JP2000044511A - コバルト塩又はマンガン塩の製造方法及びこれを用いたサ―ミスタ薄膜形成剤及びその薄膜の形成方法 - Google Patents
コバルト塩又はマンガン塩の製造方法及びこれを用いたサ―ミスタ薄膜形成剤及びその薄膜の形成方法Info
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Abstract
で製造する。均質かつ緻密でクラックの発生がないサー
ミスタ薄膜を形成できるサーミスタ薄膜形成剤を製造す
る。 【解決手段】 ギ酸コバルト(II)2水和物、酢酸コバル
ト(II)4水和物、ギ酸マンガン(II)2水和物又は酢酸マ
ンガン(II)4水和物と炭素数が4〜9のカルボン酸とを
混合して反応させ、炭素数4〜9のカルボン酸コバルト
塩又は炭素数4〜9のカルボン酸マンガン塩を生成す
る。炭素数4〜9のカルボン酸をギ酸コバルト(II)2水
和物、酢酸コバルト(II)4水和物、ギ酸マンガン(II)2
水和物又は酢酸マンガン(II)4水和物に対して2倍モル
以上混合する。
Description
級カルボン酸コバルト塩又は炭素数が4以上の高級カル
ボン酸マンガン塩の製造方法に関する。更に詳しくはこ
れらの塩を用いたサーミスタ薄膜形成剤及びこの形成剤
を用いて基板上にサーミスタ薄膜を形成する方法に関す
るものである。
薄膜、バリスタ薄膜等の感熱性抵抗膜をコーティングに
より形成する際のコーティング溶液の主原料に多用され
ている。またコバルト塩又はマンガン塩は、上記コーテ
ィング溶液の主原料の他に、顔料の原料として、また誘
電体薄膜に用いられる複合金属酸化物薄膜の原料として
利用されている。従来、コバルト塩のうちコバルト石け
んは、例えばナフテン酸ソーダ、2−エチルヘキシル酸
ソーダ、ステアリン酸ソーダ等の高級脂肪酸のアルカリ
塩と硝酸コバルト、硫酸コバルト等のコバルト無機塩と
を水溶液中で90〜100℃で反応させて複分解を行わ
せ、生成したグリース状のコバルト塩を静置分離等の手
段により水相より分離し、それに含まれるナトリウム塩
や硫酸ソーダのような不純物を水洗除去し、更に加熱脱
水して製造される。マンガン塩をサーミスタ薄膜等の感
熱性抵抗膜の用途に使用する場合には、市販のナフテン
酸マンガン又はオクチル酸マンガンを用いることが一般
的である。
法では生成したコバルト塩又はマンガン塩に不純物が残
存し易く、これらの塩の高純度化が困難な問題がある。
また市販のナフテン酸マンガン又はオクチル酸マンガン
を用いてサーミスタ薄膜を基板上に形成する場合には、
薄膜形成用のコーティング溶液の粘度が高くなるため、
取扱い難く、成膜の均質性が悪くなり、緻密度が低くな
る不都合がある。本発明の目的は、高純物のコバルト塩
又はマンガン塩を高収率で製造する方法を提供すること
にある。本発明の別の目的は、基板への濡れ性に優れ、
緻密でクラックの発生がないサーミスタ薄膜を形成でき
るサーミスタ薄膜形成剤及びサーミスタ薄膜の形成方法
を提供することにある。
ギ酸コバルト(II)2水和物又は酢酸コバルト(II)4水和
物と炭素数が4〜9のカルボン酸とを混合して反応さ
せ、炭素数4〜9のカルボン酸コバルト塩を生成するこ
とを特徴とするコバルト塩の製造方法である。ギ酸コバ
ルト(II)2水和物又は酢酸コバルト(II)4水和物と炭素
数が4〜9のカルボン酸とを反応させることにより、ギ
酸基又は酢酸基とカルボニル基の置換反応が生じ、高純
度の炭素数4〜9のカルボン酸コバルト塩が高収率で得
られる。
2水和物又は酢酸マンガン(II)4水和物と炭素数が4〜
9のカルボン酸とを混合して反応させ、炭素数4〜9の
カルボン酸マンガン塩を生成することを特徴とするマン
ガン塩の製造方法である。ギ酸マンガン(II)2水和物又
は酢酸マンガン(II)4水和物と炭素数が4〜9のカルボ
ン酸とを反応させることにより、ギ酸基又は酢酸基とカ
ルボニル基の置換反応が生じ、高純度の炭素数4〜9の
カルボン酸マンガン塩が高収率で得られる。
明であって、炭素数4〜9のカルボン酸をギ酸コバルト
(II)2水和物又は酢酸コバルト(II)4水和物に対して2
倍モル以上混合する製造方法である。請求項4に係る発
明は、請求項2に係る発明であって、炭素数4〜9のカ
ルボン酸をギ酸マンガン(II)2水和物又は酢酸マンガン
(II)4水和物に対して2倍モル以上混合する製造方法で
ある。請求項3及び4に係る発明では、2倍モル以上混
合することにより、置換反応が容易に進行する。請求項
5に係る発明は、請求項1又は3に係る発明であって、
反応は減圧下100〜160℃で行われる製造方法であ
る。請求項6に係る発明は、請求項2又は4に係る発明
であって、反応は減圧下100〜160℃で行われる製
造方法である。請求項5及び6に係る発明では、これら
の条件で反応させると、反応効率が向上する。
ルボン酸コバルト塩又は炭素数4〜9のカルボン酸マン
ガン塩を含有するサーミスタ薄膜形成剤である。請求項
8に係る発明は、請求項7に係る発明であって、炭素数
4〜9のカルボン酸銅塩を更に含有するサーミスタ薄膜
形成剤である。請求項9に係る発明は、請求項7に係る
発明であって、炭素数4〜9のカルボン酸ニッケル塩を
更に含有するサーミスタ薄膜形成剤である。請求項7〜
9に係る発明では、これらの形成剤を使用すると、基板
への濡れ性に優れ、緻密でクラックの発生がないサーミ
スタ薄膜を形成できる。請求項10に係る発明は、請求
項7ないし9いずれかに係る発明であって、酢酸エチ
ル、酢酸プロピル、酢酸ブチル及び酢酸アミルからなる
群から選ばれた1種又は2種以上の酢酸エステルを更に
含有するサーミスタ薄膜形成剤である。これらの酢酸エ
ステルは粘性の低い有機溶剤であって、サーミスタ薄膜
形成剤を溶解する能力が高いため、成膜を容易に行うこ
とができる。
のサーミスタ薄膜形成剤を基板に塗布し、700〜10
00℃で熱処理することを特徴とするサーミスタ薄膜の
形成方法である。700〜1000℃で熱処理すること
により、均質かつ緻密でクラックの発生がないサーミス
タ薄膜を形成できる。
9のカルボン酸としては2−エチルヘキサン酸(C8H
16O2)、n−酪酸(C4H8O2)、2−エチルヘプタン
酸(C9H18O2)、n−吉草酸(C5H10O2)、4−メ
チルペンタン酸(C6H12O2)、2−エチル酪酸(C6
H12O2)、4−メチルヘキサン酸(C7H12O2)等が
挙げられる。炭素数が4未満のカルボン酸を用いた場合
には、置換反応で生成するコバルト塩又はマンガン塩の
粘性が低すぎるため、成膜形成剤の原料として適さな
い。また炭素数が9を超えると、生成するコバルト塩又
はマンガン塩の粘性が高すぎて、有機溶剤に溶解しても
均一な膜厚のコーティングが困難となり、やはり成膜形
成剤の原料として適さない。炭素数4〜9のカルボン酸
をギ酸コバルト(II)2水和物又は酢酸コバルト(II)4水
和物又はギ酸マンガン(II)2水和物又は酢酸マンガン(I
I)4水和物に対して好ましくは2倍モル以上、より好ま
しくは3倍モル以上6倍モル以下の量で混合することが
望ましい。2倍モル未満の場合には2価のコバルト又は
2価のマンガンが配位結合できないため好ましくない。
本発明の置換反応は50〜760mmHgの減圧下、1
00〜160℃の温度で行われることが望ましい。反応
温度が100℃未満の場合には置換反応の進行が不十分
となり、160℃を超えるとカルボン酸の沸点に近くな
るため、好ましくない。
る。 <実施例1>酢酸コバルト(II)4水和物50gにこの酢
酸コバルトの3倍モル量に相当する2−エチルヘキサン
酸(C8H16O2)86.8gを加え、160℃で加熱し
ながら100mmHgの減圧下で蒸発させて約2時間置
換反応を行った。この置換反応の結果、蒸発が終了した
後の液量は97.0gであり、これは過剰な2−エチル
ヘキサン酸を含有する2−エチルヘキサン酸コバルト塩
であった。得られた2−エチルヘキサン酸コバルト塩は
不純物が少なく、均質性に優れていた。
0gにこのギ酸コバルトの4倍モル量に相当するn−酪
酸(C4H8O2)95.3gを加え、100℃で加熱し
ながら100mmHgの減圧下で蒸発させて約2時間置
換反応を行った。その結果、過剰なn−酪酸を含有する
n−酪酸コバルト塩110.6gが生成された。得られ
たn−酪酸コバルト塩は不純物が少なく、均質性に優れ
ていた。
0gにこの酢酸コバルトの2倍モル量に相当する2−エ
チルヘプタン酸(C9H18O2)63.53gを加え、1
60℃で加熱しながら100mmHgの減圧下で蒸発さ
せて約2時間置換反応を行った。その結果、過剰な2−
エチルヘプタン酸を含有する2−エチルヘプタン酸コバ
ルト塩74.9gが生成された。得られた2−エチルヘ
プタン酸コバルト塩は不純物が少なく、均質性に優れて
いた。
0gにこの酢酸マンガンの3倍モル量に相当する2−エ
チル酪酸(C6H12O2)71.1gを加え、160℃で
加熱しながら100mmHgの減圧下で蒸発させて約2
時間置換反応を行った。この置換反応の結果、酢酸と水
があわせて39.2g蒸発した。蒸発が終了した後の液
量は80.0gであり、これは過剰な2−エチル酪酸を
含有する2−エチル酪酸マンガン塩であった。得られた
2−エチル酪酸マンガン塩は不純物が少なく、均質性に
優れていた。
0gにこのギ酸マンガンの4倍モル量に相当するn−酪
酸(C4H10O2)97.4gを加え、100℃で加熱し
ながら100mmHgの減圧下で蒸発させて約2時間置
換反応を行った。その結果、過剰なn−酪酸を含有する
n−酪酸マンガン塩で115gが生成された。得られた
n−酪酸マンガン塩は不純物が少なく、均質性に優れて
いた。
0gにこの酢酸マンガンの2倍モル量に相当する2−エ
チルヘプタン酸(C9H18O2)64.56gを加え、1
60℃で加熱しながら100mmHgの減圧下で蒸発さ
せて約2時間置換反応を行った。その結果、過剰な2−
エチルヘプタン酸を含有する2−エチルヘプタン酸マン
ガン塩で75.2gが生成された。得られた2−エチル
ヘプタン酸マンガン塩は不純物が少なく、均質性に優れ
ていた。
0gにこのギ酸マンガンの4倍モル量に相当するn−酪
酸(C4H8O2)97.4gを加え、100℃で加熱し
ながら100mmHgの減圧下で蒸発させて約2時間置
換反応を行い、過剰なn−酪酸を含有するn−酪酸マン
ガン塩115gを得た。このマンガン塩を酢酸イソアミ
ルで金属重量が10重量%になるように希釈してn−酪
酸マンガン溶液を調製した。同様にして、ギ酸コバルト
(II)2水和物50gとn−酪酸(C4H8O2)95.2
5gを使用して10重量%のn−酪酸コバルト溶液を調
製した。上記n−酪酸マンガン溶液の23.4gと、上
記n−酪酸コバルト溶液の46.6gと、酢酸イソアミ
ルの30gとを混合し、150℃のオイルバスで1時間
還流して、Mn−Co系サーミスタ薄膜形成剤を調製し
た。この薄膜形成剤をスピンコート法によりアルミナ基
板上に塗布し、400℃のホットプレートで仮焼成を行
い、この工程を6回繰返した。最後に850℃の電気炉
にて1時間焼成してサーミスタ薄膜を形成した。
0gにこの酢酸マンガンの3倍モル量に相当する2−エ
チル酪酸(C6H12O2)71.1gを加え、160℃で
加熱しながら100mmHgの減圧下で蒸発させて約2
時間置換反応を行い、過剰な2−エチル酪酸を含有する
2−エチル酪酸マンガン塩80gを得た。このマンガン
塩を酢酸イソアミルで金属重量が10重量%になるよう
に希釈して2−エチル酪酸マンガン溶液を調製した。同
様にして、酢酸コバルト(II)4水和物50gと2−エチ
ル酪酸(C6H12O2)67.0gを使用して10重量%
の2−エチル酪酸コバルト溶液を調製した。上記2−エ
チル酪酸マンガン溶液の33.8gと、上記2−エチル
酪酸コバルト溶液の36.2gと、酢酸イソアミルの3
0gとを混合し、150℃のオイルバスで1時間還流し
て、Mn−Co系サーミスタ薄膜形成剤を調製した。こ
の薄膜形成剤をスピンコート法によりアルミナ基板上に
塗布し、400℃のホットプレートで仮焼成を行い、こ
の工程を6回繰返した。最後に850℃の電気炉にて1
時間焼成してサーミスタ薄膜を形成した。
0gにこの酢酸マンガンの2倍モル量に相当する2−エ
チルヘプタン酸(C9H18O2)64.56gを加え、1
60℃で加熱しながら100mmHgの減圧下で蒸発さ
せて約2時間置換反応を行い、過剰な2−エチルヘプタ
ン酸を含有する2−エチルヘプタン酸マンガン塩75.
2gを得た。このマンガン塩を酢酸イソアミルで金属重
量が10重量%になるように希釈して2−エチルヘプタ
ン酸マンガン溶液を調製した。同様にして、酢酸コバル
ト(II)2水和物50gと2−エチルヘプタン酸63.5
3gを使用して10重量%の2−エチルヘプタン酸コバ
ルト溶液を調製した。上記2−エチルヘプタン酸マンガ
ン溶液の44.4gと、上記2−エチルヘプタン酸コバ
ルト溶液の25.6gと、酢酸イソアミルの30gとを
混合し、150℃のオイルバスで1時間還流して、Mn
−Co系サーミスタ薄膜形成剤を調製した。この薄膜形
成剤をスピンコート法によりアルミナ基板上に塗布し、
400℃のホットプレートで仮焼成を行い、この工程を
6回繰返した。最後に850℃の電気炉にて1時間焼成
してサーミスタ薄膜を形成した。
チル酪酸マンガン溶液及び2−エチル酪酸コバルト溶液
と、同様の方法で調製した2−エチル酪酸銅溶液をモル
比で40:40:20になるように混合し、酢酸イソア
ミルで金属重量が7重量%になるように希釈してMn−
Co−Cu系サーミスタ薄膜形成剤を調製した。この薄
膜形成剤をスピンコート法によりシリコン基板上に塗布
し、400℃のホットプレートで仮焼成を行い、この工
程を6回繰返した。最後に800℃の電気炉にて1時間
焼成してサーミスタ薄膜を形成した。
チル酪酸マンガン溶液及び2−エチル酪酸コバルト溶液
と、同様の方法で調製した2−エチル酪酸ニッケル溶液
をモル比で50:30:20になるように混合し、酢酸
イソアミルで金属重量が7重量%になるように希釈して
Mn−Co−Ni系サーミスタ薄膜形成剤を調製した。
この薄膜形成剤をスピンコート法によりシリコン基板上
に塗布し、400℃のホットプレートで仮焼成を行い、
この工程を6回繰返した。最後に800℃の電気炉にて
1時間焼成してサーミスタ薄膜を形成した。
トをモル比でMn:Co=35:65になるように酢酸
中に溶解し、金属濃度が7重量%のMn−Co系サーミ
スタ薄膜形成剤を調製した。この薄膜形成剤をスピンコ
ート法によりアルミナ基板上に塗布し、400℃のホッ
トプレートで仮焼成を行い、この工程を6回繰返した。
最後に800℃の電気炉にて1時間焼成してサーミスタ
薄膜を形成した。
ン、2−エチルヘキシル酸コバルト及び2−エチルヘキ
シル酸銅をモル比でMn:Co:Cu=40:40:2
0になるように酢酸イソアミル中に溶解し、金属濃度が
7重量%のMn−Co−Cu系サーミスタ薄膜形成剤を
調製した。この薄膜形成剤をスピンコート法によりアル
ミナ基板上に塗布し、400℃のホットプレートで仮焼
成を行い、この工程を6回繰返した。最後に800℃の
電気炉にて1時間焼成してサーミスタ薄膜を形成した。
較例1〜2で得られたサーミスタ薄膜形成剤について、
スピンコート時の基板への濡れ性及び焼結後のクラック
の有無をそれぞれ目視により観察した。その結果を表1
に示す。
で得られたサーミスタ薄膜形成剤はいずれもスピンコー
ト時に基板全面に均質に濡れ、またこれらのサーミスタ
薄膜には焼結後のクラックは発生しなかった。これに対
し、比較例1ではサーミスタ薄膜に放射状の縞模様であ
るストリエーションが発生し、比較例2ではサーミスタ
薄膜の所々に気泡が発生した。また比較例1及び2では
サーミスタ薄膜の焼結後にクラックが発生した。
酸コバルト(II)2水和物、酢酸コバルト(II)4水和物、
ギ酸マンガン(II)2水和物又は酢酸マンガン(II)4水和
物と炭素数が4〜9のカルボン酸とを混合して反応さ
せ、炭素数4〜9のカルボン酸コバルト塩又は炭素数4
〜9のカルボン酸マンガン塩を生成するようにしたの
で、高純度のコバルト塩又はマンガン塩を高収率で製造
することができる。このようにして得られたコバルト塩
又はマンガン塩は不純物が少なく、均質性に優れてお
り、しかも酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチル、酢
酸アミル等の粘性の低い有機溶剤に溶解し易いため、デ
ィツプコーティング法やスピンコーティング法により成
膜する際のサーミスタ薄膜形成剤の原料として非常に適
しており、このサーミスタ薄膜形成剤を基板に塗布し、
700〜1000℃で熱処理することにより形成したサ
ーミスタ薄膜は均質かつ緻密でクラックの発生がなく、
かつバルクのサーミスタ材料と同程度のB定数を有す
る。
Claims (11)
- 【請求項1】 ギ酸コバルト(II)2水和物又は酢酸コバ
ルト(II)4水和物と炭素数が4〜9のカルボン酸とを混
合して反応させ、炭素数4〜9のカルボン酸コバルト塩
を生成することを特徴とするコバルト塩の製造方法。 - 【請求項2】 ギ酸マンガン(II)2水和物又は酢酸マン
ガン(II)4水和物と炭素数が4〜9のカルボン酸とを混
合して反応させ、炭素数4〜9のカルボン酸マンガン塩
を生成することを特徴とするマンガン塩の製造方法。 - 【請求項3】 炭素数4〜9のカルボン酸をギ酸コバル
ト(II)2水和物又は酢酸コバルト(II)4水和物に対して
2倍モル以上混合する請求項1記載のコバルト塩の製造
方法。 - 【請求項4】 炭素数4〜9のカルボン酸をギ酸マンガ
ン(II)2水和物又は酢酸マンガン(II)4水和物に対して
2倍モル以上混合する請求項2記載のマンガン塩の製造
方法。 - 【請求項5】 反応は減圧下100〜160℃で行われ
る請求項1又は3記載のコバルト塩の製造方法。 - 【請求項6】 反応は減圧下100〜160℃で行われ
る請求項2又は4記載のマンガン塩の製造方法。 - 【請求項7】 炭素数4〜9のカルボン酸コバルト塩又
は炭素数4〜9のカルボン酸マンガン塩を含有するサー
ミスタ薄膜形成剤。 - 【請求項8】 炭素数4〜9のカルボン酸銅塩を更に含
有する請求項7記載のサーミスタ薄膜形成剤。 - 【請求項9】 炭素数4〜9のカルボン酸ニッケル塩を
更に含有する請求項7記載のサーミスタ薄膜形成剤。 - 【請求項10】 酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチ
ル及び酢酸アミルからなる群から選ばれた1種又は2種
以上の酢酸エステルを更に含有する請求項7ないし9い
ずれか記載のサーミスタ薄膜形成剤。 - 【請求項11】 請求項7〜10のサーミスタ薄膜形成
剤を基板に塗布し、700〜1000℃で熱処理するこ
とを特徴とするサーミスタ薄膜の形成方法。
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JP02955299A JP3460607B2 (ja) | 1998-05-26 | 1999-02-08 | サーミスタ薄膜形成剤の製造方法及びこれを用いたサーミスタ薄膜形成剤及びその薄膜の形成方法 |
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