JP2000026260A

JP2000026260A - 口腔用組成物

Info

Publication number: JP2000026260A
Application number: JP10231092A
Authority: JP
Inventors: Hiroyuki Segawa; 裕之瀬川; Masaru Kataoka; 賢片岡; Junko Naito; 淳子内藤
Original assignee: Earth Chemical Co Ltd
Current assignee: Earth Corp
Priority date: 1998-07-13
Filing date: 1998-07-13
Publication date: 2000-01-25

Abstract

(57)【要約】【課題】使用者が誤飲をすることがない程度の刺激や
苦みを有し、しかも使用感に優れた口腔用組成物を提供
する。【解決手段】ゲラニオール、八アセチル化ショ糖、フ
ェニルエチルアルコール、ブルシン、リナロール、ジエ
チルフタレート、リナノールアセテート、ベンジルアセ
テート、安息香酸デナトニウム及びカプサイシンから選
ばれる少なくとも１種と、メントール、チモール、シネ
オール、ケイヒアルデヒド、オイゲノール、シトロネラ
ール、バニリン及びキシリトールから選ばれる少なくと
も１種とを併用した口腔用組成物。さらに歯磨用有効成
分の少なくとも１種または２種以上を０．００１〜５重
量％含有したことが好ましい。また液体製剤とすること
がより好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は使用感に優れた口腔
用組成物に関する。

【０００２】

【従来技術】口腔用組成物、特に液体口腔用組成物にお
いて使用者の誤飲を防止するための手段として、苦みや
刺激を付与することが知られている。そのために使用感
が低下するという問題点があったが、この点を解決する
ための手段、即ち、誤飲の防止と使用感の向上とを両立
させるための手段は知られていない。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の問題
点を解決し、誤飲をすることがない程度の刺激や苦みを
有し、しかも使用感に優れた口腔用組成物を提供するこ
とを課題とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意検討し
た結果、特定の成分群から選ばれる少なくとも１種と、
別の特定の成分群から選ばれる少なくとも１種とを併用
することにより、好ましくは歯磨用有効成分の少なくと
も１種または２種以上を０．００１〜５重量％含有し、
さらに好ましくは液体の口腔用組成物とすることにより
上記の課題を満足することを見い出し本発明の至った。

【０００５】すなわち、本発明は、以下の手段によって
達成される。（１）ゲラニオール、八アセチル化ショ糖、フェニルエ
チルアルコール、ブルシン、リナロール、ジエチルフタ
レート、リナノールアセテート、ベンジルアセテート、
安息香酸デナトニウム及びカプサイシンから選ばれる少
なくとも１種と、メントール、チモール、シネオール、
ケイヒアルデヒド、オイゲノール、シトロネラール、バ
ニリン及びキシリトールから選ばれる少なくとも１種と
を併用したことを特徴とする口腔用組成物。（２）歯磨用有効成分の少なくとも１種または２種以上
を０．００１〜５重量％含有したことを特徴とする
（１）記載の口腔用組成物。（３）液体製剤であることを特徴とする（１）乃至
（２）記載の口腔用組成物。

【０００６】

【発明の実施の形態】本発明における特定成分として
は、ゲラニオール、八アセチル化ショ糖、フェニルエチ
ルアルコール、ブルシン、リナロール、ジエチルフタレ
ート、リナロールアセテート、ベンジルアセテート、安
息香酸デナトニウム及びカプサイシンからなる群（以下
「成分Ａ」という）であって、別の特定の成分として
は、メントール、チモール、シネオール、ケイヒアルデ
ヒド、オイゲノール、シトロネラール、バニリン及びキ
シリトールからなる群（以下「成分Ｂ」という）であ
る。

【０００７】本発明の口腔用組成物における成分Ａの配
合量としては、例えば、０．００３〜０．０３重量％が
示され、一方の成分Ｂの配合量としては、例えば、０．
０１〜１０重量％が示される。これら成分Ａと成分Ｂと
を併用するに際してその配合比としては、重量比で例え
ば、１００：１〜１：１００００、好ましくは１５：１
〜１：２０００が挙げられる。

【０００８】発明の口腔用組成物においては、成分Ａか
ら選ばれる少なくとも１種と、成分Ｂから選ばれる少な
くとも１種とをそれぞれの群から選択して併用すればよ
く、その組合せについて何ら制限されるものではない。
その中でも成分Ａとしてはカプサイシンが好ましく、成
分Ｂとしてはメントール、キシリトールが好ましいもの
として挙げられる。

【０００９】本発明の口腔用組成物には、その好ましい
態様として、歯磨用有効成分の少なくとも１種または２
種以上を０．００１〜５重量％含有したものが挙げられ
る。ここで歯磨用有効成分としては、少なくとも成分Ａ
及び成分Ｂと共に含有した際に、特に液体口腔用組成物
とした際に、これらの溶解性に悪影響を及ぼさないもの
が好ましい。

【００１０】このような歯磨用有効成分としては、例え
ば、フッ化ナトリウム、モノフルオロリン酸ナトリウム
などのフッ化物：アズレン、アズレンスルホン酸塩、グ
リチルリチン酸及びその塩、β−グリチルレチン酸、ジ
ヒドロコレステロール、エピジヒドロコレステリン、オ
ウバクエキス、塩化リゾチーム、トウキエキス、酢酸ｄ
１−α−トコフェロール、ニコチン酸ｄｌ−α−トコフ
ェロール、ε−アミノカプロン酸、トラネキサム酸など
の抗炎症剤：塩化セチルピリジニウム、塩化ベンザルコ
ニウム、塩化ベンゼトニウム、塩化デカリニウム、クロ
ルヘキシジン塩類、トリクロサン、チモール、イソプロ
ピルメチルフェノール、塩酸アルキルジアミノエチルグ
リシンなどの殺菌剤、デキストラナーゼ、リパーゼ、リ
ゾチーム、ムタナーゼなどの酵素などが挙げられる。

【００１１】本発明の口腔用組成物としては、例えば、
洗口剤、液体歯磨剤、液状歯磨剤、練歯磨剤、湿潤歯磨
剤、粉歯磨剤など公知の製剤とすることができる。これ
らの中でも、使用が簡便な洗口剤や液体歯磨剤などの液
体製剤のものが好ましい。

【００１２】そしてこれらの製剤とするには、上記の歯
磨用有効成分の他にも各種の研磨剤、湿潤剤、発泡剤、
粘結剤、保存剤、香料、着色料、界面活性剤、溶剤など
を用いることができる。これらの例を幾つか示すと、リ
ン酸水素カルシウム、水酸化アルミニウム、無水ケイ
酸、炭酸カルシウム、ハイドロキシアパタイトなどの研
磨剤：グリセリン、ソルビトール、エリスリトールなど
の湿潤剤：ラウリル硫酸ナトリウム、脂肪酸ナトリウム
などの発泡剤：カルボキシメチルセルロース、アルギン
酸ナトリウム、カラギーナンなどの粘結剤：安息香酸ナ
トリウム、パラベン類などの保存剤：メントール、ミン
ト類などの香料：青色（青色１号など）、黄色（黄色４
号など）などの法定色素などの着色料：サッカリンナト
リウム、ソルビトール、ステビアサイド、キシリトール
などの糖類などの甘味料が挙げられる。

【００１３】さらにＰＯＥ硬化ヒマシ油、ＰＯＥ・ＰＯ
Ｐブロックポリマー、ＰＯＥ・ＰＯＰアルキルエーテ
ル、ＰＯＥアルキルエーテル、ＰＯＥアルキルフェニル
エーテル、ＰＯＥ脂肪酸エステル、ＰＯＥ高級アルコー
ルエーテル、ＰＯＥ・ＰＯＰ脂肪酸エステル、ＰＯＥソ
ルビタン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、
ＰＯＥソルビタンモノラウレート、グリセリン脂肪酸エ
ステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、プロピレング
リコール脂肪酸エステルなどの非イオン系界面活性剤：
ラウリル硫酸ナトリウム、ミリスチル硫酸ナトリウム、
ＰＯＥアルキルエーテル硫酸塩、ラウロイルサルコシン
ナトリウム、ミリストイルサルコシンナトリウム、アル
キルエーテルカルボン酸塩、アルキルリン酸塩、ＰＯＥ
アルキルエーテルリン酸塩、Ｎ−アシルタウリン塩、Ｐ
ＯＥアルキルエーテルリン酸・リン酸塩、スルホン酸塩
などのアニオン系界面活性剤：塩化アルキルトリメチル
アンモニウム、塩化ジアルキルジメチルアンモニウム、
塩化セチルピリジニウム、塩化ベンザルコニウム、塩化
ベンゼトニウム、ＰＯＥアルキルアミン、脂肪酸アミド
などのカチオン系界面活性剤などの界面活性剤：エタノ
ール、グリセリン、精製水などの溶剤：クエン酸及びそ
の塩、リンゴ酸、コハク酸、リン酸、リン酸１ナトリウ
ム、リン酸２ナトリウム、水酸化ナトリウム、炭酸水素
ナトリウム、塩酸、酢酸、グリシン、フタル酸などの緩
衝剤：クエン酸、ポリリン酸塩、エチレンジアミン四酢
酸などのキレート剤が挙げられる。その他にも、例え
ば、ミリスチルリン酸塩、ポリビニルピロリドン、ミツ
ロウ、ワックス、セラックなどのコーティング剤などが
挙げられる。

【００１４】

【実施例】以下に実施例によって本発明をさらに詳しく
説明するが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。（１）サンプルの調製下記の実施例１〜５及び比較例１〜２の口腔用組成物を
調製した。

【００１５】上記処方において、成分Ａとしてカプサイシン、リナロ
ールから選ばれる少なくとも１種、成分Ｂとしてメント
ール、チモール、ケイヒアルデヒド、シトロネラール、
オイゲノールから選ばれる少なくとも１種を用いた。

【００１６】上記処方において、成分Ａとしてカプサイシン、リナロ
ールから選ばれる少なくとも１種、成分Ｂとしてメント
ール、チモール、ケイヒアルデヒド、シトロネラール、
オイゲノールから選ばれる少なくとも１種を用いた。

【００１７】上記処方において、成分Ａとしてカプサイシン、リナロ
ールから選ばれる少なくとも１種、成分Ｂとしてキシリ
トールを用いた。

【００１８】上記処方において、成分Ａとしてリナロール、成分Ｂと
してバニリンを用いた。

【００１９】上記処方において、成分Ａとしてリナロール、成分Ｂと
してキシリトールを用いた。

【００２０】上記処方において、成分Ａとしてカプサイシンを用い
た。

【００２１】上記処方において、成分Ａとしてリナロールを用いた。

【００２２】（２）使用感のテスト実施例１〜５及び比較例１〜２のそれぞれについて、口
腔内での使用に適したものであるかどうか評価した。結
果は、刺激、苦みが強く誤飲防止作用はあるが、使用感
が劣り口腔内での使用に適していないものを×、適度の
刺激、苦みにより誤飲防止作用はあるが、使用感に優れ
口腔内での使用に適しているものを○として表１に示し
た。

【００２３】

【表１】

【００２４】（３）処方例本発明の口腔用組成物の処方例として実施例６〜１２を
調製した。上記処方において、成分Ａとしてカプサイシン、リナロ
ールから選ばれる少なくとも１種、成分Ｂとしてメント
ール、チモール、ケイヒアルデヒド、シトロネラール、
オイゲノールから選ばれる少なくとも１種を用いた。

【００２５】上記処方において、成分Ａとしてカプサイシン、リナロ
ールから選ばれる少なくとも１種、成分Ｂとしてキシリ
トールを用いた。

【００２６】上記処方において、成分Ａとしてカプサイシン、リナロ
ールから選ばれる少なくとも１種、成分Ｂとしてメント
ール、チモール、オイゲノールから選ばれる少なくとも
１種を用いた。

【００２７】上記処方において、成分Ａとしてカプサイシン、リナロ
ールから選ばれる少なくとも１種、成分Ｂとしてメント
ール、チモール、オイゲノール、キシリトールから選ば
れる少なくとも１種を用いた。

【００２８】上記処方において、成分Ａとしてカプサイシン、リナロ
ールから選ばれる少なくとも１種、成分Ｂとしてメント
ール、オイゲノール、キシリトールから選ばれる少なく
とも１種を用いた。

【００２９】上記処方において、成分Ａとしてカプサイシン、リナロ
ールから選ばれる少なくとも１種、成分Ｂとしてメント
ール、チモール、オイゲノール、キシリトールから選ば
れる少なくとも１種を用いた。

【００３０】上記処方において、成分Ａとしてカプサイシン、リナロ
ールから選ばれる少なくとも１種、成分Ｂとしてメント
ール、チモール、オイゲノール、キシリトールから選ば
れる少なくとも１種を用いた。

【００３１】

【発明の効果】本発明は、特定の成分Ａから選ばれる少
なくとも１種と、別の特定の成分Ｂから選ばれる少なく
とも１種とを併用することにより、誤飲の防止と共に、
使用者に対して優れた使用感を与えることができる口腔
用組成物を提供することができる。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続きＦターム(参考） 4C083 AA072 AB032 AB282 AB312 AB472 AC102 AC122 AC131 AC151 AC182 AC211 AC212 AC311 AC331 AC341 AC371 AC432 AC471 AC472 AC482 AC532 AC641 AC642 AC692 AC812 AC862 AD042 AD052 AD221 AD472 AD531 AD532 DD23 EE06

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】ゲラニオール、八アセチル化ショ糖、フ
ェニルエチルアルコール、ブルシン、リナロール、ジエ
チルフタレート、リナノールアセテート、ベンジルアセ
テート、安息香酸デナトニウム及びカプサイシンから選
ばれる少なくとも１種と、メントール、チモール、シネ
オール、ケイヒアルデヒド、オイゲノール、シトロネラ
ール、バニリン及びキシリトールから選ばれる少なくと
も１種とを併用したことを特徴とする口腔用組成物。
【請求項２】歯磨用有効成分の少なくとも１種または
２種以上を０．００１〜５重量％含有したことを特徴と
する請求項１記載の口腔用組成物。
【請求項３】液体製剤であることを特徴とする請求項
１乃至２記載の口腔用組成物。