JP2000015605A - ステープル装置 - Google Patents

ステープル装置

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JP2000015605A
JP2000015605A JP10185140A JP18514098A JP2000015605A JP 2000015605 A JP2000015605 A JP 2000015605A JP 10185140 A JP10185140 A JP 10185140A JP 18514098 A JP18514098 A JP 18514098A JP 2000015605 A JP2000015605 A JP 2000015605A
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stapler
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 用紙トレイにおいて複数部の用紙束を作成す
る。 【解決手段】 ステープル装置1は、用紙トレイ20と
ステープラ21と移動手段22と移動制御手段とを備え
る。ステープラ21は移動手段22および移動制御手段
によって、用紙トレイ20に載置された綴じるべき用紙
を挟む位置に上昇移動される。したがってステープル装
置1は、ステープラ21によって用紙束を作成するたび
に上方に変化する各綴じるべき用紙を挟む位置におい
て、綴じるべき用紙を綴じ、用紙トレイ20において複
数部の用紙束を作成することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ステープル装置に
関し、さらに詳しくは、複写機、プリンタおよびファク
シミリなどの印字装置に備えられ、排出される用紙を複
数枚毎に綴じて用紙束を作成するステープル装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、複写機、プリンタおよびファ
クシミリなどの印字装置に備えられる後処理装置とし
て、この印字装置から排出される用紙を揃えて複数枚毎
に綴じるステープラを備えるステープル装置が多数知ら
れている。特開平9−124220号公報に開示される
記録紙後処理装置は、用紙搬送路における印字装置の定
着部と、排紙位置に設けられる用紙トレイである排紙ト
レイとの間に設けられ、クリンチローラと、押圧ローラ
とストッパと、ソレノイドと、ステープラとを含んで構
成される。押圧ローラは、クリンチローラに圧接され、
かつ圧接力を必要に応じて解除する。ストッパは、用紙
搬送路を閉鎖可能であり、複数枚の用紙である記録紙の
先端が当接して停止する記録紙停止位置と、綴じられた
複数枚の記録紙から成る用紙束である記録紙束を排紙ト
レイに搬送するために用紙搬送路を開放する開放位置と
の間で揺動可能に設けられる。ソレノイドは、ストッパ
を前記記録紙停止位置と前記開放位置との間で揺動させ
る。ステープラは、記録紙の記録紙幅方向に移動可能に
設けられ、ストッパによって先端が揃えられた複数枚の
記録紙を綴じる。クリンチローラは、複数枚の記録紙の
先端がストッパに当接するときに記録紙が座屈しないよ
うな所定のトルクで駆動される。
【0003】印字装置の定着部を通過した記録紙は、ク
リンチローラと押圧ローラとによって挟まれて搬送さ
れ、所定のトルクで駆動されるクリンチローラによって
記録紙が座屈しないようにして、記録紙停止位置に配置
されるストッパに記録紙の先端が当接する。後続の記録
紙も同様にして搬送されて、記録紙の先端が前記ストッ
パに当接する。ストッパによって先端が揃えられた複数
枚の記録紙は、ステープラによって用紙サイズに応じた
位置で綴じられて記録紙束が作成される。ストッパがソ
レノイドによって開放位置に配置されるように駆動され
ると、クリンチローラの駆動によって作成された記録紙
束は、開放された用紙搬送路を介して、排紙トレイに載
置される。上述の動作を繰返すことによって、複数部の
記録紙束を作成することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】特開平9−12422
0号公報に開示される記録紙後処理装置では、記録紙の
先端を用紙搬送路を閉鎖するストッパに当接させて停止
させ、このようにして停止された複数枚の記録紙を綴じ
て記録紙束を作成している。記録紙束は用紙搬送路を開
放するストッパによって排紙トレイに排紙される。この
ような動作を繰返すことによって複数部の記録紙束が作
成される。したがって排紙トレイには記録紙束のみが載
置される。
【0005】これに対して、記録紙を排紙トレイに排紙
してから、記録紙束を作成することが考えられる。この
場合、複数部の記録紙束を作成しようとすると、記録紙
束上に記録紙を載置し、このような記録紙に対して綴じ
る動作を行わなけらばならない。したがってステープラ
を記録紙の積重方向に移動させる必要がある。前記公報
のステープラは記録紙幅方向には移動可能であるが、記
録紙の積重方向には移動不可能なので、排紙トレイ上で
複数部の記録紙を作成する装置には適用しても、記録紙
束を複数部作成することはできない。また記録紙束は、
用紙搬送路における印字装置の定着部と排紙トレイとの
間で作成されるので、記録紙束が排紙トレイに排出され
るときに、記録紙束が用紙搬送路に詰まってしまう場合
があり、記録紙束が用紙搬送路に詰まる度に、記録紙束
の作成動作が停止してしまう不具合が生じ、記録紙束作
成の信頼性の向上が望まれている。
【0006】本発明の目的は、用紙トレイに積重して載
置される複数枚の用紙を綴じて、用紙トレイにおいて複
数部数の用紙束を作成することができ、用紙束作成の信
頼性を向上することができるステープル装置を提供する
ことである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、複数枚の用紙
を綴じて用紙束を作成するステープル装置において、用
紙を順次的に積重して載置するとともに作成された用紙
束を載置する用紙トレイと、用紙トレイの周縁部に配置
され、用紙トレイに載置された複数枚の用紙を綴じるス
テープラと、用紙積重方向にステープラを移動する移動
手段と、用紙積重方向の位置であって用紙トレイに載置
された綴じるべき複数枚の用紙の位置にステープラが配
置されるように、移動手段の動作を制御する移動制御手
段とを備えることを特徴とするステープル装置である。
【0008】本発明に従えば、第1部目の綴じるべき複
数枚の用紙が積重して用紙トレイに載置されると、ステ
ープラは、移動手段および移動制御手段によって、第1
部目の綴じるべき用紙の位置に配置される。第1部目の
綴じるべき用紙の位置に配置されたステープラは、第1
部目の綴じるべき用紙を綴じて第1部目の用紙束を作成
する。次に第2部目の綴じるべき用紙が積重して第1部
目の用紙束に載置されると、ステープラは、移動手段お
よび移動制御手段によって第1部目の用紙束よりも上方
の位置であって、第2部目の綴じるべき用紙の位置に配
置される。第2部目の前記綴じるべき用紙の位置に配置
されたステープラは、第2部目の綴じるべき用紙を綴じ
て第2部目の用紙束を作成する。第3部目以降について
も、第2部目と同様な動作を行う。
【0009】ステープラは、用紙積重方向に移動し、綴
じるべき複数枚の用紙の位置に配置されるので、用紙束
を作成するたびに用紙積重方向に変化する各綴じるべき
用紙の位置において、綴じるべき用紙を綴じて用紙束を
作成することができる。また用紙束は用紙トレイにおい
て作成されるので、従来技術のような印字装置内で作成
された用紙束を用紙トレイに排出する構成と比較して、
作成された用紙束が用紙トレイに排出されるまでに印字
装置内に詰まってしまうような不具合が生じず、用紙束
作成の信頼性を向上することができる。
【0010】また本発明は、前記用紙トレイの周縁部に
配置され、作成された用紙束をその側面から押圧してス
テープラから遠ざける押圧手段を含むことを特徴とす
る。
【0011】本発明に従えば、用紙トレイに載置される
第1部目の用紙束は、その側面から押圧手段によって押
圧されてステープラから遠ざけられる。第2部目の綴じ
るべき複数枚の用紙は、ステープラから遠ざけられた第
1部目の用紙束に対して、ステープラ側にずれて載置さ
れる。ステープラは、第2部目の綴じるべき用紙を綴じ
て第2部目の用紙束を作成する。この第2部目の用紙束
は、その側面から押圧手段によって押圧されてステープ
ラから遠ざけられる。第3部目以降についても第2部目
と同様な動作を行う。
【0012】押圧手段は、作成された用紙束をその側面
から押圧してステープラから遠ざけるので、第2部目以
降の綴じるべき複数枚の用紙は、ステープラから遠ざけ
られた用紙束に対して、ステープラ側にずれて載置され
ることになる。したがってステープラは、作成された用
紙束に干渉することなく用紙積重方向に移動することが
できるとともに、綴じるべき複数枚の用紙を確実に綴じ
ることができ、複数部の用紙束を作成することができ
る。
【0013】また用紙束を整合する手段を、前記用紙ト
レイの周縁部であって、前記押圧手段に対向して配置す
ることが好ましい。これによって、押圧手段によってス
テープラから遠ざけられた用紙束は、そのステープラ側
とは反対側の側面が用紙束を整合する手段に当接し、用
紙束の用紙トレイにおける移動を制限することができ
る。特に、複数部の用紙束を作成するときには、複数部
の用紙束がステープラから遠ざけられた状態で用紙トレ
イに積重し、かつ整列して載置することができる。
【0014】また本発明は、複数枚の用紙を綴じて用紙
束を作成するステープル装置において、用紙を順次的に
積重して載置するとともに作成された用紙束を載置する
用紙トレイと、用紙トレイの周縁部に配置され、用紙ト
レイに載置された複数枚の用紙を綴じるステープラであ
って、ステープルを用紙に打込む打込側ユニットと、こ
の打込側ユニットとは分離して設けられ、打込まれたス
テープルの用紙から突出した先端部分を折曲げる折曲側
ユニットとから成るステープラと、用紙積重方向および
用紙積重方向とは逆方向にステープラの打込側ユニット
を移動する打込側ユニット移動手段と、用紙積重方向お
よび用紙積重方向とは逆方向にステープラの折曲側ユニ
ットを移動する折曲側ユニット移動手段と、ステープル
装置上部の予め定める位置を基準として、用紙トレイに
載置された用紙の最上面の位置を検出する用紙最上面検
出手段と、綴じるべき用紙の厚みを算出する用紙厚算出
手段と、検出された用紙最上面の位置に打込側および折
曲側ユニットのうちのいずれか一方ユニットが配置さ
れ、算出された綴じるべき用紙の厚みを用紙最上面位置
に加算した位置に打込側および折曲側ユニットのうちの
いずれか他方ユニットが配置されるように、前記打込側
および折曲側ユニット移動手段の動作を制御する移動制
御手段とを備えることを特徴とするステープル装置であ
る。
【0015】本発明に従えば、綴じるべき複数枚の用紙
が積重して用紙トレイに載置されると、用紙最上面検出
手段によってステープル装置上部の予め定める位置を基
準とする綴じるべき複数枚の用紙の最上面の位置が検出
されるとともに、用紙厚算出手段によって綴じるべき用
紙の厚みが算出される。次に一方ユニット、たとえば折
曲側ユニットが、折曲側ユニット移動手段および移動制
御手段によって下降移動され、検出された前記用紙最上
面の位置に配置される。次に他方ユニット、たとえば打
込側ユニットが、打込側ユニット移動手段および移動制
御手段によって上昇移動され、算出された綴じるべき用
紙の厚みを前記用紙最上面の位置に加算した位置に配置
される。次にステープルが打込側ユニットによって綴じ
るべき用紙に打込まれて、打込まれたステープルの用紙
から突出した先端部分が折曲側ユニットによって折曲げ
られる。これによって綴じるべき複数枚の用紙がステー
プルによって綴じられて、用紙束が作成される。
【0016】ステープラは、用紙最上面検出手段によっ
て検出された綴じるべき複数枚の用紙の最上面の位置
と、用紙厚算出手段によって算出された綴じるべき複数
枚の用紙の厚みとに基づいて用紙積重方向に移動される
ので、打込側および折曲側ユニットは、綴じるべき用紙
を用紙トレイに対して平行に保持した状態で挟み、この
状態でステープルを打込んで綴じるべき用紙を綴じるこ
とができる。このように用紙束を作成するときに、ステ
ープラを複数枚の用紙を綴じるための最適な位置に配置
させることができる。
【0017】また綴じるべき複数枚の用紙の各用紙間に
空気層が介在されていると、実際の綴じるべき用紙の厚
みは、算出された綴じるべき用紙の厚みよりも介在され
ている空気層の厚み分だけ厚くなる。他方ユニットの移
動には、算出された綴じるべき用紙の厚みが用いられる
ので、綴じるべき用紙は、各ユニットによって空気層の
厚みを零にするだけの圧力で挟まれる。これによって各
用紙間に介在される空気層が排除され、綴じるべき用紙
を堅固に綴じることができる。
【0018】また本発明は、複数枚の用紙を綴じて用紙
束を作成するステープル装置において、用紙を順次的に
積重して載置するとともに作成された用紙束を載置する
用紙トレイと、用紙トレイの周縁部に配置され、用紙ト
レイに載置された複数枚の用紙を綴じるステープラであ
って、ステープルを用紙に打込む打込側ユニットと、こ
の打込側ユニットとは分離して設けられ、打込まれたス
テープルの用紙から突出した先端部分を折曲げる折曲側
ユニットとから成るステープラと、用紙積重方向および
用紙積重方向とは逆方向にステープラの打込側ユニット
を移動する打込側ユニット移動手段と、用紙積重方向お
よび用紙積重方向とは逆方向にステープラの折曲側ユニ
ットを移動する折曲側ユニット移動手段と、ステープル
装置下部の予め定める位置を基準として、用紙トレイに
載置された用紙の最下面の位置を検出する用紙最下面検
出手段と、綴じるべき用紙の厚みを算出する用紙厚算出
手段と、検出された用紙最下面の位置に打込側および折
曲側ユニットのうちのいずれか一方ユニットが配置さ
れ、算出された綴じるべき用紙の厚みを用紙最下面位置
に加算した位置に打込側および折曲側ユニットのうちの
いずれか他方ユニットが配置されるように、前記打込側
および折曲側ユニット移動手段の動作を制御する移動制
御手段とを備えることを特徴とするステープル装置であ
る。
【0019】本発明に従えば、綴じるべき複数枚の用紙
が用紙トレイに載置されると、用紙最下面検出手段によ
ってステープル装置下部の予め定める位置を基準とする
綴じるべき用紙の最下面の位置が検出される。これとと
もに、用紙厚算出手段によって綴じるべき複数枚の用紙
の厚みが算出される。次に一方ユニット、たとえば打込
側ユニットが、打込側ユニット移動手段および移動制御
手段によって上昇移動され、検出された前記用紙最下面
の位置に配置される。次に他方ユニット、たとえば折曲
側ユニットが、折曲側ユニット移動手段および移動制御
手段によって下降移動され、算出された綴じるべき複数
枚の用紙の厚みを前記用紙最下面の位置に加算した位置
に配置される。次にステープルが、打込側ユニットによ
って綴じるべき用紙に打込まれ、打込まれたステープル
の用紙から突出した先端部分が折曲側ユニットによって
折曲げられる。これによって綴じるべき用紙がステープ
ルによって綴じられて、用紙束が作成される。
【0020】ステープラは、用紙最下面検出手段によっ
て検出された綴じるべき用紙の最下面の位置と、用紙厚
算出手段によって算出された綴じるべき用紙の厚みとに
基づいて用紙積重方向に移動されるので、打込側および
折曲側ユニットは、綴じるべき用紙を用紙トレイに対し
て平行に保持した状態で挟み、この状態でステープルを
打込んで、綴じるべき用紙を綴じることができる。この
ように用紙束を作成するときに、ステープラを複数枚の
用紙を綴じるための最適な位置に配置させることができ
る。
【0021】また綴じるべき複数枚の用紙の各用紙間
に、空気層が介在されていると、実際の綴じるべき用紙
の厚みは、算出された綴じるべき用紙の厚みよりも空気
層の厚み分だけ厚くなる。他方ユニットの移動には、算
出された綴じるべき用紙の厚みが用いられるので、綴じ
るべき用紙は、各ユニットによって空気層の厚みを零に
するだけの圧力で挟まれる。これによって各用紙間に介
在される空気層が排除され、綴じるべき用紙を堅固に綴
じることができる。
【0022】また本発明は、複数枚の用紙を綴じて用紙
束を作成するステープル装置において、用紙を順次的に
積重して載置するとともに作成された用紙束を載置する
用紙トレイと、用紙トレイの周縁部に配置され、用紙ト
レイに載置された複数枚の用紙を綴じるステープラであ
って、ステープルを用紙に打込む打込側ユニットと、こ
の打込側ユニットとは分離して設けられ、打込まれたス
テープルの用紙から突出した先端部分を折曲げる折曲側
ユニットとから成るステープラと、用紙積重方向および
用紙積重方向とは逆方向にステープラの打込側ユニット
を移動する打込側ユニット移動手段と、用紙積重方向お
よび用紙積重方向とは逆方向にステープラの折曲側ユニ
ットを移動する折曲側ユニット移動手段と、ステープル
装置内の予め定める位置を基準として、用紙トレイに載
置された用紙の最上面の位置を検出する用紙最上面検出
手段と、ステープル装置内の予め定める位置を基準とし
て、用紙トレイに載置された用紙の最下面の位置を検出
する用紙最下面検出手段と、検出された用紙最上面の位
置に打込側および折曲側ユニットのうちのいずれか一方
ユニットが配置され、検出された用紙最下面の位置に打
込側および折曲側ユニットのうちのいずれか他方ユニッ
トが配置されるように、前記打込側および折曲側ユニッ
ト移動手段の動作を制御する移動制御手段とを備えるこ
とを特徴とするステープル装置である。
【0023】本発明に従えば、綴じるべき複数枚の用紙
が積重して用紙トレイに載置されると、用紙最上面検出
手段によってステープル装置内の予め定める位置を基準
とする綴じるべき用紙の最上面の位置が検出される。こ
れとともに、用紙最下面検出手段によってステープル装
置内の予め定める位置を基準とする綴じるべき用紙の最
下面の位置が検出される。次に一方ユニット、たとえば
折曲側ユニットが、折曲側ユニット移動手段および移動
制御手段によって下降移動され、検出された前記用紙最
上面の位置に配置される。これとともに、他方ユニッ
ト、たとえば打込側ユニットが、打込側ユニット移動手
段および移動制御手段によって上昇移動され、検出され
た前記用紙最下面の位置に配置される。次にステープル
が打込側ユニットによって綴じるべき用紙に打込まれ、
打込まれたステープルの用紙から突出した先端部分が折
曲側ユニットによって折曲げられる。これによって綴じ
るべき用紙がステープルによって綴じられて、用紙束が
作成される。
【0024】ステープラは、用紙最上面検出手段によっ
て検出された綴じるべき用紙の最上面の位置と、用紙最
下面検出手段によって検出された綴じるべき用紙の最下
面の位置とに基づいて、用紙積重方向に移動されるの
で、打込側および折曲側ユニットは、綴じるべき用紙を
用紙トレイに対して平行に保持した状態で挟み、この状
態でステープルを打込んで綴じるべき用紙を綴じること
ができる。このように用紙束を作成するときに、綴じる
べき用紙の厚みにかかわらず、ステープラを複数枚の用
紙を綴じるための最適な位置に配置させることができ
る。
【0025】また本発明は、前記用紙最上面検出手段
は、打込側および折曲側ユニットのうちのいずれか一方
ユニットであって、綴じるべき用紙の用紙トレイとは反
対側の一方ユニットがステープル装置上部の予め定める
位置に配置されたことを検出する上部基準位置検出手段
と、一方ユニットの用紙トレイに臨む側に設けられ、用
紙トレイに載置された綴じるべき用紙の最上面に一方ユ
ニットが当接したことを検出する用紙最上面当接検出手
段と、前記予め定める位置から、用紙最上面位置までの
一方ユニットの移動量を計測する計測手段とを含み、前
記移動制御手段は、用紙最上面当接検出手段が綴じるべ
き用紙の最上面に一方ユニットが当接したことを検出す
るまで一方ユニットを移動するように、打込側および折
曲側ユニット移動手段の動作を制御することを特徴とす
る。
【0026】本発明に従えば、綴じるべき複数枚の用紙
が積重して用紙トレイに載置されると、上部基準位置検
出手段によって、用紙最上面に当接する面が予め定める
位置に配置された一方ユニット、たとえば折曲側ユニッ
トが、折曲側ユニット移動手段および移動制御手段によ
って下降移動される。折曲側ユニットが、用紙最上面当
接検出手段によって、前記用紙最上面に当接したことが
検出されると、折曲側ユニット移動手段および移動制御
手段によって折曲側ユニットの下降移動が停止される。
また計測手段は、予め定める位置から用紙最上面位置ま
での一方ユニットの移動量を計測する。これによって用
紙最上面検出手段は、予め定める位置を基準とする用紙
最上面位置を検出する。この後他方ユニット、たとえば
打込側ユニットが用紙最下面に当接して配置されて、用
紙を挟み、用紙にステープルが打込まれて用紙が綴じら
れる。
【0027】一方ユニットは用紙最上面当接検出手段が
用紙最上面への当接を検出するまで移動され、計測手段
は予め定める位置から用紙最上面位置までの一方ユニッ
トの移動量を計測して、予め定める位置を基準とする用
紙最上面位置を検出するので、用紙最上面位置の検出と
一方ユニットの用紙最上面位置への移動とを並行して行
うことができ、用紙最上面位置の検出と一方ユニットの
用紙最上面位置への移動とを個別に行うときよりも、一
方ユニットを用紙最上面位置に配置させるための処理速
度を高くすることができるとともに、用紙最上面位置の
検出機構と、一方ユニットの用紙最上面位置への移動機
構との間に誤差に生じず、一方ユニットを用紙最上面位
置に正確に配置することができる。
【0028】また本発明は、前記用紙最下面検出手段
は、打込側および折曲側ユニットのうちのいずれか一方
ユニットであって、綴じるべき用紙の用紙トレイ側の一
方ユニットがステープル装置下部の予め定める位置に配
置されたことを検出する下部基準位置検出手段と、一方
ユニットの用紙トレイに臨む側に設けられ、用紙トレイ
に載置された綴じるべき用紙の最下面に一方ユニットが
当接したことを検出する用紙最下面当接検出手段と、前
記予め定める位置から、用紙最下面位置までの一方ユニ
ットの移動量を計測する計測手段とを含み、前記移動制
御手段は、用紙最下面当接検出手段が綴じるべき用紙の
最下面に一方ユニットが当接したことを検出するまで一
方ユニットを移動するように、打込側および折曲側ユニ
ット移動手段の動作を制御することを特徴とする。
【0029】本発明に従えば、綴じるべき複数枚の用紙
が積重して用紙トレイに載置されると、下部基準位置検
出手段によって、用紙最下面に当接する面が予め定める
位置に配置された一方ユニット、たとえば打込側ユニッ
トが、打込側ユニット移動手段および移動制御手段によ
って上昇移動される。打込側ユニットが用紙最下面当接
検出手段によって用紙最下面に当接したことが検出され
ると、打込側ユニット移動手段および移動制御手段によ
って打込側ユニットの上昇移動が停止される。また計測
手段は、予め定める位置から用紙最下面位置までの一方
ユニットの移動量を計測する。これによって用紙最下面
検出手段は、予め定める位置を基準とする用紙最下面位
置を検出する。この後他方ユニット、たとえば折曲側ユ
ニットが、用紙最上面に当接して配置されて用紙を挟
み、用紙にステープルが打込まれて用紙が綴じられる。
【0030】一方ユニットは用紙最下面当接検出手段が
用紙最下面への当接を検出するまで移動され、計測手段
は予め定める位置から用紙最下面位置までの一方ユニッ
トの移動量を計測して、予め定める位置を基準とする用
紙最下面位置を検出するので、用紙最下面位置の検出と
一方ユニットの用紙最下面位置への移動とを並行して行
うことができ、用紙最下面位置の検出と一方ユニットの
用紙最下面位置への移動とを個別に行うときよりも、一
方ユニットを用紙最下面位置に配置させるための処理速
度を高くすることができるとともに、用紙最下面位置の
検出機構と、一方ユニットの用紙最下面位置への移動機
構との間に誤差が生じず、一方ユニットを用紙最下面位
置に正確に配置させることができる。
【0031】また本発明は、用紙トレイの周縁部に配置
され、用紙トレイから突出した用紙および用紙束を載置
する補助トレイと、用紙積重方向に補助トレイを移動す
る補助トレイ移動手段とを含み、前記移動制御手段は、
用紙トレイと補助トレイとを用紙積重方向の同一位置に
配置し、綴じるべき用紙が用紙トレイに載置されると、
用紙積重方向の位置であって、用紙トレイに載置された
綴じるべき用紙の位置に補助トレイを移動し、次に前記
用紙の位置に打込側および折曲側ユニットのうちの綴じ
るべき用紙の用紙トレイ側の一方ユニットを移動するよ
うに、打込側ユニット移動手段、折曲側ユニット移動手
段および補助トレイ移動手段の動作を制御することを特
徴とする。
【0032】本発明に従えば、綴じるべき複数枚の用紙
が積重して用紙トレイに載置されると、補助トレイが補
助トレイ移動手段および移動制御手段によって用紙トレ
イに載置された用紙の位置に移動されて、用紙トレイか
ら突出した用紙を載置する。次に、一方ユニット、たと
えば打込側ユニットが打込側ユニット移動手段および移
動制御手段よって前記用紙の位置に上昇移動される。こ
の後、打込側ユニットと他方ユニット、たとえば折曲側
ユニットとによって挟まれた用紙にステープルが打込ま
れて用紙が綴じられる。
【0033】補助トレイは、補助トレイ移動手段および
移動制御手段によって用紙トレイに載置された綴じるべ
き用紙の位置に移動されるので、補助トレイは、ステー
プルの打込時における用紙トレイから突出した用紙の垂
下がりを防ぐことができ、突出した用紙を用紙トレイに
ほぼ平行に載置して用紙を綴じることができる。
【0034】また補助トレイを、綴じるべき用紙が用紙
トレイに載置される前に、用紙トレイに載置されるべき
用紙の位置に移動することが好ましい。これによって、
綴じるべき用紙を用紙トレイに載置し、ステープルを打
込む間中、補助トレイは用紙トレイから突出した用紙の
垂下がりを防ぐことができ、垂下がりに伴う各用紙のず
れを防ぐことができるとともに、突出した用紙を用紙ト
レイにほぼ平行に載置して用紙を綴じることができる。
【0035】さらに補助トレイを一方ユニット上に配置
する場合、この補助トレイには用紙を綴じるための透孔
を設けることが好ましい。これによって、突出した用紙
の垂下がりを防ぐことができるとともに、突出した用紙
にステープルが打込まれる部分の近傍を補助トレイによ
って用紙トレイに平行に載置して、ステープルを用紙に
垂直に打込むことができ、用紙を確実に綴じることがで
きる。
【0036】また本発明は、複数枚の用紙を綴じて用紙
束を作成するステープル装置において、用紙を順次的に
積重して載置するとともに作成された用紙束を載置する
用紙トレイと、用紙トレイの周縁部に配置され、用紙ト
レイに載置された複数枚の用紙を綴じるステープラであ
って、ステープルを用紙に打込む打込側ユニットと、こ
の打込側ユニットとは分離して設けられ、打込まれたス
テープルの用紙から突出した先端部分を折曲げる折曲側
ユニットとから成るステープラと、用紙積重方向および
用紙積重方向とは逆方向にステープラの打込側ユニット
を移動する打込側ユニット移動手段と、用紙積重方向お
よび用紙積重方向とは逆方向にステープラの折曲側ユニ
ットを移動する折曲側ユニット移動手段と、綴じるべき
用紙が用紙トレイに載置されると、用紙積重方向の位置
であって用紙トレイに載置された綴じるべき用紙の位置
に打込側および折曲側ユニットのうちの綴じるべき用紙
の用紙トレイ側の一方ユニットを移動するように、打込
側ユニット移動手段および折曲側ユニット移動手段の動
作を制御する移動制御手段とを備え、前記ステープラの
打込側および折曲側ユニットのうちのいずれか一方ユニ
ットであって、綴じるべき用紙の用紙トレイ側の一方ユ
ニットは、用紙トレイから突出した用紙の領域にほぼわ
たる支持面を有することを特徴とするステープル装置で
ある。
【0037】本発明に従えば、綴じるべき複数枚の用紙
が積重して用紙トレイに載置されると、一方ユニット、
たとえば打込側ユニットが打込側ユニット移動手段およ
び移動制御手段によって用紙トレイに載置された綴じる
べき用紙の位置に載置されるとともに、他方ユニット、
たとえば折曲側ユニットが折曲側ユニット移動手段およ
び移動制御手段によって前記用紙の位置に配置される。
このとき、打込側ユニットは、その支持面によって突出
した用紙をその領域にほぼわたって載置する。この後、
用紙にステープルが打込まれて、用紙が綴じられる。
【0038】一方ユニットは突出した用紙の領域にほぼ
わたる支持面を有するので、突出した用紙の垂下がりを
防ぐとともに、突出した用紙にステープルが打込まれる
部分の近傍を支持面によって用紙トレイに平行に載置し
てステープルを用紙に垂直に打込むことができ、用紙を
確実に綴じることができる。また突出した用紙を載置す
る構成を用紙積重方向に移動させるための手段を個別に
設ける必要がなく、構成の簡略化を図ることができる。
【0039】また本発明は、前記ステープラは異なる種
類のステープルを収容し、綴じるべき用紙の厚みに応じ
て、ステープルを変更するステープル変更手段を含むこ
とを特徴とする。
【0040】本発明に従えば、綴じるべき複数枚の用紙
が積重して用紙トレイに載置されると、ステープラはス
テープル変更手段によって綴じるべき用紙の厚みに応じ
て、ステープルを変更する。この後、ステープラを綴じ
るべき用紙を挟む位置に配置して、用紙が綴じられる。
【0041】ステープラはステープル変更手段によって
綴じるべき用紙の厚みに応じてステープルを変更するの
で、綴じるべき用紙の厚みに最適なステープルによって
用紙を確実に綴じることができ、広範囲の厚みの綴じる
べき用紙に対して用紙を確実に綴じることができる。
【0042】また同一枚数の複数部の用紙束を作成する
ときには、各部毎の綴じるべき用紙の厚みはすべて同じ
であるので、ステープル変更手段によって1部目で選ん
だステープルと同じ種類のステープルが2部目以降でも
選ぶことが好ましい。これによって、ステープル変更手
段を各部毎に動作させる必要がなく、用紙束の作成にお
ける処理速度を高くすることができる。
【0043】また本発明は、前記用紙トレイは、その周
縁部であって、前記ステープラに対向して配置され、用
紙束の周縁部の一部が当接可能な用紙束当接体を含み、
前記用紙トレイを傾斜する傾斜手段と、用紙束作成後
に、用紙束が用紙束当接体に近接する方向に用紙トレイ
を傾斜するように、傾斜手段の傾斜動作を制御する傾斜
制御手段とを含むことを特徴とする。
【0044】本発明に従えば、用紙トレイに載置される
第1部目の用紙束は、傾斜手段および傾斜制御手段によ
って用紙トレイを傾斜し、用紙束当接体に近接する方向
に移動されてステープラから遠ざけられる。またステー
プラから遠ざけられた第1部目の用紙束は、その周縁部
の一部が用紙束当接体に当接する。第2部目の綴じるべ
き複数枚の用紙は、ステープラから遠ざけられた第1部
目の用紙束に対してステープラ側にずれて載置される。
ステープラは第2部目の用紙を綴じて第2部目の用紙束
を作成する。この第2部目の用紙束は、第1部目と同様
に、傾斜手段および傾斜制御手段によって用紙トレイを
傾斜し、用紙束当接体に近接する方向に移動されて、ス
テープラから遠ざけられる。第3部目以降についても第
2部目と同様な動作を行う。
【0045】用紙トレイは、傾斜手段および傾斜制御手
段によって用紙束が用紙束当接体に近接する方向に傾斜
されるので、用紙束をステープラから遠ざけることがで
きる。これによって第2部目以降の綴じるべき用紙は、
ステープラから遠ざけられた用紙束に対してステープラ
側にずれて載置されることになる。したがってステープ
ラは作成された用紙束に干渉することなく用紙積重方向
に移動することができ、複数部の用紙束を作成すること
ができる。また用紙トレイはその周縁部に用紙束当接体
を含んで構成されるので、用紙トレイを傾斜させたと
き、ステープラから遠ざけられた用紙束が用紙束当接体
に当接し、これによって用紙束の用紙トレイにおける移
動を制限することができる。特に、複数部の用紙束を作
成するときには、複数部の用紙束がステープラから遠ざ
けられた状態で用紙束当接体によって複数部の用紙束を
用紙トレイに積重し、かつ整列して載置することができ
る。
【0046】また本発明は、前記用紙トレイは、その周
縁部であって、前記ステープラに対向して配置され、用
紙束の前記ステープラ側とは反対側の側面が当接可能な
側板と、前記用紙トレイの側板に隣接する周縁部に配置
されて用紙束の端面が当接可能な端板とを含み、前記用
紙トレイを用紙束が側板に近接する一方方向に傾斜する
第1傾斜手段と、前記用紙トレイを用紙束が端板に近接
する他方方向に傾斜する第2傾斜手段と、一方方向に用
紙トレイを傾斜する動作と、他方方向に用紙トレイを傾
斜する動作とが交互に実行されるように、第1および第
2傾斜手段の傾斜動作を制御する傾斜制御手段とを含む
ことを特徴とする。
【0047】本発明に従えば、用紙トレイに載置される
第1部目の用紙束は、たとえば第2傾斜手段および傾斜
制御手段によって他方方向に用紙トレイを傾斜して、端
板に近接する方向に移動されてその端面が端板に当接す
る。次にこの第1部目の用紙束は、第1傾斜手段および
傾斜制御手段によって一方方向に用紙トレイを傾斜し
て、端面が端板に当接した状態で側板に近接する方向に
移動されてステープラルから遠ざけられる。またステー
プラから遠ざけられた第1部目の用紙束は、その端面が
端板に当接した状態でステープラ側とは反対側の側面が
側板に当接する。第2部目の綴じるべき複数枚の用紙束
は、ステープラから遠ざけられた第1部目の用紙束に対
してステープラ側にずれて載置される。ステープラは、
第2部目の用紙を綴じて、第2部目の用紙束を作成す
る。この第2部目の用紙束は、第1部目と同様に、第1
傾斜手段、第2傾斜手段および傾斜制御手段によって用
紙トレイを傾斜して、ステープラから遠ざけられる。第
3部目以降についても第2部目と同様の動作を行う。
【0048】用紙トレイは、第1傾斜手段、第2傾斜手
段および傾斜制御手段によって一方方向および他方方向
に交互に傾斜されるので、用紙束をステープラから遠ざ
けることができる。これによって第2部目以降の綴じる
べき用紙は、ステープラから遠ざけられた用紙束に対し
てステープラ側にずれて載置されることになる。したが
ってステープラは、作成された用紙束に干渉することな
く、用紙積重方向に移動することができ、複数部の用紙
束を作成することができる。また用紙トレイは側板と端
板とを含んで構成されるので、用紙トレイを傾斜させた
とき、ステープラから遠ざけられた用紙束が側板および
端板にそれぞれ当接し、これによって用紙束の用紙トレ
イにおける移動を制限することができる。特に、複数部
の用紙束を作成するときには、複数部の用紙束がステー
プラから遠ざけられた状態で側板および端板によって複
数部の用紙束を用紙トレイに積重し、かつ整列して載置
することができる。
【0049】また本発明は、前記用紙トレイは、その周
縁部であって、前記ステープラが配置される側に配置さ
れ、綴じるべき複数枚の用紙の周縁部の一部が当接可能
な用紙当接体を含み、用紙トレイの周縁部に配置され、
用紙トレイから突出した用紙および用紙束を載置する補
助トレイと、用紙積重方向に補助トレイを移動する補助
トレイ移動手段とを備え、前記移動制御手段および前記
傾斜制御手段によって、用紙トレイと補助トレイとを用
紙積重方向の同一位置に配置し、綴じるべき用紙が用紙
トレイに載置される前に、用紙積重方向の位置であっ
て、用紙トレイに載置されるべき用紙の位置に補助トレ
イを移動し、綴じるべき用紙が用紙トレイに載置される
と、用紙が用紙当接体に近接する方向に用紙トレイを傾
斜するように、補助トレイ移動手段および傾斜手段の動
作が制御されることを特徴とする。
【0050】本発明に従えば、綴じるべき複数枚の用紙
が積重して用紙トレイに載置される前に、補助トレイが
補助トレイ移動手段および移動制御手段によって用紙ト
レイに載置されるべき用紙の位置に移動される。綴じる
べき用紙が用紙トレイおよび補助トレイに載置される
と、綴じるべき用紙は傾斜手段および傾斜制御手段によ
って用紙トレイを傾斜して、用紙当接体に近接する方向
に移動されてその用紙の周縁部の一部が用紙当接体に当
接する。この後ステープラによって用紙が綴じられて用
紙束を作成し、用紙トレイを傾斜させて用紙束をステー
プラから遠ざける。
【0051】補助トレイは綴じるべき用紙が用紙トレイ
に載置される前に補助トレイ移動手段および移動制御手
段によって、綴じるべき用紙が載置されるべき用紙の位
置に移動され、用紙トレイは綴じるべき用紙が用紙トレ
イに載置されると、傾斜手段および傾斜制御手段によっ
て用紙が用紙当接体に近接する方向に傾斜されるので、
用紙トレイから突出した用紙をその垂下がりを防いだ状
態で、綴じるべき用紙を用紙当接体に当接させて整列さ
せることができる。これによって各用紙が揃えられた用
紙束を作成することができる。
【0052】請求項11および請求項12記載の本発明
において、用紙トレイを傾斜手段および傾斜制御手段に
よって1部数の用紙束の作成に対して複数回傾斜するこ
とが好ましい。これによって、用紙束の周縁部の一部が
用紙トレイに当接しやすくなり、用紙束をさらに整列さ
せやすくすることができる。
【0053】また本発明は、前記用紙トレイは、用紙を
順次的に積重して載置するとともに作成された用紙束を
載置する底板と、前記底板に一体的に設けられ、作成さ
れた用紙束の側面に当接可能な第1側板と、第1側板に
対向し、かつ第1側板に対して固定的に設けられる第2
側板と、底板を第1側板が第2側板に対して近接または
離反する方向に往復駆動する底板駆動手段とを含み、前
記移動制御手段は、用紙束が作成されると、底板ととも
に第1側板を第2側板に近接する方向に移動させて第1
側板と第2側板との間隔と、用紙の幅方向長さとがほぼ
等しくなる位置に、第1側板が配置され、次に底板とと
もに第1側板を第2側板から離反する方向に移動させ
て、第1側板が元の位置に配置されるように、底板駆動
手段の動作が制御されることを特徴とする。
【0054】本発明に従えば、第1部目の用紙束は用紙
トレイに載置されると、底板駆動手段および移動制御手
段によって、底板とともに第1側板が第2側板に近接す
る方向に移動され、第1側板と第2側板との間隔と、用
紙束の幅方向長さとがほぼ等しくなる位置に第1側板が
配置される。これによって第1部目の用紙束は、そのス
テープラ側とは反対側の側面が第1側板に当接する。次
に底板駆動手段および移動制御手段によって、底板とと
もに第1側板が第2側板から離反する方向に移動され、
第1側板が元の位置に配置される。これによって第1部
目の用紙束はステープラから遠ざけられる。第2部目の
綴じるべき用紙は、ステープラから遠ざけられた第1部
目の用紙束に対してステープラ側にずれて配置される。
ステープラは、第2部目の綴じるべき用紙を綴じて第2
部目の用紙束を作成する。
【0055】次に底板駆動手段および移動制御手段によ
って、第1部目の用紙束と同様に、前記等しくなる位置
に第1側板が配置される。これによって第1部目の用紙
束はステープラに近付いて、ステープラ側の側面が第2
側板に当接するとともに、第2部目の用紙束はそのステ
ープラ側とは反対側の側面が第1側板に当接する。次に
底板駆動手段および移動制御手段によって、第1部目と
同様に、第1側板が元の位置に配置される。これによっ
て第2部目の用紙は、第1部目の用紙束に積重され、か
つ各用紙束のステープラ側とは反対側の側面が第1側板
に当接した状態でステープラから遠ざけられる。第3部
目以降についても、第2部目と同様の動作を行う。
【0056】底板駆動手段および移動制御手段によっ
て、底板とともに第1側板は第2側板に近接する方向お
よび第2側板から離反する方向に移動されるので、第1
側板が第2側板に近接する方向に移動されるときには、
第1側板および第2側板によって用紙束を側方から挟ん
で複数の用紙束を積重した状態で整列させることができ
る。また第1側板が第2側板から離反する方向に移動さ
れるときには、用紙束をステープラから遠ざけることが
できる。これとともに、用紙束の整列および移動の動作
を行う構成の簡略化を図ることができる。さらに第2部
目以降の綴じるべき用紙は、ステープラから遠ざけられ
た用紙束に対してステープラ側にずれて載置されるの
で、ステープラは作成された用紙束に干渉することな
く、用紙積重方向に移動することができるとともに、綴
じるべき複数枚の用紙を確実に綴じることができ、複数
部の用紙を作成することができる。
【0057】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態で
あるステープル装置1を備えるレーザビームプリンタ2
の構成を簡略化して示す断面図である。レーザビームプ
リンタ2は、用紙カセット3と、給紙ローラ4と、第1
搬送ローラ6と、通紙センサ7と、第2搬送ローラ8
と、感光体ドラム9と、レーザユニット10と、現像ユ
ニット11と、転写ユニット12と、定着ローラ13
と、排紙ローラ14とを含んで構成される。用紙カセッ
ト3とステープル装置2との間の用紙搬送路には、給紙
ローラ4、第1搬送ローラ6、通紙センサ7、第2搬送
ローラ8、感光体ドラム9、転写ユニット12、定着ロ
ーラ13および排紙ローラ14が介在される。用紙は、
用紙カセット3から用紙搬送路を介してステープル装置
1に搬送される。
【0058】用紙カセット3は、レーザビームプリンタ
2の下部に設けられ、用紙カセット3に収容された用紙
を捌く爪5を有する。給紙ローラ4は、給紙カセット3
の上方に近接して配置される。第1搬送ローラ6は、爪
5よりも用紙搬送路の用紙搬送方向下流側に設けられ
る。通紙センサ7は、第1搬送ローラ6よりも用紙搬送
路の用紙搬送方向下流側で、かつ第1搬送ローラ6より
も上方に設けられる。第2搬送ローラ8は、通紙センサ
7よりも用紙搬送路の用紙搬送方向下流側に近接して設
けられる。
【0059】感光体ドラム9は、第2搬送ローラ8より
も用紙搬送路の用紙搬送方向下流側で、かつ第2搬送ロ
ーラ8よりも上方に設けられる。レーザユニット10
は、用紙カセット3よりも上方で、かつ感光体ドラム9
に臨んで設けられる。現像ユニット11は、感光体ドラ
ム9の下方に近接して設けられ、タンク11a内に蓄積
されるトナーを現像ローラ11bを介して感光体ドラム
9に付着させる。転写ユニット11は、感光体ドラム9
に対してレーザユニット10側とは反対側で、かつ感光
体ドラム9に近接して設けられる。定着ローラ13は、
感光体ドラム9よりも用紙搬送路の用紙搬送方向下流側
で、かつ感光体ドラム9よりも上方に設けられる。排紙
ローラ14は、定着ローラ13よりも用紙搬送路の用紙
搬送方向下流側で、かつ定着ローラ13よりも上方に設
けられる。ステープル装置1は、用紙搬送路の用紙搬送
方向下流側で、かつレーザビームプリンタ2の上部に設
けられる。
【0060】用紙カセット3に積重されて収容された用
紙は、給紙ローラ4によって搬送されるとともに、用紙
カセット3の爪5によって1枚ずつ捌かれて、第1搬送
ローラ6に導かれる。第1搬送ローラ6によって搬送さ
れた用紙は、通紙センサ7によって印字開始のタイミン
グが合わされ、第2搬送ローラ8によって感光体ドラム
9に導かれる。
【0061】感光体ドラム9には、レーザユニット10
および現像ユニット11によってトナー画像が描かれ
る。感光体ドラム9に描かれたトナー画像は、転写ユニ
ット12によって感光体ドラム9および転写ユニット1
2間に導かれた用紙に転写される。トナー画像が転写さ
れた用紙は、定着ローラ13によって加熱および加圧さ
れてトナー画像が用紙に定着される。トナー画像が定着
された用紙は、画像面を下方に向けた状態で排紙ローラ
14によってステープル装置1に排出される。このよう
にしてレーザビームプリンタ2は、印字された用紙を順
次的にステープル装置1に排出する。
【0062】図2は、本発明の実施の一形態であるステ
ープル装置1の構成を簡略化して示す斜視図である。ス
テープル装置1は、複数枚の用紙を綴じて用紙束を作成
し、用紙トレイ20と、ステープラ21と、移動手段2
2と、押圧手段23とを含んで構成される。用紙トレイ
20は、レーザビームプリンタ2から排出される用紙を
順次的に積重して載置するとともに、作成された用紙束
を載置する。ステープラ21は、用紙トレイ20の周縁
部に配置され、用紙トレイ20に載置された複数枚の用
紙を綴じる。移動手段22は、用紙積重方向である上方
にステープラ21を移動させる。押圧手段23は、前記
用紙トレイ20の周縁部に配置され、作成された用紙束
をその側面から押圧してステープラ21から遠ざける。
【0063】さらに詳しく述べると、用紙トレイ20
は、底板26と、第1側板27と、第2側板28と、端
板29とを含んで構成される。底板26は、排紙方向に
延びる略長方形状に形成され、用紙を順次的に積重して
載置するとともに、作成された用紙束を載置する。第1
側板27は、底板26の長手方向に垂直な幅方向一端部
26aに立設される。また第1側板27は、底板26の
長手方向一端部である排紙方向上流側端部26bから長
手方向他端部である排紙方向下流側端部26cにわたっ
て延びて形成される。
【0064】第2側板28は、底板26の長手方向に垂
直な幅方向他端部26dに立設される。また第2側板2
8は、底板26の排紙方向下流側端部26cから、底板
26の排紙方向上流側端部26bおよび下流側端部26
c間の中間部にわたって延びて形成される。端板29
は、底板26の排紙方向上流側端部26bに立設され、
底板26の幅方向一端部26aから幅方向他端部26d
にわたって延びて形成される。底板26には、その排紙
方向上流側端部26bで、かつ幅方向他端部26dの隅
部に幅方向一端部26aに向かって切欠かれる切欠き部
30が設けられる。
【0065】ステープラ21は、下ステープルユニット
35と、上ステープルユニット36とから成る。下ステ
ープルユニット35は、綴じるべき用紙の用紙トレイ2
0側に設けられ、単一種類の複数のステープルが収容さ
れ、綴じるべき用紙の最下面側からステープルを打込む
打込部37を有する打込側ユニットである。上ステープ
ルユニット36は、綴じるべき用紙の用紙トレイ20側
とは反対側に設けられ、綴じるべき用紙の最上面から突
出した打込まれたステープルの先端部分を折曲げる折曲
部38を有し、前記下ステープルユニット35とは分離
して設けられる折曲側ユニットである。
【0066】下ステープルユニット35は、前記用紙ト
レイ20の周縁部に配置され、前記底板26の切欠き部
30を通過可能に設けられる。上ステープルユニット3
6は、前記用紙トレイ20の周縁部に配置され、下ステ
ープルユニット35に上方から臨んで配置される。上ス
テープルユニット36の折曲部38は、下ステープルユ
ニット35の打込部37に対向して設けられる。
【0067】移動手段22は、下ステープルユニット移
動手段41と、上ステープルユニット移動手段42とを
含んで構成される。下ステープルユニット移動手段41
は、下ステープルユニット35を用紙積重方向である上
方および用紙積重方向とは逆方向である下方に昇降移動
させ、たとえば第1ボールねじ44と、第1歯車45
と、第1ピニオン46と、第1モータ47とを含む。第
1ボールねじ44は、用紙トレイ20に対して垂直な方
向に延びて設けられるとともに、おねじが刻設される第
1ねじ軸48と、めねじが刻設され、第1ねじ軸48に
螺合し、下ステープルユニット35に内蔵される図示し
ないナットと、ナット内に収容され、おねじとめねじと
の間に介在されてナット内を循環する鋼球とによって構
成される。第1歯車45は、第1ねじ軸48の下端部に
一体的に設けられる。第1ピニオン46は、たとえばス
テーピングモータである第1モータ47の回転軸49の
先端部に設けられ、第1歯車45に噛合する。
【0068】上ステープルユニット移動手段42は、上
ステープルユニット36を上方および下方に昇降移動さ
せ、たとえば第2ボールねじ51と、第1歯車52と、
第2ピニオン53と、第2モータ54とを含む。第2ボ
ールねじ51は、用紙トレイ20に対して垂直な方向に
延びて設けられるとともに、おねじが刻設される第2ね
じ軸55と、めねじが刻設され、第2ねじ軸55に螺合
し、上ステープルユニット36に内蔵される図示しない
ナットと、ナット内に収容され、おねじとめねじとの間
に介在されてナット内を循環する鋼球とによって構成さ
れる。第2歯車52は、第2ねじ軸55の下端部に一体
的に設けられる。第2ピニオン53は、たとえばステー
ピングモータである第2モータ54の回転軸56の先端
部に設けられ、第2歯車52に噛合する。
【0069】第1モータ47は、回転軸49、第1ピニ
オン46および第1歯車45を介して第1ねじ軸48を
回転駆動させる。下ステープルユニット35における第
1ねじ軸48の軸線まわりの角変位が拘束された状態
で、第1ねじ軸48が回転駆動されると、下ステープル
ユニット35は、第1ねじ軸48の軸線方向に沿って昇
降移動される。
【0070】第2モータ54は、回転軸56、第2ピニ
オン53および第2歯車52を介して第2ねじ軸49を
回転駆動させる。上ステープルユニット36における第
2ねじ軸49の軸線まわりの角変位が拘束された状態
で、第2ねじ軸55が回転駆動されると、上ステープル
ユニット36は、第2ねじ軸55の軸線方向に沿って昇
降駆動される。
【0071】第1モータ47が正転駆動されるときに
は、下ステープルユニット35を上昇移動させ、逆転駆
動されるときには、下ステープルユニット35を下降駆
動させる。第2モータ54が正転駆動されるときには、
上ステープルユニット36を下降移動させ、逆転駆動さ
れるときには、上ステープルユニット36を上昇移動さ
せる。
【0072】第1ねじ軸48のおねじのピッチは、第2
ねじ軸55のおねじのピッチと等しく設けられる。
【0073】押圧手段23は、前記用紙トレイ20の周
縁部であって第2側板28よりも排紙方向上流側に配置
され、プッシャ60とプッシャ駆動手段61とを含む。
プッシャ60は、第1側板27に対向する立上り部62
を有する。立上り部62の第1側板27に臨む表面とは
反対側の表面には、一対のブラケット63が突設され
る。
【0074】プッシャ駆動手段61は、プッシャ60を
第1側板27に近接する方向および第1側板27から離
反する方向に往復駆動させる。さらに詳しく述べると、
プッシャ駆動手段61は、第3モータ66と、第3ピニ
オン67と、第3歯車68と、連結棒69とを含む。第
3モータ66は、その回転軸70の先端部に第3ピニオ
ン67が設けられる。第3歯車68は、第3ピニオン6
7に噛合する。連結棒69は、その長手方向一端部69
aが一対のブラケット68にピンによってピン結合さ
れ、その長手方向他端部69bが第3歯車68の回転軸
線に垂直な側面68aの周縁部にピンによってピン結合
される。
【0075】第3モータ66は、回転軸70および第3
ピニオン67を介して第3歯車68を回転駆動させる。
第3歯車68が回転駆動されて1回転されると、プッシ
ャは連結棒69を介して予め定めるストロークで往復駆
動される。
【0076】下ステープルユニット35は、その上面が
用紙トレイ20における底板26の載置面と面一となる
基準位置に配置される。上ステープルユニット36は、
下ステープルユニット35よりも上方で、かつ排紙ロー
ラ14よりも上方の予め定める基準位置に配置される。
プッシャ60の立上り部62は、その第1側板27に臨
む表面が第2側板28の第1側板27に臨む表面に面一
となる基準位置に配置される。第1側板27と第2側板
28との間の距離Lは、用紙の幅方向長さとプッシャ6
0のストロークとの和にほぼ等しく設けられる。本実施
形態において用紙は、そのステープラ21側の側面が第
2側板28の第1側板27に臨む側の表面に沿う用紙基
準線L1に沿ってレーザビームプリンタ2から排出され
る。すなわちレーザビームプリンタ2から排出される用
紙は、底板26の切欠き部に臨む部分が用紙トレイ20
から突出して用紙トレイ20に載置される。
【0077】図3は、ステープル装置1の電気的構成を
簡略化して示すブロック図である。ステープル装置1
は、制御回路76と、部数設定部77と、枚数設定部7
8と、部数カウンタ79と、枚数カウンタ80と、用紙
検出センサ81とによって動作が制御される。制御回路
76は、たとえば中央演算処理装置(CPU)によって
実現される。また制御回路76は、下および上ステープ
ルユニット35,36を用紙トレイ20に載置された綴
じるべき複数枚の用紙を挟む位置に配置するように、下
および上ステープルユニット移動手段41,42の動作
を制御する移動制御手段と、プッシャ60を往復駆動さ
せるように、プッシャ駆動手段61の動作を制御する手
段との機能を備える。部数設定部77には、作成する用
紙束の部数mが設定される。枚数設定部78には、1部
数あたりの用紙の枚数nが設定される。部数カウンタ7
9は、作成された用紙束の部数を計数する。枚数カウン
タ80は、レーザビームプリンタ2から排出される用紙
の枚数を計数する。用紙検出センサ81は、レーザビー
ムプリンタ2から排出される用紙が用紙トレイ20に載
置されたことを検出する。
【0078】制御回路76には、部数設定部77、枚数
設定部78、部数カウンタ79、枚数カウンタ80およ
び用紙検出センサ81からの出力信号が入力する。制御
回路76から出力される制御信号は、下ステープルユニ
ット移動手段41の第1モータ47、上ステープルユニ
ット移動手段42の第2モータ54およびプッシャ駆動
手段61の第3モータ66の動作を制御するとともに、
下ステープルユニット35にステープルの打込動作を指
示し、部数カウンタ79および枚数カウンタ80を駆動
する。
【0079】図4は、ステープル装置1の動作を説明す
るためのフローチャートである。図5は、下および上ス
テープルユニット35,36が各基準位置に配置された
状態を示す図である。図6は、上ステープルユニット3
6が移動した状態を示す図である。図7は下ステープル
ユニット35が移動した状態を示す図である。図8は、
第1部目の綴じるべきn枚の用紙P1が排出された直後
の状態を示す斜視図である。図9は、第1部目の用紙束
P2がプッシャ60によって押圧された後の状態を示す
斜視図である。図10は、第k部目の綴じるべきn枚の
用紙P1が配置された直後の状態を示す斜視図である。
図11は、第k部目の用紙束P2がプッシャ60によっ
て押圧された後の状態を示す斜視図である。
【0080】図4を参照して、第1部目の用紙束P2の
作成手順を説明する。ここで下および上ステープルユニ
ット35,36は、図5に示される各基準位置に配置さ
れている。ステップa1では、部数設定部77に部数m
が設定され、枚数設定部78に枚数nが設定される。ス
テップa1からステップa2に移り、ステップa2で
は、部数カウンタ79が初期化される。ステップa2か
らステップa3に移り、ステップa3では枚数カウンタ
80が初期化される。ステップa3からステップa4に
移り、ステップa4では、用紙がレーザビームプリンタ
2から1枚排出され、用紙検出センサ81によって用紙
が用紙トレイ20に載置されたことが検出される。ステ
ップa4からステップa5に移り、ステップa5では、
枚数カウンタ80によって用紙トレイ20に載置された
用紙の枚数を計数する。これによって枚数カウンタ80
では、それまでのカウント数に1が加えられる。1枚目
では、カウント数が1となる。
【0081】ステップa5からステップa6に移り、ス
テップa6では、制御回路76によって枚数設定部78
の設定枚数nと枚数カウンタ80のカウント数とが一致
しているか否かが判断され、ステップa4で排出された
用紙が綴じるべきn枚の用紙P1の最終紙が否かが判断
される。すなわち制御回路76は、設定枚数nとカウン
ト数とが一致していれば、ステップa4で排出された用
紙は最終紙であると判断し、一致していなければ、ステ
ップa4で排出された用紙は最終紙でないと判断する。
ステップa4で排出された用紙が綴じるべきn枚の用紙
の最終紙でなければステップa4に戻って用紙の排出が
続行され、最終紙であれば用紙の排出が停止されてステ
ップa7に移る。
【0082】ステップa7では、上ステープルユニット
36が第1部目の綴じるべきn枚の用紙P1の最上面の
位置に配置される。すなわち制御回路76は、上ステー
プルユニット36が第1部目の綴じるべき用紙P1の最
上面の位置に配置されるように、上ステープルユニット
移動手段42の第2モータ54を駆動して、上ステープ
ルユニット36をその基準位置から下方に移動させる。
ステップa7からステップa8に移り、ステップa8で
は、下ステープルユニット35が第1部目の綴じるべき
用紙P1の最下面の位置に配置される。なお、第1部目
において、下ステープルユニット35は、その基準位置
に配置され、第1部目の綴じるべき用紙P1が下ステー
プルユニット35に接触した状態で用紙トレイ20に載
置されるので、第1部目の綴じるべき用紙P1の最下面
の位置に既に配置されており、下ステープルユニット移
動手段41の第1モータ47は駆動されない。ステップ
a7およびステップa8において、第1部目の綴じるべ
き用紙P1は、下ステープルユニット35および上ステ
ープルユニット36によって挟まれ、各用紙間に介在さ
れる空気層が配置される。これによって第1部目の綴じ
るべき用紙P1を堅固に綴じることができる。
【0083】ステップa8からステップa9に移り、ス
テップa9では、ステープルを第1部目の綴じるべき用
紙P1に打込むように、下ステープルユニット35を駆
動する。これによって下ステープルユニット35の打込
部37から綴じるべき用紙P1に打込まれたステープル
は、綴じるべき用紙P1を厚み方向に貫通して綴じるべ
き用紙P1の最上面から突出し、突出した先端部分が上
ステープルユニット36の折曲部38によって折曲げら
れる。このようにして第1部目の用紙束P2が作成され
る。
【0084】ステップa9からステップa10に移り、
ステップa10では、上ステープルユニット36がその
基準位置に復帰される。すなわち制御回路76は、上ス
テープルユニット36がその基準位置に復帰されるよう
に、上ステープルユニット移動手段42の第2モータ5
4を逆転駆動して、上ステープルユニット36をその基
準位置まで上方に移動させる。ステップa10からステ
ップa11に移り、ステップa11では、下ステープル
ユニット35がその基準位置に復帰される。第1部目に
おいて、下ステープルユニット35は、その基準位置に
既に配置されているので、下ステープルユニット移動手
段41の第1モータ47は駆動されない。このようにス
テップa10およびステップa11において、下および
上ステープルユニット35,36は、図5に示される各
基準位置に復帰される。
【0085】ステップa11からステップa12に移
り、ステップa12では、図9に示されるように、プッ
シャ60がその基準位置から往復駆動される。すなわち
制御回路76は、プッシャ駆動手段61の第3歯車68
が1回転されるように、第3モータ66を駆動する。こ
れによって第1部目の用紙束P2は、そのステープラ2
1側の側面がプッシャ60の立上り部62によって押圧
されて、第1側板72に近接する方向E1に移動され、
ステープラ21から遠ざけられる。また第1側板27と
第2側板28との距離Lは、用紙の幅方向長さとプッシ
ャ60のストロークとの和にほぼ等しいので、第1部目
の用紙束P2の前記側面とは反対側の側面が第1側板2
7に当接する。ステップa12からステップa13に移
り、ステップa13では、部数カウンタ79によって用
紙束P2の部数が計数される。これによって部数カウン
タ79では、それまでのカウント数に1が加えられる。
第1部目ではカウント数が1になる。
【0086】ステップa13からステップa14に移
り、ステップa14では、制御回路76によって部数設
定部77の設定部数mと部数カウンタ79のカウント数
とが一致しているか否かが判断され、上述の一連の動作
で作成された用紙束P2が最終部か否かが判断される。
すなわち制御回路76は、設定部数mとカウント数とが
一致していれば、作成された用紙束P2は最終部である
と判断し、一致していなければ、作成された用紙束P2
は最終部でないと判断する。この用紙束P2が最終部で
なければ、ステップa3に戻り、最終部であれば動作を
終了する。したがって上述の一連の動作で作成された用
紙束P2は第1部目であるので、ステップa3に戻る。
このようにして第1部目の用紙束が作成される。
【0087】次に第k部目(2≦k≦m)の用紙束P2
の作成手順を説明する。ステップa14からステップa
3に移り、ステップa3では、枚数カウンタ80が初期
化される。ステップa3からステップa4おびステップ
a5を介してステップa6に移り、n枚の用紙がレーザ
ビームプリンタ2から用紙トレイ20に積重して載置さ
れる第k−1部目の用紙束P2に載置される。このn枚
の用紙は、図10に示されるように、第k−1部目の用
紙束P2に対してステープラ21側にずれて載置され
る。ステップa6からステップa7に移り、ステップa
7では、図6に示されるように、上ステープルユニット
36が第k部目の綴じるべき用紙P1の最上面の位置に
配置される。すなわち制御回路76は、上ステープルユ
ニット36が第k−1部目の用紙束P2の最上面の位置
よりも上方の位置であって、第k部目の綴じるべき用紙
P1の最上面の位置に配置されるように、上ステープル
ユニット移動手段42の第2モータ54を駆動して、上
ステープルユニット36をその基準位置から下方に移動
させる。
【0088】ステップa7からステップa8に移り、ス
テップa8では、図7に示されるように、下ステープル
ユニット35が第k部目の綴じるべき用紙P1の最下面
の位置に配置される。すなわち制御回路76は、下ステ
ープルユニット35が第k−1部目の用紙束P2の最下
面の位置よりも上方の位置であって、第k部目の綴じる
べき用紙P1の最下面の位置に配置されるように、下ス
テープルユニット移動手段41の第1モータ47を駆動
して、下ステープルユニット35を基準位置から上方に
移動させる。ステップa7およびステップa8におい
て、第k部目の綴じるべき用紙P1は、下ステープルユ
ニット35および上ステープルユニット36によって挟
まれ、各用紙間に介在される空気層が排除される。これ
によって第k部目の綴じるべき用紙P1を堅固に綴じる
ことができる。
【0089】ステップa8からステップa9に移り、ス
テップa9では、ステープルを第k部目の綴じるべき用
紙P1に打込むように、下ステープルユニット35を駆
動する。これによって第k部目の用紙束P2が作成され
る。ステップa9からステップa10に移り、ステップ
a10では上ステープルユニット36がその基準位置に
復帰される。ステップa10からステップa11に移
り、ステップa11では、下ステープルユニット35が
その基準位置に復帰される。すなわち制御回路76は、
下ステープルユニット35がその基準位置に復帰される
ように、下ステープルユニット移動手段41の第1モー
タ47を逆転駆動して、下ステープルユニット35をそ
の基準位置まで下方に移動させる。このようにステップ
a10およびステップa11において、下および上ステ
ープルユニット35,36は、図5に示される各基準位
置に復帰される。
【0090】ステップa11からステップa12に移
り、ステップa12では、図11に示されるように、プ
ッシャ60がその基準位置から往復駆動される。これに
よって第k部目の用紙束P2は、そのステープラ21側
の側面がプッシャ60の立上り部62によって押圧され
て第1側板27に近接する方向E1に移動され、ステー
プラ21から遠ざけられる。また前記距離Lは、用紙の
幅方向長さとプッシャ60のストロークとの和にほぼ等
しいので、第k部目の用紙束P2の前記側面とは反対側
の側面が第1側板27に当接する。これによって第1部
目から第k部目までの用紙束P2は積重し、かつ整列し
て用紙トレイ20に載置される。ステップa12からス
テップa13に移り、ステップa13では部数カウンタ
79によって、用紙束P2の部数が計数される。これに
よって部数カウンタ79では、それまでのカウント数k
−1に1が加えられる。k部目では、カウント数がkと
なる。
【0091】ステップa13からステップa14に移
り、ステップa14では、制御回路76によって部数設
定部77の設定部数mと部数カウンタ79のカウント数
とが一致しているか否かが判断され、上述の一連の動作
で作成されたk部目の用紙束P2が最終部か否かが判断
される。このk部目の用紙束P2が最終部でなければス
テップa3に戻り、最終部になるまでステップa3から
ステップa14の動作を繰返し、最終部であれば動作を
終了する。このようにして複数部の用紙束P2の作成が
自動化される。
【0092】以上のように、ステープラ21は上方に移
動し、綴じるべきn枚の用紙P1の位置に配置されるの
で、用紙束P2を作成するたびに上方に変化する各綴じ
るべき用紙P1の位置において、綴じるべき用紙P1を
綴じて用紙束P2を作成することができる。また用紙束
P2は用紙トレイ20において作成されるので、従来技
術のような印字装置内で作成された用紙束P2を用紙ト
レイに配置する構成と比較して、作成された用紙束P2
が用紙トレイに配置されるまでに印字装置内に詰まって
しまうような不具合が生じず、用紙束作成の信頼性を向
上することができる。
【0093】また押圧手段23は、作成された用紙束P
2をその側面からプッシャ60の立上り部62によって
押圧して、ステープラ21から遠ざけるので、第2部目
以降の綴じるべき用紙P1は、ステープラ21から遠ざ
けられた用紙束P2に対してステープラ21側にずれて
載置されることになる。したがってステープラ21は、
作成された用紙束P2に干渉することなく上方に移動す
ることができるとともに、綴じるべき用紙P1を確実に
綴じることができ、複数部の用紙束P2を作成すること
ができる。
【0094】さらに図1に示されるように用紙トレイ2
0が底板26の排紙方向上流側端部26bを底板26の
排紙方向下流側端部26cよりも下方になるように傾斜
して設置されると、用紙トレイ20に載置された綴じる
べき用紙P1は、その排紙方向上流側端面が端板29に
当接して整列する。これによって、整列した綴じるべき
用紙P1は、ステープラ21によって綴じられて用紙の
揃えられた用紙束P2を作成することができる。これと
ともに用紙束P2の排紙方向上流側端面が端板29に当
接した状態で、用紙束P2はプッシャ60の立上り部6
2によってステープラ21から遠ざけられるので、用紙
束P2は、第1側板27および端板29によって整列さ
れ、この状態で用紙トレイ20に積重して載置すること
ができる。
【0095】本実施形態において、ステープル装置1に
は、部数設定部77、枚数設定部78、部数カウンタ7
9、枚数カウンタ80および用紙検出センサ81が設け
られ、用紙束P2の作成を自動化しているが、これに代
えて、手動で用紙束P2の作成動作を開始させる開始ス
イッチが設けられていてもよい。この場合のステープル
装置の動作は、図4に示されるフローチャートのうち、
ステップa1、ステップa2、ステップa3、ステップ
a4、ステップa5、ステップa13およびステップa
14を省略し、ステップa6でレーザビームプリンタ2
から用紙が用紙トレイ20に排出され、開始スイッチが
ON状態か否かを制御回路76によって判断させる処理
を行う。すなわち制御回路76は、開始スイッチがOF
F状態であれば、用紙の排出が続行され、ON状態であ
れば用紙の排出が停止される。開始スイッチがON状態
となった後、図4のステップa7からステップa12の
処理を行って、用紙束P2が作成されて、この用紙束P
2がプッシャ60によってステープラ21から遠ざけら
れる。この一連の動作を繰返すことによって複数部の用
紙束P2を作成することができる。
【0096】また本実施形態において、制御回路76は
下ステープルユニット35をステープルの打込動作のた
びに基準位置に復帰させているが、これに代えて、下ス
テープルユニット35をステープルの打込動作の後、作
成した用紙束P2の最下面の位置に留まらせ、最終部の
用紙束を作成した後で基準位置に復帰させるようにして
もよい。このように動作させることによって、ステープ
ルの打込動作のたびにステープルユニット35が基準位
置に復帰されるときよりも、複数部の用紙束P2の作成
における処理速度を高くすることができる。
【0097】図12は、本発明の実施の他の形態である
ステープル装置85の電気的構成を簡略化して示すブロ
ック図である。本実施形態において、前述の実施形態の
構成に対応する部分には同一の参照符を付し、説明を省
略する。本発明のステープル装置85の電気的構成は、
図1〜図11に示されるステープル装置1の電気的構成
と類似し、注目すべきは、図1〜図11に示されるステ
ープル装置1の構成に加えて、ステープル装置85上部
の予め定める位置を基準として、用紙トレイ20に載置
された用紙の最上面の位置を検出する用紙最上面検出手
段86と、綴じるべき用紙P1の厚みt1を算出する用
紙厚み算出手段87とを含んで構成され、これらと制御
回路76とを含む移動制御手段によって各ステープルユ
ニット35,36の動作が制御される点である。
【0098】用紙最上面検出手段86は、上部基準位置
検出手段である上HPセンサ88と、用紙最上面当接検
出手段である上接触センサ89と、計測手段であるパル
スカウンタ90とを含んで構成される。上HPセンサ8
8は、排紙ローラ14よりも上方にレーザビームプリン
タ2に固定して設けられる。また上HPセンサ88は、
上ステープルユニット36の綴じるべき用紙P1の最上
面に当接する面である上ステープルユニット36の下面
36aがステープル装置85上部の予め定める位置に配
置されたことを検出する。さらに上HPセンサ88は、
たとえばマイクロスイッチによって実現される。すなわ
ち上ステープルユニット36の上面36bが上HPセン
サ88に当接すると、上ステープルユニット36の下面
36aが前記予め定める位置に配置され、上ステープル
ユニット36が基準位置に配置される。
【0099】上接触センサ89は、上ステープルユニッ
ト36の用紙最上面に臨む側の先端部に設けられる。ま
た上接触センサ89は、用紙トレイ20に載置された綴
じるべき用紙P1の最上面に上ステープルユニット36
が当接したことを検出する。さらに上接触センサ89
は、たとえばマイクロスイッチによって実現される。
【0100】パルスカウンタ90は、前記予め定める位
置から用紙最上面位置までの上ステープルユニット36
の移動量Aを計測する。すなわちパルスカウンタ90
は、上HPセンサ88がOFF状態となってから上接触
センサ89がON状態となるまでの第1モータ47の入
力パルス数を計数する。入力パルス数がパルスカウンタ
90によって計数されることによって、第1モータ47
の回転角度が判り、第1ねじ軸48のおねじのピッチと
回転角度とによって上ステープルユニット36の移動量
Aが判る。用紙厚算出手段87は、登録された1枚あた
りの用紙の厚みと枚数設定部78に設定された枚数nと
の積を求めて綴じるべき用紙P1の厚みt1を算出す
る。
【0101】プッシャ駆動手段61の第3歯車68に
は、前記側面68aの周縁部にマーカが設けられる。第
3歯車68の近傍には、プッシャ60が基準位置に排紙
された状態でマーカを検出するマーカ検出センサ91が
設けられる。マーカ検出センサ91は、たとえば反射型
ホトインターラプタによって実現される。
【0102】制御回路76には、前述のように部数設定
部77、枚数設定部78、部数カウンタ79、枚数カウ
ンタ80および用紙検出センサ81からの出力信号が入
力する。さらにまた制御回路76には、上HPセンサ8
8、上接触センサ89、パルスカウンタ90、用紙厚算
出手段87およびマーカ検出手段91からの出力信号が
入力する。制御回路76から出力される制御信号は、下
ステープルユニット移動手段41の第1モータ47、上
ステープルユニット移動手段42の第2モータ54およ
びプッシャ駆動手段61の第3モータ66の駆動を制御
するとともに、下ステープルユニット35にステープル
の打込み動作を指示し、部数カウンタ79、枚数カウン
タ80およびパルスカウンタ90を駆動する。
【0103】図13はステープル装置85の動作を説明
するためのフローチャートであり、図14は下および上
ステープルユニット35,36が各基準位置に配置され
た状態を示す図であり、図15は上ステープルユニット
36が移動した状態を示す図である。図14に示される
ように、下および上ステープルユニット35,36が各
基準位置に配置された状態で綴じるべき用紙P1が用紙
トレイ20に載置されると、ステップb1では、用紙算
出手段87によって綴じるべき用紙P1の厚みt1が算
出される。ステップb1からステップb2に移り、ステ
ップb2では、制御回路76によって第2モータ54を
正転駆動して上ステープルユニット36を下降移動させ
る。ステップb2からステップb3に移り、ステップb
3では、上HPセンサ88がOFF状態か否かを判断す
る。すなわち制御回路76は、上HPセンサ88がOF
F状態であると判断すると、ステップb4に移り、第2
モータ54を駆動する入力パルスのパルス数を計数し、
上HPセンサ88がON状態であると判断すると、ステ
ップb3に戻る。ステップb4からステップb5に移
り、ステップb5では、上接触センサ89がON状態か
否かを判断する。すなわち制御回路76は、上接触セン
サ89がON状態であると判断すると、ステップb6に
移り、第2モータ54の駆動を停止し、上接触センサ8
9がOFF状態であると判断すると、ステップb4に戻
り、入力パルスの計数を続行する。ステップb2〜ステ
ップb6において、ステープル装置85は、用紙最上面
位置の検出と上ステープルユニット36の用紙最上面位
置への移動とを並行して行う。これによって図15に示
されるように、上ステープルユニット36が綴じるべき
用紙P1の最上面の位置に配置される。
【0104】ステップb6からステップb7に移り、ス
テップb7では、下ステープルユニット35の移動量B
を算出する。すなわち制御回路76は、次式によって下
ステープルユニット35の移動量Bを算出する。
【0105】 B = C−(A+t1) …(1) ここでAは上ステープルユニット36の移動量であり、
Cは基準位置に配置される上ステープルユニット36の
下面36aと基準位置に配置される下ステープルユニッ
ト35の上面35aとの間隔であり、t1は算出された
綴じるべき用紙P1の厚みである。
【0106】ステップb7からステップb8に移り、ス
テップb8では、下ステープルユニット35の移動量B
に対応するパルス数で第1モータ47を正転駆動して、
下ステープルユニット35を上昇移動させる。これによ
って下ステープルユニット35は、算出された綴じるべ
き用紙の厚みt1を用紙最上面位置に加算した位置に配
置される。これによって下および上ステープルユニット
35,36は、綴じるべき用紙P1を用紙トレイ20に
対して平行に保持した状態で挟むことができる。また綴
じるべき複数枚の用紙P1の各用紙間に空気層が介在さ
れていると、実際の綴じるべき用紙P1の厚みは、算出
された綴じるべき用紙P1の厚みt1よりも空気層の厚
み分だけ厚くなる。下ステープルユニット35の移動に
は、算出された綴じるべき用紙P1の厚みt1が用いら
れるので、綴じるべき用紙P1は、各ユニット35,3
6によって空気層の厚みを零にするだけの圧力で挟まれ
る。これによって各用紙間に介在される空気層が排除さ
れ、綴じるべき用紙P1を強固に綴じることができる。
【0107】ステップb8からステップb9に移り、ス
テップb9では、ステープルを綴じるべき用紙P1に打
込んで用紙P1が綴じられる。ステップb9からステッ
プb10に移り、ステップb10では第2モータ54を
逆転駆動する。これによって上ステープルユニット36
は上昇移動される。ステップb10からステップb11
に移り、ステップb11では、上HPセンサ88がON
状態か否かを判断する。すなわち制御回路76は、上H
Pセンサ88がON状態となるまで第1モータ47を逆
転駆動して上ステープルユニット36を上昇移動させ、
上HPセンサ88がON状態となると、ステップb11
からステップb12に移り、第1モータ47の駆動を停
止する。ステップb12からステップb13に移り、ス
テップb13では、移動量Bに対応するパルスで第1モ
ータ47を逆転駆動する。これによって、下ステープル
ユニット35は、基準位置に復帰する。
【0108】ステップb13からステップb14に移
り、ステップb14では、プッシャ駆動手段61の第3
モータ66を駆動する。ステップb14からステップb
15に移り、ステップb15では、マーカ検出センサ9
1がマーカを検出したか否かを判断する。マーカ検出セ
ンサ91がマーカを検出すると、ステップb15からス
テップb16に移り、ステップb16では、第3モータ
66の駆動を停止する。ステップb14〜ステップb1
6における動作によって第3歯車68が1回転され、プ
ッシャ60が往復駆動されて用紙束P2をステープラ2
1から遠ざけ、動作を終了する。
【0109】複数部の用紙束を作成するには、ステップ
b1〜ステップb16の動作を各部毎に繰返し行うこと
によって実現される。
【0110】ステープラ21は、用紙最上面検出手段8
6によって検出された綴じるべき用紙P1の最上面の位
置と、用紙厚算出手段87によって算出された綴じるべ
き用紙P1の厚みとに基づいて、用紙積重方向に移動さ
れるので、下および上ステープルユニット35,36は
綴じるべき用紙P1を用紙トレイ20に対して平行に保
持した状態で挟み、この状態でステープルを打込んで綴
じるべき用紙P1を綴じることができる。このように用
紙束P2を作成するときに、ステープラ21を複数枚の
用紙を綴じるための最適な位置に配置させることができ
る。
【0111】上ステープルユニット36は上接触センサ
89が用紙最上面への当接を検出するまで移動され、パ
ルスカウンタ90は予め定める位置から用紙最上面位置
までの上ステープルユニット36の移動量Aを計測し
て、予め定める位置を基準とする用紙最上面位置を検出
するので、用紙最上面位置の検出と上ステープルユニッ
ト36の用紙最上面位置への移動とを並行して行うこと
ができ、用紙最上面位置の検出と上ステープルユニット
36の用紙最上面位置への移動とを個別に行うときより
も、上ステープルユニット36を用紙最上面位置に配置
させるための処理速度を高くすることができる。これと
ともに、用紙最上面位置の検出移行と上ステープルユニ
ット36の移動機構との間に誤差が生じず、上ステープ
ルユニット36を用紙最上面位置に正確に配置すること
ができる。
【0112】図16は、本発明の実施のさらに他の形態
であるステープル装置95の電気的構成を簡略化して示
すブロック図である。本実施形態において、前述の実施
形態の構成に対応する部分には同一の参照符を付し、説
明は省略する。本発明のステープル装置95の電気的構
成は、図12〜図15に示されるステープル装置85の
電気的構成に類似し、注目すべきは、ステープル装置9
5の下部の予め定める位置を基準として、用紙トレイ2
0に載置された用紙P1の最下面の位置を検出する用紙
最下面検出手段96と、綴じるべき用紙P1の厚みを算
出する用紙厚算出手段87とを含んで構成され、これら
と制御回路76とを含む移動制御手段によって各ステー
プルユニット35,36の動作が制御される点である。
【0113】用紙最下面検出手段96は、下部基準位置
検出手段である下HPセンサ97と、用紙最下面当接検
出手段である下接触センサ98と、計測手段であるパル
スカウンタ99とを含んで構成される。下HPセンサ9
7は、ステープル装置95の下部に固定して設けられ
る。また下HPセンサ97は、下ステープルユニット3
5の綴じるべき用紙P1の最下面に当接する面である下
ステープルユニット35の上面35aがステープル装置
95下部の予め定める位置に配置されたことを検出す
る。また下HPセンサ97は、たとえばマイクロスイッ
チによって実現される。すなわち下ステープルユニット
35の下面35bが下HPセンサ97に当接すると、下
ステープルユニット35の上面35aが前記予め定める
位置に配置され、下ステープルユニット35が基準位置
に配置される。
【0114】下接触センサ98は、下ステープルユニッ
ト35の用紙最下面に臨む側の先端部に設けられる。ま
た下接触センサ98は、用紙トレイ20に載置された綴
じるべき用紙P1の最下面に下ステープルユニット35
が当接したことを検出する。さらに下接触センサ98
は、たとえばマイクロスイッチによって実現される。
【0115】パルスカウンタ99は、予め定める位置か
ら用紙最下面位置までの下ステープルユニット35の移
動量を計測する。すなわちパルスカウンタ99は、下H
Pセンサ97がOFF状態となってから下接触センサ9
8がON状態となるまでの第2モータ54の入力パルス
数を計数する。入力パルス数がパルスカウンタ99によ
って計数されることによって、第2モータ54の回転軸
の回転角度が判り、第2ねじ軸55のおねじのピッチ
と、第2モータ54の回転角度とによって下ステープル
ユニット35の移動量Bが判る。
【0116】制御回路76には、前述のように、部数設
定部77、枚数設定部78、部数カウンタ79、枚数カ
ウンタ80および用紙検出センサ81からの出力信号が
入力する。また制御回路76には、下HPセンサ97、
下接触センサ98、パルスカウンタ99、用紙厚算出手
段87およびマーカ検出センサ91からの出力信号が入
力する。制御回路76から出力される制御信号は、下ス
テープルユニット移動手段41の第1モータ47、上ス
テープルユニット移動手段42の第2モータ54および
プッシャ駆動手段61の第3モータ66の駆動を制御す
るとともに、下ステープルユニット35にステープルの
打込み動作を指示し、部数カウンタ79、枚数カウンタ
80およびパルスカウンタ99を駆動する。
【0117】図17は、ステープル装置95の動作を説
明するためのフローチャートであり、図18は下および
上ステープルユニット35,36が各基準位置に配置さ
れた状態を示す図であり、図19は、下ステープルユニ
ット35が移動した状態を示す図である。図18に示さ
れるように、下および上ステープルユニット35,36
が各基準位置に配置された状態で綴じるべき複数枚の用
紙P1が用紙トレイ20に載置されると、ステップc1
では、用紙厚算出手段87によって綴じるべき用紙P1
の厚みt1を算出する。ステップc1からステップc2
に移り、ステップc2では第1モータ47を正転駆動し
て、下ステープルユニット35を上昇移動する。ステッ
プc2からステップc3に移り、ステップc3では、下
HPセンサ97がOFF状態か否かを判断する。すなわ
ち制御回路76は、下HPセンサ97がON状態である
と判断すると、ステップc3に戻り、下HPセンサ97
がON状態であると判断すると、ステップc4に移り、
第1モータ47を駆動する入力パルスの入力パルス数を
パルスカウンタ99によって計数する。ステップc4か
らステップc5に移り、ステップc5では、下接触セン
サ98がON状態か否かを判断する。すなわち制御回路
76は、下接触センサ98がOFF状態であると判断す
ると、ステップc4に戻り、下接触センサ98がON状
態であると判断するとステップc6に移り、第1モータ
47の駆動が停止される。ステップc2〜ステップc6
では、用紙最下面の位置の検出と下ステープルユニット
35の用紙最下面位置への移動とを並行して行う。これ
によって図19に示されるように、下ステープルユニッ
ト35が綴じるべき用紙P1の最下面の位置に配置され
る。
【0118】ステップc7では、上ステープルユニット
36の移動量Aを算出する。すなわち制御回路76は、
次式によって上ステープルユニット36の移動量Aを算
出する。
【0119】 A = C−(B+t1) …(2) ここでBは下ステープルユニット35の移動量であり、
Cは基準位置に配置される下ステープルユニット35の
上面35aと基準位置に配置される上ステープルユニッ
ト36の下面36aとの間隔であり、t1は用紙厚算出
手段87によって算出された綴じるべき用紙P1の厚み
である。
【0120】ステップc7からステップc8に移り、移
動量Aに対応するパルス数で第2モータ54を正転駆動
して、上ステープルユニットを下降移動する。これによ
って上ステープルユニット36は、算出された綴じるべ
き用紙P1の厚みt1を用紙最下面位置に加算した位置
に配置される。下および上ステープルユニット35,3
6は、綴じるべき用紙P1を用紙トレイ20に対して平
行に保持した状態で挟み、この状態でステープルを打込
んで用紙を綴じる。
【0121】綴じるべき複数枚の用紙の各用紙間に空気
層が介在されていると、実際の綴じるべき用紙P1の厚
みは、算出された綴じるべき用紙P1の厚みt1よりも
空気層の厚み分だけ厚くなる。上ステープルユニット3
6の移動には、算出された綴じるべき用紙P1の厚みt
1が用いられるので、綴じるべき用紙P1は、各ステー
プルユニット35,36によって空気層の厚みを零にす
るだけの圧力で挟まれる。これによって各用紙間に介在
される空気層が各用紙間に介在される空気層が排除さ
れ、綴じるべき用紙P1を堅固に綴じることができる。
【0122】ステップc8からステップc9に移り、ス
テップc9では、ステープルを綴じるべき用紙P1に打
込んで、用紙P1が綴じられる。ステップc9からステ
ップc10に移り、移動量Aに対応するパルス数で第2
モータ54を逆転駆動して、上ステープルユニット36
を上昇移動させる。これによって上ステープルユニット
36は、ステープル装置1上部の基準位置に配置され
る。ステップc10からステップc11に移り、ステッ
プc11では、第1モータ47を逆転駆動して、下ステ
ープルユニット35を下降移動させる。ステップc11
からステップc12に移り、ステップc12では、下H
Pセンサ97がON状態か否かを判断する。すなわち制
御回路76は、下HPセンサ97がOFF状態であると
判断するとステップc12に戻り、下HPセンサ97が
ON状態であると判断すると、ステップc13に移り、
第1モータ47の駆動が停止される。ステップc11〜
ステップc13において、下ステープルユニット35
は、基準位置に復帰される。
【0123】ステップc13からステップc14〜ステ
ップc16に移り、ステップc13に示されるステップ
b13〜ステップb16と同様な動作を行ってプッシャ
60を駆動し、用紙束P2をステープラ21から遠ざけ
る。
【0124】複数部の用紙束P2を作成には、ステップ
c1〜ステップc16の動作を各部数毎に繰返し行うこ
とによって実現される。
【0125】ステープラ21は、用紙最下面検出手段9
6によって検出された綴じるべき用紙P1の最下面の位
置と、用紙厚算出手段87によって算出された綴じるべ
き用紙P1の厚みd1とに基づいて用紙積重方向に移動
されるので、下および上ステープルユニット35,36
は、綴じるべき用紙P1を用紙トレイ20に対して平行
に保持した状態で挟み、この状態でステープルを打込ん
で用紙P1を綴じることができる。このように用紙束P
2を作成するときに、ステープラ21を複数枚の用紙を
綴じるための最適な位置に配置させることができる。
【0126】下ステープルユニット35は下接触センサ
98が用紙最下面への当接を検出するまで移動され、パ
ルスカウンタ99は予め定める位置から用紙最下面位置
までの下ステープルユニット35の移動量Bを計測し
て、予め定める位置を基準とする用紙最下面位置を検出
するので、用紙最下面位置の検出と下ステープルユニッ
ト35の用紙最下面位置への移動とを並行して行うこと
ができ、用紙最下面位置の検出と下ステープルユニット
35の用紙最下面への移動とを個別に行うときよりも、
下ステープルユニット35を用紙最下面位置に配置させ
るための処理速度を高くすることができるとともに、用
紙最下面位置の検出機構と下ステープルユニット35の
移動機構との間に誤差が生じず、下ステープルユニット
35を用紙最下面位置に正確に配置することができる。
【0127】図20は、本発明の実施のさらに他の形態
であるステープル装置105の電気的構成を簡略化して
示すブロック図である。本実施形態において、前述の実
施形態の構成に対応する部分には同一の参照符を付し、
説明を省略する。本発明のステープル装置の電気的構成
105は、図1〜図19に示されるステープル装置1,
85,95の電気的構成に類似し、注目すべきは、ステ
ープル装置105内の予め定める位置を基準として、用
紙トレイ20に載置された用紙P1の最上面の位置を検
出する用紙最上面検出手段86と、ステープル装置10
5内の予め定める位置を基準として、用紙トレイに載置
された用紙P1の最下面の位置を検出する用紙最下面検
出手段とを含んで構成され、これらと制御回路76とを
含む移動制御手段によって各ステープルユニット35,
36の動作が制御される点である。
【0128】制御回路76には、前述のように部数設定
部77、枚数設定部78、部数カウンタ79、枚数カウ
ンタ80および用紙検出センサ81からの出力信号が入
力する。また制御回路76には、前述のように上HPセ
ンサ88、上接触センサ89およびパルスカウンタ90
からの出力信号が入力する。さらに制御回路76には、
下HPセンサ97、下接触センサ98およびパルスカウ
ンタ99空の出力信号が入力する。さらに制御回路76
には、前述のように、マーカ検出センサ91からの出力
信号が入力する。
【0129】制御回路76から出力される制御信号は、
下ステープルユニット移動手段41の第1モータ47、
下ステープルユニット移動手段35の第2モータ54お
よびプッシャ駆動手段61の第3モータ66の駆動を制
御するとともに、下ステープルユニット35にステープ
ルの打込み動作を指示し、部数カウンタ79、枚数カウ
ンタ80、パルスカウンタ90およびパルスカウンタ9
9を駆動する。
【0130】図21はステープル装置105の動作を説
明するためのフローチャートであり、図22は下および
上ステープルユニット35,36が各基準位置に配置さ
れた状態を示す図であり、図23は下および上ステープ
ルユニット35,36が移動した状態を示す図である。
図22に示されるように、下および上ステープルユニッ
ト35,36が各基準位置に配置された状態で綴じるべ
き複数枚の用紙P1が積重して用紙トレイ22に載置さ
れると、ステップd1〜ステップd5に移り、図13の
ステップb2〜ステップb6と同様な動作を行う。これ
によって上ステープルユニット36が綴じるべき用紙P
1の用紙最上面の位置に配置されるとともに、予め定め
る位置から用紙最上面位置までの上ステープルユニット
36の移動量Aが計測される。ステップd5からステッ
プd6〜ステップd10に移り、図17のステップc2
〜ステップc6と同様な動作を行う。これによって下ス
テープルユニット35が綴じるべき用紙P1の用紙最下
面位置に配置されるとともに、予め定める位置から用紙
最下面位置までの下ステープルユニット35の移動量B
が計測される。
【0131】ステップd10からステップd11に移
り、ステップd11では、綴じるべき用紙P1の厚みt
2が算出される。すなわち制御回路76は、次式によっ
て綴じるべき用紙P1の厚みt2を算出する。
【0132】 t2=C−(A+B) …(3) ここでAは上ステープルユニット36の移動量であり、
Bは下ステープルユニット35の移動量であり、Cは基
準位置に配置される下ステープルユニット35の上面3
5aと基準位置に配置される上ステープルユニット36
の下面36aとの間隔である。
【0133】ステープラ21は、用紙最上面検出手段8
6によって検出された綴じるべき用紙P1の最上面位置
と、用紙最下面検出手段96によって検出された綴じる
べき用紙P1の最下面位置とに基づいて用紙積重方向に
移動されるので、下および上ステープルユニット35,
36は綴じるべき用紙P1を用紙トレイに対して平行に
保持した状態で挟み、この状態でステープルを打込んで
用紙P1を綴じることができる。このように用紙束P2
を作成するときに、綴じるべき用紙P1の厚みに拘わら
ず、ステープラを複数枚の用紙P1を綴じるための最適
な位置に配置させることができる。
【0134】また綴じるべき複数枚の用紙P1の各用紙
間に空気層が介在されていると、実際の綴じるべき用紙
P1の厚みは、算出された綴じるべき用紙P1の厚みt
2よりも空気層の厚み分だけ厚くなる。綴じるべき用紙
P1の用紙最上面には上接触センサ89が当接し、綴じ
るべき用紙P1の用紙最下面2は下接触センサ98が当
接するので、綴じるべき用紙P1は、各ステープルユニ
ット35,36によって上接触センサ89および下接触
センサ98が作動するだけの圧力で挟まれる。これによ
って各用紙間に介在される空気層が排除され、閉じるべ
き用紙P1を堅固に閉じることができる。
【0135】ステップd11からステップd12に移
り、ステップd12では、制御回路76によって下ステ
ープルユニット35からステープルを打込んで、用紙P
1を綴じる。ステップd12からステップd13〜ステ
ップd15に移り、ステップd13〜ステップd15で
は、図13のステップb10〜ステップb12と同様な
動作を行う。これによって上ステープルユニット36
は、ステープル装置105上部の基準位置に復帰する。
ステップd15からステップd16〜ステップd18に
移り、ステップd16〜ステップd18では、図17の
ステップc11〜ステップc13と同様な動作を行う。
これによって下ステープルユニット35は、ステープル
装置105下部の基準位置に復帰する。ステップd18
からステップd19〜ステップd21に移り、ステップ
d19〜ステップd21では、図13のステップb14
〜ステップb16と同様な動作を行う。これによってプ
ッシャ60は、第1側板27に近接する方向および離反
する方向に往復駆動され、用紙束P2をステープラ21
から遠ざける。
【0136】複数部の用紙束P2の作成には、ステップ
d1〜ステップd21の動作を各部毎に繰返し行うこと
によって実現される。
【0137】上ステープルユニット36は上接触センサ
89が用紙最上面への当接を検出するまで移動され、パ
ルスカウンタ90はステープル装置105上部の予め定
める位置から用紙最上面位置までの上ステープルユニッ
ト36の移動量Aを計測して、ステープル装置105上
部の予め定める位置を基準とする用紙最上面位置を検出
し、下ステープルユニット35は下接触センサ98が用
紙最下面への当接を検出するまで移動され、パルスカウ
ンタ99はステープル装置105下部の予め定める位置
から用紙最下面位置までの下ステープルユニット35の
移動量Bを計測して、ステープル装置105下部の予め
定める位置を基準とする用紙最下面位置を検出するの
で、用紙最上面位置の検出と上ステープルユニット36
の用紙最上面位置への移動とを並行して行うことができ
る。これとともに、用紙最下面位置の検出と下ステープ
ルユニット35の用紙最下面位置への移動とを平行して
行うことができる。したがって用紙最上面位置の検出と
上ステープルユニット36の用紙最上面位置への移動と
を個別に行い、かつ用紙最下面位置の検出と下ステープ
ルユニット36の用紙最下面位置への移動とを個別に行
うときよりも、上ステープルユニット36を用紙最上面
の位置に配置させ、かつ下ステープルユニット35を用
紙最下面位置に配置させるための処理速度を高くするこ
とができるとともに、用紙最上面位置の検出機構と上ス
テープルユニット36の移動機構との間に誤差が生じ
ず、また用紙最下面位置の検出機構と下ステープルユニ
ット35の移動機構との間に誤差が生じず、各ユニット
35,36を用紙最上面位置および用紙最下面位置に正
確に配置することができる。
【0138】本実施形態において、制御回路76は上ス
テープルユニット36を移動させた後に下ステープルユ
ニット35を移動させているが、これに限られるもので
はなく、下ステープルユニット35を移動させた後に上
ステープルユニット36を移動させるようにしてもよ
く、また上ステープルユニット36と下ステープルユニ
ット35とを同時に移動させるようにしてもよい。特に
上ステープルユニット36と下ステープルユニット35
とを同時に移動させるときには、上ステープルユニット
36を用紙最上面位置に配置させ、下ステープルユニッ
ト35を用紙最下面位置に移動させるための処理速度を
高くすることができる。
【0139】図24は、本発明の実施のさらに他の形態
であるステープル装置110の構成を簡略化して示す斜
視図である。本実施形態において、前述の実施形態の構
成に対応する部分には同一の参照符を付し、説明を省略
する。本発明のステープル装置110は、図1〜図23
に示されるステープル装置1,85,95,105の構
成に類似し、注目すべきは、補助トレイ111と補助ト
レイ移動手段112とを含んで構成される点である。
【0140】補助トレイ111は、略長方形板状に形成
され、用紙トレイ20の周縁部、すなわち下ステープル
ユニット35とプッシャ60との間に配置され、用紙ト
レイ20から突出した用紙P1aおよび用紙束を載置す
る。補助トレイ移動手段112は、補助トレイ111を
上方および下方に昇降移動させ、たとえば第3ボールね
じ113と、第4歯車114と、第4ピニオン115
と、第4モータ116とを含む。第3ボールねじ113
は、用紙トレイ20に対して垂直な方向に延びて設けら
れるとともに、おねじが刻設される第3ねじ軸117
と、めねじが刻設され、第3ねじ軸117に螺合し、補
助トレイ111に連結されるナット118と、ナット1
18内に収容され、おねじとめねじとの間に介在されて
ナット118内を循環する鋼球とによって構成される。
第4歯車114は、第3ねじ軸117の下端部に一体的
に設けられる。第4ピニオン115は、たとえばステッ
ピングモータである第4モータ116の回転軸119の
先端部に設けられ、第4歯車114に噛合する。
【0141】第4モータ116は、回転軸119、第4
ピニオン115および第4歯車114を介して第3ねじ
軸117を回転駆動させる。補助トレイ111における
第3ねじ軸117の軸線まわりの角変位が拘束された状
態で、第3ねじ軸117が回転駆動されると、補助トレ
イ111は第3ねじ軸117の軸線方向に沿って昇降移
動される。第4モータ116が正転駆動されるときに
は、補助トレイ111を上昇移動させ、逆転駆動される
ときには、補助トレイ111を下降移動させる。第3ね
じ軸117のおねじのピッチは、第1ねじ軸48および
第2ねじ軸55のおねじのピッチと等しく設けられる。
【0142】補助トレイ111は、用紙トレイ20と用
紙積重方向の同一位置、すなわちその上面が用紙トレイ
20における底板26の載置面に面一となる基準位置に
配置される。
【0143】図25は、ステープル装置110の電気的
構成を簡略化して示すブロック図である。ステープル装
置110の電気的構成は、図12に示されるステープル
装置85の構成と類似し、注目すべきは、補助トレイ移
動手段112の動作が制御手段76を含む移動制御手段
によって制御される点である。制御手段76から出力さ
れる制御信号は、補助トレイ移動手段112の第4モー
タ116の駆動を制御する。補助トレイ111は、第4
モータ116の駆動が制御回路76によって制御され
て、昇降移動される。
【0144】図26はステープル装置110の動作を説
明するためのフローチャートであり、図27は補助トレ
イ111が基準位置に配置された状態を示す図であり、
図28は補助トレイ111および下ステープルユニット
35が基準位置に配置された状態を示す斜視図であり、
図29は補助トレイ111が移動した状態を示す図であ
り、図30は補助トレイ111および下ステープルユニ
ット35が移動した状態を示す斜視図である。ステープ
ル装置110の動作は、ステープル装置85の動作と基
本的に同様である。図27および図28に示されるよう
に、補助トレイ111が基準位置に配置された状態で、
綴じるべき複数枚の用紙P1が積重して用紙トレイ20
に載置されると、ステップb1〜ステップb7の動作を
行って、綴じるべき用紙P1の厚みt1を算出し、上ス
テープルユニット35を用紙最上面位置に配置して、下
ステープルユニット35の移動量を算出する。このとき
綴じるべき用紙P1は、用紙トレイから一部が突出した
状態で垂下がって載置されている。ステップb7からス
テップb20に移り、ステップb20では、算出した移
動量Bに対応するパルス数で第4モータ116を正転駆
動する。これによって補助トレイ111は、図29およ
び図30に示されるように、算出された綴じるべき用紙
P1の厚みt1を用紙最上面位置に加算した位置に配置
される。したがって用紙トレイ20から突出した用紙P
1aは、補助トレイ111に用紙トレイ20に対してほ
ぼ平行に載置される。
【0145】ステップb20からステップb8〜ステッ
プb13に移り、図30に示されるように下ステープル
ユニット35を上昇移動して、綴じるべき用紙P1を各
ステープルユニット35,36によって挟み、ステープ
ルを打込んで用紙P1を綴じ、用紙束P2を作成し、各
ステープルユニット35,36を各基準位置に復帰させ
る。ステップb13からステップb21に移り、ステッ
プb21では、移動量Bに対応するパルス数で第4モー
タ116を逆転駆動する。これによって補助トレイ11
1は、図27および図28に示されるように、基準位置
に復帰される。ステップb21からステップb14〜ス
テップb16に移り、プッシャ60を駆動して用紙束P
2をステープラ21から遠ざけて動作を終了する。複数
部の用紙束P2を作成するには、上述の動作を各部毎に
繰返し行うことによって実現される。
【0146】補助トレイ111は、補助トレイ移動手段
112および制御回路76によって用紙トレイ20に載
置された綴じるべき用紙P1の位置に移動されるので、
補助トレイ111はステープルの打込み時における用紙
トレイ20から突出した用紙P1aの垂下がりを防ぐこ
とができ、突出した用紙P1aを用紙トレイ20にほぼ
平行に載置して用紙を綴じることができる。
【0147】図31は、本発明の実施のさらに他の形態
であるステープル装置に備えられる補助トレイ111が
綴じるべき用紙P1が用紙トレイ20に載置される前
に、用紙トレイ20に載置されるべき位置に移動された
状態を示す斜視図である。前記移動制御手段の補助トレ
イ移動手段112の動作の制御によって、用紙トレイ2
0と補助トレイ111とが用紙積重方向の同一位置に配
置され、綴じるべき用紙P1が用紙トレイ20に載置さ
れる前に、用紙積重方向の位置であって、用紙トレイ2
0に載置されるべき用紙の位置に補助トレイ111が移
動される。この動作は、第2部目以降において、算出さ
れた綴じるべき用紙P1の厚みt1を直前に作成した用
紙束P2における移動量Bに加算した位置に補助トレイ
111を移動させることによって、または用紙束P2の
作成後に補助トレイ111を基準位置に復帰させずにそ
の位置に留まらせておき、その位置に算出された綴じる
べき用紙P1の厚みt1を加算した位置に移動させるこ
とによって実現される。
【0148】補助トレイ111は、綴じるべき用紙P1
が用紙トレイ20に載置される前に、用紙トレイ20に
載置されるべき用紙の位置に移動されるので、綴じるべ
き用紙P1を用紙トレイ20に載置し、ステープルを打
込む間中、補助トレイ111は用紙トレイ20から突出
した用紙P1aの垂下がりを防ぐことができ、垂下がり
に伴う各用紙のずれを防ぐことができるとともに、突出
した用紙P1aを用紙トレイ20にほぼ平行に載置し
て、ステープラ21によって用紙を綴じることができ
る。
【0149】図32は、本発明の実施のさらに他の形態
であるステープル装置に備えられる補助トレイ111a
の構成を簡略化して示す斜視図である。補助トレイ11
1aは、下ステープルユニット35上に配置される。こ
の補助トレイ111aには、用紙P1を綴じるための透
孔121が設けられる。すなわち透孔121は、補助ト
レイ111aの用紙トレイ20寄りに設けられ、下ステ
ープルユニット35の打込部37に臨んで開口してい
る。下ステープルユニット35の打込部37付近は、こ
の付近を除いた下ステープルユニット35の上面35a
から補助トレイ111aの厚み分だけ上方に突出して設
けられる。これによって補助トレイ111aと下ステー
プルユニット35が接触した状態で、下ステープルユニ
ット35の打込部37付近は透孔121を挿通し、かつ
その上面35aaが補助トレイ111aの上面と面一と
なる。したがって下ステープルユニット35は補助トレ
イ111に設けられる透孔121を介して用紙トレイ2
0から突出した用紙P1aの最下面に当接する。補助ト
レイ111aの動作は、図26に示される動作と同様で
あり、説明を省略する。
【0150】このように構成することによって、突出し
た用紙P1aの垂下がりを防ぐことができるとともに、
突出した用紙P1aにステープルが打込まれる部分近傍
を補助トレイ111aによって用紙トレイ20に平行に
載置してステープルを用紙に垂直に打込むことができ、
用紙を確実に綴じることができる。
【0151】図33は本発明の実施のさらに他の形態で
あるステープル装置に備えられる下ステープルユニット
35a1の構成を簡略化して示す斜視図であり、図34
は下ステープルユニット35a1が基準位置に配置され
た状態を示す図であり、図35は下ステープルユニット
35a1が基準位置に配置された状態を示す斜視図であ
り、図36は下ステープルユニット36a1が移動した
状態を示す図であり、図37は下ステープルユニット3
5a1が移動した状態を示す斜視図である。下ステープ
ルユニット35a1は、図1〜図28に示される下ステ
ープルユニット35の構成に類似し、注目すべきは、用
紙トレイ20から突出した用紙P1aの領域にほぼわた
る支持面123を有する支持体124が設けられる点で
ある。この支持体124は、板状に形成され、下ステー
プルユニット35a1の用紙トレイ20側に設けられ、
支持面23が上面35aと面一になるように設けられ
る。支持面123内には、下ステープルユニット35a
1の打込部37が配置される。下ステープルユニット3
5a1の動作は、図13に示される下ステープルユニッ
ト35の動作と同様であり、説明を省略する。
【0152】用紙トレイ20に積重して載置される用紙
束P2上に綴じるべき用紙P1が載置されると、図34
および図35に示されるように、綴じるべき用紙P1の
用紙トレイ20から突出した用紙P1aは、下ステープ
ルユニット35a1に臨んで垂下がる。下ステープルユ
ニット35a1が移動量Bだけ上昇移動すると、図36
および図37に示されるように、用紙トレイ20から突
出した用紙P1aは、その領域にほぼわたって支持体1
24によって支持されて、用紙トレイ20に平行に載置
される。この後上ステープルユニット36と下ステープ
ルユニット35a1によって挟まれた綴じるべき用紙P
1には、ステープルが打込まれ、用紙P1が綴じられ
て、用紙束P2が作成される。
【0153】下ステープルユニット35a1は、突出し
た用紙P1aの領域にほぼわたる支持面123を有する
ので、突出した用紙P1aの垂下がりを防ぐとともに、
突出した用紙P1aにステープルが打込まれる部分の近
傍を支持面123によって用紙トレイ20に平行に載置
してステープルを用紙P1に垂直に打込むことができ、
用紙P1を確実に綴じることができる。また突出した用
紙P1aを載置する構成を用紙積重方向に移動させるた
めの手段を個別に設ける必要がなく、構成の簡略化を図
ることができる。
【0154】図38は、本発明の実施のさらに他の形態
であるステープル装置130の構成を簡略化して示す斜
視図である。本実施形態において、前述の実施形態の構
成に対応する部分には同一の参照符を付し、説明を省略
する。本発明のステープル装置130は、図24に示さ
れるステープル装置110の構成に類似し、注目すべき
は、用紙トレイ20の第1側板27に代えて用紙束整合
手段131が設けられる点である。用紙束整合手段13
1は、用紙トレイ20の底板26の周縁部であって、前
記押圧手段23に対向して配置され、用紙束P2を用紙
トレイ20に整列する。用紙束整合手段123は、可動
側板132と、一対のプーリ133a,133bと、無
端ベルト134と、駆動軸135と、第5モータ136
と、突起137とを含んで構成される。
【0155】可動側板132は、第2側板28およびプ
ッシャ60の立上がり部62に対向して設けられ、底板
26の排紙方向上流側端部26bから排紙方向下流側端
部26cにわたって延びて形成される。一対のプーリ1
33a,133bは、底板26の下方に設けられ、底板
26の長手方向軸線と各プーリ133a,133bの回
転軸線とが平行で、かつ底板26の長手方向軸線に平行
な軸線に垂直な幅方向軸線上に間隔をあけて配置され
る。無端ベルト134は、各プーリ133a,133b
間にわたって巻掛けられる。駆動軸135は、駆動軸1
35の回転軸線と一方のプーリ133aの回転軸線とが
同軸になるように、長手方向一端部135aが一方のプ
ーリ133aに連結される。また駆動軸135は、その
回転軸線と第5モータ136の回転軸138の回転軸線
とが同軸になるように、長手方向他端部135bが回転
軸138に連結される。突起137は、無端ベルト13
4の上張架部分134aに突設され、その先端部が底板
26の無端ベルト134に臨んで形成される長孔139
から突出して可動側板132の底部132aに連結され
る。
【0156】第5モータ136が駆動されると、可動側
板32は、回転軸138、駆動軸135、一方のプーリ
133、無端ベルト134および突起137を介して、
第2側板28およびプッシャ60に近接する方向および
離反する方向に移動される。
【0157】図39は、ステープル装置130の電気的
構成を簡略化して示すブロック図である。本発明のステ
ープル装置130の電気的構成は、図25に示されるス
テープル装置110の電気的構成に類似し、注目すべき
は、用紙サイズ設定部140を含んで構成される点であ
る。用紙サイズ設定部140には、綴じるべき用紙P1
の用紙サイズが設定される。
【0158】用紙束整合手段131は、用紙サイズ設定
部140と、制御回路76とによって動作が制御され
る。
【0159】制御回路76には、図25に示される電気
的構成からの出力信号が入力するとともに、用紙サイズ
設定部140からの出力信号が入力する。制御回路76
から出力される制御信号は、図25に示される各モータ
47,54,66,116の駆動を制御するとともに、
第5モータ136の駆動を制御し、さらに下ステープル
ユニット35にステープルの打込み動作を指示し、部数
カウンタ79、枚数カウンタ80およびパルスカウンタ
90を駆動する。
【0160】図40は、ステープル装置130の動作を
説明するためのフローチャートである。綴じるべき複数
枚の用紙P1が用紙トレイ20に載置される前に、ステ
ップb23では、可動側板132を所定の位置に配置す
る。すなわち制御回路76は、用紙サイズ設定部140
に設定された用紙の幅方向長さにプッシャ60のストロ
ークを加算した位置に可動側板132を配置するよう
に、第5モータ136を駆動する。この後レーザビーム
プリンタ2から用紙が排出されて用紙トレイ20に積重
して載置され、図26に示されるステープル装置110
の動作と同様な動作を行って用紙束P2を作成する。同
一用紙サイズの複数部の用紙束P2を作成するには、ス
テップb23を除く上述の動作を各部毎に繰返し行うこ
とによって実現される。
【0161】用紙整合手段131は、前記用紙トレイ2
0の周縁部であって、前記押圧手段23に対向して配置
されるので、押圧手段23によってステープラから遠ざ
けられた用紙束P2は、そのステープラ21側とは反対
側の側面が用紙束整合手段131の可動側板132に当
接し、これによって用紙束P2の用紙トレイ20におけ
る移動を制限することができる。特に、複数部の用紙束
P2を作成するときには、複数部の用紙束P2がステー
プラ21から遠ざけられた状態で複数部の用紙束P2を
用紙トレイに積重し、かつ整列して載置することができ
る。また用紙束整合手段131の可動側板132は、綴
じるべき用紙P1の幅方向長さにプッシャ60のストロ
ークを加算した第2側板28からの位置に配置されるの
で、綴じるべき用紙P1の用紙サイズが変更されても、
用紙束P2をプッシャ60によってステープラ21から
遠ざけ、かつ用紙束P2のステープラ21側と反対側の
側面が可動側板132に確実に当接することができる。
【0162】図41は、本発明の実施のさらに他の形態
であるステープル装置に備えられる下ステープルユニッ
ト35a2の構成を簡略化して示す斜視図である。本実
施形態において、前述の実施形態の構成に対応する部分
には同一の参照符を付し、説明を省略する。下ステープ
ルユニット35a2は、異なる種類の複数のステープル
を個別的に収容する複数(本実施形態においては3)の
ステープル収容部145a,145b,145cを有す
るステープルユニット本体146と、綴じるべき用紙P
1の厚みt1に応じて、ステープルを変更するステープ
ル変更手段147とを含んで構成される。各ステープル
収容部145a,145b,145cは、ステープルユ
ニット本体146の基端部を挿通する第1ねじ軸48の
軸線を中心として周方向に、たとえば30°毎に間隔を
あけてそれぞれ設けられる。各ステープルユニット14
5a,145b,145cにおけるステープルユニット
本体146の遊端部には、各ステープル収容部145
a,145b,145cからそれぞれステープルを綴じ
るべき用紙P1に打込む打込部148a,148b,1
48cをそれぞれ有する。ステープルユニット本体14
6は、第1ねじ軸48とは独立して、第1ねじ軸48の
軸線まわりに角変位自在に設けられる。
【0163】ステープル変更手段147は、歯車部14
9と、第5歯車150と、第5ピニオン151と、第6
モータ152とを含んで構成される。歯車部149は、
ステープルユニット本体146の基端部の外周部の一部
に刻設される。第5歯車150は、歯車部149と、第
6モータ152の回転軸153の先端部に設けられる第
5ピニオン151との間に介在され、歯車部149と第
5ピニオン151に噛合する。
【0164】第6モータ152は、回転軸153、第5
ピニオン151、第5歯車150および歯車部149を
介してステープルユニット本体146を角変位駆動させ
る。これによってステープルユニット本体146は、選
択されたステープルに対応する打込部148a,148
b,148cのうちのいずれか1つが、上ステープルユ
ニット36の折曲部38に対向するステープル打込位置
Pに配置される。
【0165】図42は、下ステープルユニット35a2
を備えるステープル装置144の電気的構成を簡略化し
て示すブロック図である。本発明のステープル装置14
4の電気的構成は、図25に示されるステープル装置1
10の電気的構成と同様であり、制御回路76に入力す
る出力信号の説明は省略する。ステープル変更手段14
7は、用紙厚算出手段87と、制御回路76とによって
動作が制御される。制御回路76から出力される制御信
号は、図25に示される第1モータ47、第2モータ5
4、第3モータ66および第4モータ116の駆動を制
御するとともに、第6モータ152の駆動を制御する。
これとともに、下ステープルユニット35a2にステー
プルの打込動作を指示し、部数カウンタ79、枚数カウ
ンタ80およびパルスカウンタ90を駆動する。
【0166】図43は、ステープル装置144の動作を
説明するためのフローチャートである。綴じるべき複数
枚の用紙P1が積重して用紙トレイ20に載置される
と、ステップe1では、図26に示されるステップb1
と同様に用紙厚算出手段87によって綴じるべき用紙P
1の厚みt1が算出される。ステップe1からステップ
e2に移り、ステップe2では、算出された綴じるべき
用紙P1の厚みt1に応じたステープルが選択される。
すなわち制御回路76は、第6モータ152の駆動を制
御して、対応するステープルが収容されるステープル収
容部145a,145b,145cのうちのいずれか1
つをステープル打込位置Pに配置する。ステップe2か
らステップe3に移り、ステップe3では、図26に示
されるステップb2〜ステップb6と同様な動作を行
い、上ステープルユニット36を用紙最上面の位置に配
置する。ステップe3からステップe4に移り、ステッ
プe4では、図26のステップb7およびステップb2
0と同様な動作を行い、補助トレイ111を綴じるべき
用紙P1の位置、すなわち算出された綴じるべき用紙P
1の厚みt1を用紙最上面位置に加算した位置に配置す
る。
【0167】ステップe4からステップe5に移り、ス
テップe5では、図26のステップb8と同様な動作を
行い、下ステープルユニット35a2を綴じるべき用紙
P1の位置、すなわち算出された綴じるべき用紙P1の
厚みt1を用紙最上面位置に加算した位置に配置する。
ステップe5からステップe6に移り、ステップe6で
は、図26のステップb9と同様な動作を行い、ステー
プルを用紙P1に打込んで、用紙P1を綴じ、用紙束P
2を作成する。ステップe6からステップe7に移り、
ステップe7では、図26のステップb10〜ステップ
b12と同様な動作を行って上ステープルユニット36
を基準位置に復帰する。ステップe7からステップe8
に移り、ステップe8では、図26のステップb13と
同様な動作を行い、下ステープルユニット35a2を基
準位置に復帰する。ステップe8からステップe9に移
り、ステップe9では、図26のステップb21と同様
な動作を行い、補助トレイ111を基準位置に復帰す
る。ステップe9からステップe10に移り、ステップ
e10では、図26のステップe14〜ステップe16
と同様な動作を行い、プッシャ60を駆動し、用紙束P
2をステープラ21に遠ざけ、動作を終了する。
【0168】異なる枚数の複数部の用紙束P2を作成す
るには、ステップe1〜ステップe10の動作を各部毎
に繰返し行うことによって実現される。また同一枚数の
複数部の用紙束P2を作成するには、ステップe3〜ス
テップe10の動作を各部毎に繰返して行うことによっ
て実現される。ステップe3〜ステップe10の動作を
行うことによって、第1部目で選ばれたステープルは、
第2部目以降でも選ばれることになる。
【0169】ステープラ21は、ステープル変更手段1
47によって綴じるべき用紙P1の厚みに応じてステー
プルを変更するので、綴じるべき用紙P1の厚みに最適
なステープルによって用紙P1を確実に綴じることがで
き、広範囲の厚みの綴じるべき用紙P1に対して用紙P
1を確実に綴じることができる。
【0170】同一枚数の複数部の用紙束P2を作成する
ときには、各部毎の綴じるべき用紙P1の厚みはすべて
同じであるので、ステープル変更手段147によって第
1部目で選んだステープルと同じ種類のステープルを第
2部目以降でも選ぶことによって、ステープル変更手段
147の動作を各部毎に行う必要がなく、用紙束P2の
作成における処理速度を高くすることができる。
【0171】図44は、本発明の実施のさらに他の形態
であるステープル装置155の構成を簡略化して示す斜
視図である。本実施形態において、前述の実施形態の構
成に対応する部分には同一の参照符を付し、説明を省略
する。ステープル装置155は、用紙トレイ20と、ス
テープラ21と、移動手段22と、補助トレイ111
と、補助トレイ移動手段112と、傾斜手段156とを
含んで構成される。ステープラ21は、用紙トレイ20
の周縁部であって、底板26の排紙方向上流側端部26
bでかつ幅方向他端部26dに近接して配置される。補
助トレイ111は、ステープラ21と第2側板28との
間の用紙トレイ20の周縁部に配置される。ステープラ
21の下ステープルユニット35および補助トレイ11
1は、底板26の切欠き部30を通過可能に設けられ
る。下ステープルユニット移動手段41、上ステープル
ユニット移動手段42および補助トレイ移動手段112
は、用紙トレイ20にそれぞれ固定される。
【0172】傾斜手段156は、用紙トレイ20を傾斜
可能に支持する一対の支持手段157a,157bと、
この一対の支持手段157a,157bによって支持さ
れた用紙トレイ20を傾斜駆動させる傾斜駆動手段15
8とを含んで構成される。一方の支持手段157aは、
底板26の下部であって、底板26の排紙方向下流側端
部26cでかつ幅方向一端部26a側の第1隅部26e
に近接して設けられ、レーザビームプリンタ2に固定さ
れる一方の支持軸159aと、底板26の下部における
第1隅部26eに設けられ、一方の支持軸159aを軸
支する一方のブラケット160aとを含んで構成され
る。他方の支持手段157bは、底板26の下部であっ
て、底板26の排紙方向上流側端部26bで、かつ幅方
向他端部26d側の第2隅部26fに近接して設けら
れ、レーザビームプリンタ2に固定される他方の支持軸
159bと、底板26の下部における第2隅部26fに
設けられ、他方の支持軸159bを軸支する他方のブラ
ケット160bとを含んで構成される。各支持軸159
a,159bは、その各軸線が第1隅部26eおよび第
2隅部26fを結ぶ底板26の対角軸線に平行な傾斜軸
線19と同軸になるように設けられる。これによって用
紙トレイ20は、各支持手段157a,157bによっ
て傾斜軸線L9まわりに傾斜可能に支持される。
【0173】傾斜駆動手段158は、底板26の下部で
あって、底板26の排紙方向下流側端部26cで、かつ
幅方向他端部26b側の第3隅部26gに設けられ、第
7モータ161と、第6ピニオン162と、第6歯車1
63と、連結棒164とを含んで構成される。第7モー
タ161の回転軸165の先端部には、第6ピニオン1
62が設けられる。この第6ピニオン162は、第6歯
車163に噛合する。第6歯車163の回転軸線に垂直
な側面163aの周縁部には、連結棒164の長手方向
一端部164aがピンによってピン結合される。連結棒
164の長手方向他端部164bは、略球状に形成さ
れ、底板26の第3隅部26gの下部に設けられる図示
しない受部に摺動可能に連結される。第6歯車163の
側面163aには、第6歯車163と連結棒164との
連結部の基準位置を示す図示しないマーカが設けられ
る。
【0174】第7モータ161は、回転軸165および
第6ピニオン162を介して第6歯車163を回転駆動
させる。第6歯車163が回転駆動されて、1回転され
ると、用紙トレイ20の第3隅部26gは、連結棒16
4を介して予め定めるストロークで昇降駆動される。
【0175】用紙トレイ20の基準位置は、底板26が
水平に配置された位置である。第6歯車163と連結棒
164との連結部の基準位置は、用紙トレイ20が基準
位置に配置される状態で、連結棒164の長手方向一端
部164aが長手方向他端部164bの直下に配置され
る位置である。したがって第6歯車163が回転駆動さ
れて1回転駆動されると、用紙トレイ20の第3隅部2
6gは、連結棒164を介して基準位置から予め定める
ストロークで昇降駆動される。用紙トレイ20は、水平
面に対して、たとえば30°〜60°、好適には45°
の角度で傾斜駆動される。
【0176】用紙トレイ20の傾斜軸線L9と、第6歯
車163と連結棒164の長手方向一端部164aとを
連結するピンの軸線とが交差して設けられていると、用
紙トレイ20の傾斜動作に伴って連結棒164の長手方
向他端部164bと受部との間には、捩りモーメントに
よるせん断力が生じる。連結棒164の長手方向他端部
164bは、略球状に形成され、この長手方向他端部1
64bと受部とは摺動可能に連結されるので、連結棒1
64には捩りモーメントが作用せず、連結棒164が損
傷することがない。これによって前記ピンの軸線と用紙
トレイ20の傾斜軸線L9とが交差しているか否かに拘
わらず、傾斜駆動手段158は、用紙トレイ20を傾斜
駆動させることができる。
【0177】図45は、ステープル装置155の電気的
構成を簡略化して示すブロック図である。本発明のステ
ープル装置155の電気的構成は、図25に示されるス
テープル装置110の電気的構成に類似し、注目すべき
は、傾斜駆動手段158がマーカ検出センサ166と制
御回路76とを含む傾斜制御手段によって動作が制御さ
れる点である。マーカ検出センサ166は、第6歯車1
63に設けられるマーカに臨む側に設けられ、たとえば
反射形ホトインタラプタによって実現される。制御回路
76には、図25に示される構成と同様な出力信号が入
力するとともに、マーカ検出センサ166からの出力信
号が入力する。制御回路76から出力される制御信号
は、第1モータ47、第2モータ54および第4モータ
116の駆動を制御するとともに、傾斜駆動手段158
の第7モータ161の駆動を制御する。また制御信号
は、下ステープルユニット35にステープルの打込動作
を指示し、部数カウンタ79、枚数カウンタ80および
パルスカウンタ90を駆動する。
【0178】図46は、ステープル装置155の動作を
示すフローチャートである。ステープル装置155の動
作は、図26に示されるステープル装置110の動作と
類似し、綴じるべき複数枚の用紙P1が用紙トレイ20
に積重して載置されると、ステップf1では、図26の
ステップb1と同様な動作を行って、用紙厚算出手段8
7によって綴じるべき用紙P1の厚みt1が算出され
る。ステップf1からステップf2に移り、ステップf
2では、図26のステップb2〜ステップb6と同様な
動作を行って、上ステープルユニット36を用紙最上面
の位置に配置する。ステップf2からステップf3に移
り、ステップf3では、図26のステップb7およびス
テップb20と同様な動作を行って、補助トレイ111
を綴じるべき用紙P1の位置、すなわち算出された綴じ
るべき用紙P1の厚みt1を用紙最上面位置に加算した
位置に配置する。ステップf3からステップf4に移
り、ステップf4では、図26のステップb8と同様な
動作を行って、下ステープルユニット35を綴じるべき
用紙P1の位置、すなわち算出された綴じるべき用紙P
1の厚みt1を用紙最上面の位置に加算した位置に配置
する。
【0179】ステップf4からステップf5に移り、ス
テップf5では、図26のステップb9と同様な動作を
行って、ステープルを用紙P1に打込んで用紙P1を綴
じ、用紙束P2を作成する。ステップf5からステップ
f6に移り、ステップf6では、図26のステップb1
0〜ステップb12と同様な動作を行って上ステープル
ユニット35を基準位置に復帰する。ステップf6から
ステップf7に移り、ステップf7では、図26のステ
ップb13と同様な動作を行って、下ステープルユニッ
ト35を基準位置に復帰する。ステップf7からステッ
プf8に移り、ステップf8では、図26のステップb
21と同様な動作を行って、補助トレイ111を基準位
置に復帰する。
【0180】ステップf8からステップf9に移り、ス
テップf9では、第7モータ161を駆動する。ステッ
プf9からステップf10に移り、ステップf10で
は、マーカ検出センサ166がマーカを検出したか否か
を判断する。すなわちマーカ検出センサ166がマーカ
を検出していなければステップf10に戻り、マーカ検
出センサ166がマーカを検出していれば、ステップf
11に移り、第7モータの駆動を停止する。すなわち第
6歯車163が回転駆動されて、第6歯車163と連結
棒164との連結部が基準位置から周方向に移動され、
用紙トレイ20の第3隅部26gが用紙トレイ20の基
準位置から上昇移動される。これによって用紙トレイ2
0は傾斜軸線まわりに角変位して傾斜し、用紙トレイ2
0に載置される作成された用紙束P2は、用紙束当接体
である第1側板27および端板29に近接する方向に移
動し、用紙束P2のステープラ21側と反対側の側面お
よび端板29に臨む側の端面が第1側板27および端板
29にそれぞれ当接する。前記連結部が基準位置よりも
上方の最上位置に達すると、用紙トレイ20は水平面に
対して、たとえば45°の角度を成して傾斜する。前記
傾斜部が最上位置を通過すると、用紙トレイ20の第3
隅部26gは下降移動される。このようにして用紙トレ
イ20は基準位置に復帰し、動作を終了する。
【0181】複数部の用紙束P2を作成するには、ステ
ップf1〜ステップf11の動作を各部分毎に繰返し行
うことによって実現される。また第2部目以降の綴じる
べき用紙P1は、ステープラ21から遠ざけられた用紙
束P2に対してステープラ21側にずれて載置される。
【0182】用紙トレイ20は、傾斜手段156および
傾斜制御手段によって用紙束P2が第1側板27および
端板29に近接する方向に傾斜されるので、用紙束Pの
ステープラ21から遠ざけることができる。これによっ
て第2部目以降の綴じるべき用紙P1は、ステープラ2
1から遠ざけられた用紙束P2対してステープラ21側
にずれて載置されることになる。したがってステープラ
21は、作成された用紙束P2に干渉することなく、用
紙積重方向に移動することができ、複数部の用紙束P2
を作成することができる。また用紙トレイ20は、その
周縁部に第1側板27および端板29を含んで構成され
るので、用紙トレイ20を傾斜させたとき、ステープラ
21から遠ざけられた用紙束P2が第1側板27および
端板29にそれぞれ当接し、これによって用紙束P2の
用紙トレイ20における移動を制限することができる。
特に複数部の用紙束P2を作成するときには、複数部の
用紙束P2がステープラ21から遠ざけられた状態で、
第1側板27および端板29によって複数部の用紙束P
2を用紙トレイ20に積重し、かつ整列して載置するこ
とができる。また用紙トレイ20は底板26の長手方向
軸線に交差する傾斜軸線L9まわりに傾斜されるので、
一度の傾斜動作によって用紙束P2の移動と、用紙束P
2の整列とを同時に行うことができ、構成の簡略化を図
ることができる。
【0183】図47は、本発明の実施のさらに他の形態
であるステープル装置170の構成を簡略化して示す斜
視図であり、図48は図47のセクションFを拡大して
示す斜視図である。本実施形態において、前述の実施形
態の構成に対応する部分には同一の参照符を付し、説明
を省略する。本発明のステープル装置170は、図44
〜図46に示されるステープル装置155の構成に類似
し、注目すべきは、用紙トレイ20を底板26の長手方
向軸線まわりおよび長手方向軸線に垂直な幅方向軸線ま
わりの2方向に傾斜させる点である。用紙トレイ20
は、一対の第1支持手段171a,171bと、一対の
第2支持手段172a,172bとによって支持され
る。一対の第1支持手段171a,171bは、底板2
6の下部に設けられ、底板26の長手方向に延びる中心
軸線に平行な第1傾斜軸線L10まわりに用紙トレイ2
0を傾斜自在に支持する。一対の第2支持手段172
a,172bは、底板26の下部に設けられ、底板26
の幅方向に延びる中心軸線に平行な第2傾斜軸線L11
まわりに用紙トレイ20を傾斜自在に支持する。
【0184】一方の第1支持手段171aは、底板26
の排紙方向下流側端部26c側でかつ、第1傾斜軸線L
10上に設けられ、レーザビームプリンタ2に固定され
る第1電磁ソレノイド173aと,底板26の排紙方向
下流側端部26cの下部において、第1傾斜軸線L10
上に突出して設けられ、第1電磁ソレノイド173aの
第1プランジャ174aを着脱自在に軸支する第1ブラ
ケット175aとを含んで構成される。他方の第1支持
手段171bは、底板26の排紙方向上流側端部26b
側で、かつ第1傾斜軸線L10上に設けられ、レーザビ
ームプリンタ2に固定される第2電磁ソレノイド173
bと、底板26の排紙方向上流側端部26bの下部にお
いて、第1傾斜軸線L10上に突出して設けられ、第2
電磁ソレノイド173bの第2プランジャ174bを着
脱自在に軸支する第2ブラケット175bとを含んで構
成される。
【0185】一方の第2支持手段172aは、底板26
の幅方向他端部26d側で、かつ第2傾斜軸線L11上
に設けられ、レーザビームプリンタ2に固定される第3
電磁ソレノイド176aと、底板26の幅方向他端部2
6dの下部において、第2傾斜軸線L11上に突出して
設けられ、第3電磁ソレノイド176aの第3プランジ
ャ177aを着脱自在に軸支する第3ブラケット178
aとを含んで構成される。他方の第2支持手段172b
は、底板26の幅方向一端部26a側で、かつ第2傾斜
軸線L11上に設けられ、レーザビームプリンタ2に固
定される第4電磁ソレノイド176bと、底板26の幅
方向一端部26aの下部において、第2傾斜軸線L11
上に突出して設けられ、第4電磁ソレノイド176bの
第4プランジャ177bを着脱自在に軸支する第4ブラ
ケット178bとを含んで構成される。
【0186】第1および第2電磁ソレノイド173a,
173bは、第1および第2プランジャ174a,17
4bの各中心軸線が第1傾斜軸線L10と同軸になるよ
うに配置される。第3および第4電磁ソレノイド176
a,176bは、第3および第4プランジャ177a,
177bの各中心軸線が第2傾斜軸線L11と同軸にな
るように配置される。底板26の第3隅部26gの下部
には、前述の傾斜駆動手段158が設けられる。
【0187】綴じるべき用紙P1が用紙トレイ20に載
置されるときにおいて、用紙トレイ20は、各プランジ
ャ174a,174b,177a,177bが各ブラケ
ット175a,175b,178a,178bによって
軸支される。
【0188】各第1支持手段171a,171bと傾斜
駆動手段158eとは、第1傾斜手段を構成する。各第
2支持手段172a,172bと傾斜駆動手段158と
は、第2傾斜手段を構成する。
【0189】各電磁ソレノイド173a,173b,1
76a,176bが駆動されると、各プランジャ174
a,174b,177a,177bは、各ブラケット1
75a,175b,178a,178bから離脱する。
各電磁ソレノイド173a,173b,176a,17
6bの駆動が停止されると、各プランジャ174a,1
74b,177a,177bは、各ブラケット175
a,175b,178a,178bに軸支される。
【0190】図49は、ステープル装置170の電気的
構成を簡略化して示すブロック図である。本発明のステ
ープル装置170の電気的構成は、図45に示されるス
テープル装置155の電気的構成に類似し、注目すべき
は、第1傾斜手段および第2傾斜手段がマーカ検出セン
サ166と制御回路76とを含む傾斜制御手段によって
動作が制御される点である。制御回路76には、図45
と同様な出力信号が入力する。制御回路76から出力さ
れる制御信号は、図45と同様な動作を制御するととも
に、第1電磁ソレノイド173a、第2電磁ソレノイド
173b、第3電磁ソレノイド176aおよび第4電磁
ソレノイド176bの駆動を制御する。
【0191】図50は、ステープル装置170の動作を
説明するためのフローチャートである。綴じるべき複数
枚の用紙P1が用紙トレイ20に積重して載置される
と、図45のステップf1〜ステップf8と同様な動作
を行って、各ステープルユニット35,36によって綴
じるべき用紙P1を挟み、用紙束P2を作成し、各ステ
ープルユニット35,36および補助トレイ111を基
準位置に復帰させる。ステップf8からステップf15
に移り、ステップf15では、第1電磁ソレノイド17
3aおよび第2電磁ソレノイド173bを駆動する。こ
れによって第1プランジャ174aおよび第2プランジ
ャ174bは、第1ブラケット175aおよび第2ブラ
ケット175bから離脱する。したがって用紙トレイ2
0は各第2支持手段172a,172bによって第2傾
斜軸線L11まわりに傾斜自在に支持される。
【0192】ステップf15からステップf16〜ステ
ップf18に移り、ステップf16〜ステップf18で
は、図46のステップf9〜ステップf11と同様な動
作を行って、第6歯車163を第7モータ161によっ
て1回転させる。これによって用紙トレイ20を第2傾
斜軸線L11まわりに底板26の排紙方向下流側端部2
6cが基準位置に対して上方に配置されるように、傾斜
および復帰される。これによって用紙束P2は、端板2
9に近接する他方方向に移動し、端板29に臨む端面が
端板29に当接する。
【0193】ステップf18からステップf19に移
り、ステップf19では、第1電磁ソレノイド173a
および第2電磁ソレノイド173bの駆動が停止され
る。ステップf19からステップf20に移り、ステッ
プf20では、第3電磁ソレノイド176aおよび第4
電磁ソレノイド176bを駆動する。これによって第3
プランジャ177aおよび第4プランジャ177bは、
第3ブラケット178aおよび第4ブラケット178b
から離脱する。したがって用紙トレイ20は、各第1支
持手段171a,171bによって第1傾斜軸線L10
まわりに傾斜自在に支持される。
【0194】ステップf20からステップf21〜ステ
ップf23に移り、ステップf21〜ステップf23で
は、図46のステップf9〜ステップf11と同様な動
作を行って、第7モータ161を駆動して第6歯車16
3を1回転させる。これによって用紙トレイ20は、底
板26の幅方向他端部26dを基準位置に対して上方に
配置するように、第1傾斜軸線L10まわりに傾斜およ
び復帰される。したがって用紙束P2は、端面が端板2
9に当接した状態で、第1側板27に近接する一方方向
に移動し、ステープラ21側とは反対の側面が第1側板
27に当接する。このようにして用紙束P2がステープ
ラ21から遠ざけられる。
【0195】ステップf23からステップf24に移
り、ステップf24では、第3電磁ソレノイド176a
および第4電磁ソレノイド176bの駆動が停止され
る。これによって用紙トレイは各第1支持手段171
a,171bおよび各第2支持手段172a,172b
によって支持される。このようにしてステープル装置1
70の動作が終了する。
【0196】複数部の用紙束P2を作成するには、上述
のステップf1〜ステップf24の動作を繰返し行うこ
とによって実現される。このとき2部目以降の綴じるべ
き用紙P1は、ステープラ21から遠ざけられた用紙束
P2に対してステープラ21側にずれて載置される。
【0197】用紙トレイ20は、第1傾斜手段、第2傾
斜手段および傾斜制御手段によって用紙束P2が一方方
向および他方方向に交互に傾斜されるので、用紙束P2
をステープラ21から遠ざけることができる。これによ
って第2部目以降の綴じるべき用紙P1は、ステープラ
21から遠ざけられた用紙束P2に対してステープラ2
1側にずれて載置されることになる。したがってステー
プラ21は、作成された用紙束P2に干渉することな
く、用紙積重方向に移動することができ、複数部の用紙
束P2を作成することができる。また用紙トレイ20は
第1側板27と端板29とを含んで構成されるので、用
紙トレイ20を傾斜させたとき、ステープラ21から遠
ざけられた用紙束P2が第1側板27および端板29に
それぞれ当接し、これによって用紙束P2の用紙トレイ
20における移動を制限することができる。特に複数部
の用紙束P2を作成するときには、複数部の用紙束P2
がステープラ21から遠ざけられた状態で第1側板27
および端板29によって複数部の用紙束P2を用紙トレ
イ20に積重し、かつ整列して載置することができる。
【0198】本実施形態において、用紙トレイ20は、
始めに第1および第2電磁ソレノイド173a,173
bが駆動されて第2傾斜軸線L11まわりに傾斜され、
次に第3および第4電磁ソレノイド176a,176b
が駆動されて、第1傾斜軸線L10まわりに傾斜されて
いるが、これに代えて、始めに第3および第4電磁ソレ
ノイド176a,176bが駆動されて第1傾斜軸線L
10まわりに傾斜され、次に第1および第2電磁ソレノ
イド173a,173bが駆動されて第2傾斜軸線L1
1まわりに傾斜されてもよい。このようにしても図47
〜図50に示される本発明の実施の形態と同様な効果を
得ることができる。
【0199】図51は、本発明の実施のさらに他の形態
であるステープル装置180の構成を簡略化して示す斜
視図であり、図52は、図51のセクションGを拡大し
て示す斜視図である。本実施形態において、前述の実施
形態の構成に対応する部分には同一の参照符を付し、説
明を省略する。本発明のステープル装置180は、図4
4〜図50に示されるステープル装置155,170の
構成に類似し、注目すべきは、用紙トレイ20を綴じる
べ用紙P1が用紙当接体である第2側板28に近接する
方向に傾斜される点である。
【0200】用紙トレイ20は、一対の第3支持手段1
81a,181bによって底板26の第3隅部26g
と、底板26の排紙方向上流側端部26bでかつ幅方向
一端部26a側の第4隅部26hとを結ぶ対角軸線に平
行な第3傾斜軸線L12まわりに傾斜自在に支持され、
一対の第4支持手段182a,182bによって底板2
6の第1隅部26eと第2隅部26fとを結ぶ対角軸線
に平行な第4傾斜軸線L13まわりに傾斜自在に支持さ
れる。
【0201】一方の第3支持手段181aは、底板26
の第3隅部26gの下部における第3傾斜軸線上に設け
られ、レーザビームプリンタ2に固定される第5電磁ソ
レノイド183aと、底板26の第3隅部26gの下部
において第3傾斜軸線L12上に突出して設けられ、第
5電磁ソレノイド183aの第5プランジャ184aを
着脱自在に軸支する第5ブラケット185aとを含んで
構成される。他方の第3支持手段181bは、底板26
の第4隅部26hの下部における第3傾斜軸線L12上
に設けられ、レーザビームプリンタ2に固定される第6
電磁ソレノイド183aと、底板26の第4隅部26h
の下部において第3傾斜軸線L12上に突出して設けら
れ、第6電磁ソレノイド183bの第6プランジャ18
4bを着脱自在に軸支する第6ブラケット185bとを
含んで構成される。
【0202】一方の第4支持手段182aは、底板26
の第1隅部26eの下部において第4傾斜軸線L13上
に設けられ、レーザビームプリンタ2に固定される第7
電磁ソレノイド186aと、底板26の第1隅部26e
の下部において第4傾斜軸線L13上に突出して設けら
れ、第7電磁ソレノイド186aの第7プランジャ18
7aを着脱自在に軸支する第7ブラケット188aとを
含んで構成される。他方の第4支持手段182bは、底
板26の第2隅部26fの下部において第4傾斜軸線L
13上に設けられ、レーザビームプリンタ2に固定され
る第8電磁ソレノイド186bと、底板26の第2隅部
26fの下部において第4傾斜軸線L13上に突出して
設けられ、第8電磁ソレノイド186bの第8プランジ
ャ187bを着脱自在に軸支する第8ブラケット188
bとを含んで構成される。第5および第6電磁ソレノイ
ド183a,183bは、第5および第6プランジャ1
84a,184bの各中心軸線が第3傾斜軸線L12と
同軸になるように配置される。第7および第8電磁ソレ
ノイド186a,186bは、第7および第8プランジ
ャ187a,187bの各中心軸線が第4傾斜軸線L1
3と同軸になるように配置される。
【0203】傾斜駆動手段158は、底板26の下部で
あって、連結棒164の長手方向他端部164bが底板
26の排紙方向下流側端部26cにおける幅方向両端部
26a,26d間の中央部に図示しない受部を介して連
結される。
【0204】各電磁ソレノイド183a,183b,1
86a,186bが駆動されると、各プランジャ184
a,184b,187a,187bは各ブラケット18
5a,185b,188a,188bから離脱する。各
電磁ソレノイド183a,183b,186a,186
bの駆動が停止されると、各プランジャ184a,18
4b,187a,187bは、各ブラケット185a,
185b,188a,188bに軸支される。
【0205】補助トレイ111には、その用紙トレイ2
0側端部から下方に垂下がる垂下がり部189が設けら
れる。綴じるべき用紙P1が用紙トレイ20に載置され
るときにおいて、用紙トレイ20は、各プランジャ18
4a,184b,187a,187bが各ブラケット1
85a,185b,188a,188bによって軸支さ
れる。
【0206】第6歯車163の側面163aには、前記
連結部が基準位置の直上の最上位置に配置されたことを
示す第1マーカと、前記連結部が基準位置に配置された
ことを示す第2マーカとが設けられる。
【0207】各第3支持手段181a,181bと傾斜
駆動手段158とは、第3傾斜手段を構成する。各第4
支持手段182a,182bと傾斜駆動手段158と
は、第4傾斜手段を構成する。
【0208】図53は、ステープル装置180の電気的
構成を簡略化して示すブロック図である。本発明のステ
ープル装置180の電気的構成は、図49に示されるス
テープル装置170の電気的構成に類似し、注目すべき
は、第3傾斜手段および第4傾斜手段が、マーカ検出セ
ンサ166と制御回路76とを含んで構成される傾斜制
御手段によって制御される点である。制御回路76に
は、図49に示されるステープル装置170の電気的構
成と同様な出力信号が入力する。制御回路76からの出
力信号は、図49に示されるステープル装置170と同
様であり、第1、第2、第3および第4電磁ソレノイド
173a,173b,176a,176bに代えて、第
5電磁ソレノイド183a、第6電磁ソレノイド183
b、第7電磁ソレノイド186aおよび第8電磁ソレノ
イド186bの駆動を制御する。
【0209】図54は、ステープル装置180の動作を
説明するためのフローチャートである。ステップg1で
は、綴じるべき用紙P1が用紙トレイ20に載置される
前に、補助トレイ111を用紙P1が載置されるべき位
置に配置する。すなわち第1部目においては、第4モー
タ116を駆動せずに基準位置に配置したままにしてお
き、第2部目以降においては、直前の用紙束P2作成時
における下ステープルユニット35の移動量Bに用紙厚
算出手段87によって算出された綴じるべき用紙P1の
厚みt1を加算した位置に補助トレイ111を配置す
る。綴じるべき複数枚の用紙P1が用紙トレイ20に積
重して載置されると、ステップg1からステップg2に
移り、第7および第8電磁ソレノイド186a,186
bを駆動する。これによって第7および第8プランジャ
187a,187bは第7および第8ブラケット188
a,188bから離脱する。したがって用紙トレイ20
は、各第3支持手段181a,181bによって第3傾
斜軸線L12まわりに傾斜自在に支持される。
【0210】ステップg2からステップg3〜ステップ
g5に移り、ステップg3〜ステップg5では、マーカ
検出手段166が第1マーカを検出するまで第7モータ
161を駆動する。これによって前記連結部は最上位置
に配置される。前記連結部が最上位置に載置されると、
用紙トレイ20の底板26における第1隅部26eが用
紙トレイ20の基準位置に対して上方に配置されるよう
に、用紙トレイ20が傾斜される。これによって綴じる
べき用紙P1は、用紙当接体である第2側板28および
端板29に近接する方向に移動し、ステープラ21側の
側面および端板29に臨む側の端面が第2側板28およ
び端板29にそれぞれ当接する。したがって綴じるべき
用紙P1は、綴じる前に第2側板28および端板29に
よって整列される。
【0211】ステップg5からステップg6に移り、ス
テップg6では、図50のステップf4と同様な動作を
行い、上ステープルユニット36を用紙最上面の位置に
配置する。ステップg6からステップg7に移り、ステ
ップg7では、図50のステップf4と同様な動作を行
い、下ステープルユニット35を綴じるべき用紙P1の
位置、すなわち算出された綴じるべき用紙P1の厚みt
1に用紙最上面位置を加算した位置に配置する。ステッ
プg7〜ステップg8に移り、ステップg8では図50
のステップf5と同様な動作を行い、ステープルを綴じ
るべき用紙P1に打込んで、用紙P1を綴じ、用紙束P
2を作成する。このとき用紙トレイ20は第3傾斜軸線
L12まわりに傾斜されているので、綴じるべき用紙P
1が整列した状態でステープルを打込むことができ、各
用紙が揃えられた用紙束P2を作成することができる。
【0212】ステップg8からステップg9〜ステップ
g11に移り、ステップg9〜ステップg11では、図
50に示されるステップf6〜ステップf8と同様な動
作を行って、上ステープルユニット36、下ステープル
ユニット35および補助トレイ111を各基準位置に復
帰させる。ステップg11からステップg12〜ステッ
プg14に移り、ステップg12〜ステップg14で
は、マーカ検出センサ166が第2マーカを検出するま
で第7モータ161を駆動する。これによって前記連結
部は基準位置に配置される。前記連結部が基準位置に配
置されると、用紙トレイ20は基準位置に配置される。
ステップg14からステップg15に移り、ステップg
15では、第7および第8電磁ソレノイド186a,1
86bの駆動が停止される。これによって第7および第
8ブランジャ187a,187bは、第7および第8ブ
ラケット188a,188bによって軸支される。
【0213】ステップg15からステップg16に移
り、ステップg16では、第5および第6電磁ソレノイ
ド183a,183bを駆動する。これによって第5お
よび第6プランジャ184a,184bは、第5および
第6ブラケット185a,185bから離脱する。した
がって用紙トレイ20は、各第4支持手段182a,1
82bによって第4傾斜軸線L13まわりに傾斜自在に
支持される。ステップg16からステップg17〜ステ
ップg19に移り、ステップg17〜ステップg19で
は、マーカ検出センサ166によって第2マーカが検出
されるまで第7モータ161を駆動する。これによって
第6歯車163は1回転され、前記連結部が基準位置か
ら最上位置を経て再び基準位置に配置される。したがっ
て用紙トレイ20は、底板26の第3隅部26gが用紙
トレイ20の基準位置に対して昇降移動される。すなわ
ち用紙トレイ20は、第4傾斜軸線L13まわりに傾斜
および復帰される。これによって用紙束P2は、第1側
板27および端板29に近接する方向に移動し、用紙束
P2がステープラ21から遠ざけられる。またステープ
ラ21から遠ざけられた用紙P2は、ステープラ21側
とは反対側の側面および端板29に臨む端面が第1側板
27および端板29に当接する。ステップg19からス
テップg20に移り、ステップg20では、第5および
第6電磁ソレノイド183a,183bの駆動を停止す
る。これによって第5および第6プランジャ184a,
184bは、第5および第6ブラケット185a,18
5bによって軸支される。したがって用紙トレイ20
は、各第3支持手段181a,181bおよび各第4支
持手段182a,182bによって支持される。このよ
うにして動作を終了する。
【0214】複数部の用紙束P2を作成するには、上述
のステップg1〜ステップg20を各部毎に繰返し行う
ことによって実現される。第2部目以降において、補助
トレイ111には垂下がり部189が設けられるので、
ステップg3〜ステップg5において用紙トレイ20が
第3傾斜軸線L12まわりに傾斜されると、この垂下が
り部189にステープラ21から遠ざけられた用紙束P
2のステープラ21側の側面が当接して、ステープラ2
1から遠ざけられた用紙束P2がステープラ21に近接
する方向に移動することを防ぐことができる。
【0215】また第2部目以降の綴じるべき用紙P1
は、ステープラ21から遠ざけられた用紙束P2に対し
てステープラ21側にずれて載置される。
【0216】補助トレイ111は、綴じるべき用紙P1
が用紙トレイ20に載置される前に綴じるべき用紙P1
が載置されるべき用紙の位置に移動され、用紙トレイ2
0は綴じるべき用紙P1が用紙トレイ20に載置される
と、用紙P1が第2側板28および端板29に近接する
方向に傾斜されるので、用紙トレイ20から突出した用
紙P1aをその垂下がりを防いだ状態で、綴じるべき用
紙P1を第2側板28および端板29に当接させて整列
させることができる。
【0217】図44〜図54に示される本発明の実施の
形態において、用紙束P2をステープラ21から遠ざけ
るために用紙トレイ20を1回だけ傾斜させているが、
本発明の実施のさらに他の形態として、1部数の用紙束
P2の作成に対して用紙トレイ20の傾斜動作を複数回
実行させるようにしてもよい。このようにすることによ
って、用紙束P2の周縁部の一部が用紙トレイ20に当
接しやすくなり、用紙束P2をさらに整列させやすくす
ることができる。
【0218】図55は、本発明の実施のさらに他の形態
であるステープル装置190の構成を簡略化して示す斜
視図である。本実施形態において、前述の実施形態の構
成に対応する部分には同一の参照符を付し、説明を省略
する。本発明のステープル装置190は、図38〜図4
0に示されるステープル装置130の構成に類似し、注
目すべきは、用紙トレイ191の底板を駆動して用紙束
P2をステープラ21から遠ざける点である。用紙トレ
イ191は、一対のローラ192a,192bと、無端
帯193と、第1側板194と、第2側板195と、端
板196と、第8モータ197と、固定底板198とを
含んで構成される。一対のローラ192a,192b
は、排紙方向に延び、かつ排紙方向に垂直な幅方向に間
隔をあけて配置される。無端帯193は、一方のローラ
192aの長手方向全長にわたって延び、各ローラ19
2a,192b間に巻掛けられる。
【0219】第1側板194は、底板である無端帯19
3の上張架部分193aに一体的に設けられ、この上張
架部分193aの長手方向全長にわたって延び、かつ上
方に延びて形成される。固定底板198は、大略的に短
冊状に形成され、一方のローラ192aに近接し、かつ
前記上張架部分193aと用紙積重方向の同一位置に配
置される。また固定底板198は、前記上張架部分19
3aの長手方向全長にわたって延びて形成される。さら
に固定底板198の排紙方向上流側端部198aには、
ステープラ21の下ステープルユニット35および補助
トレイ111が通過可能な切欠き部101が形成され
る。
【0220】第2側板195は、固定底板198の一方
のローラ192b側とは反対側の端部に、第1側板19
4に対向し、かつ第1側板194に対して固定的に設け
られる。また第2側板195は、切欠き部201よりも
排紙方向下流側に向かって延びて形成される。端板19
6は、固定底板198の排紙方向上流側端部198aに
一体的に設けられ、固定底板198の幅方向一端部19
8bおよび他方のローラ192bの回転軸線に平行な前
記上張架部分193a上の軸線間にわたって延び、かつ
上方に向けて延びて形成される。第8モータ197に
は、その回転軸199の先端部に第7ピニオン200が
設けられる。他方のローラ192bは、その排紙方向下
流側端部が無端帯193から突出する。この突出部20
2には、第7ピニオン200に噛合する歯車が刻設され
る。一対のローラ192a,192bと第8モータと
は、底板駆動手段を構成する。
【0221】切欠き部201には、排紙方向上流側から
排紙方向下流側に向かって、ステープラ21、補助トレ
イ111の順番でステープラ21および補助トレイ11
1が配置される。
【0222】各ローラ192a,192bの各回転軸線
間の間隔は、綴じるべき用紙P1の幅方向長さよりも大
きく、またはほぼ等しく設けられる。
【0223】第8モータ197は、回転軸199および
第2ピニオン200を介して他方のローラ192bを回
転駆動させる。これによって、無端帯193が駆動さ
れ、前記上張架部分193aが第1側板194が第2側
板195に対して近接または離反する方向に往復駆動さ
れる。第8モータ197が正転駆動されるときには、第
1側板194を第2側板195に近接する方向に移動さ
せ、逆転駆動されるときには、第1側板194を第2側
板195から離反する方向に移動させる。
【0224】下ステープルユニット35は、その上面が
用紙トレイ191における固定底板198の載置面に面
一となる基準位置に配置される。上ステープルユニット
36は、図1〜図54に示される本発明の実施の形態と
同様な基準位置に配置される。補助トレイ111は、固
定底板198と用紙積重方向の同一位置、すなわち補助
トレイ111の載置面が固定底板198の載置面に面一
となる基準位置に配置される。第1側板194は、その
第2側板195に臨む表面が第2側板195の第1側板
194に臨む面を基準として、綴じるべき用紙P1の幅
方向長さと第1側板194の移動ストロークとの和にほ
ぼ等しく設けられる基準位置に配置される。本発明の実
施の形態において、綴じるべき用紙P1は、そのステー
プラ21側の側面が第2側板195の第1側板194に
臨む側の表面に沿うようにレーザビームプリンタ2から
排出される。すなわちレーザビームプリンタ2から排出
される綴じるべき用紙P1は、固定底板198の切欠き
部201に臨んで用紙トレイ191に載置される。
【0225】図56は、ステープル装置190の電気的
構成を簡略化して示すブロック図である。本発明のステ
ープル装置190の電気的構成は、図39に示されるス
テープル装置130の電気的構成に類似し、注目すべき
は、第8モータ197が用紙サイズ設定部140と制御
回路76とを含む移動制御手段によって動作が制御され
ることである。制御回路76には、図39に示されるス
テープル装置130の電気的構成のうちマーカ検出セン
サ91を除いた出力信号が入力する。制御回路76から
出力される制御信号は、第1モータ47、第2モータ5
4、第4モータ116および第8モータ197の駆動を
制御するとともに、下ステープルユニット35にステー
プルの打込動作を指示し、部数カウンタ79、枚数カウ
ンタ80およびパルスカウンタ90を駆動する。
【0226】図57は、ステープル装置190の動作を
説明するためのフローチャートである。綴じるべき複数
枚の用紙P1が用紙トレイ191に積重して載置される
と、ステップh1では、図40のステップb1〜ステッ
プb6と同様な動作を行って、用紙厚算出手段87によ
って綴じるべき用紙P1の厚みt1を算出し、上ステー
プルユニット36を用紙最上面の位置に配置する。ステ
ップh1からステップh2へ移り、ステップh2では、
図40のステップb7およびステップb20と同様な動
作を行って、補助トレイ111を綴じるべき用紙の位
置、すなわち綴じるべき用紙P1の厚みt1を用紙最上
面位置に加算した位置に配置する。ステップh2からス
テップh3に移り、ステップh3では、図40のステッ
プb8と同様な動作を行って、下ステープルユニット3
5を綴じるべき用紙P1の位置、すなわち算出された綴
じるべき用紙P1の厚みt1を用紙最上面位置に加算し
た位置に配置する。ステップh3からステップh4に移
り、ステップh4では、図40のステップb9と同様な
動作を行って、ステープルを綴じるべき用紙P1に打込
んで用紙P1を綴じ、用紙束P2を作成する。ステップ
h4からステップh5〜ステップh7に移り、ステップ
h5〜ステップh7では、図40のステップb10〜ス
テップb13およびステップb21と同様な動作を行っ
て、上ステープルユニット36、下ステープルユニット
35および補助トレイ111を各基準位置に復帰する。
ステップh7からステップh8〜ステップh10に移
り、ステップh8〜ステップh10では、基準位置に配
置される第1側板194を第2側板195に近接する方
向に移動させるように第8モータ197を正転駆動さ
せ、その移動量がストロークに達するまで第8モータ1
97を正転駆動する。これによって前記上張架部分19
3aとともに第1側板194が第2側板195に近接す
る方向に移動され、第1側板194と第2側板195と
の間隔と、用紙束P2の幅方向長さとがほぼ等しくなる
位置に第1側板194が配置される。したがって用紙束
P2は、そのステープラ21側とは反対側の側面が第1
側板194に当接し、ステープラ21側の側面が第2側
板195に当接する。
【0227】ステップh10からステップh11〜ステ
ップh13に移り、ステップh11〜ステップh13で
は、第1側板194を第2側板195から離反する方向
に移動させるように第8モータ197を逆転駆動し、そ
の移動量がストロークに達するまで第8モータ197を
逆転駆動する。これによって前記上張架部分193aと
ともに第1側板194が第2側板195から離反する方
向に移動され、第1側板194が元の位置、すなわち基
準位置に配置される。したがって用紙束P2は、そのス
テープルラ21側とは反対側の側面が第1側板194に
当接した状態で、前記上張架部分193aの移動によっ
てステープラ21から遠ざけられる。ステープラ21か
ら遠ざけられた用紙束P2は、図55に示されるように
前記上張架部分193aだけに載置される。このように
してステープル装置190の動作を終了する。
【0228】複数部の用紙束P2を作成するには、上述
のステップh1〜ステップh13の動作を各部毎に繰返
し行うことによって実現される。このとき、第2部目以
降の綴じるべき用紙P1は、ステープラ21から遠ざけ
られた用紙束P2に対してステープラ21側にずれて載
置される。
【0229】一対のローラ192a,192b、第8モ
ータ197および移動制御手段によって、前記上張架部
分193aとともに第1側板194が第2側板195に
近接する方向および第2側板195から離反する方向に
移動されるので、第1側板194が第2側板195に近
接する方向に移動されるときには、第1側板194およ
び第2側板195によって用紙束P2を側方から挟ん
で、複数部の用紙束P2を積重した状態で整列させるこ
とができる。また第1側板194が第2側板195から
離反する方向に移動されるときには、用紙束P2をステ
ープラ21から遠ざけることができる。これとともに、
用紙束P2の整列および移動の動作を行う構成の簡略化
を図ることができる。さらに第2部目以降の綴じるべき
用紙P1は、ステープラ21から遠ざけられた用紙束P
2に対してステープラ21側にずれて載置されるので、
ステープラ21は作成された用紙束P2に緩衝すること
なく、用紙積重方向に移動することができるとともに、
綴じるべき複数枚の用紙P1を確実に綴じることがで
き、複数部の用紙束P2を作成することができる。
【0230】図1〜図57に示される本発明の実施の形
態において、下ステープルユニット35は打込側ユニッ
トを用い、上ステープルユニット36は折曲側ユニット
を用いているが、これに限られるものではなく、下ステ
ープルユニットに折曲げ側ユニットを用い、上ステープ
ルユニットに打込み側ユニットを用いてもよい。このよ
うに構成しても、上述の本発明の実施の形態と同様な効
果を得ることができる。
【0231】図12〜図23に示される本発明の実施の
形態において、用紙最上面位置および/または用紙最下
面位置の検出と、上ステープルユニット36の用紙最下
面位置への移動および/または下ステープルユニット3
5の用紙最上面位置への移動とは、並行して行われてい
るが、本発明の実施のさらに他の形態として、ステープ
ラ21とは別体に設けられる用紙最上面検出手段および
/または用紙最下面検出手段によって用紙最上面位置お
よび/または用紙最下面位置を検出した後、上ステープ
ルユニット36の用紙最上面位置への移動および/また
は下ステープルユニット35の用紙最下面位置への移動
を行うようにしてもよい。このようにしても、ステープ
ラ21を複数枚の用紙を綴じるための最適な位置に配置
させることができる。
【0232】図24〜図57に示される本発明の実施の
形態において、ステープラ21の動作は、図12〜図1
5において説明した動作と同様な動作を行っているが、
これに代えて、図16〜図19および図20〜図23に
おいて説明した動作を行うようにしてもよい。特に下ス
テープルユニット35の動作が上ステープルユニット3
6の動作よりも先に行われる場合、および下ステープル
ユニット35の動作と上ステープルユニット36の動作
とが同時に行われる場合のうちのいずれか一方であっ
て、その下ステープルユニット35の動作よりも補助ト
レイ111の動作が先に行われる場合において、補助ト
レイ111を用紙最下面位置に配置させるためには、第
2部目以降において、算出された綴じるべき用紙P1の
厚みt1を直前の部で計測された移動量Bに加算するこ
とによって、またはステープル打込み後、補助トレイ1
11を基準位置に復帰させずにその位置に配置したまま
にしておき、次の部における算出された綴じるべき用紙
P1の厚みt1分だけ上昇させることによって、あるい
はこれまでに作成した各部毎の用紙P1の厚みを合計す
ることによって実現される。
【0233】図24〜図30および図32〜図57に示
される本発明の実施の形態において、補助トレイ111
は下ステープルユニット35の動作よりも先に動作して
いるが、これに限られるものではなく、下ステープルユ
ニット35の動作と同時に動作するようにしてもよい。
これによって用紙束P2の作成における処理速度を高く
することができる。
【0234】図1〜図57に示される本発明の実施の形
態において、綴じるべき用紙P1の枚数は、枚数設定部
78に設定されているが、これに代えて、レーザビーム
プリンタ2の用紙搬送路において用紙の枚数を計数する
手段によって計数してもよい。
【0235】図12〜図57に示される本発明の実施の
形態において、上ステープルユニット36の移動量Aお
よび/または下ステープルユニット35の移動量Bの計
測は、パルスカウンタ90,99による第1モータ47
および/または第2モータ54に入力する入力パルス数
の計数によって計測されているが、これに代えて、タイ
マによって第1モータ47および/または第2モータ5
4の駆動時間を計測するようにしてもよい。すなわち入
力パルスの周波数とタイマによって計測された第1モー
タ47および/または第2モータ54の駆動時間との積
を算出することによって、駆動時間中に第1モータ47
および/または第2モータ54に入力したパルス数が判
る。このようにして上ステープルユニット36の移動量
Aおよび/または下ステープルユニット35の移動量B
を計測することができる。
【0236】
【発明の効果】請求項1記載の本発明によれば、ステー
プラは、用紙積重方向に移動し、綴じるべき複数枚の用
紙の位置に配置されるので、用紙束を作成するたびに用
紙積重方向に変化する各綴じるべき用紙の位置におい
て、綴じるべき用紙を綴じて用紙束を作成することがで
きる。また用紙束は用紙トレイにおいて作成されるの
で、従来技術のような印字装置内で作成された用紙束を
用紙トレイに排出する構成と比較して、作成された用紙
束が用紙トレイに排出されるまでに印字装置内に詰まっ
てしまうような不具合が生じず、用紙束作成の信頼性を
向上することができる。
【0237】請求項2記載の本発明によれば、押圧手段
は、作成された用紙束をその側面から押圧してステープ
ラから遠ざけるので、第2部目以降の綴じるべき複数枚
の用紙は、ステープラから遠ざけられた用紙束に対し
て、ステープラ側にずれて載置されることになる。した
がってステープラは、作成された用紙束に干渉すること
なく用紙積重方向に移動することができるとともに、綴
じるべき複数枚の用紙を確実に綴じることができ、複数
部の用紙束を作成することができる。
【0238】また用紙束を整合する手段を、前記用紙ト
レイの周縁部であって、前記押圧手段に対向して配置す
ることが好ましい。これによって押圧手段によってステ
ープラから遠ざけられた用紙束は、そのステープラ側と
は反対側の側面が用紙束を整合する手段に当接し、用紙
束の用紙トレイにおける移動を制限することができる。
特に、複数部の用紙束を作成するときには、複数部の用
紙束がステープラから遠ざけられた状態で用紙トレイに
積重し、かつ整列して載置することができる。
【0239】請求項3記載の本発明によれば、ステープ
ラは、用紙最上面検出手段によって検出された綴じるべ
き複数枚の用紙の最上面の位置と、用紙厚算出手段によ
って算出された綴じるべき複数枚の用紙の厚みとに基づ
いて用紙積重方向に移動されるので、打込側および折曲
側ユニットは、綴じるべき用紙を用紙トレイに対して平
行に保持した状態で挟み、この状態でステープルを打込
んで綴じるべき用紙を綴じることができる。このように
用紙束を作成するときに、ステープラを複数枚の用紙を
綴じるための最適な位置に配置させることができる。
【0240】他方ユニットの移動には、算出された綴じ
るべき用紙の厚みが用いられるので、綴じるべき用紙
は、各ユニットによって空気層の厚みを零にするだけの
圧力で挟まれる。これによって各用紙間に介在される空
気層が排除され、綴じるべき用紙を堅固に綴じることが
できる。
【0241】請求項4記載の本発明によれば、ステープ
ラは、用紙最下面検出手段によって検出された綴じるべ
き用紙の最下面の位置と、用紙厚算出手段によって算出
された綴じるべき用紙の厚みとに基づいて用紙積重方向
に移動されるので、打込側および折曲側ユニットは、綴
じるべき用紙を用紙トレイに対して平行に保持した状態
で挟み、この状態でステープルを打込んで、綴じるべき
用紙を綴じることができる。このように用紙束を作成す
るときに、ステープラを複数枚の用紙を綴じるための最
適な位置に配置させることができる。
【0242】他方ユニットの移動には、算出された綴じ
るべき用紙の厚みが用いられるので、綴じるべき用紙
は、各ユニットによって空気層の厚みを零にするだけの
圧力で挟まれる。これによって各用紙間に介在される空
気層が排除され、綴じるべき用紙を堅固に綴じることが
できる。
【0243】請求項5記載の本発明によれば、ステープ
ラは、用紙最上面検出手段によって検出された綴じるべ
き用紙の最上面の位置と、用紙最下面検出手段によって
検出された綴じるべき用紙の最下面の位置とに基づい
て、用紙積重方向に移動されるので、打込側および折曲
側ユニットは、綴じるべき用紙を用紙トレイに対して平
行に保持した状態で挟み、この状態でステープルを打込
んで綴じるべき用紙を綴じることができる。このように
用紙束を作成するときに、綴じるべき用紙の厚みにかか
わらず、ステープラを複数枚の用紙を綴じるための最適
な位置に配置させることができる。
【0244】請求項6記載の本発明によれば、一方ユニ
ットは用紙最上面当接検出手段が用紙最上面への当接を
検出するまで移動され、計測手段は予め定める位置から
用紙最上面位置までの一方ユニットの移動量を計測し
て、予め定める位置を基準とする用紙最上面位置を検出
するので、用紙最上面位置の検出と一方ユニットの用紙
最上面位置への移動とを並行して行うことができ、用紙
最上面位置の検出と一方ユニットの用紙最上面位置への
移動とを個別に行うときよりも、一方ユニットを用紙最
上面位置に配置させるための処理速度を高くすることが
できるとともに、用紙最上面位置の検出機構と、一方ユ
ニットの用紙最上面位置への移動機構との間に誤差に生
じず、一方ユニットを用紙最上面位置に正確に配置する
ことができる。
【0245】請求項7記載の本発明によれば、一方ユニ
ットは用紙最下面当接検出手段が用紙最下面への当接を
検出するまで移動され、計測手段は予め定める位置から
用紙最下面位置までの一方ユニットの移動量を計測し
て、予め定める位置を基準とする用紙最下面位置を検出
するので、用紙最下面位置の検出と一方ユニットの用紙
最下面位置への移動とを並行して行うことができ、用紙
最下面位置の検出と一方ユニットの用紙最下面位置への
移動とを個別に行うときよりも、一方ユニットを用紙最
下面位置に配置させるための処理速度を高くすることが
できるとともに、用紙最下面位置の検出機構と、一方ユ
ニットの用紙最下面位置への移動機構との間に誤差が生
じず、一方ユニットを用紙最下面位置に正確に配置させ
ることができる。
【0246】請求項8記載の本発明によれば、補助トレ
イは、補助トレイ移動手段および移動制御手段によって
用紙トレイに載置された綴じるべき用紙の位置に移動さ
れるので、補助トレイは、ステープルの打込時における
用紙トレイから突出した用紙の垂下がりを防ぐことがで
き、突出した用紙を用紙トレイにほぼ平行に載置して用
紙を綴じることができる。
【0247】また補助トレイを、綴じるべき用紙が用紙
トレイに載置される前に、用紙トレイに載置されるべき
用紙の位置に移動することが好ましい。これによって綴
じるべき用紙を用紙トレイに載置し、ステープルを打込
む間中、補助トレイは用紙トレイから突出した用紙の垂
下がりを防ぐことができ、垂下がりに伴う各用紙のずれ
を防ぐことができるとともに、突出した用紙を用紙トレ
イにほぼ平行に載置して用紙を綴じることができる。
【0248】さらに補助トレイを一方ユニット上に配置
する場合、この補助トレイには用紙を綴じるための透孔
を設けることが好ましい。これによって突出した用紙の
垂下がりを防ぐことができるとともに、突出した用紙に
ステープルが打込まれる部分の近傍を補助トレイによっ
て用紙トレイに平行に載置して、ステープルを用紙に垂
直に打込むことができ、用紙を確実に綴じることができ
る。
【0249】請求項9記載の本発明によれば、一方ユニ
ットは突出した用紙の領域にほぼわたる支持面を有する
ので、突出した用紙の垂下がりを防ぐとともに、突出し
た用紙にステープルが打込まれる部分の近傍を支持面に
よって用紙トレイに平行に載置してステープルを用紙に
垂直に打込むことができ、用紙を確実に綴じることがで
きる。また突出した用紙を載置する構成を用紙積重方向
に移動させるための手段を個別に設ける必要がなく、構
成の簡略化を図ることができる。
【0250】請求項10記載の本発明によれば、ステー
プラはステープル変更手段によって綴じるべき用紙の厚
みに応じてステープルを変更するので、綴じるべき用紙
の厚みに最適なステープルによって用紙を確実に綴じる
ことができ、広範囲の厚みの綴じるべき用紙に対して用
紙を確実に綴じることができる。
【0251】また同一枚数の複数部の用紙束を作成する
ときには、各部毎の綴じるべき用紙の厚みはすべて同じ
であるので、ステープル変更手段によって1部目で選ん
だステープルと同じ種類のステープルが2部目以降でも
選ぶことが好ましい。これによって、ステープル変更手
段を各部毎に動作させる必要がなく、用紙束の作成にお
ける処理速度を高くすることができる。
【0252】請求項11記載の本発明によれば、用紙ト
レイは、傾斜手段および傾斜制御手段によって用紙束が
用紙束当接体に近接する方向に傾斜されるので、用紙束
をステープラから遠ざけることができる。これによって
第2部目以降の綴じるべき用紙は、ステープラから遠ざ
けられた用紙束に対してステープラ側にずれて載置され
ることになる。したがってステープラは作成された用紙
束に干渉することなく用紙積重方向に移動することがで
き、複数部の用紙束を作成することができる。また用紙
トレイはその周縁部に用紙束当接体を含んで構成される
ので、用紙トレイを傾斜させたとき、ステープラから遠
ざけられた用紙束が用紙束当接体に当接し、これによっ
て用紙束の用紙トレイにおける移動を制限することがで
きる。特に、複数部の用紙束を作成するときには、複数
部の用紙束がステープラから遠ざけられた状態で用紙束
当接体によって複数部の用紙束を用紙トレイに積重し、
かつ整列して載置することができる。
【0253】請求項12記載の本発明によれば、用紙ト
レイは、第1傾斜手段、第2傾斜手段および傾斜制御手
段によって一方方向および他方方向に交互に傾斜される
ので、用紙束をステープラから遠ざけることができる。
これによって第2部目以降の綴じるべき用紙は、ステー
プラから遠ざけられた用紙束に対してステープラ側にず
れて載置されることになる。したがってステープラは、
作成された用紙束に干渉することなく、用紙積重方向に
移動することができ、複数部の用紙束を作成することが
できる。また用紙トレイは側板と端板とを含んで構成さ
れるので、用紙トレイを傾斜させたとき、ステープラか
ら遠ざけられた用紙束が側板および端板にそれぞれ当接
し、これによって用紙束の用紙トレイにおける移動を制
限することができる。特に、複数部の用紙束を作成する
ときには、複数部の用紙束がステープラから遠ざけられ
た状態で側板および端板によって複数部の用紙束を用紙
トレイに積重し、かつ整列して載置することができる。
【0254】請求項13記載の本発明によれば、補助ト
レイは綴じるべき用紙が用紙トレイに載置される前に補
助トレイ移動手段および移動制御手段によって、綴じる
べき用紙が載置されるべき用紙の位置に移動され、用紙
トレイは綴じるべき用紙が用紙トレイに載置されると、
傾斜手段および傾斜制御手段によって用紙が用紙当接体
に近接する方向に傾斜されるので、用紙トレイから突出
した用紙をその垂下がりを防いだ状態で、綴じるべき用
紙を用紙当接体に当接させて整列させることができる。
これによって各用紙が揃えられた用紙束を作成すること
ができる。
【0255】請求項11および12記載の本発明におい
て、用紙トレイを、傾斜手段および傾斜制御手段によっ
て1部数の用紙束の作成に対して複数回傾斜することが
好ましい。これによって用紙束の周縁部の一部が用紙ト
レイに当接しやすくなり、用紙束をさらに整列させやす
くすることができる。
【0256】請求項14記載の本発明によれば、底板駆
動手段および移動制御手段によって、底板とともに第1
側板は第2側板に近接する方向および第2側板から離反
する方向に移動されるので、第1側板が第2側板に近接
する方向に移動されるときには、第1側板および第2側
板によって用紙束を側方から挟んで複数の用紙束を積重
した状態で整列させることができる。また第1側板が第
2側板から離反する方向に移動されるときには、用紙束
をステープラから遠ざけることができる。これととも
に、用紙束の整列および移動の動作を行う構成の簡略化
を図ることができる。さらに第2部目以降の綴じるべき
用紙は、ステープラから遠ざけられた用紙束に対してス
テープラ側にずれて載置されるので、ステープラは作成
された用紙束に干渉することなく、用紙積重方向に移動
することができるとともに、綴じるべき複数枚の用紙を
確実に綴じることができ、複数部の用紙を作成すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態であるステープル装置1
を備えるレーザビームプリンタ2の構成を簡略化して示
す断面図である。
【図2】本発明の実施の一形態であるステープル装置1
の構成を簡略化して示す斜視図である。
【図3】ステープル装置1の電気的構成を簡略化して示
すブロック図である。
【図4】ステープル装置1の動作を説明するためのフロ
ーチャートである。
【図5】下および上ステープルユニット35,36が各
基準位置に配置された状態を示す図である。
【図6】上ステープルユニット36が移動した状態を示
す図である。
【図7】下ステープルユニット35が移動した状態を示
す図である。
【図8】第1部目の綴じるべきn枚の用紙P1が排出さ
れた直後の状態を示す図である。
【図9】第1部目の用紙束P2がプッシャ60によって
押圧された後の状態を示す図である。
【図10】第k部目の綴じるべきn枚の用紙P1が排出
された直後の状態を示す図である。
【図11】第k部目の用紙束P2がプッシャ60によっ
て押圧された後の状態を示す図である。
【図12】本発明の実施の他の形態であるステープル装
置85の電気的構成を簡略化して示すブロック図であ
る。
【図13】ステープル装置85の動作を説明するための
フローチャートである。
【図14】下および上ステープルユニット35,36が
各基準位置に配置された状態を示す図である。
【図15】上ステープルユニット36が移動した状態を
示す図である。
【図16】本発明の実施のさらに他の形態であるステー
プル装置95の電気的構成を簡略化して示すブロック図
である。
【図17】ステープル装置95の動作を説明するための
フローチャートである。
【図18】下および上ステープルユニット35,36が
各基準位置に配置された状態を示す図である。
【図19】下ステープルユニット35が移動した状態を
示す図である。
【図20】本発明の実施のさらに他の形態であるステー
プル装置105の電気的構成を簡略化して示すブロック
図である。
【図21】ステープル装置105の動作を説明するため
のフローチャートである。
【図22】下および上ステープルユニット35,36が
各基準位置に配置された状態を示す図である。
【図23】下および上ステープルユニット35,36が
移動した状態を示す図である。
【図24】本発明の実施のさらに他の形態であるステー
プル装置110の構成を簡略化して示す斜視図である。
【図25】ステープル装置110の電気的構成を簡略化
して示すブロック図である。
【図26】ステープル装置110の動作を説明するため
のフローチャートである。
【図27】補助トレイ111が基準位置に配置された状
態を示す図である。
【図28】下ステープルユニット35および補助トレイ
111が各基準位置に配置された状態を示す斜視図であ
る。
【図29】補助トレイ111が移動した状態を示す図で
ある。
【図30】下ステープルユニット35および補助トレイ
111が移動した状態を示す斜視図である。
【図31】本発明の実施のさらに他の形態であるステー
プル装置に備えられる補助トレイ111が綴じるべき用
紙P1が用紙トレイ20に載置される前に、用紙トレイ
20に載置されるべき位置に移動された状態を示す斜視
図である。
【図32】本発明の実施のさらに他の形態であるステー
プル装置に備えられる補助トレイ111aの構成を簡略
化して示す斜視図である。
【図33】本発明の実施のさらに他の形態であるステー
プル装置に備えられる下ステープルユニット35a1の
構成を簡略化して示す斜視図である。
【図34】下ステープルユニット35a1が基準位置に
配置された状態を示す図である。
【図35】下ステープルユニット35a1が基準位置に
配置された状態を示す斜視図である。
【図36】下ステープルユニット35a1が移動した状
態を示す図である。
【図37】下ステープルユニット35a1が移動した状
態を示す斜視図である。
【図38】本発明の実施のさらに他の形態であるステー
プル装置130の構成を簡略化して示す斜視図である。
【図39】ステープル装置130の電気的構成を簡略化
して示すブロック図である。
【図40】ステープル装置130の動作を説明するため
のフローチャートである。
【図41】本発明の実施のさらに他の形態であるステー
プル装置に備えられる下ステープルユニット35a2の
構成を簡略化して示す斜視図である。
【図42】下ステープルユニット35a2を備えるステ
ープル装置144の電気的構成を簡略化して示すブロッ
ク図である。
【図43】ステープル装置144の動作を説明するため
のフローチャートである。
【図44】本発明の実施のさらに他の形態であるステー
プル装置155の構成を簡略化して示す斜視図である。
【図45】ステープル装置155の電気的構成を簡略化
して示すブロック図である。
【図46】ステープル装置155の動作を説明するため
のフローチャートである。
【図47】本発明の実施のさらに他の形態であるステー
プル装置170の構成を簡略化して示す斜視図である。
【図48】図47のセクションFを拡大して示す斜視図
である。
【図49】ステープル装置170の電気的構成を簡略化
して示すブロック図である。
【図50】ステープル装置170の動作を説明するため
のフローチャートである。
【図51】本発明の実施のさらに他の形態であるステー
プル装置180の構成を簡略化して示す斜視図である。
【図52】図51のセクションGを拡大して示す斜視図
である。
【図53】ステープル装置180の電気的構成を簡略化
して示すブロック図である。
【図54】ステープル装置180の動作を説明するため
のフローチャートである。
【図55】本発明の実施のさらに他の形態であるステー
プル装置190の構成を簡略化して示す斜視図である。
【図56】ステープル装置190の電気的構成を簡略化
して示すブロック図である。
【図57】ステープル装置190の動作を説明するため
のフローチャートである。
【符号の説明】
1,85,95,105,110,130,144,1
55,170,180,190 ステープル装置 20,191 用紙トレイ 21 ステープラ 22 移動手段 23 押圧手段 27,194 第1側板 28,195 第2側板 29,196 端板 35,35a1,35a2 下ステープルユニット 36 上ステープルユニット 41 下ステープルユニット移動手段 42 上ステープルユニット移動手段 60 プッシャ 61 プッシャ駆動手段 76 制御回路 77 部数設定部 78 枚数設定部 79 部数カウンタ 80 枚数カウンタ 81 用紙検出センサ 86 用紙最上面検出手段 87 用紙厚算出手段 88 上HPセンサ 89 上接触センサ 90,99 パルスカウンタ 91,166 マーカ検出センサ 96 用紙最下面検出手段 97 下HPセンサ 98 下接触センサ 111,111a 用紙トレイ 112 補助トレイ移動手段 121 透孔 123 支持面 131 用紙束整合手段 147 ステープル変更手段 156 傾斜手段 157a,157b 支持手段 158 傾斜駆動手段 171a,171b 第1支持手段 172a,172b 第2支持手段 173a 第1電磁ソレノイド 173b 第2電磁ソレノイド 176a 第3電磁ソレノイド 176b 第4電磁ソレノイド 181a,181b 第3支持手段 182a,182b 第4支持手段 183a 第5電磁ソレノイド 183b 第6電磁ソレノイド 186a 第7電磁ソレノイド 186d 第8電磁ソレノイド 192a,192b ローラ 193 無端帯 193a 上張架部分 197 第8モータ

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数枚の用紙を綴じて用紙束を作成する
    ステープル装置において、 用紙を順次的に積重して載置するとともに作成された用
    紙束を載置する用紙トレイと、 用紙トレイの周縁部に配置され、用紙トレイに載置され
    た複数枚の用紙を綴じるステープラと、 用紙積重方向にステープラを移動する移動手段と、 用紙積重方向の位置であって用紙トレイに載置された綴
    じるべき複数枚の用紙の位置にステープラが配置される
    ように、移動手段の動作を制御する移動制御手段とを備
    えることを特徴とするステープル装置。
  2. 【請求項2】 前記用紙トレイの周縁部に配置され、作
    成された用紙束をその側面から押圧してステープラから
    遠ざける押圧手段を含むことを特徴とする請求項1記載
    のステープル装置。
  3. 【請求項3】 複数枚の用紙を綴じて用紙束を作成する
    ステープル装置において、 用紙を順次的に積重して載置するとともに作成された用
    紙束を載置する用紙トレイと、 用紙トレイの周縁部に配置され、用紙トレイに載置され
    た複数枚の用紙を綴じるステープラであって、ステープ
    ルを用紙に打込む打込側ユニットと、この打込側ユニッ
    トとは分離して設けられ、打込まれたステープルの用紙
    から突出した先端部分を折曲げる折曲側ユニットとから
    成るステープラと、 用紙積重方向および用紙積重方向とは逆方向にステープ
    ラの打込側ユニットを移動する打込側ユニット移動手段
    と、 用紙積重方向および用紙積重方向とは逆方向にステープ
    ラの折曲側ユニットを移動する折曲側ユニット移動手段
    と、 ステープル装置上部の予め定める位置を基準として、用
    紙トレイに載置された用紙の最上面の位置を検出する用
    紙最上面検出手段と、 綴じるべき用紙の厚みを算出する用紙厚算出手段と、 検出された用紙最上面の位置に打込側および折曲側ユニ
    ットのうちのいずれか一方ユニットが配置され、算出さ
    れた綴じるべき用紙の厚みを用紙最上面位置に加算した
    位置に打込側および折曲側ユニットのうちのいずれか他
    方ユニットが配置されるように、前記打込側および折曲
    側ユニット移動手段の動作を制御する移動制御手段とを
    備えることを特徴とするステープル装置。
  4. 【請求項4】 複数枚の用紙を綴じて用紙束を作成する
    ステープル装置において、 用紙を順次的に積重して載置するとともに作成された用
    紙束を載置する用紙トレイと、 用紙トレイの周縁部に配置され、用紙トレイに載置され
    た複数枚の用紙を綴じるステープラであって、ステープ
    ルを用紙に打込む打込側ユニットと、この打込側ユニッ
    トとは分離して設けられ、打込まれたステープルの用紙
    から突出した先端部分を折曲げる折曲側ユニットとから
    成るステープラと、 用紙積重方向および用紙積重方向とは逆方向にステープ
    ラの打込側ユニットを移動する打込側ユニット移動手段
    と、 用紙積重方向および用紙積重方向とは逆方向にステープ
    ラの折曲側ユニットを移動する折曲側ユニット移動手段
    と、 ステープル装置下部の予め定める位置を基準として、用
    紙トレイに載置された用紙の最下面の位置を検出する用
    紙最下面検出手段と、 綴じるべき用紙の厚みを算出する用紙厚算出手段と、 検出された用紙最下面の位置に打込側および折曲側ユニ
    ットのうちのいずれか一方ユニットが配置され、算出さ
    れた綴じるべき用紙の厚みを用紙最下面位置に加算した
    位置に打込側および折曲側ユニットのうちのいずれか他
    方ユニットが配置されるように、前記打込側および折曲
    側ユニット移動手段の動作を制御する移動制御手段とを
    備えることを特徴とするステープル装置。
  5. 【請求項5】 複数枚の用紙を綴じて用紙束を作成する
    ステープル装置において、 用紙を順次的に積重して載置するとともに作成された用
    紙束を載置する用紙トレイと、 用紙トレイの周縁部に配置され、用紙トレイに載置され
    た複数枚の用紙を綴じるステープラであって、ステープ
    ルを用紙に打込む打込側ユニットと、この打込側ユニッ
    トとは分離して設けられ、打込まれたステープルの用紙
    から突出した先端部分を折曲げる折曲側ユニットとから
    成るステープラと、 用紙積重方向および用紙積重方向とは逆方向にステープ
    ラの打込側ユニットを移動する打込側ユニット移動手段
    と、 用紙積重方向および用紙積重方向とは逆方向にステープ
    ラの折曲側ユニットを移動する折曲側ユニット移動手段
    と、 ステープル装置内の予め定める位置を基準として、用紙
    トレイに載置された用紙の最上面の位置を検出する用紙
    最上面検出手段と、 ステープル装置内の予め定める位置を基準として、用紙
    トレイに載置された用紙の最下面の位置を検出する用紙
    最下面検出手段と、 検出された用紙最上面の位置に打込側および折曲側ユニ
    ットのうちのいずれか一方ユニットが配置され、検出さ
    れた用紙最下面の位置に打込側および折曲側ユニットの
    うちのいずれか他方ユニットが配置されるように、前記
    打込側および折曲側ユニット移動手段の動作を制御する
    移動制御手段とを備えることを特徴とするステープル装
    置。
  6. 【請求項6】 前記用紙最上面検出手段は、打込側およ
    び折曲側ユニットのうちのいずれか一方ユニットであっ
    て、綴じるべき用紙の用紙トレイとは反対側の一方ユニ
    ットがステープル装置上部の予め定める位置に配置され
    たことを検出する上部基準位置検出手段と、 一方ユニットの用紙トレイに臨む側に設けられ、用紙ト
    レイに載置された綴じるべき用紙の最上面に一方ユニッ
    トが当接したことを検出する用紙最上面当接検出手段
    と、 前記予め定める位置から、用紙最上面位置までの一方ユ
    ニットの移動量を計測する計測手段とを含み、 前記移動制御手段は、用紙最上面当接検出手段が綴じる
    べき用紙の最上面に一方ユニットが当接したことを検出
    するまで一方ユニットを移動するように、打込側および
    折曲側ユニット移動手段の動作を制御することを特徴と
    する請求項3または5記載のステープル装置。
  7. 【請求項7】 前記用紙最下面検出手段は、打込側およ
    び折曲側ユニットのうちのいずれか一方ユニットであっ
    て、綴じるべき用紙の用紙トレイ側の一方ユニットがス
    テープル装置下部の予め定める位置に配置されたことを
    検出する下部基準位置検出手段と、 一方ユニットの用紙トレイに臨む側に設けられ、用紙ト
    レイに載置された綴じるべき用紙の最下面に一方ユニッ
    トが当接したことを検出する用紙最下面当接検出手段
    と、 前記予め定める位置から、用紙最下面位置までの一方ユ
    ニットの移動量を計測する計測手段とを含み、 前記移動制御手段は、用紙最下面当接検出手段が綴じる
    べき用紙の最下面に一方ユニットが当接したことを検出
    するまで一方ユニットを移動するように、打込側および
    折曲側ユニット移動手段の動作を制御することを特徴と
    する請求項4または5記載のステープル装置。
  8. 【請求項8】 用紙トレイの周縁部に配置され、用紙ト
    レイから突出した用紙および用紙束を載置する補助トレ
    イと、 用紙積重方向に補助トレイを移動する補助トレイ移動手
    段とを含み、 前記移動制御手段は、用紙トレイと補助トレイとを用紙
    積重方向の同一位置に配置し、綴じるべき用紙が用紙ト
    レイに載置されると、用紙積重方向の位置であって、用
    紙トレイに載置された綴じるべき用紙の位置に補助トレ
    イを移動し、次に前記用紙の位置に打込側および折曲側
    ユニットのうちの綴じるべき用紙の用紙トレイ側の一方
    ユニットを移動するように、打込側ユニット移動手段、
    折曲側ユニット移動手段および補助トレイ移動手段の動
    作を制御することを特徴とする請求項3〜5のいずれか
    1つに記載のステープル装置。
  9. 【請求項9】 複数枚の用紙を綴じて用紙束を作成する
    ステープル装置において、 用紙を順次的に積重して載置するとともに作成された用
    紙束を載置する用紙トレイと、 用紙トレイの周縁部に配置され、用紙トレイに載置され
    た複数枚の用紙を綴じるステープラであって、ステープ
    ルを用紙に打込む打込側ユニットと、この打込側ユニッ
    トとは分離して設けられ、打込まれたステープルの用紙
    から突出した先端部分を折曲げる折曲側ユニットとから
    成るステープラと、 用紙積重方向および用紙積重方向とは逆方向にステープ
    ラの打込側ユニットを移動する打込側ユニット移動手段
    と、 用紙積重方向および用紙積重方向とは逆方向にステープ
    ラの折曲側ユニットを移動する折曲側ユニット移動手段
    と、 綴じるべき用紙が用紙トレイに載置されると、用紙積重
    方向の位置であって用紙トレイに載置された綴じるべき
    用紙の位置に打込側および折曲側ユニットのうちの綴じ
    るべき用紙の用紙トレイ側の一方ユニットを移動するよ
    うに、打込側ユニット移動手段および折曲側ユニット移
    動手段の動作を制御する移動制御手段とを備え、 前記ステープラの打込側および折曲側ユニットのうちの
    いずれか一方ユニットであって、綴じるべき用紙の用紙
    トレイ側の一方ユニットは、用紙トレイから突出した用
    紙の領域にほぼわたる支持面を有することを特徴とする
    ステープル装置。
  10. 【請求項10】 前記ステープラは異なる種類のステー
    プルを収容し、綴じるべき用紙の厚みに応じて、ステー
    プルを変更するステープル変更手段を含むことを特徴と
    する請求項1記載のステープル装置。
  11. 【請求項11】 前記用紙トレイは、その周縁部であっ
    て、前記ステープラに対向して配置され、用紙束の周縁
    部の一部が当接可能な用紙束当接体を含み、 前記用紙トレイを傾斜する傾斜手段と、 用紙束作成後に、用紙束が用紙束当接体に近接する方向
    に用紙トレイを傾斜するように、傾斜手段の傾斜動作を
    制御する傾斜制御手段とを含むことを特徴とする請求項
    1記載のステープル装置。
  12. 【請求項12】 前記用紙トレイは、その周縁部であっ
    て、前記ステープラに対向して配置され、用紙束の前記
    ステープラ側とは反対側の側面が当接可能な側板と、前
    記用紙トレイの側板に隣接する周縁部に配置されて用紙
    束の端面が当接可能な端板とを含み、 前記用紙トレイを用紙束が側板に近接する一方方向に傾
    斜する第1傾斜手段と、 前記用紙トレイを用紙束が端板に近接する他方方向に傾
    斜する第2傾斜手段と、 一方方向に用紙トレイを傾斜する動作と、他方方向に用
    紙トレイを傾斜する動作とが交互に実行されるように、
    第1および第2傾斜手段の傾斜動作を制御する傾斜制御
    手段とを含むことを特徴とする請求項1記載のステープ
    ル装置。
  13. 【請求項13】 前記用紙トレイは、その周縁部であっ
    て、前記ステープラが配置される側に配置され、綴じる
    べき複数枚の用紙の周縁部の一部が当接可能な用紙当接
    体を含み、 用紙トレイの周縁部に配置され、用紙トレイから突出し
    た用紙および用紙束を載置する補助トレイと、 用紙積重方向に補助トレイを移動する補助トレイ移動手
    段とを備え、 前記移動制御手段および前記傾斜制御手段によって、用
    紙トレイと補助トレイとを用紙積重方向の同一位置に配
    置し、綴じるべき用紙が用紙トレイに載置される前に、
    用紙積重方向の位置であって、用紙トレイに載置される
    べき用紙の位置に補助トレイを移動し、綴じるべき用紙
    が用紙トレイに載置されると、用紙が用紙当接体に近接
    する方向に用紙トレイを傾斜するように、補助トレイ移
    動手段および傾斜手段の動作が制御されることを特徴と
    する請求項11または12記載のステープル装置。
  14. 【請求項14】 前記用紙トレイは、用紙を順次的に積
    重して載置するとともに作成された用紙束を載置する底
    板と、 前記底板に一体的に設けられ、作成された用紙束の側面
    に当接可能な第1側板と、 第1側板に対向し、かつ第1側板に対して固定的に設け
    られる第2側板と、 底板を第1側板が第2側板に対して近接または離反する
    方向に往復駆動する底板駆動手段とを含み、 前記移動制御手段は、用紙束が作成されると、底板とと
    もに第1側板を第2側板に近接する方向に移動させて第
    1側板と第2側板との間隔と、用紙の幅方向長さとがほ
    ぼ等しくなる位置に、第1側板が配置され、次に底板と
    ともに第1側板を第2側板から離反する方向に移動させ
    て、第1側板が元の位置に配置されるように、底板駆動
    手段の動作が制御されることを特徴とする請求項1記載
    のステープル装置。
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