JP2871645B2 - 導波路型光デバイス - Google Patents

導波路型光デバイス

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JP2871645B2
JP2871645B2 JP9001962A JP196297A JP2871645B2 JP 2871645 B2 JP2871645 B2 JP 2871645B2 JP 9001962 A JP9001962 A JP 9001962A JP 196297 A JP196297 A JP 196297A JP 2871645 B2 JP2871645 B2 JP 2871645B2
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    • G02F1/00Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics
    • G02F1/01Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour 
    • G02F1/03Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour  based on ceramics or electro-optical crystals, e.g. exhibiting Pockels effect or Kerr effect
    • G02F1/035Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour  based on ceramics or electro-optical crystals, e.g. exhibiting Pockels effect or Kerr effect in an optical waveguide structure
    • G02F1/0356Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour  based on ceramics or electro-optical crystals, e.g. exhibiting Pockels effect or Kerr effect in an optical waveguide structure controlled by a high-frequency electromagnetic wave component in an electric waveguide structure

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高速光通信、光ス
イッチングネットワーク、光情報処理、光画像処理等の
各種システムに用いられる導波路型光変調器や導波路型
光スイッチ等の導波路型光デバイスに関する。
【0002】
【従来の技術】光変調器や光スイッチは、高速光通信、
光スイッチングネットワーク、光情報処理、光画像処理
等の各種システムの実現において非常に重要な要素とな
る。光変調器や光スイッチには、広帯域、超高速かつ低
電力で動作することが要求されるため、原理的に、動作
速度の速い電気光学効果が利用されることが多い。電気
光学効果とは、物質に電界を印加することによりその物
質の屈折率が変化する現象のことをいい、この効果を利
用した様々な導波路型光デバイスが開発されている。
【0003】導波路型光変調器は、電気光学効果を有す
る基板上に光導波路を形成し、さらにその上に、バッフ
ァ層を介して信号電極を形成することで構成される。基
板としては、ニオブ酸リチウム(LiNbO3 )や、例
えばGaAs系の半導体を用いることが多い。基板とし
てニオブ酸リチウムを用いた場合、基板にチタン(T
i)を熱拡散させて光導波路を形成する。この方法は、
良好な電気光学特性を備えた低損失光導波路を基板上に
形成するための、比較的簡便な方法である。
【0004】導波路型光変調器の重要なパラメータは、
駆動電力(あるいは駆動電圧)、変調帯域幅および挿入
損失である。これらのパラメータのうち、変調帯域幅と
駆動電圧とは、トレード・オフの関係にあり、広い変調
帯域幅と低い駆動電圧に対する要請を同時に満足するの
は困難であった。そこで、導波路型光変調器の研究は、
このトレード・オフの関係を最適化することに集中して
いる。
【0005】導波路型光変調器の帯域幅は、主に、電極
の種類・材料・配置や、基板の誘電率に依存する。広帯
域の用途には、進行波電極(Traveling wave electrod
e)が広く用いられている。その概念は、電極を伝送線
路の延長として構成することである。そのため、電極の
特性インピーダンスは、マイクロ波電源および負荷(Lo
ad)の特性インピーダンスと同じでなくてはならない。
その場合の変調速度は、光波およびマイクロ波の走行時
間(または位相速度、または有効屈折率)の差により制
限される。広く使われている進行波電極構造としては、
非対称ストリップライン(ASL;Asymmetric Strip
Line )型、または非対称平面ストリップ(ACPS;
Asymmetric Co-planar Strip)型電極構造と、平面導
波(CPW;Co-planar Waveguide )型電極構造、との
2種類がある。
【0006】変調器の帯域幅は、マイクロ波減衰と、光
波およびマイクロ波の速度不整合、または有効屈折率の
差によって制限される。速度不整合や特性インピーダン
スやマイクロ波減衰は、バッファ層パラメータおよび電
極パラメータ(特に、信号電極の幅、信号電極と接地電
極との間隔)を最適化することによって抑制することが
できる。しかし、速度不整合が減少しても、変調器の帯
域幅はマイクロ波減衰により制限される。そこで、この
マイクロ波減衰を低減することは、変調器の広い帯域を
実現するために最も重要である。同時に、帯域幅とトレ
ード・オフの関係にある駆動電圧も、マイクロ波減衰を
低減することによってコントロールすることも可能であ
る。
【0007】マイクロ波減衰は、以下の事象によって引
き起こされる。 (a)電極の形状または構造(信号電極の幅、信号電極
と接地電極との間隔、電極厚さ等)と、電極材料の抵抗
と、バッファ層パラメータ等の関数である、ストリップ
ライン導体の損失。 (b)ニオブ酸リチウム基板の誘電率および損失タンジ
ェント(tanδ)の関数である誘電損失。 (c)高次モード伝搬による損失。 (d)50Ωの電源と負荷とのインピーダンス不整合に
よる損失。 (e)ストリップラインの曲りおよびテーパ形状による
損失。 (f)コネクタ、コネクタと接続する信号電極のフィー
ダ部分、その接続方法または材料等、損失を含む搭載パ
ッケージ、および外部側パッケージによる損失。
【0008】上記の損失のうち、(a)、(b)、
(c)、(d)については、電極パラメータやバッファ
層パラメータ等の最適化の研究が行われている。本発明
者等も、厚いCPW電極構造を用い、しかも広帯域(2
0GHz)で比較的低い駆動電圧(5V)の光変調器を
実現した。これは、「A wide band Ti:
LiNbO3 optical modulator
with a coventional Coplan
ar wave gide type electro
de(従来の平面導波型電極を備えた、広帯域Ti:L
iNbO3 変調器)」と題する論文(IEEE Pho
tonics Technology Letter
s、第4巻第9号(1992)、1020〜1022
頁)に開示されている。しかし、更なる高速通信システ
ムを目指すためには、もっと広い変調器帯域(>20G
Hz)と、低い駆動電圧(<3.5V)をもつ光変調器
の実現が必要である。そのため、マイクロ波損失を更に
低減することが不可欠となる。
【0009】上記(a)〜(f)の損失のうち、マイク
ロ波損失に関わる損失は(e)、(f)であり、これら
の損失を低減することは、広帯域(>20GHz)の変
調器を実現するためのかぎとなる。
【0010】従来の導波路型光デバイスについて、光変
調器を例に挙げて説明する。図12は、従来の光変調器
の一例の構成を示す平面図である。図12において、電
気光学効果を有する結晶基板101上には、光導波路1
02が、チタン金属膜ストリップを成膜し結晶内に拡散
させることにより形成される。光導波路102は、一端
を光入射端102aとする一方、他方を光出射端102
cとし、その中間部において、二股に分岐した後、再び
合流している。この二股に分岐した部分が、マッハ・ツ
ェンダ干渉計型の位相シフタ部102bとして機能す
る。
【0011】光導波路102が形成された結晶基板10
1上には、その全面にわたって、誘電体からなるバッフ
ァ層103が形成されている。さらに、バッファ層10
3の上には、信号電極104および2つの接地電極10
5a,105bからなるCPW型電極構造が形成され
る。光入射端102aおよび光出射端102cにはそれ
ぞれファイバ用マウント106が取り付けられており、
光は、これらを通して光導波路102に入出力する。ま
た、信号電極104の両端部には、それぞれ外部セラミ
ックストリップライン電極構造111がAuワイヤ11
2によって接続される。外部セラミックストリップライ
ン電極構造111にはコネクタ107が取り付けられ、
これにより、マイクロ波信号が信号電極104に与えら
れる。信号電極104の両端部すなわちフィーダ部の幅
は、コネクタ107の幅と等しいか、それよりも大きく
なっている。コネクタ107は、Auワイヤ112を介
して信号電極104に直接接続されてもよい。
【0012】光入射端102aからの入射光は、位相シ
フタ部102bで2つの等しい光波に分岐され、位相シ
フタ部102bを伝搬する。位相シフタ部102bに位
相シフトが与えられない場合、すなわち信号電極104
に外部電圧が印加されない場合には、2つの光波は同位
相で結合され、弱まることなく光出射端102cに伝搬
する。外部電圧を印加することにより位相シフタ部10
2bにπだけ位相シフトが与えられた場合には、2つの
光波は、位相シフタ部102bで相殺的干渉を受け、光
出力強度すなわち光出射端102cに送出される光は、
最小値またはゼロとなる。
【0013】このように、外部電圧の印加は、光波の
「オン」、「オフ」状態を導く。このことは、切替また
は変調動作として考えられる。この外部電圧としていわ
ゆる高周波マイクロ波信号を与えることにより、高帯域
光変調器として作動する。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、光変
調器の帯域幅はマイクロ波の減衰により制限されるの
で、特に、コネクタを通して信号電極に与えられるマイ
クロ波の減衰は、高い周波数の領域では増える傾向にあ
る。また、同時に、特性インピーダンスの周波数による
変化も見られる。従来の光変調器の電気特性(Sパラメ
ータ)の測定結果を図13に示す。図13において、横
軸は周波数である。左側の縦軸は、マイクロ波の減衰S
21を表し、右側の縦軸は、マイクロ波の反射S11、間接
的には特性インピーダンスを表す。マイクロ波の減衰
は、理論的には周波数の関数であるが、周波数が10〜
15GHzを超えると、その関数によらず、減衰傾向は
もっと大きくなる。一方、マイクロ波の反射は、周波数
が5GHz以上になると高くなる。このマイクロ波の損
失は、主に、信号電極のフィーダ部分、コネクタと信号
電極との接続、コネクタ用パッケージ等によることが実
験的に確かめられた。
【0015】一般的には、信号電極の幅、信号電極と接
地電極との間隔等の電極パラメータ、およびバッファ層
のパラメータの最適化により、特性インピーダンス、光
波およびマイクロ波の速度不整合、または有効屈折率の
差を必要な値にもってくることは可能である。しかし、
それによって決まる電極パラメータにより、電極のマイ
クロ波減衰の一部であるストリップライン導体損失も決
まる。例えば、特開平7−98442号公報には、信号
電極とコネクタとの間に、これらのインピーダンスを整
合させるインピーダンス整合回路を設けたものが開示さ
れているが、インピーダンス整合回路を設けることによ
って、このインピーダンス整合回路によるマイクロ波損
失が増えることが予想される。
【0016】ところで、信号電極の幅は、一般的には5
〜10μmであり、信号電極と接地電極との間隔は10
〜30μmである(例えば、上記論文、特開平7−98
442号公報、「A wideband Ti:LiN
bO3 optical modulator wit
h a novel low−microwaveat
tenuation CPW electrode s
tructure(低マイクロ波損失CPW電極を用い
た新広帯域Ti:LiNbO3 光変調器)」と題する論
文(国際学会集、Proceedings of IO
OC−95、論文番号WD1−3、1995年)等)。
また、一般的に用いられるコネクタの幅は、およそ0.
22〜0.5mmである。
【0017】理想的には、マイクロ波損失を小さくする
ためには、信号電極の幅を一定とし、さらに、コネクタ
の幅と等しくすればよい。しかし、実用的に用いられる
コネクタの幅は上記のように0.22〜0.5mmであ
り、しかも、コネクタを信号電極に接続したときに接地
電極がコネクタと接触しないようにするためには、信号
電極のフィーダ部の幅をテーパ状に広くする必要があ
る。その結果、信号電極のテーパ状部によるマイクロ波
損失は理想的な損失よりも大きくなり、帯域を増やすこ
とは困難である。
【0018】そこで本発明は、信号電極の幅よりも大き
なコネクタを用いつつも、マイクロ波損失をより小さく
する導波路型光デバイスを提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明の導波路型光デバイスは、光導波路が形成された
基板と、前記基板上に形成されたバッファ層と、前記バ
ッファ層上に形成された、接地電極および信号電極で構
成される進行波電極構造とを有し、前記信号電極は、マ
イクロ波信号の印加により前記光導波路に電気光学効果
を生じさせるアクティブ部と、前記マイクロ波信号を印
加するためのコネクタと接続されるフィーダ部とを含
み、前記フィーダ部の前記コネクタと接続される側の端
の幅が、前記アクティブ部の幅よりも大きく、かつ、前
記コネクタの幅よりも小さい
【0020】本発明では、信号電極のフィーダ部の幅を
上記のように規定することで、信号電極のフィーダ部の
幅は、コネクタが接続されたときに、コネクタが進行波
電極構造の接地電極に接触しない程度に最小限に抑えら
れる。その結果、マイクロ波はコネクタから少ない損失
で信号電極に与えられ、さらに、少ない損失でアクティ
ブ部に伝搬される。その結果、マイクロ波反射特性もよ
くなり、電気特性(Sパラメータ特性)および光特性が
最大限に伸びる。従って、広変調帯域、良好なマイクロ
波反射特性、さらに少ない特性インピーダンス差をもつ
導波路型光デバイスが得られる。
【0021】ここで、フィーダ部は、テーパ状の部分を
介してアクティブ部とつながる構造としてもよいし、フ
ィーダ部自体をテーパ形状としてアクティブ部とつなげ
てもよい。また、アクティブ部は、直角に曲ってフィー
ダ部とつながっていてもよいし、円弧状に曲ってフィー
ダ部とつながっていてもよい。さらに、進行波電極構造
としては、平面導波型電極構造、非対称ストリップライ
ン型電極構造、あるいは非対称平面ストリップ型電極構
造のいずれも適用可能である。
【0022】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態について
図面を参照して説明する。
【0023】(第1の実施形態)図1は、本発明の導波
路型光デバイスの第1の実施形態の構成を示す平面図で
ある。図2は、図1に示した導波路型光デバイスの、バ
ッファ層を形成する前の平面図である。図3は、図1に
示した導波路型光デバイスにコネクタを接続した状態を
示す平面図である。ここでは、導波路型光デバイスとし
て、光変調器を例に挙げて説明する。
【0024】図1において、電気光学効果を有する結晶
基板1上には、光導波路2が形成され、さらに、その光
導波路2が形成された結晶基板1上に、誘電体からなる
バッファ層3が結晶基板1の全面に形成されている。そ
して、バッファ層3の上に、進行波電極構造として、信
号電極4と2つの接地電極5a,5bからなる平面導波
(CPW)型電極構造が形成されている。
【0025】光導波路2は、図2に示すように、結晶基
板1の一端から他端にわたる金属ストリップとして形成
され、一端が光入射端2aとなり、他端が光出射端2c
となる。光導波路2は、中間部が二股に分岐しており、
この二股に分岐した部分が、マッハ・ツェンダ干渉計型
の位相シフタ部2bとして機能する。
【0026】光導波路2は、結晶基板1上に幅が5〜2
0μm、膜厚が500〜1200オングストロームのチ
タン金属膜をスパッタ法等により成膜した後、900〜
1100℃の雰囲気中で5〜1220時間の熱処理を行
い、チタンを結晶基板1の結晶中に拡散させることによ
り形成される。バッファ層3は、誘電率が1.1〜40
であり、厚さは1〜10μmである。信号電極4は、マ
イクロ波信号の印加により光導波路2に電気光学効果を
生じさせるアクティブ部4aと、アクティブ部4aの両
端に電気的につながり、マイクロ波信号を印加するため
のコネクタ7に接続されるフィーダ部4bとを有する。
【0027】アクティブ部4aは、幅Wが5〜20μ
m、厚さが3〜40μmで両端部が直角に曲げられてお
り、光導波路2と平行な部分の長さLが10〜70μm
である。フィーダ部4bは、厚さはアクティブ部4aと
同じであるが、幅Wpad は10〜200μmと、アクテ
ィブ部4aの幅Wよりも広くなっている。そのため、ア
クティブ部4aとフィーダ部4bとを繋ぐ部分はテーパ
状となっている。また、フィーダ部4bの幅Wpad は、
光変調器に一般的に用いられるコネクタ7の幅Wconn
りも小さい
【0028】接地電極5a,5bは、幅が100〜90
00μm、長さが10〜70μm、厚さが3〜40μm
である。
【0029】アクティブ部4aにおける信号電極4と接
地電極5a,5bとの距離G、およびフィーダ部4bに
おける信号電極4と接地電極5a,5bとの距離Gpad
は、それぞれ信号電極4のアクティブ部4aの幅Wおよ
びフィーダ部4bの幅Wpadに基づいて設計される(電
圧を小さくするため、できるだけ小さく設計される)。
上記距離Gは、W/Gの値が0.1〜1となるように設
定される(すなわち、G=5〜200μm)。さらに、
上記距離Gpad 、は、Wpad /Gpad の値が、上記W/
Gの値以下になるように設定される。さらに、信号電極
4のフィーダ部4bにおける接地電極5a,5b間の間
隔(Wpad +2Gpad )は、コネクタ7の幅Wconnより
も大きく、コネクタ7が接続されてもコネクタ7は信号
電極5a,5bには接触しない。例えば、Gpad は、コ
ネクタ7の幅Wconnの2分の1とされる。
【0030】そして、図3に示すように、信号電極4の
フィーダ部4bに、コネクタ7が直接または間接的に取
り付けられ、コネクタ7を介してマイクロ波信号が信号
電極4に与えられる。一方、光導波路2の光入射端2a
および光出射端2cには、それぞれファイバ用マウント
6が取り付けられ、光は、これらを通して光導波路2に
入出力する。
【0031】図1に示した構造を持つ光変調器の電気特
性(Sパラメータ)の測定結果を図4に示す。図4は図
13と対応するグラフで、周波数に対するマイクロ波の
反射S11および減衰S21を示している。図4から、マイ
クロ波の減衰S21については、ほぼ理論に基づいて、周
波数の関数を示すことがわかる。さらに、周波数が15
GHzを超えても、マイクロ波の減衰S21は従来の構造
の光変調器に比べると少ない。一方、マイクロ波の反射
11についても従来の構造の光変調器と比べて全体的に
よく、−20dB〜−10dBの範囲に抑えられてい
る。
【0032】以上述べたように、信号電極4のフィーダ
部4bの幅を、アクティブ部4aの幅よりも大きく、か
つ、コネクタ7の幅よりも小さくし、フィーダ部4bと
アクティブ部4aとをテーパ形状の部分でつなげること
で、コネクタ7を信号電極5a,5bに接触しないよう
にしつつもフィ−ダ部4bの幅が抑えられ、コネクタ7
からのマイクロ波は少ない損失で信号電極4に与えられ
る。さらに、信号電極4に与えられたマイクロ波は、フ
ィーダ部4b、テーパ部、屈曲部を通じて、少ない損失
でアクティブ部4a伝搬する。その結果、マイクロ波反
射特性も良くなり、電気特性(Sパラメータ)および光
特性を最大限に向上させることができる。したがって、
マイクロ波損失、および反射特性を従来の導波路型光デ
バイスに比べて大幅に改善することができ、20GHz
以上の広変調帯域および良好な反射特性を持つ光変調器
(導波路型光デバイス)を達成することができる。
【0033】(第2の実施形態)図5は、本発明の導波
路型光デバイスの第2の実施形態の構成を、一部を破断
して示す平面図である。図5に示した光デバイスも光変
調器であり、第1の実施形態と同様に、光導波路22が
形成された結晶基板21上に、バッファ層23が形成さ
れ、さらにその上に、信号電極24と2つの接地電極2
5a,25bとからなるCPW型電極構造が形成されて
いる。
【0034】本実施形態の光変調器が第1の実施形態の
光変調器と異なるのは、信号電極24のフィーダ部24
bの形状である。すなわち、フィーダ部24bはアクテ
ィブ部24aに直接つながっており、コネクタ27と接
続される側の端からアクティブ部24aとつながる部分
へと幅が徐々に狭くなっていくテーパ形状をしている。
フィーダ部24bの、コネクタ27と接続される側の端
の幅は、第1の実施形態と同様に、アクティブ部24a
の幅よりも大きく、かつ、コネクタ27の幅よりも小さ
なっている。その他の構造、形状および大きさについ
ても第1の実施形態と同様である。
【0035】このように、信号電極24のフィーダ部2
4b自体をテーパ形状としてアクティブ部24bにつな
げる構造としても、第1の実施形態と同様の効果を得る
ことができる。
【0036】(第3の実施形態)図6は、本発明の導波
路型光デバイスの第3の実施形態の構成を、一部を破断
して示す平面図である。図6に示した光デバイスも光変
調器であり、第1の実施形態と同様に、光導波路32が
形成された結晶基板31上に、バッファ層33が形成さ
れ、さらにその上に、信号電極34と2つの接地電極3
5a,35bとからなるCPW型電極構造が形成されて
いる。
【0037】本実施形態の光変調器が第1の実施形態の
光変調器と異なるのは、信号電極34のアクティブ部2
4aの形状である。すなわち、本実施形態では、信号電
極34のアクティブ部24aは、両端部が円弧状に曲げ
られた形状をしている。フィーダ部34bやその他の構
造、形状および大きさについては第1の実施形態と同様
である。
【0038】このように、信号電極34のアクティブ部
34aの両端部の曲げ形状を変更しても、第1の実施形
態と同様の効果を得ることができる。
【0039】(第4の実施形態)図7は、本発明の導波
路型光デバイスの第4の実施形態の構成を、一部を破断
して示す平面図である。図7に示した光デバイスも光変
調器であり、上述した各実施例と同様に、光導波路42
が形成された結晶基板41上に、バッファ層43が形成
され、さらにその上に、信号電極44と2つの接地電極
45a,45bとからなるCPW型電極構造が形成され
ている。
【0040】本実施形態の光変調器は、信号電極44の
フィーダ部44bの構造に第2の実施形態と同様の構造
を適用し、信号電極44のアクティブ部44aの構造に
第3の実施形態と同様の構造を適用したものである。す
なわち、フィーダ部44bを、コネクタ47と接続され
る側の端の幅が、アクティブ部44aの幅よりも大き
く、かつ、コネクタ47の幅よりも小さい、テーパ形状
としてアクティブ部44aにつなげている。さらに、ア
クティブ部44aの両端部は円弧状に曲げられている。
その他の構造、形状および大きさについては第1の実施
形態と同様である。
【0041】このように、第2の実施形態と第3の実施
形態とを組み合わせた構造としても、マイクロ波損失お
よび反射特性を大幅に改善することができる。
【0042】(第5の実施形態)図8は、本発明の導波
路型光デバイスの第5の実施形態の構成を、一部を破断
して示す平面図である。図8に示した光デバイスは、第
1の実施形態と同様に、光導波路52が形成された結晶
基板51上にバッファ層53を形成し、さらにその上に
進行波電極構造を設けた光変調器であるが、バッファ層
53上に形成される進行波電極構造が第1の実施形態と
異なっている。本実施形態では、進行波電極構造とし
て、信号電極54と1つの接地電極55aとからなる、
非対称ストリップライン(ASL)型、または非対称平
面ストリップ(ACPS)型電極構造を用いている。そ
の他、接地電極55aを除く構成についての形状等は、
第1の実施形態と同様である。このように、電極構造が
CPW型電極構造以外のものであっても、マイクロ波損
失および反射特性を大幅に改善することができる。
【0043】(第6の実施形態)図9は、本発明の導波
路型光デバイスの第6の実施形態の構成を、一部を破断
して示す平面図である。図9に示した光デバイスは、第
2の実施形態と同様に、光導波路62が形成された結晶
基板61上にバッファ層63を形成し、さらにその上に
進行波電極構造を設けた光変調器であるが、バッファ層
63上に形成される進行波電極構造が第2の実施形態と
異なっている。本実施形態では、進行波電極構造とし
て、信号電極64と1つの接地電極65aとからなる、
非対称ストリップライン(ASL)型、または非対称平
面ストリップ(ACPS)型電極構造を用いている。そ
の他、接地電極65aを除く構成についての形状等は、
第2の実施形態と同様である。このように、電極構造が
CPW型電極構造以外のものであっても、マイクロ波損
失および反射特性を大幅に改善することができる。
【0044】(第7の実施形態)図10は、本発明の導
波路型光デバイスの第7の実施形態の構成を、一部を破
断して示す平面図である。図10に示した光デバイス
は、第3の実施形態と同様に、光導波路72が形成され
た結晶基板71上にバッファ層73を形成し、さらにそ
の上に進行波電極構造を設けた光変調器であるが、バッ
ファ層73上に形成される進行波電極構造が第3の実施
形態と異なっている。本実施形態では、進行波電極構造
として、信号電極74と1つの接地電極75aとからな
る、非対称ストリップライン(ASL)型、または非対
称平面ストリップ(ACPS)型電極構造を用いてい
る。その他、接地電極75aを除く構成についての形状
等は、第3の実施形態と同様である。このように、電極
構造がCPW型電極構造以外のものであっても、マイク
ロ波損失および反射特性を大幅に改善することができ
る。
【0045】(第8の実施形態)図11は、本発明の導
波路型光デバイスの第8の実施形態の構成を、一部を破
断して示す平面図である。図11に示した光デバイス
は、第4の実施形態と同様に、光導波路82が形成され
た結晶基板81上にバッファ層83を形成し、さらにそ
の上に進行波電極構造を設けた光変調器であるが、バッ
ファ層83上に形成される進行波電極構造が第4の実施
形態と異なっている。本実施形態では、進行波電極構造
として、信号電極84と1つの接地電極85aとからな
る、非対称ストリップライン(ASL)型、または非対
称平面ストリップ(ACPS)型電極構造を用いてい
る。その他、接地電極85aを除く構成についての形状
等は、第4の実施形態と同様である。このように、電極
構造がCPW型電極構造以外のものであっても、マイク
ロ波損失および反射特性を大幅に改善することができ
る。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように本発明の導波路型光
デバイスは、信号電極のフィーダ部のコネクタと接続さ
れる側の端の幅を、アクティブ部の幅よりも大きく、か
つ、コネクタの幅よりも小さくすることで、マイクロ波
損失、および反射特性を従来の導波路型光デバイスに比
べて大幅に改善することができ、広変調帯域および良好
な反射特性を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の導波路型光デバイスの第1の実施形態
の構成を示す平面図である。
【図2】図1に示した導波路型光デバイスの、バッファ
層を形成する前の平面図である。
【図3】図1に示した導波路型光デバイスにコネクタを
接続した状態を示す平面図である。
【図4】図1に示した導波路型光デバイスの電気特性を
示すグラフである。
【図5】本発明の導波路型光デバイスの第2の実施形態
を、一部を破断して示す平面図である。
【図6】本発明の導波路型光デバイスの第3の実施形態
を、一部を破断して示す平面図である。
【図7】本発明の導波路型光デバイスの第4の実施形態
を、一部を破断して示す平面図である。
【図8】本発明の導波路型光デバイスの第5の実施形態
を、一部を破断して示す平面図である。
【図9】本発明の導波路型光デバイスの第6の実施形態
を、一部を破断して示す平面図である。
【図10】本発明の導波路型光デバイスの第7の実施形
態を、一部を破断して示す平面図である。
【図11】本発明の導波路型光デバイスの第8の実施形
態を、一部を破断して示す平面図である。
【図12】従来の光変調器の構成を示す平面図である。
【図13】従来の光変調器の電気特性を示すグラフであ
る。
【符号の説明】
1,21,31,41,51,61,71,81 結
晶基板 2,22,32,42,52,62,72,82 光
導波路 2a 光入射端 2b 位相シフタ部 2c 光出射端 3,23,33,43,53,63,73,83 バ
ッファ層 4,24,34,44,54,64,74,84 信
号電極 4a,24a,34a,44a アクティブ部 4b,24b,34b,44b フィーダ部 5a,5b,25a,25b,35a,35b,45
a,45b,55a,65a,75a,85a 接地
電極 6 ファイバ用マウント 7,27,47 コネクタ

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光導波路が形成された基板と、 前記基板上に形成されたバッファ層と、 前記バッファ層上に形成された、接地電極および信号電
    極で構成される進行波電極構造とを有し、 前記信号電極は、マイクロ波信号の印加により前記光導
    波路に電気光学効果を生じさせるアクティブ部と、前記
    マイクロ波信号を印加するためのコネクタと接続される
    フィーダ部とを含み、前記フィーダ部の前記コネクタと
    接続される側の端の幅が、前記アクティブ部の幅よりも
    大きく、かつ、前記コネクタの幅よりも小さい導波路型
    光デバイス。
  2. 【請求項2】 前記フィーダ部は、テーパ状の部分を介
    して前記アクティブ部とつながっている請求項1に記載
    の導波路型光デバイス。
  3. 【請求項3】 前記フィーダ部はテーパ形状である請求
    項1に記載の導波路型光デバイス。
  4. 【請求項4】 前記アクティブ部は、両端部が直角に曲
    って前記フィーダ部とつながっている請求項1、2また
    は3に記載の導波路型光デバイス。
  5. 【請求項5】 前記アクティブ部は、両端部が円弧状に
    曲って前記フィーダ部とつながっている請求項1、2ま
    たは3に記載の導波路型光デバイス。
  6. 【請求項6】 前記進行波電極構造が、平面導波型電極
    構造である請求項1ないし5のいずれか1項に記載の導
    波路型光デバイス。
  7. 【請求項7】 前記進行波電極構造が、非対称ストリッ
    プライン型電極構造または非対称平面ストリップ型電極
    構造である請求項1ないし5のいずれか1項に記載の導
    波路型光デバイス。
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