JP2000055484A - 空気調和装置 - Google Patents

空気調和装置

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JP2000055484A
JP2000055484A JP10223228A JP22322898A JP2000055484A JP 2000055484 A JP2000055484 A JP 2000055484A JP 10223228 A JP10223228 A JP 10223228A JP 22322898 A JP22322898 A JP 22322898A JP 2000055484 A JP2000055484 A JP 2000055484A
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JP
Japan
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compressor
pressure
valve
refrigerant
air conditioner
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JP10223228A
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English (en)
Inventor
Saburo Sakamoto
三郎 坂本
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Marelli Corp
Original Assignee
Calsonic Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンプレッサの再起動時のトルクを軽減しつ
つ、コンプレッサ停止時から再起動までの時間を可及的
に短くし、立上がりフィーリングがよく、違和感のない
空気調和を行なうことができるようにした空気調和装置
を提供する。 【解決手段】 コンプレッサ1の吐出側と吸入側とを連
通するバイパス路20に開閉弁2を設け、この開閉弁2
を閉鎖した状態でコンプレッサ1を運転しているとき、
瞬停等によりこの運転が停止すると、開閉弁2を一時的
に開放してコンプレッサ1の吐出側と吸入側の圧力を均
圧化し、この圧力差が所定値以下になれば、開閉弁2を
閉鎖するとともにコンプレッサ1を再始動させ、これに
より短時間の内にコンプレッサ1を再起動できるように
するとともにその起動トルクも低減するようにしたこと
を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンプレッサが一
旦停止した後に再起動する間での時間を可及的に短くし
た空気調和装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、空気調和装置は、主としてコン
プレッサ、コンデンサ、膨張弁及びエバポレータを冷媒
配管により連結して閉回路に構成され、コンプレッサか
ら吐出された冷媒が種々状態変化しながら循環するよう
になっているので、コンプレッサがオフされると、冷媒
の循環は停止し、この停止が長時間にわたると冷凍サイ
クル内の冷媒は、全体が均圧化される。
【0003】ここにおいて、例えば、密閉式のコンプレ
ッサは、低圧で帰還してきた冷媒を吸い込んで、これを
コンプレッサ内で圧縮し高温高圧の冷媒にして吐出する
ので、吸入側と吐出側の冷媒の圧力差が少ない方が駆動
トルク小さく、大きい方が駆動トルクも大きくなる。つ
まり、ピストンの吸入側と吐出側の圧力差が少ない方が
ピストンはスムーズに作動できる。
【0004】したがって、長時間かけて均圧化された後
の再起動時には、コンプレッサの吸入側と吐出側の圧力
差が少なくなるので、駆動トルクも小さく、円滑に始動
できる。
【0005】しかし、空気調和装置は、種々の理由によ
り停止されることがある。例えば、自動車用空気調和装
置では、ユーザーがスイッチをオン−オフする場合や、
エバポレータの凍結防止からコンプレッサをオン−オフ
制御する場合等があり、鉄道用空気調和装置では、一般
に、「瞬停」と称されているが、走行中に一時的に停電
する状態が頻繁に生じる場合(新幹線の場合には数分に
1回起こる)等があり、一般家庭用空気調和装置では、
停電等の場合もある。
【0006】このように頻繁に空気調和装置がオフされ
る場合に、閉回路内の冷媒が均圧化するのを待ってコン
プレッサを再起動したのでは、室内を温度制御する場合
のフィーリグが悪く、実際的でない。
【0007】このため、最近の車両用(電車用)空気調
和装置では、前記コンプレッサの吸入側と吐出側の各回
路の間にコンプレッサをバイパスするバイパス回路を設
け、このバイパス回路を開閉弁により開閉して、コンプ
レッサの吸入側と吐出側とを強制的に均圧化している
(特開平8−85454号公報参照)。
【0008】この均一化により、前述した「瞬停」が頻
繁に起っても、コンプレッサの再起動時のトルクは増大
せず、作動も円滑になり、空気調和装置の稼働率も向上
し、車室内の空気調和状態の違和感も解消される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この均
圧化手段は、瞬停が発生した時点から予め設定された時
間(例えば、約30秒程度)が経過するまで、バイパス
路の開閉弁を開き、コンプレッサの吸入側領域と吐出側
領域の圧力を均一にしているので、コンプレッサが起動
されるまでは、如何なる場合も常に設定時間はかかるこ
とになり、空気調和装置の稼働率が一定値以上高くなら
ず、空気調和が始動した直後の空気調和状態、つまり立
上がりフィーリングが悪く、前述した空気調和状態の違
和感をさらに低減することはできないという不具合があ
る。
【0010】しかも、前記均圧化のために設定された時
間は、冷房負荷及び暖房負荷が大きく、コンプレッサの
吸入側領域と吐出側領域の圧力が最も大きい場合を想定
して設定されており、一定であるので、この冷房負荷及
び暖房負荷が小さい場合のように、実質的にコンプレッ
サの吸入側と吐出側の圧力が均一化する時間が短い場合
は、不必要にコンプレッサがオンするまでの時間が長く
なる虞れがある。
【0011】さらに、電車のように車室内空間が大きな
ものを空気調和する場合には、このような時間設定によ
る均圧化手段でも、前述した違和感はある程度緩和され
るが、自動車用空気調和装置のように、狭小で、しかも
外気温度や日射の影響を受けやすい空間を空気調和する
場合には、全く実用的でないという不具合がある。
【0012】本発明は、このような課題に鑑みてなされ
たもので、コンプレッサの再起動時のトルクを軽減しつ
つ、コンプレッサ停止時から再起動までの時間を可及的
に短くし、立上がりフィーリングがよく、違和感のない
空気調和を行なうことができるようにした空気調和装置
を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決しようとする手段】本発明の目的は、下記
する手段により達成される。 (1) コンプレッサ、コンデンサ、膨張弁及びエバポ
レータを冷媒配管により閉回路を構成するように連結し
てなる冷凍サイクルに、前記コンプレッサの吸入側と吐
出側との間を連通するバイパス路と、当該バイパス路を
開閉する開閉弁とを有し、前記コンプレッサの停止時に
前記開閉弁を開放することにより前記コンプレッサの吸
入側と吐出側と均圧化する均圧化手段を設けた空気調和
装置において、前記均圧化手段は、コンプレッサの少な
くとも吐出側に圧力センサーを設け、前記コンプレッサ
の停止時に当該圧力センサーが感知する冷媒圧力が所定
値以下になれば前記開閉弁を閉鎖しコンプレッサを再始
動するようにしたことを特徴とする。
【0014】(2) 前記均圧化手段は、コンプレッサ
の吐出側と吸入側にそれぞれ圧力センサーを設け、両圧
力センサーが感知する冷媒圧力の差が所定値以下であれ
ば前記開閉弁を閉鎖しコンプレッサを再始動するように
したことを特徴とする。
【0015】(3) 前記空気調和装置は、前記冷媒配
管の内前記バイパス路の入口部分の分岐点と前記コンデ
ンサとの間に、当該コンデンサからの冷媒の逆流を防止
する逆止弁4を設けたことを特徴とする。
【0016】(4) 前記空気調和装置は、前記開閉弁
と前記逆止弁とを一体的に構成したことを特徴とする。
【0017】(5) コンプレッサ、四方弁、室外コン
デンサ、室内コンデンサ、膨張弁及びエバポレータを冷
媒配管により閉回路を構成するように連結してなる冷凍
サイクルに、前記コンプレッサから吐出された冷媒を前
記四方弁を経た後、前記室外コンデンサをバイパスして
流す主バイパス路と、前記室外コンデンサ内の冷媒を前
記四方弁を経て前記コンプレッサの吸入側に戻すように
した冷媒回収路と、前記四方弁と前記室外コンデンサと
の間の連通を開閉制御する切替弁と、少なくとも前記四
方弁及び切替弁を制御する制御部とを設けた空気調和装
置において、前記制御部は、コンプレッサの停止時に、
前記切替弁を開放すると共に、前記四方弁が冷房モード
位置と暖房モード位置との間を所定時間毎に切替わるよ
うに制御し、前記コンプレッサの吸入側と吐出側と均圧
化するようにしたことを特徴とする。
【0018】(6) 前記制御部は、コンプレッサの少
なくとも吐出側に設けられた圧力センサーを有し、当該
圧力センサーが感知する冷媒圧力が所定値以下であれ
ば、前記切替弁を開放すると共に前記四方弁が冷房モー
ド位置と暖房モード位置との間を所定時間毎に切替わる
ように制御し、前記コンプレッサ1の吸入側と吐出側と
均圧化するようにしたことを特徴とする。
【0019】(7) 前記制御部は、コンプレッサの吐
出側と吸入側にそれぞれ圧力センサーを設け、両圧力セ
ンサーが感知する冷媒圧力の差が所定値以下であれば、
前記切替弁を開放すると共に前記四方弁が冷房モード位
置と暖房モード位置との間を所定時間毎に切替わるよう
に制御し、前記コンプレッサの吸入側と吐出側と均圧化
するようにしたことを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を用いて説明する。 《実施の形態1》図1は本発明の実施の形態1に係る自
動車用空気調和装置の回路システム図、図2は本実施の
形態1の制御部を示すブロック図、図3は本実施の形態
1の作動状態を示すフローチャートである。
【0021】図1において、本実施の形態1に係る自動
車用の空気調和装置は、概して、コンプレッサ1、室外
コンデンサ3、室内コンデンサ5、膨張弁7及びエバポ
レータ9などを冷媒配管Pにより連結して閉回路を構成
し、前記室内コンデンサ5とエバポレータ9は、車室内
の前席前方に設けられたユニットケースU内に設置さ
れ、他の構成機器はエンジンルーム側に設けられてい
る。
【0022】このユニットケースUの内部には、さらに
車室内空気又は車室外空気を選択的に取り込むインテー
クドア11と、ブロアファン13と、ミックスドア15
が配設され、この所定温度の空気流は、図外の吹出しダ
クトを通り、所定の吹出口から車室内適所に吹出され
る。
【0023】なお、ミックスドア15は、室内コンデン
サ5を通過することにより加熱された温風と、エバポレ
ータ9により冷却されたままの冷風との比率を調整し、
所定温度の空気流とするものである。
【0024】また、この空気調和装置は、前記閉回路に
室外コンデンサ3をバイパスして冷媒を流すための主バ
イパス路17が設けられ、切替弁6,8の開閉により冷
媒が室外コンデンサ3側と主バイパス路17側に流れる
ようにしている。つまり、暖房運転時には、切替弁6を
「閉」、切替弁8を「開」とし、コンプレッサからの冷
媒が主バイパス路17を通って流れ、室外コンデンサ3
をバイパスするようにし、冷房運転時には、切替弁6を
「開」、切替弁8を「閉」とし、コンプレッサからの冷
媒が室外コンデンサ3を通って流れるようにしている。
【0025】特に、本実施の形態では、コンプレッサ1
の吸入側と吐出側との間の圧力差をなくし、均圧にする
手段が設けられている。この均圧化手段Kは、コンプレ
ッサ1の停止時に、当該コンプレッサ1の吸入側配管P
iと吐出側配管Poとの間とを連通するバイパス路20
と、このバイパス路20を開閉する開閉弁21と、吐出
側配管Poの圧力状態を検知する圧力センサーSo、及
び吸入側配管Piの圧力状態を検知する圧力センサーS
iと、これらを制御する制御部Cとを有している。
【0026】この均圧化手段Kは、吸入側配管Pi等の
圧力をセンサーSoにより検知して開閉弁21を制御す
るようにしているので、コンプレッサ1の起動トルクと
直結する因子を直接感知することになり、起動トルク軽
減を図る上では極めて精度的に勝れたものとなり、均圧
化に要する時間も短時間となる。
【0027】前記制御部Cは、コンプレッサ停止時に、
前記開閉弁21を開放した後、前記吐出側配管Poに設
けられた圧力センサーSoが検知した圧力と、吸入側配
管Piに設けられた圧力センサーSiが検知した圧力の
圧力差が所定値以下(例えば、2kgf/cm2 以下)
であれば、前記開閉弁21を閉鎖しコンプレッサ1を再
始動させるように、圧力センサーSo,Siが接続され
ているが、この制御部Cには、さらに図2に示すよう
に、各種信号が入力され、またこの入力信号に対する所
定の出力信号が出力されるようになっている。
【0028】ここに、入力信号としては、例えば、ユー
ザが室温設定あるいはファンスピード等を設定する場合
に使用されるコントローラからの種々の条件に対応する
信号、内気温度を検出する内気センサあるいは外気温度
を検出する外気センサなどからの信号であり、出力信号
としては、例えば、インテークドア、ミックスドアなど
のドアアクチュエータの動作信号や、前記切替弁6,
8、開閉弁21、ブロアファン13,送風ファン10、
コンプレッサ1などへの動作信号である。
【0029】また、このバイパス路20の入口部分の分
岐点Xと前記コンデンサ3との間には、当該コンデンサ
3からの冷媒の逆流を防止する逆止弁4が設けられてい
る。この位置に逆止弁4を設けると、均圧すべき領域が
小さくなり、均圧化がより速やかに行なわれる。つま
り、この逆止弁4によりコンプレッサ停止時に容量の大
きなコンデンサ3内に存在している冷媒がコンプレッサ
1側に逆流せず、均圧される領域は、コンプレッサの吐
出口から逆止弁4までと、分岐点Xからバイパス路20
全体程度というより小さな領域となるので、吸入側配管
Pi内の圧力と吐出側側配管Po内の圧力とは極めて速
やかに均圧化する。この結果、コンプレッサの再起動が
速やかに開始され、冷暖房の立上がりフィーリングが向
上する。
【0030】前記逆止弁4と開閉弁21とは、個々独立
に設けても良いが、構成の簡素化を図る上からは、両者
を一体化することが好ましい。
【0031】なお、図1中の符号「12」は圧力スイッ
チ付リキッドタンク、「14」はアキュムレータであ
る。
【0032】次に、前記実施の形態1の作用を説明す
る。通常の冷房運転時には、切替弁6は「開」、切替弁
8と開閉弁21は「閉」にセットされる。コンプレッサ
1が始動(オン)すれば、冷媒は、コンプレッサ1→切
替弁6→室外コンデンサ3→室内コンデンサ5→リキッ
ドタンク12→膨張弁7→エバポレータ9→アキュムレ
ータ14と流れてコンプレッサ1に帰還する。
【0033】そして、ユニットケースU内では、インテ
ークドア11により内気が導入され、これがエバポレー
タ9内の低温冷媒と熱交換して冷却され、ミックスドア
15の開度状態に応じた一部の冷風が室内コンデンサ5
内の高温冷媒と熱交換して加熱され、残りの冷風が室内
コンデンサ5をバイパスし、その後両者がミックスされ
て所定温度となり、所定の吹出口から車室内に吹き出さ
れ、車室内を冷房することになる。
【0034】また、暖房運転時には、切替弁6と開閉弁
21は「閉」、切替弁8は「開」にセットされる。コン
プレッサ1が始動すれば、冷媒は、コンプレッサ1→切
替弁8→主バイパス路17→室内コンデンサ5→リキッ
ドタンク12→膨張弁7→エバポレータ9→アキュムレ
ータ14と流れてコンプレッサ1に帰還する。
【0035】そして、ユニットケースU内では、インテ
ークドア11により外気が導入され、これがエバポレー
タ9内の低温冷媒と熱交換して冷却されるとともに除湿
され、ミックスドア15の開度状態に応じた一部の冷風
が室内コンデンサ5内の高温冷媒と熱交換して加熱さ
れ、残りの冷風が室内コンデンサ5をバイパスし、その
後両者がミックスされ、所定温度となって所定の吹出口
から車室内に吹き出され、車室内を暖房することにな
る。
【0036】このような運転中に、例えば、ユーザーが
メインスイッチをオフする等によりコンプレッサ1が停
止(オフ)したとする。このコンプレッサオフの状態で
は、吸入側配管Pi内の冷媒は、低温低圧の状態であ
り、吐出側配管Po内の冷媒は、高温高圧の状態となっ
ているので、直ちにメインスイッチをオンし、コンプレ
ッサ1を再起動しようとすれば、コンプレッサには大き
なトルクがかかる。このため、本実施の形態1では、こ
の両配管内の状態を均圧化するために、直ちに均圧化手
段Kが作動するようになっている。
【0037】図3において、まず、コンプレッサ1がオ
ン状態からオフ状態になったか否か判断する(S1)。
コンプレッサ1がオフ状態であれば、制御部Cからの信
号により開閉弁21を開放する。つまり均圧制御のスタ
ートである(S2)。
【0038】これにより吸入側配管Piと吐出側配管P
oとはバイパス路20により連通されることになり、両
配管の圧力状態は極めて短時間の内に均圧化する。
【0039】特に、本実施形態のように、逆止弁4をコ
ンプレッサ1の吐出側に設けると、当該逆止弁4が容量
の大きな室外コンデンサ3からコンプレッサ1に戻ろう
とする冷媒の流れを阻止するために、均圧領域は、コン
プレッサの吐出口から逆止弁4までと、分岐点Xからバ
イパス路20全体程度というより小さな領域となり、吸
入側配管Pi内の圧力と吐出側側配管Po内の圧力とは
極めて速やかに均圧化する。
【0040】そして、吸入側配管Piの圧力センサーS
iが検知した圧力(Ps )と、吐出側配管Poの圧力セ
ンサーSoが検知した圧力(Pd )との圧力差が、例え
ば、2kgf/cm2 以下になると(S3)、直ちに均
圧制御を停止する。つまり、前記開閉弁21を閉じると
同時にコンプレッサ1を再起動して均圧化処理を終了す
る(S4)。
【0041】このようにコンプレッサ1の吸入側と吐出
側との圧力差をより短時間で低減すれば、コンプレッサ
1は、再起動時のトルクが小さく、負荷が軽減された状
態で速やかに再起動することができ、再起動時の立上が
りフィーリングがよく、違和感が解消された空気調和状
態となる。
【0042】《実施の形態2》図4は本発明の実施の形
態2に係る自動車用空気調和装置の回路システム図、図
5は同実施の形態2の作動状態を示すフローチャートで
あるが、図1〜3に示す部材と共通する部材同一符号を
付して説明は省略する。
【0043】前述した実施の形態1の均圧化手段Kは、
コンプレッサ停止時に、前記吐出側配管Poに設けられ
た圧力センサーSoが検知した圧力と、吸入側配管Pi
に設けられた圧力センサーSiが検知した圧力の差が所
定値以下であると、前記開閉弁21を閉鎖しコンプレッ
サ1を再始動するようになっているが、本発明は、これ
のみでなく、図4に示すように、両圧力センサSi,S
oの内、吸入側センサーSiを廃止し、高圧側の吐出側
センサーSoのみを使用した均圧化手段Kとしても良
い。
【0044】例えば、前記膨張弁7が温度式膨張弁であ
れば、回路中を流れる冷媒の温度に応じた冷媒の流れと
なるので、コンプレッサ1の吸入側の圧力は、ほぼ一定
の値で安定する傾向がある。このため、高圧側となる吐
出側圧力状態のみを検知しても問題はない。
【0045】この場合には、図5に示すように、均圧制
御のスタートした後に、高圧側の吐出側センサーSo
が、例えば、5kgf/cm2 以下という圧力を検知し
たとき、前記制御部Cから開閉弁21を閉鎖する信号
が、出力されるようにする(S3)。これにより再始動
可能な状態となったものとみなし、コンプレッサ1を再
起動させる。
【0046】このようにすれば、前記実施の形態1のも
のに較べ、部品点数を低減でき、構成の簡素化、コスト
の低減を図ることができることになり、より実用性のあ
る均圧化手段Kとすることができる。
【0047】《実施の形態3》図6は本発明の実施の形
態3に係る自動車用の空気調和装置の冷房時の回路シス
テム図、図7は同実施の形態2の暖房時の回路システム
図、図8は本実施の形態2の作動状態を示すフローチャ
ート、図9は四方弁30と切替弁6の作動状態を示す説
明図であり、(A)は冷房時にコンプレッサが停止した
場合を、(B)は暖房時にコンプレッサが停止した場合
をそれぞれ示しているが、以下の説明中、図1〜5に示
す部材と共通する部材には同一符号を付し説明は省略す
る。
【0048】本実施の形態3の空気調和装置は、前記実
施の形態1,2のような通常の冷凍サイクルの回路シス
テムに、バイパス路20や開閉弁21等という独立の均
圧化手段Kを設けたものではなく、回路システムとして
は通常の回路システムのみを利用してコンプレッサ1の
吸入側と吐出側の均圧化を行なうようにしたものであ
る。
【0049】つまり、この空気調和装置は、冷暖房の切
り替え運転を行なう四方弁30と、暖房時の循環冷媒量
を増加するために、コンデンサに溜まっている、いわゆ
る寝込み冷媒を回収する冷媒回収路31とを利用してコ
ンプレッサ吸入側と吐出側の均圧化を図るようにしてい
る。
【0050】ここに、冷媒回収路31は、暖房運転開始
時点で、室外コンデンサ3内に滞留している、いわゆる
寝込冷媒をコンプレッサ1に回収し、多量の冷媒を用い
て暖房運転を行ない、高暖房性能を発揮させようとする
もので、コンプレッサ起動時にコンプレッサが吸引する
力を利用してコンデンサからコンプレッサ1の吸入側に
冷媒を取り込むようにしている。
【0051】また、四方弁30は、公知に属するために
詳述は避けるが、ケースに設けられた4つのポートa,
b,c,dにそれぞれ主バイパス路17、冷媒回収路3
1、切替弁6の入口側、コンプレッサ1の吐出側1aが
連結され、ケース内に設けられた弁部材32を移動する
ことにより冷房時と暖房時で冷媒の流れ状態を切り替え
るものである。
【0052】例えば、冷房時には、弁部材32は、図6
に示す位置にあり、ポートaとポートbが連通し、ポー
トdとポートcが連通する状態となるので、コンプレッ
サ1から吐出された冷媒は、吐出側1a→ポートd→ポ
ートc→切替弁6と流れるようになる。
【0053】暖房時には、図7に示すように、弁部材3
2がケース内で下方に移動した位置にあり、ポートbと
ポートcが連通し、ポートdとポートaが連通した状態
となるので、コンプレッサ1から吐出された冷媒は、吐
出側1a→ポートd→ポートa→主バイパス路17と流
れるようになる。
【0054】なお、前記四方弁30の冷房運転時に弁部
材32がセットされた状態を、以下冷房モード位置(図
6に示す位置)、暖房運転時に弁部材32がセットされ
た状態を、以下暖房モード位置(図7に示す位置)と称
す。
【0055】本実施形態3の均圧化手段Kは、冷媒回収
路31と、前記四方弁30と、吐出側配管Poの圧力状
態を検知する圧力センサーSo及び吸入側配管Piの圧
力状態を検知する圧力センサーSiと、これらを制御す
る制御部Cとを有している。
【0056】この均圧化手段Kも、吸入側配管Pi等の
圧力をセンサーSoにより検知して制御部Cにより四方
弁30を制御しているので、前記実施の形態1と同様
に、コンプレッサ1の起動トルクと直結する因子を直接
感知することになり、起動トルク軽減を図る上では極め
て精度的に勝れたものとなり、均圧化に要する時間も短
時間となる。
【0057】次に、この実施の形態3の作用を説明す
る。通常の冷房運転時には、切替弁6は「開」、四方弁
30は、図6に示す冷房モード位置にセットされる。コ
ンプレッサ1が始動(オン)すれば、冷媒は、コンプレ
ッサ1→四方弁30→切替弁6→室外コンデンサ3→室
内コンデンサ5→リキッドタンク12→膨張弁7→エバ
ポレータ9→アキュムレータ14と流れてコンプレッサ
1に帰還する。そして、ユニットケースU内では、前記
実施形態1とほぼ同様の冷房作用が行なわれるが、ここ
では重複を避けるために省略する。
【0058】また、暖房運転時には、切替弁6は
「閉」、四方弁30は、図7に示すように、弁部材32
が下方に移動した暖房モード位置にセットされる。コン
プレッサ1が始動すれば、冷媒は、コンプレッサ1→四
方弁30→主バイパス路17→室内コンデンサ5→リキ
ッドタンク12→膨張弁7→エバポレータ9→アキュム
レータ14と流れてコンプレッサ1に帰還する。そし
て、ユニットケースU内では、前記実施形態1とほぼ同
様の暖房作用が行なわれるが、ここでは重複を避けるた
めに省略する。
【0059】このような運転中に、コンプレッサ1がオ
フすると、直ちに均圧化手段Kが作動するが、本実施の
形態では、冷房運転時と暖房運転時では、四方弁30の
弁部材32のセット位置が相違するので、均圧化手段K
の作動も多少相違する。
【0060】まず、冷房運転中に、コンプレッサ1がオ
フした場合について説明する。図8において、まず、コ
ンプレッサ1がオン状態からオフ状態になったか否か判
断する(S1)。コンプレッサ1がオフ状態であれば、
冷房運転か暖房運転かを判断する(S2,S3)。
【0061】なお、ステップS2の判断の結果、暖房停
止でなければ、冷房が停止したのか否かを判断し(S
3)、この結果、冷房が停止したのでなければ再びステ
ップS1に戻ってコンプレッサがオン状態からオフ状態
になったのか否か判断する。
【0062】そして、この判断の結果、冷房運転中に停
止したのであれば、均圧制御Aをスタートする(S
4)。
【0063】前記均圧制御Aは、図9(A)に示すよう
に、コンプレッサ1が停止した時点から四方弁30を、
まず冷房モード位置に5秒間保持し、次に暖房モード位
置に5秒間保持する状態を繰り返し行なう。
【0064】冷房運転時にコンプレッサ1が停止すれ
ば、切替弁6は「開」、四方弁30は冷房モード位置の
状態にあるので、当初の5秒間は、コンデンサからの高
圧がポートc→ポートdを通ってコンプレッサ1の吐出
側に入り込み、次の5秒間は、四方弁30は暖房モード
位置の状態にあるので、コンデンサからの高圧がポート
c→ポートb→冷媒回収路31を通ってコンプレッサ1
の吸入側に入り込む。このように圧力伝播が繰り返され
ると、次第にコンプレッサ1の吸入側と吐出側の圧力差
がなくなる。
【0065】そして、吸入側配管Piの圧力センサーS
iが検知した圧力(Ps )と、吐出側配管Poの圧力セ
ンサーSoが検知した圧力(Pd )との差が、例えば、
2kgf/cm2 以下になると(S5)、直ちに均圧制
御を停止する。
【0066】そして、前記切替弁6を閉じると同時にコ
ンプレッサ1を再起動して均圧化処理を終了する(S
6)。吸入側と吐出側の圧力差が、この程度まで低下す
ると、コンプレッサ1は、大きなトルクが生じることな
く作動することができるようになる。
【0067】次に、暖房運転中に、コンプレッサ1がオ
フした場合には、均圧制御Bを行なう。均圧制御Bは、
図9(B)に示すように、コンプレッサ1が停止した時
点から四方弁30を、まず暖房モード位置に5秒間保持
し、次に四方弁30を冷房モード位置に5秒間保持する
状態を繰り返し行なう。
【0068】そして、前記冷房運転中に、コンプレッサ
1がオフした場合と同様に、冷房運転か暖房運転かを判
断した後に、均圧制御Bをスタートする(S7)。
【0069】暖房運転時にコンプレッサ1が停止すれ
ば、切替弁6は「閉」、四方弁30は暖房モード位置の
状態になるので、当初の5秒間は、コンデンサからの高
圧がコンデンサからの高圧がポートc→ポートb→冷媒
回収路31を通ってコンプレッサ1の吸入側に入り込
む。次の5秒間は、四方弁30は、冷房モード位置にな
るので、ポートc→ポートdを通ってコンプレッサ1の
吐出側に入り込む。この結果、コンプレッサ1の吸入側
と吐出側は同じ程度の圧力が導入されるので、差がなく
なる。
【0070】そして、吸入側の圧力(Ps )と吐出側の
圧力(Pd )の差が、例えば、2kgf/cm2 以下に
なると(S8)、直ちに均圧制御を停止する。つまり、
前記切替弁6を閉じると同時にコンプレッサ1を再起動
して均圧化処理を終了する(S6)。
【0071】上述の実施の形態3は、切替弁6、四方弁
30及び冷媒回収路31等を有する空気調和装置の回路
システムに、吸入側の圧力センサーSiと、吐出側の圧
力センサーSoという2つのセンサーSを設けたもので
あるが、本発明は、何等これのみに限定されるものでは
なく、図示は省略するが、前述した実施の形態2と同
様、吐出側の圧力センサーSoのみを用いて均圧制御を
行なってもよい。
【0072】この場合も、吐出側oの圧力(Pd )は5
kgf/cm2 以下になると、直ちに均圧制御を停止す
ると同時にコンプレッサ1を再起動して処理を終了する
ようにする。
【0073】《実施の形態4》図10は本発明の実施の
形態4に係る自動車用の空気調和装置の回路システム図
であるが、前記実施の形態に示す部材と共通する部材に
は同一符号を付し説明は省略する。
【0074】本実施の形態4の空気調和装置は、いわゆ
る冷房専用の簡単な回路構成を有するものであり、ここ
の均圧化手段Kは、コンプレッサ1の吸入側と吐出側と
をバイパス路20により連通し、このバイパス路20に
開閉弁21を設け、またコンプレッサ1の吸入側と吐出
側に圧力センサSi,Soを設けたもので、これにより
コンプレッサ1の吸入側と吐出側の均圧化を行なうよう
にしたものである。
【0075】《実施の形態5》図11は本発明の実施の
形態5に係る自動車用の空気調和装置の回路システム図
であるが、前記実施の形態に示す部材と共通する部材に
は同一符号を付し説明は省略する。
【0076】本実施の形態5の空気調和装置は、除湿と
冷暖房を行なう簡単な回路構成のものであり、ここの均
圧化手段Kも、前記実施の形態4のものと同様に、コン
プレッサ1の吸入側と吐出側とをバイパス路20により
連通し、このバイパス路20に開閉弁21を設け、また
コンプレッサ1の吸入側と吐出側に圧力センサSi,S
oを設けたもので、これによりコンプレッサ1の吸入側
と吐出側の均圧化を行なうようにしたものである。
【0077】なお、これら実施の形態4,5において
も、吐出側の圧力センサーSoのみを使用してもよいこ
とは前述したものと同様である。
【0078】上述した各実施の形態は、自動車用の空気
調和装置に関するものであるが、本発明は、何等これの
みに限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載さ
れた範囲内で種々改変することができるものである。
【0079】例えば、鉄道車両用の空気調和装置の場合
にも適用可能である。この場合には、鉄道車両が電気的
絶縁区間を通過するときに生じる「瞬停」の場合に有効
なものとなる。また、一般の家庭用の空気調和装置にも
適用可能であることはいうまでもない。
【0080】《実験例》図12は、一般的な冷房専用の
空気調和装置と、均圧制御手段を設けた空気調和装置の
各概略構成と、これらを用いてコンプレッサが均圧化さ
れるまでの時間を測定した実験例を比較した表である。
【0081】この実験は、各概略構成で示すものを、雰
囲気が30℃、70%の環境で運転し、コンプレッサの
吐出圧力が、15kgf/cm2 G、20kgf/cm
2 Gとなるようにセッティングし、そして、サイクルが
安定した後に、コンプレッサを停止し、コンプレッサの
吸入側と吐出側の圧力差が、2kgf/cm2 、1kg
f/cm2 になるまでの時間を測定した。
【0082】図12(A)に示すものは、バイパス路等
の均圧化手段Kは設けられていない一般的な空気調和装
置である。
【0083】この空気調和装置は、均圧化手段Kが設け
られていないので、吐出圧力が15kgf/cm2 のと
き、圧力差が2kgf/cm2 となるまでに53秒もか
かり、圧力差が1kgf/cm2 となるまでには132
秒もかかった。
【0084】また、吐出圧力が20kgf/cm2 のと
きには、圧力差が2kgf/cmとなるまでに67秒
もかかり、圧力差が1kgf/cmとなるまでに2
40秒もかかった。
【0085】図12(B)に示すものは、開閉弁がバイ
パス路に設けられた空気調和装置である。
【0086】この空気調和装置は、開閉弁を開放して均
圧化するので、吐出圧力が15kgf/cm2 のとき
は、圧力差が2kgf/cm2 となるまでに6.6秒か
かり、圧力差が1kgf/cm2 となるまでに8.9秒
かかった。
【0087】また、吐出圧力が20kgf/cm2 のと
きには、圧力差が2kgf/cm2となるまでに6.5
秒かかり、圧力差が1kgf/cm2 となるまでに9秒
かかった。
【0088】図12(C)に示すものは、開閉弁がバイ
パス路に設けられた逆止弁付の空気調和装置である。
【0089】この逆止弁付空気調和装置は、開閉弁を開
放して均圧化するので、吐出圧力が15kgf/cm2
のとき、圧力差が2kgf/cm2 となるまでに2.3
秒かかった。
【0090】また、吐出圧力が20kgf/cm2 のと
き、圧力差が2kgf/cm2 となるまでに4.3秒か
かった。
【0091】このように、均圧制御を行うと、確実に吐
出圧と吸入圧の差が短時間で小さくなり、コンプレッサ
の稼働率を高めることができることがわかる。
【0092】
【発明の効果】請求項1に記載の発明は、バイパス路、
開閉弁及び1つのセンサーを用いて、コンプレッサの少
なくとも吐出側の冷媒圧力が所定値以下であると開閉弁
を閉鎖しコンプレッサを再始動するようにしたので、コ
ンプレッサの起動トルクに直結する因子である圧力を直
接感知することになり、起動トルク軽減を図る上では極
めて勝れたものとなり、コンプレッサの再起動時のトル
クを低減しつつ、コンプレッサ停止時から再起動までの
時間を可及的に短くし、立上がりフィーリングがよく、
違和感のない空気調和を行なうことができる。また、簡
単な構成であるため、コスト的には極めて有利となる。
【0093】請求項2に記載の発明は、コンプレッサの
吐出側と吸入側にそれぞれセンサーを設け、その圧力差
が所定値以下であれば、開閉弁を閉鎖しコンプレッサを
再始動するようにしたので、前記請求項1に記載の発明
の効果に加えて、冷媒の圧力感知が確実となり、制御性
もよく、装置の信頼性が高いものが得られる。
【0094】請求項3に記載の発明は、バイパス路の入
口部分の分岐点とコンデンサとの間に逆止弁を設けたの
で、コンプレッサ停止時にセンサーの均圧領域が小さく
なり、均圧化時間が極めて短くなり、コンプレッサ再起
動時に速やかに作動が開始され、立上がりフィーリング
が良く、違和感のない空気調和状態とすることができ
る。
【0095】請求項4に記載の発明は、開閉弁と逆止弁
とを一体的に構成したので、構成の簡素化を図ることが
できる。
【0096】請求項5に記載の発明は、切替弁を開放す
ると共に、四方弁を制御部により冷房モード位置と暖房
モード位置に切替わるように制御したので、回路システ
ムとして通常の回路システムのみを利用した均圧化手段
Kとなり、既存の構成の変更が少なく、簡易に実施する
ことができる。
【0097】請求項6に記載の発明は、前項記載の発明
と同様に1つのセンサーを用いたので、簡単な構成とな
り、コスト的には極めて有利となる。
【0098】請求項7に記載の発明は、前項記載の発明
と同様にコンプレッサの吐出側と吸入側にそれぞれセン
サーを設けたので、冷媒の圧力感知が確実となり、制御
性もよく、装置の信頼性が高いものが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1の回路システム図であ
る。
【図2】 同実施の形態1の制御部を示すブロック図で
ある。
【図3】 同実施の形態1の作動状態を示すフローチャ
ートである。
【図4】 本発明の実施の形態2の回路システム図であ
る。
【図5】 同実施の形態2のの作動状態を示すフローチ
ャートである。
【図6】 本発明の実施の形態3の冷房時の回路システ
ム図である。
【図7】 同実施の形態3の暖房時の回路システム図で
ある。
【図8】 同実施の形態3の作動状態を示すフローチャ
ートである。
【図9】 四方弁と切替弁の作動状態を示す説明図で、
(A)は冷房時にコンプレッサが停止した場合、(B)
は暖房時にコンプレッサが停止した場合をそれぞれ示
す。
【図10】 本発明の実施の形態4の回路システム図で
ある。
【図11】 本発明の実施の形態5の回路システム図で
ある。
【図12】 一般的な空気調和装置と、均圧制御手段を
設けた空気調和装置の各概略構成と、これらの実験結果
を比較した表である。
【符号の説明】
1…コンプレッサ 3…コンデンサ(室外コンデンサ), 4…逆止弁、 5…室内コンデンサ 6,8…切替弁、 7…膨張弁、 9…エバポレータ、 17…主バイパス路、 20…バイパス路、 21…開閉弁、 30…四方弁、 31…冷媒回収路、 C…制御部、 K…均圧化手段、 P…冷媒配管、 So,Si…センサー。 X…分岐点。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンプレッサ1、コンデンサ3、膨張弁
    7及びエバポレータ9を冷媒配管Pにより閉回路を構成
    するように連結してなる冷凍サイクルに、前記コンプレ
    ッサ1の吸入側と吐出側との間を連通するバイパス路2
    0と、当該バイパス路20を開閉する開閉弁21とを有
    し、前記コンプレッサ1の停止時に前記開閉弁21を開
    放することにより前記コンプレッサ1の吸入側と吐出側
    と均圧化する均圧化手段Kを設けた空気調和装置におい
    て、 前記均圧化手段Kは、コンプレッサ1の少なくとも吐出
    側に圧力センサーSoを設け、前記コンプレッサ1の停
    止時に当該圧力センサーSoが感知する冷媒圧力が所定
    値以下になれば前記開閉弁21を閉鎖しコンプレッサ1
    を再始動するようにしたことを特徴とする空気調和装
    置。
  2. 【請求項2】 前記均圧化手段Kは、コンプレッサ1の
    吐出側と吸入側にそれぞれ圧力センサーSo,Siを設
    け、両圧力センサーSo,Siが感知する冷媒圧力の差
    が所定値以下であれば前記開閉弁21を閉鎖しコンプレ
    ッサ1を再始動するようにしたことを特徴とする請求項
    1に記載の空気調和装置。
  3. 【請求項3】 前記空気調和装置は、前記冷媒配管Pの
    内前記バイパス路20の入口部分の分岐点Xと前記コン
    デンサ3との間に、当該コンデンサ3からの冷媒の逆流
    を防止する逆止弁4を設けたことを特徴とする請求項1
    又は2に記載の空気調和装置。
  4. 【請求項4】 前記空気調和装置は、前記開閉弁21と
    前記逆止弁4とを一体的に構成したことを特徴とする請
    求項3に記載の空気調和装置。
  5. 【請求項5】 コンプレッサ1、四方弁30、室外コン
    デンサ3、室内コンデンサ5、膨張弁7及びエバポレー
    タ9を冷媒配管Pにより閉回路を構成するように連結し
    てなる冷凍サイクルに、前記コンプレッサ1から吐出さ
    れた冷媒を前記四方弁30を経た後、前記室外コンデン
    サ3をバイパスして流す主バイパス路17と、前記室外
    コンデンサ3内の冷媒を前記四方弁30を経て前記コン
    プレッサ1の吸入側に戻すようにした冷媒回収路31
    と、前記四方弁30と前記室外コンデンサ3との間の連
    通を開閉制御する切替弁6と、少なくとも前記四方弁3
    0及び切替弁6を制御する制御部Cとを設けた空気調和
    装置において、 前記制御部Cは、コンプレッサ1の停止時に、前記切替
    弁6を開放すると共に、前記四方弁30が冷房モード位
    置と暖房モード位置との間を所定時間毎に切替わるよう
    に制御し、前記コンプレッサ1の吸入側と吐出側と均圧
    化するようにしたことを特徴とする空気調和装置。
  6. 【請求項6】 前記制御部Cは、コンプレッサ1の少な
    くとも吐出側に設けられた圧力センサーSoを有し、当
    該圧力センサーSoが感知する冷媒圧力が所定値以下で
    あれば、前記切替弁6を開放すると共に前記四方弁30
    が冷房モード位置と暖房モード位置との間を所定時間毎
    に切替わるように制御し、前記コンプレッサ1の吸入側
    と吐出側と均圧化するようにしたことを特徴とする請求
    項5に記載の空気調和装置。
  7. 【請求項7】 前記制御部Cは、コンプレッサ1の吐出
    側と吸入側にそれぞれ圧力センサーSo,Siを設け、
    両圧力センサーSo,Siが感知する冷媒圧力の差が所
    定値以下であれば、前記切替弁6を開放すると共に前記
    四方弁30が冷房モード位置と暖房モード位置との間を
    所定時間毎に切替わるように制御し、前記コンプレッサ
    1の吸入側と吐出側と均圧化するようにしたことを特徴
    とする請求項5に記載の空気調和装置。
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