JP2000041434A - 移植機の昇降制御装置 - Google Patents

移植機の昇降制御装置

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JP2000041434A
JP2000041434A JP10213128A JP21312898A JP2000041434A JP 2000041434 A JP2000041434 A JP 2000041434A JP 10213128 A JP10213128 A JP 10213128A JP 21312898 A JP21312898 A JP 21312898A JP 2000041434 A JP2000041434 A JP 2000041434A
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Japan
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cam
control
lever
planting
operation lever
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JP10213128A
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English (en)
Inventor
Yoshio Ishitobi
芳夫 石飛
Yuzuru Tsukahara
譲 塚原
Masahiko Matsukawa
雅彦 松川
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Mitsubishi Agricultural Machinery Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Agricultural Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 手元操作レバー又は手動操作レバーの操作に
より植付部の昇降制御を可能とする。 【解決手段】 乗用田植機1の昇降制御装置は、手元操
作レバー38又は手動操作レバー17を選択的に操作す
ることにより、油圧コントロールバルブ35を介して走
行機体5に支持された植付部10を昇降制御自在とした
ものであり、このために、油圧コントロールバルブ35
を操作し得る作動機構40を設け、この作動機構40は
カム回動モータ41と平板カム30等を有していて、手
元操作レバー38による場合は、制御信号によりカム回
動モータ41を駆動して植付部10の昇降制御を可能と
し、また手動操作レバー17による場合は、カム回動モ
ータ41と平板カム30との連結を外して、代わりに手
動操作レバー17により平板カム30を直接回動可能と
して、植付部10の昇降制御を可能としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移植機の昇降制御
装置に係り、詳しくは電動アクチュエータ又は操作レバ
ーの操作により走行機体に支持された作業部を昇降制御
自在とした移植機の昇降制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、移植機としての乗用田植機に支持
された植付部の昇降制御は、油圧により行われ、その油
圧制御機構は、例えば図6に示すように、座席シート7
の側部に油圧・植付レバー17が設けられていて、該レ
バー17の手動操作にて植付部10を昇降制御すると共
に、該レバー17を「下げ」ないし「植付」位置に操作
すると、植付部10のフロート14に作用する土圧を感
知して適正植付位置になるように植付部10が自動昇降
制御される。
【0003】すなわち、図6及び図7に示すように、前
記油圧・植付レバー17をレバーガイド21に沿って
「上げ」、「固定」、「下げ」、「植付」位置に夫々操
作すると、平板カム30が支持軸31を中心として回動
し、この回動量に応じて油圧コントロールバルブ35を
作動させ、該油圧コントロールバルブ35により油圧シ
リンダ(図示せず)を制御して昇降リンク機構8に支持
された植付部10を昇降制御していた。
【0004】このとき、植付部10が下降した油圧自動
状態にあっては、フロート14に土圧が作用してその前
部が持上がると、感知プレート22と揺動アーム27及
び感知ロッド24を介して、レバーアーム71が枢支連
結部23を中心として揺動し、連牽リンク49を介して
油圧コントロールバルブ35を自動上げ位置に移動して
植付部10を上昇させ、反対に、フロート14に作用す
る土圧が小さくその前部が下降すると、油圧コントロー
ルバルブ35を自動下げ位置に移動して植付部10を下
降させる。
【0005】一方、最近は前記平板カム30にギヤを介
してカム回動モータ(図示せず)を連結し、このカム回
動モータを制御信号に基づき駆動可能として、このカム
回動モータにより平板カム30を介して自動的に植付部
10の昇降制御を行うようにしたものも出現している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述した後
者の従来例において、例えば制御信号に基づきカム回動
モータにより平板カム30を回動操作して、自動的に植
付部10の昇降制御を行っているときに、前記カム回動
モータが故障した場合等には、カム回動モータが電気的
にロックされてしまって、植付部10の昇降制御が不可
能となるおそれがあった。
【0007】本発明は、斯かる課題を解消するためにな
されたもので、その目的とするところは、自動にて作業
部を昇降制御中に電動アクチュエータが故障等した場合
においても、手動に切換えて作業部を昇降制御可能とし
た移植機の昇降制御装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、制御信号に基づき駆動され
る電動アクチュエータ(41)と、該電動アクチュエー
タ(41)に連結された制御カム(30)及び該制御カ
ム(30)の移動量に応じて開閉制御される制御バルブ
(35)とを有し、該制御バルブ(35)を介して油圧
アクチュエータ(19)により走行機体(5)に支持さ
れた作業部(10)を昇降制御自在とした移植機(1)
の昇降制御装置において、前記制御カム(30)に、噛
合手段(42)又は連結手段(68a,68b)を介し
て前記電動アクチュエータ(41)又は操作レバー(1
7)を選択的に連結可能に配置し、前記制御カム(3
0)に操作レバー(17)を連結することで、該操作レ
バー(17)の操作により前記作業部(10)を手動に
て昇降制御可能としたことを特徴とする。
【0009】請求項2記載の発明は、前記制御カム(3
0)を支持する支持軸(31)に、該制御カム(30)
と前記操作レバー(17)とを隣接配置したことを特徴
とする。
【0010】[作用]以上の発明特定事項に基づき、移
植機(1)は、制御信号に基づき駆動される電動アクチ
ュエータ(41)と、該電動アクチュエータ(41)に
連結された制御カム(30)及び該制御カム(30)の
移動量に応じて開閉制御される制御バルブ(35)とを
有していて、この制御バルブ(35)を介し油圧アクチ
ュエータ(19)により走行機体(5)に支持された作
業部(10)を昇降制御自在としている。
【0011】本発明においては、前記制御カム(30)
に、噛合手段(42)又は連結手段(68a,68b)
を介して前記電動アクチュエータ(41)又は操作レバ
ー(17)を選択的に連結可能に配置したものであり、
前記制御カム(30)に噛合手段(42)を介して電動
アクチュエータ(41)を連結すると、制御信号に基づ
き電動アクチュエータ(41)が駆動されて前記作業部
(10)は自動的に昇降制御され、また、前記制御カム
(30)に連結手段(68a,68b)を介して操作レ
バー(17)を連結すると、該操作レバー(17)の操
作により前記作業部(10)は手動操作にて昇降制御さ
れる。
【0012】なお、上述したカッコ内の符号は図面を参
照するために示すものであって、本発明の発明特定事項
を何ら限定するものではない。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の実施
の形態を説明する。なお、前述した従来例と同一または
相当する部材には、同一の符号を付す。
【0014】図1に示すように、乗用田植機1は、前輪
2及び後輪3により支持された走行機体5を有してお
り、該走行機体5にはその前輪前方部分のボンネット4
内にエンジン6が搭載され、走行機体5の前後方向の中
間部には座席シート7を有する運転席9が配設されてい
る。前記走行機体5の後方には、昇降リンク機構8を介
して作業部としての植付部10が昇降自在に支持され、
該植付部10には多数のプランタ、フロー卜14及びマ
ット苗を上下方向に載置し得る苗載せ台12が備えられ
ている。
【0015】前記走行機体5には、昇降リンク機構8と
の間に油圧シリンダ装置19が配設されていて、運転操
作部に設けられた手元操作レバー38(後述する)の操
作に基づき、座席シート7下部のリヤカバー26内に配
置された制御部39を介して油圧コントロールバルブ3
5が制御され、更に該油圧コントロールバルブ35によ
り前記油圧シリンダ装置19が伸縮制御されて、植付部
10が昇降作動するようになっている。
【0016】前記運転席9の前部には、ステアリングホ
イール13が設けられ、該ステアリングホイール13の
ステアリングシャフト13a上部には手元操作レバー3
8が設けられている。この手元操作レバー38は、ステ
アリングシャフト13aに沿って上下に操作可能である
と共に、手を離すと基準位置に自動復帰するように付勢
されている。
【0017】また、この手元操作レバー38は、基準位
置から上方に変位した「上げ位置」と、前記基準位置か
ら下方に変位した「下げ位置」と、下降を開始した後に
再度該手元操作レバー38を下方に変位した「植付位
置」とに切換え操作自在となっている。
【0018】そして、前記手元操作レバー38の操作に
基づき、座席シート7下部のリヤカバー26内に配置さ
れた制御部39を介して油圧コントロールバルブ35が
制御され、更に該油圧コントロールバルブ35により前
記油圧シリンダ装置19が伸縮制御されて、植付部10
が昇降作動する。
【0019】図2及び図3に示すように、座席シート7
下部のリヤカバー26内には、前記油圧コントロールバ
ルブ35と共に作動機構40が配置され、この作動機構
40によって油圧コントロールバルブ35が操作され
る。前記作動機構40は、モータ取付板34に取り付け
られたカム回動モータ41と、該カム回動モータ41に
噛合する減速機構20を介してその出力軸に固定された
モータギヤ42と、該モータギヤ42に噛合するカムギ
ヤ32と、該カムギヤ32を回動可能に支持する支持軸
31と、該支持軸31に遊嵌された平板カム30とを有
している。
【0020】一方、前記油圧コントロールバルブ35の
操作軸35aには、バルブ操作板36が固定されてい
て、前記平板カム30と油圧コントロールバルブ35及
びバルブ操作板36は、側面視においてオーバラップす
るように配置されている。前記バルブ操作板36には、
ピン36aが植設されていて、前記平板カム30にはこ
のピン36aと当接可能な凹部fが形成されている。そ
して、該凹部f内にてピン36aの移動を許容して融通
機構(自動範囲)を構成すると共に、該凹部fの一側面
にピン36aが当接すると該ピン36aは平板カム30
と一体に移動する。
【0021】前記支持軸31は、基端側を機体フレーム
16に支持され、自由端側を位置決めカム33にて支持
されている。この位置決めカム33には、一端縁に波形
部33aが形成されている。また、前記モータ取付板3
4はブラケット18を介してボルト60とナット61に
より機体フレーム16に取り付けられている。
【0022】前記位置決めカム33には、カラー62を
介してカム位置ポテンショメータ43が取り付けられて
いる。前記カムギヤ32と平板カム30とは、連結部材
66によって連結されていて、該連結部材66から延長
された延長アーム66aは操作アーム67を介して前記
カム位置ポテンショメータ43に連結されている。
【0023】以上により、前記手元操作レバー38を操
作すると、制御部39を介してカム回動モータ41が回
動し、モータギヤ42とカムギヤ32が回動して、連結
部材66により平板カム30が回動され、更にピン36
a及びバルブ操作板36を介して油圧コントロールバル
ブ35が制御され、油圧シリンダ装置19が伸縮されて
植付部10が昇降制御される。
【0024】ここで、本発明は、前記制御カム30に、
噛合手段42又は連結手段を介して前記電動アクチュエ
ータ41又は操作レバーを選択的に連結可能に配置し、
前記制御カム30に操作レバーを連結することで、該操
作レバーの操作により前記作業部10を手動にて昇降制
御可能としている。
【0025】図2及び図3において、運転席9における
座席シート7の側方には、手動により植付部10を昇降
制御しうる手動操作レバー17が設けられていて、この
手動操作レバー17は、リヤカバー26に形成されたレ
バーガイド21に沿い「上げ」、「固定」、「下げ(自
動)」、「植付」の各位置に操作可能となっている。
【0026】次に、この手動操作レバー17と油圧コン
トロールバルブ35との連結機構について説明する。
【0027】前記手動操作レバー17には、前記支持軸
31と略々平行に配置されたレバー部材69が取り付け
られていて、該レバー部材69の一端側(平板カム30
側)には舌片69aが突設され、他端側にはローラ70
が取り付けられている。このローラ70は、前記位置決
めカム33の波形部33aに係合されている。また、前
記支持軸31には、カムギヤ32と平板カム30が遊嵌
されていると共に、該カムギヤ32と平板カム30との
間にはスリーブ68が遊嵌されていて、該スリーブ68
には連結手段としての舌片68a,68bが夫々突設さ
れている。
【0028】そして、前記手動操作レバー17により油
圧コントロールバルブ35を制御するには、モータ取付
板34とブラケット18を固定しているボルト60とナ
ット61を外して、噛合手段としてのモータギヤ42と
カムギヤ32との噛み合いを外す。そして、前記レバー
部材69の舌片69aと、スリーブ68の一方の舌片6
8aとを固定すると共に、このボルト60とナット61
を用いて、スリーブ68の他方の舌片68bと平板カム
30とを固定する。
【0029】これにより、前記手動操作レバー17を回
動操作すると、該手動操作レバー17とレバー部材69
は支持軸31を中心として回動する。このとき、レバー
部材69の一端側に取り付けられた舌片68bにより平
板カム30が回動すると共に、他端側に取り付けられた
ローラ70が、位置決めカム33の波形部33aに係合
したまま所定位置に回動し、その位置に保持される。ま
た、前記スリーブ68に手動操作レバー17が一体固定
された状態において、該手動操作レバー17と、前記支
持軸31に遊嵌された平板カム30とは、組付け等が簡
単になるように互いに隣接して配置されている。
【0030】一方、前記手元操作レバー38により油圧
コントロールバルブ35を制御するには、レバー部材6
9の舌片69aとスリーブ68の一方の舌片68aとの
固定を外すと共に、スリーブ68の他方の舌片68bと
平板カム30との固定を外し、ボルト60とナット61
によりモータ取付板34とブラケット18を固定して、
モータギヤ42とカムギヤ32とを噛み合わせる。
【0031】次に、油圧制御機構の全体構成について説
明する。
【0032】図4及び図5に示すように、前記平板カム
30は、カム周縁部に大凹部a、小凸部b、ランド部c
及び融通凹部fを有していて、前記大凹部aは、カムア
ーム44の先端に回転自在に支持されているローラ45
に当接するカム面からなる。また、前記融通凹部fは、
バルブ操作板36に植設されたピン36aを受け入れる
凹部に形成され、該凹部f内にてピン36aの移動を許
容して融通機構(自動範囲)を構成すると共に、該凹部
fの一側面にピン36aを当接して一体に移動する。
【0033】前記カムアーム44は、支軸46を中心と
して回転自在に支持されており、該カムアーム44の他
端は、ロッド47を介して図示しない植付クラッチに連
結されている。これにより、前記大凹部aは、植付クラ
ッチの入切操作を行う。
【0034】前記油圧コントロールバルブ35の操作軸
35aには、連動アーム48が取り付けられており、該
連動アーム48の先端は、ピン65により連牽リンク4
9に連結され、更にレバーアーム71と感知リンク機構
15を介してフロート14に連結されている。そして、
フロート14に作用する土圧変動に基づき、前記油圧制
御バルブ35が自動的に制御されて、前記油圧シリンダ
装置19が伸縮するようになっている。なお、前記レバ
ーアーム71は、枢支連結部23を中心として揺動可能
とされている。
【0035】前記フロート14は、その後部を、伝動ケ
ース72の下部に設けられた軸73を中心として回動可
能に軸着され、その前部には感知プレート22が枢支・
連結されている。また、前記伝動ケース72には、植付
け深さ調節レバー75がピン結合されていて、該植付け
深さ調節レバー75を手動操作することにより、前記フ
ロート14はその上下位置が調整可能とされている。
【0036】前記感知プレート22は、下端部がフロー
ト14に枢支されていて、その上端近傍に長孔22aが
形成されている。この感知プレート22の上端部分に
は、ボーデンワイヤ76が固定されており、該ワイヤ7
6のインナワイヤに固定されたピン77が前記長孔22
aに嵌入している。
【0037】前記感知リンク機構15は、前記感知プレ
ート22と、該感知プレート22に揺動アーム27を介
して連結された感知ロッド24と、該感知ロッド24に
レバーアーム71を介して連結された連牽リンク49と
を有し、この連牽リンク49の他側は前記油圧制御バル
ブ35に連結されている。
【0038】また、前記揺動アーム27は、回動支点8
0を中心として一体的に揺動可能な二又状のアームから
成り、昇降リンク機構8の後部を連結している連結軸8
1に近接配置されている。前記感知プレート22と揺動
アーム27の一方のアーム27aとは、該感知プレート
22の前記長孔22aに嵌入されたピン77を介して連
結されている。また、他方のアーム27bの先端には、
ピン82を介して前記感知ロッド24が連結されてい
る。前記感知ロッド24の後部には、スプリング83が
張設されていて、このスプリング83は、前記フロート
14を常時上方向に向けて付勢する役目をなす。
【0039】前記連牽リンク49の長手方向の中間部に
はピン84が植設されていて、該ピン84とバルブ操作
板36の連係ピン36bとの間には戻しスプリング85
が張設され、該戻しスプリング85により前記連牽リン
ク49は常時フロート14の下げ方向に付勢されてい
る。
【0040】次に、前記フロート14には、ボーデンワ
イヤ76を介して扇形ギヤ86が接続され、この扇形ギ
ヤ86にはモータギヤ87等を介して感度調節モータ8
8が接続されている。そして、この感度調節モータ88
を制御することにより、扇形ギヤ86が支点91を中心
として揺動し、前記フロート14の前部の上下位置が変
更可能とされている。
【0041】すなわち、前記扇形ギヤ86にはワイヤ8
9が接続され、該ワイヤ89の他端は、戻しスプリング
90を介して前記連牽リンク49に植立されたピン84
に接続されている。前記戻しスプリング90は、油圧制
御バルブ35を常時フロート14の下げ方向に付勢する
役目をなす。
【0042】次いで、上述した本実施の形態の作用につ
いて説明する。
【0043】本実施の形態では、例えば植付部10が植
付位置に操作されている状態(平板カム30が植付位
置)から、手元操作レバー38を一回上方に操作する
と、平板カム30は植付クラッチを切操作した「下げ
(自動)」位置になり、もう一回上方に操作すると平板
カム30は「上げ」位置になる。
【0044】そこで、植付部10が植付位置に操作され
ている状態から、手元操作レバー38を一回上方に操作
して、平板カム30を「下げ(自動)」位置に操作した
状態では、カムアーム44のローラ45は小凸部bを乗
り越えて該小凸部bの近傍のランド部cに位置し、また
バルブ操作板36のピン36aは依然として融通凹部f
内に位置している。このとき、カムアーム44は時計方
向に回転して、クラッチロッド47を介して植付クラッ
チを切作動する。また、バルブ操作板36は自由に動き
得る位置にあり、植付部10はフロート14が田面に着
地している下降位置にある。
【0045】この状態では、フロート14に作用する土
圧に基づき、揺動アーム27を介して感知ロッド24に
より油圧制御バルブ35が制御される。即ち、植付部1
0が適正植付位置にある場合、油圧制御バルブ35の作
動軸35aを介してバルブ操作板36が固定位置にあ
り、油圧制御バルブ35をホールドして植付部10をそ
の位置に保持する。
【0046】この状態から、植付部10が田面に対して
上昇してフロート14に作用する土圧が減少すると、フ
ロート14の前方が下がり、その動きは図4において、
感知プレート22及び長孔22aの所定位置に位置決め
されているピン77を介して揺動アーム27aに時計方
向の回転として伝えられ、更に回動支点80を介して揺
動アーム27bも同方向に回転して感知ロッド24を右
方向に押圧する。
【0047】このときの感知ロッド24の右方向への押
圧力は、枢支連結部23を中心としてレバーアーム71
を時計方向に回転させる。すると、枢支連結部23を中
心とする感知ロッド24の時計方向への回動量は、連牽
リンク49に右方向への移動量として伝達される。
【0048】更に、この連牽リンク49に伝達された右
方向への移動量は、ピン65を介して連動アーム48に
伝達され、油圧制御バルブ35の作動軸35aを反時計
方向に回転させて、油圧制御バルブ35を、油圧シリン
ダ装置19内の油を排出するように切換え、該シリンダ
装置19を収縮して植付部10を下げる。
【0049】また反対に、植付部10が下降してフロー
ト14に作用する土圧が増大すると、フロート14の前
方が持上り、その動きは感知プレート22、揺動アーム
27a,27b、及び感知ロッド24を介して、レバー
アーム71を枢支連結部23を中心として反時計方向に
回動させる。このレバーアーム71の回動により、連牽
リンク49に図面左方向への移動量として伝達され、更
に該連牽リンク49とピン65を介して連動アーム48
に伝達され、油圧制御バルブ35の作動軸35aを時計
方向に回転させて、油圧制御バルブ35は油圧シリンダ
装置19に圧油を圧送するように切換えられ、該シリン
ダ装置19のロッドを伸張して植付部10を適正位置ま
で上昇させる。
【0050】また、前記手元操作レバー38は、前記制
御部39を介してカム回動モータ41に電気的に接続さ
れていて、該手元操作レバー38を操作すると、その操
作内容が図示しない切換スイッチにより判別され、この
切換スイッチからの制御信号で、カム回動モータ41が
駆動され、減速機構20、モータギヤ42、カムギヤ3
2、連結部材66を介して前記平板カム30が駆動さ
れ、該平板カム30の支持軸31を中心とした回動量は
ポテンショメータ43により検出される。この平板カム
30の回動により、ピン36aを介して油圧コントロー
ルバルブ35が回動し、これにより油圧シリンダ装置1
9が伸縮されて植付部10が昇降制御される。
【0051】次に、手元操作レバー38をもう一回上方
に操作して、平板カム30を「上げ」位置に操作した状
態では、平板カム30の凹部c’にローラ45が嵌入す
ると共に、スプリング85に基づき凹部fの一側面にピ
ン36aが当接した状態にあって、平板カム30と一体
にバルブ操作板36を回動して、油圧コントロールバル
ブ35を「上げ」位置に回動・操作する。従って、油圧
コントロールバルブ35は圧油を油圧シリンダ装置19
に供給して植付部10を上昇する。またこの際、カムア
ーム44はローラ45が凹部c’に嵌入して植付クラッ
チを切位置に維持する。
【0052】そして、植付部10の上昇に伴い昇降リン
ク機構8が所定量上方向に回動して、そのリフタ角が所
定値に達すると該リフタ角がポテンショメータ59(図
1参照)により検出され、カム回動モータ41が強制的
に回動されて平板カム30が自動的に固定位置に戻され
る。
【0053】次に、カム回動モータ41が故障した場合
等において、手元操作レバー38から手動操作レバー1
7に切換えて植付部10を昇降操作する場合について説
明する。
【0054】まず、モータ取付板34とブラケット18
を固定しているボルト60とナット61を外し、モータ
ギヤ42とカムギヤ32との噛み合いを外す。そして、
前記レバー部材69の舌片69aと、スリーブ68の一
方の舌片68aとを固定すると共に、このボルト60と
ナット61を用いて、スリーブ68の他方の舌片68b
と平板カム30とを固定する。
【0055】これにより、前記手動操作レバー17を回
動操作すると、該手動操作レバー17とレバー部材69
は支持軸31を中心として回動可能となる。こうして、
手動操作レバー17を操作すると、レバー部材69の一
端側に取り付けられた舌片68bにより平板カム30も
回動し、ピン36aを介してバルブ操作板36が回動さ
れて、油圧コントロールバルブ35が制御される。
【0056】
【発明の効果】以上説明した通り、請求項1記載の発明
によれば、制御信号に基づき駆動される電動アクチュエ
ータと、該電動アクチュエータにより制御される制御カ
ム及び制御バルブを有し、走行機体に支持された作業部
を昇降制御自在とした移植機の昇降制御装置において、
前記制御カムに操作レバーを選択的に連結可能としたこ
とにより、作業部を自動にて昇降制御中に、前記電動ア
クチュエータが故障した場合等においても、電動アクチ
ュエータと制御カムとの連係を解除してから、操作レバ
ーを操作すれば手動にて制御カムを移動させることがで
き、これにより作業部を自由に昇降操作することができ
る。
【0057】請求項2記載の発明によれば、前記制御カ
ムが支持された支持軸に、制御カムと操作レバーとを隣
接配置したことにより、簡単な構造でしかも組み付けが
容易な昇降制御装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用された乗用田植機を模式的に表し
た側面図である。
【図2】作動機構の正面図である。
【図3】作動機構の外観斜視図である。
【図4】油圧制御機構の全体構成を示す側面図である。
【図5】同上の要部拡大図である。
【図6】従来の乗用田植機における油圧制御機構の全体
構成を示す側面図である。
【図7】従来の手動操作レバーの操作位置を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 乗用田植機 5 走行機体 8 昇降リンク機構 10 植付部 13 ステアリングホイール 14 フロート 17 手動操作レバー 19 油圧シリンダ装置 30 平板カム 31 支持軸 32 カムギヤ 33 位置決めカム 34 モータ取付板 35 油圧コントロールバルブ 35a 操作軸 36 バルブ操作板 36a ピン 36b 連係ピン 38 手元操作レバー 39 制御部 40 作動機構 41 カム回動モータ 42 モータギヤ 43 カム位置ポテンショメータ 60 ボルト 61 ナット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松川 雅彦 島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番地 1 三菱農機株式会社内 Fターム(参考) 2B062 AA03 AA09 AB01 BA24 BA62 2B304 KA02 KA03 KA16 LA02 LA09 LB05 LB16 MA02 MC11 PA01 PA11 PA15 PC01 PC08

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 制御信号に基づき駆動される電動アクチ
    ュエータと、該電動アクチュエータに連結された制御カ
    ム及び該制御カムの移動量に応じて開閉制御される制御
    バルブとを有し、該制御バルブを介して油圧アクチュエ
    ータにより走行機体に支持された作業部を昇降制御自在
    とした移植機の昇降制御装置において、 前記制御カムに、噛合手段又は連結手段を介して前記電
    動アクチュエータ又は操作レバーを選択的に連結可能に
    配置し、 前記制御カムに操作レバーを連結することで、該操作レ
    バーの操作により前記作業部を手動にて昇降制御可能と
    した、 ことを特徴とする移植機の昇降制御装置。
  2. 【請求項2】 前記制御カムを支持する支持軸に、該制
    御カムと前記操作レバーとを隣接配置した、ことを特徴
    とする請求項1記載の移植機の昇降制御装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001251909A (ja) * 2000-03-15 2001-09-18 Yanmar Agricult Equip Co Ltd 湛水直播機
CN107509424A (zh) * 2017-09-06 2017-12-26 江苏大学 一种穴盘苗自动移栽机压杆装置

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