磁界が加えられるようになってい
る。他の構成は、上述の偏向ヨーク41と同様である。
この偏向ヨーク79によれば、図8(c)に示す波形の
垂直偏向電流で、可飽和リアクタ83b、83dのイン
ダクタンスを変調することで、可飽和リアクタ複合ブリ
ッジ81から図8(b)に示す波形の電流をバイアスコ
イル55に流し、偏向電流を図8(a)に示す波形へ補
正することができる。これにより、図9に示す、所謂、
PQVと呼ばれるミスコンパターンの補正が可能にな
る。
【0031】次に、本発明に係る偏向ヨークの第二実施
形態を説明する。図10は本発明に係る偏向ヨークの第
二実施形態を示す結線図である。なお、図1に示した部
材と同一の部材には、同一の符号を付して重複する説明
は省略するものとする。
【0032】この第二実施形態による偏向ヨーク89で
は、図1に示したコイルブリッジ61を省略し、コイル
51、53の端子T3、T2を結線し、この結線部に漏
洩磁界キャンセルコイル63を結線してある。また、コ
ア45には、上述同様にバイアスコイル55を設けてあ
る。このバイアスコイル55には、TVセットの内部の
回路により、水平及び垂直の偏向電流を合成して、例え
ば上述同様の図5(b)或いは図8(b)に示す波形の
電流が流せるようになっている。つまり、バイアスコイ
ル55に、偏向ヨーク外部からの電流を流すことで任意
の非対称な電流を上側水平偏向コイル57と下側水平偏
向コイル59とに流せるように構成してある。
【0033】偏向ヨーク89によれば、この合成偏向電
流により誘導電流抑制用コイル43のコア45内部に磁
束を発生させ、上側水平偏向コイル57、下側水平偏向
コイル59に流れる電流のバランスを変化させることが
できる。この結果、高価な可飽和リアクタを使用するこ
となく、陰極線管や偏向ヨークの特性に合わせて、波形
を自由に調整して容易にミスコンバーゼンス補正を行う
ことができるようになる。
【0034】なお、上述の偏向ヨーク41、69、7
9、89では、水平偏向コイルに結線されるコイルを、
リング形状として説明したが、本発明に係る偏向ヨーク
は、C型、E型のコアを使用し、ボビンに巻線した後、
上述同様の仕様を満たすように組み立てるものであって
もよい。また、偏向ヨークは、偏向スキャン周波数の低
い偏向ヨークの場合、電線に撚り線を使用せず、単線を
使用することによっても構成可能なものである。
【0035】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明に係
る偏向ヨークは、上側水平偏向コイルと下側水平偏向コ
イルとのそれぞれにコイルを直列に結線し、この一対の
コイルに対して強い磁気結合を有するバイアスコイルを
設け、このバイアスコイルに、水平偏向電流の一部を流
して、非対称な電流を上側水平偏向コイルと下側水平偏
向コイルとに流すこととしたので、画歪補正コイルから
誘起される誘導電流を抑制することによるミスコンバー
ゼンス補正と、水平偏向コイル内の非対称電流によるミ
スコンバーゼンス補正とを両立可能にすることができ
る。
【0036】また、バイアスコイルに流れる電流を、偏
向ヨークの外部から任意の波形で供給することにより、
高価な可飽和リアクタを使用することなく、波形を自由
に調整して容易にミスコンバーゼンス補正を行うことが
できる。更に、パーマロイシートやマグネットによるミ
スコンバーゼンスの調整に比較して、作業に熟練を必要
とせずに容易にミスコンバーゼンスの調整が行えるよう
になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る偏向ヨークの第一実施形態を示す
結線図である。
【図2】図1のコイル結線に用いる水平偏向コイル内部
誘導電流抑制用コイルの外観図である。
【図3】水平偏向コイル内部誘導電流抑制用コイルの高
インピーダンス結線例と、低インピーダンス結線例とを
(a)(b)に示した説明図である。
【図4】本発明に係る偏向ヨークの第一実施形態の変形
例1を示す結線図である。
【図5】図4の回路に流れる偏向電流及びバイアスコイ
ル電流を時間に対する電流変化量で示した波形図であ
る。
【図6】XVミスコンパターンを示す説明図である。
【図7】本発明に係る偏向ヨークの第一実施形態の変形
例2を示す結線図である。
【図8】図7の回路に流れる偏向電流、バイアスコイル
電流及び垂直偏向電流を時間に対する電流変化量で示し
た波形図である。
【図9】PQVミスコンパターンを示す説明図である。
【図10】本発明に係る偏向ヨークの第二実施形態を示
す結線図である。
【図11】従来の偏向ヨークの全体を示す斜視図であ
る。
【図12】図11の偏向ヨークのコイル及びコアを示し
た側面図である。
【図13】従来の偏向ヨークの結線図である。
【図14】上下水平偏向コイルから発生する非対称磁界
によるミスコンバーゼンスの説明図である。
【符号の説明】
41,69,79,89…偏向ヨーク、43…誘導電流
抑制用コイル、51,53…コイル、55…バイアスコ
イル、57,59…水平偏向コイル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小口 茂巳 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 5C042 DD20 FF02 FF03 FF05 HH01 HH02 HH05 HH11 HH13 HH16

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対のサドル型水平偏向コイルと、一対
    のサドル型又はトロイダル型の垂直偏向コイルとを有す
    るとともに、これら偏向コイルのスクリーン側に、陰極
    線管の管軸を中心とした環状の画歪補正コイルを有し、
    水平偏向コイルインダクタンスより大きいインダクタン
    スを有するコイルが上側水平偏向コイルと下側水平偏向
    コイルとのそれぞれに直列に結線され、且つ一対の該コ
    イルが互いに逆位相である偏向ヨークにおいて、 前記一対のコイルに対して強い磁気結合を有するバイア
    スコイルを設け、 該バイアスコイルに、水平偏向電流の一部を流して、該
    バイアスコイルに流し込んだ電流に応じた非対称な電流
    を前記上側水平偏向コイルと前記下側水平偏向コイルと
    に流すことを特徴とする偏向ヨーク。
  2. 【請求項2】 前記バイアスコイルに、偏向ヨークの外
    部から電流を流して、任意の非対称な電流を前記上側水
    平偏向コイルと前記下側水平偏向コイルとに流すことを
    特徴とする請求項1記載の偏向ヨーク。
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