JP2000007630A - N−置換アクリルアミドの製造方法 - Google Patents

N−置換アクリルアミドの製造方法

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JP2000007630A JP10178329A JP17832998A JP2000007630A JP 2000007630 A JP2000007630 A JP 2000007630A JP 10178329 A JP10178329 A JP 10178329A JP 17832998 A JP17832998 A JP 17832998A JP 2000007630 A JP2000007630 A JP 2000007630A
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博夫 宮内
Katsufumi Kujira
勝文 鯨
Hiroshi Iwane
寛 岩根
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 高品質のN−置換アクリルアミドの高選択率
高収率製造方法の提供。 【解決手段】 一般式I (R6 は水素又はC1〜5のアルキル基を示す)のアク
リルアミドを触媒の存在下、一般式II (R1 、R2 、R4 及びR5 は独立して水素、C1〜7
のアルキル基又は置換基を有してもよいフェニル基を示
す)の不飽和ケトン/アルデヒド又は一般式III (R1 、R2 、R4 及びR5 は前記と同じ、R3 もそれ
らと同様の基を示す)のオキソアルコールと反応させて
一般式IV (R1 〜R6 は前記と同じ)のN−置換アクリルアミド
を製造する際に、一般式V (X1 及びX2 の一方はハロゲン、他方は水素又はハロ
ゲンである)の基を有する超強酸性陽イオン交換樹脂触
媒を使用する方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、N−置換アクリル
アミドの製造方法に関する。詳しくは、触媒として超強
酸性陽イオン交換樹脂を用いてN−置換アクリルアミド
を製造する方法に関する。本発明の方法により得られた
N−置換アクリルアミドは、例えばヘアスプレー用樹
脂、感光性樹脂、塗料用樹脂、接着剤用樹脂、不飽和ポ
リエステルの架橋剤を製造するのに有用である。
【0002】
【従来の技術】式[IV]のN−置換アクリルアミドの製
造方法としては、次式
【0003】
【化8】
【0004】で表されるニトリルと式[II]の不飽和ケ
トン若しくは不飽和アルデヒド又は式[III ]のオキソ
アルコールとを硫酸の存在下で反応させる方法(特公昭
41−17968号、同49−40206号各公報)が
知られている。しかしながら、これらの方法では、多量
の濃硫酸を使用するため、耐酸材質の反応装置を用いる
必要があり、反応に使用した濃硫酸をアルカリで中和処
理するという問題もある。また、濃硫酸中で反応を行う
ため、いろいろな副生物が生じ、これらを除去するため
に煩雑な工程を必要とする問題もある。
【0005】このため、特開昭59−73552号及び
同59−73553号各公報には、陽イオン交換樹脂を
触媒として用い、式[I]のN−非置換アクリルアミド
を式[II]の不飽和ケトン若しくは不飽和アルデヒド又
は式[III ]のオキソアルコールと反応させて高選択率
でN−置換アクリルアミドを製造する方法が提案されて
いる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記方
法は目的物を高収率で得るためには、反応を120℃と
いう高温で行う必要があり、このような高温では原料で
ある不飽和ケトン又はアルデヒド等の縮合等の副反応が
起り、製品品質の悪化を招き、また、これらの副生物を
除去するために煩雑な工程を必要とする。一方、原料モ
ノマー又は生成モノマーのラジカル重合という問題もあ
る。本発明の目的は、高品質のN−置換アクリルアミド
を高収率で製造する方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意検討した結果、触媒として超強酸
性陽イオン交換樹脂を用いることにより、目的生成物が
高収率且つ高選択率で得られ、極めて簡単な精製により
高品質の目的生成物が取得できることを見い出し、本発
明を完成するに至った。
【0008】即ち、本発明の要旨は、下記一般式[I]
【0009】
【化9】
【0010】(式中、R6 は、水素原子又は炭素数1〜
5のアルキル基を示す)で表されるN−非置換アクリル
アミドを触媒の存在下、下記一般式[II]
【0011】
【化10】
【0012】(式中、R1 、R2 、R4 及びR5 は、そ
れぞれ独立して、水素原子、炭素数1〜7のアルキル基
又は置換基を有していてもよいフェニル基を示す)で表
される不飽和ケトン若しくは不飽和アルデヒド又は下記
一般式[III ]
【0013】
【化11】
【0014】(式中、R1 、R2 、R3 、R4 及びR5
は、それぞれ独立して、水素原子、炭素数1〜7のアル
キル基又は置換基を有していてもよいフェニル基を示
す)で表されるオキソアルコールと反応させて下記一般
式[IV]
【0015】
【化12】
【0016】(式中、R1 、R2 、R3 、R4 及びR5
は、式[III ]と同義であり、R6 は、水素原子又は炭
素数1〜5のアルキル基を示す)で表されるN−置換ア
クリルアミドを製造する方法において、触媒として下記
一般式[V]
【0017】
【化13】
【0018】(式中、X1 及びX2 の少なくとも一方
は、ハロゲン原子であり、他方は、水素原子又はハロゲ
ン原子である)で表されるハロメチレンスルホン酸基を
有する超強酸性陽イオン交換樹脂を使用することを特徴
とするN−置換アクリルアミドの製造方法、にある。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。本発明に用いられる原料の一つは、式[I]のN
−非置換アクリルアミドである。式中、R6 は水素原子
又は炭素数1〜5のアルキル基であるが、R6 が後者の
場合、その具体例としては、例えばメチル基、エチル基
等が挙げられる。そして、式[I]のN−非置換アクリ
ルアミドの具体例としては、例えばアクリルアミド、メ
タクリルアミド等が挙げられる。
【0020】本発明に用いられるもう一方の原料は、式
[II]の不飽和ケトン若しくは不飽和アルデヒド又は式
[III ]のオキソアルコールである。原料が式[II]の
化合物の場合、式中、R1 、R2 、R4 及びR5 は、そ
れぞれ独立して、水素原子、炭素数1〜7のアルキル基
又は置換基を有していてもよいフェニル基であるが、R
1 、R2 、R4 及びR5 が、炭素数1〜7のアルキル基
のとき、その具体例としては、例えばメチル基、エチル
基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、
sec−ブチル基、i−ブチル基、tert−ブチル
基、シクロヘキシル基等が挙げられる。また、R1 、R
2 、R4 及びR5 が、置換基を有していてもよいフェニ
ル基のとき、その具体例としては、例えばフェニル基、
トリル基、フェニルエチル基、p−クロロフェニル基、
キシリル基等が挙げられる。
【0021】そして、式[II]の不飽和ケトン又は不飽
和アルデヒドの具体例としては、例えば3−ブテン−2
−オン、3−ペンテン−2−オン、4−メチル−3−ペ
ンテン−2−オン、1,3−ジシクロヘキシル−2−ブ
テン−1−オン、4−メチル−3−エチル−3−ペンテ
ン−2−オン、2,6,7−トリメチル−5−オクテン
−4−オン、2,8−ジメチル−5−イソプロピル−6
−イソブチル−5−ノネン−4−オン、1−トルイル−
3−ペンテン−2−オン、6−イソプロピル−7−ブチ
ル−6−ウンデセン−5−オン、アクロレイン、1−フ
ェニル−3−ペンテン−2−オン、1−(p−クロロフ
ェニル)−3−ペンテン−2−オン、等が挙げられる。
【0022】また、原料が式[III ]の化合物の場合、
式中、R1 、R2 、R3 、R4 及びR5 は、それぞれ独
立して、水素原子、炭素数1〜7のアルキル基又は置換
基を有していてもよいフェニル基であるが、R1 ないし
5 が、炭素数1〜7のアルキル基のとき、その具体例
としては、例えばメチル基、エチル基、n−プロピル
基、i−プロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル
基、i−ブチル基、tert−ブチル基、シクロヘキシ
ル基等が挙げられる。また、R1 ないしR5 が、置換基
を有していてもよいフェニル基のとき、その具体例とし
ては、例えばフェニル基、トリル基、フェニルエチル
基、p−クロロフェニル基、キシリル基等が挙げられ
る。
【0023】そして、式[III ]のオキソアルコールの
具体例としては、例えば4−ヒドロキシ−4−メチル−
2−ペンタノン、3−ヒドロキシ−1−ペンタナール、
4−ヒドロキシ−2−ブタノン、4−ヒドロキシ−2−
ペンタノン、4−ヒドロキシ−4−トルイル−2−ブタ
ノン、1−フェニル−3−ヒドロキシ−1−ブタノン、
1−(p−クロロフェニル)−3−ヒドロキシ−1−プ
ロパノン、1,3−ジシクロヘキシル−3−ヒドロキシ
−1−ブタノン、3−エチル−4−ヒドロキシ−4−メ
チル−2−ペンタノン、6−ヒドロキシ−2,6,7−
トリメチル−4−オクタノン、2,8−ジメチル−6−
ヒドロキシ−6−イソブチル−5−イソプロピル−4−
ノナノン、7−ブチル−7−ヒドロキシ−6−プロピル
−5−ウンデカノン等が挙げられる。
【0024】本発明において触媒として用いられる超強
酸性イオン交換樹脂とは、式[V]のハロメチレンスル
ホン酸基を有するものである。この中、モノフルオロメ
チレンスルホン酸基又はジフルオロメチレンスルホン酸
基を有するものが好ましい。その具体例としては、例え
ばパーフルオロエチレンとパーフルオロ−(2−(フル
オロスルホニルエトキシ)プロピルビニルエーテル)の
共重合体からなる超強酸性陽イオン交換樹脂等が挙げら
れる。これらの樹脂は通常H型として用いられる。ま
た、触媒活性を良くするためにイオン交換樹脂の一部を
変性してもよい。或いは、イオン交換樹脂をシリカ、ア
ルミナ等の担体に担持して使用してもよい。
【0025】上述のような超強酸性イオン交換樹脂の使
用量は反応型式及び反応条件により適宜決定される。例
えば攪拌槽タイプの反応器を用いて反応を懸濁床で行う
場合には、通常、原料N−非置換アクリルアミドに対し
て、酸点の量が0.5モル%以上、好ましくは1モル%
以上になるように超強酸性陽イオン交換樹脂の使用量を
決定する。超強酸性イオン交換樹脂の量が少なすぎると
反応に長時間を要し、収率が低下する。反応温度は、通
常、0〜150℃、好ましくは40〜100℃である。
温度が低すぎると反応に長時間を要し、逆に高すぎると
原料の不飽和アルデヒドや不飽和ケトンの縮合による副
生物が増加するとか或いは原料のN−非置換アクリルア
ミド、生成したN−置換アクリルアミドが重合する惧れ
がある。反応圧力は、通常、常圧で差し支えないが、必
要に応じて0.1〜10atmの範囲から選択すること
ができる。反応時間は、通常、10分から30時間であ
り、また、例えば触媒を充填した充填槽タイプの反応器
を用いて固定床タイプで反応を行う場合には、通常空間
速度(SV)が0.01〜500/hrになるように調
節される。
【0026】式[I]のN−非置換アクリルアミドと式
[II]の不飽和ケトン若しくは不飽和アルデヒド又は式
[III ]のオキソアルコールの使用割合はほぼ等モルで
良いが、通常、不飽和ケトン若しくは不飽和アルデヒド
又はオキソアルコールが過剰の方が好ましく、例えばN
−非置換アクリルアミドに対して1〜3モル倍、好まし
くは1〜1.3モル倍の不飽和ケトン若しくは不飽和ア
ルデヒド又はオキソアルコールが用いられる。しかし、
本発明の反応を第三成分としての溶媒を用いることな
く、原料の不飽和ケトン若しくは不飽和アルデヒド又は
オキソアルコールを溶媒を兼ねて使用する場合には、N
−非置換アクリルアミドに対して1〜150モル倍、好
ましくは2〜20モル倍の不飽和ケトン若しくは不飽和
アルデヒド又はオキソアルコールが用いられる。
【0027】本発明の反応は、通常、原料N−非置換ア
クリルアミドが固体のため、これを適当な溶媒に溶解し
て行われるが、その際用いる溶媒としては、もう一方の
原料である不飽和ケトン若しくは不飽和アルデヒド又は
オキソアルコールを兼ねて用いる方法、又は第三成分の
溶媒を用いる方法のいずれでも差し支えない。溶媒とし
ては、反応成分に対して不活性なものであれば特に限定
されるものではないが、通常、水、ベンゼン、トルエ
ン、キシレン等の芳香族化合物、ヘキサン、ヘプタン、
オクタン、シクロヘキサン等の脂肪族炭化水素、クロロ
ベンゼン、ジクロロベンゼン、四塩化炭素、クロロホル
ム、二塩化エチレン、三塩化エチレン等のハロゲン化炭
化水素、ジエチルエーテル、ジブチルエーテル、ジイソ
アミルエーテル等のエーテル、又はメタノール、エタノ
ール、n−ブタノール、シクロヘキサノール等のアルコ
ール等が挙げられる。これらの溶媒の使用量は反応原料
に対して、通常、0.1〜10重量倍である。
【0028】本発明の反応を例えば固定床で実施する場
合には、触媒を充填した充填層型の反応器に所定温度に
保持した反応成分を流通させることにより実施され、ま
た、懸濁床で実施する場合には、攪拌槽型の反応器に反
応成分及び触媒を仕込み、所定温度にて攪拌下、実施さ
れる。重合防止のため重合禁止剤の存在下に反応を行っ
ても良い。重合禁止剤としてはハイドロキノン、フェノ
チアジン、p−メトキシフェノール、p−t−ブチルカ
テコール、タンニン酸、アントラキノン、N−ニトロソ
フェニルヒドロキシアミン塩等が挙げられる。
【0029】反応終了後の反応混合物は、不純物として
は未反応の原料と反応に使用した溶媒のみを含んでお
り、精製は非常に容易である。例えば、通常は、先ず蒸
発ないしは簡単な蒸留で低沸点成分を除き、次いで単蒸
留ないしは数段程度の段数の蒸留塔で、減圧蒸留すれば
よい。或いはトルエン等に溶解し再結晶しても高品質の
N−置換アクリルアミドが得られる。反応に使用した触
媒は反応後回収され、本発明の反応に繰り返し使用する
ことが出来る。触媒の活性が低下したときには硝酸又は
硫酸、塩酸等の鉱酸で加熱又は室温で洗浄することによ
り、活性が回復し、再び本発明の反応に使用することが
出来る。
【0030】
【実施例】以下に本発明を実施例により更に具体的に説
明するが、本発明は、その要旨を超えない限り以下の実
施例に限定されるものではない。なお、以下の実施例及
び比較例において、分析は高速液体クロマトグラフィー
及びガスクロマトグラフィーにより行った。
【0031】(実施例1)20mlのナス型フラスコに
4−ヒドロキシ−4−メチル−ペンテン−2−オンを
4.90g(50mmol)、アクリルアミドを0.7
1g(10mmol)仕込んだ。これに触媒として超強
酸性イオン交換樹脂Nafion NR50(Nafi
onはデュポン社の登録商標)を1.25g(酸量換算
で1mmol)加え、70℃で6時間攪拌した。反応混
合物を分析したところ、目的物であるN−(1,1−ジ
メチル−3−オキソブチル)アクリルアミドがアクリル
アミドに対して収率57%、選択率95%で得られた。
【0032】(実施例2)4−ヒドロキシ−4−メチル
−ペンテン−2−オンの代わりに4−ヒドロキシ−4−
メチル−2−ペンタノンを5.80g(50mmol)
を用いた以外は実施例1と全く同様にして反応を行っ
た。反応終了後、反応混合物を分析したところ、目的物
であるN−(1,1−ジメチル−3−オキソブチル)ア
クリルアミドがアクリルアミドに対して収率42%、選
択率93%で得られた。
【0033】(実施例3)4−ヒドロキシ−4−メチル
−ペンテン−2−オンを9.80g(100mmo
l)、アクリルアミドを3.55g(50mmol)用
いた以外は実施例1と全く同様にして反応を行った。反
応終了後、反応混合物を分析したところ、目的物である
N−(1,1−ジメチル−3−オキソブチル)アクリル
アミドがアクリルアミドに対して収率17%、選択率9
7%で得られた。
【0034】(実施例4)実施例3で使用した触媒を回
収し再使用した以外は実施例3と全く同様にして反応を
行った。反応終了後、反応混合物を分析したところ、目
的物であるN−(1,1−ジメチル−3−オキソブチ
ル)アクリルアミドがアクリルアミドに対して収率15
%、選択率95%で得られた。
【0035】(比較例1)触媒としてスルホン酸型陽イ
オン交換樹脂(三菱化学製、ダイヤイオンPK216
H)を2.00g(酸量換算で9.0mmol)用いた
以外は実施例1と全く同様にして反応を行った。反応終
了後、反応混合物を分析したところ、目的物であるN−
(1,1−ジメチル−3−オキソブチル)アクリルアミ
ドがアクリルアミドに対して収率13%、選択率84%
で得られた。
【0036】(比較例2)触媒としてスルホン酸型陽イ
オン交換樹脂(三菱化学製、ダイヤイオンHPK55
H)を2.00g(酸量換算で6.2mmol)用いた
以外は実施例1と全く同様にして反応を行った。反応終
了後、反応混合物を分析したところ、目的物であるN−
(1,1−ジメチル−3−オキソブチル)アクリルアミ
ドがアクリルアミドに対して収率6%、選択率88%で
得られた。
【0037】
【発明の効果】本発明によれば、N−置換アクリルアミ
ドを高選択率且つ高収率で得ることができる。
フロントページの続き (72)発明者 岩根 寛 茨城県稲敷郡阿見町中央八丁目3番1号 三菱化学株式会社筑波研究所内 Fターム(参考) 4H006 AA02 AC52 BA72 BR10 BV34 4H039 CA10 CA71 CD10 CD30 CF10

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式[I] 【化1】 (式中、R6 は、水素原子又は炭素数1〜5のアルキル
    基を示す)で表されるN−非置換アクリルアミドを触媒
    の存在下、下記一般式[II] 【化2】 (式中、R1 、R2 、R4 及びR5 は、それぞれ独立し
    て、水素原子、炭素数1〜7のアルキル基又は置換基を
    有していてもよいフェニル基を示す)で表される不飽和
    ケトン若しくは不飽和アルデヒド又は下記一般式[III
    ] 【化3】 (式中、R1 、R2 、R3 、R4 及びR5 は、それぞれ
    独立して、水素原子、炭素数1〜7のアルキル基又は置
    換基を有していてもよいフェニル基を示す)で表される
    オキソアルコールと反応させて下記一般式[IV] 【化4】 (式中、R1 、R2 、R3 、R4 及びR5 は、式[III
    ]と同義であり、R6 は、水素原子又は炭素数1〜5
    のアルキル基を示す)で表されるN−置換アクリルアミ
    ドを製造する方法において、触媒として下記一般式
    [V] 【化5】 (式中、X1 及びX2 の少なくとも一方は、ハロゲン原
    子であり、他方は、水素原子又はハロゲン原子である)
    で表されるハロメチレンスルホン酸基を有する超強酸性
    陽イオン交換樹脂を使用することを特徴とするN−置換
    アクリルアミドの製造方法。
  2. 【請求項2】 触媒が下記一般式[V′] 【化6】 (式中、X1 は、水素原子又はハロゲン原子を示す)で
    表されるハロメチレンスルホン酸基を有する超強酸性陽
    イオン交換樹脂である請求項1に記載のN−置換アクリ
    ルアミドの製造方法。
  3. 【請求項3】 触媒が下記一般式[V″] 【化7】 で表されるフルオロメチレンスルホン酸基を有する超強
    酸性陽イオン交換樹脂である請求項1に記載のN−置換
    アクリルアミドの製造方法。
  4. 【請求項4】 N−置換アクリルアミドがアクリルアミ
    ド又はメタクリルアミドである請求項1ないし3のいず
    れかに記載のN−置換アクリルアミドの製造方法。
  5. 【請求項5】 不飽和ケトンが4−メチル−3−ペンテ
    ン−2−オンである請求項1ないし4のいずれかに記載
    のN−置換アクリルアミドの製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN104276971A (zh) * 2013-07-04 2015-01-14 天津尚德药缘科技有限公司 双丙酮丙烯酰胺的制备方法
CN109851517A (zh) * 2018-12-21 2019-06-07 万华化学集团股份有限公司 一种双丙酮丙烯酰胺的制备方法及用于该方法的催化剂

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