JP2000016830A - 光学ガラスおよび光学製品 - Google Patents

光学ガラスおよび光学製品

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JP2000016830A JP11118278A JP11827899A JP2000016830A JP 2000016830 A JP2000016830 A JP 2000016830A JP 11118278 A JP11118278 A JP 11118278A JP 11827899 A JP11827899 A JP 11827899A JP 2000016830 A JP2000016830 A JP 2000016830A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の光学ガラスのうちで酸化鉛を必須成分
としていない高屈折率,高〜中分散の光学ガラスのガラ
ス融液をPt製またはPt合金製の流出パイプから流下
させると、ガラス融液の一部が流出パイプの先端部の外
側を濡れ上がるという現象が起こるので、当該ガラス融
液を材料として用いて小型のガラス製品を得ようとする
と、ガラス製品に脈理が生じたり、ガラス製品の重量調
節が困難になる。 【解決手段】 光学ガラスとして、酸化ケイ素と酸化ホ
ウ素とを含有している屈折率(nd )1.7以上、アッ
ベ数(νd )28〜41の光学ガラスであり、酸化ホウ
素の含有量に対する酸化ケイ素の含有量の割合が0.7
8より大きく、液相温度以上の所定の温度または所定の
温度領域においてPtまたはPt合金との接触角が40
゜以上となり、屈伏点Ts が580℃以下であるものを
用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学ガラス,当該
光学ガラスからなる成形用素材およびその製造方法なら
びに前記の光学ガラスを素材として用いて得られる光学
製品およびその製造方法に係り、特に、高屈折率,高〜
中分散の光学ガラス,当該光学ガラスからなる精密プレ
ス成形用素材およびその製造方法ならびに前記の光学ガ
ラスを素材として用いて得られる光学製品およびその製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】所望の光学系を形成するにあたっては、
一般に、屈折率nd やアッベ数νd が異なる種々の光学
素子を組み合わせる必要がある。このため、屈折率nd
やアッベ数νd が異なる種々の光学ガラスが開発されて
いる。例えば、屈折率nd が概ね1.7以上でアッベ数
νd が概ね28〜41である高屈折率,高〜中分散の光
学ガラスとしては、重バリウムフリントガラス,重フリ
ントガラス,ランタンフリントガラス、あるいは重ラン
タンフリントガラス等に分類される種々のガラスが開発
されている(JIS Z8120参照)。
【0003】ところで、光学素子(レンズやプリズム
等)等の光学製品や光ファイバ固定用部材等をガラスに
よって形成する際の一法として、現在では精密プレス成
形が広く利用されている。ガラス製の成形品を得る際の
精密プレス成形は、所定形状のキャビティを有する成形
型を用いて所定の精密プレス成形用素材(ガラス成形予
備体)を高温下で加圧成形して、最終製品形状もしくは
それに極めて近い形状のガラス成形品を作製するもので
ある。精密プレス成形に用いられる成形型の各成形面は
高い表面精度を有しており、この成形型と前記の精密プ
レス成形用素材(ガラス成形予備体)とが所定の温度範
囲内にあるときに当該成形型を用いて前記の精密プレス
成形用素材(ガラス成形予備体)をプレスすることによ
り、前記の成形面それぞれの形状が精密プレス成形用素
材(ガラス成形予備体)に転写される。
【0004】精密プレス成形によってガラス製の成形品
を得るにあたっては、上記のように精密プレス成形用素
材を高温下で加圧成形することが必要であるので、この
とき使用される成形型も高温に曝され、かつ、高い圧力
が加えられる。このため、精密プレス成形用素材につい
ては、(1) プレス成形の際の高温環境によって成形型自
体や当該成形型の内側表面に設けられている離型膜が損
傷することを抑制するという観点から、そのガラス屈伏
点をできるだけ低くすることが望まれており、また、
(2) 精密プレス成形用素材と成形型とが反応すること等
によって反応生成物が生じて成形品の表面性状が劣化す
ることを抑制するという観点から、成形型との反応性を
できるだけ低く抑えることが望まれている。さらに、
(3) 環境保護の観点から、酸化鉛(PbO)を含有しな
いことが望まれている。
【0005】上記(2) および(3) の観点からみて精密プ
レス成形用素材として好ましい高屈折率,高〜中分散の
光学ガラスは、酸化鉛を必須成分としていない高屈折
率,高〜中分散の光学ガラス、例えばランタンフリント
ガラスまたは重ランタンフリントガラスとして分類され
る光学ガラスである。酸化鉛を必須成分として含有して
いる高屈折率,高〜中分散の光学ガラス、例えば重バリ
ウムフリントガラスまたは重フリントガラスとして分類
される光学ガラスは、上記(2) および(3) の観点から、
前記の精密プレス成形用素材として好ましいものとはい
えない。
【0006】酸化鉛を必須成分としていない高屈折率,
高〜中分散の光学ガラスは、一般にホウ酸塩ガラスまた
はホウケイ酸塩ガラスであり、当該光学ガラスとして
は、例えば特開昭61−232243号公報に開示され
ているB23−SiO2−Li2O−CaO−La23
TiO2−ZrO2−Nb25 系の光学ガラスや、特開
昭61−146730号公報に開示されているSiO2
−B23−Li2O−La23−ZrO2−Nb25
の光学ガラスが知られている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】精密プレス成形で使用
されるプレス成形用素材の製造方法としては、目的とす
る成形品の種類等に応じて種々の方法があるが、いずれ
の方法による場合でも、熔解炉において所望のガラス融
液を調製し、このガラス融液を流出パイプによって所望
の場所まで導いてその流出口から流下させる必要があ
る。
【0008】上記の熔解炉や流出パイプの材料として
は、一般にPt(白金)またはPt合金が使用されてい
るわけであるが、酸化鉛を必須成分としていない従来の
高屈折率,高〜中分散光学ガラス、すなわち、ホウ酸塩
ガラスまたはホウケイ酸塩ガラスからなる従来の高屈折
率,高〜中分散光学ガラスは、ガラス融液時において、
熔解炉や流出パイプの材料として使用されているPtま
たはPt合金と濡れやすい。
【0009】そして、ガラス融液がPt製またはPt合
金製の流出パイプと濡れやすい場合には、図1に示すよ
うに、流出パイプ1をその流出口が鉛直下方を向くよう
にして配設したとしても、流出パイプ1から流下するガ
ラス融液2の一部2aが流出パイプ1における流出口側
の先端部の外側を濡れ上がるという現象(以下、この現
象を「濡れ上がり現象」という。)が起こるようにな
り、この濡れ上がり現象は流出パイプ1の径が細くなれ
ば細くなるほど顕著になる。なお、図1における符号3
は、流出パイプ1を加熱しておくための流出炉を示して
いる。
【0010】小型の光学製品用の精密プレス成形用素
材、例えば小径レンズ用の精密プレス成形用素材を得よ
うとすると流出パイプ1の径が必然的に小さくなるの
で、酸化鉛を必須成分としていない上記従来の高屈折
率,高〜中分散光学ガラスでは、前記小型の光学製品用
の精密プレス成形用素材を得ようとしたときに上記の濡
れ上がり現象が顕著となる。そして、上記の濡れ上がり
現象が顕著になった場合には、(i) ガラス融液を流出パ
イプから流下させてガラスゴブを得たときに当該ガラス
ゴブに脈理が生じ、その結果として、当該ガラスゴブか
ら所望の光学特性を有する光学製品を得ることができな
くなる、といった問題や、(ii)ガラス融液を流出パイプ
から流下させてガラスゴブを得る際に当該ガラスゴブの
重量調節ができなくなり、その結果として、当該ガラス
ゴブから得ようとする光学製品の重量調節ができなくな
るか、または、光学製品の重量を調節するための工程が
必要になる、といった問題が生じる。
【0011】本発明の第1の目的は、上記の濡れ上がり
現象が起こり難く、かつ、高屈折率,高〜中分散のもの
を得ることが容易な光学ガラスを提供することにある。
また、本発明の第2の目的は、高屈折率,高〜中分散の
光学ガラスからなる小型のものを得ることが容易な精密
プレス成形用素材およびその製造方法を提供することに
ある。そして、本発明の第3の目的は、高屈折率,高〜
中分散の光学ガラスからなる小型のものを得ることが容
易な光学製品およびその製造方法を提供することにあ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
る本発明の光学ガラスは、酸化ケイ素と酸化ホウ素とを
含有している屈折率(nd )1.7以上、アッベ数(ν
d )28〜41の光学ガラスであり、酸化ホウ素の含有
量に対する酸化ケイ素の含有量の割合が0.78より大
きく、液相温度以上の所定の温度もしくは所定の温度領
域においてPtまたはPt合金との接触角が40゜以上
となり、屈伏点Ts が580℃以下である、ことを特徴
とするものである(以下、この光学ガラスを「光学ガラ
スI」という。)。
【0013】また、上記第1の目的を達成する本発明の
他の光学ガラスは、酸化ケイ素,酸化ホウ素,酸化リチ
ウム,酸化カルシウム,酸化チタンおよび酸化ニオブを
合量で63wt%以上含有しており、これらの成分それぞ
れの含有量が、酸化ケイ素17〜33wt%(ただし、1
7wt%である場合および33wt%である場合をそれぞれ
除く。)、酸化ホウ素1〜25wt%、酸化リチウム5〜
11wt%、酸化カルシウム5〜27wt%(ただし、5wt
%である場合を除く。)、酸化チタン1〜20wt%、酸
化ニオブ13〜30wt%(ただし、13wt%である場合
を除く。)であり、かつ、前記酸化ケイ素と前記酸化ホ
ウ素の合量が20〜50wt%で、酸化ホウ素の含有量に
対する酸化ケイ素の含有量の割合が0.78より大き
く、酸化ランタンを0〜16wt%未満、酸化亜鉛を0〜
12wt%、酸化バリウムを0〜15wt%、酸化ジルコニ
ウムを0〜10wt%、酸化ストロンチウムを0〜10wt
%、酸化タングステンを0〜6wt%、酸化アルミニウム
を0〜7wt%、酸化ナトリウムを0〜5wt%、酸化カリ
ウムを0〜5wt%、酸化イットリウムを0〜5wt%、酸
化ガドリニウムを0〜5wt%、酸化イッテルビウムを0
〜5wt%、酸化タンタルを0〜5wt%、酸化ヒ素を0〜
2wt%、酸化アンチモンを0〜2wt%それぞれ含有して
いる、ことを特徴とするものである(以下、この光学ガ
ラスを「光学ガラスII」という。)。
【0014】一方、上記第2の目的を達成する本発明の
精密プレス成形用素材は、上記本発明の光学ガラスから
なることを特徴とするものである。また、当該精密プレ
ス成形用素材の製造方法は、上記本発明の光学ガラスが
得られるガラス融液をPt製またはPt合金製の流出パ
イプの流出口から滴下させることで得たガラスゴブを成
形して、精密プレス成形用素材を得ることを特徴とする
ものである。
【0015】上記第3の目的を達成する本発明の光学製
品は、上記本発明の光学ガラスからなることを特徴とす
るものである。
【0016】そして、当該光学製品の製造方法は、所定
形状のキャビティを形成するための型要素として少なく
とも上型と下型とを備えている成形型内に上記本発明の
精密プレス成形用素材の製造方法によって製造された精
密プレス成形用素材を配置し、この精密プレス成形用素
材が加熱によって軟化した状態下で当該精密プレス成形
用素材を前記の成形型を用いて所定形状に精密プレス成
形する工程を含んでいることを特徴とするものである。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て詳細に説明する。まず、本発明の光学ガラスIについ
て説明する。本発明の光学ガラスIは、上述したよう
に、酸化ケイ素と酸化ホウ素とを含有している屈折率
(nd )1.7以上、アッベ数(νd )28〜41の光
学ガラスであり、酸化ホウ素の含有量に対する酸化ケイ
素の含有量の割合が0.78より大きく、液相温度以上
の所定の温度もしくは所定の温度領域においてPtまた
はPt合金との接触角が40゜以上となり、屈伏点Ts
が580℃以下のものである。
【0018】ここで、本明細書でいう「Pt合金」と
は、溶融ガラス(ガラス融液)を熔解炉あるいは溶融ガ
ラス槽から所望の場所に導くために使用される流出パイ
プの材料として用いることができるPt合金を意味す
る。当該「Pt合金」の具体例としては、例えば、Au
(金),Rh(ロジウム),Ir(イリジウム)および
Pd(パラジウム)からなる群より選択された少なくと
も1種とPtとの合金が挙げられる。中でも、Ptを8
0at%以上含有し、Auを20at%以下含有し、Rhと
IrとPdとを合量で10at%以下(Rh,Irおよび
Pdのいずれをも含有しない場合を含む。)含有するも
の、特に95Ptー5Au合金は、上記の流出パイプの
材料として用いられている。
【0019】また、本明細書でいう「接触角」とは、次
のようにして測定した、ガラスとPt製プレートもしく
はPt合金製プレートとの接触角の大きさを意味する。
まず、図2(a)に示すように、水平に保持されている
Pt製もしくはPt合金製のプレート5(表面を鏡面加
工したもの。平面視上の大きさは10×10mm。以
下、単に「プレート5」という。)の中央付近に4×4
×4mmの大きさのガラス試料6aを載せ、大気中にお
いて前記のガラス試料6aをその液相温度(L.T)以
上の所望の温度に加熱し、この状態で30分間保持する
ことによって前記のガラス試料を一旦溶融させた後、ア
ニールする。このアニールは、溶融したガラス試料をそ
のガラス転移点温度下で1時間保持した後に−30℃/
hrの降温速度の下に室温まで冷却することによって行わ
れる。次に、図2(b)に示すように、固化したガラス
試料6bを液体とみなして、当該ガラス試料6bと前記
のプレート5との接触角θを測定する。
【0020】なお、「表面を鏡面加工したPt製もしく
はPt合金製のプレート」とは、表面のRz が500〜
10000オングストロームとなるように加工したPt
製もしくはPt合金製のプレートのことである。Rz
値が小さい方が測定結果にバラツキが生じ難くなるが、
前記の範囲内であれば、例えば5000〜10000オ
ングストロームであってもよいし、1000〜1000
0オングストロームであってもよい。
【0021】本発明者は、流出パイプからガラス融液
(溶融ガラス)を流出させる際の温度もしくは温度領
域、すなわち、ガラスの液相温度以上の所定の温度もし
くは温度領域において上記の接触角が40°以上となる
ようにガラスの組成を選択することにより、例えば細径
の流出パイプ(内径が1〜8mmの流出パイプを意味す
るものとする。以下同じ。)を用いた場合においても、
前述した「濡れ上がり現象」を抑制することができるこ
とをみいだした。
【0022】ガラスが接触角についての上記の条件を満
たせば、前記細径の流出パイプからそのガラス融液を流
下させたとしても、脈理や重量バラツキが少ないガラス
ゴブを容易に形成することが可能になる。その結果とし
て、所望の光学特性および重量を有する小型の光学製品
(例えば小径レンズ)用の精密プレス成形用素材(ガラ
ス成形予備体)を高い生産性の下に得ることや、当該精
密プレス成形用素材を精密プレス成形法あるいは他の成
形法によって所定形状に成形することによって製造され
る光学製品、例えばレンズ等の光学素子を高い生産性の
下に得ることが、それぞれ容易になる。上記の接触角は
40°乃至概ね120°であることが好ましく、概ね5
0°乃至概ね120°であることがより好ましく、概ね
60°乃至概ね120°であることが更に好ましい。
【0023】なお、上記の接触角を求める際のガラス試
料の加熱温度(ガラス試料を一旦溶融させるための加熱
温度)は、流出パイプからガラス融液を流出させる際の
当該ガラス融液の温度が、通常、その液相温度L.Tか
ら[(L.T)+40]℃の範囲内であることから、こ
の温度範囲内の所定の温度とすることが好ましく、
[(L.T)+10]℃から[(L.T)+20]℃と
いう温度範囲内の所定の温度とすることがより好まし
い。
【0024】さらに、本発明者は、ガラス形成成分とし
て酸化ケイ素および酸化ホウ素を使用し、かつ、酸化ホ
ウ素の含有量に対する酸化ケイ素の含有量の割合を0.
78より大きくすることにより、接触角についての上記
の条件を満たし、屈折率(nd )が1.7以上でアッベ
数(νd )が28〜41である高屈折率,高〜中分散の
光学ガラスを容易に得ることができ、さらには、その屈
伏点を580℃以下にすることも可能であることをみい
だした。
【0025】本発明の光学ガラスIは、上述した2つの
知見に基づいて発明されたものである。したがって、当
該光学ガラスIは、Pt製またはPt合金製の細径の流
出パイプからそのガラス融液を流下させた場合でも前述
した濡れ上がり現象が起こり難く、かつ、高屈折率,高
〜中分散のものを得ることが容易な光学ガラスである。
そして、Pt製またはPt合金製の細径の流出パイプか
らそのガラス融液を流下させたときに前述した濡れ上が
り現象が起こり難くければ、1〜5mm径の精密プレス
成形用素材を得る際に使用されるPt製またはPt合金
製の細径の流出パイプ(内径は1〜3mm程度)からそ
のガラス融液を流下させたときにも前述した濡れ上がり
現象が起こり難いので、前記の精密プレス成形用素材を
高い重量精度の下に容易に得ることが可能になる。
【0026】上述した利点を有する光学ガラスIは、そ
の組成を適宜選択することにより、上記の接触角が40
°以上で、屈伏点が580℃以下で、光学恒数(nd
νd)が異なる種々のものを得ることが可能なものであ
る。屈折率nd が概ね1.70以上で、アッベ数νd
概ね28〜41で、接触角が40°以上で、屈伏点が5
80℃以下である光学ガラスIを得るうえからは、酸化
ケイ素および酸化ホウ素の他に、酸化リチウム,酸化カ
ルシウム,酸化チタンおよび酸化ニオブを含有させるこ
とが好ましい。
【0027】上記のガラス成分のうち、酸化ケイ素およ
び酸化ホウ素は、共にガラス形成成分として必要であ
る。そして、酸化ケイ素はPtおよびPt合金との濡れ
性の小さい光学ガラスを得るうえでも重要な成分であ
る。酸化リチウムは酸化ケイ素の熔解性を向上させる成
分であり、屈伏点Ts の低いガラスを得るうえでも重要
な成分である。
【0028】酸化カルシウムは、高屈折率,高〜中分散
の光学ガラスを得るにあったその液相温度を下げる働き
をする成分であると同時に、PtおよびPt合金との濡
れ性の小さい光学ガラスを得るうえでも必要な成分であ
る。酸化チタンおよび酸化ニオブは、共に高屈折率の光
学ガラスを得るうえで必要な成分であり、また、高分散
の光学ガラスを得るうえでも必要な成分である。
【0029】光学ガラスIを用いて精密プレス成形用素
材を得ようとする場合には、精密プレス成形時に成形型
が損傷することを抑制するうえから、当該光学ガラスI
の屈伏点Ts を概ね580℃以下にすることが好ましい
わけであるが、上記6種類のガラス成分を組み合わせる
ことにより、また、必要に応じて他の成分を添加するこ
とにより、屈折率nd が概ね1.70以上で、アッベ数
νd が概ね28〜41で、前記の接触角が40°以上
で、屈伏点Ts が概ね580℃以下である光学ガラスI
を容易に得ることができる。
【0030】屈折率nd が概ね1.70以上で、アッベ
数νd が概ね28〜41で、前記の接触角が40°以上
で、屈伏点Ts が概ね580℃以下である光学ガラスI
は、その組成を例えば以下(1) または(2) のようにする
ことによって得ることができる。
【0031】(1) 酸化ケイ素,酸化ホウ素,酸化リチウ
ム,酸化カルシウム,酸化チタンおよび酸化ニオブの合
量を63wt%以上とし、これらの成分それぞれの含有量
を、酸化ケイ素17〜33wt%(ただし、17wt%であ
る場合および33wt%である場合をそれぞれ除く。)、
酸化ホウ素1〜25wt%、酸化リチウム5〜11wt%、
酸化カルシウム5〜27wt%(ただし、5wt%である場
合を除く。)、酸化チタン1〜20wt%、酸化ニオブ1
3〜30wt%(ただし、13wt%である場合を除く。)
とし、かつ、前記酸化ケイ素と前記酸化ホウ素の合量を
20〜50wt%とし、酸化ランタンを0〜16wt%未
満、酸化亜鉛を0〜12wt%、酸化バリウムを0〜15
wt%、酸化ジルコニウムを0〜10wt%、酸化ストロン
チウムを0〜10wt%、酸化タングステンを0〜6wt
%、酸化アルミニウムを0〜7wt%、酸化ナトリウムを
0〜5wt%、酸化カリウムを0〜5wt%、酸化イットリ
ウムを0〜5wt%、酸化ガドリニウムを0〜5wt%、酸
化イッテルビウムを0〜5wt%、酸化タンタルを0〜5
wt%、酸化ヒ素を0〜2wt%、酸化アンチモンを0〜2
wt%それぞれ含有させる。勿論、このときのガラス組成
においては、酸化ホウ素の含有量に対する酸化ケイ素の
含有量の割合を、前述のように0.78より大きくす
る。
【0032】(2) 酸化ケイ素,酸化ホウ素,酸化リチウ
ム,酸化カルシウム,酸化チタンおよび酸化ニオブの合
量を63wt%以上とし、これらの成分それぞれの含有量
を、酸化ケイ素17〜33wt%(ただし、17wt%であ
る場合および33wt%である場合をそれぞれ除く。)、
酸化ホウ素1〜25wt%、酸化リチウム5〜11wt%、
酸化カルシウム5〜27wt%(ただし、5wt%である場
合を除く。)、酸化チタン1〜20wt%、酸化ニオブ1
3〜30wt%(ただし、13wt%である場合を除く。)
とし、かつ、前記酸化ケイ素と前記酸化ホウ素の合量を
20〜50wt%とし、酸化ランタンを0〜16wt%未
満、酸化亜鉛を0〜12wt%、酸化バリウムを0〜15
wt%、酸化ジルコニウムを0〜10wt%、酸化ストロン
チウムを0〜10wt%、酸化アンチモンを0〜2wt%そ
れぞれ含有させる。勿論、このときのガラス組成におい
ては、酸化ホウ素の含有量に対する酸化ケイ素の含有量
の割合を、前述のように0.78より大きくする。
【0033】上記(1) および(2) の組成において各成分
の含有量を上記の範囲とすることが好ましい理由は、以
下の通りである。すなわち、酸化ケイ素の含有量が17
wt%以下では前記の接触角が40°以上の光学ガラスを
得ることが困難になることがあり、当該含有量が33wt
%以上になると屈折率の高い光学ガラスを得ることが困
難になることがある。酸化ケイ素の含有量は、17.5
〜31wt%であることがより好ましい。
【0034】また、酸化ホウ素の含有量が1wt%未満で
はガラス化が困難になることがあり、当該含有量が25
wt%を超えると屈折率の高い光学ガラスを得ることが困
難になることがあるとともに、当該酸化ホウ素の揮発に
よってガラスに脈理が生じやすくなることがる。酸化ホ
ウ素の含有量は、1.5〜22wt%であることがより好
ましい。
【0035】酸化リチウムの含有量が5wt%未満では酸
化ケイ素の未熔解物がガラス中に残りやすくなることが
あったり、屈伏点Ts が概ね580℃以下の光学ガラス
を得ることが困難になったりすることがあり、当該含有
量が11wt%を超えるとガラスの液相温度が高くなって
量産性が低下することがあるとともに、屈折率の高い光
学ガラスを得ることが困難になることがある。酸化リチ
ウム含有量は、5.3〜9.5wt%であることがより好
ましく、6.5〜9.5wt%であることが更に好まし
い。
【0036】酸化カルシウムの含有量が5wt%以下で
は、酸化カルシウムを含有させることによって生じる前
述の効果が実質的に得られなくなることがあり、当該含
有量が27wt%を超えるとガラスの液相温度が高くなる
ことがある。酸化カルシウムの含有量は、5.5〜2
4.5wt%であることがより好ましく、6.5〜22wt
%であることが更に好ましい。
【0037】酸化チタンの含有量が1wt%未満では、酸
化チタンを含有させることによって生じる前述の効果が
実質的に得られなくなることがあり、当該含有量が20
wt%を超えるとガラスの液相温度が高くなることがあ
り、また、着色が強まることがある。酸化チタンの含有
量は、2.5〜18wt%であることがより好ましい。
【0038】そして、酸化ニオブの含有量が13wt%以
下では、酸化ニオブを含有させることによって生じる前
述の効果が実質的に得られなくなることがあり、当該含
有量が30wt%を超えるとガラスの液相温度が高くなる
ことがある。酸化ニオブの含有量は、13〜27.5wt
%(ただし、13wt%である場合を除く。)であること
がより好ましい。
【0039】上述した酸化ケイ素,酸化リチウム,酸化
カルシウム,酸化チタン,酸化ニオブおよび酸化ホウ素
の含有量がそれぞれ上記の範囲内であったとしても、こ
れら必須成分の合量が63wt%未満では、屈折率nd
概ね1.70以上で、アッベ数νd が概ね28〜41
で、ガラス屈伏点Ts が概ね580℃以下である光学ガ
ラスを得ることが困難になることがある。当該合量は、
65wt%以上であることがより好ましい。
【0040】また、酸化ケイ素と酸化ホウ素の合量が2
0wt%未満ではガラス化が困難になることがあり、当該
合量が50wt%を超えると屈折率の高い光学ガラスを得
ることが困難になることがある。酸化ケイ素と酸化ホウ
素の合量は、24〜43wt%であることがより好まし
い。
【0041】さらに、酸化ホウ素の含有量に対する酸化
ケイ素の含有量の割合が0.78以下であると、前記の
接触角が40゜以上の光学ガラスを得ることが困難にな
ることがあり、当該割合が30を超えると液相温度が高
くなることがある。この割合は、0.8〜27であるこ
とが特に好ましい。
【0042】一方、含有量が0wt%であってもよい成分
(以下、当該成分を「任意成分」という。)として挙げ
た物質のうち、酸化ランタン,酸化バリウム,酸化ジル
コニウム,酸化ストロンチウム,酸化タングステン,酸
化アルミニウム,酸化イットリウム,酸化ガドリニウ
ム,酸化イッテルビウムおよび酸化タンタルは、それぞ
れ適量の添加によってガラスの液相温度を下げる働きを
し、これらの成分の含有量を前記の範囲内で適宜選択す
ることにより、ガラスの光学恒数(nd ,νd )を調整
することが可能である。しかしながら、これらの成分の
1つでもその含有量が前記の範囲を超えると、ガラスの
液相温度が逆に上昇することがある。これらの成分のよ
り好ましい含有量は、酸化ランタン0〜15wt%,酸化
バリウム0〜12wt%,酸化ジルコニウム0〜7wt%,
酸化ストロンチウム0〜8wt%,酸化タングステン0〜
4wt%,酸化アルミニウム0〜5wt%,酸化イットリウ
ム0〜3wt%,酸化ガドリニウム0〜3wt%,酸化イッ
テルビウム0〜3wt%,酸化タンタル0〜3wt%であ
る。そして、酸化ランタンについては、その含有量を0
〜13wt%とすることが更に好ましい。
【0043】また、任意成分として挙げた酸化亜鉛,酸
化ナトリウムおよび酸化カリウムは、それぞれ適量の添
加によってガラスの屈伏点Ts を下げる働きをする。し
かしながら、これらの成分の1つでもその含有量が前記
の範囲を超えると、ガラスの液相温度が上昇し、失透性
が強くなることがある。これらの成分のより好ましい含
有量は、酸化亜鉛0〜11wt%,酸化ナトリウム0〜3
wt%,酸化カリウム0〜3wt%である。
【0044】そして、任意成分として挙げた酸化ヒ素お
よび酸化アンチモンは、それぞれ適量の添加によって脱
泡剤あるいは清澄剤としての働きをする。しかしなが
ら、これらの成分の1つでもその含有量が前記の範囲を
超えると、ガラスの液相温度が上昇することがある。こ
れらの成分のより好ましい含有量は、酸化ヒ素0〜2wt
%,酸化アンチモン0〜2wt%である。上述した任意成
分のうち、酸化ランタン,酸化ジルコニウムおよび酸化
亜鉛は、上述した他の任意成分に比べてガラスの耐失透
性を低下させにくいという利点を有している。
【0045】なお、本発明の光学ガラスIは、本発明の
目的を損なわない範囲内で、酸化リン,酸化ゲルマニウ
ム,酸化セシウム,酸化マンガン,酸化テルル,酸化ビ
スマスまたは酸化鉛を含有していてもよい。ただし、酸
化リンは、PtまたはPt合金に対するガラスの接触角
を小さくしてしまう作用があるので、その含有量は4重
量%未満とすることが好ましく、3重量%未満とするこ
とがより好ましい。
【0046】以上説明した本発明の光学ガラスIを得る
にあたっては、まず、目的とする光学ガラスの組成に応
じて所望の原料をそれぞれ所定量秤量し、これらの原料
を混合して調合原料を得る。次いで、この調合原料を1
000〜1350℃に加熱した熔解炉において熔解させ
てガラス融液とし、このガラス融液を清澄化した後に撹
拌して均一化する。その後、均一化したガラス融液を流
出パイプによって所望の場所まで導き、流出パイプから
流下したガラス融液を所望形状に成形した後に、または
成形しつつ、徐冷することにより得ることができる。こ
のとき、酸化ホウ素用の原料としてはB23 ,H3BO
3 等を、また、酸化アルミニウム用の原料としてはAl
23 ,Al(OH)3 等を、そして、他の成分用の原
料としては目的とする成分を構成しているカチオン元素
についての炭酸塩,硝酸塩,酸化物等を適宜用いること
ができる。
【0047】次に、本発明の光学ガラスIIについて説明
する。本発明の光学ガラスIIは、前述したように、酸化
ケイ素,酸化ホウ素,酸化リチウム,酸化カルシウム,
酸化チタンおよび酸化ニオブを合量で63wt%以上含有
しており、これらの成分それぞれの含有量が、酸化ケイ
素17〜33wt%(ただし、17wt%である場合および
33wt%である場合をそれぞれ除く。)、酸化ホウ素1
〜25wt%、酸化リチウム5〜11wt%、酸化カルシウ
ム5〜27wt%(ただし、5wt%である場合を除
く。)、酸化チタン1〜20wt%、酸化ニオブ13〜3
0wt%(ただし、13wt%である場合を除く。)であ
り、かつ、前記酸化ケイ素と前記酸化ホウ素の合量が2
0〜50wt%で、酸化ホウ素の含有量に対する酸化ケイ
素の含有量の割合が0.78より大きく、酸化ランタン
を0〜16wt%未満、酸化亜鉛を0〜12wt%、酸化バ
リウムを0〜15wt%、酸化ジルコニウムを0〜10wt
%、酸化ストロンチウムを0〜10wt%、酸化タングス
テンを0〜6wt%、酸化アルミニウムを0〜7wt%、酸
化ナトリウムを0〜5wt%、酸化カリウムを0〜5wt
%、酸化イットリウムを0〜5wt%、酸化ガドリニウム
を0〜5wt%、酸化イッテルビウムを0〜5wt%、酸化
タンタルを0〜5wt%、酸化ヒ素を0〜2wt%、酸化ア
ンチモンを0〜2wt%それぞれ含有している、ことを特
徴とするものである。
【0048】すなわち、本発明の光学ガラスIIは上述し
た本発明の光学ガラスIのうちの好ましい態様の1つで
ある。したがって、ここでは各成分についての具体的な
説明を省略する。当該光学ガラスIIは、屈折率nd が概
ね1.70以上で、アッベ数νd が概ね28〜41で、
前述した接触角が40°以上で、屈伏点Ts が概ね58
0℃以下のものを得ることが容易な光学ガラスである。
【0049】次に、本発明の精密プレス成形用素材につ
いて説明する。本発明の精密プレス成形用素材は、前述
したように、上記本発明の光学ガラスIまたは光学ガラ
スIIを所定形状に成形したものである。当該精密プレス
成形用素材の形状は特に限定されるものではなく、当該
精密プレス成形用素材を用いた精密プレス成形によって
得ようとする成形品の形状に応じて、球状,マーブル
状,平板状,柱状,碁石状等、適宜選択される。
【0050】本発明の精密プレス成形用素材は、前述し
た本発明の光学ガラスIまたは光学ガラスII、すなわ
ち、細径の流出パイプから流下させた場合でも前述した
濡れ上がり現象が起こり難く、かつ、高屈折率,高〜中
分散のものを得ることが容易な光学ガラスからなってい
るので、高屈折率,高〜中分散の光学ガラスからなる小
型のものを得ることが容易な精密プレス成形用素材であ
る。
【0051】上記の利点を有する本発明の精密プレス成
形用素材を得るにあたっての製造方法は特に限定される
ものではなく、目的とする形状等に応じて、研削研磨等
の冷間加工、特開昭61−146721号公報に記載さ
れている発明の方法、特公平7−51446号公報に記
載されている発明の方法等の方法を適宜適用することが
できる。
【0052】これらの方法のなかでも、前述した本発明
の光学ガラスIおよび光学ガラスIIの特性および目的と
する精密プレス成形用素材の製造から当該精密プレス成
形用素材を用いた光学製品の製造までの生産性を総合的
に勘案すると、本発明の精密プレス成形用素材の製造方
法、すなわち、前述した本発明の光学ガラスIまたは光
学ガラスIIが得られるガラス融液をPt製またはPt合
金製の流出パイプの流出口から滴下させることで得たガ
ラスゴブを成形して精密プレス成形用素材を得る方法、
によって目的とする精密プレス成形用素材を得ることが
好ましい。
【0053】次に、本発明の光学製品について説明す
る。本発明の光学製品は、前述したように、本発明の光
学ガラスIまたは光学ガラスIIからなることを特徴とす
るものである。ここで、当該光学製品の具体例として
は、レンズ,プリズム等の光学素子が挙げられる。
【0054】目的とする光学製品の生産性を勘案する
と、当該光学製品は、前述した本発明の精密プレス成形
用素材を所定形状のキャビティを有する成形型を用いて
精密プレス成形することによって製造されたものである
ことが好ましい。この場合、上記の光学製品の種類が限
定されないことに伴って、上記の精密プレス成形用素材
の形状も特に限定されるものではなく、目的とする光学
製品の種類や形状に応じて、例えばマーブル状,平板
状,柱状,球状,碁石状等、適宜選択可能である。ただ
し、前述したように、本発明の光学ガラスIおよび光学
ガラスIIの特性および目的とする精密プレス成形用素材
の製造から当該精密プレス成形用素材を用いた光学製品
の製造までの生産性を総合的に勘案すると、上記の精密
プレス成形用素材は、前述した本発明の精密プレス成形
用素材の製造方法によって製造されたものであることが
好ましい。
【0055】本発明の光学製品は、上述したように、本
発明の光学ガラスIまたは光学ガラスIIからなるもので
ある。そして、本発明の光学ガラスIは、既に説明した
ように、細径の流出パイプから流下させた場合でも前述
した濡れ上がり現象が起こり難く、かつ、高屈折率,高
〜中分散のものを得ることが容易で、しかも、屈伏点が
580℃以下の光学ガラスである。また、本発明の光学
ガラスIIは、既に説明したように、細径の流出パイプか
ら流下させた場合でも前述した濡れ上がり現象が起こり
難い高屈折率,高〜中分散の光学ガラスであって、屈伏
点が580℃以下のものを得ること容易な光学ガラスで
ある。したがって、本発明の光学製品は、高屈折率,高
〜中分散の光学ガラスからなる小型のものを得ることが
容易な光学製品であり、しかも、当該光学製品を製造す
るにあたって精密プレス成形法を適用することが容易な
光学製品である。
【0056】本発明の光学製品として例えばレンズを得
ようとする場合、当該レンズとしては種々の大きさのレ
ンズ、例えば径が20mmを超える大物レンズ,径が2
0mm以下の小物レンズ,径が12mm以下のマイクロ
レンズ,径が8mm以下の超マイクロレンズ,径が4m
m以下の微小マイクロレンズを得ることが可能である。
これらのレンズは、例えばカメラやVTR等に組み込ん
で使用することができ、また、光ピックアップ等におけ
るレーザ光学系で使用される対物レンズ,コリメータレ
ンズ等として使用することができる。精密プレス成形法
によって本発明の光学製品を製造しようとする際には、
例えば以下に述べる本発明の光学製品の製造方法を適用
することができる。
【0057】次に、本発明の光学製品の製造方法につい
て説明する。本発明の光学製品の製造方法は、上述した
本発明の光学製品を精密プレス成形法を利用して製造す
るものであり、当該製造方法は、前述したように、所定
形状のキャビティを形成するための型要素として少なく
とも上型と下型とを備えている成形型内に上述した本発
明の精密プレス成形用素材の製造方法によって製造され
た精密プレス成形用素材を配置し、この精密プレス成形
用素材が加熱によって軟化した状態下で当該精密プレス
成形用素材を前記の成形型を用いて所定形状に精密プレ
ス成形する工程を含んでいる。上記の成形型は、上型と
下型とによって所定形状のキャビティを形成するもので
あってもよいし、上型,下型および案内型(胴型)によ
って所定形状のキャビティを形成するものであってもよ
い。
【0058】当該成形型を用いての精密プレス成形は、
前記の精密プレス成形用素材の粘度が概ね106 〜10
9 ポイズ(概ね105 〜108 Pa・s)、好ましくは概ね
107 〜109 ポイズ(概ね106 〜108 Pa・s)、更
に好ましくは概ね107.5 〜108.5 ポイズ(概ね10
6.5 〜107.5 Pa・s)の時に行うことが好ましい。
【0059】この精密プレス成形により、目的とする光
学製品(上述した本発明の光学製品)または当該光学製
品の最終形状に極めて近い形状を有する光学製品(この
光学製品も上述した本発明の光学製品の1つである。)
を得ることができる。目的とする光学製品の最終形状に
極めて近い形状を有する光学製品を得た場合には、精密
プレス成形を行った後に、必要に応じて所定の後工程を
行って、所望の光学製品(この光学製品も上述した本発
明の光学製品の1つである。)を得る。
【0060】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明するが、
本発明は下記の実施例に限定されるものではない。 実施例1〜実施例29および比較例1〜比較例5 まず、実施例毎または比較例毎に、表1,表2,表3,
表4,表5または表6に示すガラス組成となるように所
望の原料をそれぞれ所定量秤量し、これらの原料を混合
して調合原料を得た。次に、実施例毎または比較例毎
に、前記の調合原料を1000〜1350℃に加熱した
熔解炉において熔解させてガラス融液とし、このガラス
融液を清澄化し、撹拌により均一化してから所定形状の
鋳型に鋳込んだ後、徐冷して、目的とする光学ガラスを
得た。
【0061】このとき、酸化ホウ素用の原料としてはH
3BO3 を、また、酸化アルミニウム用の原料としては
Al(OH)3 を用い、さらに、酸化リチウム,酸化ナ
トリウム,酸化カリウム,酸化カルシウムおよび酸化バ
リウムそれぞれの原料としてはこれらの酸化物を構成し
ているカチオン元素についての炭酸塩を、酸化ストロン
チウムの原料としてはストロンチウムの硝酸塩を、他の
成分の原料としては酸化物をそれぞれ用いた。
【0062】上述のようにして得た各光学ガラスについ
て、屈折率nd ,アッベ数νd ,屈伏点Ts ,液相温度
L.Tおよび接触角をそれぞれ以下のようにして測定し
た。これらの結果を表1〜表6に併記する。 ・屈折率nd およびアッベ数νd 鋳型に鋳込んだガラス融液を徐冷する際の降温速度を−
30℃/hにして目的とする光学ガラスを得、当該光学
ガラスについて測定した。 ・屈伏点Ts 熱膨張測定機を用いて昇温速度8℃/分の条件下で測定
した。 ・液相温度L.T まず、実施例および比較例毎に所定個の試料を用意し、
これらの試料を500〜1100℃の温度勾配を設けた
失透試験炉に入れて30分間保持した後、室温まで冷却
した。次いで、これらの試料における結晶の生成の有無
を倍率100倍の顕微鏡によって観察し、試料に結晶の
生成が認められなかった最も低い失透試験温度を液相温
度とした。
【0063】・接触角 プレート5(図2参照)として95Pt−5Au製のも
のを用い、ガラス試料を一旦溶融させるための加熱温度
を当該ガラス試料の液相温度L.T+20℃として、前
述した方法によって測定した。なお、上述のようにして
測定された接触角の値は、上記の条件で溶融させた状態
下のガラス試料とプレート5(図2参照)との接触角を
高温顕微鏡を用いて測定した場合の値とほぼ同じになる
ことが確認された。
【0064】
【表1】
【表2】
【表3】
【表4】
【表5】
【表6】 表1〜表5に示したように、実施例1〜実施例29で得
た各光学ガラスは、屈折率nd が1.7209〜1.8
197、アッベ数νd が28.6〜40.9という高屈
折率,高〜中分散の光学ガラスであり、これらの光学ガ
ラスの接触角は53〜65°と大きい。したがって、実
施例1〜実施例29で得た各光学ガラスは、そのガラス
融液を例えば1〜8mmという小さな内径を有するPt
製もしくはPt合金製の流出パイプから流下させたとき
でも、前述した「濡れ上がり現象」が起こり難いもので
ある。
【0065】一方、表6に示したように、比較例1およ
び比較例2でそれぞれ得た光学ガラスは高屈折率,高〜
中分散の光学ガラスであるが、これらの光学ガラスにお
いては、酸化ホウ素の含有量に対する酸化ケイ素の含有
量の割合が0.11または0.18と本願発明における
限定範囲外であり、かつ、接触角も35°または34°
と小さい。また、比較例3で得た光学ガラスは、特開昭
61−232243号公報に記載されている実施例6の
ガラスに相当する高屈折率,高分散のガラスであるが、
この光学ガラスにおいては酸化ホウ素の含有量に対する
酸化ケイ素の含有量の割合が0.76wt%と本願発明に
おける限定範囲外であり、かつ、接触角も37°と小さ
い。このように、比較例1〜比較例3で得た各光学ガラ
スは接触角が小さいので、そのガラス融液を上記の流出
パイプから流下させたときには、前述した「濡れ上がり
現象」が起こりやすいものである。
【0066】比較例4で得た光学ガラスは、特開昭61
−146730号公報に記載されている実施例10のガ
ラスに相当するものであり、当該光学ガラスは1.71
13という高い屈折率を有している。また、その接触角
は45°と大きい。しかしながら、この光学ガラスのア
ッベ数νd は45と大きいので、当該光学ガラスは本発
明が目的としている高〜中分散の光学ガラスではない。
【0067】比較例5で得た光学ガラスは、特開昭61
−146730号公報に記載されている実施例11のガ
ラスに相当する高屈折率,高〜中分散の光学ガラスであ
る。しかしながら、この光学ガラスにおいては酸化ホウ
素の含有量に対する酸化ケイ素の含有量の割合が0.1
7wt%と本願発明における限定範囲外であり、かつ、接
触角も37°と小さい。したがって、この光学ガラスの
ガラス融液を上記の流出パイプから流下させたときに
は、前述した「濡れ上がり現象」が起こりやすい。
【0068】例えば小型のレンズを精密プレス成形によ
って量産するための一法として、所定のガラス融液をP
t製またはPt合金製の流出パイプの流出口から滴下さ
せることで得たガラスゴブを成形して球状,真球状,碁
石状等の精密プレス成形用素材を得、この精密プレス成
形用素材を所定形状のキャビティを有する成形型を用い
て前記のレンズに精密プレス成形する方法がある。実施
例1〜実施例29として示した組成の光学ガラスが得ら
れるガラス融液は、前述したように、本発明でいう接触
角が53〜65°と大きいので、上記の方法によって小
型レンズ用の精密プレス成形用素材を得る際の材料とし
て好適である。
【0069】実際、実施例1〜実施例29として示した
組成の光学ガラスが得られるガラス融液(温度は、その
粘度が8ポイズ(0.8Pa・s)となる温度)を内径2m
mのPt合金(95Pt−5Au)製流出パイプから滴
下させてマイクロレンズ用の精密プレス成形用素材を連
続的に所定個作製したところ、脈理がない精密プレス成
形用素材を得ることできた。そして、これらの精密プレ
ス成形用素材は、個々の素材間での重量バラツキが小さ
いものであった。
【0070】以下、実施例1〜実施例29として示した
組成の光学ガラスが得られるガラス融液のうちの幾つか
について、当該ガラス融液が小型の精密プレス成形用素
材や小型の精密プレス成形品を量産するうえで好適な材
料であることを、より具体的に説明する。
【0071】重量差の測定 実施例11として示した組成の光学ガラスが得られるガ
ラス融液を調製し、流出口が鉛直下方を向くようにして
配設された内径2mmのPt合金製流出パイプによって
前記のガラス融液を所望の場所まで導き、当該Pt合金
製流出パイプの流出口から連続的に滴下してくるガラス
ゴブを複数個の鋳型を用いて順次連続的に成形して、所
定形状を呈する計1000個のガラス成形品を得た。そ
して、これらのガラス成形品について、下式 重量差(%)=[(最大重量−最小重量)/基準重量]
×100 最大重量:上記1000個のガラス成形品の中で最も重
いものの重量 最小重量:上記1000個のガラス成形品の中で最も軽
いものの重量 基準重量:ガラス成形品の設計重量 により重量差を求めた。また、比較例1として示した組
成の光学ガラスおよび比較例2として示した組成の光学
ガラスそれぞれについても、上記と同じ要領でその重量
差を求めた。
【0072】その結果、実施例11として示した組成の
光学ガラスが得られるガラス融液から製造したガラス成
形品は重量差が0.3%と小さいものであったのに対
し、比較例2として示した組成の光学ガラスが得られる
ガラス融液から製造したガラス成形品は重量差が1.3
%と大きなものであり、比較例1として示した組成の光
学ガラスが得られるガラス融液から製造したガラス成形
品は重量差が1.5%と更に大きなものであった。
【0073】上記の重量差は、得られたガラス成形品間
の重量のバラツキ具合を表すものであり、光学製品を得
ようとする場合に当該重量差が1%を超えると製品とし
て使用できなくなる場合もある。例えば小物の光学製品
(重量が100mg以下の光学製品)を得るための精密
プレス成形用素材においては、その重量バラツキを±2
%以下とすることが好ましく、±1%以下とすることが
好ましい。また、小物より大きい光学製品(重量が10
0mgを超えるもの)を得るための精密プレス成形用素
材においては、その重量バラツキを±5%以下とするこ
とが好ましく、±3%以下とすることがより好ましく、
±1%以下とすることが特に好ましい。したがって、上
記の重量差が0.3%であるガラス成形品を得ることが
できる実施例11の光学ガラスは、光学製品を量産する
際の材料ガラスとして好適なものである。
【0074】実施例30(精密プレス成形用素材の製
造) まず、所定形状の凹部と当該凹部の底に開口している気
体吹き出し用の細孔とを有し、前記の凹部の垂直断面が
鉛直上方(使用時における鉛直上方)に向かって開いた
ラッパ状になっている成形型を所定個用意した。また、
実施例1で得た光学ガラスと同一組成の光学ガラスが得
られるガラス融液を調製した。そして、特公平7−51
446号公報に記載されている成形方法に従って、前記
のガラス融液から球形の成形品を所定個得た。
【0075】このときの成形条件は、同公報の「実験結
果1」の欄に示されている成形条件と同じにした。すな
わち、上記の成形型それぞれにおける凹部の「広がり角
度θ」を15°、上記の細孔の径を2mmとし、また、
ガラス融液は、流出口が鉛直下方を向くようにして配設
された内径1mm,先端の外径2.5mmの流出パイプ
によって前記の成形型の鉛直上方まで導き、その粘度を
8ポイズ(0.8Pa・s)に保持した状態でここから自然
滴下させた。そして、上記の成形型における気体吹き出
し用の細孔からは、予め毎分1リットルの空気を吹き出
しておき、当該空気の吹き出しは、前記の流出パイプか
ら自然滴下してきたガラス塊が十分に冷却されるまで続
けた。上記の条件下においては、流出パイプから自然滴
下したガラス塊は成形型の凹部の内面とほとんど接触す
ることなく当該凹部によって受けられ、かつ、ほとんど
接触せずにわずかに浮上した状態で回転し、球形化され
た。
【0076】このようにして得られた球形の成形品のそ
れぞれは、4.92mm±0.04mmという高い真球
度を有する球形を呈し、その表面にキズや汚れは認めら
れなかった。また、その重量精度は220mg±0.5
mgと高かった。これらの成形品は、例えば高屈折率,
高〜中分散の非球面レンズを精密プレス成形によって得
る際の精密プレス成形用素材として好適である。
【0077】実施例31(光学製品の製造) 実施例30で得た精密プレス成形用素材を被成形物とし
て用い、図3に示した精密プレス成形装置によって当該
被成形物を精密プレス成形して、6.4mmφの非球面
レンズを得た。このときの成形条件は、成形温度を前記
の被成形物の粘度(ガラスの粘度)が109 ポイズ(1
8 Pa・s)となる温度とし、プレス圧力を180kg/
cm2 とし、プレス時間を10秒とした。
【0078】なお、図3に示した精密プレス成形装置1
1においては、支持棒12の一端に配設されている支持
台13の上に上型14a,下型14bおよび案内型(胴
型)14cからなる成形型14が置かれ、これらは、下
型14bの成形面上に被成形物(精密プレス成形用素
材)15を置き、その上に上型14aを載せた後に、外
周にヒーター16が巻き付けられている石英管17中に
配置される。前記の上型14aは可動型となっており、
精密プレス成形時には、当該上型14aの鉛直上方から
押し棒18によって荷重が付加される。また、前記の下
型14bの内部には、支持棒12および支持台13を介
して熱伝対19が挿入されており、成形型14の温度は
前記の熱伝対19を利用してモニターされる。
【0079】このようにして得られた非球面レンズは、
形状精度が極めて高いものであった。また、上記の被成
形物(精密プレス成形用素材)15の重量バラツキが
0.45%と非常に小さい(実施例30参照)ことか
ら、精密プレス成形に際して成形型14のキャビティの
体積に対して被成形物(精密プレス成形用素材)15の
体積に過不足が生じず、その結果として、上記の非球面
レンズを量産した場合でも、個々の非球面レンズ間での
重量バラツキは非常に小さかった。
【0080】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の光学ガラ
スは、PtもしくはPt合金からなる細径の流出パイプ
からそのガラス融液を流下させたときでも、ガラス融液
の一部が流出パイプの先端部の外側を濡れ上がるという
現象が起こり難い高屈折率,高〜中分散の光学ガラスで
ある。したがって、本発明によれば、高屈折率,高〜中
分散の光学ガラスからなる小型の光学製品を量産するこ
とが容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】Pt製もしくはPt合金製の流出パイプからガ
ラス融液を流下させたときに起こる「ガラス融液の一部
が流出パイプの先端部の外側を濡れ上がる」という現象
を模式的に示す断面図である。
【図2】本発明でいう「接触角」の測定方法を説明する
ための側面図である。
【図3】実施例31で使用した精密プレス成形装置の概
略を示す断面図である。
【符号の説明】
1…Pt製もしくはPt合金製の流出パイプ、 2…ガ
ラス融液、 2a…流出パイプの先端部の外側を濡れ上
がったガラス融液、 5…95Pt−5Au合金製のプ
レート、 6a…溶融させる前のガラス試料、 6b…
溶融させ、固化させたガラス試料、 θ…接触角、 1
5…精密プレス成形用素材。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酸化ケイ素と酸化ホウ素とを含有してい
    る屈折率(nd )1.7以上、アッベ数(νd )28〜
    41の光学ガラスであり、 酸化ホウ素の含有量に対する酸化ケイ素の含有量の割合
    が0.78より大きく、液相温度以上の所定の温度もし
    くは所定の温度領域においてPtまたはPt合金との接
    触角が40゜以上となり、屈伏点Ts が580℃以下で
    ある、ことを特徴とする光学ガラス。
  2. 【請求項2】 酸化ケイ素および酸化ホウ素の他に、酸
    化リチウム,酸化カルシウム,酸化チタンおよび酸化ニ
    オブを含有している、請求項1に記載の光学ガラス。
  3. 【請求項3】 酸化ケイ素,酸化ホウ素,酸化リチウ
    ム,酸化カルシウム,酸化チタンおよび酸化ニオブを合
    量で63wt%以上含有しており、 これらの成分それぞれの含有量が、酸化ケイ素17〜3
    3wt%(ただし、17wt%である場合および33wt%で
    ある場合をそれぞれ除く。)、酸化ホウ素1〜25wt
    %、酸化リチウム5〜11wt%、酸化カルシウム5〜2
    7wt%(ただし、5wt%である場合を除く。)、酸化チ
    タン1〜20wt%、酸化ニオブ13〜30wt%(ただ
    し、13wt%である場合を除く。)で、かつ、前記酸化
    ケイ素と前記酸化ホウ素の合量が20〜50wt%であ
    り、 酸化ランタンを0〜16wt%未満、酸化亜鉛を0〜12
    wt%、酸化バリウムを0〜15wt%、酸化ジルコニウム
    を0〜10wt%、酸化ストロンチウムを0〜10wt%、
    酸化タングステンを0〜6wt%、酸化アルミニウムを0
    〜7wt%、酸化ナトリウムを0〜5wt%、酸化カリウム
    を0〜5wt%、酸化イットリウムを0〜5wt%、酸化ガ
    ドリニウムを0〜5wt%、酸化イッテルビウムを0〜5
    wt%、酸化タンタルを0〜5wt%、酸化ヒ素を0〜2wt
    %、酸化アンチモンを0〜2wt%それぞれ含有してい
    る、請求項1または請求項2に記載の光学ガラス。
  4. 【請求項4】 酸化ケイ素,酸化ホウ素,酸化リチウ
    ム,酸化カルシウム,酸化チタンおよ び酸化ニオブを
    合量で63wt%以上含有しており、 これらの成分それぞれの含有量が、酸化ケイ素17.5
    〜31wt%、酸化ホウ素1.5〜22wt%、酸化リチウ
    ム5.3〜9.5wt%、酸化カルシウム5.5〜24.
    5wt%、酸化チタン2.5〜18wt%、酸化ニオブ13
    〜27.5wt%(ただし、13wt%である場合を除
    く。)であり、かつ、前記酸化ケイ素と前記酸化ホウ素
    の合量が24〜43wt%で、酸化ホウ素の含有量に対す
    る酸化ケイ素の含有量の割合が0.80より大きく、 酸化ランタンを0〜15wt%、酸化亜鉛を0〜11wt
    %、酸化バリウムを0〜12wt%、酸化ジルコニウムを
    0〜7wt%、酸化ストロンチウムを0〜8wt%、酸化タ
    ングステンを0〜4wt%、酸化アルミニウムを0〜5wt
    %、酸化ナトリウムを0〜3wt%、酸化カリウムを0〜
    3wt%、酸化イットリウムを0〜3wt%、酸化ガドリニ
    ウムを0〜3wt%、酸化イッテルビウムを0〜3wt%、
    酸化タンタルを0〜3wt%、酸化ヒ素を0〜2wt%、酸
    化アンチモンを0〜2wt%それぞれ含有している、請求
    項1〜請求項3のいずれかに記載の光学ガラス。
  5. 【請求項5】 酸化ケイ素,酸化ホウ素,酸化リチウ
    ム,酸化カルシウム,酸化チタンおよ び酸化ニオブを
    合量で63wt%以上含有しており、 これらの成分それぞれの含有量が、酸化ケイ素17〜3
    3wt%(ただし、17wt%である場合および33wt%で
    ある場合をそれぞれ除く。)、酸化ホウ素1〜25wt
    %、酸化リチウム5〜11wt%、酸化カルシウム5〜2
    7wt%(ただし、5wt%である場合を除く。)、酸化チ
    タン1〜20wt%、酸化ニオブ13〜30wt%(ただ
    し、13wt%である場合を除く。)で、かつ、前記酸化
    ケイ素と前記酸化ホウ素の合量が20〜50wt%であ
    り、 酸化ランタンを0〜16wt%未満、酸化亜鉛を0〜12
    wt%、酸化バリウムを0〜15wt%、酸化ジルコニウム
    を0〜10wt%、酸化ストロンチウムを0〜10wt%、
    酸化アンチモンを0〜2wt%それぞれ含有している、請
    求項1〜請求項4のいずれかに記載の光学ガラス。
  6. 【請求項6】 酸化ケイ素,酸化ホウ素,酸化リチウ
    ム,酸化カルシウム,酸化チタンおよび酸化ニオブを合
    量で63wt%以上含有しており、 これらの成分それぞれの含有量が、酸化ケイ素17〜3
    3wt%(ただし、17wt%である場合および33wt%で
    ある場合をそれぞれ除く。)、酸化ホウ素1〜25wt
    %、酸化リチウム5〜11wt%、酸化カルシウム5〜2
    7wt%(ただし、5wt%である場合を除く。)、酸化チ
    タン1〜20wt%、酸化ニオブ13〜30wt%(ただ
    し、13wt%である場合を除く。)であり、かつ、前記
    酸化ケイ素と前記酸化ホウ素の合量が20〜50wt%
    で、酸化ホウ素の含有量に対する酸化ケイ素の含有量の
    割合が0.78より大きく、 酸化ランタンを0〜16wt%未満、酸化亜鉛を0〜12
    wt%、酸化バリウムを0〜15wt%、酸化ジルコニウム
    を0〜10wt%、酸化ストロンチウムを0〜10wt%、
    酸化タングステンを0〜6wt%、酸化アルミニウムを0
    〜7wt%、酸化ナトリウムを0〜5wt%、酸化カリウム
    を0〜5wt%、酸化イットリウムを0〜5wt%、酸化ガ
    ドリニウムを0〜5wt%、酸化イッテルビウムを0〜5
    wt%、酸化タンタルを0〜5wt%、酸化ヒ素を0〜2wt
    %、酸化アンチモンを0〜2wt%それぞれ含有してい
    る、ことを特徴とする光学ガラス。
  7. 【請求項7】 酸化ケイ素,酸化ホウ素,酸化リチウ
    ム,酸化カルシウム,酸化チタンおよび酸化ニオブそれ
    ぞれの含有量が、酸化ケイ素17.5〜31wt%、酸化
    ホウ素1.5〜22wt%、酸化リチウム5.3〜9.5
    wt%、酸化カルシウム5.5〜24.5wt%、酸化チタ
    ン2.5〜18wt%、酸化ニオブ13〜27.5wt%
    (ただし、13wt%である場合を除く。)であり、か
    つ、前記酸化ケイ素と前記酸化ホウ素の合量が24〜4
    3wt%で、酸化ホウ素の含有量に対する酸化ケイ素の含
    有量の割合が0.80より大きく、 酸化ランタンを0〜15wt%、酸化亜鉛を0〜11wt
    %、酸化バリウムを0〜12wt%、酸化ジルコニウムを
    0〜7wt%、酸化ストロンチウムを0〜8wt%、酸化タ
    ングステンを0〜4wt%、酸化アルミニウムを0〜5wt
    %、酸化ナトリウムを0〜3wt%、酸化カリウムを0〜
    3wt%、酸化イットリウムを0〜3wt%、酸化ガドリニ
    ウムを0〜3wt%、酸化イッテルビウムを0〜3wt%、
    酸化タンタルを0〜3wt%、酸化ヒ素を0〜2wt%、酸
    化アンチモンを0〜2wt%それぞれ含有している、請求
    項6に記載の光学ガラス。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれかに記載の光学ガ
    ラスからなることを特徴とする精密プレス成形用素材。
  9. 【請求項9】 請求項1〜7のいずれかに記載の光学ガ
    ラスが得られるガラス融液をPt製またはPt合金製の
    流出パイプの流出口から滴下させることで得たガラスゴ
    ブを成形して、精密プレス成形用素材を得ることを特徴
    とする精密プレス成形用素材の製造方法。
  10. 【請求項10】 請求項1〜7のいずれかに記載の光学
    ガラスからなることを特徴とする光学製品。
  11. 【請求項11】 所定形状のキャビティを形成するため
    の型要素として少なくとも上型と下型とを備えている成
    形型内に請求項9に記載の方法によって製造された精密
    プレス成形用素材を配置し、この精密プレス成形用素材
    が加熱によって軟化した状態下で当該精密プレス成形用
    素材を前記の成形型を用いて所定形状に精密プレス成形
    する工程を含んでいることを特徴とする光学製品の製造
    方法。
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