JP2000025259A - サーマルヘッド用グレーズ基板及びその製造方法 - Google Patents

サーマルヘッド用グレーズ基板及びその製造方法

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JP2000025259A JP18209799A JP18209799A JP2000025259A JP 2000025259 A JP2000025259 A JP 2000025259A JP 18209799 A JP18209799 A JP 18209799A JP 18209799 A JP18209799 A JP 18209799A JP 2000025259 A JP2000025259 A JP 2000025259A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 好適な形状の突起部を有し、精密かつ均質な
配線を行うことができるサーマルヘッド用グレーズ基板
及びその製造方法を提供すること。 【解決手段】 サーマルヘッドに使用されるグレーズ基
板1は、セラミックス基板2上に、第1のグレーズ層3
が50μmの厚さで均一に形成されている。更に、第1
のグレーズ層3の表面に、第2のグレーズ層4が設けら
れており、この第2のグレーズ層4によって、高さ40
μm,幅1.0mmの凸状の突起部5が形成されてい
る。グレーズ基板1を製造するには、セラミックス基板
2上に第1のグレーズ層3となるペーストを塗布し、1
250℃で2時間焼成して均一な厚みの第1グレーズ層
3を形成する。次に、第1のグレーズ層3の表面に、第
2のグレーズ層4となるペーストを幅1mmで帯状に塗
布し、1020℃で2時間焼成して突起部5を形成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ファクシミリやサ
ーマルプリンタ等に用いるサーマルヘッド用グレーズ基
板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、ファクシミリやサーマルプリ
ンタ等の印字機構としては、例えばサーマルヘッドが知
られており、このサーマルヘッドには、セラミックス基
板上にガラス質のグレーズ層が形成されたグレーズ基板
が使用されている。
【0003】上記グレーズ基板としては、例えば図7
(a)に示すように、平板なセラミックス基板P1上
に、グレーズ層P2を帯状に配置して突起部P3を形成
したものが知られており、この突起部P3表面に発熱体
P4が形成され、セラミックス基板P1上に導電性パタ
ーンP5が配線されている。
【0004】また、図7(b)に示す様に、凸部P6を
有するセラミックス基板P7の表面全体をグレーズ層P
8で覆って、突起部P9を形成したものが知られてお
り、この突起部P9の表面に発熱体P10が形成され、
グレーズ層P8の平板部分P11に導電性パターンP1
2が配線されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術では下記のような問題があり未だ十分ではなかっ
た。即ち、近年では機器の精密化の要求が高くなってお
り、上記平板なセラミックス基板P1上にグレーズ層P
2により突起部P3を形成するものでは、グレーズ層P
2を焼成する際に、グレーズ層P2の端部が縮むいわゆ
る「ひけ」という現象が生じ、それによって突起部P3
の直線性や寸法精度に問題が生じていた。更に、上記配
線に関しても高精度が要求されており、従来の表面が粗
いセラミックス基板P1上に、直接導電性パターンP5
を配線をするものでは、これ以上の高精度化,均質化が
できないという問題が生じてきた。
【0006】また、凸部P6を有するセラミックス基板
P7上にグレーズ層P8を形成するものでは、セラミッ
クス基板P1表面全体をグレーズ層P8で覆うことによ
り、平滑性は良好になるが、焼成時にグレーズ層P8の
軟化により突起部P9が広がり易く、必ずしも十分な高
さと幅を備えた明瞭な形状の突起部P9を形成すること
ができないという問題があった。
【0007】本発明は、上記課題を解決し、好適な形状
の突起部を有し、精密かつ均質な配線を行うことができ
るサーマルヘッド用グレーズ基板及びその製造方法を提
供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】(1)かかる課題を解決
するための請求項1の発明は、セラミックス基板の表面
を覆う第1のグレーズ層と、該第1のグレーズ層より5
0℃以上軟化点が低く少なくとも端部が上記第1のグレ
ーズ層上に形成された凸状の第2のグレーズ層と、を備
えたことを特徴とするサーマルヘッド用グレーズ基板を
要旨とする。
【0009】請求項1の発明では、セラミックス基板の
表面を、高い軟化点の第1のグレーズ層が覆い、更に、
この第1のグレーズ層の上に、第1のグレーズ層より5
0℃以上低い軟化点の第2のグレーズ層が凸状に形成さ
れている。それによって、第2のグレーズ層の端部が直
接セラミックス基板に接することがなく、第1のグレー
ズ層上にあるので、第2のグレーズ層の焼成の際に「ひ
け」が発生することがない。よって、第2のグレーズ層
は直進性に優れ、かつその凸状部分の形状が明瞭に保存
される。
【0010】(2)請求項2の発明は、セラミックス基
板の表面を覆う第1のグレーズ層を焼成して形成した後
に、該第1のグレーズ層より50℃以上軟化点の低い第
2のグレーズ層となる組成物を、少なくとも端部が上記
第1のグレーズ層上に配置されるように凸状に形成し、
次に上記第1のグレーズ層の焼成温度より100℃以上
低い温度で焼成したことを特徴とするサーマルヘッド用
グレーズ基板の製造方法を要旨とする。
【0011】請求項2の発明では、高い温度で焼成され
た高軟化点の第1のグレーズ層の上に、第1のグレーズ
層より50℃以上低い軟化点の第2のグレーズ層となる
組成物を凸状に形成してから、第1のグレーズ層の焼成
温度より100℃以上低い温度で焼成することにより、
両グレーズ層の反応によって生ずる失透を防止する。ま
た第2のグレーズ層の焼成温度は低いので、その焼成に
よって第1のグレーズ層の軟化を防止でき、それによっ
て凸状部分の形状が明瞭に保存される。
【0012】(3)請求項3の発明は、セラミックス基
板上に凸状に形成された第1のグレーズ層と、該第1の
グレーズ層より50℃以上軟化点が低く該第1のグレー
ズ層を覆って或は第1のグレーズ層に接して配置される
とともに上記セラミックス基板上に形成された第2のグ
レーズ層と、を備えたことを特徴とするサーマルヘッド
用グレーズ基板を要旨とする。
【0013】請求項3の発明では、セラミックス基板上
に第1のグレーズ層が凸状に形成され、更に第1のグレ
ーズ層を覆って或は該層に接してセラミックス基板上
に、第1のグレーズ層より50℃以上低い軟化点の第2
のグレーズ層が形成されているので、第2のグレーズ層
の焼成時に、第1のグレーズ層が軟化することなく凸状
部分の形状が明瞭に保存される。
【0014】(4)請求項4の発明は、セラミックス基
板上に凸状に第1のグレーズ層を焼成して形成した後
に、該第1のグレーズ層を覆って或は第1のグレーズ層
に接して、該第1のグレーズ層より50℃以上軟化点の
低い第2のグレーズ層となる組成物を上記セラミックス
基板上に形成し、次に上記第1のグレーズ層の焼成温度
より100℃以上低い温度で焼成したことを特徴とする
サーマルヘッド用グレーズ基板の製造方法を要旨とす
る。
【0015】請求項4の発明では、セラミックス基板上
に高軟化点の第1のグレーズ層を凸状に形成した後に、
第1のグレーズ層より50℃以上低い軟化点の第2のグ
レーズ層を形成し、第1のグレーズ層の焼成温度より1
00℃以上低い温度で焼成することにより、両グレーズ
層が反応して生ずる失透を防止する。また、第2のグレ
ーズ層の焼成温度は第1のグレーズ層の焼成温度よりか
なり低いので、その焼成によって第1のグレーズ層が軟
化することを防止でき、それによって凸状部分の形状が
明瞭に保存される。
【0016】ここで、上記第1のグレーズ層と第2のグ
レーズ層との軟化点の温度差は、100℃以上である
と、形状のはっきりした凸状部分が形成されるので一層
好適である。上記セラミックス基板としては、アルミ
ナ,窒化アルミニウム,窒化珪素,炭化珪素,ムライト
等を使用することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の例
(実施例)を説明するが、ここで第1ないし第3実施例
は、セラミックス基板上に、高軟化点の第1のグレーズ
層を均一な厚さで形成した後に、突起部を形成する低軟
化点の第2のグレーズ層を設けたものである。一方、第
4ないし第6実施例は、セラミックス基板上に、突起部
を形成する高軟化点の第1のグレーズ層を設けた後に、
均一な厚さに低軟化点の第2のグレーズ層を形成したも
のである。 (1)第1〜第3実施例 まず、これらの実施例で使用する材料等について説明す
る。
【0018】第1及び第2のグレーズ層が形成されるセ
ラミックス基板は、アルミナが97重量%含まれる基板
が使用されるが、それ以外に、窒化アルミニウム,窒化
珪素,炭化珪素,ムライト等を使用できる。また、第1
又は第2のグレーズ層となるペーストは、まず、下記表
1の組成となるようにガラスの原料を調整し、1300
℃〜1500℃で溶融した後に、水中で急冷してガラス
フリットを製造する。次いで、そのガラスフリットを粉
砕し、エチルセルロース系バインダを混合してペースト
を製造する。尚、下記表1には、後述する比較例に用い
るグレーズの組成も併せて記載する。
【0019】
【表1】
【0020】(第1実施例)図1に示すように、本実施
例のサーマルヘッドに使用されるグレーズ基板1は、セ
ラミックス基板2上に、上記表1の試料No.1の組成の
第1のグレーズ層3が、50μmの厚さで均一に形成さ
れている。更に、第1のグレーズ層3の表面に、試料N
o.2の組成の第2のグレーズ層4が設けられており、こ
の第2のグレーズ層4によって、高さ40μm,幅1.
0mmの凸状の突起部5が形成されている。尚、この突
起部5の表面には、発熱体6が形成され、また平らな第
1のグレーズ層3の表面に、エッチングなどによって配
線等が密接して形成される。
【0021】このグレーズ基板1を製造するには、下記
表2に示すように、まず、セラミックス基板2上に第1
のグレーズ層3となる試料No.1のペーストを塗布し、
1250℃で2時間焼成して均一な厚みの第1グレーズ
層3を形成した。次に、その第1のグレーズ層3の表面
に、上記試料No.2のペーストを幅1mmで帯状に塗布
し、1020℃で2時間焼成して突起部5を形成した。
【0022】この様にして製造されたグレーズ基板1
は、第1のグレーズ層3の上に第2のグレーズ層4が形
成されているので、焼成によっても「ひけ」は0.1m
m以下とほとんど生じることがなく、直線性も損なわれ
ることがない。更に、軟化温度の差が170℃と大き
く、またそれに併せて焼成温度の差が230℃と大きく
設定されているので、第2のグレーズ層4を焼成する際
に第1のグレーズ層3が軟化して第2のグレーズ層4と
反応して失透することがなく、また第1のグレーズ層3
が軟化して第2のグレーズ層4が沈み込むことがない。
【0023】つまり、本実施例のように、第1のグレー
ズ層3の軟化点Tsが、第2のグレーズ層4の軟化点T
sより100℃以上高ければ、第2のグレーズ層4の焼
成温度を、第1のグレーズ層3が流動性を帯びない温度
域、即ち、100℃以上の焼成温度の差が生ずる温度域
に設定できる。従って、失透の発生や突起部5の形状が
崩れることを防止できる。
【0024】また、第2のグレーズ層4と第1のグレー
ズ層3との軟化点Tsの差が100℃以上あれば、或は
焼成温度で100℃以上の差があれば、両グレーズ層
3,4の組成物の特性を有意に組み合わせることが可能
になる。例えば、突起部5を構成する第2のグレーズ層
4としては耐熱性や蓄熱性が優れたものを採用し、一
方、平らな第1のグレーズ層3としては平滑性や耐エッ
チング性が優れたものを採用するという様に、任意の材
料を選択できる。
【0025】(第2実施例)図2に示すように、本実施
例のグレーズ基板11は、セラミックス基板12上に、
試料No.1の組成の第1のグレーズ層13が、均一の厚
さ40μmで形成されているが、一部に第1のグレーズ
層13を形成しない帯状部分15を設ける点が上記第1
実施例と大きく異なる。そして、この帯状部分15に、
試料No.3の組成の第2のグレーズ層14を設け、この
第2のグレーズ層14により、高さ60μm,幅10m
mの凸状の上記突起部16が形成されている。尚、第2
のグレーズ層14を帯状部分15に形成する際には、第
2のグレーズ層14の端部が第1のグレーズ層13の端
部の上に形成されていることが必要である。
【0026】そして、このグレーズ基板11を製造する
際には、表2に示すように、まず上記第1のグレーズ層
13を1250℃で2時間焼成した後に、第2のグレー
ズ層15を930℃で2時間焼成した。この様にして製
造されたグレーズ基板11は、上記第1実施例と同様な
作用効果を奏する。
【0027】(第3実施例)本実施例のグレーズ基板2
1は、上記第1実施例の構成とほぼ同様であるが、使用
する素材の組成が異なる。即ち、図3に示すように、セ
ラミックス基板22上に、試料No.4の組成の第1のグ
レーズ層23が均一の厚さで形成され、更に第1のグレ
ーズ層23上に、突起部24となる試料No.2の組成の
第2のグレーズ層25が設けられている。
【0028】そして、このグレーズ基板21を製造する
際には、表2に示すように、まず第1のグレーズ層23
を1300℃で2時間焼成した後に、第2のグレーズ層
25を1020℃で2時間焼成した。この様にして製造
されたグレーズ基板21は、やや結晶化を生じていた
が、表面が平滑で第2のグレーズ層25に失透もなく、
突起部24の形状も良好に保たれていた。
【0029】次に、比較例について説明する。(第1比
較例)この比較例のグレーズ基板(図示せず)は、上記
第1実施例の構成とほぼ同様であるが、使用する素材の
組成が異なる。
【0030】即ち、セラミックス基板上に、試料No.1
の組成の第1のグレーズ層が均一の厚さで形成され、更
に第1のグレーズ層上に、突起部となる試料No.5の組
成の第2のグレーズ層が設けられている。そして、この
グレーズ基板を製造する際には、表2に示すように、ま
ず上記第1のグレーズ層を1250℃で2時間焼成した
後に、第2のグレーズ層を1150℃で2時間焼成し
た。
【0031】この様にして製造されたグレーズ基板は、
第1のグレーズ層の軟化点Tsが970℃,第2のグレ
ーズ層の軟化点Tsが940℃と、温度差が50℃以下
であるので、両方のグレーズ層が軟化して混じり合うた
めに反応を生じて、第1のグレーズ層と第2のグレーズ
層との界面を中心に失透を生じ、この結晶生成(結晶の
突出)によって表面が平滑でなくなり、突起部の幅,厚
みを精度よく形成できない等の支障が生じてしまう。
【0032】(第2比較例)この比較例のグレーズ基板
は、上記第1比較例の構成とほぼ同様であるが、第1の
グレーズ層と第2のグレーズ層のグレーズ組成が同一で
ある点が大きく異なる。
【0033】即ち、セラミックス基板上に、試料No.5
の組成の第1のグレーズ層が均一の厚さで形成され、更
に第1のグレーズ層上に、突起部となる試料No.5の組
成の第2のグレーズ層が設けられている。そして、この
グレーズ基板を製造する際には、表2に示すように、ま
ず上記第1のグレーズ層を1250℃で2時間焼成した
後に、第2のグレーズ層を1150℃で2時間焼成す
る。
【0034】この様にして製造されたグレーズ基板は、
第1のグレーズ層と第2のグレーズ層の軟化点Tsが同
一であるので、境界が不明確になり、明瞭な突起部形状
を維持することができなかった。
【0035】
【表2】
【0036】(1)第4〜第6実施例 これらの実施例で使用する材料等は、上述した実施例と
同様なセラミックス基板や、上記表1に記載した組成の
ペーストを使用するので説明は省略する。 (第4実施例)図4に示すように、本実施例のサーマル
ヘッドに使用されるグレーズ基板31は、セラミックス
基板32上に、上記表1の試料No.1の組成の第1のグ
レーズ層33が、幅1.0mm,高さ50μmで凸状に
形成されており、更に、この第1のグレーズ層33及び
セラミックス基板32の表面上に、厚さ30μmの第2
のグレーズ層34が形成されている。尚、本実施例で
は、上記凸状部分とその上に形成された第2のグレーズ
層34によって突起部35が形成される。
【0037】そして、このグレーズ基板31を製造する
には、まず、セラミックス基板32上に第1のグレーズ
層33となる試料No.1のペーストを凸状に塗布し、1
250℃で2時間焼成した。次に、その第1のグレーズ
層33及びセラミックス基板32の表面に、上記試料N
o.2のペーストを均一な厚さで塗布し、1020℃で2
時間焼成した。
【0038】この様にして製造されたグレーズ基板31
は、突起部35の幅、高さとも最初の焼成時の形状を保
ち、かつ第1のグレーズ層33と第2のグレーズ層34
との接触部分に失透もなく、表面が平滑で実用に富む好
適な基板である。 (第5実施例)図5に示すように、本実施例のグレーズ
基板41は、セラミックス基板42上に、試料No.1の
組成の第1のグレーズ層43からなる、高さ50μm,
幅1.0mmの突起部44が形成されている。そして、
その突起部44の両側面に接してセラミックス基板42
上に、均一の厚さ30μmで試料No.3の組成の第2の
グレーズ層45が形成されている。
【0039】そして、このグレーズ基板41を製造する
際には、第1のグレーズ層43を1250℃で2時間焼
成した後に、第2のグレーズ層45を930℃で2時間
焼成した。この様にして製造されたグレーズ基板41
は、上記第1実施例と同様な作用効果を奏する。
【0040】(第6実施例)図6に示すように、本実施
例のグレーズ基板51は、セラミックス基板52上に、
試料No.1の組成の第1のグレーズ層53からなる、高
さ50μm,幅1.0mmの突起部54が形成されてい
る。そして、その突起部54の一方の側面に接してセラ
ミックス基板52上に、均一の厚さで試料No.2の組成
の第2のグレーズ層55が形成されている。
【0041】そして、このグレーズ基板55を製造する
際には、第1のグレーズ層53を1250℃で2時間焼
成した後に、第2のグレーズ層55を1020℃で2時
間焼成した。この様にして製造されたグレーズ基板51
は、上記第1実施例と同様な作用効果を奏する。
【0042】尚、本実施例において、第2のグレーズ層
55を形成する際に、試料No.3のペーストを使用して
第2のグレーズ層55を使用しても同様な効果を奏す
る。次に、比較例について説明する。 (第3比較例)この比較例のグレーズ基板(図示せず)
は、上記第4実施例の構成とほぼ同様であるが、使用す
る素材の組成が異なる。
【0043】即ち、セラミックス基板上に、試料No.1
の組成の第1のグレーズ層により突起部が形成され、更
にその第1のグレーズ層上に、試料No.5の組成の第2
のグレーズ層が均一な厚さで形成されている。そして、
このグレーズ基板を製造する際には、まず上記第1のグ
レーズ層を1250℃で2時間焼成した後に、第2のグ
レーズ層を1150℃で2時間焼成した。
【0044】この様にして製造されたグレーズ基板は、
第1のグレーズ層の軟化点Tsが970℃,第2のグレ
ーズ層の軟化点Tsが940℃と、温度差が50℃以下
であるので、突起部はなだらかな丘状となり、明瞭な突
起が形成されない。以上本発明の各実施例について説明
したが、本発明はこの様な実施例に何等限定されるもの
ではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種
々なる態様で実施できることは勿論である。
【0045】
【発明の効果】上述した請求項1ないし請求項4の発明
により、第1のグレーズ層の上に、第2のグレーズ層が
形成されるので、明瞭な形状の凸状部分が形成される。
またその際に、ひけが生ずることがなく高い直線性や精
度を有する凸状部分が形成されるという特徴がある。
【0046】また、請求項1,2の第2のグレーズ層の
素材として、例えば蓄熱性等に優れるが、セラミックス
基板と熱膨張などの点でなじみにくく、従来使用するこ
とが困難であったものも使用することができるという利
点がある。更に、セラミックス基板表面を請求項1,2
の第1のグレーズ層や、請求項3,4の第2のグレーズ
層で覆うことにより、セラミックス基板表面の面粗さを
飛躍的に向上でき、それによって、セラミックス基板上
の表面加工を行う必要がなくなるので、表面が滑らかな
サーマルヘッド用グレーズ基板を容易に製造することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例のグレーズ基板を示す断
面図である。
【図2】 第2実施例のグレーズ基板を示す断面図であ
る。
【図3】 第3実施例のグレーズ基板を示す断面図であ
る。
【図4】 第4実施例のグレーズ基板を示す断面図であ
る。
【図5】 第5実施例のグレーズ基板を示す断面図であ
る。
【図6】 第6実施例のグレーズ基板を示す断面図であ
る。
【図7】 従来のグレーズ基板を示す断面図である。
【符号の説明】
1,11,21,31,41,51…グレーズ基板 2,12,22,32,42,52…セラミックス基板 3,13,23,33,43,53…第1のグレーズ層 4,14,25,34,45,55…第2のグレーズ層
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年7月12日(1999.7.1
2)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 サーマルヘッド用グレーズ基板及びそ
の製造方法
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ファクシミリやサ
ーマルプリンタ等に用いるサーマルヘッド用グレーズ基
板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、ファクシミリやサーマルプリ
ンタ等の印字機構としては、例えばサーマルヘッドが知
られており、このサーマルヘッドには、セラミックス基
板上にガラス質のグレーズ層が形成されたグレーズ基板
が使用されている。
【0003】上記グレーズ基板としては、例えば図4
(a)に示すように、平板なセラミックス基板P1上
に、グレーズ層P2を帯状に配置して突起部P3を形成
したものが知られており、この突起部P3表面に発熱体
P4が形成され、セラミックス基板P1上に導電性パタ
ーンP5が配線されている。
【0004】また、図4(b)に示す様に、凸部P6を
有するセラミックス基板P7の表面全体をグレーズ層P
8で覆って、突起部P9を形成したものが知られてお
り、この突起部P9の表面に発熱体P10が形成され、
グレーズ層P8の平板部分P11に導電性パターンP1
2が配線されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術では下記のような問題があり未だ十分ではなかっ
た。即ち、近年では機器の精密化の要求が高くなってお
り、上記平板なセラミックス基板P1上にグレーズ層P
2により突起部P3を形成するものでは、グレーズ層P
2を焼成する際に、グレーズ層P2の端部が縮むいわゆ
る「ひけ」という現象が生じ、それによって突起部P3
の直線性や寸法精度に問題が生じていた。更に、上記配
線に関しても高精度が要求されており、従来の表面が粗
いセラミックス基板P1上に、直接導電性パターンP5
を配線をするものでは、これ以上の高精度化,均質化が
できないという問題が生じてきた。
【0006】また、凸部P6を有するセラミックス基板
P7上にグレーズ層P8を形成するものでは、セラミッ
クス基板P1表面全体をグレーズ層P8で覆うことによ
り、平滑性は良好になるが、焼成時にグレーズ層P8の
軟化により突起部P9が広がり易く、必ずしも十分な高
さと幅を備えた明瞭な形状の突起部P9を形成すること
ができないという問題があった。
【0007】本発明は、上記課題を解決し、好適な形状
の突起部を有し、精密かつ均質な配線を行うことができ
るサーマルヘッド用グレーズ基板及びその製造方法を提
供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】(1)かかる課題を解決
するための請求項1の発明は、セラミックス基板の表面
を覆う第1のグレーズ層と、該第1のグレーズ層より5
0℃以上軟化点が低く少なくとも端部が上記第1のグレ
ーズ層上に形成された凸状の第2のグレーズ層と、を備
るとともに、前記第1のグレーズ層には希土類元素の
La及びYの少なくとも一方を含み、かつ前記第2のグ
レーズ層には希土類元素のLa及びYのいずれも含まな
ことを特徴とするサーマルヘッド用グレーズ基板を要
旨とする。
【0009】請求項1の発明では、セラミックス基板の
表面を、高い軟化点の第1のグレーズ層が覆い、更に、
この第1のグレーズ層の上に、第1のグレーズ層より5
0℃以上低い軟化点の第2のグレーズ層が凸状に形成さ
れている。それによって、第2のグレーズ層の端部が直
接セラミックス基板に接することがなく、第1のグレー
ズ層上にあるので、第2のグレーズ層の焼成の際に「ひ
け」が発生することがない。よって、第2のグレーズ層
は直進性に優れ、かつその凸状部分の形状が明瞭に保存
される。
【0010】(2)請求項2の発明は、セラミックス基
板の表面を覆う希土類元素のLa及びYの少なくとも一
方を含む第1のグレーズ層を焼成して形成した後に、該
第1のグレーズ層より50℃以上軟化点の低い希土類元
素のLa及びYのいずれも含まない第2のグレーズ層と
なる組成物を、少なくとも端部が上記第1のグレーズ層
上に配置されるように凸状に形成し、次に上記第1のグ
レーズ層の焼成温度より100℃以上低い温度で焼成し
たことを特徴とするサーマルヘッド用グレーズ基板の製
造方法を要旨とする。
【0011】請求項2の発明では、高い温度で焼成され
た高軟化点の第1のグレーズ層の上に、第1のグレーズ
層より50℃以上低い軟化点の第2のグレーズ層となる
組成物を凸状に形成してから、第1のグレーズ層の焼成
温度より100℃以上低い温度で焼成することにより、
両グレーズ層の反応によって生ずる失透を防止する。ま
た第2のグレーズ層の焼成温度は低いので、その焼成に
よって第1のグレーズ層の軟化を防止でき、それによっ
て凸状部分の形状が明瞭に保存される。
【0012】ここで、上記第1のグレーズ層と第2のグ
レーズ層との軟化点の温度差は、100℃以上である
と、形状のはっきりした凸状部分が形成されるので一層
好適である。上記セラミックス基板としては、アルミ
ナ,窒化アルミニウム,窒化珪素,炭化珪素,ムライト
等を使用することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の例
(実施例)を説明するが、ここで第1ないし第3実施例
は、セラミックス基板上に、高軟化点の第1のグレーズ
層を均一な厚さで形成した後に、突起部を形成する低軟
化点の第2のグレーズ層を設けたものである。 (第1〜第3実施例) まず、これらの実施例で使用する
材料等について説明する。
【0014】第1及び第2のグレーズ層が形成されるセ
ラミックス基板は、アルミナが97重量%含まれる基板
が使用されるが、それ以外に、窒化アルミニウム,窒化
珪素,炭化珪素,ムライト等を使用できる。また、第1
又は第2のグレーズ層となるペーストは、まず、下記表
1の組成となるようにガラスの原料を調整し、1300
℃〜1500℃で溶融した後に、水中で急冷してガラス
フリットを製造する。次いで、そのガラスフリットを粉
砕し、エチルセルロース系バインダを混合してペースト
を製造する。尚、下記表1には、後述する比較例に用い
るグレーズの組成も併せて記載する。
【0015】
【表1】
【0016】(第1実施例)図1に示すように、本実施
例のサーマルヘッドに使用されるグレーズ基板1は、セ
ラミックス基板2上に、上記表1の試料No.1の組成の
第1のグレーズ層3が、50μmの厚さで均一に形成さ
れている。更に、第1のグレーズ層3の表面に、試料N
o.2の組成の第2のグレーズ層4が設けられており、こ
の第2のグレーズ層4によって、高さ40μm,幅1.
0mmの凸状の突起部5が形成されている。尚、この突起
部5の表面には、発熱体6が形成され、また平らな第1
のグレーズ層3の表面に、エッチングなどによって配線
等が密接して形成される。
【0017】このグレーズ基板1を製造するには、下記
表2に示すように、まず、セラミックス基板2上に第1
のグレーズ層3となる試料No.1のペーストを塗布し、
1250℃で2時間焼成して均一な厚みの第1グレーズ
層3を形成した。次に、その第1のグレーズ層3の表面
に、上記試料No.2のペーストを幅1mmで帯状に塗布
し、1020℃で2時間焼成して突起部5を形成した。
【0018】この様にして製造されたグレーズ基板1
は、第1のグレーズ層3の上に第2のグレーズ層4が形
成されているので、焼成によっても「ひけ」は0.1mm
以下とほとんど生じることがなく、直線性も損なわれる
ことがない。更に、軟化温度の差が170℃と大きく、
またそれに併せて焼成温度の差が230℃と大きく設定
されているので、第2のグレーズ層4を焼成する際に第
1のグレーズ層3が軟化して第2のグレーズ層4と反応
して失透することがなく、また第1のグレーズ層3が軟
化して第2のグレーズ層4が沈み込むことがない。
【0019】つまり、本実施例のように、第1のグレー
ズ層3の軟化点Tsが、第2のグレーズ層4の軟化点T
sより100℃以上高ければ、第2のグレーズ層4の焼
成温度を、第1のグレーズ層3が流動性を帯びない温度
域、即ち、100℃以上の焼成温度の差が生ずる温度域
に設定できる。従って、失透の発生や突起部5の形状が
崩れることを防止できる。
【0020】また、第2のグレーズ層4と第1のグレー
ズ層3との軟化点Tsの差が100℃以上あれば、或は
焼成温度で100℃以上の差があれば、両グレーズ層
3,4の組成物の特性を有意に組み合わせることが可能
になる。例えば、突起部5を構成する第2のグレーズ層
4としては耐熱性や蓄熱性が優れたものを採用し、一
方、平らな第1のグレーズ層3としては平滑性や耐エッ
チング性が優れたものを採用するという様に、任意の材
料を選択できる。
【0021】(第2実施例)図2に示すように、本実施
例のグレーズ基板11は、セラミックス基板12上に、
試料No.1の組成の第1のグレーズ層13が、均一の厚
さ40μmで形成されているが、一部に第1のグレーズ
層13を形成しない帯状部分15を設ける点が上記第1
実施例と大きく異なる。そして、この帯状部分15に、
試料No.3の組成の第2のグレーズ層14を設け、この
第2のグレーズ層14により、高さ60μm,幅10mm
の凸状の上記突起部16が形成されている。尚、第2の
グレーズ層14を帯状部分15に形成する際には、第2
のグレーズ層14の端部が第1のグレーズ層13の端部
の上に形成されていることが必要である。
【0022】そして、このグレーズ基板11を製造する
際には、表2に示すように、まず上記第1のグレーズ層
13を1250℃で2時間焼成した後に、第2のグレー
ズ層15を930℃で2時間焼成した。この様にして製
造されたグレーズ基板11は、上記第1実施例と同様な
作用効果を奏する。
【0023】(第3実施例)本実施例のグレーズ基板2
1は、上記第1実施例の構成とほぼ同様であるが、使用
する素材の組成が異なる。即ち、図3に示すように、セ
ラミックス基板22上に、試料No.4の組成の第1のグ
レーズ層23が均一の厚さで形成され、更に第1のグレ
ーズ層23上に、突起部24となる試料No.2の組成の
第2のグレーズ層25が設けられている。
【0024】そして、このグレーズ基板21を製造する
際には、表2に示すように、まず第1のグレーズ層23
を1300℃で2時間焼成した後に、第2のグレーズ層
25を1020℃で2時間焼成した。この様にして製造
されたグレーズ基板21は、やや結晶化を生じていた
が、表面が平滑で第2のグレーズ層25に失透もなく、
突起部24の形状も良好に保たれていた。
【0025】次に、比較例について説明する。 (第1比較例)この比較例のグレーズ基板(図示せず)
は、上記第1実施例の構成とほぼ同様であるが、使用す
る素材の組成が異なる。
【0026】即ち、セラミックス基板上に、試料No.1
の組成の第1のグレーズ層が均一の厚さで形成され、更
に第1のグレーズ層上に、突起部となる試料No.5の組
成の第2のグレーズ層が設けられている。そして、この
グレーズ基板を製造する際には、表2に示すように、ま
ず上記第1のグレーズ層を1250℃で2時間焼成した
後に、第2のグレーズ層を1150℃で2時間焼成し
た。
【0027】この様にして製造されたグレーズ基板は、
第1のグレーズ層の軟化点Tsが970℃,第2のグレ
ーズ層の軟化点Tsが940℃と、温度差が50℃以下
であるので、両方のグレーズ層が軟化して混じり合うた
めに反応を生じて、第1のグレーズ層と第2のグレーズ
層との界面を中心に失透を生じ、この結晶生成(結晶の
突出)によって表面が平滑でなくなり、突起部の幅,厚
みを精度よく形成できない等の支障が生じてしまう。
【0028】(第2比較例)この比較例のグレーズ基板
は、上記第1比較例の構成とほぼ同様であるが、第1の
グレーズ層と第2のグレーズ層のグレーズ組成が同一で
ある点が大きく異なる。
【0029】即ち、セラミックス基板上に、試料No.5
の組成の第1のグレーズ層が均一の厚さで形成され、更
に第1のグレーズ層上に、突起部となる試料No.5の組
成の第2のグレーズ層が設けられている。そして、この
グレーズ基板を製造する際には、表2に示すように、ま
ず上記第1のグレーズ層を1250℃で2時間焼成した
後に、第2のグレーズ層を1150℃で2時間焼成す
る。
【0030】この様にして製造されたグレーズ基板は、
第1のグレーズ層と第2のグレーズ層の軟化点Tsが同
一であるので、境界が不明確になり、明瞭な突起部形状
を維持することができなかった。
【0031】
【表2】
【0032】以上本発明の各実施例について説明した
が、本発明はこの様な実施例に何等限定されるものでは
なく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々な
る態様で実施できることは勿論である。
【0033】
【発明の効果】上述した請求項1の発明により、第1の
グレーズ層の上に、第2のグレーズ層が形成されるの
で、明瞭な形状の凸状部分が形成される。またその際
に、ひけが生ずることがなく高い直線性や精度を有する
凸状部分が形成されるという特徴がある。
【0034】また、請求項1,2の第2のグレーズ層の
素材として、例えば蓄熱性等に優れるが、セラミックス
基板と熱膨張などの点でなじみにくく、従来使用するこ
とが困難であったものも使用することができるという利
点がある。更に、セラミックス基板表面を請求項1,2
の第1のグレーズ層で覆うことにより、セラミックス基
板表面の面粗さを飛躍的に向上でき、それによって、セ
ラミックス基板上の表面加工を行う必要がなくなるの
で、表面が滑らかなサーマルヘッド用グレーズ基板を容
易に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例のグレーズ基板を示す断
面図である。
【図2】 第2実施例のグレーズ基板を示す断面図であ
る。
【図3】 第3実施例のグレーズ基板を示す断面図であ
る。
【図4】 従来のグレーズ基板を示す断面図である。
【符号の説明】 1,11,21…グレーズ基板 2,12,22…セラミックス基板 3,13,23…第1のグレーズ層 4,14,25…第2のグレーズ層
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】削除
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】削除
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図7
【補正方法】削除

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セラミックス基板の表面を覆う第1のグ
    レーズ層と、該第1のグレーズ層より50℃以上軟化点
    が低く少なくとも端部が上記第1のグレーズ層上に形成
    された凸状の第2のグレーズ層と、を備えたことを特徴
    とするサーマルヘッド用グレーズ基板。
  2. 【請求項2】 セラミックス基板の表面を覆う第1のグ
    レーズ層を焼成して形成した後に、該第1のグレーズ層
    より50℃以上軟化点の低い第2のグレーズ層となる組
    成物を、少なくとも端部が上記第1のグレーズ層上に配
    置されるように凸状に形成し、次に上記第1のグレーズ
    層の焼成温度より100℃以上低い温度で焼成したこと
    を特徴とするサーマルヘッド用グレーズ基板の製造方
    法。
  3. 【請求項3】 セラミックス基板上に凸状に形成された
    第1のグレーズ層と、該第1のグレーズ層より50℃以
    上軟化点が低く該第1のグレーズ層を覆って或は第1の
    グレーズ層に接して配置されるとともに上記セラミック
    ス基板上に形成された第2のグレーズ層と、を備えたこ
    とを特徴とするサーマルヘッド用グレーズ基板。
  4. 【請求項4】 セラミックス基板上に凸状に第1のグレ
    ーズ層を焼成して形成した後に、該第1のグレーズ層を
    覆って或は第1のグレーズ層に接して、該第1のグレー
    ズ層より50℃以上軟化点の低い第2のグレーズ層とな
    る組成物を上記セラミックス基板上に形成し、次に上記
    第1のグレーズ層の焼成温度より100℃以上低い温度
    で焼成したことを特徴とするサーマルヘッド用グレーズ
    基板の製造方法。
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