JP2000043038A - エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物ペレットの製造法 - Google Patents
エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物ペレットの製造法Info
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Abstract
性に優れた成形物を得ることができるエチレン−酢酸ビ
ニル系共重合体ケン化物ペレットの製造法を提供するこ
と。 【解決手段】 エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物
の溶液に酸化物を含有させた後、凝固液中にストランド
状に押し出し、次いで得られたストランドを切断してペ
レット化してなる。
Description
ニル共重合体ケン化物(以下、EVOHと略記する)の
ペレットの製造法に関し、更に詳しくは成形時の滑り性
に優れ、かつシートやフィルム等の成形物にしたときの
耐ブロッキング性に優れるEVOHペレットの製造法に
関する。
リヤー性、保香性、耐溶剤性、耐油性などに優れてお
り、かかる特性を生かして、食品包装材料、医薬品包装
材料、工業薬品包装材料、農薬包装材料等のフィルムや
シート、或いはボトル等の容器等に成形されて利用され
ている。
よりフィルム状やシート状等に成形されるのであるが、
このときには該EVOHに対して、滑り性が求められ
る。すなわち、成形用機械(溶融押出機)内での装置
壁面と溶融状態のEVOHとの滑り性、かかる成形時
のロールや案内板等の装置とEVOH成形物との滑り
性、更には、得られたフィルム状やシート状等の成形
物をロール巻にして保存した場合にも成形物同士の滑り
性(耐ブロッキング性)が挙げられ、かかるの対策と
して、本出願人はEVOH溶液に滑剤を添加した後ペレ
ット化することを提案した(特開昭62−10694号
公報)。また、やの対策としては、EVOHに無機
物微粒子等のアンチブロッキング剤を溶融混合した後に
溶融成形することが一般的に行われている。
特開昭62−10694号公報開示の方法では、溶融成
形時の押出機内での樹脂の滑り性は良好であるものの、
ダイから出て製膜されてロール等の金属部に接した時の
滑り性についてはまだまだ十分とは言い難く、更に成形
後のフィルム等の成形物の耐ブロッキング性については
考慮されておらず、また無機物を溶融混合する方法は、
無機物の分散性が不十分で充分な効果を得ることができ
ないばかりか、得られる成形物には無機物の凝集による
ゲルやフィッシュアイ等が発生してしまうことがあり、
更には無機物微粒子をEVOHに溶融混合する必要があ
り、新たにかかる溶融混合工程が不可欠となり、製造工
程が繁雑になったりして経済的にも不利となるという問
題があるので、溶融成形時の滑り性に優れ、かつ耐ブロ
ッキング性に優れ、かつ外観性にも優れた成形物を得る
ことができるEVOHペレットの製造法が望まれるとこ
ろである。
かる現況に鑑みて鋭意研究を重ねた結果、EVOHの溶
液に酸化物を含有させた後、凝固液中にストランド状に
押し出し、次いで得られたストランドを切断してペレッ
ト化したEVOHが、上記の目的に合致することを見い
だして本発明を完成するに至った。
に限定されないが、エチレン含有量が20〜60モル%
(更には25〜55モル%)、ケン化度が90モル%以
上(更には95モル%以上)のものが用いられ、該エチ
レン含有量が20モル%未満では高湿時のガスバリヤー
性、溶融成形性が低下し、逆に60モル%を越えると充
分なガスバリヤー性が得られず、更にケン化度が90モ
ル%未満ではガスバリヤー性、熱安定性、耐湿性等が低
下して好ましくない。
(MI)(210℃、荷重2160g)は、0.1〜1
00g/10分(更には0.5〜50g/10分)が好
ましく、該メルトインデックスが該範囲よりも小さい場
合には、成形時に押出機内が高トルク状態となって押出
加工が困難となり、また該範囲よりも大きい場合には、
成形物の機械強度が不足して好ましくない。
合体のケン化によって得られ、該エチレン−酢酸ビニル
共重合体は、公知の任意の重合法、例えば、溶液重合、
懸濁重合、エマルジョン重合などにより製造され、エチ
レン−酢酸ビニル共重合体のケン化も公知の方法で行い
得る。
ン、不飽和カルボン酸系化合物、不飽和スルホン酸系化
合物、(メタ)アクリロニトリル、(メタ)アクリルア
ミド、ビニルエーテル、ビニルシラン化合物、塩化ビニ
ル、スチレンなどの他のコモノマーで「共重合変性」さ
れても差し支えない。又、本発明の趣旨を損なわない範
囲で、ウレタン化、アセタール化、シアノエチル化など
「後変性」されても差し支えない。
限定されないが、例えば酸化ケイ素、酸化アルミニウ
ム、酸化ジルコニウム、酸化マグネシウム、酸化セリウ
ム、酸化タングステン、酸化モリブデンおよびこれらの
複合体等を挙げることができ、これらの中から少なくと
も1種以上を選ぶことができる。また、これら酸化物の
粒子径は0.1〜10μmが好ましく、更には0.5〜
5μmが好ましく、かかる粒子径が0.1μm未満では
滑性や耐ブロッキング性の改善効果に乏しく、逆に10
μmを越えると成形物中にゲルやフィッシュアイ等が発
生して外観不良となって好ましくない。また、上記の酸
化物の中では、酸化ケイ素(ケイ酸)や酸化ケイ素−酸
化マグネシウム(ケイ酸マグネシウム)を用いることが
EVOHとの相溶性の点で好ましい。
の如き酸化物を含有させるにあたり、溶液状態のEVO
Hに酸化物を含有させた後、ペレット化することを最大
の特徴とするもので、かかる方法について詳細に説明す
る。
OHを溶解可能な溶媒に溶解すればよく、その溶媒や方
法等については限定されないが、該溶媒としては、メタ
ノール、エタノール、プロパノール、フェノール、ジメ
チルスルフォキサイド(DMSO)、ジメチルホルムア
ミド(DMF)、ヘキサフルオロイソプロパノール(H
FIP)等の溶剤やこれらの溶剤を含有する水溶液(混
合溶媒)を挙げることができ、該水溶液の場合には溶剤
/水の重量混合比を90/10〜30/70とすること
が好ましく、溶液中に含有されるEVOHの量として
は、2〜60重量%(更には5〜60重量%、特に10
〜55重量%)が好ましく、EVOHの量が2重量%未
満では所定量の酸化物をEVOH中に含有させることが
困難となり、逆に60重量%を越えると酸化物が分散不
良となって好ましくない。また、溶液を調整する方法と
しては、酸化物を含有していないEVOHの粉体やペ
レット等を溶剤や溶剤/水の混合溶媒中で所定の濃度と
なるように溶解したり、EVOH製造時のケン化処理
後のEVOHの溶剤溶液に溶剤、水またはその混合溶媒
を適当量添加したり、EVOH製造時の析出または析
出−水洗後の含水EVOHのペレットを溶剤または溶剤
/水の混合溶媒中で所定の濃度と液組成になるように溶
解したりする方法を挙げることができ、生産上好適には
の方法が採用され得る。
液に上記の酸化物を含有させるのであるが、かかる含有
については特に限定されず、例えば該溶液に酸化物を直
接添加する方法、或いは酸化物を0.1〜10重量%程
度の水溶液または水/溶剤混合溶液に分散させた後に添
加する方法等を採用することができる。
酸化物の量は、EVOH100重量部に対して0.00
1〜1重量部(更には0.005〜0.2重量部)が好
ましく、かかる量が0.001重量部未満では所定量の
酸化物をEVOHに含有させることが難しく、逆に1重
量部を越えると酸化物が分散不良となって好ましくな
い。また、酸化物を含有させるときのEVOH溶液の温
度は、10〜100℃(更には20〜60℃)が好まし
く、10℃未満では酸化物が分散不良となり、逆に10
0℃を越えると溶液の取扱いが難しく生産上不利とな
る。次に、上記で得られたEVOH溶液をストランド状
に押し出してペレット化するのであるが、かかる溶液は
そのままでもよいし、該溶液を適宜濃縮あるいは希釈し
たり、更には水を加えてストランド製造用の溶液を調整
することも可能である。この時点で、飽和脂肪族アミド
(例えばステアリン酸アミド等)、不飽和脂肪酸アミド
(例えばオレイン酸アミド等)、ビス脂肪酸アミド(例え
ばエチレンビスステアリン酸アミド等)、脂肪酸金属塩
(例えばステアリン酸カルシウム等)、低分子量ポリオレ
フィン(例えば分子量500〜10,000程度の低分子
量ポリエチレン、又は低分子量ポリプロピレン等)など
の滑剤、無機塩(例えばハイドロタルサイト等)、可塑
剤(例えばエチレングリコール、グリセリン、ヘキサン
ジオール等の脂肪族多価アルコールなど)、紫外線吸収
剤、着色剤、抗菌剤等を配合しても良い。
ストランド状に押し出して析出させるのであるが、EV
OH溶液中のEVOHの濃度としては10〜60重量%
が好ましく、更に好ましくは15〜50重量%で、該濃
度が10重量%未満では、凝固液中での凝固が困難とな
り、逆に60重量%を越えると得られるペレットの空隙
率が低下し、成形時の熱安定性に悪影響を及ぼすので好
ましくない。
ランド状に押し出して析出させるのであるが、凝固液と
しては水又は水/アルコール混合溶媒、ベンゼン等の芳
香族炭化水素類、アセトン、メチルエチルケトン等のケ
トン類、ジプロピルエーテル等のエーテル類、酢酸メチ
ル、酢酸エチル、プロピオン酸メチル等の有機酸エステ
ル等が用いられるが水又は水/アルコール混合溶媒が好
ましい。
ノール、プロパノール等のアルコールが用いられるが、
好ましくはメタノールが用いられる。
は、−10〜40℃が好ましく、更には0〜20℃であ
る。上記の有機溶媒は該ケン化物の非溶剤出あるので、
該ケン化物が凝固液に溶解して樹脂損失を招く心配は殆
どないが、なるべく低温での操作が安全である。
により、上記の如き凝固液中にストランド状に押出され
るのであるが、かかるノズルの形状としては、特に限定
されないが、円筒形状が好ましく、その長さは1〜10
0cmが好ましく、更には3〜30cmで、内径は0.
1〜10cmが好ましく、更には0.2〜5.0cmで
ある。
トランド状に押し出されるのであるが、ストランドは必
ずしも一本である必要はなく、数本〜数百本の間の任意
の数で押し出し可能である。
OHは凝固が充分進んでから切断され、ペレット化され
その後水洗される。かかるペレットの形状は、成形時の
作業性や取扱い面から円柱状の場合は径が2〜8mm、
長さ2〜8mmのもの(更にはそれぞれ2〜5mmのも
の)が、又球状の場合は径が2〜8mmのもの(更には
2〜5mmのもの)が実用的である。
10〜60℃の水槽中で水洗する。かかる水洗により、
EVOH中のオリゴマーや不純物が除去される。
るEVOHペレットが得られるのであるが、通常は、上
記のペレット化の後に乾燥工程を経て、EVOHペレッ
トが得られるのである。
採用することが可能であるが、本発明では、流動乾燥を
行うことが好ましく、更には該流動乾燥の前または後に
静置乾燥を行う乾燥方法、即ち、流動乾燥処理後に静置
乾燥処理を行う方法又は静置乾燥処理後に流動乾燥処理
を行う方法が特に好ましく、かかる乾燥方法について説
明する。
Hペレットが機械的にもしくは熱風により撹拌分散され
ながら行われる乾燥を意味し、該乾燥を行うための乾燥
器としては、円筒・溝型撹拌乾燥器、円筒乾燥器、回転
乾燥器、流動層乾燥器、振動流動層乾燥器、円錐回転型
乾燥器等が挙げられ、また、静置乾燥とは、実質的にE
VOHペレットが撹拌、分散などの動的な作用を与えら
れずに行われる乾燥を意味し、該乾燥を行うための乾燥
器として、材料静置型としては回分式箱型乾燥器が、材
料移送型としてはバンド乾燥器、トンネル乾燥器、竪型
サイロ乾燥器等を挙げることができるが、これらに限定
されるものではない。
う方法について説明する。
しては空気または不活性ガス(窒素ガス、ヘリウムガ
ス、アルゴンガス等)が用いられ、該加熱ガスの温度と
しては、95℃以下が好ましく、更には40〜90℃が
好ましく、該温度が95℃を越えるとEVOHペレット
が融着を起こして好ましくない。
7〜10m/secとすることが好ましく、更には0.
7〜5.0m/secで、特に1.0〜3.0m/se
cが好ましく、かかる速度が0.7m/sec未満では
EVOHペレットの融着が起こりやすく、逆に10m/
secを越えるとEVOHペレットの欠け等の発生が起
こりやすくなって好ましくない。
ペレットの処理量にもよるが、通常は5分〜36時間が
好ましく、更には10分〜24時間が好ましい。
処理されるのであるが、該処理後のEVOHペレットの
含水率は5.0〜60重量%(更には10〜55重量
%)とすることが好ましく、かかる含水率が5.0重量
%未満では、静置乾燥処理後の得られるEVOHペレッ
トを溶融成形した場合に吐出変動が起こり易く、逆に6
0重量%を越えると後の静置乾燥処理時にEVOHペレ
ットの融着が起こりやすくなって好ましくない。
理前より5.0重量%以上(更には10〜45重量%)
含水率を低くすることが好ましく、該含水率の低下が
5.0重量%未満の場合にも、後の(静置)乾燥処理時
にEVOHペレットの融着が起こりやすくなって好まし
くない。
レットは、次いで静置乾燥処理に供されるのであるが、
かかる静置乾燥処理に用いられる加熱ガスも同様に不活
性ガス(窒素ガス、ヘリウムガス、アルゴンガス等)が
用いられるが、該加熱ガスの温度は75℃以上が好まし
く、更には85〜150℃で、該温度が75℃未満で
は、乾燥時間を極端に長くする必要があり、経済的に不
利となって好ましくない。
ec未満とすることが好ましく、更には0.01〜0.
5m/secが好ましく、かかる速度が1m/secを
越えるとEVOHペレットを静置状態に保つことが困難
となり好ましくない。
ットの処理量により一概に言えないが、通常は10分〜
72時間が好ましく、更には1.0〜48時間が好まし
い。
処理されて最終的に乾燥されたEVOHペレットが得ら
れるのであるが、該処理後(最終)のEVOHペレット
の含水率は0.001〜2.0重量%(更には0.01
〜1.0重量%)になるようするのが好ましく、該含水
率が0.001重量%未満では、EVOHペレットのロ
ングラン成形性が低下する傾向にあり、逆に2.0重量
%を越えると成形品に発泡が発生しやすくなり好ましく
ない。
う方法について説明する。
の静置乾燥処理時の条件と基本的には同じであるが、加
熱ガスの温度を100℃以下とすることが好ましく、更
には40〜95℃が好ましく、該温度が100℃を越え
るとEVOHペレットが融着が起こりやすくなって好ま
しくない。
OHペレットの処理量にもよるが、通常は10分〜48
時間が好ましく、更には30分〜36時間が好ましい。
0〜70重量%(更には15〜60重量%)とすること
が好ましく、かかる含水率が10重量%未満では、流動
乾燥処理後の得られるEVOHペレットを溶融成形した
場合にゲルやフィッシュアイが多発する傾向にあり、逆
に70重量%を越えても、得られるEVOHペレットを
溶融成形した場合に吐出変動が起こり易いため好ましく
ない。
理前より3.0重量%以上(更には5.0〜30重量
%)含水率を低くすることが好ましく、該含水率の低下
が3.0重量%未満の場合は、後の(流動)乾燥処理時
にEVOHペレットの欠け等が発生しやすくなり好まし
くない。
レットは、次いで流動乾燥処理に供されるのであるが、
かかる流動乾燥処理の条件も上記の流動乾燥処理時の条
件と基本的には同じではあるが、加熱ガスの温度を80
℃以上とすることが好ましく、更には95〜150℃が
好ましく、該温度が80℃未満では、乾燥時間を極端に
長くする必要があり、経済的に不利となって好ましくな
い。
ットの処理量にもよるが、通常は10分〜48時間が好
ましく、更には30分〜24時間が好ましい。
最終的に目的とする含水率0.001〜2.0重量%の
EVOHペレットが得られるのである。
ペレット中の酸化物の含有量は、酸化物の種類によって
一概に言えないが、通常はEVOH100重量部に対し
て0.001〜1重量部(更には0.005〜0.2重
量部)になるように調整することが好ましく、かかる含
有量が0.001重量部未満では酸化物添加の効果が十
分ではなく、逆に1重量部を越えると成形物にゲルやフ
ィッシュアイ等が多発することになって好ましくない。
に優れたEVOHペレットが得られるわけであるが、か
かるEVOHペレットには、更に、必要に応じて、可塑
剤、熱安定剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、着色剤、抗
菌剤、フィラー、他樹脂などの添加剤を使用することも
可能である。特にゲル発生防止剤として、ハイドロタル
サイト系化合物、ヒンダードフェノール系、ヒンダード
アミン系熱安定剤、高級脂肪族カルボン酸の金属塩を添
加することもできる。
EVOHを用いることも可能で、このときは、エチレン
含有量が5モル%以上異なり、及び/又はケン化度が1
モル%以上異なるEVOHのブレンド物を用いることに
より、ガスバリヤー性を保持したまま、更に高延伸時の
延伸性、真空圧空成形や深絞り成形などの2次加工性が
向上するので有用である。
融成形等により、フィルム、シート、容器、繊維、棒、
管、各種成形品等に成形され、又、これらの粉砕品(回
収品を再使用する時など)を用いて再び溶融成形に供す
ることもでき、かかる溶融成形方法としては、押出成形
法、射出成形法が主として採用される。溶融成形温度
は、150〜300℃の範囲から選ぶことが多い。
は、単層として用いることもできるし、EVOHペレッ
トからなる層の少なくとも片面に熱可塑性樹脂層等を積
層して多層積層体として用いることも有用である。
OHペレットからなる層の片面又は両面に他の基材を積
層するのであるが、積層方法としては、例えば該EVO
Hペレットからなるフィルムやシートに熱可塑性樹脂を
溶融押出する方法、逆に熱可塑性樹脂等の基材に該EV
OHペレットを溶融押出する方法、該EVOHペレット
と他の熱可塑性樹脂とを共押出する方法、更には本発明
で得られたEVOHペレットからなるフィルムやシート
と他の基材のフィルム、シートとを有機チタン化合物、
イソシアネート化合物、ポリエステル系化合物、ポリウ
レタン化合物等の公知の接着剤を用いてドライラミネー
トする方法等が挙げられる。
低密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、中密度ポリ
エチレン、高密度ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル
共重合体、アイオノマー、エチレン−プロピレン共重合
体、エチレン−アクリル酸エステル共重合体、ポリプロ
ピレン、プロピレン−α−オレフィン(炭素数4〜20
のα−オレフィン)共重合体、ポリブテン、ポリペンテ
ン等のオレフィンの単独又は共重合体、或いはこれらの
オレフィンの単独又は共重合体を不飽和カルボン酸又は
そのエステルでグラフト変性したものなどの広義のポリ
オレフィン系樹脂、ポリエステル、ポリアミド、共重合
ポリアミド、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ア
クリル系樹脂、ポリスチレン、ビニルエステル系樹脂、
ポリエステルエラストマー、ポリウレタンエラストマ
ー、塩素化ポリエチレン、塩素化ポリプロピレン等が挙
げられる。他のEVOHも共押出可能である。上記のな
かでも、共押出製膜の容易さ、フィルム物性(特に強
度)の実用性の点から、ポリプロピレン、ポリアミド、
ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリス
チレン、PETが好ましく用いられる。
から一旦フィルムやシート等の成形物を得、これに他の
基材を押出コートしたり、他の基材のフィルム、シート
等を接着剤を用いてラミネートする場合、前記の熱可塑
性樹脂以外に任意の基材(紙、金属箔、一軸又は二軸延
伸プラスチックフィルム又はシート、織布、不織布、金
属綿状、木質等)が使用可能である。
OHペレットからなる層をa(a1、a2、・・・)、他
の基材、例えば熱可塑性樹脂層をb(b1、b2、・・
・)とするとき、フィルム、シート、ボトル状であれ
ば、a/bの二層構造のみならず、b/a/b、a/b
/a、a1/a2/b、a/b1/b2、b2/b1/a/b
1/b2等任意の組み合わせが可能であり、フィラメント
状ではa、bがバイメタル型、芯(a)−鞘(b)型、
芯(b)−鞘(a)型、或いは偏心芯鞘型等任意の組み
合わせが可能である。
意のものであってよく、フィルム、シート、テープ、ボ
トル、パイプ、フィラメント、異型断面押出物等が例示
される。又、得られる積層体は必要に応じ、熱処理、冷
却処理、圧延処理、印刷処理、ドライラミネート処理、
溶液又は溶融コート処理、製袋加工、深絞り加工、箱加
工、チューブ加工、スプリット加工等を行うことができ
る。
は容器等は食品、医薬品、工業薬品、農薬等各種の包装
材料として有用である。
する。尚、実施例中「部」、「%」とあるのは特に断り
のない限り重量基準を示す。
5モル%、MI12g/10分(210℃、荷重216
0g)]の水/メタノール(水/メタノール=40/6
0混合重量比)混合溶液(EVOH濃度45%)100
部に無定形シリカ(富士シリシア化学社製『サイリシア
310』、二酸化ケイ素主成分、平均粒子径1.4μ
m)の1%分散液5部を加えて40℃で30分間混合撹
拌して、無定形シリカ含有のEVOH溶液(EVOH1
00部に対して無定形シリカ0.11部)を得た。
(水/メタノール=95/5(重量比)の混合液)槽に
内径0.4cm、長さ6.0cmの円筒形のノズルより
ストランド状に押し出して凝固させた後、カッターで切
断してEVOHペレット(ペレット形状は直径5mm、
長さ5mmで、含水率50%)を得た。
より乾燥処理を行った。 <流動乾燥工程>上記で得られたEVOHペレットを回
分式流動層乾燥器(塔型)を用いて、75℃の窒素ガス
を流動させながら、約3時間乾燥を行って含水率20%
のEVOHペレットを得た。
率は、50%で、流動乾燥前後のEVOHペレットの含
水率差は30%であった。 <静置乾燥工程>次いで、流動乾燥処理後のEVOHペ
レットを回分式箱型乾燥器(通気式)を用いて、125
℃の窒素ガスで、約18時間乾燥を行って含水率0.3
%の乾燥EVOHペレット[EVOH(A)100重量
部に対して、無定形シリカを0.11部含有]を得た。
き単層インフレーションフィルム押出成形装置に供給し
て、厚さが40μmのEVOHフィルムを押出し、これ
を鉄板製の案内板から第1ピンチロール、第2ピンチロ
ールを経て巻取機にて巻取ってロール状のEVOHフィ
ルムを得た。得られたEVOHフィルムの滑り性、耐ブ
ロッキング性、外観性を下記の要領で評価した。 (滑り性)上記のEVOHフィルム製造時のEVOHフ
ィルムと案内板との接触の様子及び得られたEVOHフ
ィルムの表面状態を目視観察して以下の通り評価した。
なく滑り性は良好で、得られたEVOHフィルムに折り
しわも認められなかった △ −−− EVOHフィルムと案内板との接触には若
干の抵抗は認められ、得られたEVOHフィルムにも若
干の折りしわが認められた × −−− EVOHフィルムと案内板との接触は抵抗
が大きく滑り性は不良で、得られたEVOHフィルムに
は多数の折りしわが認められた (耐ブロッキング性)得られたロール状のEVOHフィ
ルムを20℃、80%RHで24時間放置後に手で該E
VOHフィルムを巻き解いて、以下のとおり評価した。
全く認められない △ −−− 若干の抵抗があり、ブロッキングも若干認
められる × −−− 抵抗が大きく、ブロッキングが著しい (外観性)上記の製造直後のEVOHフィルムの表面に
ついて、直径が0.2mm以上のフィッシュアイの発生
状況(発生個数)を目視観察で測定して、以下のとおり
評価した。
合体を50%含むメタノール溶液100部に、該共重合
体の酢酸基に対して0.017等量の水酸化ナトリウム
を含むメタノール溶液およびメタノール150部を供給
してケン化せしめた。次にメタノール100部に対して
水50部の割合で混合したメタノール水溶液60部を共
沸点過下で供給した。得られたEVOH溶液(樹脂濃度
40%)は完全透明な均一溶液で、EVOHの酢酸ビニ
ル成分のケン化度99.8モル%であった。
0%)100部に無定形シリカ(富士シリシア社製『サ
イリシア350』、二酸化ケイ素主成分、平均粒子径
1.8μm)の1%分散液3部を加えて50℃で30分
間混合撹拌して、無定形シリカ含有のEVOH溶液(E
VOH100部に対して無定形シリカが0.075部)
を得た。
ストランド状に押し出して凝固させた後、カッターで切
断してEVOHペレット(ペレット形状は直径4mm、
長さ4mmで、含水率50%)を得た。
た後、下記の方法により乾燥処理を行った。 <流動乾燥工程>上記で得られたEVOHペレットを流
動層乾燥器(連続横型多室式)を用いて、75℃の窒素
ガスを流動させながら、約3時間乾燥を行って含水率2
0%のEVOHペレットを得た。
率は、50%で、流動乾燥前後のEVOHペレットの含
水率差は30%であった。 <静置乾燥工程>次いで、流動乾燥処理後のEVOHペ
レットを回分式箱型乾燥器(通気式)を用いて、120
℃の窒素ガスで、約24時間乾燥を行って含水率0.2
%の乾燥EVOHペレット[EVOH100重量部に対
して、無定形シリカを0.075部含有]を得た。
例1と同様に評価を行った。
0モル%、MI6g/10分(210℃、荷重2160
g)]の水/メタノール(水/メタノール=20/80
混合重量比)混合溶液(EVOH濃度45%)100部
に板状含水ケイ酸マグネシウム(林化成社製『ミセルト
ン』、二酸化ケイ素−酸化マグネシウム主成分、平均粒
子径1.4μm)の2%分散液4.5部を加えて60℃
で40分間混合撹拌して、板状含水ケイ酸マグネシウム
含有のEVOH溶液(EVOH100部に対して板状含
水ケイ酸マグネシウムが0.2部)を得た。
ストランド状に押し出して凝固させた後、カッターで切
断してEVOHペレット(ペレット形状は直径4mm、
長さ4mmで、含水率50%)を得た。
燥処理を行った。 <静置乾燥工程>得られたEVOHペレットを回分式箱
型乾燥器(通気式)を用いて、70℃の窒素ガスで、約
5時間乾燥を行って含水率30%のEVOHペレットを
得た。
率は、50%で、静置乾燥前後のEVOHペレットの含
水率差は20%であった。 <流動乾燥工程>次いで、静置乾燥処理後のEVOHペ
レットを、回分式流動層乾燥器(塔型)を用いて、12
0℃の窒素ガスを流動させながら、約18時間乾燥を行
って含水率0.2%の乾燥EVOHペレット[EVOH
100重量部に対して、板状含水ケイ酸マグネシウムを
0.2部含有]を得た。
例1と同様に評価を行った。
0/50混合重量比)混合溶液にした以外は同様に行っ
て、得られたEVOHペレット[EVOH100重量部
に対して、無定形シリカを0.11部含有]について、
実施例1と同様に評価を行った。
化成社製『ASP600』、二酸化ケイ素−酸化アルミ
ニウム主成分、平均粒子径0.6μm)の1%分散液2
部を用いた以外は同様に行って、得られたEVOHペレ
ット[EVOH100重量部に対して、無定形含水ケイ
酸アルミニウムを0.044部含有]について、実施例
1と同様に評価を行った。
ンビスステアリン酸アミドを0.11部添加して、スト
ランド状に押し出してEVOHペレットを得た以外は同
様に行って、得られたEVOHペレットについて、実施
例1と同様に評価を行った。
を二軸押出機にて220℃で溶融混練してEVOHペレ
ットを得た以外は同様に行って、得られたEVOHペレ
ットについて、実施例1と同様に評価を行った。
めて示す。
トは、シートやフィルム等の成形物の製造時において、
押出装置のロールや案内板等の金属面との滑り性に優れ
て、かつ得られる該成形物は、耐ブロッキング性に優れ
るため、成形物の生産性に優れ、またしわやゲル、フィ
ッシュアイ等のない外観性好な成形物を得ることがで
き、更に得られた成形物は耐ブロッキング性に優れてお
り、保管性も良好で、各種の積層体とすることができ、
食品や医薬品、農薬品、工業薬品包装用のフィルム、シ
ート、チューブ、袋、容器等の用途に非常に有用であ
る。
Claims (5)
- 【請求項1】 エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物
の溶液に酸化物を含有させた後、凝固液中にストランド
状に押し出し、次いで得られたストランドを切断してペ
レット化することを特徴とするエチレン−酢酸ビニル共
重合体ケン化物ペレットの製造法。 - 【請求項2】 酸化物が、酸化ケイ素、酸化アルミニウ
ム、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、酸化セリウ
ム、酸化タングステン、酸化モリブデンおよびこれら複
合体の群から選ばれる少なくとも1種以上であることを
特徴とする請求項1記載のエチレン−酢酸ビニル共重合
体ケン化物ペレットの製造法。 - 【請求項3】 溶液がメタノール、エタノール、プロパ
ノール、フェノール、ジメチルスルフォキサイド(DM
SO)、ジメチルホルムアミド(DMF)、ヘキサフル
オロイソプロパノール(HFIP)、またはこれらの水
溶液であることを特徴とする請求項1または2記載のエ
チレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物ペレットの製造
法。 - 【請求項4】 エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物
の溶液中のエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物の含
有量が2〜60重量%であることを特徴とする請求項1
〜3いずれか記載のエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン
化物ペレットの製造法。 - 【請求項5】 ペレット化した後、得られたペレットを
流動乾燥処理することを特徴とする請求項1〜4いずれ
か記載のエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物ペレッ
トの製造法。
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- 1998-07-27 JP JP22769798A patent/JP4114897B2/ja not_active Expired - Fee Related
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