JP2000043562A - 自動車用冷暖房装置 - Google Patents

自動車用冷暖房装置

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JP2000043562A
JP2000043562A JP10215983A JP21598398A JP2000043562A JP 2000043562 A JP2000043562 A JP 2000043562A JP 10215983 A JP10215983 A JP 10215983A JP 21598398 A JP21598398 A JP 21598398A JP 2000043562 A JP2000043562 A JP 2000043562A
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圭俊 野田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 冷媒回収ラインが不要で部品点数も削減され
た簡素化されたシステム構成により除湿暖房を行いうる
電気自動車に好適な除湿ヒートポンプ式の自動車用冷暖
房装置を提供する。 【解決手段】 電動コンプレッサ7、サブコンデンサ
4、メインコンデンサ5、逆止弁24、リキッドタンク
9、膨脹弁10、およびエバポレータ3をこの順序で冷
媒配管により連結し、サブコンデンサ4の出口とリキッ
ドタンク9の入口とをバイパス管21で接続し、メイン
コンデンサ5の入口側配管に第1電磁弁22を設け、バ
イパス管21に第2電磁弁23を設ける。冷房運転時に
は第1電磁弁22を開きかつ第2電磁弁23を閉じ、暖
房運転時には第1電磁弁22を閉じかつ第2電磁弁23
を開く。冷媒回収は、二つの電磁弁22,23の開閉タ
イミングを適当に制御することで行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、除湿機能を備えた
ヒートポンプシステムにより車室内の除湿暖房を行う、
特に電気自動車に好適な自動車用冷暖房装置の改良に関
する。
【0002】
【従来の技術】例えば、電気自動車は、走行駆動源が電
気モータであるため、高温のエンジン冷却水を利用する
エンジン搭載車に比べて暖房熱源が不足する。このた
め、従来の電気自動車用冷暖房装置においては、冷房の
みならず暖房にも冷媒を用いてサイクル運転を行い、窓
曇りを防止しながら車室内を暖房することができる除湿
暖房可能なヒートポンプ式カーエアコン(以下「除湿ヒ
ートポンプシステム」という)が開発されている(例え
ば、特開平5−201243号参照)。
【0003】この種の電気自動車用冷暖房装置は、例え
ば、図5に示すように、ダクト1内に、空気を取り入れ
るブロア装置2と、エバポレータ3と、主に暖房運転時
に機能する室内側のサブコンデンサ4とが配設され、さ
らに、ダクト1の外には、主に冷房運転時に機能する室
外側のメインコンデンサ5が配設されている。
【0004】サブコンデンサ4とメインコンデンサ5と
は、冷凍サイクル中に設けられた四方弁6によって暖房
運転時と冷房運転時とで切り換えられ、暖房運転時にお
いては、冷媒がメインコンデンサ5をバイパスして流れ
るようにし、電動コンプレッサ7から吐出された冷媒
は、四方弁6→バイパス通路8→サブコンデンサ4→リ
キッドタンク9→膨脹弁10→エバポレータ3と流れ
て、コンプレッサ7に帰還する(暖房サイクル)。この
循環過程において、コンプレッサ7から吐出され四方弁
6でメインコンデンサ5をバイパスしたガス冷媒は、サ
ブコンデンサ4で凝縮液化されて放熱を行うので、エバ
ポレータ3で除湿(および冷却)された空気はサブコン
デンサ4で加熱され、車室内が除湿暖房されることにな
る。
【0005】また、四方弁6の出口側(出口ポートの一
つ)とコンプレッサ7の吸入側との間には冷媒回収通路
11が設けられ、さらに、この冷媒回収通路11には電
磁弁12が取り付けられている。そして、暖房運転開始
時に外気温度が低いときには、四方弁6により冷媒回収
通路11とメインコンデンサ5とを連通させ、電磁弁1
2を開くことによって、主としてメインコンデンサ5に
滞留しているいわゆる寝込み冷媒をコンプレッサ7に戻
して、暖房サイクル内の冷媒不足を補うようにしてい
る。
【0006】なお、図5中、13,14,15は逆止
弁、16はエアミックスドア、17はコンデンサファン
である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
従来の除湿ヒートポンプシステムでは、十分な除湿暖房
効果を発揮しうるものの、冷凍サイクルを含めたシステ
ム全体の構成が複雑であることなどから、下記の点が問
題となりうる。
【0008】第一に、従来の構成では、外気温度が低い
ときにメインコンデンサ5などに冷媒が溜りやすいので
(寝込み冷媒の存在)、暖房運転時においてサイクル内
を循環する冷媒量を確保するため、上記のように、寝込
み冷媒を回収するためのライン(四方弁6、冷媒回収通
路11、電磁弁12など)を設けるとともにその制御を
行うことが必要である。
【0009】第二に、従来の構成では、暖房運転時と冷
房運転時とで冷媒の流れを切り換えたりまた寝込み冷媒
を回収するために、四方弁6、逆止弁13〜15などの
弁類が追加されているが、こうした弁類の追加によっ
て、作動上の信頼性を確保するための対策が必要とな
り、さらに、作動音が発生したり、コストおよび重量が
増加するおそれがある。
【0010】本発明は、従来の除湿ヒートポンプシステ
ムにおける上記課題に着目してなされたものであり、冷
媒回収ラインが不要で部品点数も削減された簡素化され
たシステム構成を有しつつ、信頼性の向上やコストの低
減などを図ることができる除湿暖房可能なヒートポンプ
式の新しい自動車用冷暖房装置を提供することを目的と
する。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、下
記の手段によって達成される。
【0012】(1)本発明に係る自動車用冷暖房装置
は、冷凍サイクル内を状態変化しながら循環する冷媒の
熱を利用して車室内の除湿暖房を行うヒートポンプ式の
自動車用冷暖房装置において、コンプレッサ、車室内に
配置された室内コンデンサ、車室外に配置された室外コ
ンデンサ、リキッドタンク、膨脹弁、および車室内に配
置されたエバポレータをこの順序で冷媒配管により連結
し、前記室内コンデンサの出口と前記リキッドタンクの
入口とをバイパス管で接続し、前記室外コンデンサの入
口側配管に第1電磁弁を設け、前記バイパス管に第2電
磁弁を設け、前記室内コンデンサから流出した冷媒を、
冷房運転時には前記第1電磁弁を開きかつ前記第2電磁
弁を閉じて前記室外コンデンサ側に導き、暖房運転時に
は前記第1電磁弁を閉じかつ前記第2電磁弁を開いて前
記バイパス管側に導くようにしたことを特徴とする。
【0013】(2)前記室外コンデンサの出口側配管に
は、前記室外コンデンサから前記リキッドタンクへ向か
う流れのみを許容する逆止弁が設けられている。
【0014】(3)暖房運転が選択されたときには、外
気温度に応じて冷媒回収時間を設定した後、前記第1電
磁弁を開きかつ前記第2電磁弁を閉じた状態で前記コン
プレッサを起動し、当該コンプレッサ起動後の経過時間
が、まずあらかじめ設定された所定時間となった時に前
記第1電磁弁を閉じ、次に前記設定された冷媒回収時間
となった時に前記第2電磁弁を開く。暖房運転を実行す
る前に、このような電磁弁開閉制御を行うことで、室外
コンデンサに滞留している冷媒の回収を行う。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を使って、本発明の実
施の形態を説明する。
【0016】図1は、本発明の一実施の形態に係る自動
車用冷暖房装置の概略構成図であって、電気自動車に搭
載されるものを示している。なお、同図中、図5と共通
する部材には同一の符号を付してある。
【0017】この電気自動車用冷暖房装置は、冷房、暖
房共に冷媒を用いたサイクル運転を行うことにより車室
内の冷房と除湿暖房を行う除湿ヒートポンプシステムで
あって、図5に示す従来の除湿ヒートポンプシステムを
改良した新タイプのものである。
【0018】このシステムの冷凍サイクルは、電動コン
プレッサ7(以下単に「コンプレッサ」という)、車室
内に配置された室内コンデンサとしてのサブコンデンサ
4、車室外に配置された室外コンデンサとしてのメイン
コンデンサ5、リキッドタンク9、膨脹弁10、および
車室内に配置されたエバポレータ3をこの順序で冷媒配
管により連結するとともに、サブコンデンサ4の出口と
リキッドタンク9の入口とをバイパス管21で接続し、
その中に冷媒を封入して構成されている。すなわち、冷
媒経路が、図5に示す従来のシステムと異なり、コンプ
レッサ7から吐出された冷媒を直ちにサブコンデンサ4
に導きここを通過させた後、メインコンデンサ5側また
は直接エバポレータ3側(つまり、バイパス管21側)
へ流れるよう選択的に分岐させるように構成されてい
る。双方の分岐路にはそれぞれ電磁弁22,23が設置
されている。具体的には、メインコンデンサ5の入口側
配管には第1電磁弁22が、バイパス管21には第2電
磁弁23がそれぞれ設置されている。
【0019】また、バイパス管21を流れた冷媒がメイ
ンコンデンサ5の方へ逆流するのを完全に阻止するた
め、好ましくは、メインコンデンサ5の出口側配管に、
該メインコンデンサ5からリキッドタンク9へ向かう流
れのみを許容する逆止弁24が設置されている。
【0020】したがって、新しい本システムと従来のシ
ステムとを比較した場合、弁類について、従来システム
では四方弁を1個、電磁弁を1個、逆止弁を3個必要と
するのに対し、本システムでは電磁弁を2個、逆止弁を
1個必要とするのみで、電磁弁は1個増えるものの、高
価な四方弁が不要となりかつ逆止弁を2個削減すること
ができ、全体として部品点数が削減され、コストも低減
されている。
【0021】また、本システムでは、後述するように、
二つの電磁弁22,23の開閉タイミングを制御するこ
とによって寝込み冷媒を回収することが可能であるた
め、図1に示すように、従来のシステムにおける冷媒回
収ライン(冷媒回収通路11など)は不要であり、その
分従来のシステムに比べて配管経路が簡単化され、短く
なっている。
【0022】このように、本システムでは、冷凍サイク
ルの構成において、冷媒回収ラインが不要で、かつ、部
品点数も削減されているため、従来のものに比べてシス
テムが大幅に簡素化されている。
【0023】本システムにおける冷凍サイクル以外の構
成は、図5に示す従来のシステムと全く同様である。
【0024】すなわち、この電気自動車用冷暖房装置
は、車室内外の空気(内外気)を選択的に取り入れて空
気調和した後車室内に所定の場所に向かって吹き出す空
調ユニットを有し、この空調ユニットは、取り入れた空
気を車室内に向かって送るためのダクト1を有してい
る。ダクト1内には、白抜き矢印で示す空気流れ方向上
流側から順に、内気取入口および外気取入口(共に図示
せず)を選択的に開閉する図示しないインテークドア
と、このインテークドアにより選択された内外気をダク
ト1内に導入し下流側に向かって圧送するブロア装置2
と、冷媒を蒸発させて空気を冷却させる前記エバポレー
タ3と、主に暖房運転時に機能しガス冷媒を凝縮液化さ
せて空気を加熱する前記サブコンデンサ4とが配置され
ている。サブコンデンサ4の前面には、サブコンデンサ
4を通過する空気とこれを迂回する空気との割合を調節
するためのエアミックスドア16が回動自在に設けら
れ、また、サブコンデンサ4の下流側には、温度調節さ
れた空気を車室内の所定の場所に向かって吹き出すため
の図示しない各種吹出口(例えば、ベント吹出口、フッ
ト吹出口、デフ吹出口など)が形成されている。
【0025】一方、ダクト1外に配置されているメイン
コンデンサ5の背面、つまり空気流れ下流側には、この
メインコンデンサ5に空気を供給するコンデンサファン
17が設けられている。メインコンデンサ5は、主に冷
房運転時に機能し、空気との熱交換によりガス冷媒を冷
却し凝縮液化させるものである。
【0026】なお、リキッドタンク9や膨脹弁10の機
能は周知のとおりである。すなわち、前者は、気液を分
離して液冷媒を一度蓄え、液冷媒のみを膨脹弁10に送
り出すものであり、通常、エアの分離や水分・異物の除
去を行う機能も有している。また、後者は、液冷媒を減
圧膨脹させて蒸発しやすい低温低圧の霧状冷媒にすると
ともに、エバポレータ出口温度を感知して冷媒流量を自
動調節する(温度作動式の場合)機能を有している。
【0027】次に、作用を説明する。
【0028】本発明では、四方弁を使わず、二つの電磁
弁22,23のみで冷暖房の切換えを行う。具体的な内
容は、下記のとおりである。
【0029】冷房運転時には、第1電磁弁22を開きか
つ第2電磁弁23を閉じて、サブコンデンサ4から流出
した冷媒をメインコンデンサ5側に導く。すなわち、コ
ンプレッサ7から吐出された冷媒は、サブコンデンサ4
→第1電磁弁22→メインコンデンサ5→逆止弁24→
リキッドタンク9→膨脹弁10→エバポレータ3と流れ
てコンプレッサ7に帰還する(冷房サイクル)。このと
き、エアミックスドア16は、例えば、図1中のB位置
に設定され、エバポレータ3通過後の空気がサブコンデ
ンサ4を通過しないようにしている。これにより、コン
プレッサ7から出た高温高圧のガス冷媒は、一旦サブコ
ンデンサ4に入るが、エアミックスドア16により空気
の通過つまり空気との熱交換が阻止されているため、サ
ブコンデンサ4ではほとんど放熱せずそのまま第1電磁
弁22を通ってメインコンデンサ5に流入し、ここで外
気と熱交換されて凝縮液化される。メインコンデンサ5
から出た中温高圧の液冷媒はリキッドタンク9で抽出さ
れた後、エバポレータ3の入口に設けられた膨脹弁10
によって断熱膨脹されて低温低圧の霧状冷媒となり、エ
バポレータ3に導かれる。この低温低圧の霧状冷媒は、
エバポレータ3において熱交換により取入れ空気を冷却
しながら低温低圧のガス冷媒となり、コンプレッサ7に
戻される。このようにして車室内の冷房が行われる。
【0030】一方、暖房運転時には、第1電磁弁22を
閉じかつ第2電磁弁23を開いて、サブコンデンサ4か
ら流出した冷媒をバイパス管21側つまり直接エバポレ
ータ3側に導く。すなわち、コンプレッサ7から吐出さ
れた冷媒は、サブコンデンサ4→第2電磁弁23→リキ
ッドタンク9→膨脹弁10→エバポレータ3と流れてコ
ンプレッサ7に帰還する(暖房サイクル)。このとき、
エアミックスドア16は、例えば、図1中のA位置に設
定され、エバポレータ3通過後の空気がすべてサブコン
デンサ4を通過するようにしている。これにより、コン
プレッサ7から吐出された高温高圧のガス冷媒は、サブ
コンデンサ4に入り、ここで取入れ空気に熱を放出して
凝縮液化され、中温高圧の液冷媒となる。この液冷媒は
バイパス管21を通ってリキッドタンク9に至り、さら
に膨脹弁10によって断熱膨脹されて低温低圧の霧状冷
媒となった後、エバポレータ3で熱交換により取入れ空
気を冷却・除湿し、コンプレッサ7に戻される。このよ
うに、エバポレータ3で冷却され除湿された取入れ空気
をサブコンデンサ4で加熱して車室内に吹き出すことに
よって、車室内が除湿暖房される。なお、温調制御は、
エアミックスドア16の開度を調整することによって行
うことができる。
【0031】このように、本システムでは、従来のシス
テムと比較して、冷凍サイクルにおけるサブコンデンサ
4の位置が変更され、サブコンデンサ4がメインコンデ
ンサ5の上流側で分岐前の位置にコンプレッサ7の出口
と直結する形で設けられているが、このような位置にサ
ブコンデンサ4を設けることによって、コンプレッサ7
の出口とサブコンデンサ4の入口との間の配管経路が短
くなり、暖房運転時においてその配管経路の短縮分だけ
ガス冷媒の温度降下が防止されるため、サブコンデンサ
4を流れる冷媒の温度がより高くなり、暖房性能の向上
が図られる。
【0032】また、本発明では、前述のように冷媒回収
ラインを設けていないが、暖房運転時の冷媒不足は、メ
インコンデンサ5への冷媒の寝込みを考慮してあらかじ
めリキッドタンク9の容量を大きめに取っておくこと
で、対応可能である。
【0033】また、本システムにおいて暖房運転時にメ
インコンデンサ5に滞留している冷媒の回収を実施する
際には、二つの電磁弁22,23の開閉タイミングを後
述のように適当に制御することで寝込み冷媒を効率良く
回収できることが、実験の結果分かった。
【0034】図2は、そのような冷媒回収時の電磁弁開
閉制御の一例を示すフローチャートである。なお、この
フローチャートの説明に当たっては、適宜、図3に示す
実験結果を参照する。
【0035】ここでは、まず、図2のフローチャートに
ついて説明する前に、図3の結果をもたらした実験の内
容について簡単に説明しておく。図3の実験結果は、図
1のシステムを用いて、負荷の違い(外気温度とエバポ
レータ吸気温度)による冷媒回収時間と冷媒の回収率と
を示したものである。試験条件は、次のとおりであっ
た。吹出口モード:デフ/フット、エアミックスドア:
フルホット(図1中のA位置)、システム冷媒封入量:
850g、コンプレッサ周波数:120Hz、ブロア印
加電圧:12V、初期メインコンデンサ内冷媒量:55
0g。コンプレッサ運転開始後30秒経過するまでは第
1電磁弁22を開けておく。なお、負荷の違う五つのケ
ースのうちeのケースは低温放置後の初期運転を想定し
たもので、負荷として最も厳しいものである。
【0036】次に、図2のフローチャートについて説明
する。なお、このフローチャートの中の具体的な数値
は、図3の実験結果に基づいている。
【0037】手動または自動で暖房運転モードが選択さ
れると(S1)、まず、外気温度を検出し、その検出値
に応じて冷媒回収時間を設定する。具体的には、例え
ば、検出された外気温度が所定値(例えば、−20℃)
よりも大きいかどうかを判断し(S2)、YESであれ
ば、つまり、外気温度が所定値(−20℃)よりも高け
れば、冷媒回収時間を第1設定値(例えば、60秒)に
設定し(S3)、NOであれば、つまり、外気温度が所
定値(−20℃)以下であれば、第1設定値(60秒)
よりも大きい第2設定値(例えば、90秒)に設定する
(S4)。
【0038】外気温度に応じた冷媒回収時間の設定が終
了すると、電磁弁の初期状態として第1電磁弁22を開
きかつ第2電磁弁23を閉じて(S5)、コンプレッサ
7を起動する(S6)。この時点から冷媒回収の動作が
始まる。
【0039】その後、コンプレッサ7を起動してからの
経過時間をカウントし、冷媒回収時間(60秒または9
0秒)よりも短い所定時間(例えば、30秒)が経過し
た時点で(S7)、第1電磁弁22を閉じる(S8)。
【0040】その後、引き続きコンプレッサ7起動後の
経過時間をカウントし、ステップS3またはS4で設定
した冷媒回収時間(60秒または90秒)に到達した時
点で(S9)、第2電磁弁23を開けて(S10)、冷
媒回収の動作を終了し、前述した暖房運転に移行する。
【0041】以上のように、この冷媒回収方法にあって
は、冷媒回収時、まず第1電磁弁22のみ開けて(コン
プレッサ起動後30秒間)いわゆるホットガスバイパス
させるが(S5〜S7)、それだけでは冷媒を80%程
度しか回収できない。これでも良いように冷媒封入量を
設定する方法もあるが、ここでは、回収率を85%以上
に上げるために、ホットガスバイパス後も、設定された
冷媒回収時間の間は、第1電磁弁23も閉じて強制的に
メインコンデンサ5内の冷媒を移動させ、暖房サイクル
内に回収するようにしている(S8〜S9)。
【0042】その際、もしコンプレッサ7の出口側の容
量が不足していれば、後者の段階において、コンプレッ
サ7の吐出圧力が急激に上昇して、保護動作(コンプレ
ッサ停止など)に入ってしまうが、本システムでは、前
述のように、サブコンデンサ4がコンプレッサ7の出口
に直結されているため、回収された冷媒はサブコンデン
サ4に貯溜されることになり、コンプレッサ7の出口側
の容量が不足するということはない。つまり、サブコン
デンサ4は、冷媒回収時において回収した冷媒を溜める
タンクの役割を果たすことになり(冷媒回収の手段の一
つ)、図2に示す冷媒回収方法による冷媒回収能力の向
上を、システム構成の面からバックアップしている。
【0043】図4は、本システムと従来システムとにお
ける経過時間とメインコンデンサ内冷媒量との関係およ
び本システムにおける負荷違いによる冷媒回収能力を示
すグラフである。なお、ここでは、本システムに対して
は負荷条件が図3に示す四つのケースa,b,d,eの
場合の実験結果を示し、従来システムに対しては外気温
度:−20℃、エバポレータ吸気温度:−20℃(図3
のケースeに相当)の場合の実験結果を示している。い
ずれの場合も、メインコンデンサ5内の初期冷媒量は5
50gである。
【0044】同図から明らかなように、本システムによ
れば、外気温度条件により冷媒回収時間を設定すること
で、効率良くメインコンデンサ5内の冷媒を回収するこ
とができ、従来システム(図5参照)に比べて大幅に冷
媒回収時間の短縮化を図ることができる。例えば、従来
システムにおける150秒を、本システムでは60〜9
0秒に短縮することができる。
【0045】また、回収量についても、図3のケースe
(外気温度:−20℃、エバポレータ吸気温度:−20
℃)の場合でも、90秒経過後に、初期メインコンデン
サ内冷媒量550gのうちの約450(=550−10
0)gを回収することができ、この場合、回収率は、下
記の計算式、 回収率(%)=(1−残冷媒量/システム内全冷媒量)
×100 により、(1−100/850)×100=88.2%
(約88%)となり、従来システムに比べて大幅に回収
能力が向上している。なお、外気温度:0℃の場合(図
3のケースa,b)には、本システムによれば、60秒
経過後の時点ですでに回収率が約99%で、ほぼ全回収
可能である。
【0046】このように、本システムによれば冷媒回収
時間が短縮されるが、その原理は、次のようなものであ
ると考えられる。すなわち、図5に示す従来システムに
おける冷媒回収方法は、冷媒回収ラインを用いた低圧ラ
インの吸引によるものであり、室外部(メインコンデン
サ5)の圧力がコンプレッサ吸入圧力よりも高い場合に
は回収可能であるが、低外気(−20℃)時には飽和圧
力が低くなるため、図4に示すように回収能力は極端に
低下する。これに対し、本システムでは、初期の段階に
ホットガスバイパスによりメインコンデンサ5内に高圧
力を導入するため、低外気(−20℃)時でも差圧が発
生し、したがって、その後、その差圧によりメインコン
デンサ5内に寝込んでいる冷媒が押し出されることにな
る。
【0047】なお、図3、図4に示す実験結果からも分
かるように、負荷の違いによって冷媒回収能力に差があ
り、特に外気温度が低いと冷媒回収能力が低下するが、
それでも、本システムによれば、低温放置後の初期運転
を想定した図3のケースe(外気温度:−20℃、エバ
ポレータ吸気温度:−20℃)の場合でさえ、メインコ
ンデンサ5に寝込んでいる冷媒の回収率を85%以上と
することが可能であり、従来システムに比べて冷媒回収
能力は大幅に向上している(図4参照)。
【0048】以上のとおり、本実施の形態によれば、高
価な四方弁が不要となりかつ逆止弁を2個削減すること
ができるため、作動上の信頼性の向上が図られるととも
に、弁類の作動音の発生が低減され、さらに部品点数の
削減によりコストや重量の低減も図られる。
【0049】また、二つの電磁弁22,23の開閉タイ
ミングを制御することで寝込み冷媒を回収できるため、
従来のような専用の冷媒回収ラインが不要となり、その
分配管経路が簡単化され、短くなっており、この点から
もシステムの簡素化が図られ、信頼性の向上ならびにコ
ストや重量の低減が図られる。
【0050】また、サブコンデンサ4をコンプレッサ7
の出口と直結したので、従来のシステムと比べてコンプ
レッサ7の出口とサブコンデンサ4の入口との間の配管
経路が短くなる。したがって、暖房運転時においてその
配管経路の短縮分だけガス冷媒の温度降下が防止される
ため、サブコンデンサ4を流れる冷媒の温度がより高く
なり、暖房性能の向上が図られる。
【0051】また、同じくサブコンデンサ4をコンプレ
ッサ7の出口と直結した構成とすることで、二つの電磁
弁22,23を共に閉じて冷媒回収を行う際に、サブコ
ンデンサ4を回収冷媒のタンク(容量)として機能させ
ることができるため、コンプレッサ7の吐出圧力の急激
な上昇を抑制することができ、一定の冷媒回収時間を確
保することが可能となる。
【0052】また、冷媒回収時、まず第1電磁弁22の
み開けてホットガスバイパスさせた後、第1電磁弁22
を閉じてメインコンデンサ5内の冷媒を回収するように
したので、外気温度が低い場合であっても冷媒回収に必
要な圧力差が発生し、冷媒回収の時間の短縮および冷媒
回収の能力の向上が図られる。
【0053】また、その際、外気温度に応じて冷媒回収
時間を設定するようにしたので、負荷に応じて効率良く
冷媒を回収することができる。特に、外気温度が−20
℃の場合においても、メインコンデンサ5内に寝込んで
いる冷媒の回収率を85%以上とすることができる。
【0054】なお、本発明は、上記した実施の形態のみ
に限定されるものではなく、特許請求の範囲内において
種々改変することができるものである。例えば、上記し
た実施の形態では、電気自動車用の冷暖房装置について
説明したが、本発明は、これのみに限定されるものでは
なく、エンジン搭載車など通常の自動車の冷暖房装置に
も適用することができることはいうまでもない。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
専用の冷媒回収ラインが不要で、かつ弁類の部品点数が
削減可能であるため、システムの簡素化が図られ、作動
上の信頼性の向上とともにコストや重量の低減なども図
られる。
【0056】また、サブコンデンサをコンプレッサの出
口と直結したので、コンプレッサから吐出されサブコン
デンサに流入する冷媒の温度降下が少なく、暖房性能の
向上が図られる。
【0057】また、冷媒回収時において、まず第1電磁
弁のみ開けてホットガスバイパスさせた後、第1電磁弁
を閉じてメインコンデンサ内の冷媒を回収するようにし
たので、外気温度が低い場合であっても冷媒回収に必要
な圧力差が発生し、冷媒回収の時間の短縮と冷媒回収の
能力の向上とが図られる。
【0058】また、その際、外気温度に応じて冷媒回収
時間を設定するようにしたので、負荷に応じて効率良く
冷媒を回収することができ、特に、外気温度が−20℃
の場合であっても、メインコンデンサ内に寝込んでいる
冷媒の回収率を85%以上とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態に係る電気自動車用冷
暖房装置の概略構成図である。
【図2】 冷媒回収時における電磁弁の開閉制御の一例
を示すフローチャートである。
【図3】 図1の装置を用いた冷媒回収実験の結果をま
とめた表である。
【図4】 本システムと従来システムとにおける経過時
間とメインコンデンサ内冷媒量との関係および本システ
ムにおける負荷違いによる冷媒回収能力を示すグラフで
ある。
【図5】 従来のヒートポンプ式電気自動車用冷暖房装
置を示す概略構成図である。
【符号の説明】
3…エバポレータ、 4…サブコンデンサ、 5…メインコンデンサ、 7…電動コンプレッサ、 9…リキッドタンク、 10…膨脹弁、 21…バイパス管、 22…第1電磁弁、 23…第2電磁弁、 24…逆止弁。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷凍サイクル内を状態変化しながら循環
    する冷媒の熱を利用して車室内の除湿暖房を行うヒート
    ポンプ式の自動車用冷暖房装置において、 コンプレッサ(7)、車室内に配置された室内コンデンサ
    (4)、車室外に配置された室外コンデンサ(5)、リキッド
    タンク(9)、膨脹弁(10)、および車室内に配置されたエ
    バポレータ(3) をこの順序で冷媒配管により連結し、前
    記室内コンデンサ(4)の出口と前記リキッドタンク(9)の
    入口とをバイパス管(21)で接続し、前記室外コンデンサ
    (5) の入口側配管に第1電磁弁(22)を設け、前記バイパ
    ス管(21)に第2電磁弁(23)を設け、前記室内コンデンサ
    (4) から流出した冷媒を、冷房運転時には前記第1電磁
    弁(22)を開きかつ前記第2電磁弁(23)を閉じて前記室外
    コンデンサ(5) 側に導き、暖房運転時には前記第1電磁
    弁(22)を閉じかつ前記第2電磁弁(23)を開いて前記バイ
    パス管(21)側に導くようにしたことを特徴とする自動車
    用冷暖房装置。
  2. 【請求項2】 前記室外コンデンサ(5) の出口側配管に
    は、前記室外コンデンサ(5)から前記リキッドタンク(9)
    へ向かう流れのみを許容する逆止弁(24)が設けられてい
    ることを特徴とする請求項1に記載の自動車用冷暖房装
    置。
  3. 【請求項3】 暖房運転が選択されたときに、外気温度
    に応じて冷媒回収時間を設定した後、前記第1電磁弁(2
    2)を開きかつ前記第2電磁弁(23)を閉じた状態で前記コ
    ンプレッサ(7)を起動し、当該コンプレッサ(7)起動後の
    経過時間が、まずあらかじめ設定された所定時間となっ
    た時に前記第1電磁弁(22)を閉じ、次に前記設定された
    冷媒回収時間となった時に前記第2電磁弁(23)を開くよ
    うにしたことを特徴とする請求項1または2に記載の自
    動車用冷暖房装置。
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