JPH10142567A - 導波型光デバイス - Google Patents

導波型光デバイス

Info

Publication number
JPH10142567A
JPH10142567A JP29671596A JP29671596A JPH10142567A JP H10142567 A JPH10142567 A JP H10142567A JP 29671596 A JP29671596 A JP 29671596A JP 29671596 A JP29671596 A JP 29671596A JP H10142567 A JPH10142567 A JP H10142567A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
waveguide
dielectric
electrode
dielectric substrate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP29671596A
Other languages
English (en)
Inventor
Rangaraaju Madabushi
ランガラージュ マダブシ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP29671596A priority Critical patent/JPH10142567A/ja
Priority to US08/966,698 priority patent/US5991491A/en
Publication of JPH10142567A publication Critical patent/JPH10142567A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02FOPTICAL DEVICES OR ARRANGEMENTS FOR THE CONTROL OF LIGHT BY MODIFICATION OF THE OPTICAL PROPERTIES OF THE MEDIA OF THE ELEMENTS INVOLVED THEREIN; NON-LINEAR OPTICS; FREQUENCY-CHANGING OF LIGHT; OPTICAL LOGIC ELEMENTS; OPTICAL ANALOGUE/DIGITAL CONVERTERS
    • G02F1/00Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics
    • G02F1/01Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour 
    • G02F1/03Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour  based on ceramics or electro-optical crystals, e.g. exhibiting Pockels effect or Kerr effect
    • G02F1/035Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour  based on ceramics or electro-optical crystals, e.g. exhibiting Pockels effect or Kerr effect in an optical waveguide structure
    • G02F1/0356Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour  based on ceramics or electro-optical crystals, e.g. exhibiting Pockels effect or Kerr effect in an optical waveguide structure controlled by a high-frequency electromagnetic wave component in an electric waveguide structure

Abstract

(57)【要約】 【課題】 エアギャップを設けることにより、マイクロ
波減衰を低減できる導波型光デバイスを提供する。 【解決手段】 光導波路を形成した結晶基板上、信号電
極及び接地電極を形成すると共に、基板を誘電体基板に
取り付け、更に、誘電体基板を金属基板に取り付けた構
造を有する導波型光デバイスにおいて、信号電極及び接
地電極の下部に位置する誘電体基板及び金属基板の少く
とも一方にエアギャップを形成する溝を設けた導波型光
デバイスが得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高速光通信、光ス
イッチングネットワーク、光情報処理、光画像処理な
ど、各種光システムに用いられる、導波型光変調器や導
波型光スイッチなどに関する。
【0002】
【従来の技術】導波型光変調器および導波型光スイッチ
は、高速光通信、光スイッチングネットワーク、光情報
処理、光画像処理など、各種光システムを実現する上で
非常に重要な要素となるものである。導波型光変調器
は、さまざまな製造方法により、注目される数種の基板
上に形成される。しかしながら、導波型光デバイスの研
究の大半は、LiNbOや半導体(たとえばGaAs
系の)基板に関するものである。LiNbOへのチタ
ンの内拡散法によれば、良好な電気光学特性を備えた低
損失ストリップ状導波路を基板に形成するための、便利
で比較的簡単な方法が得られる。導波型光変調器の重要
なパラメータは、駆動電力(あるいは駆動電圧)と、変
調帯域幅と、特性インピーダンスと、挿入損失である。
これらのパラメータのうち、変調帯域幅と駆動電圧とは
トレード・オフの関係にあった。すなわち、広い変調帯
域幅と低い駆動電圧に対する要請を、同時に満足するこ
とは困難であった。そこで、導波型光変調器の研究は、
このトレード・オフの関係を最適化することに集中して
いる。
【0003】導波型変調器の帯域幅は、マイクロ波減衰
と、光波およびマイクロ波間の速度不整合により制限さ
れ、それ以外には、おもに、電極の種類・材料・配置
と、基板の誘電率に依存する。広帯域の用途には、進行
波電極が広く用いられている。その概念は、電極を駆動
伝送線路の延長として構成することである。そのため、
電極の特性インピーダンスは、電源およびケーブルの特
性インピーダンスと同じでなくてはならない。この場合
の変調速度は、光波およびマイクロ波の走行時間(また
は位相速度または有効屈折率)の差により制限される。
用い得る進行波電極構造としては、1)非対称ストリップ
ライン(Asymmetric Strip Line
(以下、ASLと略称する))型または非対称平面スト
リップ(Asymmetric Coplanar S
trip(以下、ACPSと略称する))型電極構造
と、2)平面導波(Coplanar Waveguid
es(以下、CPWと略称する))型電極構造の2種類
がある。
【0004】完全な速度整合が得られたとしても帯域幅
はマイクロ波減衰により制限されるから、マイクロ波減
衰は非常に重要な意味をもっている。そこで、マイクロ
波減衰を低減させることが必要となる。
【0005】マイクロ波減衰は以下の事象によって引き
起こされる。
【0006】a.電極の配置、電極材料の抵抗率、バッ
ファ層のパラメータなどの関数であるストリップライン
導体の損失、 b.LiNbO基板の誘電率およびtanδ(損失タ
ンジェント)の関数である誘電損失、 c.高次モード伝搬による損失、 d.ストリップラインの曲りおよびテーパ状になること
による損失、 e.50Ωの光源および負荷とのインピーダンス不整合
による損失、 f.コネクタ及びコネクタ用ストリップライン(信号電
極)コンタクトにおける損失を含む搭載パッケージ、お
よび外側パッケージによる損失。
【0007】本発明者らは、上記の要因を減らすことに
より、特に、ストリップライン導体の損失および高次モ
ード伝搬による損失に重点をおいて、マイクロ波減衰を
低減することを試みた。本発明者らは、厚いバッファ層
と厚い電極構造を用いて、広帯域でしかも駆動電圧の低
い(比較的)光変調器を実現した。これは、「A wi
de−band Ti:LiNbO optical
modulatorwith a conventi
onal coplanar waveguide t
ype electrode(従来の平面導波型電極を
備えた、広帯域TI:LiNbO光変調器)」と題す
る論文(IEEE Photonics Techno
logy Letters、第4巻第9号(1992
年)、1020〜1022頁)に開示されている。本発
明者らは、電極長2.5cmに対して帯域幅20GHz
と駆動電圧5Vを達成した。ここで、チップの厚さを約
0.2mmに減少させることにより、高次モード伝搬損
失は低減された。
【0008】実用的な変調器を実現するためには、適切
なパッケージを備えたファイバー/ファイバー用コネク
タを、チップの端部に取り付ける必要がある。ファイバ
ーの接続を容易にするために、端部におけるチップの厚
さ(または表面積)は、断面で数ミリ程度でなければな
らない。したがって、通常、実用的なデバイスにおいて
は、端部において必要な厚さを得るために、ニオブ酸リ
チウム基板の熱特性と適合した熱特性(熱膨脹など)を
もつ誘電体基板、例えばガラス基板上にチップを配置す
る。この誘電体基板はまた、薄いニオブ酸リチウムチッ
プ(厚さ約0.2mm)に強度を与えるためにも役立
つ。必要な場合には、追加の誘電体基板をチップの端部
上に配置して、さらに端部表面積を増大させることもで
きる。さらに、変調器の動作の安定性および信頼性を得
るために、チップと、その下および端部に設けた誘電体
基板とを、金属パッケージ内に収容することができる。
【0009】図13(a)は、光導波路構造(マッハ・
ツェンダ干渉計)およびCPW電極構造を備えたマッハ
・ツェンダ干渉計光変調器の基本構成を示している。図
13(b)は、A−A´線に沿う断面図である。電気光
学効果を有する結晶基板(ニオブ酸リチウム結晶など
の)1上に、導波路2、3、4が、チタン金属膜ストリ
ップを成膜し結晶中に高温で内拡散することにより形成
される。光導波路構造は、2つのY字分岐型導波路(入
射側および出射側の両側)2および3と、位相シフト部
4からなる。その上を、厚さ約1μmのバッファ層(S
iO誘電体層)5で被覆する。バッファ層は、光導波
路構造上を均一に被覆する。その上に、信号電極および
2つの接地電極からなる平面導波(CPW)型電極構造
が形成される。この電極構造は長さ2.5cm、幅7μ
m、厚さ12μmのサイズを有している。信号電極と接
地電極との間隔は、15μmである。チップの厚さは、
約0.2〜0.8mmとする。取扱いを簡単にし、強度
を補い、ファイバーの取り付けを容易にするために、厚
さ0.5〜5mmの誘電体基板8がチップの下に取り付
けられる。チップの両端部を研磨し、ファイバー/ファ
イバー用コネクタを両側に取り付ける。次に、コネクタ
およびコネクタ用パッケージ9をデバイスに取り付け
る。マイクロ波(電波)がコネクタを介して信号電極に
与えられる。デバイスに光が入射し、出射するのを可能
とするために、デバイスの両側には、ファイバーおよび
ファイバー用パッケージ12が取り付けられる。誘電体
基板を備えたチップが金属基板10上に配置され、金属
パッケージ11内に収容される。
【0010】この構造において、高次モード伝搬損失が
問題となる。高次モード伝搬によるマイクロ波減衰を低
減するために、理想的な場合には、チップの厚さを0.
2mm未満に減少させなければならず、チップの上下に
エアギャップを設ける必要がある。この種の構造は、取
扱いや処理が難しく、同時に、このように薄いチップに
ファイバー/ファイバー用コネクタを取り付けるのは困
難である。そこで、上述したように、チップは誘電体基
板上に取り付けられる。しかし、チップの下にエアギャ
ップを有するという条件を満たしていないため、エアギ
ャップを用いる場合に比べると、マイクロ波減衰が増大
してしまう。
【0011】先の日本国特許出願、特願平5−8581
9において、本発明者らは、端部を除いたすべての部分
を窪ませて(すなわち、スリット構造をもたせて)端部
を除くチップの厚さを0.2mm未満に保つことによ
り、高次モード伝搬によるマイクロ波減衰を低減するこ
とのできる誘電体基板を設けたデバイスを提案した。し
かし、この場合には、誘電体基板(ガラス基板)は端部
を除いて窪んでいるため、取扱いや処理はやはりある程
度困難であった。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、チップ
全体にではなく、信号電極近傍のチップの下にエアギャ
ップを設ければ、高次モード伝搬によるマイクロ波減衰
を低減するために十分であることを見出した。
【0013】この知見に基づき、本発明では、取扱いや
処理ならびにファイバー取り付けが困難であるという上
記問題を解決すると同時に、溝付(信号電極近傍に溝を
集中的に設け、大部分は溝のないままにした)誘電体基
板および金属基板をチップの下に設けることによりチッ
プの下にエアギャップを形成することができる。この構
造によれば、取扱いや処理動作、およびファイバー/フ
ァイバー用コネクタの取り付けを容易にし、同時に、信
号電極の下にエアギャップを設けることができる。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、電気光
学効果を有する結晶基板と、前記結晶基板に設けられた
少なくとも1つの導波路と、所定の誘電率を有するバッ
ファ層と、1つの信号電極と少なくとも1つの接地電極
とによって構成された電極群と、前記結晶基板の下に設
けられた誘電体基板と、前記誘電体基板の下に設けられ
た金属基板とを備えた導波型光デバイスにおいて、前記
誘電体基板と前記金属基板との少なくとも誘電体基板の
前記信号電極の下部に相当する領域には、溝が形成され
ていることを特徴とする導波型光デバイスが得られる。
【0015】
【発明の実施の形態】第1の実施の形態 本発明による基本的な導波型光デバイスの構造を図1に
示す。ここで、図1は本発明の第1の実施の形態に係わ
る導波型光デバイスの平面図であり、図2は、図1のA
−A´面に沿うデバイスの横断面図である。また、図3
は、図1の溝付誘電体基板を分離して示している。
【0016】電気光学効果を有する結晶基板(例えば、
ニオブ酸リチウム結晶など)1上に、導波路2、3、4
が、幅5〜20μm、厚さ500〜1200オングスト
ロームのチタン金属膜ストリップを成膜し、900〜1
100℃で5〜12時間、結晶中に内拡散することによ
り形成されている。すなわち、入射側導波路2および出
射側導波路3として機能する2つのY字分岐型導波路
と、位相シフト部4が設けられている。その上を、厚さ
(T)1〜10μmのバッファ層5(誘電率1.2〜4
0の誘電体層)で被覆する。バッファ層5は、光導波路
構造上を均一に被覆する。バッファ層5上に、平面導波
(CPW)型電極構造が形成される。この電極構造は信
号電極6と2つの接地電極7とにより構成され、信号電
極は幅(W)5〜20μm、長さ(L)10〜70m
m、厚さ3〜40μmのサイズを有し、他方、接地電極
は幅100〜9000μm、長さ10〜70mm、厚さ
3〜40μmのサイズを有している。信号電極6と接地
電極7との間隔Gは、W/Gの値が1〜0.1(すなわ
ちG=5〜200μm)になるような長さに選択され
る。
【0017】チップは、厚さ0.5〜5mm、幅0.5
〜20mmの誘電体基板8上に配置される。誘電体基板
8に、溝が設けられており、溝の厚さは0.5〜5m
m、溝の幅は10μm〜10mmであり、信号電極下の
領域と、少なくとも信号電極と接地電極との間の間隙に
わたって存在している。チップおよび溝付誘電体基板の
下には、金属基板10が配置され、金属ボックス/パッ
ケージ11内に収容されている。
【0018】更に、コネクタ及びコネクタ用パッケージ
9がデバイスに取り付けられる。マイクロ波(電波)が
コネクタを介して信号電極6に与えられる。デバイスの
両側には、デバイスに光が入射し、出射するのを可能と
するために、ファイバ及びファイバー用パッケージ12
が取り付けられている。
【0019】第2の実施の形態 本発明による基本的な導波型光デバイスの構造を図4に
示す。図4は、本発明の第2の実施の形態に係わる導波
型光デバイスの平面図であり、図5は、図4のA−A´
面に沿うデバイスの横断面図である。また、図6は、図
4の溝付金属基板を下側に設けた溝付誘電体基板を分離
して示している。
【0020】電気光学効果を有する結晶基板(例えば、
ニオブ酸リチウム結晶など)1上に、導波路2、3、4
が、幅5〜20μm、厚さ500〜1200オングスト
ロームのチタン金属膜ストリップを成膜し、900〜1
100℃で5〜12時間、結晶中に内拡散することによ
り形成されている。すなわち、入射側導波路2および出
射側導波路3として機能する2つのY字分岐型導波路
と、位相シフト部4が設けられている。その上を、厚さ
(T)1〜10μmのバッファ層5(誘電率1.2〜4
0の誘電体層)で被覆する。バッファ層5は、光導波路
構造上を均一に被覆する。バッファ層5上に、平面導波
(CPW)型電極構造が形成される。この電極構造は信
号電極6と2つの接地電極7とにより構成され、信号電
極は幅(W)5〜20μm、長さ(L)10〜70m
m、厚さ3〜40μmのサイズを有し、他方、接地電極
は幅100〜9000μm、長さ10〜70mm、厚さ
3〜40μmのサイズを有している。信号電極6と接地
電極7との間隔Gは、W/Gの値が1〜0.1(すなわ
ちG=5〜200μm)になるような長さに選択され
る。
【0021】チップは、厚さ0.5〜5mm、幅0.5
〜20mmの誘電体基板8上に配置される。誘電体基板
8に、溝が設けられており、溝の厚さは0.5〜5m
m、溝の幅は10μm〜10mmであり、信号電極下の
領域と、少なくとも信号電極と接地電極との間の間隙に
わたって存在している。チップおよび溝付誘電体基板の
下には、溝付金属基板10が配置され、金属ボックス/
パッケージ11内に収容されている。溝付金属基板10
は、上述の溝付誘電体(ガラス)基板と同様に形成され
る。溝付金属基板を設けるという考えに基づき、エアギ
ャップをさらに拡大して、高次モード伝搬によるマイク
ロ波減衰をさらに改善することである。
【0022】更に、コネクタ及びコネクタ用パッケージ
9がデバイスに取り付けられる。マイクロ波(電波)が
コネクタを介して信号電極6に与えられる。デバイスの
両側には、デバイスに光が入射し、出射するのを可能と
するために、ファイバ及びファイバー用パッケージ12
が取り付けられている。
【0023】第3の実施の形態 本発明による基本的な導波型光デバイスの構造を図7に
示す。図7は、本発明の第3の実施の形態に係わる導波
型光デバイスの平面図であり、図8は、図7のA−A´
面に沿うデバイスの横断面図である。また、図9は、図
7の溝付誘電体基板を分離して示している。
【0024】電気光学効果を有する結晶基板(例えば、
ニオブ酸リチウム結晶など)1上に、導波路2、3、4
が、幅5〜20μm、厚さ500〜1200オングスト
ロームのチタン金属膜ストリップを成膜し、900〜1
100℃で5〜12時間、結晶中に内拡散することによ
り形成されている。すなわち、入射側導波路2および出
射側導波路3として機能する2つのY字分岐型導波路
と、位相シフト部4が設けられている。その上を、厚さ
(T)1〜10μmのバッファ層5(誘電率1.2〜4
0の誘電体層)で被覆する。バッファ層5は、光導波路
構造上を均一に被覆する。バッファ層5上に、非対称平
面ストリップ(ACPS)型(または非対称ストリップ
ライン(ASL))型電極構造が形成される。これは、
幅(W)5〜20μm、長さ(L)10〜70mm、厚
さ3〜40μmの信号電極6と、幅100〜9000μ
m、長さ10〜70mm、厚さ3〜40μmの単一の接
地電極7からなる。信号電極6と接地電極7との間隔G
は、W/Gの値が1〜0.1(すなわちG=5〜200
μm)になるような長さに選択される。
【0025】チップは、厚さ0.5〜5mm、幅0.5
〜20mmの誘電体基板8上に配置される。誘電体基板
8に、溝が設けられており、溝の厚さは0.5〜5m
m、溝の幅は10μm〜10mmであり、信号電極下の
領域と、少なくとも信号電極と接地電極との間の間隙に
わたって存在している。チップおよび溝付誘電体基板の
下には、金属基板10が配置され、金属ボックス/パッ
ケージ11内に収容される。
【0026】更に、コネクタ及びコネクタ用パッケージ
9がデバイスに取り付けられる。マイクロ波(電波)が
コネクタを介して信号電極6に与えられる。デバイスの
両側には、デバイスに光が入射し、出射するのを可能と
するために、ファイバ及びファイバー用パッケージ12
が取り付けられている。
【0027】第4の実施の形態 本発明による基本的な導波型光デバイスの構造を図10
に示す。図10は、本発明の第4の実施の形態に係わる
導波型光デバイスの平面図であり、図11は、図10の
A−A´面に沿うデバイスの横断面図である。また、図
12は、図10の溝付金属基板を下側に設けた溝付誘電
体基板を分離して示している。
【0028】電気光学効果を有する結晶基板(例えば、
ニオブ酸リチウム結晶など)1上に、導波路2、3、4
が、幅5〜20μm、厚さ500〜1200オングスト
ロームのチタン金属膜ストリップを成膜し、900〜1
100℃で5〜12時間、結晶中に内拡散することによ
り形成されている。すなわち、入射側導波路2および出
射側導波路3として機能する2つのY字分岐型導波路
と、位相シフト部4が設けられている。その上を、厚さ
(T)1〜10μmのバッファ層5(誘電率1.2〜4
0の誘電体層)で被覆する。バッファ層5は、光導波路
構造上を均一に被覆する。バッファ層5上に、非対称平
面ストリップ(ACPS)型(または非対称ストリップ
ライン(ASL))型電極構造が形成される。これは、
幅(W)5〜20μm、長さ(L)10〜70mm、厚
さ3〜40μmの信号電極6と、幅100〜9000μ
m、長さ10〜70mm、厚さ3〜40μmの単一の接
地電極7からなる。信号電極6と接地電極7との間隔G
は、W/Gの値が1〜0.1(すなわちG=5〜200
μm)になるような長さに選択される。
【0029】チップは、厚さ0.5〜5mm、幅0.5
〜20mmの誘電体基板8上に配置される。誘電体基板
8に、溝が設けられており、溝の厚さは0.5〜5m
m、溝の幅は10μm〜10mmであり、信号電極下の
領域と、少なくとも信号電極と接地電極との間の間隙に
わたって存在している。チップおよび溝付誘電体基板の
下には、溝付金属基板10が配置され、金属ボックス/
パッケージ11内に収容されている。溝付金属基板10
は、上述の溝付誘電体(ガラス)基板と同様に形成され
る。溝付金属基板を設けるという考えに基づき、エアギ
ャップをさらに拡大して、高次モード伝搬によるマイク
ロ波減衰をさらに改善することである。
【0030】更に、コネクタ及びコネクタ用パッケージ
9がデバイスに取り付けられる。マイクロ波(電波)が
コネクタを介して信号電極6に与えられる。デバイスの
両側には、デバイスに光が入射し、出射するのを可能と
するために、ファイバ及びファイバー用パッケージ12
が取り付けられている。
【0031】
【発明の効果】本発明では信号電極及び接地電極のよう
な電極の下部に位置する誘電体基板及び金属基板の少く
とも一方に、溝を形成することにより、マイクロ波の減
衰、特に、高次モードのマイクロ波減衰を低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による導波型光デバ
イスの基本構成を示す平面図である。
【図2】図1のA−A´線に沿う断面図である。
【図3】図1の溝付誘電体基板を分離して示した図であ
る。
【図4】本発明の第2の実施の形態による導波型光デバ
イスの基本構成を示す平面図である。
【図5】図4のA−A´線に沿う断面図である。
【図6】図4の溝付誘電体基板を分離して示した図であ
る。
【図7】本発明の第3の実施の形態による導波型光デバ
イスの基本構成を示す平面図である。
【図8】図7のA−A´線に沿う断面図である。
【図9】図7の溝付誘電体基板を分離して示した図であ
る。
【図10】本発明の第4の実施の形態による導波型光デ
バイスの基本構成を示す平面図である。
【図11】図10のA−A´線に沿う断面図である。
【図12】図10の溝付誘電体基板を分離して示した図
である。
【図13】(a)は従来の導波型光デバイスの基本構成
を示す平面図である。(b)は図13(a)のA−A´
線に沿う断面図である。
【符号の説明】
1 電気光学結晶 2 入射側Y字型導波路 3 出射側Y字型導波路 4 位相シフト部 5 バッファ層 6 信号電極 7 接地電極 8 ガラス基板 9 コネクタ及びコネクタ用パッケージ/マウント 10 金属基板 11 金属ボックス(パッケージ) 12 ファイバ及びファイバ用パッケージ(コネクタ)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気光学効果を有する結晶基板と、前記
    結晶基板に設けられた少なくとも1つの導波路と、所定
    の誘電率を有するバッファ層と、1つの信号電極と少な
    くとも1つの接地電極とによって構成された電極群と、
    前記結晶基板の下に設けられた誘電体基板と、前記誘電
    体基板の下に設けられた金属基板とを備えた導波型光デ
    バイスにおいて、前記誘電体基板と前記金属基板との少
    なくとも誘電体基板の前記信号電極の下部に相当する領
    域には、溝が形成されていることを特徴とする導波型光
    デバイス。
  2. 【請求項2】 電気光学効果を有する結晶基板と、前記
    結晶基板に設けられた少なくとも1つの導波路と、バッ
    ファ層(1.1〜40の誘電率を有する)と、1つの信
    号電極と前記信号電極を囲む2つの接地電極からなる電
    極群と、前記結晶基板の下に設けられた溝付誘電体基板
    と、前記誘電体基板の下に設けられた金属基板と、前記
    金属基板を囲む金属ボックス(パッケージ)と、コネク
    タ及びコネクタ用パッケージ/マウントと、前記光導波
    路の両端に取り付けられたファイバ及びファイバパッケ
    ージとを有することを特徴とする導波型光デバイス。
  3. 【請求項3】 電気光学効果を有する結晶基板と、前記
    結晶基板に設けられた少なくとも1つの導波路と、バッ
    ファ層(1.1〜40の誘電率を有する)と、1つの信
    号電極と前記信号電極を囲む2つの接地電極からなる電
    極群と、前記結晶基板の下に設けられた溝付誘電体基板
    と、前記誘電体基板の下に設けられた溝付金属基板と、
    前記金属基板を囲む金属ボックス(パッケージ)と、コ
    ネクタ及びコネクタ用パッケージ/マウントと、前記光
    導波路の両端に取り付けられたファイバ及びファイバパ
    ッケージとを有することを特徴とする導波型光デバイ
    ス。
  4. 【請求項4】 電気光学効果を有する結晶基板と、前記
    結晶基板に設けられた少なくとも1つの導波路と、バッ
    ファ層(1.1〜40の誘電率を有する)と、1つの信
    号電極と1つの接地電極からなる電極群と、前記結晶基
    板の下に設けられた溝付誘電体基板と、前記誘電体基板
    の下に設けられた金属基板と、前記金属基板を囲む金属
    ボックス(パッケージ)と、コネクタ及びコネクタ用パ
    ッケージ/マウントと、前記光導波路の両端に取り付け
    られたファイバ及びファイバパッケージとを有すること
    を特徴とする導波型光デバイス。
  5. 【請求項5】 電気光学効果を有する結晶基板と、前記
    結晶基板に設けられた少なくとも1つの導波路と、バッ
    ファ層(1.1〜40の誘電率を有する)と、1つの信
    号電極と1つの接地電極からなる電極群と、前記結晶基
    板の下に設けられた溝付誘電体基板と、前記誘電体基板
    の下に設けられた溝付金属基板と、前記金属基板を囲む
    金属ボックス(パッケージ)と、コネクタ及びコネクタ
    用パッケージ/マウントと、前記光導波路の両端に取り
    付けられたファイバ及びファイバパッケージとを有する
    ことを特徴とする導波型光デバイス。
JP29671596A 1996-11-08 1996-11-08 導波型光デバイス Pending JPH10142567A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29671596A JPH10142567A (ja) 1996-11-08 1996-11-08 導波型光デバイス
US08/966,698 US5991491A (en) 1996-11-08 1997-11-10 Optical waveguide type device for reducing microwave attenuation

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29671596A JPH10142567A (ja) 1996-11-08 1996-11-08 導波型光デバイス

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10142567A true JPH10142567A (ja) 1998-05-29

Family

ID=17837154

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29671596A Pending JPH10142567A (ja) 1996-11-08 1996-11-08 導波型光デバイス

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10142567A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7035485B2 (en) 2001-11-16 2006-04-25 Ngk Insulators, Ltd. Optical waveguide device, and a travelling wave form optical modulator
US7397974B2 (en) 2001-08-01 2008-07-08 Sumitomo Osaka Cement Co., Ltd. Optical modulator
JP2008250258A (ja) * 2007-03-30 2008-10-16 Sumitomo Osaka Cement Co Ltd 光制御素子
JP2009145695A (ja) * 2007-12-14 2009-07-02 Anritsu Corp 光変調器
JP2017067856A (ja) * 2015-09-28 2017-04-06 住友大阪セメント株式会社 光デバイス
JP2019517761A (ja) * 2016-06-06 2019-06-24 オクラロ テクノロジー リミテッド 最適化されたrf入力部

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7397974B2 (en) 2001-08-01 2008-07-08 Sumitomo Osaka Cement Co., Ltd. Optical modulator
US7035485B2 (en) 2001-11-16 2006-04-25 Ngk Insulators, Ltd. Optical waveguide device, and a travelling wave form optical modulator
JP2008250258A (ja) * 2007-03-30 2008-10-16 Sumitomo Osaka Cement Co Ltd 光制御素子
JP4589354B2 (ja) * 2007-03-30 2010-12-01 住友大阪セメント株式会社 光変調素子
JP2009145695A (ja) * 2007-12-14 2009-07-02 Anritsu Corp 光変調器
JP4510070B2 (ja) * 2007-12-14 2010-07-21 アンリツ株式会社 光変調器
JP2017067856A (ja) * 2015-09-28 2017-04-06 住友大阪セメント株式会社 光デバイス
JP2019517761A (ja) * 2016-06-06 2019-06-24 オクラロ テクノロジー リミテッド 最適化されたrf入力部

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6411747B2 (en) Waveguide type optical device
US5563965A (en) Optical waveguide device with additional electrode structure
US6721085B2 (en) Optical modulator and design method therefor
US5005932A (en) Electro-optic modulator
US5991491A (en) Optical waveguide type device for reducing microwave attenuation
JPH06300994A (ja) 導波形光デバイス
US20020106141A1 (en) Low-loss electrode designs for high-speed optical modulators
EP0669546B1 (en) Waveguide-type optical device
JP2850950B2 (ja) 導波型光デバイス
JP2806425B2 (ja) 導波型光デバイス
JP3043614B2 (ja) 導波路型光デバイス
JP2848454B2 (ja) 導波型光デバイス
JPH10142567A (ja) 導波型光デバイス
JP5010559B2 (ja) 光変調器
JP4926423B2 (ja) 光変調器
US6950218B2 (en) Optical modulator
JPH0713711B2 (ja) 高速光変調器
US20030174920A1 (en) Optical modulation device having excellent electric characteristics by effectively restricting heat drift
JP2871645B2 (ja) 導波路型光デバイス
JP2848455B2 (ja) 導波型光デバイス
JPH05264937A (ja) 光制御デバイス
JP2773492B2 (ja) 進行波電極形導波形光デバイス
JP2692715B2 (ja) 光スイッチ
JPH05210072A (ja) 導波路型光デバイス
JPH04304415A (ja) 光制御素子

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19990106