JP2000045539A - 多層階建物における既設柱の補強工法 - Google Patents
多層階建物における既設柱の補強工法Info
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Abstract
強強度を確保できる多層階建物における既設柱の補強工
法を提供する。 【解決手段】 既設柱1に通して固着したアンカーボル
ト3に鋼板8を挿通させ、前後からナット31で螺着し
て鋼板8を固定配置して補強しようとする各階の既設柱
1の露出している柱外周部の前に、該外周端面12から
間隔をあけて鋼板4を配置すると共に、該鋼板8を囲ん
だフープ筋9を配筋し、ついでフープ筋9を囲む型枠を
セットしてコンクリート打設することで各階の柱の前
に、柱と一体となった補強柱部7を連設する。
Description
の多層階建物における既設柱の補強工法に関するもので
ある。
板を密着させて巻き付けた後、コンクリート打設するこ
とが考えられるが、鉄板とコンクリートとの合成効果が
不良であって補強強度がそれ程強くならないことが想定
される。
打ちでの既設柱の補強として、優れた補強強度を確保で
きる既設柱の補強工法を提供するものである。
1は、ビルや集合住宅等の多層階建物における既設柱の
補強工法であり、各階の補強しようとする既設柱の露出
している柱外周部の前に、該外周端面から間隔をあけて
鋼板を配置すると共に、該鋼板を囲んだフープ筋を配筋
し、ついでフープ筋を囲む型枠をセットしてコンクリー
ト打設することで柱の前に、柱及び上下のスラブ間で一
体となった補強柱部を連設することを特徴とする多層階
建物における既設柱の補強工法である。また、請求項2
は、既設柱に通して固着したアンカーボルトに鋼板を挿
通させ、前後からナットで螺着して鋼板を固定配置した
構成である。
埋設された補強柱部で、且つ柱及び上下のスラブ間で一
体となって既設柱の前に連設されるため、既設柱の補強
が優れるのである。また請求項2では、既設柱の該外周
端面から間隔をあけての鋼板の配置が確保できると共
に、鋼板が既設柱に強く保持されて一体となるのであ
る。
態例で説明する。図1は、本発明の適用例を示す形態
例、図2は、その縦断平面図、図3は、別例の縦断平面
図であり、本発明の既設柱の補強工法におけるコンクリ
ート打設前後を、本発明の第2適用例の図4、5で示し
ている。
おける既設柱1の廊下2側に露出した外周部分に施工す
るものであり、まず、図2のように、既設柱1に廊下2
側から取付孔10を穿設し、該取付孔に接着剤を介して
アンカーボルト3を前(廊下2側)に突設させて固着す
る。
ボルト3に対向配置させ、挿通孔41からボルト3に通
した鉄板等の鋼板4を座板32の間に狭持して鋼板4を
固定保持するのである。この鋼板4は、既設柱1の廊下
2側の外周端面12から約50mmの間隔をあけて配置し
てある。
に鋼板8を保持してフープ筋9を囲み配筋し(第2適用
例の図4参照)、ついでフープ筋9を囲む型枠をセット
してコンクリート打設して、上下のスラブ間で既設柱1
の前に補強柱部7を連設するのである。
廊下スラブ20における既設柱1の前方を上下方向に貫
通孔21を透設し、該貫通孔21に該鋼板4を挿通して
スラブ20の上下に一枚の鋼板4を貫通配置している。
そして、図4、5のように、スラブ20の下に突出した
鋼板4の下端と、その下のスラブ20の上に突出した鋼
板4の上端とを、スラブ20を介することなく同様に既
設柱1にボルト3とナット31及び座板32で間隔をあ
けて固定保持した中間の鋼板5を介して溶接連結する。
即ち、中間の鋼板5の上端をスラブ20の下に突出した
鋼板4の下端と裏当て突き合わせ溶接すると共に、中間
の鋼板5の下端を下のスラブ20の上に突出した鋼板4
の上端と裏当て突き合わせ溶接するのである。これによ
り鋼板4、5が上下に一連の連結状態となるのである。
水平に囲むフープ筋6を多数配筋する。このフープ筋
6、9の配筋は予め鋼板4、5、8に固着しておいても
よい。また、フープ筋6を備えた鋼板4をスラブ20の
貫通孔21に挿通してもよい。ついで、フープ筋6を囲
んで型枠を上下のスラブ間に配置した後、コンクリート
打設する。
板8、4、5がボルト3によって強く保持され、鋼板
8、4、5を囲むフープ筋6、9によって補強柱部7が
強固になり、既設柱1とのコンクリート密着が良好で既
設柱1の補強強度が高まるのである。即ち、既設柱1と
鋼板8、4、5との間が開いているため補強柱部7が既
設柱1に強く密着するのである。また、廊下2側である
ため入居者の通常生活に支障なく施工できるのである。
0の貫通孔21から鋼板4が上下に貫通して鋼板4、5
が一体となっているため強堅な補強柱部7が得られて既
設柱1を補強できるのである。
明においてはこれに限定されない。例えば、フープ筋の
配筋状態も問わず、図3のような楕円形状のフープ筋と
してもよい。さらに、鋼板の保持手段も任意であり、ボ
ルトによる保持に限定されない。なお、補強柱部の厚み
は問わず、したがって既設柱の外周端面と鋼板との間隔
は適宜であるが、フープ筋が配筋できる間隔は必要であ
る。
通して上下に連結する場合は、第2適用例のように中間
の鋼板を介在しなくてもよく、直接、上のスラブに挿通
した鋼板と、下のスラブに挿通した鋼板を連結してもよ
い。
フープ筋によって補強柱部が強固になり、既設柱とのコ
ンクリート密着が良好で既設柱の補強強度が高まるので
ある。また、請求項2では、鋼板の固定保持が確実にで
きるのである。
斜視図である。
の保持状態を示す要部の斜視図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 ビルや集合住宅等の多層階建物における
既設柱の補強工法であり、各階の補強しようとする既設
柱の露出している柱外周部の前に、該外周端面から間隔
をあけて鋼板を配置すると共に、該鋼板を囲んだフープ
筋を配筋し、ついでフープ筋を囲む型枠をセットしてコ
ンクリート打設することで柱の前に、柱及び上下のスラ
ブ間で一体となった補強柱部を連設することを特徴とす
る多層階建物における既設柱の補強工法。 - 【請求項2】 既設柱に通して固着したアンカーボルト
に鋼板を挿通させ、前後からナットで螺着して鋼板を固
定配置した請求項1の既設柱の補強工法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23252299A JP3290635B2 (ja) | 1999-08-19 | 1999-08-19 | 多層階建物における既設柱の補強工法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP23252299A JP3290635B2 (ja) | 1999-08-19 | 1999-08-19 | 多層階建物における既設柱の補強工法 |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8199736A Division JP3022335B2 (ja) | 1996-07-09 | 1996-07-09 | 多層階建物における既設柱の補強工法 |
Publications (2)
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ID=16940661
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP23252299A Expired - Lifetime JP3290635B2 (ja) | 1999-08-19 | 1999-08-19 | 多層階建物における既設柱の補強工法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3290635B2 (ja) |
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-
1999
- 1999-08-19 JP JP23252299A patent/JP3290635B2/ja not_active Expired - Lifetime
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