JP3922820B2 - 移動農機の油圧制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、走行機体に作業部を昇降自在に支持した移動農機に係り、詳しくはエンジンスタート時に操作レバーが所定の位置に操作されている場合にのみ、該操作レバーによる作業部の昇降制御等を可能とした移動農機の油圧制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、乗用田植機に支持された植付部の昇降制御は、油圧により行われ、その油圧制御機構は、例えば図6に示すように、座席シート7の側部に油圧・植付レバー17が設けられていて、該レバー17の手動操作にて植付部10を昇降制御すると共に、該レバー17を「下げ(自動)」ないし「植付(自動)」位置に操作すると、植付部10のフロート14に作用する土圧を感知して適正な植付位置になるように植付部10が自動昇降制御される。
【0003】
すなわち、前記油圧・植付レバー17を、図7に示すレバーガイド21に沿って「上げ」、「固定」、「下げ(自動)」、「植付(自動)」位置に夫々操作すると、平板カム30が支点軸31を中心として回動し、この回動量に応じて油圧コントロールバルブ35を作動させ、該油圧コントロールバルブ35により油圧シリンダ(図示せず)を制御して昇降リンク機構8に支持された植付部10が昇降制御される。なお、油圧・植付レバー17の「植付(自動)」位置では植付クラッチが入りとなる。
【0004】
このとき、例えば油圧・植付レバー17を「下げ(自動)」又は「植付(自動)」位置にし、植付部10が下降した油圧自動状態にあっては、フロート14に土圧が作用してその前部が持上がると、感知プレート22と揺動アーム27及び感知ロッド24を介して、レバーアーム71が枢支連結部23を中心として揺動し、連牽リンク49を介して油圧コントロールバルブ35を自動上げ位置に移動して植付部10を上昇させ、反対に、フロート14に作用する土圧が小さくその前部が下降すると、油圧コントロールバルブ35を自動下げ位置に移動して植付部10を下降させる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来は、前記油圧・植付レバー17を「上げ」位置や「植付(自動)」位置に操作したままエンジンを切り、その後、キーONによりエンジンをスタートさせた場合、運転者が油圧・植付レバー17を何ら操作しないにもかかわらず、植付部10が不用意に上昇したり、植付クラッチが入ったままとなって部品を破損させるおそれがあった。
【0006】
本発明は、斯かる課題を解消するためになされたもので、その目的とするところは、エンジンスタート時に操作レバーが所定の固定位置に操作されている場合にのみ、該操作レバーによる作業部の昇降制御と作業機クラッチの入切制御を可能として、作業部の不用意な動作を防止したり部品の破損を防止し得る移動農機の油圧制御装置を提供することにある。
【0007】
前記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、走行機体(5)に対し作業部(10)を油圧アクチュエータ(19)により昇降自在に支持し、該作業部を、操作レバー(17)の所定の上げ位置への操作で上昇させ、操作レバーの所定の固定位置への操作で任意高さ位置に停止させ、操作レバーの所定の下げ位置への操作で下降させる制御を行う油圧コントロールバルブ(35)を備えると共に、植付位置への操作で作業機クラッチを入にする移動農機において、
前記油圧コントロールバルブ(35)及び前記作業機クラッチを操作する操作部材(30)と、
前記操作レバー(17)の操作位置を検出する操作レバー検出手段(50)と、
前記操作部材(30)の位置を検出する操作部材検出手段(43)と、
前記操作部材を駆動する操作アクチュエータ(41)と、
前記操作レバー検出手段(50)及び前記操作部材検出手段(43)からの信号に基づき、前記操作アクチュエータ(41)を作動する制御部(39)と、を備え、
前記制御部は、エンジンスタート時に、前記操作レバー検出手段(50)により前記操作レバー(17)が前記固定位置に操作されていることを検出した場合、前記操作レバーの上げ位置、固定位置、下げ位置及び植付位置に対応して前記操作部材(30)が移動するように前記操作アクチュエータ(41)の作動を可能とし、
エンジンスタート時に、前記操作レバー検出手段(50)により前記操作レバー(17)が前記固定位置に操作されていないことを検出した場合は、前記操作部材検出手段(43)の信号に基づき前記操作部材(30)が前記操作レバーの固定位置に対応するように前記操作アクチュエータ(41)を作動して、前記作業機クラッチを強制的に切り、かつ前記作業部をエンジンスタート前の位置に保持するようにした、ことを特徴とする。
【0008】
請求項2記載の発明は、エンジンスタート時に前記操作レバー(17)が前記固定位置に操作されてない場合、前記操作レバー検出手段(50)からの信号に基づき警報を発する警報手段(63)を備えている、ことを特徴とする。
【0009】
[作用]
以上の発明特定事項に基づき、移動農機(1)は、油圧アクチュエータ(19)により昇降自在に支持した作業部(10)を、操作レバー(17)の所定の「上げ」位置への操作で上昇させ、また所定の「固定」位置への操作で任意高さ位置に停止させ、更に所定の「下げ」位置への操作で下降させる制御を行う油圧コントロールバルブ(35)を備えていて、更にまた「植付」位置に操作すると作業機クラッチを入にする。
【0010】
前記操作レバー(17)の操作位置は検出手段(50)により検出されていて、エンジンスタート時に、前記操作レバー(17)が「固定」位置に操作されている場合にのみ、制御部(39)により前記操作レバー(17)による前記作業部(10)の昇降制御と作業機クラッチの入切制御を可能としている。
【0011】
若しも、エンジンスタート時に、前記操作レバー(17)が前記「固定」位置に操作されていない場合は、該操作レバー(17)が「固定」位置に操作されたと同じ位置(油圧固定位置)になるように、前記油圧コントロールバルブ(35)を強制的に回動させる。こうして、エンジンスタート時に操作レバー(17)が「固定」位置にない場合は、前記作業部(10)をエンジンスタート前の高さ位置に保持し、かつ前記作業機クラッチを自動的に切る制御を行う。
【0012】
なお、上述したカッコ内の符号は図面を参照するために示すものであって、本発明の発明特定事項を何ら限定するものではない。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づき本発明の実施の形態を説明する。なお、前述した従来例と同一または相当する部材には、同一の符号を付す。
【0014】
図1に示すように、乗用田植機1は、前輪2及び後輪3により支持された走行機体5を有しており、該走行機体5にはその前輪前方部分のボンネット4内にエンジン6が搭載され、走行機体5の前後方向の中間部には座席シート7を有する運転席9が配設されている。この座席シート7の側方には、手動操作レバー17が設けられていて、この手動操作レバー17は、従来と同様にレバーガイド21に沿い「上げ」、「固定」、「下げ(自動)」、「植付(自動)」の各位置に操作可能となっている。
【0015】
前記走行機体5の後方には、昇降リンク機構8を介して作業部としての植付部10が昇降自在に支持され、該植付部10には多数のプランタ、フロー卜14及びマット苗を上下方向に載置し得る苗載せ台12が備えられている。
【0016】
前記走行機体5には、昇降リンク機構8に固着されたリンクブラケット20との間に油圧シリンダ装置19が配設されていて、前記手動操作レバー17の操作に基づき、座席シート7下部のリヤカバー26内に配置された油圧コントロールバルブ35が制御され、更に該油圧コントロールバルブ35により前記油圧シリンダ装置19が伸縮制御されて、植付部10が昇降作動する。
【0017】
本発明は、前記操作レバー17の操作位置を検出する検出手段と、エンジンスタート時に、前記検出手段により前記操作レバー17が前記固定位置に操作されていることを検出したことにより、前記操作レバー17による前記作業部10の昇降制御と作業機クラッチの入切制御を可能とする制御部とを備えている。
【0018】
すなわち、前記手動操作レバー17の操作位置は、レバー位置検出ポテンショメータ50により検出され、この検出値に応じて前記油圧コントロールバルブ35の近傍に配置された制御部39を介してカム回動モータ41が回動され、後述する如く作動機構40の作動で油圧コントロールバルブ35が制御される。
【0019】
そして、前記手動操作レバー17を「上げ」位置へ操作すると植付部10が上昇し、「固定」位置へ操作すると植付部10が任意高さ位置に停止し、「下げ(自動)」位置へ操作すると植付部10が下降すると共に、「植付」位置へ操作すると作業機クラッチ(図示せず)が入になる。
【0020】
ここで、前記手動操作レバー17による植付部10の昇降機構について説明する。
【0021】
図2に示すように、座席シート7下部のリヤカバー26内には、前記油圧コントロールバルブ35や作動機構40が配置され、この作動機構40によって油圧コントロールバルブ35が操作される。前記作動機構40は、油圧コントロールバルブ35の近傍に配置されたカム回動モータ41と、該カム回動モータ41のモータ軸と一体的に回転する小ギヤ42と、該小ギヤ42に噛合するギヤ部30aを有しかつ支点軸31を中心として回動可能な平板カム30とを有している。前記平板カム30の支点軸31には、該支点軸31の回転角(すなわち平板カム30の回転角)を検出するカム位置ポテンショメータ43が取り付けられている。
【0022】
前記油圧コントロールバルブ35の操作軸35aには、バルブ操作板36が固定されていて、該油圧コントロールバルブ35から、油圧ホース32,33が前記油圧シリンダ19(図1参照)及び図示しない油圧ポンプに連結されている。なお、前記平板カム30と油圧コントロールバルブ35及びバルブ操作板36は、側面視においてオーバラップするように配置されている。
【0023】
図3に示すように、前記平板カム30は、カム周縁部に部分的に形成された前記ギヤ部30aと、大凹部a、小凸部b、ランド部c及び融通凹部fを有していて、前記大凹部aは、カムアーム44の先端に回転自在に支持されているローラ45に当接するカム面からなる。また、前記融通凹部fは、バルブ操作板36に植設されたピン36aを受け入れる凹部に形成され、該凹部f内にてピン36aの移動を許容して融通機構(自動範囲)を構成すると共に、該凹部fの一側面f1 にピン36aを当接して一体に移動する(手動操作)。
【0024】
前記カムアーム44は、支軸46を中心として回転自在に支持されており、該カムアーム44の他端は、ロッド47を介して図示しない植付クラッチに連結されている。これにより、前記大凹部aは、植付クラッチの入切操作を行う。
【0025】
前述した図2において、前記油圧コントロールバルブ35の操作軸35aには、フロート14に連動する連動アーム48が回転自在に支持されており、該連動アーム48の先端は、連牽リンク49及び扇形ギヤ52に連結されている。前記扇形ギヤ52は、支点23を中心として揺動可能とされ、該支点23には扇形ギヤ52の回動量を検出するポテンショメータ57が設けられていて、前記油圧コントロールバルブ35の回動量は、このポテンショメータ57によって検出される。また、前記扇形ギヤ52には、バルブ回動モータ55によって駆動される小ギヤ56が噛合しており、該扇形ギヤ52に連結された前記連牽リンク49、更に連動アーム48とバルブ操作板36を介して油圧コントロールバルブ35が制御される。
【0026】
一方、図2に示すように、昇降リンク機構8の後部には、支点軸25を中心として回動可能な揺動アーム27が設けられていて、この揺動アーム27は感知プレート22を介してフロート14の前部に連結されている。前記揺動アーム27と感知プレート22とは、該感知プレート22の長孔22aに嵌入されたピン28を介して連結されている。そして、前記フロート14に作用する土圧変動に基づくフロート14の上下移動は、フロート位置ポテンショメータ58により検出され、この検出値に基づき前記バルブ回動モータ55が回動し、油圧コントロールバルブ35が制御されて、油圧シリンダ装置19(図1参照)が伸縮するようになっている。
【0027】
再び図3において、前記バルブ操作板36には、連係ピン36bが植設されており、該連係ピン36bは前記連動アーム48に当接し、該連動アーム48と共に連動し得るようになつている。そして、この連係ピン36bと、前記扇形ギヤ52に植設されたピン53との間にスプリング54が張設されていて、該スプリング54の張力は、連動アーム48の一側に当接しているピン36bを介してバルブ操作板36に伝達される。また、機体フレームと前記ピン53との間には、スプリング37が張設されていて、該スプリング37により油圧コントロールバルブ35を一方向に向けて押圧・付勢している。
【0028】
図4には、本実施の形態における制御ブロック図が示されている。
【0029】
同図において、前記制御部39には、手動操作レバー17の操作位置を検出するレバー位置検出ポテンショメータ50、後述する手元操作レバー38の操作を検出する切換スイッチ51(上下方向切換スイッチ51−1,前後方向切換スイッチ51−2)、平板カム位置ポテンショメータ43からの信号が入力されている他、苗警報スイッチ60、バックスイッチ62、植付スイッチ64、ホーンスイッチ66等からの信号が入力されている。
【0030】
そして、前記各入力信号に基づき、前記制御部39を介してカム回動モータ41が制御され、また苗供給モニタランプ61、植付モニタランプ65、ブザー63、ホーン67が点灯又は鳴動するようになっている。
【0031】
以上により、前記手動操作レバー17の操作位置を検出するレバー位置検出ポテンショメータ50は、前記制御部39を介してカム回動モータ41と電気的に接続されていて、該手動操作レバー17を「上げ」「固定」「下げ」「植付」の各位置に操作すると、その操作位置信号が制御部39に送られ、前記カム回動モータ41が動作されて平板カム30が回動され、バルブ操作板36を介して前記油圧コントロールバルブ35が制御される。
【0032】
このように、手動操作レバー17の操作位置は、レバー位置検出ポテンショメータ50により検出されているが、本実施の形態において、前記制御部39では、キーONのエンジンスタート時には、前記手動操作レバー17が「固定」位置に操作されていることを検出したことにより、該手動操作レバー17による植付部10の昇降制御と作業機クラッチの入切制御を可能としている。
【0033】
図5(a)(b)は、このときの制御フローチャートを示している。
【0034】
図5(a)は、レバー位置が「固定」位置にあることを条件として植付部10の昇降制御を可能とするものであり、S1において、手動操作レバー17の操作位置が「固定」位置か否かを判断し、「固定」位置ならS2に進み、「固定」位置でなければS3〜S5において、図4に示した警報手段としてのブザー63を鳴動させてからブザーフラグをセットすると共に、植付モニタランプ65を点滅させる。また、S2においては、ブザーフラグがリセットされているか否かを判断し、リセットされていれば次にS6においてレバーフラグをセットし、またブザーフラグがリセットされていなければ、S7〜S8においてレバー位置一致ブザーを鳴動させてからブザーフラグをリセットして前述したS6に進む。
【0035】
次に、図5(b)は、エンジンスタート時の制御に関するものであり、S11においてエンジンスタート時に平板カム30が「固定」位置でなければ、カム回動モータ41を強制的に駆動して平板カム30を「固定」位置に回動し、S12ではレバーフラグがセットされているか否かを判断し、セットされていればS13で植付部10の油圧コントロールを可能とし、セットされていなければS14においてレバー位置をセットしてから上述のS12に戻る。
【0036】
すなわち、キーONのエンジンスタート時には、手動操作レバー17が「固定」位置に操作されていないと、警報手段としてのブザー63が鳴動すると共に、制御部39において前記カム回動モータ41を強制的に作動させて平板カム30を「固定」位置に回動させる制御を行っている。この平板カム30は、前述したように油圧コントロールバルブ35の回動と植付クラッチの入切操作を行っているため、平板カム30が強制的に「固定」位置に回動されると、植付部10はエンジンスタート前の位置に保持されると共に、植付クラッチも自動的に切操作される。
【0037】
これにより、不用意な機械動作が防止されると共に、運転者はエンジンスタート時に手動操作レバー17が「固定」位置に操作されていないことを認識することができる。なお、この場合は、改めて手動操作レバー17を「固定」位置に操作することで、該手動操作レバー17による植付部10の昇降制御と植付クラッチの入切制御が可能となる。
【0038】
なお、図1に示すように、前記運転席9の前部には、ステアリングホイール13が設けられ、該ステアリングホイール13の下方のステアリングシャフトには、スイッチボックス15が設けられ、このスイッチボックス15に手元操作レバー38が取付けられている。
【0039】
この手元操作レバー38は、前記手動操作レバー17が「植付」位置に操作されている場合にのみ、その操作により植付部10の昇降制御等が可能となっている。この手元操作レバー38は、上下方向とこれと略々直交する機体前後方向に夫々独立して操作可能であり、図示しない弾発部材により、手を離すと基準位置に自動復帰するように付勢されている。そして、上下方向の操作により、基準位置と、この基準位置から上方に変位した上げ位置と、基準位置から下方に変位した下げ位置と、下降を開始した後再度手元操作レバー38を下方に変位した植付位置とに切換え操作自在となっている。
【0040】
前記手元操作レバー38の上下方向の操作は、切換スイッチ51−1により判別され、この切換スイッチ51−1からの制御信号で前記カム回動モータ41により平板カム30が回動され、バルブ操作板36を介して油圧コントロールバルブ35が制御される。
【0041】
これにより、手元操作レバー38を上下方向に操作すると、カム回動モータ41により平板カム30が駆動され、該平板カム30の支点軸31を中心とした回動量はポテンショメータ43により検出される。この平板カム30の回動により、ピン36aを介して油圧コントロールバルブ35が回動し、油圧シリンダ装置19が伸縮して植付部10が昇降制御される。
【0042】
また、植付部10が昇降動作中に、例えば手元操作レバー38を機体後方向に引き操作すると、その操作内容が切換スイッチ51−2により判別され、この切換スイッチ51−2からの制御信号で、平板カム30が固定位置になり植付部10の昇降動作が停止される。
【0043】
【発明の効果】
以上説明した通り、請求項1記載の発明によれば、エンジンスタート時に操作レバーが所定の固定位置に操作されている場合にのみ、操作レバーによる作業部の昇降制御と作業機クラッチの入切制御を可能としたことにより、エンジンスタート時に操作レバーを何ら操作しないにもかかわらず、例えば作業部が不用意に昇降作動するのを防止することができると共に、該作業部が不用意に昇降作動して作業機クラッチが入になり、作業部が路面に衝突等して機体の構成部品が破損する等のおそれを防止することができる。
【0044】
請求項2記載の発明によれば、エンジンスタート時に操作レバーが所定の固定位置に操作されてない場合は警報を発するようにしたことで、オペレータは操作レバーが固定位置に操作されていないことを直ちに認識することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用された乗用田植機を模式的に表した側面図である。
【図2】油圧制御機構の全体構成を示す側面図である。
【図3】同上の要部拡大図である。
【図4】本実施の形態における制御ブロック図である。
【図5】(a)(b)は、夫々本実施の形態における制御フローチャートを示す図である。
【図6】従来の乗用田植機における油圧制御機構の全体構成を示す側面図である。
【図7】従来の手動操作レバーの操作位置を示す図である。
【符号の説明】
1 乗用田植機
5 走行機体
8 昇降リンク機構
10 植付部
17 手動操作レバー
19 油圧シリンダ装置
30 平板カム
35 油圧コントロールバルブ
39 制御部
40 作動機構
41 カム回動モータ
43 カム位置ポテンショメータ
50 レバー位置ポテンショメータ
63 ブザー
Claims (2)
- 走行機体に対し作業部を油圧アクチュエータにより昇降自在に支持し、該作業部を、操作レバーの所定の上げ位置への操作で上昇させ、操作レバーの所定の固定位置への操作で任意高さ位置に停止させ、操作レバーの所定の下げ位置への操作で下降させる制御を行う油圧コントロールバルブを備えると共に、植付位置への操作で作業機クラッチを入にする移動農機において、
前記油圧コントロールバルブ及び前記作業機クラッチを操作する操作部材と、
前記操作レバーの操作位置を検出する操作レバー検出手段と、
前記操作部材の位置を検出する操作部材検出手段と、
前記操作部材を駆動する操作アクチュエータと、
前記操作レバー検出手段及び前記操作部材検出手段からの信号に基づき、前記操作アクチュエータを作動する制御部と、を備え、
前記制御部は、エンジンスタート時に、前記操作レバー検出手段により前記操作レバーが前記固定位置に操作されていることを検出した場合、前記操作レバーの上げ位置、固定位置、下げ位置及び植付位置に対応して前記操作部材が移動するように前記操作アクチュエータの作動を可能とし、
エンジンスタート時に、前記操作レバー検出手段により前記操作レバーが前記固定位置に操作されていないことを検出した場合は、前記操作部材検出手段の信号に基づき前記操作部材が前記操作レバーの固定位置に対応するように前記操作アクチュエータを作動して、前記作業機クラッチを強制的に切り、かつ前記作業部をエンジンスタート前の位置に保持するようにした、
ことを特徴とする移動農機の油圧制御装置。 - エンジンスタート時に前記操作レバーが前記固定位置に操作されてない場合、前記操作レバー検出手段からの信号に基づき警報を発する警報手段を備えている、
ことを特徴とする請求項1記載の移動農機の油圧制御装置。
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