JP2001045808A - 移動農機の制御装置 - Google Patents

移動農機の制御装置

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JP2001045808A
JP2001045808A JP11227899A JP22789999A JP2001045808A JP 2001045808 A JP2001045808 A JP 2001045808A JP 11227899 A JP11227899 A JP 11227899A JP 22789999 A JP22789999 A JP 22789999A JP 2001045808 A JP2001045808 A JP 2001045808A
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JP
Japan
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key switch
turned
hydraulic
control
power supply
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JP11227899A
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Inventor
Hachiro Nakamura
八郎 中村
Masahiko Matsukawa
雅彦 松川
Chie Mizutani
智恵 水谷
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Mitsubishi Agricultural Machinery Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Agricultural Machinery Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 必要な処理を行う前にキースイッチをオフ操
作した場合でも、必要な処理を行った後に電源を停止す
る。 【解決手段】 リレー86,88やファンモータ92を
制御する制御部39は、電源保持回路84を備えてい
て、この電源保持回路84により、誤ってキースイッチ
85をオフ操作した場合であっても、該キースイッチ8
5のオフ操作から所定の制御処理を完了した後に、制御
部39への電力供給が停止されるようになっている。こ
れにより、キースイッチ85のオフ操作前に必要な処理
がある場合に、誤ってキースイッチ85をオフ操作した
場合であっても、電源保持回路84により自動的に修正
が行われるため、次にキースイッチ85をオン操作した
場合にも、不都合が生じるのを回避できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移動農機の制御装
置に係り、詳しくはキースイッチオフの際に所定の制御
処理を完了してから制御部への電力供給を停止し、ま
た、キースイッチオフ時には油圧アクチュエータを伸縮
固定する位置に移動させ得る移動農機の制御装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】乗用田植機に支持された植付部の昇降制
御は、油圧により行われ、その油圧制御機構は、例えば
図12に示すように、座席シート7の側部に油圧・植付
レバー17が設けられていて、該レバー17の手動操作
にて植付部10を昇降制御すると共に、該レバー17を
「下げ(自動)」ないし「植付(自動)」位置に操作す
ると、植付部10のフロート14に作用する土圧を感知
して適正な植付位置になるように植付部10が自動昇降
制御される。
【0003】すなわち、前記油圧・植付レバー17を、
図13に示すレバーガイド21に沿って「上げ」、「固
定」、「下げ(自動)」、「植付(自動)」位置に夫々
操作すると、平板カム30が支点軸31を中心として回
動し、この回動量に応じて油圧コントロールバルブ35
を作動させ、該油圧コントロールバルブ35により油圧
シリンダ(図示せず)を制御して昇降リンク機構8に支
持された植付部10が昇降制御される。なお、油圧・植
付レバー17の「植付(自動)」位置では植付クラッチ
が入りとなる。
【0004】このとき、例えば油圧・植付レバー17を
「下げ(自動)」又は「植付(自動)」位置にし、植付
部10が下降した油圧自動状態にあっては、フロート1
4に土圧が作用してその前部が持上がると、感知プレー
ト22と揺動アーム27及び感知ロッド24を介して、
レバーアーム71が枢支連結部23を中心として揺動
し、連牽リンク49を介して油圧コントロールバルブ3
5を自動上げ位置に移動して植付部10を上昇させ、反
対に、フロート14に作用する土圧が小さくその前部が
下降すると、油圧コントロールバルブ35を自動下げ位
置に移動して植付部10を下降させる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来は、手
動操作レバー17を「上げ」位置や「植付(自動)」位
置に操作したままエンジンを切り、その後、キーONに
よりエンジンをスタートさせた場合、運転者が手動操作
レバー17を何ら操作しないにもかかわらず、植付部1
0が不用意に上昇したり、軟弱圃場での植付部10の沈
み込みが生じたり、或いは植付クラッチが入ったままと
なって部品を破損させるおそれがあった。一方、メイン
テナンスとの関係上、キースイッチをオフ操作してか
ら、例えば植付クラッチを入状態のままで植付部10の
整備等を行いたい場合もある。
【0006】また、従来は、キースイッチのオフ操作と
同時に、植付部の昇降動作を制御する制御部への電力供
給は断たれて、該制御部の作動は停止されるようになっ
ていたため、キースイッチがオフ操作される前に、必要
な動作があるような場合、キースイッチがオフ操作され
てしまうと、制御部による制御は行われなくなるので、
次にキースイッチをオフ操作したときに種々の課題が残
るおそれがあった。
【0007】本発明は、斯かる課題を解消するためにな
されたもので、その目的とするところは、必要な処理を
行う前にキースイッチをオフ操作した場合でも、必要な
処理を行った後に電源を停止すると共に、操作レバーを
所定位置に操作するのを忘れてキースイッチをオフ操作
した場合に、次にキースイッチをオン操作した際、作業
部が不用意に昇降等するのを選択的操作により防止する
ことのできる移動農機の制御装置を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、車載各種アクチュエータ
(86,88,92)を制御する制御部(39)に電源
保持回路(84)を備え、該電源保持回路(84)によ
り、キースイッチ(85)のオフ操作から所定の制御処
理を完了した後に、前記制御部(39)への電力供給を
停止するようにした、ことを特徴とする。
【0009】請求項2記載の発明は、前輪(2)及び後
輪(3)にて支持された走行機体(5)を有し、この走
行機体(5)に支持された作業部(10)を、油圧コン
トロールバルブ(35)を介して任意高さ位置に停止さ
せる制御が可能な油圧アクチュエータ(19)を備えた
移動農機(1)において、位置変更されることで前記油
圧コントロールバルブ(35)を制御する油圧バルブ操
作部材(30)を備え、キースイッチ(85)のオフ操
作時に、前記油圧バルブ操作部材(30)を強制的に前
記油圧アクチュエータ(19)の伸縮固定する位置に移
動させる制御手段(41,80)を備えている、ことを
特徴とする。
【0010】請求項3記載の発明は、キースイッチ(8
5)のオフ操作時に、前記油圧バルブ操作部材(30)
を前記油圧アクチュエータ(19)の伸縮固定する位置
に移動させる作動モードと、前記油圧バルブ操作部材
(30)をキースイッチ(85)のオフ操作前の位置に
保持する非作動モードとに選択的に切換え可能な切換え
手段(94)を備えている、ことを特徴とする。
【0011】[作用]以上の発明特定事項に基づき、本
発明によれば、制御部(39)は電源保持回路(84)
を備えていて、この電源保持回路(84)により、誤っ
てキースイッチ(85)をオフ操作した場合であって
も、該キースイッチ(85)のオフ操作から所定の制御
処理を完了した後に、前記制御部(39)への電力供給
を停止するようにしているので、キースイッチ(85)
のオフ操作前に必要な処理がある場合に、それを忘れて
キースイッチ(85)をオフ操作した場合であっても、
制御部(39)によって自動的に修正され、次にキース
イッチ(85)をオン操作した場合にも、不都合が生じ
るのが回避される。
【0012】また、本発明において、油圧バルブ操作部
材(30)の位置変更操作により、油圧コントロールバ
ルブ(35)を制御することが可能となっていて、例え
ばオペレータが、油圧アクチュエータ(19)の伸縮固
定する位置に操作するのを忘れてキースイッチ(85)
をオフ操作した場合であっても、所定の制御手段(4
1,80)により、前記油圧バルブ操作部材(30)を
強制的に前記油圧アクチュエータ(19)の伸縮固定す
る位置に移動させて、次にキースイッチ(85)をオン
操作した場合、作業部(10)が不用意に昇降等するの
を防止することが可能となる。
【0013】なお、上述したカッコ内の符号は図面を参
照するために示すものであって、本発明を何ら限定する
ものではない。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の実施
の形態を説明する。なお、前述した従来例と同一または
相当する部材には、同一の符号を付す。
【0015】図1に示すように、乗用田植機1は、前輪
2及び後輪3により支持された走行機体5を有してお
り、該走行機体5にはその前輪前方部分のボンネット4
内にエンジン6が搭載され、走行機体5の前後方向の中
間部には座席シート7を有する運転席9が配設されてい
る。この座席シート7の側方には、手動操作レバー17
が設けられていて、この手動操作レバー17は、従来と
同様にレバーガイド21に沿い「上げ」、「固定」、
「下げ(自動)」、「植付(自動)」の各位置に操作可
能となっている。
【0016】前記走行機体5の後方には、昇降リンク機
構8を介して作業部としての植付部10が昇降自在に支
持され、該植付部10には多数のプランタ、フロー卜1
4及びマット苗を上下方向に載置し得る苗載せ台12が
備えられている。
【0017】前記走行機体5には、昇降リンク機構8に
固着されたリンクブラケット20との間に油圧アクチュ
エータとしての油圧シリンダ装置19が配設されてい
て、前記手動操作レバー17の操作に基づき、座席シー
ト7下部のリヤカバー26内に配置された油圧コントロ
ールバルブ35が制御され、更に該油圧コントロールバ
ルブ35により前記油圧シリンダ装置19が伸縮制御さ
れて、植付部10が昇降作動する。
【0018】本発明は、車載各種アクチュエータを制御
する制御部に電源保持回路を備え、該電源保持回路によ
り、キースイッチのオフ操作から所定の制御処理を完了
した後に、前記制御部への電力供給を停止するようにし
たものである。
【0019】図1において、前記手動操作レバー17の
操作位置は、アクチュエータとしてのレバー位置検出ポ
テンショメータ50により検出され、この検出値に応じ
て前記油圧コントロールバルブ35の近傍に配置された
制御部39を介してカム回動モータ41が回動され、後
述する如く作動機構40の作動で油圧コントロールバル
ブ35が制御される。
【0020】そして、前記手動操作レバー17を「上
げ」位置へ操作すると植付部10が上昇し、「固定」位
置へ操作すると植付部10が任意高さ位置に停止し、
「下げ(自動)」位置へ操作すると植付部10が下降す
ると共に、「植付」位置へ操作すると作業機クラッチ
(図示せず)が入になる。
【0021】また、図2は、前記制御部39の回路構成
を示しており、この制御部39は、マイクロコンピュー
タ(マイコン)80と通常電源回路82、及び電源保持
回路84を有している。この実施の形態においては、既
存のラジエータファン駆動用のファンモータ92を電源
保持用のリレーとして使用した回路構成を示す。
【0022】そして、キースイッチ85がオフでマイコ
ン80の作動が停止した状態から、キースイッチ85の
オン操作で電圧検出リレー87及びリレー86がオンと
なり、バッテリ90からのルートで電流が流れると共
に、のルートで電流が流れてマイコン80の作動が開
始する。また、マイコン80の出力1から信号が出力さ
れて、ファンリレー88がオンとなり、のルートにも
電流が流れてファンモータ92が駆動される。
【0023】このため、キースイッチ85をオフして
も、及びのルートで電流が流れ、マイコン80の作
動は維持される。このとき、電圧検出リレー87がオフ
されるため、マイコン80の入力1からの信号で該マイ
コン80がキーオフを検知したら、マイコン80は予め
定められた所定動作を開始する。この所定動作の終了
後、マイコン80の出力1からの出力が停止され、ファ
ンリレー88がオフとなり、リレー86もオフとなって
マイコン80の作動が停止する。
【0024】図3(a)〜(e)は、リレー86のオフ
作動に遅れを持たすことで、キースイッチ85のオフ前
に予めリレー88をオンさせておくことなく、キーオフ
検知直後のリレー88のオン作動によっても、バッテリ
90からの電源供給を保持し、所定の制御を可能とした
回路構成を示す。
【0025】すなわち、キースイッチ85のオフでマイ
コン80の作動は停止しており(図3(a))、この状
態からキースイッチ85のオンでバッテリ90からの
ルートで電流が流れて、リレー86がオンとなり、かつ
のルートで電流が流れてマイコン80の作動が開始す
る(図3(b))。また、キースイッチ85をオフする
と、マイコン80の入力1からの信号で該マイコン80
がキーオフを検知し(図3(c))、これにより、マイ
コン80の出力1から信号が出力されて、リレー88が
オンとなり、キーオフしても及びのルートで電流が
流れてマイコン80の作動が維持され、この間に所定動
作が行われる(図3(d))。所定動作終了後、マイコ
ン80の出力1からの信号出力が停止され、リレー88
がオフし、リレー86もオフとなり、マイコン80の作
動が停止する(図3(e))。
【0026】以上により、キースイッチ85のオフ操作
前に必要な動作がある場合、それを忘れてキースイッチ
を切断してしまっても、前記電源保持回路84の作動に
より、マイコン80による修正が行われるので、次にキ
ースイッチ85のオン操作時に問題が生じることはな
い。
【0027】次に、本発明は、位置変更されることで前
記油圧コントロールバルブ35を制御する油圧バルブ操
作部材を備え、キースイッチ85のオフ操作時に、前記
油圧バルブ操作部材を強制的に前記油圧アクチュエータ
19の伸縮固定する位置に移動させる制御手段を備えて
いる。
【0028】ここで、前記手動操作レバー17による植
付部10の昇降機構について説明する。
【0029】図4に示すように、座席シート7下部のリ
ヤカバー26内には、前記油圧コントロールバルブ35
と該油圧コントロールバルブ35を操作するバルブ作動
機構40が配置されている。このバルブ作動機構40
は、油圧コントロールバルブ35の近傍に配置されたカ
ム回動モータ41と、該カム回動モータ41と一体的に
回転する小ギヤ42と、該小ギヤ42に噛合するギヤ部
30a(図5参照)を有しかつ支点軸31を中心として
回動可能な平板カム(油圧バルブ操作部材)30とを有
している。前記平板カム30の支点軸31には、該支点
軸31の回転角(すなわち平板カム30の回転角)を検
出するカム位置ポテンショメータ43が取り付けられて
いる。
【0030】前記油圧コントロールバルブ35の操作軸
35aには、バルブ操作板36が固定されていて、該油
圧コントロールバルブ35から、油圧ホース32,33
が前記油圧シリンダ19(図1参照)及び図示しない油
圧ポンプに連結されている。なお、前記平板カム30と
油圧コントロールバルブ35及びバルブ操作板36は、
側面視においてオーバラップするように配置されてい
る。
【0031】図5に示すように、前記平板カム30は、
カム周縁部に部分的に形成された前記ギヤ部30aと、
大凹部a、小凸部b、ランド部c及び融通凹部fを有し
ていて、前記大凹部aは、カムアーム44の先端に回転
自在に支持されているローラ45に当接するカム面から
なる。また、前記融通凹部fは、バルブ操作板36に植
設されたピン36aを受け入れる凹部に形成され、該凹
部f内にてピン36aの移動を許容して融通機構(自動
範囲)を構成すると共に、該凹部fの一側面f1 にピン
36aを当接して一体に移動する(手動操作)。
【0032】前記カムアーム44は、支軸46を中心と
して回転自在に支持されており、該カムアーム44の他
端は、ロッド47を介して図示しない植付クラッチに連
結されている。これにより、前記大凹部aは、植付クラ
ッチの入切操作を行う。
【0033】前述した図4において、前記油圧コントロ
ールバルブ35の操作軸35aには、フロート14に連
動する連動アーム48が回転自在に支持されており、該
連動アーム48の先端は、連牽リンク49及び扇形ギヤ
52に連結されている。前記扇形ギヤ52は、枢支連結
部23を中心として揺動可能とされ、該枢支連結部23
には扇形ギヤ52の回動量を検出するポテンショメータ
57が設けられていて、前記油圧コントロールバルブ3
5の回動量は、このポテンショメータ57によって検出
される。また、前記扇形ギヤ52には、バルブ回動モー
タ55によって駆動される小ギヤ56が噛合しており、
該扇形ギヤ52に連結された前記連牽リンク49、更に
連動アーム48とバルブ操作板36を介して油圧コント
ロールバルブ35が制御される。
【0034】一方、図4に示すように、昇降リンク機構
8の後部には、支点軸25を中心として回動可能な揺動
アーム27が設けられていて、この揺動アーム27は感
知プレート22を介してフロート14の前部に連結され
ている。前記揺動アーム27と感知プレート22とは、
該感知プレート22の長孔22aに嵌入されたピン28
を介して連結されている。そして、前記フロート14に
作用する土圧変動に基づくフロート14の上下移動は、
フロート位置ポテンショメータ58により検出され、こ
の検出値に基づき前記バルブ回動モータ55が回動し、
油圧コントロールバルブ35が制御されて、油圧シリン
ダ装置19(図1参照)が伸縮するようになっている。
【0035】再び図5において、前記バルブ操作板36
には、連係ピン36bが植設されており、該連係ピン3
6bは前記連動アーム48に当接し、該連動アーム48
と共に連動し得るようになっている。そして、この連係
ピン36bと、前記扇形ギヤ52に植設されたピン53
との間にスプリング54が張設されていて、該スプリン
グ54の張力は、連動アーム48の一側に当接している
ピン36bを介してバルブ操作板36に伝達される。ま
た、機体フレームと前記ピン53との間には、スプリン
グ37が張設されていて、該スプリング37により油圧
コントロールバルブ35を一方向に向けて押圧・付勢し
ている。
【0036】図6には、本実施の形態における制御ブロ
ック図が示されている。
【0037】同図において、前記マイコン80には、手
動操作レバー17の操作位置を検出するレバー位置検出
ポテンショメータ50、ハンドル近傍に設けられた手元
操作レバー38の操作を検出する切換スイッチ51(上
下方向切換スイッチ51−1,前後方向切換スイッチ5
1−2)、平板カム位置ポテンショメータ43からの信
号が入力されている他、植付スイッチ64、電圧検出ス
イッチ87、後述するモード切換スイッチ(入力チェッ
クスイッチ)94等からの信号が入力されている。
【0038】そして、前記各入力信号に基づき、マイコ
ン80を介してカム回動モータ41が制御され、また植
付モニタランプ65が点灯、更にラジエータファンリレ
ー88、ファンモータ92が駆動されるようになってい
る。
【0039】以上により、前記手動操作レバー17の操
作位置を検出するレバー位置検出ポテンショメータ50
は、マイコン80を介してカム回動モータ41と電気的
に接続されていて、該手動操作レバー17を「上げ」
「固定」「下げ」「植付」の各位置に操作すると、その
操作位置信号がマイコン80に送られ、前記カム回動モ
ータ41が動作されて平板カム30が回動され、バルブ
操作板36を介して前記油圧コントロールバルブ35が
制御される。
【0040】このように、手動操作レバー17の操作位
置は、レバー位置検出ポテンショメータ50により検出
されているが、本実施の形態において、マイコン80
は、キースイッチ85のオフ操作時に、前記平板カム3
0を強制的に油圧シリンダ装置19の伸縮固定する「固
定」位置に移動させる制御を行う。
【0041】図7は、このときの制御フローチャートを
示している。
【0042】S1で、油圧シリンダ装置19は伸縮固定
された位置にあり、この状態で、S2で、キースイッチ
85のオン・オフを判断する。キースイッチ85がオン
なら、S3で通常処理を行い、S4でラジエータのファ
ンモータ92の出力コントロールを行ってS2に戻る。
また、キースイッチ85がオフなら、S5で前回キース
イッチ85のオン・オフを判断する。このS5で、前回
キースイッチ85がオフならS8に移行し、オンならS
6でファンリレー88の出力をオンとし、更にS7で保
持タイマをスタートさせてS8に進む。これで前記電源
保持回路84が作動することになる。このS8では、保
持タイマが0か否かを判断し、0でなければS9で平板
カム30を「固定」位置に移動させてS2に戻り、保持
タイマが0なら、S10でファンリレー88の出力をオ
フとする。
【0043】次いで、図8は、温度変化によるラジエー
タファンの制御フローチャートを示している。
【0044】すなわち、S11で、温度センサの検出温
度とt1℃とを比較し、検出温度<t1℃なら、S12
においてファンリレー88の出力をオフとして、S13
でランプを消灯する。また、検出温度≧t1℃なら、S
14において、検出温度とt2℃とを比較し、検出温度
<t2℃ならS13に進み、検出温度≧t2℃なら、S
15でファンリレー88の出力をオンとしてS16に進
む。更に、このS16では、検出温度とt3℃とを比較
し、検出温度<t3℃ならS13に進み、検出温度≧t
3℃ならS17に進んでランプを点灯する。なお、これ
らの各設定温度t1℃、t2℃、t3℃は、t1<t2
<t3の関係にある。
【0045】更に、本発明は、キースイッチ85のオフ
操作時に、油圧バルブ操作部材30を油圧アクチュエー
タ19の伸縮固定する位置に移動させる作動モードと、
油圧バルブ操作部材30をキースイッチ85のオフ操作
前の位置に保持する非作動モードとに選択的に切換え可
能な切換え手段を備えている。
【0046】すなわち、図6に示したモード切換スイッ
チ94は、マイコン80に入力される各種スイッチの単
体不良やコネクタ抜け等を点検する入力スイッチを兼ね
ており、このモード切換スイッチ94をオン・オフ操作
することにより、キースイッチ85のオフ操作時に、前
記平板カム30を油圧シリンダ装置19の伸縮固定する
位置に移動させる作動モードと、平板カム30をキース
イッチ85のオフ操作前の位置に保持する非作動モード
とに選択的に切換えることができる。
【0047】前述したように、キースイッチ85のオフ
操作時に、前記平板カム30を強制的に「固定」位置に
移動させることで、キースイッチ85のオン時に植付部
10が昇降したり植付クラッチが入らないようにするこ
とができるが、例えば、植付クラッチを入状態のままで
キーオフしてから、植付部10の整備等を行いたい場合
がある。このため、モード切換スイッチ94の操作によ
り、平板カム30を強制的に「固定」位置に移動させる
作動モードと、キーオフ前の位置に保持する非作動モー
ドとに選択的に切換え可能としたものである。
【0048】図9は、このときの制御フローチャートを
示している。
【0049】S21で、油圧シリンダ装置19は伸縮固
定された位置にあり、この状態で、S22で、キースイ
ッチ85のオン・オフを判断する。キースイッチ85が
オンなら、S23で通常処理を行い、S24でラジエー
タのファンモータ92の出力コントロールを行ってS2
2に戻る。また、キースイッチ85がオフなら、S25
で前回キースイッチ85のオン・オフを判断する。前回
キースイッチ85がオフならS31に進み、オンならS
26でファンリレー88の出力をオンとし、S27に進
む。このS27で、入力チェックスイッチ(モード切換
スイッチ)94のオン・オフを判断し、入力チェックス
イッチ94がオフなら、S28で制御モードを作動モー
ド(油圧固定状態)にセットしてS29に進む。
【0050】また、S27で、入力チェックスイッチ9
4がオンなら、S30で制御モードを非作動モード(キ
ーオフ前の状態)にセットしてS31に進む。このS3
1では、制御モードが作動モードか非作動モードかを判
断し、作動モードならS29に進み、非作動モードなら
S32に進む。このS32では、マイコン80の出力チ
ェックが終了しているか否かを判断し、NoならS33
で出力チェックを行い、YesならS34でファンリレ
ー88の出力をオフとしてS22に戻る。更に、S29
では、平板カム30が「固定」位置にあるか否かを判断
し、「固定」位置にあればS34に進み、「固定」位置
になければ、S35で平板カム30を「固定」位置にし
てS22に戻る。
【0051】図10は、他の実施の形態の制御フローチ
ャートを示している。
【0052】S41で、油圧シリンダ装置19は伸縮固
定された位置にあり、この状態から、S42で、キース
イッチ85のオン・オフを判断する。キースイッチ85
がオンなら、S43で通常処理を行い、S44でラジエ
ータのファンモータ92の出力コントロールを行ってS
42に戻る。また、キースイッチ85がオフなら、S4
5で前回キースイッチ85のオン・オフを判断する。こ
のS45で前回キースイッチ85がオフならS51に進
み、オンならS46でファンリレー88の出力をオンと
し、S47に進み、更にこのS47で、保持タイマをス
タートさせてS48に進む。このS48では、モード切
換スイッチ94のオン・オフを判断し、モード切換スイ
ッチ94がオフなら、S49で制御モードを作動モード
(油圧固定状態)にセットしてS51に進む。また、モ
ード切換スイッチ94がオンなら、S50で制御モード
を非作動モード(キーオフ前の状態)にセットしてS5
1に進む。S51では、保持タイマが0か否かを判断
し、0でなければ、S52に進み、0ならS53に進ん
でファンリレー88の出力をオフとする。S52では、
制御モードを判断し、非作動モードならS52に戻り、
作動モードならS54で平板カム30を「固定」位置に
移動制御する。
【0053】図11は、更に他の実施の形態における制
御フローチャートを示している。
【0054】S61で、油圧シリンダ装置19は伸縮固
定された位置にあり、この状態で、S62で、キースイ
ッチ85のオン・オフを判断する。キースイッチ85が
オンなら、S63で通常処理を行い、S64でラジエー
タのファンモータ92の出力コントロールを行ってS6
2に戻る。また、キースイッチ85がオフなら、S65
で前回キースイッチ85のオン・オフを判断する。前回
キースイッチ85がオフならS75に進み、オンならS
66でファンリレー88の出力をオンとし、S67に進
む。このS67で、入力チェックスイッチ(モード切換
スイッチ)94のオン・オフを判断し、入力チェックス
イッチ94がオフなら、S68で制御モードを作動モー
ド(油圧固定状態)にセットし、更にS69で保持タイ
マをスタートさせてからS70に進む。
【0055】また、S67で、入力チェックスイッチ9
4がオンなら、S74で制御モードを非作動モード(キ
ーオフ前の状態)にセットしてS75に進む。このS7
5では、制御モードが作動モードか非作動モードかを判
断し、作動モードならS70に進み、非作動モードなら
S76に進む。このS76では、マイコン80の出力チ
ェックが終了しているか否かを判断し、YesならS7
0に進み、NoならS77で出力チェックを行い、更に
S78で保持タイマをスタートさせてからS22に戻
る。
【0056】S70では、保持タイマが0か否かを判断
し、0ならS71でファンリレー88の出力をオフと
し、0でなければ、S72に進む。このS72では、制
御モードが作動モードか非作動モードかを判断し、作動
モードならS73で平板カム30を「固定」位置に移動
制御し、非作動モードならS62に戻る。
【0057】
【発明の効果】以上説明した通り、請求項1記載の発明
によれば、車載各種アクチュエータを制御する制御部に
電源保持回路を備え、該電源保持回路により、キースイ
ッチのオフ操作から所定の制御処理を完了した後に、前
記制御部への電力供給を停止するようにしたので、キー
スイッチのオフ操作前に必要な処理がある場合に、それ
を忘れてキースイッチをオフ操作してしまっても、制御
部によって自動的に修正が行われるので、次にキースイ
ッチをオン操作した場合にも、不都合が生じるのを回避
することができる。
【0058】請求項2記載の発明によれば、位置変更さ
れることで油圧コントロールバルブを制御する油圧バル
ブ操作部材を備え、キースイッチのオフ操作時に、前記
油圧バルブ操作部材を強制的に前記油圧アクチュエータ
の伸縮固定する位置に移動させる制御手段を備えている
ことにより、オペレータが油圧アクチュエータの伸縮固
定する位置に操作するのを忘れてキースイッチをオフ操
作した場合であっても、油圧バルブ操作部材は自動的に
前記固定位置に移動されるので、次にキースイッチをオ
ン操作した場合、作業部が不用意に昇降したり、植付ク
ラッチが入ったりするのを防止することができる。
【0059】請求項3記載の発明によれば、キースイッ
チのオフ操作時に、前記油圧バルブ操作部材を前記油圧
アクチュエータの伸縮固定する位置に移動させる作動モ
ードと、前記油圧バルブ操作部材をキースイッチのオフ
操作前の位置に保持する非作動モードとに選択的に切換
え可能な切換え手段を備えていることにより、作業部の
整備を行いたい場合等には、非作動モードを選択するこ
とで容易に対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用された乗用田植機を模式的に表し
た側面図である。
【図2】制御部の回路構成を示す図である。
【図3】(a)〜(e)は、電源保持回路の動作説明図
である。
【図4】油圧制御機構の全体構成を示す側面図である。
【図5】同上の要部拡大図である。
【図6】本実施の形態における制御ブロック図である。
【図7】平板カムを「固定」位置に移動させる制御フロ
ーチャートを示す図である。
【図8】温度変化によるラジエータファンの制御フロー
チャートを示す図である。
【図9】平板カムを「固定」位置に移動させる作動モー
ドと、キーオフ前の位置に保持する非作動モードとに選
択的に切換える制御フローチャートを示す図である。
【図10】平板カムを「固定」位置に移動させる、他の
実施の形態の制御フローチャートを示す図である。
【図11】平板カムを「固定」位置に移動させる、更に
他の実施の形態の制御フローチャートを示す図である。
【図12】従来の乗用田植機における油圧制御機構の全
体構成を示す側面図である。
【図13】従来の手動操作レバーの操作位置を示す図で
ある。
【符号の説明】
1 乗用田植機 5 走行機体 10 植付部 17 手動操作レバー 19 油圧シリンダ装置 30 平板カム 35 油圧コントロールバルブ 39 制御部 40 バルブ作動機構 41 カム回動モータ 43 カム位置ポテンショメータ 55 バルブ回動モータ 80 マイコン 84 電源保持回路 85 キースイッチ 92 ファンモータ 94 モード切換スイッチ
フロントページの続き (72)発明者 水谷 智恵 島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番地 1 三菱農機株式会社内 Fターム(参考) 2B304 KA08 KA16 LA02 LA09 LB05 LB16 LC04 MA02 MB04 MC11 MC12 PA01 PA08 PC15 PD06 PD17 PD31 3H089 AA58 AA59 BB28 CC11 DB43 EE31 EE32 FF01 GG02 JJ17 3J070 AA03 BA41 CC71 DA03

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車載各種アクチュエータを制御する制御
    部に電源保持回路を備え、該電源保持回路により、キー
    スイッチのオフ操作から所定の制御処理を完了した後
    に、前記制御部への電力供給を停止するようにした、 ことを特徴とする移動農機の制御装置。
  2. 【請求項2】 前輪及び後輪にて支持された走行機体を
    有し、この走行機体に支持された作業部を、油圧コント
    ロールバルブを介して任意高さ位置に停止させる制御が
    可能な油圧アクチュエータを備えた移動農機において、 位置変更されることで前記油圧コントロールバルブを制
    御する油圧バルブ操作部材を備え、 キースイッチのオフ操作時に、前記油圧バルブ操作部材
    を強制的に前記油圧アクチュエータの伸縮固定する位置
    に移動させる制御手段を備えている、 ことを特徴とする移動農機の制御装置。
  3. 【請求項3】 キースイッチのオフ操作時に、前記油圧
    バルブ操作部材を前記油圧アクチュエータの伸縮固定す
    る位置に移動させる作動モードと、前記油圧バルブ操作
    部材をキースイッチのオフ操作前の位置に保持する非作
    動モードとに選択的に切換え可能な切換え手段を備えて
    いる、 ことを特徴とする請求項2記載の移動農機の制御装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012193551A (ja) * 2011-03-17 2012-10-11 Kayaba Ind Co Ltd ハイブリッド建設機械の制御コントローラ

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