JP2000044161A - テルハ付き吊り治具 - Google Patents

テルハ付き吊り治具

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JP2000044161A
JP2000044161A JP10230167A JP23016798A JP2000044161A JP 2000044161 A JP2000044161 A JP 2000044161A JP 10230167 A JP10230167 A JP 10230167A JP 23016798 A JP23016798 A JP 23016798A JP 2000044161 A JP2000044161 A JP 2000044161A
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Japan
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traveling rail
hoist
plate
rail
building material
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JP10230167A
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English (en)
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Wataru Isomura
渉 磯村
Ryoji Ueda
良司 上田
Toshihiro Yonezawa
俊裕 米澤
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NIPPON GIJUTSU CENTER KK
Fujita Corp
Original Assignee
NIPPON GIJUTSU CENTER KK
Fujita Corp
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  • Load-Engaging Elements For Cranes (AREA)
  • Conveying And Assembling Of Building Elements In Situ (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 バランスウエイトの代わりに建築資材
等の積み荷自体をレールに沿って移動させるテルハを用
いることにより、バランスウエイトを廃し、吊り治具を
軽量化する。 【解決手段】 クレーンフック37に吊下げられる走
行用レール10にモーター19の駆動で走行するホイス
ト12を取付け、上記走行用レール10の両端に該走行
用レール10を水平に支持することができる脚28、3
1を固定し、前脚31を伸縮自在に、かつ垂直位置から
水平位置に旋回可能に形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、走行用レールと
ホイストとからなるテルハを備えた吊り治具に関するも
のであり、特に建築現場でクレーンを用いて建築用資材
を搬入・搬出するのに使用される。
【0002】
【従来の技術】クレーンフックを建物の外壁に沿って昇
降させ、建築資材を任意の階で搬入、搬出するために用
いる吊り治具として、クレーンフックからワイヤーを介
して長尺の吊込みビームをほぼ水平に吊下げ、このビー
ムの一端に玉掛けワイヤーを介して建築資材を吊下げ、
上記ビームの反対側にバランスウエイトを移動自在に取
付け、クレーンフックで上記ビームを吊下げた際、ビー
ムの傾斜をビーム上のセンサーで検出し、ビームが水平
になるように上記バランスウエイトを移動させ、この状
態でビームの一端を建築資材と共に任意の階のベランダ
から屋内に挿入し、建築資材を下ろしながら再びバラン
スウエイトを移動して上記ビームを水平に保つようにし
たものが知られている。
【0003】しかしながら、上記の吊下げ治具は、吊込
みビームの傾斜をセンサーで検出し、バランスウエイト
を自動的に移動させて建築資材とバランスさせるもので
あるから、吊込みビーム上に積み荷の重量に対応するバ
ランスウエイトおよびその移動装置を設置する必要があ
り、吊り治具としての重さが大きくなり、これに応じて
クレーンも大型にする必要があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、バランス
ウエイトの代わりに建築資材等の積み荷自体をレールに
沿って移動させるテルハを用いることにより、バランス
ウエイトを廃し、吊り治具を軽量化するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明のテルハ付き吊
り治具は、請求項1に記載のごとく、クレーンフックに
吊下げられる走行用レールにモーター駆動で走行するホ
イストを取付け、上記走行用レールの両端に該走行用レ
ールを水平に支持することができる脚を固定したことを
特徴とする。上記の走行用レールにモーター駆動で走行
するホイストを取付けた構成は、いわゆるテルハであ
る。すなわち、この発明は、テルハの走行用レールをク
レーンフックに吊下げ、この走行用レールの両端に脚を
取付けて走行用レールの水平支持を可能にしたものであ
る。なお、ホイストは、チェーンホイスト、電気ホイス
トおよび空気ホイストのいずれでもよい。
【0006】この発明では、走行用レールが常法にした
がって前後2箇所に固定したワイヤーでクレーンフック
に吊下げられるが、走行用レールを水平に向けたときに
クレーンフックの直下にテルハの重心が位置するよう
に、上記ワイヤーの取付け位置および長さを設定し、上
記クレーンフックの直下にホイストを位置させると、走
行用レールをクレーンフックで吊下げた際、ホイストの
吊り荷の有無に関係なく、走行用レールが水平になる。
【0007】そして、上記テルハの走行用レールをワイ
ヤーでクレーンフックに吊下げた後、クレーンを操作し
てテルハを所望の建築資材上に移動させ、ホイストで建
築資材を吊下げることができる。また、テルハを構成す
る走行用レールを両端の脚で地面または床面に水平に支
持し、テルハの重心に位置させたホイストに建築資材等
をワイヤーで吊下げ、しかるのち走行用レールの上方に
クレーンフックを移動し、このクレーンフックにワイヤ
ーで走行用レールを建築資材と共に吊下げることもでき
る。
【0008】上記のテルハ付き吊り治具を介して建築資
材がクレーンフックに吊下げられると、クレーン操作に
より、上記の建築資材が所望の建築物の外側から任意の
階の足場前またはベランダ前に運ばれ、建築物の外壁に
直角に向けた走行用レールの一端が足場や床の上方空間
に挿入され、一端の脚が床面に着くまでクレーンフック
が降ろされる。次いで、走行用レールに沿ってホイスト
が一端側に動かされ、更にホイストの操作で建築資材が
床面に降ろされ、ホイストからワイヤーが外される。し
かるのち、クレーン操作により、上記のテルハ付き吊り
治具が若干引上げられ、建物の外に抜き出されて元に戻
される。
【0009】なお、建築資材をホイストで建物内に搬入
し、床に降ろすまでの間、走行用レールの一端の脚が床
面に接しているため、建築資材がホイストで搬送されて
も、またホイストから外されても、走行用レールが傾斜
することはなく、また従来装置のようにバランスウエイ
トを取付け、これを移動させてバランスをとる必要もな
い。
【0010】ホイストの走行機構は、任意であるが、I
形断面の走行用レールにトロリブロックを介してホイス
トを吊下げ、上記走行用レールの前後両端(ただし、建
物への挿入側を前端とする)に取付けたチェーンスプロ
ケットおよび上記走行用レールの後端付近に取付けたモ
ータースプロケットに無端チェーンを巻掛け、この無端
チェーンに上記トロリブロックを接続する構成が例示さ
れる。この場合は、走行用レールの後端に駆動用モータ
ーと共にバッテリー、充電器、制御器等が取付けられる
ため、テルハの重心が走行用レールの中心よりも後方に
移動し、テルハの重心から前端までの距離が後端までの
距離よりも長くなるため、走行用レールの建物に対する
挿入が容易になる。
【0011】上記走行用レールの両端に取付ける脚は、
安定上、各端部に2本ずつ、合計4本が好ましいが、請
求項2に記載のごとく、一端の脚を他端の脚よりも長く
できるように伸縮自在に、かつ向きを垂直方向から水平
方向に旋回可能に形成することが好ましい。この場合
は、建物内に建築資材を搬入するに際しベランダに手摺
りが存在しても、また窓を利用する場合でも、一端(前
端)の脚を縮めた状態で走行用レールの一端を屋内に挿
入し、この一端の脚を延ばして床面に接触させた後、建
築資材を送り込むことができる。そして、建築資材を降
ろし、ホイストを戻した後、脚を旋回して水平に向ける
と、床に降ろした建築資材が前端2本の脚にかかる程度
に大きい場合であっても、テルハ付き吊り治具をクレー
ンで外に出すことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】図1において、10はI形鋼から
なる走行用レールであり、その下側フランジにトロリブ
ロック11を介してチェーンホイスト12が取付けられ
ている。このホイスト12において、13は吊りフッ
ク、14は操作用のハンドチェーンである。
【0013】上記走行用レール10の前端(図1の右
端)に該前端を挟む左右一対の前板15が固定され、こ
の左右一対の前板15間にガイド用のチェーンスプロケ
ット16が回転自在に支持される。また、走行用レール
10の後端には、該後端を挟む左右一対の後板17およ
び該後板17の前で走行用レール10上に乗る台板18
が固定され、左右一対の後板17間にガイド用のチェー
ンスプロケット16が回転自在に支持され、台板18上
にモーター19および小型のガイドスプロケット20が
取付けられ、上記モーター19の出力軸に固定された駆
動スプロケット21、上記のガイドスプロケット20お
よび前後のチェーンスプロケット16間にチェーン22
が巻掛けられ、その両端が上記のトロリブロック11に
接続され、チェーン22が無端状に形成される。
【0014】そして、上記後板17の上面にバッテリー
23が設置され、上記後板17の後端下面にI字形鋼か
らなる幅方向に長い後ビーム24の中央部が固定され、
この後ビーム24上に上記バッテリー23の充電のため
の充電器25(図2参照)および後記するリミットスイ
ッチ38、39やペンダント40からの信号を受けて上
記モーター19の運転を制御するための制御機26が設
置される。なお、図2おいて、27は左右のバランスを
とるための板状ウエイトであり、必要に応じて上記後ビ
ーム24上に固定される。また、上記後ビーム24の左
右両端の下面に左右一対の後脚28が下向きに突設され
る。
【0015】一方、走行用レール10の前端の前板15
には、その前端下面に角筒からなる幅方向に長い前ビー
ム29の中央部が固定され(図3、4参照)、その左右
両端の前面側にそれぞれ短辺と長辺とからなる左右一対
のL字形の支持板30が、短辺を後向きに、長辺を下向
きにして固定される。この支持板30は、長辺と短辺と
が交差する角、長辺の端部および短辺の端部にそれぞれ
ピン孔30a、30bおよび30cを有している。
【0016】この支持板30に連結される前脚31は
(図1参照)、円筒状の基部31aと該基部31aに挿
入可能な先部31bとからなり、基部31aの上端に上
部連結板32が、またその下方に下部連結板33がそれ
ぞれ上記左右一対の支持板30間に挿入できるように固
定されている。上部連結板32には、支持板30の角の
ピン孔30aおよび短辺端部のピン孔30cの間隔と等
しい間隔で上下2個のピン孔32a、32bが開けられ
る。また、上記下側のピン孔32bと下部連結板33に
開けたピン孔33aの間隔が上記支持板30の角のピン
孔30aおよび長辺端部のピン孔30bの間隔と等しく
設定される。
【0017】したがって、上部連結板32に開けた下側
のピン孔32bおよび支持板30の角のピン孔30aを
ピンで連結することにより、前脚31の基部31aが下
向き位置と前向き位置との間で旋回可能になる。そし
て、下部連結板33のピン孔33aおよび支持板30の
長辺端部のピン孔30bをピン連結することにより、前
脚31が垂直に立ち、上記下部連結板33のピン孔33
aからピンを抜いて前脚31を前向きに旋回し、上部連
結板32の上側ピン孔32aを支持板30の短辺端部の
ピン孔30cに合わせてピン連結することにより、前脚
31が前向きに固定される。
【0018】この実施形態では、前脚31を垂直に立
て、前脚31の基部31aに先部31bを押し込んだと
き、前脚31および後脚28が等しい高さとなり、両脚
31、28を床上に置いたとき、走行用レール10が水
平になるように長さが設定される。そして、図1に示す
ように、基部31aの下端一箇所および先部31bの複
数箇所に高さ調節用のピン孔31cおよび31dが開け
られ、基部31aのピン孔31cに先部31bの所望の
ピン孔31dを合わせて連結ピンを挿入することによ
り、前脚31の高さが調節される。
【0019】図1において、走行用レール10の中央か
ら若干後部寄りに前後2個の吊り板35が固定され、こ
の前後の吊り板35に接続したワイヤー36がクレーン
フック37に掛けられる。ただし、吊り板35の位置
は、クレーンフック37で走行用レール10を吊り上げ
た際、クレーンフック37の直下にホイスト12が位置
する状態で走行用レール10が水平になるように設定さ
れる。そして、走行用レール10には、その前端および
上記クレーンフック37の直下付近にそれぞれリミット
スイッチ38、39が設けられて前記の制御機26を介
してモーター19に接続され、ホイスト12の走行範囲
を前後のリミットスイッチ38、39間に制限してい
る。
【0020】また、図1において、40はモーター19
の遠隔操作用スイッチを備えたペンダントであり、長い
コード41および前記の制御機26を介してモーター1
9に接続され、走行用レール10の前方で上記ペンダン
ト40のボタンを押すことにより、上記モーター19の
正転、逆転、停止等を可能にする。
【0021】上記の構造において、図5に示すように、
クレーンフック37の直下にホイスト12を位置させ、
このホイスト12の吊りフック13に玉掛けワイヤー4
2で建築資材43を吊り、走行用レール10に接続さて
いるクレーン側のワイヤー36をクレーンフック37に
掛け、クレーンを操作し、上記走行用チェーン10以下
のテルハ付き吊り治具を介して建築資材43を吊り上
げ、建設中の建物の所望の階に運ぶ。
【0022】上記の建築資材43が所望の階に達する
と、図6に示すように、走行用レール10の前端が足場
または床44の上方空間に挿入され、前脚31の基部3
1aから先部31bが引出され、その下端が床44に接
するまで、クレーンフック37が降ろされる。しかるの
ち、前記ペンダント40(図1参照)を操作することに
より、図7に示すように、建築資材43を吊ったホイス
ト12が走行用レール10の前端に引き寄せられ、次い
でホイスト12のハンドチェーン14(図1参照)の操
作により、建築資材43が床上に降ろされ、この建築資
材43から玉掛けワイヤー42が外される。
【0023】上記の建築資材43が比較的小さく、2本
の前脚31の間を通過できるときは、玉掛けワイヤー4
2を外し、ホイスト12を元の位置に後退させると、直
ちに前脚31を元の長さに縮めてテルハ付き吊り治具全
体を脱出させ、しかるのち上記建築資材43を屋内に引
きずり込むことができる。
【0024】一方、図8に示すように、建築資材43が
比較的大きく、2本の前脚31の間を通過できない場
合、または前脚31を縮めただけでは、その下を通過で
きない場合は、玉掛けワイヤー42を外した後、前脚3
1を縮め、更に旋回させて前向きに固定してからテルハ
着き吊り治具全体を脱出させ、しかるのち上記の建築資
材43を屋内に引きずり込むことができる。
【0025】なお、上記のクレーンフック37は、ジブ
クレーンのフックに限るものではなく、例えば屋内に設
置されたオーバーレールを走行するトロリから吊ったフ
ックであってもよく、この場合は、オーバーレールの直
下に限らず、直下から側方に外れた任意の位置で重量物
の荷上げや荷卸しが可能になる。
【0026】
【発明の効果】この発明は、上記のとおり、テルハの走
行用レールをクレーンフックに吊下げ、この走行用レー
ルの両端に脚を取付けて走行用レールの水平支持を可能
にしたものであるから、水平な吊込みビームの一端に建
築資材を吊下げ、上記ビームに沿ってバランスウエイト
を移動させることにより吊込みビームを水平に保つ従来
の吊り治具に比べ、バランスウエイトが不要であり、吊
込み治具の傾斜を検出してバランスウエイトを移動させ
る面倒な制御装置も不要であるから、吊り治具を軽量化
することができ、操作も容易である。特に、請求項2記
載の発明は、大型の建築資材等の搬入・搬出を容易にす
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態を示す正面図である。
【図2】図1の左側面図である。
【図3】図1の右端部の平面図である。
【図4】図1の要部の拡大図である。
【図5】建築資材を吊り上げた状態の正面図である。
【図6】建築資材を建物内に挿入した状態の正面図であ
る。
【図7】建築資材を荷卸しする状態の正面図である。
【図8】大型の建築資材を荷卸しする状態の正面図であ
る。
【符号の説明】
10:走行用レール 12:ホイスト 15:前板 17:後板 18:台板 19:モーター 21:駆動スプロケット 22:チェーン 24:後ビーム 28:後脚 29:前ビーム 30:支持板 31:前脚 31a:基部 31b:先部 32、33:連結板 37:クレーンフック 38、39:リミットスイッチ 40:遠隔操作用ペンダント 43:建築資材 44:床
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上田 良司 兵庫県姫路市東延末4丁目73番地 株式会 社日本技術センター内 (72)発明者 米澤 俊裕 兵庫県姫路市東延末4丁目73番地 株式会 社日本技術センター内 Fターム(参考) 2E174 CA03 CA09 CA12 CA14 CA16 CA21 CA30 CA38 CA43 EA01 3F004 AG01 EA26 KA00 LA05 LC08

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クレーンフックに吊下げられる走行用レ
    ールにモーター駆動で走行するホイストを取付け、上記
    走行用レールの両端に該走行用レールを水平に支持する
    ことができる脚を固定したことを特徴とするテルハ付き
    吊り治具。
  2. 【請求項2】 一端の脚を他端の脚よりも長くできるよ
    うに伸縮自在に、かつ向きを垂直方向から水平方向に旋
    回可能に形成した請求項1記載のテルハ付き吊り治具。
JP10230167A 1998-07-31 1998-07-31 テルハ付き吊り治具 Pending JP2000044161A (ja)

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