JP2000017730A - 接合金具 - Google Patents

接合金具

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JP2000017730A
JP2000017730A JP10184403A JP18440398A JP2000017730A JP 2000017730 A JP2000017730 A JP 2000017730A JP 10184403 A JP10184403 A JP 10184403A JP 18440398 A JP18440398 A JP 18440398A JP 2000017730 A JP2000017730 A JP 2000017730A
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Satoshi Katayama
智 片山
Masaharu Fukunishi
正治 福西
Hiroaki Saito
宏明 斉藤
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Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 柱と土台又は横架材との間に段差がある場合
において柱端部を切り欠くことなく使用することが出
来、また、固定具に対してモーメント力の作用しない接
合金具を提供すること。 【解決手段】 土台又は横架材と柱とを接合する接合金
具1である。土台又は横架材の柱との接合部側面、又は
柱の端部側面にそれぞれ当接する第1当接片11及び第
2当接片12を所定の段差をもって連なった状態で接続
させ一体形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、柱と土台又は横架
材との接合金具に関し、詳しくは、柱と土台又は横架材
との間に段差がある場合に使用して最適な接合金具に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から軸組構法では、例えば図6に示
す如く、土台5の上に柱6を立て、その柱6に桁、梁、
胴差し等の横架材が設けられて軸組が形成される。これ
ら部材の接合部は、木材を加工して組み合わせる伝統的
な方法から、最近、地震などの揺れに対する耐震性の確
保のために短尺金物、箱金物等種々の金物が多用されて
いる。
【0003】また、さらに耐震性向上を図るため、軸組
構法における構造部材の機械的強度面の向上を目的と
し、鋼材等、従来の木材より高弾性係数をもった補強材
を有する複合部材の使用も提案されている。すなわち、
図6に示すように、軸組構法の木造建造物において、そ
の構造の強度、安定性及び耐久性を大きく左右する梁材
に鉄骨材71を用いること、さらに施工性向上のため、
この鉄骨材71を木質材72、72と組み合わて建築物
を構成することが検討されている。そして、図7に詳し
く示すように、横架材である梁材として、鉄骨材71と
木質材72、72とを複合した複合梁材7の使用が提案
されている。この複合梁材7は、木質材72、72と柱
6、すじかい等の他の部材とを、例えばH型金具等、各
種の平板状の接合金具Aを使用し緊結して施工される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、住環
境の向上を目的とし、都市部を中心にして3階建て構造
の木造住宅が普及しつつある。この3階建て構造の木造
住宅は、一般の2階建て住宅に比べて単位面積当たりの
重量が大きく、柱にはより大きな圧縮荷重が加わること
となる。
【0005】そのため、この柱への圧縮荷重に対してそ
の強度面での安全係数を高めるために、3階建て木造住
宅においては、前記の複合梁材7とともに断面積の大き
な木質の柱材を用いることがある。すなわち、2階建て
木造住宅においては、一般にその一辺の長さが105m
mの柱材を使用するのに対し、3階建て木造住宅におい
ては、一辺の長さが120mmの柱材が用いられる場合
がある。したがって、上記従来の技術においては、図7
に示すように、接合金具Aである平板状のH型金具を使
用可能な状態とするために柱6の端部側面を切り欠いて
切欠部6dを設けるか、あるいは図8に示すように、接
合金具Aと複合梁材7の木質材72側面との隙間に所定
厚さのスペーサ材Bを介在させ、釘などの固定具Cを用
いて緊結する必要があり、手間がかかるという問題があ
った。
【0006】なお、一般に、上記のスペーサ材Bと接合
金具Aとは分離状態にて釘などの固定具Cによって緊結
される。そのため、地震などの揺れにより複合梁材7あ
るいは柱6のそれぞれの部材に軸方向の力が加わった場
合、各部材から固定具Cにはモーメント力が加わり変形
することもあって、接合金具Aによる接合力が低下する
という問題もあった。
【0007】本発明は、上記事由に鑑みてなしたもの
で、その目的とするところは、柱と土台又は横架材との
間に段差がある場合において柱端部を切り欠くことなく
使用することが出来、また、固定具に対してモーメント
力の作用しない接合金具を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の接合金具は、土台又は横架材と柱と
を接合する接合金具であって、土台又は横架材の柱との
接合部側面、又は柱の端部側面にそれぞれ当接する第1
当接片及び第2当接片を所定の段差をもって連なった状
態で接続させ一体形成して成る。
【0009】したがって、この場合、土台又は横架材の
接合部側面と柱の端部側面とに所定の段差のある場合
に、一体に形成された接合金具の第1当接片及び第2当
接片を土台又は横架材と柱とにそれぞれ当接させ接合す
ることができる。
【0010】また、請求項2記載の接合金具は、土台又
は横架材と柱とを接合する接合金具であって、土台又は
横架材の柱との接合部側面、又は柱の端部側面にそれぞ
れ当接する第1当接片及び第2当接片を所定の段差をも
って連なった状態で接続させ一体形成し、第1当接片又
は第2当接片のいずれか一方の当接片側縁を少なくとも
その接続部の段差高さ分立ち上げて折曲片を形成して、
同折曲片と接続部とを連結して成る。
【0011】したがって、この場合、土台又は横架材の
接合部側面と柱の端部側面とに所定の段差のある場合
に、一体に形成された接合金具の第1当接片と第2当接
片との接続部及び、そのいずれか一方の当接片側縁を少
なくとも該接続部の段差高さ分だけ立ち上げ形成された
折曲片が連結された第1当接片及び第2当接片を、土台
又は横架材と柱とにそれぞれ当接させ接合することがで
きる。
【0012】また、請求項3記載の接合金具は、土台又
は横架材と柱とを接合する接合金具であって、土台又は
横架材の柱との接合部側面、又は柱の端部側面の何れか
一方に当接する第1当接片の一端を折り曲げて重ね、土
台又は横架材の柱との接合部側面、又は柱の端部側面の
他方に当接する第2当接片を該第1当接片と所定の段差
をもつよう一体形成し、固定具挿通孔を同第1当接片及
び第2当接片に固定具を貫通させ挿通し得るように設け
て成る。
【0013】したがって、この場合、土台又は横架材の
接合部側面と柱の端部側面とに所定の段差のある場合
に、一体に形成された接合金具の第1当接片及びこの第
1当接片の一端を折り曲げて重ねて形成された第2当接
片を、土台又は横架材と柱とにそれぞれ当接させ、第1
当接片及び第2当接片の固定具挿通孔に固定具を貫通し
挿通させて打ち込み接合することができる。
【0014】また、請求項4記載の接合金具は、土台又
は横架材と柱とを接合する接合金具であって、固定具挿
通孔を有して土台又は横架材の柱との接合部側面に当接
する当接片の両縁端を、柱の端部対向側面にそれぞれ当
接するよう対向片を折り曲げ形成し、その対向片に固定
具挿通孔を設けて成る。
【0015】したがって、この場合、土台又は横架材の
接合部側面と柱の端部側面とに所定寸法内の段差のある
場合に、当接片を、土台又は横架材の柱との接合部側面
に当接させ、当接片の両縁端を折り曲げて形成された対
向片を柱の端部対向側面に当接させるとともに、該対向
片の固定具挿通孔に固定具を挿通させて打ち込み接合す
ることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】図1、図2は、本発明の請求項1
に対応する第1の実施の形態を示し、図3は、本発明の
請求項2に対応する第2の実施の形態を示し、図4は、
本発明の請求項3に対応する第3の実施の形態を示し、
図5は、本発明の請求項4に対応する第4の実施の形態
を示している。
【0017】[第1の実施の形態]図1は、第1の実施
の形態の接合金具を示す使用状態の斜視図である。図2
は、同接合金具の外観を示す斜視図である。
【0018】この実施の形態の接合金具1は、土台又は
横架材と柱とを接合する接合金具であって、土台又は横
架材の柱との接合部側面、又は柱の端部側面にそれぞれ
当接する第1当接片11及び第2当接片12を所定の段
差をもって連なった状態で接続させ一体形成して成る。
【0019】接合金具1は、この場合、鋼板材料を打ち
抜き及び折曲して形成され、第1当接片11及び第2当
接片12の接続部14の段差は、例えば図1に示すよう
に、横架材である、従来の技術の項にて説明した複合梁
材7と、この複合梁材7の木質材72の巾寸法(例えば
105mm)より大きい所定巾寸法(例えば120m
m)をもった柱6とを接合するのに使用するよう形成さ
れている。また、その接続部14には、第1当接片11
及び第2当接片12に連なる補強用の打ち出しであるビ
ード15を適宜設けられており、第1当接片11及び第
2当接片12には、釘等の固定具Cを挿通させるための
固定孔13が、図2に示すようにそれぞれ複数個設けら
れている。したがって、接合金具1は、比較的薄い鋼板
材料を曲げたのみでは、その接続部14の曲げ部の強度
が弱いのを、ビード15を設けることにて接続部14の
強度を向上させることが出来、また、接合金具1自体を
軽量化出来るとともに、簡単な金型構造にて安いコスト
にて製作することが出来る。
【0020】なお、図1に示す複合梁材7の鉄骨材71
は、この場合断面H型のH形鋼で、そのウエブには、長
手方向の両端及び中間の所定位置に、複合梁材7の延長
及び複合梁材7同士の接合用のボルト挿通用の透孔が設
けられており、また、そのフランジには、木質材72を
所定のボルトにて固定するためのボルト挿通用の透孔が
設けられている。また、複合梁材7の木質材72は、長
手方向の両端及び中間の所定位置において、上記鉄骨材
71に長ボルトのボルトねじ部73が木質材72上下面
から突出するようにボルト固定されている。
【0021】したがって、柱6は、この場合、図1に示
すように、その複合梁材7との接合端面である木口6b
に、複合梁材7のボルトねじ部73に対応するほぞ穴6
1を形成して接合される。すなわち、上記の接合金具1
は、複合梁材7と柱6とを接合する場合、まず、柱6の
ほぞ穴61に複合梁材7のボルトねじ部73を係合させ
て当接させ、次いで、接合金具1の第1当接片11を柱
6の端部側面6a、及び第2当接片12を横架材である
複合梁材7の柱6との接合部側面7aにそれぞれ当接さ
せて固定孔13に釘などの固定具Cを打ち込んで使用す
る。また、このとき、接合金具1と複合梁材7とは直接
接しているので、複合梁材7あるいは柱6のそれぞれの
部材に軸方向の力が加わった場合にも固定具Cには各部
材からはモーメント力が加わることが無く、接合金具1
による接合力が低下することが無い。
【0022】したがって、以上説明した接合金具1によ
ると、横架材である複合梁材7の接合部側面7aと柱6
の端部側面6aとに所定の段差のある場合に、一体に形
成された接合金具1の第1当接片11及び第2当接片1
2を複合梁材7と柱6とにそれぞれ当接させ接合するこ
とができるので、柱6と複合梁材7との間に段差がある
場合において柱6端部を切り欠くことなく使用すること
が出来、また、固定具Cに対してモーメント力を作用さ
せることなく接合出来る。
【0023】[第2の実施の形態]図3は、第2の実施
の形態の接合金具の外観を示す斜視図で、該実施の形態
の接合金具2は、例えば第1の実施の形態のものと同一
の複合梁材7と柱6とを、図1に示すように接合する接
合金具であって、土台又は横架材の柱との接合部側面、
又は柱の端部側面にそれぞれ当接する第1当接片21及
び第2当接片22を所定の段差をもって連なった状態で
接続させ一体形成し、第1当接片21又は第2当接片2
2のいずれか一方の当接片側縁を少なくともその接続部
24の段差高さ分立ち上げて折曲片25、25を形成し
て、同折曲片25、25と接続部24とを連結して成
る。
【0024】接合金具2は、この場合、鋼板材料を打ち
抜き及び折曲して形成され、第1当接片21及び第2当
接片22の接続部24の段差は、第1の実施の形態にて
説明したものと同じ複合梁材7と柱6とを接合するよう
に形成され、その接続部24と上記折曲片25、25と
は溶接にて連結してあり、また、第1当接片21及び第
2当接片22には、図3に示すように、釘等の固定具C
を挿通させるための固定孔23がそれぞれ複数個設けら
れている。したがって、接合金具2は、比較的薄い鋼板
材料を曲げたのみでは、その接続部14の曲げ部の強度
が弱いのを、接続部24と折曲片25、25と連結する
ことにて強度を向上させることが出来、また、接合金具
2自体を軽量化出来るとともに、簡単な金型構造にて安
いコストにて製作することが出来る。なお、段差が例え
ば5〜10mm程度で比較的低い段差の場合には、第2
当接片22を絞り加工曲げによって一体形成しても良
い。
【0025】上記の接合金具2は、図1に示すように、
複合梁材7と柱6とを接合する場合、まず、柱6のほぞ
穴61に複合梁材7のボルトねじ部73を係合させて当
接させ、次いで、接合金具2の第1当接片21を柱6の
端部側面6a、及び第2当接片22を横架材である複合
梁材7の柱6との接合部側面7aにそれぞれ当接させて
固定孔23に固定具Cを打ち込んで使用する。また、こ
のとき、接合金具2と複合梁材7とは直接接しているの
で、複合梁材7あるいは柱6のそれぞれの部材に軸方向
の力が加わった場合にも固定具Cには各部材からはモー
メント力が加わることが無く、接合金具2による接合力
が低下することが無い。
【0026】したがって、以上説明した接合金具2によ
ると、横架材である複合梁材7の接合部側面7aと柱6
の端部側面6aとに所定の段差のある場合に、一体に形
成された接合金具2の第1当接片21と第2当接片22
との接続部24及び、そのいずれか一方の当接片側縁を
少なくとも該接続部24の段差高さ分だけ立ち上げ形成
された折曲片25、25が連結された第1当接片21及
び第2当接片22を、複合梁材7と柱6とにそれぞれ当
接させ接合することができるので、柱6と複合梁材7と
の間に段差がある場合において柱6端部を切り欠くこと
なく使用することが出来、また、固定具Cに対してモー
メント力の作用させることなく接合出来る。
【0027】[第3の実施の形態]図4は、第3の実施
の形態の接合金具の外観を示す斜視図で、該実施の形態
の接合金具3は、例えば第1の実施の形態のものと同一
の複合梁材7と柱6とを、図1に示すように接合する接
合金具であって、土台又は横架材の柱との接合部側面、
又は柱の端部側面の何れか一方に当接する第1当接片3
1の一端を折り曲げて重ね、土台又は横架材の柱との接
合部側面、又は柱の端部側面の他方に当接する第2当接
片32を該第1当接片と所定の段差をもつよう一体形成
し、固定具挿通孔33を同第1当接片31及び第2当接
片32に固定具を貫通させ挿通し得るように設けて成
る。
【0028】接合金具3は、この場合、鋼板材料を打ち
抜き及び折曲して形成され、第1当接片31及び第2当
接片32の折り曲げにによる段差は、第1の実施の形態
にて説明したものと同じ複合梁材7と柱6とを接合する
ように形成されている。第1当接片31には、図4に示
すように、釘等の固定具Cを挿通させるための固定具挿
通孔33が複数個設けられ、この第1当接片31裏面側
の折り曲げ部分の第2当接片32には、第1当接片31
から固定具を貫通させ挿通し得るように同じく固定具挿
通孔33を設けている。したがって、接合金具3は、比
較的薄い鋼板材料を曲げたのみでは、折曲げ部の強度が
弱いのを、固定具Cを第1当接片31及び第2当接片3
2の固定具挿通孔33に貫通させ挿通することにて、固
定具Cへのせん断力を第1当接片31及び第2当接片3
2の2面にて折曲げ部に作用させることが出来て変形防
止の効果を奏する。そして、接合金具3自体を軽量化出
来、また、簡単な金型構造にて安いコストにて製作する
ことが出来る。
【0029】上記の接合金具3も、図1に示すように、
複合梁材7と柱6とを接合する場合、まず、柱6のほぞ
穴61に複合梁材7のボルトねじ部73を係合させて当
接させ、次いで、接合金具3の第1当接片31を柱6の
端部側面6a、及び第2当接片32を横架材である複合
梁材7の柱6との接合部側面7aにそれぞれ当接させて
固定具挿通孔33に固定具Cを打ち込んで使用する。ま
た、このとき、接合金具3と複合梁材7とは直接接して
いるので、複合梁材7あるいは柱6のそれぞれの部材に
軸方向の力が加わった場合にも固定具Cには各部材から
はモーメント力が加わることが無く、接合金具3による
接合力が低下することが無い。
【0030】したがって、以上説明した接合金具3によ
ると、横架材である複合梁材7の接合部側面7aと柱6
の端部側面6aとに所定の段差のある場合に、一体に形
成された接合金具の第1当接片31及びこの第1当接片
31の一端を折り曲げて重ねて形成された第2当接片3
2を、柱6の端部側面6a及び横架材である複合梁材7
の接合部側面7aとにそれぞれ当接させ、第1当接片3
1及び第2当接片32の固定具挿通孔33に固定具Cを
貫通し挿通させて打ち込み接合することができるので、
柱6と複合梁材7との間に段差がある場合において柱6
端部を切り欠くことなく使用することが出来、また、固
定具Cに対してモーメント力の作用させることなく接合
出来る。
【0031】[第4の実施の形態]図5は、第4の実施
の形態の接合金具の外観を示す斜視図で、該実施の形態
の接合金具4は、例えば第1の実施の形態のものと同様
の複合梁材7と柱6とを、図1に示すように接合する接
合金具であって、固定具挿通孔43を有して複合梁材7
の柱6との接合部側面7aに当接する当接片41の両縁
端を、柱6の端部対向側面6c、6cにそれぞれ当接す
るよう対向片42、42を折り曲げ形成し、その対向片
42、42に固定具挿通孔44を設けて成る。
【0032】接合金具4は、この場合、鋼板材料を打ち
抜き及び折曲して形成され、第1の実施の形態のものと
同様の複合梁材7と柱6との段差が、例えば20mm以
上の場合に接合するに効果的な接合金具である。当接片
41には、図4に示すように、釘等の固定具を挿通させ
るための固定具挿通孔43が複数個設けられ、この当接
片41両縁端を柱6の外形寸法分の巾をもって折り曲げ
て形成された対向片42、42には、柱6側方から固定
具Cを設け得るように固定具挿通孔44が設けられてい
る。したがって、接合金具4へのせん断力が当接片41
両端の折曲げ部に沿って作用することとなり、比較的薄
い鋼板材料によっても高い接合強度を確保出来る。そし
て、接合金具4自体を軽量化出来、また、簡単な金型構
造にて安いコストにて製作することが出来る。
【0033】上記の接合金具4も、図1に示すように、
複合梁材7と柱6とを接合する場合、まず、柱6のほぞ
穴61に複合梁材7のボルトねじ部73を係合させて当
接させ、次いで、接合金具4の当接片41を横架材であ
る複合梁材7の柱6との接合部側面7aに当接させると
ともに対向片42、42を柱6の端部対向側面6c、6
cにそれぞれ当接させて固定具挿通孔43、44に釘な
どの固定具Cをそれぞれ打ち込んで使用する。また、こ
のとき、接合金具4と柱6とが直接接する対向片42、
42間が開放しているので、複合梁材7及び柱6との段
差寸法のある程度の変化に柔軟に対応出来る。
【0034】したがって、以上説明した接合金具4によ
ると、横架材である複合梁材7の接合部側面7aと柱6
の端部側面6aとに所定の段差のある場合に、当接片4
1を、横架材である複合梁材7の柱6との接合部側面7
aに当接させ、当接片41の両縁端を折り曲げて形成さ
れた対向片42、42を柱6の端部対向側面6c、6c
に当接させるとともに、該対向片42、42の固定具挿
通孔44に固定具Cを挿通させて打ち込み接合すること
ができるので、柱6と複合梁材7との間に段差がある場
合において柱6端部を切り欠くことなく使用することが
出来、また、固定具Cに対してモーメント力の作用させ
ることなく接合出来る。
【0035】
【発明の効果】上述の如く、本発明の請求項1記載の接
合金具は、土台又は横架材の接合部側面と柱の端部側面
とに所定の段差のある場合に、一体に形成された接合金
具の第1当接片及び第2当接片を土台又は横架材と柱と
にそれぞれ当接させ接合することができるので、柱と複
合梁材との間に段差がある場合において柱端部を切り欠
くことなく使用することが出来、また、固定具に対して
モーメント力を作用させることなく接合出来る。
【0036】また、請求項2記載の接合金具は、土台又
は横架材の接合部側面と柱の端部側面とに所定の段差の
ある場合に、一体に形成された接合金具の第1当接片と
第2当接片との接続部及び、そのいずれか一方の当接片
側縁を少なくとも該接続部の段差高さ分だけ立ち上げ形
成された折曲片が連結された第1当接片及び第2当接片
を、土台又は横架材と柱とにそれぞれ当接させ接合する
ことができるので、柱と複合梁材との間に段差がある場
合において柱端部を切り欠くことなく使用することが出
来、また、固定具に対してモーメント力の作用させるこ
となく接合出来る。
【0037】また、請求項3記載の接合金具は、土台又
は横架材の接合部側面と柱の端部側面とに所定の段差の
ある場合に、一体に形成された接合金具の第1当接片及
びこの第1当接片の一端を折り曲げて重ねて形成された
第2当接片を、土台又は横架材と柱とにそれぞれ当接さ
せ、第1当接片及び第2当接片の固定具挿通孔に固定具
を貫通し挿通させて打ち込み接合することができるの
で、柱と複合梁材との間に段差がある場合において柱端
部を切り欠くことなく使用することが出来、また、固定
具に対してモーメント力の作用させることなく接合出来
る。
【0038】また、請求項4記載の接合金具は、土台又
は横架材の接合部側面と柱の端部側面とに所定寸法内の
段差のある場合に、当接片を、土台又は横架材の柱との
接合部側面に当接させ、当接片の両縁端を折り曲げて形
成された対向片を柱の端部対向側面に当接させるととも
に、該対向片の固定具挿通孔に固定具を挿通させて打ち
込み接合することができるので、柱と複合梁材との間に
段差がある場合において柱端部を切り欠くことなく使用
することが出来、また、固定具に対してモーメント力の
作用させることなく接合出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の接合金具を示す使
用状態の斜視図である。
【図2】同接合金具の外観を示す斜視図である。
【図3】第2の実施の形態の接合金具の外観を示す斜視
図である。
【図4】第3の実施の形態の接合金具の外観を示す斜視
図である。
【図5】第4の実施の形態の接合金具の外観を示す斜視
図である。
【図6】木造軸組構法の一構成を示す斜視図である。
【図7】本発明の従来例である接合金具の使用状態を示
す斜視図である。
【図8】本発明の他の従来例の使用状態を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
1 接合金具 11 第1当接片 12 第2当接片 2 接合金具 21 第1当接片 22 第2当接片 24 接続部 25 折曲片 3 接合金具 31 第1当接片 32 第2当接片 33 固定具挿通孔 4 接合金具 41 当接片 42 対向片 43、44 固定具挿通孔 6 柱 6a 端部側面 6c 対向側面 7 複合梁材(横架材) 7a 接合部側面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 斉藤 宏明 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 Fターム(参考) 2E125 AA04 AA14 AA18 AC15 AC23 AG12 BB14 BB15 BB22 BB23 BC02 BC09 CA02 EA25

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 土台又は横架材と柱とを接合する接合金
    具であって、土台又は横架材の柱との接合部側面、又は
    柱の端部側面にそれぞれ当接する第1当接片及び第2当
    接片を所定の段差をもって連なった状態で接続させ一体
    形成して成る接合金具。
  2. 【請求項2】 土台又は横架材と柱とを接合する接合金
    具であって、土台又は横架材の柱との接合部側面、又は
    柱の端部側面にそれぞれ当接する第1当接片及び第2当
    接片を所定の段差をもって連なった状態で接続させ一体
    形成し、第1当接片又は第2当接片のいずれか一方の当
    接片側縁を少なくともその接続部の段差高さ分立ち上げ
    て折曲片を形成して、同折曲片と接続部とを連結して成
    る接合金具。
  3. 【請求項3】 土台又は横架材と柱とを接合する接合金
    具であって、土台又は横架材の柱との接合部側面、又は
    柱の端部側面の何れか一方に当接する第1当接片の一端
    を折り曲げて重ね、土台又は横架材の柱との接合部側
    面、又は柱の端部側面の他方に当接する第2当接片を該
    第1当接片と所定の段差をもつよう一体形成し、固定具
    挿通孔を同第1当接片及び第2当接片に固定具を貫通さ
    せ挿通し得るように設けて成る接合金具。
  4. 【請求項4】 土台又は横架材と柱とを接合する接合金
    具であって、固定具挿通孔を有して土台又は横架材の柱
    との接合部側面に当接する当接片の両縁端を、柱の端部
    対向側面にそれぞれ当接するよう対向片を折り曲げ形成
    し、その対向片に固定具挿通孔を設けて成る接合金具。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2003090086A (ja) * 2001-09-17 2003-03-28 Mitsubishi Material Kenzai Corp Zクリップ回転防止金具及び建材の留付構造
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