JP4315790B2 - 水田作業機 - Google Patents

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Description

本発明は、乗用型田植機や乗用型直播機等の水田作業機に関する。
水田作業機では、次の作業行程の指標を田面に形成するマーカーを備えて、田面に接地する作業姿勢及び田面から上方に位置する格納姿勢に亘って、マーカーを揺動自在に支持したものがある。
一方、マーカーはワイヤを介して苗植付装置の昇降機構に連係されており、田植機が畦際等に至って苗植付装置が上昇状態に切り換えられるに伴って上昇移動し格納姿勢に切り換えられるとともに、旋回後にマーカーが作業姿勢に切換操作されることを作業者に促すために、ランプを発光させるとともにブザー音等を発生させる表示装置を設けていた(特許文献1参照)。
特開平9−140227号公報(段落番号〔0027〕及び〔0029〕、図3及び図5)
特許文献1に記載の構造では、マーカーが揺動自在に支持された基端部にそのマーカーの姿勢を判別するマーカースイッチを設けてあり、そのマーカースイッチの検出結果に基づいて警報手段を発生させることとしているが、この警報手段は、苗植付装置を一旦上昇作動させた場合に誤操作等があったと気づいて上昇開始直後に下降操作を行った場合にも、警報手段の作動が解除されることはなかった。
したがって、作業姿勢に戻った場合にも格納姿勢であると判別する結果となっており、かつ、必要のない場合にも警報手段が作動することになり、作業者への過剰な警報を発することになっていた。
本発明の目的は、マーカーが格納姿勢に切り換わったことを、適切に判別できるものを提供し、併せて、確実に警報手段を作動させることのできる水田作業機を提供する点にある。
請求項1による発明の構成、作用、効果はつぎのとおりである。
〔構成〕
本願発明の特徴構成は、走行機体に昇降自在に作業装置を取り付けるとともに、次の作業行程の指標を田面に形成するマーカーを、田面に接地する作業姿勢及び田面から上方に位置する格納姿勢に亘って揺動自在に支持し、前記作業装置の上昇作動によって前記マーカーを前記格納姿勢に切換連動するように構成し、前記作業装置が所定高さに上昇したことを検出する検出装置と、次の作業行程に移行した際に前記マーカーを作業姿勢に切り換えることを促す警報装置とを備え、前記検出装置の検出結果に基づいて前記作業装置が所定高さに上昇したことが検出されると前記マーカーが前記格納姿勢に切り換わったと判別し前記警報装置を作動させる制御手段を備えている点にあり、その作用効果は次の通りである。
〔作用〕
つまり、作業装置が所定高さまで上昇する場合には、マーカーが格納姿勢に切り換わる点に着目し、その作業装置の上昇状態を判別する検出装置を設け、その検出装置で、作業装置が所定高さに上昇したことを検出するとマーカーが格納姿勢に切り換わったと判別し警報装置を作動させ、マーカーが格納姿勢に切り換わったと判断できる。
〔効果〕
したがって、マーカー自身の格納姿勢への切り換わりを捉えるのではなく、作業装置の上昇状態を捉え、かつ、その上昇状態が所定高さに至ったことを捉える検出手段の採用によって、マーカーの格納姿勢への切り換わりを正確に捉えることができるに至った。
請求項2による発明の構成、作用、効果はつぎのとおりである。
〔構成〕
本願発明の特徴構成は、前記マーカーを前記格納姿勢に維持するロック機構と、このロック機構のロック状態を解除するロック解除機構とを設けるとともに、前記ロック解除機構に対するロック解除指令が発せられた場合には、所定時間の間、前記ロック解除機構の解除動作を維持させる制御手段を備えてある点にあり、その作用効果は次の通りである。
〔作用効果〕
つまり、ロック機構として各水田作業機毎の個体差が存在し、その個体差によって、ロック機構がロック位置よりロック解除位置まで切り換わるに要する作動ストロークに違いがでる場合に、ロック解除機構のロック解除ストローク等が一定の短いものであると、ロックが解除できないことがある。
これに対して、本願発明においては、制御手段によってロック解除指令が発せられてから、所定時間の間ロック解除動作を維持させることができるので、ロック解除ストロークを十分確保でき、前記個体差があっても、それによる影響を排除し、ロック解除の確実性を高めることができる。
〔効果〕
したがって、ロック解除動作を所定時間だけ維持させる制御上の改善工夫を施すだけで、ロック解除してマーカーの作業姿勢への切り換わりを確かなものにできるに至った。
請求項3による発明の構成、作用、効果はつぎのとおりである。
〔構成〕
本願発明の特徴構成は、前記マーカーを前記作業姿勢に付勢する付勢手段と、前記マーカーを前記格納姿勢に維持するロック機構と、このロック機構ロック状態を解除するロック解除アクチュエータとを設け、前記ロック解除アクチュエータと前記ロック機構との連係部位に前記ロック解除アクチュエータの作動ストロークを越えて前記ロック機構の解除方向への移動を許容する融通を設けてある点にあり、その作用効果は次の通りである。
〔作用〕
つまり、ロック解除アクチュエータの解除ストロークとロック機構の解除ストロークとを比較した場合に、ロック機構の解除ストロークが大きな場合には、ロック解除アクチュエータを作動ストロークの大きなものに切り換える必要があるが、それにはコスト増を来たすことは明らかで有り、かつ、アクチュエータの種類によっては大きな作動ストロークのものが用意されてなく、切り換えることができない場合もある。
ロック解除アクチュエータとック機構との連係部位にック解除アクチュエータの作動ストロークを越えてック機構の解除方向への移動を許容する融通を設けてあるので、その融通部分でロック解除アクチュエータが作動ストロークに至っても、ロック解除機構はロック解除側に移動することができ、これによって、マーカーを作業姿勢に切り換えることができる。
〔効果〕
したがって、融通を設けるという単なる機械的な改善工夫を施すだけで、ロック解除アクチュエータへの変更を行う必要がないので、製造コスト面で有利なものを提供できるにいたった。
[1]
図1に示すように、前輪1及び後輪2で支持された機体の後部に、昇降リンク機構3が上下に揺動自在に支持され、昇降リンク機構3を上下に昇降駆動する油圧シリンダ4が備えられており、昇降リンク機構3の後部に作業装置としての苗植付装置5が支持されて、水田作業機の一例である乗用型田植機が構成されている。
次に、苗植付装置5について説明する。
図1及び図2に示すように、昇降リンク機構3の後部にフィードケース6が支持され、植付伝動ケース7が後向きに片持ち状に支持されており、植付伝動ケース7の上部に苗のせ台8が横方向に往復移動自在に支持されている。フィードケース6から横方向に横送り軸9が延出されて、横送り軸9と苗のせ台8とが連係されており、苗のせ台8にベルト型式の縦送り装置10が備えられている。植付伝動ケース7の後部に植付ケース11が回転自在に支持され、植付ケース11に一対の植付アーム12が支持されている。フィードケース6の下部にセンターフロート13が備えられ、センターフロート13の右及び左の横外側にサイドフロート14が備えられて、センターフロート13の前方に整地ローラー15が備えられている。
以上の構造により図1及び図2に示すように、横送り軸9が回転駆動されて苗のせ台8が横方向に往復横送り駆動され、植付ケース11が回転駆動されて、植付アーム12が苗のせ台8の下部から苗を交互に取り出して田面に植え付けるのであり、苗のせ台8が往復横送り駆動のストロークエンドに達すると、苗のせ台8の苗が縦送り機構10により下方に所定量だけ送られる。
図1及び図2に示すように、運転座席16の後側に、肥料を貯留するホッパー17及び繰り出し部18が備えられ、運転座席16の下側にブロア19が備えられている。センターフロート13及びサイドフロート14に作溝器20が備えられて、繰り出し部18と作溝器20とに亘ってホース21が接続されている。これにより、前述のような苗の植え付けに伴って、ホッパー17から肥料が所定量ずつ繰り出し部18によって繰り出され、ブロア19の送風により肥料がホース21を通って作溝器20に供給されるのであり、作溝器20を介して肥料が田面に供給される。
[2]
次に、昇降レバー26による苗植付装置5の昇降操作について説明する。
図1,2,7に示すように、昇降リンク機構3はトップリンク3a及びロアリンク3b、トップリンク3aの後部とロアリンク3bの後部とに亘って接続される縦リンク3cを備えて構成されている。トップリンク3aの前部に油圧シリンダ4が接続され、油圧シリンダ4のピストンロッド4aが、サスペンションバネ24及び接続部材25を介してロアリンク3bの後部に接続されている。
図8に示すように、油圧シリンダ4に作動油を給排操作する制御弁27、及び制御弁27を操作する制御装置23が備えられている。油圧シリンダ4を収縮作動させると、昇降リンク機構3が上方に揺動駆動されて苗植付装置5が上昇駆動される。油圧シリンダ4を伸長作動させると、昇降リンク機構3が下方に揺動駆動されて苗植付装置5が下降駆動される。
図1及び図8に示すように、運転座席16の右横側に昇降レバー26が備えられており、昇降レバー26は自動位置、上昇位置、中立位置、下降位置及び植付位置に操作自在であり、昇降レバー26の操作位置が制御装置23に入力されている。エンジン(図示せず)の動力を苗植付装置5に伝動及び遮断自在な植付クラッチ28、エンジン(図示せず)の動力を繰り出し部18に伝動及び遮断自在な施肥クラッチ29が備えられ、植付及び施肥クラッチ28,29を伝動状態及び遮断状態に操作する電動モータ30が備えられており、制御装置23により電動モータ30が操作される。
図8に示すように、苗植付装置5の横軸芯P1周りにセンターフロート13の後部が上下に揺動自在に支持されて、苗植付装置5に対するセンターフロート13の高さを検出するポテンショメータ22が備えられており、ポテンショメータ22の検出値が制御装置23に入力されている。機体の進行に伴ってセンターフロート13が田面に接地追従するのであり、ポテンショメータ22の検出値により苗植付装置5に対するセンターフロート13の高さを検出することにより、田面(センターフロート13)から苗植付装置5までの高さを検出することができる。
以上の構造により、図8に示すように、昇降レバー26を上昇位置に操作すると、電動モータ30により植付及び施肥クラッチ28,29が遮断状態に操作されて、油圧シリンダ4により苗植付装置5が上昇駆動される。苗植付装置5が上限位置に達したことを検出する上限センサー31が備えられており、苗植付装置5が上限位置に達したことが上限センサー31によって検出されると、油圧シリンダ4が停止する。昇降レバー26を中立位置に操作すると、電動モータ30により植付及び施肥クラッチ28,29が遮断状態に操作されて、油圧シリンダ4が停止する。上限センサ31は後記するマーカー38との警報制御に利用される。
図8に示すように、昇降レバー26を下降位置に操作すると、電動モータ30により植付及び施肥クラッチ28,29が遮断状態に操作されて、油圧シリンダ4により苗植付装置5が下降駆動される。
この場合、センターフロート13が田面に接地して、これがポテンショメータ22によって検出されると、苗植付装置5に対するセンターフロート13の高さ(田面(センターフロート13)から苗植付装置5までの高さ)に基づいて、苗植付装置5が田面から設定高さに維持されるように(ポテンショメータ22の検出値(ポテンショメータ22とセンターフロート13との上下間隔)が設定値に維持されるように)、制御装置23により制御弁27が操作され油圧シリンダ4が伸縮作動されて、苗植付装置5が自動的に昇降駆動される自動昇降制御が開始される。これにより、苗植付装置5が下降駆動されて、見掛け上で苗植付装置5が田面で自動的に停止した状態となる。
図8に示すように、昇降レバー26を植付位置に操作すると、電動モータ30により植付及び施肥クラッチ28,29が伝動状態に操作されて、前述の自動昇降制御が行われる。これによって、苗植付装置5が田面から設定高さに維持されて、植付アーム12による苗の植付深さが設定値に維持される。
[3]
次に、強制昇降操作レバー32による苗植付装置5の昇降操作について説明する。
図1及び図8に示すように、前輪1を操向操作するステアリングハンドル33の下側の右横側に強制昇降操作レバー32が備えられ、強制昇降操作レバー32が右の横外方に延出されている。強制昇降操作レバー32は中立位置Nから上方の上昇位置U、下方の下降位置D、後方の右マーカー位置R及び前方の左マーカー位置Lの十字方向に操作自在に構成され、中立位置Nに付勢されている。強制昇降操作レバー32が上昇位置U、下降位置D、右及び左マーカー位置R,Lに操作されたことを検出する検出スイッチ34,35,36,37が備えられており、検出スイッチ34〜37の検出信号が制御装置23に入力される。
これにより、図8に示すように、強制昇降操作レバー32を上昇位置Uに操作すると、検出スイッチ34の検出信号に基づき(強制昇降操作レバー32を上昇位置Uに操作してから中立位置Nに操作しても、検出スイッチ34の検出信号に基づき)、電動モータ30により植付及び施肥クラッチ28,29が遮断状態に操作されて、油圧シリンダ4により苗植付装置5が上限位置に上昇駆動される。
図8に示すように、強制昇降操作レバー32を下降位置Dに操作すると、検出スイッチ35の検出信号に基づき(強制昇降操作レバー32を下降位置Dに操作してから中立位置Nに操作しても、検出スイッチ35の検出信号に基づき)、電動モータ30により植付及び施肥クラッチ28,29が遮断状態に操作されて、センターフロート13が田面に接地するまで、油圧シリンダ4により苗植付装置5が下降駆動されるのであり、センターフロート13が田面に接地すると、前項[2]に記載と同様な自動昇降制御が開始されて、見掛け上で苗植付装置5が田面で自動的に停止した状態となる。
前述のように、強制昇降操作レバー32を下降位置Dに操作し中立位置Nに操作してから、再び下降位置Dに操作すると、検出スイッチ35の検出信号に基づき、電動モータ30により植付及び施肥クラッチ28,29が伝動状態に操作される。
昇降レバー26を自動位置に操作している場合にのみ、強制昇降操作レバー32を上昇及び下降位置U,Dに操作した際に前述の操作が行われ、後述する[6]に記載の強制昇降操作レバー32を右及び左マーカー位置R,Lに操作した際の操作が行われるのであり、昇降レバー26を自動位置以外の位置に操作していると、強制昇降操作レバー32を上昇及び下降位置U,D、右及び左マーカー位置R,Lに操作しても、前述の操作や後述する[6]に記載の操作は行われない。
[4]
次に、右及び左のマーカー38について説明する。
図2,3,6に示すように、苗植付装置5の右及び左の端部に支持板39が固定され、支持板39から上方に支持フレーム40が延出されて、支持フレーム40の上部に苗のせ台8の上部が支持されており、支持板39から右及び左の横外方に支持フレーム41が延出されている。支持フレーム41にブラケット42が固定され、ブラケット42の前後軸芯P2周りに支持部43が揺動自在に支持されている。
図2,3,6に示すように、支持部43に支持パイプ44が固定されており、図3,4,5に示すように、クランク形状の支持アーム45が支持パイプ44の先端に支持パイプ44の長手方向の軸芯P3周りに揺動自在に支持されている。図4及び図5に示すように、支持パイプ44にブラケット46が固定され、支持アーム45に受け部材47が固定されて、支持パイプ44にトーションバネ48が外嵌されており、トーションバネ48の端部48aがブラケット46に係合している。ブラケット46に1個の凹部46aが備えられ、受け部材47に複数の凹部47aが備えられて、トーションバネ48のループ部48bがブラケット46及び受け部材47の凹部46a,47aに入り込んでおり、後述する回転体49が田面に接地していない状態において、トーションバネ48の付勢力によりブラケット46の折り曲げ部46bに受け部材47が接当している。
図4及び図5に示すように、支持アーム45の支持軸45aに回転体49のボス部49aが回転自在に外嵌されており、回転体49のボス部49aの両端部において、支持アーム45の支持軸45aと回転体49のボス部49aとの間に、断面L字状でリング状のブッシュ部材50が備えられている。ブッシュ部材50の外側にワッシャー51が備えられ、支持アーム45の支持軸45aの端部にピン52が取り付けられて、ピン52によりワッシャー51が止められている。支持アーム45の支持軸45aに受けリング53が取り付けられ、ワッシャー51と受けリング53との間にバネ54が備えられており、バネ54の付勢力によって回転体49のボス部49a及びブッシュ部材50がワッシャー51に押圧されている。回転体49は、ボス部49a、スポーク部49b、外周のリング部49c、及びリング部49cに備えられたスクイ部49dを備えて、合成樹脂により一体的に構成されている。
以上のようにして、図3,4,5,6に示すように、右及び左のマーカー38は、支持部43、支持パイプ44、支持アーム45及び回転体49等を備えて構成されている。図4に示すように、後述する右及び左のマーカー38の作業姿勢において、回転体49が田面に接地しており、機体の進行(図4の紙面左方)に伴って回転体49が図4の紙面反時計方向に回転して、回転体49のスクイ部49dにより田面に凸状の指標が形成される。この場合、図4及び図5に示すように、作業姿勢に付勢する付勢手段としてのトーションバネ48の付勢力により受け部材47が下方(前方)に付勢されて、田面からの抵抗により支持アーム45が鉛直や斜め後方下方に向く姿勢となる。回転体49が障害物等に乗り上げると、トーションバネ48の付勢力に抗して、支持アーム45及び回転体49が軸芯P3周りに上方に揺動する。
図4及び図5に示すように、トーションバネ48のループ部48bがブラケット46及び受け部材47の凹部46a,47aに入り込んでいることにより、支持アーム45が支持パイプ44から抜け出る状態が防止される。トーションバネ48のループ部48bを持ってブラケット46及び受け部材47の凹部46a,47aから外し、支持アーム45を支持パイプ44から少し抜き出したり押し込んだりした後、トーションバネ48のループ部48bをブラケット46及び受け部材47の別の凹部46a,47aに入り込ませることにより、支持パイプ44の長手方向での支持アーム45及び回転体49の位置を変更することができる。
[5]
次に、右及び左のマーカー38の作業姿勢から格納姿勢への操作について説明する。
図3及び図6に示すように、ワイヤ55のアウター55aの端部が支持板39に固定されており、ワイヤ55のアウター55aの延出方向が略水平に設定されている。ワイヤ55のインナー55bが支持部43に接続されており、ワイヤ55のインナー55bの接続部分55cが、ワイヤ55のアウター55aの端部と略同じ高さに位置するように構成されている。
図2,3,6に示すように、支持部43にピン43a,43bが固定されて、支持フレーム41の基部と支持部43のピン43aとに亘ってコイルバネ56が接続されており、支持部43にローラー43cが備えられている。図2及び図3に示すように、昇降リンク機構3において、ワイヤ55のアウター55aの端部が縦リンク3cの上部に固定され、ワイヤ55のインナー55bが接続部材25に接続されている。
図2,3,6に示すように、フック状の保持部材57がブラケット42の前後軸芯P4周りに揺動自在に支持されて、保持部材57が支持部43のローラー43cに係合する保持姿勢及び支持部43のローラー43cから離れる解除姿勢に揺動自在に構成されており、保持部材57を保持姿勢(図6の紙面時計方向)に付勢するトーションバネ58が、前後軸芯P4の位置に備えられている。ここに、保持部材57とその保持部材57に係合保持される支持部43とで、マーカー38を格納姿勢に維持するロック機構Aを構成する。支持フレーム40に電磁ソレノイド59が備えられ、電磁ソレノイド59を覆うカバー60が備えられている。保持部材57のアーム部57aに上下方向の長孔57bが備えられて、電磁ソレノイド59の操作部59aが保持部材57の長孔57bに挿入されている。
図3及び図6の実線に示す状態は、苗植付装置5が下降駆動されて、右(左)のマーカー38が作業姿勢に操作されている状態であり、回転体49が田面に接地している。コイルバネ56により支持部43が前後軸芯P2周りに紙面時計方向に付勢され、支持部43のピン43a,43bが支持フレーム41に接当することによって、右(左)のマーカー43が作業姿勢に維持されている。
図3及び図6の実線に示す状態において昇降レバー26を上昇位置に操作するか、強制昇降操作レバー32を上昇位置Uに操作すると(昇降レバー26は自動位置)、前項[2][3]に記載のように、電動モータ30により植付及び施肥クラッチ28,29が遮断状態に操作されて、油圧シリンダ4により苗植付装置5が上昇駆動される(上限位置に上昇駆動される)。
前述のように、油圧シリンダ4が収縮作動して苗植付装置5が上昇駆動されると、図2及び図7に示すように上昇駆動される縦リンク3cに対し、接続部材25が相対的に下方に変位することになって、ワイヤ55のインナー55bが引き操作される。これにより、図3及び図6の二点鎖線に示すように、付勢手段としてのバネ56の付勢力に抗して右(左)のマーカー38が作業姿勢から格納姿勢に操作されて、バネ58の付勢力により保持部材57が保持姿勢に操作されて支持部43のローラー43cに係合し、右(左)のマーカー38が田面から上方に位置する格納姿勢に保持される。
この場合、図6に示すように、電磁ソレノイド59に電力が供給されていないので、電磁ソレノイド59の操作部59aが自由に作動する状態となっている。電磁ソレノイド59の操作部59aが直線的に動作するのに対して、保持部材57が前後軸芯P4周りに揺動動作するのであるが、電磁ソレノイド59の操作部59aの直線的な動作と保持部材57の揺動動作との動作差が、保持部材57の長孔57bによって吸収される。ここに、電磁ソレノイド59と保持部材57とをロック解除機構Bと称する。また、電磁ソレノイド59をロック解除アクチュエータと称する。
図6に示すように、ワイヤ55のインナー55bが引き操作されて、右(左)のマーカー38が作業姿勢から格納姿勢に操作される際、支持部43が前後軸芯P2周りに揺動動作することによって、ワイヤ55のインナー55bの接続部分55cが円弧軌跡に沿って斜め上方(図6の紙面左斜め上方)に移動する状態となっている。
図3及び図6に示すように、ワイヤ55のアウター55aの延出方向が略水平に設定され、ワイヤ55のインナー55bの接続部分55cが、ワイヤ55のアウター55aの端部と略同じ高さに位置するように構成されている点によって、ワイヤ55のインナー55bが引き操作されて、右(左)のマーカー38が作業姿勢から格納姿勢に操作される際、ワイヤ55のインナー55b(接続部分55c)の移動方向に沿って、ワイヤ55のアウター55aの延出方向が設定される状態となっている。
[6]
次に、右及び左のマーカー38の格納姿勢から作業姿勢への操作について説明する。
前項[5]、図3及び図6の二点鎖線に示すように、苗植付装置5が上昇駆動されて、右及び左のマーカー38が格納姿勢に保持されている状態において、昇降レバー26を下降位置に操作するか、強制昇降操作レバー32を下降位置Dに操作すると(昇降レバー26は自動位置)、前項[2][3]に記載のように、電動モータ30により植付及び施肥クラッチ28,29が遮断状態に操作されて、油圧シリンダ4により苗植付装置5が下降駆動される(センターフロート13が田面に接地するまで下降駆動される)。
前述のように、油圧シリンダ4が伸長作動して苗植付装置5が下降駆動されると、図2及び図7に示すように下降駆動される縦リンク3cに対し、接続部材25が相対的に上方に変位することになって、ワイヤ55のインナー55bが戻し操作されるのであるが、図3及び図6の二点鎖線に示すように、保持部材57により右及び左のマーカー38が格納姿勢に保持されている。
次に昇降レバー26が自動位置に操作されている状態において、図8に示すように強制昇降操作レバー32を右マーカー位置R(左マーカー位置L)に操作すると、検出スイッチ36(検出スイッチ37)の検出信号に基づき(強制昇降操作レバー32を右マーカー位置R(左マーカー位置L)に操作してから中立位置Nに操作しても、検出スイッチ36(検出スイッチ37)の検出信号に基づき、電動モータ30により植付及び施肥クラッチ28,29が伝動状態に操作される。これと同時に図6に示すように、右(左)の電磁ソレノイド59に電力が供給されて、右(左)の電磁ソレノイド59の操作部59aが収縮作動し、保持部材57がコイルバネ58に抗して解除姿勢に操作され、保持部材57が支持部43のローラー43cから離れて、図6の実線に示すように、コイルバネ56の付勢力により右(左)のマーカー38が格納姿勢から作業姿勢に操作される。
ここに、電磁ソレノイド59をロック解除機構またはロック解除アクチュエータと称する。
そして、長孔57bの大きさは操作部59aに設けられた、その長孔57bに係合する係合ピン59bの径より大きな径のものに形成してある。したがって、電磁ソレノイド59の操作部59aを短縮させて保持部材57をトーションバネ58の付勢力に抗してロック解除方向に揺動させて、マーカー38を作業姿勢に切り換えることとしているが、電磁ソレノイド59の操作部59aのストロークでは、保持部材57は支持部43のローラ43cより完全には離間しない。しかし、前記した長孔57bが大きな径のものに形成してあるので、長孔57bの余裕分だけマーカー38は作業姿勢側に動き得る。そして、マーカー38は自身の自重とコイルバネ56の付勢力によって、マーカー38は作業姿勢に切り換わる。ここに、長孔57bを、前記ロック解除アクチュエータとしての電磁ソレノイド59の作動ストロークを越えてロック機構としての保持部材57の解除方向への移動を許容する融通と称する。
マーカー38を作業姿勢に繰出す為に、ロック解除指令が発せられた場合には、所定の時間の間、ロック解除アクチュエータとしての電磁ソレノイド59の作動を維持するように、制御装置23によって制御される。電磁ソレノイド59の動作時間を一定にすると、マーカー38の自重やコイルバネ56の付勢力の個体差によって十分ロック解除できないことがあることを回避する為である。所定時間としては、1秒から3秒位が適当である。
右(左)の電磁ソレノイド59の操作部59aが直線的に動作するのに対して、保持部材57が前後軸芯P4周りに揺動動作するのであるが、右(左)の電磁ソレノイド59の操作部59aの直線的な動作と保持部材57の揺動動作との動作差が、保持部材57の長孔57bによって吸収されるので、右(左)の電磁ソレノイド59の操作部59aの動作が保持部材57に無理なく伝達されて、保持部材57が解除姿勢に操作される。
マーカー38が格納姿勢に切り換わったことを検出する手段について説明する。図3及び図8に示すように、例えば、畦際での枕時旋回に伴って苗植付装置5の上昇作動を上昇作動させると、旋回後の次ぎの作業行程に備えて、マーカー38の出し忘れを防止する警報装置61を設けている。そして、この警報装置61は、前記した上限センサー31の検出作動によって、作動するように制御装置23によって制御される。このように、苗植付装置5が上昇限位置に達したことに基づいて警報装置61を作動させるようにしたので、強制昇降操作レバー32を一旦上昇操作しながら、直ぐに、下降操作した場合に警報装置61が作動することを防止できる。
上限センサー31としては、リミットスイッチ等の接触式、または、光や電磁式センサを利用してもよい。また、苗植付装置5が上限位置に至ったことを検出して警報装置61を作動させるのではなく、上限位置より下方であっても所定高さまで上昇したことを検出して警報装置61を作動させるようにしてもよい。この所定位置を検出する場合にも前記したリミットスイッチ等の接触式、或いは、光等の非接触式センサを利用してもよい。
また、センサとしては、昇降リンク機構3の昇降作動を検出すべく、ロアリンク3bとの回転軸芯位置にポテンショメータやエンコーダを設けて、苗植付装置5の昇降量を検出するようにしてもよい。これらのセンサの検出量と設定器での設定量を比較して、苗植付装置5が上限に至ったか又は上限よりも低い高さに至ったかを検出するようにしてもよい。
以上、前記したセンサを、苗植付装置5が所定位置に至ったことを検出する検出手段と称する。
[発明の実施の別形態]
前記した苗植付装置5が所定高さに至ったことを検出する検出手段としては、この検出結果に基づいてマーカー38の出し忘れを阻止する制御に使用されるだけでなく、このセンサの検出結果に基づいてマーカー38が格納姿勢に切り換わった判断する制御を行っても良い。
前述の[発明の実施の形態]の図2及び図7において、ワイヤ55のインナー55bを、接続部材25ではなくロアリンク3bに接続するように構成してもよい。図5において、断面L字状でリング状のブッシュ部材50に代えて円筒状の1個のブッシュ部材(図示せず)を使用してもよく、コイルバネ54に代えて皿バネ(図示せず)を使用してもよい。
本発明は乗用型田植機ばかりではなく、機体の後部に直播装置を上下動自在に支持した乗用型直播機にも適用できる。
乗用型田植機の全体側面図 苗植付装置の全体側面図 マーカーの付近の正面図 回転体の側面図 回転体の付近の縦断正面図 マーカーの基部の付近の正面図 昇降リンク機構の付近の平面図 昇降レバー及び操作レバーの操作系を示す概略図
符号の説明
5 作業装置
23 制御手段
31 検出装置
38 マーカー
56 付勢手段
57b 融通
59 ロック解除アクチュエータ、電磁ソレノイド
61 警報装置
A ロック機構
B ロック解除機構

Claims (3)

  1. 走行機体に昇降自在に作業装置を取り付けるとともに、次の作業行程の指標を田面に形成するマーカーを、田面に接地する作業姿勢及び田面から上方に位置する格納姿勢に亘って揺動自在に支持し、前記作業装置の上昇作動によって前記マーカーを前記格納姿勢に切換連動するように構成し、
    前記作業装置が所定高さに上昇したことを検出する検出装置と、次の作業行程に移行した際に前記マーカーを作業姿勢に切り換えることを促す警報装置とを備え、
    前記検出装置の検出結果に基づいて前記作業装置が所定高さに上昇したことが検出されると前記マーカーが前記格納姿勢に切り換わったと判別し前記警報装置を作動させる制御手段を備えている水田作業機。
  2. 前記マーカーを前記格納姿勢に維持するロック機構と、このロック機構のロック状態を解除するロック解除機構とを設けるとともに、前記ロック解除機構に対するロック解除指令が発せられた場合には、所定時間の間、前記ロック解除機構の解除動作を維持させる制御手段を備えている請求項1記載の水田作業機。
  3. 前記マーカーを前記作業姿勢に付勢する付勢手段と、前記マーカーを前記格納姿勢に維持するロック機構と、このロック機構のロック状態を解除するロック解除アクチュエータとを設け、前記ロック解除アクチュエータと前記ロック機構との連係部位に前記ロック解除アクチュエータの作動ストロークを越えて前記ロック機構の解除方向への移動を許容する融通を設けてある請求項1又は2記載の水田作業機。
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