JP2000028344A - 位置決めテーブル - Google Patents

位置決めテーブル

Info

Publication number
JP2000028344A
JP2000028344A JP19773498A JP19773498A JP2000028344A JP 2000028344 A JP2000028344 A JP 2000028344A JP 19773498 A JP19773498 A JP 19773498A JP 19773498 A JP19773498 A JP 19773498A JP 2000028344 A JP2000028344 A JP 2000028344A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
positioning
guide rail
center
positioning table
driving means
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP19773498A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Shibazaki
弘 柴崎
Hidenori Shinno
秀憲 新野
Hitoshi Hashizume
等 橋詰
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NSK Ltd filed Critical NSK Ltd
Priority to JP19773498A priority Critical patent/JP2000028344A/ja
Publication of JP2000028344A publication Critical patent/JP2000028344A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)
  • Length Measuring Devices With Unspecified Measuring Means (AREA)
  • Machine Tool Units (AREA)
  • Wire Bonding (AREA)
  • Die Bonding (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 加減速時におけるテーブルの姿勢の変化を抑
止して、高速条件下であっても高精度の位置決めが行
え、外力や作動流体圧力が負荷された場合であっても、
案内レールの変形が抑止できる位置決めテーブルを提供
する。 【解決手段】 一対の平行な案内レール33と、案内レ
ール33の案内面に摺接面を介して保持され案内レール
33に沿って移動するテーブル41と、テーブル41を
案内レール33に沿って移動させる駆動手段とを具備し
た位置決めテーブルにおいて、テーブル41の移動方向
に直交する断面内で、テーブル41の重心位置Gと、駆
動手段の駆動力がテーブル41に作用する作用中心位置
gとを一致させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、案内レールに沿っ
て移動自在に設けたテーブルを、移動方向任意の位置に
駆動して位置決めする位置決めテーブルに関し、例えば
半導体製造装置(露光装置、ボンダ等)用の位置決め手
段や、一般の加工機、組立機、検査機等の位置決め手段
に適用可能な位置決め技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば半導体製造用の露光装置、ボンダ
等の精密加工装置、或いは精密な組立、検査等を行う装
置においては、その駆動手段として用いられる位置決め
テーブルに対して精密、且つ高速な位置決め機能が要求
される。この種の位置決めテーブルには、摺動面間に圧
力をかけた流体を吐出させ、摺動面同士を直接接触させ
ずに、駆動摩擦力を小さくさせる静圧軸受が用いられる
ことが多い。静圧軸受は、案内面全域に亘る作動流体の
平均効果により、高い真直精度が得られる。また、作動
流体のスクイーズ効果(流体封じ込め効果)により減衰
能(移動停止後におけるテーブルの動きを減衰させる能
力)が高く、且つ滑らかな動作が得られる。
【0003】この静圧軸受を用いた従来の位置決めテー
ブルの一例を図13〜図15を参照して説明する。図1
3は位置決めテーブルの平面図で、図14は図13のA
−A矢視図、図15は図13のB−B矢視図である。ベ
ース1には、一対の平行な案内レール3が固設されてい
る。案内レール3は、ベース1に固定された支持部5の
上部に、外側に突出するレール部7を有している。ま
た、一対の案内レール3上にはテーブル9が矢印方向に
移動自在に設けられており、このテーブル9は、上板9
aと、この上板9a両端側から垂設された側板9bと、
側板9b下端から案内レール3に向けて突出する水平板
9cとを有している。これら上板9a、側板9b、水平
板9cの組立体は、コ字形状となってレール部7に外側
から嵌合し、静圧軸受を介して摺動する。即ち、テーブ
ル9は、上板9a、側板9b、水平板9cと、レール部
7との間に介在する案内面作動流体11を介して案内レ
ール3に支持されている。
【0004】ベース1には、一対の案内レール3の内側
に、案内レール3に対して平行にボールねじシャフト1
3を設けている。このボールねじシャフト13は、サポ
ート軸受台15によって回転自在にベース1に支持され
ている。また、ベース1には、駆動軸17aが、ボール
ねじシャフト13と同軸となるようにサーボモータ17
を設けてある。また、サーボモータ17の駆動軸17a
は、カップリング19を介してボールねじシャフト13
に連結されている。そして、テーブル9には、ボールネ
ジナット21を設けてある。ボールネジナット21は、
ボールねじシャフト13に螺合している。
【0005】このように構成された従来の位置決めテー
ブル23では、サーボモータ17が駆動されることによ
りボールねじシャフト13が回転し、ボールネジナット
21がボールねじシャフト13の長手方向に移動され
る。これにより、テーブル9が静圧軸受を介して極めて
小さな摩擦力で案内レール3に支持されつつ、案内レー
ル3に沿って移動する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の位置決めテーブルには、テーブルの重心位置g
と、ボールねじシャフト13、ボールネジナット21等
からなる駆動手段の作用中心位置Gとに片寄り、即ち、
オフセットδzがあった。図16は従来の位置決めテー
ブルの各種構造例を示す断面図で、図17は従来の位置
決めテーブルにおける加減速時のテーブルの姿勢を示す
平面図である。図16(a),(b)に示す構造例において
は、上下方向(Z方向)にオフセットδzがあり、図1
6(c)に示す構造例においては、左右方向(Y方向)及
び上下方向(Z方向)にオフセットδy、δzがある。
【0007】このようなオフセットのある構造では、テ
ーブルの加速又は減速時に振れを生じることになる。例
えば、オフセットがY方向にある場合、図17(a)に示
す加速時に駆動力fによりモーメントMが生じ、テーブ
ルにヨーイングモーションが生じる。また、図17(b)
に示す減速時には、制動力fによりモーメントMが生じ
る。さらに、図示は省略するが、オフセットがZ方向に
ある場合はZ−X平面上でピッチングモーションが発生
する。これらのヨーイングモーションやピッチングモー
ションは、オフセット量が大きい程、顕著に現れる。そ
して、加減速度が大きい程、即ち、高速応答性が要求さ
れる程、顕著となる。
【0008】また、このようなヨーイングモーションや
ピッチングモーションが存在すると、走り精度(真直
度)が低下すると共に、位置決め時の整定時間(テーブ
ルが完全停止するまでの時間)が長くなり、応答性が悪
くなる。
【0009】また、図16(c)に示すように、静圧案内
面11の配置が非対称であると、加速時や減速時におけ
る案内面作動流体の粘性抵抗も非対称となり、ヨーイン
グモーションやピッチングモーションを助長する要因と
なっていた。
【0010】更に、テーブルに外力が加わった場合や、
静圧案内面に作動流体圧力が加わった場合、案内レール
3が変形してテーブルの真直度が低下することになる。
即ち、図18に示すように、案内レール3は、通常、レ
ール部7が複数のボルト25によって等間隔で支持部5
に固定されている。このため、ボルト25の固定位置
と、ボルト25同士の中間位置とでは、レール部7の剛
性が異なるものとなる。また、案内レール3は有限長で
あるため、長手方向の中央位置と両端位置とでも剛性が
異なっている。このように、案内レール3の変形し易さ
を表すコンプライアンス値(剛性の逆数)が、案内レー
ル3の長手方向に対して変化して、テーブルの真直度を
悪化させる要因になっていた。
【0011】以上のように、従来の位置決めテーブルに
あっては、加減速時におけるテーブルの姿勢に起因して
テーブル走り精度が低下すると共に、テーブルの整定時
間が長くなり、高速応答性が得られないといった問題が
あった。また、案内レールは、外力が負荷されたり、静
圧案内面に作動流体圧力が負荷されると変形し、これに
よって真直度が劣化するという問題があった。
【0012】本発明は上記従来の問題点に鑑みてなされ
たもので、加減速時におけるテーブルの姿勢の変化を抑
止して、高速条件下であっても高精度の位置決めが行え
る位置決めテーブルを提供することを第1の目的として
いる。また、外力や作動流体圧力が負荷された場合であ
っても、案内レールの変形が抑止できる位置決めテーブ
ルを提供することを第2の目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、本
発明に係る位置決めテーブルは、一対の平行な案内レー
ルと、該案内レールの案内面に摺接面を介して保持され
該案内レールに沿って移動するテーブルと、該テーブル
を前記案内レールに沿って移動させる駆動手段とを具備
した位置決めテーブルにおいて、前記テーブルの移動方
向に直交する断面内で、前記テーブルの重心位置と、前
記駆動手段の駆動力が前記テーブルに作用する作用中心
位置とを一致させたことを特徴とする。
【0014】この位置決めテーブルでは、テーブルを高
速で加速した場合であっても、テーブルの重心位置と作
用中心位置とのずれがないためにモーメントが生じず、
ヨーイングモーションやピッチングモーションが発生す
ることがない。これにより、テーブルの走り精度(真直
度)が向上し、整定時間の短い高速応答性を実現するこ
とが可能になる。
【0015】そして、位置決めテーブルは、前記テーブ
ルが前記一対の案内レールの内側で保持されるように、
前記一対の案内レールを前記テーブルの外側に配置する
ことが好ましい。
【0016】これにより、案内レールがテーブルの外側
に配置されるため、案内レール形状の制約が少なくな
り、設計自由度を高めることができ、その結果、高い剛
性の案内レールを容易に得ることができる。また、テー
ブル形状の制約も少なくすることができる。
【0017】また、位置決めテーブルは、前記一対の案
内レールを一体に連結するものであってもよい。
【0018】これにより、案内レールの剛性を向上させ
ることができ、テーブルの走り精度(真直度)をより高
めることができる。
【0019】更に、位置決めテーブルは、前記駆動手段
が収容されるテーブルの内部空間上方に開口部を設け、
該開口部の上面に蓋体を着脱自在に取り付けるものであ
ってもよい。
【0020】この位置決めテーブルでは、蓋体を脱着す
ることにより、テーブルの内部空間が開口されて駆動手
段の一部が露出可能となり、これら駆動手段の交換、保
守、精度調整作業等を容易にすることができる。
【0021】また、位置決めテーブルは、前記テーブル
に取り付けられる付加ユニットに応じた重量のカウンタ
ーウェイトを着脱自在に備えるものであってもよい。
【0022】この位置決めテーブルでは、任意の付加ユ
ニットを取り付けた場合であっても、その付加ユニット
の重量に応じたカウンターウエイトを装着することで、
テーブルの重心位置と駆動手段の作用中心位置とを常に
一致させるように調整することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る位置決めテー
ブルの好適な実施の形態を図面を参照して詳細に説明す
る。図1は本発明に係る位置決めテーブルの第1実施形
態を示す平面図、図2は図1のC−C矢視図、図3は図
1のD−D矢視図、図4は図3の模式図である。
【0024】ベース31には、一対の平行な案内レール
33が固設されている。案内レール33は、支持部35
の上部に、内側に突出するレール部37を有している。
レール部37は、ボルト39によって支持部35に固定
されている。
【0025】一対の案内レール33の内側には、この案
内レール33に沿って移動可能なテーブル41を設けて
ある。このテーブル41は、図3に示すように、上板4
1aと、この上板41aに対峙してレール部37を下方
向から挟む底板41bと、上板41aと底板41bとを
連結する一対の連結板41cとを有している。
【0026】テーブル41は、移動方向に直交する断面
における重心gに対して、上下左右が対称形状で形成さ
れている。テーブル41は、両側が、上板41aの下
面、底板41bの上面、連結板41cの側面とに囲まれ
たコ字形の受け部43を形成している。この受け部43
とレール部37とは、静圧軸受を介して摺動する。即
ち、テーブル41は、上板41a、底板41b、連結板
41cと、レール部37との間に介在した案内面作動流
体45を介して荷重がレール部37に支持される。案内
面作動流体45としては、空気、油、水等が用いられ
る。
【0027】本実施形態の位置決めテーブルにおいて
は、テーブル41を駆動する駆動手段として、図3に示
すブラシレスDCリニアモータ47を用いている。この
ブラシレスDCリニアモータの拡大図を図5に、また、
図6に図5のE−E矢視図を示した。ブラシレスDCリ
ニアモータ47は、テーブル41に内蔵される可動コイ
ル49と、ベース31側に固定される複数の永久磁石5
1とを要部に有し、可動コイル49の極性を経時的に変
化させることで推進力を得るものである。
【0028】このリニアモータ47は、図1及び図3に
示すように、前記案内レール33間の中央位置で、断面
コ字型の永久磁石保持レール53を案内レール33の長
手方向に設けており、この永久磁石保持レール53の上
下対向面に永久磁石51を固設している。この永久磁石
51は、図6に示すように永久磁石保持レール53の長
手方向に極性の異なるものを交互に配設してある。一
方、テーブル41の底板41bには図5に示す支持柱5
5を立設しており、支持柱55の上端には水平方向に突
出する上述の可動コイル49を固設している。そして、
可動コイル49は、永久磁石保持レール53の上下対向
面に固設された永久磁石51の間隙に配置している。
【0029】上記駆動手段の構成により、可動コイル4
9に駆動電流を印加することで、ベース31側に固設し
た永久磁石51との間に磁力が発生し、この磁力によっ
てテーブル41が案内レール33の長手方向に駆動され
る。この際、ベース31側に設けたレーザ反射鏡57を
介して供給されたレーザ光を、テーブル41側に設けた
ミラー59にて反射させ、その反射光をインターフェロ
メータ61にて取り込むことでテーブル41の正確な位
置検出が行われる。
【0030】この位置決めテーブルにおいては、ブラシ
レスDCリニアモータ47の駆動力がテーブル41に作
用する作用中心位置G、即ち、この例では可動コイル4
9の中心位置が、テーブル41の重心位置と一致してい
る。また、静圧軸受もテーブル41の重心位置gに対し
て対称な構造となっている。
【0031】このように構成される位置決めテーブル6
3は、テーブル41の各部材の比重や幾何学形状により
求まる静的な重心位置g、又は静的な重心位置に加えて
テーブルの摺動摩擦等の動的な因子を考慮して求まる動
的な重心位置gに、駆動手段の駆動力が作用する作用中
心位置Gを一致させている。尚、本実施形態において
は、テーブルの断面形状が重心位置gに対して対称形状
となっているため、静的な重心位置と動的な重心位置と
は一致している。
【0032】このため、テーブル41を高速で加速した
場合であっても、重心位置gと作用中心位置Gとのずれ
がないためモーメントが生じることはなく、ヨーイング
モーションやピッチングモーションが発生しない。この
結果、テーブル41の走り精度(真直度)を向上するこ
とができると共に、整定時間(テーブルが完全停止する
までの時間)の極めて短い高速応答性を実現することが
できる。
【0033】ここにおいて、図16(a),(b)に示すよう
に、テーブルの内部に案内レールを設けた構成において
は、テーブルの左右方向の対称性を確保することは比較
的容易であるが、上下方向の対称性を確保することが困
難となる。このため、テーブルの重心位置と駆動手段の
中心位置とに上下方向のオフセットが生じることにな
る。その点、本実施形態による位置決めテーブル63に
おいては、案内レール33をテーブル41の外側に配置
する構造であるため、テーブル41を上下方向及び左右
方向の双方に対して容易に対称性を確保することができ
る。
【0034】また、案内レール33をテーブル41の外
側に配置しているため、静圧軸受の部品交換、保守、精
度調整をテーブル41を取り外すことなく簡便にして行
うことができる。
【0035】尚、上述の実施形態では、駆動手段として
ブラシレスDCリニアモータ47を用いた場合を説明し
たが、駆動手段として例えばサーボモータ及びボールね
じを使用するものであってもよい。この場合において
も、ボールねじシャフトの軸心と、テーブル41の重心
位置とを一致させることで上記同様の効果を奏すること
ができる。また、その他の駆動手段に対しても、駆動力
の作用中心位置とテーブルの重心位置とを一致させるこ
とで同様の効果を奏することができる。
【0036】次に、本発明に係る位置決めテーブルの第
2実施形態を説明する。以下の実施形態においては、図
1〜図6に示した部材と同一の部材には同一の符号を付
し、重複する説明は省略するものとする。図7に本実施
形態の位置決めテーブルの断面図を示した。本実施形態
においては、案内レールの剛性をより高めた構成として
いる。
【0037】即ち、図7に示す位置決めテーブルは、レ
ール部37を幅広にしてレール部材そのものの剛性を高
くしたり、支持部71を幅広にしたり断面を台形状にし
たりして、支持部71の支持強度を大きく確保してい
る。また、レール部37は、複数列のボルト39によっ
て支持部71に固定してもよい。これにより、テーブル
41と摺動する案内レール33の剛性を大幅に向上させ
ている。この結果、テーブル41に加わる外力や、静圧
案内面に加わる作動流体面圧による案内レール33の変
形は極めて小さくなり、テーブル41の真直度の低下を
防止することができる。
【0038】このように、本実施形態の位置決めテーブ
ルにおいては、テーブル41の外側に案内レール33を
配置する構成であるため、案内レールの設計自由度が高
く、任意の形状に設定することができ、案内レールの剛
性を容易に高めることができる。
【0039】次に、本発明に係る位置決めテーブルの第
3実施形態を説明する。図8に本実施形態の位置決めテ
ーブルの断面図を示した。本実施形態においては案内レ
ールを一体構造としており、左右の支持部75を一体の
門型に形成している。このように、支持部75を一体に
した位置決めテーブルによれば、案内レールの相対位置
をより確実に位置決めすることができ、これによって
も、案内レールの変位を抑制して、真直度の低下を防止
することができる。この門型の支持部75は、特にベー
ス31が薄い場合に有効であり、ベース31を補強する
目的として用いることができる。尚、この門型の支持部
75は、案内レールの長手方向に作業の支障とならない
部分に形成する。また、使用目的に影響がなければ長手
方向の全面に形成してもよい。
【0040】次に、本発明に係る位置決めテーブルの第
4実施形態を説明する。図9に本実施形態の位置決めテ
ーブルの断面図を示した。本実施形態においては、テー
ブルの上板の一部を開口可能にした構成としている。本
実施形態の位置決めテーブルは、テーブル41の上板4
1a中央部に開口部81を形成することで、テーブル4
1の内部空間83を上方に開口可能に形成している。ま
た、開口部81の上面には、この内部空間83を塞ぐ蓋
体8が着脱自在に設けられている。尚、開口部83を形
成することによる重量の減少分は蓋体85に持たせてお
り、上下方向の重心位置のずれを生じさせることはな
い。そのため、テーブル41の重心位置gと駆動手段に
よる駆動力の作用中心位置Gとは一致している。この蓋
体85は、ワーク取付台、工具台、測定子台等として兼
用できるようになっている。
【0041】このように本実施形態の位置決めテーブル
にあっては、蓋体85を脱着することにより内部空間8
3を上方に開放できるので、可動コイル49、又はボー
ルねじ等が露出され、これら駆動手段の交換、保守、精
度調整作業を容易にすることができる。
【0042】次に、本発明に係る位置決めテーブルの第
5実施形態を説明する。図10に本実施形態の位置決め
テーブルの断面図を示した。本実施形態においては、テ
ーブルの上面に付加ユニットを搭載した構成としてい
る。本実施形態による位置決めテーブルは、テーブル4
1の蓋体85の上部に付加ユニット91が着脱自在に取
り付けられている。付加ユニット91としては、例えば
ワーク及びワーク取付台、工具及び工具台、測定子及び
測定子台等が挙げられるが、この他にも種々の部材を取
り付けることができる。
【0043】また、この位置決めテーブルは、上下方向
の重心位置を駆動手段の作用中心位置に一致させるため
に、一対の案内レール33間のベース31上に、案内レ
ール33長手方向に沿って凹溝93を形成すると共に、
テーブル41の底板41bの下面には、この凹溝93に
対応してカウンターウエイト95が着脱自在に取り付け
られている。このカウンターウエイト95は、付加ユニ
ット91の重量に相当する各種のものが交換自在に揃え
られている。従って、任意の付加ユニット91を取り付
けた場合であっても、その付加ユニット91の重量に応
じたカウンターウエイト95を底板41bに装着するこ
とで、テーブル41の重心位置gと駆動手段の作用中心
位置Gとを常に一致させることができる。
【0044】次に、本発明に係る位置決めテーブルの第
6実施形態を説明する。図11に本実施形態の位置決め
テーブルの断面図を示した。本実施形態においては、案
内レールにリニアガイドを用いた構成としている。本実
施形態による位置決めテーブルは、上述の各実施形態に
おける静圧軸受に代えて周知構造のリニアガイドを用い
てテーブル41を案内レール33に支持している。即
ち、ベース31に固設した一対の支持部101の対向面
には、レール部103を突設する一方、テーブル41の
両側にはレール部103に嵌合する断面コ字型のベアリ
ング部105を設けている。
【0045】
【実施例】次に、図9に示す位置決めテーブルを製作
し、テーブルを移動させて位置決め制御を行った動作結
果について説明する。 ・位置決めテーブルは、テーブル及び案内レールを、ア
ルミナセラミックによって製作した。 ・案内面には、空気静圧軸受を用いた。 ・駆動手段には、ブラシレスDCリニアモータを用い
た。
【0046】テーブル動作及びその測定方法は、テーブ
ルを10nm、2nm、0.5nmの三種類の設定距離
で0.3秒間隔毎にステップ駆動し、そのときのテーブ
ル停止位置をレーザ測定系により測定した。その結果を
図12に示す。
【0047】図12(a)は10nmのステップ駆動結果
で、図12(b)は2nmのステップ駆動結果、図12(c)
は0.5nmのステップ駆動結果を示している。各図か
ら分かるように、レーザ測定系からのノイズ成分が含ま
れているものの、0.5nmのステップ駆動も十分に可
能であることが実証できた。この結果は、従来の移動精
度と比較して一桁以上も向上している。
【0048】また、フィードフォワード制御を採用して
最大加速度5m/s2 、最大速度300mm/s、位置
決め距離60mmのPoint-to-Point駆動においても、位
置偏差が±5nmとなる整定時間0.34秒を実現でき
た。これにより、複雑な制御が要求されるフィードバッ
ク制御を採用することなく、単純なフィードフォワード
制御によっても高精度且つ高速な位置決めが行えること
が実証された。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の位置決め
テーブルは、テーブルの重心位置に駆動手段の作用中心
位置を一致させた構造とすることにより、加減速時のテ
ーブルの姿勢が安定し、精密且つ高速な位置決めを達成
することができる。また、案内レールがテーブルの外側
に配置されるため、案内レール構造の設計自由度が向上
し、案内レールの支持剛性や、走り精度(真直度)を簡
単な構成で高めることができる。そして、案内面や駆動
手段に対するメンテナンス性が向上し、部品交換、保
守、精度調整等の作業が容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る位置決めテーブル
の平面図である。
【図2】図1のC−C矢視図である。
【図3】図1のD−D矢視図である。
【図4】図3の模式図である。
【図5】図3に示すブラシレスDCリニアモータの拡大
図である。
【図6】図5のE−E矢視図である。
【図7】本発明の第2実施形態に係る案内レールの構造
を示す断面図である。
【図8】本発明の第3実施形態に係る案内レールの構造
を示す断面図である。
【図9】本発明の第4実施形態に係る蓋体が設けられた
テーブルの構造を示す断面図である。
【図10】本発明の第5実施形態に係る付加ユニットが
搭載されたテーブルの構造示す断面図である。
【図11】本発明の第6実施形態に係るリニアガイドを
用いた案内レール及びテーブルの構造を示す断面図であ
る。
【図12】実施例に係る位置決めテーブルのステップ応
答の測定結果を示したグラフである。
【図13】従来の位置決めテーブルの平面図である。
【図14】図13のA−A矢視図である。
【図15】図13のB−B矢視図である。
【図16】従来の位置決めテーブルの各種構造を示す断
面図である。
【図17】従来の位置決めテーブルの加減速時における
テーブル姿勢を示した説明図である。
【図18】案内レールのコンプライアンスの分布を示す
説明図である。
【符号の説明】
33 案内レール 41 テーブル 47 ブラシレスDCリニアモータ(駆動手段) 63 位置決めテーブル g 重心位置 G 作用中心位置

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の平行な案内レールと、該案内レー
    ルの案内面に摺接面を介して保持され該案内レールに沿
    って移動するテーブルと、該テーブルを前記案内レール
    に沿って移動させる駆動手段とを具備した位置決めテー
    ブルにおいて、 前記テーブルの移動方向に直交する断面内で、前記テー
    ブルの重心位置と、前記駆動手段の駆動力が前記テーブ
    ルに作用する作用中心位置とを一致させたことを特徴と
    する位置決めテーブル。
JP19773498A 1998-07-13 1998-07-13 位置決めテーブル Pending JP2000028344A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19773498A JP2000028344A (ja) 1998-07-13 1998-07-13 位置決めテーブル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19773498A JP2000028344A (ja) 1998-07-13 1998-07-13 位置決めテーブル

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000028344A true JP2000028344A (ja) 2000-01-28

Family

ID=16379462

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19773498A Pending JP2000028344A (ja) 1998-07-13 1998-07-13 位置決めテーブル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000028344A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001334931A (ja) * 2000-04-04 2001-12-04 Esec Trading Sa 空気ベアリングを備えたリニアガイド装置
EP1312439A1 (en) * 2001-11-15 2003-05-21 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Machine tool with special configuration of drive line, guide surfaces and center of gravity of moving object
EP1588796A2 (en) * 2004-04-23 2005-10-26 Aerotech, Inc. High precision Z-theta stage
JP2006126069A (ja) * 2004-10-29 2006-05-18 Mitsutoyo Corp 走行装置、形状測定装置
US7187143B2 (en) 2003-02-21 2007-03-06 Sumitomo Eaton Nova, Corporation Mover device and semiconductor manufacturing apparatus and method
JP2010161926A (ja) * 2010-04-21 2010-07-22 Seiko Instruments Inc アクチュエータ及びテーブル装置
KR101108964B1 (ko) 2009-11-02 2012-02-09 (주)테스 크립피드 연삭기의 이중가이드 장치
US11231336B2 (en) 2017-12-15 2022-01-25 Mitsubishi Electric Corporation Thrust measuring device

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001334931A (ja) * 2000-04-04 2001-12-04 Esec Trading Sa 空気ベアリングを備えたリニアガイド装置
EP1312439A1 (en) * 2001-11-15 2003-05-21 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Machine tool with special configuration of drive line, guide surfaces and center of gravity of moving object
US6698982B2 (en) 2001-11-15 2004-03-02 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Machine tool
KR100493596B1 (ko) * 2001-11-15 2005-06-03 미츠비시 쥬고교 가부시키가이샤 공작 기계
US7187143B2 (en) 2003-02-21 2007-03-06 Sumitomo Eaton Nova, Corporation Mover device and semiconductor manufacturing apparatus and method
EP1588796A2 (en) * 2004-04-23 2005-10-26 Aerotech, Inc. High precision Z-theta stage
EP1588796A3 (en) * 2004-04-23 2006-12-06 Aerotech, Inc. High precision Z-theta stage
JP2006126069A (ja) * 2004-10-29 2006-05-18 Mitsutoyo Corp 走行装置、形状測定装置
KR101108964B1 (ko) 2009-11-02 2012-02-09 (주)테스 크립피드 연삭기의 이중가이드 장치
JP2010161926A (ja) * 2010-04-21 2010-07-22 Seiko Instruments Inc アクチュエータ及びテーブル装置
US11231336B2 (en) 2017-12-15 2022-01-25 Mitsubishi Electric Corporation Thrust measuring device

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8109395B2 (en) Gantry positioning system
KR101087529B1 (ko) 스테이지장치
KR100445848B1 (ko) 스테이지및스테이지구동방법
JP5013569B2 (ja) 形彫放電加工装置
JP5718894B2 (ja) 反力補償システム
JP2007266585A (ja) ステージ装置
JP2012519078A (ja) 短ストロークステージ用たわみガイド軸受
JP2000028344A (ja) 位置決めテーブル
JP2012009023A (ja) エンコーダ・フィードバック、誤差マッピング、および空気圧制御を用いた誤差補償システム
JP2003028974A (ja) ステージ装置
JP3732763B2 (ja) ステージ装置
JP2007075902A (ja) 工作機械の軸送り装置
JP2007331086A (ja) ステージ装置
KR100591941B1 (ko) 테이블 코터기용 스테이지 장치
JPH11344585A (ja) 2軸移動装置
JPS61112216A (ja) 非接触駆動形平面移動台
JPS60127932A (ja) Xyステ−ジ
JPH10166201A (ja) 工作機械
JP3404645B2 (ja) 加工装置における加工用ヘッドの位置制御装置
CN211388645U (zh) 一种垂直运动z向平台
JPS62182692A (ja) Xyステ−ジ
JP2000237923A (ja) 工作機械
JPH0885026A (ja) 門型駆動装置
JP3088833U (ja) 移動テーブル装置及びそれを用いた工作機械
KR20130048197A (ko) 공기압 리니어 가이드 방식의 병렬 슬라이더 장치 및 그 제어 방법 및 측정 장치