JP2000014281A - 釣竿のリールシート - Google Patents

釣竿のリールシート

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JP2000014281A
JP2000014281A JP10191773A JP19177398A JP2000014281A JP 2000014281 A JP2000014281 A JP 2000014281A JP 10191773 A JP10191773 A JP 10191773A JP 19177398 A JP19177398 A JP 19177398A JP 2000014281 A JP2000014281 A JP 2000014281A
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reel
hood
fishing rod
movable
cylinder
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JP10191773A
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English (en)
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Hidetoshi Shigefuji
秀俊 重藤
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Ryobi Ltd
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Ryobi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リールの着脱を容易且つ短時間で行い、しか
も、回転筒体の緩みを防止して、リールの安定した取付
状態を確保することが可能な釣竿のリールシートを提供
する。 【解決手段】 釣竿用リールシートは、固定フードSH
と、移動フードMHとを備えている。移動フードMHの
反固定フードSH側に正ネジ部2を設ける。移動フード
MHの反固定フードSH側に所定の間隔をあけて規制体
Lを設ける。規制体Lと移動フードMHとの間に、逆ネ
ジ部6を有する移動筒体MTを釣竿Rの軸方向に摺動可
能且つ回転不能に支承する。両端部が正ネジ部2及び逆
ネジ部6にそれぞれ螺合された回転筒体RTを介して、
移動フードMHと移動筒体MTとを連結する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は釣竿のリールシート
に関する。
【0002】
【従来の技術】釣竿用リールシートは、リールを釣竿に
着脱可能に取付けるために使用される。
【0003】この種の釣竿用リールシートに関して、実
開昭60−98375公報には、パイプシートに取り付
けられた固定フードと、これに向かい合うようにパイプ
シートにその軸線方向に摺動可能に配置された移動フー
ドと、移動フードを摺動させる回転筒体としてのナット
とから構成されるリールシートが開示されている(以
下、「先行技術」という)。
【0004】先行技術においては、パイプシートの外周
面に刻設したネジと移動フードの外周面に刻設したネジ
とを逆方向にすると共に、ナットの内周面に刻設された
ネジは、一端側と他端側でそれぞれ逆方向に形成されて
おり、このナットの両端部がパイプシートの外周面及び
移動フードの外周面にそれぞれ螺合されている。
【0005】この構成によれば、リールを取り付ける際
に、ナットを回動させることによって、ナット自体をパ
イプシートに刻設したネジに対して螺動させると同時
に、移動フードをナットに対して螺動させ、ナットの締
付けに関する締付け距離及び締付け時間を半減できる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、先行技
術1においては、リールシートにリールが取り付けられ
た状態で、リールにこれを竿の周方向に回転させる力が
作用して、移動フードが竿の周方向に僅かに移動する
と、パイプシートに対して回転筒体としてのナットが回
転し、これが緩む虞があった。
【0007】本発明の目的は、リールの着脱を容易且つ
短時間で行い、しかも、回転筒体の緩みを防止して、リ
ールの安定した取付状態を確保することが可能な釣竿の
リールシートを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1の発明は、リール脚の一端を受け入れるた
めに、釣竿(R)のリール取付位置の一端に設けられる
固定フード(SH)と、リール脚の他端を受け入れるた
めに、前記リール取付位置の他端に釣竿(R)の軸方向
に摺動可能且つ回転不能に支承される移動フード(M
H)とを備えた釣竿のリールシートにおいて、前記移動
フード(MH)の反固定フード(SH)側に正ネジ部
(2)を設け、前記移動フード(MH)の反固定フード
(SH)側に所定の間隔をあけて規制体(L)を設け、
該規制体(L)と前記移動フード(MH)との間に、逆
ネジ部(6)を有する移動筒体(MT)を釣竿(R)の
軸方向に摺動可能且つ回転不能に支承し、両端部が前記
正ネジ部(2)及び前記逆ネジ部(6)にそれぞれ螺合
された回転筒体(RT)を介して、前記移動フード(M
H)と前記移動筒体(MT)とを連結したことを特徴と
する。
【0009】請求項2の発明は、請求項1の釣竿のリー
ルシートにおいて、前記移動フード(MH)のリール脚
受け入れ部(3)と正ネジ部(2)とが別体に形成さ
れ、正ネジ部(2)に対するリール脚受け入れ部(3)
の若干の回転運動を許容するように、前記リール脚受け
入れ部(3)が前記正ネジ部(2)に連結されているこ
とを特徴とする。
【0010】請求項3の本発明は、請求項1又は請求項
2の釣竿のリールシートにおいて、前記移動筒体(M
T)と前記規制体(L)との間に移動筒体(MT)の微
動回動時の摩擦抵抗を低減する潤滑部材(8)を介在さ
せたことを特徴とする。
【0011】請求項4の本発明は、請求項1乃至請求項
3の何れかの釣竿のリールシートにおいて、回転筒体
(RT)の軸方向前部及び後部の少なくとも一方にこの
螺進退を規制するロックナット(N)が設けられたこと
を特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図1乃至図4を参照して本
発明の第1実施形態による釣竿のリールシートAを詳述
する。リールシートAは、スピニングリール用に設計さ
れたもので、釣竿Rのリール取付位置に設けられてお
り、固定フードSHと、移動フードMHと、規制体L
と、移動筒体MTと、回転筒体RTと、ロックナットN
とから構成されている。
【0013】釣竿Rのリール取付位置付近は、図2に示
すように、元竿の後端側からその先端側に向かって、大
径部9、中径部10及び小径部11を有している。大径
部9の下面には、その長さ方向に伸びる案内溝9aが形
成されている。中径部10の下面にも、同様にその長さ
方向に伸びる案内溝10aが形成されている。更に、小
径部11の中径部10側端部外周面にはネジ部11aが
形成されている。
【0014】固定フードSHは、釣竿Rの大径部9の外
周に嵌合可能なように筒状に成形された固定フード本体
1からなっており、この固定フード本体1は、上部にリ
ール脚の後端を受け入れるためのリール脚挿入穴1aを
有しており、傾斜した当接面1bを先端側下部に有して
いる。この固定フードSHは、上記リール脚挿入穴1a
が釣竿Rの先端側に向けられるように、釣竿Rのリール
取付位置の後部に嵌合され、固定されている。
【0015】移動フードMHは、リール脚の先端を受け
入れるために、釣竿Rのリール取付位置の前方部に、そ
の軸方向に摺動可能且つ回転不能に支承されている。こ
の移動フードMHは正ネジ部2と、その後部に連結され
たリール脚受け入れ部3とから構成されている。
【0016】正ネジ部2は、釣竿Rの中径部10にその
軸方向に摺動可能に嵌合されるように筒状に成形されて
おり、その外周面には正ネジ2aが形成され、一方、そ
の内周面における下部には、その軸方向に伸びる係合突
部2cが形成されている。この係合突部2cは、釣竿R
の中径部10の上述した案内溝10aに係合される。そ
の結果、正ネジ部2は、釣竿Rの中径部10に回り止め
された状態で、その軸方向に摺動可能である。
【0017】リール脚受け入れ部3は、釣竿Rの大径部
9及び中径部10付近に軸方向に摺動可能に嵌合される
ように筒状に成形されており、その内側上方部分にリー
ル脚挿入穴3aを有しており、一方、その内側面の下部
には係合突部3bが形成されている。又、リール脚受け
入れ部3は、上述した固定フードSHの当接面1bと合
致する傾斜した当接面3cを有している。この当接面3
cは、固定フードSHの当接面1bと当接することによ
って、移動フードMHの摺動限界位置を決定する。上述
した係合突部3bは、釣竿の大径部9の上述した案内溝
9aに係合される。その結果、リール脚受け入れ部3
は、釣竿Rの大径部9に回り止めされた状態で、その軸
方向に摺動可能である。
【0018】リール脚受け入れ部3は、正ネジ部2に対
して回転可能に取り付けられている。即ち、正ネジ部2
の後端には、内向きの環状突部2bが形成されており、
一方、リール脚受け入れ部3の先端には、この環状突部
2bが係合可能な外側に向かって開放された環状溝3c
が形成されている。従って、正ネジ部2の上記環状突部
2bをリール脚受け入れ部3の上記環状溝3c内に係合
することによって、リール脚受け入れ部3は正ネジ部2
に対して回転可能である。
【0019】上述したように、正ネジ部2及びリール脚
受け入れ部3は釣竿Rの中径部10及び大径部9にそれ
ぞれ回り止めされているが、中径部10の案内溝10a
と係合突部2cとのクリアランス及び大径部9の案内溝
9aと係合突部3bとのクリアランスに起因して、正ネ
ジ部2及びリール脚受け入れ部3のその周方向における
ガタツキを完全に回避することは実質的に不可能であ
る。ここにおいて、正ネジ部2とリール脚受け入れ部3
との上述した連結構造を採用することにより、正ネジ部
2に対するリール脚受け入れ部3の若干の回転運動が許
容される。換言すれば、リール脚受け入れ部3にこれを
周方向に回転させようと作用する力が与えられたとき
に、上述した連結構造は、この力が正ネジ部2側に伝達
されることを防止する。
【0020】規制体Lは、釣竿Rの小径部11の中径部
10側端部の外周に嵌合可能なように鍔状に成形されて
おり、その内周にネジ部5が形成されている。このネジ
部5は、釣竿Rの小径部11の上述したネジ部11aに
螺合される。
【0021】移動筒体MTは、上述した正ネジ部2と規
制体Lとの間において、釣竿Rの中径部10にその軸方
向に摺動可能に嵌合されるように筒状に成形されてお
り、その外周面には逆ネジ部6が形成され、一方、その
内周面における下部には、その軸方向に伸びる係合突部
6bが形成されている。この係合突部6bは、釣竿Rの
中径部10の上述した案内溝10aに係合される。その
結果、移動筒体MTは、釣竿Rの中径部10に回り止め
された状態で、その軸方向に摺動可能である。
【0022】尚、移動筒体MTと規制体Lとの間には、
リングワッシャ型の潤滑部材8が配置されている。この
潤滑部材8は、潤滑性に優れたナイロン、ゴム、発泡合
成樹脂等を用いてリング状に成形することによって得ら
れる。又、潤滑部材8は、公知の金属製又は合成樹脂製
ワッシャの表裏面にポリテトラフルオロエチレン等の潤
滑性に優れた高分子物質を被覆することによっても得ら
れる。又、上述したワッシャ型の潤滑部材8に代えて、
圧縮コイルばね又は金属製スプリングワッシャを潤滑部
材8として使用してもよい。
【0023】回転筒体RTは、その内周面の一端側に正
ネジ部7aを、他端側に逆ネジ部7bをそれぞれ有して
いる。この回転筒体RTの外周面には、滑り止めのため
の溝7cが形成されている。図2に示すように、回転筒
体RTの正ネジ部7aは、移動フードMHの正ネジ部2
に螺合され、一方、回転筒体RTの逆ネジ部7bは、移
動筒体MTの逆ネジ部6に螺合されている。このよう
に、移動フードMHの正ネジ部2と移動筒体MTの逆ネ
ジ部7bとは、回転筒体RTを介して相互に連結されて
おり、回転筒体RTを一方の方向に回転させることによ
って、移動フードMH及び移動筒体MTが相互に近接
し、回転筒体RTを他方の方向に回転させることによっ
て、移動フードMH及び移動筒体MTが相互に離反す
る。
【0024】この回転筒体RTの両端部外周に金属リン
グをそれぞれ嵌合すれば、その強度を向上させることが
できる。勿論、回転筒体RTの両端部における内部に金
属リングをインサート成型によって埋設することも可能
である。又、回転筒体RTは、滑り止めのための溝7c
を有しているが、その代わりに、回転筒体RTの外周面
をゴム、合成樹脂等の軟質材料で覆ってもよい。
【0025】ロックナットNは、回転筒体RTの先端に
当接可能なように、移動筒体MTの逆ネジ部7bに螺合
されている。
【0026】次に、上述したリールシートAの使用方法
を以下に説明する。
【0027】釣竿RのリールシートAにリールを取り付
ける場合には、先ず、ロックナットNを回転させて、移
動筒体MTの先端側に位置せしめる。次いで、回転筒体
RTを一方の方向に回転させて、移動フードMHを図2
における矢印X1方向に、移動筒体MTを同図における
矢印X2方向にそれぞれ摺動させる。これにより、移動
筒体MTの先端とリール脚挿入穴3aとの間の距離が短
くなる。
【0028】このような状態において、移動フードM
H、移動筒体MT及び回転筒体RTは、一体として、釣
竿Rの軸方向に移動可能である。従って、移動フードM
H、移動筒体MT及び回転筒体RT全体を図2において
左側に移動させて、移動筒体MTの先端を潤滑部材8に
当接させる。これにより、固定フードSHと移動フード
MHとの間に、リール脚を挿入するのに十分なスペース
が確保される。
【0029】次いで、リール脚を上記スペース間に配置
し、リール脚の後端を固定フードSHのリール脚挿入穴
1a内に挿入する。次いで、回転筒体RTを逆方向に回
転させて、移動フードMHを図2における矢印Y1方向
に、移動筒体MTを同図における矢印Y2方向にそれぞ
れ摺動させる。このとき、移動筒体MTの先端は潤滑部
材8に当接し、移動筒体MTの矢印Y2方向への摺動が
拘束される。この状態で、回転筒体RTを更に逆方向に
回転させると、移動フードMHは矢印Y1方向に更に摺
動し、この移動フードMHのリール脚挿入穴3a内でリ
ール脚の先端を支持する。この状態において、正ネジ部
2及びリール脚受け入れ部3からなる移動フードMH、
移動筒体MT並びに回転筒体RTは、リール脚の先端と
規制体Lとの間で相互に突っ張った状態に維持される。
即ち、移動フードMHには、回転筒体RTの回転によっ
て生ずる大きな押圧力が作用し、この押圧力によって、
リール脚は固定フードSH及び移動フードMH間に挟持
される。
【0030】最後に、ロックナットNを回転させて、回
転筒体RTの先端に当接させ、もって、移動筒体MTと
回転筒体RTとを相互にロックする。
【0031】リールシートAにおいて、正ネジ部2及び
移動筒体MTは、釣竿Rの中径部10にそれぞれ回り止
めされ、一方、リール脚受け入れ部3は、釣竿Rの大径
部9に回り止めされているが、中径部10の案内溝10
aと正ネジ部2の係合突部2c及び移動筒体MTの係合
突部6bとのそれぞれのクリアランス、並びに、大径部
9の案内溝9aとリール脚受け入れ部3の係合突部3b
とのクリアランスに起因して、正ネジ部2及びリール脚
受け入れ部3、並びに、移動筒体MTのその周方向にお
けるガタツキを完全に回避することは実質的に不可能で
ある。しかしながら、正ネジ部2に対するリール脚受け
入れ部3の若干の回転運動を許容するように、リール脚
受け入れ部3が正ネジ部2に連結されているので、リー
ル脚受け入れ部3にこれを周方向に回転させようと作用
する力が与えられたときに、この力が正ネジ部2側に伝
達されることが回避され、その結果、回転筒体RTの緩
みが防止される。
【0032】又、潤滑部材8は、移動筒体MTと規制体
Lとの摩擦抵抗を減少させる作用を有する。即ち、移動
筒体MTと規制体Lとの摩擦抵抗が大きいと、回転筒体
RTの回転によって付与される押圧力の作用により、移
動筒体MTが規制体Lに固着する虞がある。又、上述し
たように正ネジ部2及びリール脚受け入れ部3、並び
に、移動筒体MTのその周方向におけるガタツキが不可
避的に生ずるが、移動筒体MTと規制体Lとの摩擦抵抗
が大きい場合において、正ネジ部2及びリール脚受け入
れ部3、並びに、移動筒体MTのその周方向におけるガ
タツキが生じると、移動筒体MTに対して回転筒体RT
が周方向に偏倚し、これによって、回転筒体RTが緩む
虞がある。上述した潤滑部材8は、移動筒体MTと規制
体Lとの摩擦抵抗を減少させ、もって、回転筒体MTの
規制体Lへの固着を防止し、回転筒体RTの上述した緩
みを回避する。
【0033】上述した第1実施形態によるリールシート
Aにおいては、移動フードMHのリール脚受け入れ部3
と正ネジ部2とが別体に形成され、正ネジ部2に対する
リール脚受け入れ部3の若干の回転運動を許容するよう
に、リール脚受け入れ部3が正ネジ部2に連結されてい
るものとして説明したが、後述する第2実施形態による
リールシートB及び第3実施形態によるリールシートC
におけるように、リール脚受け入れ部3と正ネジ部2と
を一体的に成形してもよい。
【0034】又、リールシートとしての上述した高級な
機能が要求されない場合には、潤滑部材8を省略しても
よい。
【0035】上述したロックナットNを、回転筒体RT
の先端ではなく、その後端に当接可能なように、移動フ
ードMHの正ネジ部2に螺合してもよく、又、回転筒体
RTの先端及び後端のそれぞれに当接可能なように、移
動筒体MTの逆ネジ部7b及び移動フードMHの正ネジ
部2にそれぞれ螺合してもよい。更に、リールシートと
しての上述した高級な機能が要求されない場合には、ロ
ックナットNを省略してもよい。
【0036】又、釣竿の大径部9はその下面に1本の案
内溝9aを有し、その中径部10は同様にその下面に1
本の案内溝10aを有しており、一方、リール脚受け入
れ部2は案内溝9aに係合可能な1つの係合突部3b
を、正ネジ部2は案内溝10aに係合可能な1つの係合
突部2cを、移動筒体MTは案内溝10aに係合可能な
1つの係合突部6bを有しているものとして説明した
が、釣竿Rにリール脚受け入れ部2、正ネジ部2及び移
動筒体MTをそれぞれ摺動可能且つ回転不能に取り付け
ることができる結合構造であればその形態は任意であ
る。例えば、上述した案内溝及び係合突部の形成位置
は、これ等構成要素の下面ではなく、任意の位置に形成
してもよい。更に、大径部9及び中径部10に、それぞ
れその長さ方向に沿って伸びる複数本の案内溝を形成す
る一方、リール脚受け入れ部2、正ネジ部2及び移動筒
体MTに、上記複数本の案内溝に係合可能な複数個の係
合突起を設けてもよい。
【0037】リールシートAは、釣竿Rのリール取付位
置に嵌合されるパイプ状のリールシート本体を有してい
てもよい。この場合には、案内溝9aを有する大径部
9、案内溝10aを有する中径部10及びネジ部11a
を有する小径部11は、釣竿Rではなく、リールシート
本体に形成される。
【0038】このようなリールシート本体を設ける場合
の典型例は下記の通りである。
【0039】 リールシート本体の一端に固定フード
を一体的に形成する。このリールシート本体の他端側上
面にその長さ方向に沿って伸びる案内溝又は案内平面を
形成する。このリールシート本体の他端側に上記案内溝
に係合可能な内向きの係合突起又は上記案内平面に合致
する当接面を有する鍔状の規制体を設ける。一方、移動
フードの正ネジ部の内周面における上部に上記案内溝又
は案内平面に係合又は当接可能な係合突部又は当接面を
形成する。この場合、移動フードのリール脚受け入れ部
は、その強度を向上するために、その開口部の外周に金
属製リングを嵌合したり、又は、開口部内部に金属製リ
ングをインサート成形により埋設することが望ましい。
更に、移動筒体の内周面における上部にも、上記案内溝
又は案内平面に係合又は当接可能な係合突部又は当接面
を形成する。
【0040】 リールシート本体の一端に周囲が発砲
合成樹脂等の軟質材で覆われた固定フードを一体的に形
成する。このリールシート本体の他端側における両側面
にその長さ方向に沿って伸びる一対の案内溝を形成す
る。このリールシート本体の他端側に上記案内溝に係合
可能な一対の内向きの係合突起を有する鍔状の規制体を
設ける。一方、移動フードの正ネジ部を、上記一対の案
内溝に係合又は当接可能な内向きの一対の係合突部を有
するように、横断面略C字状に成形する。この場合、移
動フードのリール脚受け入れ部は、その強度を向上する
ために、その開口部の外周に金属製のC字状補強部材を
嵌合したり、又は、開口部内部に金属製のC字状補強部
材をインサート成形により埋設することが望ましい。更
に、移動筒体も、上記一対の案内溝に係合又は当接可能
な内向きの一対の係合突部を有するように、横断面略C
字状に成形する。
【0041】 リールシート本体の中央部上面にその
長さ方向に沿って伸びる案内溝又は案内平面を形成す
る。この案内溝又は案内平面の一端側に、リールシート
本体と一体的に鍔状の規制体を形成する。このリールシ
ート本体の他端側に、周囲が発砲合成樹脂等の軟質材で
覆われた管状の固定フードを嵌合し、固定する。勿論、
この構造は、リールシート本体を使用することなく、釣
竿Rの外周面に補助巻きを施すことによって外側層を形
成し、この外側層に案内溝又は案内平面を形成してもよ
い。
【0042】勿論、移動フードMHにおけるリール脚受
け入れ部3ののリール脚挿入穴3aと反対側の位置にお
いて、正ネジ部2又はリール脚受け入れ部3にトリガー
を設ける等によって、上述したリールシートAをベイト
リール用リールシートに変更することも可能である。
【0043】次に、図5乃至図9を参照して本発明の第
2実施形態による釣竿のリールシートBを詳述する。こ
のリールシートBは、下記の点を除き、上述した第1実
施形態によるリールシートAと同一である: リールシートBはベイトリール用に設計されてい
る。
【0044】 固定フードSHがリール脚の前部を支
持し、移動フードMHがリール脚の後部を支持する。
【0045】 規制体Lが管状に成形されており、そ
の後端に鍔L1を一体的に有している。
【0046】 固定フードSHが硬質樹脂製本体1h
とその表面上に形成された軟質樹脂製層1sとから構成
されている。
【0047】 固定フードSHの軟質樹脂製層1sは
前部グリップFGを形成している。
【0048】 移動フードMHのリール脚受け入れ部
3が硬質樹脂製本体3hとその表面上に形成された軟質
樹脂製層3sとから構成されている。
【0049】 移動フードMHの正ネジ部2とリール
脚受け入れ部3とが一体的に形成されている。
【0050】 ロックナットNが設けられていない。
【0051】従って、リールシートBのリールシートA
と同一の構成要素に同一の符号を付して、その説明を省
略する。
【0052】即ち、リールシートBは、図7に示すよう
に、固定フード本体1の後端部下面に下方に向けて突出
するトリガーTを設け、更に、図8及び図9に示すよう
に、リールシートBの横断面形状において、幅方向の長
さを高さ方向の長さよりも大きくすることによって、ベ
イトリール用に設計されている。
【0053】上述したリールシートAにおいては、釣竿
Rのリール取付位置の後部に固定フードSHが、その前
部に移動フードMHがそれぞれ配置されているが、リー
ルシートBにおいては、固定フードSH及び移動フード
MHが上述とは逆に配置されており、固定フードSHが
リール脚の前部を支持し、移動フードMHがリール脚の
後部を支持するように構成されている。
【0054】筒状の規制体Lは、釣竿Rの後端部に挿入
され、これに接着されている。規制体Lの鍔部L1より
も後方に突出した釣竿Rの後端部には、図5及び図6に
示すように、後部グリップRGが取り付けられている。
規制体Lはその上面に長さ方向に沿って伸びる案内溝L
2を有している。移動フードMHの正ネジ部2は係合突
部2cを、移動筒体MTは、係合突部6bをそれぞれ有
しており、これ等係合突部2c、6bを上述した案内溝
L2内に係合することによって、移動フードMH及び移
動筒体MTは、釣竿Rの軸方向に摺動可能且つ回転不能
に組み付けられる。
【0055】固定フードSHは、釣竿Rの外周面上に嵌
合され、これに固定される硬質樹脂製本体1hと、その
表面上の一部に形成された軟質樹脂製層1sとから構成
されている。このような二重構造の固定フードSHは、
インサート成形法によって成形される。この軟質樹脂製
層1sは前部グリップFGを形成する。
【0056】移動フードMHのリール脚受け入れ部3
は、硬質樹脂製本体3hと、その表面上の一部に形成さ
れた軟質樹脂製層3sとから構成されている。このよう
な二重構造のリール脚受け入れ部3は、インサート成形
法によって成形される。
【0057】移動フードMHの正ネジ部2は、上述した
リール脚受け入れ部3の硬質樹脂製本体3hと一体的に
成形されている。
【0058】リールシートBにおいては、リールシート
Aにおけると同様のロックナットNは設けられていな
い。このロックナットを必要に応じて設けてもよい。
【0059】次に、上述したリールシートBの使用方法
を以下に説明する。
【0060】釣竿RのリールシートBにリールを取り付
ける場合には、先ず、回転筒体RTを一方の方向に回転
させて、移動フードMHと移動筒体MTとを近接させ
る。このような状態において、移動フードMH、移動筒
体MT及び回転筒体RTは、一体として、釣竿Rの軸方
向に移動可能である。従って、移動フードMH、移動筒
体MT及び回転筒体RT全体を図6において左側に移動
させて、移動筒体MTの後端を規制体Lの鍔L1に当接
させる。これにより、固定フードSHと移動フードMH
との間に、リール脚を挿入するのに十分なスペースが確
保される。
【0061】次いで、リール脚を上記スペース間に配置
し、リール脚の先端を固定フードSHのリール脚挿入穴
1a内に挿入する。次いで、回転筒体RTを逆方向に回
転させて、移動フードMHを図2において右側に、移動
筒体MTを同図において左側にそれぞれ摺動させる。こ
のとき、移動筒体MTの後端は規制体Lの鍔L1に当接
し、移動筒体MTの同図における左側への摺動が拘束さ
れる。この状態で、回転筒体RTを更に逆方向に回転さ
せると、移動フードMHは同図において右側に更に摺動
し、この移動フードMHのリール脚挿入穴3a内でリー
ル脚の後端を支持する。この状態において、移動フード
MH、移動筒体MT並びに回転筒体RTは、リール脚の
後端と規制体Lの鍔L1との間で相互に突っ張った状態
に維持される。即ち、移動フードMHには、回転筒体R
Tの回転によって生ずる大きな押圧力が作用し、この押
圧力によって、リール脚は固定フードSH及び移動フー
ドMH間に挟持される。
【0062】次に、図10乃至図14を参照して本発明
の第3実施形態による釣竿のリールシートCを詳述す
る。このリールシートCは、下記の点を除き、上述した
第2実施形態によるリールシートBと同一である: リールシートCはスピニングリール用に設計されて
いる。
【0063】 鍔L1が規制体Lと別体に形成されて
いる。
【0064】従って、リールシートCのリールシートB
と同一の構成要素に同一の符号を付して、その説明を省
略する。
【0065】即ち、リールシートCは、上述したリール
シートBからトリガーTを取り除き、更に、図13及び
図14に示すように、リールシートCの横断面形状にお
いて、幅方向の長さを高さ方向の長さよりも小さくする
ことによって、スピニングリール用に設計されている。
【0066】上述したリールシートBにおいては、鍔L
1は規制体Lの後端に一体的に形成されているが、この
リールシートCにおいては、鍔L1は規制体Lの後端に
螺合されている。勿論、この鍔L1は規制体Lの後端に
連結されればよく、このような螺合による結合のみなら
ず、接着手段を採用してもよい。
【0067】リールシートCの使用方法は、リールシー
トBにおけると同様である。従って、その使用方法の説
明を省略する。
【0068】次に、図15を参照して本発明の第4実施
形態による釣竿のリールシートDを詳述する。このリー
ルシートDは、下記の点を除き、上述した第1実施形態
によるリールシートAと同一である: 移動フードMHの正ネジ部2とリール脚受け入れ部
3とが一体的に形成されている。
【0069】 正ネジ部2の内周面に正ネジ2aが形
成されており、更に、正ネジ部2の内周面に相互に向か
い合う内向きの一対の係合突部2dがそれぞれ設けられ
ている。
【0070】 移動筒体MTの内周面に逆ネジ6aが
形成されており、更に、移動筒体MTの内周面に相互に
向かい合う内向きの一対の係合突部6dがそれぞれ設け
られている。
【0071】 釣竿Rの中径部10の両端側における
外周面に、正ネジ部2の一対の係合突部2d及び移動筒
体MTの一対の係合突部6dが当接摺動可能な一対の案
内面10c及び一対の案内面10dがそれぞれ形成され
ている。
【0072】 回転筒体RTの一方の外周面に正ネジ
7aが、他方の外周面に逆ネジ7bがそれぞれ形成され
ている。
【0073】 ロックナットNが設けられていない。
【0074】従って、リールシートDのリールシートA
と同一の構成要素に同一の符号を付して、その説明を省
略する。
【0075】即ち、移動フードMHの正ネジ部2の先端
には、リール脚受け入れ部3が一体的に形成されてい
る。この正ネジ部2は、回転筒体の図15における右端
部の厚さに対応する長さをもって、釣竿Rの中継部10
の外側に間隔をあけて配置される。この正ネジ部2は、
その内周面に正ネジ2aを有している。更に、この正ネ
ジ部2の内周面には、内向きの一対の係合突部2dが相
互に向かい合うように突出している。
【0076】移動筒体MTは、回転筒体の図15におけ
る左端部の厚さに対応する長さをもって、釣竿Rの中継
部10の外側に間隔をあけて配置される。この移動筒体
MTは、その内周面に逆ネジ6aを有している。更に、
この移動筒体MTの内周面には、内向きの一対の係合突
部6dが相互に向かい合うように突出している。
【0077】上述した移動フードMH及び回転筒体MT
を釣竿Rの中径部10において、その軸方向に摺動可能
且つ回転不能に保持するために、釣竿Rの中径部10の
両端側における外周面には、一対の案内面10c及び一
対の案内面10dがそれぞれ形成されている。一対の案
内面10cは、正ネジ部2の一対の係合突部2dをそれ
ぞれ案内し、一方、一対の案内面10dは、移動筒体M
Tの一対の係合突部6dをそれぞれ案内する。
【0078】回転筒体RTは、一方の外周面に正ネジ7
aを他方の外周面に逆ネジ7bをそれぞれ有している。
この回転筒体RTは、釣竿Rの中径部10の外側に嵌合
され、その正ネジ7aが正ネジ部2の正ネジ2aに螺合
し、一方、逆ネジ7bが移動筒体MTの逆ネジ6aに螺
合している。
【0079】リールシートDにおいては、リールシート
Aにおけると同様のロックナットNは設けられていな
い。このロックナットを必要に応じて設けてもよい。但
し、このようなロックナットを設ける場合には、回転筒
体RTの正ネジ7a及び逆ネジ7bの少なくとも一方に
螺合される。
【0080】次に、上述したリールシートDの使用方法
を以下に説明する。
【0081】釣竿RのリールシートDにリールを取り付
ける場合には、先ず、回転筒体RTを一方の方向に回転
させて、移動フードMHと移動筒体MTとを近接させ
る。このような状態において、移動フードMH、移動筒
体MT及び回転筒体RTは、一体として、釣竿Rの軸方
向に移動可能である。従って、移動フードMH、移動筒
体MT及び回転筒体RT全体を図15において左側に移
動させて、移動筒体MTの先端を規制体Lに当接させ
る。これにより、固定フードSHと移動フードMHとの
間に、リール脚を挿入するのに十分なスペースが確保さ
れる。
【0082】次いで、リール脚を上記スペース間に配置
し、リール脚の後端を固定フード(図示せず)のリール
脚挿入穴内に挿入する。次いで、回転筒体RTを逆方向
に回転させて、移動フードMHを図15において右側
に、移動筒体MTを同図において左側にそれぞれ摺動さ
せる。このとき、移動筒体MTの先端は規制体Lに当接
し、移動筒体MTの同図における左側への摺動が拘束さ
れる。この状態で、回転筒体RTを更に逆方向に回転さ
せると、移動フードMHは同図において右側に更に摺動
し、この移動フードMHのリール脚挿入穴3a内でリー
ル脚の先端を支持する。この状態において、移動フード
MH、移動筒体MT並びに回転筒体RTは、リール脚の
先端と規制体Lとの間で相互に突っ張った状態に維持さ
れる。即ち、移動フードMHには、回転筒体RTの回転
によって生ずる大きな押圧力が作用し、この押圧力によ
って、リール脚は固定フード及び移動フードMH間に挟
持される。
【0083】次に、図16乃至図19を参照して本発明
の第5実施形態による釣竿のリールシートEを詳述す
る。このリールシートEは、下記の点を除き、上述した
第1実施形態によるリールシートAと同一である: 移動フードMHの正ネジ部2とリール脚受け入れ部
3とが一体的に形成されている。
【0084】 正ネジ部2は、その後方部分に平坦な
外周面を有している。
【0085】 移動筒体MTは、釣竿Rに対して極め
て僅かな距離だけしか摺動せず、更に、これに回り止め
されている。
【0086】 ロックナットNが設けられていない。
【0087】従って、リールシートEのリールシートA
と同一の構成要素に同一の符号を付して、その説明を省
略する。
【0088】即ち、移動フードMHの正ネジ部2の後端
には、リール脚受け入れ部3が一体的に成形されてい
る。この正ネジ部2の先端部における外周面には正ネジ
2aが形成されており、その後端部の外周面は平坦に保
持されている。
【0089】移動筒体MTの内周面における上方の位置
には、下方に向けて突出する係合突部6cが形成されて
いる。一方、釣竿Rの中径部10の後端部における上方
の位置には、係合突部6cよりも僅かに長い係合溝10
bが形成されている。従って、移動筒体MTの係合突部
6cが上記係合溝10bに係合することによって、移動
筒体MTは、釣竿Rの中径部10に回り止めされる一
方、僅かなストロークをもって摺動可能である。このよ
うな僅かなストロークによる移動筒体MTの摺動は、移
動筒体MTが係合溝10b内で固着することを防止す
る。
【0090】回転筒体RTの内周面には、第1実施形態
によるリールシートAと同様に、正ネジ7a及び逆ネジ
7bがそれぞれ形成されているが、この回転筒体RTの
内周面の後端寄り部分には、正ネジ部2の平坦な外周面
2bに対応する平坦な内周面が形成されている。
【0091】リールシートEにおいては、リールシート
Aにおけると同様のロックナットNは設けられていな
い。このロックナットを必要に応じて設けてもよい。
【0092】次に、上述したリールシートEの使用方法
を以下に説明する。
【0093】釣竿RのリールシートEにリールを取り付
ける場合には、先ず、移動フードMHを移動筒体MT側
に近接させるように、回転筒体RTを一方の方向に回転
させる。ここで、移動筒体MTは、釣竿Rの中径部10
の係合溝10b内で僅かなストロークをもってしか移動
しない。従って、回転筒体RTをこのように一方の方向
に回転させると、移動フードMHが、図17において左
側に摺動する。これにより、固定フードSHと移動フー
ドMHとの間に、リール脚を挿入するのに十分なスペー
スが確保される。
【0094】次いで、リール脚を上記スペース間に配置
し、リール脚の後端を固定フードSHのリール脚挿入穴
1a内に挿入する。次いで、回転筒体RTを逆方向に回
転させて、移動フードMHを図17において右側に摺動
させる。このとき、移動筒体MTの先端は規制体Lに当
接し、移動筒体MTの同図における左側への摺動が拘束
される。この状態で、回転筒体RTを更に逆方向に回転
させると、移動フードMHは同図において右側に更に摺
動し、この移動フードMHのリール脚挿入穴3a内でリ
ール脚の先端を支持する。この状態において、移動フー
ドMH、移動筒体MT並びに回転筒体RTは、リール脚
の先端と規制体Lとの間で相互に突っ張った状態に維持
される。即ち、移動フードMHには、回転筒体RTの回
転によって生ずる大きな押圧力が作用し、この押圧力に
よって、リール脚は固定フード及び移動フードMH間に
挟持される。
【0095】このようなリールシートEにリールを取り
付けた状態において、正ネジ部2の正ネジ2aは回転筒
体RTによって覆われ、この回転筒体RTの後端とリー
ル脚受け入れ部3との間には、平坦な外周面2bが露呈
する。従って、リールを把持した際に、この正ネジ2a
が指に触れることがなく、手に違和感を与えず、その結
果、握り易さが改善される。又、正ネジ2aの露出によ
る外観の低下を防止することができる。更に、リールシ
ートEへのリールの取り付け中に、規制体Lと移動筒体
MTとの間には、殆ど隙間が形成されないので、その間
に手を挟む虞がない。
【0096】上述した第1乃至第5実施形態によるリー
ルシートA、B、C、D、Eにおいて、移動フードMH
及びこれに関連する構成要素、即ち、移動筒体MT、回
転筒体RT及び規制体Lと、固定フードSHとを、釣竿
Rのリール取付位置において前後逆に配置することも可
能である。
【0097】
【発明の効果】請求項1及び請求項2に記載した本発明
によれば、回転筒体を一方向に回転させると、移動フー
ドと移動筒体とは相互に反対方向に螺動し、従来のリー
ルシートと比較して、回転筒体の回転量が半分ですみ、
リールシートへのリール脚の取付け、及び、そこからの
取外しが短時間で行われる。又、移動フード、回転筒体
及び移動筒体により、リール脚と規制体との間で突っ張
り作用が働くので、移動フードの不用意な摺動が回避さ
れ、リールの離脱等のトラブルを防止できる。又、リー
ル脚より与えられる、リールの周方向への微少な回転が
発生しても、移動フード、回転筒体、移動筒体は一体と
なって微少に回転するため、リールシートの緩みが発生
し難い。更に、移動筒体に加えられる力は、移動フード
から回転筒体を介して伝達されるので、従来のように直
接移動フードからナットに伝達される力と比べて非常に
小さくなり、移動筒体が摩擦力で規制体に固定される可
能性は非常に少ない。
【0098】請求項3に記載した本発明によれば、移動
筒体が規制体に固定される可能性が更に低くなり、より
確実にリールシートの緩みを防止できる。
【0099】請求項4に記載した本発明によれば、回転
筒体の不用意な回転を回避し、リールシートの緩みを確
実に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態による釣竿のリールシー
トにおいて、移動フードが最大締付け位置に置かれたを
示す正面図。
【図2】図1のリールシートの要部拡大縦断面図。
【図3】図2のIII−III線断面図。
【図4】本発明の第1実施形態による釣竿のリールシー
トにおいて、移動フードが開放位置に置かれたを示す正
面図。
【図5】本発明の第2実施形態による釣竿のリールシー
トの斜視図。
【図6】図5に示したリールシートの部分縦断面図。
【図7】図5に示したリールシートへのリールの取付状
態を示す部分正面図。
【図8】図7のVIII−VIII線断面図。
【図9】図7のIX−IX線断面図。
【図10】本発明の第3実施形態による釣竿のリールシ
ートの斜視図。
【図11】図10に示したリールシートの部分縦断面
図。
【図12】図10に示したリールシートへのリールの取
付状態を示す部分正面図。
【図13】図12のXIII−XIII線断面図。
【図14】図12のXIV−XIV線断面図。
【図15】本発明の第4実施形態による釣竿のリールシ
ートの要部拡大縦断面図。
【図16】本発明の第5実施形態による釣竿のリールシ
ートにおいて、移動フードが最大締付け位置に置かれた
を示す正面図。
【図17】図16のリールシートの要部拡大縦断面図。
【図18】図17のXVIII−XVIII線断面図。
【図19】本発明の第5実施形態による釣竿のリールシ
ートにおいて、移動フードが開放位置に置かれたを示す
正面図。
【符号の説明】
A 第1実施形態の釣竿のリールシート B 第2実施形態の釣竿のリールシート C 第3実施形態の釣竿のリールシート D 第4実施形態の釣竿のリールシート E 第5実施形態の釣竿のリールシート R 釣竿 SH 固定フード MH 移動フード 2 正ネジ部 3 リール脚受け入れ部 L 規制体 MT 移動筒体 6 逆ネジ部 RT 回転筒体 8 潤滑部材 N ロックナット

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リール脚の一端を受け入れるために、釣
    竿のリール取付位置の一端に設けられる固定フードと、 リール脚の他端を受け入れるために、前記リール取付位
    置の他端に釣竿の軸方向に摺動可能且つ回転不能に支承
    される移動フードとを備えた釣竿のリールシートにおい
    て、 前記移動フードの反固定フード側に正ネジ部を設け、 前記移動フードの反固定フード側に所定の間隔をあけて
    規制体を設け、 該規制体と前記移動フードとの間に、逆ネジ部を有する
    移動筒体を釣竿の軸方向に摺動可能且つ回転不能に支承
    し、 両端部が前記正ネジ部及び前記逆ネジ部にそれぞれ螺合
    された回転筒体を介して、前記移動フードと前記移動筒
    体とを連結したことを特徴とする釣竿のリールシート。
  2. 【請求項2】 前記移動フードのリール脚受け入れ部と
    正ネジ部とが別体に形成され、 正ネジ部に対するリール脚受け入れ部の若干の回転運動
    を許容するように、前記リール脚受け入れ部が前記正ネ
    ジ部に連結されていることを特徴とする請求項1に記載
    の釣竿のリールシート。
  3. 【請求項3】 前記移動筒体と前記規制体との間に移動
    筒体の微動回動時の摩擦抵抗を低減する潤滑部材を介在
    させたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の
    釣竿のリールシート。
  4. 【請求項4】 回転筒体の軸方向前部及び後部の少なく
    とも一方にこの螺進退を規制するロックナットが設けら
    れたことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに
    記載の釣竿のリールシート。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002165541A (ja) * 2000-11-30 2002-06-11 Daiwa Seiko Inc リール脚固定装置
JP2009247299A (ja) * 2008-04-08 2009-10-29 Shimano Inc 筒状リールシート及び釣り竿
JP2011010592A (ja) * 2009-07-01 2011-01-20 Shimano Inc リールシート
JP2013080001A (ja) * 2011-09-30 2013-05-02 Fujifilm Corp レンズ装置及び撮像装置

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