JPH09220924A - 車両用空気調和装置 - Google Patents
車両用空気調和装置Info
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- JPH09220924A JPH09220924A JP2970496A JP2970496A JPH09220924A JP H09220924 A JPH09220924 A JP H09220924A JP 2970496 A JP2970496 A JP 2970496A JP 2970496 A JP2970496 A JP 2970496A JP H09220924 A JPH09220924 A JP H09220924A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ヒートポンプ温水暖房モード時のフロント窓
ガラスの曇りの除去を早く立ち上げることのできる電気
自動車用空気調和装置を提供する。 【解決手段】 燃焼ヒータ温水暖房モード時には、水温
センサで検出した温水温度が35℃以上に上昇した時に
遠心式ファンのブロワ電圧をLoに設定し、温水温度が
60℃以上に上昇した時に遠心式ファンのブロワ電圧を
Hiに設定する。ヒートポンプ温水暖房モード時には、
温水温度が25℃以上に上昇した時に遠心式ファンのブ
ロワ電圧をLoに設定し、温水温度が55℃以上に上昇
した時に遠心式ファンのブロワ電圧をHiに設定する。
したがって、ヒートポンプ温水暖房モード時のウォーム
アップ制御による風量特性は、燃焼ヒータ温水暖房モー
ド時よりも温水サイクル内の温水温度が低温のときに、
遠心式ファンの送風量をHi風量に到達するようにな
る。
ガラスの曇りの除去を早く立ち上げることのできる電気
自動車用空気調和装置を提供する。 【解決手段】 燃焼ヒータ温水暖房モード時には、水温
センサで検出した温水温度が35℃以上に上昇した時に
遠心式ファンのブロワ電圧をLoに設定し、温水温度が
60℃以上に上昇した時に遠心式ファンのブロワ電圧を
Hiに設定する。ヒートポンプ温水暖房モード時には、
温水温度が25℃以上に上昇した時に遠心式ファンのブ
ロワ電圧をLoに設定し、温水温度が55℃以上に上昇
した時に遠心式ファンのブロワ電圧をHiに設定する。
したがって、ヒートポンプ温水暖房モード時のウォーム
アップ制御による風量特性は、燃焼ヒータ温水暖房モー
ド時よりも温水サイクル内の温水温度が低温のときに、
遠心式ファンの送風量をHi風量に到達するようにな
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばエンジン
冷却水を有しない電気自動車や空冷式エンジン搭載車等
の車室内の空調に利用される車両用空気調和装置に関す
るものである。
冷却水を有しない電気自動車や空冷式エンジン搭載車等
の車室内の空調に利用される車両用空気調和装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、水冷式エンジンを搭載する車両
では、エンジン冷却水を暖房用熱源として利用している
が、エンジン始動時で未だ冷却水温が低い時に送風機の
運転を介して暖房運転を行うと、十分に加熱されない空
気が車室内へ吹き出されることにより、乗員に不快感を
与えてしまう。そこで、従来の車両用空気調和装置にお
いては、図17の特性図に示したように、暖房運転を開
始する時に冷却水温(Tw)が基準温度(T1 :例えば
35℃)よりも低い時には、送風機の運転開始(Lo風
量=V1 )を遅らせて車室内への冷風の吹き出しを防止
する所謂ウォームアップ制御が行われている。
では、エンジン冷却水を暖房用熱源として利用している
が、エンジン始動時で未だ冷却水温が低い時に送風機の
運転を介して暖房運転を行うと、十分に加熱されない空
気が車室内へ吹き出されることにより、乗員に不快感を
与えてしまう。そこで、従来の車両用空気調和装置にお
いては、図17の特性図に示したように、暖房運転を開
始する時に冷却水温(Tw)が基準温度(T1 :例えば
35℃)よりも低い時には、送風機の運転開始(Lo風
量=V1 )を遅らせて車室内への冷風の吹き出しを防止
する所謂ウォームアップ制御が行われている。
【0003】一方、電気自動車のように、エンジン冷却
水を暖房用熱源として利用できない車両用空気調和装置
では、ダクト内に設置された室内熱交換器を凝縮器とし
て働かせ、ダクト外に設置された室外熱交換器を蒸発器
として働かせることにより車室内を暖房するようにして
いる。しかし、この車両用空気調和装置の場合、外気温
度が低くなる程、室外熱交換器での吸熱量が減少するこ
とにより室内熱交換器での放熱量が減少し、暖房能力が
極端に低下することが知られている。そこで、本発明者
等は、外気温度が低い時には、暖房用熱源として燃焼式
ヒータを利用する車両用空気調和装置(特願平6−32
3436号、平成6年12月27日出願)を出願した。
水を暖房用熱源として利用できない車両用空気調和装置
では、ダクト内に設置された室内熱交換器を凝縮器とし
て働かせ、ダクト外に設置された室外熱交換器を蒸発器
として働かせることにより車室内を暖房するようにして
いる。しかし、この車両用空気調和装置の場合、外気温
度が低くなる程、室外熱交換器での吸熱量が減少するこ
とにより室内熱交換器での放熱量が減少し、暖房能力が
極端に低下することが知られている。そこで、本発明者
等は、外気温度が低い時には、暖房用熱源として燃焼式
ヒータを利用する車両用空気調和装置(特願平6−32
3436号、平成6年12月27日出願)を出願した。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の車両
用空気調和装置においては、上記のウォームアップ制御
を採用した場合、エンジン搭載車と比較して熱源である
冷媒の温度上昇が遅いために、図17の特性図に示した
ように、基準温度(T1 :例えば35℃)に達するまで
送風機の運転開始(Lo風量=V1 )を遅らせると、エ
ンジン搭載車に比べて送風開始が例えば3分から5分程
度遅れてしまう。この送風開始の遅れは、実際の暖房運
転の開始が遅れるばかりでなく、(T2 =60℃)に到
達しないことにより、送風機の送風量が一向に最大風量
(Hi風量=V2 )とならず、ヒートポンプサイクルの
本来の性能が発揮できないことになってしまう。すなわ
ち、乗員が多数であったり、雨、雪等の気候により高湿
度の室内条件で窓が曇った時に、窓ガラスの曇りを早期
に晴らすことができず、車両を走行させることができな
いという問題が生じてしまう。
用空気調和装置においては、上記のウォームアップ制御
を採用した場合、エンジン搭載車と比較して熱源である
冷媒の温度上昇が遅いために、図17の特性図に示した
ように、基準温度(T1 :例えば35℃)に達するまで
送風機の運転開始(Lo風量=V1 )を遅らせると、エ
ンジン搭載車に比べて送風開始が例えば3分から5分程
度遅れてしまう。この送風開始の遅れは、実際の暖房運
転の開始が遅れるばかりでなく、(T2 =60℃)に到
達しないことにより、送風機の送風量が一向に最大風量
(Hi風量=V2 )とならず、ヒートポンプサイクルの
本来の性能が発揮できないことになってしまう。すなわ
ち、乗員が多数であったり、雨、雪等の気候により高湿
度の室内条件で窓が曇った時に、窓ガラスの曇りを早期
に晴らすことができず、車両を走行させることができな
いという問題が生じてしまう。
【0005】なお、吹出口モードを自動設定からデフロ
スタモードに手動により切り替えると、ウォームアップ
制御が解除されて送風機の送風量を最大風量にして窓ガ
ラスに空気を送風するようにした車両用空気調和装置も
知られているが、手動操作が煩わしいと共に、暖房用熱
源の温度が低いと冷風が乗員の顔に当たり不快となると
いう問題が生じている。
スタモードに手動により切り替えると、ウォームアップ
制御が解除されて送風機の送風量を最大風量にして窓ガ
ラスに空気を送風するようにした車両用空気調和装置も
知られているが、手動操作が煩わしいと共に、暖房用熱
源の温度が低いと冷風が乗員の顔に当たり不快となると
いう問題が生じている。
【0006】
【発明の目的】この発明の目的は、ヒートポンプ暖房時
を燃焼ヒータ暖房時よりも早く、送風機の送風量を所定
風量以上に到達させることにより、ヒートポンプ暖房時
の実際の暖房運転の開始、および窓ガラスの曇りの除去
を早く立ち上げることのできる車両用空気調和装置を提
供することにある。
を燃焼ヒータ暖房時よりも早く、送風機の送風量を所定
風量以上に到達させることにより、ヒートポンプ暖房時
の実際の暖房運転の開始、および窓ガラスの曇りの除去
を早く立ち上げることのできる車両用空気調和装置を提
供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
よれば、燃焼ヒータ暖房時に送風機の送風量を所定風量
以上に到達させる第1基準温度よりも、ヒートポンプ暖
房時に送風機の送風量を所定風量以上に到達させる第2
基準温度を低く設定することにより、送風機の送風量が
所定風量以上に到達するのがヒートポンプ暖房時の方が
早くなる。それによって、暖房用放熱器にヒートポンプ
サイクルが暖房性能を最も発揮できる所定風量以上の風
量を与えられることにより、冷媒水熱交換器で温水と熱
交換する高圧冷媒の冷媒温度が急速に立ち上がる。これ
により、冷媒圧縮機を運転することにより冷媒水熱交換
器で急速に加熱された温水がポンプで暖房用放熱器内に
循環する。そして、暖房用放熱器内に流入した温水によ
りダクト内を流れる空気が熱交換することにより空気が
急速に加熱される。そして、その加熱された空気が送風
機の作動によりダクトから車室内または窓ガラスに吹き
出される。したがって、燃焼ヒータ暖房と同じ基準でヒ
ートポンプ暖房を行うものと比較して、ヒートポンプ暖
房による実際の暖房運転の開始、および窓ガラスの曇り
の除去が早く立ち上がるので、ヒートポンプ暖房の本来
の性能を短時間で発揮することができると共に、車両を
直ちに安全に走行させることができるという効果が得ら
れる。
よれば、燃焼ヒータ暖房時に送風機の送風量を所定風量
以上に到達させる第1基準温度よりも、ヒートポンプ暖
房時に送風機の送風量を所定風量以上に到達させる第2
基準温度を低く設定することにより、送風機の送風量が
所定風量以上に到達するのがヒートポンプ暖房時の方が
早くなる。それによって、暖房用放熱器にヒートポンプ
サイクルが暖房性能を最も発揮できる所定風量以上の風
量を与えられることにより、冷媒水熱交換器で温水と熱
交換する高圧冷媒の冷媒温度が急速に立ち上がる。これ
により、冷媒圧縮機を運転することにより冷媒水熱交換
器で急速に加熱された温水がポンプで暖房用放熱器内に
循環する。そして、暖房用放熱器内に流入した温水によ
りダクト内を流れる空気が熱交換することにより空気が
急速に加熱される。そして、その加熱された空気が送風
機の作動によりダクトから車室内または窓ガラスに吹き
出される。したがって、燃焼ヒータ暖房と同じ基準でヒ
ートポンプ暖房を行うものと比較して、ヒートポンプ暖
房による実際の暖房運転の開始、および窓ガラスの曇り
の除去が早く立ち上がるので、ヒートポンプ暖房の本来
の性能を短時間で発揮することができると共に、車両を
直ちに安全に走行させることができるという効果が得ら
れる。
【0008】請求項2に記載の発明によれば、燃焼ヒー
タ暖房時に送風機の送風量を所定風量以上に到達させる
第1基準温度よりも、ヒートポンプ暖房時に送風機の送
風量を所定風量以上に到達させる第2基準温度を低く設
定することにより、送風機の送風量が所定風量以上に到
達するのがヒートポンプ暖房時の方が早くなる。それに
よって、第2暖房用放熱器にヒートポンプサイクルが暖
房性能を最も発揮できる所定風量以上の風量を与えられ
ることにより、第2暖房用放熱器でダクト内を流れる空
気と熱交換する高圧冷媒の冷媒温度が急速に立ち上が
る。これにより、冷媒圧縮機を運転することにより第2
暖房用放熱器で急速に加熱された冷媒と空気が熱交換す
ることにより空気が急速に加熱される。そして、その加
熱された空気が送風機の作動によりダクトから車室内ま
たは窓ガラスに吹き出される。したがって、燃焼ヒータ
暖房と同じ基準でヒートポンプ暖房を行うものと比較し
て、ヒートポンプ暖房による実際の暖房運転の開始、お
よび窓ガラスの曇りの除去が早く立ち上がるので、ヒー
トポンプ暖房の本来の性能を短時間で発揮することがで
きると共に、車両を直ちに安全に走行させることができ
るという効果が得られる。
タ暖房時に送風機の送風量を所定風量以上に到達させる
第1基準温度よりも、ヒートポンプ暖房時に送風機の送
風量を所定風量以上に到達させる第2基準温度を低く設
定することにより、送風機の送風量が所定風量以上に到
達するのがヒートポンプ暖房時の方が早くなる。それに
よって、第2暖房用放熱器にヒートポンプサイクルが暖
房性能を最も発揮できる所定風量以上の風量を与えられ
ることにより、第2暖房用放熱器でダクト内を流れる空
気と熱交換する高圧冷媒の冷媒温度が急速に立ち上が
る。これにより、冷媒圧縮機を運転することにより第2
暖房用放熱器で急速に加熱された冷媒と空気が熱交換す
ることにより空気が急速に加熱される。そして、その加
熱された空気が送風機の作動によりダクトから車室内ま
たは窓ガラスに吹き出される。したがって、燃焼ヒータ
暖房と同じ基準でヒートポンプ暖房を行うものと比較し
て、ヒートポンプ暖房による実際の暖房運転の開始、お
よび窓ガラスの曇りの除去が早く立ち上がるので、ヒー
トポンプ暖房の本来の性能を短時間で発揮することがで
きると共に、車両を直ちに安全に走行させることができ
るという効果が得られる。
【0009】請求項3に記載の発明によれば、燃焼ヒー
タ暖房時に送風機の送風量を所定風量以上に到達させる
第1基準温度よりも、ヒートポンプ暖房時に送風機の送
風量を所定風量以上に到達させる第2基準温度を低く設
定することにより、送風機の送風量が所定風量以上に到
達するのがヒートポンプ暖房時の方が早くなる。それに
よって、暖房用放熱器にヒートポンプサイクルが暖房性
能を最も発揮できる所定風量以上の風量を与えられるこ
とにより、暖房用放熱器でダクト内を流れる空気と熱交
換する高圧冷媒の冷媒温度が急速に立ち上がる。これに
より、冷媒圧縮機を運転することにより暖房用放熱器で
急速に加熱された冷媒と空気が熱交換することにより空
気が急速に加熱される。そして、その加熱された空気が
送風機の作動によりダクトから車室内または窓ガラスに
吹き出される。したがって、燃焼ヒータ暖房と同じ基準
でヒートポンプ暖房を行うものと比較して、ヒートポン
プ暖房による実際の暖房運転の開始、および窓ガラスの
曇りの除去が早く立ち上がるので、ヒートポンプ暖房の
本来の性能を短時間で発揮することができると共に、車
両を直ちに安全に走行させることができるという効果が
得られる。
タ暖房時に送風機の送風量を所定風量以上に到達させる
第1基準温度よりも、ヒートポンプ暖房時に送風機の送
風量を所定風量以上に到達させる第2基準温度を低く設
定することにより、送風機の送風量が所定風量以上に到
達するのがヒートポンプ暖房時の方が早くなる。それに
よって、暖房用放熱器にヒートポンプサイクルが暖房性
能を最も発揮できる所定風量以上の風量を与えられるこ
とにより、暖房用放熱器でダクト内を流れる空気と熱交
換する高圧冷媒の冷媒温度が急速に立ち上がる。これに
より、冷媒圧縮機を運転することにより暖房用放熱器で
急速に加熱された冷媒と空気が熱交換することにより空
気が急速に加熱される。そして、その加熱された空気が
送風機の作動によりダクトから車室内または窓ガラスに
吹き出される。したがって、燃焼ヒータ暖房と同じ基準
でヒートポンプ暖房を行うものと比較して、ヒートポン
プ暖房による実際の暖房運転の開始、および窓ガラスの
曇りの除去が早く立ち上がるので、ヒートポンプ暖房の
本来の性能を短時間で発揮することができると共に、車
両を直ちに安全に走行させることができるという効果が
得られる。
【0010】
〔第1実施例の構成〕図1ないし図10はこの発明の車
両用空気調和装置を電気自動車用空気調和装置に適用し
た第1実施例を示したもので、図1はその電気自動車用
空気調和装置の全体構成を示した図である。
両用空気調和装置を電気自動車用空気調和装置に適用し
た第1実施例を示したもので、図1はその電気自動車用
空気調和装置の全体構成を示した図である。
【0011】電気自動車用空気調和装置1は、所謂マニ
ュアルエアコンまたはオートエアコンとして利用される
ものである。電気自動車用空気調和装置1は、車室内へ
空気を送るためのダクト2、このダクト2内において空
気流を発生させる遠心式送風機3、車室内の暖房、冷房
および除湿が可能なヒートポンプサイクル4、温水が循
環する温水サイクル5、および車載電源(バッテリ)6
の電力を受けて作動し各空調機器の作動をコントロール
する電子制御装置(以下ECUと呼ぶ)100等から構
成されている。
ュアルエアコンまたはオートエアコンとして利用される
ものである。電気自動車用空気調和装置1は、車室内へ
空気を送るためのダクト2、このダクト2内において空
気流を発生させる遠心式送風機3、車室内の暖房、冷房
および除湿が可能なヒートポンプサイクル4、温水が循
環する温水サイクル5、および車載電源(バッテリ)6
の電力を受けて作動し各空調機器の作動をコントロール
する電子制御装置(以下ECUと呼ぶ)100等から構
成されている。
【0012】ダクト2は、電気自動車の車室内の前方側
に配設されている。そのダクト2の最も上流側(風上
側)は、内外気切替箱を構成する部分で、車室内の空気
(以下内気と言う)を取り入れる内気吸込口7、および
車室外の空気(以下外気と言う)を取り入れる外気吸込
口8を有している。さらに、内気吸込口7および外気吸
込口8の内側には、内外気切替ドア9が回転自在に支持
されている。この内外気切替ドア9は、サーボモータ等
のアクチュエータ(図示せず)により駆動されて、吸込
口モードを内気循環モード、外気導入モード、内外気導
入モードに切り替える。
に配設されている。そのダクト2の最も上流側(風上
側)は、内外気切替箱を構成する部分で、車室内の空気
(以下内気と言う)を取り入れる内気吸込口7、および
車室外の空気(以下外気と言う)を取り入れる外気吸込
口8を有している。さらに、内気吸込口7および外気吸
込口8の内側には、内外気切替ドア9が回転自在に支持
されている。この内外気切替ドア9は、サーボモータ等
のアクチュエータ(図示せず)により駆動されて、吸込
口モードを内気循環モード、外気導入モード、内外気導
入モードに切り替える。
【0013】なお、内気循環モードは内気吸込口7を全
開し外気吸込口8を全閉する吸込口モードで、外気導入
モードは内気吸込口7を全閉し外気吸込口8を全開する
吸込口モードで、内外気導入モードは内気吸込口7を半
開し外気吸込口8を半開する吸込口モードである。ま
た、内外気切替ドア9は、内外気切替箱と共に内外気切
替手段を構成する。
開し外気吸込口8を全閉する吸込口モードで、外気導入
モードは内気吸込口7を全閉し外気吸込口8を全開する
吸込口モードで、内外気導入モードは内気吸込口7を半
開し外気吸込口8を半開する吸込口モードである。ま
た、内外気切替ドア9は、内外気切替箱と共に内外気切
替手段を構成する。
【0014】また、ダクト2の下流側(風下側)は、吹
出口切替箱を構成する部分で、電気自動車のフロント窓
ガラスの内面に向かって主に温風を吹き出すデフロスト
吹出口11、乗員の上半身に向かって主に冷風を吹き出
すフェイス吹出口12、および乗員の足元に向かって主
に温風を吹き出すフット吹出口13を有している。さら
に、各吹出口の内側にはモード切替ドア14〜16が回
転自在に支持されている。モード切替ドア14〜16
は、サーボモータ等のアクチュエータ(図示せず)によ
り駆動されて、吹出口モードをフェイスモード、バイレ
ベルモード、フットモード、フットデフモードまたはデ
フロストモードに切り替える。
出口切替箱を構成する部分で、電気自動車のフロント窓
ガラスの内面に向かって主に温風を吹き出すデフロスト
吹出口11、乗員の上半身に向かって主に冷風を吹き出
すフェイス吹出口12、および乗員の足元に向かって主
に温風を吹き出すフット吹出口13を有している。さら
に、各吹出口の内側にはモード切替ドア14〜16が回
転自在に支持されている。モード切替ドア14〜16
は、サーボモータ等のアクチュエータ(図示せず)によ
り駆動されて、吹出口モードをフェイスモード、バイレ
ベルモード、フットモード、フットデフモードまたはデ
フロストモードに切り替える。
【0015】なお、フェイスモードはフェイス吹出口1
2のみを開口させる吹出口モードで、バイレベルモード
はフェイス吹出口12とフット吹出口13を開口させる
吹出口モードで、フットモードはフット吹出口13のみ
を開口させる吹出口モードである。また、フットデフモ
ードはデフロスト吹出口11とフット吹出口13を開口
させる吹出口モードで、デフロストモードはデフロスト
吹出口11のみを開口させる吹出口モードである。
2のみを開口させる吹出口モードで、バイレベルモード
はフェイス吹出口12とフット吹出口13を開口させる
吹出口モードで、フットモードはフット吹出口13のみ
を開口させる吹出口モードである。また、フットデフモ
ードはデフロスト吹出口11とフット吹出口13を開口
させる吹出口モードで、デフロストモードはデフロスト
吹出口11のみを開口させる吹出口モードである。
【0016】遠心式送風機3は、ダクト2と一体的に構
成されたスクロールケースに回転自在に収容された遠心
式ファン17、およびこの遠心式ファン17を駆動する
ブロワモータ18を有している。遠心式送風機3は、例
えばブロワパルスコントローラ等のブロワ風量可変装置
(図示せず)にECU100より電流信号等が送られる
と、そのブロワ風量可変装置にて所定の電圧(ブロワ電
圧)をブロワモータ18に印加して風量(ブロワモータ
18の回転速度)が調節される。
成されたスクロールケースに回転自在に収容された遠心
式ファン17、およびこの遠心式ファン17を駆動する
ブロワモータ18を有している。遠心式送風機3は、例
えばブロワパルスコントローラ等のブロワ風量可変装置
(図示せず)にECU100より電流信号等が送られる
と、そのブロワ風量可変装置にて所定の電圧(ブロワ電
圧)をブロワモータ18に印加して風量(ブロワモータ
18の回転速度)が調節される。
【0017】ヒートポンプサイクル4は、アキュームレ
ータサイクルであって、冷媒圧縮機20、冷媒水熱交換
器21、第1減圧器22、室外熱交換器23、第2減圧
器24、室内熱交換器25、アキュームレータ26、後
記する冷媒経路切替手段、およびこれらを環状に接続す
る冷媒配管等から構成されて、空調モードに基づいて冷
媒の流れ方向が変わる冷凍サイクルである。なお、この
実施例の空調モードとしては、冷房運転を行う冷房モー
ド(冷房サイクル)、暖房運転を行う暖房モード(暖房
サイクル)、除湿運転を行う除湿モード(除湿サイク
ル)、暖房運転時において室外熱交換器23の着霜が後
記する除霜センサにより検出された時に除霜運転を行う
除霜モード(除霜サイクル)等が設定されている。
ータサイクルであって、冷媒圧縮機20、冷媒水熱交換
器21、第1減圧器22、室外熱交換器23、第2減圧
器24、室内熱交換器25、アキュームレータ26、後
記する冷媒経路切替手段、およびこれらを環状に接続す
る冷媒配管等から構成されて、空調モードに基づいて冷
媒の流れ方向が変わる冷凍サイクルである。なお、この
実施例の空調モードとしては、冷房運転を行う冷房モー
ド(冷房サイクル)、暖房運転を行う暖房モード(暖房
サイクル)、除湿運転を行う除湿モード(除湿サイク
ル)、暖房運転時において室外熱交換器23の着霜が後
記する除霜センサにより検出された時に除霜運転を行う
除霜モード(除霜サイクル)等が設定されている。
【0018】冷媒圧縮機20は、電動式の冷媒圧縮機で
あって、吸入口より内部に吸入したガス冷媒を圧縮して
高温、高圧のガス冷媒を吐出口より吐出する圧縮部(コ
ンプレッサ)と、この圧縮部を駆動する駆動部としての
電動モータ(図示せず)とからなる。この冷媒圧縮機2
0は、ECU100の出力信号に基づいて冷媒圧縮機2
0の回転速度を制御する回転速度制御手段としてのエア
コン用インバータ30を備えている。そして、電動モー
タは、エアコン用インバータ30によって車載電源6か
ら印加される電力が連続的あるいは段階的に可変制御さ
れる。したがって、冷媒圧縮機20は、印加電力の変化
による電動モータの回転速度の変化によって、冷媒吐出
容量を変化させてヒートポンプサイクル4内を循環する
冷媒の流量を調節することにより冷媒水熱交換器21の
加熱能力や室内熱交換器25の冷房能力を制御する。
あって、吸入口より内部に吸入したガス冷媒を圧縮して
高温、高圧のガス冷媒を吐出口より吐出する圧縮部(コ
ンプレッサ)と、この圧縮部を駆動する駆動部としての
電動モータ(図示せず)とからなる。この冷媒圧縮機2
0は、ECU100の出力信号に基づいて冷媒圧縮機2
0の回転速度を制御する回転速度制御手段としてのエア
コン用インバータ30を備えている。そして、電動モー
タは、エアコン用インバータ30によって車載電源6か
ら印加される電力が連続的あるいは段階的に可変制御さ
れる。したがって、冷媒圧縮機20は、印加電力の変化
による電動モータの回転速度の変化によって、冷媒吐出
容量を変化させてヒートポンプサイクル4内を循環する
冷媒の流量を調節することにより冷媒水熱交換器21の
加熱能力や室内熱交換器25の冷房能力を制御する。
【0019】冷媒水熱交換器21は、アルミニウム合金
等の熱伝導性に優れる金属パイプよりなる二重管構造を
成し、内周側に温水通路27、外周側に冷媒通路28が
形成されている。冷媒水熱交換器21は、車室外に設置
され、温水通路27内を流れる低温の温水(ブライン:
熱媒体)と冷媒通路28内を流れる高温高圧のガス冷媒
とを熱交換させることにより、温水を加熱する温水加熱
器(熱媒体加熱器)として働くと共に、冷媒を凝縮液化
させる冷媒凝縮器として働く。
等の熱伝導性に優れる金属パイプよりなる二重管構造を
成し、内周側に温水通路27、外周側に冷媒通路28が
形成されている。冷媒水熱交換器21は、車室外に設置
され、温水通路27内を流れる低温の温水(ブライン:
熱媒体)と冷媒通路28内を流れる高温高圧のガス冷媒
とを熱交換させることにより、温水を加熱する温水加熱
器(熱媒体加熱器)として働くと共に、冷媒を凝縮液化
させる冷媒凝縮器として働く。
【0020】第1減圧器22は、暖房モード時および除
霜暖房モード時に冷媒水熱交換器21より流入した冷媒
を減圧するキャピラリチューブである。なお、第1減圧
器22として、温度自動膨張弁、電動式の膨張弁、オリ
フィス等の減圧手段を用いても良いが、安価で、故障の
ないキャピラリチューブやオリフィス等の固定絞りを用
いることが望ましい。
霜暖房モード時に冷媒水熱交換器21より流入した冷媒
を減圧するキャピラリチューブである。なお、第1減圧
器22として、温度自動膨張弁、電動式の膨張弁、オリ
フィス等の減圧手段を用いても良いが、安価で、故障の
ないキャピラリチューブやオリフィス等の固定絞りを用
いることが望ましい。
【0021】室外熱交換器23は、車室外(例えば走行
風を受け易い場所)に設置されて、内部を流れる冷媒と
電動ファン29により送風される外気とを熱交換する。
なお、室外熱交換器23は、暖房モード時および除湿モ
ード時には、第1減圧器22で減圧された低温低圧の冷
媒を外気との熱交換により蒸発気化させる冷媒蒸発器と
して働き、冷房モード時には、冷媒水熱交換器21より
流入した冷媒を外気との熱交換により凝縮液化させる冷
媒凝縮器として働く。
風を受け易い場所)に設置されて、内部を流れる冷媒と
電動ファン29により送風される外気とを熱交換する。
なお、室外熱交換器23は、暖房モード時および除湿モ
ード時には、第1減圧器22で減圧された低温低圧の冷
媒を外気との熱交換により蒸発気化させる冷媒蒸発器と
して働き、冷房モード時には、冷媒水熱交換器21より
流入した冷媒を外気との熱交換により凝縮液化させる冷
媒凝縮器として働く。
【0022】第2減圧器24は、本発明の減圧手段であ
って、冷房モード時に室外熱交換器23より流入した冷
媒を減圧するキャピラリチューブである。なお、第2減
圧器24として、温度自動膨張弁、電動式の膨張弁、オ
リフィス等の減圧手段を用いても良いが、安価で、故障
のないキャピラリチューブやオリフィス等の固定絞りを
用いることが望ましい。
って、冷房モード時に室外熱交換器23より流入した冷
媒を減圧するキャピラリチューブである。なお、第2減
圧器24として、温度自動膨張弁、電動式の膨張弁、オ
リフィス等の減圧手段を用いても良いが、安価で、故障
のないキャピラリチューブやオリフィス等の固定絞りを
用いることが望ましい。
【0023】室内熱交換器25は、室内蒸発器であっ
て、ダクト2内に設置され、冷房モード時および除湿モ
ード時に第2減圧器24および第1減圧器22で減圧さ
れた低温低圧の冷媒をダクト2内の空気との熱交換によ
り蒸発気化させる冷媒蒸発器として働く。これにより、
室内熱交換器25の内部を流れる冷媒が室内熱交換器2
5を通過する空気から蒸発潜熱を奪って(吸熱して)蒸
発することで、室内熱交換器25を通過する空気が冷却
除湿される。
て、ダクト2内に設置され、冷房モード時および除湿モ
ード時に第2減圧器24および第1減圧器22で減圧さ
れた低温低圧の冷媒をダクト2内の空気との熱交換によ
り蒸発気化させる冷媒蒸発器として働く。これにより、
室内熱交換器25の内部を流れる冷媒が室内熱交換器2
5を通過する空気から蒸発潜熱を奪って(吸熱して)蒸
発することで、室内熱交換器25を通過する空気が冷却
除湿される。
【0024】アキュームレータ26は、内部に流入した
冷媒を液冷媒とガス冷媒とに気液分離して液冷媒を貯溜
し、ガス冷媒のみを冷媒圧縮機20へ供給する気液分離
器として働く。なお、気液分離器として、レシーバ(受
液器)を使用しても良い。このレシーバの接続箇所は、
冷媒水熱交換器21と第1減圧器22との間に接続する
か、あるいは室外熱交換器23と第2減圧器24との間
に接続する。
冷媒を液冷媒とガス冷媒とに気液分離して液冷媒を貯溜
し、ガス冷媒のみを冷媒圧縮機20へ供給する気液分離
器として働く。なお、気液分離器として、レシーバ(受
液器)を使用しても良い。このレシーバの接続箇所は、
冷媒水熱交換器21と第1減圧器22との間に接続する
か、あるいは室外熱交換器23と第2減圧器24との間
に接続する。
【0025】冷媒経路切替手段は、ヒートポンプサイク
ル4を循環する冷媒の流れ方向を冷房運転経路(図1に
おいて矢印Cの経路)、暖房運転経路(図1において矢
印Hの経路)、および除霜運転経路(図1において矢印
Cの経路)等のいずれかに切り替えるもので、通電(オ
ン)されると開弁し、通電が停止(オフ)されると閉弁
する3個の第1〜第3電磁式開閉弁(以下電磁弁と呼
ぶ)31〜33から構成されている。
ル4を循環する冷媒の流れ方向を冷房運転経路(図1に
おいて矢印Cの経路)、暖房運転経路(図1において矢
印Hの経路)、および除霜運転経路(図1において矢印
Cの経路)等のいずれかに切り替えるもので、通電(オ
ン)されると開弁し、通電が停止(オフ)されると閉弁
する3個の第1〜第3電磁式開閉弁(以下電磁弁と呼
ぶ)31〜33から構成されている。
【0026】第1電磁弁31は、暖房モード時および除
湿モード時に冷媒水熱交換器21より流出した冷媒を第
1減圧器22→室外熱交換器23→アキュームレータ2
6に順に流す第1冷媒流路の開閉を行う開閉弁(バル
ブ)である。具体的には、第1電磁弁31は、室外熱交
換器23の下流側の分岐部とアキュームレータ26の上
流側の合流部とを結ぶ暖房用冷媒流路41に設置されて
いる。
湿モード時に冷媒水熱交換器21より流出した冷媒を第
1減圧器22→室外熱交換器23→アキュームレータ2
6に順に流す第1冷媒流路の開閉を行う開閉弁(バル
ブ)である。具体的には、第1電磁弁31は、室外熱交
換器23の下流側の分岐部とアキュームレータ26の上
流側の合流部とを結ぶ暖房用冷媒流路41に設置されて
いる。
【0027】第2電磁弁32は、除湿モード時に冷媒水
熱交換器21を流出した冷媒を第1減圧器22→室内熱
交換器25→アキュームレータ26に順に流す第2冷媒
流路の開閉を行う開閉弁(バルブ)である。具体的に
は、第2電磁弁32は、第2減圧器24の上流側の分岐
部と第2減圧器24の下流側の合流部とを第2減圧器2
4を迂回して結ぶ除湿用冷媒流路(バイパス路)42に
設置されている。第3電磁弁33は、冷房モード時に冷
媒水熱交換器21の下流側と室外熱交換器23の上流側
とを第1減圧器22を迂回して結ぶ冷房用冷媒流路(バ
イパス路)43の開閉を行う開閉弁(バルブ)である。
熱交換器21を流出した冷媒を第1減圧器22→室内熱
交換器25→アキュームレータ26に順に流す第2冷媒
流路の開閉を行う開閉弁(バルブ)である。具体的に
は、第2電磁弁32は、第2減圧器24の上流側の分岐
部と第2減圧器24の下流側の合流部とを第2減圧器2
4を迂回して結ぶ除湿用冷媒流路(バイパス路)42に
設置されている。第3電磁弁33は、冷房モード時に冷
媒水熱交換器21の下流側と室外熱交換器23の上流側
とを第1減圧器22を迂回して結ぶ冷房用冷媒流路(バ
イパス路)43の開閉を行う開閉弁(バルブ)である。
【0028】ここで、第1冷媒流路は、除湿モード時
に、第1減圧器22の下流側の分岐部45とアキューム
レータ26の上流側の合流部46とを結び、室外熱交換
器23に冷媒を流す流路である。第2冷媒流路は、実施
例においては、除湿モード時に、第1減圧器22の下流
側の分岐部45とアキュームレータ26の上流側の合流
部46とを結び、第2減圧器24を迂回して室内熱交換
器25に冷媒を流す流路である。
に、第1減圧器22の下流側の分岐部45とアキューム
レータ26の上流側の合流部46とを結び、室外熱交換
器23に冷媒を流す流路である。第2冷媒流路は、実施
例においては、除湿モード時に、第1減圧器22の下流
側の分岐部45とアキュームレータ26の上流側の合流
部46とを結び、第2減圧器24を迂回して室内熱交換
器25に冷媒を流す流路である。
【0029】温水サイクル5は、前述の冷媒水熱交換器
21、温水式ヒータ51、燃焼式ヒータ52、温水ポン
プ53、およびこれらを環状に接続する温水配管(ブラ
イン配管)等から構成されている。なお、この実施例で
は、温水サイクル5内を循環する温水(熱媒体、ブライ
ン)として不凍液(例えばエチレングリコール水溶液)
やLLC(ロングライフクーラント)を使用している。
21、温水式ヒータ51、燃焼式ヒータ52、温水ポン
プ53、およびこれらを環状に接続する温水配管(ブラ
イン配管)等から構成されている。なお、この実施例で
は、温水サイクル5内を循環する温水(熱媒体、ブライ
ン)として不凍液(例えばエチレングリコール水溶液)
やLLC(ロングライフクーラント)を使用している。
【0030】温水式ヒータ51は、本発明の暖房用放熱
器であって、ダクト2内において室内熱交換器25より
も上流側(風上側)に設置されて、内部を流れる温水と
の熱交換によって通過する空気を加熱する室内空気加熱
器である。温水式ヒータ51の空気の入口部および出口
部には、温水式ヒータ51を通過する空気量(温風量)
と温水式ヒータ51を迂回する空気量(冷風量)とを調
節して車室内へ吹き出す空気の吹出温度を調整する空気
量調節手段としての2個のエアミックスドア54、55
が回転自在に支持されている。これらのエアミックスド
ア54、55は、ステッピングモータやサーボモータ等
のアクチュエータ(図示せず)により駆動される。
器であって、ダクト2内において室内熱交換器25より
も上流側(風上側)に設置されて、内部を流れる温水と
の熱交換によって通過する空気を加熱する室内空気加熱
器である。温水式ヒータ51の空気の入口部および出口
部には、温水式ヒータ51を通過する空気量(温風量)
と温水式ヒータ51を迂回する空気量(冷風量)とを調
節して車室内へ吹き出す空気の吹出温度を調整する空気
量調節手段としての2個のエアミックスドア54、55
が回転自在に支持されている。これらのエアミックスド
ア54、55は、ステッピングモータやサーボモータ等
のアクチュエータ(図示せず)により駆動される。
【0031】図2は燃焼式ヒータ52を示した図であ
る。燃焼式ヒータ52は、電気自動車の車室外に搭載さ
れ、箱体状のヒータケース61、このヒータケース61
内に設けられた燃焼筒62、この燃焼筒62内へ燃料タ
ンク(図示せず)から燃料を送る燃料パイプ63、始動
時に燃料に着火するグロープラグ64、燃焼空気を送風
する燃焼ファン65、この燃焼ファン65を回転駆動す
る電動モータ66等から構成されている。
る。燃焼式ヒータ52は、電気自動車の車室外に搭載さ
れ、箱体状のヒータケース61、このヒータケース61
内に設けられた燃焼筒62、この燃焼筒62内へ燃料タ
ンク(図示せず)から燃料を送る燃料パイプ63、始動
時に燃料に着火するグロープラグ64、燃焼空気を送風
する燃焼ファン65、この燃焼ファン65を回転駆動す
る電動モータ66等から構成されている。
【0032】ヒータケース61の下方には、燃焼空気を
吸入する吸入管67、および燃焼排気を排出する排気管
68が形成されている。また、ヒータケース61と燃焼
筒62との間には、温水が通過する温水通路69が形成
されている。さらに、ヒータケース61は、温水通路6
9内に温水を流入させる温水流入ポート70、および温
水通路69から温水を流出させる温水流出ポート71を
有している。燃料パイプ63には、燃料タンク内の燃料
を燃料ポンプ72の作用により圧送することにより燃料
が供給される。
吸入する吸入管67、および燃焼排気を排出する排気管
68が形成されている。また、ヒータケース61と燃焼
筒62との間には、温水が通過する温水通路69が形成
されている。さらに、ヒータケース61は、温水通路6
9内に温水を流入させる温水流入ポート70、および温
水通路69から温水を流出させる温水流出ポート71を
有している。燃料パイプ63には、燃料タンク内の燃料
を燃料ポンプ72の作用により圧送することにより燃料
が供給される。
【0033】すなわち、この燃焼式ヒータ52は、燃料
ポンプ72から圧送された燃料を燃焼空気と混合して燃
焼し、その燃焼時に生成される燃焼排気との熱交換によ
って温水を加熱する。温水との熱交換を終えた燃焼排気
は、大気に排出される。但し、この燃焼式ヒータ52
は、外気温度が低い時(例えば4.4℃以下の低温時)
に、冷媒水熱交換器21だけでは十分に温水を加熱でき
ない時に補助加熱装置として使用される。なお、燃焼式
ヒータ52は、燃料ポンプ72から圧送される燃料供給
量および燃焼用空気量を調節することにより、燃焼量
(発熱量)の高い「Hi」運転、燃焼量の低い「Lo」
運転の2段階に切り替えて使用することができる。
ポンプ72から圧送された燃料を燃焼空気と混合して燃
焼し、その燃焼時に生成される燃焼排気との熱交換によ
って温水を加熱する。温水との熱交換を終えた燃焼排気
は、大気に排出される。但し、この燃焼式ヒータ52
は、外気温度が低い時(例えば4.4℃以下の低温時)
に、冷媒水熱交換器21だけでは十分に温水を加熱でき
ない時に補助加熱装置として使用される。なお、燃焼式
ヒータ52は、燃料ポンプ72から圧送される燃料供給
量および燃焼用空気量を調節することにより、燃焼量
(発熱量)の高い「Hi」運転、燃焼量の低い「Lo」
運転の2段階に切り替えて使用することができる。
【0034】温水ポンプ53は、通電を受けて起動する
ことにより温水サイクル5内に温水の循環流を発生する
ウォータポンプである。この温水ポンプ53は、冷媒水
熱交換器21で加熱された温水、あるいは燃焼式ヒータ
52で加熱された温水を温水式ヒータ51に圧送する温
水圧送手段を構成する。なお、温水サイクル5に、ラジ
エータ等の放熱装置、電動器具の排熱を回収する排気回
収器や電気ヒータ等の補助加熱装置、流路切替弁等の付
属装置を追加しても良い。
ことにより温水サイクル5内に温水の循環流を発生する
ウォータポンプである。この温水ポンプ53は、冷媒水
熱交換器21で加熱された温水、あるいは燃焼式ヒータ
52で加熱された温水を温水式ヒータ51に圧送する温
水圧送手段を構成する。なお、温水サイクル5に、ラジ
エータ等の放熱装置、電動器具の排熱を回収する排気回
収器や電気ヒータ等の補助加熱装置、流路切替弁等の付
属装置を追加しても良い。
【0035】図3は電気自動車用空気調和装置のECU
を示した図である。ECU100は、本発明の送風機制
御手段であって、中央演算処理装置(以下CPUと言
う)101、ROM102、RAM103、A/D変換
器104、インターフェイス105、106等を持ち、
それ自体は周知のものである。また、ECU100は、
走行用モータMの回転速度を制御する走行用インバータ
Iにも接続するジャンクションボックスJを介して車載
電源6より電力が供給されて作動する。
を示した図である。ECU100は、本発明の送風機制
御手段であって、中央演算処理装置(以下CPUと言
う)101、ROM102、RAM103、A/D変換
器104、インターフェイス105、106等を持ち、
それ自体は周知のものである。また、ECU100は、
走行用モータMの回転速度を制御する走行用インバータ
Iにも接続するジャンクションボックスJを介して車載
電源6より電力が供給されて作動する。
【0036】ECU100は、内気温センサ111、外
気温センサ112、日射センサ113、冷媒圧力センサ
114、エバ後温度センサ115、水温センサ116、
除霜センサ117、水温センサ118、吹出温度センサ
119、および操作パネル200より入力される入力信
号と予めインプットされた制御プログラムに基づいて、
各空調機器を制御する。
気温センサ112、日射センサ113、冷媒圧力センサ
114、エバ後温度センサ115、水温センサ116、
除霜センサ117、水温センサ118、吹出温度センサ
119、および操作パネル200より入力される入力信
号と予めインプットされた制御プログラムに基づいて、
各空調機器を制御する。
【0037】すなわち、ECU100は、各センサの検
出値(検出信号)および操作パネル200の操作値(操
作信号)などの入力信号と予めインプットされた制御プ
ログラムに基づいて、内外気切替ドア9、モード切替ド
ア14〜16、遠心式送風機3のブロワモータ18、冷
媒圧縮機20のエアコン用インバータ30、電動ファン
29、第1〜第3電磁弁31〜33、燃焼式ヒータ5
2、温水ポンプ53およびエアミックスドア54、55
等の運転状態を制御する。
出値(検出信号)および操作パネル200の操作値(操
作信号)などの入力信号と予めインプットされた制御プ
ログラムに基づいて、内外気切替ドア9、モード切替ド
ア14〜16、遠心式送風機3のブロワモータ18、冷
媒圧縮機20のエアコン用インバータ30、電動ファン
29、第1〜第3電磁弁31〜33、燃焼式ヒータ5
2、温水ポンプ53およびエアミックスドア54、55
等の運転状態を制御する。
【0038】内気温センサ111は、例えばサーミスタ
等の感温素子よりなり、車室内の温度(内気温)を検出
し、この検出値を内気温信号としてECU100へ出力
する内気温度検出手段である。外気温センサ112は、
例えばサーミスタ等の感温素子よりなり、車室外の温度
(外気温)を検出し、この検出値を外気温信号としてE
CU100へ出力する外気温度検出手段である。
等の感温素子よりなり、車室内の温度(内気温)を検出
し、この検出値を内気温信号としてECU100へ出力
する内気温度検出手段である。外気温センサ112は、
例えばサーミスタ等の感温素子よりなり、車室外の温度
(外気温)を検出し、この検出値を外気温信号としてE
CU100へ出力する外気温度検出手段である。
【0039】日射センサ113は、車室内への日射量を
検出し、この検出値を日射量信号としてECU100へ
出力する日射量検出手段である。冷媒圧力センサ114
は、冷媒圧縮機20の吐出圧力であるヒートポンプサイ
クル4の高圧圧力(凝縮圧力)を検出し、この検出値を
冷媒圧力信号(高圧信号)としてECU100へ出力す
る冷媒圧力検出手段、高圧圧力検出手段である。エバ後
温度センサ115は、例えばサーミスタ等の感温素子よ
りなり、室内熱交換器25の空気出口温度を検出し、こ
の検出値をエバ後温度信号としてECU100へ出力す
るエバ後温度検出手段、温水式ヒータ51の吸込温度検
出手段である。
検出し、この検出値を日射量信号としてECU100へ
出力する日射量検出手段である。冷媒圧力センサ114
は、冷媒圧縮機20の吐出圧力であるヒートポンプサイ
クル4の高圧圧力(凝縮圧力)を検出し、この検出値を
冷媒圧力信号(高圧信号)としてECU100へ出力す
る冷媒圧力検出手段、高圧圧力検出手段である。エバ後
温度センサ115は、例えばサーミスタ等の感温素子よ
りなり、室内熱交換器25の空気出口温度を検出し、こ
の検出値をエバ後温度信号としてECU100へ出力す
るエバ後温度検出手段、温水式ヒータ51の吸込温度検
出手段である。
【0040】水温センサ116は、例えばサーミスタ等
の感温素子よりなり、温水式ヒータ51の入口に設置さ
れ、温水式ヒータ51の入口水温(温水温度)を検出
し、この検出値を温水温度信号としてECU100へ出
力する温水温度検出手段、熱媒体温度検出手段である。
除霜センサ117は、例えばサーミスタ等の感温素子よ
りなり、暖房モード時および除湿モード時に室外熱交換
器23の入口部の冷媒温度を検出し、この検出値を冷媒
温度信号としてECU100へ出力する冷媒温度検出手
段である。
の感温素子よりなり、温水式ヒータ51の入口に設置さ
れ、温水式ヒータ51の入口水温(温水温度)を検出
し、この検出値を温水温度信号としてECU100へ出
力する温水温度検出手段、熱媒体温度検出手段である。
除霜センサ117は、例えばサーミスタ等の感温素子よ
りなり、暖房モード時および除湿モード時に室外熱交換
器23の入口部の冷媒温度を検出し、この検出値を冷媒
温度信号としてECU100へ出力する冷媒温度検出手
段である。
【0041】水温センサ118は、本発明の温度検出手
段であって、例えばサーミスタ等の感温素子よりなり、
燃焼式ヒータ52の出口に設置され、燃焼式ヒータ52
の出口水温(温水温度)を検出し、この検出値を温水温
度信号としてECU100へ出力する温水温度検出手
段、熱媒体温度検出手段である。吹出温度センサ119
は、本発明の温度検出手段であって、例えばサーミスタ
等の感温素子よりなり、ダクト2のデフロスト吹出口1
1またはフット吹出口13より車室内またはフロント窓
ガラスに向かって吹き出す空気の吹出温度を検出し、こ
の検出値を吹出温度信号としてECU100へ出力する
吹出温度検出手段である。
段であって、例えばサーミスタ等の感温素子よりなり、
燃焼式ヒータ52の出口に設置され、燃焼式ヒータ52
の出口水温(温水温度)を検出し、この検出値を温水温
度信号としてECU100へ出力する温水温度検出手
段、熱媒体温度検出手段である。吹出温度センサ119
は、本発明の温度検出手段であって、例えばサーミスタ
等の感温素子よりなり、ダクト2のデフロスト吹出口1
1またはフット吹出口13より車室内またはフロント窓
ガラスに向かって吹き出す空気の吹出温度を検出し、こ
の検出値を吹出温度信号としてECU100へ出力する
吹出温度検出手段である。
【0042】図4は操作パネルの一例を示した図であ
る。操作パネル200には、吹出方向を切り替える吹出
口モード切替スイッチ群201、電気自動車の車室内へ
吹き出す空気の吹出温度を調整する温度調整レバー20
2、吸込口モードを切り替える吸込口モード切替スイッ
チ203、吹出風量を手動により切り替える風量スイッ
チ204、吹出風量を自動的に切り替える風量オートス
イッチ205および空調モードを切り替える空調モード
切替スイッチ群206が配置されている。
る。操作パネル200には、吹出方向を切り替える吹出
口モード切替スイッチ群201、電気自動車の車室内へ
吹き出す空気の吹出温度を調整する温度調整レバー20
2、吸込口モードを切り替える吸込口モード切替スイッ
チ203、吹出風量を手動により切り替える風量スイッ
チ204、吹出風量を自動的に切り替える風量オートス
イッチ205および空調モードを切り替える空調モード
切替スイッチ群206が配置されている。
【0043】吹出口モード切替スイッチ群201は、モ
ード切替ドア14〜16を開閉制御することによって、
乗員の頭胸部に送風するためのフェイスモード、乗員の
頭胸部と足元の双方に送風するためのバイレベルモー
ド、乗員の足元に送風するためのフットモード、乗員の
足元と窓ガラスの双方に送風するためのフットデフモー
ド、窓ガラスに送風するためのデフモードに各々切り替
えるものであり、複数のスイッチ211〜215から構
成されている。
ード切替ドア14〜16を開閉制御することによって、
乗員の頭胸部に送風するためのフェイスモード、乗員の
頭胸部と足元の双方に送風するためのバイレベルモー
ド、乗員の足元に送風するためのフットモード、乗員の
足元と窓ガラスの双方に送風するためのフットデフモー
ド、窓ガラスに送風するためのデフモードに各々切り替
えるものであり、複数のスイッチ211〜215から構
成されている。
【0044】温度調整レバー202は、設定位置に応じ
て各空調モードにおける冷媒圧縮機20の回転速度の設
定、またはエアミックスドア54、55の開度設定を行
う吹出温度設定手段である。温度調整レバー202は、
ストローク量に応じた複数の設定ゾーンに分割され、選
択された空調モードと設定ゾーンに応じて冷媒圧縮機2
0を駆動するエアコン用インバータ30の周波数を設定
し回転速度制御が行われる。
て各空調モードにおける冷媒圧縮機20の回転速度の設
定、またはエアミックスドア54、55の開度設定を行
う吹出温度設定手段である。温度調整レバー202は、
ストローク量に応じた複数の設定ゾーンに分割され、選
択された空調モードと設定ゾーンに応じて冷媒圧縮機2
0を駆動するエアコン用インバータ30の周波数を設定
し回転速度制御が行われる。
【0045】吸込口モード切替スイッチ203は、内外
気切替ドア9を開閉制御することによって内気吸込口7
から内気を導入する内気循環モード、外気吸込口8から
外気を導入する外気導入モードに切り替えるものであ
る。空調モード切替スイッチ群206は、電気自動車用
空気調和装置(マニュアルエアコンの場合)1の運転停
止、冷房モード、冷媒圧縮機20を単独運転するヒート
ポンプ温水暖房モード、燃焼式ヒータ52を単独運転す
る燃焼ヒータ温水暖房モードおよび除湿モードに切り替
えるものであり、停止スイッチ261、冷房スイッチ2
62、ヒートポンプ暖房スイッチ263、燃焼ヒータ暖
房スイッチ264、除湿暖房スイッチ265から構成さ
れている。
気切替ドア9を開閉制御することによって内気吸込口7
から内気を導入する内気循環モード、外気吸込口8から
外気を導入する外気導入モードに切り替えるものであ
る。空調モード切替スイッチ群206は、電気自動車用
空気調和装置(マニュアルエアコンの場合)1の運転停
止、冷房モード、冷媒圧縮機20を単独運転するヒート
ポンプ温水暖房モード、燃焼式ヒータ52を単独運転す
る燃焼ヒータ温水暖房モードおよび除湿モードに切り替
えるものであり、停止スイッチ261、冷房スイッチ2
62、ヒートポンプ暖房スイッチ263、燃焼ヒータ暖
房スイッチ264、除湿暖房スイッチ265から構成さ
れている。
【0046】図5は操作パネルの他の例を示した図であ
る。この操作パネル200は、オートエアコンの操作パ
ネルであって、温度調整レバー207や各センサからの
入力信号に基づいて冷房モード、ヒートポンプ温水暖房
モード、燃焼ヒータ温水暖房モードおよび除湿モードを
自動的に切り替える。208は電気自動車用空気調和装
置(オートエアコンの場合)1の運転停止スイッチであ
る。
る。この操作パネル200は、オートエアコンの操作パ
ネルであって、温度調整レバー207や各センサからの
入力信号に基づいて冷房モード、ヒートポンプ温水暖房
モード、燃焼ヒータ温水暖房モードおよび除湿モードを
自動的に切り替える。208は電気自動車用空気調和装
置(オートエアコンの場合)1の運転停止スイッチであ
る。
【0047】〔第1実施例の制御内容〕次に、この実施
例のECU100の制御内容を図1ないし図10に基づ
いて簡単に説明する。ここで、図6はECU100の制
御内容の一例を示したフローチャートである。
例のECU100の制御内容を図1ないし図10に基づ
いて簡単に説明する。ここで、図6はECU100の制
御内容の一例を示したフローチャートである。
【0048】先ず、ステップS2以降の演算処理に使用
するカウンタやフラグを初期設定する(ステップS
1)。次に、空調モードが暖房運転であるか否かを判断
する(ステップS2)。このステップS2の判断結果が
Noの場合には、ステップS2移行前に戻って演算処理
を繰り返す。
するカウンタやフラグを初期設定する(ステップS
1)。次に、空調モードが暖房運転であるか否かを判断
する(ステップS2)。このステップS2の判断結果が
Noの場合には、ステップS2移行前に戻って演算処理
を繰り返す。
【0049】また、ステップS2の判断結果がYesの
場合には、吹出口モードをデフロスタモード(DEF)
に設定する(ステップS3)。次に、操作パネル200
に設けられた温度調整レバー202、207の操作位置
から設定吹出温度(Tset)、空調モード切替スイッ
チ群206の操作位置から空調モード等を読み込む。さ
らに各種センサから検出値を読み込む(ステップS
4)。
場合には、吹出口モードをデフロスタモード(DEF)
に設定する(ステップS3)。次に、操作パネル200
に設けられた温度調整レバー202、207の操作位置
から設定吹出温度(Tset)、空調モード切替スイッ
チ群206の操作位置から空調モード等を読み込む。さ
らに各種センサから検出値を読み込む(ステップS
4)。
【0050】次に、燃焼ヒータ暖房スイッチ264がオ
ンされているか判断する(ステップS5)。なお、ステ
ップS5では外気温センサ112で検出した外気温が燃
焼ヒータ運転開始温度(例えば4.4℃)以下に低下し
ているか否かを判断しても良い。このステップS5の判
断結果がYesの場合には、図7のフローチャートで示
した燃焼ヒータ温水暖房モード時のウォームアップ制御
(ステップS6)に移行し、ステップS5の判断結果が
Noの場合には図8のフローチャートで示したヒートポ
ンプ温水暖房モード時のウォームアップ制御(ステップ
S7)に移行する。
ンされているか判断する(ステップS5)。なお、ステ
ップS5では外気温センサ112で検出した外気温が燃
焼ヒータ運転開始温度(例えば4.4℃)以下に低下し
ているか否かを判断しても良い。このステップS5の判
断結果がYesの場合には、図7のフローチャートで示
した燃焼ヒータ温水暖房モード時のウォームアップ制御
(ステップS6)に移行し、ステップS5の判断結果が
Noの場合には図8のフローチャートで示したヒートポ
ンプ温水暖房モード時のウォームアップ制御(ステップ
S7)に移行する。
【0051】図7はECU100の燃焼ヒータ温水暖房
モード時のウォームアップ制御を示したフローチャート
である。先ず、燃焼式ヒータ52を単独運転する。すな
わち、燃焼式ヒータ52を「Hi」で運転し、温水ポン
プ53を運転する(ステップS10)。次に、水温セン
サ116で検出した温水式ヒータ51の入口水温(T
W)、および図9の特性図より第1基準温度(TL1 )
を読み込む(ステップS11)。なお、第1基準温度
(TL1 )は例えば35℃に予め設定されている。ま
た、遠心式送風機3のブロワモータ18に印加するブロ
ワ電圧(Lo)が例えば4.5Vの時に送風量は例えば
90m3 /h(Lo風量)である。
モード時のウォームアップ制御を示したフローチャート
である。先ず、燃焼式ヒータ52を単独運転する。すな
わち、燃焼式ヒータ52を「Hi」で運転し、温水ポン
プ53を運転する(ステップS10)。次に、水温セン
サ116で検出した温水式ヒータ51の入口水温(T
W)、および図9の特性図より第1基準温度(TL1 )
を読み込む(ステップS11)。なお、第1基準温度
(TL1 )は例えば35℃に予め設定されている。ま
た、遠心式送風機3のブロワモータ18に印加するブロ
ワ電圧(Lo)が例えば4.5Vの時に送風量は例えば
90m3 /h(Lo風量)である。
【0052】次に、温水式ヒータ51の入口水温(T
W)が、ヒートポンプ温水暖房モード時の送風機運転開
始温度である第1基準温度(TL1 )以上に上昇してい
るか否かを判断する(ステップS12)。このステップ
S12の判断結果がNoの場合には、ステップS11移
行前に戻って演算処理を繰り返す。また、ステップS1
2の判断結果がYesの場合には、吹出口モードを任意
モードに設定し、遠心式送風機3のブロワモータ18に
印加するブロワ電圧を(Lo)に設定してブロワモータ
18の運転を開始する(ステップS13)。
W)が、ヒートポンプ温水暖房モード時の送風機運転開
始温度である第1基準温度(TL1 )以上に上昇してい
るか否かを判断する(ステップS12)。このステップ
S12の判断結果がNoの場合には、ステップS11移
行前に戻って演算処理を繰り返す。また、ステップS1
2の判断結果がYesの場合には、吹出口モードを任意
モードに設定し、遠心式送風機3のブロワモータ18に
印加するブロワ電圧を(Lo)に設定してブロワモータ
18の運転を開始する(ステップS13)。
【0053】次に、水温センサ116で検出した温水式
ヒータ51の入口水温(TW)、および図9の特性図よ
り第1基準温度(TH1 )を読み込む(ステップS1
4)。なお、第1基準温度(TH1 )は例えば60℃に
予め設定されている。また、遠心式送風機3のブロワモ
ータ18に印加するブロワ電圧(Hi)が例えば12.
5Vの時に送風量は例えば270m3 /h(Hi風量)
である。
ヒータ51の入口水温(TW)、および図9の特性図よ
り第1基準温度(TH1 )を読み込む(ステップS1
4)。なお、第1基準温度(TH1 )は例えば60℃に
予め設定されている。また、遠心式送風機3のブロワモ
ータ18に印加するブロワ電圧(Hi)が例えば12.
5Vの時に送風量は例えば270m3 /h(Hi風量)
である。
【0054】次に、温水式ヒータ51の入口水温(T
W)が、ヒートポンプ温水暖房モード時の実際の暖房運
転開始温度である第1基準温度(TH1 )以上に上昇し
ているか否かを判断する(ステップS15)。このステ
ップS15の判断結果がNoの場合には、遠心式送風機
3のブロワモータ18に印加するブロワ電圧を徐々に
(連続的に)増加させる。例えば単位時間(例えば10
秒間)当たりブロワ電圧を0.2V、送風量を5m3 /
hずつ増加させる(ステップS16)。あるいは例えば
図17に示す水温T2 到達時にブロワ電圧がV2 になる
よう直線的に増加させる。次に、ステップS14移行前
に戻って演算処理を繰り返す。
W)が、ヒートポンプ温水暖房モード時の実際の暖房運
転開始温度である第1基準温度(TH1 )以上に上昇し
ているか否かを判断する(ステップS15)。このステ
ップS15の判断結果がNoの場合には、遠心式送風機
3のブロワモータ18に印加するブロワ電圧を徐々に
(連続的に)増加させる。例えば単位時間(例えば10
秒間)当たりブロワ電圧を0.2V、送風量を5m3 /
hずつ増加させる(ステップS16)。あるいは例えば
図17に示す水温T2 到達時にブロワ電圧がV2 になる
よう直線的に増加させる。次に、ステップS14移行前
に戻って演算処理を繰り返す。
【0055】また、ステップS15の判断結果がYes
の場合には、遠心式送風機3のブロワモータ18に印加
するブロワ電圧を(Hi)に設定して実際のヒートポン
プ温水暖房運転を開始する(ステップS17)。その後
に、燃焼ヒータ温水暖房モード時のウォームアップ制御
を終了する。
の場合には、遠心式送風機3のブロワモータ18に印加
するブロワ電圧を(Hi)に設定して実際のヒートポン
プ温水暖房運転を開始する(ステップS17)。その後
に、燃焼ヒータ温水暖房モード時のウォームアップ制御
を終了する。
【0056】図8はECU100のヒートポンプ温水暖
房モード時のウォームアップ制御を示したフローチャー
トである。先ず、冷媒圧縮機20を単独運転する。すな
わち、燃焼式ヒータ52の運転を停止し、温水ポンプ5
3を運転し、冷媒圧縮機20のエアコン用インバータ3
0および電動ファン29をオンし、第1電磁弁31を開
弁、第2電磁弁32を閉弁、第3電磁弁33を閉弁して
ヒートポンプサイクル4を暖房モードで運転する(ステ
ップS20)。
房モード時のウォームアップ制御を示したフローチャー
トである。先ず、冷媒圧縮機20を単独運転する。すな
わち、燃焼式ヒータ52の運転を停止し、温水ポンプ5
3を運転し、冷媒圧縮機20のエアコン用インバータ3
0および電動ファン29をオンし、第1電磁弁31を開
弁、第2電磁弁32を閉弁、第3電磁弁33を閉弁して
ヒートポンプサイクル4を暖房モードで運転する(ステ
ップS20)。
【0057】次に、水温センサ116で検出した温水式
ヒータ51の入口水温(TW)、および図9の特性図よ
り第2基準温度(TL2 )を読み込む(ステップS2
1)。なお、第2基準温度(TL2 )は、第1基準温度
(TL1 )よりも例えば4℃から10℃程度低い温度
で、例えば20℃〜26℃に予め設定されている。ま
た、遠心式送風機3のブロワモータ18に印加するブロ
ワ電圧(Lo)が例えば4.5Vの時に送風量は例えば
90m3 /h(Lo風量)である。
ヒータ51の入口水温(TW)、および図9の特性図よ
り第2基準温度(TL2 )を読み込む(ステップS2
1)。なお、第2基準温度(TL2 )は、第1基準温度
(TL1 )よりも例えば4℃から10℃程度低い温度
で、例えば20℃〜26℃に予め設定されている。ま
た、遠心式送風機3のブロワモータ18に印加するブロ
ワ電圧(Lo)が例えば4.5Vの時に送風量は例えば
90m3 /h(Lo風量)である。
【0058】次に、温水式ヒータ51の入口水温(T
W)が、ヒートポンプ温水暖房モード時の送風機運転開
始温度である第2基準温度(TL2 )以上に上昇してい
るか否かを判断する(ステップS22)。このステップ
S22の判断結果がNoの場合には、ステップS21移
行前に戻って演算処理を繰り返す。また、ステップS2
2の判断結果がYesの場合には、吹出口モードを任意
モードに設定し、遠心式送風機3のブロワモータ18に
印加するブロワ電圧を(Lo)に設定してブロワモータ
18の運転を開始する(ステップS23)。
W)が、ヒートポンプ温水暖房モード時の送風機運転開
始温度である第2基準温度(TL2 )以上に上昇してい
るか否かを判断する(ステップS22)。このステップ
S22の判断結果がNoの場合には、ステップS21移
行前に戻って演算処理を繰り返す。また、ステップS2
2の判断結果がYesの場合には、吹出口モードを任意
モードに設定し、遠心式送風機3のブロワモータ18に
印加するブロワ電圧を(Lo)に設定してブロワモータ
18の運転を開始する(ステップS23)。
【0059】次に、水温センサ116で検出した温水式
ヒータ51の入口水温(TW)、および図9の特性図よ
り第2基準温度(TH2 )を読み込む(ステップS2
4)。なお、第2基準温度(TH2 )は、第1基準温度
(TH1 )よりも例えば4℃から10℃程度低い温度
で、例えば50℃に予め設定されている。また、遠心式
送風機3のブロワモータ18に印加するブロワ電圧(H
i)が例えば12.5Vの時に送風量は例えば270m
3 /h(Hi風量)である。
ヒータ51の入口水温(TW)、および図9の特性図よ
り第2基準温度(TH2 )を読み込む(ステップS2
4)。なお、第2基準温度(TH2 )は、第1基準温度
(TH1 )よりも例えば4℃から10℃程度低い温度
で、例えば50℃に予め設定されている。また、遠心式
送風機3のブロワモータ18に印加するブロワ電圧(H
i)が例えば12.5Vの時に送風量は例えば270m
3 /h(Hi風量)である。
【0060】次に、温水式ヒータ51の入口水温(T
W)が、ヒートポンプ温水暖房モード時の実際の暖房運
転開始温度である第2基準温度(TH2 )以上に上昇し
ているか否かを判断する(ステップS25)。このステ
ップS25の判断結果がNoの場合には、遠心式送風機
3のブロワモータ18に印加するブロワ電圧を徐々に
(連続的に)増加させる。例えば単位時間(例えば10
秒間)当たりブロワ電圧を0.2V、送風量を5m3 /
hずつ増加させる(ステップS26)。次に、ステップ
S24移行前に戻って演算処理を繰り返す。
W)が、ヒートポンプ温水暖房モード時の実際の暖房運
転開始温度である第2基準温度(TH2 )以上に上昇し
ているか否かを判断する(ステップS25)。このステ
ップS25の判断結果がNoの場合には、遠心式送風機
3のブロワモータ18に印加するブロワ電圧を徐々に
(連続的に)増加させる。例えば単位時間(例えば10
秒間)当たりブロワ電圧を0.2V、送風量を5m3 /
hずつ増加させる(ステップS26)。次に、ステップ
S24移行前に戻って演算処理を繰り返す。
【0061】また、ステップS25の判断結果がYes
の場合には、遠心式送風機3のブロワモータ18に印加
するブロワ電圧を(Hi)に設定して実際のヒートポン
プ温水暖房運転を開始する(ステップS27)。その後
に、ヒートポンプ温水暖房モード時のウォームアップ制
御を終了する。
の場合には、遠心式送風機3のブロワモータ18に印加
するブロワ電圧を(Hi)に設定して実際のヒートポン
プ温水暖房運転を開始する(ステップS27)。その後
に、ヒートポンプ温水暖房モード時のウォームアップ制
御を終了する。
【0062】〔第1実施例の作用〕次に、この実施例の
電気自動車用空気調和装置1の作用を図1および図2に
基づいて簡単に説明する。
電気自動車用空気調和装置1の作用を図1および図2に
基づいて簡単に説明する。
【0063】(燃焼ヒータ温水暖房モード)例えば−1
0℃〜−30℃以下の寒冷地のように外気温が非常に低
く、冷媒水熱交換器21では充分な熱量が得られない場
合や、燃焼ヒータ暖房スイッチ264がオンされている
場合に、温水式ヒータ51の吹出温度が所定の吹出温度
よりも低い時には、暖房運転を開始してもすぐには必要
な温風が得られず、冷風を乗員に当ててしまい不快感を
与えるのを防止するためにウォームアップ制御(冷風防
止モード)が行われる。この制御のときには、燃焼式ヒ
ータ52をHi運転し、温水ポンプ53を運転し、エア
ミックスドア54、55を全開する。
0℃〜−30℃以下の寒冷地のように外気温が非常に低
く、冷媒水熱交換器21では充分な熱量が得られない場
合や、燃焼ヒータ暖房スイッチ264がオンされている
場合に、温水式ヒータ51の吹出温度が所定の吹出温度
よりも低い時には、暖房運転を開始してもすぐには必要
な温風が得られず、冷風を乗員に当ててしまい不快感を
与えるのを防止するためにウォームアップ制御(冷風防
止モード)が行われる。この制御のときには、燃焼式ヒ
ータ52をHi運転し、温水ポンプ53を運転し、エア
ミックスドア54、55を全開する。
【0064】ここで、燃焼式ヒータ52の作動を図2に
基づいて簡単に説明する。燃料ポンプ72の作用で送ら
れてきた燃料は、燃焼筒62へ入る前に霧化され、始動
時にはグロープラグで燃料を着火し、運転時には燃焼フ
ァン65の作用により送られてきた燃焼空気と混合して
燃焼する。燃焼排気は温水通路69内を流れる温水とよ
り完全に熱交換するように燃焼筒62内を経て排気管6
8より大気に排出される。この燃焼排気はほぼ完全燃焼
するのでかなりクリーンなガスである。
基づいて簡単に説明する。燃料ポンプ72の作用で送ら
れてきた燃料は、燃焼筒62へ入る前に霧化され、始動
時にはグロープラグで燃料を着火し、運転時には燃焼フ
ァン65の作用により送られてきた燃焼空気と混合して
燃焼する。燃焼排気は温水通路69内を流れる温水とよ
り完全に熱交換するように燃焼筒62内を経て排気管6
8より大気に排出される。この燃焼排気はほぼ完全燃焼
するのでかなりクリーンなガスである。
【0065】一方、温水は温水流入ポート70より温水
通路69内に入り燃焼筒62の回りを巡って加熱された
後に温水流出ポート71より流出して温水式ヒータ51
へ供給される。したがって、燃焼式ヒータ52がHi運
転され、温水ポンプ53が運転されることにより、温水
サイクル5内の温水の温度が急速に立ち上がる。これに
より、温水式ヒータ51の入口水温(TW)が第1基準
温度(TL1 )に急速に到達すると、ブロワモータ18
に印加するブロワ電圧を(Lo)に設定してブロワモー
タ18の通電を開始することにより、遠心式送風機3が
運転を開始する。
通路69内に入り燃焼筒62の回りを巡って加熱された
後に温水流出ポート71より流出して温水式ヒータ51
へ供給される。したがって、燃焼式ヒータ52がHi運
転され、温水ポンプ53が運転されることにより、温水
サイクル5内の温水の温度が急速に立ち上がる。これに
より、温水式ヒータ51の入口水温(TW)が第1基準
温度(TL1 )に急速に到達すると、ブロワモータ18
に印加するブロワ電圧を(Lo)に設定してブロワモー
タ18の通電を開始することにより、遠心式送風機3が
運転を開始する。
【0066】次に、温水式ヒータ51の入口水温(T
W)が第1基準温度(TH1 )に到達するまでは、ブロ
ワモータ18に印加するブロワ電圧を徐々に増加させて
いく。そして、温水式ヒータ51の入口水温(TW)が
第1基準温度(TH1 )に到達したときに、ブロワモー
タ18に印加するブロワ電圧を(Hi)に設定してブロ
ワモータ18の通電を行うことにより、実際の暖房運転
が開始される。
W)が第1基準温度(TH1 )に到達するまでは、ブロ
ワモータ18に印加するブロワ電圧を徐々に増加させて
いく。そして、温水式ヒータ51の入口水温(TW)が
第1基準温度(TH1 )に到達したときに、ブロワモー
タ18に印加するブロワ電圧を(Hi)に設定してブロ
ワモータ18の通電を行うことにより、実際の暖房運転
が開始される。
【0067】ここで、燃焼ヒータ温水暖房モード時の水
温立ち上がり特性は、図10のグラフに示したように、
水冷式ガソリンエンジン搭載車並の性能である。このた
め、図9の特性図に示したように、第1基準温度(送風
機運転開始温度:TL1 、暖房運転開始温度:TH1 )
は水冷式ガソリンエンジン搭載車並に設定すれば冷風を
当てて乗員に不快感を与えることはない。その第1基準
温度(TL1 )は例えば30℃〜35℃であり、第1基
準温度(TH1 )は例えば55℃〜60℃である。
温立ち上がり特性は、図10のグラフに示したように、
水冷式ガソリンエンジン搭載車並の性能である。このた
め、図9の特性図に示したように、第1基準温度(送風
機運転開始温度:TL1 、暖房運転開始温度:TH1 )
は水冷式ガソリンエンジン搭載車並に設定すれば冷風を
当てて乗員に不快感を与えることはない。その第1基準
温度(TL1 )は例えば30℃〜35℃であり、第1基
準温度(TH1 )は例えば55℃〜60℃である。
【0068】したがって、仕向地により外気温が非常に
低く(例えば−10℃〜−30℃以下の寒冷地)、冷媒
水熱交換器21では充分な熱量が得られない場合でも、
冷媒圧縮機20を駆動せず、燃焼式ヒータ52により暖
房に必要な熱量を温水に与えるようにすることによっ
て、外気温が非常に低く、ヒートポンプ温水暖房では充
分な熱量が得られない地域においても、かなり高温の温
水が温水式ヒータ51に循環することになる。
低く(例えば−10℃〜−30℃以下の寒冷地)、冷媒
水熱交換器21では充分な熱量が得られない場合でも、
冷媒圧縮機20を駆動せず、燃焼式ヒータ52により暖
房に必要な熱量を温水に与えるようにすることによっ
て、外気温が非常に低く、ヒートポンプ温水暖房では充
分な熱量が得られない地域においても、かなり高温の温
水が温水式ヒータ51に循環することになる。
【0069】したがって、冷媒水熱交換器21で高温の
高圧冷媒と熱交換することにより加熱された温水は、ダ
クト2内の温水式ヒータ51内に流入して遠心式送風機
3の作用により吹き付けられる空気と熱交換して空気が
温風となる。この温風は、デフロスト吹出口11または
フット吹出口13より車室内またはフロント窓ガラスの
内面に向かって吹き出されることにより、車室内が暖房
されると共に、フロント窓ガラスの曇りが晴れる。すな
わち、外気温が非常に低く、冷媒水熱交換器21では充
分な熱量が得られない場合でも、充分な熱量で車室内を
暖房することができる。なお、燃焼ヒータ温水暖房モー
ド時に、燃焼式ヒータ52と冷媒圧縮機20を同時運転
しても良い。
高圧冷媒と熱交換することにより加熱された温水は、ダ
クト2内の温水式ヒータ51内に流入して遠心式送風機
3の作用により吹き付けられる空気と熱交換して空気が
温風となる。この温風は、デフロスト吹出口11または
フット吹出口13より車室内またはフロント窓ガラスの
内面に向かって吹き出されることにより、車室内が暖房
されると共に、フロント窓ガラスの曇りが晴れる。すな
わち、外気温が非常に低く、冷媒水熱交換器21では充
分な熱量が得られない場合でも、充分な熱量で車室内を
暖房することができる。なお、燃焼ヒータ温水暖房モー
ド時に、燃焼式ヒータ52と冷媒圧縮機20を同時運転
しても良い。
【0070】(ヒートポンプ温水暖房モード)ヒートポ
ンプ暖房スイッチ263がオンされると、ヒートポンプ
サイクル4では、第1電磁弁31が開弁し、第2、第3
電磁弁32、33が開弁し、エアミックスドア54、5
5を全開する。したがって、冷媒圧縮機20の吐出口よ
り吐出された冷媒は、暖房運転経路(矢印H方向)を流
れる。すなわち、冷媒圧縮機20→冷媒水熱交換器21
の冷媒通路28→第1減圧器22→室外熱交換器23→
暖房用冷媒流路41(第1電磁弁31)→アキュームレ
ータ26を通って冷媒圧縮機20の吸入口に吸入され
る。一方、温水サイクル5では、温水ポンプ53を運転
することにより、冷媒水熱交換器21の温水通路27内
に流入した温水は、冷媒通路28内を流れる冷媒の凝縮
熱により加熱される。
ンプ暖房スイッチ263がオンされると、ヒートポンプ
サイクル4では、第1電磁弁31が開弁し、第2、第3
電磁弁32、33が開弁し、エアミックスドア54、5
5を全開する。したがって、冷媒圧縮機20の吐出口よ
り吐出された冷媒は、暖房運転経路(矢印H方向)を流
れる。すなわち、冷媒圧縮機20→冷媒水熱交換器21
の冷媒通路28→第1減圧器22→室外熱交換器23→
暖房用冷媒流路41(第1電磁弁31)→アキュームレ
ータ26を通って冷媒圧縮機20の吸入口に吸入され
る。一方、温水サイクル5では、温水ポンプ53を運転
することにより、冷媒水熱交換器21の温水通路27内
に流入した温水は、冷媒通路28内を流れる冷媒の凝縮
熱により加熱される。
【0071】ここで、ヒートポンプ温水暖房モード時の
水温立ち上がり特性は、図10のグラフに示したよう
に、水冷式ガソリンエンジン搭載車および燃焼ヒータ温
水暖房に対して劣ることが分かる。したがって、ヒート
ポンプ温水暖房モード時に燃焼ヒータ温水暖房モードと
同じような温水温度に対する送風特性を設定すると、水
冷式ガソリンエンジン搭載車および燃焼ヒータ温水暖房
に比べて低い温度しか作れないヒートポンプサイクル4
は一向に遠心式送風機3のブロワモータ18に印加する
ブロワ電圧がHiレベル(Hi風量)にならない。
水温立ち上がり特性は、図10のグラフに示したよう
に、水冷式ガソリンエンジン搭載車および燃焼ヒータ温
水暖房に対して劣ることが分かる。したがって、ヒート
ポンプ温水暖房モード時に燃焼ヒータ温水暖房モードと
同じような温水温度に対する送風特性を設定すると、水
冷式ガソリンエンジン搭載車および燃焼ヒータ温水暖房
に比べて低い温度しか作れないヒートポンプサイクル4
は一向に遠心式送風機3のブロワモータ18に印加する
ブロワ電圧がHiレベル(Hi風量)にならない。
【0072】したがって、ヒートポンプサイクル4の凝
縮器を構成する冷媒水熱交換器21および温水式ヒータ
51に所定風量(Hi風量)以上の風量が与えられない
ことにより、ヒートポンプサイクル4の凝縮器(冷媒水
熱交換器21および温水式ヒータ51)が最適な性能を
発揮できないことになってしまう。また、水冷式ガソリ
ンエンジン搭載車および燃焼ヒータ温水暖房に比べてヒ
ートポンプ温水暖房モードでは約3分〜5分程度車室内
への送風開始が送られるため、フロント窓ガラスが曇る
恐れもある。
縮器を構成する冷媒水熱交換器21および温水式ヒータ
51に所定風量(Hi風量)以上の風量が与えられない
ことにより、ヒートポンプサイクル4の凝縮器(冷媒水
熱交換器21および温水式ヒータ51)が最適な性能を
発揮できないことになってしまう。また、水冷式ガソリ
ンエンジン搭載車および燃焼ヒータ温水暖房に比べてヒ
ートポンプ温水暖房モードでは約3分〜5分程度車室内
への送風開始が送られるため、フロント窓ガラスが曇る
恐れもある。
【0073】そこで、この実施例では、図9の特性図に
示したように、ヒートポンプ温水暖房モード時の第2基
準温度(送風機運転開始温度:TL2 )を第1基準温度
(TL1 )よりも低い温水温度(例えば23℃〜28
℃)に設定してより早く送風を開始し、且つ第2基準温
度(暖房運転開始温度:TH2 )を第1基準温度(TH
1 )よりも低い温水温度(例えば45℃〜50℃)に設
定してブロワ電圧がHiレベル(Hi風量)に早く到達
するようにしてヒートポンプサイクル4の性能を発揮さ
せると共に、フロント窓ガラスの曇りを防止する。すな
わち、以下の数1、数2の式を満足する関係を設定し
て、ヒートポンプ温水暖房モードのウォームアップ制御
を行うようにしている。
示したように、ヒートポンプ温水暖房モード時の第2基
準温度(送風機運転開始温度:TL2 )を第1基準温度
(TL1 )よりも低い温水温度(例えば23℃〜28
℃)に設定してより早く送風を開始し、且つ第2基準温
度(暖房運転開始温度:TH2 )を第1基準温度(TH
1 )よりも低い温水温度(例えば45℃〜50℃)に設
定してブロワ電圧がHiレベル(Hi風量)に早く到達
するようにしてヒートポンプサイクル4の性能を発揮さ
せると共に、フロント窓ガラスの曇りを防止する。すな
わち、以下の数1、数2の式を満足する関係を設定し
て、ヒートポンプ温水暖房モードのウォームアップ制御
を行うようにしている。
【0074】
【数1】 第1基準温度(TL1 )>第2基準温度(TL2 )
【数2】 第1基準温度(TH1 )>第2基準温度(TH2 )
【0075】なお、第2基準温度(TH2 )は第1基準
温度(TH1 )よりも極端に低温だと冷風吹出防止の本
来の主旨に反するため、(TH1 −4℃)程度、つまり
56℃とすることが望ましい。また、第2基準温度(T
L2 )は冷風吹出防止を図りながら第2基準温度(TH
2 )でブロワ電圧をHiレベル(Hi風量)に到達させ
るために設定した温度である。
温度(TH1 )よりも極端に低温だと冷風吹出防止の本
来の主旨に反するため、(TH1 −4℃)程度、つまり
56℃とすることが望ましい。また、第2基準温度(T
L2 )は冷風吹出防止を図りながら第2基準温度(TH
2 )でブロワ電圧をHiレベル(Hi風量)に到達させ
るために設定した温度である。
【0076】すなわち、温水式ヒータ51の入口水温
(TW)が第1基準温度(TL1 )よりも低い第2基準
温度(TL2 )よりも低下している場合には、乗員に冷
風を与えないように遠心式送風機3の運転を停止してお
く。そして、冷媒圧縮機20を運転することにより、冷
媒水熱交換器21で高圧冷媒と温水を熱交換させること
により温水温度が上昇してくる。これにより、温水式ヒ
ータ51の入口水温(TW)が第2基準温度(TL2 )
に到達すると、ブロワモータ18に印加するブロワ電圧
を(Lo)に設定してブロワモータ18の通電を開始す
ることにより、遠心式送風機3が運転を開始する。
(TW)が第1基準温度(TL1 )よりも低い第2基準
温度(TL2 )よりも低下している場合には、乗員に冷
風を与えないように遠心式送風機3の運転を停止してお
く。そして、冷媒圧縮機20を運転することにより、冷
媒水熱交換器21で高圧冷媒と温水を熱交換させること
により温水温度が上昇してくる。これにより、温水式ヒ
ータ51の入口水温(TW)が第2基準温度(TL2 )
に到達すると、ブロワモータ18に印加するブロワ電圧
を(Lo)に設定してブロワモータ18の通電を開始す
ることにより、遠心式送風機3が運転を開始する。
【0077】次に、温水式ヒータ51の入口水温(T
W)が第1基準温度(TH1 )に到達するまでは、ブロ
ワモータ18に印加するブロワ電圧を徐々に増加させて
いく。ここで、遠心式送風機3が運転を開始することに
より、温水サイクル5内の温水の温度が急速に立ち上が
る。これにより、温水式ヒータ51の入口水温(TW)
が第2基準温度(TH2 )に急速に到達すると、ブロワ
モータ18に印加するブロワ電圧を(Hi)に設定して
ブロワモータ18の通電を行うことにより、実際の暖房
運転が開始される。
W)が第1基準温度(TH1 )に到達するまでは、ブロ
ワモータ18に印加するブロワ電圧を徐々に増加させて
いく。ここで、遠心式送風機3が運転を開始することに
より、温水サイクル5内の温水の温度が急速に立ち上が
る。これにより、温水式ヒータ51の入口水温(TW)
が第2基準温度(TH2 )に急速に到達すると、ブロワ
モータ18に印加するブロワ電圧を(Hi)に設定して
ブロワモータ18の通電を行うことにより、実際の暖房
運転が開始される。
【0078】したがって、冷媒水熱交換器21で高温の
高圧冷媒と熱交換することにより加熱された温水は、ダ
クト2内の温水式ヒータ51内に流入して遠心式送風機
3の作用により吹き付けられる空気と熱交換して空気が
温風となる。この温風は、デフロスト吹出口11または
フット吹出口13より車室内またはフロント窓ガラスの
内面に向かって吹き出されることにより、車室内が暖房
されると共に、フロント窓ガラスの曇りが晴れる。
高圧冷媒と熱交換することにより加熱された温水は、ダ
クト2内の温水式ヒータ51内に流入して遠心式送風機
3の作用により吹き付けられる空気と熱交換して空気が
温風となる。この温風は、デフロスト吹出口11または
フット吹出口13より車室内またはフロント窓ガラスの
内面に向かって吹き出されることにより、車室内が暖房
されると共に、フロント窓ガラスの曇りが晴れる。
【0079】電気自動車の車室内へ吹き出す吹出空気の
温度調節は、温度調整レバー202の設定位置に応じた
エアミックスドア54、55の開度調節により行うこと
ができる。しかし、電気自動車の重要課題である省電力
消費の観点から、エアミックスドア54、55を全開し
て全空気を温水式ヒータ51を通過させて、エアコン用
インバータ30による冷媒圧縮機20の回転速度制御を
行うようにして、車室内へ吹き出す吹出空気の温度を調
節した方が良い。
温度調節は、温度調整レバー202の設定位置に応じた
エアミックスドア54、55の開度調節により行うこと
ができる。しかし、電気自動車の重要課題である省電力
消費の観点から、エアミックスドア54、55を全開し
て全空気を温水式ヒータ51を通過させて、エアコン用
インバータ30による冷媒圧縮機20の回転速度制御を
行うようにして、車室内へ吹き出す吹出空気の温度を調
節した方が良い。
【0080】(冷房モード)冷房モード時には、ヒート
ポンプサイクル4では、第3電磁弁33が開弁し、第
1、第2電磁弁31、32が閉弁する。したがって、冷
媒圧縮機20の吐出口より吐出された冷媒は、冷房運転
経路(矢印C方向)を流れる。すなわち、冷媒圧縮機2
0→冷媒水熱交換器21の冷媒通路28→冷房用冷媒流
路43(第3電磁弁33)→室外熱交換器23→第2減
圧器24→室内熱交換器25→アキュームレータ26を
通って冷媒圧縮機20の吸入口に吸入される。そして、
室内熱交換器25にて冷媒の蒸発熱により冷却された空
気は、主にフェイス吹出口12より車室内へ吹き出され
ることにより車室内が冷房される。
ポンプサイクル4では、第3電磁弁33が開弁し、第
1、第2電磁弁31、32が閉弁する。したがって、冷
媒圧縮機20の吐出口より吐出された冷媒は、冷房運転
経路(矢印C方向)を流れる。すなわち、冷媒圧縮機2
0→冷媒水熱交換器21の冷媒通路28→冷房用冷媒流
路43(第3電磁弁33)→室外熱交換器23→第2減
圧器24→室内熱交換器25→アキュームレータ26を
通って冷媒圧縮機20の吸入口に吸入される。そして、
室内熱交換器25にて冷媒の蒸発熱により冷却された空
気は、主にフェイス吹出口12より車室内へ吹き出され
ることにより車室内が冷房される。
【0081】電気自動車の車室内へ吹き出す吹出空気の
温度調節は、温度調整レバー202の設定位置に応じた
エアミックスドア54、55の開度調節により行うこと
ができる。しかし、電気自動車の重要課題である省電力
消費の観点から、エアミックスドア54、55を全閉し
て全空気を温水式ヒータ51より迂回(バイパス)させ
て、エアコン用インバータ30による冷媒圧縮機20の
回転速度制御を行うようにして、車室内へ吹き出す吹出
空気の温度を調節した方が良い。
温度調節は、温度調整レバー202の設定位置に応じた
エアミックスドア54、55の開度調節により行うこと
ができる。しかし、電気自動車の重要課題である省電力
消費の観点から、エアミックスドア54、55を全閉し
て全空気を温水式ヒータ51より迂回(バイパス)させ
て、エアコン用インバータ30による冷媒圧縮機20の
回転速度制御を行うようにして、車室内へ吹き出す吹出
空気の温度を調節した方が良い。
【0082】(除湿モード)除湿モード時には、冷房モ
ード時と同様にして、第3電磁弁33が開弁し、第1、
第2電磁弁31、32が閉弁する。これにより、室内熱
交換器25に吹き付けられた空気は冷却される。そし
て、空気中の水分が凝縮され室内熱交換器25のフィン
等に付着することにより空気が除湿される。なお、除湿
された空気を再加熱したい場合は、エアミックスドア5
4、55を作動させてその空気の一部または全部を温水
式ヒータ51に導き、温水と熱交換させれば良い。
ード時と同様にして、第3電磁弁33が開弁し、第1、
第2電磁弁31、32が閉弁する。これにより、室内熱
交換器25に吹き付けられた空気は冷却される。そし
て、空気中の水分が凝縮され室内熱交換器25のフィン
等に付着することにより空気が除湿される。なお、除湿
された空気を再加熱したい場合は、エアミックスドア5
4、55を作動させてその空気の一部または全部を温水
式ヒータ51に導き、温水と熱交換させれば良い。
【0083】〔第1実施例の効果〕以上のように、電気
自動車用空気調和装置1においては、燃焼ヒータ温水暖
房と同じ基準でヒートポンプ温水暖房を行うものと比較
して、ヒートポンプ温水暖房による実際の暖房運転の開
始(Hi風量による送風開始)、およびフロント窓ガラ
スの曇りの除去が早くなるので、ヒートポンプ温水暖房
の本来の性能を短時間で発揮することができる。さら
に、ヒートポンプ温水暖房モード時のウォームアップ制
御であっても、フロント窓ガラスの曇りを早期に除去で
きるので、電気自動車を直ちに安全に走行させることが
できる。
自動車用空気調和装置1においては、燃焼ヒータ温水暖
房と同じ基準でヒートポンプ温水暖房を行うものと比較
して、ヒートポンプ温水暖房による実際の暖房運転の開
始(Hi風量による送風開始)、およびフロント窓ガラ
スの曇りの除去が早くなるので、ヒートポンプ温水暖房
の本来の性能を短時間で発揮することができる。さら
に、ヒートポンプ温水暖房モード時のウォームアップ制
御であっても、フロント窓ガラスの曇りを早期に除去で
きるので、電気自動車を直ちに安全に走行させることが
できる。
【0084】〔第2実施例〕図11はこの発明の第2実
施例を示したもので、電気自動車用空気調和装置の全体
構成を示した図である。
施例を示したもので、電気自動車用空気調和装置の全体
構成を示した図である。
【0085】この実施例では、ヒートポンプサイクル4
に冷媒流路切替手段としての四方弁34を設けている。
この四方弁34は、冷媒の流れ方向の切り替えによって
ヒートポンプ温水暖房モード(図11において矢印H方
向)と冷房モード(図11において矢印C方向)とを選
択する。なお、35は凝縮器として働く第1室内熱交換
器(第1暖房用放熱器)で、蒸発器として働く第2室内
熱交換器36よりもダクト2内の風下側に設置されてい
る。そして、温水サイクル5は、温水式ヒータ(第2暖
房用放熱器)51、燃焼式ヒータ52、温水ポンプ53
およびこれらを環状に接続する温水配管56等から構成
されている。
に冷媒流路切替手段としての四方弁34を設けている。
この四方弁34は、冷媒の流れ方向の切り替えによって
ヒートポンプ温水暖房モード(図11において矢印H方
向)と冷房モード(図11において矢印C方向)とを選
択する。なお、35は凝縮器として働く第1室内熱交換
器(第1暖房用放熱器)で、蒸発器として働く第2室内
熱交換器36よりもダクト2内の風下側に設置されてい
る。そして、温水サイクル5は、温水式ヒータ(第2暖
房用放熱器)51、燃焼式ヒータ52、温水ポンプ53
およびこれらを環状に接続する温水配管56等から構成
されている。
【0086】この実施例の場合、ウォームアップ制御
(送風機風量制御)は、第1室内熱交換器35および温
水式ヒータ51よりも風下側に設置された吹出温度セン
サ119で検出した吹出温度、温水式ヒータ51の出口
に設置された水温センサ118により検出された温水温
度、あるいはこれらの組み合わせた温度に基づいて、遠
心式送風機3のブロワモータ18に印加するブロワ電圧
を調節する。なお、温水式ヒータ51は第1室内熱交換
器35よりも風下側に設置されているが、第1室内熱交
換器35よりも風上側に設置されていても良い。
(送風機風量制御)は、第1室内熱交換器35および温
水式ヒータ51よりも風下側に設置された吹出温度セン
サ119で検出した吹出温度、温水式ヒータ51の出口
に設置された水温センサ118により検出された温水温
度、あるいはこれらの組み合わせた温度に基づいて、遠
心式送風機3のブロワモータ18に印加するブロワ電圧
を調節する。なお、温水式ヒータ51は第1室内熱交換
器35よりも風下側に設置されているが、第1室内熱交
換器35よりも風上側に設置されていても良い。
【0087】〔第3実施例〕図12はこの発明の第3実
施例を示したもので、電気自動車用空気調和装置の全体
構成を示した図である。
施例を示したもので、電気自動車用空気調和装置の全体
構成を示した図である。
【0088】この実施例では、第2実施例と同様に、四
方弁34による冷媒の流れ方向の切り替えによってヒー
トポンプ温水暖房モード(図12において矢印H方向)
を得るようにしている。そして、この実施例では、燃焼
式ヒータ52を、第1室内熱交換器(暖房用放熱器)3
5および第2室内熱交換器36を収納するダクト2とは
別に設けたバイパスダクト10内に設置している。バイ
パスダクト10は、遠心式送風機3の遠心式ファン17
より吐出された送風空気の一部を第1、第2室内熱交換
器35、36を迂回させて各吹出口11〜13に導く空
気通路である。
方弁34による冷媒の流れ方向の切り替えによってヒー
トポンプ温水暖房モード(図12において矢印H方向)
を得るようにしている。そして、この実施例では、燃焼
式ヒータ52を、第1室内熱交換器(暖房用放熱器)3
5および第2室内熱交換器36を収納するダクト2とは
別に設けたバイパスダクト10内に設置している。バイ
パスダクト10は、遠心式送風機3の遠心式ファン17
より吐出された送風空気の一部を第1、第2室内熱交換
器35、36を迂回させて各吹出口11〜13に導く空
気通路である。
【0089】この実施例の場合、ウォームアップ制御
(送風機風量制御)は、第1室内熱交換器35および燃
焼式ヒータ52よりも風下側に設置された吹出温度セン
サ119で検出した吹出温度、温水式ヒータ51の出口
に設置された水温センサ118により検出された温水温
度、あるいはこれらの組み合わせた温度に基づいて、遠
心式送風機3のブロワモータ18に印加するブロワ電圧
を調節する。なお、バイパスダクト10の入口部、出口
部または任意の位置に燃焼ヒータ暖房モードと異なるモ
ード時にバイパスダクト10を閉じるドアを設けても良
い。燃焼式ヒータ52を介してダクト2内に送風する送
風機を別に設置しても良く、この場合ダクト2に送風す
る送風口はダクト2のどの位置でも良い。
(送風機風量制御)は、第1室内熱交換器35および燃
焼式ヒータ52よりも風下側に設置された吹出温度セン
サ119で検出した吹出温度、温水式ヒータ51の出口
に設置された水温センサ118により検出された温水温
度、あるいはこれらの組み合わせた温度に基づいて、遠
心式送風機3のブロワモータ18に印加するブロワ電圧
を調節する。なお、バイパスダクト10の入口部、出口
部または任意の位置に燃焼ヒータ暖房モードと異なるモ
ード時にバイパスダクト10を閉じるドアを設けても良
い。燃焼式ヒータ52を介してダクト2内に送風する送
風機を別に設置しても良く、この場合ダクト2に送風す
る送風口はダクト2のどの位置でも良い。
【0090】〔第4実施例〕図13はこの発明の第4実
施例を示したもので、電気自動車用空気調和装置の全体
構成を示した図である。
施例を示したもので、電気自動車用空気調和装置の全体
構成を示した図である。
【0091】この実施例では、第3実施例と同様に、四
方弁34による冷媒の流れ方向の切り替えによってヒー
トポンプ温水暖房モード(図13において矢印H方向)
を得るようにしている。そして、この実施例では、燃焼
式ヒータ52を、第1室内熱交換器(暖房用放熱器)3
5および第2室内熱交換器36よりも風下側のダクト2
内に設置している。この実施例の場合、ウォームアップ
制御(送風機風量制御)は、第3実施例と同様に、吹出
温度、温水温度、あるいはこれらの組み合わせた温度に
基づいて、遠心式送風機3のブロワモータ18に印加す
るブロワ電圧を調節する。
方弁34による冷媒の流れ方向の切り替えによってヒー
トポンプ温水暖房モード(図13において矢印H方向)
を得るようにしている。そして、この実施例では、燃焼
式ヒータ52を、第1室内熱交換器(暖房用放熱器)3
5および第2室内熱交換器36よりも風下側のダクト2
内に設置している。この実施例の場合、ウォームアップ
制御(送風機風量制御)は、第3実施例と同様に、吹出
温度、温水温度、あるいはこれらの組み合わせた温度に
基づいて、遠心式送風機3のブロワモータ18に印加す
るブロワ電圧を調節する。
【0092】〔第5実施例〕図14はこの発明の第5実
施例を示したもので、電気自動車用空気調和装置の全体
構成を示した図である。
施例を示したもので、電気自動車用空気調和装置の全体
構成を示した図である。
【0093】この実施例では、第2実施例のヒートポン
プサイクル4に、冷媒流路切替手段として四方弁の代わ
りに電磁弁31、32を設けている。ヒートポンプサイ
クル4は、電磁弁31、32を選択的に開閉することに
よって、ヒートポンプ温水暖房モード(図11において
矢印H方向)と冷房モード(図11において矢印C方
向)とを切り替えるようにしている。温水サイクル5
は、第2実施例と同じ構成である。
プサイクル4に、冷媒流路切替手段として四方弁の代わ
りに電磁弁31、32を設けている。ヒートポンプサイ
クル4は、電磁弁31、32を選択的に開閉することに
よって、ヒートポンプ温水暖房モード(図11において
矢印H方向)と冷房モード(図11において矢印C方
向)とを切り替えるようにしている。温水サイクル5
は、第2実施例と同じ構成である。
【0094】〔第6実施例〕図15はこの発明の第6実
施例を示したもので、電気自動車用空気調和装置の全体
構成を示した図である。
施例を示したもので、電気自動車用空気調和装置の全体
構成を示した図である。
【0095】この実施例では、第3実施例のヒートポン
プサイクル4に、第5実施例と同様に、電磁弁31、3
2を設けることによって、ヒートポンプ温水暖房モード
(図11において矢印H方向)を得るようにしている。
なお、燃焼式ヒータ52は、第3実施例と同様に、バイ
パスダクト10内に設置されている。
プサイクル4に、第5実施例と同様に、電磁弁31、3
2を設けることによって、ヒートポンプ温水暖房モード
(図11において矢印H方向)を得るようにしている。
なお、燃焼式ヒータ52は、第3実施例と同様に、バイ
パスダクト10内に設置されている。
【0096】〔第7実施例〕図16はこの発明の第7実
施例を示したもので、電気自動車用空気調和装置の全体
構成を示した図である。
施例を示したもので、電気自動車用空気調和装置の全体
構成を示した図である。
【0097】この実施例では、第4実施例のヒートポン
プサイクル4に、第6実施例と同様に、電磁弁31、3
2を設けることによって、ヒートポンプ温水暖房モード
(図11において矢印H方向)を得るようにしている。
なお、燃焼式ヒータ52は、第4実施例と同様に、ダク
ト2内の第1室内熱交換器35の風下側に設置されてい
る。
プサイクル4に、第6実施例と同様に、電磁弁31、3
2を設けることによって、ヒートポンプ温水暖房モード
(図11において矢印H方向)を得るようにしている。
なお、燃焼式ヒータ52は、第4実施例と同様に、ダク
ト2内の第1室内熱交換器35の風下側に設置されてい
る。
【0098】〔変形例〕第1〜第7実施例では、本発明
を電気自動車用空気調和装置1に適用したが、本発明を
空冷式エンジンや水冷式エンジンを搭載した車両用空気
調和装置に適用しても良い。なお、ブラインとしては純
水や、各種金属の防食のための防食添加剤を添加した水
溶液、ロングライフクーラント等を利用しても良い。
を電気自動車用空気調和装置1に適用したが、本発明を
空冷式エンジンや水冷式エンジンを搭載した車両用空気
調和装置に適用しても良い。なお、ブラインとしては純
水や、各種金属の防食のための防食添加剤を添加した水
溶液、ロングライフクーラント等を利用しても良い。
【0099】第1〜第7実施例では、ダクト2より吹き
出す空気の吹出温度に関する温度として、吹出温度セン
サ119で検出した吹出温度、水温センサ118により
検出された温水温度、あるいはこれらの組み合わせた温
度を利用したが、ダクト2より吹き出す空気の吹出温度
に関する温度として、冷媒水熱交換器21や第1室内熱
交換器35での高圧冷媒の冷媒温度や外気温センサ11
2により検出された外気温を利用しても良い。
出す空気の吹出温度に関する温度として、吹出温度セン
サ119で検出した吹出温度、水温センサ118により
検出された温水温度、あるいはこれらの組み合わせた温
度を利用したが、ダクト2より吹き出す空気の吹出温度
に関する温度として、冷媒水熱交換器21や第1室内熱
交換器35での高圧冷媒の冷媒温度や外気温センサ11
2により検出された外気温を利用しても良い。
【0100】第1〜第7実施例では、本発明を電気自動
車用空気調和装置1に適用したが、エンジン冷却水を有
しない空冷式エンジン搭載車用空気調和装置や、エンジ
ン冷却水の冷却水温がガソリンエンジン搭載車よりも低
いディーゼルエンジン搭載車用空気調和装置に適用して
も良い。なお、電気自動車用空気調和装置1において冷
房モードや除湿モードが無くても良い。
車用空気調和装置1に適用したが、エンジン冷却水を有
しない空冷式エンジン搭載車用空気調和装置や、エンジ
ン冷却水の冷却水温がガソリンエンジン搭載車よりも低
いディーゼルエンジン搭載車用空気調和装置に適用して
も良い。なお、電気自動車用空気調和装置1において冷
房モードや除湿モードが無くても良い。
【図1】電気自動車用空気調和装置の全体構造を示した
模式図である(第1実施例)。
模式図である(第1実施例)。
【図2】燃焼式ヒータの一例を示した断面図である(第
1実施例)。
1実施例)。
【図3】ECUを示したブロック図である(第1実施
例)。
例)。
【図4】操作パネルの一例を示した正面図である(第1
実施例)。
実施例)。
【図5】操作パネルの他の例を示した正面図である(第
1実施例)。
1実施例)。
【図6】ECUの制御内容の一例を示したフローチャー
トである(第1実施例)。
トである(第1実施例)。
【図7】ECUの燃焼ヒータ温水暖房モード時のウォー
ムアップ制御の一例を示したフローチャートである(第
1実施例)。
ムアップ制御の一例を示したフローチャートである(第
1実施例)。
【図8】ECUのヒートポンプ温水暖房モード時のウォ
ームアップ制御の一例を示したフローチャートである
(第1実施例)。
ームアップ制御の一例を示したフローチャートである
(第1実施例)。
【図9】水温によってブロワ電圧を決定する電圧特性図
である(第1実施例)。
である(第1実施例)。
【図10】水温の変化を示したグラフである(第1実施
例)。
例)。
【図11】電気自動車用空気調和装置の全体構造を示し
た模式図である(第2実施例)。
た模式図である(第2実施例)。
【図12】電気自動車用空気調和装置の全体構造を示し
た模式図である(第3実施例)。
た模式図である(第3実施例)。
【図13】電気自動車用空気調和装置の全体構造を示し
た模式図である(第4実施例)。
た模式図である(第4実施例)。
【図14】電気自動車用空気調和装置の全体構造を示し
た模式図である(第5実施例)。
た模式図である(第5実施例)。
【図15】電気自動車用空気調和装置の全体構造を示し
た模式図である(第6実施例)。
た模式図である(第6実施例)。
【図16】電気自動車用空気調和装置の全体構造を示し
た模式図である(第7実施例)。
た模式図である(第7実施例)。
【図17】水温によってブロワ電圧を決定する電圧特性
図である(従来の技術)。
図である(従来の技術)。
1 電気自動車用空気調和装置 2 ダクト 3 遠心式送風機 4 ヒートポンプサイクル 5 温水サイクル 20 冷媒圧縮機 21 冷媒水熱交換器 35 第1室内熱交換器(第1暖房用放熱器) 51 温水式ヒータ(暖房用放熱器、第2暖房用放熱
器) 52 燃焼式ヒータ 53 温水ポンプ 100 ECU(送風機制御手段) 118 水温センサ(温度検出手段、温水温度検出手
段) 119 吹出温度センサ(温度検出手段、吹出温度検出
手段)
器) 52 燃焼式ヒータ 53 温水ポンプ 100 ECU(送風機制御手段) 118 水温センサ(温度検出手段、温水温度検出手
段) 119 吹出温度センサ(温度検出手段、吹出温度検出
手段)
Claims (5)
- 【請求項1】(a)車室内または窓ガラスへ向かって空
気を送るためのダクトと、 (b)このダクト内において車室内または窓ガラスへ向
かう空気流を発生させる送風機と、 (c)冷媒を圧縮して吐出する冷媒圧縮機、この冷媒圧
縮機より吐出された冷媒と温水とを熱交換させて温水を
加熱する冷媒水熱交換器を有するヒートポンプサイクル
と、 (d)前記ダクト内に設置され、前記冷媒水熱交換器よ
り流入した温水と前記ダクト内を流れる空気とを熱交換
させる暖房用放熱器、この暖房用放熱器と直列接続さ
れ、燃料の燃焼熱により温水を加熱する燃焼式ヒータ、
および前記冷媒水熱交換器または前記燃焼式ヒータで加
熱された温水を前記暖房用放熱器に循環させるポンプを
有する温水サイクルと、 (e)前記ダクトより吹き出す空気の吹出温度に関する
温度を検出する温度検出手段と、 (f)前記燃焼式ヒータを前記冷媒圧縮機と同時または
単独運転する燃焼ヒータ暖房時に、前記温度検出手段で
検出した温度が第1基準温度以上に上昇した場合は前記
送風機の送風量を所定風量以上に到達させ、 前記冷媒圧縮機を単独運転するヒートポンプ暖房時に、
前記温度検出手段で検出した温度が前記第1基準温度よ
りも低い第2基準温度以上に上昇した場合は前記送風機
の送風量を所定風量以上に到達させる送風機制御手段と
を備えた車両用空気調和装置。 - 【請求項2】(a)車室内または窓ガラスへ向かって空
気を送るためのダクトと、 (b)このダクト内において車室内または窓ガラスへ向
かう空気流を発生させる送風機と、 (c)冷媒を圧縮して吐出する冷媒圧縮機、前記ダクト
内に設置され、この冷媒圧縮機より吐出された冷媒と前
記ダクト内を流れる空気とを熱交換させて空気を加熱す
る第1暖房用放熱器を有するヒートポンプサイクルと、 (d)前記ダクト内に設置され、内部に流入した温水と
前記ダクト内を流れる空気とを熱交換させる第2暖房用
放熱器、この第2暖房用放熱器と直列接続され、燃料の
燃焼熱により温水を加熱する燃焼式ヒータ、およびこの
燃焼式ヒータで加熱された温水を前記第2暖房用放熱器
に循環させるポンプを有する温水サイクルと、 (e)前記ダクトより吹き出す空気の吹出温度に関する
温度を検出する温度検出手段と、 (f)前記燃焼式ヒータを前記冷媒圧縮機と同時または
単独運転する燃焼ヒータ暖房時に、前記温度検出手段で
検出した温度が第1基準温度以上に上昇した場合は前記
送風機の送風量を所定風量以上に到達させ、 前記冷媒圧縮機を単独運転するヒートポンプ暖房時に、
前記温度検出手段で検出した温度が前記第1基準温度よ
りも低い第2基準温度以上に上昇した場合は前記送風機
の送風量を所定風量以上に到達させる送風機制御手段と
を備えた車両用空気調和装置。 - 【請求項3】(a)車室内または窓ガラスへ向かって空
気を送るためのダクトと、 (b)このダクト内において車室内または窓ガラスへ向
かう空気流を発生させる送風機と、 (c)冷媒を圧縮して吐出する冷媒圧縮機、前記ダクト
内に設置され、この冷媒圧縮機より吐出された冷媒と前
記ダクト内を流れる空気とを熱交換させて空気を加熱す
る暖房用放熱器を有するヒートポンプサイクルと、 (d)前記ダクト内に設置され、燃料の燃焼熱により前
記ダクト内を流れる空気を加熱する燃焼式ヒータと、 (e)前記ダクトより吹き出す空気の吹出温度に関する
温度を検出する温度検出手段と、 (f)前記燃焼式ヒータを前記冷媒圧縮機と同時または
単独運転する燃焼ヒータ暖房時に、前記温度検出手段で
検出した温度が第1基準温度以上に上昇した場合は前記
送風機の送風量を所定風量以上に到達させ、 前記冷媒圧縮機を運転するヒートポンプ暖房時に、前記
温度検出手段で検出した温度が前記第1基準温度よりも
低い第2基準温度以上に上昇した場合は前記送風機の送
風量を所定風量以上に到達させる送風機制御手段とを備
えた車両用空気調和装置。 - 【請求項4】請求項1または請求項2に記載の車両用空
気調和装置において、 前記温度検出手段は、前記温水サイクル内を流れる温水
の温度を検出する温水温度検出手段であることを特徴と
する車両用空気調和装置。 - 【請求項5】請求項1ないし請求項3のいずれかに記載
の車両用空気調和装置において、 前記温度検出手段は、前記ダクトより吹き出す空気の吹
出温度を検出する吹出温度検出手段であることを特徴と
する車両用空気調和装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2970496A JPH09220924A (ja) | 1996-02-16 | 1996-02-16 | 車両用空気調和装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2970496A JPH09220924A (ja) | 1996-02-16 | 1996-02-16 | 車両用空気調和装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09220924A true JPH09220924A (ja) | 1997-08-26 |
Family
ID=12283505
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2970496A Pending JPH09220924A (ja) | 1996-02-16 | 1996-02-16 | 車両用空気調和装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09220924A (ja) |
Cited By (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11222024A (ja) * | 1998-02-09 | 1999-08-17 | Denso Corp | 車両用空調装置 |
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-
1996
- 1996-02-16 JP JP2970496A patent/JPH09220924A/ja active Pending
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DE112015003371B4 (de) | 2014-07-23 | 2022-03-24 | Denso Corporation | Fahrzeug-Klimatisierungsvorrichtung |
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