JP2000044632A - ポリブタジエン及びその製造方法 - Google Patents

ポリブタジエン及びその製造方法

Info

Publication number
JP2000044632A
JP2000044632A JP21689298A JP21689298A JP2000044632A JP 2000044632 A JP2000044632 A JP 2000044632A JP 21689298 A JP21689298 A JP 21689298A JP 21689298 A JP21689298 A JP 21689298A JP 2000044632 A JP2000044632 A JP 2000044632A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mol
polybutadiene
polymerization
molecular weight
content
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP21689298A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshimoto Baba
義甫 馬場
Megumi Tsukahara
恵 塚原
Masato Murakami
村上  真人
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ube Corp
Original Assignee
Ube Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ube Industries Ltd filed Critical Ube Industries Ltd
Priority to JP21689298A priority Critical patent/JP2000044632A/ja
Publication of JP2000044632A publication Critical patent/JP2000044632A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
  • Transition And Organic Metals Composition Catalysts For Addition Polymerization (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 特定構造の低分子量ポリブタジエン、及びそ
のポリブタジエンを高重合活性で製造する方法を提供す
る。 【解決手段】 (1)シス-1,4の含有率が25モル
%以上70モル%未満、トランス-1,4の含有率が2
5モル%以上75モル%、及び1,2−の含有率が8モ
ル%以下であること、並びに、(2)固有粘度[η]が
0.01〜0.5であることを特徴とするポリブタジエ
ン、及びNiX1X2Lnで表される錯体、有機アルミ
ニウム化合物及び水から得られる触媒の存在下に1,3
−ブタジエンを重合するポリブタジエンの製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、制御されたミクロ
構造を有する低分子量ポリブタジエン及びその製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】低分子量ポリブタジエンは、塗料、可塑
剤、接着剤などの各種の用途、たとえば、一般ゴム用変
性剤や、添加剤として塗料のバインダーとして用いられ
ている。ポリブタジエンは、いわゆるミクロ構造とし
て、1,4−位での重合で生成した結合部分(1,4−
構造)と、1,2−位での重合で生成した結合部分
(1,2−構造)とが分子鎖中に共存する。1,4−構
造は、さらにシス構造とトランス構造の2種類に分けら
れる。一方、1,2−構造は、ビニル基を側鎖とする構
造を持つ。
【0003】重合触媒によって、上記のミクロ構造が異
なったポリブタジエンが製造されることが知られてお
り、それらの特性によって種々の用途に使用されてい
る。
【0004】特定のミクロ構造を有する低分子量ポリブ
タジエンとして、例えば、特公昭42-9017号に
は、コバルト化合物−有機アルミニウム化合物からなる
触媒系を用いて製造された1,2−構造ユニットの含有
率が6.4%、シス-1,4-構造ユニットの含有率が8
9.1%、及びトランス-1,4-構造ユニットの含有率
が4.5%であり、固有粘度[η]が0.6のポリブタ
ジエンが記載されている。
【0005】また、特公昭52-32912号公報に
は、コバルト化合物−ハロゲン化有機アルミニウム−有
機リン化合物からなる触媒系を用いて製造された1,2
−構造ユニットの含有率が高い低分子量ポリブタジエン
が記載されている。
【0006】また、特公昭46-20495号公報に
は、ニッケル化合物−ハロゲン化有機アルミニウム−水
からなる触媒系を用いて製造された1,2−構造ユニッ
トの含有率が5%以下、シス-1,4-構造ユニットの含
有率が70%以上、固有粘度[η]が0.1〜0.4の
ポリブタジエンが記載されている。
【0007】また、特公昭48-42472号公報に
は、ニッケル化合物−ハロゲン化有機アルミニウム−水
からなる触媒系を用いて製造された1,2−構造ユニッ
トの含有率が5%以下、シス-1,4-構造ユニットの含
有率が70%以上、固有粘度[η]が0.05〜0.3
のポリブタジエンが記載されている。
【0008】また、特公昭57-15604号公報に
は、コバルト化合物−トリアルキルアルミニウム−ヘキ
サクロロエタンからなる触媒系を用いて製造された1,
2−構造ユニットの含有率が10〜50%、シス-1,
4-構造ユニットの含有率が35〜85%、及びトラン
ス-1,4-構造ユニットの含有率が20%以下である低
分子量ポリブタジエンが記載されている。
【0009】しかしながら、1,2−構造ユニットの含
有率が8モル%以下、1,4-構造ユニットの中でシス-
1,4-構造ユニットの含有率が25モル%以上70モ
ル%未満の低分子量ポリブタジエンは知られておらず、
また、上記の従来技術における重合触媒は、活性が低
い、生産性が低い、分子量分布が広い、分子量調節剤に
よる被毒などの問題点がある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、1,2−構
造ユニットの含有率が低く、1,4-構造ユニットの中
でシス-1,4-構造ユニットの含有率が25モル%以上
70モル%未満であり、分子量分布が狭い低分子量ポリ
ブタジエン、並びに、該ポリブタジエンを、高い重合活
性で製造する方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、(1)ブタジ
エンモノマーユニットのうち、シス-1,4-構造ユニッ
トの含有率が25モル%以上70モル%未満、トランス
-1,4-構造ユニットの含有率が25モル%以上75モ
ル%、及び1,2−構造ユニットの含有率が8モル%以
下であること、並びに、(2)トルエン中30℃で測定
した固有粘度[η]が0.01〜0.5であることを特
徴とするポリブタジエンに関する。
【0012】また、本発明は、上記のポリブタジエンで
あって、更に、((3)ゲルパーミエーションクロマト
グラフ(GPC)で測定した分子量分布が2以下である
ことを特徴とするポリブタジエンに関する。
【0013】また、本発明は、NiX1X2Ln(但
し、X1及びX2は、水素、ハロゲン、炭素数1から2
0の炭化水素基、アルコキシ基、又はアミノ基であり、
Lは、ルイス塩基であり、n=0〜2である。)で表さ
れる錯体、有機アルミニウム化合物及び水から得られる
触媒の存在下に1,3−ブタジエンを重合することを特
徴とする上記のポリブタジエンの製造方法に関する。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明のポリブタジエンは、シス
-1,4-構造ユニットの含有率が25モル%以上70モ
ル%未満、好ましくは27〜62モル%、トランス-
1,4-構造ユニットの含有率が25モル%以上75モ
ル%、好ましくは34〜66モル%、及び1,2−構造
ユニットの含有率が8モル%以下、好ましくは7.5モ
ル%以下、更に好ましくは、1,2−構造ユニットの含
有率の下限が2モル%である。
【0015】ミクロ構造が上記の範囲外であると、ポリ
マーの反応性(グラフト反応や架橋反応性など)が適当で
なく、添加剤などに用いたときのゴム的性質が低下し、
物性のバランスや外観などに影響を与え好ましくない。
【0016】本発明のポリブタジエンの分子量は、トル
エン中30℃で測定した固有粘度[η]として、0.0
1〜0.5であり、好ましくは0.05〜0.2であ
る。
【0017】また、本発明のポリブタジエンの分子量
は、ポリスチレン換算の分子量として下記の範囲のもの
が好ましい。
【0018】数平均分子量(Mn):0.05×104
3×104、より好ましくは0.1×104〜1×1
4
【0019】重量平均分子量(Mw):0.1×104
6×104、より好ましくは0.2×104〜3×1
4
【0020】また、本発明のポリブタジエンの分子量分
布(Mw/Mn)は、好ましくは1.5〜3.5、より好
ましくは1.5〜2.5、特に好ましくは1.5〜2.
0である。
【0021】本発明のポリブタジエンの製造方法として
は、例えば、NiX1X2Ln(n=0〜2)で表され
る錯体、有機アルミニウム化合物及び水から得られる触
媒の存在下に1,3−ブタジエンを重合させて製造でき
る。
【0022】NiX1X2Ln(n=0〜2)で表され
る錯体におけるX1、X2としては、水素、ハロゲン、
炭素数1から20の炭化水素基、アルコキシ基、又はア
ミノ基が挙げられる。X1、X2は同じでもよく、異な
っていてもよい。
【0023】ハロゲンの具体例としては、フッ素原子、
塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子が挙げられる。
【0024】炭素数1から20の炭化水素基の具体例と
しては、メチル、エチル、プロピル、iso−プロピ
ル、n−ブチル、iso−ブチル、sec−ブチル、t
−ブチル、ヘキシルなどの直鎖状脂肪族炭化水素基また
は分岐状脂肪族炭化水素基、フェニル、トリル、ナフチ
ル、ベンジルなどの芳香族炭化水素基、アリル、ブテニ
ル、ペンタジエニル、シクロペンタジエニルなどの不飽
和炭化水素基などが挙げられる。さらにトリメチルシリ
ルなどのケイ素原子を含有する炭化水素基も含まれる。
【0025】アルコキシ基の具体例としては、メトキ
シ、エトキシ、フェノキシ、プロポキシ、ブトキシなど
が挙げられる。さらに、アミルオキシ、ヘキシルオキ
シ、オクチルオキシ、2−エチルヘキシルオキシ、チオ
メトキシなどを用いてもよい。
【0026】アミノ基の具体例としては、ジメチルアミ
ノ、ジエチルアミノ、ジイソプロピルアミノなどが挙げ
られる。
【0027】以上の中でも、X1、X2としては、フッ
素原子、塩素原子、臭素原子、メチル、エチル、ブチ
ル、アリル、シクロペンタジエニル、メトキシ、エトキ
シ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノなどが好ましい。
その中でも特に塩素原子である錯体が好適に用いられ
る。
【0028】Lは、ルイス塩基であり、対電子をもって
金属に配位できるルイス塩基性の一般的な無機、有機化
合物である。具体例としては、水、アルコール、エ−テ
ル、エステル、ケトン、アンモニア、アミン、ホスフィ
ン、シリルオキシ化合物などが挙げられる。
【0029】NiX1X2Ln(n=0〜2)であらわ
される錯体の具体例としては、ニッケルビス(トリフェ
ニルホスフィン)ジクロライド、ニッケルビス(トリフェ
ニルホスフィン)ジブロマイド、ニッケルビス(トリフェ
ニルホスフィン)アイオダイド、シクロペンタジエニル
ニッケル(トリフェニルホスフィン)クロライド、シクロ
ペンタジエニルニッケル(トリフェニルホスフィン)ブロ
マイド、シクロペンタジエニルニッケル(トリフェニル
ホスフィン)アイオダイド、アリルニッケル(トリフェニ
ルホスフィン)クロライド、アリルニッケル(トリフェニ
ルホスフィン)ブロマイド、アリルニッケル(トリフェニ
ルホスフィン)アイオダイド、などが挙げられる。
【0030】有機アルミニウム化合物としては、ハロゲ
ン含有アルミニウム化合物、トリアルキルアルミニウム
化合物及び上記化合物と水との反応生成物などが挙げら
れる。
【0031】ハロゲン含有アルミニウム化合物として、
ジアルキルアルミニウムクロライド、ジアルキルアルミ
ニウムブロマイドなどのジアルキルアルミニウムハライ
ド、アルキルアルミニウムセスキクロライド、アルキル
アルミニウムセスキブロマイドなどのアルキルアルミニ
ウムセスキハライド、アルキルアルミニウムジクロライ
ド、アルキルアルミニウムジブロマイドなどのアルキル
アルミニウムジハライド等が挙げられる。
【0032】具体的化合物としては、ジエチルアルミニ
ウムモノクロライド、ジエチルアルミニウムモノブロマ
イド、ジブチルアルミニウムモノクロライド、エチルア
ルミニウムセスキクロライド、エチルアルミニウムジク
ロライド、ジシクロヘキシルアルミニウムモノクロライ
ド、ジフェニルアルミニウムモノクロライドなどが挙げ
られる。
【0033】トリアルキルアルミニウム化合物として
は、トリエチルアルミニウム、トリメチルアルミニウ
ム、トリイソブチルアルミニウム、トリヘキシルアルミ
ニウム、トリオクチルアルミニウムなどが挙げられる。
【0034】有機アルミニウム化合物と水との反応生成
物としては、ジエチルアルミニウムモノクロライド、ジ
エチルアルミニウムモノブロマイド、エチルアルミニウ
ムセスキクロライド、エチルアルミニウムジクロライド
をそれぞれ水と反応させて得られるアルモキサンが挙げ
られる。
【0035】上記の化合物の中でも、ジエチルアルミニ
ウムモノクロライド、ジエチルアルミニウムモノブロマ
イド、エチルアルミニウムセスキクロライド、エチルア
ルミニウムジクロライドが好ましい。
【0036】前述した有機アルミニウム化合物は単独で
用いてもよく、その中から複数を組み合わせて用いても
よい。
【0037】NiX1X2Ln(n=0〜2)であらわ
される錯体の使用量は、ブタジエン1モルに対し、通
常、NiX1X2Ln(n=0〜2)であらわされる錯
体が5×10-6〜5×10-3モル、好ましくは1×10
-5〜1×10-3モルの範囲である。
【0038】有機アルミニウム化合物の使用量は、Ni
X1X2Ln(n=0〜2)であらわされる錯体1モル
に対し、通常、1〜500モル、好ましくは5〜100
モルの範囲である。
【0039】水の使用量は、有機アルミニウム化合物1
モルに対して、通常、0.01〜2モル、好ましくは
0.2〜1.1モルである。
【0040】触媒成分の添加順序は特に制限はないが、
例えば、次の順序で行うことができる。重合すべきモノ
マーまたはモノマーと溶媒の混合液に水を添加し、次い
で有機アルミニウム、NiX1X2Ln(n=0〜2)
であらわされる錯体の順序で添加する。重合すべきモノ
マーまたはモノマーと溶媒の混合液に有機アルミニウム
を添加し、次いで、水、NiX1X2Ln(n=0〜
2)であらわされる錯体の順序で添加する。
【0041】重合方法は、特に制限はなく、溶液重合、
1,3-ブタジエンそのものを重合溶媒とする塊状重合な
どを適用できる。溶液重合での溶媒としては、トルエ
ン、ベンゼン、キシレン等の芳香族系炭化水素、n-ヘ
キサン、ブタン、ヘプタン、ペンタン等の脂肪族炭化水
素、シクロペンタン、シクロヘキサン等の脂環式炭化水
素、1-ブテン、シス-2- ブテン、トランス-2- ブテ
ン等のオレフィン系炭化水素、ミネラルスピリット、ソ
ルベントナフサ、ケロシン等の炭化水素系溶媒や、塩化
メチレン等のハロゲン化炭化水素系溶媒等が挙げられ
る。これらの混合溶媒であってもよい。
【0042】ブタジエンモノマー以外に、イソプレン、
1,3−ペンタジエン、2−エチル1,3−ブタジエ
ン、2,3−ジメチルブタジエン、2−メチルペンタジ
エン、4−メチルペンタジエン、2,4−ヘキサジエン
などの共役ジエン、エチレン、プロピレン、1−ブテ
ン、2−ブテン、イソブテン、1−ペンテン、4−メチ
ル1−ペンテン、1−ヘキセン、1−オクテンなどの非
環状モノオレフィン、シクロペンテン、シクロヘキセ
ン、ノルボルネンなどの環状モノオレフィン、及び/ま
たはスチレンやα−メチルスチレンなどの芳香族ビニル
化合物、ジシクロペンタジエン、5−エチリデン−2−
ノルボルネン、1,5−ヘキサジエンなどの非共役ジオ
レフィン等を少量含んでいてもよい。
【0043】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を具体的に説明
するが、本実施例に限定されるものではない。ミクロ構
造は、赤外吸収スペクトル分析によって行った。シス
1,4構造740cM-1、トランス1,4構造967c
-1、1,2-構造910cM-1の吸収強度比からミク
ロ構造を算出した。重量平均分子量Mw、数平均分子量
Mn、及びその比Mw/Mnは、ポリスチレンを標準物
質として用いたゲルパーミエーションクロマトグラフ
(GPC)から求めた。
【0044】実施例1 内容量1.5Lオートクレーブの内部を窒素置換し、あ
らかじめブタジエン22wt%、ベンゼン34wt%お
よび2−ブテン44wt%を混合した溶液700mLを
仕込み、室温にて水(H2O)を、濃度が3.3mmo
l/Lになるように添加し、700rpmで30分間強
攪拌した。ジエチルアルミニウムクロライド(DEA
C)のシクロヘキサン溶液(1mol/L)2.3mL
を添加し、室温で5分間攪拌した。60℃に加温し、ニ
ッケルビス(トリフェニルホスフィン)ジクロライド(N
iCl2(PPh32)のトルエンスラリー(0.05
mol/L)1.4mLを添加して重合を開始し、70
℃で30分間重合させた。老化防止剤を含むエタノール
/ヘプタン(1/1)溶液5mLを添加し、重合を停止
した。オートクレーブ内部を放圧した後、エバポレータ
ーで未反応モノマー及び溶媒を回収した。次いで、濃縮
したポリブタジエンを50℃で6時間真空乾燥した。重
合結果を表2に示した。
【0045】実施例2〜7 重合条件を、表1に示すように変えて重合を行った。重
合結果を表2に示した。
【0046】実施例8〜9 水の添加後に、シクロオクタジエン(COD)を表1に
示すような濃度になるように添加したほかは実施例7と
同様にして重合を行った。重合結果を表2に示した。
【0047】比較例1 ニッケルビス(トリフェニルホスフィン)ジクロライド
(NiCl2(PPh32)の代わりにオクチル酸ニッ
ケル(Ni(Oct)2)を用いたほかは実施例2と同
様にして重合を行った。結果を表2に示した。
【0048】実施例10 内容量1.5Lオートクレーブの内部を窒素置換し、あ
らかじめブタジエン30wt%、ベンゼン30wt%、
2−ブテン40wt%及びシクロオクタジエン(CO
D)460ppm(2.9mmol/L)を混合した溶
液700mLを仕込み、室温にて水(H2O)を、濃度
が4.0mmol/Lになるように添加し、700rp
mで30分間強攪拌した。ジエチルアルミニウムクロラ
イド(DEAC)のシクロヘキサン溶液(1mol/
L)3.5mLを添加し、室温で5分間攪拌した。60
℃に加温し、ニッケルビス(トリフェニルホスフィン)ジ
クロライド(NiCl2(PPh32)のトルエンスラ
リー(0.05mol/L)4.2mLを添加して重合
を開始し、70℃で25分間重合させた。老化防止剤を
含むエタノール/ヘプタン(1/1)溶液5mLを添加
し、重合を停止した。オートクレーブ内部を放圧した
後、エバポレーターで未反応モノマー及び溶媒を回収し
た。次いで、濃縮したポリブタジエンを50℃で6時間
真空乾燥した。重合結果を表4に示した。
【0049】実施例11〜20 表3に示すように重合条件を変えたほかは実施例10と
同様にして重合を行った。結果を表4に示す。
【0050】実施例21 モノマー溶液組成をブタジエン25wt%、ベンゼン4
2wt%、2−ブテン33wt%に変えたほかは、実施
例15と同じ条件で重合を行った。結果を表4に示し
た。
【0051】実施例22 モノマー溶液組成をブタジエン32wt%、ベンゼン3
7wt%、2−ブテン31wt%に変えたほかは、実施
例15と同じ条件で重合を行った。結果を表4に示し
た。
【0052】比較例2 ニッケルビス(トリフェニルホスフィン)ジクロライド
(NiCl2(PPh32)の代わりにオクチル酸ニッ
ケル(Ni(Oct)2)を用いたほかは実施例11と
同様にして重合を行った。結果を表4に示した。
【0053】実施例23 内容量1.5Lオートクレーブの内部を窒素置換し、あ
らかじめブタジエン29wt%、ベンゼン24wt%、
2−ブテン47wt%及びシクロオクタジエン(CO
D)530ppm(3.3mmol/L)を混合した溶
液700mLを仕込み、室温にて水(H2O)を、濃度
が4.6mmol/Lになるように添加し、700rp
mで30分間強攪拌した。ジエチルアルミニウムクロラ
イド(DEAC)のシクロヘキサン溶液(1mol/
L)4.0mLを添加し、室温で5分間攪拌した。60
℃に加温し、ニッケルビス(トリフェニルホスフィン)ジ
クロライド(NiCl2(PPh32)のトルエンスラ
リー(0.05mol/L)4.5mLを添加して重合
を開始し、70℃で30分間重合させた。老化防止剤を
含むエタノール/ヘプタン(1/1)溶液5mLを添加
し、重合を停止した。オートクレーブ内部を放圧した
後、エバポレーターで未反応モノマー及び溶媒を回収し
た。次いで、濃縮したポリブタジエンを50℃で6時間
真空乾燥した。重合結果を表6に示した。
【0054】実施例24〜26 重合系中の水の濃度を表5に示すように変えたほかは実
施例23と同じ条件で重合を行った。重合結果を表6に
示した。
【0055】実施例27〜29 重合系中の水の濃度を表5に示すように変え、有機アル
ミニウム化合物としてDEACからエチルアルミニウム
セスキクロライド(EASC)に変えたほかは実施例2
3と同じ条件で重合を行った。重合結果を表6に示し
た。
【0056】実施例30〜32 重合系中の水の濃度を表5に示すように変え、有機アル
ミニウム化合物としてDEACからエチルアルミニウム
ジクロライド(EADC)に変えたほかは実施例23と
同じ条件で重合を行った。重合結果を表6に示した。
【0057】実施例33 重合系中の水の濃度を表5に示すように変え、有機アル
ミニウム化合物としてDEACとトリエチルアルミニウ
ム(TEA)の1:1の混合物を用いたほかは実施例2
3と同じ条件で重合を行った。重合結果を表6に示し
た。
【0058】実施例34 重合系中の水の濃度を表5に示すように変え、有機アル
ミニウム化合物としてDEACとエチルアルミニウムセ
スキクロライド(EASC)の1:1の混合物を用いた
ほかは実施例23と同じ条件で重合を行った。重合結果
を表6に示した。
【0059】実施例35 重合系中の水の濃度を表5に示すように変え、有機アル
ミニウム化合物としてDEACとエチルアルミニウムジ
クロライド(EADC)の1:1の混合物を用いたほか
は実施例23と同じ条件で重合を行った。重合結果を表
6に示した。
【0060】
【表1】
【0061】
【表2】
【0062】
【表3】
【0063】
【表4】
【0064】
【表5】
【0065】
【表6】
【発明の効果】本発明によれば、1,2−構造ユニット
の含有率が低く、1,4-構造ユニットの中でシス-1,
4-構造ユニットの含有率が25モル%以上70モル%
未満であり、分子量分布が狭い低分子量ポリブタジエ
ン、並びに、該ポリブタジエンを、高い重合活性で製造
することができる。
フロントページの続き Fターム(参考) 4J028 AA01A AB00A AC48A BA00A BA01B BB00A BB01B BC15B BC16B BC17B BC18B BC19B BC25B EA01 EB02 EB04 EB05 EB09 EB13 EB14 EB21 EC01 EC02 FA01 FA02 GA06 GA11 4J100 AS02P CA01 CA14 CA15 DA04 DA09 FA09 JA01 JA03

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(1)ブタジエンモノマーユニットのう
    ち、シス-1,4-構造ユニットの含有率が25モル%以
    上70モル%未満、トランス-1,4-構造ユニットの含
    有率が25モル%以上75モル%、及び1,2−構造ユ
    ニットの含有率が8モル%以下であること、並びに、
    (2)トルエン中30℃で測定した固有粘度[η]が
    0.01〜0.5であることを特徴とするポリブタジエ
    ン。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のポリブタジエンであっ
    て、更に、(3)ゲルパーミエーションクロマトグラフ
    (GPC)で測定した分子量分布が2以下であることを
    特徴とするポリブタジエン。
  3. 【請求項3】NiX1X2Ln(但し、X1及びX2
    は、水素、ハロゲン、炭素数1から20の炭化水素基、
    アルコキシ基、又はアミノ基であり、Lは、ルイス塩基
    であり、n=0〜2である。)で表される錯体、有機ア
    ルミニウム化合物及び水から得られる触媒の存在下に
    1,3−ブタジエンを重合することを特徴とする請求項
    1〜2に記載のポリブタジエンの製造方法。
JP21689298A 1998-07-31 1998-07-31 ポリブタジエン及びその製造方法 Pending JP2000044632A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21689298A JP2000044632A (ja) 1998-07-31 1998-07-31 ポリブタジエン及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21689298A JP2000044632A (ja) 1998-07-31 1998-07-31 ポリブタジエン及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000044632A true JP2000044632A (ja) 2000-02-15

Family

ID=16695559

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21689298A Pending JP2000044632A (ja) 1998-07-31 1998-07-31 ポリブタジエン及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000044632A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002012216A (ja) * 2000-06-29 2002-01-15 Nippon Paper Industries Co Ltd 紙容器内縦シールテープ及び縦シールテープ付き紙容器

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002012216A (ja) * 2000-06-29 2002-01-15 Nippon Paper Industries Co Ltd 紙容器内縦シールテープ及び縦シールテープ付き紙容器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101681043B1 (ko) 공액 디엔의 입체특이적 중합을 위한 희토류 착물로 제조된 촉매 시스템
KR100216718B1 (ko) 폴리부타디엔의 제조방법
US5905125A (en) Process for producing polybutadiene
ES2288311T3 (es) Procedimiento y composicion catalizadora basada en hierro para la produccion de 1,2-polibutadieno sindiotactico.
CN111051360B (zh) 聚合催化剂组合物、聚合物制造方法、聚合物、橡胶组合物和轮胎
JP4736772B2 (ja) ポリブタジエンの製造方法
US6160063A (en) Iron-based catalyst for producing binary cis-1,4-/1,2-polybutadiene
JP2007161919A (ja) ポリイソプレンの製造方法
JP3750341B2 (ja) ポリブタジエンの製造方法
JP2017101150A (ja) 共重合体の製造方法、共重合体、ゴム組成物、及びゴム製品
JP2003501525A (ja) 共役ジエンを重合させるためのモリブデンに基づく触媒
EP1325040B1 (en) Catalyst system for high-cis polybutadiene
JP2000044632A (ja) ポリブタジエン及びその製造方法
US3577395A (en) Novel catalyst for the polymerization of conjugated dienes
JPH0225365B2 (ja)
JP3982203B2 (ja) ポリブタジエン及びその製造方法
JP4062164B2 (ja) 共役ジエン重合体の製造方法
JP2007161920A (ja) 共役ジエン共重合体の製造方法
US20230416436A1 (en) Stereoblock diene copolymers and preparation process thereof
JP2002187908A (ja) 共役ジエン重合触媒及び共役ジエン系重合体の製造方法
JP3841138B2 (ja) ポリブタジエンの製造方法
JP3584618B2 (ja) ポリブタジエンの製造方法
JP2000080118A (ja) ポリブタジエンの製造方法
JP3562195B2 (ja) ポリブタジエンの製造方法
JPH11193308A (ja) ポリブタジエン及びポリブタジエンの製造法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050714

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20050803

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A02 Decision of refusal

Effective date: 20051206

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02