JP2000032883A - 釣り竿のリールシート - Google Patents

釣り竿のリールシート

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JP2000032883A
JP2000032883A JP20393798A JP20393798A JP2000032883A JP 2000032883 A JP2000032883 A JP 2000032883A JP 20393798 A JP20393798 A JP 20393798A JP 20393798 A JP20393798 A JP 20393798A JP 2000032883 A JP2000032883 A JP 2000032883A
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reel
fishing rod
fixed
reel sheet
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JP20393798A
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Hidetoshi Shigefuji
秀俊 重藤
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Ryobi Ltd
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Ryobi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 移動フードの径方向におけるガタツキを確実
に抑制し、手に違和感を与えることなく、耐久性に優れ
且つコンパクトな釣り竿のリールシートを提供する。 【解決手段】 リールシートは、竿管Rに固定された固
定フードSHと、竿管Rに対してその軸方向に移動可能
な移動フードMHとを有する。固定フードSH及び移動
フードMHの少なくとも一方に被嵌合部としての凹部3
を設け、固定フードSH及び移動フードMHの少なくと
も他方に、凹部3に嵌合する嵌合部としての舌片7を設
ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は釣り竿のリールシー
トに関する。
【0002】
【従来の技術】釣り竿用リールシートは、リールを釣り
竿に着脱可能に取付けるために使用される。
【0003】この種の釣り竿用リールシートに関して、
実用新案登録第2514326号公報には、移動フード
側に向かって延びる握り部を固定フードに一体成形し、
リールシートへのリール脚取付け時に、上記握り部と竿
管との間の空隙に移動フードの一部を挿入することによ
り、握り部が移動フードの一部を覆うように構成された
リールシートが開示されている(以下、「先行技術」と
いう)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、先行技
術においては、固定フードと一体に張り出した握り部に
よって移動フードの一部を覆うように構成されているた
め、リールシートが釣り竿の径方向に大きくなる傾向が
ある。また、先行技術の上述した構造においては、固定
フードの握り部と移動フードとの重ね合わせ部分におい
て、段差が必然的に生じ、握り難いという問題がある。
更に、固定フードの握り部は、移動フードの一部を覆う
ことができるのみで、これ等は相互に係合されておら
ず、従って、これ等両者間にガタツキが発生して、リー
ルを安定して保持できないという問題がある。しかも、
釣糸巻取り時における竿管の曲がりやよじれによって、
握り部が移動フードから浮き上がって、リールと共にリ
ールシートを把持する手に違和感を与えるのみならず、
この浮き上がりは、握り部の損壊の原因となり、耐久性
において問題がある。
【0005】本発明の目的は、移動フードの径方向にお
けるガタツキを確実に抑制し、手に違和感を与えること
なく、耐久性に優れ且つコンパクトな釣り竿のリールシ
ートを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1の発明は、竿管(R)に固定された固定フ
ード(SH)と、竿管(R)に対して竿管(R)の軸方
向に移動可能な移動フード(MH)とを有する釣り竿の
リールシートにおいて、固定フード(SH)及び移動フ
ード(MH)の少なくとも一方に被嵌合部(3)を設
け、固定フード(SH)及び移動フード(MH)の少な
くとも他方に、該被嵌合部(3)に嵌合する嵌合部
(7)を設けたことを特徴とする。
【0007】請求項2の発明は、請求項1のリールシー
トにおいて、嵌合部(7)及び被嵌合部(3)は両フー
ド(SH、MH)の外面よりも径方向に突出しないこと
を特徴とする。
【0008】請求項3の発明は、請求項1又は請求項2
のリールシートにおいて、両フード(SH、MH)のう
ち、竿管軸方向後方に位置するフードはその前端面がリ
ール取付け面側からその反対側に向けて前方へ傾斜して
いることを特徴とする。
【0009】請求項4の発明は、請求項1乃至請求項3
の何れかのリールシートにおいて、嵌合部(7)と被嵌
合部(3)との嵌合面の少なくとも一方に傾斜面(3
a、3b、4d、7a、7b、7c)を形成したことを
特徴とする。
【0010】請求項5の発明は、請求項1乃至請求項4
の何れかのリールシートにおいて、嵌合部(7)の上面
がリールシートに取り付けられたリールの下面に当接し
得るように形成されたことを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図1乃至図5を参照して本
発明の第1実施形態による釣り竿のリールシートAを詳
述する。リールシートAは、ベイトリール用に設計され
たもので、釣り竿Rのリール取付位置に設けられてお
り、固定フードSHと、移動フードMHと、尻栓Pとか
ら構成されている。
【0012】固定フードSHは、後端から先端に向けて
漸次直径が小さくなるように、先細に成形されたもの
で、釣り竿Rのリール取付位置、即ち、小径部R1に固
着された硬質部としての固定フード本体1と、固定フー
ド本体1の後端における縁部を除くその表面を覆う軟質
部2とから構成されている。
【0013】固定フード本体1は、上部にリール脚の先
端を受け入れるためのリール脚挿入穴1aを有してお
り、又、後端部に、その後方に向かって上方から下方に
傾斜した面2bを有している。更に、固定フード本体1
の後部には、後方に向けて開口された被嵌合部としての
略U字状の凹部3が形成されている(図1及び図4参
照)。固定フード本体1は、例えば、ガラス繊維を含む
ABS(アクリロニトリル‐ブタジエン‐スチレン)樹
脂等の射出成形によって得られる。
【0014】軟質部2は、ポリエーテル系、ポリウレタ
ン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の熱可塑性エラ
ストマーを使用して、二重成型またはインサート成型に
よって得られる。これにより、キャスティングの際、手
触りが良く、滑り止め効果が発揮される。勿論、上述し
た熱可塑性エラストマー製の軟質部2の代わりに、コル
ク製の軟質シートを移動フード本体3の外周面に接着し
てもよい。
【0015】図4から明らかなように、固定フードSH
の縦断面における外周は、略U字状の軟質部2と、その
軟質部2の両端間に配置された固定フード本体1とによ
って特定されているが、この軟質部2の両端と固定フー
ド本体1との間には、溝1bがそれぞれ形成されてい
る。この溝1bは、固定フードSHを把持する際の滑り
止め作用を有すると共に、軟質部2の両端部における大
きな変形を許容し、もって、グリップ感を向上する。
【0016】リールシートAにおいては、移動フードM
Hを釣り竿Rに装着するために、釣り竿Rの小径部R1
よりも後方部分に補強巻きを施して、大径部R2を形成
している。この大径部R2の後端にはネジ部R2aが、
先端上面にはリール脚載置部R2eが、長さ方向両側部
には平坦なガイド面R2b、R2b(図5参照)がそれ
ぞれ形成されている。このガイド面R2b、R2bは、
大径部R2の両側に切削加工を施すことによって形成さ
れる。この大径部R2においては、上方部分、即ち、リ
ール脚載置部R2e側の部分が下方部分よりも厚くなる
ように、円形状の内孔の中心は、略円形状の外周面の中
心よりも僅かに下方に偏倚している。
【0017】上述した大径部R2を、図7に示すよう
に、短尺部分R2c、R2dに分割してもよい。この場
合、大径部は、上方にリール脚載置部10を、両側部に
平坦なガイド面11をそれぞれ有する前方側短尺補強体
R2cと、後端にネジ部12を、両側部に平坦なガイド
面13をそれぞれ有する後方側短尺補強体R2dとから
構成される。このように構成すれば、釣り竿R全体の重
量を軽くすることができ、しかも、釣り竿Rの調子への
影響を著しく抑制することができる。
【0018】勿論、釣り竿Rに管状の別部品を嵌合・固
定して、上述した大径部R2、又は、R2c及びR2d
を形成してもよい。
【0019】移動フードMHは、上述した大径部R2の
外側に回転不能且つ軸方向に摺動可能に配置される。移
動フードMHは、硬質部としての移動フード本体4と、
その外周面における所要部分を覆う軟質部5とから構成
されている。
【0020】移動フード本体4は、前方の上部に、リー
ル脚の後端を受け入れるためのリール脚挿入穴4aを有
しており、前方の下部に、その後方に向かって上方から
下方に傾斜した、上記固定フードSHの傾斜面2bと合
致する面4eを有しており、更に、後部に、後述する尻
栓Pとの連結のための外向きの係合突起4bを有してい
る。また、図5に示すように、移動フード本体4は釣り
竿Rの大径部R2のガイド面R2b、R2bに合致する
平坦なガイド面4e、4eをそれぞれ有している。これ
により、移動フード本体4は、上記大径部R2に対して
回転不能且つ軸方向に摺動可能に取り付けられる。更
に、移動フード本体4の前部には、嵌合部としての略U
字状の舌片7が前方に向けて突出するように一体成形さ
れている。この舌片7は、固定フードSHの被嵌合部と
しての凹部3内に密着状態で嵌合可能である。
【0021】移動フード本体4は、例えば、ガラス繊維
を含むABS(アクリロニトリル‐ブタジエン‐スチレ
ン)樹脂等の射出成形によって得られ、一方、軟質部5
は、ポリエーテル系、ポリウレタン系、ポリエステル
系、ポリアミド系等の熱可塑性エラストマーを使用し
て、二重成型またはインサート成型によって得られる。
これにより、キャスティングの際、手触りが良く、滑り
止め効果が発揮される。尚、移動フード本体4の外側に
軟質部5を形成する場合において、先に成形された移動
フード本体4は、軟質部5の基本形状を決定する外径を
有している。従って、この移動フード本体4を金型内に
挿入した状態で、インサート成形を施すと、移動フード
本体4の外表面と金型の内表面との間に樹脂が流れ込
み、その結果、二重構造の樹脂成形体が得られる。
【0022】図3から明らかなように、移動フードMH
の縦断面における外周は、略U字状の軟質部5と、その
軟質部5の両端間に配置された移動フード本体4とによ
って特定されているが、この軟質部5の両端と移動フー
ド本体4との間には、溝4cがそれぞれ形成されている
(図6参照)。この溝4cは、移動フードMHを把持す
る際の滑り止め作用を有すると共に、軟質部5の両端部
における大きな変形を許容し、もって、グリップ感を向
上する。
【0023】勿論、上述した熱可塑性エラストマー製の
軟質部5の代わりに、コルク製の軟質シートを移動フー
ド本体4の外周面に接着してもよい。上述から明らかな
ように、移動フードMHの後部は把持可能な長さを有し
ており、換言すれば、移動フードMHの後部には、グリ
ップ部Gが設けられている。
【0024】上述したように、リールシートAはベイト
リール用に設計されているため、移動フードMHの先端
下方にトリガー6が設けられている。しかしながら、リ
ールシートAをスピニングリール用に設計する場合に
は、このトリガー6は不要である。
【0025】また、上述した釣り竿Rの大径部R2はリ
ール脚載置部R2eを有するものとして説明したが、移
動フード本体4の前方に、リール脚載置部を有するリー
ル脚挿入穴を形成してもよい。このように構成すれば、
リール脚の後部を硬質樹脂によって保持することがで
き、強度を向上させることができる。
【0026】尻栓Pは、釣り竿Rの大径部R2の後端と
移動フードMHとの相対距離を変化させるように、大径
部R2のネジ部R2aに螺合されている。即ち、尻栓P
は合成樹脂からキャップ状に成形された尻線本体8から
なり、内周面にネジ部8aが形成されている。この尻栓
Pの先端側内周面には、環状溝8bが形成されており、
その中に、移動フード本体4の係合突起4bを周方向に
回転可能に受け入れている。尻栓Pの環状溝8bの外側
には、金属製リング9が取り付けられ、その部分を補強
している。また、尻栓Pは外周に滑り止めのための複数
個の溝(図示せず)を有していることが望ましい。
【0027】次に、上述したリールシートAの使用方法
を以下に説明する。
【0028】釣り竿RのリールシートAにリールBRを
取り付ける場合には、先ず、尻栓Pを、反時計方向に回
転させる。このような尻栓Pの回転に伴って、移動フー
ドMHは釣り竿Rの後端側に摺動し、固定フードSHと
移動フードMHとの間に、リール脚を挿入するのに十分
なスペースが確保される。
【0029】次いで、リール脚を上記スペース間に配置
し、リール脚の先端を固定フードSHのリール脚挿入穴
1a内に挿入する。次いで、尻栓Pを時計方向に回転さ
せて、移動フードMHを固定フードSH側に摺動させ、
もって、移動フードMHのリール脚挿入穴4a内でリー
ル脚の後端を支持する。
【0030】このようなリールの取付け状態において、
移動フードMHの嵌合部としての舌片7は、固定フード
SHの被嵌合部としての凹部3内に密着状態で嵌合す
る。これにより、移動フードMHの径方向におけるガタ
ツキが抑制される。更に、舌片7は、固定フードSH及
び移動フードMHから径方向に露出することなく、両フ
ードSH、MHは面一となる。従って、見栄えが良く、
手触りも改善される。尚、このような取付け状態におい
て、移動フードMHの前方に軸方向に長く延びる舌片7
を、固定フードSHと釣り竿Rとの間の凹部3内に嵌合
させているので、より安定した状態で、リールBRの取
付けが行える。
【0031】上述した第1実施形態によるリールシート
Aにおいて、移動フードMHの後部には、グリップ部G
が設けられている。特に、このグリップ部Gがダブルハ
ンドル型のように比較的長い長さを有する場合には、移
動フードMHをその長さ方向において前後に2分割して
もよい。このようにすれば、移動フード本体4の長さを
短くして、その射出成形を容易にすることができる。
【0032】次に、図8を参照して本発明の第2実施形
態による釣り竿のリールシートBを詳述する。このリー
ルシートBは、下記の点を除き、上述した第1実施形態
によるリールシートAと同一である:
【0033】 固定フードSHが嵌合部としての舌片
7を有している。 移動フードMHが上記舌片7を受け入れる被嵌合部
としての凹部3を有している。
【0034】従って、リールシートBのリールシートA
と同一の構成要素に同一の符号を付して、その説明を省
略する。
【0035】固定フードSHの後部には、嵌合部として
の略U字状の舌片7が前方に向けて突出するように一体
成形されている。一方、移動フードMHの前部には、前
方に向けて開口された被嵌合部としての略U字状の凹部
3が形成されている。固定フードSHの舌片7は、移動
フードMHの凹部3内に密着状態で嵌合可能である。
【0036】リールシートBの使用方法は、上述したリ
ールシートAの使用方法と同一であるため、その説明を
省略する。このリールシートBによれば、リールシート
Aと同一の効果がもたらされる。
【0037】次に、図9を参照して本発明の第3実施形
態による釣り竿のリールシートCを詳述する。このリー
ルシートCは、図8に示した第2実施形態によるリール
シートBを変形させたもので、図9は、下方から見たリ
ールシートCの要部を示している。このリールシートC
は、下記の点を除き、上述した第2実施形態によるリー
ルシートBと同一である:
【0038】 固定フードSHの舌片7が先細に成形
されており、両側にテーパ面7a、7aをそれぞれ有し
ている。 移動フードMHの凹部3が前方に向かって漸次広が
っており、左右にテーパ面4d、4dをそれぞれ有して
いる。
【0039】従って、リールシートCのリールシートB
と同一の構成要素に同一の符号を付して、その説明を省
略する。
【0040】図9には、舌片7及び移動フードMHの一
部のみが示されており、固定フードSHそのものは図示
されていないが、この固定フードSHの舌片7は、図9
に示すように先細に成形されており、両側にテーパ面7
a、7aをそれぞれ有している。
【0041】一方、図9に示すように、移動フードMH
の凹部3は前方に向かって漸次広がっており、左右にテ
ーパ面4d、4dをそれぞれ有している。このテーパ面
4d、4dは、舌片7のテーパ面7a、7aに合致する
ように構成されている。
【0042】リールシートCの使用方法は、上述したリ
ールシートAの使用方法と同一であるため、その説明を
省略する。このリールシートCによれば、リールシート
Bと同一の効果に加えて、移動フードMHの、竿管Rの
軸方向に対する左右方向のガタツキが確実に抑制され
る。即ち、リール取付け操作において、移動フードMH
を図9において左側に移動させて、舌片7が凹部3に入
ると、移動フードMHのテーパ面4d、4dが舌片7の
テーパ面7a、7aに接触しながら、移動フードMHが
案内され、前者のテーパ面4d、4dが後者のテーパ面
7a、7aとそれぞれ密着した状態で嵌合される。これ
により、移動フードMHの左右方向のガタツキが確実に
抑制され、移動フードMHをより強固に固定することが
できる。
【0043】尚、上述したリールシートCにおいては、
テーパ面4d、4d及びテーパ面7a、7aを移動フー
ドMH及び舌片7の幅方向にそれぞれ形成しているが、
図10に示すように、移動フードMH及び舌片7の上下
方向にそれぞれ形成してもよい。これにより、移動フー
ドMHの、竿管Rの軸方向に対する上下方向のガタツキ
も確実に抑制される。
【0044】次に、図11を参照して本発明の第4実施
形態による釣り竿のリールシートDを詳述する。このリ
ールシートDは、下記の点を除き、上述した第1実施形
態によるリールシートAと同一である:
【0045】 移動フード本体4の前端面がリール取
付け面側からその反対側に向けて前方へ傾斜している。
【0046】従って、リールシートHのリールシートA
と同一の構成要素に同一の符号を付して、その説明を省
略する。
【0047】即ち、移動フード本体4は、後端部に、そ
の前方に向かって上方から下方に傾斜した面4dを有し
ている。これに伴って、固定フードSHは、後端部に、
その前方に向かって上方から下方に傾斜した面2bを有
している。移動フード本体4の傾斜面4dは固定フード
SHの傾斜面2bと合致する。
【0048】リールシートDの使用方法は、上述したリ
ールシートAの使用方法と同一であるため、その説明を
省略する。このリールシートDによれば、リールシート
Aと同一の効果に加えて、握り易さが改善される。
【0049】即ち、固定フードSH及び移動フードMH
においては、各々の側面における突き合わせ面が傾斜し
ている。移動フードMHは、下部に向けて前方に傾斜し
ており、下側に向かうほど前方へ突出しているので、リ
ールをパーミングしたときに、移動フードMHの下面側
に位置する人差し指、中指、薬指及び小指が固定フード
SHとの段差部分に接触することがなく、グリップ感が
改善される。しかも、リールの取付け状態において、移
動フードMHの前方に軸方向に長く延びる舌片7を、固
定フードSHと釣り竿Rとの間の凹部3内に嵌合させて
いるので、より安定した状態で、リールの取付けが行え
る。
【0050】上述した第1乃至第4実施形態のリールシ
ートA乃至Dにおいては、固定フードSH及び移動フー
ドMHの何れか一方に被嵌合部としての凹部3が設けら
れ、その何れか他方に嵌合部としての舌片7が設けられ
たものとして説明したが、固定フード及び移動フードM
Hの双方に、凹部3及び舌片7をそれぞれ設け、これ等
フードのそれぞれの凹部及び舌片7を相互に嵌合するよ
うに構成してもよい。
【0051】上述したリールシートA乃至Dにおいて、
釣り竿Rの大径部R2の内周面に雌ネジ部を形成し、こ
の雌ネジ部に尻栓Pを螺合してもよい。この場合には、
尻栓Pの内側に、外周面に雄ネジ部が形成された筒状の
挿入部を同軸に一体成形し、この挿入部を釣り竿Rの大
径部R2の雄ネジ部に螺合する。
【0052】また、上述したリールシートA乃至Dにお
いては、移動フード本体4の後端部外周面に外向きの係
合突起4bを形成し、一方、尻栓Pの先端側内周面に、
上記係合突起4bを回転可能に受け入れる環状溝8bを
形成したものとして説明したが、尻栓Pの先端側内周面
に内向きの係合突起を形成し、一方、移動フード本体4
の後端部外周面に、上記係合突起を回転可能に受け入れ
る環状溝を形成してもよい。
【0053】上述したリールシートA乃至Dにおいて、
嵌合部としての舌片のリール側部分を部分的に、また
は、長さ方向に亘って全体的にリール脚側に突出させ、
その突出部の先端をリール脚に当接させることも可能で
ある。これにより、リールを更に安定した状態でリール
シートに取り付けることができる。
【0054】更に、本発明のリールシートA乃至Dは、
ベイトリール用に設計されたものとして説明したが、本
発明はスピニングリール用リールシートに適用すること
も可能である。
【0055】
【発明の効果】請求項1に記載した本発明によれば、竿
管に固定された固定フードと、竿管に対して竿管の軸方
向に移動可能な移動フードとを有する釣り竿のリールシ
ートにおいて、固定フード及び移動フードの少なくとも
一方に被嵌合部を設け、固定フード及び移動フードの少
なくとも他方に、該被嵌合部に嵌合する嵌合部を設けて
いるので、嵌合部と被嵌合部とによって、両フードの径
方向のガタツキを確実に抑制することができ、耐久性が
良く、手に違和感を与えることがない。
【0056】請求項2に記載したように、請求項1のリ
ールシートにおいて、嵌合部及び被嵌合部は両フードの
外面よりも径方向に突出しないように構成すれば、両フ
ードを面一に配置することができ、見栄えが良く、手触
りも改善される。
【0057】請求項3に記載したように、請求項1又は
請求項2のリールシートにおいて、両フードのうち、竿
管軸方向後方に位置するフードのの前端面がリール取付
け面側からその反対側に向けて前方へ傾斜するように構
成すれば、リールをパーミングしたときに、フードの下
側に当接する人差し指、中指、薬指及び小指が両フード
の段差部分に当たり難く、グリップ感が向上し、また、
デザインも改善される。
【0058】請求項4に記載したように、請求項1乃至
請求項3の何れかのリールシートにおいて、嵌合部と被
嵌合部との嵌合面の少なくとも一方に傾斜面を形成すれ
ば、リールの取付け時において、嵌合部及び被嵌合部が
密着状態で嵌合し、両フードのガタツキを効果的に抑制
することができる。
【0059】請求項5に記載したように、請求項1乃至
請求項4の何れかのリールシートにおいて、嵌合部の上
面がリールシートに取り付けられたリールの下面に当接
し得るように構成すれば、リールを更に安定した状態で
リールシートに取り付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態による釣り竿のリールシ
ートを示す一部を断面にした部分正面図。
【図2】図1に示したリールシートにおける尻栓の取付
け構造を示す拡大縦断面図。
【図3】図1のIII−III線横断面図。
【図4】図1のIV−IV線横断面図。
【図5】図1のV−V線横断面図。
【図6】図3に示した移動フードの要部拡大横断面図。
【図7】釣り竿の大径部の変形例を示す斜視図。
【図8】本発明の第2実施形態による釣り竿のリールシ
ートを示す部分正面図。
【図9】本発明の第3実施形態による釣り竿のリールシ
ートにおける嵌合部及び被嵌合部を示す概説図。
【図10】図10に示した嵌合部及び被嵌合部の変形例
を示す部分正面図。
【図11】本発明の第4実施形態による釣り竿のリール
シートを示す部分正面図。
【符号の説明】
A 第1実施形態の釣り竿のリールシート B 第2実施形態の釣り竿のリールシート C 第3実施形態の釣り竿のリールシート D 第4実施形態の釣り竿のリールシート R 釣り竿 SH 固定フード MH 移動フード 3 被嵌合部 7 嵌合部 3a、3b、4d、7a、7b、7c 傾斜面

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 竿管に固定された固定フードと、 竿管に対して竿管の軸方向に移動可能な移動フードとを
    有する釣り竿のリールシートにおいて、 固定フード及び移動フードの少なくとも一方に被嵌合部
    を設け、 固定フード及び移動フードの少なくとも他方に、該被嵌
    合部に嵌合する嵌合部を設けたことを特徴とする釣り竿
    のリールシート。
  2. 【請求項2】 嵌合部及び被嵌合部は両フードの外面よ
    りも径方向に突出しないことを特徴とする請求項1に記
    載の釣り竿のリールシート。
  3. 【請求項3】 両フードのうち、竿管軸方向後方に位置
    するフードはその前端面がリール取付け面側からその反
    対側に向けて前方へ傾斜していることを特徴とする請求
    項1又は請求項2に記載の釣り竿のリールシート。
  4. 【請求項4】 嵌合部と被嵌合部との嵌合面の少なくと
    も一方に傾斜面を形成したことを特徴とする請求項1乃
    至請求項3の何れかに記載の釣り竿のリールシート。
  5. 【請求項5】 嵌合部の上面がリールシートに取り付け
    られたリールの下面に当接し得るように形成されたこと
    を特徴とする請求項1乃至請求項4の何れかに記載の釣
    り竿のリールシート。
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