JP2000043211A - 接着性の改良されたポリイミドフィルム、その製法および積層体 - Google Patents
接着性の改良されたポリイミドフィルム、その製法および積層体Info
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Abstract
的特性を保持したままで、接着性を改良したポリイミド
フィルム、製法および積層体を提供する。 【解決手段】 3,3’,4,4’−ビフェニルテトラ
カルボン酸二無水物とp−フェニレンジアミンとから得
られた場合によりイミド化触媒を含むド−プの流延法に
よる自己支持性フィルムに、2,3,3’,4’−ビフ
ェニルテトラカルボン酸二無水物と4,4’−ジアミノ
ジフェニルエ−テルとから得られるポリアミック酸を含
む溶液を塗布または粉霧した後、加熱処理した接着性の
改良されたポリイミドフィルム。
Description
4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物とp−フェ
ニレンジアミンとをそれぞれ主成分とするポリイミドフ
ィルムの有する機械的性質、熱的性質及び電気・電子的
性質を殆ど損なうことなく、フィルム表面の接着性を改
良したポリイミドフィルム、その製法およびそれを用い
た積層体に関するものである。
ポリイミドフィルムは、熱的性質及び電気的性質が優れ
ているため、カメラ、パソコン、液晶ディスプレイなど
の電子機器類への用途に広く使用されている。
は、通常使用される接着剤では大きな接着強度が得られ
ないとか、スパッタリングや金属蒸着して銅などの金属
層を設けようとしても剥離強度の大きい積層体が得られ
ないという問題がある。このため、特開昭59−866
34号、特開平2−134241号各公報に記載のよう
に、プラズマ放電処理によるポリイミドフィルムの表面
改質法が提案されている。
リイミドフィルムは、芳香族ポリイミドフィルムの熱的
性質及び電気・電子的性質は低下しないものの、接着性
の改良が不十分でありまた複雑な後処理工程を必要とし
生産性が低いため、使用できない接着剤があったり、低
コスト化、高生産性や高精度化のニ−ズに対応できにく
くなっている。
載のように、ポリイミドフィルムの表面を湿式法(塩基
の水溶液で処理後、酸の水溶液で処理)によってポリア
ミド酸に変換し、このようにして生成したポリアミド酸
を低温(150−250℃)でイミド化して非晶質ポリ
イミド層を形成し、他の基材を積層した後400℃以上
に高温加熱処理して非晶質ポリイミドを結晶性ポリイミ
ドに再結晶させる方法が提案されている。
示されているピロメリット酸二無水物と1,4−ジアミ
ノジフェニルエ−テルとのポリイミド(PMDA−OD
A)については適用可能としても、他のポリイミドにつ
いて適用可能か不明である。
香族ポリイミドフィルムの特性を保持したまま、接着
性、スパッタリング性や金属蒸着性の良好なポリイミド
フィルム、その製法およびその積層体を提供することで
ある。
3,3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無
水物とp−フェニレンジアミンとをそれぞれ主成分とす
るポリイミド前駆体の有機極性溶媒溶液に場合によりイ
ミド化触媒を含有させたド−プを支持体に流延・乾燥し
た自己支持性フィルムの片面または両面に、2,3,
3’,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物と
4,4’−ジアミノジフェニルエ−テルとから得られる
ポリアミック酸を含む有機極性溶媒溶液を塗布または粉
霧した後、加熱処理を完了してなる接着性の改良された
ポリイミドフィルムに関する。
ビフェニルテトラカルボン酸二無水物とp−フェニレン
ジアミンとをそれぞれ主成分とするポリイミド前駆体の
有機極性溶媒溶液に場合によりイミド化触媒を含有させ
たド−プを支持体に流延・乾燥した自己支持性フィルム
の片面または両面に、2,3,3’,4’−ビフェニル
テトラカルボン酸二無水物と4,4’−ジアミノジフェ
ニルエ−テルとから得られるポリアミック酸を含む有機
極性溶媒溶液を塗布または粉霧した後、加熱処理を完了
する接着性の改良されたポリイミドフィルムの製法に関
する。
れたポリイミドフィルムの片面または両面の接着性改良
面に、耐熱性接着剤を介して金属箔を積層してなる積層
体、また、上記の接着性の改良されたポリイミドフィル
ムの片面または両面の接着性改良面に、蒸着法またはス
パッタリング法などによって金属薄層を設け、次いで金
属をメッキして金属層を設けた積層体に関する。
3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物
とp−フェニレンジアミンとをそれぞれ主成分とする。
前記の2成分以外に、共重合あるいはブレンド系のポリ
イミドとして、3,3’,4,4’−ビフェニルテトラ
カルボン酸二無水物以外の他の芳香族テトラカルボン酸
二無水物、例えばピロメリット酸二無水物、3,3’,
4,4’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物
を、p−フェニレンジアミン以外の他の芳香族ジアミ
ン、例えば4,4’−ジアミノジフェニルエ−テルを使
用した3成分系あるいは4成分系のポリイミドも使用で
きる。
溶媒中で前記の芳香族テトラカルボン酸二無水物と芳香
族ジアミンとの略等モルをランダム重合、ブロック重
合、あるいは予めどちらかの成分が過剰である2種類以
上のポリアミック酸を合成しておき各ポリアミック酸溶
液を一緒にした後反応条件下で混合する、いずれの方法
によっても達成される。
は、2,3,3’,4’−ビフェニルテトラカルボン酸
二無水物と4,4’−ジアミノジフェニルエ−テルとを
それぞれ主成分とする。前記の2成分以外に、共重合あ
るいはブレンド系(ポリアミック酸の状態でブレンドす
る)のポリイミドとして、2,3,3’,4’−ビフェ
ニルテトラカルボン酸二無水物以外の他の芳香族テトラ
カルボン酸二無水物、例えばピロメリット酸二無水物、
3,3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無
水物、3,3’,4,4’−ベンゾフェノンテトラカル
ボン酸二無水物と、4,4’−ジアミノジフェニルエ−
テル以外の多の芳香族ジアミン、例えばp−フェニレン
ジアミン、1,3−ビス(4−アミノフェノキシ)ベン
ゼン、1,3−ビス(3−アミノフェノキシ)ベンゼ
ン、4,4’−ビス(4−アミノフェノキシ)ジフェニ
ルスルホン、2,2−ビス(4−アミノフェノキシフェ
ニル)プロパンなどとを使用した3成分系あるいは4成
分系のポリイミドも使用できる。これらの芳香族ジアミ
ンの一部をジアミノ(ポリ)シロキサンで置き換えても
よい。
は、2,3,3’,4’−ビフェニルテトラカルボン酸
二無水物の割合が50モル%以上である芳香族テトラカ
ルボン酸二無水物と4,4’−ジアミノジフェニルエ−
テルが50モル%以上である芳香族ジアミンとから製造
されるポリイミドが好適である。前記の表面改質用のポ
リイミドは、その分子アミン末端がジカルボン酸無水
物、例えば無水フタル酸、ヘキサヒドロ無水フタル酸、
無水コハク酸などで封止したものであってもよい。
フィルムである多層ポリイミドフィルムは、ベ−スのポ
リイミドフィルムに表面改質用ポリイミドを積層するに
際して、ベ−スのポリイミドフィルムの前駆体となる自
己支持性成形体の少なくとも一部に、表面改質用ポリイ
ミドを与えるポリアミック酸の有機溶媒溶液からなる塗
布液を薄く塗布した後、加熱処理を完了することによっ
て好適に製造される。
フィルムとなる自己支持性フィルムは、好適には前記の
ベ−ス用ポリイミドを与えるポリアミック酸の有機溶媒
溶液にイミド化触媒を加えた後、支持体(例えばガラス
板、ステンレス基板、ステンレスベルトなど)上に流延
塗布し、自己支持性となる程度(通常のキュア工程前の
段階を意味する)、例えば100−180℃で5−60
分間程度加熱して製造される。前記ベ−ス用ポリイミド
用のポリアミック酸溶液としては、ポリマ−濃度が8−
25重量%程度であるものが好ましい。このポリアミッ
ク酸溶液には、有機りん化合物や必要量の無機微粒子充
填材を加えてもよい。
は非置換の含窒素複素環化合物、該含窒素複素環化合物
のN−オキシド化合物、置換もしくは非置換のアミノ酸
化合物、ヒドロキシル基を有する芳香族炭化水素化合物
または芳香族複素環状化合物が挙げられ、特に1,2−
ジメチルイミダゾ−ル、N−メチルイミダゾ−ル、N−
ベンジル−2−メチルイミダゾ−ル、2−メチルイミダ
ゾ−ル、2−エチル−4−イミダゾ−ル、5−メチルベ
ンズイミダゾ−ルなどの低級アルキルイミダゾ−ル、N
−ベンジル−2−メチルイミダゾ−ルなどのベンズイミ
ダゾ−ル、イソキノリン、3,5−ジメチルピリジン、
3,4−ジメチルピリジン、2,5−ジメチルピリジ
ン、2,4−ジメチルピリジン、4−n−プロピルピリ
ジンなどの置換ピリジンなどを好適に使用することがで
きる。このイミド化触媒の使用量は、ポリアミド酸のア
ミド酸単位に対して0.01−2倍当量、特に0.02
−1倍当量程度であることが好ましい。このイミド化触
媒を使用することによって、得られるポリイミドフィル
ムの物性、特に伸びや端裂抵抗が改良されるので好まし
い。
フィルムの前駆体となる自己支持性成形体の段階で表面
改質用ポリイミドを与える塗布液(噴霧液を含む)、好
適には表面改質用ポリイミドのポリアミック酸溶液を薄
く、好適には乾燥膜で換算して0.1−1.0μm程度
の厚さに塗布した後、熱処理して乾燥およびイミド化す
ることが必要である。一旦加熱処理して得られるポリイ
ミドフィルム(ベ−スのポリイミド組成)に表面改質用
ポリイミド用の塗布液を塗布または噴霧しても、加熱処
理したフィルムはベ−ス用ポリイミドフィルムと表面改
質用ポリイミド層とが一体化せず、目的を達成すること
ができない。一旦加熱処理した場合には、アルカル溶液
などよって一旦フィルム表面を加水分解(必要であれば
更に、酸処理)して、表面をアミック酸状態にしたの
ち、表面改質用ポリイミドを与える塗布液(噴霧液を含
む)、好適には表面改質用ポリイミドのポリアミック酸
溶液を薄く塗布した後、熱処理して乾燥およびイミド化
することも可能である。
として前記の2,3,3’,4’−ビフェニルテトラカ
ルボン酸二無水物と4,4’−ジアミノジフェニルエ−
テルとを主成分とするポリイミドを使用することが必要
であり、これによってイミド化触媒を使用する際に生じ
やすい表面での白化が実質的になく、接着性の良好な多
層ポリイミドフィルムを得ることができるのである。
はポリイミド)を含む塗布液または噴霧液は、有機溶媒
溶液のポリマ−濃度が0.1−10重量%程度であるこ
とが好ましい。また、塗布液にはそれ自体公知の添加
剤、例えば必要量の無機微粒子充填材を加えてもよい。
この添加剤の種類と量とは、用途に応じて適宜選択すれ
ばよい。前記の塗布液を薄く、好適には非晶性ポリイミ
ド層の厚みが0.1−1μm、特に0.2−1μm程度
となるように、浸漬塗布やスクリ−ン印刷、カ−テンロ
−ル、リバ−スロ−ル、グラビアコ−タ−、スプレ−等
によって薄く塗布または噴霧した後、熱処理して乾燥お
よびイミド化する。
および表面改質用ポリイミドの前駆体製造用の有機溶媒
としては、N−メチル−2−ピロリドン、N,N−ジメ
チルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、
N,N−ジエチルアセトアミドなどが挙げられる。これ
らの有機溶媒は単独で用いてもよく、2種以上を併用し
てもよい。ベ−ス用ポリイミド前駆体製造用の有機溶媒
と表面改質用ポリイミド製造用の有機溶媒とは各々異な
っていても同一でもよい。
性ポリイミドのガラス転移温度以上の温度で500℃以
下の温度、特に350−500℃の最高温度まで加熱し
て熱処理することが好ましい。特に100−250℃で
1−30分程度、次いで400−500℃で0.5−3
0分程度、多段加熱することが好ましい。
層と表面改質用ポリイミド薄層とが一体化した多層ポリ
イミドフィルムを得ることができるのである。この発明
の接着性の改良されたポリイミドフィルムは、ベ−ス用
ポリイミドの特性を損なうことがほとんどなく接着性が
大幅に改善されている。特に、ベ−ス用ポリイミド層の
厚みが10−100mで、表面改質ポリイミド層の厚み
が0.1−1μmである場合、多層ポリイミドフィルム
は、引張強度が30−100kg/mm2 、弾性率が6
00−1200kg/mm2 、伸びが30−100%、
吸水率(23℃、水中浸漬24時間後)が1.5%以
下、熱膨張係数(23−300℃、TD、MDとも)が
0.5−2.5×10-5cm/cm/℃である。
ポリイミドフィルムは、ラミネ−ト法金属張り板やスパ
ッタ法金属張り板等のベ−スフィルム用、あるいは金属
蒸着フィルムのベ−スフィルム用に好適に使用すること
ができる。前記の金属箔積層体を製造する方法として
は、公知の方法、例えば「プリント回路技術便覧」(日
刊工業新聞社、1993年)等に記載の方法が好適に適
用される。
さらに詳細に説明する。
の原料ド−プ〔3,3’,4,4’−ビフェニルテトラ
カルボン酸二無水物/p−フェニレンジアミン、18重
量%のポリアミック酸濃度、有機溶媒:ジメチルアセト
アミド の条件で得た溶液に、ポリアミック酸に対して
0.05倍当量の1,2−ジメチルイミダゾ−ルを添加
して調製〕をステンレス基板上に流延塗布し、135℃
で12分間乾燥した後、ステンレス基板より剥離して、
溶媒含有率が約32重量%の自己支持性フィルムを得
た。このフィルムに、別途調製した表面改質ポリイミド
用のポリアミック酸溶液〔2,3,3’,4’−ビフェ
ニルテトラカルボン酸二無水物/1,4−ジアミノジフ
ェニルエ−テル、3重量%のポリアミック酸濃度、有機
溶媒:ジメチルアセトアミド の条件で調製〕を薄く塗
布し、200℃で2分間、250℃で2分間、450℃
で2分間熱処理し、表面に薄く表面改質ポリイミド層
(約0.35μm)が被って(積層して)なる2層ポリ
イミドフィルム(全体の厚みは25μm)を作成した。
この2層ポリイミドフィルムは表面が均一であり、透明
性も良好であった。しかも、この2層ポリイミドフィル
ムは、ベ−スのポリイミドフィルムの特長である低線膨
張係数、高弾性率、高強度を保持したままで表面接着性
が次に示すように改良されている。
の作製)電解銅箔(三井金属鉱業株式会社製、3EC−
III、Rz=7μm)に東レ株式会社製エポキシ系接
着剤(TE−5701)を乾燥後の厚みが7μmとなる
ように塗布し、130℃で10分間乾燥後、2層フィル
ムの改質面と重ね合わせ、1Kg/cm2 の圧力で18
0℃にて5分間圧着した。その後180℃の熱風オ−ブ
ン中で60分間熱処理して銅箔ラミネ−トフィルムを得
た。このピ−ル強度(T剥離、25℃)を測定したとこ
ろ、1.5kgf/cmであった。
製)2層フィルムの表面改質ポリイミド層面に銅を常法
によりスパッタ法により1μmの厚みに設けて、スパッ
タ法による銅張りフィルムを作製した。このスパッタ法
による銅張りフィルムの水煮沸1時間後のクロスカット
剥離評価は、100/100であり剥離は全く認められ
なかった。
ピレックス25S:厚み25μm)を用い、前記と同じ
条件で接着剤を用いた銅箔ラミネ−トフィルムを作製し
た。この銅箔ラミネ−トフィルムのピ−ル強度(T剥
離、25℃)を測定したところ、0.6kgf/cmで
あった。
(厚み25μm)を用い、実施例1と同じ条件でスパッ
タ法による銅張りフィルムを作製した。このスパッタ法
による銅張りフィルムの水煮沸1時間後のクロスカット
剥離評価は、0/100であり全面にわたって銅が剥離
した。
非晶性ポリイミド用のポリアミック酸溶液の塗布厚みを
変えた(実施例2−5)か、両面に塗布した(実施例
6)他は実施例1と同様に実施して、表面改質ポリイミ
ド層の厚みが0.2μm(実施例2)、0.4μm(実
施例3)、0.55μm(実施例4)、各0.3μm
(両面)(実施例5)で、表面が均一で透明性も良好な
2−3層ポリイミドフィルムを得た。この2−3層ポリ
イミドフィルムは、ベ−スのポリイミドフィルムの特長
である低線膨張係数、高弾性率、高強度を保持したまま
で表面接着性が次に示すように改良されている。
た他は実施例1と同様にして、接着剤を用いた電解銅箔
ラミネ−トフィルム、およびスパッタ法による銅張りフ
ィルムを作製し、良好な結果を得た。この接着剤を用い
た電解銅箔ラミネ−トフィルムのピ−ル強度(T剥離、
25℃)は、いずれも2.0−2.3kgf/cmであ
り、スパッタ法による銅張りフィルムの水煮沸1時間後
のクロスカット剥離評価は100/100であり剥離は
全く認められなかった。
2,3,3’,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無
水物/1,3−ビス(4−アミノフェノキシ)ベンゼン
の3重量%ポリアミック酸溶液を使用した他は実施例1
と同様にして、表面が不均一で透明性が良くない2層ポ
リイミドフィルムが得られた。
たポリイミドフィルムは、芳香族ポリイミドフィルムの
特性を保持したままで、接着性、スパッタリング性や金
属蒸着性が良好である。
作でしかもベ−スの芳香族ポリイミドフィルムの特性を
保持したまま、接着性、スパッタリング性や金属蒸着性
が良好なポリイミドフィルムを得ることができる。
イミドフィルムと金属層とが大きな接着強度で積層され
ている。
Claims (6)
- 【請求項1】 3,3’,4,4’−ビフェニルテトラ
カルボン酸二無水物とp−フェニレンジアミンとをそれ
ぞれ主成分とするポリイミド前駆体の有機極性溶媒溶液
に場合によりイミド化触媒を含有させたド−プを支持体
に流延・乾燥した自己支持性フィルムの片面または両面
に、2,3,3’,4’−ビフェニルテトラカルボン酸
二無水物と4,4’−ジアミノジフェニルエ−テルとか
ら得られるポリアミック酸を含む有機極性溶媒溶液を塗
布または粉霧した後、加熱処理を完了してなる接着性の
改良されたポリイミドフィルム。 - 【請求項2】 2,3,3’,4’−ビフェニルテトラ
カルボン酸二無水物と4,4’−ジアミノジフェニルエ
−テルとから得られるポリイミドの層の厚さが0.1−
1.0μmである請求項1に記載の接着性の改良された
ポリイミドフィルム。 - 【請求項3】 3,3’,4,4’−ビフェニルテトラ
カルボン酸二無水物とp−フェニレンジアミンとをそれ
ぞれ主成分とするポリイミド前駆体の有機極性溶媒溶液
に場合によりイミド化触媒を含有させたド−プを支持体
に流延・乾燥した自己支持性フィルムまたはそれと同等
の表面状態であるフィルムの片面または両面に、2,
3,3’,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物
と4,4’−ジアミノジフェニルエ−テルとから得られ
るポリアミック酸を含む有機極性溶媒溶液を塗布または
噴霧した後、加熱処理を完了する接着性の改良されたポ
リイミドフィルムの製法。 - 【請求項4】 請求項1に記載の接着性の改良されたポ
リイミドフィルムの片面または両面の接着性改良面に、
耐熱性接着剤を介して金属箔を積層してなる積層体。 - 【請求項5】 耐熱性接着剤が熱可塑性ポリイミド接着
剤である請求項6に記載の多層基板積層体。 - 【請求項6】 請求項1に記載の接着性の改良されたポ
リイミドフィルムの片面または両面の接着性改良面に、
蒸着法またはスパッタリング法などによって金属薄層を
設け、次いで金属をメッキして金属層を設けた積層体。
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