JP2000026157A - ベータアルミナ質セラミックス焼結体 - Google Patents

ベータアルミナ質セラミックス焼結体

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JP2000026157A
JP2000026157A JP10210340A JP21034098A JP2000026157A JP 2000026157 A JP2000026157 A JP 2000026157A JP 10210340 A JP10210340 A JP 10210340A JP 21034098 A JP21034098 A JP 21034098A JP 2000026157 A JP2000026157 A JP 2000026157A
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alumina
beta
sintered body
ceramic sintered
alumina ceramic
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JP10210340A
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English (en)
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Hiroki Sugiura
宏紀 杉浦
Toru Shimamori
融 島森
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Niterra Co Ltd
Original Assignee
NGK Spark Plug Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ナトリウムイオン伝導率の初期値が高く、且
つ、長期間安定な特性を有する、ナトリウム硫黄電池の
固体電解質として好適なベータアルミナ質セラミックス
焼結体を得る。 【構成】 ベータアルミナ質セラミックス焼結体の組織
をコントロールすることで、不可避不純物として含まれ
るSi元素が結晶粒子の境界面の少なくとも一部に実質
的に存在しないようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ベータアルミナ質セラ
ミックス焼結体に関する。更に詳しくは、ナトリウム硫
黄電池、ナトリウム溶融塩電池、熱電変換装置、AMT
EC(Alkali Metal Thermo−El
ectric Converter)、SOxセンサ等
に好適な高強度のベータアルミナ質焼結体に関する。
【0002】
【従来の技術】本願発明に係るベータアルミナ質焼結体
とは、Na2O・xAl2O3(x=5〜11)の組成
式で表されるものをいい、高いナトリウムイオン伝導性
を有することで知られている。ベータアルミナには、β
−アルミナ(理論組成式;Na2O・11Al2O3)
とβ”−アルミナ(理論組成式;Na2O・5.3Al
2O3)の2種類の結晶形が存在するが、β”−アルミ
ナの方がナトリウムイオン伝導度が高いため、ナトリウ
ム硫黄電池、ナトリウム溶融塩電池、各種センサ用の固
体電解質として使用されている。β”−アルミナは準安
定物質であるため、通常はLi2OやMgOを安定化材
として添加している。
【0003】ナトリウム硫黄電池においては、ベータア
ルミナ質焼結体は有底円筒状の固体電解質管として用い
られており、該電池の陰極活物質である金属ナトリウム
と陽極活物質である硫黄(多硫化ナトリウム)とのセパ
レーターとしての役目も果たしている。しかし、ベータ
アルミナ質焼結体からなる固体電解質管には、電池の組
立工程あるいは運転中に様々な応力が掛かっており、過
大な応力を受けた場合、破損が生じ、上記の両活物質が
直接混ざり合うことにより急激な発熱反応が起こる恐れ
がある。それゆえ、ベータアルミナ質焼結体には、ナト
リウムイオン伝導性以外にも高い機械的強度が要求され
る。機械的強度や焼結性の向上を目的として、ジルコニ
ア粒子を分散させる方法が知られている。
【0004】現在、様々なベータアルミナ質焼結体の製
造方法が知られているが、その原材料、製法等により、
ナトリウムイオン伝導特性が左右されるため、最適な製
造条件の選定は重要な問題であった。ナトリウムイオン
伝導特性を向上させる方法は種々提案されている。例え
ば、特公平6−24149号公報には、ベータアルミナ
固体電解質の結晶のC軸配向率を0.45以内にするこ
とにより、固体電解質の内部抵抗を下げる方法が開示さ
れている。また、特開平5−4862号公報には、酸化
タンタルを0.01〜0.5重量部と微量添加して、タ
ンタル成分が粒界に析出しないようなベータアルミナ質
焼結体を得ることで、イオン伝導性を高める方法が開示
されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術のうち、
特公平6−24149号公報に開示されている方法は、
通常の工業的な製法ではベータアルミナ固体電解質の結
晶のC軸配向率を制御することは困難であり、現実的で
はない。また、特開平5−4862号公報に開示されて
いる方法は、微量添加とはいえ、高価な酸化タンタルを
用いるため、製造コストが高くなるため、あまり現実的
ではない。また、酸化タンタルを添加することにより、
ベータアルミナの結晶粒子の粗大化が起こり、ナトリウ
ム硫黄電池用の固体電解質として用いるには、隔壁とし
ての信頼性に劣ることになる。本発明の目的は、より工
業的な方法により、ナトリウムイオン伝導特性に優れた
ベータアルミナ質セラミックス焼結体を安価に提供する
ことを目的とする。より具体的には、初期伝導性とその
安定性に優れ、内部抵抗の低減を実現した、ナトリウム
硫黄電池に好適なベータアルミナ質セラミックス焼結体
を提供する。
【0006】
【課題を解決するための手段】第1発明のベータアルミ
ナ質セラミックス焼結体は、少なくともアルミニウム元
素と、ナトリウム元素と、ケイ素元素と、を含有し、ベ
ータアルミナからなる多結晶体の結晶粒子の境界面の少
なくとも一部にベータアルミナ以外の相が実質的に存在
しない境界面と、ベータアルミナからなる多結晶体の結
晶粒子により構成される3重点の少なくとも一部にケイ
素元素を含有する粒界相と、を有するベータアルミナ質
セラミックス焼結体を要旨とする。
【0007】ベータアルミナ質焼結体のナトリウムイオ
ン伝導特性は、ベータアルミナの結晶粒子が緻密に結び
つき、各結晶粒子の境界面にベータアルミナ以外の相が
存在しないようにすることが好ましい。しかし、原料あ
るいは製造工程から、不可避不純物としてケイ素成分が
混入し、ガラス相が生成する。ベータアルミナの結晶粒
子の境界面にこのガラス相が存在すると、ナトリウムイ
オンがガラス相の部分で分極を起し、ナトリウムイオン
伝導率が低下する現象が起こる。そこで本発明では、ベ
ータアルミナからなる多結晶体の結晶粒子の境界面の少
なくとも一部にはベータアルミナ以外の相が実質的に存
在しないようにし、また、ベータアルミナからなる多結
晶体の結晶粒子により構成される3重点の少なくとも一
部にケイ素元素を含有する粒界相を有する構成であるた
め、ガラス相がナトリウムイオン伝導経路に殆ど影響を
及ぼさないため、ナトリウムイオン伝導率の低下を抑え
ることができる。
【0008】本発明のベータアルミナ質焼結体には、そ
の焼結性やナトリウムイオン伝導特性を改良する目的で
マグネシウム成分やリチウム成分等を添加することがで
き、、目的に応じて種々の金属元素が添加可能である。
この場合、ケイ素元素以外の金属元素が粒界相や結晶粒
子の境界面に存在する可能性がある。ちなみに、本願発
明でいう「実質的に存在しない」とは、当業者が通常な
しうるSEMやEDSといった分析手段では、被検出物
が定量的に特定できない低レベルで存在している状態
や、容易には検出できないレベルにしか存在していない
状態、あるいは、まったく存在していない状態をいう。
したがって、高分解能の分析装置が開発された場合は、
将来的には定量的に検出しうる可能性を有する。また、
現状においても、当業者が通常為し得ない特殊な分析方
法を用いて検出しうる場合も含まれる。これは以下の第
2発明においても同様の定義である。本発明を実現する
には、焼成条件をコントロールすることが重要である。
具体的には、焼成最高温度としては1550〜1650
℃、保持時間としては30〜60分の範囲が好ましい。
焼成最高温度が1550℃以下、あるいは、保持時間が
30分以下の場合、充分なナトリウムイオン伝導特性を
得られるレベルの緻密な焼結体が得られない。また、ベ
ータアルミナ結晶粒子の粒子間にガラス相が生成し、ナ
トリウムイオン伝導特性を更に低下させる。一方、焼成
最高温度が1650℃以上、あるいは、保持時間が60
分以上の場合、粒成長が過度に進んで粗大粒子が生成
し、ナトリウムイオン伝導経路が分断され、ナトリウム
イオン伝導特性を低下させる。
【0009】第2発明のベータアルミナ質セラミックス
焼結体は、少なくともアルミニウム元素と、ナトリウム
元素と、ジルコニウム元素と、シリコン元素と、を含有
し、ベータアルミナからなる多結晶体の結晶粒子の境界
面の少なくとも一部にベータアルミナ以外の相が実質的
に存在しない境界面と、ベータアルミナからなる多結晶
体の結晶粒子により構成される3重点の少なくとも一部
にケイ素元素を含有する粒界相と、を有するベータアル
ミナ質セラミックス焼結体を要旨とする。
【0010】上記の第1発明でも述べたように、ベータ
アルミナ質焼結体のナトリウムイオン伝導特性は、ベー
タアルミナの結晶粒子が緻密に結びつき、各結晶粒子の
境界面近傍にベータアルミナ以外の相が存在しないよう
にすることが好ましい。しかし、原料あるいは製造工程
から、不可避不純物としてケイ素成分が混入し、ガラス
相が生成する。ベータアルミナの結晶粒子の境界面にこ
のガラス相が存在すると、ナトリウムイオンがガラス相
の部分で分極を起し、ナトリウムイオン伝導率が低下す
る現象が起こる。また、ベータアルミナ質焼結体には、
ナトリウムイオン伝導性以外にも高い機械的強度が要求
される。機械的強度や焼結性の向上を目的として、ジル
コニア粒子を分散させる方法が知られている。したがっ
て、ベータアルミナ質焼結体には、優れたナトリウムイ
オン伝導特性と高い機械的強度を両立させることが必要
となる。そこで本発明では、ベータアルミナからなる多
結晶体の結晶粒子の境界面の少なくとも一部にはベータ
アルミナ以外の相が実質的に存在しないようにし、ま
た、ベータアルミナからなる多結晶体の結晶粒子により
構成される3重点の少なくとも一部にケイ素元素を含有
する粒界相を有し、さらにベータアルミナ焼結体中にジ
ルコニア粒子を分散させた構成としてあるため、ガラス
相がナトリウムイオン伝導経路に殆ど影響を及ぼさない
のでナトリウムイオン伝導率の低下を抑えることができ
るのみならず、ベータアルミナ焼結体の機械的強度をも
向上することができる。本発明を実現するには、焼成条
件をコントロールすることが重要である。具体的には、
焼成最高温度としては1500〜1600℃、保持時間
としては15〜45分の範囲が好ましい。焼成最高温度
が1500℃以下、あるいは、保持時間が15分以下の
場合、充分なナトリウムイオン伝導特性を得られるレベ
ルの緻密な焼結体が得られない。また、ベータアルミナ
結晶粒子の粒子間にガラス相が生成し、ナトリウムイオ
ン伝導特性を更に低下させる。一方、焼成最高温度が1
600℃以上、あるいは、保持時間が45分以上の場
合、粒成長が過度に進んで粗大粒子が生成し、ナトリウ
ムイオン伝導経路が分断され、ナトリウムイオン伝導特
性を低下させる。
【0011】第3発明のベータアルミナ質セラミックス
焼結体は、ベータアルミナからなる多結晶体の結晶粒子
の平均粒径が5μm以下であることを特徴とし、第1発
明乃至第2発明のより好ましい態様を例示したものであ
る。前述したように、ベータアルミナ質セラミックス焼
結体のナトリウムイオン伝導特性を向上させるには、ベ
ータアルミナからなる多結晶体の結晶粒子の境界面の少
なくとも一部にはベータアルミナ以外の相が実質的に存
在しないようにし、また、ベータアルミナからなる多結
晶体の結晶粒子により構成される3重点の少なくとも一
部にケイ素元素を含有する粒界相を有するような組織に
することが必要である。その際、組織は緻密で平均粒径
の小さいようにコントロールすることが大切である。本
発明は、結晶粒子の平均粒径の好ましい範囲を、5μm
以下と具体的に規定したものである。特には、平均粒径
は2μm以下であることが好ましい。
【0012】第4発明のベータアルミナ質セラミックス
焼結体は、その相対密度が95%以上であることを特徴
とし、第1発明乃至第2発明のより好ましい態様を例示
したものである。第3発明において前述したように、ベ
ータアルミナ質セラミックス焼結体のナトリウムイオン
伝導特性を向上させるには、ベータアルミナからなる多
結晶体の結晶粒子の境界面の少なくとも一部にはベータ
アルミナ以外の相が実質的に存在しないようにし、ま
た、ベータアルミナからなる多結晶体の結晶粒子により
構成される3重点の少なくとも一部にケイ素元素を含有
する粒界相を有するような組織にすることが必要であ
る。その際、組織は緻密で平均粒径の小さいようにコン
トロールすることが大切である。本発明は、焼結体の緻
密さを評価するパラメータとして相対密度を用いて、そ
の好ましい範囲が95%以上であることを規定したもの
である。
【0013】第5発明のベータアルミナ質セラミックス
焼結体は、その350℃における比抵抗値が4.0Ωc
m以下であることを特徴とし、第1発明乃至第2発明の
より好ましい態様を例示したものである。前述したよう
に、ベータアルミナ質セラミックス焼結体のナトリウム
イオン伝導特性を向上させるには、ベータアルミナから
なる多結晶体の結晶粒子の境界面の少なくとも一部には
ベータアルミナ以外の相が実質的に存在しないように
し、また、ベータアルミナからなる多結晶体の結晶粒子
により構成される3重点の少なくとも一部にケイ素元素
を含有する粒界相を有するような組織にすることが必要
である。その際、組織は緻密で平均粒径の小さいように
コントロールすることが大切である。ベータアルミナ質
セラミックス焼結体の組織状態のコントロールをするこ
とにより、焼結体の350℃における比抵抗値を4.0
Ωcm以下と良好にできるばかりでなく、且つ、その経
時的な変化を最小限に抑えることが可能になる。
【0014】
【実施例】以下、実施例により本発明をより詳しく説明
する。 (1)ベータアルミナ有底管の作製 以下の5種類の製法を用いて造粒粉末を調製し、それら
を用いてベータアルミナ有底管を作製した。α−アルミ
ナ、ナトリウム化合物、リチウム化合物は、それぞれ酸
化物換算で90.4%、8.85%、0.75%となる
ように所定量秤量した。各製法は、以下それぞれ、.
乾式粉砕法、.湿式粉砕法、.乾式粉砕法+ジルコ
ニア添加、.湿式粉砕法+ジルコニア添加、.高純
度材料+乾式粉砕法、という。
【0015】.乾式粉砕法 α−アルミナ(純度99.9%)と炭酸ナトリウム(試
薬1級)とを所定量混合し、1250度×10時間仮焼
後、振動ミルで乾式粉砕を行い、ベータアルミナ粉砕原
料粉末を得た。次いで、該粉砕原料粉末と所定量の炭酸
リチウム(試薬1級)とをバインダ、分散剤とともに水
溶媒で混合して水系スラリを得た。該スラリをスプレー
ドライ造粒法を用いて造粒粉末を得た。該造粒粉末を有
底円筒形状に成形し、表1に示した種々の焼成条件で焼
成を行い、焼き上げ寸法で外径寸法で長さ400mm×
直径45mm×肉厚2.5mmのベータアルミナ有底管
を得た。
【0016】.湿式粉砕法 α−アルミナ(純度99.9%)と炭酸ナトリウム(試
薬1級)と炭酸リチウム(試薬1級)とを、所定量のバ
インダ、分散剤とともに水溶媒で混合して水系スラリを
得た。該スラリをスプレードライ造粒法を用いて造粒粉
末を得た。該造粒粉末を有底円筒形状に成形し、表2に
示した種々の焼成条件で焼成を行い、焼き上げ寸法で外
径寸法で長さ400mm×直径45mm×肉厚2.5m
mのベータアルミナ有底管を得た。
【0017】.乾式粉砕法+ジルコニア添加 α−アルミナ(純度99.9%)と炭酸ナトリウム(試
薬1級)とを所定量混合し、1250度×10時間仮焼
後、振動ミルで乾式粉砕を行い、ベータアルミナ粉砕原
料粉末を得た。次いで、該粉砕原料粉末と炭酸リチウム
(試薬1級)と所定量のバインダ、分散剤とともに水溶
媒で混合して水系スラリを得た。その後、ベータアルミ
ナ組成100%に対してイットリア安定化ジルコニアを
15%になるように該スラリに添加、混合した。該ジル
コニア添加スラリをスプレードライ造粒法を用いて造粒
粉末を得た。該造粒粉末を有底円筒形状に成形し、表3
に示した種々の焼成条件で焼成を行い、焼き上げ寸法で
外径寸法で長さ400mm×直径45mm×肉厚2.5
mmのベータアルミナ有底管を得た。
【0018】.湿式粉砕法+ジルコニア添加 α−アルミナ(純度99.9%)と炭酸ナトリウム(試
薬1級)と炭酸リチウム(試薬1級)とを、所定量のバ
インダ、分散剤とともに水溶媒で混合して水系スラリを
得た。その後、ベータアルミナ組成100%に対してイ
ットリア安定化ジルコニアを15%になるように該スラ
リに添加、混合した。該ジルコニア添加スラリをスプレ
ードライ造粒法を用いて造粒粉末を得た。該造粒粉末を
有底円筒形状に成形し、表4に示した種々の焼成条件で
焼成を行い、焼き上げ寸法で外径寸法で長さ400mm
×直径45mm×肉厚2.5mmのベータアルミナ有底
管を得た。
【0019】.高純度材料+乾式粉砕法 原料は全て純度99.99%で、且つ、不純物であるケ
イ素成分がSiO2換算で10ppm以下のものを用い
た。α−アルミナと炭酸ナトリウムとを所定量混合し、
1250度×10時間仮焼後、振動ミルで乾式粉砕を行
い、ベータアルミナ粉砕原料粉末を得た。次いで、該粉
砕原料粉末と所定量の炭酸リチウムとをバインダ、分散
剤とともに水溶媒で混合して水系スラリを得た。該スラ
リをスプレードライ造粒法を用いて造粒粉末を得た。該
造粒粉末を有底円筒形状に成形し、表5に示した種々の
焼成条件で焼成を行い、焼き上げ寸法で外径寸法で長さ
400mm×直径45mm×肉厚2.5mmのベータア
ルミナ有底管を得た。
【0020】(2)相対密度の測定 (1)で作製したベータアルミナ有底管を用いて、エタ
ノールによるアルキメデス法で実測密度を測定した。エ
タノールを用いるのは、ベータアルミナへの吸湿による
影響を避けるためである。この実測密度を原料の配合比
から算出される理論密度で除したものを相対密度(単
位;%)とした。結果は、乾式粉砕法によるものを表1
に、湿式粉砕法によるものを表2に、乾式粉砕法+ジル
コニア添加によるものを表3に、湿式粉砕法+ジルコニ
ア添加によるものを表4に、高純度材料+乾式粉砕法に
よるもの表5にそれぞれ併記した。
【0021】(3)平均粒径の測定 ベータアルミナ質焼結体を鏡面研磨し、1450℃×1
5分で熱エッチングを施した後の組織観察を、SEM
(Scanning Electron Micros
cope)を用いて撮影したSEM像に基づいて、定方
向径(Feret径)を測定して平均粒径を算出した。
SEM像に基づく定方向径(Feret径)の測定方法
の概念図を図14に示した。結果は、乾式粉砕法による
ものを表1に、湿式粉砕法によるものを表2に、乾式粉
砕法+ジルコニア添加によるものを表3に、湿式粉砕法
+ジルコニア添加によるものを表4に、高純度材料+乾
式粉砕法によるもの表5にそれぞれ併記した。
【0022】(4)EDSによる組織調査 ベータアルミナ質焼結体における各元素の存在箇所をE
DS(Electron Diffraction S
pectroscopy)により分析調査した。測定装
置は、JEM−2000EX(日本電子(株)製)を用
いた。結果を表1〜表5に併記した。測定箇所のTEM
(Transmission Electron Mi
croscope)像およびEDSチャートを図1〜図
14に示した。
【0023】(5)ケイ素元素含有量の測定 ベータアルミナ質焼結体に含有されるケイ素元素の定量
は化学分析にて行い、SiO2換算にて算出した。結果
は、乾式粉砕法によるものを表1に、湿式粉砕法による
ものを表2に、乾式粉砕法+ジルコニア添加によるもの
を表3に、湿式粉砕法+ジルコニア添加によるものを表
4に、高純度材料+乾式粉砕法によるもの表5にそれぞ
れ併記した。
【0024】(6)比抵抗値の測定 有底管状のままのベータアルミナ質焼結体を用いて、N
a−Naセルで4端子法で350℃における比抵抗値を
測定した。結果は、乾式粉砕法によるものを表1に、湿
式粉砕法によるものを表2に、乾式粉砕法+ジルコニア
添加によるものを表3に、湿式粉砕法+ジルコニア添加
によるものを表4に、高純度材料+乾式粉砕法によるも
の表5にそれぞれ併記した。
【0025】(7)内圧強度の測定 ベータアルミナ有底管の内側全体に圧力を印加し、破壊
した時点の強度を有底管の形状から計算して求めた。各
ロットにつき8本のベータアルミナ有底管の内圧強度を
測定して、その平均値を求めた。結果は、乾式粉砕法に
よるものを表1に、湿式粉砕法によるものを表2に、乾
式粉砕法+ジルコニア添加によるものを表3に、湿式粉
砕法+ジルコニア添加によるものを表4に、高純度材料
+乾式粉砕法によるもの表5にそれぞれ併記した。
【0026】
【表1】
【0027】
【表2】
【0028】
【表3】
【0029】
【表4】
【0030】
【表5】
【0031】表1は、乾式粉砕法を用いて作製した成形
体を、焼成条件を振って焼成した結果を示したものであ
る。第1発明、第3発明、第4発明および第5発明の範
囲内である試料番号1〜試料番号5では、ケイ素元素が
結晶粒子により構成される3重点に存在しているが、結
晶粒子の境界面にはケイ素元素が検出されていないこと
がわかる。ベータアルミナ質焼結体の組織を本発明に規
定された状態にコントロールすることで、内圧強度も含
めた全てにおいてバランスの取れた、優れた特性を有す
るベータアルミナ有底管が得られている。一方、3重点
と結晶粒子の境界面に常にケイ素元素が存在している試
料番号6〜試料番号9は比較例であるが、特性バランス
の取れた焼結体は得られていないことがわかる。本発明
の実施例である試料番号3のTEM像を図1(a)に、
該TEM像の説明図を図1(b)に示した。ベータアル
ミナ結晶粒子内1のEDS分析結果を図2に、ベータア
ルミナ結晶粒子の境界面2のEDS分析結果を図3にそ
れぞれ示した。また、本発明の実施例である試料番号3
の3重点3のTEM像を図4(a)に、該TEM像の説
明図を図4(b)に、3重点のEDS分析結果を図5に
それぞれ示した。
【0032】表2は、湿式粉砕法を用いて作製した成形
体を、焼成条件を振って焼成した結果を示したものであ
る。乾式粉砕法の場合と同様に、第1発明、第3発明、
第4発明および第5発明の範囲内である試料番号1〜試
料番号5では、ケイ素元素が結晶粒子により構成される
3重点に存在しているが、結晶粒子の境界面にはケイ素
元素が検出されていないことがわかる。ベータアルミナ
質焼結体の組織を本発明に規定された状態にコントロー
ルすることで、内圧強度も含めた全てにおいてバランス
の取れた、優れた特性を有するベータアルミナ有底管が
得られている。一方、3重点と結晶粒子の境界面に常に
ケイ素元素が存在している試料番号6〜試料番号9は比
較例であるが、全てにおいてバランスの取れた焼結体は
得られていないことがわかる。表1と表2の結果を比較
すると、乾式粉砕法を用いた方が比抵抗が低く、湿式粉
砕法を用いた方が内圧強度が高くできることがわかる。
要求特性にあわせて粉砕方法を選択すれば、目的に最も
適した焼結体を得ることが可能である。
【0033】表3は、乾式粉砕法+部分安定化ジルコニ
ア添加系のスラリを用いて作製した成形体を、焼成条件
を振って焼成した結果を示したものである。焼成条件が
表1及び表2と比較して低い理由は、ジルコニア添加に
よるベータアルミナの焼結性の促進を加味して、焼結体
の過剰な粒成長を抑えるためである。第2発明、第3発
明、第4発明および第5発明の範囲内である試料番号1
〜試料番号5では、ケイ素元素が結晶粒子により構成さ
れる3重点に存在しているが、結晶粒子の境界面にはケ
イ素元素が実質的に存在していないことがわかる。ベー
タアルミナ質焼結体の組織を本発明に規定された状態に
コントロールすることで、内圧強度も含めた全てにおい
てバランスの取れた、優れた特性を有するベータアルミ
ナ有底管が得られている。特には、試料番号2と試料番
号3は全ての特性において優れた特性バランスを発揮し
ている。一方、3重点と結晶粒子の境界面に常にケイ素
元素が存在している試料番号6〜試料番号9は比較例で
あるが、特性バランスの取れた焼結体は得られていない
ことがわかる。特には、比抵抗値が4.0Ωcm以上あ
り、ナトリウムイオン伝導特性の低下をまねいている。
本発明の実施例である試料番号3のTEM像を図6
(a)に、該TEM像の説明図を図6(b)に示した。
ベータアルミナ結晶粒子内4のEDS分析結果を図7
に、ベータアルミナ結晶粒子の境界面5のEDS分析結
果を図8に、3重点6のEDS分析結果を図9に、それ
ぞれ示した。
【0034】表4は、湿式粉砕法+部分安定化ジルコニ
ア添加系のスラリを用いて作製した成形体を、焼成条件
を振って焼成した結果を示したものである。焼成条件が
表1及び表2と比較して低い理由は、ジルコニア添加に
よるベータアルミナの焼結性の促進を加味して、焼結体
の過剰な粒成長を抑えるためである。第2発明、第3発
明、第4発明および第5発明の範囲内である試料番号1
〜試料番号5では、ケイ素元素が結晶粒子により構成さ
れる3重点に存在しているが、結晶粒子の境界面にはケ
イ素元素が実質的に存在していないことがわかる。ベー
タアルミナ質焼結体の組織を本発明に規定された状態に
コントロールすることで、内圧強度も含めた全てにおい
てバランスの取れた、優れた特性を有するベータアルミ
ナ有底管が得られている。特には、試料番号2と試料番
号3は全ての特性において優れた特性バランスを発揮し
ている。一方、3重点と結晶粒子の境界面に常にケイ素
元素が存在している試料番号6〜試料番号9は比較例で
あるが、特性バランスの取れた焼結体は得られていない
ことがわかる。特には、比抵抗値が4.0Ωcm以上あ
り、ナトリウムイオン伝導特性の低下をまねいている。
表3と表4の結果を比較すると、乾式粉砕法と湿式粉砕
法とで得られる焼結体の特性には大きな差は見受けられ
なかった。この理由の詳細は不明であるが、ジルコニア
が焼結性を促進したことにより乾式粉砕法と湿式粉砕法
との差がはっきりとは出なくなったものと推察される。
本発明の実施例である試料番号3のTEM像を図10
(a)に、該TEM像の説明図を図10(b)に示し
た。ベータアルミナ結晶粒子の境界面8のEDS分析結
果を図11に、ベータアルミナ結晶粒子内9のEDS分
析結果を図12に、ジルコニアが取り込まれたベータア
ルミナ結晶粒子内7のEDS分析結果を図13に、それ
ぞれ示した。
【0035】表5は、高純度材料+乾式粉砕法を用いて
作製した成形体を、焼成条件を振って焼成した結果を示
したものである。表1と表5の結果を比較すると、ほぼ
同等の良好な特性レベルを示していることがわかる。こ
の結果から、ケイ素元素の含有量としては、酸化物換算
にて0.06重量部以下であれば問題ないレベルと思わ
れる。高純度材料を用いた場合、ケイ素元素の含有量が
かなり少ないため、現行の分析装置ではその存在箇所を
特定することはできなかった。
【0036】
【発明の効果】本発明によれば、従来法の課題を解決し
た、ナトリウムイオン伝導性や機械的強度といった固体
電解質に必要な基本特性に優れたベータアルミナ質焼結
体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1発明の実施例である表1に記載の試料番号
3のTEM像及びTEM像の説明図。
【図2】第1発明の実施例である表1に記載の試料番号
3の結晶粒子内1のEDSチャート。
【図3】第1発明の実施例である表1に記載の試料番号
3の結晶粒子の境界面2のEDSチャート。
【図4】第1発明の実施例である表1に記載の試料番号
3の3重点3のTEM像及びTEM像の説明図。
【図5】第1発明の実施例である表1に記載の試料番号
3の3重点3のEDSチャート。
【図6】第2発明の実施例である表3に記載の試料番号
3のTEM像及びTEM像の説明図。
【図7】第2発明の実施例である表3に記載の試料番号
3の結晶粒子内4のEDSチャート。
【図8】第2発明の実施例である表3に記載の試料番号
3の結晶粒子の境界面5のEDSチャート。
【図9】第2発明の実施例である表3に記載の試料番号
3の3重点6のEDSチャート。
【図10】第2発明の実施例である表4に記載の試料番
号3のTEM像及びTEM像の説明図。
【図11】第2発明の実施例である表4に記載の試料番
号3の結晶粒子の境界面8のEDSチャート。
【図12】第2発明の実施例である表4に記載の試料番
号3の結晶粒子内9のEDSチャート。
【図13】第2発明の実施例である表4に記載の試料番
号3のジルコニアが取り込まれた結晶粒子内7のEDS
チャート。
【図14】TEM像に基づく定方向径(Feret径)
の測定方法の概念図。
【符号の説明】
1 結晶粒子内 2 結晶粒子の境界面 3 3重点 10 Feret径Dn−2を有する結晶粒子 11 Feret径Dn−1を有する結晶粒子 12 Feret径Dnを有する結晶粒子

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくともアルミニウム元素と、ナトリ
    ウム元素と、ケイ素元素と、を含有するベータアルミナ
    質セラミックス焼結体であって、 ベータアルミナからなる多結晶体の結晶粒子の境界面の
    少なくとも一部にベータアルミナ以外の相が実質的に存
    在しない境界面と、 ベータアルミナからなる多結晶体の結晶粒子により構成
    される3重点の少なくとも一部にケイ素元素を含有する
    粒界相と、を有することを特徴とするベータアルミナ質
    セラミックス焼結体。
  2. 【請求項2】 少なくともアルミニウム元素と、ナトリ
    ウム元素と、ジルコニウム元素と、ケイ素元素と、を含
    有するベータアルミナ質セラミックス焼結体であって、 ベータアルミナからなる多結晶体の結晶粒子の境界面の
    少なくとも一部にベータアルミナ以外の相が実質的に存
    在しない境界面と、 ベータアルミナからなる多結晶体の結晶粒子により構成
    される3重点の少なくとも一部にケイ素元素を含有する
    粒界相と、を有することを特徴とするベータアルミナ質
    セラミックス焼結体。
  3. 【請求項3】 請求項1乃至請求項2に記載のベータア
    ルミナ質セラミックス焼結体であって、 ベータアルミナからなる多結晶体の結晶粒子の平均粒径
    が5μm以下であることを特徴とするベータアルミナ質
    セラミックス焼結体。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項2に記載のベータア
    ルミナ質セラミックス焼結体であって、 その相対密度が95%以上であることを特徴とするベー
    タアルミナ質セラミックス焼結体。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項2に記載のベータア
    ルミナ質セラミックス焼結体であって、 その350℃における比抵抗値が4.0Ωcm以下であ
    ることを特徴とするベータアルミナ質セラミックス焼結
    体。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111549248A (zh) * 2020-06-12 2020-08-18 陕西科技大学 一种m位三元固溶型max相材料的制备方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111549248A (zh) * 2020-06-12 2020-08-18 陕西科技大学 一种m位三元固溶型max相材料的制备方法

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