JP2011195021A - 車両用ヒートポンプ装置 - Google Patents

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    • B60H1/00Heating, cooling or ventilating [HVAC] devices
    • B60H1/00642Control systems or circuits; Control members or indication devices for heating, cooling or ventilating devices
    • B60H1/00814Control systems or circuits characterised by their output, for controlling particular components of the heating, cooling or ventilating installation
    • B60H1/00878Control systems or circuits characterised by their output, for controlling particular components of the heating, cooling or ventilating installation the components being temperature regulating devices
    • B60H2001/00961Control systems or circuits characterised by their output, for controlling particular components of the heating, cooling or ventilating installation the components being temperature regulating devices comprising means for defrosting outside heat exchangers

Abstract

【課題】簡易な構成で、デフロスト時でも暖房を継続することができ、かつハイブリッド車や電気自動車のように十分なエンジン廃熱を得られない車両でも、確実にデフロストすることができる車両用ヒートポンプ装置を提供する。
【解決手段】冷媒が外気から吸熱することで熱交換を行う第1室外熱交換器と第2室外熱交換器とを備え、暖房運転時には、室内熱交換器から流出した高温・高圧の冷媒を、低温・低圧の冷媒として第1室外熱交換器へ流入させて、第1室外熱交換器を用いて熱交換を行い、デフロスト運転時には、室内熱交換器から流出した高温・高圧の冷媒を、そのまま第1室外熱交換器へ流入させて、第1室外熱交換器のデフロストを行うとともに、室内熱交換器から流出した高温・高圧の冷媒を、低温・低圧の冷媒として第2室外熱交換器へ流入させて、第2室外熱交換器を用いて熱交換を行い、暖房を継続することを特徴とする。
【選択図】図4

Description

本発明は、車両用ヒートポンプ装置に関し、特に車両用ヒートポンプ装置における室外熱交換器の除霜に関するものである。
例えば、電気自動車等に搭載されて室内の空調を行うヒートポンプ装置では、暖房運転時に室外熱交換器(コンデンサ)を蒸発器として作用させ、室外熱交換器に低圧・低温の冷媒を循環させて大気から熱を吸収(吸熱)している。このとき、室外熱交換器の温度が非常に低くなるため、室外熱交換器の表面に霜が付着する(いわゆる、フロスト)。室外熱交換器に着霜すると、吸熱量が低下し暖房性能が低下する。したがって、暖房性能の確保のために室外熱交換器の除霜(いわゆる、デフロスト)が必要となる。
ヒートポンプ装置におけるデフロスト運転の方法としては、例えば以下のようなものが挙げられる。
・霜が融けるまで室外熱交換器への冷媒供給を停止する(特許文献1参照)。
・冷媒を逆方向(通常の冷凍サイクル方向)に循環させて、高温・高圧の冷媒により霜を融かす(特許文献2参照)。
しかし、上述の方法では、以下のような問題がある。
・デフロスト運転中に暖房を行うことができない。
・デフロスト運転中は、周知のPTC(Positive Temperature Coefficient:正温度係数)ヒータなどの補助暖房により暖房を行うこともできるが、別の装置や動力源が必要になり、コストもかかる。
・冷媒の流れの方向を逆転させる方法の場合、弁の切り替えにともないタイムロスが生じたり、異音が発生するなどの問題もある。
前述の問題点を受けて、2つの室外熱交換器を設け、暖房時には通常一方の室外熱交換器により吸熱を行い、フロストした場合にはもう一方の室外熱交換器により吸熱を行うことで暖房を継続する温流体製造装置が考案されている(特許文献3,4参照)。この構成によると、常にいずれかの室外熱交換器により吸熱を行うことができ、デフロスト運転時でも暖房を行うことができる。また、特許文献3の構成では、フロストした室外熱交換器に温水を供給することで、外気温が低い環境下でもデフロストすることができる。
特表2004−521018号公報 特開2009−154868号公報 特開昭57−70368号公報 特開2001−246930号公報
特許文献3の構成によるデフロスト運転では、ハイブリッド車や電気自動車など、十分な廃熱が得られない車では、デフロストの効率が低下するという問題がある。
また、特許文献4の構成では、2つの室外熱交換器の取り付け位置関係や車両の走行状態によって、いずれの室外熱交換器にどのような冷媒を流入させるかを制御しており、デフロストの効率は低下しないものの制御が複雑になるという問題がある。
上記問題点を背景として、本発明の課題は、簡易な構成で、デフロスト時でも暖房が継続することができ、かつハイブリッド車や電気自動車のように十分なエンジン廃熱を得られない車両でも、確実にデフロストすることができる車両用ヒートポンプ装置を提供することにある。
課題を解決するための手段および発明の効果
上記課題を解決するための車両用ヒートポンプ装置は、
冷媒が外気から吸熱することで熱交換を行う第1室外熱交換器と、第1室外熱交換器から流出した低温・低圧の冷媒を圧縮するコンプレッサと、コンプレッサから吐出された高温・高圧の冷媒が流入し、その冷媒が放熱することで熱交換を行う室内熱交換器と、室内熱交換器から流出した高温・高圧の冷媒を、低温・低圧の冷媒として第1室外熱交換器へ流入させる第1暖房用固定絞りと、が冷媒流路により連結され、暖房運転を実施する車両用ヒートポンプ装置において、
第1暖房用固定絞りを迂回する冷媒流路である第1迂回流路と、その第1迂回流路の開閉を行う第1電磁弁と、第1室外熱交換器からコンプレッサに至る冷媒流路に備えられるデフロスト用固定絞りと、デフロスト用固定絞りを迂回する冷媒流路である第3迂回流路と、その第3迂回流路の開閉を行う第3電磁弁と、暖房運転時には、第1電磁弁を閉状態、第3電磁弁を開状態として、冷媒が第1暖房用固定絞りおよび第3迂回流路を通過することで、第1室外熱交換器にて冷媒が吸熱を行い、予め定められたデフロスト運転実行条件が成立したときに行われるデフロスト運転時には、第1電磁弁を開状態として高温・高圧の冷媒を第1迂回流路を通過して第1室外熱交換器へ流入させることで第1室外熱交換器のデフロストを行い、第3電磁弁を閉状態として第1室外熱交換器から流出したデフロスト後の高温・高圧の冷媒をデフロスト用固定絞りを通過させることで、該デフロスト用固定絞りからコンプレッサに低温・低圧の冷媒を流入させる運転制御手段と、を備えることを特徴とする。
上記構成によって、デフロスト運転時も冷媒の流れの方向は暖房運転時と変わらず、冷媒の流れの方向を逆転させる必要はなく、弁の切り替えにともないタイムロスが生じたり、異音が発生することを防止できる。また、冷媒がデフロスト用固定絞りを通過することで、デフロスト用固定絞りからコンプレッサに低温・低圧の冷媒を流入させることも可能となるので、デフロスト運転中に暖房を全く行うことができない状態も回避できる。
また、本発明の車両用ヒートポンプ装置は、冷媒が外気から吸熱することで熱交換を行う第2室外熱交換器と、第2室外熱交換器と室内熱交換器とを連結する冷媒流路に設けられ、該室内熱交換器から流出した高温・高圧の冷媒を、低温・低圧の冷媒として第2室外熱交換器へ流入させるための、開閉を切り替え可能な第2暖房用固定絞りと、を備え、
運転制御手段は、暖房運転時には、第2暖房用固定絞りを閉状態として、第2室外熱交換器への冷媒の流入を遮断し、デフロスト運転時には、第1室外熱交換器のデフロストを行うとともに、第2暖房用固定絞りを開状態として、冷媒を第2室外熱交換器に流入させ、該第2室外熱交換器にて冷媒が吸熱を行い、吸熱後の低温・低圧の冷媒がコンプレッサにて圧縮され、該コンプレッサから吐出された高温・高圧の冷媒を室内熱交換器に流入させて熱交換を行うことで暖房運転を継続する。
上記構成によって、第1室外熱交換器のデフロスト運転中にも第2室外熱交換器を用いて、暖房運転を継続することが可能となる。さらに、ハイブリッド車や電気自動車のように十分なエンジン廃熱を得られない車両でも、確実にデフロストすることができる。また、上記構成においても、デフロスト運転時も冷媒の流れの方向は暖房運転時と変わらず、冷媒の流れの方向を逆転させる必要はなく、弁の切り替えにともないタイムロスが生じたり、異音が発生することを防止できる。
また、本発明の車両用ヒートポンプにおける運転制御手段は、暖房運転時には、第1電磁弁を閉状態、第3電磁弁を開状態として、冷媒が第1暖房用固定絞りおよび第3迂回流路を通過することで、第1室外熱交換器にて冷媒が吸熱を行うとともに、第2暖房用固定絞りを開状態として、冷媒を第2暖房用固定絞りを通過させることで、第2室外熱交換器にて冷媒が吸熱を行い、これら2つの室外熱交換器から流出した低温・低圧の冷媒をコンプレッサへ流入させ、これら2つの室外熱交換器を用いて暖房運転を行う。
上記構成によって、外気温がさほど低くなく、霜が付きにくい環境下においては、両方の室外熱交換器に対して冷媒を循環させ、吸熱効果(すなわち暖房効果)を高めることができる。また、始動直後など、霜が全く付いておらず、かつ暖房負荷が高い場合には、両方の室外熱交換器に対して冷媒を循環させることで、吸熱効果を高めることができる。
また、本発明の車両用ヒートポンプ装置は、デフロスト用固定絞りからコンプレッサに至る冷媒流路に、液相冷媒を分離し、気相冷媒のみを該コンプレッサに流出する気液分離器を備える。
コンプレッサに気化していない液相冷媒を流入させることはコンプレッサの動作に悪影響を及ぼすこともあるが、上記構成によって、デフロスト用固定絞りからコンプレッサに対して気相冷媒のみを流入させることができる。
また、本発明の車両用ヒートポンプ装置は、第2室外熱交換器と第2暖房用固定絞りとの間に、気液分離器で分離された液相冷媒を、第2室外熱交換器に流入させるための液相冷媒流路を備える。
上記構成によって、コンプレッサの上流に気液分離器を設け、コンプレッサに対して気相冷媒のみを流入させることができるとともに、液相冷媒を第2室外熱交換器に流入させることで吸熱に再利用することが可能となる。
車両用ヒートポンプ装置の暖房運転時の構成を示す図。 車両用ヒートポンプ装置の電気制御ブロック図。 空調制御処理を説明するフロー図。 車両用ヒートポンプ装置のデフロスト運転時の構成を示す図。 車両用ヒートポンプ装置の急速暖房運転時の構成を示す図。 車両用ヒートポンプ装置の冷房運転時の構成を示す図。
以下、本発明の車両用ヒートポンプ装置の一実施例を、図面を用いて説明する。図1に、本発明の一実施形態を電気自動車用空調装置に適用した場合の全体システム構成を示す。電気自動車用空調装置は車両用ヒートポンプ装置(以下、「ヒートポンプ装置」と略称)100とエアコンユニットUとを含んで構成される。
エアコンユニットUは、いわゆるHVAC(Heating, Ventilating and Air-Conditioning)ユニットで、空気通路を構成するダクト1,車内空気を循環させるための内気吸込口(図示せず)ないし車外の空気を取込む外気吸込口(図示せず)からの空気を吸い込んでダクト1内に送るブロワ2を備えている。
また、ダクト1内には、ブロワ2により吸い込まれた空気を冷却して冷気を発生させるためにブロワ2の下流側に配置されたエバポレータ3,エンジン(E/G)9で暖められた冷却水を、流路9a循環させて、冷却水の熱により送風空気を加熱するためにエバポレータ3の下流側に配置されたヒータコア10,ヒータコア10の下流側に配置された室内熱交換器4を備えている。
また、ダクト1内には、室内熱交換器4をバイパスして送風空気が流れるバイパス通路6,室内熱交換器4とバイパス通路6への空気の流れを切り替える通路切替ダンパー7,車室内への吹出口8を含んでいる。吹出口8は、例えば、複数の吹出口(フェイス吹出口,フット吹出口,およびデフロスタ吹出口:図示せず)が設けられ、吹出口切替用ダンパー(図示せず)により開閉される。
エバポレータ3は、ダクト1内においてブロワ2の下流側かつヒータコア10の上流側に配置され、エバポレータ3に流入する冷媒と送風空気との間で熱交換を行う。
室内熱交換器4は、コンプレッサ5から吐出される冷媒と送風空気との間で熱交換を行う。
ヒートポンプ装置100は、コンプレッサ5,第1暖房用固定絞り11,第2暖房用固定絞り12,デフロスト用固定絞り13,第1電磁弁14,第2電磁弁15,第3電磁弁16,周知の電動式三方弁である暖房三方弁17,低圧電磁弁18,電磁弁である熱交シャット弁19,内部に流入した冷媒を気相冷媒と液相冷媒とに分離する気液分離器20,第1室外熱交換器21,第2室外熱交換器22,余剰冷媒を蓄えるタンク23,冷房用エキスパンションバルブ(以下、「冷房用エキパン」と略称することもある)25,高圧電磁弁26,除湿電磁弁27を含んで構成される。
コンプレッサ5は、低温・低圧の冷媒を吸入して圧縮,吐出するもので、駆動用電動モータMと一体化された電動コンプレッサ5aとから構成されている。
第1暖房用固定絞り11,第2暖房用固定絞り12,デフロスト用固定絞り13,冷房用エキスパンションバルブ25は、高温・高圧の液化した冷媒を急速に断熱膨張させるために絞り弁として圧力と温度を下げる周知の膨張弁である。第1暖房用固定絞り11,デフロスト用固定絞り13,冷房用エキスパンションバルブ25は、例えば周知のキャピラリーチューブを用い、第2暖房用固定絞り12は、冷媒流路の開度を電気制御により調整できる周知の電子膨張弁を用いる。
第2室外熱交換器22は第1室外熱交換器21の室外空気の送風方向A(後述)に対して下流側に配置され、さらに第2室外熱交換器22の下流側に室外送風機28が配置される。そして、室外送風機28を回転駆動することにより室外空気が矢印A方向に送風される。
第1室外熱交換器21の冷媒入口部21aは、第1暖房用固定絞り11,熱交シャット弁19,および暖房三方弁17の暖房側出口部Hを経て室内熱交換器4の冷媒出口部に接続される。さらに、第1暖房用固定絞り11の冷媒入口部11aと第1室外熱交換器21の冷媒入口部21aとを接続し、第1暖房用固定絞り11を迂回する冷媒流路である第1迂回路31が形成されている。第1迂回路31には、第1迂回路31の開閉を行う第1電磁弁14が備えられている。
また、第1室外熱交換器21の冷媒出口部21bは、デフロスト用固定絞り13,気液分離器20,低圧電磁弁18,およびタンク23を経てコンプレッサ5の吸入部に接続される。さらに、第1室外熱交換器21の冷媒出口部21bとデフロスト用固定絞り13の出口部13bとを接続し、デフロスト用固定絞り13を迂回する冷媒流路である第3迂回路33が形成されている。第3迂回路33には、第3迂回路33の開閉を行う第3電磁弁16が備えられている。また、デフロスト用固定絞り13の出口部13bは、暖房三方弁17の冷房側出口部Cにも接続されている。
第2室外熱交換器22の冷媒入口部22aは、第2暖房用固定絞り12,熱交シャット弁19,および暖房三方弁17の暖房側出口部Hを経て室内熱交換器4の冷媒出口部に接続される。さらに、第2暖房用固定絞り12の冷媒入口部12aと第2室外熱交換器22の冷媒入口部22aとを接続し、第2暖房用固定絞り12を迂回する冷媒流路である第2迂回路32が形成されている。第2迂回路32には、第2迂回路32の開閉を行う第2電磁弁15が備えられている。
また、第2室外熱交換器22の冷媒出口部22bは、気液分離器20,低圧電磁弁18,およびタンク23を経てコンプレッサ5の吸入部に接続される。また、第2室外熱交換器22の冷媒出口部22bは、暖房三方弁17の冷房側出口部Cにも接続されている。
また、第1暖房用固定絞り11の冷媒入口部11aおよび第2暖房用固定絞り12の冷媒入口部12aは、高圧電磁弁26を経て冷房用エキパン25の入口部に接続されている。さらに、第1暖房用固定絞り11の冷媒入口部11aおよび第2暖房用固定絞り12の冷媒入口部12aは、熱交シャット弁19および除湿電磁弁27を経てエバポレータ3の入口部に接続されている。
また、気液分離器20と、第2室外熱交換器22の冷媒入口部22aとの間(34a)には、気液分離器20で分離された液相冷媒を第2室外熱交換器22に流入させるための液相冷媒流路34が設けられている。
図2に、本発明の車両用ヒートポンプ装置の電気制御ブロック図を示す。空調用電子制御装置(A/C ECU)40はCPU,ROM,RAM(いずれも図示せず)等からなる周知のマイクロコンピュータと、その周辺回路にて構成される。この空調用電子制御装置40には、着霜センサ39,センサ群42,および空調制御パネル43からの信号が入力される。なお、空調用電子制御装置40が本発明の運転制御手段に相当する。
着霜センサ39は、第1室外熱交換器21および第2室外熱交換器22の着霜状態に応じた信号を検出する。この着霜センサ39は、例えばサーミスタのような温度センサを用い、例えば上述した外気吸込口の近傍のような、エンジン9の熱の影響を受け難い箇所に取り付けられる。
センサ群42は、空調制御のために必要な、内気温Tr、外気温Tam等を検出する周知の温度センサを含んで構成される。
空調制御パネル43は、乗員により手動操作されるもので、室内計器盤近傍に設置され、ON/OFFスイッチ,風量切替スイッチ,温度設定スイッチ,吹出口切替スイッチ(MODEスイッチ),内外気切替スイッチ,デフロスタスイッチ,A/Cスイッチ,独立/一括制御切替スイッチ(DUALスイッチ)といったスイッチを含んで構成される。これらのスイッチは、各々周知の押圧操作部やダイアル操作部として構成されている。また、空調制御パネル43は、LCD等で構成され電気自動車用空調装置の動作状態等を表示する表示部44を備えている。
空調用電子制御装置40には車載の低圧側バッテリ45から電源が供給され、図1の第2暖房用固定絞り12,第1〜第3電磁弁14〜16,ブロワ2のファン駆動用モータ(図2では「ブロワモータ」と表記)2b,および室外送風機28のファン駆動用モータ28b(図2では「室外ファンモータ」と表記)の作動を制御する。
また、空調用電子制御装置40は、通路切替ダンパー7の駆動用サーボモータ(図2では「通路切替用サーボモータ」と表記)46,内外気切替ダンパー(図示せず)の駆動用サーボモータ(図2では「内外気切替用サーボモータ」と表記)47,および吹出口8の吹出口切替用ダンパー(図示せず)の駆動用サーボモータ(図2では「吹出口モード切替用サーボモータ」と表記)48の作動も低圧側バッテリ45からの電源供給により制御するようになっている。
コンプレッサ5の駆動用電動モータMは、車載の高圧側バッテリ49から交流インバータ50を介して三相交流電源が供給されて作動するようになっている。そして、空調用電子制御装置40により交流インバータ50を制御することによりコンプレッサ5の駆動用電動モータMに供給される三相交流の周波数を制御し、これにより、コンプレッサ5の回転数を必要冷暖房能力が得られるように調整する。
上述の構成により、空調用電子制御装置40は、着霜センサ39,センサ群42の検出結果や空調制御パネル43の操作状態に基づいて、各電磁弁,モータ等のアクチュエータを駆動制御することにより、吹出温度制御,風量制御,内気吸気・外気吸気切替制御,および吹出口切替制御等の周知の空調制御を実行する。これらの空調制御は、空調用電子制御装置40のCPUが自身のROMに格納される空調制御プログラムを実行する形で実行される。
例えば、車室内を空調制御パネル43の設定操作による設定温度Tsetに維持するのに必要な、車室内への目標吹出温度TAOを、設定温度Tset、外気温Tam、内気温Tr等に基づいて算出するとともに、目標吹出温度TAOと外気温Tamとを比較して、目標吹出温度TAOが外気温Tamより所定温度(例えば、5℃)以上高いときに、暖房運転を自動的に選択するようにしてもよい。
図3を用いて、空調用電子制御装置40における空調制御処理について説明する。なお、本処理は、上述の空調制御プログラムに含まれ、空調制御プログラムに含まれる他の処理とともに予め定められたタイミングで繰り返し実行される。まず、空調制御パネル43の操作状態(操作入力情報)を取得する(S11)。次に、着霜センサ39,センサ群42の検出結果(センサ情報)を取得する(S12)。
次に、取得した操作入力情報およびセンサ情報に基づいて、どのような空調制御を実行するかを決定する。例えば、上述のように暖房運転を選択するか否かを判定する。暖房運転を行わない場合(S13:No)、第1室外熱交換器21と第2室外熱交換器22との両方あるいはいずれか一方を用いて冷媒の放熱を行うことで冷房運転を行う(S19)。このとき、目標吹出温度TAOと外気温Tamとを比較して、目標吹出温度TAOが外気温Tamより所定温度(例えば、5℃)以上低いことを条件として、冷房運転を行うようにしてもよい。
一方、暖房運転を行う場合(S13:Yes)、除霜すなわちデフロスト運転を行う必要があるか否か、つまりデフロスト運転実行条件が成立したか否かを判定する。これは、着霜センサ39の検知温度が、予めROM(図示せず)に記憶された温度閾値を下回るか否かにより判定する。着霜センサ39の検知温度が温度閾値を下回り、除霜を必要とする場合(S14:No)、第1室外熱交換器21のデフロストを行うとともに,第2室外熱交換器22を用いて冷媒の吸熱を行うことで暖房運転を継続する(S18)。
一方、除霜を必要としない場合(S14:Yes)、急速暖房が必要か否かを判定する。例えば、目標吹出温度TAOと外気温Tamとを比較して、目標吹出温度TAOが外気温Tamより例えば10℃以上高いときに、急速暖房が必要であると判定する。また、イグニッションスイッチ51(図2参照)のようなエンジン始動スイッチの状態に基づいてエンジンの状態を検出し、エンジンが始動状態となったことを検出したときに急速暖房が必要であると判定してもよい。急速暖房を必要としない場合(S15:No)、第1室外熱交換器21を用いて冷媒の吸熱を行うことで暖房運転を行う(通常暖房運転)。このとき、第2室外熱交換器22では、冷媒の吸熱および放熱とも行わない(S17)。
一方、急速暖房を必要とする場合(S15:Yes)、第1室外熱交換器21および第2室外熱交換器22を用いて冷媒の吸熱を行うことで急速暖房運転を行う(S16)。
図1を用いて、図3のステップS17における通常暖房運転時の冷媒の流れについて説明する。暖房運転時には、第3電磁弁16,低圧電磁弁18,熱交シャット弁19は開状態に、第2暖房用固定絞り12,第1電磁弁14,第2電磁弁15,高圧電磁弁26,除湿電磁弁27は閉状態に、暖房三方弁17は暖房側出口部H側に冷媒が流れるように、それぞれ空調用電子制御装置40によって制御される。また、低温・低圧の冷媒の流れを破線で、高温・高圧の冷媒の流れを一点鎖線で示している(図4〜図6についても同様)。
コンプレッサ5で圧縮された高温・高圧の冷媒は、室内熱交換器4に流入する。そして、暖房運転時には通路切替ダンパー7がバイパス通路6を閉じる破線位置に操作されるので、ブロワ2の送風空気の全量が室内熱交換器4を通過して加熱され温風となり、吹出口8から車室内へ吹き出して車室内の暖房を行う。無論、内気温Trと目標吹出温度TAOとの状態に応じて、通路切替ダンパー7の開度を調節してもよい。
室内熱交換器4にて高温・高圧の冷媒は放熱して凝縮され、次に、この凝縮された冷媒が暖房三方弁17および熱交シャット弁19を経て、第1迂回路31は閉じているので第1暖房用固定絞り11を通過し、ここで減圧されて低温・低圧の気液2相状態となる。そして、この低温・低圧の冷媒は第1室外熱交換器21に流入して室外送風機28により送風される外気から吸熱して気化する。
第1室外熱交換器21で気化した冷媒は、第3迂回路33を通過して気液分離器20に流入し、ここで、冷媒の気液分離が行われ、気相冷媒のみが低圧電磁弁18を経てタンク23に一時蓄えられ、その後コンプレッサ5に吸入され、再び圧縮、吐出される。
気液分離器20を用いる代わりに、エンジン冷却水の流路9aを、デフロスト用固定絞り13の出口部13bと低圧電磁弁18との間の冷媒流路に近接して配置し、エンジン9の廃熱を利用することで冷媒を気化してもよい。また、該冷媒流路を低圧側バッテリ45あるいは高圧側バッテリ49に近接して配置し、これらバッテリの廃熱を利用することで冷媒を気化してもよい(図4,図5についても同様)。
図1の暖房運転時の構成では、第2暖房用固定絞り12および第2電磁弁15は閉状態となっているので、第2室外熱交換器22では、冷媒の放熱・吸熱のいずれも行われない。また、第3迂回路33は、第3暖房用固定絞り13よりも冷媒が通過しやすい構造(例えば第3迂回路33の内径が第3暖房用固定絞り13よりも十分大きい)となっているため、第3暖房用固定絞り13に電子膨張弁を用いる必要がなく、その分のコストを低減することができる。
図4を用いて、図3のステップS18におけるデフロスト運転時の冷媒の流れについて説明する。なお、図1の構成と同様の部分については、ここでの詳細な説明は割愛する。暖房運転時には、第2暖房用固定絞り12,第1電磁弁14,低圧電磁弁18,熱交シャット弁19は開状態に、第2電磁弁15,第3電磁弁16,高圧電磁弁26,除湿電磁弁27は閉状態に、暖房三方弁17は暖房側出口部H側に冷媒が流れるように、それぞれ空調用電子制御装置40によって制御される。
室内熱交換器4にて高温・高圧の冷媒は放熱して凝縮され、次に、この凝縮された冷媒が暖房三方弁17および熱交シャット弁19を経て、その一部が第1迂回路31を通過し、第1室外熱交換器21に流入し放熱を行うことで第1室外熱交換器21に付着した霜を溶解する。第1室外熱交換器21を通過した冷媒は、デフロスト用固定絞り13を通過し、ここで減圧されて低温・低圧の気液2相状態となる。
デフロスト用固定絞り13を通過した冷媒は、気液分離器20に流入し、ここで、冷媒の気液分離が行われ、気相冷媒のみが低圧電磁弁18をへてタンク23に一時蓄えられ、その後コンプレッサ5に吸入され、再び圧縮、吐出される。一方、液相冷媒は、液相冷媒流路34を通過して第2室外熱交換器22に流入する。
また、第1室外熱交換器21に流入しなかった残余の冷媒は、第2迂回路32は閉じているので第2暖房用固定絞り12を通過し、ここで減圧されて低温・低圧の気液2相状態となる。そして、この低温・低圧の冷媒は、液相冷媒流路34を通過した液相冷媒とともに第2室外熱交換器22に流入して、室外送風機28により送風される外気から吸熱して気化する。
第2室外熱交換器22で気化した冷媒は、気液分離器20に流入し、ここで、冷媒の気液分離が行われ、気相冷媒のみが低圧電磁弁18を経てタンク23に一時蓄えられ、その後コンプレッサ5に吸入され、再び圧縮、吐出される。
図4のデフロスト運転時の構成では、第1迂回路31は、第1暖房用固定絞り11よりも冷媒が通過しやすい構造(例えば第1迂回路31の内径が第1暖房用固定絞り11よりも十分大きい)となっているため、第1暖房用固定絞り11に電子膨張弁を用いる必要がなく、その分のコストを低減することができる。また、通路切替ダンパー7の開度は、内気温Trと目標吹出温度TAOとの状態に応じて調節される。
図5を用いて、図3のステップS16における急速暖房運転時の冷媒の流れについて説明する。なお、図1の構成と同様の部分については、ここでの詳細な説明は割愛する。急速暖房運転時には、第2暖房用固定絞り12,第3電磁弁16,低圧電磁弁18,熱交シャット弁19は開状態に、第1電磁弁14,第2電磁弁15,高圧電磁弁26,除湿電磁弁27は閉状態に、暖房三方弁17は暖房側出口部H側に冷媒が流れるように、それぞれ空調用電子制御装置40によって制御される。
室内熱交換器4にて高温・高圧の冷媒は放熱して凝縮され、次に、この凝縮された冷媒が暖房三方弁17および熱交シャット弁19を経て、その一部が第1迂回路31は閉じているので第1暖房用固定絞り11を通過し、ここで減圧されて低温・低圧の気液2相状態となる。そして、この低温・低圧の冷媒は第1室外熱交換器21に流入して室外送風機28により送風される外気から吸熱して気化する。
第1室外熱交換器21で気化した冷媒は、第3迂回路33を通過して気液分離器20に流入し、ここで、冷媒の気液分離が行われ、気相冷媒のみが低圧電磁弁18を経てタンク23に一時蓄えられ、その後コンプレッサ5に吸入され、再び圧縮、吐出される。また、液相冷媒がある場合は、液相冷媒流路34を通過して第2室外熱交換器22に流入する(図4と同様)。
また、第1室外熱交換器21に流入しなかった残余の冷媒は、第2迂回路32は閉じているので第2暖房用固定絞り12を通過し、ここで減圧されて低温・低圧の気液2相状態となる。そして、この低温・低圧の冷媒は第2室外熱交換器22に流入して室外送風機28により送風される外気から吸熱して気化する。
第2室外熱交換器22で気化した冷媒は、気液分離器20に流入し、ここで、冷媒の気液分離が行われ、気相冷媒のみが低圧電磁弁18を経てタンク23に一時蓄えられ、その後コンプレッサ5に吸入され、再び圧縮、吐出される。
図1の構成と同様に、第3迂回路33は、第3暖房用固定絞り13よりも冷媒が通過しやすい構造(例えば第3迂回路33の内径が第3暖房用固定絞り13よりも十分大きい)となっているため、第3暖房用固定絞り13に電子膨張弁を用いる必要がなく、その分のコストを低減することができる。また、急速暖房運転時であるため、通路切替ダンパー7は、原則としてバイパス通路6を閉じる破線位置に操作される。また、冷媒の気液分離の際に液相冷媒がある場合は、液相冷媒流路34を通過して第2室外熱交換器22に流入する。
図6を用いて、図3のステップS19における冷房運転時の冷媒の流れについて説明する。冷房運転時には、第1電磁弁14,第2電磁弁15,第3電磁弁16,熱交シャット弁19,高圧電磁弁26は開状態に、第2暖房用固定絞り12,低圧電磁弁18,除湿電磁弁27は閉状態に、暖房三方弁17は冷房側出口部C側に冷媒が流れるように、それぞれ空調用電子制御装置40によって制御される。
エバポレータ3に流入した低温・低圧の冷媒は、周囲の空気から吸熱して気化する。このとき、低温のエバポレータ3をブロワ2の送風空気が通過する際に、その通過した空気を冷やす。このとき、通過する空気は、エバポレータ3の温度と同程度まで冷やされるので、露点温度以下まで冷やされた空気中の水蒸気がエバポレータ3で結露し、除湿が行われる。
エバポレータ3から流出した低温・低圧の冷媒は、冷房用エキパン25,およびタンク23を経てコンプレッサ5に吸入され、圧縮、吐出され高温・高圧の冷媒となる。そして、室内熱交換器4を通過するときに、高温・高圧の冷媒が放熱してブロワ2から送風されてエバポレータ3で冷却された空気を加熱する。これにより、エバポレータ3で冷却された空気の一部は、ヒータコア10から発生する熱および室内熱交換器4から発生する熱により加熱され(温風)、バイパス通路6を通過したエバポレータ3で冷却された空気(冷風)と混合され、吹出口8から車室内へ吹き出して車室内を冷房する。そして、通路切替ダンパー7の開度を調節することで、温風と冷風との混合比を変化させ、冷房温度の調節を行う。
室内熱交換器4から流出した高温・高圧の冷媒は、暖房三方弁17の冷房側出口部Cから、その一部が第3迂回路33を経て第1室外熱交換器21に流入する。第1室外熱交換器21は、高温・高圧の冷媒を凝縮させる凝縮器として作用し、その凝縮後の冷媒は第1迂回路31,高圧電磁弁26を通過して、冷房用エキパン25で減圧され低温・低圧の冷媒となって、エバポレータ3に流入し、再びエバポレータ3で低温・低圧の冷媒がブロワ2の送風空気から吸熱して気化する。
また、第1室外熱交換器21に流入しなかった残余の冷媒は、第2室外熱交換器22に流入する。第2室外熱交換器22は、高温・高圧の冷媒を凝縮させる凝縮器として作用し、その凝縮後の冷媒は第2迂回路32,高圧電磁弁26を通過して、冷房用エキパン25で減圧され低温・低圧の冷媒となって、エバポレータ3に流入し、再びエバポレータ3で低温・低圧の冷媒がブロワ2の送風空気から吸熱して気化する。
図6の冷房運転時の構成では、第1迂回路31,第2迂回路32,第3迂回路33は、それぞれ第1暖房用固定絞り11,第2暖房用固定絞り12,第3暖房用固定絞り13よりも冷媒が通過しやすい構造(冷媒が各暖房用固定絞り内を圧縮方向へ進まなければならないため)となっているため、各暖房用固定絞りを閉状態とする必要はない。また、熱交シャット弁19は、その接続先の暖房三方弁17は暖房側出口部Hおよび除湿電磁弁27が閉じているため、開状態のままでもよい。
図6の構成において、第2電磁弁15を閉状態として第1室外熱交換器21のみに冷媒を通過させるようにしてもよいし、第3電磁弁16を閉状態として第2室外熱交換器22のみに冷媒を通過させるようにしてもよい。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、これらはあくまで例示にすぎず、本発明はこれらに限定されるものではなく、特許請求の範囲の趣旨を逸脱しない限りにおいて、当業者の知識に基づく種々の変更が可能である。
3 エバポレータ
4 室内熱交換器
5 コンプレッサ
11 第1暖房用固定絞り
12 第2暖房用固定絞り
13 デフロスト用固定絞り
14 第1電磁弁
15 第2電磁弁
16 第3電磁弁
20 気液分離器
21 第1室外熱交換器
22 第2室外熱交換器
31 第1迂回路
32 第2迂回路
33 第3迂回路
34 液相冷媒流路
39 着霜センサ
40 空調用電子制御装置(運転制御手段)
100 車両用ヒートポンプ装置
U エアコンユニット

Claims (5)

  1. 冷媒が外気から吸熱することで熱交換を行う第1室外熱交換器と、
    前記第1室外熱交換器から流出した低温・低圧の冷媒を圧縮するコンプレッサと、
    前記コンプレッサから吐出された高温・高圧の冷媒が流入し、その冷媒が放熱することで熱交換を行う室内熱交換器と、
    前記室内熱交換器から流出した高温・高圧の冷媒を、低温・低圧の冷媒として前記第1室外熱交換器へ流入させる第1暖房用固定絞りと、
    が冷媒流路により連結され、暖房運転を実施する車両用ヒートポンプ装置において、
    前記第1暖房用固定絞りを迂回する冷媒流路である第1迂回流路と、その第1迂回流路の開閉を行う第1電磁弁と、
    前記第1室外熱交換器から前記コンプレッサに至る冷媒流路に備えられるデフロスト用固定絞りと、
    前記デフロスト用固定絞りを迂回する冷媒流路である第3迂回流路と、
    前記第3迂回流路の開閉を行う第3電磁弁と、
    前記暖房運転時には、前記第1電磁弁を閉状態、前記第3電磁弁を開状態として、冷媒が前記第1暖房用固定絞りおよび前記第3迂回流路を通過することで、前記第1室外熱交換器にて冷媒が吸熱を行い、
    予め定められたデフロスト運転実行条件が成立したときに行われるデフロスト運転時には、前記第1電磁弁を開状態として高温・高圧の冷媒を前記第1迂回流路を通過して前記第1室外熱交換器へ流入させることで前記第1室外熱交換器のデフロストを行い、前記第3電磁弁を閉状態として前記第1室外熱交換器から流出したデフロスト後の高温・高圧の冷媒を前記デフロスト用固定絞りを通過させることで、該デフロスト用固定絞りから前記コンプレッサに低温・低圧の冷媒を流入させる運転制御手段と、
    を備えることを特徴とする車両用ヒートポンプ装置。
  2. 冷媒が外気から吸熱することで熱交換を行う第2室外熱交換器と、
    前記第2室外熱交換器と前記室内熱交換器とを連結する冷媒流路に設けられ、該室内熱交換器から流出した高温・高圧の冷媒を、低温・低圧の冷媒として前記第2室外熱交換器へ流入させるための、開閉を切り替え可能な第2暖房用固定絞りと、
    を備え、
    前記運転制御手段は、前記暖房運転時には、前記第2暖房用固定絞りを閉状態として、前記第2室外熱交換器への冷媒の流入を遮断し、
    前記デフロスト運転時には、前記第1室外熱交換器のデフロストを行うとともに、前記第2暖房用固定絞りを開状態として、冷媒を前記第2室外熱交換器に流入させ、該第2室外熱交換器にて冷媒が吸熱を行い、吸熱後の低温・低圧の冷媒が前記コンプレッサにて圧縮され、該コンプレッサから吐出された高温・高圧の冷媒を前記室内熱交換器に流入させて熱交換を行うことで暖房運転を継続する請求項1に記載の車両用ヒートポンプ装置。
  3. 前記運転制御手段は、前記暖房運転時には、前記第1電磁弁を閉状態、前記第3電磁弁を開状態として、冷媒が前記第1暖房用固定絞りおよび前記第3迂回流路を通過することで、前記第1室外熱交換器にて冷媒が吸熱を行うとともに、
    前記第2暖房用固定絞りを開状態として、冷媒を前記第2暖房用固定絞りを通過させることで、前記第2室外熱交換器にて冷媒が吸熱を行い、
    これら2つの室外熱交換器から流出した低温・低圧の冷媒を前記コンプレッサへ流入させ、これら2つの室外熱交換器を用いて前記暖房運転を行う請求項2に記載の車両用ヒートポンプ装置。
  4. 前記デフロスト用固定絞りから前記コンプレッサに至る冷媒流路に、液相冷媒を分離し、気相冷媒のみを該コンプレッサに流出する気液分離器を備える請求項2または請求項3に記載の車両用ヒートポンプ装置。
  5. 前記第2室外熱交換器と前記第2暖房用固定絞りとの間に、前記気液分離器で分離された前記液相冷媒を、該第2室外熱交換器に流入させるための液相冷媒流路を備える請求項4に記載の車両用ヒートポンプ装置。
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