JP2000047159A - 導波路型光デバイス - Google Patents

導波路型光デバイス

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JP2000047159A JP10212656A JP21265698A JP2000047159A JP 2000047159 A JP2000047159 A JP 2000047159A JP 10212656 A JP10212656 A JP 10212656A JP 21265698 A JP21265698 A JP 21265698A JP 2000047159 A JP2000047159 A JP 2000047159A
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臣一 下津
Satoru Oikawa
哲 及川
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勉 斉藤
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  • Optical Modulation, Optical Deflection, Nonlinear Optics, Optical Demodulation, Optical Logic Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】導波路型光デバイスを、高周波コネクタに結合
するのに際して、0−50GHzといった極めて広い周
波数領域にわたって、良好なRF反射特性および伝送特
性を得る。 【解決手段】導波路型光デバイス21A、21B、21
Cは、光導波路3bが形成されている基板2と、基板2
上に設けられている進行波型信号電極25と、接地電極
4とを備える。デバイス21A、21B、21Cが高周
波信号の入力部分24および出力部分34を備えてい
る。高周波信号が印加される信号電極25の入力結合部
43が入力部分24に設けられている。終端抵抗に接続
される信号電極25の出力結合部53が出力部分34に
設けられている。入力部分24と出力部分34との少な
くとも一方に、入力結合部43と出力結合部53との少
なくとも一方のインピーダンスを調整する調整手段2
6、27、28が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、ニオブ酸リチウム等の電
気光学効果を有する材質からなる基板上に光導波路、接
地電極および信号電極が形成されている導波路型光デバ
イスの実装構造に関するものであり、特に、高速長距離
用に適した導波路型光デバイスの実装構造に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】電気光学効果を有する材質からなる基板
上に接地電極、信号電極および光導波路を形成し、信号
電極にマイクロ波信号電圧を印加し、光導波路を伝搬す
る光波を変調する変調器が知られている。図1は、こう
した変調器の一例を示す平面図である。この導波路型光
デバイス1は、いわゆるマッハツェンダー型の変調器で
ある。基板2はニオブ酸リチウム等の電気光学単結晶か
らなっている。基板2の主面には、例えばチタン拡散光
導波路3が形成されている。この光導波路3は、入力側
の端面2cと出力側の端面2dとの間に延びており、入
力部分3a、分岐部分3bおよび結合部分3cを備えて
いる。2a、2bは側面である。また、基板2の主面
に、特定形状の接地電極4、6と、信号電極5とが設け
られている。各接地電極4、6と信号電極5との間は、
絶縁領域である。この変調器においては、動作速度を一
層向上させる目的で、いわゆるコプレナーウエーブガイ
ド型(CPW)の形態を有する接地電極および信号電極
を使用している。
【0003】こうした導波路型光デバイスは、適切な筺
体に対して機械的に固定し、電気的に接続する必要があ
る。このように導波路型光デバイスを筺体に実装する方
法は幾つか知られている。即ち、高周波信号発生器7を
同軸ケーブル8等の供給手段に接続し、供給手段を信号
電極5の結合部5bに対して接続する。また、信号電極
5の他方の端部5cを、通常は50Ωの終端抵抗9に接
続する。10はアースである。
【0004】同軸ケーブルの末端に設けられている高周
波コネクタの接続部分は、通常図2に示す形態をしてい
る。高周波コネクタの中心導体13が円柱形状の保持部
11によって保持されており、保持部11が、図示しな
い筺体の内部にほぼ埋設されている。保持部11の外周
面には、シールド導体である外部グランド12が設けら
れている。中心導体13の先端部分に、保持具14によ
って平板形状の基板接続用導体15が固定されており、
基板接続用導体15が、信号電極5の結合部5bに対し
て接続されている。
【0005】この変調器を動作させる際には、信号発生
器からのマイクロ波信号電圧を高周波コネクタを介して
信号電極5に印加し、終端抵抗9によって終端処理す
る。具体的には、信号発生器7からの信号を同軸ケーブ
ル8によって取り出し、基板接続用導体15を介して信
号電極5に印加する。このマイクロ波信号電圧によっ
て、信号電極5の制御部5aと接地電極4、6との間に
電界が発生する。基板2は電気光学効果を有しているの
で、信号電極と接地電極との間の電界によって、分岐部
分3bの間に屈折率の差が発生し、この結果、各分岐部
分3bをそれぞれ伝搬する光波の位相に、ずれが発生す
る。この位相差が2mπラジアン(mは整数)になった
場合には、光導波路3の合波部で導波モードが励起さ
れ、光出力が「ON」状態になる。一方、各光導波路3
bをそれぞれ伝搬する光波の位相差が(2mπ−1)ラ
ジアンになった場合には、光導波路3の合波部で高次モ
ードが励起され、光出力が「OFF」状態になる。
【0006】こうした導波路型光デバイスにおいては、
コプレナーウエーブガイド型の信号電極5および接地電
極4、6を、変調用のマイクロ波信号電圧を供給するた
めの変調電極として構成している。従って、これらの導
体4、5、6を伝搬する変調用のマイクロ波信号電圧
と、光導波路3内を伝搬する光との間に速度差がないも
のと仮定すると、光変調帯域には制限はないはずであ
る。しかし、現実には、各電極の内部で伝搬損失があ
り、またマイクロ波信号電圧と光との間に速度差がある
ために、変調帯域が制限されている。
【0007】こうした導波路型光デバイスにおいては、
特定の周波数において、いわゆる「ロスディップ」と呼
ばれる伝送特性が劣化する問題があった。こうした変調
器の使用可能な周波数帯域は、ロスディップの生ずる周
波数以下に制限される。
【0008】本発明者らは、特開平10−123472
号公報において、高周波領域におけるロスディップを減
少させる実装構造を提案した。また、「TECHNICAL REPO
RT新材料と光エレクトロニクス 1997」第31−3
4頁の「40Gb/s LN強度変調器」によれば、特
定の実装構造を採用することによって、40Gb/sま
での広帯域において、ロスディップの発生を防止できる
ことを開示した。
【0009】しかし、前記文献「40Gb/s LN強
度変調器」にも記載されているように、40−50GH
zの領域では特性インピーダンスが低下するという問題
があった。具体的には、例えば40GHzにおいて、強
度変調器の特性インピーダンスは、約22Ωにまで低下
していたために、RF反射特性が低下し、変調器の動作
電圧の増加を招くことが分かった。文献「40Gb/s
LN強度変調器」においては、インピーダンスの整合
のために、約33Ωとなる緩衝部分を設けることを試み
ており、これによって40−50GHzにおけるRF反
射特性を−10dB程度にまで抑圧することに成功し
た。しかし、逆に0−20GHzにおける反射特性が逆
に劣化していた。
【0010】本発明の課題は、光波を伝搬させるための
光導波路が形成されている基板と、光波を制御するため
に基板上に設けられている進行波型信号電極と、接地電
極とを備えている導波路型光デバイスを、高周波コネク
タに対して結合し、実装するのに際して、例えば0−5
0GHzといった極めて広い周波数領域にわたって、良
好なRF反射特性および伝送特性を得ることである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係る導波路型光
デバイスは、光波を伝搬させるための光導波路が形成さ
れている基板と、光波を制御するために基板上に設けら
れている進行波型の信号電極と、接地電極とを備えてお
り、導波路型光デバイスが、高周波信号の入力部分と出
力部分とを備えており、入力部分には、高周波信号が印
加される信号電極の入力結合部が設けられており、出力
部分には、終端抵抗に接続される信号電極の出力結合部
が設けられており、入力部分と出力部分との少なくとも
一方に、入力結合部または出力結合部のインピーダンス
を調整する調整手段が設けられていることを特徴とす
る。
【0012】本発明者は、高周波信号の入力部分に、信
号電極の入力結合部を設け、出力部分に、信号電極の出
力結合部を設けた場合に、入力部分と出力部分との少な
くとも一方に、入力結合部または出力結合部のインピー
ダンスを調整する調整手段を、信号電極とは別に設ける
ことによって、実際に、例えば0−50GHzといった
極めて広い周波数領域にわたって、RF反射特性および
伝送特性が著しく改善され、フラットな周波数特性が得
られることを見いだし、本発明に到達した。
【0013】即ち、同軸ケーブルからコプレナー線路へ
の変換を行う場合、あるいはコプレナー線路から同軸ケ
ーブルへの変換を行う場合に、同軸ケーブルの先端部の
外径は例えば300μmであり、最適設計されたコプレ
ナー線路の寸法は例えば約7μmであって、大きな差が
ある。従来は、信号電極の末端結合部を、図1に示すよ
うなテーパー形状とすることによって、この差を吸収し
ていたが、このテーパー形状それ自体が周波数特性を持
っていることから、変調帯域の上限は、実用的には20
GHzであった。このため、従来は、前述した先行特許
にも記載されているように、高周波コネクタ側に工夫を
施すか、高周波コネクタと信号電極との接続方法に改善
を施すか、あるいは外部にインピーダンス調整回路を付
加していた。
【0014】これに対して、本発明においては、基板上
の信号電極の末端結合部において、信号電極とは別にイ
ンピーダンスの調整手段を設けたことに特徴がある。こ
れまでは前述のように信号電極の結合部にテーパー構造
を設けることでインピーダンスを調整しており、これに
加えて基板の外部でインピーダンス整合を図っていたた
め、本発明のように、導波路型光デバイスの入力部分お
よび/または出力部分において、信号電極の末端結合部
のインピーダンスを増減させる手段を、信号電極とは別
に設けるという思想は、まったく新しいものである。
【0015】基板の材質としては、ニオブ酸リチウム、
タンタル酸リチウム、ニオブ酸リチウム−タンタル酸リ
チウム固溶体等の電気光学結晶が特に好ましい。
【0016】光導波路の形成方法としては、チタン拡散
法等の内拡散法やプロトン交換法を利用できる。また、
本発明の導波路型光デバイスは、光変調器、光位相変調
器、偏波スクランブラ、光スイッチング素子、光コンピ
ューター用の光論理素子等として好適に使用できる。
【0017】図3は、本発明の一実施形態に係る導波路
型光デバイスと高周波コネクタとの接続部分を概略的に
示す部分破断斜視図であり、図4は、この導波路型光デ
バイスの平面図であり、図5(a)−(c)は、各デバ
イス21A、21B、21Cを示す、図4のV−V線断
面図である。
【0018】図3、図4において、図1、図2と同じ部
分には同じ符号を付け、その説明は省略する。本例の導
波路型光デバイス21A(21B、21C)において
は、信号電極25は、光導波路の分岐部分3bとほぼ平
行に延びる制御部分25aと、高周波信号が印加される
入力結合部43と、終端抵抗に接続される出力結合部5
3とを備えている。信号電極25および接地電極4、6
は、基板の主面上に、本例では絶縁バッファー層23を
介して設けられている。例えば図5(a)に示すよう
に、デバイス21Aの入力結合部43と出力結合部53
とは、基板から立ち上がった立ち上がり部25bと、基
板から離れた浮上部分25cとを備えており、浮上部分
25cと基板との間には、調整手段である空隙26が設
けられており、これらがデバイス21Aの入力部分24
や出力部分34をそれぞれ構成している。調整手段であ
る空隙26は、図4に示すように入力部分24と出力部
分34との双方に設けることが最も好ましいが、入力部
分24または出力部分34に設けてもよい。図3に示す
ように、浮上部分25cに対して、基板接続用導体15
が接続されている。
【0019】図5(b)に示すように、導波路型光デバ
イス21Bは、基板上に、他の部分の絶縁バッファー層
よりも厚い、調整手段である低誘電率層27と、低誘電
率層27と絶縁バッファー層との段差の立ち上がり部2
5bと低誘電率層27との上に位置する低インピーダン
ス部25cとが設けられており、これらがデバイス21
Aの入力部分24または出力部分34を構成している。
調整手段である低誘電率層27は、入力部分24と出力
部分34との双方に設けることが最も好ましいが、入力
部分24または出力部分34に設けてもよい。低インピ
ーダンス部25cに対して、基板接続用導体15が接続
されている。
【0020】図5(c)に示すデバイス21Cの入力部
分24や出力手段34においては、基板上に、絶縁バッ
ファー層23と、調整手段である低誘電率層28とが積
層されており、低誘電率層28の段差部分には、立ち上
がり部25bが設けられており、低誘電率層28上には
低インピーダンス部25cが設けられている。調整手段
である低誘電率層28は、入力部分24と出力部分34
との双方に設けることが最も好ましいが、入力部分24
または出力部分34に設けてもよい。
【0021】このように信号電極の入力部分と出力部分
の一方または双方において、信号電極と基板との間に、
調整手段である空隙や低誘電率層を介在させることによ
って、この部分の特性インピーダンスを調整できる。低
誘電率層27、28の材質は、絶縁性であり、かつ基板
よりも低い誘電率を有していなければならず、低誘電率
層の比誘電率は、11以下であることが好ましい。低誘
電率層を構成する材質は、具体的には、SiO2、Si
3N4、テフロン、サファイヤ、Al2O3から選択す
ることが好ましい。
【0022】図6は、本発明の他の実施形態に係る導波
路型光デバイスと高周波コネクタとの接続部分を概略的
に示す部分破断斜視図であり、図7は、この導波路型光
デバイスの平面図であり、図8(a)は、図7のVII
Ia−VIIIa線断面図であり、図8(b)は、図7
のVIIIb−VIIIb線断面図である。
【0023】本例の導波路型光デバイス31Aにおけ
る、信号電極35および接地電極4、6は、基板の主面
上に、絶縁バッファー層23を介して設けられている。
デバイス31Aの入力部分においては、信号電極35の
入力結合部43は、基板から立ち上がった立ち上がり部
35bを、離れた位置に二つ備えており、各立ち上がり
部35bから見て側面2a側には、基板から離れた浮上
部分35cが二つ設けられている。各浮上部分35cと
基板との間には、調整手段である空隙26が、それぞれ
設けられている。各空隙26は、それぞれ、立ち上がり
部35b、35eおよび浮上部分35cによって輪郭付
けられている。各浮上部分35cの間には、基板に対し
て絶縁バッファー層23を介して接合されている接合部
分35dが設けられている。これらがデバイス31Aの
入力部分24を構成している。図6に示すように、各浮
上部分35cに対して、それぞれ各基板接続用導体15
Aが接続されている。なお、調整手段として、空隙の代
わりに、低誘電率層を設けることもできる。これらの調
整手段は、デバイス31Aの入力部分と出力部分との双
方に設けることができ、あるいは出力部分だけに設ける
ことができる。
【0024】このように信号電極の結合部において、信
号電極と基板との間に、調整手段である空隙や低誘電率
層を介在させることによって、この部分の特性インピー
ダンスを調整できる。これと共に、基板に対して直接に
または絶縁バッファー層を介して接合されている接合部
分35dをも設けることによって、入力結合部および/
または出力結合部の構造強度を向上させることができ
る。
【0025】なお、前記の各例においては、基板と信号
電極の末端結合部との間に、空隙や低誘電率層を設けた
が、この結合部のインピーダンスを変化させることがで
きれば、空隙や低誘電率層の位置を適宜に変化させてよ
い。
【0026】次に、前述のような各導波路型光デバイス
の好適な製造プロセスについて、図9、図10を参照し
つつ、説明する。図9(a)においては、基板2に光導
波路3と絶縁バッファー層23とが形成されている。こ
れらの形成方法は公知である。次いで、図9(b)に示
すように、空隙を設けるべき領域にレジスト40を形成
し、図9(c)に示すように、絶縁バッファー層23上
およびレジスト40上に信号電極25を形成する。次い
で、レジスト40をエッチングによって除去し、図5
(a)に示すように空隙26を形成する。
【0027】ここでレジスト40の材質は、例えば、ノ
ーボラック樹脂が好ましく、エッチングは例えばアセト
ン等の溶剤等によって行う。
【0028】図10(a)においては、基板2に光導波
路3と、絶縁バッファー層41とを形成している。次い
で、図10(b)に示すように、低誘電率層を設けるべ
き領域にマスク42を形成し、図10(c)に示すよう
に、絶縁バッファー層41のうちマスク42を形成して
いない領域を、適当な厚みになるまで除去して薄い絶縁
バッファー層23を形成する。マスク42を形成した領
域には、厚い絶縁バッファー層27を残す。この絶縁バ
ッファー層27を、調整手段である低誘電率層として使
用する。従って、図10(a)において形成した絶縁バ
ッファー層41の材質は、前述した低誘電材料の特性を
満足するものであり、かつ基板上のバッファー層として
も利用可能でなければならない。こうした材質として
は、SiO2が好ましい。
【0029】
【実施例】(実施例1)図9(a)−(c)に示す製造
プロセスに従って、図3、図4、図5(a)に示す導波
路型光デバイス21Aを作製した。具体的には、Zカッ
トのニオブ酸リチウムのウエハー上に、フォトリソグラ
フィー法によって、チタンをパターニングし、熱拡散法
によってチタンを拡散させ、光導波路3を形成した。な
お、その条件は、チタンの厚さは800オングストロー
ムとし、制御部3bの幅は7μmとし、拡散温度は10
00℃とし、拡散時間は20時間とした。基板2の主面
に、SiO2の絶縁バッファー層23を形成した(厚さ
0.5−2μm)。
【0030】次いでレジスト40を形成し、これらの上
に厚さ15−30μmの金属メッキからなる信号電極パ
ターン25を形成した。レジスト40を溶剤で除去し、
調整手段である空隙26を形成した。次いでウエハーを
切断し、厚さ0.5mm、幅0.8mm,長さ40−6
0mmの導波路型光デバイス21Aを作製した。このデ
バイスについて、高周波コネクタと、50μm以下の精
度で位置調整を行い、同軸ケーブルの先端部の基板接続
用導体15に対して接続した。
【0031】実施例のデバイスと測定器との間を高周波
ケーブルで接続した。測定器から、周波数が徐々に変わ
るスイープ信号を出力し、0−50GHzの各周波数に
おける伝送特性およびRF反射特性を測定した。伝送特
性とRF反射特性とを図11に示す。
【0032】(実施例2)図10(a)−(c)に示す
製造プロセスに従って、図6、図7、図8に示す導波路
型光デバイス31Aを作製した。具体的には、Zカット
のニオブ酸リチウムのウエハー上に、フォトリソグラフ
ィー法によって、チタンをパターニングし、熱拡散法に
よってチタンを拡散させ、光導波路3を形成した。チタ
ンの厚さは800オングストロームとし、制御部25a
の幅は7μmとし、拡散温度は1000℃とし、拡散時
間は20時間とした。基板2の主面に、酸化珪素の絶縁
バッファー層23を形成した(厚さ1−5μm)。
【0033】次いでマスク42を形成し、ECRドライ
エッチング法により、マスク42を形成していない領域
を、適当な厚さまで除去して、図10(c)の状態と
し、マスク42を除去した。この上に、厚さ15−30
μmの金属メッキからなる信号電極パターン35を形成
した。次いでウエハーを切断し、厚さ0.5mm、幅
0.8mm,長さ40−60mmの導波路型光デバイス
を31Aを作製した。このデバイスについて、高周波コ
ネクタと、50μm以下の精度で位置調整を行い、同軸
ケーブルの先端部の基板接続用導体15に対して接続し
た。
【0034】このデバイスについて、実施例1と同様に
して、0−50GHzの各周波数における伝送特性およ
びRF反射特性を測定した。伝送特性とRF反射特性と
を図12に示す。
【0035】(比較例)実施例1と同様にして、図1の
デバイスを作製した。ただし、調整手段は設けなかっ
た。このデバイスについて、実施例1と同様にして、0
−50GHzの各周波数における伝送特性およびRF反
射特性を測定した。伝送特性とRF反射特性とを図13
に示す。
【0036】
【発明の効果】本発明によれば、光導波路が形成されて
いる基板と、基板上の進行波型信号電極と、基板上の接
地電極とを備えている導波路型光デバイスを、高周波コ
ネクタに対して結合し、実装するのに際して、極めて広
い周波数領域にわたって、良好なRF反射特性および伝
送特性が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来例の導波路型光デバイス1を示す平面図で
ある。
【図2】高周波コネクタの先端部の構造を示す斜視図で
ある。
【図3】本発明の導波路型光デバイスと高周波コネクタ
との接続部分を示す斜視図である。
【図4】本発明の導波路型光デバイス21A、21B、
21Cを示す平面図である。
【図5】(a)、(b)、(c)は、各導波路型光デバ
イス21A、21B、21Cを示す、図4のV−V線断
面図である。
【図6】本発明の他の導波路型光デバイスと高周波コネ
クタとの接続部分を示す斜視図である。
【図7】本発明の導波路型光デバイス31Aを示す平面
図である。
【図8】(a)は、導波路型光デバイス31Aを示す、
図7のVIIIa−VIIIa線断面図であり、(b)
は、デバイス31Aを示す、図7のVIIIb−VII
Ib線断面図である。
【図9】(a)−(c)は、図5(a)の導波路型光デ
バイスの製造プロセスの好適例を示す断面図である。
【図10】(a)−(c)は、図5(b)の導波路型光
デバイスの製造プロセスの好適例を示す断面図である。
【図11】本発明の実施例1における伝送特性およびR
F反射特性を示すグラフである。
【図12】本発明の実施例2における伝送特性およびR
F反射特性を示すグラフである。
【図13】比較例における伝送特性およびRF反射特性
を示すグラフである。
【符号の説明】
2 基板 3 光導波路 4、6 接地電極 7 高周波発生器 8 同軸ケーブル 9 終
端抵抗 13 中心導体 15 基板接続用導
体 21A、21B、21C、31A 導波路型光
デバイス 23 絶縁バッファー層 24 導
波路型光デバイスの入力部分 25、35 信号電
極 25a、35a 制御部 25c、35c
浮上部分(低インピーダンス部分) 26 空隙
27、28 低誘電率層 34 導波路型光
デバイスの出力部分 35d接合部分 43
信号電極の入力結合部 53 信号電極の出力結合
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 斉藤 勉 千葉県船橋市豊富町585番地 住友大阪セ メント株式会社新規技術研究所内 Fターム(参考) 2H079 AA02 AA12 BA01 CA04 DA03 EA05 HA15 HA16

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光波を伝搬させるための光導波路が形成
    されている基板と、光波を制御するために基板上に設け
    られている進行波型の信号電極と、接地電極とを備えて
    いる導波路型光デバイスであって、 導波路型光デバイスが、高周波信号の入力部分と出力部
    分とを備えており、入力部分には、高周波信号が印加さ
    れる前記信号電極の入力結合部が設けられており、出力
    部分には、終端抵抗に接続される信号電極の出力結合部
    が設けられており、前記入力部分と前記出力部分との少
    なくとも一方に、前記入力結合部と前記出力結合部との
    少なくとも一方のインピーダンスを調整する調整手段が
    設けられていることを特徴とする、導波路型光デバイ
    ス。
  2. 【請求項2】 前記調整手段が、前記結合部と基板との
    間に形成されている空隙であることを特徴とする、請求
    項1記載の導波路型光デバイス。
  3. 【請求項3】 前記結合部が、基板に対して接合されて
    いる接合部分と、基板から離れた位置に基板との間に前
    記空隙を挟むように設けられている浮上部分とを備えて
    いることを特徴とする、請求項2記載の導波路型光デバ
    イス。
  4. 【請求項4】 前記調整手段が、基板の誘電率よりも低
    い誘電率からなる低誘電率層であることを特徴とする、
    請求項1記載の導波路型光デバイス。
  5. 【請求項5】 基板上に前記低誘電率層が設けられてお
    り、前記結合部が、基板に対して接合されている接合部
    分と、低誘電率層上に設けられている低インピーダンス
    部分とを備えていることを特徴とする、請求項4記載の
    導波路型光デバイス。
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