JPH06308437A - 光制御素子 - Google Patents
光制御素子Info
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- JPH06308437A JPH06308437A JP12041693A JP12041693A JPH06308437A JP H06308437 A JPH06308437 A JP H06308437A JP 12041693 A JP12041693 A JP 12041693A JP 12041693 A JP12041693 A JP 12041693A JP H06308437 A JPH06308437 A JP H06308437A
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- G—PHYSICS
- G02—OPTICS
- G02F—OPTICAL DEVICES OR ARRANGEMENTS FOR THE CONTROL OF LIGHT BY MODIFICATION OF THE OPTICAL PROPERTIES OF THE MEDIA OF THE ELEMENTS INVOLVED THEREIN; NON-LINEAR OPTICS; FREQUENCY-CHANGING OF LIGHT; OPTICAL LOGIC ELEMENTS; OPTICAL ANALOGUE/DIGITAL CONVERTERS
- G02F1/00—Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics
- G02F1/01—Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour
- G02F1/03—Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour based on ceramics or electro-optical crystals, e.g. exhibiting Pockels effect or Kerr effect
- G02F1/035—Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour based on ceramics or electro-optical crystals, e.g. exhibiting Pockels effect or Kerr effect in an optical waveguide structure
- G02F1/0356—Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour based on ceramics or electro-optical crystals, e.g. exhibiting Pockels effect or Kerr effect in an optical waveguide structure controlled by a high-frequency electromagnetic wave component in an electric waveguide structure
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- Optics & Photonics (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 素子自体の大きさを変更することなく、極め
て広帯域の光制御素子を提供する。 【構成】 給電線芯線108から供給された変調用のマ
イクロ波信号は、変換回路200において、同軸線路モ
ードから平行回路モードへのモード変換が行われ、変換
回路200の給電接続部における放射マイクロ波の発生
が少なくなり、また放射マイクロ波がわずかに発生した
としても、電磁波吸収体204に吸収されるため、光制
御素子100の変調電極における伝送損失の急激な増大
が抑止される。
て広帯域の光制御素子を提供する。 【構成】 給電線芯線108から供給された変調用のマ
イクロ波信号は、変換回路200において、同軸線路モ
ードから平行回路モードへのモード変換が行われ、変換
回路200の給電接続部における放射マイクロ波の発生
が少なくなり、また放射マイクロ波がわずかに発生した
としても、電磁波吸収体204に吸収されるため、光制
御素子100の変調電極における伝送損失の急激な増大
が抑止される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光波の変調、光路の切
替え等を行う光制御素子に関し、特に動作速度が極めて
速い光制御素子に関するものである。
替え等を行う光制御素子に関し、特に動作速度が極めて
速い光制御素子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】変調電極を用いて動作の高速化を図った
従来の光制御素子として、マッハツェンダ形のTi拡散
LiNbO3 (リチウムナイオベート)光制御素子10
0の平面図を図6に、また図6のA−A’切断面におけ
る断面図を図7に示す。図6,7において、101は電
気光学効果を有するzカットLiNb03 基板(以下、
基板という)、102はTi熱拡散により基板101上
に形成されたマッハツェンダ形の光導波路、103は基
板101の上に形成された厚さDのSi02 バッファ層
(以下、バッファ層という)である。
従来の光制御素子として、マッハツェンダ形のTi拡散
LiNbO3 (リチウムナイオベート)光制御素子10
0の平面図を図6に、また図6のA−A’切断面におけ
る断面図を図7に示す。図6,7において、101は電
気光学効果を有するzカットLiNb03 基板(以下、
基板という)、102はTi熱拡散により基板101上
に形成されたマッハツェンダ形の光導波路、103は基
板101の上に形成された厚さDのSi02 バッファ層
(以下、バッファ層という)である。
【0003】104はバッファ層103のさらに上に形
成された中心導体(中心電極)、105は同じくバッフ
ァ層103の上に形成されたアース導体(アース電極)
であり、この中心導体104とアース導体105によ
り、コプレーナウエーブガイド形(以下、CPW形とい
う)の変調電極が構成されている。
成された中心導体(中心電極)、105は同じくバッフ
ァ層103の上に形成されたアース導体(アース電極)
であり、この中心導体104とアース導体105によ
り、コプレーナウエーブガイド形(以下、CPW形とい
う)の変調電極が構成されている。
【0004】106は中心導体104とアース導体10
5との間に接続された終端抵抗、107は中心導体10
4とアース導体105とに接続され、変調用マイクロ波
信号をこれらの中心導体104およびアース導体105
に供給するマイクロ波給電線(供給用同軸線)である。
5との間に接続された終端抵抗、107は中心導体10
4とアース導体105とに接続され、変調用マイクロ波
信号をこれらの中心導体104およびアース導体105
に供給するマイクロ波給電線(供給用同軸線)である。
【0005】次に、図6,7に示すマッハツェンダ形の
Ti拡散LiNbO3 (リチウムナイオベート)光制御
素子100の動作について説明する。今、この光制御素
子100にマイクロ波給電線107から変調用駆動電力
が供給された場合、中心導体104とアース導体105
との間に電界が生じる。基板101は電気光学効果を有
するので、この電界により屈折率の変化を生じ、この結
果、2本の光導波路102を伝搬する光の位相にズレが
生じる。このズレが2mπラジアン(mは整数)になっ
た場合には、導波路102の合波部で導波モードが励振
され、光出力はON状態となる。一方、このズレが(2
m+1)πラジアンになった場合には、導波路102の
合波部で高次モードが励振され、光出力はOFF状態と
なる。
Ti拡散LiNbO3 (リチウムナイオベート)光制御
素子100の動作について説明する。今、この光制御素
子100にマイクロ波給電線107から変調用駆動電力
が供給された場合、中心導体104とアース導体105
との間に電界が生じる。基板101は電気光学効果を有
するので、この電界により屈折率の変化を生じ、この結
果、2本の光導波路102を伝搬する光の位相にズレが
生じる。このズレが2mπラジアン(mは整数)になっ
た場合には、導波路102の合波部で導波モードが励振
され、光出力はON状態となる。一方、このズレが(2
m+1)πラジアンになった場合には、導波路102の
合波部で高次モードが励振され、光出力はOFF状態と
なる。
【0006】従って、このような光制御素子100の場
合、CPW形の中心導体104及びアース導体105
が、変調用マイクロ波信号が供給される変調電極として
構成されているので、これらの導体104,105を伝
搬する変調用マイクロ波信号と光導波路102を伝搬す
る光との間に速度差がなければ、理想的には光変調帯域
に対する制限はないが、実際には、変調電極の伝搬損
失、および変調マイクロ波信号と光との間の速度差等に
よって変調帯域が制限される。
合、CPW形の中心導体104及びアース導体105
が、変調用マイクロ波信号が供給される変調電極として
構成されているので、これらの導体104,105を伝
搬する変調用マイクロ波信号と光導波路102を伝搬す
る光との間に速度差がなければ、理想的には光変調帯域
に対する制限はないが、実際には、変調電極の伝搬損
失、および変調マイクロ波信号と光との間の速度差等に
よって変調帯域が制限される。
【0007】図8は、従来の光制御素子100の給電接
続部分を示す拡大図であり、図8(a)は平面図、また
図8(b)は給電線芯線に沿った切断面における断面図
である。同図において、前述の説明と同じまたは相当部
分には同一の符号を付してある。図8において、108
はマイクロ波給電線107の給電線芯線、109は同じ
く給電線アース導体であり、給電線芯線108と中心導
体104との間、および給電線アース導体109とアー
ス導体105との間は、それぞれ半田付けや銀ペースト
などにより接続されている。
続部分を示す拡大図であり、図8(a)は平面図、また
図8(b)は給電線芯線に沿った切断面における断面図
である。同図において、前述の説明と同じまたは相当部
分には同一の符号を付してある。図8において、108
はマイクロ波給電線107の給電線芯線、109は同じ
く給電線アース導体であり、給電線芯線108と中心導
体104との間、および給電線アース導体109とアー
ス導体105との間は、それぞれ半田付けや銀ペースト
などにより接続されている。
【0008】今、給電線芯線108からマイクロ波信号
が供給された場合、給電線芯線108を伝搬するマイク
ロ波信号と、変調電極の中心導体104を伝搬するマイ
クロ波信号のモード、すなわち電磁波分布が異なるた
め、両者が接続される給電接続部においてモードが変換
される場合に放射マイクロ波110が生じる。この結
果、放射マイクロ波110が、変調動作時に基板101
の厚さ方向に発生する表面波モード等と結合し、基板1
01の誘電率、構造、大きさなどに応じた周波数で共振
するため、変調電極における伝送損失が急激に増大す
る。
が供給された場合、給電線芯線108を伝搬するマイク
ロ波信号と、変調電極の中心導体104を伝搬するマイ
クロ波信号のモード、すなわち電磁波分布が異なるた
め、両者が接続される給電接続部においてモードが変換
される場合に放射マイクロ波110が生じる。この結
果、放射マイクロ波110が、変調動作時に基板101
の厚さ方向に発生する表面波モード等と結合し、基板1
01の誘電率、構造、大きさなどに応じた周波数で共振
するため、変調電極における伝送損失が急激に増大す
る。
【0009】図9(a)は、基板101の厚さを0.5
mm、長さを40mm、幅を10mmとした場合の電極
の伝送特性(S21)を示している。この場合、周波数が
約20GHz以上の領域では大きなディップ(落ち込
み)が見られるため、この光制御素子100で使用でき
る変調帯域はそれ以下に制限される。
mm、長さを40mm、幅を10mmとした場合の電極
の伝送特性(S21)を示している。この場合、周波数が
約20GHz以上の領域では大きなディップ(落ち込
み)が見られるため、この光制御素子100で使用でき
る変調帯域はそれ以下に制限される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従って、このような従
来の光制御素子では、変調帯域をより高い周波数帯域に
拡大するには、基板を薄くして共振周波数を高くし、デ
ィップが発生する周波数を高くする必要があった。図9
(b)は、前述の測定例において、さらに基板101の
厚さを0.15mmとした場合の変調電極の伝送特性
(S21)であり、ディップが発生する周波数は約60G
Hz以上となり、前述の基板101の厚さを0.5mm
とした場合と比較して、変調帯域が拡大したことがわか
る。
来の光制御素子では、変調帯域をより高い周波数帯域に
拡大するには、基板を薄くして共振周波数を高くし、デ
ィップが発生する周波数を高くする必要があった。図9
(b)は、前述の測定例において、さらに基板101の
厚さを0.15mmとした場合の変調電極の伝送特性
(S21)であり、ディップが発生する周波数は約60G
Hz以上となり、前述の基板101の厚さを0.5mm
とした場合と比較して、変調帯域が拡大したことがわか
る。
【0011】しかし、光制御素子自体の大きさは、光の
進行方向の長さとして40〜50mm程度必要であり、
また基板を薄くすると素子が割れ易くなる等の問題があ
るため、光制御素子の構造的寸法をより小さくして、変
調帯域の拡大を図る方法では限界があった。本発明はこ
のような課題を解決するためのものであり、素子自体の
大きさを変更することなく、極めて広帯域の光制御素子
を提供することを目的としている。
進行方向の長さとして40〜50mm程度必要であり、
また基板を薄くすると素子が割れ易くなる等の問題があ
るため、光制御素子の構造的寸法をより小さくして、変
調帯域の拡大を図る方法では限界があった。本発明はこ
のような課題を解決するためのものであり、素子自体の
大きさを変更することなく、極めて広帯域の光制御素子
を提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明による光制御素子は、マイクロ波給電
線と変調電極との間に、マイクロ波信号を同軸線路モー
ドから平面回路モードへ変換する変換回路を備えるもの
である。
るために、本発明による光制御素子は、マイクロ波給電
線と変調電極との間に、マイクロ波信号を同軸線路モー
ドから平面回路モードへ変換する変換回路を備えるもの
である。
【0013】さらに、変換回路と基板との間、もしくは
変換回路と基板周辺との間に、電磁波吸収体もしくは遮
蔽導体を備えるものである。
変換回路と基板周辺との間に、電磁波吸収体もしくは遮
蔽導体を備えるものである。
【0014】
【作用】従って、マイクロ波給電線から供給されたマイ
クロ波信号は、変換回路により同軸線路モードから平面
回路モードへモード変換され、放射マイクロ波の発生が
抑制されて、変調電極に供給される。また、放射マイク
ロ波が発生した場合には、電磁波吸収体もしくは遮蔽導
体により吸収され、基板の表面波モードとの結合が回避
される。
クロ波信号は、変換回路により同軸線路モードから平面
回路モードへモード変換され、放射マイクロ波の発生が
抑制されて、変調電極に供給される。また、放射マイク
ロ波が発生した場合には、電磁波吸収体もしくは遮蔽導
体により吸収され、基板の表面波モードとの結合が回避
される。
【0015】
【実施例】次に、本発明について図面を参照して説明す
る。図1は本発明の一実施例である光制御素子100の
給電接続部を示す拡大図であり、図1(a)は平面図、
また図1(b)は給電線芯線に沿った切断面における断
面図を示している。なお、以下の説明における光制御素
子100の構造は、給電接続部を除いて、前述の説明
(図6,7)と同じ構造であり、以下の各図において、
前述の説明と同じまたは相当部分には同一の符号を付し
てある。
る。図1は本発明の一実施例である光制御素子100の
給電接続部を示す拡大図であり、図1(a)は平面図、
また図1(b)は給電線芯線に沿った切断面における断
面図を示している。なお、以下の説明における光制御素
子100の構造は、給電接続部を除いて、前述の説明
(図6,7)と同じ構造であり、以下の各図において、
前述の説明と同じまたは相当部分には同一の符号を付し
てある。
【0016】図1において、200は変調用マイクロ波
信号のモードを変換する変換回路であり、アルミナ基板
201、アルミナ基板201上に形成された中心導体
(中心電極)202、同じくアルミナ基板201上に形
成されたアース導体(アース電極)203から構成され
ている。この中心導体202とアース導体203によ
り、CPW形の線路導体を形成している。また、204
はフェライト系樹脂等の磁性体からなる電磁波吸収体、
108は変調用マイクロ波給電線107の給電線芯線、
109は同じく給電線アース導体であり、電磁波吸収体
204は基板101と給電線アース導体109の間に挿
入されている。
信号のモードを変換する変換回路であり、アルミナ基板
201、アルミナ基板201上に形成された中心導体
(中心電極)202、同じくアルミナ基板201上に形
成されたアース導体(アース電極)203から構成され
ている。この中心導体202とアース導体203によ
り、CPW形の線路導体を形成している。また、204
はフェライト系樹脂等の磁性体からなる電磁波吸収体、
108は変調用マイクロ波給電線107の給電線芯線、
109は同じく給電線アース導体であり、電磁波吸収体
204は基板101と給電線アース導体109の間に挿
入されている。
【0017】この変換回路200は、中心導体202に
より給電線芯線108と光制御素子100の中心導体1
04とを接続し、アース導体203により給電線アース
導体109と光制御素子100のアース導体105を接
続するように配置され、特に、中心導体202と中心導
体104とが直接接触するように、アルミナ基板201
を上側にして配置されてい。なお、中心導体202の
幅、および中心導体202とアース導体203との間隔
は、変換回路200の特性インピーダンスが50Ωとな
るように設定されており、マイクロ波給電線107側の
インピーダンスとの整合がとられている。
より給電線芯線108と光制御素子100の中心導体1
04とを接続し、アース導体203により給電線アース
導体109と光制御素子100のアース導体105を接
続するように配置され、特に、中心導体202と中心導
体104とが直接接触するように、アルミナ基板201
を上側にして配置されてい。なお、中心導体202の
幅、および中心導体202とアース導体203との間隔
は、変換回路200の特性インピーダンスが50Ωとな
るように設定されており、マイクロ波給電線107側の
インピーダンスとの整合がとられている。
【0018】次に本発明の動作について、図1を参照し
て説明する。給電線芯線108から供給された変調用の
マイクロ波信号は、変換回路200において、同軸線路
モードから平行回路モードへのモード変換が行われる。
この場合、給電線芯線108を直接変調電極に接続する
方法に比較して、変換回路200の給電接続部における
放射マイクロ波の発生が少なく、また放射マイクロ波が
わずかに発生したとしても、電磁波吸収体204に吸収
されるため、これが基板101の表面波モードと結合し
なくなり、光制御素子100の変調電極(中心電極10
4およびアース電極105)における伝送損失の急激な
増大が抑止される。
て説明する。給電線芯線108から供給された変調用の
マイクロ波信号は、変換回路200において、同軸線路
モードから平行回路モードへのモード変換が行われる。
この場合、給電線芯線108を直接変調電極に接続する
方法に比較して、変換回路200の給電接続部における
放射マイクロ波の発生が少なく、また放射マイクロ波が
わずかに発生したとしても、電磁波吸収体204に吸収
されるため、これが基板101の表面波モードと結合し
なくなり、光制御素子100の変調電極(中心電極10
4およびアース電極105)における伝送損失の急激な
増大が抑止される。
【0019】図2は、図1の変換回路200を使用した
場合の、変調電極の伝送特性(S21)を示している。同
図において、光制御素子100の基板101の厚さを
0.5mmとしたにもかかわらず、前述の図9(a),
(b)のように基板101の厚さに応じた周波数におけ
るディップが見られず、高い周波数領域においても安定
した特性を示しており、変調帯域が広くなったことがわ
かる。
場合の、変調電極の伝送特性(S21)を示している。同
図において、光制御素子100の基板101の厚さを
0.5mmとしたにもかかわらず、前述の図9(a),
(b)のように基板101の厚さに応じた周波数におけ
るディップが見られず、高い周波数領域においても安定
した特性を示しており、変調帯域が広くなったことがわ
かる。
【0020】次に、本発明の第2の実施例について、図
3を参照して説明する。図3は、図1と同様に、光制御
素子100の給電接続部を示す拡大図であり、図3
(a)は平面図、また図3(b)は給電線芯線に沿った
切断面における断面図を示している。図3において、2
05は、変換回路200に設けられた中心導体202お
よびアース導体203を、それぞれ光制御素子100の
中心導体104およびアース導体105に接続する金リ
ボンであり、この場合、変換回路200は図1とは異な
り、アルミナ基板201を下側にして配置されており、
さらにその下には電磁波吸収体204が配置されてい
る。なお、基板201と基板101は接触していない。
3を参照して説明する。図3は、図1と同様に、光制御
素子100の給電接続部を示す拡大図であり、図3
(a)は平面図、また図3(b)は給電線芯線に沿った
切断面における断面図を示している。図3において、2
05は、変換回路200に設けられた中心導体202お
よびアース導体203を、それぞれ光制御素子100の
中心導体104およびアース導体105に接続する金リ
ボンであり、この場合、変換回路200は図1とは異な
り、アルミナ基板201を下側にして配置されており、
さらにその下には電磁波吸収体204が配置されてい
る。なお、基板201と基板101は接触していない。
【0021】従って、図1と同様に、給電線芯線108
を直接変調電極に接続する方法に比較して、変換回路2
00での放射マイクロ波の発生が少なくなり、また放射
マイクロ波がわずかに発生しても電磁波吸収体204で
吸収されるため、これが基板101の表面波モードと結
合しなくなり、変調電極(中心電極104およびアース
電極105)における伝送損失の急激な増大が抑止され
る。
を直接変調電極に接続する方法に比較して、変換回路2
00での放射マイクロ波の発生が少なくなり、また放射
マイクロ波がわずかに発生しても電磁波吸収体204で
吸収されるため、これが基板101の表面波モードと結
合しなくなり、変調電極(中心電極104およびアース
電極105)における伝送損失の急激な増大が抑止され
る。
【0022】次に、本発明の第3の実施例について、図
4を参照して説明する。図4は、図1,2と同様に、光
制御素子100の給電接続部を示す拡大図であり、図4
(a)は平面図、また図4(b)は給電線芯線に沿った
切断面における断面図を示している。図4は図1の構造
とほぼ同じであるが、特に、電磁波吸収体204が光制
御素子100の基板101の給電線芯線108側端面を
遮蔽するように配置されている。
4を参照して説明する。図4は、図1,2と同様に、光
制御素子100の給電接続部を示す拡大図であり、図4
(a)は平面図、また図4(b)は給電線芯線に沿った
切断面における断面図を示している。図4は図1の構造
とほぼ同じであるが、特に、電磁波吸収体204が光制
御素子100の基板101の給電線芯線108側端面を
遮蔽するように配置されている。
【0023】従って、基板101の端面から進入する放
射マイクロ波が、電磁波吸収体204で吸収されるた
め、これが基板101に進入し基板101の厚さ方向に
発生する表面波モードと結合しなくなり、変調電極にお
ける伝送損失の急激な増大がさらに抑止される。
射マイクロ波が、電磁波吸収体204で吸収されるた
め、これが基板101に進入し基板101の厚さ方向に
発生する表面波モードと結合しなくなり、変調電極にお
ける伝送損失の急激な増大がさらに抑止される。
【0024】次に、本発明の第4の実施例について、図
5を参照して説明する。図5は、図1乃至3と同様に、
光制御素子100の給電接続部を示す拡大図であり、図
5(a)は平面図、また図5(b)は給電線芯線に沿っ
た切断面における断面図を示している。図5は図2の構
造とほぼ同じであるが、特に、電磁波吸収体204が光
制御素子100の基板101の給電線芯線108側端面
を遮蔽するように配置されている。
5を参照して説明する。図5は、図1乃至3と同様に、
光制御素子100の給電接続部を示す拡大図であり、図
5(a)は平面図、また図5(b)は給電線芯線に沿っ
た切断面における断面図を示している。図5は図2の構
造とほぼ同じであるが、特に、電磁波吸収体204が光
制御素子100の基板101の給電線芯線108側端面
を遮蔽するように配置されている。
【0025】従って、基板101の端面から進入する放
射マイクロ波が、電磁波吸収体204で吸収されるた
め、これが基板101に進入し基板101の厚さ方向に
発生する表面波モードと結合しなくなり、変調電極にお
ける伝送損失の急激な増大がさらに抑止される。
射マイクロ波が、電磁波吸収体204で吸収されるた
め、これが基板101に進入し基板101の厚さ方向に
発生する表面波モードと結合しなくなり、変調電極にお
ける伝送損失の急激な増大がさらに抑止される。
【0026】なお、以上の実施例において、光制御素子
100の基板101の厚さが均一である場合について説
明したが、これは基板101の一部分の厚さを掘下げに
より小さくしたリッジ構造としてもよい。また、光制御
素子100の基板101として、zカットLiNbO3
基板を用いた場合について説明したが、これはxカット
LiNbO3 基板でもよく、さらには電気光学効果を有
するその他の基板でもよい。また、変換回路200の基
板201として、アルミナ基板を用いた場合について説
明したが、これは酸化マグネシウム基板やサファイヤ基
板を用いてもよく、また電磁波吸収体204として導体
を用いてもよい。また本発明は、電気光学効果を利用す
る光デバイス、あるいは高周波電気信号と光の相互作用
を利用したあらゆる光デバイスに適用できることは自明
である。
100の基板101の厚さが均一である場合について説
明したが、これは基板101の一部分の厚さを掘下げに
より小さくしたリッジ構造としてもよい。また、光制御
素子100の基板101として、zカットLiNbO3
基板を用いた場合について説明したが、これはxカット
LiNbO3 基板でもよく、さらには電気光学効果を有
するその他の基板でもよい。また、変換回路200の基
板201として、アルミナ基板を用いた場合について説
明したが、これは酸化マグネシウム基板やサファイヤ基
板を用いてもよく、また電磁波吸収体204として導体
を用いてもよい。また本発明は、電気光学効果を利用す
る光デバイス、あるいは高周波電気信号と光の相互作用
を利用したあらゆる光デバイスに適用できることは自明
である。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、変調用
マイクロ波信号を供給する給電線と変調電極との間に、
所定の変換回路を設けて、マイクロ波信号のモードを変
換するようにしたので、放射マイクロ波の発生を少なく
し、特定周波数における伝送損失の急激な増加を抑制す
る。従って、マイクロ波信号により光を変調制御する光
制御素子において、広帯域にわたって、特に比較的高い
周波数領域においても、安定した光変調制御を実施でき
るという格別な効果を奏するものである。
マイクロ波信号を供給する給電線と変調電極との間に、
所定の変換回路を設けて、マイクロ波信号のモードを変
換するようにしたので、放射マイクロ波の発生を少なく
し、特定周波数における伝送損失の急激な増加を抑制す
る。従って、マイクロ波信号により光を変調制御する光
制御素子において、広帯域にわたって、特に比較的高い
周波数領域においても、安定した光変調制御を実施でき
るという格別な効果を奏するものである。
【図1】本発明の一実施例による光制御素子100の構
成を示す構成図である。
成を示す構成図である。
【図2】図1の光制御素子100の変調電極における伝
送特性を示す特性図である。
送特性を示す特性図である。
【図3】本発明の第2の実施例による光制御素子100
の構成を示す構成図である。
の構成を示す構成図である。
【図4】本発明の第3の実施例による光制御素子100
の構成を示す構成図である。
の構成を示す構成図である。
【図5】本発明の第4の実施例による光制御素子100
の構成を示す構成図である。
の構成を示す構成図である。
【図6】従来の光制御素子100の構成を示す構成図で
ある。
ある。
【図7】従来の光制御素子100の断面を示す断面図で
ある。
ある。
【図8】従来の光制御素子100の給電接続部の構成を
示す構成図である。
示す構成図である。
【図9】従来の光制御素子100の変調電極における伝
送特性を示す特性図である。
送特性を示す特性図である。
100 光制御素子 101 zカットLiNbO3 基板 102 Ti熱拡散マッハツェンダ形の光導波路 103 SiO2 バッファ層 104 変調電極の中心導体 105 変調電極のアース導体 108 給電線芯線 109 給電線アース導体 110 放射マイクロ波 200 変換回路 201 アルミナ基板 202 中心導体 203 アース導体 204 電磁波吸収体 205 金リボン
Claims (2)
- 【請求項1】 光導波路を有する基板と、この基板上に
形成された変調電極と、この変調電極にマイクロ波信号
を供給するマイクロ波給電線とからなる光制御素子にお
いて、 前記マイクロ波給電線と前記変調電極との間に、前記マ
イクロ波信号を同軸線路モードから平面回路モードへ変
換する変換回路を備えることを特徴とする光制御素子。 - 【請求項2】 請求項1の光制御素子において、 前記変換回路と前記基板との間、もしくは前記変換回路
と前記基板周辺との間に、電磁波吸収体もしくは遮蔽導
体を備えることを特徴とする光制御素子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12041693A JPH06308437A (ja) | 1993-04-26 | 1993-04-26 | 光制御素子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12041693A JPH06308437A (ja) | 1993-04-26 | 1993-04-26 | 光制御素子 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06308437A true JPH06308437A (ja) | 1994-11-04 |
Family
ID=14785684
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12041693A Pending JPH06308437A (ja) | 1993-04-26 | 1993-04-26 | 光制御素子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06308437A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09304746A (ja) * | 1996-05-10 | 1997-11-28 | Nec Corp | 導波路型光デバイス |
US6682869B2 (en) | 2000-03-07 | 2004-01-27 | Shin-Etu Chemical Co., Ltd. | Chemical amplification, positive resist compositions |
US6838224B2 (en) | 2000-03-07 | 2005-01-04 | Shi-Etsu Chemical Co., Ltd. | Chemical amplification, positive resist compositions |
US8031987B2 (en) | 2005-11-16 | 2011-10-04 | Sumitomo Osaka Cement Co., Ltd. | Optical modulator |
WO2016032004A1 (ja) * | 2014-08-29 | 2016-03-03 | 住友大阪セメント株式会社 | 光変調器、及び光スイッチ |
WO2016032002A1 (ja) * | 2014-08-29 | 2016-03-03 | 住友大阪セメント株式会社 | 光変調器、及び光スイッチ |
-
1993
- 1993-04-26 JP JP12041693A patent/JPH06308437A/ja active Pending
Cited By (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09304746A (ja) * | 1996-05-10 | 1997-11-28 | Nec Corp | 導波路型光デバイス |
US6682869B2 (en) | 2000-03-07 | 2004-01-27 | Shin-Etu Chemical Co., Ltd. | Chemical amplification, positive resist compositions |
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US8031987B2 (en) | 2005-11-16 | 2011-10-04 | Sumitomo Osaka Cement Co., Ltd. | Optical modulator |
US8068703B2 (en) | 2005-11-16 | 2011-11-29 | Sumitomo Osaka Cement Co., Ltd. | Optical modulator |
WO2016032004A1 (ja) * | 2014-08-29 | 2016-03-03 | 住友大阪セメント株式会社 | 光変調器、及び光スイッチ |
WO2016032002A1 (ja) * | 2014-08-29 | 2016-03-03 | 住友大阪セメント株式会社 | 光変調器、及び光スイッチ |
JP2016050999A (ja) * | 2014-08-29 | 2016-04-11 | 住友大阪セメント株式会社 | 光変調器、及び光スイッチ |
JP2016050998A (ja) * | 2014-08-29 | 2016-04-11 | 住友大阪セメント株式会社 | 光変調器、及び光スイッチ |
CN106662764A (zh) * | 2014-08-29 | 2017-05-10 | 住友大阪水泥股份有限公司 | 光调制器及光开关 |
CN106687853A (zh) * | 2014-08-29 | 2017-05-17 | 住友大阪水泥股份有限公司 | 光调制器及光开关 |
US10401658B2 (en) | 2014-08-29 | 2019-09-03 | Sumitomo Osaka Cement Co., Ltd. | Optical modulator and optical switch |
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