JP2000031478A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

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JP2000031478A
JP2000031478A JP10197121A JP19712198A JP2000031478A JP 2000031478 A JP2000031478 A JP 2000031478A JP 10197121 A JP10197121 A JP 10197121A JP 19712198 A JP19712198 A JP 19712198A JP 2000031478 A JP2000031478 A JP 2000031478A
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JP
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diffusion region
gate electrode
region
forming
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JP10197121A
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English (en)
Inventor
Kenichi Ogata
賢一 尾方
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 P型MOSトランジスタを備えた半導体装置
に、アモルファス化を適用してシリサイド層を形成する
場合、製造ラインコストを上昇させず、かつリーク電流
の発生を抑える。 【解決手段】 ゲート電極7p及びN型MOSトランジ
スタ領域を開口し、P型高濃度拡散領域9pを覆うよう
にフォトレジスト21を形成する。次に、注入エネルギ
ーが50keV、ドーズ量が3×1014cm-2の条件に
てAs+を注入し、ゲート電極7n,7p及びN型高濃
度拡散領域9nの表面にアモルファス化領域23を形成
する。フォトレジスト21を除去した後、Ti膜27を
シリコン基板上全面に30nmの膜厚で堆積する。次
に、処理温度が725℃、処理時間が30秒の条件で熱
処理を加え、ゲート電極7n,7p、N型高濃度拡散領
域9n及びP型高濃度拡散領域9pのシリサイド化を行
う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体MOSトラ
ンジスタを備えた半導体装置及びその製造方法に関し、
特に、ゲート電極及び拡散領域に自己整合的にシリサイ
ド層が形成された半導体装置及びその製造方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】デザインルールの縮小及び低消費電力/
低電圧化に伴い、MOSトランジスタへのサリサイド技
術の適用が進んでいる。これはゲート電極上及び拡散領
域上にシリサイド層を形成する技術であり、写真製版工
程を使わずにゲート電極及び拡散領域上に選択的にシリ
サイド層を形成できるという特徴がある。これによって
ゲート電極及び拡散領域を低抵抗化し、線幅の縮小、コ
ンタクト数の削減等を実現できる。
【0003】しかし、微細プロセスへサリサイド技術を
適用した場合、細線効果の問題が発生する。これは、シ
リサイド層の一部が十分に低抵抗化されていない場合、
シリサイド層の線幅が細いとその十分に抵抗化されてい
ない部分がシート抵抗値に大きく影響することを意味
し、結果として線幅の縮小に伴い、シート抵抗が増大す
るようになる。
【0004】この細線効果に対する効果的な対処法とし
て、プリアモルファス化技術が知られている(特開平7
−231091号、特開平5−22647号公報参照、
従来技術1)。従来技術1は、シリサイド層を形成する
ポリシリコン及び拡散領域をイオン注入によりアモルフ
ァス化し、シリサイド化反応が起こりやすいように表面
状態を改質した上で高融点金属の堆積を行うものであ
る。これにより、細線効果の問題はかなり改善される。
プリアモルファス化のためのイオン注入には砒素が多く
使われている。これは砒素は、低ドーズの注入で十分な
アモルファス層を形成することができ、かつ既にN型拡
散領域形成用等で一般的に使われていて、量産ラインに
適用し易いからである。
【0005】細線効果の問題は、P型MOSトランジス
タ、N型MOSトランジスタ共に発生する問題であり、
一般に、アモルファス化のためのイオン注入は、P型M
OSトランジスタ領域、N型MOSトランジスタ領域を
含む全域に対して行われるのが普通である。そのため、
P型拡散領域にもN型不純物である砒素が注入されるこ
ととなる。これによって、P型拡散領域におけるN型不
純物とP型不純物の濃度分布によっては、接合リーク電
流が発生してしまうようになる。そのため、P型拡散領
域の深さとアモルファス化注入の条件設定は、慎重に行
う必要がある。
【0006】また、N型拡散領域のみをアモルファス化
し、P型拡散領域はアモルファス化しない手法も提案さ
れている(特開平8−167657号公報参照、従来技
術2)。従来技術2においては、N型拡散領域とP型拡
散領域とではアモルファス化される臨界ドーズ量に差が
あることを利用して、アモルファス化のためのイオン注
入は、マスクを用いずに基板全面に行っている。アモル
ファス領域形成用の注入イオン種としては、リーク発生
の可能性の低いSi、Geといった中性元素を用いてい
る。
【0007】また、浅接合形成時における、シリサイド
層形成に起因するリーク防止に関する技術としては、拡
散領域にシリコンを堆積して嵩上げし、その表面にシリ
サイド層を形成することによる手法が提案されている
(特開平6−196687号公報参照、従来技術3)。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】微細化に伴い、拡散領
域の接合深さも浅くなってきており、従来技術1でP型
拡散領域にもN型拡散領域にも、ともに砒素を注入して
プリアモルファス化を図ろうとした場合、十分なアモル
ファス化注入を行える注入エネルギーにて、浅い拡散領
域においてリーク電流の発生を抑えることが困難になり
つつある。特に、0.25μmプロセス以降では、接合
深さは0.12μm以下になり、事実上不可能になりつ
つある。従来技術2においては、マスクなしでN型拡散
領域のみをアモルファス化するためのイオン注入条件の
設定が困難となり、適用できる範囲は限られるという欠
点がある。また、リーク発生の可能性の低いSi、Ge
といった中性元素をアモルファス領域形成用の注入イオ
ン種として用いているので、製造ラインへの適用には、
ガスライン増設等の設備投資が必要となり、困難にな
る。従来技術3においては、接合深さの浅い拡散領域を
有するP型トランジスタを含む半導体装置において、シ
リサイド層形成に起因するリーク防止の効果は高いが、
製造プロセスが極めて複雑になる。さらに、ソース/ド
レイン間とゲート間でのリークが発生しやすくなる等の
副次的な問題も発生するようになる。
【0009】本発明は、接合深さの浅い拡散領域を有す
るP型トランジスタを含む半導体装置においても、製造
ラインコストを上昇させることなく、プリアモルファス
化技術を適用し、かつリーク電流を抑制することを目的
とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の一態様は、シリ
コン基板上に少なくともゲート電極及びP型拡散領域を
有し、前記ゲート電極及び前記P型拡散領域にシリサイ
ド層を形成するサリサイドプロセスを適用したP型MO
Sトランジスタを備えた半導体装置の製造方法であっ
て、シリコン基板上に、N型導電性を有する基板領域、
素子分離領域及びゲート絶縁膜を形成する工程と、シリ
コン基板上にポリシリコン層を形成しパターニングし
て、ゲート電極を形成する工程と、ゲート電極の側面に
サイドウォールスペーサを形成する工程と、N型導電性
を有する基板領域にP型拡散領域を形成する工程と、P
型拡散領域を覆い、ゲート電極を開口するように、レジ
ストによりマスクする工程と、レジストをマスクとして
ゲート電極上面を砒素のイオン注入によりアモルファス
化する工程と、レジストを除去した後、少なくともゲー
ト電極上及びP型拡散領域に高融点金属を堆積し、熱処
理によりシリサイド層を形成する工程と、を含むもので
ある。
【0011】本発明においては、P型拡散領域に対して
はプリアモルファス化技術は適用しない。即ち、プリア
モルファス化のためのイオン注入を行わない。元来P型
拡散領域は、N型拡散領域或いはP型ポリシリコンに比
べて、細線効果は起こりにくい。シリサイド形成プロセ
ス及びその後の工程を最適化すれば、プリアモルファス
化技術を適用せずとも細線効果を抑えることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の他の態様は、シリコン基
板上に少なくともゲート電極、N型拡散領域及びP型拡
散領域を有し、ゲート電極、N型拡散領域及びP型拡散
領域にシリサイド層を形成するサリサイドプロセスを適
用したC−MOSトランジスタを備えた半導体装置の製
造方法において、シリコン基板上に、N型導電性を有す
る基板領域、P型導電性を有する基板領域、素子分離領
域、ゲート絶縁膜を形成する工程と、シリコン基板上に
ポリシリコン層を形成しパターニングして、ゲート電極
を形成する工程と、ゲート電極の側面にサイドウォール
スペーサを形成する工程と、N型導電性を有する基板領
域にP型拡散領域を形成する工程と、P型導電性を有す
る基板領域にN型拡散領域を形成する工程と、P型拡散
領域を覆い、ゲート電極及びN型拡散領域を開口するよ
うに、レジストによりマスクする工程と、レジストをマ
スクとしてゲート電極上面及びN型拡散領域上面を砒素
のイオン注入によりアモルファス化する工程と、レジス
トを除去した後、少なくともゲート電極上、N型拡散領
域及びP型拡散領域に高融点金属を堆積し、熱処理によ
り金属シリサイド層を形成する工程と、を含むものであ
る。
【0013】P型MOSトランジスタ領域でもゲート電
極に関しては、必要とされる寸法まで細線効果を抑える
ことは困難なので、プリアモルファス化技術を適用する
ことが好ましい。プリアモルファス化注入の注入マスク
としては、P型領域全域をマスクするN型領域形成用の
ものではなく、P型拡散領域のみマスクしたものを形成
し、P型ポリシリコンゲート電極もアモルファス化を行
う。
【0014】また、C−MOS型トランジスタ形成時の
N型MOSトランジスタ領域に関しては、拡散領域もポ
リシリコンゲート電極も共に細線効果が起こりやすく、
またP型MOSトランジスタ領域と異なり、アモルファ
ス化した後のシリサイド層形成によるリーク電流発生の
問題もないので、プリアモルファス化注入をN型MOS
トランジスタ領域全域に行うことが好ましい。砒素注入
は、量産ラインに適用しやすく、また低ドーズでアモル
ファス化可能でスループットも高いので、アモルファス
化のイオン注入の注入イオン種は、砒素であることが好
ましい。
【0015】本発明によると、P型拡散領域でのリーク
電流発生の問題がなくなるので、アモルファス化注入の
条件設定の自由度は高くなる。高エネルギー注入を行っ
た方が低ドーズ量で確実にアモルファス層を形成でき効
果が高いが、余りエネルギーを高く設定すると最表面層
がアモルファス化しなくなる。そこで、注入エネルギー
範囲は、30〜70keV程度が好ましい。このよう
に、製造プロセスをマージンのある条件にて設計するこ
とができる。アモルファス化のイオン注入のドーズ量
は、注入エネルギーと同様、P型拡散領域でのリーク電
流の発生の問題は低いので設定の自由度は高い。但し、
あまり高く取るとスループットの低下、デバイス特性の
変調等の問題が発生するので、3×1014〜1×1015
cm-2の範囲が好ましい。その結果、製造プロセスを高
スループットにて実現することができる。
【0016】シリサイド層を形成する高融点金属は、チ
タン(Ti)が好ましい。微細プロセスにTiを適用する
のは難しいが、細線効果を抑えれば0.25μmプロセ
ス程度までは十分適用できる。また、細線効果抑制を実
現するため、シリサイド層形成後は、炉体アニール装置
による長時間熱処理は全て750℃以下に抑えることが
好ましい。プリアモルファス化プロセスを適用しない場
合、その細線効果に最も影響してくると考えられるのが
シリサイド層形成後の熱処理温度であり、750℃以下
に抑えればP型拡散領域に関して細線効果を十分抑える
ことができる。そして、より高集積のデザインルールを
適用したプロセスにも対応することができるようにな
る。
【0017】本発明の半導体装置は、素子分離酸化膜に
よって絶縁されたN型基板領域上にゲート絶縁膜を介し
てゲート電極が形成され、その周囲のN型基板領域上に
P型高濃度拡散領域を有するP型MOSトランジスタを
少なくとも備えた半導体装置であって、ゲート電極中の
不純物が、N型不純物及びP型不純物によって構成さ
れ、P型高濃度拡散領域はP型不純物のみによって構成
され、ゲート電極上及び拡散領域上は高融点金属による
シリサイド層が形成されている。
【0018】本発明によるプロセスを適用した場合、P
型MOSトランジスタ領域においてポリシリコン中はア
モルファス化注入を行ったN型不純物と、低抵抗化のた
めのP型不純物が混在するが、P型拡散領域においては
N型不純物はなく、P型不純物のみの構成となる。この
ような構成により、P型MOSトランジスタ領域におい
て、シリサイド層をN型イオン注入によるアモルファス
化を適用して作製した場合でも、リーク電流の発生を抑
えることができる。
【0019】本発明をC−MOS型トランジスタに適用
した場合、N型MOSトランジスタ領域では、低抵抗化
のイオン注入及びアモルファス化のイオン注入共にN型
不純物を用いるので、P型MOSトランジスタ領域のよ
うにP型不純物とN型不純物が混在する事はない。その
結果、C−MOSトランジスタにおいて、シリサイド層
をN型イオン注入によるアモルファス化を適用して作製
した場合でも、リーク電流の発生を抑えることができ
る。
【0020】アモルファス化のイオン注入は、先に述べ
た通り砒素による手法が最も適しており、さらにN型M
OSトランジスタ領域において、低抵抗化の不純物も微
細化プロセスにおいては燐よりも砒素の方が適してい
る。そこで、N型MOSトランジスタを構成するN型不
純物は全て砒素を用いることが好ましい。また、P型M
OSトランジスタ領域に関しては、ゲート電極、拡散領
域共に硼素による構成が好ましい。それらの結果、より
微細なトランジスタを容易に得ることができる。
【0021】P型拡散領域形成時の不純物イオン注入
は、デバイス特性及びスループットの点から1×1015
cm-2のオーダー以下で行われることが好ましく、アモ
ルファス化のイオン注入は、臨界ドーズ量である1×1
14cm-2のオーダー以上で行うことが好ましい。その
結果、N型不純物とP型不純物が混在するP型MOSト
ランジスタ領域のゲート電極において、基板濃度は、P
型不純物濃度が1×10 20〜5×1021cm-3、N型不
純物濃度が5×1018〜1×1020cm-3程度であるこ
とが好ましい。その結果、プリアモルファス化プロセス
によるトランジスタ特性への影響を最小限に抑えたトラ
ンジスタを得ることができる。上記のような構成によ
り、本発明においては、例えば0.15μm以下の浅接
合を形成してもリーク電流を抑制することができ、複雑
なプロセスを使うことなく微細な半導体装置を形成する
ことができる。
【0022】
【実施例】図1及び図2は、半導体装置の製造方法の一
実施例を表す工程断面図であり、図2(I)はまた、半導
体装置の一実施例を表す断面図ともなっている。以下、
図1及び図2を参照して、本発明について説明する。本
発明の半導体装置は図2(I)に示されるように、シリコ
ン基板上に素子分離膜1が形成されており、シリコン基
板のP型MOSトランジスタ領域にはN型ウェル3nが
形成され、N型MOSトランジスタ領域にはP型ウェル
3pが形成されている。
【0023】N型ウェル3nのチャネル領域上には、シ
リコン酸化膜からなるゲート酸化膜5を介して、BF2 +
とAs+が注入されたポリシリコンからなるゲート電極
7pが形成されている。N型ウェル3n表面のチャネル
領域、素子分離膜1間には、BF2 +が注入されたP型高
濃度拡散領域9pが形成されている。P型ウェル3pの
チャネル領域上には、シリコン酸化膜からなるゲート酸
化膜5を介して、As+が注入されたポリシリコンから
なるゲート電極7nが形成されている。P型ウェル3p
表面のチャネル領域、素子分離膜1間には、As+が注
入されたN型高濃度拡散領域9nが形成されている。
【0024】ゲート電極7n,7p側面には、シリコン
酸化膜からなるサイドウォール11が形成されている。
ゲート電極7n,7p、N型高濃度拡散領域9n及びP
型高濃度拡散領域9pの上面には、低抵抗化のためのシ
リサイド層(C54層)13が形成されている。N型ウェ
ル3n及びP型ウェル3pを含むシリコン基板全面に、
層間絶縁膜15が形成されている。
【0025】次に、製造方法について説明する。 (A) シリコン基板のP型MOSトランジスタ領域
に、N型ウェル3nを形成し、N型MOSトランジスタ
領域に、P型ウェル3pを形成する。シリコン基板表面
に素子分離膜1を形成する。シリコン基板上に、ゲート
酸化膜5用のシリコン酸化膜を形成し、さらにその上に
ノンドープなポリシリコン7を堆積する。ゲート酸化膜
5用のシリコン酸化膜及びノンドープのポリシリコン7
をゲート電極用にパターニングする。シリコン基板上に
シリコン酸化膜を堆積し、エッチバックを行い、パター
ニングしたゲート酸化膜5及びポリシリコン7側面にサ
イドウォール11を形成する。
【0026】(B) 写真製版工程により、N型ウェル
3nを含むP型MOSトランジスタ領域全体をマスクす
るフォトレジスト17を形成し、例えば注入エネルギー
が30keV、ドーズ量が3×1015cm-2の条件にて
As+を注入する。これによりP型ウェル3pにN型高
濃度拡散領域9nを形成し、P型ウェル3p上のノンド
ープのポリシリコン7からN型ゲート電極7nを形成す
る。
【0027】(C) フォトレジスト17を除去した
後、写真製版工程により、P型ウェル3pを含むN型M
OSトランジスタ領域全体をマスクするフォトレジスト
19を形成し、例えば注入エネルギーが20keV、ド
ーズ量が3×1015cm-2の条件にてBF2 +を注入す
る。これにより、N型ウェル3nにP型高濃度拡散領域
9pを形成し、N型ウェル3n上のノンドープのポリシ
リコン7からP型ゲート電極7pを形成する。
【0028】(D) フォトレジスト19を除去した
後、例えばランプアニール装置により、処理温度が10
00℃、処理時間が10秒の条件で熱処理を行い、さら
に、炉体アニール装置により、処理温度が800℃、処
理時間が30分の条件で熱処理を加える。これによっ
て、N型高濃度拡散領域9n、P型高濃度拡散領域9p
及びゲート電極7n,7pの活性化及び欠陥回復を行
う。
【0029】(E) 写真製版工程により、ゲート電極
7p及びN型MOSトランジスタ領域を開口し、P型高
濃度拡散領域9pを覆うように、フォトレジスト21を
形成する。次に、そのフォトレジスト21をマスクとし
て例えば注入エネルギーが50keV、ドーズ量が3×
1014cm-2の条件にてAs+を注入し、シリサイド層
形成領域であるゲート電極7n,7p及びN型高濃度拡
散領域9nの表面にアモルファス化領域23を形成す
る。アモルファス化領域23の下層には、アモルファス
化のためのイオン注入による点欠陥発生領域25が形成
される。 (F)フォトレジスト21を除去した後、例えばスパッ
タ装置によりTi膜27をシリコン基板全体に30nm
の膜厚で堆積する。
【0030】(G)次に、例えばランプアニール装置に
より、処理温度が725℃、処理時間が30秒の条件で
熱処理を加え、ゲート電極7n,7p、N型高濃度拡散
領域9n及びP型高濃度拡散領域9pのシリサイド化を
行う。その後、ウェットエッチングにより、表面の未反
応Tiを除去する。これによって、ゲート電極7n,7
p、N型高濃度拡散領域9n及びP型高濃度拡散領域9
pの表面にのみ、C49層を主体とした高抵抗のシリサ
イド層(C49層)29が形成される。 (H)例えばランプアニール装置により、処理温度が8
50℃、処理時間が20秒の条件で熱処理を加える。こ
れにより、C49層29はC54層に転移し、低抵抗な
シリサイド層13が形成される。
【0031】(I)シリコン基板上全体に層間絶縁膜1
5として、例えばBPSGを800nmの膜厚で堆積す
る。その後、例えば炉体アニール装置により、処理温度
が750℃、処理時間が30分の条件で熱処理を加え
る。これにより、層間絶縁膜15表面を平坦化し、同時
に、工程(E)でのアモルファス化注入により発生した点
欠陥発生領域25を回復する。以上の工程を経た後、コ
ンタクト開口やアルミ配線形成等の配線工程を経て、C
−MOS型トランジスタ装置を形成する。この装置のP
型MOSトランジスタの接合深さは0.13μm程度と
なる。
【0032】図3は、この実施例のP型MOSトランジ
スタのシート抵抗の評価結果を表す図であり、縦軸はシ
ート抵抗(Ω/□)、横軸は線幅(μm)を表す。図4
は、この実施例のP型MOSトランジスタの接合リーク
電流の評価結果を表す図である。比較の対象となる従来
技術は、本発明の図2(E)の工程におけるマスク形成工
程を省略して、シリコン基板上全面にアモルファス化用
のAs+を打ち込んだ半導体装置を用いた。図3から、
本発明によるP型MOSトランジスタでは、シート抵抗
が変化していないことが分かる。図4から、本発明によ
るP型MOSトランジスタでは、接合リーク電流が発生
していないことが分かる。これから、本発明を適用した
プロセスでは、細線効果を抑えつつ、リーク電流を抑制
できることが分かる。
【0033】
【発明の効果】本発明は、サリサイドプロセスを適用し
たP型MOSトランジスタを備えた半導体装置の製造方
法において、P型拡散領域を覆い、ゲート電極及びN型
拡散領域を開口するようにレジストを形成した後、ゲー
ト電極上及びN型拡散領域上をイオン注入によってアモ
ルファス化し、レジストを除去した後、高融点金属を堆
積し、シリサイド層形成後の熱処理は全て750℃以下
にしたので、シリサイド層をN型イオン注入によるアモ
ルファス化を適用して作製した場合でも、製造ラインコ
ストを上昇させることなく、リーク電流の発生を抑えた
P型MOSトランジスタを備えた半導体装置を得ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による半導体装置の製造方法の一実施
例の前半を表す工程断面図である。
【図2】 同実施例の後半を表す工程断面図である。
【図3】 同実施例のP型MOSトランジスタのシート
抵抗の評価結果を表す図であり、縦軸はシート抵抗(Ω
/□)、横軸は線幅(μm)を表す。
【図4】 同実施例のP型MOSトランジスタの接合リ
ーク電流の評価結果を表す図である。
【符号の説明】
1 素子分離膜 3n N型ウェル 3p P型ウェル 5 ゲート酸化膜 7 ノンドープのポリシリコン 7n,7p ゲート電極 9n N型高濃度拡散領域 9p P型高濃度拡散領域 11 サイドウォール 13 シリサイド層(C54層) 15 層間絶縁膜 21 フォトレジスト21 23 アモルファス化領域 25 点欠陥発生領域 27 Ti膜 29 シリサイド層(C49層)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4M104 BB01 BB25 BB40 CC01 CC05 DD04 DD37 DD55 DD64 DD79 DD80 DD84 DD88 DD89 DD99 FF14 GG10 5F040 DA13 DB03 DC01 EC01 EC04 EC07 EC13 EH02 EJ03 EK01 FA03 FA05 FC00 FC19 FC26 5F048 AC03 BA01 BB06 BB07 BB08 BB12 BE03 BF02 BF06 BG12 DA25

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】素子分離酸化膜によって絶縁されたN型基
    板領域上にゲート絶縁膜を介してゲート電極が形成さ
    れ、その周囲のN型基板領域上にP型拡散領域を有する
    P型MOSトランジスタを少なくとも備えた半導体装置
    において、 前記ゲート電極中の不純物が、N型不純物及びP型不純
    物によって構成され、前記P型拡散領域はP型不純物の
    みによって構成され、前記ゲート電極上及び拡散領域上
    には高融点金属によるシリサイド層が形成されているこ
    とを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】N型基板領域と素子分離酸化膜を介してP
    型基板領域が形成されたC−MOS型トランジスタ構造
    を取り、かつP型基板領域に形成されるゲート電極及び
    拡散領域はN型不純物のみによって形成されている請求
    項1に記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】シリコン基板上に少なくともゲート電極及
    びP型拡散領域を有し、前記ゲート電極及び前記P型拡
    散領域にシリサイド層を形成するサリサイドプロセスを
    適用したP型MOSトランジスタを備えた半導体装置の
    製造方法において、 前記シリコン基板上に、N型導電性を有する基板領域、
    素子分離領域及びゲート絶縁膜を形成する工程と、 前記シリコン基板上にポリシリコン層を形成しパターニ
    ングして、ゲート電極を形成する工程と、 前記ゲート電極の側面にサイドウォールスペーサを形成
    する工程と、 前記N型導電性を有する基板領域にP型拡散領域を形成
    する工程と、 前記P型拡散領域を覆い、前記ゲート電極を開口するよ
    うに、レジストによりマスクする工程と、 前記レジストをマスクとして前記ゲート電極上面を砒素
    のイオン注入によりアモルファス化する工程と、 前記レジストを除去した後、少なくとも前記ゲート電極
    上及び前記P型拡散領域に高融点金属を堆積し、熱処理
    によりシリサイド層を形成する工程と、を含むことを特
    徴とする半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】シリコン基板上に少なくともゲート電極、
    N型拡散領域及びP型拡散領域を有し、前記ゲート電
    極、前記N型拡散領域及びP型拡散領域にシリサイド層
    を形成するサリサイドプロセスを適用したC−MOSト
    ランジスタを備えた半導体装置の製造方法において、 前記シリコン基板上に、N型導電性を有する基板領域、
    P型導電性を有する基板領域、素子分離領域、ゲート絶
    縁膜を形成する工程と、 前記シリコン基板上にポリシリコン層を形成しパターニ
    ングして、ゲート電極を形成する工程と、 前記ゲート電極の側面にサイドウォールスペーサを形成
    する工程と、 前記N型導電性を有する基板領域にP型拡散領域を形成
    する工程と、 前記P型導電性を有する基板領域にN型拡散領域を形成
    する工程と、 前記P型拡散領域を覆い、前記ゲート電極及び前記N型
    拡散領域を開口するように、レジストによりマスクする
    工程と、 前記レジストをマスクとして前記ゲート電極上面及び前
    記N型拡散領域上面を砒素のイオン注入によりアモルフ
    ァス化する工程と、 前記レジストを除去した後、少なくとも前記ゲート電極
    上、前記N型拡散領域及び前記P型拡散領域に高融点金
    属を堆積し、熱処理により金属シリサイド層を形成する
    工程と、を含むことを特徴とする半導体装置の製造方
    法。
  5. 【請求項5】前記シリサイド層形成後の熱処理が、全て
    の工程において750℃以下である請求項3又は4に記
    載の半導体装置の製造方法。
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