JP3059719B2 - 光学ガラス、それを用いた精密プレス成形用素材および光学部品 - Google Patents
光学ガラス、それを用いた精密プレス成形用素材および光学部品Info
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Description
を用いた精密プレス成形用素材および光学部品に関す
る。さらに詳しくは、本発明は、特に高屈折率、低分散
の光学部品を精密プレス成形によって得るうえで好適な
光学ガラス、当該光学ガラスを素材として用いて得られ
る精密プレス成形用素材および前記の光学ガラスを素材
として用いて得られる光学部品に関するものである。
キャビティを有する成形型を用いてガラス成形予備体を
高温下で加圧成形することによって、最終製品形状また
はそれに極めて近い形状および面精度を有するガラス成
形品を得る手法であり、当該精密プレス成形によれば所
望形状の成形品を高い生産性の下に製造することが可能
である。このため、現在では球面レンズ、非球面レン
ズ、回折格子等、種々のガラス製光学部品が精密プレス
成形によって製造されるようになり、これに伴って精密
プレス成形に適した種々の光学ガラスが開発されてい
る。
品を得るに当たっては、上記のようにガラス成形予備体
を高温下で加圧成形することが必要であるので、この際
使用される成形型も高温に曝され、かつ、高い圧力が加
えられる。このため、ガラス成形予備体については、プ
レス成形の際の高温環境によって成形型自体や当該成形
型の内側表面に設けられている離型膜が損傷することを
抑制するという観点から、その屈伏点TSをできるだけ
低くすることが望まれている。また、精密プレス成形す
るためのガラス成形予備体を製造する場合、液相温度
L.Tが高いとガラスが失透しやすくなり、量産性に欠
けるため、液相温度L.Tはできるだけ低い方が望まし
い。
明細書においては屈折率ndが1.675以上であるこ
とを意味するものとする。)、低分散(本明細書におい
てはアッベ数νdが50以上であることを意味するもの
とする。)の光学ガラスとしては、(1)SiO2−B2
O3−(Li2O,Na2O,K2O)−ZnO−La2O3
系 のガラスや(特開平8−259257号公報参
照)、(2)SiO2−B2O3−La2O3−Gd2O3−
Li2O−CaO−BaO系のガラス(特許第2616
958号参照)などが知られている。
は、アッベ数νdが50以上のものを得ようとするとそ
の液相温度L.Tが1000℃程度と高くなって量産性
に欠けるようになるか、または、失透しやすくなって量
産性に欠けるようになるなどの欠点を有している。一
方、上記(2)の光学ガラスは、屈折率ndが1.67
5以上のものを得ようとすると液相温度L.Tが100
0℃を超えて量産性に欠けるという欠点を有している。
で、本発明の第1の目的は、高屈折率特性および低分散
特性を有し、かつ、屈伏点TSおよび液相温度L.Tが
共に低いものを得ることが容易な光学ガラスを提供する
ことにある。
性および低分散特性を有する光学ガラスからなる精密プ
レス成形品を得ることが容易な精密プレス成形用素材を
提供することにある。
特性および低分散特性を有する光学ガラスからなる光学
部品を精密プレス成形によって量産性よく提供すること
にある。
を達成するために鋭意研究を重ねた結果、必須成分およ
び任意成分として、それぞれ特定の成分を所定の割合で
含有する光学ガラスが、その目的に適合しうることを見
出し、この知見に基づいて本発明を完成するに至った。
分として、酸化ホウ素、酸化ランタン、酸化イットリウ
ム、酸化ケイ素、酸化リチウム、酸化カルシウム、酸化
亜鉛、および酸化ガドリニウムと酸化ジルコニウムの2
成分のうちの少なくとも一方を含有し、これらの必須成
分それぞれの含有量が、重量%で、酸化ホウ素25〜4
2%、酸化ランタン14〜30%、酸化イットリウム2
〜13%、酸化ケイ素2〜20%、酸化リチウム2%よ
り多く9%以下、酸化カルシウム0.5〜20%、酸化
亜鉛2〜20%、酸化ガドリニウム0〜8%、酸化ジル
コニウム0〜8%、酸化ガドリニウムと酸化ジルコニウ
ムの合計0.5〜12%であって、これらの必須成分の
合計含有量が90%以上であり、かつ任意成分として、
重量%で、酸化ナトリウム0〜5%、酸化カリウム0〜
5%、酸化マグネシウム0〜5%、酸化ストロンチウム
0〜5%、酸化バリウム0〜10%、酸化タンタル0〜
5%、酸化アルミニウム0〜5%、酸化イッテルビウム
0〜5%、酸化ニオブ0〜5%、酸化ヒ素0〜2%およ
び酸化アンチモン0〜2%を含有することを特徴とする
光学ガラスによって達成される。
なる精密プレス成形用素材によって達成される。さら
に、第3の目的は、上記光学ガラスからなる被成形物
を、所定形状のキャビティを形成する上型と下型とで精
密プレス成形してなる光学部品によって達成される。
て詳細に説明する。まず、本発明の光学ガラスについて
説明する。本発明の光学ガラスは、上述したように、酸
化ホウ素、酸化ランタン、酸化イットリウム、酸化ケイ
素、酸化亜鉛、酸化リチウム、酸化カルシウム、および
酸化ガドリニウムと酸化ジルコニウムの2成分のうちの
少なくとも一方を必須成分として含有し、これら必須成
分それぞれの含有量が、重量%で、酸化ホウ素25〜4
2%、酸化ランタン14〜30%、酸化イットリウム2
〜13%、酸化ケイ素2〜20%、酸化リチウム2%よ
り多く9%以下、酸化カルシウム0.5〜20%、酸化
亜鉛2〜20%、酸化ガドリニウム0〜8%、酸化ジル
コニウム0〜8%、酸化ガドリニウムと酸化ジルコニウ
ムの合計0.5〜12%のものである。
スとして分類することが適当な光学ガラスであるので、
酸化ホウ素はガラス形成成分として欠かせない成分であ
る。酸化ホウ素の含有量が25重量%未満ではガラスの
耐失透性が低下しやすくなり、42重量%を超えると高
屈折率の光学ガラスを得ることが困難になる。
ムは、高屈折率、低分散の光学ガラス(ランタンクラウ
ンガラス)を得るうえで不可欠の成分であり、酸化ラン
タンの含有量が14重量%未満になるか、酸化イットリ
ウムの含有量が2重量%未満になると、これらの成分を
含有させたとしても高屈折率、低分散の光学ガラスを得
ることが困難になる。一方、酸化ランタンの含有量が3
0重量%を超えるか、酸化イットリウムの含有量が13
重量%を超えると、ガラスの耐失透性が低下しやすくな
る。
スに適量含有させた場合に当該ガラスの耐失透性を向上
させるという効果を奏する成分であるので、本発明にお
いては欠かせない成分である。酸化ケイ素の含有量が2
重量%未満では前記の効果を得ることが困難になり、2
0重量%を超えるとガラスの屈折率ndの高い光学ガラ
スを得ることが困難になる。
げる成分として不可欠である。酸化リチウムの含有量が
2重量%以下になるとガラスの屈伏点TSが600℃を
超えやすく、当該屈伏点TSが600℃を超えると精密
プレス成形によって所望の成形品を量産するためのガラ
ス素材としては不向きになる。一方、酸化リチウムの含
有量が9重量%を超えるとガラスの耐失透性が低下しや
すくなる。
ガラスの高屈折率特性および低分散特性を維持しながら
当該ガラスの耐失透性を向上させるという効果を奏する
成分であるので、本発明においては不可欠の成分であ
る。酸化カルシウムの含有量が0.5重量%未満では前
記の効果を得ることが困難になり、20重量%を超える
と屈折率ndの高い光学ガラスを得ることが困難にな
る。
O3−La2O3系のガラスの高屈折率特性および低分散
特性を維持しながら当該ガラスの耐失透性を向上させる
という効果を奏する成分であり、さらに、ガラスの屈伏
点TSを下げる成分でもあるので、本発明において不可
欠の成分である。酸化亜鉛の含有量が2重量%未満では
当該酸化亜鉛を含有させたことによる効果が十分には発
現されず、20重量%を超えるとガラスの耐失透性が低
下しやすくなる。
コニウムは、それぞれ適量含有させた場合にガラスの耐
失透性を向上させる成分であるので、本発明においては
これら2成分のうちの少なくとも一方を含有させる。酸
化ガドリニウムのみを含有させる場合において当該酸化
ガドリニウムの含有量が8重量%を超えると、ガラスの
耐失透性が逆に低下しやすくなる。同様に、酸化ジルコ
ニウムのみを含有させる場合において当該酸化ジルコニ
ウムの含有量が8重量%を超えると、ガラスの耐失透性
が逆に低下しやすくなる。そして、酸化ガドリニウムの
含有量と酸化ジルコニウムの含有量の合計が0.5重量
%未満となるか、または12重量%を超えると、ガラス
の液相温度L.Tが上昇しやすくなる。
内で組み合わせることにより、また、必要に応じて他の
成分(任意成分)を含有させることにより、屈折率nd
が1.675以上、アッベ数νdが50以上、屈伏点TS
が概ね600℃以下、液相温度L.Tが1000℃未満
という物性を有する光学ガラスを容易に得ることができ
る。
たって上記の任意成分を含有させる場合には、上述した
必須成分の合計含有量を90重量%以上とし、かつ、任
意成分として、重量%で、酸化ナトリウム0〜5%、酸
化カリウム0〜5%、酸化マグネシウム0〜5%、酸化
ストロンチウム0〜5%、酸化バリウム0〜10%、酸
化タンタル0〜5%、酸化アルミニウム0〜5%、酸化
イッテルビウム0〜5%、酸化ニオブ0〜5%、酸化ヒ
素0〜2%、および酸化アンチモン0〜2%を含有させ
ることができる。
び酸化カリウムは、それぞれガラスの屈伏点TSを下げ
る働きをするが、酸化ナトリウムの含有量が5重量%を
超えるとガラスの耐失透性が低下しやすくなる。すなわ
ち、ガラスの液相温度L.Tが上昇しやすくなる。同様
に、酸化カリウムの含有量が5重量%を超えた場合に
も、ガラスの耐失透性が低下しやすくなり、その液相温
度が上昇しやすくなる。
酸化バリウム、酸化タンタルおよび酸化アルミニウムそ
れぞれの含有量を上記の範囲内で適宜選択することによ
り、ガラスの光学恒数(nd、νd)を調整することが可
能である。しかしながら、これらの成分のいずれかでも
その含有量が上記の範囲を超えると、ガラスの液相温度
L.Tが上昇しやすくなり、その耐失透性が低下しやす
くなる。
ブは、それぞれ適量の添加によってガラスの耐失透性を
向上させる働きをする。しかしながら、これらの成分の
いずれかでもその含有量が上記の範囲を超えると、ガラ
スの耐失透性が逆に低下しやすくなる。そして、酸化ヒ
素および酸化アンチモンは、それぞれ適量の添加によっ
て脱泡剤あるいは清澄剤としての働きをする。しかしな
がら、これらの成分のいずれかでもその含有量が上記の
範囲を超えると、ガラスの液相温度L.Tが上昇しやす
くなり、その耐失透性が低下しやすくなる。
折率ndが1.675以上、アッベ数νdが50以上、屈
伏点TSが概ね600℃以下、液相温度L.Tが100
0℃未満という物性を有しているものを得ることが容易
なガラスである。液相温度L.Tが1000℃未満であ
れば、当該光学ガラス自体の量産が容易である。また、
屈伏点TSが概ね600℃以下であれば、所望の成形品
をプレス成形によって量産する際の素材(プレス成形用
素材(ガラス成形予備体)またはその材料ガラス)とし
て好適である。
折率特性および低分散特性を有する光学部品を精密プレ
ス成形によって高い生産性の下に得るうえで好適なガラ
スである。勿論、精密プレス成形用の素材としての用途
以外に、プレス成形用の素材として、あるいは、機械加
工や研削加工等によって所望の成形品を得る際の素材等
として利用することもできる。
伏点TS、液相温度L.T等を総合的に勘案すると、好
ましい光学ガラスとして、必須成分それぞれの含有量
が、重量%で、酸化ホウ素27〜39%、酸化ランタン
16〜28%、酸化イットリウム4〜12%、酸化ケイ
素4〜18%、酸化リチウム2.5〜8%、酸化カルシ
ウム1〜18%、酸化亜鉛3〜18%、酸化ガドリニウ
ム0〜6%、酸化ジルコニウム0〜7%、酸化ガドリニ
ウムと酸化ジルコニウムの合計0.5〜11%であっ
て、これらの必須成分の合計含有量が92%以上であ
り、かつ任意成分として、重量%で、酸化ナトリウム0
〜3%、酸化カリウム0〜3%、酸化マグネシウム0〜
3%、酸化ストロンチウム0〜3%、酸化バリウム0〜
7%、酸化タンタル0〜3%、酸化アルミニウム0〜3
%、酸化イッテルビウム0〜3%、酸化ニオブ0〜3
%、酸化ヒ素0〜2%および酸化アンチモン0〜2%を
含有する組成のものを挙げることができる。
須成分それぞれの含有量が、重量%で、酸化ホウ素28
〜37%、酸化ランタン17〜27%、酸化イットリウ
ム5〜10%、酸化ケイ素5〜16%、酸化リチウム3
〜7%、酸化カルシウム2〜16%、さらに好ましくは
4〜14%、酸化亜鉛4〜17%、さらに好ましくは6
〜15%、酸化ガドリニウム0〜5%、酸化ジルコニウ
ム0〜6%、酸化ガドリニウムと酸化ジルコニウムの合
計0.5〜10%であって、これらの必須成分の合計含
有量が93%以上であり、かつ任意成分として、重量%
で、酸化ナトリウム0〜3%、酸化カリウム0〜3%、
酸化マグネシウム0〜3%、酸化ストロンチウム0〜3
%、酸化バリウム0〜6%、酸化タンタル0〜3%、酸
化アルミニウム0〜3%、酸化イッテルビウム0〜3
%、酸化ニオブ0〜3%、酸化ヒ素0〜2%および酸化
アンチモン0〜2%を含有する組成のものを挙げること
ができる。
必須成分それぞれの含有量が、重量%で、酸化ホウ素3
0〜36%、酸化ランタン18〜25%、酸化イットリ
ウム6〜10%、酸化ケイ素6〜12%、酸化リチウム
3〜6%、酸化カルシウム5〜12%、酸化亜鉛7〜1
3%、酸化ガドリニウム0.5〜4%、酸化ジルコニウ
ム1〜5%、酸化ガドリニウムと酸化ジルコニウムの合
計1.5〜8%であって、これらの必須成分の合計含有
量が95%以上であり、かつ任意成分として、酸化ニオ
ブ0〜2重量%を含有する組成のものを挙げることがで
きる。
当たっては、まず、目的とするガラス組成に応じて所望
の原料をそれぞれ所定量秤量し、これらの原料を混合し
て調合原料を得る。次いで、この調合原料を1150〜
1350℃程度に加熱した熔解炉において熔解させてガ
ラス融液とし、このガラス融液を清澄化した後に撹拌し
て均一化する。その後、均一化したガラス融液を所望形
状に成形し、徐冷することにより得ることができる。こ
の際、酸化ホウ素用の原料としてはB2O3、H3BO3等
を、また、酸化アルミニウム用の原料としてはAl
2O3、Al(OH)3等を、そして、他の成分用の原料
としては目的とする成分を構成しているカチオン元素に
ついての炭酸塩、硝酸塩、酸化物等を適宜用いることが
できる。
いて説明する。本発明の精密プレス成形用素材は、前述
したように、上記本発明の光学ガラスからなるものであ
る。この精密プレス成形用素材の形状は特に限定される
ものではなく、当該素材を用いた精密プレス成形によっ
て得ようとする成形品の形状に応じて、例えば球状、マ
ーブル状、平板状、柱状等、適宜選択可能である。
ではなく、目的とする形状等に応じて、研削研磨等の冷
間加工、特開昭61−146721号公報に記載されて
いる方法、特公平7−51446号公報に記載されてい
る方法等を適宜適用することができる。
た本発明の光学ガラス、すなわち、屈折率ndが1.6
75以上で、アッベ数νdが50以上で、屈伏点TSが概
ね600℃以下のものを容易に得ることができる光学ガ
ラスからなっているので、高屈折率特性およ低分散特性
を有する精密プレス成形品を得ることが容易な精密プレ
ス成形用素材である。
る。本発明の光学部品は、前述したように、上述した本
発明の光学ガラスからなる被成形物を、所定形状のキャ
ビティを形成する上型と下型とで精密プレス成形してな
るものである。ここで、上記の光学部品はプレス成形に
よって得ることが可能なものであればよく、その具体例
としては、球面レンズ、非球面レンズ、プリズム等の光
学素子等が挙げられる。また、当該光学部品は、光学機
能面が最終製品と同様の面精度を有するものであるが、
必要に応じて極めて研磨代の薄い研磨を行うことができ
る。さらに、光学機能面以外の部分、例えばコバ部分を
所望の径に調整する後加工等をすることもできる。
て、上記の被成形物の形状も特に限定されるものではな
く、目的とする光学部品の種類や形状に応じて、例えば
球状、マーブル状、平板状、柱状等、適宜選択可能であ
る。
学ガラスからなる被成形物を用いること以外は従来と同
様の精密プレス成形法によって得ることができる。精密
プレス成形によって本発明の光学部品を得るにあたって
は、種々の精密プレス成形装置、例えば図1に示す精密
プレス成形装置を用いることができる。
面図であって、この図1に示した精密プレス成形装置1
においては、支持棒2の一端に配設されている支持台3
の上に上型4a、下型4bおよび案内型(胴型)4cか
らなる成形型4が置かれ、これらは、下型4bの成形面
上に被成形物(ガラス成形予備体)5を置き、その上に
上型4aを載せた後に、外周にヒーター6が巻き付けら
れている石英管7中に配置される。前記の上型4aは可
動型となっており、精密プレス成形時には、当該上型4
aの鉛直上方から押し棒8によって荷重が付加される。
また、前記の下型4bの内部には、支持棒2および支持
台3を介して熱伝対9が挿入されており、成形型4の温
度は前記の熱伝対9を利用してモニターされる。被成形
物(ガラス成形予備体)5は、例えば球状を呈する。
成形は、ヒーター6に通電して石英管7中の成形型4お
よび当該成形型4内の被成形物(ガラス成形予備体)5
を所望温度、すなわち、被成形物(ガラス成形予備体)
5の粘度が例えば105〜107.5Pa・s(パスカル・
秒)程度となる温度にまで加熱し、その後、押し棒8を
降下させて上型4aを上方から押し、これによって成形
型4内の被成形物(ガラス成形予備体)5をプレスする
ことで行われる。成形時のプレス圧力およびプレス時間
は、被成形物(ガラス成形予備体)5の粘度等を考慮し
て適宜決定されるが、プレス圧力は例えば50〜100
kg/cm2とされ、プレス時間は例えば10〜120
秒とされる。プレス後、成形物の温度がそのガラス転移
点付近まで降下してから当該成形物を成形型4から取り
出し、その後さらに冷却することにより、所望の光学部
品を得ることができる。
あれば、成形型が熱によって劣化することを容易に抑制
できる。そして、被成形物がガラスである場合、当該ガ
ラスの屈伏点TSが概ね600℃以下であれば、プレス
成形時の温度を概ね650℃以下とすることができる。
そして、前述したように、本発明の光学ガラスは屈折率
ndが1.675以上、アッベ数νdが50以上、屈伏点
TSが概ね600℃以下のものを容易に得ることができ
るガラスである。したがって、当該光学ガラスからなる
被成形物を精密プレス成形することによって得られる本
発明の光学部品は、高屈折率特性および低分散特性を有
するものを量産することが容易な光学部品である。
ようとする場合、当該レンズとしては種々の大きさのレ
ンズ、例えば径が20mmを超える大物レンズ、径が2
0mm以下の小物レンズ、径が12mm以下のマイクロ
レンズ、径が8mm以下の超マイクロレンズを得ること
が可能である。これらのレンズは、例えばカメラやVT
R等に組み込んで使用することができる。
は表4に示す組成のガラスが得られるように所望の原料
をそれぞれ所定量秤量し、これらの原料を混合して調合
原料を得た。次に、実施例毎または比較例毎に、前記の
調合原料を1150〜1350℃に加熱した熔解炉にお
いて熔解させてガラス融液とし、このガラス融液を清澄
化し、撹拌により均一化してから所定形状の鋳型に鋳込
んだ後、徐冷して、目的とする光学ガラスを得た。
BO3を、また、酸化アルミニウ ム用の原料としてはA
l(OH)3を用い、他の成分の原料としては、これら
の成分(酸化物)を構成しているカチオン元素について
の炭酸塩、硝酸塩または酸化物をそれぞれ用いた。
て、屈折率nd、アッベ数νd、屈伏点TSおよび液相温
度L.Tをそれぞれ以下のようにして測定した。これら
の結果を表1〜表4に併記する。
30℃/hにして目的とする光学ガラスを得、当該光学
ガラスについて測定した。 ・屈伏点TS 熱膨張測定機を用いて昇温速度8℃/分の条件下で測定
した。
らの試料を500〜1100℃の温度勾配を設けた失透
試験炉に入れて30分間保持した後、室温まで冷却し
た。次いで、これらの試料における結晶生成の有無を倍
率100倍の顕微鏡によって観察し、結晶が認められな
かった最も低い失透試験温度を液相温度とした。
施例16で得た各光学ガラスは屈折率ndが1.681
6〜1.6981、アッベ数νdが52.3〜53.6
という高屈折率、低分散の光学ガラスである。そして、
これらの光学ガラスの屈伏点TSは530〜590℃と
低く、その液相温度L.Tも920〜970℃と低い。
したがって、実施例1〜実施例16で得た各光学ガラス
は、プレス成形あるいは精密プレス成形によって高屈折
率特性および低分散特性を有する光学部品を量産するた
めの素材として好適な光学ガラスである。
ラスは、それぞれ特許第2616958号に記載されて
いる実施例5、実施例6、実施例8または実施例9のガ
ラスに相当する高屈折率、低分散の光学ガラスである
が、その液相温度L.Tは1010℃または1000℃
と高い。また、比較例5で得た光学ガラスは、特開平8
−259257号公報に記載されている実施例1のガラ
スに相当する高屈折率、低分散のガラスであるが、その
液相温度L.Tは1000℃と高い。そして、比較例6
で得ようとした光学ガラスは、特開平8−259257
号公報に記載されている実施例2のガラスに相当するも
のであるが、原料の熔解中に失透を起こしたために得る
ことができなかった。失透が起こったことから推察する
に、同公報の実施例2に記載されているガラスの液相温
度L.Tはかなり高い。
組成の光学ガラスは液相温度L.Tが高いので、当該ガ
ラス自体の量産性に劣る。したがって、これらの光学ガ
ラスをプレス成形用の素材あるいは精密プレス成形用の
素材として用いたとしても、所望の成形品を量産するこ
とは困難である。
造) まず、所定形状の凹部と当該凹部の底に開口している気
体吹き出し用の細孔とを有し、前記の凹部の垂直断面が
鉛直上方(使用時における鉛直上方)に向かって開いて
いるラッパ状となっている成形型を用意した。また、実
施例1で得た光学ガラスと同一組成の光学ガラスが得ら
れるガラス融液を調製した。そして、特公平7−514
46号公報に記載されている成形方法に従って、前記の
ガラス融液から球形の成形品を得た。
1」の欄に示されている成形条件と同じにした。すなわ
ち、上記の成形型における凹部の「広がり角度θ」を1
5°、上記の細孔の径を2mmとし、また、ガラス融液
は、流出口が鉛直下方を向くようにして配設された内径
1mm、先端の外径2.5mmの流出パイプによって前
記の成形型の鉛直上方まで導き、その粘度を0.8Pa
・sに保持した状態でここから自然滴下させた。そし
て、上記の成形型における気体吹き出し用の細孔から
は、予め毎分1リットルの空気を吹き出しておき、当該
空気の吹き出しは、前記の流出パイプから自然滴下して
きたガラス塊が十分に冷却されるまで続けた。
自然滴下したガラス塊は成形型の凹部の内面とほとんど
接触することなく当該凹部によって受けられ、かつ、ほ
とんど接触せずにわずかに浮上した状態で回転し、球形
化された。
直径が4.92mm±0.04mmの真球度を有する球
形を呈し、その表面にキズや汚れは認められなかった。
当該成形品は、例えば高屈折率、低分散の非球面レンズ
を精密プレス成形によって得る際の素材(精密プレス成
形用素材)として好適である。
て用い、当該被成形物をその粘度(ガラスの粘度)が1
08Pa・sとなる温度に加熱した状態下で、プレス圧力
180kg/cm2、プレス時間10秒の条件の下に図
1に示した精密プレス成形装置によって精密プレス成形
して、非球面レンズを得た。上記の非球面レンズは、精
度が極めて高いものであった。
スは、高屈折率特性および低分散特性を有し、かつ、屈
伏点TSおよび液相温度L.Tが共に低いものを得るこ
とが容易な光学ガラスである。したがって、本発明によ
れば、高屈折率、低分散の光学ガラスからなる所望の精
密プレス成形用素材や光学部品を量産することが容易に
なる。
である。
物、 7…石英管。
Claims (4)
- 【請求項1】 必須成分それぞれの含有量が、重量%
で、酸化ホウ素30〜36%、酸化ランタン18〜25
%、酸化イットリウム6〜10%、酸化ケイ素6〜12
%、酸化リチウム3〜6%、酸化カルシウム5〜12
%、酸化亜鉛7〜13%、酸化ガドリニウム0.5〜4
%、酸化ジルコニウム1〜5%、酸化ガドリニウムと酸
化ジルコニウムの合計1.5〜8%であって、これらの
必須成分の合計含有量が95%以上であり、かつ任意成
分として、酸化ニオブ0〜2重量%を含有することを特
徴とする光学ガラス。 - 【請求項2】 屈折率n d が1.675以上、アッベ数
ν d が50以上、屈伏点T S が600℃以下、液相温度
L.Tが1000℃未満である請求項1に記載の光学ガ
ラス。 - 【請求項3】 請求項1に記載の光学ガラスからなる精
密プレス成形用素材。 - 【請求項4】 請求項1に記載の光学ガラスからなる被
成形物を、所定形状のキャビティを形成する上型と下型
とで精密プレス成形してなる光学部品。
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